以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下に、本発明の撮像装置を、静止画の撮影及び動画の記録が可能なデジタル一眼レフカメラに適用した実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<装置構成>まず、図1及び図2を参照して、本実施形態のデジタルカメラの構成および機能について説明する。
図1(a)は、レンズユニット200を取り外した状態のデジタルカメラ100の前面斜視図、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。
図1において、背面表示部101は、画像や各種情報を表示するファインダー外表示部であり、カメラ本体の背面に設けられたLCDなどの表示デバイスである。また、背面表示部101は、静止画撮影後の静止画再生や記録中の動画表示、及びライブビュー表示機能を併せ持っている。背面表示部101には、タッチパネル270aが設けられている。タッチパネル270aは、背面表示部101の表示面(タッチパネル270aのタッチ操作面)対する接触(タッチ操作)を検出可能なタッチ操作部材である。
ファインダー外表示部243は、カメラ上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。シャッターボタン102は撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ103は各種モードを切り替えるための回転ダイヤル式の操作部である。端子カバー104は外部機器とデジタルカメラ100をUSBなどのケーブルを介して接続するためのコネクタ(不図示)を保護するカバー部材である。メイン電子ダイヤル105は図2で後述する操作部270に含まれる回転操作部材であり、このメイン電子ダイヤル105を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値が変更できる。
電源スイッチ106はデジタルカメラ100の電源のオン/オフを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル107も図2で後述する操作部270に含まれる回転操作部材であり、選択枠の移動や画像送りなどが行える。十字キー108も図2で後述する操作部270に含まれる移動指示部材であり、上、下、左、右の4方向に押し込み可能な押しボタンを有する4方向操作ボタンである。十字キー108の押下した方向に押した部分に応じた操作が可能である。SETボタン109も図2で後述する操作部270に含まれる押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。
録画ボタン110も図2で後述する操作部270に含まれ、動画の記録開始又は停止の指示に用いられる。AEロックボタン112も図2で後述する操作部270に含まれ、撮影待機状態で押下することにより、露出状態を固定することができる。拡大/縮小ボタン111も図2で後述する操作部270に含まれ、撮影モードのライブビュー表示において拡大モードのオン、オフを行うための操作ボタンである。拡大モードをオンとしてからメイン電子ダイヤル105を操作することにより、ライブビュー画像の拡大、縮小を行える。再生モードにおいては再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。
再生ボタン113も図2で後述する操作部270に含まれ、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン113を押下することで再生モードに移行し、記録媒体250に記録された画像のうち最新の画像を背面表示部101に表示させることができる。メニューボタン114も図2で後述する操作部270に含まれ、押下することにより各種の設定可能なメニュー画面が背面表示部101に表示される。ユーザは、背面表示部101に表示されたメニュー画面と、十字キー108やSETボタン109またはタッチバー115を用いて直感的に各種設定を行うことができる。
タッチバー115(マルチファンクションバー)も図2で後述する操作部270に含まれる、タッチ操作を受け付けることが可能なライン状のタッチ操作部材(ラインタッチセンサ)である。タッチバー115は、右手の人差し指でシャッターボタン102を押下可能なようにグリップ部116を右手で握った状態(右手の小指、薬指、中指で握った状態)で、右手の親指でタッチ操作可能(タッチ可能)な位置に配置されている。すなわち、タッチバー115は接眼部216に接眼してファインダーを覗き、いつでもシャッターボタン102を押下できるように構えた状態(撮影姿勢)で操作可能な位置に配置されている。タッチバー115は、タッチバー115に対するタップ操作(タッチして所定期間以内に移動せずに離す操作)、左右へのスライド操作(タッチした後、タッチしたままタッチ位置を移動する操作)などを受け付け可能な受付部である。タッチバー115は、タッチパネル270aとは異なる操作部材であり、表示機能は備えていない。
マルチファンクションボタン118も図2で後述する操作部270に含まれ、グリップ部116を右手で握った状態で、人差し指で操作可能な位置に配置されている。すなわち、マルチファンクションボタン118は、接眼部216に接眼してファインダーを覗きながら操作可能な位置に配置されている。
グリップ部116は、ユーザがデジタルカメラ100を構えた場合に右手で握りやすい形状を有する。グリップ部116を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラ100を保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン102、メイン電子ダイヤル105が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル107およびタッチバー115が配置されている。蓋117はデジタルカメラ100に対して記録媒体250を着脱するためにスロットを開閉する部材である。
