JPH0112046Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は表示板に煮汁が浸入しないようにした
厨房器具用表示装置に関する。

従来機具ａの前板ｂの全部又は１部をガラス板
等の透明板ｃで構成し、該透明板ｃにガスコツク
その他の操作軸ｄを設けると共に透明板ｃの裏面
に該操作軸ｄを囲繞する表示板ｅを設ける式のも
のは第１図に示すごとく知られる。

しかし第１図に示すごとく透明板ｃの裏面に表
示板ｅを密着させて設ける式のものでは、一旦こ
の間に煮汁が侵入すると、両板ｃ，ｅ間に毛管現
象によりこれが広がり、該表示板に設けた表示を
見ずらくする等の不具合がある。

かゝる不都合を解消するため透明板ｃから表示
板を離して設けることも考えられるがかくすると
きは、該表示板上の表示部を斜上方から見るため
見づらいの不都合がある。

本考案はかゝる不都合のないガスコツク等の表
示装置を得ることをその目的とするもので、厨房
器具１の前面側板２の全部又は１部をガラス板等
の透明板３で構成し、該透明板３にガスコツクそ
の他の操作軸４を挿着する透孔５を設けると共
に、該透明板３の裏面に該操作軸４を囲繞するご
とく表示板６を設ける方式のものに於いて、該表
示板６を絞り出し成形によりその内周縁部６ａと
外周縁部６ｂとでのみ透明板３の裏面に密着し、
且つ内周縁部６ａから斜後方に傾斜する傾斜面６
ｃを有するものに形成し、該傾斜面６ｃの前面に
表示板７を設けて成る。

第２図乃至第５図は本考案の実施例を示すもの
で、厨房器具１の機枠８の前面の内周縁に溝９を
設け、該溝９内に透明板３と表示板６の外周縁を
挿着してこれらを機枠８に取付けた。

そして透明板３に設けた透孔５には、その内周
縁前面に係止する縁部１０ａを備えた有底筒状の
飾りリング１０を挿着し、前記操作軸４は該飾り
リング１０の底板１０ｂの中央に設けた透孔１０
ｃを介して透孔５内に臨ませ、且つ操作軸４上に
設けたつまみ１１と該底板１０ｂとの間にばね１
２を介在させ、該ばね１２に抗して該操作軸４を
押圧操作出来るようにした。

尚第２図並びに第３図に示す実施例では、表示
板６の表示部７に表示Ａを施し、該表示Ａにつま
み１１の上の指標Ｂを合致させることで、操作軸
４の操作位置を表示させるようにしたが、第４図
並びに第５図に示すごとく、表示部７に覗窓から
なる表示板７を設けると共に、操作軸４上にこれ
と１体に回動可能に表示体１３を取付け、該表示
体１３に該表示板７の裏面に臨む複数の表示を設
けた表示板１３ａを設け、つまみ１１の操作につ
れて順次表示部１３ａに施した表示（図示しな
い）が表示部７と対向するようにして、操作軸４
の操作位置を表示させるようにしても良い。

このように本考案によるときは、表示板６を絞
り出し成形によりその内周縁部６ａと外周縁部６
ｂとでのみ透明板３の裏面に密着させるようにし
たので、万一透明板３と表示板６との間に煮汁の
侵入することがあつても該煮汁は該密着部によつ
て表示部７まで煮汁が侵入するのを可及的に防ぎ
得られ、内周縁部６ａから斜後方に傾斜する傾斜
面６ｃを有するものに形成し、該傾斜面６ｃの前
面に表示板７を設けたので、斜前方からの表示部
７の読取りを容易にした等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面で第１図は従来例の截断側面図、第２図は
本考案実施の１例の截断側面図、第３図はその正
面図、第４図は他の実施例の截断側面図、第５図
はその正面図である。 １……ガス機具、２……前板、３……透明板、
４……操作軸、５……透孔、６……表示板、７…
…表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厨房器具１の前面側板２の全部又は１部をガラ
   ス板等の透明板３で構成し、該透明板３にガスコ
   ツクその他の操作軸４を挿着する透孔５を設ける
   と共に、該透明板３の裏面に該操作軸４を囲繞す
   るごとく該操作軸４の回動位置を表示する表示板
   ６を設けたものに於いて、該表示板６を絞り出し
   成形によりその内周縁部６ａと外周縁部６ｂとで
   のみ透明板３の裏面に密着し、且つ内周縁部６ａ
   から斜後方に傾斜する傾斜面６ｃ有するものに形
   成し、該傾斜面６ｃの前面に表示部７を設けて成
   る厨房器具用表示装置。