以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
LTE(およびLTE-A、LTE-A Pro)とNRは、異なる無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)として定義されてよい。またNRは、LTEに含まれる技術として定義されてもよい。またLTEは、NRに含まれる技術として定義されてもよい。また、NRとMulti Radio Dual connectivity(MR-DC)で接続可能なLTEは、従来のLTEと区別されてよい。また、コアネットワークに5GCを用いるLTEは、コアネットワークにEPCを用いる従来のLTEと区別されてよい。なお従来のLTEとは、3GPPにおけるリリース15以降に規格化された技術を実装していないLTEのことであってよい。本発明の実施形態はNR、LTEおよび他のRATに適用されてよい。以下の説明では、LTEおよびNRに関連する用語を用いて説明するが、本発明の実施形態は他の用語を用いる他の技術において適用されてもよい。また本発明の実施形態でのE-UTRAという用語は、LTEという用語に置き換えられてよいし、LTEという用語はE-UTRAという用語に置き換えられてよい。
なお、本発明の実施の形態において、無線アクセス技術がE-UTRA又はNRである場合の各ノードやエンティティの名称、及び各ノードやエンティティにおける処理等について説明するが、本発明の実施の形態は他の無線アクセス技術に用いられてよい。本発明の実施の形態における各ノードやエンティティの名称は、別の名称であってもよい。
図1は本発明の実施の形態に係る通信システムの概略図である。なお図1を用いて説明する各ノード、無線アクセス技術、コアネットワーク、インタフェース等の機能は、本発明の実施形態に密接に関わる一部の機能であり、他の機能を持ってよい。
E-UTRA100は無線アクセス技術であってよい。またE-UTRA100は、UE122とeNB102との間のエアインタフェース(air interface)であってよい。UE122とeNB102との間のエアインタフェースをUuインタフェースと呼んでよい。eNB(E-UTRAN Node B)102は、E-UTRA100の基地局装置であってよい。eNB102は、後述のE-UTRAプロトコルを持ってよい。E-UTRAプロトコルは、後述のE-UTRAユーザプレーン(User Plane:UP)プロトコル、及び後述のE-UTRA制御プレーン(Control Plane:CP)プロトコルから構成されてもよい。eNB102は、UE122に対し、E-UTRAユーザプレーン(User Plane:UP)プロトコル、及びE-UTRA制御プレーン(Control Plane:CP)プロトコルを終端してよい。eNBで構成される無線アクセスネットワークをE-UTRANと呼んでもよい。
EPC(Evolved Packet Core)104は、コア網であってよい。インタフェース112はeNB102とEPC104の間のインタフェース(interface)であり、S1インタフェースと呼ばれてよい。インタフェース112には、制御信号が通る制御プレーンインタフェース、および/または(and/or)ユーザデータが通るユーザプレーンインタフェースが存在してよい。インタフェース112の制御プレーンインタフェースはEPC104内のMobility Management Entity(MME:不図示)で終端してよい。インタフェース112のユーザプレーンインタフェースはEPC104内のサービングゲートウェイ(S-GW:不図示)で終端してよい。インタフェース112の制御プレーンインタフェースをS1-MMEインタフェースと呼んでよい。インタフェース112のユーザプレーンインタフェースをS1-Uインタフェースと呼んでよい。
なお、1つ又は複数のeNB102がEPC104にインタフェース112を介して接続されてよい。EPC104に接続する複数のeNB102の間に、インタフェースが存在してよい(不図示)。EPC104に接続する複数のeNB102間のインタフェースを、X2インタフェースと呼んでよい。
NR106は無線アクセス技術であってよい。またNR106は、UE122とgNB108との間のエアインタフェース(air interface)であってよい。UE122とgNB108との間のエアインタフェースをUuインタフェースと呼んでよい。gNB(g Node B)108は、NR106の基地局装置であってよい。gNB108は、後述のNRプロトコルを持ってよい。NRプロトコルは、後述のNRユーザプレーン(User Plane:UP)プロトコル、及び後述のNR制御プレーン(Control Plane:CP)プロトコルから構成されてよい。gNB108は、UE122に対し、NRユーザプレーン(User Plane:UP)プロトコル、及びNR制御プレーン(Control Plane:CP)プロトコルを終端してよい。
5GC110は、コア網であってよい。インタフェース116はgNB108と5GC110の間のインタフェース(interface)であり、NGインタフェースと呼ばれてよい。インタフェース116には、制御信号が通る制御プレーンインタフェース、および/またはユーザデータが通るユーザプレーンインタフェースが存在してよい。インタフェース116の制御プレーンインタフェースは5GC110内のAccess and mobility Management Function(AMF:不図示)で終端してよい。インタフェース116のユーザプレーンインタフェースは5GC110内のUser Plane Function(UPF:不図示)で終端してよい。インタフェース116の制御プレーンインタフェースをNG-Cインタフェースと呼んでよい。インタフェース116のユーザプレーンインタフェースをNG-Uインタフェースと呼んでよい。
なお、1つ又は複数のgNB108が5GC110にインタフェース116を介して接続されてよい。5GC110に接続する複数のgNB108の間に、インタフェースが存在してよい(不図示)。5GC110に接続する複数のgNB108間のインタフェースをXnインタフェースと呼んでよい。
eNB102は5GC110に接続する機能を持ってよい。5GC110に接続する機能をもつeNB102を、ng-eNBと呼んでよい。インタフェース114はeNB102と5GC110の間のインタフェースで、NGインタフェースと呼ばれてよい。インタフェース114には、制御信号が通る制御プレーンインタフェース、および/またはユーザデータが通るユーザプレーンインタフェースが存在してよい。インタフェース114の制御プレーンインタフェースは5GC110内のAccess and mobility Management Function(AMF:不図示)で終端してよい。インタフェース114のユーザプレーンインタフェースは5GC110内のUser Plane Function(UPF:不図示)で終端してよい。インタフェース114の制御プレーンインタフェースをNG-Cインタフェースと呼んでよい。インタフェース114のユーザプレーンインタフェースをNG-Uインタフェースと呼んでよい。ng-eNBまたはgNBで構成される無線アクセスネットワークをNG-RANと称してもよい。NG-RAN、E-UTRAN、 eNB、 ng-eNBおよびgNBなどを単にネットワークと称してもよい。
なお、1つ又は複数のeNB102が5GC110にインタフェース114を介して接続されてよい。5GC110に接続する複数のeNB102の間に、インタフェースが存在してよい(不図示)。5GC110に接続する複数のeNB102の間のインタフェースを、Xnインタフェースと呼んでよい。また5GC110に接続するeNB102と、5GC110に接続するgNB108は、インタフェース120で接続されてよい。5GC110に接続するeNB102と、5GC110に接続するgNB108の間のインタフェース120は、Xnインタフェースと呼ばれてよい。
gNB108はEPC104に接続する機能を持ってよい。EPC104に接続する機能をもつgNB108を、en-gNBと呼んでよい。インタフェース118はgNB108とEPC104の間のインタフェースで、S1インタフェースと呼ばれてよい。インタフェース118には、ユーザデータが通るユーザプレーンインタフェースが存在してよい。インタフェース118のユーザプレーンインタフェースはEPC104内のS-GW(不図示)で終端してよい。インタフェース118のユーザプレーンインタフェースをS1-Uインタフェースと呼んでよい。またEPC104に接続するeNB102と、EPC104に接続するgNB108は、インタフェース120で接続されてよい。EPC104に接続するeNB102と、EPC104に接続するgNB108の間のインタフェース120はX2インタフェースと呼ばれてよい。
インタフェース124はEPC104と5GC110間のインタフェースであり、CPのみ、又はUPのみ、又はCP及びUP両方を通すインタフェースであってよい。また、インタフェース114、インタフェース116、インタフェース118、インタフェース120、及びインタフェース124等のうちの一部又は全てのインタフェースは、通信事業者等が提供する通信システムに応じて存在しない場合があってよい。
UE122はeNB102、および/またはgNB108から送信される報知情報や、ページングメッセージを受信することが可能な端末装置であってよい。またUE122は、eNB102、および/またはgNB108との無線接続が可能な端末装置であってよい。またUE122は、eNB102との無線接続、及びgNB108と無線接続を同時に行うことが可能な端末装置であってよい。UE122はE-UTRAプロトコル、および/またはNRプロトコルを持ってよい。なお、無線接続とは、Radio Resource Control(RRC)接続であってよい。
UE122が、eNB102、および/またはgNB108と通信する場合、UE122と、eNB102、および/またはgNB108との間に無線ベアラ(RB:Radio Bearer)を確立することにより、無線接続を行ってよい。CPに用いられる無線ベアラは、シグナリング無線ベアラ(SRB:Signaling RadioBearer)と呼ばてよい。またUPに用いられる無線ベアラは、データ無線ベアラ(DRB Data Radio Bearer)と呼ばれてよい。各無線ベアラには、無線ベアラ識別子(Identity:ID)が割り当てられてよい。SRB用無線ベアラ識別子は、SRB識別子(SRB Identity、またはSRB ID)と呼ばれてよい。DRB用無線ベアラ識別子は、DRB識別子(DRB Identity、またはDRB ID)と呼ばれてよい。
またUE122は、eNB102および/またはgNB108を介して、EPC104、および/または5GC110との接続が可能な端末装置であってよい。UE122が通信を行うeNB102、および/またはgNB108の接続先コア網がEPC104である場合、UE122と、eNB102、および/またはgNB108との間に確立された各DRBは、更にEPC104内を経由する各EPS(Evolved Packet System)ベアラと一意に紐づけられてよい。各EPSベアラは、EPSベアラ識別子(Identity、またはID)で識別されてよい。また同一のEPSベアラを通るIPパケットや、イーサネット(登録商標)フレーム等のデータには同一のQoSが保証されてよい。
また、UE122が通信を行うeNB102、および/またはgNB108の接続先コア網が5GC110である場合、UE122と、eNB102、および/またはgNB108との間に確立された各DRBは、更に5GC110内に確立されるPDU(Packet Data Unit)セッションの一つに紐づけられてよい。各PDUセッションには、一つ又は複数のQoSフローが存在してよい。各DRBは、一つ又は複数のQoSフローと対応付け(map)されてよいし、どのQoSフローと対応づけられなくてよい。各PDUセッションは、PDUセッション識別子(Identity、Identifier、またはID)で識別されてよい。また各QoSフローは、QoSフロー識別子Identity、Identifier、またはID)で識別されてよい。また同一のQoSフローを通るIPパケットや、イーサネットフレーム等のデータに同一のQoSが保証されてよい。
EPC104には、PDUセッションおよび/またはQoSフローは存在しなくてよい。また5GC110にはEPSベアラは存在しなくてよい。UE122がEPC104と接続している際、UE122はEPSベアラの情報を持つが、PDUセッションおよび/またはQoSフローの内の情報は持たなくてよい。またUE122が5GC110と接続している際、UE122はPDUセッションおよび/またはQoSフローの内の情報を持つが、EPSベアラの情報は持たなくてよい。
なお、以下の説明において、eNB102および/またはgNB108を単に基地局装置とも称し、UE122を単に端末装置又はUEとも称する。
図2は本発明の実施形態に係るE-UTRAプロトコル構成(protocol architecture)の一例の図である。また図3は本発明の実施形態に係るNRプロトコル構成の一例の図である。なお図2および/または図3を用いて説明する各プロトコルの機能は、本発明の実施形態に密接に関わる一部の機能であり、他の機能を持っていてよい。なお、本発明の実施の形態において、上りリンク(uplink:UL)とは端末装置から基地局装置へのリンクであってよい。また本発明の各実施の形態において、下りリンク(downlink:DL)とは基地局装置から端末装置へのリンクであってよい。
図2(A)はE-UTRAユーザプレーン(UP)プロトコルスタックの図である。図2(A)に示す通り、E-UTRAN UPプロトコルは、UE122とeNB102の間のプロトコルであってよい。即ちE-UTRANUPプロトコルは、ネットワーク側ではeNB102で終端するプロトコルであってよい。図2(A)に示す通り、E-UTRAユーザプレーンプロトコルスタックは、無線物理層(無線物理レイヤ)であるPHY(Physical layer)200、媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)であるMAC(Medium Access Control)202、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)であるRLC(Radio Link Control)204、及びパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコルレイヤ)である、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)206から構成されてよい。
図3(A)はNRユーザプレーン(UP)プロトコルスタックの図である。図3(A)に示す通り、NRUPプロトコルは、UE122とgNB108の間のプロトコルであってよい。即ちNR UPプロトコルは、ネットワーク側ではgNB108で終端するプロトコルであってよい。図3(A)に示す通り、E-UTRAユーザプレーンプロトコルスタックは、無線物理層であるPHY300、媒体アクセス制御層であるMAC302、無線リンク制御層であるRLC304、パケットデータ収束プロトコル層である、PDCP306、及びサービスデータ適応プロトコル層(サービスデータ適応プロトコルレイヤ)SDAP(Service Data Adaptation Protocol)310であるから構成されてよい。
図2(B)はE-UTRA制御プレーン(CP)プロトコル構成の図である。図2(B)に示す通り、E-UTRAN CPプロトコルにおいて、無線リソース制御層(無線リソース制御レイヤ)であるRRC(Radio Resource Control)208は、UE122とeNB102の間のプロトコルであってよい。即ちRRC208は、ネットワーク側ではeNB102で終端するプロトコルであってよい。またE-UTRAN CPプロトコルにおいて、非AS(Access Stratum)層(非ASレイヤ)であるNAS(Non Access Stratum)210は、UE122とMMEとの間のプロトコルであってよい。即ちNAS210は、ネットワーク側ではMMEで終端するプロトコルであってよい。
図3(B)はNR制御プレーン(CP)プロトコル構成の図である。図3(B)に示す通り、NR CPプロトコルにおいて、無線リソース制御層であるRRC308は、UE122とgNB108の間のプロトコルであってよい。即ちRRC308は、ネットワーク側ではgNB108で終端するプロトコルであってよい。またE-UTRAN CPプロトコルにおいて、非AS層であるNAS312は、UE122とAMFとの間のプロトコルであってよい。即ちNAS312は、ネットワーク側ではAMFで終端するプロトコルであってよい。
なおAS(Access Stratum)層とは、UE122とeNB102および/またはgNB108との間で終端する層であってよい。即ちAS層とは、PHY200、MAC202、RLC204、PDCP206、及びRRC208の一部又は全てを含む層、および/またはPHY300、MAC302、RLC304、PDCP306、SDAP310、及びRRC308の一部又は全てを含む層であってよい。
なお本発明の実施の形態において、以下E-UTRAのプロトコルとNRのプロトコルを区別せず、PHY(PHY層)、MAC(MAC層)、RLC(RLC層)、PDCP(PDCP層)、RRC(RRC層)、NAS(NAS層)と言う用語を用いる場合がある。この場合、PHY(PHY層)、MAC(MAC層)、RLC(RLC層)、PDCP(PDCP層)、RRC(RRC層)、NAS(NAS層)は其々E-UTRAプロトコルのPHY(PHY層)、MAC(MAC層)、RLC(RLC層)、PDCP(PDCP層)、RRC(RRC層)、NAS(NAS層)であってよいし、NRプロトコルの、PHY(PHY層)、MAC(MAC層)、RLC(RLC層)、PDCP(PDCP層)、RRC(RRC層)、NAS(NAS層)であってよい。またSDAP(SDAP層)は、NRプロトコルのSDAP(SDAP層)であってよい。
また本発明の実施の形態において、以下E-UTRAのプロトコルとNRのプロトコルを区別する場合、PHY200、MAC202、RLC204、PDCP206、及びRRC208を、それぞれE-UTRA用PHY又はLTE用PHY、E-UTRA用MAC又はLTE用MAC、E-UTRA用RLC又はLTE用RLC、E-UTRA用PDCP又はLTE用PDCP、及びE-UTRA用RRC又はLTE用RRCと呼ぶこともある。またPHY200、MAC202、RLC204、PDCP206、及びRRC208を、それぞれE-UTRA PHY又はLTE PHY、E-UTRA MAC又はLTE MAC、E-UTRA RLC又はLTE RLC、E-UTRA PDCP又はLTE PDCP、及びE-UTRA RRC又はLTE RRCなどと記述する場合もある。また、E-UTRAのプロトコルとNRのプロトコルを区別する場合、PHY300、MAC302、RLC304、PDCP306、RRC308を、それぞれNR用PHY、NR用MAC、NR用RLC、NR用RLC、及びNR用RRCと呼ぶこともある。またPHY200、MAC302、RLC304、PDCP306、及びRRC308を、それぞれNR PHY、NR MAC、NR RLC、NR PDCP、NR RRCなどと記述する場合もある。
E-UTRAおよび/またはNRのAS層におけるエンティティ(entity)について説明する。MAC層の機能の一部又は全てを持つエンティティのことをMACエンティティと呼んでよい。RLC層の機能の一部又は全てを持つエンティティのことをRLCエンティティと呼んでよい。PDCP層の機能の一部又は全てを持つエンティティのことをPDCPエンティティと呼んでよい。SDAP層の機能の一部又は全てを持つエンティティのことをSDAPエンティティと呼んでよい。RRC層の機能の一部又は全てを持つエンティティのことをRRCエンティティと呼んでよい。MACエンティティ、RLCエンティティ、PDCPエンティティ、SDAPエンティティ、RRCエンティティを、それぞれMAC、RLC、PDCP、SDAP、RRCと言い換えてよい。
なお、MAC、RLC、PDCP、SDAPから下位層に提供されるデータ、および/またはMAC、RLC、PDCP、SDAPに下位層から提供されるデータのことを、それぞれMAC PDU(Protocol Data Unit)、RLC PDU、PDCP PDU、SDAP PDUと呼んでよい。また、MAC、RLC、PDCP、SDAPに上位層から提供されるデータ、および/またはMAC、RLC、PDCP、SDAPから上位層に提供するデータのことを、それぞれMAC SDU(Service Data Unit)、RLC SDU、PDCP SDU、SDAP SDUと呼んでよい。また、セグメントされたRLC SDUのことをRLC SDUセグメントと呼んでよい。
PHYの機能の一例について説明する。端末装置のPHYは基地局装置のPHYから、下りリンク(Downlink:DL)物理チャネル(Physical Channel)を介して伝送されたデータを受信する機能を有してよい。端末装置のPHYは基地局装置のPHYに対し、上りリンク(Uplink:UL)物理チャネルを介してデータを送信する機能を有してよい。PHYは上位のMACと、トランスポートチャネル(Transport Channel)で接続されてよい。PHYはトランスポートチャネルを介してMACにデータを受け渡してよい。またPHYはトランスポートチャネルを介してMACからデータを提供されてよい。PHYにおいて、様々な制御情報を識別するために、RNTI(Radio Network Temporary Identifier)が用いられてよい。
ここで、物理チャネルについて説明する。
端末装置と基地局装置との無線通信に用いられる物理チャネルには、以下の物理チャネルが含まれてよい。
PBCH(物理報知チャネル:Physical Broadcast CHannel)
PDCCH(物理下りリンク制御チャネル:Physical Downlink Control CHannel)
PDSCH(物理下りリンク共用チャネル:Physical Downlink Shared CHannel)
PUCCH(物理上りリンク制御チャネル:Physical Uplink Control CHannel)
PUSCH(物理上りリンク共用チャネル:Physical Uplink Shared CHannel)
PRACH(物理ランダムアクセスチャネル:Physical Random Access CHannel)
PBCHは、端末装置が必要とするシステム情報を報知するために用いられてよい。
また、NRにおいて、PBCHは、同期信号のブロック(SS/PBCHブロック、SSBとも称する)の周期内の時間インデックス(SSB-Index)を報知するために用いられてよい。
PDCCHは、下りリンクの無線通信(基地局装置から端末装置への無線通信)において、下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を送信する(または運ぶ)ために用いられてよい。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、一つまたは複数のDCI(DCIフォーマットと称してもよい)が定義されてよい。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドがDCIとして定義され、情報ビットへマップされてよい。PDCCHは、PDCCH候補(candidate)において送信されてよい。端末装置は、サービングセルにおいてPDCCH候補のセットをモニタしてよい。PDCCH候補のセットをモニタするとは、あるDCIフォーマットに応じてPDCCHのデコードを試みることを意味してよい。DCIフォーマットは、サービングセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。PUSCHは、ユーザデータの送信や、後述するRRCメッセージの送信などのために使われてよい。
PUCCHは、上りリンクの無線通信(端末装置から基地局装置への無線通信)において、上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)を送信するために用いられてよい。ここで、上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネルの状態を示すために用いられるチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、UL-SCH(UL-SCH:Uplink Shared CHannel)リソースを要求するために用いられるスケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、HARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)が含まれてもよい。
PDSCHは、MAC層からの下りリンクデータ(DL-SCH:Downlink Shared CHannel)の送信に用いられてよい。また、下りリンクの場合にはシステム情報(SI:System Information)やランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)などの送信に用いられてよい。
PUSCHは、MAC層からの上りリンクデータ(UL-SCH:Uplink Shared CHannel)または上りリンクデータと共にHARQ-ACKおよび/またはCSIを送信するために用いられてもよい。またPUSCHは、CSIのみ、または、HARQ-ACKおよびCSIのみを送信するために用いられてもよい。すなわちPUSCHは、UCIのみを送信するために用いられてもよい。また、PDSCHまたはPUSCHは、RRCシグナリング(RRCメッセージとも称する)、およびMAC制御要素(MACコントロールエレメント:MAC CE)を送信するために用いられてもよい。ここで、PDSCHにおいて、基地局装置から送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置に対して共通のシグナリングであってもよい。また、基地局装置から送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置に対して専用のシグナリング(dedicated signalingとも称する)であってもよい。すなわち、端末装置固有(UEスペシフィック)の情報は、ある端末装置に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。また、PUSCHは、上りリンクにおいてUEの能力(UE Capability)の送信に用いられてもよい。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられてもよい。PRACHは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、およびPUSCH(UL-SCH)リソースの要求を示すために用いられてもよい。
E-UTRAおよび/またはNRで用いられる、上りリンク(UL:Uplink)、および/または下りリンク(DL:Downlink)用論理チャネルについて説明する。
BCCH(Broadcast Control Channel)は、システム情報(SI:System Information)等の、制御情報を報知(broadcast)するための下りリンク論理チャネルであってよい。
PCCH(Paging Control Channel)は、ページング(Paging)メッセージを運ぶための下りリンク論理チャネルであってよい。
