JPH01156A - スチレン−アクリル酸共重合体の添加によるppe−ポリスチレン帯電防止性ブレンドの加工性の改良法 - Google Patents

スチレン−アクリル酸共重合体の添加によるppe−ポリスチレン帯電防止性ブレンドの加工性の改良法

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JPH01156A
JPH01156A JP63-115024A JP11502488A JPH01156A JP H01156 A JPH01156 A JP H01156A JP 11502488 A JP11502488 A JP 11502488A JP H01156 A JPH01156 A JP H01156A
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ロバート・ジェイ・アクセルロッド
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ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は帯電防止性熱可塑性成形用組成物、より詳細に
いえば(1)ポリフェニレンエーテル樹脂単独又はポリ
フェニレンエーテル樹脂とスチレン樹脂、好ましくはゴ
ム変性耐衝撃性ポリスチレン樹脂との混合物、(2)オ
レフィン酸と共重合されたアルケニル芳香族樹脂及び(
3)一種又はそれ以上の帯電防止用添加剤を含有してな
る帯電防止性熱可塑性成形用組成物に関するものである
従来の技術 多数の合成熱可塑性重合体は電気の不良導体又は不導体
である。この特性の結果として、かかる重合体又はかか
る重合体及び他の成分の混合物を成形物品、被覆、フィ
ルム又は繊維に形成した後にその表面に静電荷が蓄積す
る傾向があり、この静電荷は自然には消失しない。この
ような特性は1012(オーム/平方)よりも大きい表
面抵抗率をもつ重合体の場合に顕著であり、しかもかか
る重合体の大多数は商業的に重要なものである。静電荷
はこれらの重合体状物質の表面上に20,000〜30
,000ボルトに相当する水準まで蓄積し得る。しかし
ながら、より低い水準の静電荷が蓄積した場合でさえも
、やはり多くの望ましくない結果を生じ得る。自動車の
シートカバー、床敷物、衣服等々に合成物質が使用され
ている場合、これらと接触した人体上には高い静電荷が
生起し、そのような場合その後が接地された物体と接触
することによって電荷が放電されると気持の悪い衝撃感
覚を受ける。さらに、それに伴う火花により、引火性又
は爆発性雰囲気、たとえば病院の手術室(麻酔用ガス)
及び鉱石の採鉱のための地下の掘削におけるごときかか
る雰囲気下で重大な危険を生ずる可能性がある。
この問題はより低い静電荷の発生によっても感受性ミク
ロ電子装置の突発的故障を起す電子工業において、及び
フォトコピー装置における紙詰まりがコピー用紙がプラ
スチック製プラテン及び誘導装置上を通過する際に静電
荷が蓄積することを直接的原因とする事務機器工業にお
いて特に重大である。
これらの重合体の少なくともい(つかについてはそれら
の処理によりそれらの表面の静電荷を良好に消失するた
めにすでに種々の方法が提案されている。かかる方法の
あるものは重合体それ自体を変性せしめることを意図し
ている。たとえば、0hyaらの米国特許節4.384
.078号明細書には、アルキレンオキシド及び共役ジ
エンのゴム共重合体上にナトリウムスチレンスルホネー
トのようなビニル又はビニリデン単量体をグラフト重合
することによって帯電抵抗性のより高い重合体物質を取
得しうろことが開示されている。かく得られる生成物は
他の熱可塑性樹脂と混合し得ること及び慣用の帯電防止
剤とともに使用し得ることが述べられている。他方、B
ormanは米国特許節3゜259.520号明細書に
おいて、ポリフェニレンオキシド樹脂にスルホネート基
のような基を核置換させである種のイオン性誘導体を形
成することによって帯電防止性を付与するようポリフェ
ニレンオキシド樹脂を変性しうろことを述べている。
さらに別の方法は重合体と帯電防止剤との混合物を形成
することを意図するものである。Ca5tr。
