JPH01183524A - 紡毛カード工程における粗糸重量の調整方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は原綿をカーデイングして紡毛糸用粗糸を紡出
する紡毛カード工程において、粗糸の紡出速度を制御し
て紡出された粗糸の重（６）を所定の設定値に調整する
方法に関する。

（従来の技術） 従来の紡毛カード工程ではホッパフィーダ、第１カード
（ブレーカカード）、中間供給装置、インターカード、
中間供給装置、コンデンサカード（仕上カード）、コン
デンサ等を経て紡出された粗糸の重量を抜き取り検査に
よってＢｌ測し、計測結果に基づいてコンデンサでの粗
糸紡出速度を調整して粗糸型ωを修正していた。

（発明が解決しようとする課題） 上記調整方法の場合には粗糸の重量調整が不正確となり
易く、例えば原綿の短繊維含有率や水分率等の変動によ
って粗糸の製品率（供給ｍ維重量に対する粗糸重量の比
率）が経時的に変動した揚合には実測した粗糸重量と製
品率との相関が不明であるため、粗糸の紡出速度を適正
化する調整が困難となる問題点があった。

本発明は紡毛カード工程において、粗糸の製品率の変動
に拘らず粗糸重量を均整化して紡出粗糸の品質を高める
ことを課題とするものである。

（Ｂ題を解決するための手段） 本発明はホッパフィーダで供給する繊ｍ重量と、粗糸の
製品率と、設定粗糸重量と、コンデンサで分割する粗糸
本数等の紡出条件設定値をコントロールボックスに入力
して粗糸の基準紡出速度を算出するとともに、紡出中の
粗糸の実測紡出速度データをコントロールボックスに入
力して前記基準紡出速度と比較し、コンデンサカードの
ドツファ及びコンデンサを変速制御するモータの回転数
を前記比較結果に基づいて修正して紡出中の粗糸の紡出
速度を前記基準紡出速度に修正し、さらに、この基準紡
出速度で紡出した粗糸の重量を実測してコントロールボ
ックスに入力し、この実測粗糸重量データから紡出中の
粗糸の修正製品率を演算するとともに、この修正製品率
に適応する粗糸の修正紡出速度を演算してこの修正紡出
速度に基づいて前記モータの回転を変速制御する組糸重
量の調整方法を要旨とするものである。

（作　用） 紡毛カード工程における各紡出基準設定値から演算した
粗糸の基準紡出速度と、検出器で検出した実測紡出速度
データとを比較して紡出中の粗糸の紡出速度を基準紡出
速度に修正し、次に、この蓼準紡出速度で紡出中の粗糸
の重量を計測してこの実測粗糸重量データから粗糸の修
正製品率を演算し、この修正製品率に合わせて粗糸の紡
出速度を修正する。

（実施例） 次に、本発明に使用する装置の一実施例を図面にしたが
って説明する。

供給ｌｌＮをカーデイングして紡毛糸用の粗糸を紡出す
る紡毛カード工程に適用される紡毛カード機にはホッパ
フィーダ１と、第１カード２と、中間供給装置３と、イ
ンターカード４と、中間供給装置５と、コンデンサカー
ド６と、コンデンサ７とが配列され、ホッパフィーダ１
から供給された供給繊維は各カード２．４．６によって
順次カーデイングされ、コンデンサカード６から紡出さ
れたウェブがコンデンサ７のデバイディングローラ８に
よって複数本に分割されて複数対のベルト９〜９へ送出
され、８対のベルト９ｆｉをもみ作用を受けながら通過
し、８対のベルト９間から集束されて送出された複数本
の粗糸Ｒ−Ｒが巻取りローラ１０〜１０によってそれぞ
れ巻取られる。

コンデンサカード６のドツファ６ｂ及びコンデンサ７の
各ローラを回転駆動するために設置された無段変速機１
１はその出力回転を変速制御するパイロットモータ１２
を備え、その入力軸１１ａにはコンデンサカード６のシ
リンダ６ａを回転駆動するモータ１３の回転がベルト１
４を介して伝達される一方、出力軸１１ｂの回転はベル
ト、ギヤ等を介してドツファ６ｂ、及びデバイディング
ローラ８、ベルト９、巻取りローラ１０にそれぞれ伝達
される。

