JP7843360B2 - 香味発生物品 - Google Patents

香味発生物品

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Description

本発明は、香味発生物品に関する。
従来、材料の燃焼をすることなく香味等を吸引するための香味吸引器が知られている。このような香味吸引器として、例えば、揮発成分を含むたばこから成る喫煙材を加熱することでエアロゾルを形成する、喫煙材加熱装置が知られている。このような喫煙材として、スラブ状のたばこと、スペーサと、フィルタとを有する消耗品が知られている(特許文献1参照)。
国際公開第2019/162497号
本発明の目的は、新たな構造を有するカートリッジ及び香味吸引器を提供することである。
第1態様によれば、香味発生物品が提供される。この香味発生物品は、サセプタ材料を含む平坦なサセプタ含有シートと、前記サセプタ含有シートの両側に配置された波形の第1シート及び第2シートと、を有し、前記サセプタ含有シート、前記第1シート、及び前記第2シートの少なくとも一つがたばこを含む。
第1形態によれば、サセプタ含有シートと第1シート及び第2シートとの間に、たばこから発生する香味又はエアロゾルが通過する隙間を形成することができる。これにより、たばこから発生した香味又はエアロゾルを下流に向けて効率的にデリバリすることができる。また、サセプタ含有シートがサセプタ材料を含むので、香味発生物品に加熱源を接触させることなくたばこを加熱できる。したがって、ヒータなどが香味発生物品に接触することで上記隙間が潰れるようなことが生じないので、香味又はエアロゾルを安定してデリバリできる。さらに、サセプタ材料を含むサセプタ含有シートが、第1シートと第2シートに挟み込まれるように配置されるので、香味又はエアロゾルが通過する隙間によって、サセプタ材料が発する熱が香味発生物品の表面に伝わることが抑制され得る。その結果、香味吸引器に複雑な断熱機構を不要とすることができる。
第2態様は、第1態様において、前記たばこは、エアロゾル源を含む、ことを要旨とする。
第2態様によれば、ユーザへのエアロゾルのデリバリ量を増加させることができる。
第3態様は、第1態様又は第2態様において、前記第1シートは、前記サセプタ含有シートと対向する第1面と、前記第1面と反対の第2面を有し、前記第2面にライナシートが設けられる、ことを要旨とする。
第3態様によれば、ライナシートによって第1シートが覆われるので、ユーザが第1シートに直接触れることなく、香味発生物品を取り扱うことができる。これにより、第1シートが潰れることが抑制されるので、サセプタ含有シートと第1シートとの隙間を維持して香味又はエアロゾルを安定してデリバリできる。また、香味発生物品の使用後に香味発生物品を香味吸引器から取り出すときに、サセプタ含有シートの熱がユーザの手に伝わることがライナシートによって抑制され得る。
第4態様は、第3態様において、前記ライナシートは紙である、ことを要旨とする。
第4態様によれば、軽量で安価な香味発生物品を提供できる。
第5態様は、第3態様又は第4態様において、前記第1シートと前記ライナシートとの隙間の一部又は全部が閉鎖される、ことを要旨とする。
第5態様によれば、第1シートとライナシートとの隙間を空気が通過することが抑制される。これにより、香味発生物品を通過する空気が、サセプタ含有シートと第1シート及び第2シートとの隙間を流れやすくなるので、たばこから発生した香味又はエアロゾルを下流に向けて効率的にデリバリすることができる。
第6態様は、第1態様から第5態様のいずれかにおいて、前記第1シート及び第2シートの少なくとも一方は、紙又はパルプモールドを含む、ことを要旨とする。
第6態様によれば、軽量、安価、且つ頑丈な香味発生物品を提供できる。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれかにおいて、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方が有する波部分の高さは、0.2mm以上2.0mm以下である、ことを要旨とする。
上記波部分の高さが0.2mm未満であると、サセプタ含有シートと第1シート及び第2シートの少なくとも一方との隙間が小さくなりすぎるので、たばこから発生した香味又はエアロゾルを下流に向けて効率的にデリバリできなくなる恐れがある。また、この場合、サセプタ含有シートと第1シート及び第2シートの少なくとも一方との隙間による断熱性が低下する恐れもある。上記波部分の高さが2.0mm超であると、香味発生物品のサイズが大きくなりすぎる。したがって、第7態様によれば、香味又はエアロゾルを効率的にデリバリでき、且つ香味発生物品のサイズを抑制できる。
第8態様は、第1態様から第7態様のいずれかにおいて、前記第1シートの波部分の高さと、前記第2シートの波部分の高さが異なる、ことを要旨とする。
第8態様によれば、サセプタ含有シートと第1シートとの間の隙間と、サセプタ含有シートと第2シートとの間の隙間との大きさを異ならせることができる。したがって、例えば、たばこが異なる香味を含む第1たばこシートと第2たばこシートを積層して形成される場合には、第1たばこシートからの第1香味を第1隙間に通過させ、第2たばこシートからの第2香味を第2隙間に通過させることで、それぞれのデリバリ量を調節して、ユーザに所望の香味を供給することができる。
第9態様は、第1態様から第8態様のいずれかにおいて、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方が有する波部分の幅は、0.2mm以上2.0mm以下である、ことを要旨とする。
上記波部分の幅が0.2mm未満であると、波の間にエアロゾルを通過させて吸引する場合の吸引抵抗が所望せず上昇してしまう恐れがある。この幅が2.0mm超であると、香味発生物品の強度が弱くなる恐れがある。したがって、第9態様によれば、吸引抵抗の所望しない増加を抑制しながら、香味発生物品の強度を維持できる。