らは米国特許節4,210.556号明細書においてN
、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルケニルアミン
又はアルキルアミンとアルケニルアミンの混合物のよう
な液体エトキシル化アミンを重合体、たとえばポリオレ
フィン又はポリフェニレンオキシドと混合して均質な液
体を形成し、ついでこれを固体の帯電防止剤に冷却し得
ることを教示している。この固体を重合体中に混合する
ことにより帯電防止性を付与することができる。
Baronらは米国特許節3.933,779号明細書
においてパラトルエンスルホン酸のある種のビス−エト
キシル化第4級アンモニウム塩がポリスチレン、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオレフィ
ン及びABS樹脂を包含する種々の合成重合体用の帯電
防止剤として有用であることを開示している。
Abollnsらはトリエタノールアミン、トルエンス
ルホン酸及びラウリル硫酸ナトリウムの混合物に基づく
帯電防止剤がポリフェニレンエーテル樹脂及びそれらの
混合物に対して有効な添加剤であることを認めた。この
知見は米国特許節4,123.475号明細書に記載さ
れている。
特公昭47−22474号公報にはスルホン化ビニル芳
香族化合物のある種の金属塩、たとえばスルホン化ポリ
スチレンのある種の金属塩が重合体状物質用の帯電防止
剤として有用であることが記載されている。
米国特許節4,341.882号明細書にはポリフェニ
レンエーテル、ポリスチレン及び帯電防止剤−後者はス
チレン−アリルアルコール共重合体、アニオン重合され
たポリ(エチレンオキシド)及び両者の組合せであり得
るーの混合物が記載されている。
より最近、Luxonは米国特許節4. 384. 0
63号明細書において、N、N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)−N−オクチル−N−メチルアンモニウムp−
)ルエンスルホネート(前述したBaronらの米国特
許明細書においてもメチル−オクチル−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アンモニウムp−)ルエンスルホネート
として示されている)の帯電防止性はポリフェニレンエ
ーテル樹脂混合物中においそ少量のポリエチレングリコ
ールエステルと組合せて使用する場合に増大されること
を示した。
アミン系の帯電防止性化合物の添加によって変性された
重合体ブレンドは、しかしながらルばしばある種の有害
な作用を受ける。この添加剤は単に水又は非水性溶剤で
リンスすることによって成形見の表面からしばしば除去
されるものであり、これにより表面の帯電防止性が損な
われる。かかる添加剤を表面へ移行(マイグレーション
)するある種の重合体の場合には、その帯電防止効果は
数時間後又は数日後にやっと回復しうる。しかしながら
、他の重合体、たとえばポリフェニレンエーテル樹脂及
びポリスチレンに対しては、帯電防止性能は非常にゆフ
くりと回復し数か月間は十分に回復し得ないものである
。さらに、多数の帯電防止性アミンは重合体に対して貧
弱な相溶性をもち、その結果少量の添加剤の使用が許容
されるに過ぎないであろう。後段に述べた現象はつぎの
ジレンマを与える。すなわち、一方において、相溶性の
限界値以上の濃度の添加剤の使用は射出成形工程中に加
工の困難を生じる。典型的には、この困難は過剰!(非
相溶性となるような量)の添加剤による潤滑の結果とし
て起る押出機スクリューのスリップ及び不規則な成形サ
イクル時間となって現れる。他方、これらの加工要件に
よって規制される比較的少量の添加剤の使用は必然的に
成形物品の帯電防止性能を制限する。
帯電防止性を改善されたコンパウンドについて前述した
欠点を克服するために種々の試みがなされてきた。
Luxonの米国特許第4,537.925号明細書に
は静電的に結合された添加剤を含むポリフェニレンエー
テル配合物が開示されている。ここに開示されている配
合物は(a)ポリフェニレンエーテル樹脂、(b)重合
体鎖に結合された高極性の高いイオン性置換基を有する
アルケニル芳香族樹脂、及び(c)イオン性置換基を介