CCCH(Common Control Channel)は、端末装置と基地局装置との間で制御情報を送信するための論理チャネルであってよい。CCCHは、端末装置が、RRC接続を有しない場合に用いられてよい。またCCCHは基地局装置と複数の端末装置との間で使われてよい。
DCCH(Dedicated Control Channel)は、端末装置と基地局装置との間で、1対1(point-to-point)の双方向(bi-directional)で、専用制御情報を送信するための論理チャネルであってよい。専用制御情報とは、各端末装置専用の制御情報であってよい。DCCHは、端末装置が、RRC接続を有する場合に用いられてよい。
DTCH(Dedicated Traffic Channel)は、端末装置と基地局装置との間で、1対1(point-to-point)で、ユーザデータを送信するための論理チャネルであってよい。DTCHは専用ユーザデータを送信するための論理チャネルであってよい。専用ユーザデータとは、各端末装置専用のユーザデータであってよい。DTCHは上りリンク、下りリンク両方に存在してよい。
MTCH(Multicast Traffic Channel)は、基地局装置から端末装置に対し、データを送信するための1対多(point-to-multipoint)の下りリンクチャネルであってよい。MTCHはマルチキャスト用論理チャネルであってよい。MTCHは、端末装置がMBMSを受信する場合にのみ、該当端末装置によって使われてよい。
MCCH(Multicast Control Channel)は、基地局装置から端末装置へ、一つ又は複数のMTCHに対するMBMS制御情報を送るための、1対多(point-to-multipoint)の下りリンクチャネルであってよい。MCCHはマルチキャスト用論理チャネルであってよい。MCCHは端末装置がMBMSを受信する、又は端末装置がMBMSを受信することに興味がある時にのみ、該当端末装置によって使われてよい。
SC-MTCH(Single Cell Multicast Traffic Channel)は、基地局装置から端末装置に対し、SC-PTMを用いてデータを送信するための1対多(point-to-multipoint)の下りリンクチャネルであってよい。SC-MTCHはマルチキャスト用論理チャネルであってよい。SC-MTCHは、端末装置がSC-PTM(Single Cell Point-To-Multipoint)を用いてMBMSを受信する場合にのみ、該当端末装置によって使われてよい。
SC-MCCH(Single Cell Multicast Control Channel)は、基地局装置から端末装置へ、一つ又は複数のSC-MTCHに対するMBMS制御情報を送るための、1対多(point-to-multipoint)の下りリンクチャネルであってよい。SC-MCCHはマルチキャスト用論理チャネルであってよい。SC-MCCHは端末装置がSC-PTMを用いてMBMSを受信する、又は端末装置がSC-PTMを用いてMBMSを受信することに興味がある時にのみ、該当端末装置によって使われてよい。
E-UTRAおよび/またはNRにおける上りリンクの、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピングについて説明する。
CCCHは、上りリンクトランスポートチャネルである、UL-SCH(Uplink Shared Channel)にマップされてよい。
DCCHは、上りリンクトランスポートチャネルである、UL-SCH(Uplink Shared Channel)にマップされてよい。
DTCHは、上りリンクトランスポートチャネルである、UL-SCH(Uplink Shared Channel)にマップされてよい。
E-UTRAおよび/またはNRにおける下りリンクの、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピングについて説明する。
BCCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるBCH(Broadcast Channel)、および/またはDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマップされてよい。
PCCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるPCH(Paging Channel)にマップされてよい。
CCCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマップされてよい。
DCCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマップされてよい。
DTCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマップされてよい。
MTCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるMCH(Multicast Channel)にマップされてよい。
MCCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるMCH(Multicast Channel)にマップされてよい。
SC-MTCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマップされてよい。
SC-MTCHは、下りリンクトランスポートチャネルであるDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマップされてよい。
MACの機能の一例について説明する。MACは、MAC副層(サブレイヤ)と呼ばれてよい。
MACは、多様な論理チャネル(ロジカルチャネル:Logical Channel)を、対応するトランスポートチャネルに対してマッピングを行う機能を持ってよい。論理チャネルは、論理チャネル識別子(Logical Channel Identity、又はLogical Channel ID)によって識別されてよい。MACは上位のRLCと、論理チャネル(ロジカルチャネル)で接続されてよい。論理チャネルは、伝送される情報の種類によって、制御情報を伝送する制御チャネルと、ユ-ザ情報を伝送するトラフィックチャネルに分けられてよい。また論理チャネルは、上りリンク論理チャネルと、下りリンク論理チャネルに分けられてよい。MACは、一つ又は複数の異なる論理チャネルに所属するMAC SDUを多重化(multiplexing)して、PHYに提供する機能を持ってよい。またMACは、PHYから提供されたMAC PDUを逆多重化(demultiplexing)し、各MAC SDUが所属する論理チャネルを介して上位レイヤに提供する機能を持ってよい。
またMACは、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)を通して誤り訂正を行う機能を持ってよい。またMACは、動的スケジューリングを用いて、端末装置間の優先処理を行う機能を持ってよい。またMACは、一つの端末装置内の論理チャネル間の優先処理を行う機能を持ってよい。MACは、一つの端末装置内でオーバーラップしたリソースの優先処理を行う機能を持ってよい。
E-UTRA MACはMultimedia Broadcast Multicast Services(MBMS)を識別する機能を持ってよい。またNR MACは、マルチキャスト/ブロードキャストサービス(Multicast Broadcast Service:MBS)を識別する機能を持ってよい。
MACは、トランスポートフォーマットを選択する機能を持ってよい。MACは、間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)および/または間欠送信(DTX:Discontinuous Transmission)を行う機能、ランダムアクセス(Random Access:RA)手順を実行する機能、送信可能電力の情報を通知する、パワーヘッドルームレポーティング(Power Headroom Reporting)機能、送信バッファのデータ量情報を通知する、バッファステータスレポーティング(Buffer Status Reporting)機能、などを持ってよい。
NR MACは帯域適応(Bandwidth Adaptation:BA)機能を持ってよい。またE-UTRA MACで用いられるMAC PDUフォーマットとNR MACで用いられるMAC PDUフォーマットは異なってよい。またMAC PDUには、MACにおいて制御を行うための要素である、MAC制御要素(MACコントロールエレメント:MAC CE)が含まれてよい。
バッファステータスレポーティング手順(BSR手順)、およびバッファステータスレポート(Buffer Status Report:BSR)について説明する。BSR手順は、サービングgNB(基地局装置)にMACエンティティ内の上りリンクデータボリュームについての情報を提供するために用いられてよい。
各論理チャネルはRRCから提供されるパラメータ(logicalChannelGroup)を用いて一つの論理チャネルグループ(Logical Channel Group:LCG)に割り当てられてよい。LCGの最大数は8個であってよい。端末装置のMACエンティティは、RLCおよびPDCPにおけるデータボリューム計算の手順によって(according to the data volume calculation procedure)、論理チャネルに対する利用可能な上りリンクデータの量(the amount of UL data availablefor a logical channel)を決定してよい。
下記の(A)から(D)の何れかの条件を満たすことに基づいてBSRがトリガされてよい。
(A)あるLCGに属するある論理チャネルのための上りリンクデータが端末装置のMACエンティティに対して利用可能(Available)になり、(1)この上りリンクデータが、何れのLCGに属する利用可能な上りリンクデータを含む論理チャネルの優先度よりも高い優先度の論理チャネルに属するとき、または(2)LCGに属する何れの論理チャネルも利用可能な上りリンクデータを含まないとき。(この条件でトリガされるBSRはレギュラーBSRであってよい。)
(B)上りリンクリソースが割り当てられ、パディングビットの数がバッファステータスレポートMAC CE(BSR MAC CE)にそのサブヘッダを加えた数以上であるとき。(この条件でトリガされるBSRはパディングBSRであってよい。)
(C)BSRの制御に用いられるタイマー(retxBSR-Timer)が満了し、LCGに属する論理チャネルの少なくとも一つが上りリンクデータを含むとき。(この条件でトリガされるBSRはレギュラーBSRであってよい。)
(D)BSRの制御に用いられるタイマー(periodicBSR-Timer)が満了したとき。(この条件でトリガされるBSRは定期BSRであってよい。)
レギュラーBSRおよび定期BSRに対して、端末装置のMACエンティティは、BSRを含むMAC PDUが構築されるときに二つ以上のLCGが送信に利用可能なデータを持つなら、送信に利用可能なデータを持つすべてのLCGのためのLong BSRをレポートしてよい。レギュラーBSRおよび定期BSRに対して、端末装置のMACエンティティは、BSRを含むMAC PDUが構築されるときに二つ以上のLCGが送信に利用可能なデータを持たないなら、Short BSRをレポートしてよい。
パディングBSRに対して、端末装置のMACエンティティは、パディングビット数、Short BSRのサイズ、およびLong BSRのサイズに基づき、Short Truncated BSRをレポートするか、Long Truncated BSRをレポートするか、Short BSRをレポートするか、Long BSRをレポートするかを決定してよい。
retxBSR-Timerの満了に基づいてトリガされるBSRに対して、端末装置のMACエンティティは、BSRがトリガされたときに、BSRをトリガした論理チャネルが、送信に利用可能なデータを持つ最も高い優先度の論理チャネルであるとみなしてよい。
端末装置のMACエンティティは、少なくとも一つのBSRがトリガされそのBSRがキャンセルされておらず、UL-SCHリソースが新しい送信のために利用可能であり、そのUL-SCHリソースは論理チャネル優先順位付け(logical channel prioritization)の結果としてBSR MAC CEとそのサブヘッダを収容することができること、に基づいて下記(A)から(C)の一部または全部の処理を行ってよい。
(A)一つまたは複数のBSR MAC CEを生成する、または、一つまたは複数のBSR MAC CE生成を他のエンティティに指示する
(B)すべての生成されたBSRがLong Truncated BSRおよびShort Truncated BSRである場合を除き、periodicBSR-Timerをスタートまたは再スタートさせる
(C)retxBSR-Timerをスタートまたは再スタートさせる
たとえ複数のイベント(条件)によって複数のBSRがトリガされたときでも、MAC PDUは、最大一つのBSR MAC CEを含んでよい。レギュラーBSRおよび定期BSRはパディングBSRを超える優先順位を持ってよい。
端末装置のMACエンティティは、何れかのUL-SCHで新しいデータの送信のためのグラントを受信することに基づいて、retxBSR-Timerを再スタートさせてよい。
パワーヘッドルームレポーティング手順(PHR手順)、およびパワーヘッドルームレポート(Power Headroom Report:PHR)について説明する。PHR手順は、サービングgNB(基地局装置)に下記の(A)から(C)の情報の一部または全部を提供するために使われてよい。
(A)名目上の(nominal)UEの最大送信電力と活性化されたサービングセル毎のUL-SCHの送信電力の推定値との差
(B)名目上の(nominal)UEの最大送信電力と他のMACエンティティのSpCell上のUL-SCHおよび/またはPUCCHの送信電力の推定値との差
(C)名目上の(nominal)UEの最大送信電力と活性化されたサービングセル毎のSRSの送信電力の推定値との差
前記(A)、(B)、(C)の情報をそれぞれタイプ1パワーヘッドルーム、タイプ2パワーヘッドルーム、タイプ3パワーヘッドルームと称してもよい。また、前記(A)から(C)の一部または全部を含む情報をパワーヘッドルームと称してもよい。
パワーヘッドルームのタイプ、対象のセルおよびそのセルにおける最大送信電力の情報の組をただ一つ含むMAC CEをSingle Entry PHR MAC CEと称してもよい。また、パワーヘッドルームのタイプ、対象のセルおよびそのセルにおける最大送信電力の情報の組を複数含むMAC CEをMultiple Entry PHR MAC CEと称してもよい。
どのMACエンティティに対しても、あるMACエンティティにおいて上りリンクが設定されていて、RRCメッセージで設定されている第1下りリンクBWP識別子(firstActiveDownlinkBWP-Id)で示されるBWPが休眠(Dormant)BWPに設定されていないあるSCellが活性化された場合に、UEのMACエンティティはPHRをトリガしてもよい。また、PSCellが新たに追加または変更された場合に、UEのMACエンティティはPHRをトリガしてもよい。
どのMACエンティティに対しても、あるMACエンティティにおいて上りリンクが設定されているあるSCellの活性化されたBWPが休眠(DL)BWPから休眠でないDL BWPに変更された場合に、UEのMACエンティティはPHRをトリガしてもよい。上記のBWPの変更はBWPの切り替えとして表現されてもよい。
もしMACエンティティが新たな送信のために割り当てられた上りリンクのリソースを持っているのであれば、UEのMACエンティティは下記の(A)、(B)の一部または全部の処理をおこなってよい。
(A)もしこの上りリンクのリソースが、最後にMACがリセットされてから最初のものであれば、タイマー(phr-PeriodicTimer)を開始する。
(B)もしPHR手順によって、最低でも一つのPHRがトリガされ、このトリガがキャンセルされていないこと、および、論理チャネルの優先度を考慮したうえで、割り当てられた上りリンクリソースがPHRのためのMAC CEとそのサブヘッダとを収容できることに基づいて、下記の(B-1)から(B-5)の一部または全部の処理をおこなう。
(B-1)もし収容されるMAC CEがMultiple Entry PHR MAC CEであるならば、下記の(B-1-1)から(B-1-3)の一部または全部の処理をおこなう。
(B-1-1)同一UEの任意のMACエンティティに関連付けられた、上りリンクが設定されている活性化された各サービングセルのうち、活性化されたDL BWPが休眠(DL)BWPでないものに関して、NRサービングセルおよびE-UTRAサービングセルに対して対応付けられた上りリンクキャリアのためのタイプ1またはタイプ3パワーヘッドルームの値を取得し、もしサービングセルを関連付けているMACエンティティがこのサービングセル上での送信のために割り当てられた上りリンクのリソースを持つ、または同一UEの別のMACエンティティが設定されていて、このサービングセル上での送信のために割り当てられた上りリンクのリソースを持ち、このサービングセルでの実送信のために使われる電力を基に最大送信電力を計算することが上位レイヤで決められているのであれば、物理レイヤからこの最大送信電力の値を取得する。
(B-1-2)もし同一UEの別のMACエンティティのSpCellのためのタイプ2パワーヘッドルームをUEがレポートしてもよいのであれば、このMACエンティティがE-UTRAのMACエンティティであればそのタイプ2パワーヘッドルームの値を取得し、さらにこのMACエンティティのSpCellでの実送信のために使われる電力を基に最大送信電力を計算することが上位レイヤで決められているのであれば、物理レイヤからこの最大送信電力の値を取得する。
(B-1-3)論理チャネルの優先度を考慮したうえで物理レイヤからレポートされた値を基にMultiple Entry PHR MAC CEを生成し送信する。
(B-2)もし収容されるMAC CEがSingle Entry PHR MAC CEであるならば、PCellに対して対応付けられた上りリンクキャリアのためのタイプ1パワーヘッドルームの値と対応付けられた最大送信電力の値を物理レイヤから取得し、論理チャネルの優先度を考慮したうえでこれらの値を基にSingle Entry PHR MAC CEを生成し送信する。
(B-3)タイマー(phr-PeriodicTimer)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)する。
(B-4)タイマー(phr-ProhibitTimer)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)する。
(B-5)トリガされたすべてのPHRをキャンセルする。
スケジューリングリクエスト(Scheduling Request:SR)は端末装置が新しい送信のためのUL-SCHリソースを要求するために用いられてよい。
端末装置のMACエンティティは、ゼロ、一つ、または複数のSR設定が設定されてよい。SR設定は、異なるBWPおよびセル全体のSRに対するPUCCHリソースのセットを含んでよい。一つの論理チャネルまたはビーム失敗回復に対して、最大一つのSRのためのPUCCHリソースがBWP毎に設定されてよい。
SRがトリガされたとき、そのSRがキャンセルされるまで、そのSRはペンディングしている(Pending SRである)とみなしてよい。
端末装置のMACエンティティは、SRを送信するときに活性化されているBWP(Active BWP)のPUCCHリソースのみが有効であるとみなしてよい。
端末装置のMACエンティティは、少なくとも一つのSRがペンディングしていることと、Pending SRのための有効なPUCCHリソース設定を持っていないことに基づいて、SpCellにおいてランダムアクセスプロシージャを開始してPending SRをキャンセルしてよい。
RLCの機能の一例について説明する。RLCは、RLC副層(サブレイヤ)と呼ばれてよい。
E-UTRA RLCは、上位レイヤのPDCPから提供されたデータを、分割(Segmentation)および/または結合(Concatenation)し、下位層(下位レイヤ)に提供する機能を持ってよい。E-UTRA RLCは、下位レイヤから提供されたデータに対し、再組立て(reassembly)及びリオーダリング(re-ordering)を行い、上位レイヤに提供する機能を持ってよい。
NR RLCは、上位レイヤのPDCPから提供されたデータに、PDCPで付加されたシーケンス番号とは独立したシーケンス番号を付加する機能を持ってよい。またNR RLCは、PDCPから提供されたデータ分割(Segmentation)し、下位レイヤに提供する機能を持ってよい。またNRRLCは、下位レイヤから提供されたデータに対し、再組立て(reassembly)を行い、上位レイヤに提供する機能を持ってよい。またRLCは、データの再送機能および/または再送要求機能(Automatic Repeat reQuest:ARQ)を持ってよい。
またRLCは、ARQによりエラー訂正を行う機能を持ってよい。ARQを行うために、RLCの受信側から送信側に送られる、再送が必要なデータを示す制御情報を、ステータスレポートと言ってよい。またRLCの送信側から受信側に送られる、ステータスレポート送信指示のことをポール(poll)と言ってよい。またRLCは、データ重複の検出を行う機能を持ってよい。またRLCはデータ破棄の機能を持ってよい。
RLCには、トランスパレントモード(TM:Transparent Mode)、非応答モード(UM:Unacknowledged Mode)、応答モード(AM:Acknowledged Mode)の3つのモードがあってよい。
TMでは上位層から受信したデータの分割は行わず、RLCヘッダの付加は行わなくてよい。TM RLCエンティティは単方向(uni-directional)のエンティティであって、送信(transmitting)TM RLCエンティティとして、又は受信(receiving)TM RLCエンティティとして設定されてよい。
UMでは上位層から受信したデータの分割および/または結合、RLCヘッダの付加等は行うが、データの再送制御は行わなくてよい。UM RLCエンティティは単方向のエンティティであってもよいし双方向(bi-directional)のエンティティであってもよい。UM RLCエンティティが単方向のエンティティである場合、UM RLCエンティティは送信UM RLCエンティティとして、又は受信UM RLCエンティティとして設定されてよい。UM RLCエンティティが双方向のエンティティである場合、UM RRCエンティティは送信(transmitting)サイド及び受信(receiving)サイドから構成されるUM RLCエンティティとして設定されてよい。
AMでは上位層から受信したデータの分割および/または結合、RLCヘッダの付加、データの再送制御等を行ってよい。AM RLCエンティティは双方向のエンティティであって、送信(transmitting)サイド及び受信(receiving)サイドから構成されるAM RLCとして設定されてよい。
なお、TMで下位層に提供するデータ、および/または下位層から提供されるデータのことをTMD PDUと呼んでよい。またUMで下位層に提供するデータ、および/または下位層から提供されるデータのことをUMD PDUと呼んでよい。またAMで下位層に提供するデータ、又は下位層から提供されるデータのことをAMD PDUと呼んでよい。
E-UTRA RLCで用いられるRLC PDUフォーマットとNR RLCで用いられるRLC PDUフォーマットは異なってよい。またRLC PDUには、データ用RLC PDUと制御用RLC PDUがあってよい。データ用RLC PDUを、RLC DATA PDU(RLC Data PDU、RLCデータPDU)と呼んでよい。また制御用RLC PDUを、RLC CONTROL PDU(RLC Control PDU、RLCコントロールPDU、RLC制御PDU)と呼んでよい。
PDCPの機能の一例について説明する。PDCPは、PDCP副層(サブレイヤ)と呼ばれてよい。
PDCPは、シーケンス番号のメンテナンスを行う機能を持ってよい。またPDCPは、IPパケット(IP Packet)や、イーサネットフレーム等のユーザデータを無線区間で効率的に伝送するための、ヘッダ圧縮・解凍機能を持ってもよい。IPパケットのヘッダ圧縮・解凍に用いられるプロトコルをROHC(Robust Header Compression)プロトコルと呼んでよい。
またイーサネットフレームヘッダ圧縮・解凍に用いられるプロトコルをEHC(Ethernet(登録商標) Header Compression)プロトコルと呼んでよい。また、PDCPは、デ-タの暗号化・復号化の機能を持ってもよい。また、PDCPは、デ-タの完全性保護・完全性検証の機能を持ってもよい。またPDCPは、リオーダリング(re-ordering)の機能を持ってよい。またPDCPは、PDCP SDUの再送機能を持ってよい。またPDCPは、破棄タイマー(discard timer)を用いたデータ破棄を行う機能を持ってよい。またPDCPは、複製(Duplication)機能を持ってよい。またPDCPは、重複受信したデータを破棄する機能を持ってよい。
PDCPエンティティは双方向のエンティティであって、送信(transmitting)PDCPエンティティ、及び受信(receiving)PDCPエンティティから構成されてよい。またE-UTRA PDCPで用いられるPDCP PDUフォーマットとNR PDCPで用いられるPDCP PDUフォーマットは異なってよい。またPDCP PDUには、データ用PDCP PDUと制御用PDCP PDUがあってよい。データ用PDCP PDUを、PDCP DATA PDU(PDCP Data PDU、PDCPデータPDU)と呼んでよい。また制御用PDCP PDUを、PDCP CONTROL PDU(PDCP Control PDU、PDCPコントロールPDU、PDCP制御PDU)と呼んでよい。
PDCP複製(PDCP duplication)について説明する。端末装置において、RRCによって無線ベアラに対する複製(Duplication)が設定されたとき、元のRLCエンティティ(Primary RLCentity)に加え、少なくとも一つの追加のRLCエンティティ(Secondary RLC entity)が、複製されたPDCP PDUを処理するために、無線ベアラに追加されてよい。このとき、(追加されたRLCエンティティを含め)すべてのRLCエンティティが同じRLCモードを持ってよい。
DRBに対する複製が設定されるとき、RRCによってPDCP複製の状態(ActivatedかDeactivatedの何れか)が同時に設定されてよい。その設定後、PDCP複製の状態はMAC CEによって動的に制御されてよい。
SRBに対する複製が設定されるとき、PDCP複製の状態は常にActivedであって、動的に制御されなくてもよい。
複製がActivatedであるとき、オリジナルのPDCP PDUと複製されたPDCP PDUとは異なるキャリアで送信されてよい。例えばMR-DCが設定された端末装置では、オリジナルのPDCP PDUと複製されたPDCP PDUとが、異なるセルグループのセルにおいて送信されてよい。
また、端末装置のRRCエンティティは、RRCメッセージによって、無線ベアラに対する複製(Duplication)が設定されてよい。このとき、RRCメッセージにはプライマリパスの情報として、セルグループの識別子、および/または論理チャネルの識別子が含まれてよい。プライマリパスとは、プライマリRLCエンティティのセルグループ識別子および論理チャネル識別子を示す情報であってよい。PDCP複製のことをPDCP重複、またはPDCP多重と称してもよい。
