JPH0121962Y2 - - Google Patents

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JPH0121962Y2
JPH0121962Y2 JP1985052695U JP5269585U JPH0121962Y2 JP H0121962 Y2 JPH0121962 Y2 JP H0121962Y2 JP 1985052695 U JP1985052695 U JP 1985052695U JP 5269585 U JP5269585 U JP 5269585U JP H0121962 Y2 JPH0121962 Y2 JP H0121962Y2
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ignition layer
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は点火板を備えた孔あき点火煉炭に関
する。
〔背景技術〕
本体の上面に、マツチの炎程度の弱い火力で容
易に点火する点火領域を備えている点火煉炭は、
使用者が、単に、マツチで点火領域に点火するだ
けで、あとは、しだいに本体全部にまで火が回つ
てゆくようになつているため、非常に便利であ
る。それで、単に、家庭内にとどまらず、野外で
炊事するときなどにも手軽に用いられるなどし
て、使用量が急激に増加している。
第3図はこの種の点火煉炭の従来の構造をあら
わしている。この点火煉炭1は、その本体2の上
に着火層3が積層されている。着火層3は、本体
2を加熱して着火させるものであつて、本体2よ
りは易燃性であるけれども、マツチの炎ぐらいで
は容易に着火しない。着火層3の上面には凹部4
が設けられていて、この凹部4に、マツチの炎で
容易に点火する点火板5が嵌めこまれている。点
火板5が嵌めこまれた状態では、点火板5の下方
に燃焼空隙6が形成されるようになつている。
この点火煉炭は、前述したように、マツチだけ
で着火させることができるけれども、着火の際
に、つぎのような問題がある。まず、点火板5に
点火すると、20秒から30秒程の間、勢いよく炎が
上がつて、着火層3に火が移つていく。しかし、
勢いよく炎があがつているのは、この20秒から30
秒ぐらいの間だけであり、しかも、着火層3の一
部に着火するだけであつて、着火層3が直ちに強
い火力を持つ程に着火するわけではない。そのた
め、着火層3の火力が弱いままの期間が相当続
き、この間に、炭粉類から異臭の原因物質と不完
全燃焼ガスが多量に発生し、使用者に不快感を与
えるばかりでなく、室内で使う場合には、安全衛
生面でも問題があつた。そして、点火煉炭の本体
2にまで火がまわるには、ふつう、点火板5への
点火から50分以上かかると言う問題もあつた。
このようなことから、着火層が着火初期から強
い火力を有して炎の上がる状態が長い時間、持続
し、点火を開始したときから本体に火が回るまで
の時間が短く、しかも、異臭の原因物質や不完全
燃焼ガスがほとんど発生しない点火煉炭の出現が
望まれている。
〔考案の目的〕
この考案は、上記事情に鑑み、点火板に点火
後、長い間炎が上がりつづけ、本体へ火が回るま
での時間が短く、異臭の原因物質および不完全燃
焼ガスの発生を阻止し得る点火煉炭を提供するこ
とを目的とする。
〔考案の開示〕
前記の目的を達成するため、例えば、第3図の
従来の点火煉炭の点火板5と燃焼空隙6の寸法を
いろいろ変えてみることが検討された。しかし、
点火板の径を大きくすることは、その材料の使用
量を増すことになるので、燃焼炎の上がつている
時間を若干延ばしはするけれども、点火板と着火
層との接触面積が変わらないことから、燃焼炎が
消えた時点での着火層の着火の力の程度をさして
強くすることにはならなかつた。また、点火板の
厚みもしくは燃焼空隙の深さを変えることは、点
火板の厚みが増した場合に、材料使用量増加分に
相当する程度の期間、燃焼炎が上がつている期間
を延ばすだけであつて、やはり、着火層の着火初
期からの火力の増強という点ではみるべきほどの
効果は得られなかつた。
このような種々様々な検討を経て、考案者は、
つぎのようなことを見出した。すなわち、燃焼空
隙を作る凹部の内面が点火層で形成されている
と、非常に燃焼炎の持続維持がうまく行われると
ともに、燃焼炎が消滅した時点で、着火層が予想
を越えるほどの強い火力を持つ状態になる、と言
うことを見い出したのである。
なぜこのようなことが起こるかについての理論
的根拠は、つまびらかではないが、以下に説明す
るようなものである、と推察される。
凹部の内面が点火層になつていない従来の点火
