JPH0117943B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の要旨 単一の厚紙形板から製造され、かつ平坦な形状
で輸送可能でしかも所定のカートン折線に沿つて
手で力を加えるだけで容易に組立てることのでき
る、解体可能な多様性に富むカートンが開示され
ている。カートンの頂部はきりづま造り形状とし
て内部容積を付加的に大きくとり、かつ一体的な
携行把手を備えるものとすることができる。カー
トンには、カートンの所定側壁に設けた開口部と
共働してカートンを閉成状態にしつかりと固定す
る可動楔状固定タブを配設する。カートンの頂部
が横方向に変位するのを防止するため、折込みタ
ブを設けて携行把手を固定してもよい。

この発明は、新規にして改良されたカートン及
びこのカートンを形成するための形板に関するも
のである。

輸送費を低減させるためには、カートンは製造
業者から使用者のもとへ解体状態、すなわち平坦
にした形状で運搬するのが望ましい。カートン
が、例えばフアーストフード店舗における食物携
行容器として使用する必要がある場合は、カート
ンは小売業者により容易に組立可能であり、しか
も組立時には可能な限り僅かなスペースしか占有
しないものであることが追加的に望まれる。

前述した目的を考慮して、本発明は組立時に一
般に矩形の筒状閉鎖容器を画成する丁番接続され
た側壁パネルからなり、この閉鎖容器はその底部
において各側壁パネルの底縁部に丁番接続した底
部パネルにより閉塞されると共にその頂部におい
て相互に丁番接続されかつ各側壁パネルの頂縁部
に丁番接続された頂部パネルにより閉成されるよ
うになつており、夫々の側壁パネル間及び夫々の
頂部パネル間の前記丁番接続部はカートンをその
組立てられた三次元形状から平坦で実質的に平面
的な輸送用形状に、またその輸送用形状から組立
て形状に折畳み並びに組立て可能とし、カートン
の少くとも２つの側壁パネルはその上縁部に一般
に三角形状の切欠き部を有しこの切欠き部を介し
て頂部パネルにより形成された一般に三角形状の
固定タブを延在させて前記少くとも２つの側壁パ
ネルと連繋させて組立てたカートンの固定を行
い、前記夫々の三角形状固定タブはカートンの固
定状態においてその連繋した側壁パネルと実質的
に同一平面となるカートンを提供するものであ
る。

また本発明は、縦方向に延在する折線に沿つて
相互に丁番接続された少くとも４つの相並んで配
設された側壁形成パネルと、前記側壁パネルの底
縁部から延在しかつ横方向に延在する折線に沿つ
て側壁パネルに丁番接続された少くとも４つの相
並んで連繋する底部パネルと、前記側壁パネルの
上縁部から延在しかつ横方向に延在する折線に沿
つて側壁パネルに丁番接続されると共に前記縦方
向折線に沿つて相互に丁番接続された少くとも４
つの相並んで連繋する頂部パネルとからなり、前
記頂部パネルの２つは３つの丁番接続された一般
に三角形状の部分で形成され、残りの頂部パネル
はその上縁部において丁番接続された把手を有
し、更に前記２つの頂部パネルの１つの自由側縁
部に沿つて丁番接続した第１接続タブと、前記１
つの頂部パネルが丁番接続される前記壁パネルの
自由側縁部に沿つて丁番接続した第２接続タブと
からなり、前記側壁パネル及び頂部パネルは夫々
その頂縁部から底縁部に向けてテーパが付され、
前記の一般に三角形状の部分を有する前記頂部パ
ネルが丁番接続される夫々の側壁パネルにはその
上縁部に配設された一般に三角形状の切欠き部が
形成される、カートンに折込むのに適した厚紙製
の形板を提供するものである。

