JPH0112880Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は歌曲あるいは歌謡曲集の伴奏用の音楽を
歌唱する奏者のために提供する装置であつて、奏
者が他者に気兼なく自由にうたうことができるよ
う複数の歌唱室に向つて同時に且つ個別に任意の
伴奏音楽を給送する装置に関する。

現時いわゆるカラオケと称して歌のない伴奏音
楽を酒場、スナツク等で客人のために提供し、
夫々の店内において客人が前記伴奏にあわせて歌
唱する現象が見られる。しかしそのため歌唱者は
手数料を要求されるとか、必要以上の飲食の額を
ノルマとして課せられることがあり、また他の客
人はマイクの順番待ちとなることを避けられず且
つ好むと好まざるに拘らず先客のうたをきかされ
ることを余議なくされるのである。

本案はこれらの不都合を一掃するための提案で
あつて、図面の実施例にもとづいて詳説すれば、
第１図は本案装置平面図、第２図は要部の斜視
図、第３図は仝じく正面図を示すもので、中心の
機械室１に対し防音効果をもつた透明二重ガラス
層２でへだてられた複数例えば四室の歌唱室３，
４，５，６を放射状に配設し、各歌唱室には伴奏
用のスピーカー８、奏者のためのマイクロフオン
９、ステージ１２を装備するとともに前記機械室
１から前記スピーカー８を通じて各歌唱室毎に個
別に所要の伴奏音楽を流すよう構成したものであ
る。機械室１には個別に各スピーカー８に通ずる
テープレコーダーのごときミキシング装置をお
き、曲目については一組のカセツトを用意するも
のである。１０は防音壁、１１は機械室１と各歌
唱室を連絡する緊急出入口で防音扉を具備する。
１３は歌唱室入口の扉である。

本案は上記の構成であつて、中央部の機械室に
管理者が入り、放射状に配設された複数の歌唱室
に歌唱希望者が夫々入室して機械室から個別に所
望の曲目を流すことができる。従つて同時に複数
の希望者が希望の曲を他人に気兼なく自由にうた
い或は演奏するもので、透明二重ガラス層の窓か
らは各室の状況をよく把握して対処することがで
きるとともに各室は防音壁で相互に仕切られてい
るので防害されることもない。機械室には一式数
千曲のカセツト用意すれば一人の労力で複数の歌
唱室に対し一曲３〜４分の間隔で所望の曲を同時
に流すことができるので人件費、設備費ともに少
額ですみ、安価に伴奏音楽を提供できるものであ
る。この装置を室内に設ければ各室とも防音壁に
区劃されているので周囲に対し騒音をまきちらす
おそれなくいわゆる騒音公害の防止となるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案伴奏音楽供給装置の平面図、第２
図はその要部を示す斜視図、第３図は仝じく正面
図である。 １……機械室、２……二重ガラス透明層、３，
４，５，６……歌唱室、７……防音壁、８……ス
ピーカー、９……マイクロフオン、１０……防音
壁、１１……緊急出入口、１２……ステージ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心の機械室に対し防音効果をもつた二重ガラ
   ス透明層をへだてた複数の歌唱室を放射状に配設
   し、該歌唱室は互に防音壁をもつて区劃され夫々
   歌唱用のマイクロフオン及び伴奏用のスピーカー
   等を装備するとともに、前記機械室から該スピー
   カーを通じて個別に所要の伴奏音楽を給送するよ
   う構成した伴奏音楽給送装置。