本開示のいくつかの実施形態について、図面を参照しながら、一例としてのみ説明する。図面内の類似する参照数字および参照文字は、類似する要素または等価の要素を指している。
以下の段落では、特定の例示的な実施形態について、特に多入力多出力(MIMO)無線ネットワークにおけるアップリンクまたはダウンリンクの制御シグナリングを行うアクセスポイント(AP)およびステーション(STA)を参照しながら説明する。
IEEE 802.11(Wi-Fi)技術のコンテキストにおいては、ステーション(同義語としてSTAとも呼ばれる)は、802.11プロトコルを使用する能力を有する通信装置である。IEEE 802.11-2016の定義に基づくと、STAは、無線媒体(WM)へのIEEE 802.11準拠の媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)インタフェースを含む任意のデバイスとすることができる。
STAは、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)環境内のノートブック、デスクトップパーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端末(PDA)、アクセスポイント、またはWi-Fi電話とすることができる。STAは、据置き型または移動型とすることができる。WLAN環境において、用語「STA」、「無線クライアント」、「ユーザ」、「ユーザデバイス」、および「ノード」は、しばしば同義語として使用される。
同様に、AP(IEEE 802.11(Wi-Fi)技術のコンテキストでは同義語として無線アクセスポイント(WAP)とも呼ばれる)は、WLAN内のSTAが有線ネットワークに接続することを可能にする通信装置である。APは、通常、スタンドアロンデバイスとしてルータに(有線ネットワークを介して)接続されるが、APをルータと統合する、またはルータ内で使用することもできる。
上で述べたように、WLAN内のSTAは、別の場合にはAPとして機能することができ、逆も同様である。この理由として、IEEE 802.11(Wi-Fi)技術のコンテキストにおける通信装置は、STAのハードウェア要素およびAPのハードウェア要素の両方を含みうるためである。このようにして通信装置は、実際のWLANの条件および/または要件に基づいてSTAモードとAPモードの間で切り替わることができる。
MIMO無線ネットワークでは、「多」は、無線チャネルを通じた送信用に同時に使用される複数のアンテナ、および受信用に同時に使用される複数のアンテナを意味する。この点において、「多入力」は、無線信号をチャネルに入力する複数の送信機アンテナを意味し、「多出力」は、チャネルからの無線信号を受信して受信機に入れる複数の受信機アンテナを意味する。例えば、N×MのMIMOネットワークシステムにおいては、Nは送信機アンテナの数であり、Mは受信機アンテナの数であり、NはMに等しいかまたは等しくなくてもよい。本開示では、簡潔さを目的として、送信機アンテナの数および受信機アンテナの数についてさらに議論しない。
MIMO無線ネットワークでは、APやSTAなどの通信装置間の通信として、シングルユーザ(SU)通信とマルチユーザ(MU)通信を配備することができる。MIMO無線ネットワークは、複数の空間ストリームを使用することにより、より高いデータレートとロバスト性を実現する空間多重化および空間ダイバーシティなどの利点を有する。様々な実施形態によれば、「空間ストリーム」という用語は、「時空間ストリーム」(またはSTS)という用語と交換可能に使用され得る。
図1Aは、MIMO無線ネットワークにおけるAP 102とSTA 104との間のSU通信100の概略図を示している。図示したように、MIMO無線ネットワークは、1基または複数のSTA(例えばSTA 104、STA 106など)を含むことができる。チャネルにおけるSU通信100がチャネル全帯域幅で行われる場合、全帯域SU通信と呼ばれる。チャネルにおけるSU通信100が、チャネル帯域幅の一部で行われる場合(例えばチャネル内の1つまたは複数の20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている)、パンクチャリング型SU通信(punctured SU communication)と呼ばれる。SU通信100では、AP 102は、複数のアンテナ(例えば図1Aに示したように4つのアンテナ)を使用して、すべての時空間ストリームを単一の通信装置(すなわちSTA 104)に向けて、複数の時空間ストリームを送信する。簡潔さを目的として、STA 104に向けられた複数の時空間ストリームは、STA 104に向けられた、ひとまとめにしたデータ送信の矢印108として示してある。
SU通信100は、双方向伝送を行うように構成することができる。図1Aに示したように、SU通信100において、STA 104は、複数のアンテナ(例えば図1Aに示したように2つのアンテナ)を使用して、すべての時空間ストリームをAP 102に向けて、複数の時空間ストリームを送信することができる。簡潔さを目的として、AP 102に向けられた複数の時空間ストリームは、AP 102に向けられた、ひとまとめにしたデータ送信の矢印110として示してある。
このように、図1Aに描かれたSU-MIMO通信100では、MIMO無線ネットワークにおけるアップリンクSU送信およびダウンリンクSU送信の両方が可能である。
図1Bは、MIMO無線ネットワークにおけるAP 114と複数のSTA 116,118,120との間のダウンリンクMU通信112の概略図を示している。MIMO無線ネットワークは、1つまたは複数のSTA(例えば、STA 116、STA 118、STA 120など)を含むことができる。MU通信112は、OFDMA(直交周波数分割多重アクセス:orthogonal frequency division multiple access)通信またはMU-MIMO通信とすることができる。チャネルにおけるOFDMA通信の場合、AP 114は、チャネル帯域幅内の異なるリソースユニット(RU)で、ネットワーク内のSTA 116,118,120に複数のストリームを同時に送信する。チャネルにおけるMU-MIMO通信の場合、AP 114は、空間マッピングまたはプリコーディング技術により複数のアンテナを使用して、チャネル帯域幅内の同じ(1つまたは複数の)RUでSTA 116,118,120に複数のストリームを同時に送信する。OFDMA通信またはMU-MIMO通信が行われるRUがチャネル帯域幅全体を占める場合、そのOFDMA通信またはMU-MIMO通信は、全帯域OFDMA通信または全帯域MU-MIMO通信と呼ばれる。OFDMA通信またはMU-MIMO通信が行われるRUがチャネル帯域幅の一部を占める場合(例えばチャネル内の1つまたは複数の20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている)、そのOFDMA通信またはMU-MIMO通信は、パンクチャリング型OFDMA通信またはMU-MIMO通信と呼ばれる。例えば、2つの時空間ストリームをSTA 118に向け、別の時空間ストリームをSTA 116に向け、さらに別の時空間ストリームをSTA 120に向けることができる。簡潔さを目的として、STA 118に向けられた2つの時空間ストリームは、ひとまとめにしたデータ送信の矢印124として示してあり、STA 116に向けられた時空間ストリームは、データ送信の矢印122として示してあり、STA 120に向けられた時空間ストリームは、データ送信の矢印126として示してある。
アップリンクMU送信を可能にするために、MIMO無線ネットワークにトリガーベースの通信が提供されている。この点に関して、図1Cは、MIMO無線ネットワークにおけるAP 130と複数のSTA 132,134,136との間のトリガーベースのアップリンクMU通信128の概略図を示している。
このトリガーベースのアップリンクMU通信には複数のSTA 132,134,136が参加しているため、AP 130は複数のSTA 132,134,136の同時送信を調整する必要がある。
そのために、図1Cに示したように、AP 130は、トリガーフレーム139,141,143をSTA 132,134,136に同時に送信して、各STAが使用できるユーザ固有のリソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、開始STS番号、および割り当てられるRU)を示す。トリガーフレームに応答して、STA 132,134,136は、トリガーフレーム139,141,143に示されたユーザ固有のリソース割当て情報に従って、それぞれの時空間ストリームをAP 130に同時に送信することができる。例えば、2つの時空間ストリームがSTA 134からAP 130に向けられ、別の時空間ストリームがSTA 132からAP 130に向けられ、さらに別の時空間ストリームがSTA 136からAP 130に向けられる。簡潔さを目的として、STA 134からAP 130に向けられた2つの時空間ストリームを、ひとまとめにしたデータ送信の矢印140として示してあり、STA 132からAP 130に向けられた時空間ストリームを、データ送信の矢印138として示してあり、STA 136からAP 130に向けられた時空間ストリームを、データ送信の矢印142として示してある。
また、ダウンリンクのマルチAP通信を可能にするために、トリガーベースの通信がMIMO無線ネットワークに提供されている。この点に関して、図1Dは、MIMO無線ネットワークにおけるSTA 150と複数のAP 146,148との間のダウンリンクマルチAP通信144の概略図を示している。
このトリガーベースのダウンリンクのマルチAP MIMO通信には複数のAP 146,148が参加しているため、マスターAP 146が複数のAP 146,148の同時送信を調整する必要がある。
そのために、図1Dに示したように、マスターAP 146は、トリガーフレーム147,153をAP 148およびSTA 150に同時に送信し、各APが使用できるAP固有のリソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、開始STSストリーム番号、割り当てられるRU)を示す。トリガーフレームに応答して、複数のAP 146,148は、トリガーフレーム147に示されたAP固有のリソース割当て情報に従って、それぞれの時空間ストリームをSTA 150に送信することができる。STA 150は、トリガーフレーム153に示されたAP固有のリソース割当て情報に従って、すべての時空間ストリームを受信することができる。例えば、2つの時空間ストリームがAP 146からSTA 150に向けられ、別の2つの時空間ストリームがAP 148からSTA 150に向けられる。簡潔さを目的として、AP 146からSTA 150に向けられた2つの時空間ストリームを、ひとまとめにしたデータ送信の矢印152として示してあり、AP 148からSTA 150に向けられた2つの時空間ストリームを、ひとまとめにしたデータ送信の矢印154として示してある。
802.11 WLANでは、パケット/PPDU(物理層プロトコルデータユニット)ベースの送信および分散型MAC(媒体アクセス制御)方式の理由で、タイムスケジューリング(例えばTDMA(時分割多重アクセス)のようなデータ送信用の周期的なタイムスロットの割当て)が存在しない。周波数・空間リソースのスケジューリングは、パケット単位で実行される。言い換えれば、リソース割当て情報は、PPDUベースである。
図2Aは、HE WLANにおけるAPとSTAとの間のSU通信に使用されるPPDU 200のフォーマットの例を示している。このようなPPDU 200は、HE SU PPDU 200と称される。HE SU PPDU 200は、非高スループットショートトレーニング(non-High Throughput Short Training)フィールド(L-STF)、非高スループットロングトレーニング(non-High Throughput Long Training)フィールド(L-LTF)、非高スループット信号(a non-High Throughput SIGNAL)(L-SIG)フィールド、反復L-SIG(Repeated L-SIG)(RL-SIG)フィールド、HE信号A(HE SIGNAL A)(HE-SIG-A)フィールド202、HEショートトレーニング(HE Short Training)フィールド(HE-STF)、HEロングトレーニング(HE Long Training)フィールド(HE-LTF)、データ(Data)フィールド、およびパケット拡張(Packet Extension)(PE)フィールドを含むことができる。RL-SIGフィールドは、主としてHE PPDUのフォーマットを識別するために使用される。HE-SIG-Aフィールド202は、アップリンク/ダウンリンク、変調符号化方式(MCS)、帯域幅(BW)など、データ(Data)フィールドを復号するために必要な制御情報を含む。
図2Bは、HE WLANにおけるAPと複数のSTAとの間のダウンリンクMU通信、例えばOFDMA伝送や全帯域MU-MIMO伝送に使用されるPPDU 204のフォーマットの例を示している。このようなPPDU 204は、HE MU PPDU 204と称される。HE MU PPDUは、HE SU PPDUに類似するフォーマットを有してよいが、HE信号B(HE SIGNAL B)(HE-SIG-B)フィールド210を含むことができる。特に、HE MU PPDU 204は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、HE-SIG-Aフィールド206、HE-SIG-Bフィールド210、HE-STFフィールド、HE-LTFフィールド、データ(Data)フィールド214、およびPEフィールドを含むことができる。HE MU PPDU 204において、HE-SIG-Bフィールド210は、矢印212で示したように、STAがデータ(Data)フィールド214で使用される対応するリソースを識別できるように、OFDMAおよびMU-MIMOリソース割当て情報を提供する。HE-SIG-Aフィールド206は、矢印208で示したように、HE-SIG-Bフィールド210を復号するために必要な情報(例えばHE-SIG-BのMCS、HE-SIG-Bシンボルの数)を含む。
図2Cは、HE-SIG-Bフィールド210をより詳細に示している。HE-SIG-Bフィールド210は、共通(Common)フィールド216(存在時)と、それに続くユーザ固有(User Specific)フィールド218を含み(またはこれらのフィールドからなる)、これらはまとめてHE-SIG-Bコンテンツチャネルと称される。HE-SIG-Bフィールド210は、各割当てのRU情報を示すRU割当て(RU Allocation)サブフィールドを含む。RU情報は、周波数領域におけるRUの位置、非MU-MIMOまたはMU-MIMO割当てのために割り当てられたRUの指示情報、およびMU-MIMO割当てにおけるユーザ数を含む。共通(Common)フィールド216は、全帯域MU-MIMO伝送の場合には存在しない。この場合、RU情報(例えばMU-MIMO割当てにおけるユーザ数)は、HE-SIG-Aフィールド202において示される。
ユーザ固有(User Specific)フィールド218は、非MU-MIMO割当ておよび/またはMU-MIMO割当てのための1つまたは複数のユーザ(User)フィールドを含む(またはそれらからなる)。ユーザ(User)フィールドは、ユーザ固有の割当てを示すユーザ情報(すなわちユーザ固有の割当て情報)を含む。図2Cに示した例では、ユーザ固有(User Specific)フィールド218は、5つのユーザ(User)フィールド(ユーザフィールド0、...、ユーザフィールド4)を含み、割当て(割当て0)に関するユーザ固有の割当て情報はユーザ(User)フィールド0によって提供され、さらなる割当て(3つのMU-MIMOユーザを含む割当て1)に関するユーザ固有の割当て情報は、ユーザ(User)フィールド1、ユーザ(User)フィールド2、およびユーザ(User)フィールド3によって提供され、さらなる割当て(割当て2)に関するユーザ固有の割当て情報はユーザ(User)フィールド4によって提供される。
