JP7796444B2 - マキシン-リグニン錯体及びこれを活性層として含む無電源化学センサー - Google Patents

マキシン-リグニン錯体及びこれを活性層として含む無電源化学センサー

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Description

本発明は、マキシン-リグニン錯体及びこれを活性層として含む無電源化学センサーに関する。
最近の都市化の進展には目を見張るものがあり、これに伴い、大気汚染の懸念が益々高まりつつある中で、有害ガスの有効な管理とモニタリングの必要性が高まりつつある。このような環境モニタリング装置は、高い確度、感度及び特定の応用分野に対するカスタマイズ性を有し、既に化学抵抗性センサーのような固体ガスセンサーは、分析物ガスに晒されるときに抵抗ないし電流の変化を通じて低濃度の分析物にも高い感度を示して、大気モニタリング及び医療診断に用いられている。しかしながら、化学抵抗性ガスセンサーは、依然として環境ガス、例えば、CO、NOなどの超低濃度の分析物濃度に対しては感度がよくないという問題がある。
また、モノのインターネット(IoT:Internet of things)技術とセンサー技術とを組み合わせた四世代のスマートセンサー技術をに基づいて、エネルギー、産業安全、ヘルスケア、バイオメディカル分野での活用のためのスマートセンサー、すなわち、多機能超高感度の化学センサー素材の技術が注目を集めている。
センサーの化学的な敏感度は、活性層を薄肉化させることにより向上でき、薄肉の厚さにおいても電子閉じ込め効果(electron confinement effect)を提供して低濃度の分析物にも大きな電気的な反応を生成して化学的な敏感度を高められる2次元(2D)材料への関心が高まっている。
2次元材料の中で、化学センサーの活性層として使用可能なマキシンは、高い比表面積と様々な末端官能基を受け入れることができるが、化学的な刺激に対する受容性に劣っているという問題があるため、化学センサーの性能を最適化するために、複雑化、混成化などの種々の研究への取り組みが盛んに行われている。
リグニンは、超疎水性、無毒性、生分解性、易生産性、機械的な安定性及び化学的な耐久性、環境や地球へのやさしさなどといったように、優れた特性を有するバイオマス由来のバイオエネルギー原料であって、種々の機能性材料と錯体化されて種々のアプリケーションに適用可能である。
本発明は、上述した問題を解決するために案出されたものであって、その目的は、本発明の好適な態様に係るマキシン-リグニン錯体及びこれを活性層として含む無電源化学センサーを提供することである。
本発明の技術的課題は、上述した技術的課題に何ら制限されるものではなく、言及されていない他の技術的課題は、下記の記載から通常の技術者にとって明らかに理解できる筈である。
前記技術的課題を達成するために、本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体は、Mn+1 T(n=1、2又は3)で表されるマキシンシートと、前記マキシンシートと化学結合するリグニンと、を含む。ここで、Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W又はこれらのうちの2種以上の遷移金属であり、Xは、C、N又はこれらの組み合わせであり、Tは、F、OH又はOである。
前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)及び前記リグニンに含まれている官能基の間の化学結合を含んでいてもよい。
具体的には、前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)の間の結合であって、M-OHで表される化学結合を含んでいてもよい。
さらに具体的には、前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)としてのTi及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)の間の結合であって、Ti-OHで表される化学結合を含んでいてもよい。
前記技術的課題を達成するために、本発明の他の実施形態に係るマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーは、基板と、前記基板の上に配備され、Mn+1 T(n=1、2又は3)で表されるマキシンシート及び前記マキシンシートと化学結合するリグニンを含むマキシン-リグニン錯体フィルムと、前記マキシン-リグニン錯体フィルムの少なくとも一部分に形成される少なくとも1つ以上の金属電極と、を備える。
上記のような本発明によれば、本発明の好適な実施形態に係るマキシン-リグニン錯体及びこれを活性層として含む無電源化学センサーは、Mn+1 T(n=1、2又は3)で表されるマキシンシート及び前記マキシンシートと化学結合するリグニンを活性層として含むことにより、無電源でナノアンペア(nA)レベルの電流の変化量を感知可能であり、高速の反応速度と修復速度を示す化学的な敏感性が高い化学センサーを容易に実現することができる。
本発明の効果は、上述した効果に何ら制限されるものではなく、言及されていない他の効果は、下記の記載から通常の技術者にとって明確に理解できるものであろう。