煉炭の場合、着火層の側からみれば、点火開始の
時点では、燃焼空隙には、点火板からの炎によつ
て上方側からのみ熱が供給されるに過ぎないた
め、余い点火効率がよくなく、言つてみれば、点
火板の燃焼による熱の相当部分は、外へ放出して
しまうことになる。これに対して、燃焼空隙の周
囲壁面が点火層で形成されている、この考案の点
火煉炭の場合、点火板の燃焼で凹部内面全体を覆
う点火層も直ちに燃焼を開始し、着火層に対して
は、凹部の上方からのみでなく、凹部の周囲や底
部からも熱が供給されることになるとともに、点
火層が燃焼する際の熱のすべてが空隙内に篭る状
態になるため、燃焼空隙内の温度を極度に高め
る。そのため、着火層は、点火の初期から強い火
力を持つて燃焼するようになり、自身も勢い良く
炎を上げるようになる。したがつて、燃焼炎の持
続時間は、着火層も強く炎上する分だけ増すよう
になる、と推察されるのである。
この考案は、以上の知見に基づいて完成された
ものであつて、上面に凹部を有する本体と、前記
凹部の内面に沿つてその全面に形成された着火層
と、この着火層の表面全面に形成された点火層と
を備えるとともに、前記点火層の内側に形成され
ている凹部の開口部には別成形の点火板が嵌めら
れ、その下方には燃焼空隙が形成されている孔あ
き点火煉炭を要旨とする。
以下に、この考案を、その一実施例の断面図で
ある第1図、および、その斜視図である第2図を
参照しながら、詳しく説明する。
この点火煉炭10は、つぎのような構成からな
る。すなわち、その本体11は、その上面に凹部
を有し、この凹部の内面11aに沿つて、その全
面に着火層12が形成されている。この着火層1
2は、上述のごとく、本体凹部の内面11aに沿
つて形成されているため、凹部状になつている。
そして、その表面12aの全面に点火層13が形
成されている。この点火層13も、着火層12が
作る凹部の内面(上記表面12a)に沿つて形成
されているため、やはり、凹部状になつている。
以上の構成部分は、一体に成形されている。
そして、点火層13が作る上記凹部13aに、
別成形の点火板14が、嵌め込まれていて、この
嵌合状態で、点火板14の下方に、燃焼空隙15
が形成されている。
燃焼用の空気を供給するための空気孔16が本
体11から着火層12、点火層13に掛けて貫通
形成されている。点火板14にも、燃焼用の空気
を供給するための空気孔17が貫通形成されてい
る。
この考案における本体11、着火層12および
点火板14の材料は、基本的には、前記従来の本
体2、着火層3および点火板5のそれと同じであ
り、点火層13の材料も、従来の点火板5の材料
と同じである。したがつて、点火層13や点火板
14を作るための材料としては、例えば、硝酸バ
リウム、硝酸ストロンチユーム等に、木炭、金属
粉等が適当量混合されている市販の材料が使わ
れ、必要に応じ、これに松炭などの軟質木炭が配
合される。ただ、マツチの炎による点火は、点火
板14になされ、点火層13にはなされないこと
を考えると、点火層13は、点火板14の燃焼後
ただちに燃焼するようであれば、点火板14と全
く同一の組成にする必要はないのであつて、その
ため、硝酸ストロンチユームや硝酸バリウム等の
使用割合を点火板14のそれよりも少なくして良
いのである。なお、点火板、点火層とも、必要に
応じ、粘結剤や防湿剤を全重量の1〜3%程度含
むことがある。
つぎに、この考案にかかる点火煉炭の一実施例
に基づき、実際の着火の様子を詳しく説明する。
この点火煉炭は、つぎのようなものである。すな
わち、本体11は、無煙炭と消石灰とが95:5の
重量比で配合された主材100重量部に対し粘結剤
を2重量部加えてなる配合材料1350gを用いて作
られている。着火層12は、バーク炭100重量部
に対し粘結剤を1重量部加えてなる配合材料140
gを用いて作られている。点火層13は、オガ炭
と硝酸ストロンチユームと硝酸バリウムとが65:
20:15の重量比で配合されてなる主材55重量部に
対し松炭45重量部と粘結剤2重量部を加えてなる
配合材料110gを用いて作られている。これらの
寸法関係は、全体寸法が直径115mm、高さ100mmに
対して、着火層12は、外径80mm、深さ40mmであ
り、点火層13は、外径60mm、深さ35mmであり、
凹部13aは、平均内径40mm、深さ30mmである。
他方、点火板14は、オガ炭と硝酸ストロンチユ
ームと硝酸バリウムとが65:20:15の重量比で配
合されてなる主材100重量部に対し粘結剤を2重
量部加えてなる配合材料20gを用いて平均直径40
mm、厚み15mmの円板形に成形されている。凹部1
3aに点火板14を嵌め込んだ状態では、点火板
14の下面と凹部13aの底面との距離は、もつ