図2Dは、HE WLANにおけるAPと複数のSTAとの間のアップリンクMU通信に使用されるPPDU 220のフォーマットを示している。このようなPPDU 220は、HE TB(トリガーベース)PPDU 220と称される。HE TB PPDUは、HE SU PPDUに類似するフォーマットを有することができる。具体的には、HE TB PPDU 220は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、HE-SIG-Aフィールド222、HE-STFフィールド、HE-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含むことができる。HE TB PPDU 220のHE-STFは、8μsの持続時間を有する。HE TB PPDU 220は、トリガーフレームに応答してのアップリンクMU送信に使用される。HE-SIG-Bフィールドを使用する代わりに、1基または複数のSTAからのアップリンクMU送信に必要な情報は、この送信を要求するトリガーフレームによって伝えられる。HE TB PPDU 220の一般的な送信では、HE-SIG-A関連情報は、要求するトリガーフレームからHE TB PPDU 220のHE-SIG-Aフィールド222にコピーされる。
11ax HE WLANでは、複数のSTAに送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングのみが許可されている。最大チャネル帯域幅が160MHzから320MHzに増加したことに伴って、本開示の目的は、11ax HE WLANを上回るようにEHT WLANのスペクトル効率を改善するために、単一のSTAまたは複数のSTAに送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングを可能にする制御シグナリングを行う通信装置および通信方法を提供するという既存の課題を実質的に克服することである。特に、本開示においては、SU、MU-MIMO、またはOFDMA伝送に使用されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングが提供される。様々な実施形態によれば、「プリアンブルパンクチャリング」という用語は、「チャネルパンクチャリング」という用語と交換可能に使用され得る。
様々な実施形態によれば、EHT WLANは、図1Aおよび図1Bに示したような非トリガーベースの通信と、図1Cおよび図1Dに示したようなトリガーベースの通信をサポートしている。非トリガーベースの通信では、通信装置は、1つの別の通信装置または2つ以上の別の通信装置に、明示的な要求なしにPPDUを送信する。トリガーベースの通信では、通信装置は、要求するトリガーフレームを受信した後にのみ、1つの別の通信装置または2つ以上の別の通信装置にPPDUを送信する。
図3Aは、本開示に係る通信装置300の、部分的に枠で囲んだ概略図を示している。通信装置300は、APまたはSTAとして実施することができる。
図3Aに示したように、通信装置300は、回路314と、少なくとも1つの無線送信機302と、少なくとも1つの無線受信機304と、少なくとも1つのアンテナ312(図3Aでは簡潔さのため1つのアンテナのみを図解を目的として描いてある)を含むことができる。回路314は、MIMO無線ネットワークにおける1つまたは複数の別の通信装置との通信の制御を含む、少なくとも1つのコントローラ306が実行するように設計されているタスクをソフトウェアおよびハードウェアの支援下で実行するのに使用するための少なくとも1つのコントローラ306を含むことができる。回路314は、さらに、少なくとも1つの送信信号生成器308および少なくとも1つの受信信号処理器310を含むことができる。少なくとも1つのコントローラ306は、少なくとも1つの無線送信機302を介して1つまたは複数の別の通信装置に送信されるPPDU(例えば、通信装置300がAPであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのマルチAPジョイント送信に使用されるPPDU、および例えば、通信装置300がSTAであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのアップリンク送信に使用されるPPDU)を生成するように、少なくとも1つの送信信号生成器308を制御することができ、また、少なくとも1つのコントローラ306の制御下で1つまたは複数の別の通信装置から少なくとも1つの無線受信機304を通じて受信されるPPDU(例えば、通信装置300がAPであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのアップリンク送信に使用されるPPDU、および例えば、通信装置300がSTAであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのマルチAPジョイント送信に使用されるPPDU)を処理するように、少なくとも1つの受信信号処理器310を制御することができる。少なくとも1つの送信信号生成器308および少なくとも1つの受信信号処理器310は、図3Aに示したように、上述した機能のために少なくとも1つのコントローラ306と通信する、通信装置300のスタンドアロンモジュールとすることができる。あるいは、少なくとも1つの送信信号生成器308および少なくとも1つの受信信号処理器310は、少なくとも1つのコントローラ306に含まれていてもよい。これらの機能モジュールの配置は柔軟であり、実際のニーズおよび/または要件に応じて変化し得ることが、当業者には理解されるであろう。データ処理装置、記憶装置、および他の関連する制御装置は、適切な回路基板上および/またはチップセットに提供することができる。様々な実施形態において、動作時、少なくとも1つの無線送信機302、少なくとも1つの無線受信機304、および少なくとも1つのアンテナ312を、少なくとも1つのコントローラ306によって制御することができる。
通信装置300は、動作時、非トリガーベース通信およびトリガーベース通信における制御シグナリングに必要な機能を提供する。例えば、通信装置300はAPとすることができ、回路314(例えば回路314の少なくとも1つの送信信号生成器308)は、動作時に、第1の信号フィールドおよび第2の信号フィールドを含む送信信号(例えば、非トリガーベース通信に使用されるPPDUまたはトリガーベースのマルチAP共同伝送(joint transmission)に使用されるPPDU)を生成することができ、この場合、第1の信号フィールドがパンクチャードチャネル情報を含み、第2の信号フィールドが補足パンクチャードチャネル情報を含み、ここで、送信信号がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用され、かつ、パンクチャードチャネル情報が、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができる場合、第2の信号フィールドは補足パンクチャードチャネル情報を含まない。無線送信機302は、動作時に、生成された送信信号を1つまたは複数の他の通信装置に送信することができる。
通信装置300はSTAとすることができ、無線受信機304は、動作時に、第1の信号フィールドおよび第2の信号フィールドを含む送信信号(例えば、非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのマルチAP共同伝送に使用されるPPDU)を受信し、この場合、第1の信号フィールドがパンクチャードチャネル情報を含み、第2の信号フィールドが補足パンクチャードチャネル情報を含み、ここで、送信信号がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用され、かつ、パンクチャードチャネル情報が、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができる場合、第2の信号フィールドは、補足パンクチャードチャネル情報を含まない。回路314(例えば回路314の少なくとも1つの受信信号処理器310)は、動作時、受信された送信信号を処理することができる。
図3Bは、本開示による、生成された送信信号を送信するための通信方法を示すフローチャート316である。ステップ318においては、送信信号を生成し、送信信号(例えば、非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのマルチAP共同伝送に使用されるPPDU)は、第1の信号フィールドおよび第2の信号フィールドを含み、第1の信号フィールドがパンクチャードチャネル情報を含み、第2の信号フィールドが補足パンクチャードチャネル情報を含み、ここで、送信信号がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用され、かつ、パンクチャードチャネル情報が、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができる場合、第2の信号フィールドは補足パンクチャードチャネル情報を含まない。ステップ320においては、生成された送信信号を1つまたは複数の他の通信装置に送信する。
様々な実施形態において、送信信号がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用され、かつ、パンクチャードチャネル情報が、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができない場合、第2の信号フィールドが補足パンクチャードチャネル情報を含み、補足パンクチャードチャネル情報は、パンクチャードチャネル情報とともに、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示す。本開示の一実施形態によれば、送信信号がパンクチャリング型OFDMA伝送に使用され、かつ、パンクチャードチャネル情報が、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができない場合、第2の信号フィールドが補足パンクチャードチャネル情報を含み、補足パンクチャードチャネル情報は、パンクチャードチャネル情報とともに、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示す。一実施形態では、パンクチャードチャネル情報は、定められた帯域幅(例えば80MHz)までにおいて可能なすべてのチャネルパンクチャリングパターンを示すことができる。別の実施形態では、パンクチャードチャネル情報は、定められた帯域幅(例えば80MHz)までにおいて可能なすべてのチャネルパンクチャリングパターンと、定められた帯域幅よりも大きい帯域幅に対するチャネルパンクチャリングパターンの一部とを示すことができる。これにより、単一の通信装置または複数の通信装置に送信されるPPDUに対するプリアンブルパンクチャリングが可能となり、11ax HE WLANを上回る、11be EHT WLANの効率的なシグナリングサポートおよびスペクトル効率の向上を有利に実現することができる。
以下の段落では、非トリガーベースの通信において単一の通信装置または複数の通信装置に送信されるPPDUに対するプリアンブルパンクチャリングを可能にする制御シグナリングの特定の例示的な実施形態について、APおよび複数のSTAに関連して説明する。
図4は、本開示によるダウンリンク通信を図解したフローチャート400を示しており、ダウンリンク通信は、AP 402と単一のSTA 404との間、またはAP 402と複数の通信装置(STA 404、STA 406など)との間の通信である。コンテンションベースのチャネルアクセス手順、例えば拡張分散チャネルアクセス(EDCA:enhanced distributed channel access)手順をブロック408によって示してあり、短いフレーム間間隔(SIFS:short interframe spacing)411を示してある。AP 402は、第1の信号フィールドおよび第2の信号フィールドを含む送信信号(例えばEHT基本PPDU)410を生成することができ、第1の信号フィールドがパンクチャードチャネル情報を含み、第2の信号フィールドが補足パンクチャードチャネル情報を含み、ここで、送信信号がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用され、かつ、パンクチャードチャネル情報が、送信信号に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができるとき、第2の信号フィールドは補足パンクチャードチャネル情報を含まない。AP 402の無線送信機は、生成された送信信号410をSTA 404またはSTA 404,406に送信することができる。
IEEE 802.11ネットワークでは、SIFSとは、STAによって確認応答が送信される前の時間間隔である。送信信号410の最後のシンボルが送信された後、SIFS 411が有効となり、412では、送信信号410がSTA 404,406に送信されたときには、STA 404,406の無線送信機がそれぞれのブロック確認応答(BA)フレーム414,415を同時に送信することができ、または送信信号410がSTA 404に送信されたときには、STA 404の無線送信機が自身のBAフレーム414を送信することができる。
本開示によれば、EHT基本PPDUは、非トリガーベースのSU通信またはMU通信に使用することができる。図5Aは、EHT基本PPDU 500のフォーマットの例を示している。EHT基本PPDU 500は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、ユニバーサル信号(U-SIG)フィールド502、EHT信号(EHT-SIG)フィールド504、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含む。L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、U-SIGフィールド、およびEHT-SIGフィールドは、プリEHT変調フィールド(pre-EHT modulated fields)としてグループ化することができ、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドは、EHT変調フィールド(EHT modulated fields)としてグループ化することができる。U-SIGフィールド502およびEHT-SIGフィールド504の両方は、単一のSTAまたは複数のSTAに送信されるEHT基本PPDUに存在する。
様々な実施形態によれば、U-SIGフィールド502は、2個のOFDM(直交周波数分割多重化:orthogonal frequency-division multiplexing)シンボルの持続時間を有する。U-SIGフィールド502のデータビットは、802.11axのHE-SIG-Aフィールドと同様に、一緒に符号化されて変調される。U-SIGフィールド502の変調データビットは、802.11axのHE-SIG-Aフィールドと同様に、2個のOFDMシンボルの各々の52のデータトーンにマッピングされ、20MHzの周波数セグメント毎に複製される。EHT基本PPDU 500の帯域幅が80MHzである場合のU-SIGフィールド502の送信例を、図5Bに示してある。様々な実施形態によれば、「周波数セグメント」という用語は、「サブチャネル」という用語と交換可能に使用され得る。
様々な実施形態において、U-SIGフィールド502は、EHT基本PPDU 500が単一のSTAまたは複数のSTAのいずれに送信されるかにかかわらず、同じフォーマットを有する。U-SIGフィールド502は、それぞれが26個のデータビットを含むU-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を備えている。U-SIGフィールド502は、バージョンに依存しないビットすべてと、バージョンに依存するビットの一部とを含む。すべてのバージョン非依存ビットはU-SIG1に含まれ、異なる物理層(PHY)バージョンにわたって静的な位置およびビット定義を有し、バージョン非依存ビットは、PHYバージョン識別子(3ビット)、アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)フラグ(1ビット)、基本サービスセット(BSS)カラー(例えば6ビット)、送信機会(TXOP)持続時間(例えば7ビット)、および帯域幅(例えば3または4ビット)を含む。バージョン非依存ビットのPHYバージョン識別子は、802.11beから始まる正確なPHYバージョンを識別するために使用される。すべてのバージョン非依存ビットをU-SIGフィールド502の1つの部分(すなわちU-SIG1)に含めることの効果として、レガシーSTAはU-SIG1を解析するだけでよく、したがってその電力効率を向上させることができる。一方、バージョン依存ビットは、PHYのバージョンごとにビット定義が可変でありうる。U-SIGフィールド502に含まれるバージョン依存ビットの部分は、PPDUタイプに加えて、EHT-SIGフィールド504を解釈するために使用されるEHT-SIG関連ビットと、意図しないSTAと共存するために使用される空間再利用関連ビットを含むことができる。