本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体の製造方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの構造を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るフレキシブル基板を適用したマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの構造を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの製造方法を示す模式図である。 本発明の製造例2に係るマキシンシートに対する電界放出型走査型電子顕微鏡(FE-SEM:Field emission scanning electronmicroscopy)像及びエネルギー分散型X線分光法(EDS:Energy disperse X-ray spectroscopy)結果である。 本発明の製造例1に係るマキシン-リグニン錯体に対する電界放出型走査型電子顕微鏡(FE-SEM)像及びエネルギー分散型X線分光法(EDS)結果である。 本発明の製造例2に係るマキシンシートに対するa.電界放出透過電子顕微鏡(FE-SEM:Field emission scanning electronmicroscopy)、b.制限視野電子回折(SAED:Selected area electron diffraction)及びc.高解像度透過電子顕微鏡(HR-TEM:High resolution TEM)結果である。 本発明の製造例1に係るマキシン-リグニン錯体に対するa.電界放出透過電子顕微鏡(FE-TEM)、b.制限視野電子回折(SAED)及びc.高解像度透過電子顕微鏡(HR-TEM:High resolution TEM)結果である。 本発明の製造例1及び製造例2に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンに対するX線光電子分光法(XPS:X-ray photoelectron spectroscopy)結果であって、a.全体照射スペクトル、b.マキシンシートのTi 2pピーク、c.マキシンシートのO 1sピーク、d.マキシン-リグニン錯体のS 2pピーク、e.マキシン-リグニン錯体のTi 2pピーク、f.マキシン-リグニン錯体のO 1sピークである。 本発明の実施例1及び比較例1に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンを含む無電源化学センサーに対する電流-電圧(I-V)グラフである。 本発明の実施例1及び比較例1に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンを含む無電源化学センサーに対して検出対象のガスを晒すときの電流反応(ΔI/I)、応答時間及び修復時間を示すグラフである。 本発明の実施例1及び比較例1に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンを含む無電源化学センサーに対してa.及びb.検出対象のガスをパルス状に晒すときの電流反応(ΔI/I)、c.反応(%)及びd.敏感度(ppm-1)を示す結果である。 本発明の実施例2に係るフレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの光学写真及び曲げ試験結果である。 本発明の実施例2に係るフレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーに対して曲げ回数に応じた電流-電圧(I-V)グラフである。 本発明の実施例2に係るフレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーに対して検出対象のガスをパルス状に晒すときの曲げ回数に応じた電流反応(ΔI/I)、反応(%)及び敏感度(ppm-1)を示す結果である。 本発明の実施例2に係るフレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーに対して検出対象のガスをパルス状に晒すときの曲げ回数に応じた電流反応(ΔI/I)、反応(%)及び敏感度(ppm-1)を示す結果である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態について詳しく説明する。本発明の利点及び特徴、並びにそれらを成し遂げる方法は、添付図面と結び付けられて詳しく後述されている実施形態を参照すればより一層明らかになる筈である。しかしながら、本発明の技術的思想は以下に開示される実施形態に何ら限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化でき、単に以下の実施形態は本発明の技術的思想を完全たるものにし、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に本発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供されるものであり、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲の範ちゅうによって定義されるだけである。明細書の全般にわたって、同一の符号は、同一の構成要素を指し示す。
また、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、技術的用語及び科学的用語を含めてこの明細書において用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって共通して理解される意味として使用可能なものである。なお、一般に用いられる、辞書に定義されているような用語は、この出願において明らかに定義しない限り、理想的な意味として、または過度に形式的な意味として解釈されない。本明細書中において用いられた用語は、単に実施形態を説明するために用いられたものであり、本発明を制限しようとする意図はない。本明細書中において、単数の表現は、文脈からみて明らかに他の意味を有さない限り、複数の言い回しを含む。
本明細書において用いられる語句「備える」、「有する」、「含む」および「包含する」という言い回しは、特に断りのない限り、オープンエンドターム(すなわち「~を含むが限定しない」という意味)として解釈されるものであって、当該構成要素が存在することを単に指し示すものに過ぎず、言及された構成要素、段階、動作及び/又は素子は、1つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/又は素子の存在又は追加を排除するものと理解されるものではない。