各側部パネル及び各頂部パネルは、頂部から底
縁部に向けてテーパを付してあるので、組立てら
れたカートンを積層して重ね合わせることが可能
である。

本発明の目的、特徴及び利点は、添付図面を参
照して行われる以下の詳細な説明から明らかにな
るであろう。

第１図を参照すると、本発明に係るカートンは
参照符号10により一般に指示され、かつこれは可
食性物品または非可食性物品、列えば食物または
玩具用の容器のような多くの種々の目的に使用さ
れるものである。このカートンは一般に矩形形状
であつて、好ましくはきりづま造り形状を呈する
頂部１２を備え、魅力的なものとすることに加え
て閉成したカートンに余剰の内部容積をもたらす
ものである。この頂部には嵌め合せ把手タブ１４
及び１６を設けてカートンの運搬に供するのが好
ましい。

第７図は、本発明に係るカートンを形成する形
板２０を図示するものである。形板２０は第１固
定側部パネル２２を含み、このパネルは丁番線２
６に沿つて施回自在に接続した一般に三角形状の
施回パネル２４を備える。施回パネル２４の残り
の２つの側部は不規則な切断線２８により画成さ
れる。切断線２８は折線２６の対向端部に沿つて
部分的に延在して、施回パネル２４の動きを促進
する。切断部すなわち切込み３０を施回パネル２
４の直下の第１固定側部パネル２２に設けて、頂
部パネルに設けた楔状固定タブの固定側部パネル
２２への挿入を促進する。これについては後に一
層詳細に説明する。切断線２８は２つの三角形状
の突出部２７を画成し、これにより楔状固定タブ
を側部パネル２２と内部係合させて、第１図に示
すようにカートンの閉成された形状の固定を行
う。

第１底部小パネル３２を折線３４に沿つて第１
固定側部パネル２２に丁番接続し、一方第１固定
頂部パネル３６を折線３７に沿つて丁番接続す
る。第１固定頂部パネル３６は三角基部４０と２
つの支持二等辺三角形状部３８，４２とを含み、
これらの三角基部と三角形状部とは固定頂部パネ
ル３６の頂部中心に位置する共通点においてその
先端を接合させて相互に折線４４及び４６に沿つ
て丁番接続されている。支持三角形４２は平坦な
先端部域４８を有し、これは頂部パネル３６の楔
形状中においてカートンが閉成された際に支持三
角形状部３８の先端部と重なり合い、かくしてよ
り大きな構造的剛性をカートンに付与すると共に
しつかりとカートンを閉成する。

第１側部パネル５０を折線５２に沿つて第１固
定側部パネル２２に丁番接続する。第１底部大パ
ネル５４を折線５６に沿つて第１側部パネル５０
に丁番接続し、これは折線６０に沿つて丁番接続
した第１折部５８を含む。カートンが輸送用に解
体されて平坦な形状となつている場合は、第１折
部５８を裏に折返して第１底部大パネル５４に関
して当接させる。第１頂部パネル６２を折線６４
及び５２に沿つて、夫々第１側部パネル５０及び
第１固定頂部パネル３６に丁番接続する。第１把
手タブ１４は折線７０に沿つて第１頂部パネルに
丁番接続され、かつ指の握り部を画成する２つの
開口部６６を含む。

第２固定側部パネル７２は、折線７４に沿つて
第１側部パネル５０に丁番接続される。第２固定
側部パネルは実質的に第１固定側部パネル２２の
形状に対応し、また折線７８に沿つて施回自在に
接続されかつ更に切断線８０により画成される施
回パネル７６を含む。三角形状の突出部７７及び
切込み８２を側部パネル７２に同様に配設する。
第２底部小パネル８４は折線８６に沿つて丁番接
続され、かつこれは第１底部小パネル３２の形状
と実質的に対応する。第２固定頂部パネル８８は
折線９０及び７４に沿つて、夫々第２固定パネル
７２及び第１頂部パネル６２に丁番接続される。
第２固定頂部パネル８８は実質的に第１固定頂部
パネル３６の形状に対応し、かつ三角基部９６
と、折線９２及び９３に沿つて丁番接続した２つ
の対向する支持二等辺三角形状部９４及び９８と
を含む。支持三角形９８には、第１固定頂部パネ
ル３６の平坦先端部４８と同様の平坦先端部１０
０が、同様の目的で配設される。