表1は、U-SIGフィールド502のフォーマットの例を示している。上述したように、U-SIGフィールド502は、U-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を含み、2つの部分のそれぞれは26個のデータビットを含む。U-SIG1は、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、BW(帯域幅)フィールド、およびPPDUタイプ(PPDU Type)フィールドを含む。U-SIG2は、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールド、EHT-SIGデュアルサブキャリア変調(DCM)(EHT-SIG Dual sub-Carrier Modulation (DCM))フィールド、EHT-SIG EHT MCSフィールド、EHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールド、空間再利用(Spatial Reuse)フィールドと、それに続く、予備ビット、誤り検出用の巡回冗長検査(CRC)(Cyclic Redundancy Check (CRC))フィールド、およびテールビットを含む。一実施形態では、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールドが802.11beを指す場合、PPDUタイプ(PPDU Type)フィールドは、EHT基本PPDUの場合は「0」、EHT TB PPDUの場合は「1」に設定することができる。なお本明細書で特に指定しない限り、表1に記載されたU-SIGフィールド502のほとんどのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
図5Aに戻り、EHT基本PPDU 500のEHT-SIGフィールド504は、残りのバージョン依存ビットを含むことができる。EHT-SIGフィールド504は、可変のMCSおよび可変長を有する。EHT-SIGフィールド504は、共通(Common)フィールドに続いて、ユーザ固有(User Specific)フィールドを有し、これらをまとめてEHT-SIGコンテンツチャネルと称する。ユーザ固有(User Specific)フィールドは、1つまたは複数のユーザ(user)フィールドを含む。共通(Common)フィールドは、第1の部分を含み、第2の部分を含むことができる。第1の部分は、RU割当て情報を除くすべてのスケジューリングされたSTAに共通の情報を含み、一方、第2の部分は、RU割当て情報を含むことができる。第1の部分は、決まった数のデータビットを含み、すべてのEHT-SIGコンテンツチャネルにわたって同じであってよく、一方、第2の部分は、EHT-SIGコンテンツチャネル間で異なっていてよい。
U-SIGフィールド502とは異なり、EHT-SIGフィールド504のフォーマットは、EHT基本PPDU 500が単一のSTAに送信されるか、または複数のSTAに送信されるかに依存する。EHT基本PPDU 500が単一のSTAに送信される場合、EHT基本PPDUのBWに関係なく、EHT-SIGコンテンツチャネルは1つであり、20MHzの周波数セグメントごとに複製される。EHT基本PPDU 500が複数のSTAに送信される場合、EHT基本PPDU 500のBWに応じて、1つまたは2つのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在する。具体的には、共通(Common)フィールドおよびユーザ固有(User Specific)フィールドを含むEHT-SIGフィールド504が、L×20MHzの周波数セグメント毎に別々に符号化される(L=1または2)。
図5Cは、EHT基本PPDU 500が複数のSTAに送信される場合に、EHT-SIGコンテンツチャネルの数が帯域幅とLの値とにどのように依存するかを示す表である。図5Cに示したように、EHT基本PPDU 500のBWが20MHzである実施形態では、EHT-SIGフィールド504が20MHzごとに符号化され、EHT-SIGコンテンツチャネルが1つだけ存在するので、Lは必ず1である。EHT基本PPDU 500のBWが40MHzである実施形態では、APは1または2の値Lを割り当てることができる。Lが「1」に設定された場合、2つのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在することになる。Lが「2」に設定される場合、1つのEHT-SIGコンテンツチャネルのみが存在することになる。EHT基本PPDU 500のBWが80MHz、80+80MHz、160MHz、160+80MHz、240MHz、160+160MHz、または320MHzである実施形態では、Lの値にかかわらず、2つのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在する。以下ではさらに詳しく説明する。
図5Dは、40MHz EHT基本PPDUにおける1つまたは2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。EHT-SIGコンテンツチャネルの数は、図5Cに示したように、帯域幅とLの値に依存する。40MHzのチャネルは、2つの20MHzの周波数セグメントを含む。L=1の場合、2つのEHT-SIGコンテンツチャネル(すなわちEHT-SIGコンテンツチャネル1およびEHT-SIGコンテンツチャネル2)が存在し、それぞれ最初と2番目の20MHz周波数セグメントで送信される。L=2の場合、EHT-SIGコンテンツチャネルは1つだけとなる。
図5Eは、80MHz EHT基本PPDUにおける2つのEHT-SIGコンテンツチャネル(すなわちEHT-SIGコンテンツチャネル1およびEHT-SIGコンテンツチャネル2)のマッピングの図を示している。L=1のときには、4つの20MHz周波数セグメントを含む80MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初および3番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目および4番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、2つの40MHz周波数セグメントを含む80MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が最初の40MHz周波数セグメントで送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が2番目の40MHz周波数セグメントで送信される。
図5Fは、80+80MHzまたは160MHz EHT基本PPDUにおける2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。L=1のときには、8つの20MHz周波数セグメントを含む80+80MHzまたは160MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、5番目、および7番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、6番目、および8番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、4つの40MHzの周波数セグメントを含む80+80MHzまたは160MHzのチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が最初と3番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が2番目と4番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。
図5Gは、160+80MHzまたは240MHz EHT基本PPDUにおける2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。L=1のときには、12個の20MHz周波数セグメントを含む160+80MHzまたは240MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、5番目、7番目、9番目、および11番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、6番目、8番目、10番目、および12番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、6つの40MHz周波数セグメントを含む160+80MHzまたは240MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、および5番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、および6番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。
図5Hは、160+160MHzまたは320MHz EHT基本PPDUにおける2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。L=1のときには、16個の20MHz周波数セグメントを含む160+160MHzまたは320MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、5番目、7番目、9番目、11番目、13番目、および15番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、6番目、8番目、10番目、12番目、14番目、および16番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、8つの40MHz周波数セグメントを含む160+160MHzまたは320MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、5番目、および7番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、6番目、および8番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。
本開示の様々な実施形態によれば、U-SIGフィールド502は、パンクチャードチャネル情報を含む。U-SIGフィールド502で伝えられるパンクチャードチャネル情報には2つのオプションがあり、(i)パンクチャードチャネル情報はパンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドで伝えられる、または(ii)パンクチャードチャネル情報は帯域幅情報とともにBWフィールドで伝えられる。例えば、オプション2の場合、すなわちパンクチャードチャネル情報およびBW情報がU-SIGフィールド502のBWフィールドで伝えられる場合、U-SIGフィールド502のBWフィールドは、20MHzの場合は「0」、40MHzの場合は「1」、80MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「2」、160MHzおよび80+80MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「3」、240MHzおよび160+80MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「4」、320MHzおよび160+160MHzの非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「5」、80MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「6」、160MHzおよび80+80MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「7」、240MHzおよび160+80MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「8」、320MHzおよび160+160MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「9」に設定される。なお、プリアンブルパンクチャリングモードは、PPDUのBWが80MHz以上の場合のみ許可される。
本開示の第1の実施形態によれば、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドは、EHT基本PPDU 500の送信モードに応じて、補足パンクチャードチャネル情報を含むことができる。全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500の場合、EHT-SIGフィールド504は、補足パンクチャードチャネル情報およびRU割当て情報を含まない。パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500の場合、EHT-SIGフィールド504は、補足パンクチャードチャネル情報を含むがRU割当て情報を含まず、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報が、共同で、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示す。OFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500の場合、EHT-SIGフィールド504は、補足パンクチャードチャネル情報を含まないがRU割当て情報を含む。U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504のRU割当て情報が、共同で、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示す。具体的には、EHT-SIGフィールド504のRU割当て情報は、1つまたは複数の20MHzサブチャネルが割り当てられていないことを示すことができる。割り当てられていない1つまたは複数の20MHzサブチャネルは、パンクチャリングされている1つまたは複数の20MHzサブチャネルと同じ効果を有する。
U-SIGフィールド502がパンクチャードチャネル情報を含み、EHT-SIGフィールド504が補足パンクチャードチャネル情報を含むこのようなEHT基本PPDUの構成により、できる限り多くのパンクチャードチャネル情報を早期に取得することができ、これは有利である。
本開示の第1の実施形態によれば、EHT基本PPDU 500のEHT-SIGフィールド504に含まれる必要な情報に応じて、異なるEHT-SIG圧縮モードを有効にすることができる。3つの異なるEHT-SIG圧縮モードが存在し得る。(i)OFDMA伝送に使用される圧縮モード0では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドはRU割当て情報を含むが、補足パンクチャードチャネル情報を含まない、(ii)全帯域SUまたはMU-MIMOに使用される圧縮モード1では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドはRU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報を含まない、(iii)パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用される圧縮モード2では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドはRU割当て情報を含まないが、補足パンクチャードチャネル情報を含む。以下の様々な実施形態において、EHT-SIG圧縮モード0は、EHT-SIGフィールド504の圧縮がないことを指す。