第10態様は、第1態様から第9態様のいずれかにおいて、前記第1シート及び第2シートの少なくとも一方は、香料を含む、ことを要旨とする。
第10態様によれば、香味又はエアロゾルに加えて、香料をユーザに供給することができる。
第11態様は、第1態様から第10態様のいずれかにおいて、前記サセプタ含有シートは、前記香味発生物品の長手方向又は幅方向において一部のみに延在する、ことを要旨とする。
第11態様によれば、サセプタ含有シートが、香味発生物品の全体の長さ又は幅に比べて短い長さ又は幅を有する。したがって、香味発生物品は、その全体のサイズと同様のサイズを有するサセプタ含有シートを備える必要がないので、香味発生物品に対して必要な量のサセプタ含有シートを設け、サセプタ材料を低減することができる。
第12態様は、第1態様から第11態様のいずれかにおいて、前記サセプタ含有シートは、シート状の前記サセプタ材料と、シート状の前記サセプタ材料に積層されたたばこシートと、を含むことを要旨とする。
第12態様によれば、シート状のサセプタ材料が誘導加熱されることにより、たばこシートを加熱することができる。
第13態様は、第12態様において、シート状の前記サセプタ材料は、前記たばこシートよりも小さい面積を有する、ことを要旨とする。
第13態様によれば、サセプタ材料を節約することができる。
第14態様は、第12態様又は第13態様において、前記たばこシートは、第1たばこシートと、第2たばこシートを含み、シート状の前記サセプタ材料は、前記第1たばこシートと前記第2たばこシートによって挟み込まれる、ことを要旨とする。
第14態様によれば、シート状のサセプタ材料が誘導加熱されることにより、第1たばこシートと第2たばこシートとをより均一に加熱することができる。
第15態様は、第14態様において、前記第1たばこシート及び前記第2たばこシートは、香味、厚さ、エアロゾル源含有量、及び表面形状の少なくとも一つが互いに異なる、ことを要旨とする。
第15態様によれば、香味が異なる場合、第1たばこシートと第2たばこシートから異なる香味を発生させることができる。したがって、それぞれの香味のデリバリ量を調節することで、ユーザに所望の香味を供給することができる。また、厚さが異なる場合、相対的に薄いたばこシートでは、温度上昇が早く、初期の香味又はエアロゾルのデリバリが効率的に行われ得る。これに対して、相対的に厚いたばこシートでは、温度上昇が緩やかになり、香味又はエアロゾルの発生が喫煙の後半まで持続され得る。エアロゾル源含有量が異なる場合、相対的にエアロゾル源含有量が少ないたばこシートでは、温度上昇が早く、初期の香味又はエアロゾルのデリバリが効率的に行われ得る。これに対して、相対的にエアロゾル源含有量が多いたばこシートでは、温度上昇が緩やかになり、香味又はエアロゾルの発生が喫煙の後半まで持続され得る。また、それぞれのたばこシートの表面形状が異なる場合、相対的に大きな表面積を有するたばこシートでは、初期の香味又はエアロゾルのデリバリが効率的に行われ得る。これに対して、相対的に小さな表面積を有するたばこシートでは、温度上昇が緩やかになり、香味又はエアロゾルの発生が喫煙の後半まで持続され得る。
第16態様は、第1態様から第11態様のいずれかにおいて、前記サセプタ含有シートは、たばこシートと、粒状の前記サセプタ材料と、を含む、ことを要旨とする。
第16態様によれば、粒状のサセプタ材料が誘導加熱されることにより、たばこシートを加熱することができる。
第17態様は、第12態様から第16態様のいずれかにおいて、前記たばこシートの厚さは、0.25mm以上4.0mm以下である、ことを要旨とする。
たばこシートの厚さが0.25mm未満であると、シートの単位面積当たりの香味又はエアロゾルの発生量が少なくなる恐れがある。たばこシートの厚さが4.0mm超であると、香味発生物品のサイズが大きくなりすぎる。この場合、たばこシートの加熱に時間がかかるので、初期パフまでに時間を要したり、初期パフのデリバリ量が不十分になったりする恐れがある。したがって、第17態様によれば、香味又はエアロゾルを十分に発生させ、且つ香味発生物品のサイズを抑制できる。
第18態様は、第1態様から第11態様のいずれかにおいて、前記サセプタ含有シートは、前記サセプタ材料のみからなるか、又はシート状の前記サセプタ材料とシート状の前記サセプタ材料に積層された非たばこシートとを含む、ことを要旨とする。
第18態様によれば、サセプタ含有シートにはたばこが含まれないので、第1シート及び第2シートの少なくとも一方にたばこが含まれる。これにより、サセプタ含有シートが誘導加熱されることで、第1シート及び第2シートの少なくとも一方に含まれるたばこが加熱され、香味又はエアロゾルが生成され得る。
第19態様は、第1態様から第18態様のいずれかにおいて、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方が前記たばこを含む、ことを要旨とする。
第19態様によれば、サセプタ含有シートが誘導加熱されることで、第1シート及び第2シートの少なくとも一方に含まれるたばこが加熱され、香味又はエアロゾルが生成され得る。
第20態様は、第1態様から第19態様のいずれかにおいて、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方は、非たばこシートである、ことを要旨とする。
第20態様によれば、第1シート及び第2シートの少なくとも一方がたばこでない任意の材料で形成されるので、軽量、安価、且つ頑丈な香味発生物品を提供できる。