通信端子210はデジタルカメラ100がレンズユニット200と通信を行うための電気的接点である。接眼部216は、覗き込み型の接眼ファインダーである。ユーザは、接眼部216を介してファインダー内表示部229である電子ビューファインダー(EVF)に表示された画像を視認可能であり、図2で後述するレンズユニット200を通じて取り込んだ被写体像の焦点や構図の確認を行うことができる。
接眼検知部217は、接眼部216の近傍に配置され、接眼部216への何らかの物体の接近を検知することができる。接眼検知部217は、例えば赤外線近接センサが用いられる。
サムレスト部119(親指待機位置)は、デジタルカメラ100の背面側の、どの操作部材も操作しない状態でグリップ部116を握った右手の親指を置きやすい箇所に設けられたグリップ部材である。サムレスト部119は、保持力(グリップ感)を高めるためのラバー部材などで構成される。
AFフレーム選択ボタン120は図2で後述する操作部270に含まれ、十字キー108などを操作してピントを合わせるAF位置(枠)を選択することができる。
発光部121は、カメラ本体の前面に設けられたLED等であり、デジタルカメラ100の動作状態等に応じて点灯して赤色光を発光する。発光部121がカメラ本体の前面(被写体側)に設けられており、被写体側から発光部121を確認することができる。そのため、ユーザは発光部121の点灯状態を確認しながら、リモコン等を用いて遠隔操作により自分撮りが可能となる。
音声出力部122は、カメラ本体の前面に設けられたスピーカ等であり、デジタルカメラ100の動作状態等に応じて電子音等の音声を鳴動する。
音声入力部123は、デジタルカメラ100に内蔵された、または、音声端子を介して接続された1つまたは複数のマイクであり、デジタルカメラ100の周辺の音声を集音したアナログ音声信号を生成する。
次に、図2を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100およびレンズユニット200の内部構成について説明する。図2において、図1と共通する構成には同じ符号を付して示している。
図2において、レンズユニット200は撮影レンズ207を搭載し、デジタルカメラ100に対して着脱可能である。撮影レンズ207は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して1枚のレンズのみで示している。通信端子206はレンズユニット200がデジタルカメラ100と通信を行うための電気的接点である。通信端子210はデジタルカメラ100がレンズユニット200と通信を行うための電気的接点である。レンズユニット200は、通信端子206を介してシステム制御部201と通信し、内蔵されたレンズ制御部204が絞り駆動回路202を制御して絞り205を駆動し、AF駆動回路203を制御して撮影レンズ207の位置を変位させることで焦点を合わせる。
フォーカルプレーンシャッター221は、システム制御部201の指示に応じて撮像部222での露光時間を自由に制御できる。撮像部222は被写体像を電気信号に変換するCCDやCMOS等の撮像素子で構成されたイメージセンサである。A/D変換器223は、撮像部222から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部224は、A/D変換器223からのデータ、又は、メモリ制御部215からのデータに対して所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部224では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、システム制御部201は演算結果に基づいて露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部224では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
メモリ制御部215は、A/D変換器223、画像処理部224、メモリ232の間のデータの授受を制御する。A/D変換器223から出力されるデジタルデータは、画像処理部224およびメモリ制御部215を介して、あるいは、メモリ制御部215を介してメモリ232に直接書き込まれる。メモリ232は、撮像部222およびA/D変換器223から得られる画像データや、背面表示部101またはファインダー内表示部229に表示するための画像表示用のデータを格納する。メモリ232は、所定枚数の静止画や所定時間の動画及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ232は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。
D/A変換器219は、メモリ232に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して背面表示部101またはファインダー内表示部229に供給する。メモリ232に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器219を介して背面表示部101やファインダー内表示部229により表示される。背面表示部101やファインダー内表示部229は、表示デバイスにD/A変換器219からのアナログ信号に応じた表示を行う。このように、メモリ232に格納されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、背面表示部101またはファインダー内表示部229に逐次転送して表示することで、ライブビュー(LV)表示(スルー画像表示)を行うEVFとして機能する。
ファインダー外表示部243には、ファインダー外表示部駆動回路244を介して、撮影時のシャッター速度や絞りなどのカメラの様々な情報が表示される。
