以下に、本明細書で開示する装置及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が得られるように、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態のうちの1つ又は2つ以上の実施例が、添付の図面に例示されている。当業者は、具体的に本明細書において説明され、添付の図面において例解される装置及び方法が、非限定的な例示的な実施形態であること、並びに本開示の範囲が、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。1つの例示的な実施形態に関連して図示又は記載される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。そのような修正及び変形は、本開示の範囲内に含まれるものとする。更に、本開示において、実施形態の同様の番号が付された構成要素は、概して類似する特徴を有する。加えて、開示されるシステム、装置、及び方法の説明で直線寸法又は円寸法が使用される範囲において、かかる寸法は、かかるシステム、装置、及び方法と組み合わせて使用することができる形状の種類を限定しようとするものではない。当業者には、任意の幾何学的形状についてかかる直線寸法及び円寸法に相当する寸法を容易に決定することができる点が認識されるであろう。システム及び装置、並びにその構成要素のサイズ及び形状は、少なくとも、システム及び装置が内部で用いられる対象の解剖学的構造、システム及び装置が一緒に用いられる構成要素のサイズ及び形状、並びにシステム及び装置が用いられる方法及び手順に依存し得る。
本明細書で提供される図面は、必ずしも原寸に比例していない。また更に、矢印が移動方向を説明するのに使用される限りにおいて、これらの矢印は、例示的なものであって、各要素が移動することができ又は移動すべき方向を何ら限定するものではない。当業者であれば、本開示を考慮して、所望の結果を生じさせるための他の方法及び方向性を認識するであろう。加えて、多様な用語が開示全体をとおして互換的に使用される場合があるが、このことは当業者には理解されるであろう。非限定的な例として、縫合糸、フィラメント、及び可撓性部材という用語は、互換的に使用される場合があり、他の同様の目的の材料、例えば、縫合テープを含む。更に、「ブロック」という用語が本明細書で提供されたいくつかの構造体及びマトリックスを説明するのに使用される限りにおいて、この構造体及びマトリックスは、正方形若しくは矩形又はその目的で平坦な表面を有する任意の形状に限定されない。また更に、「糸通しする」、「通す」(thread)という用語が、あるコンポーネントを別のものと関連付けることを説明するのに使用される限りにおいて、この用語は、フィラメントを別の材料に実際に通過させることを意味するように限定されない。また、「通す」は、開口(例えば、少なくともいくつかの組織増強ブロックに対して以下で記載されたように、本体に形成された開口)を通過させることも含むことでき、このため、より一般的に、あるコンポーネントを別のものと関連付けることを意味することができる。「特徴」又は「工程順序」が「第1の特徴」若しくは「第1の工程」又は「第2の特徴」若しくは「第2の工程」として本明細書に記述されている限りにおいて、そのような順序は、別途示されない限り、概ね任意であり、したがって、そのような番号付けは交換可能であり得る。
軟組織修復のためのシステム、装置、及び方法が一般的に提供される。この場合、このようなシステム又は装置は、1つ以上の外科用修復フィラメント及び/又は可撓性部材;1つ又は2つ以上の組織増強構造体又はマトリックス(これらとしては、ストリップ、チューブ、バー、タック、ウォッシャー、及び/又はパッチが挙げられ、それらはそれぞれ、以下により詳細に記載されている);及び1つ又は2つ以上の縫合インプラントを含むが、これらに限定されず、又は、同様の構成又は目的の装置である。「組織増強構造体」及び「組織増強マトリックス」という用語も、「縫合糸増強構造体」及び「縫合糸増強マトリックス」という用語、より一般的には、「増強構造体」及び「増強マトリックス」という用語、並びに「構造体」及び「マトリックス」という用語と互換的に使用される場合がある。本明細書で記載されるように、「構造体」という用語は、縫合糸リムと関連付けられて、リムのフットプリントを広げる任意のインプラントを意味し、「ブロック」という用語は、ストリップ又はテープ、チューブ、バー、ワッシャ、及び他のカニューレ状の本体を含む構造体のサブセットを意味し、「タック」又は「ボタン」及び「パッチ」又は「足場」という用語は、(中でも、ストリップ、テープ、チューブ、バー、及びワッシャという用語と同様に)以下により詳細に記載される。外科用修復フィラメント又は可撓性部材は、典型的な縫合糸の構成及びテープ形状を含めた様々な構成をとることができ、様々な種類の縫合インプラント、例えば、軟組織を骨に取り付け又は再度取り付けるためのフィラメントアンカー、縫合アンカー、又は骨アンカー(硬い及び軟質アンカーを含む)と併せて使用することができる。修復フィラメントは、軟組織が所望の位置に配置され得るように、軟組織を通過し得る。修復フィラメントは、アンカーに固定され、同アンカーは、骨に固定される。組織増強構造体は、外科用修復フィラメントと関連付けられて、傷付いた又は変性した軟組織に対して範囲及び嵩を増大させ、縫合修復フィラメントと修復される組織との間の圧縮が加えられる表面積を大きくし、組織成長及び修復を促進するのに役立ち得る。修復フィラメント、組織増強構造体、及び縫合インプラントはそれぞれ、このシステム及び装置の一部であるとして記載されているが、任意の1つのコンポーネントは、外科手術に使用される他のコンポーネント又は他のインプラント及び装置と共に使用するのに、別々に提供され得る。
多くの異なる修復手術が本開示により改良され得るが、いくつかの例示的な実施形態では、本明細書で提供される軟組織修復装置及びシステムは、回旋腱板固定手術に使用され得る。回旋腱板固定手術において、外科医は、回旋腱板を骨に、まず、2つの縫合糸リムが組織から伸びるように、縫合糸を軟組織に糸通しすることにより、再度取り付け得る。外科医は、それぞれの縫合糸リムを各組織増強構造体に糸通しし、その後に、縫合糸リムを、組織に近接した1つ又は2つ以上の骨アンカーに固定し得る。組織増強構造体は、軟組織と接触するシステムの表面積又はフットプリントを大きくする。この大きくなったフットプリントにより、軟組織上に任意に負荷されている力を分散させることができ、その結果として、引っ張られた縫合糸は、例えば、「チーズワイヤリング」により、軟組織を削り取るか、又は他の方法で損傷させることがほとんどなくすることができるであろう。更に、組織増強構造体は、容易かつ素早く、手術中に縫合糸リム上に糸通しされ、又は、同縫合糸リムと他の方法で関連付けられ得る。この点は、異種移植片又は同種移植片形成体を縫合糸リムと関連付けるための複雑で時間のかかるアプローチを伴う、既存のシステムとは対照的である。このため、得られた手術により、オンデマンド様式で、組織増強構造体を縫合糸リム上に加えることができる。また更に、組織増強構造体は、他の種類の材料の中でも、生体適合性材料(例えば、コラーゲン)から作製され得る。これにより、治癒中に、組織成長の新しいバンドが生じ、回旋腱板固定手術の有効性を更に向上させることができる。本明細書で開示された他の非限定で例示的な実施形態では、軟組織修復装置及びシステムは、他の軟組織修復手術、例えば、中でも、前十字靭帯(ACL)損傷、不安定又は関節手術、半月板修復、上方関節包再建、及び股関節包縫縮に使用され得る。組織増強構造体を製造する様々な方法並びに組織増強構造体を手術用縫合糸と関連付けるための取り付けツール及び/又は糸通し器を使用する様々な方法も記載される。
組織増強構造体-ストリップ又はテープ構成を有する組織増強ブロック
組織増強構造体の例示的な一実施形態は、組織増強ブロック10として示され、図1A及び図1Bに提供される。例示的な一実施形態では、組織増強ブロック10は、縫合糸リム12aに対して糸通しされているか、又は、縫合糸リム12aと他の方法で関連付けられるように構成されたストリップ又はテープである。より具体的には、組織増強ストリップ又はテープ10は、幅W、長さL、及び厚みTを有する、実質的に矩形の形状を有することができ、実質的に平坦な組織係合表面10a及び/又は10bを含む。示されているように、テープ10は、その幅より長く、その厚みより広い。典型的には、長さLは、幅Wより実質的に長く、幅Wは、厚みTより実質的に広い。更に、幅Wは、組織増強テープ10が関連付けられているフィラメント又は縫合糸、例えば、縫合糸リム12aの直径より広いことにより、外科的修復に使用されるシステム又は装置の圧縮表面積を大きくすることができる。
当業者であれば、組織増強ストリップ10の長さL、幅W、及び厚みTの寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ストリップ10の幅Wの、縫合糸リム12aの直径に対する比は、ほぼ約2:1~約20:1の範囲にあることができ、とりわけ、幅Wは、いくつかの例において、組織増強ストリップ10が関連付けられているフィラメント又は縫合糸の直径の少なくとも3倍であることができる。縫合糸リム12aが縫合テープである実施形態では、組織増強ストリップ10の幅Wは、いくつかの例において、ストリップが関連付けられている縫合テープの直径の少なくとも2倍であり得る。当業者であれば、組織増強ストリップの幅の、ストリップが使用されるフィラメント又は関連する構造体の直径に対する比は、少なくとも部分的には、使用されるフィラメント又は関連する構造体の種類、使用されるストリップ又は他の構造体の種類、及び行われる手術の種類に応じて、任意の適切な比であることができ、このため、直径に対する幅の比は、本明細書で提供されたものより小さいか又は大きい場合があることを、認識するであろう。更に、いくつかの実施形態では、ストリップ10の幅Lの、ストリップ10の幅Wに対する比は、ほぼ約2:1~約20:1の範囲にあることができ、とりわけ、長さLは、いくつかの例において、幅Wの少なくとも3倍、いくつかの他の例において、少なくとも5倍、いくつかの例において、少なくとも10倍であることができるが、他のL-W比も可能である。また更に、ストリップ10は、実質的に平坦であり、ほぼ均一であり得る。いくつかの実施形態では、ストリップ10の幅Wの、ストリップ10の厚みTに対する比は、ほぼ約2:1~約20:1の範囲にあることができ、とりわけ、幅Wは、いくつかの例において、厚みTの少なくとも3倍、いくつかの他の例において、少なくとも5倍、いくつかの例において、少なくとも10倍であることができるが、他のW-T比も可能である。様々な他のサイズ及び形状の組織増強テープストリップ10が、組織増強ストリップ及び関連付けられるコンポーネント(例えば、縫合糸リム12a)の寸法比を含めて、本開示の趣旨を逸脱することなく利用され得る。