本実施形態に係る香味発生物品を加熱する香味吸引器の概略側面図である。 香味吸引器の一例の概略図である。 香味発生物品の斜視図である。 図3に示した香味発生物品の長手方向から見た断面図である。 他の実施形態に係る香味発生物品の長手方向から見た断面図である。 本実施形態に係る香味発生物品のサセプタ含有シートの構成を示す断面図である。 他の実施形態に係る香味発生物品のサセプタ含有シートの構成を示す断面図である。 他の実施形態に係る香味発生物品のサセプタ含有シートの構成を示す断面図である。 さらに他の実施形態に係る香味発生物品のサセプタ含有シートの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、本明細書において「長手方向」とは、香味発生物品において空気が通過する方向をいう。或いは、「長手方向」とは、後述する第1シート又は第2シートの凹又は凸の延在方向をいう。また、本明細書において「短手方向」又は「幅方向」とは長手方向に直交する方向をいう。
図1は、本実施形態に係る香味発生物品を加熱する香味吸引器の概略側面図である。本実施形態に係る香味吸引器100は、香味発生物品に含まれる香味源又はエアロゾル源を加熱することで、香味又はエアロゾルを生成するように構成される。図示のように、香味吸引器100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング120と、吸口130と、を有する。第1ハウジング110と第2ハウジング120は、互いに着脱可能に構成され得る。吸口130は、第2ハウジング120の一端に着脱可能に接続されるか、又は第2ハウジング120と一体に形成され得る。
図2は、香味吸引器100の一例の概略図である。図示のように、香味吸引器100は、第1ハウジング110の内部に配置されるバッテリ140、加熱部150、制御回路170、及び第2ハウジング120の内部に配置される冷却部160と、を有する。第1ハウジング110と第2ハウジング120は例えばヒンジにより回動可能に互いに接続される。第1ハウジング110と第2ハウジング120は、スナップフィットや螺合等により、完全に分離可能なように互いに接続されていてもよい。このように第1ハウジング110と第2ハウジング120が、互いに完全に分離されることにより、冷却部160、吸口130、加熱部150のクリーニングを容易に行うことができる。
バッテリ140は、加熱部150及び制御回路170等に電力を供給するように構成される。例えば、バッテリ140は、リチウムイオン電池である。バッテリ140は、外部電源によって充電可能であってもよい。冷却部160は、香味発生物品10から生じるエアロゾルを冷却するように構成される。冷却部160は、例えば通過するエアロゾルが自然冷却されるスペースであり得る。或いは、冷却部160には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、酢酸セルロース、及びアルミニウム箔から構成される群から選択された一以上の材料が配置又は充填されていてもよい。これらの材料が冷却部160に配置又は充填されることにより、より効率的にエアロゾルを冷却することができる。
図示の例では、加熱部150は、香味発生物品10に含まれるサセプタを誘導加熱するためのインダクションコイル150bを有する。なお、図2に示す香味吸引器100は、加熱部150と制御回路170との間に、インダクションコイル150bによって生じる電磁波が制御回路170に到達することを抑制する電磁シールド(図示せず)を有していてもよい。加熱部150は、香味発生物品10を例えば200℃以上350℃以下に加熱するように構成される。
制御回路170は、CPU及びメモリ等によって構成され、香味吸引器100の動作を制御する。例えば、制御回路170は、図示しない押しボタンやスライド式スイッチ等の入力装置に対するユーザ操作に応じて香味発生物品10の加熱を開始し、一定時間が経過したら香味発生物品10の加熱を終了する。制御回路170は、ユーザによるパフ動作の回数が一定値を超過した場合に、香味発生物品10の加熱開始から一定時間が経過する前であっても香味発生物品10の加熱を終了してもよい。例えば、パフ動作は、図示しないセンサによって検出される。
或いは、制御回路170は、パフ動作の開始に応じて香味発生物品10の加熱を開始し、パフ動作の終了に応じて香味発生物品10の加熱を終了してもよい。制御回路170は、パフ動作の開始から一定時間が経過した場合に、パフ動作の終了前であっても香味発生物品10の加熱を終了してもよい。図示の例では、制御回路170は、バッテリ140と加熱部150との間に配置されており、加熱部150からバッテリ140への熱伝達を抑制する。
香味発生物品10は、加熱部150によって加熱されることで、エアロゾル源又は香味源の蒸気及びエアロゾルを発生する。香味発生物品10において発生した蒸気及びエアロゾルは、冷却部160を通過することにより冷却されて吸口130を通じてユーザの口内に到達する。本実施形態において、香味発生物品10は、シート状、板状、又はカード状である。
次に、香味発生物品10について詳細に説明する。図3は、香味発生物品10の斜視図である。図4は、図3に示した香味発生物品10の長手方向d1から見た断面図である。図3に示すように、香味発生物品10は、全体として平たいシート状に形成され得る。図3及び図4に示すように、香味発生物品10は、サセプタ材料を含む平坦なサセプタ含有シート20と、サセプタ含有シート20の両側に配置された波形の第1シート42及び第2シート44と、を有する。具体的には、サセプタ含有シート20は、全体として略平坦なシートである。サセプタ含有シート20、第1シート42、及び第2シート44の少なくとも一つは、たばこを含み、加熱によって香味又はエアロゾルを生成する。本実施形態では、第1シート42及び第2シート44が正弦波状の断面を有する。しかし、これに限らず第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方は、矩形波状、三角波状、又はのこぎり波状等、任意の形状の波状断面を有し得る。