して(b)に静電的に結合される一種又はそれ以上の改
質添加剤からなる。極性の高いイオン性置換基は強酸性
基又は強塩基性基、たとえばスルホン酸基、亜燐酸基及
び第4級アンモニウム基又はそれらの塩である旨記載さ
れている。これらの配合物は添加剤とイオン性側基との
間の静電的引力に基づいて前述した問題点を回避すると
されている。特に、添加剤(c)は洗浄による除去に対
してより耐性であるとされ、またたとえばスクリューの
スリップ及び不規則な成形サイクル時間のような加工時
の難点は顕著に低減されあるいは完全に克服されるとさ
れている。
今般、本発明者は、本発明に従う組成の配合物はLux
onの前=aしたごとき組成物に匹敵する加工時のパラ
メータと帯電防止性を含む物理的性質を示し、さらにあ
る場合には改善された物理的特性を示すことを認めた。
特に顕著な改良は本発明の組成物を高湿度条件に又は水
に暴露する場合にふくれに対して耐性である点である。
さらに、従来技術に従う極性の高いイオン性側鎖基を使
用した場合に生じつる有害な作用、たとえば加工用機器
、成形用機器等の腐食は本発明の組成物によって回避さ
れる。
発明の要旨 本発明の一要旨によれば、(a)ポリフェニレンエーテ
ル樹脂、(b)オレフィン酸と共重合されたアルケニル
芳香族樹脂及び(c)一種又はそれ以上の改質添加剤を
含をしてなる熱可塑性組成物が提供される。
本発明の組成物は従来使用可能であったよりも多量の添
加剤をしかもそれらの使用に伴う聞届を回避しつつ使用
可能にするものである。さらに有利なことは、この添加
剤が洗浄による除去に対して耐性であり、そしてスクリ
ューのスリップ及び不規則な成形サイクル時間のような
加工上の難点が顕著に低減され又は完全に排除される点
である。
本発明の別の要旨によれば、前記成分(a)、(b)及
び(c)を含有してなる前記熱可塑性組成物から製造さ
れた成形物品が提供される。
ポリフェニレンエーテル樹脂成形用組成物の場合には良
好な溶融流れが重要な性質である。溶融流れ性能はしば
しばチャンネルフロー長さとして測定され、この長さが
長いほど溶融流れ性能が良好であることを示している。
溶融流れ性能の改良は典型的には樹脂マトリックス全体
に分散されるような可塑剤を添加することによって達成
されるのが通常である。しかしながら、かかる改良法は
、余りにしばしば、成形された組成物の加熱撓み温度の
低下を伴うという不都合があり、その結果成形見は常温
以上の温度に暴露される際、そり等のような影響をより
顕著に受けやすくなる。したがって、多数の商業的な成
形用組成物は一方ではできるだけ高い加熱撓み温度をも
ち、他方ではできるだけ長いチャンネルフロー長さをも
っという二つの要求の間のどこかに位置づけられる妥協
の産物である。従来、これらの両方の性質をともに最適
化することはほとんど不可能であった。
増大した溶融流れ性能はきわめて渇望され、探求されて
きた性質である。より長いチャンネルフロー長さは、よ
り低減されたサイクル時間、より低い圧力、より低い温
度及び低減された機器のコストを与えかつ同時に増大し
た生産性、より低減されたエネルギーコスト及び低減さ
れた資本経費を容易にもたらし得る。
本発明の組成物を使用すれば、帯電防止剤のみを含む同
様の組成物と比較して高い溶融流れ性能及び高い加熱撓
み温度の改良された組合せ、及び同じく成分(b)の存
在に基づくことが明らかな改善された帯電防止性能が達
成される。
発明の詳細な開示 本発明における成分(a)としての使用に好ましいポリ
フェニレンエーテル樹脂は式:(式中、Q、Q’ 、Q
’及びQ′はそれぞれ水素、ハロゲン、炭化水素基、ハ
ロ炭化水素基、炭化水素オキシ基及びハロ炭化水素オキ
シ基から選ばれ;そしてnは単量体単位の合計数を表わ
し、好ましくは少なくとも約20の整数、より好ましく
は少なくとも約50の整数である)の単位をもつ単独重
合体又は共重合体である。
一般に、これらの樹脂は一価の単環式フェノールと酸素
とを鉛金属触媒の存在下で反応させることによって製造
される2価単環フエノールの自己縮合生成物であり、そ
の縮合生成物の分子量は反応時間によって制御され、よ
り長い反応時間は反復単位のより高い平均数を与えるも