比は、ストリップ10とフィラメントリム12aとの間の関係及びストリップ10の寸法間の関係を説明するのに役立つのに有用であり得るが、組織増強ストリップについてのいくつかの例示的で非限定的な寸法も、本開示を理解するのに役立ち得る。上述したように、これらの寸法は、様々な要因により決まり得る。いくつかの実施形態では、長さLは、組織に形成されるステッチと組織を固定するのに役立つように使用される骨アンカーとの間に伸びる組織の長さの、ほとんど全部に対するかなりの部分を覆い得る。いくつかの実施形態では、長さLは、ほぼ約5ミリメートル~約1センチメートルの範囲にあることができ、幅Wは、ほぼ約1ミリメートル~約5ミリメートルの範囲にあることができ、厚みTは、ほぼ約0.5ミリメートル~約3センチメートルの範囲にあることができる。更に、ストリップ10は、図1Aにおいて、長さ、幅、及び厚みを有するように記載され、実質的に平坦であるように示されているが、図1Bは、ストリップ10が比較的可撓性であることができ、例えば、それを通過する縫合糸リム12により部分的に、ひだ形成され(bunched)得ることを図示している。ストリップ10を形成するのに使用される材料は、本開示の後のセクションに記載されている。
数多くの技術が、組織増強ストリップ10を縫合糸リム12aと関連付けるのに使用され得る。図1Bに示されているように、縫合糸リム12aは、組織増強ストリップ10の上面側10aから底面側10bに、そして、上面側10aに戻されるように糸通しされている。組織増強ストリップ10に縫合糸リム12aを糸通しする工程は、所望の回数繰り返されてよい。いくつかの実施形態では、手術用縫合糸を組織増強ストリップを通るように糸通しすることが、手術中にin vivoに行われ得るように、縫合糸通し器は、手術前に、組織増強ストリップ10に通され得る。例示的な縫合糸通し器は、代替的な組織増強構造体に関して、以下で検討される。
図1Bの組織増強ストリップ10は、縫合糸リム12aにより係合された際に、誇張された波様プロファイルを有するように示されているが、原理的には、組織増強ストリップ10は、接触する軟組織の形状に適合し得る。組織増強ストリップ10を縫合糸リム12a上に含ませることにより、縫合糸リム12aは、より広いフットプリントを有するため、組織のより大きい表面積を覆う。更に、組織増強ストリップ10は、縫合糸リム12aにより組織に加えられた力を、より大きい量の表面積にわたって分散させることができる。より大きい量は、組織増強ストリップ10の表面積により決めることができる。このため、組織増強ストリップ10の幅が縫合糸リム12aの直径の少なくとも3倍である実施形態では、組織上の縫合糸リム12aの力は、組織増強ストリップ10が縫合糸リム12aと関連付けられていない場合より、少なくとも3倍の面積にわたって分散され得る。大きくなった組織表面積範囲及び組織増強ストリップ10の分散された力により、軟組織上での低下した圧力ピークがもたらされ得る。使用中に、組織と係合し、大きくなった分散を可能とするのは、表面10a又は表面10bのいずれかである。軟組織が傷害又は加齢により変性されてしまった箇所において、圧力の低下により、組織の剥脱のより少ない可能性がもたらされ得る。更に、より広い組織範囲は、何らかの方法で傷付いた組織の治癒を向上させ得る。
組織増強ストリップ10と共に使用される縫合糸リム12aは、任意の種類の縫合糸(例えば、網組フィラメント、カニューレ状フィラメント、モノフィラメント、縫合テープなど)であることができ、約#5フィラメント(約20ゲージ~約21ゲージ)と約#3~0フィラメント(約29ゲージ~約32ゲージ)との間のサイズを有し得る。当業者であれば、例えば、縫合テープが使用される場合、増強ストリップ10と共に使用され得る様々な他のフィラメントの種類及びサイズも、認識するであろう。
組織増強構造体-カニューレ状部分を有する組織増強構造体
組織増強構造体の別の例示的な実施形態は、組織増強ブロック110として示され、図2A~図2Dに提供される。代替的に、組織増強構造体、例えば、ブロック110は、一般的には、カニューレ状本体を有する組織増強構造体とも呼ばれ得る。カニューレ状本体を有する組織増強構造体は、チューブ110、バー3010、3010’、及びワッシャ310、410を含み得る。増強ブロックの例示的な一実施形態では、ブロックは、縫合糸リム112a上に配置され又は縫合糸リム112aと何らかの方法で関連付けられるように構成されているカニューレ状チューブであり得る。より具体的には、増強チューブ110は、それを通って最近位端110pから最遠位端110dに伸びる穴又は内腔114を有する、実質的に円筒形又は卵形の本体を有し得る。ブロック110がチューブとして記載される限りにおいて、このような説明は、組織増強ブロックの構成がチューブであるか又はチューブ構造を有することに何ら限定するものではない。チューブ様構成は、本明細書で提供されるブロックの様々な構成のうちの1つであり、又は、それから何らかの方法で導き出すことができる。ブロックの他の非限定的な実施形態は、以下で更に記載されるように、バー及びワッシャを含むが、これらに限定されない。
ブロック110のカニューレ状の性質に戻って、穴114は、例えば、ブロック110及びリム112aが、以下でより詳細に記載されるように、互いに関連付けられ得るように、縫合糸リム112aを受容するように使用され得る。示されているように、ブロック110は、直径Dより長く、多くの例において、実質的により長い長さL’を有する。更に、直径Dは、組織増強ブロック110が関連付けられているフィラメント又は縫合糸、例えば、縫合糸リム112aの直径より大きいことにより、外科的修復に使用されるシステム又は装置の組織増強の表面積を大きくすることができる。
当業者であれば、組織増強ブロック110の長さL’及び直径D並びに穴114の直径dの寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、長さL’と直径Dとの比は、ほぼ約2:1~約20:1の範囲にあることができ、とりわけ、長さL’は、いくつかの例において、直径Dの少なくとも3倍であることができる。更に、いくつかの実施形態では、チューブ110の直径Dの、縫合糸リム112aの直径に対する比は、ほぼ約2:1~約20:1の範囲にあることができ、とりわけ、直径Dは、いくつかの例において、組織増強チューブ110が関連付けられているフィラメント又は縫合糸の直径の少なくとも3倍であることができる。組織増強チューブ110の様々な他のサイズ及び形状が、組織増強ブロック及び関連付けられるコンポーネント(例えば、縫合糸リム112a)の寸法比を含めて、本開示の趣旨を逸脱することなく利用され得る。
比は、チューブ110とフィラメントリム112aとの間の関係及びチューブ110の寸法間の関係を説明するのに役立つのに有用であり得るが、組織増強チューブについてのいくつかの例示的で非限定的な寸法も、本開示を理解するのに役立ち得る。上述したように、これらの寸法は、様々な要因により決まり得る。いくつかの実施形態では、長さL’は、組織に形成されるステッチと組織を固定するのに役立つように使用される骨アンカーとの間に伸びる組織の長さの、ほとんど全部に対するかなりの部分を覆い得る。いくつかの実施形態では、長さL’は、ほぼ約5ミリメートル~約2センチメートルの範囲にあることができ、直径Dは、ほぼ約1ミリメートル~約5ミリメートルの範囲にあることができる。穴114の直径dのサイズも、様々な要因により決まり得る。同要因としては、それを通過するリムのサイズが挙げられるが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、直径dは、ほぼ約0.75ミリメートル~約3ミリメートルの範囲にあり得る。
カニューレ状の部分を有する組織増強ブロック110の代替的な実施形態が、図2E、2F、2G、2H、及び図2Iに示される。全ての組織増強ブロックがカニューレ状の部分を有するわけではないが、カニューレ状の部分は、図2A~図2Iにおいて提供されたブロック110、3010、3110、2810a、2810’、2810’’の共通する特徴である。組織増強ブロックの他の構成は、カニューレ状の部分又は縫合糸リムが通過するカニューレ状の部分を有さないため、他の構成は、当業者に何らかの方法で公知の本明細書で提供された他の技術を使用して、リムと関連付けられ得る。
上記で検討され、図2E及び図2Fに示されているように、組織増強バー3010、3110は、矩形及び又は正方形の断面形状を有し得る。他の断面形状も可能であり、例えば、三角形、四辺形、五角形、六角形、八角形などを含む。図2Eに示されているように、カニューレ状のバー3010は、カニューレ状のチューブ110に関して上記されたように、縫合糸リム上に配置され、又は、同縫合糸リムと何らかの方法で関連付けられるように構成されている。より具体的には、バー3010は、それを通って、最近位端3010pから最遠位端3010dに伸びる、矩形の穴又は内腔3014を有する実質的に矩形の本体を有し得る。穴3014は、例えば、以下でより詳細に記載されるように、バー3010及び縫合糸リムが互いに関連付けられ得るように、縫合糸リムを受容するのに使用され得る。穴3014は、増強ブロック110に関して、以下で検討された製造技術により作製され得ることが企図される。
組織増強バー3010の代替的な構造である組織増強バー3110は、図2Fに示される。図2Fに示されているように、カニューレ状のバー3110は、カニューレ状のブロック110、3110に関して上記されたように、縫合糸リム上に配置され又は同縫合糸リムと何らかの方法で関連付けられるように構成されている。より具体的には、バー3110は、それを通って、最近位端3110pから最遠位端3110dに延在する、矩形の穴又は内腔3114を有する実質的に矩形の本体を有し得る。穴3114は、例えば、以下でより詳細に記載されるように、バー3110及び縫合糸リムが互いに関連付けられ得るように、縫合糸リムを受容するのに使用され得る。示されているように、バー3110は、材料の2つの部分3110a、3110bから構成され得る。2つの材料3110a、3110bは互いに、縫合糸3124a、3124bにより関連付けられ得る。材料3110a、3110bは互いに、内腔3114が本開示全体をとおして検討された任意の製造技術を使用して形成されるように取り付けられ得る。バー3010、3110の様々な他のサイズ及び形状が、バー及び関連付けられるコンポーネント(例えば、縫合糸リム)の寸法比を含めて、本開示の趣旨を逸脱することなく利用され得る。