速度検出用の検出器（パルスジェネレータ、ロータリー
エンコーダ）１４は紡出中の粗糸Ｒの紡出速度を検出す
るためにコンデンサ７の各巻取りローラ１０に対しこの
巻取りローラ１０の回転が検出器１４に伝達されるよう
に連繋され、検出器１４の検出信号は紡出基準設定値や
紡出データ等を入力して粗糸の紡出速度および製品率を
演算する演粋部を備えたコントロールボックス１５に入
力される。コントロールボックス１５の演算部で演算さ
れた演算結果は無段変速１１１１のパイロットモータ１
２にＡ／Ｄ変換器、アンプ等を介して接続されたパワー
アンプ１６に伝送され、無段変速１ｆｉ１１のバイ０ツ
トモータ１２がパワーアンプ１６の出力信号に基いて変
速制御されて粗糸の紡出速度が調整される。

次に、上記した装置を使用して紡出中の粗糸型・吊を調
整する方法について説明する。

始めに、ホッパフィーダ１のウェイパンによって供給す
る１回当りの供給繊維組ｆｆ１Ａ（９）、ウェイパン１
回当りの供給時間３（ｓｅｃ）、粗糸の基準製品率ＣＯ
（％）、単位長さ当りの設定粗糸型ＩＤＯ（ｍ／ｇ）、
コンデンサ７で分割する粗糸の分割本数Ｅ等の予め設定
される各紡出条件設定値をコントロールボックス１５に
入力する。但し、ホッパフィーダーで供給する単位時間
（１分間）当りの供給ｌＩ維型重量ＦとするとＦ−Ａ÷
８７６０となる。また、製品率は単位時間当りの供給繊
維組ｆｆ１Ｆに対する単位時間当りの紡出粗糸重量の比
率で、 で表わされる。基準製品率Ｇｏは各カード２，４゜６の
シリンダ、ドツファ、各ローラ等での落綿量、分割時に
脱落する落綿量、蒸発水分、ｌ１ｆｔの含有水分率など
に基いて予め設定される。

上記各紡出条件設定値をコントロールボックス１５に入
力すると、基準紡出速度ＶＯ（ｍ／ｍ１ｎ）が Ｄｏ−ＥｘｌＧＧ の計算式によって演粋部で演算されてデイスプレィ等に
表示される。

そして、紡毛カード機の運転を開始すると、巻取りＯ−
ラ１０で巻取られる紡出中の粗糸の紡出速度が検出器１
４で検出されて実測紡出速度データ■１が基準紡出速度
ＶＯと比較するためにコントロールボックス１５に入力
され、この実測紡出速度データｖ１と基準紡出速度ｖＯ
との偏差がコントロールボックス１５で演算され、この
偏差に対応する修正信号がコントロールボックス１５か
らパワーアンプ１６に伝送され、パイロットモータ１２
の回転数が実測紡出速度データｖ１と設定紡出速度■０
との偏差に基いて変速制御されて、紡出中の粗糸の紡出
速度が設定紡出速度■０に修正される。

次に、設定紡出速度■Ｏで紡出中の粗糸の重量を抜き取
り検査によって計測してこの実測粗糸重量データＤ１と
設定粗糸型ｆｆ１Ｄｏとの偏差ΔＤをコントロールボッ
クス１５に入力すると、紡出中の粗糸の修正製品率Ｃ１
が ０１　　＝ＶＯ−Ｅ　　（Ｄｏ　　±ＡＤ）／Ｆ−１０
０によって演韓部で演算されるとともに、この紡出中の
修正製品率Ｃ１に基いて修正紡出速度■２（ＴｒＬ／ｓ
ｉｎ　）か によって演算され、この修正紡出速度■２の演算結果が
コント０−ルボックス１５からパワーアンプ１６に伝送
されてパイロットモータ１２の回転数が修正され、粗糸
が紡出中の修正製品率Ｃ１に適応する修正紡出速度■２
で紡出される。

そして、紡出中の粗糸重量データＤ１を適宜に計測し、
計測都度、粗糸重量データＤ１をコントロールボックス
１５に入力すると、修正製品率Ｃ１および修正紡出速度
Ｖ２が演算されてパイロットモータ１２が変速制御され
、粗糸の紡出速度を紡出中の粗糸の実際の製品率に合わ
せて調整することができる。

