JPH01245100A - 皮革の模様成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は皮革の模様成形方法に係り、特に趣味として
個人的に楽しむレザークラフト、成るいは小中校の図面
工作、美術等授業で行なう皮細工に最適の皮革の模様成
形方法に関するものである。

（従来の技術） 従来の皮革の模様成形方法は、例えば、皮革製品を大量
に製造する工業的な方法においは、特開昭６１−２７５
４００号公報に、表面が滑らかな円筒形の圧縮ローラー
と、表面に模様を刻設した円筒形の模様ローラーとを接
近した状態で平行に配置して成る皮革の模様成形機が開
示されており、上下２枚の皮革をこの皮革の模様成形機
の圧縮ローラーと模様ローラーとの間に挟んで圧接し、
送り出すことで模様を成形することが知られている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この方法では、成形品を大量生産する工
業生産には適しているが、個々の好みに応じて自分で異
なる模様を付すことができないから、いわゆるレザーク
ラフトには不向きであった。

従って、従来のレザークラフト、特に小中校等の図面工
作、美術等の授業として行われるものについては、児童
、生徒−人一人の創作性を尊重する観点から、皮革表面
に彫刻刀にて任意の模様を刻設することで模様を形成し
ていた。

しかしながら、これによれば各０好みの任意の模様を手
軽に形成できるものの、柔らかい皮革を直接形るもので
あるから、極めて高度な技術を要し、皮革に孔を明けて
失敗することも多く、また、完成状態も、模様の凹凸が
鋭角となるなど市販の成形品と異なることが一見して判
別アき、実際使用する場合、体裁の良いものではなかっ
た。

そこで、本発明は、従来存した斜上の問題点に鑑み創出
されたものであり、趣味のレザークラフトや学校の授業
に於ける皮細工等において、好みに応じ任意の模様が簡
易に成形できると共に、その成型状態も市販の皮革製品
の模様と何等変わることのない程良好となる皮革の模様
成形方法を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） このため、本発明は、木板に適宜模様を刻設し、該木板
の模様が刻設された面に皮革を重ね合わせ、これらを簡
易プレス機にて押圧して皮革表面に凹凸模様を成形する
ことにより、上述した目的を達成した。

（作用） しかして、本発明にあっては、木板に刻設された適宜模
様が、簡易プレス機にて皮革に押圧され、皮革表面に凹
凸模様が成形される。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

先ず、鉛筆にて、トレーシングペーパー等の透過性を有
する紙に、成形しようとする模様を描く。

そして版画用シナベニヤの如く適宜木版に適した木板１
の上にカーボン紙をしき、その上に前記トレーシングペ
ーパーを裏返して載置し、ボールペン等にてトレーシン
グペーパーの模様をなぞって木板１上に模様をトレース
する。

次に、木板１上にトレースされた模様に沿って彫刻刀に
て彫刻する。そしてこの木板１の模様が刻設された面と
、模様を成形しようとする皮革２の表面とを水で湿らせ
て、鉄板４上で向き合わせて重ね合わせ、その両側に、
第１図、第２図で示す如く、添板３を当接させる。添板
３は、木板１と皮革２とがエツチング用等の簡易プレス
機により押圧される際に、位置ずれしないように添設さ
れるものであり、木板１と皮革２とを積重した高さと略
同−の厚さを有する。

そして、皮革２、両側の添板３の上面に、フェルト等に
て成形されたマツトロを敷き、そのマツトロの上面の両
添板３の間を、簡易プレス機のローラー５が押圧しなが
ら移動するように皮革２及び木板１をプレスする。

すると、皮革２は、第３図に示す如く木板１表面に刻設
された模様の溝部７形状に対応して圧縮され、その表面
に突出部８が模様として成形される。

尚、これらの添板３、鉄板４、マツトロは、木板１と皮
革２とを簡易プレス機にてプレスする際に、位置ずれす
ることなく良好に押圧して、より一層綺麗に型押しでき
るよう設けられたものであり、必ず必要とするものでは
ない。また、簡易プレス機は図示例を省略したが、木板
１と皮革２とを押圧できるものであればよく、その機構
、形状は特に限定されるものではなく任意に選択できる
。

このようにして、皮革２に木板１の型押しによる模様を
成形して適宜染色し、形を整える。

すなわち、例えばこれにより定期券ケースを成形する場
合は、プレスされて模様が成形された皮革２を、水で湿
らせて良く絞ったスポンジで湿らせ、アルコール染料な
どで明るい色（淡い色）から順に染色し、しばらくして
から布で乾拭する。

そして皮革２に切欠かれた定期券ケース用の窓部に、透
明プラスチック板を接着し、更に裏面側の皮革（図示せ
ず）を接着して定期券ケースを形成し、最後に染色保護
のため、ラッカーまたはワックスを塗って仕上げる。

（発明の効果） したがって本発明は、木板１に適宜模様を刻設し、木板
１の模様が刻設された面に皮革２を重ね合わせ、これら
を簡易プレス機にて押圧することにより、皮革２表面に
木板１の模様が簡単に型押し成形できる。

すなわち、好みに応じて任意の模様が簡単に成形できる
から、趣味で行うレザークラフトや学校の授業における
皮細工等に最適であり、しかも市販の皮革製品の模様と
同程度に極めて美しく成形できる。しかして、先ず、木
板１に模様を刻設してから、皮革２に簡易プレス機にて
押圧するだけでよいから、従来のように皮革２に直接模
様を刻設して孔を明けてしまう等の失敗は全くなく、誰
でも簡単に皮革２に模様を成形でき、経費も極めて安価
であるなどの優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を例示するものであり、第１図は木板と皮
革のプレス工程に於ける断面図、第２図は木板上に皮革
を重ねた状態の平面図、第３図はプレス後の皮革と木板
との要部拡大断面図である。 １・・・木板、２・・・皮革、３・・・添板、４・・・
鉄板、５・・・ローラー、６・・・マット、７・・・溝
部、８・・・突出部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　木板に適宜模様を刻設し、該木板の模様が刻設された
   面に皮革を重ね合わせ、これらを簡易プレス機にて押圧
   して皮革表面に凹凸模様を成形することを特徴とする皮
   革の模様成形方法。