JPH0121118Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、燃料タンクの容積を大きくできる
ように改善したオートバイのフレームに関する。

オートバイでは、燃料タンクは、車体の前部に
跨がせるようにして装着する。このため、燃料タ
ンクの外形に対して、底板は中央に縦に逆凹字状
に凹みが設けてあつて、フレームが通るようにな
つているので、容積が小さくなる。即ち、第１図
及び第２図は、従来例を示すもので、上パイプＢ
の中間とヘツドパイプＣの上部との間は前上パイ
プＤによつて互いに連結されており、そのため燃
料タンクＥには底板Ｆに凹みＧが設けられ、この
凹みＧのところを前上パイプＤが通るようにして
ある。したがつて、凹みＧがある分だけ、燃料タ
ンクＥは外形より容積が小さくなり、容積を増そ
うとすると、外形を大きくする以外にない。一
方、燃料タンクＥは運転者が脚で挟む状態になる
ので、大きくなると乗り難くなる等の不都合があ
る。

この考案は、かかる点に鑑み、燃料タンクの容
積を大きくできるように改善したもので、以下本
考案を図面に示す実施例について説明する。

フレームにおける先端をダウンチユーブ８に連
結した上パイプ１の中央部からヘツドパイプ２の
上部に斜めに連結する前上パイプ３の中央部にく
字形に下方に曲がつた折曲部４を設ける。そし
て、燃料タンク５の底板６の中央に縦に設けた逆
凹字形の凹み７を前上パイプ３の折曲部４に沿う
形状にする。

しかして、上パイプ１の中央とヘツドパイプ２
の上部は、前上パイプ３で連結されているので、
ヘツドパイプ２の上部の剛性は十分保持できる。
一方前上パイプ３の中央がく字状に下方に曲げら
れた形状にすることによつて、燃料タンク５の底
板６の凹み７の形状を小さくでき、燃料タンク５
の容積を大きくできる。こうして、外形が同じで
も、容積の大きい燃料タンク５にできる。

以上説明したように、この考案は、先端をダウ
ンチユーブに連結した上パイプの中央部からヘツ
ドパイプの上部に斜めに連結する前上パイプの中
央部をく字形に下方に曲げ、前上パイプに跨がせ
る燃料タンクの底板を該前上パイプに沿わせる形
状にしたので、前上パイプが、折曲部によつて下
方に移動した分だけ、燃料タンクの底板の凹みを
小さくでき、燃料タンクの容積を大きくできる。
こうして、燃料タンクの外形を大きくすることな
く容積を大きくでき、またヘツドパイプの上部
も、前上パイプの前端が連結されるので剛性を保
つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来例を示し、第１図は縦
断側面図、第２図は第１図Ｘ−Ｘ矢視拡大横断面
図、第３図及び第４図は本考案の一実施例を示
し、第３図は縦断側面図、第４図は第３図Ｙ−Ｙ
矢視拡大横断面図である。 １……上パイプ、２……ヘツドパイプ、３……
前上パイプ、４……折曲部、５……燃料タンク、
６……底板、７……凹み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端をダウンチユーブに連結した上パイプの中
   央部とヘツドパイプの上部とを斜め上方に傾斜す
   る前上パイプによつて、連結したフレームにおい
   て、その前上パイプの中央部をくの字形に下方に
   折曲し、その前上パイプに跨がせる燃料タンクの
   底板を該前上パイプに沿わせる形状にしたことを
   特徴とするオートバイのフレーム。