JPH0116741Y2 - - Google Patents

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JPH0116741Y2
JPH0116741Y2 JP1983148214U JP14821483U JPH0116741Y2 JP H0116741 Y2 JPH0116741 Y2 JP H0116741Y2 JP 1983148214 U JP1983148214 U JP 1983148214U JP 14821483 U JP14821483 U JP 14821483U JP H0116741 Y2 JPH0116741 Y2 JP H0116741Y2
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electromagnetic wave
hat
wave reflecting
reflective
plate
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は海難防止用の帽子に関するものであ
り、特に電磁波を有効に反射する金属コーテイン
グ素材を利用した海難防止用電磁波反射帽子に関
するものである。
<従来技術> 漁船の転覆・遭難や操業中に海中に投げ出され
た漁民や、その他、釣人やダイバー等が海で海難
に遭遇した場合、その救助方法としては、旧態然
とした空と海からの視覚による救難活動がその主
力を占めているのが現状である。このような原始
的捜索救助方法では、海上が時化の場合、濃霧ま
たは夜間にあつては捜索活動が出来ないという最
大の難点があつた。海難事故は視界の利かない場
合に発生する事が多く、また遭難の情報入手と同
時に早急に救助活動を開始する事が最も有効な救
助方法である事は明白である。例えば、過去のデ
ータでは遭難時点から半日以内に救助された者の
生存率は50%であると報告されている。
しかしながら、第2次遭難の危険がある事と同
時に、救助活動の中心である遭難者の発見につい
て視界の利かない状態では全く目途が立たない事
情があつた。夜間や濃霧の中での事故の場合、夜
明けまで捜索救助活動が出来ない為に人命が失わ
れる結果となる例が多かつた。
ちなみに、20トン未満の小型船舶にあつては船
舶安全法による救命用いかだ等の救命設備の設置
が義務付けられていないので、海難が発生した場
合、命を落とす結果になる事が大型船舶と比べて
比較的多い。小型漁船の要救助事故は年間平均約
800件にも達し、漁業者全体の遭難による人命喪
失数は年間平均約250人にも達している。
小型漁船は船体が木材やFRP(強化プラスチツ
ク)で建造されている為、レーダに映り難い。こ
の為、船同志の衝突、転覆などの件数が多く、ま
た1人乗員の場合、操業中に海に転落すると人身
事故に繋がる危険があつた。
<考案の目的> この考案の目的は、遭難者の早期発見の為の新
規な遭難者救助、及び海難防止用の電磁波反射帽
子を提供することにある。この考案に係る電磁波
反射帽子を装着していれば、従来発見が困難であ
つた視界の利かない時化や夜間であつても電磁波
による探知装置(レーダ)によつて極めて容易に
帽子と遭難者の存在位置を知る事が出来るので遭
難者の早期発見救助に飛躍的な効果があり、人命
救助の成否に大きな影響を与えることができる。
<考案の構成> 以下図面に示す実施例に基づいてこの考案に係
る電磁波反射帽子を詳細に説明する。
第1図はこの考案に係る電磁波反射帽子の全体
を示す斜視図である。電磁波反射帽子10は、金
属コーテイング繊維素材12を利用した帽子型か
ら成る。金属コーテイングした繊維素材12は布
材であるので可撓性に富み、折り畳む事ができる
事はもちろんの事、通常の布製品と同様にどのよ
うな形状にも自由に加工等が出来る。この考案で
使用される金属コーテイングされた繊維材料は、
公知の繊維表面金属化技術により製造されるもの
であり、特願昭55−129370号(特開昭56−63084
号)「金属メツキされた金属化繊維製品シート、
糸および繊維、それらの製造法およびそれらのミ
クロ波吸収および反射のための利用」、特願昭56
−67094号(特開昭56−169870号「金属化繊物繊
維のシート状材料の被覆方法およびそれらのマイ
クロ波反射物体の製造への利用」等々の中で公開
された製造技術で生産された金属化繊維を利用し
ている。これらの金属化繊維は電磁波シールド作
用と電磁波反射作用がある。
金属化繊維材料で形成された物は、その物の形
状とは関係なく、レーダに効率的に感応するもの
である。小型船舶にあつては、船体は木やFRP
で出来ている為にレーダに映り難く、また、内部
のエンジン等がレーダ上に薄く表れるだけであ
る。この考案に係る帽子の素材である金属化繊維
材料で形成した物は電磁波を良く反射し、レーダ
に明瞭に映る特徴がある。
第2図はこの考案に係る電磁波反射帽子の別の
実施例20を示す斜視図である。この実施例では電
磁波反射帽子20に電磁波反射装置としてコーナ
ーリフレクタ22が一体的に装備されている。装
備されている電磁波反射装置はどのような形状で
あつても良いが、帽子自体が金属化繊維で形成さ
れている上に、更に反射装置としての各種の好ま
しい反射装置の形状を取り付け、若しくは帽子と
一体的に形成する事により、レーダに対する感応
がより向上する。反射装置としてのコーナーリフ
レクタ形状は、2つの面が直角に交差するように
面を立てて形成するもので、この実施例では縦A
横Bの2面に更に水平面Cを加えた3面が一点で
直交するように形成してある。海上における実験
ではコーナーリフレクタ形状を4方向に取り付け
ている第2図の実施例がレーダに対する感応が一
番良い。第1図で示した通常のキヤツプの感応範
囲が340m程度であるのに対し、第2図の実施例
の電磁波反射帽子は約倍の620位の距離が離れて
いてもキヤツプの存在を感知できる特徴がある。
第3図ABはこの考案に係る電磁波反射帽子の
また別の実施例30を示す斜視図である。この実施
例では、電磁波反射帽子30に具備されている電
磁波反射装置32として第3図Aでは帽子の上部
に放射線状の遮蔽板状の複数の突状34が一体的