第２側部パネル１０２を折線１０４に沿つて第
２固定側部パネル７２に丁番接続し、かつこれは
実質的に第１側部パネル５０の形状に対応する。
第２底部大パネル１０６は折線１０８に沿つて第
２側部パネル１０２に丁番接続され、かつこれは
第１底部大パネル５４の形状に対応する。第２底
部大パネル１０６は折線１１２に沿つて丁番接続
した第２折部１１０を含み、一方第２頂部パネル
１１４は、折線１１６及び１０４の沿つて第２側
部パネル１０２及び第２固定パネル８８に夫々接
続される。第２把手タブ１６は折線１２２に沿つ
て第２頂部パネル１１４に丁番接続され、かつこ
れは実質的に第１把手タブ１４の形状に対応す
る。なお、この把手タブは指握り部を画成する２
つの開口部１２６を含む。第１接着タブ１２４及
び第２接着タブ１２８を、折線１３０に沿つて第
２頂部パネル１１４及び第２側部パネル１０２に
夫々丁番接続する。

組立てたカートンの重ね合わせ、すなわち積層
をなし得るように（第６図参照）、底部小パネル
及び底部大パネル（３２，５４，８４及び１０
６）以外の形板の全てのパネルにはテーパを施
し、その底部付近において幅狭としておく。これ
は、垂直折線５１，５２，７４，１０４及び１３
０を形板の底部に向けて内方へ角度を付けること
により達成される。各パネルの上縁部及び下縁部
は相互に平行になる。例えば、第１側部パネル５
０において、折線５６及び６４は平行であるが、
垂直縁部５２及び７４は内方にテーパが付されて
パネルの底部に接近する。この構成により、組立
てたカートンは第６図に示すように相互に重ね合
わせ、すなわち積層することができる。

このカートンは、カートン製造業者により接着
され、折合わされて平坦形状となるよう意図され
ている。この形状は輸送コストを低減させる。底
部パネル３２，５４，８４及び１０６は、その
夫々の折線に沿つて上方へ折畳まれる。第１折部
５８及び第２折部１１０は裏へ折返されて底部大
パネル５４及び１０６に関して当接する。次いで
第１固定側部パネル２２及び第２側部パネル１０
２は、夫々折線５２及び１０４に沿つて内方へ折
畳まれて平坦な形状となる。次に、夫々の折部５
８及び１１０の内面は、底部小パネル３２及び８
４の外面に夫々接着的に接続される。第１接着タ
ブ１２４及び第２接着タブ１２８は、第１固定頂
部パネル３６及び第１固定側部パネル２２の内面
に夫々接着接続される。

カートンが小売商のもとに届けられると、この
カートンは折線７４及び１３０を平坦状態にある
カートンのその連続関係から外方へ離間的に回動
させて、組立てられた矩形の形状を形成し、固定
側部パネル２２及び７２を相互に離間した平行関
係に設定すると共に側部パネル５０及び１０２に
関しては垂直関係に設定することにより、平坦な
形状を拡大させて簡単に組立てられる。このよう
に折線７４及び１３０を回動させることにより、
固定底部の自動組立てが結果として得られ、これ
によりカートンが折畳まれるのを防止する（第８
図参照）。底部パネル５４，１０６はしつかりと
内部係合され、カートンはカートン底部の中心に
おいて内方へ押圧するだけで折畳み可能であり、
これによつて底部パネルの内部係合を解除する。

多数のカートン１０も短時間で容易に組立てる
ことができる。側部パネルはカートンの底部に向
けてテーパが施されているので、逆截頭ピラミツ
ド形状をなし、組立てられたカートンは第６図に
示すように積層すなわち重ね合わせることが可能
であり、従つて必要に応じて容易に入手すること
ができる。

カートン１０に内容物が詰められた後は、簡単
に閉じることができる。固定頂部パネル３６及び
８８が、パネル３６及び８８の中心頂部において
外方へ押圧されると（第２図及び第９図参照）、
頂部パネル６２及び１１４の上部が共に引出され
て魅力的なきりづま造りの形状を呈するに到る。
固定頂部パネル３６及び８８の運動は、施回パネ
ル２４及び７６を内方へスイングさせて、第９図
に示すように一般に三角形状の開口部１４０及び
１４２を画成する。カートンに前記施回パネルの
動きを妨げる程には内容物が充填されていないと
仮定すると、施回パネルは丁番軸３７及び９０の
周りに最大180゜回動することになる。しかし、連
繋する固定側部パネル２２及び７２の面に対して
約５゜軽く変位するだけで、カートンの組立てに
際して、三角形状部２８，４２及び９４，９８に
より形成される楔状固定タブの端部を三角形状開
口部１４０及び１４２中に挿入するに適する間隙
が得られる。このように、たとえカートンに一杯
内容物が詰められていても、内部係合がなお得ら
れるものである。