SDAPの機能の一例について説明する。SDAPは、サービスデータ適応プロトコル層(サービスデータ適応プロトコルレイヤ)である。
SDAPは、5GC110から基地局装置を介して端末装置に送られるダウンリンクのQoSフローとデータ無線ベアラ(DRB)との対応付け(マッピング:mapping)、および/または端末装置から基地局装置を介して5GC110に送られるアップリンクのQoSフローと、DRBとのマッピングを行う機能を持ってよい。またSDAPはマッピングルール情報を格納する機能を持ってよい。またSDAPはQoSフロー識別子(QoS Flow ID:QFI)のマーキングを行う機能を持ってよい。なお、SDAP PDUには、データ用SDAP PDUと制御用SDAP PDUがあってよい。データ用SDAP PDUをSDAP DATA PDU(SDAP Data PDU、SDAPデータPDU)と呼んでよい。また制御用SDAP PDUをSDAP CONTROL PDU(SDAP Control PDU、SDAPコントロールPDU、SDAP制御PDU)と呼んでよい。なお端末装置のSDAPエンティティは、PDUセッションに対して一つ存在してよい。
RRCの機能の一例について説明する。
RRCは、報知(ブロードキャスト:broadcast)機能を持ってよい。RRCは、EPC104および/または5GC110からの呼び出し(ページング:Paging)機能を持ってよい。RRCは、gNB108又は5GC100に接続するeNB102からの呼び出し(ページング:Paging)機能を持ってよい。またRRCは、RRC接続管理機能を持ってよい。またRRCは、無線ベアラ制御機能を持ってよい。
またRRCは、セルグループ制御機能を持ってよい。またRRCは、モビリティ(mobility)制御機能を持ってよい。またRRCは端末装置測定レポーティング及び端末装置測定レポーティング制御機能を持ってよい。またRRCは、QoS管理機能を持ってよい。またRRCは、無線リンク失敗の検出及び復旧の機能を持ってよい。
RRCは、RRCメッセージを用いて、報知、ページング、RRC接続管理、無線ベアラ制御、セルグループ制御、モビィティ制御、端末装置測定レポーティング及び端末装置測定レポーティング制御、QoS管理、無線リンク失敗の検出及び復旧等を行ってよい。なお、E-UTRA RRCで用いられるRRCメッセージやパラメータは、NR RRCで用いられるRRCメッセージやパラメータと異なってよい。
RRCメッセージは、論理チャネルのBCCHを用いて送られてよいし、論理チャネルのPCCHを用いて送られてよいし、論理チャネルのCCCHを用いて送られてよいし、論理チャネルのDCCHを用いて送られてよいし、論理チャネルのMCCHを用いて送られてよい。
BCCHを用いて送られるRRCメッセージには、例えばマスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)が含まれてよいし、各タイプのシステム情報ブロック(System Information Block:SIB)が含まれてよいし、他のRRCメッセージが含まれてよい。PCCHを用いて送られるRRCメッセージには、例えばページングメッセージが含まれてよいし、他のRRCメッセージが含まれてよい。
CCCHを用いてアップリンク(UL)方向送られるRRCメッセージには、例えばRRCセットアップ要求メッセージ(RRC Setup Request)、RRC再開要求メッセージ(RRC Resume Request)、RRC再確立要求メッセージ(RRC Reestablishment Request)、RRCシステム情報要求メッセージ(RRC System Info Request)などが含まれてよい。また例えばRRC接続要求メッセージ(RRC Connection Request)、RRCコネクション再開要求メッセージ(RRC Connection Resume Request)、RRC接続再確立要求メッセージ(RRC Connection Reestablishment Request)などが含まれてよい。また他のRRCメッセージが含まれてよい。
CCCHを用いてダウンリンク(DL)方向送られるRRCメッセージには、例えばRRC接続拒絶メッセージ(RRC Connection Reject)、RRC接続セットアップメッセージ(RRC Connection Setup)、RRCコネクション再確立メッセージ(RRC Connection Reestablishment)、RRCコネクション再確立拒絶メッセージ(RRC Connection Reestablishment Reject)などが含まれてよい。また例えばRRC拒絶メッセージ(RRC Reject)、RRCセットアップメッセージ(RRC Setup)などが含まれてよい。また他のRRCメッセージが含まれてよい。
DCCHを用いてアップリンク(UL)方向送られるRRCメッセージには、例えば測定報告メッセージ(Measurement Report)、RRCコネクション再設定完了メッセージ(RRC Connection Reconfiguration Complete)、RRC接続セットアップ完了メッセージ(RRC Connection SetupComplete)、RRC接続再確立完了メッセージ(RRC Connection Reestablishment Complete)、セキュリティモード完了メッセージ(Security Mode Complete)、UE能力情報メッセージ(UE Capability Information)などが含まれてよい。
また例えば測定報告メッセージ(Measurement Report)、RRC再設定完了メッセージ(RRC Reconfiguration Complete)、RRCセットアップ完了メッセージ(RRC Setup Complete)、RRC再確立完了メッセージ(RRC Reestablishment Complete)、RRC再開完了メッセージ(RRC Resume Complete)、セキュリティモード完了メッセージ(Security Mode Complete)、UE能力情報メッセージ(UE Capability Information)などが含まれてよい。また他のRRCメッセージが含まれてよい。
DCCHを用いてダウンリンク(DL)方向送られるRRCメッセージには、例えばRRC接続再設定メッセージ(RRC Connection Reconfiguration)、RRC接続解放メッセージ(RRC ConnectionRelease)、セキュリティモードコマンドメッセージ(Security Mode Command)、UE能力照会メッセージ(UE Capability Enquiry)などが含まれてよい。
また例えRRC再設定メッセージ(RRC Reconfiguration)、RRC再開メッセージ(RRC Resume)、RRC解放メッセージ(RRC Release)、RRC再確立メッセージ(RRC Reestablishment)、セキュリティモードコマンドメッセージ(Security Mode Command)、UE能力照会メッセージ(UE Capability Enquiry)などが含まれてよい。また他のRRCメッセージが含まれてよい。
NASの機能の一例について説明する。NASは、認証機能を持ってよい。またNASは、モビリティ(mobility)管理を行う機能を持ってよい。またNASは、セキュリティ制御の機能を持ってよい。
前述のPHY、MAC、RLC、PDCP、SDAP、RRC、NASの機能は一例であり、各機能の一部あるいは全てが実装されなくてもよい。また、各層(各レイヤ)の機能の一部あるいは全部が他の層(レイヤ)に含まれてもよい。
なお、端末装置のAS層の上位層(不図示)にはIPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、などが存在してよい。また端末装置のAS層の上位層には、イーサネット層が存在してよい。
端末装置のAS層の上位層をPDU層(PDUレイヤ)と呼んでよい。PDUレイヤにはIPレイヤ、TCPレイヤ、UDPレイヤ、イーサネットレイヤ等が含まれてよい。IPレイヤ、TCPレイヤ、UDPレイヤ、イーサネットレイヤ、PDUレイヤ等の上位層に、アプリケーションレイヤが存在してよい。
アプリケーションレイヤには、3GPPにおいて規格化されているサービス網の一つである、IMS(IP Multimedia Subsystem)で用いられるSIP(Session Initiation Protocol)やSDP(Session Description Protocol)が含まれてよい。またアプリケーション層にはメディア通信に用いられるRTP(Real-time Transport Protocol)、および/またはメディア通信制御にRTCP(Real-time Transport Control Protocol)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等のプロトコルが含まれてよい。またアプリケーションレイヤには、各種メディアのコーデック等が含まれてよい。
またRRCレイヤはSDAPレイヤの上位レイヤであってよい。
次にLTE及びNRにおけるUE122の状態および状態遷移について説明する。
EPC、又は5GCに接続するUE122は、RRC接続が設立されている(RRC connection has beenestablished)とき、UE122はRRC_CONNECTED状態であってよい。RRC接続が設立されている状態とは、UE122が、後述のUEコンテキストの一部又は全てを保持している状態を含んでよい。またRRC接続が設立されている状態とは、UE122がユニキャストデータを送信、および/または受信できる状態を含んでよい。またUE122は、RRC接続が休止(サスペンド:suspend)しているとき、UE122はRRC_INACTIVE状態であってよい。また、UE122がRRC_INACTIVE状態になるのは、UE122が5GCに接続している場合で、RRC接続が休止しているときであってよい。UE122が、RRC_CONNECTED状態でも、RRC_INACTIVE状態でも無いとき、UE122はRRC_IDLE状態であってよい。
なお、UE122がEPCに接続している場合、RRC_INACTIVE状態を持たないが、E-UTRANによってRRC接続の休止が開始されてもよい。UE122がEPCに接続している場合、RRC接続が休止されるとき、UE122はUEのASコンテキストと復帰(リジューム:resume)に用いる識別子(resumeIdentity)を保持してRRC_IDLE状態に遷移してよい。UE122のRRCレイヤの上位レイヤ(例えばNASレイヤ)は、UE122がUEのASコンテキストを保持しており、かつE-UTRANによってRRC接続の復帰が許可(Permit)されており、かつUE122がRRC_IDLE状態からRRC_CONNECTED状態に遷移する必要があるとき、休止されたRRC接続の復帰を開始してもよい。
EPC104に接続するUE122と、5GC110に接続するUE122とで、RRC接続の休止の定義が異なってよい。また、UE122がEPCに接続している場合(RRC_IDLE状態で休止している場合)と、UE122が5GCに接続している場合(RRC_INACTIVE状態で休止している場合)とで、UE122がRRC接続の休止から復帰する手順のすべてあるいは一部が異なってよい。
なお、RRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態、RRC_IDLE状態のことをそれぞれ、RRC接続状態(RRC connected mode)、RRC不活性状態(RRC inactive mode)、RRCアイドル状態(RRC idle mode)と呼んでよいし、誤認する恐れがない場合は、単に、接続状態(connected mode)、不活性状態(inactive mode)、アイドル状態(idle mode)と呼んでよい。
UE122が保持するUEのASコンテキストは、現在のRRC設定、現在のセキュリティコンテキスト、ROHC(RObust Header Compression)状態を含むPDCP状態、接続元(Source)のPCellで使われていたC-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)、セル識別子(cellIdentity)、接続元のPCellの物理セル識別子、のすべてあるいは一部を含む情報であってよい。なお、eNB102およびgNB108の内のいずれかまたは全ての保持するUEのASコンテキストは、UE122が保持するUEのASコンテキストと同じ情報を含んでもよいし、UE122が保持するUEのASコンテキストに含まれる情報とは異なる情報が含まれてもよい。
セキュリティコンテキストとは、ASレベルにおける暗号鍵、NH(Next Hop parameter)、次ホップのアクセス鍵導出に用いられるNCC(Next Hop Chaining Counter parameter)、選択されたASレベルの暗号化アルゴリズムの識別子、リプレイ保護のために用いられるカウンター、のすべてあるいは一部を含む情報であってよい。
端末装置に対し基地局装置から設定される、セルグループ(Cell Group)について説明する。
セルグループは、1つのスペシャルセル(Special Cell:SpCell)のみで構成されてもよい。またセルグループは、1つのSpCellと、1つ又は複数のセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)とで構成されてもよい。即ちセルグループは、1つのSpCellと、必要に応じて(optionally)1つ又は複数のSCellから構成されてよい。
なおMACエンティティがマスターセルグループ(Master Cell Group:MCG)に関連付けられている場合、SpCellはプライマリセル(Primary Cell:PCell)を意味してよい。またMACエンティティがセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group:SCG)に関連付けられている場合、SpCellはプライマリSCGセル(Primary SCG Cell:PSCell)を意味してよい。またMACエンティティがセルグループに関連付けられていない場合、SpCellはPCellを意味してよい。PCell、PSCellおよびSCellはサービングセルである。
SpCellはPUCCH送信およびコンテンション基準ランダムアクセス(contention-based Random Access)をサポートしてよい。SpCellは常に活性化された状態であってもよい。
PCellはRRCアイドル状態の端末装置がRRC接続状態に遷移する際の、RRC接続確立手順に用いられるセルであってよい。またPCellは、端末装置がRRC接続の再確立を行う、RRC接続再確立手順に用いられるセルであってよい。またPCellは、ハンドオーバの際のランダムアクセス手順に用いられるセルであってよい。
PSCellは、後述するセカンダリノード(Secondary Node:SN)追加の際に、ランダムアクセス手順に用いられるセルであってよい。またSpCellは、上述の用途以外の用途に用いられるセルであってよい。
なお、セルグループがSpCell及び1つ以上のSCellから構成される場合、このセルグループにはキャリアアグリゲーション(carrier aggregation:CA)が設定されていると言ってよい。また、CAが設定されている端末装置に対して、SpCellに対して追加の無線リソースを提供しているセルはSCellを意味してよい。
RRCによって設定されているサービングセルのグループで、その中の上りリンクが設定されているセルに対し同じタイミング参照セル(timing reference cell)および同じタイミングアドバンスの値を使用しているセルグループのことをタイミングアドバンスグループ(Timing Advance Group:TAG)と呼んでよい。またMACエンティティのSpCellを含むTAGはプライマリタイミングアドバンスグループ(Primary Timing Advance Group:PTAG)を意味してよい。また上記PTAG以外のTAGはセカンダリタイミングアドバンスグループ(Secondary Timing Advance Group:STAG)を意味してよい。
またDual Connectivity(DC)や、Multi-Radio Dual Connectivity(MR-DC)が行われる場合、端末装置対し基地局装置からセルグループの追加が行われてよい。DCとは、第1の基地局装置(第1のノード)と第2の基地局装置(第2のノード)がそれぞれ構成するセルグループの無線リソースを利用してデータ通信を行う技術であってよい。MR-DCはDCに含まれる技術であってよい。DCを行うために、第1の基地局装置が第2の基地局装置を追加してよい。第1の基地局装置のことをマスターノード(Master Node:MN)と呼んでよい。
またマスターノードが構成するセルグループをマスターセルグループ(Master Cell Group:MCG)と呼んでよい。第2の基地局装置のことをセカンダリノード(Secondary Node:SN)と呼んでよい。またセカンダリノードが構成するセルグループをセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group:SCG)と呼んでよい。なお、マスターノードとセカンダリノードは同じ基地局装置内に構成されていてもよい。
また、DCが設定されていない場合において、端末装置に設定されるセルグループのことをMCGと呼んでよい。また、DCが設定されていない場合において、端末装置に設定されるSpCellはPCellであってよい。
なお、MR-DCとは、MCGにE-UTRA、SCGにNRを用いたDCを行う技術であってよい。またMR-DCとは、MCGにNR、SCGにE-UTRAを用いたDCを行う技術であってもよい。またMR-DCとは、MCG及びSCGの両方にNRを用いたDCを行う技術であってもよい。MCGにE-UTRA、SCGにNRを用いるMR-DCの例として、コア網にEPCを用いるEN-DC(E-UTRA-NR Dual Connectivity)があってよいし、コア網に5GCを用いるNGEN-DC(NG-RAN E-UTRA-NR Dual Connectivity)があってよい。
またMCGにNR、SCGにE-UTRAを用いるMR-DCの例として、コア網に5GCを用いるNE-DC(NR-E-UTRA Dual Connectivity)があってよい。またMCG及びSCGの両方にNRを用いるMR-DCの例として、コア網に5GCを用いるNR-DC(NR-NR Dual Connectivity)があってよい。
なお端末装置において、MACエンティティは各セルグループに対して1つ存在してよい。例えば端末装置にDC又はMR-DCが設定される場合において、MCGに対する1つのMACエンティティ、及びSCGに対する1つのMACエンティティが存在してよい。
端末装置におけるMCGに対するMACエンティティは、全ての状態(RRCアイドル状態、RRC接続状態、及びRRC不活性状態など)の端末装置において、常に確立されていてよい。また端末装置におけるSCGに対するMACエンティティは、端末装置にSCGが設定される際、端末装置によって生成(create)されてよい。
また端末装置の各セルグループに対するMACエンティティは、端末装置が基地局装置からRRCメッセージを受け取ることにより設定が行われてよい。EN-DC、及びNGEN-DCにおいて、MCGに対するMACエンティティはE-UTRA MACエンティティであってもよく、SCGに対するMACエンティティはNR MACエンティティであってよい。また、NE-DCにおいて、MCGに対するMACエンティティはNR MACエンティティであってもよく、SCGに対するMACエンティティはE-UTRA MACエンティティであってよい。
またNR-DCにおいて、MCG及びSCGに対するMACエンティティは共にNR MACエンティティであってよい。なお、MACエンティティが各セルグループに対して1つ存在することを、MACエンティティは各SpCellに対して1つ存在すると言い換えてよい。また、各セルグループに対する1つのMACエンティティを、各SpCellに対する1つのMACエンティティと言い換えてよい。
無線ベアラについて説明する。E-UTRAのSRBにはSRB0からSRB2が定義されてよいし、これ以外のSRBが定義されてよい。NRのSRBにはSRB0からSRB3が定義されてよいし、これ以外のSRBが定義されてよい。
SRB0は、論理チャネルのCCCHを用いて送信、および/または受信が行われる、RRCメッセージのためのSRBであってよい。
SRB1は、RRCメッセージのため、及びSRB2の確立前のNASメッセージのためのSRBであってよい。SRB1を用いて送信、および/または受信が行われるRRCメッセージには、ピギーバックされたNASメッセージが含まれてよい。SRB1を用いて送信、および/または受信される全てのRRCメッセージやNASメッセージには、論理チャネルのDCCHが用いられてよい。
SRB2は、NASメッセージのため、及び記録測定情報(logged measurement information)を含むRRCメッセージのためのSRBであってよい。SRB2を用いて送信、および/または受信される全てのRRCメッセージやNASメッセージには、論理チャネルのDCCHが用いられてよい。また、SRB2はSRB1よりも低い優先度であってよい。
SRB3は、端末装置に、EN-DC、NGEN-DC、NR-DCなどが設定されているときの特定のRRCメッセージを送信、および/または受信するためのSRBであってよい。SRB3を用いて送信、および/または受信される全てのRRCメッセージやNASメッセージには、論理チャネルのDCCHが用いられてよい。また、その他の用途のために他のSRBが用意されてもよい。DRBは、ユーザデータのための無線ベアラであってよい。DRBを用いて送信、および/または受信が行われるRRCメッセージには、論理チャネルのDTCHが用いられてもよい。
端末装置における無線ベアラについて説明する。無線ベアラにはRLCベアラが含まれてよい。RLCベアラは1つ又は2つのRLCエンティティと論理チャネルで構成されてよい。RLCベアラにRLCエンティティが2つ存在する場合のRLCエンティティはTM RLCエンティティ、および/または単方向UMモードのRLCエンティティにおける、送信RLCエンティティ及び受信RLCエンティティであってよい。
SRB0は1つのRLCベアラから構成されてよい。SRB0のRLCベアラはTMのRLCエンティティ、及び論理チャネルから構成されてよい。SRB0は全ての状態(RRCアイドル状態、RRC接続状態、及びRRC不活性状態など)の端末装置において、常に確立されていてよい。
SRB1は端末装置がRRCアイドル状態からRRC接続状態に遷移する際、基地局装置から受信するRRCメッセージにより、端末装置に1つ確立および/または設定されてよい。SRB1は1つのPDCPエンティティ、及び1つ又は複数のRLCベアラから構成されてよい。SRB1のRLCベアラはAMのRLCエンティティ、及び論理チャネルから構成されてよい。
SRB2はASセキュリティが活性化されたRRC接続状態の端末装置が基地局装置から受信するRRCメッセージにより、端末装置に1つ確立および/または設定されてよい。SRB2は1つのPDCPエンティティ、及び1つ又は複数のRLCベアラから構成されてよい。SRB2のRLCベアラはAMのRLCエンティティ、及び論理チャネルから構成されてよい。なお、SRB1及びSRB2の基地局装置側のPDCPはマスターノードに置かれてよい。
SRB3はEN-DC、又はNGEN-DC、又はNR-DCにおけるセカンダリノードが追加される際、又はセカンダリノードが変更される際に、ASセキュリティが活性化されたRRC接続状態の端末装置が基地局装置から受信するRRCメッセージにより、端末装置に1つ確立および/または設定されてよい。SRB3は端末装置とセカンダリノードとの間のダイレクトSRBであってよい。SRB3は1つのPDCPエンティティ、及び1つ又は複数のRLCベアラから構成されてよい。SRB3のRLCベアラはAMのRLCエンティティ、及び論理チャネルから構成されてよい。SRB3の基地局装置側のPDCPはセカンダリノードに置かれてよい。
DRBはASセキュリティが活性化されたRRC接続状態の端末装置が基地局装置から受信するRRCメッセージにより、端末装置に1つ又は複数確立および/または設定されてよい。DRBは1つのPDCPエンティティ、及び1つ又は複数のRLCベアラから構成されてよい。DRBのRLCベアラはAM又はUMのRLCエンティティ、及び論理チャネルから構成されてよい。
なお、MR-DCにおいて、マスターノードにPDCPが置かれる無線ベアラのことを、MN終端(ターミネティド:terminated)ベアラと呼んでよい。また、MR-DCにおいて、セカンダリノードにPDCPが置かれる無線ベアラのことを、SN終端(ターミネティド:terminated)ベアラと呼んでよい。なお、MR-DCにおいて、RLCベアラがMCGにのみ存在する無線ベアラのことを、MCGベアラ(MCG bearer)と呼んでよい。また、MR-DCにおいて、RLCベアラがSCGにのみ存在する無線ベアラのことを、SCGベアラ(SCG bearer)と呼んでよい。またDCにおいて、RLCベアラがMCG及びSCG両方に存在する無線ベアラのことをスプリットベアラ(split bearer)と呼んでよい。
端末装置にMR-DCが設定される場合、端末装置に確立/及び又は設定されるSRB1及びSRB2のベアラタイプは、MN終端MCGベアラおよび/またはMN終端スプリットベアラであってよい。また端末装置にMR-DCが設定される場合、端末装置に確立/及び又は設定されるSRB3のベアラタイプは、SN終端SCGベアラであってよい。また端末装置にMR-DCが設定される場合、端末装置に確立/及び又は設定されるDRBのベアラタイプは、全てのベアラタイプのうちの何れかであってよい。
E-UTRAで構成されるセルグループに確立および/または設定されるRLCベアラに対し、確立および/または設定されるRLCエンティティは、E-UTRA RLCであってよい。またNRで構成されるセルグループに確立および/または設定されるRLCベアラに対し、確立および/または設定されるRLCエンティティは、NR RLCであってよい。
端末装置にEN-DCが設定され場合、MN終端MCGベアラに対し確立および/または設定されるPDCPエンティティは、E-UTRA PDCP又はNR PDCPの何れかであってよい。また端末装置にEN-DCが設定される場合、その他のベアラタイプの無線ベアラ、即ちMN終端スプリットベアラ、MN終端SCGベアラ、SN終端MCGベアラ、SN終端スプリットベアラ、及びSN終端SCGベアラ、に対して確立および/または設定されるPDCPは、NR PDCPであってよい。
また端末装置にNGEN-DC、又はNE-DC、又はNR-DCが設定される場合、全てのベアラタイプにおける無線ベアラに対して確立および/または設定されるPDCPエンティティは、NR PDCPであってよい。
なおNRにおいて、端末装置に確立および/または設定されるDRBは1つのPDUセッションに紐づけられよい。端末装置において1つのPDUセッションに対し、1つのSDAPエンティティが確立および/または設定されてよい。端末装置に確立および/または設定SDAPエンティティ、PDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び論理チャネルは、端末装置が基地局装置から受信するRRCメッセージにより確立および/または設定されてよい。