に形成されている。また、第3図Bでは帽子の縫
い目に合わせて布をつまみあげ、2重にして遮蔽
板としての突条を形成している。第2図のコーナ
ーリフレクタ形状が常識的な範囲の帽子形状から
外れているのに対し、この実施例は通常の帽子の
形態を保つている。帽子に加工を加えて形状をリ
フレクタ構造にすることにより、この例では
420m以上の遠方から感知できるようになり、ま
た300m以内でのレーダへの感応が明瞭になる。
第4図は、更に別の実施例を示した斜視図であ
る。この実施例における電磁波反射帽子40は帽
子の側壁周囲の数個所に板条の突条44を設けた
ものである。突条は帽子と一体的に形成されてお
り、この実施例では側壁の布材をつまみあげてそ
の基部を縫い合わせることにより、2重の遮蔽板
条の突条を形成している。
この考案に係る電磁波反射帽子は更に全く形を
変えて他の被服、たとえばチヨツキ、救命胴衣、
登山帽、等々に応用することが出来る。
<考案の作用> この考案に係る電磁波反射帽子では、第1図に
示した電磁波反射帽子は海面に置かれている状態
で340mまで感応し、第2図に示した電磁波反射
帽子は420mまでははつきりと探知出来、更に
620m位いまでは探知出来る。また、第3図と第
4図に示した電磁波反射帽子は340mまでははつ
きりと探知出来、更に420m位までは探知出来る。
更に、海面より、1.5mの高さ(船上を想定)
では、どの実施例でも1000m以上の遠方から探知
可能である。
<考案の効果> この考案に係る電磁波反射帽子は上記詳述した
ような構成であるので、遭難者が帽子を着用して
いれば、夜間でも、時化でも、濃霧の時にも容易
にレーダで人および遭難個所の存在を探知するこ
とができ、捜索、救助活動を有効に行うことが出
来る。また、小型漁船の乗員が帽子を着用するこ
とにより漁船はその位置を正確にレーダ等々の探
知装置に捕促されることができる。これにより、
レーダに映り難い故の小型漁船の衝突等々の海難
事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる電磁波反射帽子の全
体を示す斜視図、第2図は電磁波反射装置を備え
た別の実施例を示す斜視図、第3図は更に別の電
磁波反射装置を備えた斜視図である。第4図は更
に別の実施例を示した斜視図である。 10:電磁波反射帽子、12:金属コーテイン
グ繊維材料、20:電磁波反射装置を備えた電磁
波反射帽子、22:コーナーリフレクタ、A,
B,C:リフレクタ面、30:電磁波反射装置、
32:遮蔽板状突条。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属コーテイング繊維を構成素材として形成
    された帽子の表面に、該金属コーテイング繊維
    を構成素材とする板状の突条から成る電磁波反
    射装置が一体的に設けられていることを特徴と
    する電磁波反射帽子。 (2) 前記第1項記載の電磁波反射帽子において、
    板状の突条から成る電磁波反射装置がコーナー
    リフレクタ形状に成形されていることを特徴と
    する電磁波反射帽子。 (3) 前記第1項記載の電磁波反射帽子において、
    板状の突条から成る電磁波反射装置が帽子の上
    部の任意の箇所を基点として放射状に延出され
    ていることを特徴とする電磁波反射帽子。 (4) 前記第1項記載の電磁波反射帽子において、
    板状の突条から成る電磁波反射装置が帽子の側
    壁周囲に複数枚形成されていることを特徴とす
    る電磁波反射帽子。
JP14821483U 1983-09-27 1983-09-27 電磁波反射帽子 Granted JPS6056726U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14821483U JPS6056726U (ja) 1983-09-27 1983-09-27 電磁波反射帽子

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JP14821483U JPS6056726U (ja) 1983-09-27 1983-09-27 電磁波反射帽子

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Publication Number Publication Date
JPS6056726U JPS6056726U (ja) 1985-04-20
JPH0116741Y2 true JPH0116741Y2 (ja) 1989-05-17

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ID=30329368

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JP14821483U Granted JPS6056726U (ja) 1983-09-27 1983-09-27 電磁波反射帽子

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KR200477512Y1 (ko) * 2014-03-19 2015-06-16 한전케이피에스 주식회사 방사선 감지 안전모
DE112017004249T5 (de) * 2016-09-26 2019-05-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Harzzusammensetzung für Millimeterwellen-Reflexion; Harzfolie, die dieselbe verwendet, Faser und Artikel zur Millimeterwellen-Reflexion

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JPS6056726U (ja) 1985-04-20

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