一実施形態では、EHT-SIG圧縮モードは、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドおよびBWフィールドにおいて示すことができる。表2は、さまざまなEHT-SIG圧縮モードが、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドおよびBWフィールドにおいてどのように示されるかを示している。OFDMA伝送に使用されるEHT-SIG圧縮モード0の場合、EHT基本PPDU 500のBWに関係なくEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値は「0」である。EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドは、RU割当て情報を含むが、補足パンクチャードチャネル情報を含まない。全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT-SIG圧縮モード1の場合、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値は「1」であり、BWフィールドの値は「0」-「5」のいずれか(すなわち非プリアンブルパンクチャリングモード)である。EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドは、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報を含まない。パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT-SIG圧縮モード2の場合、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値は「1」であり、BWフィールドの値は「5」-「9」のいずれか(すなわちプリアンブルパンクチャリングモード)である。EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドは、RU割当て情報を含まないが、補足パンクチャードチャネル情報を含む。
さらに、SU伝送またはMU-MIMO伝送は、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが1に設定されている場合、U-SIGフィールド502のEHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールドを通じて示される。具体的には、EHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールドの値が「0」ならばSU伝送を示す。
図6は、第1の実施形態による、APまたはSTAにおける受信したEHT基本PPDU 500の処理を図解したフローチャート600を示している。処理は、受信したEHT基本PPDU 500のU-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが「1」に設定されているかどうかを判定することから開始することができる。「1」に設定されている場合、ステップ608を実行し、そうでない場合、ステップ604を実行する。ステップ604においては、EHT-SIG圧縮モード0を決定し、次にステップ606において、U-SIGフィールド502およびEHT-SIGフィールド504からそれぞれ得られるパンクチャードチャネル情報およびRU割当て情報から、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを取得することができる。ステップ608に戻り、BWフィールドが「5」より大きい値に設定されているかどうかを判定することによって、処理を続行することができる。BWフィールドが「5」より大きい値に設定されていない場合、ステップ610において、全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送を示すEHT-SIG圧縮モード1を決定し、そうでない場合、ステップ612を実行する。ステップ612においては、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送を示すEHT-SIG圧縮モード2を決定し、次にステップ614において、U-SIGフィールド502およびEHT-SIGフィールド504からそれぞれ得られるパンクチャードチャネル情報および補足パンクチャードチャネル情報から、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを取得する。
EHT-SIGフィールド504に戻り、表3は、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドの第1の部分のフォーマットの例を示している。上に示したように、共通(Common)フィールドの第1の部分は、RU割当て情報を除くすべてのスケジューリングされたSTAに共通の情報を含み、すべてのEHT-SIGコンテンツチャネルにわたって同じであってよい定められた数のデータビットを含む。具体的には、共通(Common)フィールドの第1の部分は、低密度パリティ符号(LDPC)エクストラシンボルセグメント(Low Density Parity Code (LDPC) Extra Symbol Segment)サブフィールド、プリFECパディング係数(Pre-FEC Padding Factor)サブフィールド、PE曖昧性解消(PE Disambiguity)サブフィールド、ドップラー(Doppler)サブフィールド、GI-LTFサイズ(GI-LTF Size)サブフィールド、EHT-LTFモード(EHT-LTF Mode)サブフィールド、およびEHT-LTFシンボル数およびミッドアンブル周期性(Number Of EHT-LTF Symbols And Midamble Periodicity)サブフィールドを含むことができる。
EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドの第2の部分のフォーマットの例は、表9および表10に示されている。EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドの第2の部分は、RU割当て情報および/または補足パンクチャードチャネル情報を含むことができ、EHT-SIGコンテンツチャネル間で異なっていてよい。U-SIGフィールド502の単一のフィールドまたは2つの別々のフィールドに含めることのできるパンクチャードチャネル情報および帯域幅情報と同様に、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報は、共通(Common)フィールドの第2の部分の単一フィールド(例えばRU割当てまたは補足パンクチャードチャネル情報(RU Allocation Or Supplemental Punctured Channel Info)フィールド)に含めることができ、そのフィールドサイズは、表9に示したようにBWおよび圧縮モードに依存する。これに代えて、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報は、共通(Common)フィールドの第2の部分の2つの別々のフィールド(例えばそれぞれRU割当て情報(RU Allocation Info)フィールドおよび補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールド)に含めることができ、この場合、RU割当て情報(RU Allocation Info)フィールドおよび補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドの各々のフィールドサイズは、表10に示したようにBWに依存する。具体的には、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドの第2の部分は、補足パンクチャードチャネル情報を伝えるためのビットマップを含むことができ、例えば、80MHzのBWの場合は3ビット、160MHzまたは80+80MHzのBWの場合は7ビット、240MHzまたは160+80MHzのBWの場合は11ビット、320MHzまたは160+160MHzのBWの場合は15ビットのビットマップである。このビットマップは、プライマリ20MHzではない各20MHzのサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示す。なおプリアンブルパンクチャリングモードは、EHT基本PPDUのBWが80MHz以上の場合にのみ許可されることに留意されたい。また、EHT-SIG圧縮モード1では、EHT-SIGフィールド504は、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報のいずれも含まないことに留意されたい。
非MU-MIMO割当ておよびMU-MIMO割当ての場合のEHT-SIGフィールド504のユーザ(User)フィールドのフォーマットの例を、それぞれ表4および表5に示してある。非MU-MIMO割当ての場合、ユーザ(User)フィールドは、STA IDフィールド、EHT MCSフィールド、DCMフィールド、NSTSフィールド、符号化(Coding)フィールド、およびビームフォーミング(Beamformed)フィールドを含むことができ、一方、MU-MIMO割当ての場合、ユーザ(User)フィールドは、STA IDフィールド、EHT MCSフィールド、空間構成(Spatial Configuration)フィールド、および符号化(Coding)フィールドを含むことができる。なお本明細書で特に指定しない限り、表3-表5、表9および表10に記載された共通(Common)フィールドおよびユーザ(User)フィールドのすべてのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
ユーザ固有(User Specific)フィールドは1つまたは複数のユーザブロック(User Block)フィールドから構成することができ、各ユーザブロック(User Block)フィールドは、1つまたは2つのユーザ(User)フィールドを含む。例えば、図7Aおよび図7Bに示したように、ユーザ固有(User Specific)フィールドは、3つのユーザブロック(User Block)フィールド1,2,3を含むことができ、ユーザブロック(User Block)フィールド1は、ユーザ(User)フィールド1およびユーザ(User)フィールド2のような2つのユーザ(User)フィールドを含み、ユーザブロック(User Block)フィールド2は、ユーザ(User)フィールド3およびユーザ(User)フィールド4のような2つのユーザ(User)フィールドを含み、ユーザブロック(User Block)フィールド3は1つのユーザ(User)フィールド5を含み、各ユーザブロック(User Block)フィールド1-3の1つまたは2つのユーザ(User)フィールドには、誤りを検出するためのCRCフィールド、およびテールビットが付加される。一実施形態では、最後のユーザブロックは、奇数または偶数を示す、ユーザ固有(User Specific)フィールドにおいて許可されるユーザフィールドの総数に応じて、1つまたは2つのユーザフィールドから構成することができる。
本開示によれば、EHT-SIGフィールド504またはEHT-SIGコンテンツチャネルの共通(Common)フィールドの第1の部分および第2の部分は、一緒に符号化する、または別々に符号化することができ、結果として、EHT-SIGフィールドフォーマットの異なるオプションが存在する。図7Aは、共通(Common)フィールド702の第1の部分702aと第2の部分702bとが一緒に符号化される、EHT-SIGフィールド504のEHT-SIGコンテンツチャネルのフォーマットの例を示している(オプション1)。このオプションでは、共通(Common)フィールド702の第1の部分702aの後に、共通(Common)フィールド702の第2の部分702bが続き、第2の部分702bにCRCフィールドおよびテールビットの単一ブロックが付加されている。一緒に符号化される共通(Common)フィールドを有するこのようなEHT-SIGフィールドのフォーマットでは、EHT-SIGフィールドで使用されるCRCフィールドおよびテールビットの数が減り、したがってシグナリングオーバーヘッドが有利に減少する。
図7Bは、共通(Common)フィールド702の第1の部分702aと第2の部分702bが別々に符号化される、EHT-SIGコンテンツチャネルまたはEHT-SIGフィールド504の別のフォーマットの例を示している(オプション2)。このオプションでは、別々に符号化された各フィールド、すなわち共通(Common)フィールド702の第1の部分702aおよび第2の部分702bの最後に、CRCフィールドおよびテールビットを含めることができる。一実施形態では、EHT-SIG圧縮モード1が有効である場合、例えば、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが「1」に設定されており、U-SIGフィールド502のBWフィールドが、全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送を示す「0」-「5」のいずれかに設定されている場合、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報を含む共通(Common)フィールドの第2の部分702bは存在しなくてよい。この場合、EHT-SIGフィールド504またはEHT-SIGコンテンツチャネルのフォーマットのオプション1およびオプション2の両方が同一となる。
さらに別の実施形態では、EHT-SIGコンテンツチャネルまたはEHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドの第1の部分702aおよび第2の部分702bは、どの圧縮モードが有効であるかに応じて、別々に符号化する、または一緒に符号化することができる。EHT-SIG圧縮モード0が有効である場合、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドの第1の部分702aと第2の部分702bは別々に符号化され、一方、EHT-SIG圧縮モード2が有効である場合、共通(Common)フィールドの第1の部分702aと第2の部分702bは、EHT-SIGフィールドのシグナリングオーバーヘッドを減らすために一緒に符号化される。
本開示の第2の実施形態によれば、EHT基本PPDU 500がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用される場合、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができるならば、補足パンクチャードチャネル情報は必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。一方、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができない場合、EHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含み、補足パンクチャードチャネル情報は、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とともに、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示す。
一実施形態では、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報は、定められたBW(例えば80MHz)までにおいて可能なすべてのチャネルパンクチャリングパターンを示すことができるようにすることができる。EHT基本PPDU 500がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用される場合、EHT基本PPDU 500のBWが、定められたBW以下であるならば、補足パンクチャードチャネル情報は必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。