一層詳細には、固定頂部パネル３６及び８８が
丁番軸２６及び７８の周りを連続的に回転するに
際し、これらのパネルの支持三角形状部３８，４
２及び９４，９８は、第２図に示す楔状タブ１５
０及び１５２を形成する連繋三角基部４０及び９
６と重なり合う。三角形状部４２及び９８の夫々
の平坦先端部４８及び１００も付加的に三角形状
部３８及び９４と重なり合つて、第５図中で参照
符号２２，４０及び４２で示すように、楔状タブ
１５０及び１５２の端部において板紙の三層を形
成する。この重合部は、固定機構の構造的剛性を
増大させると共に、カートンの確実な閉塞を確保
するよう機能する。

楔状タブ１５０及び１５２は三角形状の開口部
１４０及び１４２の横断面よりも大きい横断面を
有する。切込み３０及び８２を第２固定側部パネ
ル２２，７２に設けて、開口部１４０及び１４２
の一時係合を行わせ、楔状タブ１５０及び１５２
の一部をこの開口部中に挿入させる。一旦楔状タ
ブ１５０及び１５２を開口部１４０及び１４２を
介して通過させると、これらのタブは角度をもた
せた突出部２７及び７７により夫々所定位置に保
持される（第４図及び第７図参照）。

第１図に図示したように、把手タブ１４及び１
６は、開口部６６及び１２６を一致させた状態で
整列かつ当接関係を保持して共に引出されて指握
り部を形成し、カートンの携行を容易ならしめて
いる。

内容物をカートン中に入れるためにカートンを
開放しようとする場合は、楔状タブ１５０及び１
５２を三角形開口部１４０及び１４２から手でつ
まみ出し、把手タブを分離させる。本発明に係る
カートンは反復して閉成したり開放したりするこ
とができる。

本発明の第２実施例を第１０図及び第１１図に
示す。この実施例では、把手２１４には付加的に
開口部２６６の基部に沿つて丁番接続したタブ２
０２及び２０４が配設される。更に、把手２１６
の開口部２２６はその基部に近づくにつれて若干
拡大されている。第１１図に示すように、楔状タ
ブ２５０（２５２）を側部パネル２２２（２７
２）に挿入した後、タブ２０２，２０４を開口部
２２６を介して折曲し、把手２１６と当接関係と
なるようにする。拡大開口部２２６によつて、こ
の開口部を介してのタブ２０２，２０４の挿通を
容易にさせる。タブ２０２，２０４により提供さ
れるこの付加的な固定構造は、頂部パネル２６
２，２２４が相互に横方向に変位するのを防止す
るのに役立つ。更にこのタブは開口部２６６，２
２６を整列確保すると共により大きな構造的剛性
とカートンのより確実な閉塞とを付与するもので
ある。この実施例に係るカートンを再度開放する
必要がある場合は、タブ２０２，２０４を上方位
置へ簡単にあげ、そこで楔状タブ２５０（２５
２）を三角形状開口部２４０（２４２）から手で
つまみ上げ、第１実施例の場合のようにカートン
を開放する。

従つて、新規にして改良された弁当箱カートン
及び食物や玩具のような物を運搬するためのカー
トンを形成する形板が得られる。このカートンは
製造業者から平坦形状で輸送され、これにより輸
送費が節約される。また簡単に組立てることがで
き、入用になるまで積重ねておくことができる。
このカートンは、前述した新規で改良された固定
手段を採用しているので、簡単に閉成及び再開放
が可能である。本発明は更に、魅力的なきりづま
造りの形状の頂部を提供すると共により広い内部
容積を提供するものであり、また一体的に携行把
手を含むものである。