具体的なたばことしては、乾燥したたばこ葉を刻んだもの、葉たばこ粉砕物、またはたばこ抽出物(水、有機溶媒、またはこれらの混合溶液による抽出物)等が挙げられる。葉たばこ粉砕物は、葉たばこを粉砕することにより得られる粒子である。葉たばこ粉砕物は、例えば、その平均粒径を30~120μmとすることができる。粉砕は、公知の粉砕機を用いて行うことができ、乾式粉砕でも湿式粉砕でもよい。したがって、葉たばこ粉砕物は葉たばこ粒子とも称される。本実施形態において平均粒径は、レーザ回折・散乱法により求められ、具体的にはレーザ回折式粒子径分布測定装置(例えば、堀場製作所 LA-950)を用いて測定される。また、たばこの種類は限定されず、黄色種、バーレー種、オリエント種、在来種、及び、その他のニコチアナ・タバカム系品種やニコチアナ・ルスチカ系品種等を用いることができる。第1サセプタ含有シート20、第1シート42、又は第2シート44に含まれるたばこの量は、特に限定されないが好ましくは1~30重量%、より好ましくは10~20重量%である。
第1シート42及び第2シート44の少なくとも一つがたばこを含む場合、例えば、パルプ繊維又は不織布等の非たばこ繊維で構成されたシートに、上述したたばこを担持させてもよい。或いは、第1シート42及び第2シート44の少なくとも一つをたばこシートで形成してもよい。たばこシートは、たばこ葉の抄造シート、たばこ葉のキャストシート、たばこ葉の圧延シート等を用いることができる。たばこシートは、さらにエアロゾル源を含んでいてもよい。エアロゾル源の種類は、特に限定されず、用途に応じて種々の天然物からの抽出物質及び/又はそれらの構成成分を選択することができる。エアロゾル源は、多価アルコールであることが好ましく、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチン、1,3-ブタンジオール、及びこれらの混合物とすることができる。
図3及び図4に示す香味発生物品10によれば、サセプタ含有シート20と第1シート42及び第2シート44との間に、それぞれ、たばこから発生する香味又はエアロゾルが通過する隙間S1,S2を形成することができる。これにより、たばこから発生した香味又はエアロゾルを下流に向けて効率的にデリバリすることができる。また、サセプタ含有シート20がサセプタ材料を含むので、香味発生物品10に加熱源を接触させることなくたばこを誘熱できる。したがって、ヒータなどが香味発生物品10に接触することで隙間S1,S2が潰れるようなことが生じないので、香味又はエアロゾルを安定してデリバリできる。さらに、サセプタ材料を含むサセプタ含有シート20が、第1シート42と第2シート44に挟み込まれるように配置されるので、香味又はエアロゾルが通過する隙間によって、サセプタ材料が発する熱が香味発生物品10の表面に伝わることが抑制され得る。その結果、香味吸引器100に複雑な断熱機構を不要とすることができる。たばこは、エアロゾル源を含んでもよい。また、サセプタ含有シート20、第1シート42、及び第2シート44の少なくとも一つは、エアロゾル源を含んでもよい。この場合、ユーザへのエアロゾルのデリバリ量を増加させることができる。
図4に示すように、第1シート42は、サセプタ含有シート20と対向する第1面42aと、第1面42aと反対の第2面42bを有する。本実施形態では、第2面42bに第1ライナシート51が設けられることが好ましい。この場合、第1ライナシート51によって第1シート42が覆われるので、ユーザが第1シート42に直接触れることなく、香味発生物品10を取り扱うことができる。これにより、第1シート42が潰れることが抑制されるので、サセプタ含有シート20と第1シート42との隙間S1を維持して香味又はエアロゾルを安定してデリバリできる。また、香味発生物品10の使用後に香味発生物品10を香味吸引器100から取り出すときに、サセプタ含有シート20の熱がユーザの手に伝わることが第1ライナシート51によって抑制され得る。
同様に、第2シート44は、サセプタ含有シート20と対向する第1面44aと、第1面44aと反対の第2面44bを有する。本実施形態では、第2面44bに第2ライナシート52が設けられることが好ましい。この場合、第2ライナシート52によって第2シート44が覆われるので、ユーザが第2シート44に直接触れることなく、香味発生物品10を取り扱うことができる。これにより、第2シート44が潰れることが抑制されるので、サセプタ含有シート20と第2シート44との隙間S2を維持して香味又はエアロゾルを安定してデリバリできる。また、香味発生物品10の使用後に香味発生物品10を香味吸引器100から取り出すときに、サセプタ含有シート20の熱がユーザの手に伝わることが第2ライナシート52によって抑制され得る。
第1ライナシート51及び第2ライナシート52の少なくとも一方は、紙であることが好ましい。この場合、軽量で安価な香味発生物品10を提供できる。図4に示すように、第1シート42と第1ライナシート51との間には隙間S3が形成される。この隙間S3の一部又は全部は、閉鎖されることが好ましい。この場合、第1シート42と第1ライナシート51との隙間S3を空気が通過することが抑制される。これにより、香味発生物品10を通過する空気が、サセプタ含有シート20と第1シート42及び第2シート44との隙間S1,S2を流れやすくなるので、サセプタ含有シート20から発生した香味又はエアロゾルを下流に向けて効率的にデリバリすることができる。同様に、第2シート44と第2ライナシート52との間には隙間S4が形成される。この隙間S4の一部又は全部は、閉鎖されることが好ましい。この場合、第2シート44と第2ライナシート52との隙間S4を空気が通過することが抑制される。これにより、香味発生物品10を通過する空気が、サセプタ含有シート20と第1シート42及び第2シート44との隙間S1,S2を流れやすくなるので、サセプタ含有シート20から発生した香味又はエアロゾルを下流に向けて効率的にデリバリすることができる。図4に示すように、第1ライナシート51及び第2ライナシート52の少なくとも一方は、平坦であることが好ましい。