但し、修正製品率Ｃ１と基準製品率Ｃｏとの偏差ΔＣを
演算し、修正紡出速度ｖ２を Ｆ・　（Ｇｏ　　±ΔＧ）／１００ の演算結果に基いて調整するようにしてもよい。

続いて、上記した構成をもつ＊施例の作用と効果につい
て説明する。

さて、本例ではホッパフィーダ１で供給する繊Ｍ重ｆｆ
１Ｆと、粗糸の製品率ＣＯと、設定粗糸型ＭＤｏと、コ
ンデンサで分割する粗糸本数Ｅ等の紡出条件設定値をコ
ントロールボックスに入力して粗糸の基準紡出速度ｖＯ
を算出するとともに、紡出中の粗糸の実測紡出速度デー
タ■１をコントロールボックス１５に入力して基準紡出
速度■０と比較し、コンデンサカード６のドツファ６ｂ
及びコンデンサ７を変速制御するパイロットモータ１２
の回転数を前記比較結果に基づいて修正して紡出中の粗
糸の紡出速度を基準紡出速度ｖＯに修正し、さらに、こ
の基準紡出速度■Ｏで紡出した粗糸の重量を実測してコ
ントロールボックスに入力し、この実測粗糸重量データ
Ｄ１から紡出中の粗糸の修正製品率Ｃ１を演算するとと
もに、この修正製品率Ｃ１に適応する粗糸の修正紡出速
度Ｖ２を演算してこの修正紡出速度ｖ２に基づいてパイ
ロットモータ１２の回転を変速制御するように構成しで
ある。

このため、供給繊維の含有水分率や短繊維含有率等が経
時的に変動して紡出中の粗糸の重量が大幅に変動しても
、紡出中の粗糸の製品率の変動傾向を正確に把握して粗
糸重量を紡出中の実際の製品率に合わせて的確に修正す
ることができ、紡出した粗糸のｆｆｌ［を均整化して紡
出粗糸の品質を高めかつ製品歩留りを向上しうる効果が
ある。

（発明の効果） すなわち、本発明はホッパフィーダで供給するｍ維手量
と、粗糸の製品率と、設定粗糸重量と、コンデンサで分
割する組糸本数等の紡出条件設定値をコントロールボッ
クスに入力して粗糸の基準紡出速度を算出するとともに
、紡出中の粗糸の実測紡出速度データをコントロールボ
ックスに入力して前記基準紡出速度と比較し、コンデン
サカードのドツファ及びコンデンサを変速制御するモー
タの回転数を前記比較結果に基づいて修正して紡出中の
粗糸の紡出速度を前記基準紡出速度に修正し、さらに、
この基準紡出速度で紡出した粗糸の重量を実測してコン
トロールボックスに入力し、この実測粗糸重量データか
ら紡出中の粗糸の修正製品率を演算するとともに、この
修正製品率に適応する粗糸の修正紡出速度を演算してこ
の修正紡出速度に基づいて前記モータの回転を変速制御
することによって、紡出中の製品率の変動傾向を正確に
把握して粗糸重量を紡出中の製品率に合わせて的確に修
正し、紡出した粗糸重量を均整化して紡出粗糸の品質を
向上しうる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の粗糸の調整方法の一実施例を示すブロ
ック図、第２図は紡毛カード機の側面図、第３図はコン
デンサカードおよびコンデンサの側面図である。 １・・・ホッパフィーダ ７・・・コンデンサ １２・・・パイロットモータ １５・・・フントロールボックス ＣＯ・・・基ｔＩ！製品率 Ｃ１・・・修正製品率 ＯＯ・・・設定粗糸重量 ＶＯ・・・基準紡出速度 ■２・・・修正紡出速度

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ホッパフィーダで供給する繊維重量と、粗糸の製品率と
   、設定粗糸重量と、コンデンサで分割する粗糸本数等の
   紡出条件設定値をコントロールボックスに入力して粗糸
   の基準紡出速度を算出するとともに、紡出中の粗糸の実
   測紡出速度データをコントロールボックスに入力して前
   記基準紡出速度と比較し、コンデンサカードのドッファ
   及びコンデンサを変速制御するモータの回転数を前記比
   較結果に基づいて修正して紡出中の粗糸の紡出速度を前
   記基準紡出速度に修正し、さらに、この基準紡出速度で
   紡出した粗糸の重量を実測してコントロールボックスに
   入力し、この実測粗糸重量データから紡出中の粗糸の修
   正製品率を演算するとともに、この修正製品率に適応す
   る粗糸の修正紡出速度を演算してこの修正紡出速度に基
   づいて前記モータの回転を変速制御することを特徴とす
   る紡毛カード工程における粗糸重量の調整方法。