JPH0113622Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車車内のタバコの煙り等により汚
れた空気を清浄する取付けが容易な自動車車内用
空気清浄器に関するものである。

（従来の技術） 小型モータにより駆動されるフアンとフイルタ
とを備えた自動車車内用空気清浄器は従来から知
られているが、従来の自動車車内用空気清浄器
は、空気清浄器本体の裏面に両面接着テープを貼
着したうえダツシユボード等の上面に貼着するよ
うにしたものが普通であつた。

ところが、このようなものは取付位置が限定さ
れるうえに一度取付けしてしまうと取り外しが厄
介で取付箇所の変更が容易でない等の問題があつ
た。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は前記のような問題点を解決して、購入
者が自分の車に合せて容易かつ自由に取付けるこ
とができる自動車車内用空気清浄器を目的として
完成されたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は空気清浄器本体の背面の一方の対向側
縁から中央に向け凹部を設け、該凹部に左右一対
のプレートを嵌脱自在に取付けるとともに、各プ
レートの裏面に設けた凹段部には先端に係合部を
設けたベルトの基端部を嵌合して、プレートの先
端に連設した前板部に設けたスリツト状の窓孔か
らベルトを張出させたことを特徴とするものであ
る。

（実施例） 次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。１は自動車車内のタバコの煙等により
汚れた空気を清浄化する空気清浄器本体であり、
その内部には小型モータ付きのフアンと交換可能
なフイルタが内蔵されていることは従来のものと
同様である。該空気清浄器本体１の背面２には一
方の対向側縁から中央に向けプレート嵌合用の凹
部３が隆堤部４，４間に連設して設けられてい
る。５，５はベルト取付用の左右一対のプレート
であり、各プレート５はその両側面に前後方向に
設けた隆条部６，６を前記各凹部３の両側面に設
けられた条溝７，７に摺動自在に係合させること
により空気清浄器本体１の凹部３内に嵌脱自在に
取付けられている。また各プレート５は隆条部６
の上面に設けた凸状の係合部８を条溝７に設けた
凹状の係合部９に弾性的に係止するとともにプレ
ート５の先端に連設した前板部１０の内側に設け
た係止片１１を凹部３の先端に設けた係合穴１２
に係合させることにより振動等によつて容易に外
れないよう凹部３に取付けられている。各プレー
ト５はその裏面にベルト１３の基端部１４嵌合用
の凹段部１５を設けるとともに、先端に連接した
前板部１０にベルト１３の先方部張出用のスリツ
ト状の窓孔１６を設けてある。本実施例では各ベ
ルト１３の基端部１４と前記プレート５とはどち
らか一方に複数列の係合凹部１７を設けるととも
に他方に単列の係合凸部１８を設けたものとして
係合凸部１８を複数列の係合凹部１７のいずれか
１つに選択係合することによりベルト１３の長さ
を調節自在なものとしている。すなわち、各ベル
ト１３の基端部の基端側および先端側に２列に３
個宛の円孔よりなる係合凹部１８を設け、プレー
ト５の内面には１列に３個の短円柱体よりなる係
合凸部１８を設けてあり、該係合凸部１８に基端
側の係合凹部１７を係止してベルト１３の長さを
短くし、先端側の係合凹部１７を係止してベルト
１３の長さを長くできるものである。また、各ベ
ルト１３，１３の先端には係合部１９，１９が設
けられており、一方の係合部１９は３個の鉤部２
０を先方中央に１個、後方両側に２個配設したも
ので他方の係合部１９は前後方向に３列に角孔２
１を多数配設して鉤部２０を段階的に係合できる
ようになつている。

（作用） このように構成されたものは、空気清浄器本体
１の背面２の凹部３に嵌脱自在に取付けたプレー
ト５，５のスリツト状の窓孔１６，１６からベル
ト１３を張出させたうえ、このベルト１３，１３
を第２図に１点鎖線で示すようにサンバイザ５１
に巻囲したうえ各ベルト１３の先端に設けた係合
部１９を互いに係合させることによりサンバイザ
５１に取付けることができるものであり、各ベル
ト１３はその基端部１４をプレート５の裏面に設
けた凹段部１５と凹部３間に挟持されるとともに
該基端部１４とプレート５が係合凸部１８と係合
凹部１７とにより係合しているので離脱する虞れ
は全くなく、さらに、実施例のように係合凹部１
７を複数列としたときはそのいずれか１つを選択
して係合凸部１８を係合することによりベルト１
３の長さを調節できるので、係合部１９の部分に
よるベルト長さの調節ともあいまつてサンバイザ
５１の大きさが異なる種々の車に使用できるもの
である。また、各プレート５は凹部３に嵌脱自在
に取付けられているので、該プレート５を外し次
に該プレート５の裏面とベルト１３の基端部１４
を係合している係合凸部１８と係合凹部１７との
係合を解除してベルト１３をプレート５の先端に
連設した前板部１０に設けたスリツト状の窓孔１
６から抜き取つたうえ、プレート５のみを再び凹
部３に嵌合すれば、ベルト１３が取除かれた状態
となり、該プレート５の裏面に両面接着テープを
貼着することにより従来と同様にダツシユボード
等の上面に貼着して体裁良く使用できるものであ
る。このような取付け位置の変更は極めて容易で
あり、各購入者が各自の車に合せて自由に取付け
や取外しを行うことができる。

（考案の効果） 本考案は以上の説明によつて明らかなように、
空気清浄器本体をベルトによりサンバイザに着脱
自在に取付けできるうえ、サンバイザの大きさが
異なる種々の車にも使用でき、また、ベルトのみ
を容易に取り外すことができるので従来のものと
同様に両面接着テープをもつてダツシユボード等
の上面に取付け使用できるものである。よつて本
考案は従来のこの種自動車車内用空気清浄器の問
題点を一掃したものとして実用的価値は極めて大
きなものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す平面図、第２図
は同じく一部切欠側面図、第３図は同じく一部切
欠分解斜視図である。 １：空気清浄器本体、２：背面、３：凹部、
５：プレート、１０：前板部、１３：ベルト、１
４：基端部、１５：凹段部、１６：窓孔、１９：
係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気清浄器本体１の背面２の一方の対向側縁か
   ら中央に向け凹部３を設け、該凹部３に左右一対
   のプレート５，５を嵌脱自在に取付けるととも
   に、各プレート５の裏面に設けた凹段部１５には
   先端に係合部１９を設けたベルト１３の基端部１
   ４を嵌合して、プレート５の先端に連設した前板
   部１０に設けたスリツト状の窓孔１６からベルト
   １３を張出させたことを特徴とする自動車車内用
   空気清浄器。