組織増強ブロック2810a、2810’、及び2810’’の更に代替的な構成はそれぞれ、図2G、図2H、及び図2Iに図示される。示されているように、カニューレ状のブロック2810a、2810’、2810’’は全て、図2A~図2Dに示されているように、組織増強ブロック110と実質的に同じであり得る。あるいは、カニューレ状のブロック2810a、2810’、2810’’は、組織増強バー3010、3110に実質的に類似する構成を有し得る。カニューレ状のブロック2810a、2810’、2810’’は、組織増強ブロック110より実質的に長い長さを有し得る。例示的な一実施形態では、ブロック2810aは、ほぼ約15.0ミリメートル~約25.0ミリメートルの範囲にある長さを有し得る。有利に、ブロック2810a、2810’、2810’’は、軟組織修復上に外側アンカーから内側に伸び得る長さを有して、治癒を支援するための修復及び更なる足場のための更なる保護を提供し得る。
数多くの技術が、組織増強ブロック110、3010、3110、2810a、2810’、2810’’を縫合糸リム112aと関連付けるのに使用され得る。例えば、図2Aに示されているように、縫合糸リム112aは、チューブ110の本体を通過することなく、即ち、同本体をまたぐことなく、組織増強チューブ110の最近位端110pから最遠位端110dに糸通しされ又は通過する。即ち、縫合糸リム112aは、内腔114を画定する本体の側壁内を通過しない。チューブ110は、縫合糸リム112aに連結せず又は取り付けられず、それに代えて、リム112aの長さに沿って、妨げられず又は制限されず、自由に通過し得る。他の実施形態では、リム112aは、1回以上本体を通過し、即ち、同本体をまたいで、チューブ110の位置をリム112aに対して更に固定することにより、チューブ110を縫合糸リム112aに連結し又は取り付け得る。当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱することなく、チューブ110がリム112aと関連付けられ、又は連結し得る様々な他の方法を、認識するであろう。
組織増強チューブ110への縫合糸リム112aの糸通しは、手術部位又は体外のいずれかにおいて、手作業で行われ得る。あるいは、図2B及び図2Cに示されているように、組織増強チューブ110は、組織増強チューブ110に縫合糸リム112aを糸通しする前に、穴114を通して挿入された糸通し器206を有し得る。糸通し器206は、近位ハンドル部分208、中間細長部分210、及び遠位縫合糸受容端212を含み得る。近位ハンドル部分208は、例えば、示されているように実質的に矩形の形状を有することにより、ユーザにより容易に把持されるように構成され得る。把持するための他の形状及び機構が提供され得る。中間部分は、組織増強構造体、例えば、中間部分と関連付けられることにより、糸通し器206を可撓性にすることができる組織増強チューブ110を有することができるフィラメント部分210であり得る。遠位縫合糸受容端212は、遠位開口212を有し得、これを通して、増強ストリップと関連付けられる縫合糸、例えば、縫合糸リム112aが配置され得る。図示された実施形態では、遠位開口212は可撓性であり、いくつかの実施形態では、ワイヤ、繊維、糸、コード、及び/若しくは他の可撓性構造体又は類似する特徴を有する他の材料から作製され得る。遠位開口212が可撓性であるため、その形状は、使用前、同使用中、及び同使用後に変化することができ、このため、図示された実施形態では、遠位開口212は、ダイヤモンド又はカイト型を有するが、他の構成も可能である。更に、開口212の可撓性の性質は、開口212をそれに配置された縫合糸の周りで縮小させて、使用中に縫合糸を締め付けるか、又は他の方法で保持し得る。いくつかの実施形態では、中間部分210は、ワイヤ、繊維、糸、コード、及び/若しくは他の可撓性構造体からも作製され得る。ワイヤという用語は、縫合糸が金属で作製されているか、又は、金属の特徴を有することを意味するのを意図しているものではなく、中間部分210及び遠位縫合糸受容端212が金属で作製され得る。
図2G~図2Iは、組織増強構造体と関連付けられる縫合糸リムの更なる構成を提供する。図2Gに示されているように、構造体2810aは、構造体2810aを少なくとも1つの縫合糸リムと関連付けるために、それを通って配置される2つの糸通し器を含み得る。図2Gに図示されているように、第1の糸通し器2809aは、ブロック2810aを通って、上面2811tから底面2811aに、ハンドル2808aが上面2811tに近接し、受容端2807bが底面2811bに近接するように、配置され得る。第1の糸通し器2809aは、ブロック2810aを通って、ブロック2810aの中央内腔2870とそれに対して実質的に垂直に交差するように、配置され得る。あるいは、糸通し器2809aは、中央内腔2870に対して任意の角度で配置され得る。第1の糸通し器2809aは、ブロック2810aの近位端2811p又は近位半分に配置され得る。第2の糸通し器2809bは、ブロック2810aの遠位部分2811dを通って配置され得る。例えば、第2の糸通し器2809bは、ブロック2810aの遠位端2811dから、内腔2870を通って、内腔の内側位置2870mに延在し、ブロック2810aの底面2811bから出ることができる。例示的な一実施形態では、第2の糸通し器2809bは、ブロック2810aを通って、糸通し器2809bのハンドル部分2808bがブロック2810aの遠位端2811dに近接し、糸通し器の受容端2807bがブロック2810aの底面2811bから出て伸びるように伸び得る。あるいは、他の縫合糸通し器の構成が、図2H及び図2Iに示されているように企図され、以下で検討される。
1つの代替的な縫合糸通し器の構成において、図2Iに示されているように、ブロック2810’は、ブロックの近位端2811p’に予め糸通しされた縫合糸2814’を含み得る。この場合、第2の糸通し器は不要である。予め糸通しされた縫合糸2814’は、ブロック2810’内に、図2Gの第2の糸通し器2809bと実質的に同様の位置で糸通しされ得る。予め糸通しされた縫合糸2014’は、図示されていないが、ブロック2810’内に、ブロックが修復縫合糸と関連付けられる前又は同関連付け後のいずれかにおいて糸通しされ得る。更に代替的な構成において、図2Hに示されているように、ブロック2810’’は、2つの糸通し器2809a’’及び2809b’’を含み得る。糸通し器2809a’’、2809b’’は、上記検討された糸通し器2809a、2809bと実質的に類似し得る。示されているように、第2の糸通し器2809b’’は、中央内腔2870’’を通って、例えば、近位末端2811p’’から遠位末端2811d’’に配置され得る。あるいは、第2の糸通し器2809b’’は、中央内腔2870’’の任意の長さを通って伸び得る。第2の糸通し器2809b’’は、図示されていないが、縫合糸リムをブロック2810’’と、本開示全体をとおして提供された技術を使用して関連付け得る。縫合糸リムはそれぞれ、ブロック2810’’を、遠位端2811d’’において、修復縫合糸リムと共に出て、その後に、軟組織修復から外側にオフセットされた位置で骨内にアンカーされ得る。
使用中に、力P1が、ハンドル部分208に加えられて、フィラメント部分210及び遠位開口212を、増強チューブ110に対して、力P1の方向に移動させ得る。遠位開口212、及びそれに連結している縫合糸リム112aは、この移動により、増強チューブ110内に入り、それを通るように引っ張られるため、増強チューブ110を縫合糸リム112a上に配置し得る。遠位開口212に増強チューブ110が入ると、開口212は縮小させられ、例えば、縫合糸リム112a周りでより狭い幅に圧縮されて、リム112aを締め付けるために、縫合糸リム112aが増強チューブ110の本体内に引っ張られるのをより容易にすることができる。増強チューブ110が縫合糸リム112a上に配置され又は縫合糸リム112aと他の方法で関連付けられると、縫合糸リム112aは、遠位開口212との関連付けが解除され得、糸通し器206は、もはや増強チューブ110又は縫合糸リム112aのいずれとも関連付けられていないため、廃棄又は再利用され得る。ついで、縫合糸リム112aと増強チューブ110との組み合わせは、以下で更に詳述されるように、様々な手術に使用され得る。増強チューブ110を縫合糸リム112a上に配置するプロセスを、手術部位近くを含む、体外又は体内で行い得る。
組織増強ストリップ10と同様に、組織増強チューブ110を縫合糸リム112a上に含ませることにより、縫合糸リム112aは、より広いフットプリントを有するため、組織のより大きい表面積を覆う。更に、チューブ110は、縫合糸リム112aにより組織に加えられた力を、より大きい量の表面積にわたって分散させることができる。より大きい量は、組織増強チューブ110の表面積により決めることができる。このため、組織増強チューブ110の直径が縫合糸リム112aの直径の少なくとも3倍である実施形態では、組織上の縫合糸リム112aの力は、組織増強チューブ110が縫合糸リム112aと関連付けられていない場合より少なくとも3倍の面積にわたって分散され得る。大きくなった組織表面積範囲及び組織増強チューブ110の分散された力により、軟組織上での低下した圧力ピークがもたらされ得る。軟組織が傷害又は加齢により変性されてしまった箇所において、大きくなった組織表面積範囲及び圧力の低下により、組織の剥脱のより少ない可能性がもたらされ得る。更に、より広い組織範囲により、傷付いた組織の治癒が何らかの方法で向上され、並びに/又は、何らかの方法で傷付き若しくは変性した組織及び/若しくは腱に嵩を提供することができる。
糸通し器、例えば、糸通し器206は、増強構造体を縫合糸と関連付けるのを補助する取り付けツールと共にも使用され得る。図3は、近位ハンドル部分208’及び遠位受容端212’がわずかに異なる形状を有すること以外は、糸通し器206に類似する糸通し器206’を提供する。示されているように、近位ハンドル部分208’は、中間フィラメント部分210’の直径より大きい直径を有する把持突起208’の形状であるため、ユーザが近位ハンドル部分208’を容易に把持することができる。当業者であれば、近位ハンドル部分208’がほとんどの任意の形状を有し得ることを、認識するであろう。同様に、遠位受容端212’の形状も、ほとんどの任意の形状を有し得る。図示された実施形態では、遠位受容端212’は、遠位開口212’であるが、この開口は、遠位開口212より丸みを帯びたように図示されている。しかしながら、上記説明されたように、遠位開口212’は可撓性であり得るため、更に、図示された実施形態は、他の形状に操作され得る。