なお、MR-DCが設定されるか否かに関わらず、マスターノードがeNB102でEPC104をコア網とするネットワーク構成をE-UTRA/EPCと呼んでよい。またマスターノードがeNB102で5GC110をコア網とするネットワーク構成をE-UTRA/5GCと呼んでよい。またマスターノードがgNB108で5GC110をコア網とするネットワーク構成をNR、又はNR/5GCと呼んでよい。MR-DCが設定されない場合において、上述のマスターノードとは、端末装置と通信を行う基地局装置のことを指してよい。
次にLTE及びNRにおけるハンドオーバについて説明する。
ハンドオーバとはRRC接続状態のUE122がサービングセルを変更する処理であってよい。ハンドオーバは、UE122がeNB102、および/またはgNB108より、ハンドオーバを指示するRRCメッセージを受信した時に行われてよい。ハンドオーバを指示するRRCメッセージとは、ハンドオーバを指示するパラメータ(例えばMobilityControlInfoという名称の情報要素、又はReconfigurationWithSyncという名称の情報要素)を含むRRCコネクションの再設定に関するメッセージのことであってよい。
なお上述のMobilityControlInfoという名称の情報要素のことを、モビリティ制御設定情報要素、又はモビリティ制御設定、又はモビリティ制御情報と言い換えてよい。なお上述のReconfigurationWithSyncという名称の情報要素のことを同期付再設定情報要素、又は同期付再設定と言い換えてよい。またハンドオーバを指示するRRCメッセージとは、他のRATのセルへの移動を示すメッセージ(例えばMobilityFromEUTRACommand、又はMobilityFromNRCommand)のことであってよい。またハンドオーバのことを同期付再設定(reconfiguration with sync)と言い換えてよい。
またUE122がハンドオーバを行うことができる条件に、ASセキュリティが活性化されている時、SRB2が確立されている時、少なくとも一つのDRBが確立していることのうちの一部又は全てを含んでよい。
なお、端末装置は、ハンドオーバを指示するRRCメッセージに基づいて、サービングセルが変更されない処理を実行してもよい。すなわち、現在のサービングセルと同一のセルをターゲットのセルとしたハンドオーバ処理が端末装置によって実行されてもよい。
端末装置のMACエンティティにおける上りリンクの時間整合(Uplink Time Alignment)について説明する。
端末装置のMACエンティティは、RRCによって上りリンク時間整合の維持(Maintenance)のための以下のパラメータが設定されてよい。
TAGごとの時間整合タイマー(timeAlignmentTimner):MACエンティティが、このタイマーに対応付けられたTAGに属するサービングセルの上りリンクの時間整合がとれているとみなす(換言すると、上りリンクの同期がとれているとみなす)時間を制御するために用いられるタイマー。
端末装置のMACエンティティは、上りリンク時間整合の維持のために、以下の(A)から(D)の一部または全部を実行する。
(A)タイミングアドバンスコマンドMAC制御要素を受信し、もし、指示されたTAGで、下りリンクと上りリンクの間のタイミングアドバンスを示すパラメータ(N_TA)が維持されているなら、(1)この指示されたTAGのためのタイミングアドバンスコマンドを適用し、(2)この指示されたTAGに対応づけられた時間整合タイマーをスタートまたは再スタートする。
(B)あるTAGに属するサービングセルのためのランダムアクセス応答メッセージ、または、SpCellのためのMSGB、でタイミングアドバンスコマンドを受信したとき、以下の(B-1)から(B-3)の一部または全部を実行してよい。
(B-1)もし、ランダムアクセスプリアンブルが衝突型(Contention-based)ランダムアクセスプリアンブルの中からMACエンティティによって選ばれたのではないなら、以下の(B-1-1)から(B-1-2)の処理を行う。
(B-1-1)このTAGに対するタイミングアドバンスコマンドを適用する。
(B-1-2)このTAGに対応づけられた時間整合タイマーをスタートまたは再スタートする。
(B-2)(B-1)の条件に合致せず、このTAGに対応付けられた時間整合タイマーが走っていないなら、以下の(B-2-1)から(B-2-3)の処理をおこなう。
(B-2-1)このTAGに対するタイミングアドバンスコマンドを適用する。
(B-2-2)このTAGに対応づけられた時間整合タイマーをスタートする。
(B-2-3)ランダムアクセス手順における衝突解決(Contention Resolution)が成功しなかったとみなしたとき、または、UE衝突解決識別子(UE contention Resolution Identity)MAC制御要素を含むMAC PDUのためのHARQフィードバックを送信したあとに、SI要求のための衝突解決が成功したとみなしたとき、このTAGに対応づけられた時間整合タイマーをストップする。
(B-3)(B-1)および(B-2)のいずれの条件にも合致しないなら、受信したタイミングアドバンスコマンドを無視する。
(C)絶対(Absolute)タイミングアドバンスコマンドを、C-RNTI MAC制御要素を含むMSGA送信の返信として受信したとき、(1)PTAGに対するタイミングアドバンスコマンドを適用し、(2)PTAGに対応付けられた時間整合タイマーをスタートまたは再スタートする。
(D)時間整合タイマーが満了したとき、以下の(D-1)から(D-2)の一部または全部を実行してよい。
(D-1)もし、PTAGに対応付けられた時間整合タイマーが満了したなら、以下の(D-1-1)から(D-1-8)の処理の一部または全部を実行してよい。
(D-1-1)すべてのサービングセルのすべてのHARQバッファをフラッシュする。
(D-1-2)もし、何れかのサービングセルにPUCCHが設定されていたなら、すべてのサービングセルのPUCCHをリリースすることを端末装置のRRCエンティティに通知する。
(D-1-3) もし、何れかのサービングセルにSRSが設定されていたなら、すべてのサービングセルのSRSをリリースすることを端末装置のRRCエンティティに通知する。
(D-1-4)すべての設定されたConfigured downlink assignmentとConfigured uplink grantをクリアする。
(D-1-5) セミパーシステントCSI報告のためのすべてのPUSCHリソースをクリアする。
(D-1-6)すべての走っている時間整合タイマーが満了したとみなす。
(D-1-7)すべてのTAGのN_TAを維持する。
(D-1-8)もし、不活性化されたセカンダリセルグループのPTAGの時間整合タイマーが満了したなら、このセカンダリセルグループのセルにおけるビーム失敗の検出および/または回復を行わない。
(D-2)(D-1)の条件に合致せず、もし、STAGに対応付けられた時間整合タイマーが満了したなら、このTAGに属するすべてのサービングセルに対して、以下の(D-2-1)から(D-2-6)の一部または全部を実行してよい。
(D-2-1) すべてのHARQバッファをフラッシュする。
(D-2-2) もし、PUCCHが設定されていたなら、これをリリースすることを端末装置のRRCエンティティに通知する。
(D-2-3) もし、SRSが設定されていたなら、これをリリースすることを端末装置のRRCエンティティに通知する。
(D-2-4) すべての設定されたConfigured downlink assignmentとConfigured uplink grantをクリアする。
(D-2-5) セミパーシステントCSI報告のためのすべてのPUSCHリソースをクリアする。
(D-2-6) このTAGのN_TAを維持する。
端末装置のMACエンティティは、このMACのTAG間の上りリンクタイミングの最大差、または、端末装置の何れかのMACエンティティのTAG間の上りリンクタイミングの最大差が上限を超えた結果、SCellでの上りリンク送信を停止したとき、このSCellに対応付けられたTAGの時間整合タイマーは満了したとみなしてよい。
端末装置のMACエンティティは、あるSCellの属するTAGに対応付けられた時間整合タイマーが走っていないとき、このSCellにおいて、ランダムアクセスプリアンブルとMSGAの送信以外の送信を実行しない。さらに、端末装置のMACエンティティは、PTAGに対応付けられた時間整合タイマーが走っていないとき、SpCellにおけるランダムアクセスプリアンブルとMSGAの送信以外のすべての送信を実行しない。
端末装置と基地局装置との間で送受信される、RRCメッセージのフローについて説明する。図4は、本発明の実施の形態に係るRRCにおける、各種設定のための手順(procedure)のフローの一例を示す図である。図4は、基地局装置(eNB102、および/またはgNB108)から端末装置(UE122)にRRCメッセージが送られる場合のフローの一例である。
図4において、基地局装置はRRCメッセージを作成する(ステップS400)。基地局装置におけるRRCメッセージの作成は、基地局装置が報知情報(SI:System Information)やページング情報を配信するため行われてよい。また基地局装置におけるRRCメッセージの作成は、基地局装置が特定の端末装置に対して処理を行わせるために行われてよい。特定の端末装置に対して行わせる処理は、例えばセキュリティに関する設定、RRC接続の再設定、異なるRATへのハンドオーバ、RRC接続の休止、RRC接続の解放などの処理を含んでよい。
RRC接続の再設定処理には、例えば無線ベアラの制御(確立、変更、解放など)、セルグループの制御(確立、追加、変更、解放など)、メジャメント設定、ハンドオーバ、セキュリティ鍵更新、などの処理が含まれてよい。また基地局装置におけるRRCメッセージの作成は、端末装置から送信されたRRCメッセージへの応答のために行われてよい。端末装置から送信されたRRCメッセージへの応答は、例えばRRCセットアップ要求への応答、RRC再接続要求への応答、RRC再開要求への応答などを含んでよい。
RRCメッセージには各種情報通知や設定のための情報(パラメータ)が含まれる。これらのパラメータは、フィールドおよび/または情報要素呼ばれてよく、ASN.1(Abstract Syntax Notation One)という記述方式を用いて記述されてよい。
図4において、次に基地局装置は、作成したRRCメッセージを端末装置に送信する(ステップS402)。次に端末装置は受信した上述のRRCメッセージに従って、設定などの処理が必要な場合には処理を行う(ステップS404)。処理を行った端末装置は、基地局装置に対し、応答のためのRRCメッセージを送信してよい(不図示)。
RRCメッセージは、上述の例に限らず、他の目的に使われてよい。
なおMR-DCにおいて、マスターノード側のRRCが、SCG側の設定(セルグループ設定、無線ベアラ設定、測定設定など)のためのRRCメッセージを、端末装置との間で転送するのに用いられてよい。例えばEN-DC、又はNGEN-DCにおいて、eNB102とUE122との間で送受信されるE-UTRAのRRCメッセージに、NRのRRCメッセージがコンテナの形で含まれてよい。またNE-DCにおいて、gNB108とUE122との間で送受信されるNRのRRCメッセージに、E-UTRAのRRCメッセージがコンテナの形で含まれてよい。SCG側の設定のためのRRCメッセージは、マスターノードとセカンダリノードの間で送受信されてよい。
なお、MR-DCを利用する場合に限らず、eNB102からUE122に送信されるE-UTRA用RRCメッセージに、NR用RRCメッセージが含まれていてよいし、gNB108からUE122に送信されるNR用RRCメッセージに、E-UTRA用RRCメッセージが含まれていてよい。
RRCコネクションの再設定に関するRRCメッセージに含まれる、パラメータの一例を説明する。
図7は、図4において、NRでのRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれる、無線ベアラ設定に関するフィールド、および/または情報要素を表すASN.1記述の一例である。
また図8は、図4において、E-UTRAでのRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれる、無線ベアラ設定に関するフィールド、および/または情報要素を表すASN.1記述の一例である。
図7、図8に限らず、本発明の実施の形態におけるASN.1の例で、<略>及び<中略>とは、ASN.1の表記の一部ではなく、他の情報を省略していることを示す。なお<略>又は<中略>という記載の無い所でも、情報要素が省略されていてよい。なお本発明の実施の形態においてASN.1の例はASN.1表記方法に正しく従ったものではない。本発明の実施の形態においてASN.1の例は、本発明の実施形態におけるRRCメッセージのパラメータの一例を表記したものであり、他の名称や他の表記が用いられてよい。またASN.1の例は、説明が煩雑になることを避けるために、本発明の一形態と密接に関連する主な情報に関する例のみを示す。
なお、ASN.1で記述されるパラメータを、フィールド、情報要素等に区別せず、全て情報要素と言う場合がある。また本発明の実施の形態において、RRCメッセージに含まれる、ASN.1で記述されるフィールド、情報要素等を、情報と言い換えてもよく、パラメータと言い換えてもよい。なおRRCコネクションの再設定に関するメッセージとは、NRにおけるRRC再設定メッセージであってよいし、E-UTRAにおけるRRCコネクション再設定メッセージであってよい。
セルの活性化(Activation)および不活性化(Deactivation)について説明する。デュアルコネクティビティで通信する端末装置において、前述のRRCコネクションの再設定に関するメッセージによって、マスターセルグループ(MCG)の設定とセカンダリセルグループ(SCG)が設定される。各セルグループは、特別なセル(SpCell)とそれ以外の0個以上のセル(セカンダリセル:SCell)とで構成されてよい。MCGのSpCellはPCellとも称する。SCGのSpCellはPSCellとも称する。セルの不活性化は、SpCellには適用されず、SCellに適用されてよい。
また、セルの不活性化は、PCellには適用されず、PSCellには適用されてもよい。この場合、セルの不活性化は、SpCellとSCellとで異なる処理であってもよい。
セルの活性化および不活性化はセルグループ毎に存在するMACエンティティで処理されてよい。端末装置に設定されたSCellは下記(A)、(B)、および/または(C)によって活性化および/または不活性化されてよい。
(A)SCell活性化/不活性化を示すMAC CEの受信
(B)PUCCHが設定されていないSCellごとに設定されるSCell不活性タイマー(タイマーが満了することに基づいてSCellが不活性化される)
(C)RRCメッセージによってSCellごとに設定されるSCell状態(sCellState)(SCellの設定にSCell状態のフィールドが含まれることに基づいてSCellが活性化される)
具体的には、端末装置のMACエンティティはセルグループに設定された各SCellに対して以下の処理(AD)の各処理の一部または全部をおこなってよい。
(処理AD)
(1)もし、SCellが設定される際に、RRCパラメータ(SCell状態)がactivatedに設定されている、またはSCellを活性化させるMAC CEを受信した場合、UE122のMACエンティティは処理(AD-1)を行う。そうでなく、もし、SCellを不活性化させるMAC CEを受信した、または、もし、活性状態のSCellにおいてSCell不活性タイマーが満了したら、UE122のMACエンティティは処理(AD-2)を行う。
(2)もし、活性状態のSCellのPDCCHによって上りリンクグラントまたは下りリンク割り当てが通知されたら、または、もし、あるサービングセルのPDCCHによって、活性状態のSCellに対する上りリンクグラントまたは下りリンク割り当てが通知されたら、または、もし、設定された上りリンクグラントにおいてMAC PDUが送信されたら、または、もし、設定された下りリンク割り当てにおいてMAC PDUが受信されたら、UE122のMACエンティティはそのSCellに関連付けられたSCell不活性タイマーを再スタートする。
(3)もし、SCellが不活性状態となったら、UE122のMACエンティティは処理(AD-3)を行う。
(処理AD-1)
端末装置のMACエンティティは、下記(1)から(3)の一部または全部を実行(Perform)してよい。
(1)もし、NRにおいて、このSCellを活性化させるMAC CEを受信する前にこのSCellが不活性状態であった、または、もし、SCell設定の際にそのSCellに設定されているRRCパラメータ(sCellState)がactivatedに設定されているならば、UE122のMACエンティティは処理(AD-1-1)を行う。
(2)UE122のMACエンティティは、そのSCellに対応付けられたSCell不活性タイマーをスタート、または(すでにスタートしている場合は)再スタートする。
(3)もし、Active DL BWPが休眠BWP(Dormant BWP)でない場合、ストアされている設定(stored configuration)に従って、このSCellに対応付けられている、サスペンドされたタイプ1コンフィギュアード上りリンクグラントが存在すれば、)UE122のMACエンティティは、これを(再)初期化する。そして)UE122のMACエンティティは、PHRをトリガする。
(処理AD-1-1)
端末装置のMACエンティティは、下記(1)から(3)の一部または全部を実行(Perform)してよい。
(1)もし、そのSCellに対してRRCメッセージで設定されている第1アクティブ下りリンクBWP識別子(firstActiveDownlinkBWP-Id)で示されるBWPが、休眠(Dormant)BWPに設定されていないなら、UE122のMACエンティティは処理(AD-1-1-1)を行う。
(2)もし、そのSCellに対してRRCメッセージで設定されている第1アクティブ下りリンクBWP識別子(firstActiveDownlinkBWP-Id)で示されるBWPが、休眠(Dormant)BWPに設定されているなら、UE122のMACエンティティは、もし、このサービングセルのBWP不活性タイマー(bwp-InactivityTimer)が走っているなら、これを止める。
(3) UE122のMACエンティティは、そのSCellに対してRRCメッセージで設定されている、第1アクティブ下りリンクBWP識別子(firstActiveDownlinkBWP-Id)で示される下りリンクのBWPと、第1アクティブ上りリンクBWP識別子(firstActiveUplinkBWP-Id)で示される上りリンクのBWPを活性化させる。
(処理AD-1-1-1)
端末装置のMACエンティティは、既定のタイミングでSCellを活性状態にして、下記(A)から(E)の一部または全部を含む通常のSCell動作(Operation)を適用(実施)してよい。
(A)このSCellにおけるサウンディング参照信号(SRS)の送信
(B)このSCellのためのチャネル状態情報(CSI)の報告
(C)このSCellにおけるPDCCHのモニタ
(D)このSCellに対するPDCCHのモニタ(他のサービングセルにおいてこのSCellに対するスケジュールが行われる場合)
(E)もしPUCCHが設定されていれば、このSCellにおけるPUCCH送信
(処理AD-2)
端末装置のMACエンティティは、下記(A)から(D)の一部または全部を実行(Perform)してよい。
(A)既定のタイミングでこのSCellを不活性化する。
(B)このSCellに対応付けられたSCell不活性タイマーを停止する。
(C)このSCellに対応付けられたすべてのActive BWPを不活性化する。
(D)このSCellに対応付けられたHARQのバッファをフラッシュする。
(処理AD-3)
端末装置のMACエンティティは、下記(A)から(D)の一部または全部を実行(Perform)してよい。
(A)このSCellでSRSを送信しない。
(B)このSCellのためのCSIを報告しない。
(C)このSCellでPUCCH、UL-SCH、および/またはRACHを送信しない。
(D)このSCellのPDCCH、および/またはこのSCellに対するPDCCHのモニタをしない。
上記のように、MACエンティティが処理(AD)を行うことにより、SCellの活性化および不活性化が行われる。
また前述のようにSCellが追加される場合にRRCメッセージによってSCellの初期状態が設定されてもよい。
ここで、SCell不活性タイマーについて説明する。PUCCHが設定されないSCellに対しては、RRCメッセージによって、SCell不活性タイマーの値(タイマーが満了したとみなされる時間に関する情報)が通知されてよい。例えば、RRCメッセージでSCell不活性タイマーの値として40msを示す情報が通知された場合、上記処理(AD)において、タイマーをスタートまたは再スタートしてからタイマーが停止することなく通知された時間(ここでは40ms)が経過したしたときに、タイマーが満了したとみなされる。また、SCell不活性タイマーは、sCellDeactivationTimerという名称のタイマーであってもよい。
ここで、帯域部分(BWP)について説明する。
BWPはサービングセルの帯域の一部あるいは全部の帯域であってよい。また、BWPはキャリアBWP(Carrier BWP)と呼称されてもよい。端末装置には、1つまたは複数のBWPが設定されてよい。あるBWPは初期セルサーチで検出された同期信号に対応づけられた報知情報に含まれる情報によって設定されてもよい。また、あるBWPは初期セルサーチを行う周波数に対応づけられた周波数帯域幅であってもよい。また、あるBWPはRRCシグナリング(例えばDedicated RRC signaling)で設定されてもよい。
また、下りリンクのBWP(DL BWP)と上りリンクのBWP(UL BWP)とが個別に設定されてもよい。また、1つまたは複数の上りリンクのBWPが1つまたは複数の下りリンクのBWPと対応づけられてよい。また、上りリンクのBWPと下りリンクのBWPとの対応づけは既定の対応づけであってもよいし、RRCシグナリング(例えばDedicated RRC signaling)による対応付けでもよいし、物理層のシグナリング(例えば下りリンク制御チャネルで通知される下りリンク制御情報(DCI)による対応付けであってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
BWPは連続する物理無線ブロック(PRB:Physical Resource Block)のグループで構成されてよい。また、接続状態の端末装置に対して、各コンポーネントキャリアのBWP(1つまたは複数のBWP)のパラメータが設定されてよい。
各コンポーネントキャリアのBWPのパラメータには、(A)サイクリックプレフィックスの種類、(B)サブキャリア間隔、(C)BWPの周波数位置(例えば、BWPの低周波数側の開始位置または中央周波数位置)(周波数位置は例えば、ARFCNが用いられてもよいし、サービングセルの特定のサブキャリアからのオフセットが用いられてもよい。また、オフセットの単位はサブキャリア単位であってもよいし、リソースブロック単位でもよい。また、ARFCNとオフセットの両方が設定されるかもしれない。)、(D)BWPの帯域幅(例えばPRB数)、(E)制御信号のリソース設定情報、(F)SSブロックの中心周波数位置(周波数位置は例えば、ARFCNが用いられてもよいし、サービングセルの特定のサブキャリアからのオフセットが用いられてもよい。
また、オフセットの単位はサブキャリア単位であってもよいし、リソースブロック単位でもよい。また、ARFCNとオフセットの両方が設定されるかもしれない。)、の一部あるいは全部が含まれてよい。また、制御信号のリソース設定情報が、少なくともPCellおよび/またはPSCellの一部あるいは全部のBWPの設定に含まれてもよい。
端末装置は、1つまたは複数の設定されたBWPのうち、アクティブなBWP(Active BWP)において送受信をおこなってよい。端末装置に関連付けられている一つのサービングセルに対して設定された1つまたは複数のBWPのうち、ある時間において、最大で1つの上りリンクBWP、および/または最大で1つの下りリンクBWPとがアクティブなBWPとなるように設定されてもよい。活性化された下りリンクのBWPをAcitve DL BWPとも称する。活性化された上りリンクBWPをActive UL BWPとも称する。
次にBWPの不活性化について説明する。1つのサービングセルにおいて、1つまたは複数のBWPが設定されてよい。サービングセルにおけるBWP切り替え(BWP switching)は、不活性化されたBWP(インアクティブ(Inactive)BWPとも称する)を活性化して、活性化されていたBWPを不活性化するために用いられる。
BWP切り替えは、下りリンク割り当てまたは上りリンクグラントを示すPDCCH、BWP不活性タイマー、RRCシグナリング、またはランダムアクセス手順の開始のためにMACエンティティそれ自身によって制御される。サービングセルのActive BWPは、RRCまたはPDCCHによって示される。
次に休眠(Dormant)BWPについて説明する。休眠BWPへの入場(Entering)または休眠BWPからの退出(Leaving)は、BWP切り替えによってなされる。この制御はPDCCHによって、SCellごと、または休眠SCellグループ(Dormancy SCell Group)と呼ばれるグループごとに行われる。休眠SCellグループの設定は、RRCシグナリングによって示される。また、現在の仕様では休眠BWPはSCellにのみ適用される。なお、休眠BWPとはあるBWPを休眠状態に変化させるものではなく、UEに対して設定される1つまたは複数のBWPのうち、休眠用として設定される1つのBWPであると解釈してよい。また、休眠用としてUEに設定されるBWPは、複数あってもよい。
あるBWPが休眠BWPであることは、BWPの設定に特定のパラメータが含まれないことによって示されてもよい。例えば、下りリンクBWPの設定に含まれる、UE固有(Specific)なPDCCHのパラメータを設定するための情報要素であるPDCCH-Config情報要素が含まれないことによって、そのBWPが休眠BWPであることを示してもよい。また、例えば、下りリンクBWPの設定に含まれる、UE固有(Specific)なPDCCHのパラメータを設定するための情報要素であるPDCCH-Config情報要素に含まれるパラメータの一部が設定されない(含まれない)ことによって、そのBWPが休眠BWPであることを示してもよい。例えば、あるBWPの設定として、PDCCH-Config情報要素によって設定される、どこで、および/またはどのように、PDCCHの候補を検索(Search)するかを定義するサーチスペースに関する設定の一部または全部が設定されない(含まれない)ことによって、そのBWPが休眠BWPであることを示してもよい。
また、ある設定では、PCellやPSCellなどのSpCell及びPUCCHの送信がおこなえるPUCCH SCellへの休眠BWPの設定はサポートされないようにしてもよい。
ある設定された期間(アクティブ時間)の外で休眠BWPから退出することを示すPDCCHをSpCellで受信したUEは、予めRRCシグナリングで通知された第1の下りリンクBWP識別子で示される下りリンクBWPを活性化する。