不揮発性メモリ256は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュROMなどが用いられる。不揮発性メモリ256には、システム制御部201の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述するフローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部201は、少なくとも1つのプロセッサおよび/または少なくとも1つの回路からなる演算処理装置であり、デジタルカメラ100全体を統括して制御する。システム制御部201は、不揮発性メモリ256に格納されたプログラムを実行することで、後述するフローチャートの各処理を実現する。システムメモリ252には、例えばRAMが用いられ、システム制御部201の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ256から読み出したプログラムなどが展開を展開するワークメモリとしても使用される。また、システム制御部201は、メモリ232、D/A変換器219、背面表示部101、ファインダー内表示部229などを制御することにより表示制御も行う。システムタイマー253は各種制御に用いる時間や、内蔵時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ103、第1シャッタースイッチ211、第2シャッタースイッチ212、操作部270はシステム制御部201に各種の指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ103は、システム制御部201の動作モードを、静止画撮影モード、動画記録モード、再生モードのいずれかに切り替える。静止画撮影モードには、例えば、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード(Pモード)が含まれる。また、静止画撮影モードには、例えば、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモードなどが含まれる。
ユーザは、モード切替スイッチ103を操作することにより、これらの撮影モードのいずれかに直接切り替える。または、モード切替スイッチ103で動作モードの一覧画面に一旦切り替えた後に、一覧表示された複数の撮影モードのいずれかを選択し、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画記録モードや再生モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ211は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン102の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でオンとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。
第2シャッタースイッチ212は、シャッターボタン102の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でオンとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部201は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部222からの信号読み出しから撮像された画像を画像ファイルとして記録媒体250に書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部270は、ユーザからの各種操作を受け付けて、システム制御部201へ通知する各種スイッチ、ボタンなどの操作部材からなり、少なくとも以下の操作部材が含まれる。シャッターボタン102、モード切替スイッチ103、メイン電子ダイヤル105、電源スイッチ106、サブ電子ダイヤル107、十字キー108、SETボタン109、録画ボタン110、拡大/縮小ボタン111、AEロックボタン112、再生ボタン113、メニューボタン114、タッチバー115、マルチファンクションボタン118、AFフレーム選択ボタン120。
電源制御部280は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部280は、その検出結果およびシステム制御部201の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体250を含む各部へ供給する。
電源部230は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。記録媒体I/F218は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体250とのインターフェースである。記録媒体250は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部254は、無線アンテナや有線ケーブルによって外部機器と通信可能に接続し、画像や音声の送受信を行う。通信部254は無線LAN(Local Area Network)やインターネットにも接続可能である。通信部254は撮像部222で撮像された画像データ(ライブビュー画像を含む)や、記録媒体250に記録されている画像ファイルを外部機器に送信でき、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信できる。なお、通信部254は、無線LANに限らず、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標) Low Energy、WirelessUSBなどの無線通信モジュールを用いてもよい。あるいは、通信部254は、USBケーブルやHDMI(登録商標)、IEEE1394などの有線接続手段を用いてもよい。