取り付けツール200’は、ハンドル部分202’とカートリッジ部分204’とを含み得る。ハンドル部分202’は、取り付けツール200’がカニューレを通って体内の手術部位内に挿入され得るような長さであり得る。あるいは、ハンドル部分202’は、任意の適切な長さであり得る。図3に示されているように、ハンドル202’は、近位部分202p’と遠位部分202d’とを含む。ハンドル202’の遠位部分202d’は、近位部分202p’から角度的にオフセットされていてよく、カートリッジ204’がリム112a’上への増強チューブ110’の糸通しを行うのに好ましい向きに向くのを可能にする。あるいは、近位部分202p’及び遠位部分202d’は、互いに同一直線上にあり得る。
遠位部分202d’は、縫合糸リム112a’に対して糸通しされる増強チューブ110’を受容するようなサイズのカートリッジ204’に取り付けられ得る。カートリッジ204’は、円筒形であり得、ほぼ円筒の断面を有する。あるいは、カートリッジ204’は、三角形、矩形、又は他の形状及び/若しくは断面を有し得る。カートリッジ204’は、それを通って、第1の開口216’から第2の開口218’に伸びる内腔214’を有し得る。第1の開口216’は、第2の開口218’より大きくあり得る。あるいは、第1の開口216’及び第2の開口218’は、任意の所望のサイズであり得る。図3に示されているように、第1の開口216’は、増強チューブ110’がそれを通って入り得るように、内腔214’と実質的に同じ直径を有し得る。第2の開口218’は、それを通って糸通し器206’の関連する部分を受容するようなサイズの直径を有し得る。
図3に示されているように、縫合糸リム112a’は、開口212’を通って挿入され、糸通し器206’は、糸通し器206に類似する様式で操作されて、増強チューブ110’を縫合糸リム112a’上に配置し得る。例えば、オペレータは、糸通し器206’のハンドル部分208’を把持して、開口212’を、力FP’の印加により、増強チューブ110’のカニューレ114’を通して引っ張り得る。ハンドル208’は、糸通し器206’の全体及び縫合糸リム112a’の遠位部分が第2の開口218’を通過するまで引っ張られ得る。増強チューブ110’を通して、縫合糸リム112a’を糸通しすると、糸通し器206’は、廃棄され又は再利用されることができ、取り付けツールは、増強チューブ110’を解放機構の作動(図示せず)により解放することができる。あるいは、増強チューブ110’は、解放機構を必要としないように、締り嵌めにより、カートリッジ204’中に保持され得る。上記されたように、増強チューブ110’及び縫合糸リム112a’が参照されるが、取り付けツール200’は、図1A~図1Bの増強ストリップ10及び本明細書で提供される他の構造体と同じ様式で使用され得る。更に、糸通し器は取り付けツールと共に使用されるように検討されるが、糸通し器自体は、本明細書で提供された実施形態が糸通し器を縫合糸と増強構造体とを取り付けツール200’を使用することなく関連付けるのに使用することが可能であるため、取り付けツールであると考えられ得る。
組織増強構造体-ワッシャ、ディスク、又はリング構成を有する組織増強ブロック
組織増強構造体の例示的な実施形態は、組織増強ブロック310として示され、図4に提供される。組織増強ブロック310は、ワッシャ、ディスク、又はリングとして記載され得る構成を有し、図示された実施形態では、縫合糸リム312a上に配置され又は縫合糸リム312aと他の方法で関連付けられるように構成されている正方形状のワッシャである。例えば、ワッシャ310は、それを通って最近位端310pから最遠位端310dに伸びる穴又は内腔314を有する、実質的に矩形のプリズム型の本体を有し得る。穴314は、例えば、ワッシャ310及びリム312aが、以下でより詳細に記載されるように、互いに関連付けられ得るように、縫合糸リム312aを受容するように使用され得る。示されているように、ワッシャ310は、実質的に等しい長さLB及び幅WBと、長さLB及び幅WBより低い高さTBとを有する。あるいは、ワッシャ310は、幅WBより長い長さLBを有する、より細長の矩形の形状を有し得る。更なる代替例において、長さLB、幅WB、及び高さTBは、実質的に等しく、これにより、立方体型の本体を形成し得る。更に、内腔の直径dBは、ワッシャ310が関連付けられるフィラメント又は縫合糸、例えば、縫合糸リム312aの直径より大きくあり得る。他の実施形態では、予め形成された内腔のないワッシャ310を通って、縫合糸リム312aの糸通しが行われ得る。ブロックが縫合糸リム312aと関連付けられると、ブロックは、ブロックの表面積を大きくすることにより、外科的修復に使用されるこのシステム又は装置の圧縮表面積を大きくし得る。
当業者であれば、ワッシャ310の長さLB、幅WB、厚み又は高さTB、及び直径dBの寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ワッシャ310は、ほぼ約3ミリメートル~約6ミリメートルの範囲にある長さLB、約3ミリメートル~約6ミリメートルの範囲にある幅WB、及び、ほぼ約約1ミリメートル~約3ミリメートルの範囲にある厚み又は高さTBを有し得る。あるいは、長さLB、幅WB、及び厚み又は高さTBは全て、実質的に等しくてもよく、ほぼ約2ミリメートル~約5ミリメートルの範囲の寸法を有することができる。ワッシャ310の寸法がより小さいことの1つの利益は、以下で更に記載されるように、外科医が、複数のワッシャ310を、1つの縫合糸リムに載せて、必要とされる傷付いた組織の領域上にワッシャを正確に適用することができることである。例えば、ワッシャの正確な適用は、ワッシャを縫合糸リムの長さに沿って、縫合糸リムからの力がより大きい表面積にわたって分散されるであろう、より正確な方向に移動させることを含み得る。本開示を考慮して、ワッシャ310の厚み又は高さが、ワッシャ310が配置される縫合糸リムの長さより実質的に短くてもよいことは明らかである。任意の数のワッシャ310が、縫合糸リム上に配置されることができ、その数は、最大30個であるが、これに限定されない。いくつかの例示的な実施形態では、1つの縫合糸リム上に提供されるワッシャ310の数は、ほぼ約2個のブロック~約8個のブロックの範囲にある。
同じ縫合糸リム上の他の類似するサイズの構造体と共に効果的に使用されるように構成された増強構造体の代替的な実施形態が、図5に図示される。示されているように、組織増強構造体は、ワッシャ、ディスク、又はリングとして記載され得る構成を有する、組織増強ブロック410である。図示された実施形態では、リング又は円形のワッシャである。例えば、組織増強ワッシャ410は、それを通って、最近位面410pから最遠位面410dに伸びる穴又は内腔414を有し得る。穴414は、例えば、任意の予め形成された孔又は穴なしに、リングの本体を通って糸通しすることにより、ワッシャ410及びリム412aが互いに関連付けられ得るように、又は代替的に、リム412aがワッシャ410と関連付けられ得るように、縫合糸リム412aを受容するのに使用され得る。
当業者であれば、ワッシャ410の直径DW、高さHW、及び穴の直径dWの寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、直径DWは、ほぼ約3ミリメートル~約6ミリメートルの範囲にあることができ、高さHWは、ほぼ約1ミリメートル~約3ミリメートルの範囲にあることができ、穴の直径dWは、ほぼ約0.5ミリメートル~約2ミリメートルの範囲にあることができる。ワッシャ310と同様に、本開示を考慮して、ワッシャ310の厚み又は高さは、ワッシャ410が配置される縫合糸リムの長さより実質的に短くあり得る。任意の数のワッシャ410を縫合糸リム上に配置されることができ、その数は、最大30個であるが、これに限定されない。いくつかの例示的な実施形態では、1つの縫合糸リム上に提供されるワッシャ410の数は、ほぼ約2個のワッシャ~約8個のワッシャの範囲にある。
ワッシャ310、410の利益の1つは、外科医が、以下で更に記載されるように、前方及び後方の縫合糸両方を、縫合糸挿入点において、ワッシャ310、410に通過させて、縫合糸による縫合糸挿入点におけるチーズワイヤリングを防止することができることである。更に、ワッシャ310、410は、1つ又は2つ以上のワッシャ310、410を別の組織増強構造体が既に配置され又は配置されるであろう同じ縫合糸リム上に配置することによるのを含めて、開示された組織増強構造体のいずれかと共に使用され得る。
当業者に公知の数多くの技術が、ワッシャ310、410を各縫合糸リム312a、412aと関連付けるのに使用され得る。縫合糸リム312a、412aは、ワッシャ310又は410の本体内を通過せず及び/又は同本体を通過せずに、ワッシャ310又は410の最近位端310p、410pから最遠位端310d、410dに糸通しされ又は通過させられる、即ち、縫合糸リム312a、412aが内腔314、414を通って直接伸びることができる。このため、ワッシャ310、410は、縫合糸リム312a、412aに連結せず又はこれらに取り付けられないため、チューブ110と同様に、ワッシャ310、410は、縫合糸リム312a、412aの長さに沿って、妨げられず又は制限されずに、自由に通過し得る。他の実施形態では、リム312a、412aは、1回以上本体を通過して、ワッシャ310、410の位置をリム312a、412aに対して更に固定し得る。当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱することなく、ワッシャ310、410を、リム312a、412aと関連付けることができる、様々な他の様式を、認識するであろう。例えば、ワッシャ310又は410への、縫合糸リム312a、412aの糸通しは、手術部位又は体外のいずれかにおいて、手作業で行われてもよい。あるいは、1つ又は2つ以上のワッシャ310又は410は、ワッシャ310又は410が縫合糸リム312a、412a上に糸通しされる前に、各穴314、414を通って挿入された糸通し器(図示せず)を有し得る。糸通し器は、上記された糸通し器206、206’と同じか又は類似することができ、手術部位において、縫合糸リム312a、412aをワッシャ310又は410に糸通しするのに使用され得る。
増強ブロック10、110と同様に、ワッシャ310又は410のいずれか又は両方を縫合糸リム上に含ませることにより、縫合糸リムにより組織に加えられた力がより大きな量の表面積にわたって分散される。より大きな量は、増強ワッシャ310又は410の表面積及び使用されるワッシャ数により決まる。