のである。詳細な製造法は当業者には既知であり、多数
の特許文献に記載されている。
適当なフェノール単量体は2.6−シメチルフエノール
;2.6−ダニチルフェノール;2,6−シプチルフエ
ノール;2,6−ジラウリルフェノール;2.′δ−ジ
プロピルフェノール;2.6−ジフェニルフェノール;
2−メチル−6−エチルフェノール;2−メチル−6−
シクロヘキジルフエノール;2−メチル−6−トリルフ
ェノール;2−メチル−6−メドキシフエノール;2−
メチル−6−プチルフエノール;2,6−シメトキシフ
エノール;2,3.6−ドリメチルフエノール;2、 
3. 5. 6−チトラメチルフエノール;及び2.6
−ジメチルフェノールを包含するが、これらに限定され
るものではない。
製造し得る上記の式の範囲内のものである重合体の例は
つぎのちのを包含する:ポリ(2,6−ジラウリル−1
,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2,6−ジフェニ
ル−1,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2,6−シ
メトキシー1,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2,
6−ジェトキシ−1,4−フエニレン)エーテル;ポリ
(2−メトキシ−6−エトキシ−1,4−フェニレン)
エーテル;ポリ(2−エチル−6−ステアリルオキシ−
1,4−フエニレン)エーテル;ポリ(2゜6−ジクロ
ル−1,4−フェニレン)エーテル;ポリ(2−メチル
−6−フェニル−1,4−フェニレン)エーテル;ポリ
(2,6−ジベンジル−1,4−)ユニレン)エーテル
;ポリ(2−エトキシ−1,4−フェニレン)エーテル
;ポリ(2−クロル−1,4−フェニレン)エーテル;
ポリ(2,6−ジプロムー1,4−フェニレン)エーテ
ル;等。
さらに上記の式の範囲内にはフェノール型単量体の混合
物から製造される共重合体も包含される。
かかる共重合体の例としては2.6−ジメチルフェノー
ルと他のフェノール化合物、たとえば2゜3.6−トリ
メチルフェノール又は2−メチル−6−ブチルフェノー
ルとの反応に基づいて製造される対応する共重合体、た
とえばポリ(2,6−ジメチル−コー2.3.6−ドリ
メチルフエノール)、ポリ(2,6−ジメチル−コー2
−メチル−6−プチルフエノール)等が特に挙げられる
本発明における使用に特に好ましいポリフェニレンエー
テル樹脂はエーテル型酸素原子に対して二つのオルト位
置にアルキル置換基をもつ単独重合体、すなわちQ及び
Q′がともにアルキル基、特に1〜4個の炭素原子をも
つアルキル基である前記の式の重合体である。ポリ(2
,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)がもっ
とも好ましい。
本発明において成分(a)として使用し得るポリフェニ
レンエーテル樹脂の定義の範囲内には、ポリフェニレン
エーテルと本発明で規定した配合物に使用される他の重
合体との組合せ、たとえば芳香族ポリカーボネート、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリ(塩化ビニル)等との組
合せが包含される。特に好ましいかかる他の型の重合体
はポリ(アルケニル芳香族)樹脂、たとえば本質的に非
共重合型のポリスチレン、すなわち成分(b)l:つい
て前述したオレフィン酸を含まないポリスチレンである
。かかる適当なポリ(アルケニル芳香族)樹脂の例はC
1zekの米国特許第3,383゜435号明細書に記
載されている。本発明における使用のためにはこれら二
つの重合体は?frffi比で表わして99:1〜1:
99の範囲の量で使用することができる。
成分(b)は式: (式中、R1及びR2は1〜6個の炭素原子をもつ低級
アルキル又はアルケニル基又は水素原子を表わし、R3
及びR4はクロル、ブロム、水素又は1〜6個の炭素原
子をもつ低級アルキル基であり、R5及びR6は水素又
は1〜6個の炭素原子をもつ低級アルキル又はアルケニ
ル基であるか、あるいはR5及びR6は一緒にハイドロ
カルビル基とともに連結してナフチル基を形成すること