図3に示すように、第1シート42及び第2シート44は、長手方向d1に沿って凸及び凹が延在し、波形の断面を有する。第1シート42及び第2シート44は、全体として畝状のシートということもできる。
第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方は、たばこでない材料で形成される非たばこシートであり得る。この場合、具体的には例えば、第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方は、紙又はパルプモールドを含むことが好ましい。これにより、香味発生物品10が軽量、安価、且つ頑丈に形成され得る。第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方がたばこを含んでもよい。この場合、サセプタ含有シート20が誘導加熱されることで、第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方に含まれるたばこが加熱され、香味又はエアロゾルが生成され得る。
図4に示す例では、第1シート42と第2シート44は、同一の波形断面形状を有し、位相が90°ずれるように、サセプタ含有シート20を介して互いに対向する。言い換えれば、第1シート42は凸部42cと凹部42dを有し、第2シート44は凸部44cと凹部44dを有し、凹部42dと凸部44cとがサセプタ含有シート20を介して対向するように第1シート42と第2シート44が配置され得る。
図5は、他の実施形態に係る香味発生物品10の長手方向d1から見た断面図である。図5に示すように、第1シート42と第2シート44は、同一の波形断面形状を有し、位相が一致するようにサセプタ含有シート20を介して互いに対向してもよい。言い換えれば、第1シート42の凹部42dと第2シート44の凹部44dとがサセプタ含有シート20を介して対向するように第1シート42と第2シート44が配置されてもよい。
図4及び図5に示す例において、第1シート42と第2シート44の断面の波の高さ及び幅は同一である。しかし、第1シート42の断面の波の高さ又は幅を、第2シート44の断面の波の高さ又は幅と異ならせてもよい。
第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方が有する波部分の高さh1は、0.2mm以上2.0mm以下であることが好ましい。この波部分の高さh1(図4参照)が0.2mm未満であると、サセプタ含有シート20と第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方との隙間S1,S2が小さくなりすぎるので、たばこから発生した香味又はエアロゾルを下流に向けて効率的にデリバリできなくなる恐れがある。また、この場合、サセプタ含有シート20と第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方との隙間S1,S2による断熱性が低下する恐れもある。この波部分の高さh1が2.0mm超であると、香味発生物品10のサイズが大きくなりすぎる。したがって、波部分の高さh1が上記数値の範囲内であれば、香味又はエアロゾルを効率的にデリバリでき、且つ香味発生物品10のサイズを抑制できる。
第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方が有する波部分の幅(即ち波の頂点間の長さ)は、0.2mm以上2.0mm以下であることが好ましい。この幅が0.2mm未満であると、波の間にエアロゾルを通過させて吸引する場合の吸引抵抗が所望せず上昇してしまう恐れがある。この幅が2.0mm超であると、香味発生物品10の強度が弱くなる恐れがある。したがって、この幅が上記数値の範囲内であれば、吸引抵抗の所望しない増加を抑制しながら、香味発生物品10の強度を維持できる。
第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方は、香料を含んでもよい。この場合、香味又はエアロゾルに加えて、香料をユーザに供給することができる。当該香料の種類は、特に限定されず、良好な香料感の付与の観点から、アセトアニソール、アセトフェノン、アセチルピラジン、2-アセチルチアゾール、アルファルファエキストラクト、アミルアルコール、酪酸アミル、トランス-アネトール、スターアニス油、リンゴ果汁、ペルーバルサム油、ミツロウアブソリュート、ベンズアルデヒド、ベンゾインレジノイド、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、2,3-ブタンジオン、2-ブタノール、酪酸ブチル、酪酸、カラメル、カルダモン油、キャロブアブソリュート、β-カロテン、ニンジンジュース、L-カルボン、β-カリオフィレン、カシア樹皮油、シダーウッド油、セロリーシード油、カモミール油、シンナムアルデヒド、ケイ皮酸、シンナミルアルコール、ケイ皮酸シンナミル、シトロネラ油、DL-シトロネロール、クラリセージエキストラクト、ココア、コーヒー、コニャック油、コリアンダー油、クミンアルデヒド、ダバナ油、δ-デカラクトン、γ-デカラクトン、デカン酸、ディルハーブ油、3,4-ジメチル-1,2-シクロペンタンジオン、4,5-ジメチル-3-ヒドロキシ-2,5-ジヒドロフラン-2-オン、3,7-ジメチル-6-オクテン酸、2,3-ジメチルピラジン、2,5-ジメチルピラジン、2,6-ジメチルピラジン、2-メチル酪酸エチル、酢酸エチル、酪酸エチル、ヘキサン酸エチル、イソ吉草酸エチル、乳酸エチル、ラウリン酸エチル、レブリン酸エチル、エチルマルトール、オクタン酸エチル、オレイン酸エチル、パルミチン酸エチル、フェニル酢酸エチル、プロピオン酸エチル、ステアリン酸エチル、吉草酸エチル、エチルバニリン、エチルバニリングルコシド、2-エチル-3,(5または6)-ジメチルピラジン、5-エチル-3-ヒドロキシ-4-メチル-2(5H)-フラノン、2-エチル-3-メチルピラジン、ユーカリプトール、フェネグリークアブソリュート、ジェネアブソリュート、リンドウ根インフュージョン、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ブドウ果汁、グアヤコール、グァバエキストラクト、γ-ヘプタラクトン、γ-ヘキサラクトン、ヘキサン酸、シス-3-ヘキセン-1-オール、酢酸ヘキシル、ヘキシルアルコール、フェニル酢酸ヘキシル、ハチミツ、4-ヒドロキシ-3-ペンテン酸ラクトン、4-ヒドロキシ-4-(3-ヒドロキシ-1-ブテニル)-3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4-(パラ-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、4-ヒドロキシウンデカン酸ナトリウム、インモルテルアブソリュート、β-イオノン、酢酸イソアミル、酪酸イソアミル、フェニル酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソブチル、ジャスミンアブソリュート、コーラナッツティンクチャー、ラブダナム油、レモンテルペンレス油、カンゾウエキストラクト、リナロール、酢酸リナリル、ロベージ根油、マルトール、メープルシロップ、メンソール、メントン、酢酸L-メンチル、パラメトキシベンズアルデヒド、メチル-2-ピロリルケトン、アントラニル酸メチル、フェニル酢酸メチル、サリチル酸メチル、4’-メチルアセトフェノン、メチルシクロペンテノロン、3-メチル吉草酸、ミモザアブソリュート、トウミツ、ミリスチン酸、ネロール、ネロリドール、γ-ノナラクトン、ナツメグ油、δ-オクタラクトン、オクタナール、オクタン酸、オレンジフラワー油、オレンジ油、オリス根油、パルミチン酸、ω-ペンタデカラクトン、ペパーミント油、プチグレインパラグアイ油、フェネチルアルコール、フェニル酢酸フェネチル、フェニル酢酸、ピペロナール、プラムエキストラクト、プロペニルグアエトール、酢酸プロピル、3-プロピリデンフタリド、プルーン果汁、ピルビン酸、レーズンエキストラクト、ローズ油、ラム酒、セージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スチラックスアブソリュート、マリーゴールド油、ティーディスティレート、α-テルピネオール、酢酸テルピニル、5,6,7,8-テトラヒドロキノキサリン、1,5,5,9-テトラメチル-13-オキサシクロ(8.3.0.0(4.9))トリデカン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、タイム油、トマトエキストラクト、2-トリデカノン、クエン酸トリエチル、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセニル)2-ブテン-4-オン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、4-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエニル)2-ブテン-4-オン、2,3,5-トリメチルピラジン、γ-ウンデカラクトン、γ-バレロラクトン、バニラエキストラクト、バニリン、ベラトルアルデヒド、バイオレットリーフアブソリュート、N-エチル-p-メンタン-3-カルボアミド(WS-3)、エチル-2-(p-メンタン-3-カルボキサミド)アセテート(WS-5)、糖(スクロース、フルクトース等)、ココア粉、キャロブ粉、コリアンダー粉、リコリス粉、オレンジピール粉、ローズピップ粉、カモミールフラワー(flower)粉、レモンバーベナ粉、ペパーミント粉、リーフ粉、スペアミント粉、紅茶粉、天然植物性香料(例えば、ジャスミン油、レモン油、ベチバー油、ロベージ油)、エステル類の少なくとも一つが選択され得る。
また、サセプタ含有シート20は、香味発生物品10の長手方向d1又は幅方向d2において一部のみに延在してもよい。この場合、サセプタ含有シート20が、香味発生物品10の全体の長さ又は幅に比べて短い長さ又は幅を有する。したがって、香味発生物品10は、その全体のサイズと同様のサイズを有するサセプタ含有シート20を備える必要がないので、香味発生物品10に対して必要な量のサセプタ含有シート20を設け、サセプタ材料を低減することができる。
図6Aは、本実施形態に係る香味発生物品10のサセプタ含有シート20の構成を示す断面図である。図6Bは、他の実施形態に係る香味発生物品10のサセプタ含有シート20の構成を示す断面図である。図6Aに示すように、本実施形態では、サセプタ含有シート20は、シート状のサセプタ材料25と、シート状のサセプタ材料25に積層されたたばこシート21を有し得る。この場合、シート状のサセプタ材料25が誘導加熱されることにより、たばこシート21を加熱することができる。
具体的には、本実施形態では、サセプタ含有シート20のたばこシート21は、第1たばこシート21aと、第2たばこシート21bとを含むことが好ましい。この場合、図6Aに示すように、シート状のサセプタ材料25が、第1たばこシート21aと第2たばこシート21bによって挟み込まれることが好ましい。この場合、シート状のサセプタ材料25が誘導加熱されることにより、第1たばこシート21aと第2たばこシート21bとをより均一に加熱することができる。これに限らず、第1たばこシート21aに対して第2たばこシート21bが直接積層されていてもよい。また、たばこシート21は、第1たばこシート21a又は第2たばこシート21bのいずれかのみを含んでもよい。