本発明につき明細書中において添付図面を参照
しながら説明したが、この参照例は純粋に説明の
目的でなされたものであり、本明細書に含まれる
詳細部における種々の変更は本発明の請求範囲及
び精神から離れることなくなし得るものであつ
て、当業者には自明なことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る閉成したカートンの斜視
図、第２図は本発明に係るカートンの正面図であ
つて頂部を部分的に閉成した状態を示し、第３図
は頂部を閉成したカートンの正面図、第４図は楔
状固定タブと側部パネルに設けた一般に三角形状
の切欠きとの内部係合を示す側面図、第５図は第
４図の５−５線断面図、第６図は積層配置した状
態にある本発明に係る複数のカートンの斜視図、
第７図は本発明に係る弁当箱カートンとして折込
むに適した形板の平面図、第８図はカートン基部
の内部平面図であつて底部パネルの係合状態を示
し、第９図は本発明に係るカートンの側面図であ
つて頂部を部分的に閉成した状態を示し、第１０
図は本発明に係る第２実施例の第７図と同様の平
面図、第１１図は本発明に係る第２実施例の第１
図と同様の斜視図である。 １０……カートン、１２……頂部、１４，１６
……把手タブ、２０……形板、２２……第１固定
側部パネル、２４……施回パネル、２６……丁番
線（折線）、２７……突出部、２８……切断線、
３０……切込み（切断部）、３２……第１底部小
パネル、３４……折線、３６……第１固定頂部パ
ネル、３７……折線（丁番軸）、３８，４２……
三角形状部、４０……三角基部、４２……支持三
角形、４４，４６……折線、４８……平坦先端
部、５０……第１側部パネル、５１，５２……折
線、５４……第１底部大パネル、５６………折
線、５８……第１折部、６０……折線、６２……
第１頂部パネル、６４……折線、６６……開口
部、７０……折線、７２……第２固定側部パネ
ル、７４……折線、７６……施回パネル、７７…
…突出部、７８……折線、８０……切断線、８２
……切込み、８４……第２底部小パネル、８６…
…折線、８８……第２固定頂部パネル、９０……
折線（丁番軸）、９２，９３……折線、９４，９
８……三角形状部、９６……三角基部、９８……
支持三角形、１００……平坦先端部、１０２……
第２側部パネル、１０４……折線、１０６……第
２底部大パネル、１０８……折線、１１０……第
２折部、１１２……折線、１１４……第２頂部パ
ネル、１１６……折線、１２２……折線、１２４
……第１接着タブ、１２６……開口部、１２８…
…第２接着タブ、１３０……折線、１４０，１４
２……三角形状開口部、１５０，１５２……楔状
タブ、２０２，２０４……タブ、２１４，２１６
……把手、２２４……頂部パネル、２２６……開
口部、２４０，２４２……三角形状開口部、２５
０，２５２……楔状タブ、２６２……頂部パネ
ル、２６６……開口部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 組立時に一般に矩形の筒状閉鎖容器を画成す
   る丁番接続された側壁パネルからなり、この閉鎖
   容器はその底部において各側壁パネルの底縁部に
   丁番接続した底部パネルにより閉塞されると共に
   その頂部において相互に丁番接続されかつ各側壁
   パネルの頂縁部に丁番接続された頂部パネルによ
   り閉成されるようになつており、夫々の側壁パネ
   ル間及び夫々の頂部パネル間の前記丁番接続部は
   カートンをその組立てられた三次元形状から平坦
   で実質的に平面的な輸送用形状に、またその輸送
   用形状から組立て形状に折畳み並びに組立て可能
   とし、カートンの少なくとも２つの側壁パネルは
   その上縁部に一般に三角形状の切欠き部を有しこ
   の切欠き部を介して頂部パネルにより形成された
   一般に三角形状の固定タブを延在させて前記少な
   くとも２つの側壁パネルと連繋させて組立てたカ
   ートンの固定を行い前記夫々の三角形状固定タブ
   はカートンの固定状態においてその連繋した側壁