姿勢検知部255は重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部255で検知された姿勢に基づいて、撮像部222で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部201は、姿勢検知部255で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部222で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部255としては、加速度センサやジャイロセンサなどを用いることができる。姿勢検知部255は、加速度センサやジャイロセンサを用いることで、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止など)を検知することも可能である。
なお、操作部270の1つとして、背面表示部101に対するタッチ操作を検出可能なタッチパネル270aを有する。タッチパネル270aと背面表示部101とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル270aを光の透過率が背面表示部101の表示を妨げないように構成し、背面表示部101の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル270aにおける入力座標と、背面表示部101の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかもユーザが背面表示部101に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。システム制御部201はタッチパネル270aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル270aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル270aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と称する)。
・タッチパネル270aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch-On)と称する)。
・タッチパネル270aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch-Move)と称する)。
・タッチパネル270aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と称する)。
・タッチパネル270aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル270aに指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部201に通知される。システム制御部201は通知された情報に基づいてタッチパネル270aにどのような操作(タッチ操作)が行われたかを判定する。
タッチムーブについてはタッチパネル270aで移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル270aの垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作(ドラッグ)が行われたと判定するものとする。タッチパネル270aに指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル270aを指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行われたと判定できる(ドラッグに続いてフリックがあったものと判定できる)。更に、複数箇所(例えば2点)を同時にタッチして、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。
タッチパネル270aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式があるが、いずれの方式でもよい。
接眼検知部217は接眼部216に対する目(物体)の接近(接眼)および離反(離眼)を検知する(接近検知)。システム制御部201は、接眼検知部217で検知された状態に応じて、背面表示部101とファインダー内表示部229の表示(表示状態)/非表示(非表示状態)を切り替える。システム制御部201は、少なくとも撮影モード、かつ、表示先の切替が自動である場合において、非接眼中は表示先を背面表示部101とし、ファインダー内表示部229は非表示とする。また、接眼中は表示先をファインダー内表示部229とし、背面表示部101は非表示とする。
物体が接近した場合は、接眼検知部217の投光部(図示せず)から照射された赤外光が反射して赤外線近接センサの受光部(図示せず)に入射される。赤外線近接センサで受光される赤外光の入射光量によって、接眼部216への何らかの物体の接近の検出と、物体が接眼部216からどの程度の距離まで近づいているか(接眼距離)を判別することができる。接眼部216への物体の接近を検知するとシステム制御部201がファインダー内表示部229の表示を開始させることが可能となる。これにより、ユーザが接眼部216を覗いたときにファインダー内表示部229を極力遅延なく表示可能となる。
また、接眼検知部217は、非接眼状態(非接近状態)から、接眼部216に対して所定距離以内に近づく物体を検出した場合に接眼を検出したと判定し、システム制御部201に接眼検知通知を送信する。また、接眼状態(接近状態)から、接近を検知していた物体が所定距離以上離れた場合に離眼が検出したと判定し、システム制御部201に離眼検知通知を送信する。接眼を検出する閾値と、離眼を検出する閾値は例えばヒステリシスを設けるなどして異なっていてもよい。また、接眼を検出した後は、離眼を検出するまでは接眼状態であるものとする。離眼を検出した後は、接眼を検出するまでは非接眼状態であるものとする。これにより、システム制御部201は、接眼検知部217が検出した接眼状態もしくは離眼状態に応じて背面表示部101とファインダー内表示部229の表示制御を行う。
なお、接眼検知部217は赤外線近接センサに限らず、接眼とみなせる目や物体の接近を検知できるものであれば他のセンサを用いてもよい。