別の実施形態では、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報は、定められたBW(例えば80MHz)までにおいて可能なすべてのチャネルパンクチャリングパターンと、定められたBWより大きいBWのチャネルパンクチャリングパターンの一部とを示すことができるようにすることができる。EHT基本PPDU 500がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用される場合、EHT基本PPDU 500のBWが定められたBW以下であるならば、補足パンクチャードチャネル情報は必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。EHT基本PPDU 500のBWが、定められたBWよりも大きく、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が示すことができる定められたBWよりも大きいBWに対するチャネルパンクチャリングパターンの一部が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを含む場合、補足パンクチャードチャネル情報は必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。
さらに別の実施形態では、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報は、異なるBWに対して可能な複数のチャネルパンクチャリングパターンを示すことができるようにすることができる。EHT基本PPDU 500がパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用される場合、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が示すことができる、異なるBWに対する複数のチャネルパンクチャリングパターンが、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを含むならば、補足パンクチャードチャネル情報は必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。
このように実施する効果によって、より多くのユースケースで圧縮モード1を有効にすることができ、したがって、EHT-SIGフィールドのシグナリングオーバーヘッドを最小にすることができる。具体的には、第2の実施形態によれば、EHT基本PPDU 500のEHT-SIGフィールド504のための3つの異なるEHT-SIG圧縮モードが存在し得る。(i)圧縮モード0(すなわち圧縮なし)では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bは、OFDMA伝送に使用されるRU割当て情報を含むが、補足パンクチャードチャネル情報を含まない、(ii)SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用される圧縮モード1では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bは、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報を含まない、(iii)SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用される圧縮モード2では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bはRU割当て情報を含まないが、補足パンクチャードチャネル情報を含む。
特に、EHT-SIG圧縮モード1は、EHT-SIGフィールド504内の補足パンクチャードチャネル情報が必要とされないSU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に対して有効である。ユースケースの例としては、全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(ユースケース1)、または、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができる場合に、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(ユースケース2)、がある。EHT-SIG圧縮モード1では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bは、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報のいずれも含まない。
EHT-SIG圧縮モード2は、EHT-SIG 504内の補足パンクチャードチャネル情報が必要であるSU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に対して有効である。ユースケースの例は、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができないSU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500である。EHT-SIG圧縮モード2では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bは、RU割当て情報を含まないが、補足パンクチャードチャネル情報を含む。
第2の実施形態によれば、EHT-SIG圧縮モード1の2番目のユースケースと、EHT-SIG圧縮モード2のユースケースは、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報の内容によって異なる。例えば、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、プライマリ80MHz内のプライマリ20MHzではない各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかと、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示すことができるものと想定する。この想定下においては、EHT-SIG圧縮モード1の2番目のユースケースは、さらに2つのユースケースに分割することができる。すなわち、EHT基本PPDU 500のBWが80MHzであるときにパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(ユースケース2.1)と、EHT基本PPDU 500のBWが80MHzより大きく、かつプライマリ80MHz外の20MHzのサブチャネルがパンクチャリングされていないときに、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(ユースケース2.2)である。一方、EHT-SIG圧縮モード2のユースケースは、EHT基本PPDU 500のBWが80MHzより大きく、かつプライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzのサブチャネルがパンクチャリングされているときにパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500である。
表6は、EHT基本PPDU 500のU-SIGフィールド502のフォーマットの例を示している。U-SIGフィールド502は、それぞれが26個のデータビットを含むU-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を含む。U-SIG1は、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、BWフィールドなど、すべてのバージョン非依存ビットと、PPDUタイプ(PPDU Type)フィールドなどのバージョン依存ビットの一部と、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドやEHT-SIG DCMフィールドなどのEHT-SIG関連ビットの一部と、を含む。U-SIG2は、EHT-SIG EHT MCSフィールド、EHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールド、空間再利用(Spatial Reuse)フィールド、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドなどの残りのバージョン依存のビットと、それに続く予備ビット、CRCフィールド、およびテールビットを含む。なお本明細書で特に指定しない限り、表6に記載されたU-SIGフィールド502のほとんどのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
具体的には、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドは、4ビットのビットマップであり、そのうちの3つの最下位ビット(LSB)は、プライマリ80MHz内のプライマリ20MHzではない各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示し、最上位ビット(MSB)は、80MHzのBWに対して確保されている、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示す。U-SIGフィールド502のBWフィールドは、20MHzの場合は「0」、40MHzの場合は「1」、80MHzの場合は「2」、160MHzおよび80+80MHzの場合は「3」、240MHzおよび160+80MHzの場合は「4」、320MHzおよび160+160MHzの場合は「5」に設定される。
一実施形態では、EHT-SIG圧縮モードを、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールド、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールド、およびBWフィールドにおいて示すことができる。表11は、様々なEHT-SIG圧縮モードが、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールド、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールド、およびBWフィールドにおいて、どのように示されるかを示している。特に、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が、OFDMA伝送を示す「0」である場合、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの値およびBWフィールドの値に関わらず、EHT-SIG圧縮モード0が有効になる。
表11は、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、プライマリ80MHz内のプライマリ20MHzではない各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかと、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示すことができるという想定に基づいて、プロットされている。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Information)フィールドの非予備ビットがすべて「0」であり非プリアンブルパンクチャリングモードを示している場合、BWフィールドの値に関わらずユースケース1においてEHT-SIG圧縮モード1を有効にすることができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定されており、BWフィールドの値が「2」(BW=80MHz)である場合、80MHzチャネル内のプライマリ20MHzではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている。この場合、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンは、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報のみに基づいて決定することができ、したがってユースケース2.1においてEHT基本PPDU 500に対してEHT-SIG圧縮モード1を有効にすることができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定されており、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「0」に設定されており、BWフィールドの値が「2」より大きい(BW>80MHz)場合、プライマリ80MHz内のプライマリ20MHzサブチャネルではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされており、プライマリ80MHz外の20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていない。この場合、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンも、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報のみに基づいて決定することができ、したがってユースケース2.2においてEHT基本PPDU 500に対してEHT-SIG圧縮モード1を有効にすることができる。
EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されており、BWフィールドの値が「2」より大きい(BW>80MHz)場合、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている。この場合、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンは、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報およびEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報に基づいて決定することができ、したがってEHT基本PPDU 500に対してEHT-SIG圧縮モード2を有効にすることができる。
さらに、SU伝送またはMU-MIMO伝送は、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが1に設定されている場合、U-SIGフィールド502のEHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールドを通じて示すことができる。具体的には、EHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールドの値「0」は、SU伝送を示す。
EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bの第2の部分のフォーマットの例が、表12および表13に示されている。RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報は、表12に示されているように、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bの第2の部分の単一のフィールド(例えば、RU割当てまたは補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールド)に含めることができ、そのフィールドサイズはBWおよび圧縮モードに依存する。あるいは、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報を、共通(Common)フィールド702bの第2の部分の2つの別々のフィールド(例えば、それぞれRU割当て情報(RU Allocation Info)フィールドおよび補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールド)に含めることができ、ここでRU割当て情報(RU Allocation Info)フィールドおよび補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドそれぞれのフィールドサイズは、表13に示されるように、BWに依存する。具体的には、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bの第2の部分は、補足パンクチャードチャネル情報を伝えるためのビットマップを含むことができ、例えば、160MHzまたは80+80MHzのBWの場合は4ビット、240MHzまたは160+80MHzのBWの場合は8ビット、320MHzまたは160+160MHzのBWの場合は12ビットである。このビットマップは、プライマリ80MHz外の各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示す。