第1たばこシート21aと第2たばこシート21bは、同一の形状(厚み、長さ、又は幅)又は同一の成分を有してもよいし、異なる形状(厚み、長さ、又は幅)又は異なる成分を有してもよい。具体的には例えば、第1たばこシート21aと第2たばこシート21bは、香味、厚さ、エアロゾル源含有量、及び表面形状の少なくとも一つが互いに異なっていてもよい。香味が異なる場合、第1たばこシート21aと第2たばこシート21bから異なる香味を発生させることができる。したがって、それぞれの香味のデリバリ量を調節することで、ユーザに所望の香味を供給することができる。例えば、第1たばこシート21aと第2たばこシート21bを、バーレー、黄色、オリエント、在来種等の配合されるたばこ種類や配合割合が異なるたばこシートとすることで、香味を異ならせることができる。厚さが異なる場合、相対的に薄いたばこシートでは、温度上昇が早く、初期の香味又はエアロゾルのデリバリが効率的に行われ得る。これに対して、相対的に厚いたばこシートでは、温度上昇が緩やかになり、香味又はエアロゾルの発生が喫煙の後半まで持続され得る。エアロゾル源含有量が異なる場合、相対的にエアロゾル源含有量が少ないたばこシートでは、温度上昇が早く、初期の香味又はエアロゾルのデリバリが効率的に行われ得る。これに対して、相対的にエアロゾル源含有量が多いたばこシートでは、温度上昇が緩やかになり、香味又はエアロゾルの発生が喫煙の後半まで持続され得る。また、それぞれのたばこシートの表面形状が異なる場合、相対的に大きな表面積を有するたばこシートでは、初期の香味又はエアロゾルのデリバリが効率的に行われ得る。これに対して、相対的に小さな表面積を有するたばこシートでは、温度上昇が緩やかになり、香味又はエアロゾルの発生が喫煙の後半まで持続され得る。
図5に示した例では、上述したように、第1シート42と第2シート44は、同一の波形断面形状を有する。しかし、これに限らず、第1シート42の波部分の高さと、第2シート44の波部分の高さが異なってもよい。この場合、サセプタ含有シート20と第1シート42との間の隙間S1と、サセプタ含有シート20と第2シート44との間の隙間S2との大きさを異ならせることができる。したがって、例えば、図6Aに示すように、サセプタ含有シート20が第1たばこシート21aと第2たばこシート21bを積層して形成される場合には、第1たばこシート21aからの第1香味を、隙間S1に通過させ、第2たばこシート21bからの第2香味を隙間S2に通過させることで、それぞれのデリバリ量を調節して、ユーザに所望の香味を供給することができる。
シート状のサセプタ材料25は、たばこシート21よりも小さい面積を有してもよい。この場合、サセプタ材料25を節約することができる。なお、ここでの面積は、図3に示した長手方向d1と幅方向d2に拡がるたばこシート21又はサセプタ材料25の面積をいう。
図6Bに示すように、他の実施形態では、サセプタ含有シート20は、たばこシート21と、粒状のサセプタ材料26と、を有し得る。この場合、粒状のサセプタ材料26が誘導加熱されることにより、たばこシート21を加熱することができる。図示の例では、粒状のサセプタ材料26は、たばこシート21の内部に含まれるが、これに限らずたばこシート21の表面に付着するように配置されてもよい。粒状のサセプタ材料26の粒径は、例えば0.1mm以上3mm以下であり得る。
図6A及び図6Bに示したたばこシート21の厚さは、0.25mm以上4.0mm以下であることが好ましい。たばこシート21の厚さが0.25mm未満であると、シートの単位面積当たりの香味又はエアロゾルの発生量が少なくなる恐れがある。たばこシート21の厚さが4.0mm超であると、香味発生物品10のサイズが大きくなりすぎる。この場合、たばこシート21の加熱に時間がかかるので、初期パフまでに時間を要したり、初期パフのデリバリ量が不十分になったりする恐れがある。したがって、たばこシート21の厚さが上記数値の範囲内であれば、香味又はエアロゾルを十分に発生させ、且つ香味発生物品10のサイズを抑制できる。なお、図6Aに示したように、たばこシート21が複数のたばこシートを含む場合には、ここでの厚さは複数のたばこシートの合計の厚さをいう。
図6A及び図6Bに示したたばこシート21として、たばこ葉の抄造シート、たばこ葉のキャストシート、たばこ葉の圧延シート等を用いることができる。たばこシート21は、さらにエアロゾル源を含んでいてもよい。エアロゾル源の種類は、特に限定されず、用途に応じて種々の天然物からの抽出物質及び/又はそれらの構成成分を選択することができる。エアロゾル源は、多価アルコールであることが好ましく、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチン、1,3-ブタンジオール、及びこれらの混合物とすることができる。また、たばこシート21は、第1シート42及び第2シート44に添加され得る上述した香料を含んでいてもよい。
図7Aは、他の実施形態に係る香味発生物品10のサセプタ含有シート20の構成を示す断面図である。図7Bは、さらに他の実施形態に係る香味発生物品10のサセプタ含有シート20の構成を示す断面図である。図7A及び図7Bに示すサセプタ含有シート20は、図6A及び図6Bに示したサセプタ含有シート20と比較して、たばこを含まない点が異なる。図7Aに示すサセプタ含有シート20は、シート状のサセプタ材料25のみからなる。また、図7Bに示すサセプタ含有シート20は、シート状のサセプタ材料25と、サセプタ材料25に積層された非たばこシート27とを含む。図7A及び図7Bに示したサセプタ含有シート20にはたばこが含まれないので、この場合、図3から図5に示した第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方にたばこが含まれる。これにより、サセプタ含有シート20が誘導加熱されることで、第1シート42及び第2シート44の少なくとも一方に含まれるたばこが加熱され、香味又はエアロゾルが生成され得る。
図7Bに示すサセプタ含有シート20において、非たばこシート27は、紙又はパルプモールドを含み得る。これにより、香味発生物品10が軽量、安価、且つ頑丈に形成され得る。非たばこシート27は、例えば不織布などであってもよい。非たばこシート27は、エアロゾル源を保持させてもよい。この場合、ユーザへのエアロゾルのデリバリ量を増加させることができる。