増強構造体を形成するための材料
上記検討された構造体、例えば、ブロック10、110、3010、3110、310、及び410、並びに、以下で更に提供されたもの(様々なパッチ又は足場を含む)は、結合組織を置き換え又は修復するために患者に埋め込まれた後に、ストリップが経時的に徐々に分解し又は再構築するように、1つ又は2つ以上の生体適合性で生分解性の材料から作製され得る。構造体の再吸収プロファイルは、再生又は治癒プロセス中に、組織の構造性が補強され、構造性が付与されるように、十分長くあり得る。当業者であれば、少なくとも部分的には、構造体の所望の使用に応じて、適切な再吸収プロファイルを決定することができ、再吸収プロファイルを、構造体を形成するのに使用される材料を変更することにより適合させることができる。
多くの異なる材料が組織増強構造体を形成するのに使用され得るが、いくつかの例において、単独又は他の材料との組み合わせのいずれかで、材料は、生体適合性ポリマーである。適切な生体適合性材料の例示的な実施形態としては、合成ポリマー、天然ポリマー及びそれら2つの組み合わせが挙げられる。本明細書で使用する場合、「合成ポリマー」という用語は、そのポリマーが天然の生体材料から作製される場合であっても、天然には見出されないポリマーを意味する。本明細書で使用する場合、「天然ポリマー」という用語は、天然に由来するポリマーを意味する。組織増強構造体が少なくとも1つの合成ポリマーを含む実施形態では、好適な生体適合性の合成ポリマーとしては、脂肪族ポリエステル、ポリ(アミノ酸)、コポリ(エーテル-エステル)、シュウ酸ポリアルキレン、ポリアミド、チロシン誘導ポリカーボネート、ポリ(イミノカーボネート)、ポリオルトエステル、ポリオキサエステル、ポリアミドエステル、アミン基を含有するポリオキサエステル、ポリ(無水物)、ポリホスファゼン、ポリウレタン、ポリ(エーテルウレタン)、ポリ(エステルウレタン)、ポリ(プロピレンフマレート)、ポリ(ヒドロキシアルカノエート)、ポリジオキサノン、ポリ-ヒドロキシブチレート-コ-ヒドロキシバレレート、ポリアミノカーボネート、ポリトリメチレン、ポリオキサアミド、エラストマーコポリマー並びにこれらの組み合わせ及びブレンドを含む群から選択されるポリマーを挙げることができる。組織増強構造体に使用するのに好適な合成ポリマーとしては、また、コラーゲン、コラーゲン足場、粉砕コラーゲン粉末、エラスチン、トロンビン、シルク、ケラチン、フィブロネクチン、デンプン、ポリ(アミノ酸)、ゼラチン、アルギン酸、ペクチン、フィブリン、酸化セルロース、キチン、キトサン、トロポエラスチン、ヒアルロン酸、リボ核酸、デオキシリボ核酸、ポリペプチド、タンパク質、多糖類、ポリヌクレオチド及びこれらの組み合わせ又はブレンドに見られる配列に基づく生合成ポリマーを挙げることができる。組織増強構造体を構成するのに使用され得る材料の種類としては、全体又は部分のいずれかにおいて、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン、ゴム、又は他の生体適合性の非吸収性ポリマー及びそれらの組み合わせを含む(がこれらには限定されない)群から選択される非吸収性ポリマーが挙げられる。増強ストリップ10に使用するための天然ポリマーは、フィブリン系材料、コラーゲン系材料、ヒアルロン酸系材料、セルロース系材料、シルク系材料、ゼラチン系材料、糖タンパク質系材料、セルロース系材料、多糖系材料、タンパク質系材料、フィブロネクチン系材料、キチン系材料、ペクチン系材料、エラスチン系材料、アルギン酸系材料、デキストラン系材料、アルブミン系材料、天然のポリ(アミノ酸)系材料、脱細胞化組織、精製された細胞外マトリックス(ECM)、脱灰された骨マトリックス及びそれらの組み合わせを含む(がこれらには限定されない)群から選択され得る。
また更に実際に、任意の種類の組織が、組織増強構造体を形成するのに使用され得る。同組織としては、自家移植片組織及び同種移植片組織並びにヒト同種間組織及び異種間組織が挙げられるが、これらに限定されない。異種は、中でも、ブタ、ウシ、及びウマを含む。使用される組織は、靭帯組織、腱組織、モデル化腱、皮膚組織、筋肉組織、骨膜組織、心膜組織、滑膜組織、外皮組織、無細胞ブタ真皮マトリックス、無細胞ウシ真皮マトリックス、筋膜、小腸組織、胚組織、羊膜組織(amniotic tissue)、胎盤組織、歯周組織、腹膜組織、血管組織、血液、及びそれらの組み合わせを含む、生体結合組織から選択され得る。組織増強構造体を形成するのに使用される材料は、架橋され、架橋されていないことができ、本明細書で提供される任意の材料が、合成、天然、又はそれらの組み合わせであるかに関わらず、他の材料と共に使用されることができる。また更に、組織増強構造体及び/又は組織増強構造体を形成するのに使用される材料は、多血小板血漿(PRP)、骨髄、細胞、並びに骨及び/又は組織成長促進材料により処理され得る。
組織増強構造体を形成するのに使用される材料は、様々な技術を使用して、作製及び又は形成され得る。これらの技術としては、それらを編むこと及びそれらを織ることが挙げられるが、これらに限定されない。材料の全体構成は、当業者に公知の技術により生じる他の構成の中でも、織布、ニット、不織布、及び/又は発泡体であると記載され得る。更に、技術の組み合わせが、1つの構造体及び/又はその一部に使用され得る。材料、例えば、合成ポリマー及び上記提供された他の材料並びに組織について、形成技術が使用され得る。
いくつかの実施形態では、組織増強構造体は、基底膜が含まれないように準備され得る。基底膜は、表皮間に位置する下層組織から上皮を分離し、表皮と真皮とを接続し、機能的に分離する、薄い繊維性組織である。基底膜は、真皮構造体などの組織増強構造体に強度を加えることができるが、そのような膜を含めることにより、膜は、一方の側、つまり上皮側のみが組織と接触して配置される側となるように「配向」される。さもないと、宿主組織への真皮パッチの組み込みが少なくとも著しく遅くなる。外科医には、手技の過程で、どちらの側が上皮層であるかを容易に識別することは困難であり得る。
改善された代替として、本開示は、組織増強構造体から基底膜を除去するための対策を講じることを企図する。これは、例えば、基底膜を組織増強構造体の残りの部分から切り離す又は裂くことによって行うことができる。あるいは又は加えて、真皮パッチ組み込みに寄与する材料を、基底膜を含む(又は以前に含んだ)構造体の側と関連付けることができる。
組織増強キット
本明細書で提供されるフィラメント及び組織増強構造体は、軟組織修復キットの一部として共に含まれ得る。このようなキットは、糸通し器、取り付けツール、骨アンカー、及び/又は骨ドリルなどのコンポーネントも含み得る。例えば、キットの例示的な一実施形態は、1つ又は2つ以上の組織増強構造体と、1つ又は2つ以上の糸通し器とを含み得る。いくつかの例では、組織増強構造体は、糸通し器上に予め配置され得る。組織増強構造体は、本明細書で提供された構造体のいずれか又は本開示から導き出すことができる他のものを含むことができ、組織増強ブロック10、110、3010、3110、310、410及び、以下で記載される組織増強パッチ2210、2310、2410、及び2510が挙げられるが、これらに限定されない。糸通し器としては、糸通し器206、206’、及び当業者に公知又は本開示から他の方法で導き出すことができる他の糸通し器を挙げることができる。組織増強構造体が糸通し器上に予め配置されている例において、構造体は、糸通し器206、206’の中間部分208、208’上に配置され得る。
キットは、組織増強構造体及び糸通し器と共に使用される他のコンポーネントも含み得る。同コンポーネントとしては、1つ又は2つ以上の縫合糸、例えば、縫合糸12a、112a、1つ又は2つ以上の取り付けツール、例えば、取り付けツール200’、1つ又は2つ以上のインプラント、例えば、骨アンカー、及び1つ又は2つ以上の骨ドリルが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの例示的な実施形態では、キットは、軟組織上にアンカーされるであろう、縫合糸リム12a、112a、312a、412a全てのための結合組織増強ブロック10、110、3010、3110、310、410を含み得る。フィラメント、構造体、取り付けツール(単独の取り付けツールとしての糸通し器を含み得る)、及び骨アンカーの種類及び構成は変更することができるため、ユーザに任意の外科手術に使用するための選択肢を提供することができる。したがって、ストリップ又はテープ構成(例えば、ストリップ10)、カニューレ状のチューブ構成(例えば、チューブ110)、カニューレ状のバー構成(例えば、バー3010、バー3110)、及びワッシャ構成(例えば、ワッシャ310、ワッシャ410)を有するブロックの任意の組み合わせが、必要に応じて外科医により、同じ縫合糸リム上にそれらを配置することによるのを含めて、組み合わせられ、適合され得る。使用される構造体の選択は、少なくとも部分的に、様々な要因により決まり得る。同要因としては、関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。
糸通し器及び/又は取り付けツールは、組織増強構造体をリムに複数回、関連付けるのに使用される1つの装置であることができ、又は、複数の糸通し器及びツールは、複数のストリップ-リムの組み合わせを形成するのを可能にし、又は、異なるユーザに好まれる異なる構成が可能であるように提供されることができる。糸通し器及び/又は取り付けツールは、本開示の趣旨を逸脱することなく、特定の組織増強構造体、手術、及び/又は外科医の好みに合わせて使用するのに、特別に適合され得る。