また、システム制御部201は、リモコン等を用いてデジタルカメラ100を遠隔操作する場合に、発光部121を点灯及び/又は音声出力部122を鳴動させてユーザ操作を受け付けたことを通知する。なお、本実施形態では、図3で後述するように、プレ記録中に動画記録開始指示が入力された場合には、発光部121の点灯及び/又は音声出力部122の鳴動を行わないように制御される。
音声入力部123は、デジタルカメラ100の周辺の音声を集音して生成されたアナログ音声信号をデジタル信号に変換してシステム制御部201に出力する。システム制御部201は、音声入力部123により生成されたデジタル信号に各種の音声処理を行い、音声データを生成する。マイクは、指向性のあるマイクでも、指向性のないマイクでもよい。
システム制御部201は、動画記録モード時及びプレ記録中において、音声入力部123により生成された音声データと撮像部222により生成された複数のフレームからなる動画データとを組み合わせて所定の形式の動画ファイルを生成し、記録媒体250に記録する。
<制御処理>次に、図3から図5を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100による動画記録時の制御処理について説明する。
図3は、本実施形態のデジタルカメラ100による動画記録時の制御処理を示すフローチャートである。図3の処理は、システム制御部201が不揮発性メモリ256に格納されたプログラムをシステムメモリ252に展開して実行し、デジタルカメラ100の各部を制御することにより実現される。また、図3の処理は、デジタルカメラ100の電源がオンされ、システム制御部201の動作モードが動画記録モードに設定されると開始される。
S301では、システム制御部201は、プレ記録機能をオン(有効)に設定する指示が入力されたか否かを判定する。システム制御部201は、プレ記録機能をオン(有効)に設定する指示が入力されたと判定した場合は処理をS303に進め、プレ記録機能をオン(有効)に設定する指示が入力されていないと判定した場合は処理をS302に進める。
S302では、システム制御部201は、プレ記録機能をオフ(無効)に設定し、プレ記録機能をオフ(無効)に設定した情報をメモリ232に記憶する。
S303では、システム制御部201は、プレ記録機能をオン(有効)に設定し、プレ記録機能をオン(有効)に設定した情報をメモリ232に記憶する。
S304では、システム制御部201は、プレ記録機能において動画記録開始指示前に動画をバッファリングするプレ記録時間を第1の時間(例えば3秒)に設定する指示が入力されたか否かを判定する。システム制御部201は、プレ記録機能によるプレ記録時間を第1の時間(例えば3秒)に設定する指示が入力されたと判定した場合は処理をS306に進める。また、システム制御部201は、プレ記録機能によるプレ記録時間を第1の時間(例えば3秒)に設定する指示が入力されていないと判定した場合は処理をS305に進める。
S305では、システム制御部201は、プレ記録時間を第2の時間(例えば5秒)に設定し、プレ記録時間を第2の時間(例えば5秒)に設定した情報をメモリ232に保存する。
S306では、システム制御部201は、プレ記録時間を第1の時間(例えば3秒)に設定し、プレ記録時間を第1の時間(例えば3秒)に設定した情報をメモリ232に保存する。
S307では、システム制御部201は、記録画質を設定する指示が入力されたか否かを判定する。システム制御部201は、記録画質を設定する指示が入力されたと判定した場合は処理を308に進め、記録画質を設定する指示が入力されていないと判定した場合は処理を309に進める。
S308では、システム制御部201は、記録画質を設定し、記録画質の設定情報をメモリ232に保存する。
S309では、システム制御部201は、ライブビュー画面に遷移する指示が入力されたか否かを判定する。システム制御部201は、ライブビュー画面に遷移する指示が入力されたと判定した場合は処理を310に進め、ライブビュー画面に遷移する指示が入力されていないと判定した場合は処理をS301に戻す。
S310では、システム制御部201は、ライブビュー画面を背面表示部101に表示する。
図5(a)はプレ記録機能がオフ(無効)に設定されている場合に背面表示部101に表示されるライブビュー画面を例示している。図5(b)はプレ記録機能がオン(有効)に設定されている場合に背面表示部101に表示されるライブビュー画面を例示している。図5(a)の情報表示501と図5(b)の情報表示502は、動画の記録可能時間を示している。情報表示501は、記録媒体250の記録可能なデータ容量から算出した動画の記録可能時間を示している。情報表示502は、記録媒体250の記録可能なデータ容量から算出した動画の記録可能時間からプレ記録時間を減算した時間を示している。
図5(b)の情報表示503は、プレ記録機能がオン(有効)に設定され、プレ記録時間が第1の時間(3秒)であることを示している。なお、デジタルカメラ100にレンズが装着されていない等、プレ記録不可の場合は情報表示503を点滅させてユーザに通知するようにしてもよい。
S311では、システム制御部201は、記録媒体250の記録可能なデータ容量から動画の記録可能時間を算出する。
S312では、システム制御部201は、プレ記録機能がオン(有効)に設定されているか否かを判定する。システム制御部201は、プレ記録機能がオン(有効)に設定されていると判定した場合は処理を313に進め、プレ記録機能がオン(有効)に設定されていないと判定した場合は処理を315に進める。
S313では、システム制御部201は、記録媒体250の記録可能なデータ容量から算出した動画の記録可能時間からプレ記録時間を減算する。
S314では、システム制御部201は、撮像部222により生成された動画データと音声入力部123により生成された音声データとをメモリ232に一時的に保存(バッファリング)するプレ記録処理を開始する。なお、以下では、動画データには音声データが含まれているものとして説明する。
S315では、システム制御部201は、動画の記録可能時間を背面表示部101に表示する。
S316では、システム制御部201は、動画記録開始指示が入力されたか否かを判定する。システム制御部201は、動画記録開始指示が入力されたと判定した場合は処理を317に進め、動画記録開始指示が入力されていないと判定した場合は処理を322に進める。