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
10 :香味発生物品
20 :シート部材
21 :たばこシート
21a :第1たばこシート
21b :第2たばこシート
25,26 :サセプタ材料
27 :非たばこシート
42 :第1シート
42a :第1面
42b :第2面
44 :第2シート
44a :第1面
44b :第2面
51 :第1ライナシート
S3 :隙間
S4 :隙間
d1 :長手方向
d2 :幅方向
h1 :高さ

Claims (21)

  1. 香味発生物品であって、
    サセプタ材料を含む平坦なサセプタ含有シートと、
    前記サセプタ含有シートの両側に配置された波形の第1シート及び第2シートと、を有し、
    前記サセプタ含有シート、前記第1シート、及び前記第2シートの少なくとも一つがたばこを含
    前記香味発生物品は、全体として平たいシート状に形成される、香味発生物品。
  2. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記たばこは、エアロゾル源を含む、香味発生物品。
  3. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記第1シートは、前記サセプタ含有シートと対向する第1面と、前記第1面と反対の第2面を有し、前記第2面にライナシートが設けられる、香味発生物品。
  4. 請求項3に記載された香味発生物品において、
    前記ライナシートは紙である、香味発生物品。
  5. 請求項3に記載された香味発生物品において、
    前記第1シートと前記ライナシートとの隙間の一部又は全部が閉鎖される、香味発生物品。
  6. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方は、紙又はパルプモールドを含む、香味発生物品。
  7. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方が有する波部分の高さは、0.2mm以上2.0mm以下である、香味発生物品。
  8. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記第1シートの波部分の高さと、前記第2シートの波部分の高さが異なる、香味発生物品。
  9. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方が有する波部分の幅は、0.2mm以上2.0mm以下である、香味発生物品。
  10. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方は、香料を含む、香味発生物品。
  11. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記サセプタ含有シートは、前記香味発生物品の長手方向又は幅方向において一部のみに延在する、香味発生物品。
  12. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記サセプタ含有シートは、シート状の前記サセプタ材料と、シート状の前記サセプタ材料に積層されたたばこシートとを含む、香味発生物品。
  13. 請求項12に記載された香味発生物品において、
    シート状の前記サセプタ材料は、前記たばこシートよりも小さい面積を有する、香味発生物品。
  14. 請求項12に記載された香味発生物品において、
    前記たばこシートは、第1たばこシートと、第2たばこシートを含み、
    シート状の前記サセプタ材料は、前記第1たばこシートと前記第2たばこシートによって挟み込まれる、香味発生物品。
  15. 請求項14に記載された香味発生物品において、
    前記第1たばこシート及び前記第2たばこシートは、香味、厚さ、エアロゾル源含有量、及び表面形状の少なくとも一つが互いに異なる、香味発生物品。
  16. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記サセプタ含有シートは、たばこシートと、粒状の前記サセプタ材料と、を含む、香味発生物品。
  17. 請求項12に記載された香味発生物品において、
    前記たばこシートの厚さは、0.25mm以上4.0mm以下である、香味発生物品。
  18. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記サセプタ含有シートは、前記サセプタ材料のみからなるか、又はシート状の前記サセプタ材料とシート状の前記サセプタ材料に積層された非たばこシートとを含む、香味発生物品。
  19. 請求項1に記載された香味発生物品において、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方が前記たばこを含む、香味発生物品。
  20. 請求項1から19のいずれか一項に記載された香味発生物品において、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方は、非たばこシートである、香味発生物品。
  21. サセプタ材料を含む平坦なサセプタ含有シートと、
    前記サセプタ含有シートの両側に配置された波形の第1シート及び第2シートと、を有し、
    前記サセプタ含有シート、前記第1シート、及び前記第2シートの少なくとも一つがたばこを含み、
    前記第1シートは、前記サセプタ含有シートと対向する第1面と、前記第1面と反対の第2面を有し、前記第2面にライナシートが設けられ、
    前記第1シートと前記ライナシートとの隙間の一部又は全部が閉鎖される、香味発生物品。
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