JPH01144516A - 光複合同軸ケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、酸化物系超電導体を用いた光複合同軸ケー
ブルに関する。

「従来の技術」 従来より、システムの簡略化、あるいは架設空間の省ス
ペーサ化などの要求に伴い、光信号および電気信号の両
方を通信可能とする光複合同軸ケーブルが種々提供され
ている。

このような光複合同軸ケーブルとしては、テンションメ
ンバの周囲に中心導体および外部導体を具備した同軸ケ
ーブルと光フアイバユニットとを撚り合わせあるいは並
列させて束ね、その外周部をシースで被覆したものか一
般的である。

ところで、このような光複合同軸ケーブルにあっては、
全体が一体物となっていることからシステムの簡略化等
は大幅に図れるものの、同軸ケーブルと光フアイバユニ
ットとが単に束ねられてし）るだけなので大口径のもの
となり、省スペース化が十分図られるまでには至ってい
ない。

このような問題を解決し、システムの簡略化はもちろん
架設空間の省スペース化をも十分図り得るものとして、
例えば第２図に示す構造のものが知られている。第２図
において符号ｌは先複合同軸ケーブルであり、この光複
合同軸ケーブルｌは銅からなる円管状の中心導体２と、
その外方に中心導体２を覆って設けられた絶縁層３と、
この絶縁層３を覆って配置された外部導体４と、これら
全体を覆うシース５と、中心導体２の内部に挿入配置さ
れた光フアイバ心線６とからなっている。

このような構成の光複合同軸ケーブルｌは、光フアイバ
心線６が中心導体２内に挿入されているので、全体が高
密度化された小口径のケーブルとなり、よって架設空間
の省スペース化を十分図ることができるものとなる。

また、中心導体と外部導体との間を前述のごとく絶縁層
３によって絶縁するのでなく、他に例えば絶縁材料から
なるディスク、コルデル、いぼ付きテープ等で絶縁する
ものも知られている。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、前記光複合同軸ケーブルにあっては以下
に述べるような不都合がある。

前記光複合同軸ケーブルにおいては、光ファイバの高性
能化に伴い光信号の長距離輸送が可能となっできている
が、電気信号の輸送については例えば信号となる電気が
ジュール熱等に変換されて損失を生じるなどの問題があ
り、長距離通信が可能となるまでには至っていない。し
たがって、光信号および電気信号の両方を長距離間で通
信したい場合、前記光複合同軸ケーブルを使用するだけ
では不十分となり、別に電気信号の長距離輸送が可能な
ケーブルが必要となる。

この発明は前記事情に鑑みてなされた乙ので、その目的
とするところは、電気信号の長距離輸送も可能な光複合
同軸ケーブルを提供することにある。

「問題点を解決するための手段」 この発明では、中心導体の外方に絶縁体を設け、この絶
縁体を介して外部導体を配すとともに、萌記中心導体内
または中心導体と外部導体との間に光ファイバを配した
光複合同軸ケーブルにおいて、前記中心導体および外部
導体の少なくとも一方を酸化物系超電導体から構成した
ことにより前記問題点を解決した。

「実施例」 以下、この発明の光複合同軸ケーブルを詳しく説明する
。

第１図はこの発明の光複合同軸ケーブルの一実施例を示
す図であって、図中符号ＩＯは光複合同軸ケーブルであ
る。この光複合同軸ケーブルｌＯは、円管状の中心導体
１１と、この中心導体１１の外周面上に設けられた絶縁
層１２と、該絶縁層１２の外方に配設されたスペーサ１
３と、スペーサ１３の外周部に配設された光フアイバ心
線１４・・と、スペーサ１３および先ファイバ心１９１
４・・・を覆って設けられた絶縁層１５と、絶縁層１５
の外周部に配設された外部導体１６と、外部導体１６を
被覆するシース１７とからなっている。

中心導体２は、銅等からなる金属パイプ！８の外周面に
これを覆って酸化物系超電導体層１９を配したものであ
り、超電導体層１９が冷却されて超電導状態となった際
に実質的に超電導体層１９部分が導電路となるものであ
る。ここで、酸化物系超電導体とは、一般式Ａ　−Ｂ　
−Ｃ−Ｄ　系（ただしＡは、Ｙ　、Ｓｃ、Ｌａ、Ｃｅ、
Ｐ　ｒ、Ｎｄ、Ｐｍ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｇｄ。