共通(Common)フィールド702aの第1の部分とEHT-SIGフィールド504のユーザ(User)フィールドは、表3から表5に示されているものと同一であってもよい。なお本明細書で特に指定しない限り、表3-表5に記載されている共通(Common)フィールドおよびユーザ(User)フィールドのすべてのフィールドの標準的な定義、プロトコル、機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
図8は、第2の実施形態による、APまたはSTAにおける受信したEHT基本PPDU 500の処理を図解したフローチャート800を示している。処理は、ステップ802において、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドがSU伝送またはMU-MIMO伝送を示す「1」に設定されているかどうかを判定することによって開始することができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが「1」に設定されていない場合、ステップ804において、EHT-SIG圧縮モード0を決定し、ステップ806において、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報およびEHT-SIGフィールド504のRU割当て情報から決定し、処理を終了することができる。
EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが「1」に設定されている場合、ステップ808を実行する。ステップ808においては、BWフィールドが「2」よりも大きな値(BW>80MHz)に設定されているかどうかを判定する。BWフィールドが「2」より大きい値に設定されていない場合、ステップ810を実行する。ステップ810においては、BWフィールドが「2」(BW=80MHz)に設定されており、かつ、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうちの少なくとも1つが「1」に設定されているかどうかを判定する。BWが「2」に設定されていない場合、またはパンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBすべてが「0」に設定されている場合、ステップ812において、EHT-SIG圧縮モード1のユースケース1、すなわち全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送を決定し、処理を終了することができる。BWフィールドが「2」に設定されている、かつ、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうちの少なくとも1つが「1」に設定されており、80MHzチャネル内のプライマリ20MHzではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていることを示す場合、ステップ814において、EHT-SIG圧縮モード1のユースケース2.1を決定する。
ステップ808に戻り、BWフィールドが「2」より大きい値(BW>80MHz)に設定されていると判定された場合、ステップ816を実行する。ステップ816においては、さらに、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていることを示す「1」に設定されているかどうかを判定する。パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されていない場合、ステップ818において、EHT-SIG圧縮モード1のユースケース2.2を決定する。パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されている場合、ステップ822において、EHT-SIG圧縮モード2を決定する。ステップ814またはステップ818においてそれぞれEHT-SIG圧縮モード1のユースケース2.1またはユースケース2.2が決定された場合、ステップ820を実行する。ステップ820においては、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報から決定する。一方、ステップ822においてEHT-SIG圧縮モード2が決定された場合、ステップ824を実行する。ステップ824においては、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報から決定する。
本開示の第3の実施形態によれば、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送のための上述したパンクチャリング型チャネルシグナリングを、パンクチャリング型OFDMA伝送にも適用することができる。具体的には、EHT基本PPDU 500がパンクチャリング型OFDMA伝送に使用される場合、EHT-SIGフィールド504がRU割当て情報を含む。U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができる場合、EHT-SIGフィールド504は、補足パンクチャードチャネル情報を含まない。U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができない場合、EHT-SIGフィールド504は、補足パンクチャードチャネル情報を含む。この場合、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを一緒に示す。その効果として、パンクチャリング型OFDMA伝送の場合に、必要なRU割当て情報が少なくなり、したがって、EHT-SIGフィールドのシグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
一実施形態では、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報は、定められたBW(例えば80MHz)までにおいて可能なすべてのチャネルパンクチャリングパターンを示すことができるようにすることができる。EHT基本PPDU 500がパンクチャリング型SU、MU-MIMO、またはOFDMA伝送に使用される場合、EHT基本PPDU 500のBWが定められたBW以下であるならば、補足パンクチャードチャネル情報が必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。
別の実施形態では、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報は、定められたBW(例えば80MHz)までにおいて可能なすべてのチャネルパンクチャリングパターンと、定められたBWより大きいBWのチャネルパンクチャリングパターンの一部とを示すことができるようにすることができる。EHT基本PPDU 500がパンクチャリング型SU、MU-MIMO、またはOFDMA伝送に使用される場合、EHT基本PPDU 500のBWが定められたBW以下であれば、補足パンクチャードチャネル情報は必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。EHT基本PPDU 500のBWが、定められたBWより大きく、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が示すことができる定められたBWより大きいBWに対するチャネルパンクチャリングパターンの一部が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを含むならば、補足パンクチャードチャネル情報は必要なく、したがってEHT-SIGフィールド504は補足パンクチャードチャネル情報を含まなくてよい。
第3の実施形態によれば、EHT基本PPDU 500のEHT-SIGフィールド504に対する4つの異なるEHT-SIG圧縮モードが存在し得る。すなわち、(i)圧縮モード0では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドがRU割当て情報を含むが、補足パンクチャードチャネル情報を含まない、(ii)圧縮モード1では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドがRU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報を含まない、(iii)圧縮モード2では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドがRU割当て情報を含まないが、補足パンクチャードチャネル情報を含む、(iv)圧縮モード3では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドがRU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報の両方を含む、の4つである。
特に、EHT-SIG圧縮モード0は、EHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報が要求されないOFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に対して有効である。ユースケースの例としては、全帯域OFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(圧縮モード0のユースケース1)と、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができるときのパンクチャリング型OFDMA伝送(圧縮モード0のユースケース2)、がある。EHT-SIG圧縮モード0では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドは、RU割当て情報を含むが、補足パンクチャードチャネル情報を含まない。
一方、EHT-SIG圧縮モード3は、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができないパンクチャリング型OFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に対して有効である。U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができないため、EHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報が必要である。EHT-SIG圧縮モード3では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドは、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報の両方を含む。パンクチャリング型OFDMA伝送の場合の圧縮モード3のこのような実装によって、パンクチャリングされた(1つまたは複数の)20MHzサブチャネルに関するRU割当て情報が必要ないため、EHT-SIGフィールドのシグナリングオーバーヘッドを有利に減らすことができる。
EHT-SIG圧縮モード1は、EHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報が要求されないSU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に対して有効である。ユースケースの例としては、全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(圧縮モード1のユースケース1)と、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができる場合にパンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(圧縮モード1のユースケース2)、が挙げられる。EHT-SIG圧縮モード1では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bは、RU割当て情報および補足パンクチャードチャネル情報のいずれも含まない。
EHT-SIG圧縮モード2は、EHT-SIG 504において補足パンクチャードチャネル情報が要求されるSU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に対して有効である。ユースケースの例は、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、EHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを示すことができないSU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500である。EHT-SIG圧縮モード2では、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bは、RU割当て情報を含まないが、補足パンクチャードチャネル情報を含む。
EHT-SIG圧縮モード0または圧縮モード1の2番目のユースケースと、EHT-SIG圧縮モード2または圧縮モード3のユースケースは、U-SIGフィールド502におけるパンクチャードチャネル情報の内容に依存する。例えば、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、プライマリ80MHz内のプライマリ20MHzではない各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかと、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示すことができると想定すると、EHT-SIG圧縮モード0または1の2番目のユースケースは、さらに2つのユースケースに分けることができ、すなわち、EHT基本PPDU 500のBWが80MHzである場合に、パンクチャリング型SU、MU-MIMO、またはOFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU(ユースケース2.1)と、EHT基本PPDU 500のBWが80MHzより大きく、プライマリ80MHz外の20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていない場合に、パンクチャリング型SU、MU-MIMO、またはOFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500(ユースケース2.2)の2つのユースケースである。
表7は、EHT基本PPDU 500におけるU-SIGフィールド502のフォーマットの例を示している。U-SIGフィールド502は、それぞれが26個のデータビットを含むU-SIG1とU-SIG2という2つの部分を含む。U-SIG1は、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、BWフィールドなどのすべてのバージョン非依存ビットと、PPDUタイプ(PPDU Type)フィールドなどの一部のバージョン依存ビットと、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドやEHT-SIG DCMフィールドなどの一部のEHT-SIG関連ビットとを含む。U-SIG2は、EHT-SIG EHT MCSフィールド、EHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールド、空間再利用(Spatial Reuse)フィールド、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドなどの残りのバージョン依存ビットと、それに続く、予備ビット、CRCフィールド、およびテールビットを含む。なお本明細書で特に指定しない限り、表7に記載されたU-SIGフィールド502のほとんどのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