ある設定された期間(アクティブ時間)の内で休眠BWPから退出することを示すPDCCHをSpCellで受信したUEは、予めRRCシグナリングで通知された第2の下りリンクBWP識別子で示される下りリンクBWPを活性化する。
休眠BWPに入場することを示すPDCCHを受信したUEは、予めRRCシグナリングで通知された第3の下りリンクBWP識別子(dormantDownlinkBWP-Id)で示される下りリンクBWPを活性化する。
上記の休眠BWPへの入場と退出は、BWP切り替えによって行われ、新たなBWPを活性化する際に、それまで活性状態であったBWPが不活性化される。すなわち、休眠BWPから退出する場合、休眠BWPが不活性化され、休眠BWPに入場する場合、休眠BWPが活性化される。
ここで、休眠BWPに入場することを示すPDCCHと休眠BWPから退場することを示すPDCCHについて説明する。
例えば、SpCellにおいて間欠受信(DRX)が設定されているUEは、DRXのアクティブタイムの外において、あるDCIフォーマット(例えばDCIフォーマット2_6)を検出するためにSpCellのActive BWPでPDCCHをモニタしてもよい。前記DCIフォーマットのCRCはあるRNTI(例えばPS-RNTI)でスクランブルされていてもよい。
休眠SCellグループが設定されたUEは、DCIフォーマット2_6のペイロードに含まれるビットマップ情報に基づき、Active DL BWPの切り替えを判断する。例えば、ビットマップのあるビットがひとつの休眠SCellグループに紐づけられ、ビットが1である場合に、Active DL BWPが休眠BWPであれば、あらかじめ設定された別のBWPにBWP切り替えを実行し、Active DL BWPが休眠BWPでなければ、そのBWPにとどまるようにしてもよい。また、ビットが0である場合に、Active DL BWPが休眠BWPになるようにBWP切り替えを実行してもよい。
UEはDRXのアクティブタイムにおいて、DCIフォーマット2_6の検出を目的としたPDCCHのモニタをしなくてもよい。
SpCellにおいて間欠受信(DRX)が設定されているUEは、DRXのアクティブタイムにおいて、あるDCIフォーマット(例えばDCIフォーマット0_1及び1_1)を検出するためにSpCellのActive BWPでPDCCHをモニタしてもよい。前記DCIフォーマットのCRCはあるRNTI(例えばC-RNTIまたはMCS-C-RNTI)でスクランブルされていてもよい。休眠SCellグループが設定されたUEは、DCIフォーマット0_1またはDCIフォーマット1_1のペイロードに含まれるビットマップ情報に基づき、Active DL BWPの切り替えを判断する。
例えば、ビットマップのあるビットがひとつの休眠SCellグループに紐づけられ、ビットが1である場合に、Active DL BWPが休眠BWPであれば、あらかじめ設定された別のBWPにBWP切り替えを実行し、Active DL BWPが休眠BWPでなければ、そのBWPにとどまるようにしてもよい。また、ビットが0である場合に、Active DL BWPが休眠BWPになるようにBWP切り替えを実行してもよい。また、前記「あらかじめ設定された別のBWP」は、DCIフォーマット2_6の説明で用いた「あらかじめ設定された別のBWP」とは異なるBWPであってよい。
UEはDRXのアクティブタイムの外において、DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット1_1の検出を目的としたPDCCHのモニタをしなくてもよい。
休眠BWPを抜けることを示すPDCCHをモニタすることとは、DRXのアクティブタイムの外でDCIフォーマット2_6の検出を目的としたPDCCHのモニタをし、DRXのアクティブタイムにおいて、DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット1_1の検出を目的としたPDCCHのモニタをすることであってよい。
BWPが設定された活性化された各サービングセルにおいて、MACエンティティは、もし、BWPが活性化され(Active BWPであり)、そのBWPが休眠BWPでないなら、下記(A)から(H)の一部または全部をおこなってよい。
(A)そのBWPでUL-SCHを送信する。
(B)もしPRACHオケージョンが設定されているなら、そのBWPでRACHを送信する。
(C)そのBWPでPDCCHをモニタする。
(D)もしPUCCHが設定されているなら、そのBWPでPUCCHを送信する。
(E)そのBWPでCSIを報告する。
(F)もしSRSが設定されているなら、そのBWPでSRSを送信する。
(G)そのBWPでDL-SCHを受信する。
(H)そのBWPで設定されてサスペンドされた、グラントタイプ1のコンフィギュアード上りリンクグラントを初期化する。
BWPが設定された活性化された各サービングセルにおいて、MACエンティティは、もし、BWPが活性化され(Active BWPであり)、そのBWPが休眠BWPであるなら、下記(A)から(G)の一部または全部をおこなってよい。
(A)このBWPのサービングセルのBWP不活性タイマーが走っているなら止める。
(B)そのBWPのPDCCHをモニタしない。
(C)そのBWPのためのPDCCHをモニタしない。
(D)そのBWPでDL-SCHを受信しない。
(F)そのBWPでSRSを送信しない。
(G)そのBWPでUL-SCHを送信しない。
(H)そのBWPでRACHを送信しない。
(I)そのBWPでPUCCHを送信しない。
(J)そのSCellに関連付けられたコンフィギュアード下りリンク割り当ておよびグラントタイプ2のコンフィギュアード上りリンクグラントをそれぞれクリアする。
(K)そのSCellに関連付けられたグラントタイプ1のコンフィギュアード上りリンクグラントをサスペンドする。
(L)もしビーム失敗に関する設定が設定されていたら、ビーム失敗(Beam Failure)を検出(Detect)し、もしビーム失敗が検出されたらビーム失敗回復(Beam Failure Recovery)を実行する。
MACエンティティは、もし、BWPが不活性化されたら、下記(A)から(I)の一部または全部をおこなってよい。
(A)そのBWPでUL-SCHを送信しない。
(B)そのBWPでRACHを送信しない。
(C)そのBWPでPDCCHをモニタしない。
(D)そのBWPでPUCCHを送信しない。
(E)そのBWPでCSIを報告しない。
(F)そのBWPでSRSを送信しない。
(G)そのBWPでDL-SCHを受信しない。
(H)そのBWPで設定された、グラントタイプ2のコンフィギュアード上りリンクグラントをクリアする。
(I)その不活性化されたBWP(インアクティブBWP)のグラントタイプ1のコンフィギュアード上りリンクグラントをサスペンドする。
次にBWPが設定されたUEにおけるランダムアクセス手順について説明する。あるサービングセルにおいてランダムアクセス手順を開始するときにMACエンティティはこのサービングセルの選択したキャリアにおいて、次の(A)から(E)の一部または全部の処理をおこなってよい。
(A)もし、PRACHを送信するリソース(オケージョン)が、Active UL BWPに対して設定されていなければ、(A1)Active UL BWPをRRCのパラメータ(initialUplinkBWP)によって示されるBWPに切り替え、(A2)もし、サービングセルがSpCellであれば、Active UL BWPをRRCのパラメータ初期下りリンクBWP(initialDownlinkBWP)によって示されるBWPに切り替える。
(B)もし、PRACHを送信するリソース(オケージョン)がActive UL BWPに対して設定されていれば、もし、サービングセルがSpCellであり、Active DL BWPとActive UL BWPとが同じ識別子(bwp-Id)を持たなければ、Active DL BWPをActive UL BWPの識別子と同じ識別子のBWPに切り替える。
(C)もしこのサービングセルのActive DL BWPに対応付けられたBWP不活性タイマーが走っていたらこのタイマーを止める。
(D)もしサービングセルがSCellなら、もしSpCellのActive DL BWPに対応付けられたBWP不活性タイマーが走っていたらこのタイマーを止める。
(E)SpCellのActive DL BWPとこのサービングセルのActive UL BWP上でランダムアクセスプロシージャを実行する。
次にBWP不活性タイマーについて説明する。BWP不活性タイマーが設定された活性化されたサービングセル(Activated Serving Cell)の各々に対してMACエンティティは、次の(A)の処理をおこなう。また、BWP不活性タイマーは、bwp-InactivityTimerという名称のタイマーであってもよい。
(A)もし、デフォルト下りリンクBWPの識別子(defaultDownlinkBWP-Id)が設定されており、Active DL BWPが識別子(dormantDownlinkBWP-Id)で示されるBWPでない、または、もしデフォルト下りリンクBWPの識別子(defaultDownlinkBWP-Id)が設定されておらず、Active DL BWPがinitialDownlinkBWPでなく、Active DL BWPが識別子(dormantDownlinkBWP-Id)で示されるBWPでないなら、MACエンティティは次の(A-1)および(A-2)の処理をおこなう。
(A-1)もし、Active DL BWPで、下りリンク割り当て(Assignment)または上りリンクグラントを示す、C-RNTIまたはCS-RNTIにアドレスされたPDCCHを受信した、または、もし、Active DL BWPのための、下りリンク割り当てまたは上りリンクグラントを示す、C-RNTIまたはCS-RNTIにアドレスされたPDCCHを受信した、または、もし、コンフィギュアード上りリンクグラントでMAC PDUが送信された、またはコンフィギュアード下りリンク割り当てでMAC PDUが受信されたなら、MACエンティティは次の(A-1-1)の処理をおこなう。
(A-1-1)もし、このサービングセルに関連付けられたランダムアクセス手順が実行中でない、または、このサービングセルに関連付けられた実行中のランダムアクセス手順が、C-RNTIにアドレスされたPDCCHの受信によって成功裏に完了(Successfully completed)したら、Active DL BWPに関連付けられたBWP不活性タイマーをスタートまたは再スタートする。
(A-2)もし、Active DL BWPに関連付けられたBWP不活性タイマーが満了(Expire)したら、MACエンティティは次の(A-2-1)の処理をおこなう。
(A-2-1)もし、defaultDownlinkBWP-Idが設定されていたら、このdefaultDownlinkBWP-Idで示されるBWPにBWP切り替えをおこない、そうでないなら、initialDownlinkBWPにBWP切り替えをおこなう。
また、MACエンティティは、もし、BWP切り替えのためのPDCCHを受信し、Active DL BWPを切り替えたら、次の(A)の処理をおこなってよい。
(A)もしデフォルト下りリンクBWPの識別子(defaultDownlinkBWP-Id)が設定されており、切り替えたActive DL BWPが識別子(dormantDownlinkBWP-Id)で示されるBWPでない、かつ、もし切り替えたActive DL BWPがdormantDownlinkBWP-Idで示されるBWPでないなら、Active DL BWPに関連付けられたBWP不活性タイマーをスタートまたは再スタートする。
RRC接続した端末装置による無線リンク失敗(RLF:Radio Link Failure)に関する動作の一例について説明する。
端末装置は、在圏する基地局装置から、サービングセルの物理層の問題(Physical layer problems)の検出のためのタイマー(例えばT310やT313)の値(t310やt313)、同期外(OoS:out-of?sync)の検出回数の閾値であるN310やN313、同期中(IS:in?sync)の検出回数の閾値であるN311やN314などの情報を報知情報やユーザ個別へのRRCメッセージによって取得する。また、前記タイマーの値や回数の閾値はデフォルトの値が設定されてもよい。また、EUTRAとNRとでタイマーの名前は異なってよい。
無線リンク監視のために、端末装置の物理層処理部は、例えば受信した参照信号の受信電力および/または同期信号の受信電力および/またはパケットの誤り率などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qout=200ms)を越えて特定の閾値(Qout)より悪いと推定(estimate)されるときに、上位レイヤであるRRC層処理部に対して「同期外(out-of-sync)」を通知する。また、物理層処理部は、例えば受信した参照信号の受信電力および/または同期信号の受信電力および/またはパケットの誤り率などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qin=100ms)を越えて特定の閾値(Qin)を超えると推定されるときに、上位レイヤであるRRC層処理部に対して「同期中(in-sync)」を通知する。なお、物理層処理部は、同期外あるいは同期中の上位レイヤへの通知を特定の間隔(例えばTReport_sync=10ms)以上あけて行うようにしてもよい。
ここで、例えば、閾値Qoutは、下りリンクの無線リンクが確実(reliably)には受信できず、さらに、既定のパラメータに基づく仮定(hypothetical)の下りリンク制御チャネル(PDCCH)の送信のブロック誤り率(Block error rate)が第1の特定の割合となるレベルとして定義されてもよい。また、例えば、閾値Qinは、下りリンクの無線リンク品質が著しく(significantly)Qoutの状態よりも確実に受信でき、さらに、既定のパラメータに基づく仮定の下りリンク制御チャネルの送信のブロック誤り率が第2の特定の割合となるレベルとして定義されてもよい。また、使用される周波数やサブキャリア間隔、サービスの種別などに基づき複数のブロック誤り率(閾値Qoutと閾値Qinのレベル)が定義されてもよい。また、第1の特定の割合、および/または第2の特定の割合は仕様書において定められる既定の値であってもよい。また、第1の特定の割合、および/または第2の特定の割合は基地局装置から端末装置に通知または報知される値であってもよい。
端末装置は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、ある種類の参照信号(例えばセル固有の参照信号(CRS))を用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)における無線リンク監視にどの参照信号を用いるかを示す設定(無線リンク監視設定:RadioLinkMonitoringConfig)を基地局装置から受け取り、設定された1つまたは複数の参照信号(ここではRLM-RSと称する)を用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置は、その他の信号を用いて無線リンク監視を行なってもよい。端末装置の物理層処理部は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において同期中となる条件を満たしている場合には、同期中を上位レイヤに通知してもよい。
前記監視設定:RadioLinkMonitoringConfig)は、下りリンクのBWPごとに設定されてよい。端末装置は、Active DL BWPであるBWPに対して設定された監視設定に基づき無線リンク監視を実施してよい。端末装置は、特定の条件において、既定のBWPまたは基地局装置から指定されたBWPに対して設定された監視設定に基づき無線リンク監視を実施してもよい。
前記無線リンク監視設定には、監視の目的を示す情報と、参照信号を示す識別子情報とが含まれてよい。例えば、監視の目的には、無線リンク失敗を監視する目的、ビームの失敗を監視する目的、あるいはその両方の目的、などが含まれてよい。また、例えば、参照信号を示す識別子情報は、セルの同期信号ブロック(Synchronization Signal Block:SSB)の識別子(SSB-Index)を示す情報が含まれてよい。すなわち、参照信号には同期信号が含まれてよい。また、例えば、参照信号を示す識別子情報は、端末装置に設定されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に紐づけられた識別子を示す情報が含まれてよい。
プライマリセルにおいて、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してよい。また、端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)を停止(Stop)してよい。端末装置のRRC層処理部は、タイマー(T310)が満了(Expire)した場合に、アイドル状態への遷移あるいはRRC接続の再確立手順を実施するようにしてもよい。例えば、AS Securityの確立状態に応じて端末装置の動作が異なってもよい。AS Securityが未確立の場合、端末装置はRRC IDLE状態に遷移し、AS Securityが確立済みの場合、端末装置は、RRC接続の再確立(Re?establishment)手順を実行してもよい。また、前記タイマーT310を開始または再開始する判断において、特定の複数のタイマーの何れも走っていないことを条件に加えてもよい。
また、プライマリセカンダリセルにおいて、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N313回)連続して受け取った場合にタイマー(T313)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N314回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T313)を停止(Stop)してもよい。端末装置のRRC層処理部は、タイマー(T313)が満了(Expire)した場合に、SCG障害をネットワークに通知するためのSCG障害情報手順(SCG failure information procedure)を実行してよい。なお、SCG障害はSCG失敗とも称する。また、SCG障害情報手順は、SCG失敗情報手順とも称する。
また、SpCell(MCGにおけるPCell、およびSCGにおけるPSCell)において、端末装置のRRC層処理部は、各SpCellにおいて物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合に当該SpCellのタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、各SpCellにおいて既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合に当該SpCellのタイマー(T310)を停止(Stop)してもよい。端末装置のRRC層処理部は、各SpCellのタイマー(T310)が満了(Expire)した場合に、SpCellがPCellであれば、アイドル状態への遷移あるいはRRC接続の再確立手順を実施するようにしてもよい。また、SpCellがPSCellであれば、SCG障害をネットワークに通知するためのSCG障害情報手順(SCG failure information procedure)を実行してよい。
また、例えば、早期の物理層問題を検出するために、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される早期同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T314)を開始(Start)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、T314が走っているときに既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T314)を停止(Stop)してもよい。
また、前記RLM-RSは明示的にあるいは暗示的にネットワークから設定されない場合には未定義であってもよい。端末装置は、ネットワーク(例えば基地局装置)からRLM-RSの設定がなされない場合には既定の条件に合う参照信号を用いた無線リンク監視をおこなってよい。
また、RLM-RSは、無線リンク監視で用いられる参照信号であり、複数のRLM-RSが端末装置に設定されてもよい。1つのRLM-RSのリソースは、1つのSSブロックまたは1つのCSI-RSのリソース(またはポート)であってもよい。
また、CRSを用いた無線リンク監視がEUTRAのセルで行われ、RLM-RSを用いた無線リンク監視がNRのセルで行われてよいが、これに限定されない。
無線リンク監視に基づく無線リンク失敗の検出について説明する。
端末装置は、MCGにおいて、タイマーT310が満了(Expire)したとき、またはタイマーT312が満了したとき、または複数の特定のタイマーが何れも走っていないときにMCGのMAC層からランダムアクセスの問題が通知されたとき、またはSRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことがMCGのRLC層から通知されたとき、端末装置はMCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。前記特定のタイマーはタイマーT310と、タイマーT312を含まない。
端末装置は、SCGにおいて、タイマーT310が満了(Expire)したとき、またはSCGにおいてタイマーT312が満了したとき、または複数の特定のタイマーが何れも走っていないときにSCGのMAC層からランダムアクセスの問題が通知されたとき、またはSRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことがSCGのRLC層から通知されたとき、端末装置はSCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。前記特定のタイマーはタイマーT310と、タイマーT312を含まない。
ランダムアクセスの問題は、MACエンティティにおいて、ランダムアクセスプリアンブルの再送回数が既定の回数に達したときに、そのランダムアクセスプリアンブル送信がSpCellで行われていたならば、そのSpCellを含むセルグループのMACエンティティから上位レイヤ(ここではRRCエンティティ)に通知されてよい。
端末装置は、MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断すると、無線リンク失敗情報として様々な情報を蓄積(Store)する。そして、もしASのセキュリティが活性化(Activate)していないなら、解放理由を「その他」に設定してRRC_CONNECTEDを離れる処理を開始する。もしASセキュリティが活性化しているなら、RRC接続再確立の手順を開始する。
端末装置は、タイマーT313が満了(Expire)したとき、またはSCGのMAC層からランダムアクセスの問題が通知されたとき、または再送が最大再送回数に達したことがSCGのRLC層から通知されたとき、端末装置はSCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断して、SCG無線リンク失敗として関連する情報を基地局装置に報告するための処理を開始する。
次にビーム失敗(Beam failure)の検出(Detection)およびリカバリ(Recovery)の手順について説明する。
MACエンティティにおいて、サービングセルごとにビーム失敗回復手順がRRCによって設定されてもよい。ビーム失敗は、下位レイヤ(PHY層)からMACエンティティに通知されるビーム失敗インスタンス通知をカウントすることによって検出される。MACエンティティはビーム失敗検出のために各サービングセルで下記の(A)、(B)、(C)の一部または全部の処理をおこなってよい。
(A)もし、下位レイヤからビーム失敗インスタンス通知を受信したら、タイマー(beamFailureDetectionTimer)をスタートまたは再スタートし、カウンタ(BFI-COUNTER)を一つ加算する。もしBFI_COUNTERの値が設定された閾値(beamFailureInstanceMaxCount)以上であれば、下記の(A-1)の処理をおこなう。
(A-1)もし、サービングセルがSCellなら、このサービングセルに対するビーム失敗回復(BFR)をトリガし、そうでなければ、SpCellでランダムアクセス手順を開始する。
(B)もし、このサービングセルに対する、beamFailureDetectionTimerが満了した、または、もし、beamFailureDetectionTimer、beamFailureInstanceMaxCount、および/またはビーム失敗検出のための参照信号の設定が上位レイヤによって変更されたら、BFI_COUNTERを0に設定する。
(C)もし、サービングセルがSpCellであり、ランダムアクセス手順(プロシージャ)が成功裏に完了したら、BFI_COUNTERを0に設定し、タイマー(beamFailureRecoveryTimer)を停止し、ビーム失敗回復手順が成功裏に完了したとみなす。そうでなく、もし、サービングセルがSCellで、SCellのビーム失敗回復のための情報(例えばSCell BFR MAC CEに含まれる情報)を送信するための、新しい上りリンクグラントを示すC-RNTIにアドレスされたPDCCHを受信したら、または、SCellが不活性状態であれば、BFI_COUNTERを0に設定し、ビーム失敗回復手順が成功裏に完了したとみなし、このサービングセルに対してトリガされたすべてのビーム失敗回復(BFR)をキャンセルする。
MACエンティティは、もし、ビーム失敗回復手順によって少なくとも1つのビーム失敗回復(BFR)がトリガされており、それがキャンセルされていないことに基づき、下記の(A)の処理をおこなう。
(A)もし、UL-SCHリソースが論理チャネルの優先度を考慮したうえでSCellのBFR MAC CEとそのサブヘッダを含めることができるのであれば、SCellのBFR MAC CEとそのサブヘッダを含める。そうでなければ、もし、UL-SCHリソースが論理チャネルの優先度を考慮したうえでSCellのトランケートしたBFR MAC CEとそのサブヘッダを含めることができるのであれば、SCellのトランケートしたBFR MAC CEとそのサブヘッダを含める。そうでなければ、SCellビーム失敗回復のためのスケジューリングリクエストをトリガする。
SCellの休眠は、このSCellにおいて休眠BWPを活性化することによっておこなわれる。また、SCellを休眠した状態であっても、このSCellにおけるCSIの測定、自動増幅制御(Automatic Gain Control:AGC)、およびビーム失敗回復を含むビーム制御(ビームマネジメント)はおこなわれてよい。
次に端末装置にSCGのPSCellおよび0個以上のSCellを追加する方法について説明する。
SCGのPSCellおよび0個以上のSCell の追加は、RRCコネクションの再設定に関するRRCメッセージによって行われてよい。図9から図13は、NRでのRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれる、SCGのPSCellおよび0個以上のSCell の追加に関するフィールド、および/または情報要素を表すASN.1記述の一例である。
なお、説明が煩雑になることを避けるため、各図のメッセージおよび/または情報要素は、実際のメッセージ構造および/または情報要素構造とは異なり、一部の構造化されたフィールドや情報要素が展開されている場合、および/または説明に直接関係しないフィールドや情報要素が省略されている場合がある。
図9に示すように、SCGのPSCellおよび0個以上のSCell を追加するために、RRC再設定メッセージ(RRCReconfigurationメッセージ)が使われてよい。RRC再設定メッセージには、下記(A)から(E)の情報の一部または全部が含まれてよい。また、RRC再設定メッセージにはそれ以外の情報が含まれてもよい。
(A)RRCトランザクションの識別子(rrc-TransactionIdentifier)
(B)無線ベアラを追加、修正、解放するための設定(radioBearerConfig)
(C)セカンダリセルグループの設定(secondaryCellGroup)
(D)マスターセルグループの設定(masterCellGroup)
(E)MR-DCにおけるセカンダリセルグループのRRC設定(mrdc-SecondaryCellGroupConfig)
RRC再設定メッセージがSRB3で端末装置に通知される場合には、SCGの設定は、RRCReconfigurationメッセージの上記(C)の設定によって通知されてよい。また、RRC再設定メッセージがSRB1で端末装置に通知される場合には、SCGの設定は、マスターノードによって生成されたRRCReconfigurationメッセージの上記(E)に含まれる、セカンダリノードによって生成されたRRC再設定メッセージによって通知されてよい。このとき、セカンダリノードによって生成されたRRC再設定メッセージに含まれる上記(C)の設定によってSCGの設定が通知されてよい。また、SCGの設定のために別のメッセージが用いられてもよい。
上記のセカンダリセルグループの設定は、セルグループ設定情報要素(CellGroupConfigIE)で与えられてよい。図10に示すように、セルグループ設定情報要素には、下記(A)から(H)の情報の一部または全部が含まれてよい。また、セルグループ設定情報要素にはそれ以外の情報が含まれてもよい。
(A)セルグループの識別子(cellGroupId)
(B)RLCベアラの追加および/または修正のための設定(rlc-BearerToAddModList)
(C)RLCベアラの解放のための設定(rlc-BearerToReleaseList)
(D)このセルグループのMACの設定(mac-CellGroupConfig)
(E)このセルグループのPHYの設定(physicalCellGroupConfig)
(F)SpCellの設定(spCellConfig)
(G)SCellの追加、修正のための設定(sCellToAddModList)
(H)SCellの解放のための設定(sCellToReleaseList)
上記(F)のSpCellの設定によってSpCellが追加および/または設定され、上記(G)および(H)の設定によって、SCellが追加、修正、および/または解放されてよい。また、他のメッセージによってそれらがなされてもよい。
上記のSpCellの設定には、図11に示すように、下記(A)から(D)の情報の一部または全部が含まれてよい。また、SpCellの設定にはそれ以外の情報が含まれてもよい。
(A)サービングセル同士を識別するためのインデックス(servCellIndex)
(B)同期付再設定(reconfigurationWithSync)
(C)無線リンク失敗の判定などに用いられるタイマーの値および定数の情報(rlf-TimersAndConstants)
(D)SpCellの端末装置固有パラメータの設定(spCellConfigDedicated)
上記の同期付再設定の情報要素には、図12に示すように、下記(A)から(D)の情報の一部または全部が含まれてよい。また、同期付再設定情報にはそれ以外の情報が含まれてもよい。
(A)SpCellのセル固有パラメータの設定(spCellConfigCommon)
(B)新しい端末識別子(UE-Identity)の値(newUE-Identity)
(C)タイマーT304の値(t304)
(D)RACHの端末装置固有パラメータの設定(rach-ConfigDedicated)
上記のRACHの端末装置固有パラメータの設定には、無衝突(Contintion free)ランダムアクセスのために用いられるパラメータ(CFRA)が含まれてよい。なお、このCFRAが設定に含まれない場合は、端末装置はランダムアクセス手順で衝突型(Contition based)ランダムアクセスを実行してよい。CFRAには無衝突ランダムアクセスで用いられるRAオケージョン(Occasion)の情報が含まれてよい。
上記のSpCellの端末装置固有パラメータの設定を示す情報要素(ServingCellConfig IE)には、下記(A)から(C)の情報の一部または全部が含まれてよい。
(A)初期下りリンクBWPの情報(initialDownlinkBWP)
(B)下りリンクBWPの追加・変更の情報(downlinkBWP-ToAddModList)
(C)第1活性下りリンクBWP(First Active DL BWP)の識別子情報(firstActiveDownlinkBWP-Id)
上記初期下りリンクBWPの情報は、端末装置特有(UE-Specific)の初期下りリンクBWP(BWP識別子#0)のための設定である。端末装置は、もし、いずれかのオプショナルなIEがこの初期下りリンクBWPの情報に含まれて設定されたら、BWP識別子#0がRRCで設定されたBWPであるとみなしてよい。
第1活性下りリンクBWPの識別子は、SpCellに対して第1活性下りリンクBWPの識別子情報が設定される場合、この情報を含むRRC再設定を実行するとき(Upon performing the RRC reconfiguration)に、活性化(Activate)される下りリンクBWPの識別子である。また、SCellに対して第1活性下りリンクBWPの識別子情報が設定される場合、SCellが活性化されるときにこの識別子情報で示される下りリンクBWPが活性化される。また、SpCellに対して第1活性下りリンクBWPの識別子情報が設定される場合、SCGが活性化されるときにこの識別子情報で示されるSpCellの下りリンクBWPが活性化されてもよい。また、上りリンクも同様に、第1活性上りリンクBWPの識別子情報が端末装置に設定されてよい。第1活性上りリンクBWPの識別子情報は第1活性下りリンクBWPの識別子情報と同じ情報要素または異なる情報要素で端末装置に設定されてよい。第1活性下りリンクBWPの識別子情報で設定されるBWP識別子と第1活性上りリンクBWPの識別子情報で設定されるBWP識別子は同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。SpCellに対して第1活性上りリンクBWPの識別子情報が設定される場合、SCGが活性化されるときにこの識別子情報で示されるSpCellの上りリンクBWPが活性化されてもよい。このとき、第1活性下りリンクBWPの識別子情報で設定されるBWP識別子と第1活性上りリンクBWPの識別子情報で設定されるBWP識別子は同じ値であってもよい。
上記のSpCellのセル固有パラメータの設定は、サービングセルのセル固有パラメータを設定するために用いられる情報要素(ServingCellConfigCommon IE)によって与えられてよい。サービングセルのセル固有パラメータを設定するために用いられる情報要素には、図13に示すように、下記(A)から(D)の情報の一部または全部が含まれてよい。また、サービングセルのセル固有パラメータを設定するために用いられる情報要素にはそれ以外の情報が含まれてもよい。
(A)物理セル識別子(physCellId)
(B)セルにおける下りリンク共通のパラメータ(downlinkConfigCommon)
(C)セルにおける上りリンク共通のパラメータ(uplinkConfigCommon)
(D)SCellの端末装置固有パラメータ(一部セル固有パラメータを含む)の設定(sCellConfigDedicated)
(E)SSBのサブキャリア間隔情報(ssbSubcarrierSpacing)
セルにおける下りリンク共通のパラメータには、下りリンクの周波数情報(frequencyInfoDL)、および/または初期下りリンクBWPの情報(initialDownlinkBWP)が含まれてよい。下りリンクの周波数情報にはこのサービングセルで用いられるSSBの周波数の情報が含まれてもよい。
上記のSCellの追加、修正のための設定は、一つ以上のSCell設定情報要素(SCellConfigIE)によって与えられてよい。SCell設定情報要素には、図14に示すように、下記(A)から(D)の情報の一部または全部が含まれてよい。また、SCell設定情報要素にはそれ以外の情報が含まれてもよい。
(A)SCellを識別する識別子(sCellIndex)
(B)SCellのセル固有パラメータの設定(sCellConfigCommon)
(C)SCellの端末装置固有パラメータ(一部セル固有パラメータを含む)の設定(sCellConfigDedicated)
(D)SCellの活性・不活性化を指示する情報(sCellState-r16)
一例として、上記のRRCメッセージおよび情報要素を用いたSCGのPSCellおよび0個以上のSCellを追加する手順を説明する。なお、説明で用いられるRRCメッセージおよび情報要素は一例であり、実施される場合の名称や構造がこれに限定されるものではない。
RRCReconfigurationメッセージを受信した端末装置のRRCエンティティは、下記(A)から(F)の一部または全部を実行(Perform)してよい。RRCReconfigurationメッセージを受信した端末装置は、それ以外の処理を実行してもよい。
(A)もし、RRCReconfigurationにmasterCellGroupが含まれていたら、このmasterCellGroupに基づき、マスターセルグループに対して処理(BD-1)を実行する。
(B)もし、RRCReconfigurationにsecondaryCellGroupが含まれていたら、このsecondaryCellGroupに基づき、セカンダリセルグループに対して処理(BD-1)を実行する。
(C)もし、RRCReconfigurationにradioBearerConfigが含まれていたら、このradioBearerConfigに基づき無線ベアラを設定する。
(D)RRC再設定完了メッセージに含めるコンテンツをセットする。
(E)もし、受信したセカンダリセルグループの設定のSpCellの設定(spCellConfig)にreconfigurationWithSyncが含まれていたら、そのSpCellにおいてランダムアクセス手順を開始する。
(F)もし、MCGまたはSCGのSpCellの設定(spCellConfig)にreconfigurationWithSyncが含まれており、NRのセルグループにおいて上記ランダムアクセス手順が成功裏に完了したら、そのセルグループのタイマーT304を停止する。
(処理BD-1)
端末装置のRRCエンティティは、下記(A)から(G)の一部または全部を実行(Perform)してよい。
(A)もし、CellGroupConfigが、reconfigurationWithSyncを含むspCellConfigを含んでいたら、端末装置のRRCエンティティは、下記(1)から(3)の一部または全部を実行(Perform)する。
(1)処理(BD-2)を実行する。
(2)すべてのサスペンドされた無線ベアラを復帰(Resume)させる。
(3)すべての無線ベアラに対するSCGの送信が、もしサスペンドされていたら復帰させる。
(B)もし、CellGroupConfigにrlc-BearerToReleaseListが含まれていたら、このrlc-BearerToReleaseListに基づき、RLCベアラの解放を実行する。
(C)もし、CellGroupConfigにrlc-BearerToAddModListが含まれていたら、このrlc-BearerToAddModListに基づき、RLCベアラの追加および/または修正を実行する。
(D)もし、CellGroupConfigにmac-CellGroupConfigが含まれていたら、このmac-CellGroupConfigに基づき、このセルグループのMACエンティティを設定する。
(E)もし、CellGroupConfigにsCellToReleaseListが含まれていたら、このsCellToReleaseListに基づき、SCellの解放を実行する。
(F)もし、CellGroupConfigにspCellConfigが含まれていたら、このspCellConfigに基づき、SpCellを設定する。
(G)もし、CellGroupConfigにsCellToAddModListが含まれていたら、このsCellToAddModListに基づき、SCellの追加および/または修正を実行する。
(処理BD-2)
端末装置のRRCエンティティは、下記(A)から()の一部または全部を実行(Perform)してよい。
(A)もし、ASセキュリティが活性化されていなければ、RRC_IDLEに遷移するための処理を実行してプロシージャを終了する。
(B)(設定の対象となる)SpCellのためのタイマーT304をreconfigurationWithSyncに含まれるt304の値を用いてスタートする。
(C)もし、下りリンクの周波数情報(frequencyInfoDL)がreconfigurationWithSyncに含まれていたら、frequencyInfoDLで示されるSSB周波数における、reconfigurationWithSyncに含まれる物理セル識別子(physCellId)で示されるセルを、ターゲットのSpCellであると判断する。
(D)もし、下りリンクの周波数情報(frequencyInfoDL)がreconfigurationWithSyncに含まれていなければ、元のSpCell(Source SpCell)のSSB周波数における、reconfigurationWithSyncに含まれる物理セル識別子(physCellId)で示されるセルを、ターゲットのSpCellであると判断する。
(E)ターゲットのSpCellの下りリンク同期を開始する。
(F)ターゲットSpCellのMIBを取得(Aquire)する。
(G)もし特定のベアラ(DAPSベアラ)が設定されていなければ。下記の(1)から(4)の一部または全部を実行する。
(1)このセルグループのMACエンティティをリセットする。
(2)もし、このセルグループに、SCellToAddModListに含まれないSCellが設定されていたら、このSCellを不活性状態とする。
(3) newUE-Identityの値をこのセルグループのC-RNTIとして適用する。
(4)受信したspCellConfigCommonに基づき下位レイヤを設定する。
次にタイマーT304について説明する。タイマーT304はセルグループ毎に存在してよい。また、RRCメッセージによって、あるタイマー(ここではタイマーT304)の値(タイマーが満了する時間情報)が通知されてよい。例えば、RRCメッセージによってタイマーの値として1000msを示す情報が通知された場合、タイマーをスタートまたは再スタートしてからタイマーが停止することなく通知された時間(この例では1000ms)が経過した場合に、タイマーが満了したとみなしてよい。
端末装置は、reconfigurationWithSyncを含むRRC再設定メッセージを受信したことに基づいて、reconfigurationWithSyncの設定が適用されるセルグループのタイマーT304をスタートしてよい。
端末装置は、reconfigurationWithSyncで示されるターゲットのSpCellへのランダムアクセスが成功裏に完了したことに基づいてreconfigurationWithSyncの設定が適用されるセルグループのタイマーT304を停止してよい。
端末装置は、SCGが解放されたことに基づいて、そのSCGのタイマーT304を停止してよい。
端末装置は、MCGのタイマーT304が満了(Expire)し、もし特定のベアラ(DAPSベアラ)が設定されていなければ、RRC接続の再確立手順を実行してよい。
端末装置は、SCGのタイマーT304が満了(Expire)したら、SCG失敗情報手順(SCG failureinformation procedure)を開始することによって、同期付再設定の失敗についてネットワークに通知してよい。
SCGのタイマーT304が満了したときの端末装置の動作についてさらに説明する。
端末装置のRRCエンティティは、もし、セカンダリセルグループのタイマーT304が満了したら、MCG送信がサスペンドされていなければ下記の処理(A)を実行し、MCG送信がサスペンドされていれば下記の処理(B)を実行する。
(A)rach-ConfigDedicatedで提供された端末装置固有のプリアンブルが設定されていたら、これを解放し、SCG同期付再設定の失敗を報告するために、SCG失敗情報のプロシージャを開始する。
(B)RRC接続の再確立手順を開始する。
次にSCG失敗情報の手順(プロシージャ)について説明する。このプロシージャはSCG失敗情報プロシージャと称されてもよい。
このプロシージャは、E-UTRANまたはNRのマスターノードに、端末装置が経験したSCG失敗について通知するために用いられてよい。
端末装置のRRCエンティティは、MCGまたはSCGの送信がサスペンドされておらず、かつ次の(A)から(D)の何れかの条件に合うときにSCG失敗を報告するために、このプロシージャを開始してよい。
(A)SCGの無線リンク失敗を検出した
(B)SCGの同期付設定の失敗を検出した
(C)SCGの設定の失敗を検出した
(D)SCGの下位レイヤからSRB3に関する完全性チェック(Integrity check)の失敗が通知された
このプロシージャを開始する端末装置のRRCエンティティは、次の(A)から(E)の一部または全部を実行する。
(A)すべてのSRBとDRBのためのSCG送信を休止(Suspend)する。
(B)SCG MACをリセットする。
(C)このSCGにおけるタイマーT304が走っていたら、これを停止する。
(D)PSCell変更のための条件付再設定が設定されていたら、この評価を停止する。
(E)SCG失敗情報(SCGFailureInformation)メッセージに含めるコンテンツを設定し、このメッセージを送信するために下位レイヤに提出(Submit)する。
端末装置のRRCの下位レイヤは、上記SCG失敗情報(SCGFailureInformation)メッセージを基地局装置に送信してよい。
測定について説明する。基地局装置は、端末装置に対して、RRCシグナリング(無線リソース制御信号)のRRC再設定(RRCReconfiguration)メッセージを使って(RRC再設定メッセージに含めて)、測定(メジャメント)設定(Measurement configuration)情報要素(測定設定とも称する)を送信する。端末装置は、通知された測定設定に含まれる情報に従って、サービングセルおよび隣接セル(リストセル(listed cell)および/または検出セル(detectedcell)を含む)に対する測定、イベント評価、測定報告を行う。リストセルは、測定対象(Measurement object)にリストされたセル(基地局装置から端末装置へ隣接セルリストとして通知されているセル)である。検出セルは、測定対象(Measurement object)によって指示された周波数とサブキャリア間隔において端末装置が検出したが測定対象(Measurementobject)にはリストされていないセル(隣接セルリストとして通知されていない端末装置自身が検出したセル)である。
例えば、(A)第1のRRC再設定メッセージにMCGに対する測定設定が含まれ、第1のRRC再設定メッセージに含まれるMR-DCのSCGに関する情報を示すフィールドに、エンカプセル化されたSCGのRRC再設定メッセージ(第2のRRC再設定メッセージ)が含まれ、この第2のRRC再設定メッセージにSCGに対する測定設定が含まれてよい。このとき、MCGの測定設定を通知する第1のRRC再設定メッセージとSCGの測定設定を通知する第1のRRC再設定メッセージとは、同じRRC再設定メッセージであってもよいし、異なるタイミングで通知される異なるRRC再設定メッセージであってもよい。または、(B)MCGの測定設定がSRB1で通知され、SCGの測定設定がSRB3で通知されてもよい。
端末装置は、通知された測定設定を保持するために変数VarMeasConfigを持ってよい。また、端末装置は、報告条件に合致した測定情報を保持するために、変数VarMeasReportListを持ってよい。端末装置は、セルグループごとに測定設定が通知されてよい。セルグループごとに(あるいはセルグループに対して、あるいはセルグループに紐づけられて)設定された各測定設定を保持するための変数VarMeasConfigと各測定設定の報告条件に合致した測定情報を保持するための変数VarMeasReportList、とをセルグループごとに持ってよい。
測定(measurement)には、3つのタイプ(周波数内測定(intra-frequency measurements)、周波数間測定(inter-frequency measurements)、無線アクセス技術間測定(inter-RAT measurements))が含まれる。周波数内測定(intra-frequency measurements)は、サービングセルの下りリンク周波数(下りリンク周波数)におけるサービングセルと同一のサブキャリア間隔での測定である。周波数間測定(inter-frequency measurements)は、サービングセルの下りリンク周波数とは異なる周波数、または同じ周波数で異なるサブキャリア間隔での測定である。無線アクセス技術間測定(inter-RAT measurements)は、サービングセルの無線技術(例えばNR)とは異なる無線技術(例えばUTRA、GERAN、CDMA2000、E-UTRAなど)での測定である。
測定設定には、測定識別子(measId)の追加および/または修正リスト、測定識別子の削除リスト、測定対象(Measurement objects)の追加および/または修正リスト、測定対象の削除リスト、報告設定(Reporting configurations)の追加および/または修正リスト、報告設定の削除リスト、数量設定(quantityConfig)、測定ギャップ設定(measGapConfig)、サービングセル品質閾値(s-Measure)の設定、の一部あるいは全部が含まれてよい。
<数量設定(quantityConfig)>
数量設定(quantityConfig)は、測定対象(Measurement objects)がNRおよび/またはE-UTRAの場合、第3層フィルタ係数(L3 filtering coefficient)を指定する。第3層フィルタ係数(L3 filtering coefficient)は、最新の測定結果と、過去のフィルタリング測定結果との比(割合)を規定する。フィルタリング結果は、端末装置でイベント評価に利用される。
<測定ギャップ設定(measGapConfig)>
測定ギャップ設定(measGapConfig)は、測定ギャップの長さや周期の情報が含まれる。測定ギャップ設定は端末装置毎、あるいは既定の周波数範囲毎に独立して設定されてもよい。
<測定識別子(measId)>
ここで、測定識別子(measId)は、測定対象(Measurement objects)と、報告設定(Reporting configurations)とを紐づける(または対応付ける、またはリンクさせる)ために利用され、具体的には、測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)とをリンクさせる。測定識別子(measId)には、一つの測定対象識別子(measObjectId)と一つの報告設定識別子(reportConfigId)が対応付けられる。測定設定は、測定識別子(measId)、測定対象(Measurement objects)、報告設定(Reporting configurations)の関係に対して追加・修正・削除することが可能である。
測定設定に含まれる測定識別子の削除リストには、測定識別子のリストが含まれ、端末装置は、測定識別子の削除リストに含まれる各々の測定識別子に対して次の(A)から(C)の処理を行う。(A)測定設定の対象となるセルグループの変数VarMeasConfigからこの測定識別子のエントリーを削除する。(B)もし含まれていれば、測定設定の対象となるセルグループの変数VarMeasReportListからこの測定識別子に対する測定報告のエントリーを削除する。(C)この測定識別子のための周期報告のために用いられるタイマーあるいはタイマーT321を、タイマーがスタートしている場合は停止し、この測定識別子に対する関連情報をリセットする。なお、タイマーT321は、セルグローバル識別子の測定を目的とした報告設定を含む測定設定を受信したときに開始されるタイマーである。また、このタイマーは、後述する報告設定の削除リストにセルグローバル識別子の測定を目的とした報告設定の識別子が含まれる場合や、検出したセルがSIB1を報知していない場合などに停止する。
測定設定に含まれる測定識別子の追加および/または修正リストには、測定識別子のリストが含まれ、端末装置は、測定識別子の追加および/または修正リストに含まれる各々の測定識別子に対して次の(A)から(C)の処理を行う。(A)もし、この測定識別子と合致する測定識別子のエントリーが測定設定の対象となるセルグループの変数VarMeasConfigに含まれる測定識別子のリストに存在するなら、この測定識別子のための受信した値(the value received for this measId)でエントリーを置き換える。そうでなければ、測定設定の対象となるセルグループの変数VarMeasConfigに、この測定識別子のための新しいエントリーを追加する。(B)もし含まれていれば、測定設定の対象となるセルグループの変数VarMeasReportListから、この測定識別子のための測定報告エントリーを削除する。(C)この測定識別子のための周期報告のために用いられるタイマーあるいはタイマーT321を、タイマーがスタートしている場合は停止し、この測定識別子に対する関連情報をリセットする。
測定設定に含まれる測定対象の削除リスト(measObjectToRemoveList)は、指定された測定対象識別子(measObjectId)および指定された測定対象識別子(measObjectId)に対応する測定対象(Measurement objects)を削除する情報を含むフィールドである。この際、指定された測定対象識別子(measObjectId)に対応付けられた測定設定の対象となるセルグループのすべての測定識別子(measId)は、削除されてよい。このフィールドは、同時に複数の測定対象識別子(measObjectId)の指定が可能である。
測定設定に含まれる測定対象の追加および/または修正リスト(measObjectToAddModList)は、測定対象識別子(measObjectId)で指定された測定対象(Measurement objects)を修正、または、測定対象識別子(measObjectId)で指定された測定対象(Measurement objects)を追加する情報を含むフィールドである。このフィールドは、同時に複数の測定対象識別子(measObjectId)の指定が可能である。
測定設定に含まれる報告設定の削除リスト(reportConfigToRemoveList)は、指定された報告設定識別子(reportConfigId)および指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応する報告設定(Reporting configurations)を削除する情報を含むフィールドである。この際、指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応付けられたすべての測定識別子(measId)は、削除される。このコマンドは、同時に複数の報告設定識別子(reportConfigId)の指定が可能である。