Ｔｂ、Ｄｙ、Ｈｏ、Ｅｒ、Ｔｍ、Ｙｂ、Ｌｕなどの周期
律表第１１１ａ族元素のうち１種あるいは２種以上を示
し、ＢはＳ　ｒ、Ｂａ、Ｃａ、Ｂｅ、Ｍｇ、Ｒａなどの
周期律表第１１ａ族元素のうち１種あるいは２種以上を
示し、ＣはＣｕ、　Ａ　ｇ、　Ａ　ｕの周期律表第１ｂ
族元索とＮｂのうちＣｕあるいはＣｕを含む２種以上を
示し、ＤはＯ，Ｓ、Ｓｅ、Ｔｅ、Ｐｏなどの周期律表第
ｖ＋ｂ族元素およびＦ、ＣＩ、Ｂｒ等の周期律表第■ｂ
族元素のうちＯあるいはＯを含む２種以上を示す）とし
て示される超電導体をいう。また、中心導体２の金属パ
イプ１８の内部孔１８ａ内は冷媒路とされており、この
冷媒路には液体窒素等の冷媒が流通するようになってい
る。

絶縁層１２は、５ｉＯｚ粉末等からなるガラス、あるい
はＡ　ｌｔｏ　３、Ｚ　ｒ　Ｏｔおよびこれらの混合粉
末等からなる結晶などによって形成されたしのであり、
その材料としては特にＮａ等のアルカリ金属、アルカリ
土類金属、さらにはＢ、Ｐなどの拡散速度の大きな元素
を含まない材料からなるらの好適に用いられる。すなわ
ち、これら拡散・速度の大きい元素を含む材料を用いて
絶縁層１２を形成した場合、後述するように加熱した際
、前記元素が拡散して中心導体ｌｌ中に移行し、これに
より中心導体１１の超電導特性を損なう恐れがあるから
である。

スペーサ１３はアルミニウム等の金属からなる円管状の
ものであり、その外周部には螺旋状の光フアイバ収納溝
２０が複数形成されている。該光フアイバ収納溝２０・
・・には、それぞれ光フアイバ心線１４が収納配置され
ている。また、スペーサ１３および光フアイバ心線１４
・・・の外周部には、これらを覆って絶縁層１５が形成
されている。ここで、絶縁層１５は、前記絶縁層１２と
同様にして形成されたものである。

外部導体１６は、銅等の良導電性金属からなるらのであ
り、中心導体１１と同軸的に形成されたしのである。こ
の外部導体１６の外周部には、ポリ塩化ビニル等からな
るシース１７が被覆されている。

このような構造の光複合同軸ケーブル１０を作製するに
は、まず銅パイプを用意して金属パイプ１８とし、この
外周面上に酸化物系超電導体層１９を形成する。この場
合に酸化物系超電導体の形成法としては、酸化物系超電
導体の原料粉末をペースト状にして金属バイブＩ８上に
塗布し、これを酸素雰囲気中で８００〜１１００℃程度
で焼成する粉末焼結法や、所望する超電導体の組成を有
したターゲツト材を用いて行うスパッタ法、さらには溶
射法あるいは化学気相蒸着法などが採用される。

次に、中心導体１１の外周面上に、粉末焼結法、スパッ
タ法、プラズマ溶射法などによって絶縁層１２を形成す
る。

また、これとは別に、外周部に螺旋状の光フアイバ収納
溝２０・・・を有してなる中空のスペーサ■３を用意し
、このスペーサ１３の光フアイバ収納溝２０・・・に光
フアイバ心線１４・・・を収納し、さらにこれらスペー
サ１３および光フアイバ心線１４・・・を覆って絶縁層
１５を形成する。ここで、スペーサＩ３の中空部の内径
は、前記絶縁層１−２の外径よりやや大径とされる。ま
た、この場合の絶縁層の１５の作製は、前記絶縁層１２
の作製と同様にして行なわれる。