インプラント、例えば、アンカーがキットの一部として提供され、本明細書で提供された開示のいずれかと共に使用される限りにおいて、インプラントは、様々な種類の組織修復手術に使用される当業者に公知の任意の種類のインプラントであり得る。骨アンカーについて、アンカーは、硬い構成又は柔らかい構成のものであることができ、いくつかの例では、それらは、ノットレスアンカーであることができる。ノットレスアンカーは、それと関連付けられるフィラメントが組織をフィラメント及び/又はアンカーに連結させるために外科手術中に外科医により結び付けられるノットを有する必要がないことを意味する。キットに使用するための、又は、より一般的には、本開示についての硬い縫合アンカーのいくつかの例示的な実施形態としては、Healix Ti(商標)アンカー(DePuy Synthesから市販されている)並びにHealix Advance(商標)アンカー、Healix Advanceノットレス(商標)アンカー、Healix BR(商標)アンカー、Healix PEEK(商標)アンカー、Healix Transtend(商標)アンカー、Bioknotless(登録商標)アンカー、Gryphon(登録商標)アンカー、Fastin(登録商標)アンカー、Versalok(登録商標)アンカー、Microfix(登録商標)アンカー、Minilok(商標)アンカー、Micro-Quickanchors(登録商標)アンカー、及びTacit(登録商標)アンカーが挙げられる。それらもそれぞれ、DePuy Mitek,Incから市販されている。キットに使用するための、又は、より一般的には、本開示についての軟質縫合アンカーのいくつかの例示的な実施形態としては、米国特許第9,345,567号(Sengun)に記載されたものが挙げられる。同文献の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
キットが骨ドリルを含む限りにおいて、アンカーが配置され得る骨に孔を形成するのに当業者に公知の任意の種類の骨ドリルが提供され得る。
使用方法-回旋腱板修復
本明細書で記載された種類のシステム、装置、及びキットを使用するための例示的な方法は、ここから、より詳細に記載される。本明細書に記載された方法は、一般に、軟組織を骨に取り付けることに関するが、本開示のこのセクションでは、主に、回旋腱板修復について検討され、当業者であれば、構造体及びこの構造体にかかる方法を用いることができる他の種類の手術及び修復を、認識するであろう。更に、特定の種類の組織増強構造体が下記実施形態において図示される限りにおいて、当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱することなく、本明細書で提供される他の組織増強構造体を利用する方法を、理解するであろう。同様に、本明細書で提供された任意の縫合糸若しくはアンカー又は当業者に公知の他のものが、ノットレスアンカーを含めて、使用され得る。また更に、図示された実施形態では、縫合糸及びリムの長さがほぼ等しくてもよいが、任意の縫合糸又はリムは、任意の所望の長さであることができるため、縫合糸及びリムの長さは、等しい必要はない。同様に、以下で記載された技術が、縫合アンカーから伸び又は同縫合アンカーと他の方法で関連付けられて、組織修復を行う特定数の縫合糸リム(例えば、1つ、2つ、3つなど)を有することを検討する限りにおいて、当業者であれば、本開示を考慮して、異なる数のリムが同じ又は類似する種類の修復を行うのに使用され得る方法を、理解するであろう。本明細書で記載される方法のそれぞれから生じる利益は、組織増強構造体が修復に使用される縫合糸とオンデマンドの様式で関連付けられ得るため、外科医が、素早くかつ容易に、1つ又は2つ以上の組織増強構造体を修復縫合糸と関連付けて、修復のための所望のフットプリントを形成することができることである。
回旋腱板修復-二列適用
二列適用又は修復と併せて、ブロック110a、110bとして図示された、組織増強ブロック110を使用する軟組織修復の第1の例示的な方法は、図6A~図6Cに示される。この方法は、軟組織片130、例えば、回旋腱板を、骨150に対して固定することを含む。組織増強ブロック110a、110bが乾燥している場合、組織増強ブロック110a、110bは、手術前に、再水和させる必要がある場合がある。伝統的な切開修復、関節鏡検査修復、又はミニ切開修復のいずれか1つを使用して手術を行うのに、切開を行う場合がある。外科医が手術部位にアクセスし、組織及び骨が一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、内側列ステッチ140を使用して、縫合糸112を軟組織130に取り付け得る。あるいは、任意の公知のステッチが使用され得る。図6A~図6Cに示されているように、内側列ステッチ140は、軟組織から外向きに伸びる、2つの縫合糸リム112a、112bをもたらす。
図6Bに示されているように、組織増強ブロック110a、110bはそれぞれ、縫合糸リム112a、112b上に配置される。組織増強ブロック110a、110bは、縫合糸リム112a、112b上に、手作業によって、取り付けツール200’(図示せず)及び/又は糸通し器206、206’により糸通しされ得る。図3を参照して上記検討されたように、取り付けツール200’が使用される場合、縫合糸リム112aを、開口又はシンチループ212に通過させることができ、ついで、ハンドル部分208を引っ張って、糸通し器206及び縫合糸リムを、組織増強ブロック110aを通して引っ張ることができる。同様に、まさに糸通し器206、206’が使用される場合、力を糸通し器に加えて、縫合糸リム112aを組織増強ブロック内へと、またそれを通るように引っ張り得る。縫合糸リム112aが組織増強ブロック110aに糸通しされると、糸通し器206が外されることができ、取り付けツール200’が使用された場合、組織増強ブロック110aは、取り付けツール200’から解放される。組織増強ブロック110a、110bは、縫合糸リム112a、112b上に、体内の手術部位において糸通しされ得る。あるいは、組織増強ブロック110a、110bは、体外で糸通しされ得る。
ブロック110a、110bが縫合糸リム112a、112b上に糸通しされると、それらは、各縫合糸リム112a、112bに沿った方向D1に前進し得る。図示された実施形態では、ブロック110a、110bは、内側ステッチ140に近接して配置される。ブロック110a、110bの長さが内側ステッチ140と組織130の端部との間に伸びる距離の長さに類似するためである。しかしながら、ブロック110a、110bの長さがその距離より短い実施形態では、ブロック110a、110bは、内側ステッチ140に近接する必要がない場合があるが、内側ステッチ140と組織130の端部との間に伸びる、リム112a、112bの長さのいくらかの部分に沿って伸び得る。ブロック110a、110bが各縫合糸リム112a、112b上に取り付けられた後に、縫合糸リム112a、112bの自由端は、体内に固定され得る。例えば、各縫合糸リム112a、112bの自由端は、図6Cに示されているように、各アンカー160a、160bに連結され得る。同アンカーは、いくつかの例示的な実施形態では、ノットレスアンカーであり得る。ついで、縫合糸リム112a、112bは締められて、軟組織130を骨150に固定することができ、その後、アンカー160a、160bが骨150に完全に固定されることにより、内側ステッチ140と関連付けられている二列外側固定が完了する。
この手順は、軟組織130を骨150に十分に固定するために、必要な回数、繰り返され得る。ブロック110a、110bは、リム112a、1112bにより大きなフットプリントを提供し、軟組織130上への縫合糸リム112a、112bの負荷力を分散させるためのより大きな表面積を提供し得る。患者が手術から治癒する間、腱様組織の新たなバンドが、縫合糸リム112a、112b付近並びにブロック110a、110b内及び付近に形成して、軟組織中及び軟組織と骨との間に、より堅牢な組織形成をもたらし得る。例えば、コラーゲン足場又は無細胞真皮マトリックス材料から作製されたブロックは、患者が手術から治癒している間に、腱様組織へと再構築することができ、ネイティブな組織と一体化することができる。軟組織にわたって、腱様組織により更に覆われていることにより、組織対骨結合の強度を大きくすることができ、更なる傷害を防止することができる。
別の例示的な軟組織修復法は、図7A~図7Dに提供される。示されているように、軟組織1030は、骨1050に代替的な二列適用を使用して固定される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及びブロック1010a~1010cが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、内側列ステッチ1040、1042を使用して、縫合糸1012、1016それぞれを、組織1030に取り付け得る。ブロック1010a~1010cは、ブロック110、3010、3110に類似し、又は本開示で提供された他のブロック及び構造体に類似し得る。更に、任意の公知のステッチが使用され得る。内側列ステッチ1040は、軟組織から外向きに伸びる2つの縫合糸リム1012a、1012bをもたらし、第2の内側列ステッチ1042は、軟組織から外向きに伸びる2つの縫合糸リム1016a、1016bをもたらす。
図7Aに示されているように、ブロック1010a~1010cは、縫合糸リム1012a、1012b、1016bそれぞれの上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされる。例えば、図7Aに図示されているように、ブロック1010aは、縫合糸リム1012a上に、糸通し器206により糸通しされる。ブロック1010aが、図7Bに示されているように、縫合糸リム1012a上に糸通しされると、ブロック1010aは、縫合糸リム1012aに沿った方向D1’に、ブロック1010aが内側ステッチ1040に近接するまで前進し得る。ブロック1010aの長さが内側ステッチ1040と組織1030の末端との間に伸びる距離に類似するためである。同様に、ブロック1010b、1010cは、縫合糸リム1012b、1016bに沿って、それらが内側ステッチ1040、1042それぞれに近接するまで前進し得る。ブロック1010aは、ノットプッシャー1080などの器具、又はストリップをリムに沿って前進させるのに適した他の器具を用いて、縫合糸リムに沿って前進させられ得る。
ブロック1010b、1010cが、図7Cに示されているように、各縫合糸リム1012b、1016b上に取り付けられると、各縫合糸リム1012b、1016bの自由端は、例えば、それらをアンカー1060bに外側列固定において取り付けることにより、体内に固定され得る。同様に、ブロック1010aが縫合糸リム1012a上に取り付けられると、縫合糸リム1012a、1016aの自由端は、例えば、それらをアンカー1060aに外側列固定において取り付けることにより、体内に固定され得る。図7Cに示されているように、縫合糸リム1012b、1016bは、アンカー1060b内に取り付けられ、その後に、縫合糸リム1012a、1016aは、アンカー1060a内に、縫合糸リム1016aがブロック1010b上に乗るように取り付けられる。あるいは、縫合糸リム1016aは、固定順序を変えることにより、縫合糸リム1012bの下に置かれ得る。図7Dに示されているように、縫合糸リム1012a、1012b、1016a、1016bは締められて、軟組織1030を骨1050に固定することができ、その後に、アンカー1060a、1060bが、骨1050に完全に固定される。