具体的には、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドは、4ビットのビットマップであり、そのうち3つのLSBは、プライマリ80MHz内のプライマリ20MHzではない各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示し、MSBは、80MHzのBWに対して確保されている、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示す。U-SIGフィールド502のBWフィールドは、20MHzの場合は「0」、40MHzの場合は「1」、80MHzの場合は「2」、160MHzおよび80+80MHzの場合は「3」、240MHzおよび160+80MHzの場合は「4」、320MHzおよび160+160MHzの場合は「5」に設定される。
一実施形態では、EHT-SIG圧縮モードは、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールド、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールド、およびBWフィールドにおいて示すことができる。表14は、本開示の第3の実施形態による、様々なEHT-SIG圧縮モードが、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールド、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールド、およびBWフィールドにおいてどのように示されるかを示している。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドは、OFDMA伝送を示す「0」、SU伝送またはMU-MIMO伝送を示す「1」に設定される。
表14は、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報が、プライマリ80MHz内のプライマリ20MHzではない各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかと、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示すことができるという想定に基づいて、プロットされている。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの非予備ビットすべてが「0」に設定されて、SU伝送またはMU-MIMO伝送の非プリアンブルパンクチャリングモードを示しているとき、BWフィールドの値に関わらず、ユースケース1においてEHT-SIG圧縮モード1を有効にすることができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定されており、BWフィールドの値が「2」(BW=80MHz)である場合、80MHzチャネル内のプライマリ20MHzではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている。この場合、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンは、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報のみに基づいて決定することができ、したがってEHT-SIG圧縮モード1を、ユースケース2.1においてEHT基本PPDU 500に対して有効にすることができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定されており、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「0」に設定されており、BWフィールドの値が「2」より大きい(BW>80MHz)場合、プライマリ80MHz内の20MHzサブチャネルではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされており、プライマリ80MHz外の20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていない。この場合、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンも、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報のみに基づいて決定することができ、したがってEHT-SIG圧縮モード1をユースケース2.2においてEHT基本PPDU 500に対して有効にすることができる。
EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されており、BWフィールドの値が「2」より大きい(BW>80MHz)場合、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている。この場合、パンクチャリング型SU伝送またはMU-MIMO伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンは、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報(supplemental punctured channel information)に基づいて決定することができ、したがってEHT基本PPDU 500に対してEHT-SIG圧縮モード2を有効にすることができる。
EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「0」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Information)フィールドの非予備ビットすべてが「0」に設定されておりOFDMA伝送の非プリアンブルパンクチャリングモードを示している場合、BWフィールドの値に関わらずユースケース1においてEHT-SIG圧縮モード0を有効にすることができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが「0」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定されており、BWフィールドの値が「2」(BW=80MHz)である場合、80MHzチャネル内のプライマリ20MHzではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている。この場合、パンクチャリング型OFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報のみに基づいて決定することができ、したがってユースケース2.1においてEHT基本PPDU 500に対してEHT-SIG圧縮モード0を有効にすることができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「1」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「0」に設定されており、BWフィールドの値が「2」より大きい(BW>80MHz)場合、プライマリ80MHz内の20MHzサブチャネルではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされており、プライマリ80MHz外の20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていない。この場合、パンクチャリング型OFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンも、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報のみに基づいて決定することができ、したがってユースケース2.2においてEHT基本PPDU 500に対してEHT-SIG圧縮モード0を有効にすることができる。
EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドの値が「0」であり、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されており、BWフィールドの値が「2」より大きい(BW>80MHz)場合、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされている。この場合、パンクチャリング型OFDMA伝送に使用されるEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報とに基づいて決定することができ、したがってEHT基本PPDU 500に対してEHT-SIG圧縮モード3を有効にすることができる。
さらに、SU伝送またはMU-MIMO伝送は、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが1に設定されている場合、U-SIGフィールド502のEHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールドを通じて示すことができる。具体的には、EHT-SIGシンボルまたは非OFDMAユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or Non-OFDMA Users)フィールドの値「0」は、SU伝送を示す。
補足パンクチャードチャネル情報は、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702aの第1の部分のシグナリングフィールド(例えば補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールド)で伝えることができ、フィールドサイズは、EHT基本PPDU 500のBWに依存する。補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドは、プライマリ80MHz外のすべての20MHzサブチャネルに関する補足パンクチャードチャネル情報を含むことができる。1つのオプションでは、このような補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドはEHT-SIGコンテンツチャネルに依存せず、したがってすべてのEHT-SIGコンテンツチャネルは同じ補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドを含む。このフィールドはビットマップを含むことができ、160MHzまたは80+80MHzのBWの場合は4ビット、240MHzまたは160+80MHzのBWの場合は8ビット、320MHzまたは160+160MHzのBWの場合は12ビットのビットマップである。ビットマップは、プライマリ80MHz外の各20MHzサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示す。
別のオプションでは、EHT-SIGコンテンツチャネル内の補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドは、EHT-SIGコンテンツチャネルのみに対応するプライマリ80MHz外の20MHzサブチャネルに関する補足パンクチャードチャネル情報を含むことができる。このような補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドは、EHT-SIGコンテンツチャネルに依存することができ、したがってすべてのEHT-SIGコンテンツチャネル間で異なる。このフィールドはビットマップを含むことができ、160MHzまたは80+80MHzのBWの場合は2ビット、240MHzまたは160+80MHzのBWの場合は4ビット、320MHzまたは160+160MHzのBWの場合は6ビットのビットマップである。このように、このフィールドの第2の実装オプションでは、EHT-SIGフィールドのシグナリングオーバーヘッドを有利に減らすことができる。
さらに、RU割当ては、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド702bの第2の部分(例えばRU割当て情報(RU Allocation Info)フィールド)に含めることができ、パンクチャリングされた20MHzサブチャネルのRU割当て情報は必要ないため、そのフィールドサイズは、BW、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールド、および補足パンクチャードチャネル情報(Supplemental Punctured Channel Info)フィールドの値によって決まる。
図9Aおよび図9Bは、第3の実施形態による、APまたはSTAにおける受信したEHT基本PPDU 500の処理を図解したフローチャート900を示している。処理は、ステップ902において、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが「1」に設定されているかどうかを判定することによって開始することができる。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが、SU伝送またはMU-MIMO伝送を示す「1」に設定されている場合、ステップ904を実行してEHT-SIG圧縮モード1または2を決定し、一方、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが、OFDMA伝送を示す「0」に設定されている場合、ステップ922を実行してEHT-SIG圧縮モード0または3を決定する。ステップ922に続く、OFDMA伝送に使用される受信したEHT基本PPDU 500のさらなる処理については、図9Bで説明する。
ステップ904に戻り、BWフィールドが「2」より大きい値に設定されているかどうかを判定し、BWフィールドの値「2」は、BWが80MHzであることを示す。BWフィールドが「2」より大きい値に設定されていない場合、ステップ906を実行する。ステップ906においては、BWフィールドが「2」に設定されており、かつ、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定されているかどうかを判定する。BWフィールドが「2」に設定されていない、またはパンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのすべてが「0」に設定されている場合、ステップ908において、EHT-SIG圧縮モード1のユースケース1、すなわち全帯域SU伝送またはMU-MIMO伝送を決定し、処理を終了することができる。BWフィールドが「2」に設定されている、かつ、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうちの少なくとも1つが「1」に設定され、80MHzチャネル内のプライマリ20MHzではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていることを示している場合、ステップ910において、EHT-SIG圧縮モード1のユースケース2.1を決定する。
ステップ904に戻り、BWフィールドが「2」より大きい値に設定されていると判定された場合、ステップ912を実行する。ステップ912においては、さらに、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていることを示す「1」に設定されているかどうかを判定する。パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されていない場合、ステップ914において、EHT-SIG圧縮モード1のユースケース2.2を決定する。パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されている場合、ステップ916において、EHT-SIG圧縮モード2を決定する。ステップ910またはステップ914において、それぞれEHT-SIG圧縮モード1のユースケース2.1またはユースケース2.2が決定された場合、ステップ918を実行する。ステップ918においては、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報から決定する。一方、ステップ916においてEHT-SIG圧縮モード2が決定された場合、ステップ920を実行する。ステップ920においては、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報から決定する。