マキシン-リグニン錯体及びこの製造方法
図1は、本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体の製造方法を示す模式図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体の製造方法は、まず、MAX相化合物をエッチングしてMn+1 T(n=1、2、又は3)相の複数層のマキシンナノシートを製造するステップと、前記マキシンナノシートをリグニンと混成化してマキシン-リグニン錯体を製造するステップと、が行われてもよい。ここで、Mは、遷移金属であって、例えば、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W又はこれらのうちの2種以上を含んでいてもよく、Aは、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、As、Sb又はこれらの組み合わせであってもよく、Xは、C、N又はこれらの組み合わせであってもよい。
マキシン(Mxene)は、伝導性を有する2次元物質であって、遷移金属酸化物もしくは遷移金属窒化物から形成されたシート(sheet)状であってもよい。このようなマキシンシートは、多数のマキシンフレーク(flake)又はマキシンナノシート(nanosheet)、例えば、マキシンナノシート状であってもよい。
前記マキシンナノシートは、Mn+1 T(n=1、2又は3)で表される遷移金属カーバイド又は遷移金属ニトリドであってもよい。このとき、Mは、遷移金属であって、例えば、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W又はこれらのうちの2種以上を含んでいてもよく、Xは、C、N又はこれらの組み合わせであってもよく、Tは、多数の種々の負電荷を帯びる末端基であって、F、OH又はOであってもよい。
特に、前記マキシンナノシートは、多数の種々の負電荷を帯びる末端基(T)を含むことにより、後述するリグニンとの錯体化ないし混成化反応が容易に行われることができる。
前記Mn+1 T(n=1、2又は3)は、2~4個の遷移金属(M)原子層のうち、互いに隣り合う遷移金属(M)原子層の間に炭素、窒素又はこれらの組み合わせの原子層(X、具体的には、炭素又は窒素原子層)が挟み込まれて前記遷移金属に共有結合する構造を有していてもよい。前記遷移金属原子層は、1つの遷移金属を含むか、あるいは、2つ以上の互いに異なる遷移金属を含んでいてもよい。あるいは、積層された遷移金属原子層は、同一の遷移金属原子層であってもよいし、あるいは、互いに異なる遷移金属原子層であってもよい。また、積層された炭素又は窒素層(X)は、すべてが炭素層であってもよいし、すべてが窒素層であってもよいし、あるいは、一部の層は、炭素層であり、残りの一部の層は、窒素層であってもよい。
前記マキシンナノシートの表面には、負の電荷を有する官能基(T)、具体的には、F、OH及び/又はO、一例を挙げると、F又はOが位置してもよい。
前記Mn+1 T(n=1)は、TiT、T、NbT、MoT、TiT、、MoT、(Ti0.5Nb0.5T、(Ti0.50.5T又は(Mo2/31/3Tであってもよい。前記Mn+1 T(n=2)は、Ti T、TiCNT、Zr T、Hf T、(Ti0.50.5 T、(Cr0.50.5 T、(Cr2/3Ti1/3 T、(Mo2/3Sc1/3 T、MoTiC T又はCrTiC Tであってもよい。前記Mn+1 T(n=3)は、Ti T、 T、Nb T、Ta T、(Nb0.8Ti0.2 T、(Nb0.8Zr0.2 T、(Mo0.5Ti0.5 T又はMoTi Tであってもよい。一例を挙げると、マキシン単位層は、Ti Tであってもよい。
このようなマキシンナノシートは、MAX相を有する物質、すなわち、Mn+1単位層の間にA層、具体的には、A原子層が挟み込まれている構造を有する物質であって、A層を選択的にエッチング(etching)する過程により得られる。前記Aは、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、As、Sb又はこれらの組み合わせであってもよく、一例を挙げると、Alであってもよい。このとき、前記エッチング過程は、一例を挙げると、フッ酸(HF)溶液を用いて前記A原子層を選択的に取り除くことにより、複数層のMAX相がそれぞれのマキシン(MX)単位層として剥離されることを意味することがある。
前記エッチング過程は、約40~80℃、具体的には、50~70℃において行うことができ、6時間~48時間、具体的には、12時間~24時間行うことができるが、これに何ら制限されるものではない。
前記フッ酸(HF)溶液の濃度は、水溶液であって、30~80重量%、具体的には、40~50重量%の範囲であってもよいが、これに何ら制限されるものではない。
次いで、製造されたマキシンナノシートは、乾燥されて粉末として用意可能であり、これをリグニンと混合する過程を用いて、マキシン-リグニン錯体を製造することができる。特に、前記マキシンナノシートは、種々の負電荷を帯びる末端基(T)を多数含むことにより、後述するリグニンと化学結合を形成して錯体化又は混成化(hybridization)反応が容易に行われることができる。
リグニンは、植物及び一部の藻類(algae)の2次細胞壁に欠かせない必須の構成成分であってもよい。リグニンは、普遍的に、植物体、例えば、木材類の供給源に由来するものであってもよい。リグニン成分を植物体供給源から分離するための方法としては、周知の色々な方法が挙げられるが、植物体内の他の成分を分解しかつ取り除いてリグニンを不溶性残渣として残す方法、たとえて言えば、0℃において飽和濃塩酸を木材の断片に処理して残る部分からリグニンを分離する方法などと、リグニンを可溶性にして溶出させる方法、たとえて言えば、水酸化ナトリウムと亜硫酸ナトリウムなどにより溶かした部分からリグニンを分離する方法などを適用してリグニンを得ることができ、これらの中でも、商業用の化学的なパルプ化工程を用いてリグニンを容易に得ることができるが、これに何ら制限されるものではない。