軟組織修復の代替的で例示的な方法は、図8A及び図8Bに図示される。この方法において、軟組織1030’は、骨1050’に、ブロック10、110に代えて、ワッシャ310、示されているように、ワッシャ310a、310b、及び310cを使用する代替的な二列適用により固定される。図8A及び図8Bに関して開示された代替的な二列適用は、縫合糸リム同士が修復設計の一部として交差すると、2つの構造体が互いの上部で重ねられた場合に生じる場合がある付加的な嵩を小さくするのに役立つ。更に、このような形成体におけるワッシャの使用は、ブロック構成のものである構造体を使用する際に生じる場合がある任意の収束の可能性を下げるのに役立つ。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及びワッシャ310a~310cが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、初期マットレスステッチを使用して、縫合糸1012’、1016’を、組織1030’に取り付け得る。あるいは、任意の公知のステッチが使用され得る。組織1030’における内側列ステッチ1040’は、組織から外向きに伸びる2つの縫合糸リム1012a’、1012b’をもたらし、第2の内側列ステッチ1042’は、組織から外向きに伸びる2つの縫合糸リム1016a’、1016b’をもたらす。
下記検討は、明確性の目的で、縫合糸リム1012a’にのみなされるが、縫合糸リム1012b’、1016a’、1016b’は、実質的に同じ様式で、それらの上に糸通しされたワッシャ310を有し得る。ワッシャ310a~310cは、図8Aに図示されているように、縫合糸リム1012a’上に糸通しされる。あるいは、任意の数のワッシャ310が、縫合糸リム1012a’、1012b’、1016a’、1016b’のいずれかの上に使用され得る。ワッシャ310a~310cは、縫合糸リム1012a’上に、手作業により、本願全体をとおして提供された技術を使用して、取り付けツールによって、及び/又は、糸通し器によって糸通しされ得る。ワッシャ310a~310cが縫合糸リム1012a’上に糸通しされると、それらは、縫合糸リム1012a’に沿って前進し得る。図示された実施形態では、ワッシャ310a~310cは、それらが組織1030’上をリム1012a’の長さに沿って等しく広がるように配置される。ワッシャ310が各縫合糸リム1012a’、1012b’、1016a’、1016b’上に、図8Aに示されているように取り付けられた後に、縫合糸リム1012a’、1016a’、及び1012b’、1016b’の自由端は、例えば、それらをアンカー1060a’及び1060b’それぞれに取り付けることにより、体内に固定され得る。図示された実施形態では、縫合糸リム1012b’、1016b’は、アンカー1060b’に結合し、その後に、縫合糸リム1012a’、1016a’がアンカー1060a’内に連結するため、縫合糸リム1016a’は、縫合糸リム1012b’上に乗るが、本開示の趣旨を逸脱することなく、他の構成も可能である。縫合糸リム1012a’、1012b’、1016a’、1016b’は締められて、軟組織1030’を骨1050’に固定することができ、その後、アンカー1060a’、1060b’は、骨1050’に完全に固定される。
更に例示的な二列固定法が、図8Bに図示される。軟組織1030’’を骨1050’’に固定するための方法は、図8Aに図示された方法と実質的に同じであるが、同方法は、更に、内側ステッチ(見えない)の位置において、円形ワッシャ410、示されているように、ワッシャ410a及び410bの使用を含む。示されたワッシャ410a、410bの配置は、ワッシャ410a、410bの下に配置されたステッチの保護を提供する一方で、縫合糸リム1012a’’、1012b’’、1016a’’、1016b’’のフットプリントも大きくし、組織1030’’に他の方法で直接加えられるであろうワッシャ410a、410bの表面にわたる力の分散が可能である。使用中に、ワッシャ410a、410bは、各縫合糸リム1012a’’、1012b’’、1016a’’、1016b’’上に糸通しされることができ、その後に、ワッシャ310’が、縫合糸リム1012a’’、1012b’’、1016a’’、1016b’’上に糸通しされる。ついで、二列固定法は、例えば、図8Aに関して上記されたプロセスに従って完了され得る。図8A及び図8Bに図示された両方の構成に関して、アンカー1060a’、1060b’及びワッシャ410a、410bから伸びる縫合糸により形成される角度が大きいほど、修復の安定性が高くなる。
軟組織1030’’’を骨1050’’’に、二列固定技術を使用して固定するための更なる代替的な方法が、図9に図示される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及びブロック1010a’’’~d’’’が本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、初期マットレスステッチ1040’’’、1042’’’を使用して、縫合糸1012a’’’~c’’’及び1016a’’’~c’’’それぞれを、組織1030’’’に取り付け得る。第1の内側列アンカー1060a’’’は、それから伸びる3つの縫合糸リム1012a’’’~c’’’を有する骨1050’’’内に挿入されることができ、3つの縫合糸リム1012a’’’~c’’’は、第1の内側列ステッチ1040’’’により組織1030’’’を通って、糸通しされる。第2の内側列アンカー1060b’’’は、それから伸びる3つの縫合糸リム1016a’’’~c’’’を有する骨1050’’’内に挿入されることができ、3つの縫合糸リム1016a’’’~c’’’は、第2の内側列ステッチ1042’’’により組織1030’’’を通って、糸通しされる。
図示されているように、ブロック1010a’’’は、他の開示された構成の中でも、ストリップ、チューブ、又はカニューレ状のブロックの形状であることができ、この開示全体をとおして提供された技術を使用して、縫合糸リム1012a’’’、1016a’’’の一方上に糸通しされ、縫合糸リム1012a’’’及び1016a’’’が、ノットにより互いに結ばれて、組織1030’’’を骨1050’’’に固定する。更に、ノットが形成されると、ブロック1010a’’’は、ノットを覆うように移動して、組織がノットにより傷付けられる可能性を下げることができる。ついで、ブロック1010b’’’、1010c’’’は、この開示全体をとおして提供された技術を使用して、縫合糸リム1012b’’’、1012c’’’それぞれの上に糸通しされ、内側ステッチ1040’’’に近接した位置に前進し得る。同様に、ブロック1010d’’’、1010e’’’は、縫合糸リム1016b’’’、1016c’’’上に糸通しされると、それらは、内側ステッチ1042’’’に近接した位置に前進し得る。ブロック1010b’’’、1010d’’’、及び1010c’’’、1010e’’’が各縫合糸リム1012b’’’、1016b’’’、及び1012c’’’、1016c’’’上に取り付けられた後に、縫合糸リム1012b’’’、1016b’’’、及び1012c’’’、1016c’’’の自由端は、体内に固定され得る。例えば、各縫合糸リム1012b’’’、1016c’’’、及び1012c’’’、1016b’’’の自由端は、各アンカー1062a’’’及び1062b’’’に連結し得る。縫合糸リム1012b’’’、1012c’’’、1016b’’’、1016c’’’は締められて、軟組織1030’’’を骨1050’’’に固定することができ、その後に、アンカー1062a’’’、1062b’’’は、骨1050’’’に完全に固定される。
軟組織修復の更に代替的な二列固定法が、図2Gの組織増強構造体2810aを、(図10Eに示された)同一に構成された組織増強構造体2810bと共に使用して、図10A~図10Eに図示される。これら2つの構造体は、類似する構成を有しているか、かつ/又は、本明細書で提供されるか若しくは当業者に公知の他の構成を有していてもよく、これら2つの構造体が同一の構成である必要はない。この方法は、軟組織2830を骨2850に、代替的な非常に長いブロック適用により固定して、更なる範囲の修復を提供し得る。
外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強ブロックが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、第1のアンカー2860aを軟組織2830の下に挿入し得る。第1のアンカー2860aは、それから伸びる2つの縫合糸リム2812a、2812bを有し得る。2つの縫合糸リム2812a、2812bは、軟組織2830を通過して、軟組織2830を骨2850に固定するのを支援し始め得る。第1のマットレスステッチ2840aは、第1のアンカー2860aに対して内側の軟組織2030に形成され得る。第1のマットレスステッチ2840aは、軟組織2830の外に伸びる2つの縫合糸リム2814a、2814bをもたらし得る。
ブロック2810aは、縫合糸リム2812a、2814a上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされ得る。例えば、第1の糸通し器2809aを、図10Bに示されているように、第1の方向D1に前進させることにより縫合糸リム2814aを、第1のブロック2810aの近位端2811pと関連付け得る(糸通し器2809aは図示されていないが、本開示を考慮して、当業者であれば、糸通し器2809aがどのように操作されて、縫合糸リム2814aを第1のブロック2810aの近位端2811pを通過させ得るかを、理解するであろう)。更に、縫合糸リム2812aは、図10Bにも示されているように、第2の糸通し器2809bを第2の方向D2に前進させることにより示されているように、ブロック2810aの中間部分2811i及び遠位部分2811dと関連付けられ得る。各縫合糸リム2814a、2812aについての各糸通し器2809a、2809bは図示されていないが、当業者であれば、本開示を考慮して、糸通し器がどのように操作されて、各縫合糸リムを第1のブロック2810aの一部を通って通過させ得るかを、理解するであろう。ついで、ブロック2810aは、図10Cに示されているように、ブロック2810aの近位端2811pが第1のマットレスステッチ2840aに近接するように、内側に前進し得る。このプロセスは、第2のブロック2810b及びその各リム2816a、2818bについて繰り返され得る。例えば、第2のアンカー2862aは、図10Eに示されているように、軟組織2830の下に取り付けられ得る。この場合、2つの修復縫合糸リム2816a、2816bを有するアンカー2862bが第2のアンカー2862aから伸びる。2つの修復リム2816a、2816bは、軟組織2830を同様に通過することができ、第2のマットレスステッチ2840b(図10Eに図示)は、軟組織2030において、第2のアンカー2862aに対して内側に形成されることができる。第2のマットレスステッチ2840bは、軟組織2830の外に伸びる2つの縫合糸リム2818a、2818bをもたらし得る。得られた縫合糸リム2816a、2816b、2818a、2818bは、ブロック2810bと関連付けられて、組織固定修復を継続し得る。