S317では、システム制御部201は、S316で入力された動画記録開始指示がリモコン等により遠隔操作で入力されたか否かを判定する。システム制御部201は、動画記録開始指示が遠隔操作で入力されたと判定した場合は処理を318に進め、動画記録開始指示が遠隔操作以外の操作で入力されたと判定した場合は処理を321に進める。
なお、遠隔操作以外の操作による動画記録開始指示は、例えば、録画ボタン110の操作による記録開始指示が想定される。また、遠隔操作による通信方法は、赤外線やBluetooth等の無線通信に限らず、ケーブル接続等の有線通信手段を用いてもよい。
S318では、システム制御部201は、プレ記録機能がオン(有効)に設定され、プレ記録中であるか否かを判定する。システム制御部201は、プレ記録中であると判定した場合は処理を321に進め、プレ記録中ではないと判定した場合は処理を319に進める。
S319では、システム制御部201は、遠隔操作により動画記録開始指示を受信したことをユーザに通知するために発光部121を点灯させる。
S320では、システム制御部201は、遠隔操作により動画記録開始指示を受信したことを通知するために音声出力部122を鳴動させる。
なお、S319、S320では、動画記録開始指示を受信したことを通知するために発光部121の発光と音声出力部122の鳴動を行っているが、発光部121の点灯と音声出力部122の鳴動のいずれかを行うようにしてもよい。
S321では、システム制御部201は、図4で後述する記録処理を実行する。
S322では、システム制御部201は、終了指示が入力されたか否かを判定する。終了指示は、例えば、電源スイッチ106がオフされた場合又は動作モードが動画記録モード以外のモードに変更された場合に入力される。システム制御部201は、終了指示が入力されたと判定した場合は図3の処理を終了し、終了指示が入力されていないと判定した場合は処理をS301に戻す。
<記録処理>次に、図4を参照して、図3のS321における記録処理について説明する。図4は、図3のS321における記録処理を示すフローチャートである。
S401では、システム制御部201は、プレ記録機能がオン(有効)に設定されているか否かを判定する。システム制御部201は、プレ記録機能がオン(有効)に設定されていると判定した場合は処理を402に進め、プレ記録機能がオン(有効)に設定されていないと判定した場合は処理を403に進める。
S402では、システム制御部201は、動画記録開始指示時点からプレ記録時間前のバッファリングされている動画データを記録媒体250に記録する。本実施形態では、例えば、プレ記録時間が第1の時間(3秒)が設定されている場合は動画記録開始指示時点よりも3秒前からバッファリングされている動画データを記録媒体250に記録する。また、プレ記録時間が第2の時間(5秒)に設定されている場合は動画記録開始指示時点よりも5秒前からバッファリングされている動画データを記録媒体250に記録する。なお、バッファリングされている動画データの時間がプレ記録時間に満たない場合はバッファリングされている全ての動画データを記録媒体250に記録する。本実施形態では、例えば、プレ記録時間が第2の時間(5秒)に設定され、バッファリングされている動画データの時間が2秒である場合、2秒分の動画データを全て記録媒体250に記録する。
S403では、システム制御部201は、動画記録開始指示以後の動画データを記録媒体250に記録する。
S404では、システム制御部201は、動画記録開始時点からの経過時間(記録時間)をカウントし表示する。
図5(c)は動画記録中に背面表示部101に表示されるライブビュー画面を例示している。情報表示504は、動画記録開始時点からの経過時間(記録時間)を示している。
なお、プレ記録機能がオン(有効)に設定されているかオフ(無効)に設定されているかにかかわらず、0秒からカウントを開始する。これは、図5(a)、(b)のライブビュー画面において、プレ記録機能がオン(有効)に設定されている場合に動画記録可能時間からプレ記録時間を減算することによって、動画記録不可となるまでの時間を把握できるようにするためである。
S405では、システム制御部201は、S404でカウントを開始した動画記録開始時点からの経過時間が動画記録可能時間に到達したか否かを判定する。システム制御部201は、動画記録開始時点からの経過時間が動画記録可能時間に到達したと判定した場合は処理をS407に進め、動画記録開始時点からの経過時間が動画記録可能時間に到達していないと判定した場合は処理を406に進める。
S406では、システム制御部201は、動画記録停止指示が入力されたか否かを判定する。システム制御部201は、動画記録停止指示が入力されたと判定した場合は処理をS407に進め、動画記録停止指示が入力されていないと判定した場合は処理をS403に進める。
S407では、システム制御部201は、記録停止処理を行い、処理を図3のS322に進める。
なお、図4の処理の中にモードダイヤルなどが回転されるなどの異常な操作が行われた場合は、途中で処理が中断されることもある。
本実施形態によれば、プレ記録機能がオン(有効)に設定され、動画記録開始時点より所定時間前のプレ記録中に動画記録開始指示が入力された場合は、動画記録開始指示の受付及び動画記録開始をユーザに通知する発光部121の点灯及び/又は音声出力部122の鳴動を行わない。これにより、プレ記録から動画記録に切り替わる際の光や音が動画ファイルに記録されないようにすることができる。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラ等の撮像装置に適用した場合を例にして説明したが、この例に限定されず、動画及び音声を含む動画のプレ記録機能と装置状態等を光や音で通知する通知部とを備え、遠隔操作が可能な装置であれば適用可能である。例えば、本発明は、パーソナルコンピュータやタブレット端末、携帯電話やその一種であるスマートフォンなどにも適用可能である。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。