   パネルと実質的に同一平面となり、さらに前記固
   定タブを形成する前記頂部パネルは夫々３つの丁
   番接続支持三角形状部からなり、前記三角形状部
   の夫々の先端部をパネルの頂部中心における共通
   点に配置し、３つの三角形状部のうちの２つは補
   完的形状を有すると共に鋭角の内角のみを有し、
   かつ当接関係をなす前記補完的形状の上縁部は固
   定タブが前記切欠き部を貫通延在する際にきりづ
   ま造り形状を呈することを特徴とするカートン。 ２ 前記夫々の側部パネルはその頂縁部から底縁
   部に向けてテーパが付され、前記夫々の頂部パネ
   ルも同様にその頂縁部から底縁部に向けてテーパ
   が付され、従つて固定前のカートンの開放形状は
   一般に逆截頭ピラミツド形状を画成して、複数の
   カートンの積層重ね合わせを可能とする特許請求
   の範囲第１項記載のカートン。 ３ 前記固定タブを形成する２つの頂部パネル以
   外に、更に２つの頂部パネルが存在し、このパネ
   ルは当接関係に到ると前記固定タブを前記切欠き
   部を介して通過させた際にきりづま造り形状を呈
   すると共に前記きりづま造り頂部の上方に延在す
   る把手を形成して閉成固定状態においてカートン
   の頂部を手で保持する特許請求の範囲第１項乃至
   第２項の何れかに記載のカートン。 ４ 前記少なくとも２つの側壁パネルは、前記三
   角形状切欠き部の形状と実質的に同じ形状で側壁
   パネルの頂縁部に部分的に丁番接続された一般に
   三角形状の施回パネルを含んでカートンの組立て
   及び閉成に際してこの施回パネルの運動を許容
   し、前記施回パネルは固定タブ形成前には連繋側
   壁パネルと同一平面をなし、かつカートンの組立
   固定状態において前記側壁パネルの内部に配置さ
   れる特許請求の範囲第１項乃至第３項の何れかに
   記載のカートン。 ５ 夫々の三角形状切欠き部の周辺は不規則な線
   により画成され、カートンの固定を助けるために
   複数の角度を付したタブを含む特許請求の範囲第
   １項乃至第４項の何れかに記載のカートン。 ６ 切込みを前記一般に三角形状の切欠きの頂部
   直下に位置する前記少なくとも２つの側壁パネル
   の夫々に設け、前記切欠きの一時的な係合を許容
   して前記カートンの頂部の閉塞を促進する特許請
   求の範囲第１項乃至第５項の何れかに記載のカー
   トン。 ７ 前記底部パネルは２つの底部大パネルと２つ
   の底部小パネルとを含み、これらのパネルは前記
   カートンの組立てに際し自動的に内部で係合して
   閉塞底部を形成する特許請求の範囲第１項乃至第
   ６項の何れかに記載のカートン。 ８ 前記固定タブを形成する前記夫々の頂部パネ
   ル上に位置する前記支持三角形状部の１つは平坦
   な先端部を含み、この先端部は他の２つの三角形
   状部と共働し前記三角形状固定タブの共通点部分
   において三層形状をなして組立固定したカートン
   に構造的剛性を付与すると共に改良された内部係
   合を与え、これによつてカートンを更に確実に固
   定する特許請求の範囲第１項乃至第７項の何れか
   に記載のカートン。 ９ 前記把手の夫々は２つの開口部を含み、１つ
   の把手に設けた前記開口部は他方の把手に設けた
   対応開口部と一致してカートン携行用の指握り部
   を画成する特許請求の範囲第３項乃至第８項の何
   れかに記載のカートン。 １０ １つの把手は更に前記各開口部の周縁に沿
   つて夫々丁番接続した２つのタブを含み、前記タ
   ブは他方の把手に設けた前記開口部を介して突出
   して前記他方の把手と係合し、前記頂部パネルが
   相互に水平方向に変位するのを防止する特許請求
   の範囲第９項記載のカートン。 １１ 前記把手に設けた前記開口部は湾曲部と基
   線部とを有する半楕円形状をなし、前記把手の前
   記タブは前記各開口部の基線部に沿つて夫々丁番
   接続される特許請求の範囲第１０項記載のカート
   ン。