ができる)の任意の単独重合体又は共重合体及び三元共
重合体又はゴム変性単独重合体型アルケニル芳香族化合
物であり得る。
かかるアルケニル芳香族化合物の例はゴム変性耐衝撃性
ポリスチレン(HIPS)、スチレン−アクリロニトリ
ル(SAN)ゴム、スチレン−ブタジェン(SBR)ゴ
ム、線状、グラフト及びラジアルテレブロック型のスチ
レンとブタジェンの(又はスチレンとイソプレンの)共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジェン(A
BS)三元共重合体等を包含する。
特にスチレンの単独重合体が好ましい。
オレフィン酸を付加するための成分(b)の共重合は当
該技術において既知の方法を用いて実施し得る。
本発明において使用するに適するオレフィン酸は成分(
b)の主部分であるアルケニル芳香族樹脂部分と共重合
し得る任意のオレフィン酸である。
一般に、オレフィン酸は一般式Cn R2n −202
の不飽和脂肪族酸である。かかる酸はアクリル酸(c2
R3C00H);ブテン酸類[クロトン酸、イソクロト
ン酸、ビニル酢酸(いずれも一般弐C3Hs C0OH
で表わされる)];ペンテン酸類[α(1,2)  、
β(2,3)  ;又はγ(3,4)ペンテン酸、いず
れも一般弐C4H7COOHで表わされる]を包含する
が、何等これらに限定されるものではない。
特に好ましいオレフィン酸はアクリル酸である。
一般に、共重合度は組成物に添加されるべき添加剤(c
)の量に関係する。添加剤を満足に相溶化させるに十分
なオレフィン酸を配合することのみが必要である。典型
的には、成分(b)の主部分とオレフィン酸との共重合
度はオレフィン酸の配合量的0.1〜約10モル%の範
囲である。
成分(c)については、組成物全体に分散される成分(
b)のオレフィン酸基に吸引される任意慣用の添加剤又
は二種又はそれ以上の添加剤の組合せを選定し得る。添
加剤が導電性帯電防止剤、色安定剤、紫外線安定剤、可
塑剤等のいずれとして作用するとしても、同一の又は同
様の吸引効果が発揮されるべきである。しかしながら、
アミン官能基をもつ添加剤化合物、特に第4級又は第3
級アミン型帯電防止剤を成分(c)としてあげることが
できる。
成分(c)として特に好ましい帯電防止剤化合物は前記
Baronらの特許明細書に記載されている式: (式中、Rは非置換の又はハロもしくはアリール置換さ
れた4〜18個の炭素原子をもつアルキル基である)を
もつものである。
本発明における使用のためにもっとも好ましい帯電防止
剤化合物はメチル−オクチル−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)アンモニウムパラ−トルエンスルホネート(上記
式においてRがオクチル基である化合物)であり、この
化合物はN、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−
オクチル−N−メチルアンモニウムパラトルエンスルホ
ネートとも呼ばれる。
本発明に従う成分(a)、(b)及び(c)の相対的割
合は広範囲に変動し得る。たとえば、組成物は約5〜約
95重量部の成分(a)及び約95〜約5重量部の成分
(b)と成分(a)及び(b)の合計100重量部当り
約1〜約15重量部の濃度の成分(c)からなることが
できる。
本発明の好ましい実施態様によれば、つぎの組成をもつ
配合物が提供される。
成  分      使用量(′重量部)ポリフェニレ
ンオキシド  約20.0〜約80.0耐衝撃性ポリス
チレン   約80.0〜約20.0ポリスチレン/ アクリル酸共重合体、(b)  約1.0〜約15.0
帯電防止剤、(c)      約3.0〜約11.0
成形用組成物は所要成分の乾燥混合物を形成することに
よって製造することができ、これをついで押出しかつ射
出成形して成形物品を得る。
種々の型の物品を製造することができ、そして一般に同
一種類のものをエンジニアリング樹脂及び一般にプラス
チックスから製造することが知られている。例証のため
に述べれば、本発明の組成物はヘヤドライヤー及びヘヤ
カール用アイロンのような個人の身の回り用品;衣服用
アイロン、コーヒーメーカー及び食品加工器のような家