ステップ922に戻り、EHT-SIG圧縮モード0または3が決定された後、ステップ924を実行する。ステップ924においては、BWフィールドが「2」より大きな値に設定されているかどうかを判定する。BWフィールドが「2」より大きい値に設定されていない場合、ステップ926を実行する。ステップ926においては、BWフィールドが「2」に設定されており、かつ、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定されているかどうかを判定する。BWが「2」に設定されていない場合、またはパンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのすべてが「0」に設定されている場合、ステップ928において、EHT-SIG圧縮モード0のユースケース1、すなわち全帯域OFDMA送信を決定し、処理を終了することができる。BWフィールドが「2」に設定されている、かつ、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドの3つのLSBのうち少なくとも1つが「1」に設定され、80MHzチャネル内のプライマリ20MHzではない少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていることを示している場合、ステップ930において、EHT-SIG圧縮モード0のユースケース2.1を決定する。
ステップ924に戻り、BWフィールドが「2」より大きい値に設定されていると判定された場合、ステップ932を実行する。ステップ932においては、さらに、パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが、プライマリ80MHz外の少なくとも1つの20MHzサブチャネルがパンクチャリングされていることを示す「1」に設定されているかどうかを判定する。パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されていない場合、ステップ934において、EHT-SIG圧縮モード0のユースケース2.2を決定する。パンクチャードチャネル情報(Punctured Channel Info)フィールドのMSBが「1」に設定されている場合、ステップ936において、EHT-SIG圧縮モード3を決定する。ステップ930またはステップ934において、それぞれEHT-SIG圧縮モード0のユースケース2.1またはユースケース2.2が定められた場合、ステップ938を実行する。ステップ938においては、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報から決定する。一方、ステップ936においてEHT-SIG圧縮モード3が定められた場合、ステップ940を実行する。ステップ940においては、受信したEHT基本PPDU 500に適用されるチャネルパンクチャリングパターンを、U-SIGフィールド502のパンクチャードチャネル情報とEHT-SIGフィールド504の補足パンクチャードチャネル情報から決定する。
図10は、EHT TB PPDU 1000のフォーマットの例を示している。EHT TB PPDU 1000は、EHT基本PPDU 500に類似する構造を有するが、EHT-SIGフィールド504を有さない。EHT TB PPDU 1000は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、U-SIGフィールド1002、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含むことができる。L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、およびU-SIGフィールド1002は、プリEHT変調フィールドとしてグループ化することができ、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドは、EHT変調フィールドとしてグループ化することができる。EHT TB PPDUは、要求するトリガーフレームに応答してのトリガーベースの通信に使用することができる。例えば、EHT TB PPDUは、図4に示したように、EHT基本PPDU 410がSTA 404,406に送信され、1つまたは複数のトリガーフレームを含むとき、STA 404,406によるBAフレーム414,415の送信に使用することができる。
表8は、EHT TB PPDU 1000のU-SIGフィールド1002のフォーマットの例を示している。EHT基本PPDU 500と同様に、U-SIGフィールド1002は、それぞれが26個のデータビットを含むU-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を含む。この実施形態では、バージョンに依存しないすべてのビットをU-SIG1に含めることができる。U-SIGフィールド1002の第1の部分、すなわちU-SIG1は、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、BWフィールド、およびPPDUタイプ(PPDU Type)フィールドを含む。PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールドは、802.11beから始まる正確なPHYバージョンを識別するために使用される。U-SIGフィールド1002の第2の部分、すなわちU-SIG2は、空間再利用(Spatial Reuse)1-4フィールドと、それに続くCRCフィールドおよびテールビットを含む。U-SIGフィールド1002のフィールドの一部(例えばBWフィールドおよび空間再利用(Spatial Reuse)1-4フィールド)の情報は、EHT TB PPDU 1000の送信を要求する対応するトリガーフレームからコピーすることができる。なおEHT TB PPDU 1000のU-SIGフィールド1002のほとんどのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
図11は、様々な実施形態に係る通信装置1100、例えばAPの構成を示している。図3に示した通信装置300の概略例と同様に、通信装置1100は、回路1102と、少なくとも1つの無線送信機1110と、少なくとも1つの無線受信機1112と、少なくとも1つのアンテナ1114(簡潔さのため図11には1つのアンテナのみ描いてある)を含む。回路1102は、コントローラ1108が制御シグナリングの通信を行うために設計されているタスクをソフトウェアおよびハードウェアの支援下で実行するのに使用するための少なくとも1つのコントローラ1108を含むことができる。回路1102は、送信信号生成器1104および受信信号処理器1106をさらに含むことができる。少なくとも1つのコントローラ1108は、送信信号生成器1104および受信信号処理器1106を制御することができる。送信信号生成器1104は、フレーム生成器1122と、制御シグナリング生成器1124と、PPDU生成器1126とを含むことができる。フレーム生成器1122は、MACフレーム、例えばデータフレームまたはトリガーフレームを生成することができる。制御シグナリング生成器1124は、生成されるPPDUの制御シグナリングフィールド(例えばEHT基本PPDUのU-SIGフィールドおよびEHT-SIGフィールド)を生成することができる。PPDU生成器1126は、PPDU(例えばEHT基本PPDU)を生成することができる。
受信信号処理器1106は、受信信号のデータ部分(例えばEHT基本PPDUまたはEHT TB PPDUのデータフィールド)を復調および復号することのできるデータ復調器・復号器1132を含むことができる。受信信号処理器1106は、受信信号の制御シグナリング部分(例えばEHT基本PPDUまたはEHT TB PPDUのU-SIGフィールド、EHT基本PPDUのEHT-SIGフィールド)を復調して復号することのできる制御復調器・復号器1134をさらに含むことができる。少なくとも1つのコントローラ1108は、制御シグナリングパーサー1142およびスケジューラ1144を含むことができる。スケジューラ1144は、ダウンリンクSUまたはMU送信の割当てのためのRU情報およびユーザ固有の割当て情報、ならびにアップリンクMU送信の割当てのためのトリガー情報を決定することができる。制御シグナリングパーサー1142は、受信信号の制御シグナリング部分と、スケジューラ1144によって共有されるアップリンクMU送信の割当てのためのトリガー情報とを解析し、データ復調器・復号器1132が受信信号のデータ部分を復調および復号するのを支援することができる。
図12は、様々な実施形態に係る通信装置1200、例えばSTAの構成を示している。図3に示した通信装置300の概略例と同様に、通信装置1200は、回路1202と、少なくとも1つの無線送信機1210と、少なくとも1つの無線受信機1212と、少なくとも1つのアンテナ1214(簡潔さのため図12には1つのアンテナのみ描いてある)とを含む。回路1202は、コントローラ1208が制御シグナリングの通信を行うために設計されているタスクをソフトウェアおよびハードウェアの支援下で実行するのに使用するための少なくとも1つのコントローラ1208を含むことができる。回路1202は、受信信号処理器1206および送信信号生成器1204をさらに含むことができる。少なくとも1つのコントローラ1208は、受信信号処理器1206および送信信号生成器1204を制御することができる。受信信号処理器1206は、データ復調器・復号器1232と、制御復調器・復号器1234とを含むことができる。制御復調器・復号器1234は、受信信号の制御シグナリング部分(例えばEHT基本PPDUのU-SIGフィールドおよびEHT-SIGフィールド)を復調および復号することができる。データ復調器・復号器1232は、自身の割当てのRU情報およびユーザ固有の割当て情報に従って、受信信号のデータ部分(例えばETH基本PPDUのデータフィールド)を復調および復号することができる。
少なくとも1つのコントローラ1208は、制御シグナリングパーサー1242と、スケジューラ1244と、トリガー情報パーサー1246とを含むことができる。制御シグナリングパーサー1242は、受信信号の制御シグナリング部分(例えばEHT基本PPDUのU-SIGフィールドおよびEHT-SIGフィールド)を解析し、データ復調器・復号器1232が受信信号のデータ部分(例えばEHT基本PPDUのデータフィールド)を復調および復号するのを支援することができる。トリガー情報パーサー1248は、受信信号のデータ部分に含まれる受信されたトリガーフレームから、自身のアップリンク割当てのためのトリガー情報を解析することができる。送信信号生成器1204は、生成されるPPDUの制御シグナリングフィールド(例えばEHT基本PPDUまたはEHT TB PPDUのU-SIGフィールド)を生成することのできる制御シグナリング生成器1224を含むことができる。送信信号生成器1204は、PPDU(例えばEHT基本PPDUまたはEHT TB PPDU)を生成するPPDU生成器1226をさらに含むことができる。送信信号生成器1204は、MACフレーム(例えばデータフレーム)を生成することのできるフレーム生成器1222をさらに含むことができる。
ここまで説明したように、本開示の実施形態は、非常に高いスループットのMIMO WLANネットワークにおいて制御シグナリングを行う高度な通信システム、通信方法、および通信装置を提供し、MIMO WLANネットワークにおけるスペクトル効率を向上させる。
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実施することができる。上述した各実施形態の説明において使用されている各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実施することができ、各実施形態において説明した各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。LSIは、複数のチップとして個別に形成する、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとも称される。しかしながら、集積回路を実施する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実施することができる。さらには、LSIの製造後にプログラムすることのできるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ:Field Programmable Gate Array)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブルプロセッサ(reconfigurable processor)を使用することもできる。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実施することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として、将来の集積回路技術がLSIに置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを応用することもできる。
本開示は、通信装置と呼ばれる、通信の機能を有する任意の種類の装置、デバイス、またはシステムによって実施することができる。
通信装置は、送受信機および処理/制御回路を備えていることができる。送受信機は、受信機および送信機を備えている、および/または、受信機および送信機として機能することができる。(送信機および受信機としての)送受信機は、増幅器、RF変調器/復調器、および1つまたは複数のアンテナを含むRF(無線周波数)モジュールを含むことができる。
このような通信装置の非限定的ないくつかの例としては、電話(例:携帯電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例:ラップトップ、デスクトップ、ノートブック)、カメラ(例:デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレイヤー(デジタルオーディオ/ビデオプレイヤー)、ウェアラブルデバイス(例:ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、電子書籍リーダー、遠隔医療/テレメディシン(リモート医療・医薬)装置、通信機能を提供する車両(例:自動車、飛行機、船舶)、およびこれらのさまざまな組合せ、が挙げられる。
通信装置は、携帯型または可搬型に限定されず、非携帯型または据え付け型である任意の種類の装置、デバイス、またはシステム、例えば、スマートホームデバイス(例:電化製品、照明、スマートメーター、制御盤)、自動販売機、および「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」のネットワーク内の任意の他の「モノ」なども含むことができる。
通信は、例えばセルラーシステム、無線LANシステム、衛星システム、およびこれらのさまざまな組合せを通じて、データを交換することを含むことができる。
通信装置は、本開示の中で説明した通信の機能を実行する通信デバイスに結合されたコントローラやセンサなどのデバイスを備えることができる。例えば、通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号またはデータ信号を生成するコントローラまたはセンサ、を備えていることができる。
通信装置は、インフラストラクチャ設備、例えば、上の非限定的な例における装置等の装置と通信する、またはそのような装置を制御する基地局、アクセスポイント、および任意の他の装置、デバイス、またはシステムなどを、さらに含むことができる。
様々な実施形態のいくかの特性はデバイスを参照しながら説明されているが、対応する特性は様々な実施形態の方法にもあてはまり、逆も同様である。
特定の実施形態において示した本開示には、広範に説明した本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、多数の変更および/または修正を行い得ることが、当業者には理解されるであろう。したがって本明細書における実施形態は、あらゆる点において説明を目的としており、本発明を制限するものではないものとみなされたい。