報告設定の追加および/または修正リスト(reportConfigToAddModList)は、報告設定識別子(reportConfigId)で指定された報告設定(Reporting configurations)を修正、または、報告設定識別子(reportConfigId)で指定された報告設定(Reporting configurations)を追加する情報を含むフィールドである。このフィールドは、同時に複数の報告設定識別子(reportConfigId)の指定が可能である。
測定識別子の削除リスト(measIdToRemoveList)は、指定された測定識別子(measId)を削除するコマンドである。この際、指定された測定識別子(measId)に対応付けられた測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)は、削除されずに維持される。このコマンドは、同時に複数の測定識別子(measId)の指定が可能である。
測定識別子の追加および/または修正リスト(measIdToAddModifyList)は、指定された測定識別子(measId)を指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応付けるように修正、または、指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された報告設定識別子(reportConfigId)を指定された測定識別子(measId)に対応付けし、指定された測定識別子(measId)を追加するコマンドである。このコマンドは、同時に複数の測定識別子(measId)の指定が可能である。
<測定対象(Measurement objects)>
測定対象(Measurement objects)は、RATおよび周波数ごとに設定(規定)される。なお、測定対象は、RATがNRの場合においては、周波数およびサブキャリア間隔ごとに設定されてよい。また、報告設定(Reporting configurations)は、NRに対する規定と、NR以外のRATに対する規定とがあってよい。
測定対象(Measurement objects)には、測定対象識別子(measObjectId)と対応付けられた測定対象がNRである測定対象NR(measObjectNR)、測定対象がE-UTRAである測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)が含まれてよい。また、測定対象には、測定対象がUTRAである測定対象UTRA(measObjectUTRA)、測定対象がGERANである測定対象GERAN(measObjectGERAN)、測定対象がCDMA2000である測定対象CDMA2000(measObjectCDMA2000)、測定対象がWLANである測定対象WLAN(measObjectWLAN)、の一部あるいは全部が含まれてもよい。
測定対象識別子(measObjectId)は、測定対象(Measurement objects)の設定を識別するために使用する識別子である。測定対象(Measurement objects)の設定は、前述のように、無線アクセス技術(RAT)および周波数ごと、さらにNRではサブキャリア間隔ごとに規定される。測定対象(Measurement objects)は、E-UTRA、UTRA、GERAN、CDMA2000に対して別途仕様化されてよい。NRに対する測定対象(Measurement objects)である測定対象NR(measObjectNR)は、NRのサービングセルおよび隣接セルに対して適用される情報を規定する。なお、何れの測定対象識別子で示される測定対象がサービングセルに対応するかは測定設定の含まれるRRCメッセージおよび/または測定設定の含まれないRRCメッセージに含まれる情報要素(例えばサービングセル設定)で示されてよい。
測定対象NR(measObjectNR)には、同期信号を含むブロック(SSB)の周波数情報(ssbFrequency)、SSBのサブキャリア間隔(ssbSubcarrierSpacing)、測定対象とするセルのリストに関する情報、測定から除外するブラックリストに関する情報、測定を行うホワイトリストに関する情報、の一部あるいは全部が含まれてよい。
測定対象とするセルのリストに関する情報は、イベント評価や、測定報告の対象となるセルに関する情報を含む。測定対象とするセルのリストに関する情報としては、物理セル識別子(physical cell ID)や、セル固有オフセット(cellIndividualOffset、隣接セルに対して適用する測定オフセット値を示す)などが含まれる。
<報告設定(Reporting configurations)>
報告設定(Reporting configurations)には、報告設定識別子(reportConfigId)と対応付けられた報告設定NR(reportConfigNR)などが含まれる。
報告設定識別子(reportConfigId)は、測定に関する報告設定(Reporting configurations)を識別するために使用する識別子である。測定に関する報告設定(Reporting configurations)は、前述のように、NRに対する規定と、NR以外のRAT(UTRA、GERAN、CDMA2000、E-UTRA、の一部あるいは全部)に対する規定があってよい。NRに対する報告設定(Reporting configurations)である報告設定NR(reportConfigNR)は、NRにおける測定の報告に利用するイベントのトリガ条件(triggering criteria)を規定する。
また、報告設定NR(reportConfigNR)には、イベント識別子(eventId)、トリガ量(triggerQuantity)、ヒステリシス(hysteresis)、トリガ時間(timeToTrigger)、報告量(reportQuantity)、最大報告セル数(maxReportCells)、報告間隔(reportInterval)、報告回数(reportAmount)、の一部あるいは全部が含まれてよい。
次に、報告設定NR(reportConfigNR)について説明する。イベント識別子(eventId)は、イベントトリガ報告(event triggered reporting)に関する条件(criteria)を選択するために利用される。ここで、イベントトリガ報告(event triggered reporting)とは、イベントトリガ条件を満たした場合に、測定を報告する方法である。この他に、イベントトリガ条件を満たした場合に、一定間隔で、ある回数だけ測定を報告するというイベントトリガ定期報告(event triggered periodic reporting)もある。
イベント識別子(eventId)によって指定されたイベントトリガ条件を満たした場合、端末装置は、基地局装置に対して、測定報告(measurement report)を行う。トリガ量(triggerQuantity)は、イベントトリガ条件を評価するために利用する量である。すなわち、参照信号受信電力(RSRP)、または、参照信号受信品質(RSRQ)が指定される。すなわち、端末装置は、このトリガ量(triggerQuantity)によって指定された量を利用して、下りリンクの同期信号の測定を行い、イベント識別子(eventId)で指定されたイベントトリガ条件を満たしているか否かを判定する。ヒステリシス(hysteresis)は、イベントトリガ条件で利用されるパラメータである。トリガ時間(timeToTrigger)は、イベントトリガ条件を満たすべき期間を示す。報告量(reportQuantity)は、測定報告(measurement report)において報告する量を示す。ここでは、トリガ量(triggerQuantity)で指定した量、または、参照信号受信電力(RSRP)または参照信号受信品質(RSRQ)が指定される。最大報告セル数(maxReportCells)は、測定報告(measurement report)に含めるセルの最大数を示す。報告間隔(reportInterval)は、定期報告(periodical reporting)またはイベントトリガ定期報告(event triggered periodic reporting)に対して利用され、報告間隔(reportInterval)で示される間隔ごとに定期報告する。報告回数(reportAmount)は、必要に応じて、定期報告(periodical reporting)を行う回数を規定する。
なお、イベントトリガ条件で利用する閾値パラメータやオフセットパラメータ(a1_Threshold、a2_Threshold、a3_Offset、a4_Threshold、a5_Threshold1、a5_Threshold2、a6_Offset、c1_Threshold、c2_Offset)は、報告設定NR(reportConfigNR)において、イベント識別子(eventId)と一緒に、端末装置へ通知されてよい。
<イベントトリガ条件について>
測定報告(measurement report)をするためのイベントトリガ条件が複数定義されており、それぞれ加入条件と離脱条件がある。すなわち、基地局装置から指定されたイベントに対する加入条件を満たした端末装置は、基地局装置に対して測定報告(measurement report)を送信する。また、基地局装置から指定されたイベントに対する離脱条件を満たした端末装置は、基地局装置から離脱条件を満たす場合に報告をトリガするように設定されていた場合(報告設定にreportOnLeaveが含まれる場合)に、基地局装置に対して測定報告(measurement report)を送信する。
また、NR以外のRATに対する報告設定(Reporting configurations)である報告設定InterRAT(reportConfigInterRAT)には、NR以外のRATにおける測定の報告に利用するイベントのトリガ条件(triggering criteria)が複数定義されている。例えば、隣接セル(他のRAT)の測定結果が、各パラメータの適用後、RAT毎に設定される閾値b1_Thresholdより良い場合、イベントB1が発生する。また、PCellの測定結果が、各パラメータの適用後、閾値b2_Threshold1より悪い且つ隣接セル(他のRAT)の測定結果が、各パラメータの適用後、RAT毎に設定される閾値b2_Threshold2より良い場合、イベントB2が発生する。
なお、基地局装置は、サービングセル品質閾値(s-Measure)を通知する場合と通知しない場合がある。基地局装置によってサービングセル品質閾値(s-Measure)が端末装置に設定され、さらにサービングセル(serving cell)であるPCellのレイヤ3フィルタリング後の品質(RSRP値)がサービングセル品質閾値(s-Measure)よりも低いときに、測定対象によって指示された周波数およびRATの隣接セルの測定を行う。一方、基地局装置によってサービングセル品質閾値(s-Measure)が端末装置に設定されない場合、端末装置は、サービングセルの品質(RSRP値)によらず、隣接セルの測定を行う。
<Measurement Resultについて>
端末装置は、イベントトリガ条件を満たした場合や、周期報告の最初の測定結果が利用可能(Available)になった場合や、周期報告のタイマーやタイマーT321が満了した場合などに測定報告のプロシージャを開始してもよい。測定報告のプロシージャ目的は、ネットワークに対して、端末装置から測定報告(Measurement report)を転送することである。測定報告には、測定結果(Measurement result)が含まれる。測定報告のプロシージャがトリガされたそれぞれの測定識別子に対して、測定結果が設定される。
測定結果には、測定識別子(measId)、サービング測定対象測定結果(measResultServingMO)のリスト、隣接セル測定結果(measResultNeighCellNR)が含まれてよい。隣接セル測定結果は、NRの測定結果のリストとE-UTRAの測定結果のリストの何れかが含まれてよい。NRの測定結果およびE-UTRAの測定結果には、物理セル識別子、セルの測定結果、セルグローバル識別子の情報の一部あるいは全部が含まれる。サービング測定対象測定結果(measResultServingMO)は、サービングセルに関連付けられた測定対象の測定結果であり、サービングセルの識別子、サービングセルの測定結果、もっともよい隣接セルの測定結果、の一部あるいは全部が含まれてよい。
測定報告のプロシージャでは、測定報告のプロシージャがトリガされたそれぞれの測定識別子に対して、上述のような測定結果がセットされ、もし端末装置がEN-DCを設定されているなら、SRB3が設定されていれば送信のためにSRB3を通して前記測定結果を含む測定報告のメッセージを下位レイヤに提出してプロシージャを終了し、SRB3が設定されていなければ、E-UTRAのRRCメッセージに測定報告のメッセージをエンカプセル化して(埋め込ませて)E-UTRAのMCGを通して下位レイヤに提出する。もし、端末装置がNR-DCを設定され、この測定報告をトリガした測定設定がSCGに紐づいている(Assosiated)なら、SRB3が設定されていれば送信のためにSRB3を通して前記測定結果を含む測定報告のメッセージを下位レイヤに提出してプロシージャを終了し、SRB3が設定されていなければ、NRのMCGのRRCメッセージに測定報告のメッセージをエンカプセル化して(埋め込ませて)NRのMCGを通して下位レイヤに提出する。
次にSCGの活性化(Activation)、および不活性化(Deactivation)の一例について説明する。
LTEおよび/またはNRにおいて、SCGが不活性化された状態(SCG不活性状態)は、RRC_CONNECTED状態の一部として含まれてもよい。
LTEおよび/またはNRにおいて、SCGが不活性化された状態(SCG不活性状態)とは、端末装置が、そのSCGのSpCell(PSCell)、および/またはそのSCGのすべてのセルにおいて下記(A)から(J)の一部または全部を実施する状態であってよい。
(A)そのセルにおいてSRSを送信しない。
(B)そのセルのためのCSIを報告しない。および/またはそのセルにおいてCSIを報告しない。
(C)そのセルでPUCCH、UL-SCH、および/またはRACHを送信しない。
(D) そのセルのPDCCH、および/またはそのセルに対するPDCCHをモニタしない。
(E) そのセルでのUL-SCH送信のための上りリンクグラントを示すC-RNTI、MCS-C-RNTI、および/またはCS-RNTIにアドレスされた、そのセルのPDCCH、および/またはそのセルに対するPDCCHをモニタしない。
(F)そのセルで、自動増幅制御(Automatic Gain Control:AGC)を行わない。
(G)そのセルで、ビーム失敗回復を含むビーム制御(ビームマネジメント)を行わない。
(H)そのセルで、無線リンクモニタリング(Radio Link Monitoring:RLM)を行わない。
(I) そのセルで、休眠BWPに設定されたBWPを活性化されたBWP(Active BWP)とする。
(J) そのセルの活性化されたBWPにおいてC-RNTIをPDCCHでモニタしない。
(K)SRB3を休止(Suspend)した状態にする。
また、SCG不活性状態であるとき、そのSCGで時間整合タイマーが走っている間と、時間整合タイマーが停止している(満了した状態を含む)間とで異なる処理を実施してもよい。例えば、SCG不活性状態であり時間整合タイマーが走っている間は、このSCGのSpCellにおいてCSIの報告をおこない、SCG不活性状態であり時間整合タイマーが停止している間は、このSCGのSpCellにおいてCSIの報告を実施しないようにしてもよい。また、例えば、SCG不活性状態であり時間整合タイマーが走っている間は、このSCGのSpCellにおいてRLMをおこない、SCG不活性状態であり時間整合タイマーが停止している間は、このSCGのSpCellにおいてRLMを実施しないようにしてもよい。端末装置は、SCG不活性状態である場合にはランダムアクセス手順の開始を伴う処理をおこなわないようにしてもよい。また、前記タイマーは、例えばSCGの不活性化を指示されたとき、またはSCGを不活性化したときにスタートする他のタイマーであってもよい。前記タイマーはMACエンティティが管理するタイマーであってよい。
また、SCG不活性状態になることを、不活性化されたSCGへの入場(Entering)と呼んでもよい。また、SCG不活性状態は、SCGのSpCellのActive BWPが特定のBWPである状態であってもよい。また、上述のSCG不活性状態は、RRCエンティティから不活性化されたSCGへの入場が指示された場合に、後述するSCGが活性化された状態(SCG活性状態)から遷移する状態であってもよい。
LTEおよび/またはNRにおいて、SCGが活性化された状態(SCG活性状態)は、RRC_CONNECTED状態の一部として含まれてよい。
LTEおよび/またはNRにおいて、SCGが活性化された状態(SCG活性状態)とは、端末装置が、そのSCGのSpCell(PSCell)、および/またはそのSCGの何れかのセルにおいて下記(A)から(J)の一部または全部を実施する状態であってよい。
(A)そのセルにおいてSRSを送信する。
(B)そのセルのためのCSIを報告する。
(C)そのセルでPUCCH、UL-SCH、および/またはRACHを送信する。
(D)そのセルのPDCCH、および/またはそのセルに対するPDCCHをモニタする。
(E)そのセルでのUL-SCH送信のための上りリンクグラントを示すC-RNTI、MCS-C-RNTI、および/またはCS-RNTIにアドレスされた、そのセルのPDCCH、および/またはそのセルに対するPDCCHをモニタする。
(F)そのセルで自動増幅制御(Automatic Gain Control:AGC)を行う。
(G)そのセルで、ビーム失敗回復を含むビーム制御(ビームマネジメント)を行う。
(H)そのセルで、無線リンクモニタリング(Radio Link Monitoring:RLM)を行う。
(I)そのセルで、休眠BWPに設定されたBWPを活性化されたBWP(Active BWP)としない。
(J) そのセルの活性化されたBWPにおいてC-RNTIをPDCCHでモニタする。
また、SCG活性状態になることを、活性化されたSCGへの入場(Entering)と呼んでもよい。また、SCG活性状態は、SCGのSpCellおよび/または1個以上のSCellのActive BWPが休眠BWPでない状態であってもよい。また、上述のSCG不活性状態は、RRCエンティティから不活性化されたSCGからの退場(Leaving)が指示された場合に、SCGが不活性化された状態(SCG不活性状態)から遷移する状態であってもよい。
LTEおよび/またはNRにおいて、端末装置は、以下の(A)から(B)の一部または全部を受信することに基づいて、SCGを不活性状態に遷移させてもよい(言い換えると、SCGを不活性化してもよい)。なお、下記(A)から(C)のメッセージや制御要素は、当該SCG以外のセルグループから端末装置に通知されてもよい。また、各情報はRRCメッセージ、MAC制御要素、または物理制御チャネルで端末装置に通知されてもよい。
(A)SCGの不活性化を指示する情報
(B)SpCellの不活性化を指示する情報
(C)SpCellのActive BWPを特定のBWPにスイッチさせることを指示する情報
また、端末装置は、SCGの不活性化に関するタイマーに基づいて、SCGを活性状態から不活性状態に遷移させてもよい。また、端末装置は、PSCellの不活性化に関するタイマーに基づいて、SCGを活性状態から不活性状態に遷移させてもよい。
また、端末装置は、MACエンティティ自身による(例えば、スケジューリングリクエストに起因する)ランダムアクセス手順を開始する場合に、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させてもよい。また、端末装置のMACエンティティは、SCGを活性化する指示、不活性化されたSCGからの復帰の指示、SpCellの休眠状態からの復帰の指示、および/またはその他の情報を端末装置のRRCエンティティから取得してもよい。
LTEおよび/またはNRにおいて、端末装置は、以下の(A)から(D)の一部または全部を受信することに基づいて、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させてもよい(言い換えると、SCGを活性化してもよい)。なお、下記(A)から(D)のメッセージや制御要素は、当該SCG以外のセルグループから端末装置に通知されてもよい。また、各情報はRRCメッセージ、MAC制御要素、または物理制御チャネルで端末装置に通知されてもよい。
(A)SCGの活性化を指示する情報
(B)SCGの不活性化状態からの復帰(Resume)を指示する情報
(C)SpCellの活性化を指示する情報
(D)SpCellの不活性化状態からの復帰を指示する情報
また、端末装置は、SCGの不活性化に関するタイマーに基づいて、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させてもよい。また、端末装置は、PSCellの不活性化に関するタイマーに基づいて、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させてもよい。
また、端末装置は、MAC SDUが含まれるMAC PDUを送信するためにトリガされたスケジューリングリクエストに起因するランダムアクセス手順を開始する場合に、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させてもよい。また、端末装置は、ランダムアクセス手順を開始する場合に、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させてもよい。
また、端末装置は、スケジューリングリクエストに起因する(言い換えると、MACエンティティ自身が開始した)ランダムアクセス手順を開始する場合に、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させてもよい。また、端末装置のMACエンティティは、SCGを活性化する指示、不活性化されたSCGからの復帰の指示、SpCellの休眠状態からの復帰の指示、および/またはその他の情報を端末装置のRRCエンティティから取得してもよい。
SCGの不活性化は、休眠SCG(Dormant SCG)への入場(Entering)と称してもよい。また、SCGの不活性化とは、当該セルグループのSpCellの休眠BWPが活性化されることであってもよい。また、SCGの不活性化は、SCGの休眠(Dormant)、またはSCGの休止(SCG suspention)と称されてもよい。
SCGが不活性化された状態であり、少なくとも時間整合タイマーが停止しているときには、SCGにおいてすべての上りリンク送信が停止されていてもよい。この場合、そのSCGに関する情報は、他のセルグループ(例えばMCG)において送信されてもよい。または、そのSCGに関する情報は、不活性化された状態から退出(Leaving)したそのSCG(活性化されたSCG)において送信されてもよい。
MACエンティティによるMAC CEを含むMAC PDUを送信するためのスケジューリングリクエストのトリガによって、またはMACエンティティによってダイレクトに、SpCell(PSCell)におけるランダムアクセス手順が不活性化されたSCGにおいて開始される場合があってもよい。このとき、MAC PDUにはMAC SDUが含まれないかもしれない。
また一方で、ユーザデータやRRCメッセージなどの上位レイヤからのデータ(MAC SDU)を含むMAC PDUを送信するためのスケジューリングリクエストのトリガによって、SpCell(PSCell)におけるランダムアクセス手順が不活性化されたSCGにおいて開始される場合があってもよい。
SCGの不活性化された状態からの復帰(SCGの活性化)は、休眠SCGからの退出(Leaving)と称してもよい。また、SCGの不活性化された状態からの復帰とは、当該セルグループのSpCellにおいて休眠BWPから他の(休眠BWPでない)BWPにBWPスイッチすることであってもよい。
また、SCGの不活性化された状態からの復帰は、SCGの活性化(SCG Activation)と称されてもよい。また、SCGの活性化(SCG Activation)は、SCGの再活性化(SCG Re-activation)と称されてもよい。
SCGの不活性化を実行する端末装置は、当該SCGにおいて、以下の(A)から(Q)の一部または全部の処理を実行してよい。
(A)すべてのSCellを不活性状態とする。
(B)活性状態のSCellに関連付けられたSCell不活性タイマーのすべてが満了したとみなす。
(C)休眠状態のSCellに関連付けられたSCell不活性タイマーのすべてが満了したとみなす。
(D)すべてのSCellに関連付けられたSCell不活性タイマーをスタートまたは再スタートしない。
(E)SCellを活性化させるMAC CEを無視する。例えば、前記処理(AD)において、SCellを活性化させるMAC CEを受信して、かつ、SCGの不活性化を指示されてない(またはSCGが不活性化された状態でない)場合に、処理(AD-1)を行う。
(F)前記処理(AD-2)を実行する。例えば、前記処理(AD)において、SCGの不活性化を指示された(またはSCGが不活性化された状態となった)場合に、処理(AD-2)を行う。
(G)特定のSCellのActive BWPをDormant BWPに切り替える(すなわちこのSCellを休眠状態にする)。特定のSCellとは、基地局装置から指示されたSCellであってもよいし、Dormant BWPが設定されたSCellであってもよい。
(H)SpCellのActive BWPを特定のBWPに切り替える。特定のBWPは、基地局装置から指定されたBWPであってもよいし、First Active BWPとして設定されたBWPであってもよいし、Initial BWPであってもよい。また、切り替えるBWPはDL BWPだけであってもよいし、DLBWPとUL BWPの両方であってもよい。
(I)SpCellのすべての BWPをDeactivateする。すなわち、SCellがDeactivateした際にこのSCellのすべてのBWPをDeactivateするのと同様の処理をSpCellに対して行う。
(J)実行中のランダムアクセス手順を中止(Abort)する。
(K)実行中のランダムアクセス手順を中止(Abort)して、このランダムアクセス手順が成功裏に完了したとみなす。
(L)少なくとも端末装置に設定されている一部のSCGベアラ(例えばSRB3)を休止(Suspend)する。
(M)少なくとも端末装置に設定されている一部のSCGベアラ(例えばDRB)を休止(Suspend)しない。
(N)PDCP duplicationが設定されており、そのPDCP duplicationが活性化(Activate)されている場合に、そのPDCP duplicationの不活性化(Deactivation)を上位レイヤ(例えばRLCレイヤ、PDCPレイヤ)に通知する。
(O)MACをリセットする。
(P)BSRに関連するタイマー(例えばperiodicBSR-Timer、および/またはretxBSR-Timer)が走っていたらそのタイマーを停止する。
(Q)SCGベアラに対応するRLCを再確立する。