前記リグニンは、3次元の芳香族高分子重合体、具体的には、フェノール高分子重合体の一種であって、脂溶性であり、非晶質(amorphous)の無定形の高分子であってもよい。前記リグニンは、大きく、パラクマリルアルコール(p-coumaryl alcohol)、コニフェリルアルコール(coniferyl alcohol)及びシナピルアルコール(sinapyl alcohol)を含む3つのフェニルプロパンユニット(phenyl propane units)を含んでいてもよく、これらがC-O-C結合(β-O-4, α-O-4, 4-O-5)、C-C結合(β-5, 5-5)などにより連結されている。
前記リグニンの化学構造は、この芳香族環の少なくとも一部分にヒドロキシ基、カルボキシル基、C1~C3のアルコキシド基などの官能基を含んでいてもよい。特に、後述するマキシン-リグニン錯体の錯体化ステップにおいて、前記官能基のうちから選択される少なくとも1種以上、例えば、ヒドロキシ基とマキシンとが化学結合して化学的な遷移が起きたマキシン-リグニン錯体を形成してもよい。
また、前記リグニンの化学構造に含まれている官能基のうちの一部が他の官能基、例えば、チオール(thiol)(-SH)官能基で置換されて形成されたリグニン誘導体を含むこともできる。
前記リグニンは、下記の一般式1のように表され得る。
……1
また、前記リグニンは、商業用の化学パルプ化工程により得られる硫黄(S)を含有するリグニン又はリグニン誘導体であってもよく、さらに具体的には、クラフトリグニン(kraft lignin)であってもよいが、これに何ら制限されるものではない。
マキシン-リグニン錯体は、上述したマキシンシート及び前記マキシンシートと化学結合するリグニンを含んでいてもよい。
具体的には、前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)及び前記リグニンに含まれている官能基の間の化学結合を含んでいてもよい。さらに具体的には、前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)の間の結合であって、M-OHで表される化学結合を含んでいてもよい。より具体的には、前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)としてのTi及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)の間の結合であって、Ti-OHで表される化学結合を含んでいてもよい。
マキシン-リグニン錯体を活性層として含む無電源化学センサー及びこの製造方法
図2は、本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの構造を示す模式図であり、図3は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル基板を適用したマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの構造を示す模式図である。
図2及び図3を参照すると、本発明のマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサー100、200は、基板110、210と、基板110、210の上に配備され、Mn+1 T(n=1、2又は3)で表されるマキシンシート及び前記マキシンシートと化学結合するリグニンを含むマキシン-リグニン錯体フィルム120、220及びマキシン-リグニン錯体フィルム120、220の少なくとも一部分に形成される金属電極130、230を備えていてもよい。
基板110、210は、通常の化学センサーの実現のための素子を製造するのに用いられる基板であれば、非制限的に使用可能であり、例えば、半導体基板、ガラス基板、プラスチック基板及びフレキシブル伝導性基板のうちから選択されるいずれか1つを使用可能である。
本発明の一実施形態において(図3参照)、基板110が半導体基板である場合、シリコン(Si)110a基板を使用可能であり、このとき、前記シリコン基板110aの上に絶縁層110bがさらに形成可能である。絶縁層110bは、電気伝導度の低い物質から形成可能であり、例えば、シリコン酸化物、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物、タングステン酸化物、チタン酸化物、ルテニウム酸化物などの酸化物又は絶縁性ポリマーから形成可能である。具体的には、前記絶縁層は、シリコン酸化物(SiO)であってもよい。一態様において、基板110としては、数~数百ナノメートルの厚さのSiO誘電層が形成されたSi基板を使用可能であるが、これに何ら制限されるものではない。
本発明の他の実施形態において(図4参照)、基板210がフレキシブル伝導性基板である場合、可撓性を有する耐化学性の高分子樹脂内に電気伝導性フィラーが含浸された基板を使用可能であり、前記高分子樹脂は、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂などを非制限的に使用可能である。前記伝導性フィラーは、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、グラフェン、黒鉛などの炭素フィラー、Au、Ni、Ag、Cu、Al、Pt、W、Pd、Si、Ti、Rhなどの金属フィラー、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ(p-フェニレン)、ポリ(p-フェニレンビニレン)などの導電性高分子材料、イオン性液体などを使用可能であり、これらを1種単独で用いてもよいし、あるいは、2種以上を併用してもよい。一態様において、基板210としては、カーボンファイバーを含むエポキシ錯体基板を使用可能であるが、これに何ら制限されるものではない。