次に、この絶縁層１５の外周面を覆って外部導体１６を
形成する。ここで、外部導体Ｉ６の作製には、図示しな
い挿入装置を用いて銅パイプを前記スペーサ１３の絶縁
層１５上に外層する方法や、銅テープを絶縁層１５上に
巻き付けるいわゆるテープ巻き法などが採用される。次
いで、外部導体１６を覆ってシース１７を被覆する。

その後、図示しない挿入装置を用い、外部導体１６を配
したスペーサ１３内に前記の絶縁層１２を形成した中心
導体１１を挿通して光複合同軸ケーブルｌＯとする。ま
た、この場合に加熱処理を施し、絶縁層１２とスペーサ
１３とを接合せしめるようにしてもよい。

このような構造の光複合同軸ケーブルＩＯによれば、中
心導体１１に超電導体層１９を配したので、この超電導
体層１９が金属パイプ１８内の冷媒路を流通する冷媒に
冷却されて超電導状態となることにより電気信号の長距
離輸送が可能となる。

また、スペーサ１３を配し、このスペーサ１３の光フア
イバ収納溝２０・・に光フアイバ心線１４・・・を収納
するようにしたので、製造に際して曳敗本の光フアイバ
心線１４を容易に固定配置することができ、上って生産
性を高めることができる。

なお、前記実施例においては、中心導体１１のみを酸化
物系超電導体によ−て構成しｆこが、外部導体１６のみ
を酸化物系超電導体から構成して乙よく、また中心導体
１１および外部導体１６の両方を酸化物系超電導体から
構成してもよい。

また、前記実施例では、スペーサ１３を用いてこれに光
フアイバ心線１４・・を配置ずろ構造としたが、他に例
えば第２図に示すように中心導体中に光ファイバを配置
する構造としてもよく、その場合には外部導体を酸化物
系超電導体から構成し、この外部導体の内面側あるいは
外面側に適宜冷媒路を設けろようにする。

さらに、中心導体１１と外部導体１５との間を絶縁する
絶縁体として、前記絶縁層１２？用いることなく、他に
例えば絶縁材料からなる線状、テープ状の絶縁体をケー
ブルの長さ方向に複数本紀して絶縁したり、あるいは絶
縁材料からなるディスク、コルデル、いぼ付きテープ等
を用いて絶縁してもよい。

「発明の効果」 以上説明したように、この発明の光複合同軸ケーブルは
、中心導体および外部導体の少なくとも一方を酸化物系
超電導体から構成したものであるから、この酸化物系超
電導から構成された導体に電気信号を通じることにより
、信号の長距離輸送が可能となり、よって光信号および
電気信号の長距離間での通信を可能とすることができる
とともに、例えば微弱電流からなる制御信号等の遠隔地
への通信をも十分可能にすることができる。

また、中心導体と外部導体との間にスペーサを配し、こ
のスペーサの光フアイバ収納溝に光ファイバを収納する
ようにすれば、製造に際して複数本の光ファイバを容易
に固定配置することができ、よって生産性を高めること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の光複合同軸ケーブルの一実施例を示
す図であって、光複合同軸ケーブルの概略構成を示す横
断面図、第２図は従来の光複合同軸ケーブルの一例を示
す図であって、その概略構成を示す横断面図である。 ＩＯ・・・・・・光複合同軸ケーブル、１１・・・・・
・中心導体、１２・・・・・・絶縁層、１３・・・・・
・スペーサ、１４・・・・・・光フアイバ心線、１５・
・・・・・絶縁層、１６・・・・・外部導体、！９・・
・・・・酸化物系超電導体層、２０・・・・・・光フア
イバ収納溝。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）中心導体の外方に絶縁体を設け、この絶縁体を介
   して外部導体を配すとともに、前記中心導体内または中
   心導体と外部導体との間に光ファイバを配した光複合同
   軸ケーブルにおいて、 前記中心導体および外部導体の少なくとも一方を酸化物
   系超電導体から構成したことを特徴とする光複合同軸ケ
   ーブル。
2. （２）外周部に形成した収納溝に光ファイバを収納配置
   したスペーサが、前記中心導体と外部導体との間に配さ
   れてなる特許請求の範囲第１項記載の光複合同軸ケーブ
   ル。