とも好ましい距離である、ほぼ14mmとなつてい
る。
点火板14にマツチで点火する。そうすると、
点火板14が勢いよく炎を上げて燃焼し、この炎
が点火層13に移り、3分間程の間、点火層13
および点火板14の燃焼炎が持続する。この間、
炎の持続だけでなく、燃焼空隙15での非常な高
温状態がつづく。そのため、着火層12の着火初
期に多量に生じる不完全燃焼ガスや異臭の原因物
質が上記の燃焼炎で完全燃焼して、不完全燃焼ガ
スや異臭の発生がない。そして、燃焼炎が消滅し
た時点では、すでに、着火層12が強い火力を持
つ状態となつており、従来のように火力が弱い不
完全燃焼ではないので、不完全燃焼ガスや異臭の
発生源とならないようにもなつている。このよう
に、着火層12の火力の上昇が早いので、本体1
1に火が回るまでの時間は、従来より短く、点火
後約10分である。この間、炎が立ち続けているの
である。
比較のために、上記実施例における点火層13
の材料を着火層12の材料と同じにして点火層1
3を省略した点火煉炭を作り、点火実験を行つた
ところ、前記従来の点火煉炭と同様、点火直後は
勢い良く炎が上がるが、20秒ほどして炎が消えた
とき、着火層にはその一部に火が着いているだけ
であり、そのため、不完全燃焼ガスの発生が続
き、約50分経過してようやく本体に火が回る状態
であつた。つぎに、この比較例において、前記点
火板14を2枚使用してみたが、炎の上がる時間
が長くなるだけで、炎が納まつた時点では、やは
り着火層の一部に火が着いているだけであつて、
不完全燃焼ガスの発生があり、本体への火の回り
も、余り早くはならなかつた。
このように、本体まで火が回るのに、従来の点
火煉炭(比較例)が約50分を要したのに対し、こ
の考案の点火煉炭(実施例)は、約10分しか要し
ないので、点火から非常に短い時間で、使用状態
に至らしめることができる。しかも、燃焼炎持続
期間が延びたことにより、使用者に暖かい感じを
与える時間を大幅に増すことができる。
〔考案の効果〕
この考案にかかる点火煉炭は、以上のように構
成されているため、点火板に点火したあと本体に
火がまわるまでの時間が短縮でき、しかも、不完
全燃焼ガスや異臭の原因物質の発生が阻止でき
る。そのため、この考案にかかる点火煉炭は、使
用者が不快の念をいだかず、安心感をもつて用い
ることができる。また、使用にあたつては、強く
てきれいな燃焼炎が、相当期間継続し、使用者の
目に美しく映り爽快感を与えるため、この考案の
点火煉炭は、従来の煉炭のイメージをはるかに越
えたすぐれた印象を与える商品価値の高いもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案にかかる孔あき点火煉炭の
一実施例の構造を説明するための断面図、第2図
は、その斜視図、第3図は、従来の点火煉炭に構
造を説明するための断面図である。 10……点火煉炭、11……本体、12……着
火層、13……点火層、14……点火板、15…
…燃焼空隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上面に凹部を有する本体と、前記凹部の内面に
    沿つてその全面に形成された着火層と、この着火
    層の表面全面に形成された点火層とを備えるとと
    もに、前記点火層の内側に形成されている凹部の
    開口部には別成形の点火板が嵌められ、その下方
    には燃焼空隙が形成されている孔あき点火煉炭。
JP1985052695U 1985-04-08 1985-04-08 Expired JPH0121962Y2 (ja)

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JP1985052695U JPH0121962Y2 (ja) 1985-04-08 1985-04-08

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JP1985052695U JPH0121962Y2 (ja) 1985-04-08 1985-04-08

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JPS61168151U JPS61168151U (ja) 1986-10-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5910118U (ja) * 1982-07-06 1984-01-23 ソニー株式会社 クリ−ニングリ−ダ−テ−プ

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