マキシン-リグニン錯体フィルム120、220は、無電源化学センサーの活性層として使用可能であり、具体的には、Mn+1 T(n=1、2又は3)で表されるマキシンシート及び前記マキシンシートと化学結合するリグニンを含んでいてもよい。
前記マキシンシート及び前記リグニンは、上述したマキシン-リグニン錯体の欄において説明したのと同様に使用可能であり、これについての詳しい説明は、簡潔な記載のために省略する。
金属電極130、230は、マキシン-リグニン錯体フィルム120、220の少なくとも一部分に形成される少なくとも1つ以上の電極、例えば、2つの金属電極を備えていてもよい。2つの金属電極130、230は、センサーの活性層の表面に薄膜状に形成され、前記活性層との接触面積を増加させるために、互いに隣り合うものの接触はせず、インターフィンガ状に互い違いに並べられた交互噛合わせ(インターデジティテッド)状に配置された電極対構造を含んでいてもよい。
金属電極130、230は、化学センサーの実現のための素子を製造するのに用いられる伝導性を有する物質であれば、非制限的に使用可能であり、例えば、Au、Ni、Ag、Cu、Al、Pt、W、Pd、Si、Ti、Rh及びこれらの組み合わせのうちから選択される少なくともいずれか1種以上を使用可能である。2つ以上の金属電極130、230の場合、互いに同一の種類、あるいは、互いに異なる種類の金属物質を使用することもでき、かつ、使用される基板110、210の種類に応じて、金属電極130、230の種類は異なってくる可能性もある。一態様において、金属電極130、230は、Au又はNiであってもよいが、これに何ら制限されるものではない。
図4は、本発明の一実施形態に係るマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの製造方法を示す模式図である。
図4を参照すると、まず、半導体基板を用意し、洗浄するステップが行われてもよい。当該ステップは、前記半導体基板をアセトン、イソプロピルアルコール、エタノール及び脱イオン水の順に洗浄し、次いで、10分間超音波処理しかつ乾燥させて基板上の有機残渣と不純物を洗浄することを含んでいてもよい。
次いで、洗浄された半導体基板の上にマキシン-リグニン錯体コロイド懸濁液をコートしてマキシン-リグニン錯体フィルムを製造するステップが行われてもよい。前記マキシン-リグニン錯体コロイド懸濁液は、前記マキシンシート、前記リグニン及び有機溶媒を混合して製造可能である。前記マキシンシート及び前記リグニンの混合割合は、重量比にて1:1~5:1の範囲であってもよく、当該範囲内の割合にて混合されるときに、マキシンシート表面の機能性官能基とリグニンとの混成化が表面欠陥なしに均一に行われて化学センサーの敏感度を向上させることができる。具体的には、前記マキシンシート及び前記リグニンの混合割合は、重量比にて1:1~4:1、さらに具体的には、1:1~3:1であってもよく、一態様において、重量比にて2:1であってもよいが、これに何ら制限されるものではない。
前記有機溶媒は、前記マキシンシート及び前記リグニンが容易に分散され、化学的な副反応が行われないようにする有機溶媒であれば、非制限的に使用可能であるが、例えば、ジメチルスルホキシド(dimethylsulfoxide)、ジメチルホルムアミド(dimethylformamide)、γ-ブチロラクトン(gamma butyrolactone)、N-メチルピロリドン(N-methylpyrrolidone)及びこれらの混合溶媒のうちから選択されるいずれか1種を使用することができる。一態様において、前記有機溶媒は、ジメチルスルホキシド(dimethylsulfoxide)を含んでいてもよいがこれに何ら制限されるものではない。
前記マキシン-リグニン錯体フィルムは、数十~数百マイクロメートルスケールの厚さを有していてもよく、例えば、10μm~100μmの厚さを有していてもよい。
次いで、前記マキシン-リグニン錯体フィルムが形成された基板をオーブンにおいて乾燥させるステップが行われてもよい。前記乾燥ステップは、100~200℃、一態様において、150℃の温度において行われてもよい。
次いで、乾燥されたマキシン-リグニン錯体フィルムが形成された基板の上に金属電極を蒸着するステップが行われてもよい。前記金属電極は、例えば、Au、Ni、Pt、W、Pd、Si、Ti、Rh及びこれらの組み合わせのうちから選択される少なくともいずれか1種以上を使用可能である。一態様において、前記金属電極は、Au又はNiであってもよいが、これに何ら制限されるものではない。
前記電極を蒸着するステップは、活性層の欠陥を誘導しないレベルのエネルギーが印加される金属薄膜の蒸着方法、例えば、電子ビームエバポレーター、熱エバポレーター、スパッターリングなどの方法を非制限的に利用可能である。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてさらに詳しく説明する。しかしながら、下記の実施例及び比較例は、本発明の例証のためのものであって、本発明の範囲がこれに制限されることはない。
製造例1:マキシン-リグニン錯体を含むコロイド溶液の製造
まず、MAX相前駆体であるTiAlC(純度≧90wt%)1gを用い、HF溶液(49%, v/v)20mLに加え、室温において24時間かけて磁気攪拌をしてAl原子層をエッチングした。エッチング反応の発熱特性による過剰な泡の生成を防ぐために、前駆体粉末を徐々に加えた。次いで、エッチングが行われた溶液を脱イオン水で洗浄し、3,500rpmにて5分間遠心分離した後、上澄み液を取り除き、再分散させる過程を数回繰り返し行って、溶液のpHが6以上になるまで洗浄を繰り返し行った。このような過程を用いて得たTi Tマキシンシートを含むコロイド溶液を3,500rpmにて30分間遠心分離して剥離されたマキシンコロイド溶液が含まれている上澄み液を得た。次いで、マキシンシートを150℃において24時間かけてオーブン中で乾燥させた。