事物品自動車の内部パネル及び外部の飾り格子及び装飾
的外装;計算機又は事務用機器の外被及び内部構成部品
、たとえばガイド装置;テレビジョン又はラジオのキャ
ビネット;等に成形し得る。
特定の実施態様の開示 本発明を以下例証の目的で示す実施例によって説明する
が、これらは同等本発明を制限するものではない。実施
例中に示す量は重量部を表わすものである。静電気の消
失は連邦試験法101Bに′従ってETSモデル406
A静電気消失計測計を用い条件付けすることなしに測定
した。
後記実施例で使用された帯電防止性向上剤組成物を第1
表に示す。5−PSはLuxonの米国特許節4.53
7.925号明細書におけるものと同様である。サーリ
ン(SurlynS)は実施例中で別の比較例として評
価したアクリル酸含有エチレン共重合体である。
第1表 帯電防止性向上剤−覧 スチレンスルホン酸 名 称   型   スチレン  アンモニウム   
アクリル酸 エチレンPPS      l    9
5.0      5.0      0     0
))104     2   93.8      0
        B、7    014−105   
 2   90.4     0       9.8
    0M−10g     2   1111.5
     0      11.5    0N−46
72114,11015,40サーリン811608 
   0        0        11  
     鈴す−リン945030        0
         9911■完全にアンモニウム塩と
して中和された(スチレン/スチレンスルホン酸)共重
合体 2−(スチレン/アクリル−)共重合体3一部分的にナ
トリウム塩として(1186G)又は亜鉛塩として(9
45の中和された(エチレン/アクリルl共重合体 実施例1−14及び比較例A−E 下記に示す組成物の所要成分を混合し、その混合物を二
軸スクリュー押出機に540″Fで通じ、押出物を冷却
し、それをベレットに切断しそして得られるベレットを
515″Fの射出温度及び150″Fの金型温度を用い
て試験片に射出成形した。
物理的性質及び帯電防止性能についての試験結果をそれ
ぞれ第2表及び第3表に示す。
これらの表から認め得るごとく、本発明の組成物は良好
な加熱撓み温度、フローチャンネル長さ(流路長)、衝
撃強さ及び曲げ特性を包含する有利な総合特性を示す。
同時に、本発明の組成物は従来技術の組成物において必
要とされた高い極性をもつ酸基又は塩基性基を必要とす
ることなしに良好な加工特性及び帯電防止特性を示し、
したがって従来技術に伴う有害な作用を回避し得る。
実施例15及び比較例F 従来技術の組成物、実施例A(比較例F)及び本発明に
従う組成物、実施例7(実施例15)の両者を皿洗い機
中で洗浄しそして再び前記したごとき静電気消失試験に
かけた。
両組酸物とも静電気の消失後に残留する静電荷を示さな
かった。したがって、スチレン/アクリル酸共重合体を
利用する本発明の組成物は永久的帯電防止効果を示す。
このことは、従来永久的帯電防止効果はたとえばLux
onによって教示されるごとく組成物中にきわめて極性
のイオン性置換基を使用した場合にのみ達成可能である
と考えられていた点からみて驚くべきことである。
本発明の組成物によって示される優れた物理的及び加工
バラメーターに加えて、本発明の組成物にさらに優れた
耐湿性及び/又は防水性を示す。
この点に関してつぎの実験を行なった。
実施例16及び比較例G PPE/HIPS/帯電防止剤/SBSの同様の組成物
を製造しかつ成形した。第一の組成物(比較例G)は帯
電防止性向上剤としてLuxonによって教示されるス
ルホン化ポリスチレンを含み、一方第二の組成物(実施
例16)は本発明に従うスチレン/アクリル酸帯電防止
性向上剤を含んでいた。
これらの両方の組成物を40℃で水に10日間暴露した
。第一の、従来技術の組成物は成形品の表面に著しいふ
くれを示したが、本発明の組成物は変化することなくそ
のままの状態を維持していた。
これは本発明の帯電防止性向上剤に直接由来する予想外
の驚くべき性質である。
本発明の他の修正及び変形は勿論可能である。
したがって、具体的に示した特定の実施態様に特許請求