SCGの不活性化された状態からの復帰を実行する端末装置は、当該SCGにおいて、以下の(A)から(F)の一部または全部の処理を実行してよい。
(A)すべてのSCellを活性状態とするために、処理(AD-1)を実行する。
(B)すべてのSCellを不活性状態のままとする。ただし、不活性化された状態ではないので、例えば、前記処理(AD)において、SCellを活性化させるMAC CEを受信した場合、SCGの不活性化を指示されてない(またはSCGが不活性化された状態でない)ので、処理(AD-1)を行うようにしてもよい。
(C)SCGの不活性化された状態からの復帰をRRCメッセージに基づいて実行する場合、このRRCメッセージに、一部または全部のSCellに対するランダムアクセスに関するパラメータが含まれるなら、通知されたパラメータに基づき、対象のSCellにおいてランダムアクセス手順を開始する。
(D)SCGの不活性化された状態からの復帰をRRCメッセージに基づいて実行する場合、このRRCメッセージに、SCellの状態を指定する情報が含まれるなら、各SCellの状態を活性状態にするか不活性状態にするかを、その情報に基づき判断する。
(E)SpCellのActive BWPを特定のBWPに切り替える。特定のBWPは、基地局装置から指定されたBWPであってもよいし、First Active BWPとして設定されたBWPであってもよい。
(F)SpCellのFirst Active BWPとして設定されたBWPをActivateする。
(G)少なくとも端末装置に設定されている一部のSCGベアラ(例えばSRB3)を再開(Resume)する。
(H)PDCP duplicationが設定されており、SCGの不活性化に基づいてそのPDCP duplicationが不活性化(Deactivate)されていた場合に、そのPDCP duplicationの活性化(Activation)を上位レイヤ(例えばRLCレイヤ、PDCPレイヤ)に通知する。
以上の説明をベースとして、本発明の様々な実施の形態を説明する。なお、以下の説明で省略される各処理については上記で説明した各処理が適用されてよい。
図5は本発明の実施の形態における端末装置(UE122)の構成を示すブロック図である。なお、説明が煩雑になることを避けるために、図5では、本発明の一形態と密接に関連する主な構成部のみを示す。
図5に示すUE122は、基地局装置よりRRCメッセージ等を受信する受信部500、及び受信したメッセージに含まれるパラメータに従って処理を行う処理部502、および基地局装置にRRCメッセージ等を送信する送信部504から成る。上述の基地局装置とは、eNB102であってもよいし、gNB108であってもよい。また、処理部502には様々な層(例えば、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層、RRC層、およびNAS層)の機能の一部または全部が含まれてよい。すなわち、処理部502には、物理層処理部、MAC層処理部、RLC層処理部、PDCP層処理部、SDAP処理部、RRC層処理部、およびNAS層処理部の一部または全てが含まれてよい。また、UE122は、測定を行うための測定部(不図示)を備えてよい。
図6は本発明の実施の形態における基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、説明が煩雑になることを避けるために、図6では、本発明の一形態と密接に関連する主な構成部のみを示す。上述の基地局装置とは、eNB102であってもよいし、gNB108であってもよい。
図6に示す基地局装置は、UE122へRRCメッセージ等を送信する送信部600、及びパラメータを含むRRCメッセージを作成し、UE122に送信することにより、UE122の処理部502に処理を行わせる処理部602、およびUE122からRRCメッセージ等を受信する受信部604から成る。また、処理部602には様々な層(例えば、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層、RRC層、およびNAS層)の機能の一部または全部が含まれてよい。すなわち、処理部602には、物理層処理部、MAC層処理部、RLC層処理部、PDCP層処理部、SDAP処理部、RRC層処理部、およびNAS層処理部の一部または全部が含まれてよい。
以下に本発明の実施の形態における、端末装置の処理の様々な例を説明する。
以下の説明で用いられる「MACエンティティ」は、特に明示しない限り、端末装置(UE122)における活性化/不活性化の対象となるセルグループのMACエンティティであるものとする。また、以下の説明で用いられる「RRCエンティティ」は、特に明示しない限り、端末装置(UE122)のRRCエンティティであるものとする。
図15は本発明の実施の形態における、端末装置の処理の一例を示す図である。
端末装置(UE122)のRRCエンティティは、下位レイヤのエンティティ(例えばMACエンティティ、PHYエンティティ)から第1の通知を受けとる(ステップS1500)。
端末装置(UE122)のRRCエンティティは、第1の通知を受けとったことに基づいて、前記第1の通知を通知した下位レイヤのエンティティに対応するセルグループ(例えば、セカンダリセルグループのMACエンティティから第1の通知を受けとった場合にはそのセカンダリセルグループ)を活性化することをネットワークに要求するRRCメッセージを生成する(ステップS1502)。なお、不活性化されるセルグループがUE122において一つである場合、前記処理に置いて何れのセカンダリセルかを特に識別しなくてもよい。
これにより、不活性化されたセルグループにおいて上りリンクデータが発生した場合などにおいて、RRCエンティティがネットワークに適切なタイミングでセルグループの活性化を要求することができる。
図15の処理において、前記第1の通知はUE122のMACエンティティによって通知されてもよい。例えば、MACエンティティは、そのMACエンティティのセルグループが不活性化されていること、およびそのMACエンティティのセルグループの何れかの論理チャネルに対する上りリンクデータが利用可能(Available)になったことに基づいて、第1の通知をRRCエンティティに通知してもよい。例えば、MACエンティティは、そのMACエンティティのセルグループが不活性化されていること、およびそのMACエンティティにおいて少なくとも一つのスケジューリングリクエストがペンディングしていることに基づいて、第1の通知をRRCエンティティに通知してもよい。
また、図15の処理において、RRCエンティティは、セルグループの活性化を要求するRRCメッセージを生成する代わりに、例えば、不活性状態のセルグループに上りリンクデータが存在することを示す情報を含むRRCメッセージを生成してもよい。
RRCエンティティは、図15の処理におけるRRCメッセージをマスターノードに対するRRCメッセージとして生成してもよい。また、RRCエンティティは、図15におけるRRCメッセージをセカンダリノードに対するRRCメッセージとして生成し、生成したRRCメッセージをマスターノードに対するRRCメッセージ内のコンテナに含めてもよい。RRCエンティティは、生成したRRCメッセージを送信のために下位レイヤに提出(Submit)してよい。下位レイヤに提出されたRRCメッセージはUE122の送信部504によって基地局装置に送信されてよい。送信される基地局装置はマスターノードであってよい。
基地局装置(eNB102またはgNB108)の受信部604はUE122から前記RRCメッセージを受信してよい。基地局装置の処理部602は、受信したRRCメッセージに基づいて、不活性化されたセルグループを活性化するか否かを判断してもよい。
図16は本発明の実施の形態における、端末装置の処理の一例を示す図である。
端末装置(UE122)のRRCエンティティは、下位レイヤのエンティティ(例えばMACエンティティ)から第2の通知を受けとる(ステップS1600)。
端末装置(UE122)のRRCエンティティは、第2の通知を受けとったことに基づいて、前記第2の通知を通知した下位レイヤのエンティティに対応するセルグループ(例えば、セカンダリセルグループのMACエンティティから第2の通知を受けとった場合にはそのセカンダリセルグループ)が活性化されたとみなす(ステップS1602)。
これにより、不活性化されたセルグループにおいて上りリンクデータが発生した場合などにおいて、端末装置が適切なタイミングでセルグループの活性化をおこなうことができる。
図16の処理において、前記第1の通知はUE122のMACエンティティによって通知されてもよい。例えば、MACエンティティは、不活性化されたセルグループにおいて、例えばスケジューリングリクエストに起因するPUCCH送信やランダムアクセス手順の開始(またはランダムアクセス手順が成功裏に完了したこと)、および/またはSpCellのビーム失敗回復のためのランダムアクセス手順の開始(またはランダムアクセス手順が成功裏に完了したこと)に基づいて、第2の通知をRRCエンティティに通知してもよい。
図16の処理において、RRCエンティティは、セルグループが活性化されたとみなすことに基づき、例えば、休止(Suspend)していた一部のベアラ(例えばSRB3)を復帰(Resume)させてもよい。また、RRCエンティティは、セルグループが活性化されたとみなすことにより、例えば、無効化(Disable)されていた測定設定(例えば一部の測定対象の一部、および/または報告設定の一部)を自律的に有効化(Enable)させてもよい。
図17は本発明の実施の形態における、端末装置の処理の一例を示す図である。
端末装置(UE122)のMACエンティティは、セルグループが不活性化されることを認識する(ステップS1700)。
端末装置(UE122)のMACエンティティは、セルグループが不活性化されることに基づいて、そのセルグループで実行中のランダムアクセス手順を中止(Abort)する。(ステップS1702)。
これにより、不活性化されたセルグループにおいて、SCG失敗を報告するプロシージャの不要な開始を防ぐことができる。
図17の処理において、例えば、UE122のMACエンティティは、セルグループの不活性化をRRCエンティティからの通知によって認識してよい。例えば、UE122のMACエンティティは、セルグループの不活性化を基地局装置から受信するMAC CEによって認識してよい。例えば、UE122のMACエンティティは、セルグループの不活性化を特定のタイマーの停止または満了に基づいて認識してよい。例えば、UE122のMACエンティティは、セルグループの不活性化を、前記の組み合わせに基づいて認識してもよい。
図17の処理において、MACエンティティは、セルグループが不活性化されることに基づいて、そのセルグループで実行中のランダムアクセス手順を中止(Abort)して、そのランダムアクセス手順が成功裏に成功したとみなしてもよい。また、MACエンティティは、セルグループが不活性化されることに基づいて、そのセルグループで実行中のビーム失敗回復手順を中止(Abort)してもよい。そのとき、そのビーム失敗回復手順が成功裏に成功したとみなしてもよい。
さらに、図17の処理において、MACエンティティは、セルグループが不活性化されることに基づいて、端末装置は、以下の(A)から(F)の処理の一部または全部を実行してよい。
(A)Msg3 bufferをフラッシュ(flush)する。
(B)MSGA bufferをフラッシュする。
(C)スケジューリングリクエストがトリガされていたらキャンセルする。
(D)バッファステータスレポーティング手順がトリガされていたらキャンセルする。
(E)パワーヘッドレポーティング手順がトリガされていたらキャンセルする。
(F)ビーム失敗回復手順がトリガされていたらキャンセルする。
端末装置(UE122)は、RRCエンティティおよび/またはMACエンティティにおいて、タイマーを用いたセカンダリセルグループの活性化/不活性化の制御をおこなってもよい。
例えば、タイマーは、セルグループごとに用意されてもよいし、端末装置に一つ用意されてもよい。また、タイマーに設定される値は、基地局装置からRRCメッセージ(例えばRRCReconfigurationメッセージ)によって通知されてもよい。また、タイマーに設定される値は、基地局装置から報知されてもよい。また、タイマーに設定される値は、仕様書に記載される既定の値でもよい。また、端末装置は仕様書に記載される既定の値をデフォルト値として持ち、基地局装置に設定されない場合はこのデフォルト値を用いてもよい。
例えば、端末装置は、セカンダリセルグループが不活性化されること、および活性化されることに基づきタイマーをスタートまたは再スタートさせてよい。基地局装置から、端末装置による自律的な(換言すると端末装置の判断によりトリガおよび/または開始される)セカンダリセルグループの活性化、および/または自律的な(換言すると端末装置の判断によりトリガおよび/または開始される)セカンダリセルグループの不活性化が許可された端末装置は、このタイマーが走っていないこと(タイマーが満了していること)に基づいて、セカンダリセルグループの活性化、および/または不活性化を行うようにしてよい。
また例えば、端末装置は、セカンダリセルグループが不活性化されることに基づきタイマーをスタートまたは再スタートさせてよい。基地局装置から、端末装置による自律的な(換言すると端末装置がトリガおよび/または開始する)セカンダリセルグループの活性化、および/または自律的な(換言すると端末装置がトリガおよび/または開始する)セカンダリセルグループの不活性化が許可された端末装置は、このタイマーが走っていないこと(タイマーが満了していること)に基づいて、セカンダリセルグループの活性化、および/または不活性化を行うようにしてもよい。
例えば、端末装置は、セカンダリセルグループが活性化されることに基づきタイマーをスタートまたは再スタートさせてよい。基地局装置から、端末装置による自律的な(換言すると端末装置がトリガおよび/または開始する)セカンダリセルグループの活性化、および/または自律的な(換言すると端末装置がトリガおよび/または開始する)セカンダリセルグループの不活性化が許可された端末装置は、このタイマーが走っていないこと(タイマーが満了していること)に基づいて、セカンダリセルグループの活性化、および/または不活性化を行うようにしてもよい。
これにより、頻繁なセルグループの活性化と不活性化の遷移を抑制することができる。
また例えば、タイマーの値が0に設定されている場合に、端末装置は、基地局装置から自律的なセカンダリセルグループの活性化、および/または自律的なセカンダリセルグループの不活性化が許可されていないと判断してもよい。また例えば、タイマーの値が無限(infinity)に設定されている場合に、端末装置は、基地局装置から自律的なセカンダリセルグループの活性化、および/または自律的なセカンダリセルグループの不活性化が許可されていないと判断してもよい。また例えば、タイマーの値が基地局装置から設定されていない場合に、端末装置は、基地局装置から自律的なセカンダリセルグループの活性化、および/または自律的なセカンダリセルグループの不活性化が許可されていないと判断してもよい。基地局装置は、タイマーの値に特定の値を設定して端末装置に通知する(またはタイマーの値を通知しない)ことにより、端末装置による自律的なセルグループの活性化および/または不活性化の可否を制御してよい。なお、端末装置による自律的なセルグループの活性化および/または不活性化の可否は、前記タイマー以外のパラメータを用いて基地局装置から端末装置に通知されてもよい。
また例えば、基地局装置から自律的なセカンダリセルグループの活性化、および/または自律的なセカンダリセルグループの不活性化が許可されていないことに基づいて、端末装置は、セカンダリセルグループが不活性化される場合にSCGベアラ(RLCベアラがSCGにのみ存在するSRBおよび/またはDRB)の一部または全部を休止(Suspend)してもよい。また例えば、基地局装置から自律的なセカンダリセルグループの活性化、および/または自律的なセカンダリセルグループの不活性化が許可されていることに基づいて、端末装置は、セカンダリセルグループが不活性化される場合にSCGベアラ(RLCベアラがSCGにのみ存在するSRBおよび/またはDRB)の一部または全部を休止(Suspend)させないようにしてもよい。
また例えば、基地局装置から自律的なセカンダリセルグループの活性化、および/または自律的なセカンダリセルグループの不活性化が許可されているか否かに基づき、端末装置が、図17の処理において、実行中のランダムアクセス手順を中止(Abort)するか否かを判断するようにしてもよい。
また例えば、基地局装置から自律的なセカンダリセルグループの活性化、および/または自律的なセカンダリセルグループの不活性化が許可されているか否かに基づき、端末装置が、図17の処理において、以下の(A)から(F)の処理の一部または全部を実行するか否かを判断するようにしてもよい。
(A)Msg3 bufferをフラッシュ(flush)する。
(B)MSGA bufferをフラッシュする。
(C)スケジューリングリクエストがトリガされていたらキャンセルする。
(D)バッファステータスレポーティング手順がトリガされていたらキャンセルする。
(E)パワーヘッドレポーティング手順がトリガされていたらキャンセルする。
(F)ビーム失敗回復手順がトリガされていたらキャンセルする。
これにより、端末装置による自律的なセルグループの活性化および/または不活性化をネットワーク(基地局装置)が効率的に制御することができる。
なお、前述の端末装置による自律的なセカンダリセルグループの活性化とは、例えば、不活性化されたセカンダリセルグループにおいて、上りリンクデータが存在すること(例えばスケジューリングリクエストがトリガされること)に起因して開始されるセカンダリセルグループの活性化であってよい。また、前述の端末装置による自律的なセカンダリセルグループの活性化とは、例えば、端末装置の電池残量、または端末装置の温度に基づき開始されるセカンダリセルグループの活性化であってもよい。なお、自律的なセカンダリセルグループの活性化は、端末装置によって開始されるセカンダリセルの活性化(UE initiated SCG Activation)と換言されてもよい。
なお、前述の端末装置による自律的なセカンダリセルグループの不活性化とは、例えば、活性化されたセカンダリセルグループにおいて、上りリンクデータが無いことに基づき開始されるセカンダリセルグループの不活性化であってよい。また、前述の端末装置による自律的なセカンダリセルグループの不活性化とは、例えば、端末装置の電池残量、または端末装置の温度に基づき開始されるセカンダリセルグループの不活性化であってもよい。なお、自律的なセカンダリセルグループの活性化は、端末装置によって開始されるセカンダリセルの不活性化(UE initiated SCG Deactivation)と換言されてもよい。
なお、前述の端末装置による自律的なセカンダリセルグループの活性化において、例えば、端末装置は、セカンダリセルグループが活性化したことに基づき、このセカンダリセルグループにおいて上りリンク送信(例えばスケジューリングリクエストに起因するPUCCHまたはランダムアクセスプリアンブルの送信)を開始してもよい。
また、例えば、端末装置は、不活性化されたセカンダリセルグループにおける上りリンク送信(例えばスケジューリングリクエストに起因するPUCCHまたはランダムアクセスプリアンブルの送信)に基づいて、このセカンダリセルグループを活性化させてもよい。例えば、端末装置は、不活性化されたセカンダリセルグループのセル(例えばPSCellまたはPUCCH SCell)においてランダムアクセスプリアンブルを送信したこと(あるいはランダムアクセスプリアンブルの送信をPHYエンティティに示したこと)に基づき、このセカンダリセルグループが活性化されたとみなし、PDCCHのモニタリングを開始してもよい。
また、端末装置は、このセカンダリセルグループを不活性化するために、ベアラの設定を変更してもよい。例えば、端末装置はSCGベアラが設定されている場合に、セカンダリセルグループを不活性化することに基づき、このSCGベアラのベアラタイプをスプリットベアラに変更してもよい。また例えば、端末装置はSCGベアラが設定されている場合に、セカンダリセルグループを不活性化することに基づき、このSCGベアラのベアラタイプをスプリットベアラに変更し、PDCPエンティティがMCGのRLCエンティティにPDCP PDUを提出するように設定してもよい。このとき、ベアラの設定の変更は、既定のルールに基づきおこなわれてもよいし、変更後のベアラの設定が予めRRCメッセージによって基地局装置から通知されていてもよい。なお、端末装置による自律的なセカンダリセルグループの不活性化によってセカンダリセルグループが不活性化される場合、端末装置は、セカンダリセルグループを不活性化したことを基地局装置に通知した後に、ベアラの設定を変更するようにしてもよい。
これにより、セルグループの不活性化に基づき、端末装置に設定されている無線ベアラの設定を適切に制御することができる。
また例えば、PDCP duplicationが設定されており、そのPDCP duplicationが活性化(Activate)されている場合に、セカンダリセルグループを不活性化することに基づき、MACエンティティは、そのPDCP duplicationの不活性化(Deactivation)を上位レイヤ(例えばPDCPレイヤ)に通知してもよい。またこのとき、プライマリパスが不活性化されるセカンダリセルグループに設定されている場合、端末装置は、プライマリパスを別のセルグループに再設定してもよい。再設定されるプライマリパスのセルグループ識別子は、例えば、MCGの識別子であってよい。再設定されるプライマリパスのセルグループ識別子は、例えば、RRCメッセージによって端末装置に予め設定されたセルグループ識別子であってよい。なお、前記処理は、端末装置が自律的にセカンダリセルグループを不活性化する場合(すなわち、セカンダリセルグループの不活性化を端末装置がトリガして開始する場合)に好適であるが、これに限定されず、ネットワークによって指示された不活性化の場合にも適用できる。なお、端末装置による自律的なセカンダリセルグループの不活性化によってセカンダリセルグループが不活性化される場合、端末装置は、セカンダリセルグループを不活性化したことを基地局装置に通知した後に、前記処理をおこなうにしてもよい。
これにより、端末装置に設定されている無線ベアラの設定に基づき、端末装置によるセルグループの不活性化を効率的に制御することができる。
また例えば、端末装置が自律的にセカンダリセルグループを不活性化する場合(すなわち、セカンダリセルグループの不活性化を端末装置がトリガして開始する場合)、下記(A)から(C)の一部または全部の条件を満たすことに基づいてセカンダリセルグループの不活性化をトリガ、および/または開始しないようにしてもよい。また、セカンダリセルの不活性化がネットワークによって指示される場合、下記の条件に関わらず、セカンダリセルグループを不活性化するようにしてもよい。
(A)PDCP duplicationが設定されており、そのPDCP duplicationが活性化(Activate)されている。
(B)PDCP duplicationが設定されており、そのPDCP duplicationが不活性化(Deactivate)されており、およびプライマリパスがこのセカンダリセルグループに設定されている。
(C)このセカンダリセルグループにSCGベアラが設定されている。
これにより、端末装置に設定されている無線ベアラの設定に基づき、端末装置による自律的なセルグループの不活性化を効率的に制御することができる。
上記説明における無線ベアラは、特に指定がない場合、DRBであってよいし、SRBであってよいし、DRB及びSRBであってよい。
また上記説明において、「紐づける」、「対応付ける」、「関連付ける」等の表現は、互いに換言されてもよい。
また上記説明において、「SCGのSpCell」を「PSCell」と言い換えてよい。
上記説明における「休眠状態」と「不活性状態」は互いに換言されてもよいし、「休眠状態から復帰した状態」と「活性状態」は互いに換言されてもよい。また上記説明において、「活性化、不活性化」と「活性状態、不活性状態」とは互いに換言されてもよい。
上記説明における「活性化されたBWP」と「Active BWP」は互いに換言されてよい。
また、上記説明における各処理の例、または各処理のフローの例において、ステップの一部または全ては実行されなくてもよい。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、ステップの順番は異なってもよい。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、各ステップ内の一部または全ての処理は実行されなくてもよい。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、各ステップ内の処理の順番は異なってもよい。また上記説明において「Aであることに基づいてBを行う」は、「Bを行う」と言い換えられてもよい。即ち「Bを行う」ことは「Aであること」と独立して実行されてもよい。
なお、上記説明において、「AをBと言い換えてよい」は、AをBと言い換えることに加え、BをAと言い換える意味も含んでよい。また上記説明において、「CはDであってよい」と「CはEであってよい」とが記載されている場合には、「DはEであってよい」ことを含んでもよい。また上記説明において、「FはGであってよい」と「GはHであってよい」とが記載されている場合には、「FはHであってもよい」ことを含んでもよい。
また上記説明において、「A」という条件と、「B」という条件とが、同時に満たされない条件の場合には、「B」という条件は、「A」という条件の「その他」の条件として表現されてもよい。
以下、本発明の実施形態における、端末装置、および、方法の種々の態様について説明する。
(1)本発明の第1の実施の態様は、マスターセルグループとセカンダリセルグループとが設定される端末装置であって、MACエンティティを備え、前記MACエンティティは、前記セカンダリセルグループが不活性化されることに基づき、実行中のランダムアクセスプロシージャを中止する。
(2)本発明の第2の実施の態様は、マスターセルグループとセカンダリセルグループとが設定される端末装置に適用される方法であって、MACエンティティが、前記セカンダリセルグループが不活性化されることに基づき、実行中のランダムアクセスプロシージャを中止するステップを備える。
(3)本発明の第3の実施の態様は、マスターセルグループとセカンダリセルグループとが設定される端末装置に実装される集積回路であって、前記セカンダリセルグループが不活性化されることに基づき、実行中のランダムアクセスプロシージャを中止する機能を前記端末装置に発揮させる。
本発明の一態様に関わる装置で動作するプログラムは、本発明の一態様に関わる上述した実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであってもよい。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
なお、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであってもよい。
さらに「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントロ-ラ、マイクロコントロ-ラ、またはステ-トマシンであってもよい。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用できる。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明の一態様は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。