次いで、乾燥されたマキシンシートが粉砕された粉末及びリグニンを2:1重量比にて混合し、溶媒としてジメチルスルホキシド(DMSO:Dimethylsulfoxide, ≧99.9wt%, v/v)1mLを用いてマキシン-リグニン混合溶液を製造した。混合溶液を2時間かけて超音波処理し、室温において24時間かけて磁気攪拌をしてマキシンとリグニンとが均質に錯体化されたマキシン-リグニン錯体を含むコロイド懸濁液を製造した。
製造例2:マキシンシートを含むコロイド溶液の製造
リグニンを混合するステップを行わなかったことを除いては、製造例1との方法と同様にして、マキシンシートを含むコロイド溶液を製造した。
実施例1:マキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの製造
300nmの厚さのSiO/Siウェーハ基板を1x1cmの大きさに切断し、アセトン、イソプロピルアルコール、エタノール及び脱イオン水の順に洗浄及び10分間超音波処理しかつ乾燥させて基板上の有機残渣と不純物を洗浄した。次いで、製造例1のマキシン-リグニン錯体を含むコロイド溶液20mgを100μmのマイクロピペットを用いて前記切断されたウェーハ基板の上に滴下し(ドロップキャスト法)、150℃において30分間オーブン中で乾燥させて溶媒と残渣を取り除いてマキシン-リグニン錯体薄膜(フィルム)を形成した。次いで、電子ビーム蒸着法を用いて1x10-6Torrの真空圧力において100nmの厚さのAu電極を蒸着した。前記Au電極は、交互噛合わせ状に作製された電極(カスタマイズされた交互噛合わせ型のくし形電極)を用いた。
比較例1:マキシンシートを含む無電源化学センサーの製造
製造例1のマキシン-リグニン錯体を含むコロイド溶液を用いたことに代えて、製造例2のマキシンシートを含むコロイド溶液を用いたことを除いては、実施例1の方法と同様にして、マキシンシートを含む無電源化学センサーを製造した。
実施例2:フレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの製造
ウェーハ基板の代わりに、カーボンファイバーを含むエポキシ錯体フレキシブル基板を用い、Au電極の代わりに、Ni電極を用いたことを除いては、実施例1の方法と同様にして、フレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーを製造した。
<実験例1>マキシン-リグニン錯体の材料的な特性
図5は、本発明の製造例2に係るマキシンシートに対する電界放出型走査型電子顕微鏡(FE-SEM:Field emission scanning electronmicroscopy)像及びエネルギー分散型X線分光法(EDS:Energy disperse X-ray spectroscopy)結果であり、図6は、本発明の製造例1に係るマキシン-リグニン錯体に対する電界放出型走査型電子顕微鏡(FE-SEM)像及びエネルギー分散型X線分光法(EDS)結果である。
図5及び図6を参照すると、MAX相前駆体をエッチング処理した後のTi Tマキシンシートの微細構造は、数~数十枚のマキシンシートが緩やかに積もった層状構造を示すものの、マキシン-リグニン錯体は、錯体化が行われる前である層状のマキシンシートの微細構造とは異なる、層状のシート状が分離されずに塊状化した形状であることを確認することができる。また、リグニンの化学構造由来の硫黄(S)元素が検出されることから、錯体の表面にリグニンの混成化(hybridization)が行われたことを確認することができる。
図7は、本発明の製造例2に係るマキシンシートに対するa.電界放出透過電子顕微鏡(FE-SEM:Field emission scanning electronmicroscopy)、b.制限視野電子回折(SAED:Selected area electron diffraction)及びc.高解像度透過電子顕微鏡(HR-TEM:High resolution TEM)結果であり、図8は、本発明の製造例1に係るマキシン-リグニン錯体に対するa.電界放出透過電子顕微鏡(FE-TEM)、b.制限視野電子回折(SAED)及びc.高解像度透過電子顕微鏡(HR-TEM:High resolution TEM)結果である。
図7~8を参照すると、Ti Tマキシンシートは、典型的な格子構造を示し、Ti T(111)平面に相当するマキシンの格子間隔は、0.25nmであることが確認される(オレンジ色の実線の四角形にて表記)。一方、マキシン-リグニン錯体は、一部のリグニン成分による非晶質領域を含むことが確認され(黄色い点線の四角形にて表記)、他の一部は、マキシンによる結晶質領域を含んでおり、Ti T(111)平面に相当する格子間隔0.25nm及びTi T(110)平面に相当する格子間隔0.3nmが測定され(オレンジ色の実線の四角形にて表記)、これらのそれぞれの格子間隔は、図8bにおいて測定したマキシン-リグニン錯体のSEADパターンと一致することを確認することができる。

図9は、本発明の製造例1及び製造例2に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンに対するX線光電子分光法(XPS:X-ray photoelectron spectroscopy)結果であって、a.全体照射スペクトル、b.マキシンシートのTi 2pピーク、c.マキシンシートのO 1sピーク、d.マキシン-リグニン錯体のS 2pピーク、e.マキシン-リグニン錯体のTi 2pピーク、f.マキシン-リグニン錯体のO 1sピークである。