の範囲に規定した範囲内で種々の変形をなし得ることを
理解すべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、つぎの成分: (a)ポリフェニレンエーテル樹脂又はポリフェニレン
    エーテル樹脂とオレフィン酸を含まない別の熱可塑性重
    合体との混合物; (b)オレフィン酸と共重合されたアルケニル芳香族樹
    脂;及び (c)成分(b)のオレフィン酸に吸引された一種又は
    それ以上の改質添加剤; を含有してなる熱可塑性組成物。 2、成分(a)はポリフェニレンエーテル樹脂及びオレ
    フィン酸を含まないポリ(アルケニル芳香族)樹脂から
    なる請求項1記載の組成物。 3、ポリフェニレンエーテル樹脂はポリ(2,6−ジメ
    チル−1,4−フェニレン)エーテルである請求項1記
    載の組成物。 4、オレフィン酸はアクリル酸、ブテン酸及びペンテン
    酸及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1
    記載の組成物。 5、オレフィン酸はアクリル酸である請求項1記載の組
    成物。 6、成分(b)は式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1及びR^2はそれぞれ1〜6個の炭素原
    子をもつ低級アルキル又はアルケニル基又は水素を表わ
    し;R^3及びR^4はそれぞれクロル、ブロム、水素
    又は1〜6個の炭素原子をもつ低級アルキル基を表わし
    ;R^5及びR^6はそれぞれ水素又は1〜6個の炭素
    原子をもつ低級アルキル又はアルケニル基を表わすか、
    又はR^5及びR^6は一緒にハイドロカルビル基と連
    結してナフチル基を形成する)の単位からなる請求項1
    記載の組成物。 7、成分(b)はゴム変性されたものである請求項1記
    載の組成物。 8、成分(b)はポリスチレン樹脂又はゴム変性スチレ
    ン樹脂とアクリル酸との共重合体である請求項1記載の
    組成物。 9、成分(c)は帯電防止剤である請求項1記載の組成
    物。 10、成分(c)はアミン官能価をもつ請求項9記載の
    組成物。 11、成分(c)は式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは非置換の又はハロもしくはアリール置換さ
    れた4〜18個の炭素原子をもつアルキル基である)を
    もつものである請求項9記載の組成物。 12、成分(c)はメチル−オクチル−ビス(2−ヒド
    ロキシエチル)アンモニウムパラトルエンスルホネート
    からなる請求項11記載の組成物。 13、成分(a)は成分(a)100重量部当り約1〜
    約99重量部のポリフェニレンエーテル及び約99〜約
    1重量部のゴム変性耐衝撃性ポリスチレンからなりそし
    て成分(b)は約1.0〜約15.0重量部の量で存在
    する請求項1記載の組成物。 14、約1〜約15重量部の成分(c)を含む請求項1
    3記載の組成物。 15、つぎの成分: (a)ポリフェニレンエーテル樹脂約20.0〜約80
    .0重量部及びオレフィン酸を含まないポリスチレン樹
    脂約80.0〜約20.0重量部;(b)ポリスチレン
    樹脂とアクリル酸の共重合体約1.0〜約15.0重量
    部;及び (c)帯電防止剤約3.0〜約11.0重量部;を含有
    してなる熱可塑性組成物。 16、請求項1記載の組成物から成形された物品。 17、請求項3記載の組成物から成形された物品。 18、請求項8記載の組成物から成形された物品。 19、請求項12記載の組成物から成形された物品。 20、請求項15記載の組成物から成形された物品。
JP63-115024A 1987-05-14 1988-05-13 スチレン−アクリル酸共重合体の添加によるppe−ポリスチレン帯電防止性ブレンドの加工性の改良法 Pending JPH01156A (ja)

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