図9を参照すると、マキシン-リグニン錯体に対するTi 2pスペクトル(図9e)において464.2eV(Ti 2p1/2)、459.0eV(Ti 2p3/2)及び455.6eV(Ti 2p3/2)のピークが含まれており、これは、純粋なマキシンのピークと比較したときに、略同様に測定されることからみて、Ti 2p結合エネルギーは、純粋なマキシンの結合エネルギーと略同様であって、マキシンとリグニンとの間に化学的な結合が発生しないことを意味し得る。一方、マキシン-リグニン錯体に対するO1sスペクトル(図9f)は、純粋なマキシンのスペクトルと比較してピークの強度が大きく異なっており、これは、リグニンとマキシンとが錯体化過程において化学的な遷移を発生させたことを意味し得る。具体的には、マキシン-リグニン錯体は、Ti-OH基による531.9eVの強いピークとTi-Oによる529.98eVの弱いピークを含むことからみて、リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)官能基が、錯体化が進められる過程においてTi-OH化学結合の形成を誘導したことを確認することができる。
<実験例2>マキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの電気的な特性の測定
本発明の無電源化学センサーの電気的な特性を測定するために、I-V測定は、真空状態においてKeithley 4200SCS半導体パラメーターアナライザー(ケースレーインスツルメンツ社製、クリーブランド、オハイオ州、アメリカ合衆国)を用いて行われた。マキシンシート及びマキシン-リグニン錯体に基づく無電源化学センサーの出力特性は、電圧ドレインを-10Vから+10Vへと変化させながらソース-ドレイン電流(Ids)を測定して得た。
<実験例3>マキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーのガス感知性能の測定
本発明の無電源化学センサーのガス感知性能を測定するために、真空引き状態の室温において種々の濃度の検出対象のガス、例えば、CO、NOなどをセンサーに取り込ませてもよい。センサーは、ガスの注入口と排出口が配備された密封状態のテフロンチャンバー内に用意されてもよい。
検出対象のガスに対する反応結果は、下記の式1により導き出され得る。
ここで、I及びIは、それぞれゼロ電圧バイアス下での空気及び対象ガスのセンサー電流であってもよい(すなわち、ドレイン電流(V)=0V)。
本発明の一態様に係る無電源化学センサーは、分析対象のガス、例えば、CO、NOなどを注入する前にNガスが取り込まれたチャンバーに先に用意されてもよく、このときに測定された値を基準値として用いてデータの正規化(normalized)を進めてもよい。
検出対象のガス、例えば、CO、NOなどをチャンバーに数秒間、例えば、2秒間注入したときの電流をリアルタイムにて測定してセンサーのガス感知性能を導き出してもよい。次いで、分析対象のガスを再び注入する前に、以前に吸着された検出対象のガスの分子を取り除くために最小20秒間Nガスにてパージする過程がさらに行われてもよい。前記検出対象のガスは、マスフローコントローラー(MFC:Mass flow controller)を用いて制御可能であり、測定されたガス測定感度は、国際純正・応用化学連合(IUPAC)定義に従って計算可能である。
図10は、本発明の実施例1及び比較例1に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンを含む無電源化学センサーに対する電流-電圧(I-V)グラフである。
図10a及び図10bを参照すると、マキシン-リグニン錯体を活性層として用いる無電源化学センサーは、マキシンのみを活性層として含む場合よりも活性層の伝導度が低くなってオーミック接触(ohminc contact)特性がショットキ接触(Schottky contact)特性に変化することを確認することができる。
図11は、本発明の実施例1及び比較例1に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンを含む無電源化学センサーに対して検出対象のガスを晒すときの電流反応(ΔI/I)、応答時間及び修復時間を示すグラフである。
応答時間τresponseは、応答される数値の90%に達するのにかかる時間として計算され、修復時間τrecoveryは、信号が10%以内に戻ってくるのにかかった時間として計算された。
図11を参照すると、検出対象のガスとしてのNO及びCOのそれぞれをガス濃度15ppmにて晒すときに、マキシン-リグニン錯体を活性層として含む化学センサー(図11c及び図11d)の方が純粋なマキシンを含むセンサー(図11a及び図11b)と比較してさらに高い反応性を示すことを確認することができる。また、検出対象のガスとしてNOを用いる場合、マキシン-リグニン錯体を活性層として含む化学センサー(図11d)がナノアンペア(nA)レベルの電流の変化量を感知可能であり、純粋なマキシンを含むセンサー(図11b)の結果よりもさらに高速の反応速度と修復速度を示すことを確認することができる。
図12は、本発明の実施例1及び比較例1に係るマキシン-リグニン錯体及びマキシンを含む無電源化学センサーに対してa.及びb.検出対象のガスをパルス状に晒すときの電流反応(ΔI/I)、c .反応(%)及びd.敏感度(ppm-1)を示す結果である。
分析物濃度単位当たりに測定された信号の変化を確認するために、化学センサーの感度(S)は、下記の式2により計算可能である。
ここで、ΔRは、センサー反応であり、ΔCは、検出対象のガスの濃度変化である。
図12を参照すると、本発明に係るマキシン-リグニン錯体を活性層として含む化学センサーは、検出対象のガスとしての15ppm濃度のCO及びNOの両方ともに対して高い化学的な感度を示しながらも、反復的かつ持続的なパルス反応を示すことができ、検出対象の分子の高速の着脱によってセンサーの修復が行われ易く、しかも、初期の状態に戻ることができるということを確認することができる。特に、15ppm濃度の場合、反応性(%)は、COガスに対して純粋なマキシンを適用した比較例1の15.64%からマキシン-リグニン錯体を適用した実施例1の62.22%へと向上し、NOガスに対しても純粋なマキシンを適用した比較例1の34.70%からマキシン-リグニン錯体を適用した実施例1の89.32%へと大幅に向上することを確認することができる。また、15ppm濃度の場合、化学センサーの感度(ppm-1)は、CO及びNOガスのそれぞれに対して157.38%及び297.95%であって、大幅に増加したことを確認することができる。
図13は、本発明の実施例2に係るフレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーの光学写真及び曲げ試験結果であり、図14は、本発明の実施例2に係るフレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーに対して曲げ回数に応じた電流-電圧(I-V)グラフであり、図15及び図16は、本発明の実施例2に係るフレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーに対して検出対象のガスをパルス状に晒すときの曲げ回数に応じた電流反応(ΔI/I)、反応(%)及び敏感度(ppm-1)を示す結果である。
図13~図16を参照すると、フレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーは、曲げ角度が38°として測定されて柔軟性(フレキシビリティ)が確保され、シリコン基板に形成されたフレキシブルではないセンサーと略同様に、ショットキ障壁特性を示した。ガスへの露出試験及びパルスの遂行条件は、上述した非フレキシブル基板のセンサーの遂行条件と同様にして行われた。また、曲げ試験が50回まで行われたときにも、検出対象のガスとしての15ppm濃度のCO及びNOの両方ともに対して高い化学的な感度を示しながらも、反復的かつ持続的なパルス反応を示すことができるということを確認することができる。具体的には、フレキシブル基板の上に実現されたマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサーは、15ppm濃度のCO及びNOガスに対して応答(%)及び敏感度(ppm-1)が50回目の曲げ周期においてそれぞれ約10%及び15%ほどしか減少しないことから、依然として良好な応答反応と敏感度を示すことを確認することができる。
以上、添付図面に基づいて本発明の実施形態について述べてきたが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明の技術的な思想や必須的な特徴を変更することなく、本発明の他の具体的な形態でも実施可能であるということが理解できる筈である。よって、上述した実施形態は、あらゆる面において例示的なものに過ぎず、限定的ではないものと理解すべきである。
100、200 無電源化学センサー
110、210 基板
120、220 マキシン-リグニン錯体フィルム
130、230 金属電極

Claims (6)

  1. マキシン-リグニン錯体において、
    n+1 T(n=1、2又は3)で表されるマキシンシートと、
    前記マキシンシートと化学結合するリグニンと、
    を含み、
    ここで、Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W又はこれらのうちの2種以上の遷移金属であり、Xは、Cであり、Tは、F、OH又はOであり、
    前記マキシン-リグニン錯体は、前記マキシンシートの遷移金属(M)及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)官能基の間の共有結合(M-OH)により前記マキシンシートによる結晶質領域と前記リグニンによる非晶質領域を含むことを特徴とする、マキシン-リグニン錯体。
  2. 前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)としてのTi及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)の間の結合であって、Ti-OHで表される化学結合を含む、請求項1に記載のマキシン-リグニン錯体。
  3. 基板と、
    前記基板の上に配備され、Mn+1 T(n=1、2又は3)で表されるマキシンシート及び前記マキシンシートと化学結合するリグニンを含むマキシン-リグニン錯体フィルムと、
    前記マキシン-リグニン錯体フィルムの少なくとも一部分に形成される少なくとも1つ以上の金属電極と、
    を備え、
    ここで、Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W又はこれらのうちの2種以上の遷移金属であり、Xは、Cであり、Tは、F、OH、又はOであり、
    前記マキシン-リグニン錯体フィルムは、前記マキシンシートの遷移金属(M)及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)官能基の間の共有結合(M-OH)により前記マキシンシートによる結晶質領域と前記リグニンによる非晶質領域を含むことを特徴とする、マキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサー。
  4. 前記化学結合は、前記マキシンシートの遷移金属(M)としてのTi及び前記リグニンに含まれているヒドロキシ基(-OH)の間の結合であって、Ti-OHで表される化学結合を含む、請求項3に記載のマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサー。
  5. 前記基板は、半導体基板、ガラス基板、プラスチック基板及びフレキシブル伝導性基板のうちから選択されるいずれか1つである、請求項3に記載のマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサー。
  6. 前記フレキシブル伝導性基板は、カーボンファイバーを含むエポキシ錯体を含む、請求項5に記載のマキシン-リグニン錯体を含む無電源化学センサー。
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