ブロック2810a、2810bが各縫合糸リム2812a、2814a、及び2816a、2818a上に取り付けられた後に、縫合糸リム2812a、2812b、2816a、2816bの自由端は、体内に固定され得る。例えば、各縫合糸リム2812a、2816b、及び2812b、2816aの自由端は、図10C及び図10Eに示されているように、各アンカー2860b及び2862bに連結し得る。図示された実施形態では、縫合糸リム2812b及び縫合糸リム2816bは、軟組織2830上を通過して、縫合糸リム2812bが縫合糸リム2816aと同じアンカー2862bに固定され、縫合糸リム2816bが縫合糸リム2812aと同じアンカー2860bに固定されるように、「X」構成又は形状を形成し得る。縫合糸リム2812a、2816aは、ブロック2810a、2810bの各中央内腔2870a、2870bを通って配置されて、縫合糸リム2812a、2816aのフットプリントを大きくし、その後、上記検討されたように、軟組織2830を傷付ける可能性を低下させ得る。ブロック2810a、2810bが十分な長さを有するため、それらは、図10Eに示されているように、第1及び第2の修復2838a、2838b上を内側に伸びるように取り付けられ得る。ついで、縫合糸リム2812a、2812b、2816a、2816bは締められて、軟組織2830を骨2850に固定することができ、その後に、アンカー2860b、2862bは、骨2850に完全に固定される。図10D及び図10Eに示されているように、2つのリム2814a、2814bが互いに、ノット2880aにより結ばれ、リム2818a、2818bが互いに、ノット2880bにより結ばれて、各ブロック2810a、2810bの近位端2811pを、修復2838a、2838bの内側位置において固定することができる。当業者であれば、修復2838a、2838bにより表わされ得る数多くの修復を、本開示及び当業者の知識を考慮して、認識するであろう。
回旋腱板修復-単列適用
軟組織修復の別の方法が、図11A~図11Cに図示される。この方法により、軟組織130’が骨150’に、単列適用を使用して固定される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及びブロック110a’、110b’が本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、初期マットレスステッチを使用して、縫合糸112’を、軟組織130’に取り付け得る。あるいは、任意の公知のステッチが使用され得る。マットレスステッチ140’は、軟組織から外向きに伸びる、2つの縫合糸リム112a’、112b’をもたらす。
図11Bに示されているように、ブロック110a’、110b’は、縫合糸リム112a’、112b’それぞれの上に、本願全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされる。ブロック110a’、110b’が縫合糸リム112a’、112b’上に糸通しされると、それらは、各縫合糸に沿って、マットレスステッチ140’に近接するまで、方向D1’に前進する。上記されたように、ストリップのステッチ140’に対する位置は、少なくとも部分的に、ブロック110a’、110b’のサイズ及びステッチ140’と組織130’の端部との間の距離により決まり得る。ブロック110a’、110b’が各縫合糸リム112a’、112b’上に取り付けられた後に、縫合糸リム112a’、112b’の自由端は、図11Cに示されているように、例えば、それらを1つのアンカー160’に取り付けることにより、体内に固定され得る。縫合糸リム112a’、112b’は締められて、軟組織130’を骨150’に固定することができ、その後、アンカー160’が骨150’に完全に固定されることにより、内側ステッチ140’と関連付けられている単列固定を完了させる。いくつかの例示的な実施形態では、それから伸びる2つの縫合糸リム(各リムは、その上に配置された少なくとも1つの組織増強構造体を有する)を有する第2のアンカーは、同じ組織130’及び骨150’に対するアンカー160’、リム112a’、112b’、及びブロック110a’、110b’に類似する様式で埋め込まれて、組織についての第2の固定系を提供し得る。本明細書で提供された全ての様々な構成と同様に、任意の数及び組み合わせのインプラント、例えば、骨アンカー、縫合糸、及び組織増強構造体は、軟組織を骨に固定するのに使用され得る。
代替的な単列適用が、図11D~図11Fに示される。図11Dに図示された第1の代替的な単列適用において、標準的な単列修復が、組織130’’の下の骨150’’に取り付けられた、2つのアンカー160a’’、160b’’を使用して完了され得る。アンカー160a’’、160b’’はそれぞれ、それから伸びる2つの縫合糸リム112a’’、112b’’及び116a’’、116b’’それぞれを有し得る。縫合糸リム112a’’及び116a’’は、軟組織130’’を通って糸通しされ、軟組織130’’を骨150’’と接触させるのに使用され得る。縫合糸リム112b’’及び116b’’は、軟組織130’’を通って同様に糸通しされ得る。
図11Dに示されているように、組織増強ブロック110’’は、縫合糸リム112b’’、116b’’の一方上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされ、組織130’’に対する所望の位置に前進し得る。増強ブロック110’’が縫合糸リムの一方上に取り付けられた後に、ついで、各縫合糸リム112b’’、116b’’の自由端が互いに、図示されていないノットを使用して結ばれ得る。更に、ブロック110’’は、ブロック110’’がノットを覆うような位置に移動することにより、ノットによる任意の可能性のある組織剥脱を最少化し、組織130’’と接触する。
第2の代替的な単列適用が、図11Eに図示される。図11Dの手法と同様に、標準的な単列修復が、組織130’’’の下の骨150’’’に取り付けられた、2つのアンカー160a’’’、160b’’’を使用して完了され得る。示されているように、第1の縫合糸111’’’は、修復の内側にマットレスステッチ140a’’’により、2つの縫合糸リム111a’’’、111b’’’が組織130’’’から伸びるように取り付けられることができ、第2の縫合糸113’’’は、修復の内側に第2のマットレスステッチ140b’’’により、2つの縫合糸リム113a’’’、113b’’’が組織130’’’から伸びるように取り付けられることができる。いくつかの例において、2つのマットレスステッチ140a’’’、140b’’’は、組織130’’’に取り付けられており、アンカー160a’’’、160b’’’は、組織130’’’の下の骨150’’’に取り付けられ得る。手術用縫合糸112’’’、114’’’は、一般的な外科的実務に従って、組織130’’’を手術用縫合糸112’’’、114’’’に取り付けられたアンカー160a’’’、160b’’’それぞれに連結させるのに使用され得る。
組織増強ブロック110a’’’~d’’’は、縫合糸リム111a’’’、111b’’’、113a’’’、113b’’’上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされ得、各縫合糸に沿って、所望の位置に前進させられ得る。縫合糸リム111a’’’、113a’’’、及び111b’’’、113b’’’の自由端は、手術用縫合糸112’’’、114’’’それぞれに結ばれ、これらを中心に締められ得る。
図11Fは、更に代替的な単列適用を図示する。第1の縫合糸111’’’’は、マットレスステッチ140a’’’’により、2つの縫合糸リム111a’’’’、111b’’’’が組織130’’’’から伸びるように内側に取り付けられることができ、第2の縫合糸113’’’’は、第2のマットレスステッチ140b’’’’により、2つの縫合糸リム113a’’’’、113b’’’’が組織130’’’’から伸びるように取り付けられることができる。第1及び第2の縫合糸111’’’’、113’’’’が取り付けられた後に、第1及び第2の内側アンカー160a’’’’、160b’’’’が、組織130’’’’の下の骨150’’’’に取り付けられる。アンカー160a’’’’、160b’’’’それぞれに連結している手術用縫合糸112’’’’、114’’’’は、一般的な外科的実務に従って、組織130’’’’が骨150’’’’と接触するように、修復を行うのに使用され得る。組織130’’’’が修復されると、ブロック110a’’’’~d’’’’は、縫合糸リム111a’’’’、111b’’’’、113a’’’’、113b’’’’上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して取り付けられ得る。縫合糸リム111a’’’’、113a’’’’、及び111b’’’’、113b’’’’の自由端は、例えば、それらをアンカー160c’’’’及び160d’’’’それぞれに取り付けることにより、体内に固定され得る。縫合糸リム111a’’’’、111b’’’’、113a’’’’、113b’’’’は締められて、ブロック110a’’’’~d’’’’を軟組織130’’’’に、縫合糸112’’’’、114’’’’によりなされた修復が組織増強ブロックにより覆われるように、更に固定し得る。
軟組織修復の更に例示的な方法が、図12に図示される。この方法により、軟組織片1130、例えば、回旋腱板が骨1150に、単列固定を使用して固定される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強ブロックが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、組織1130において、マットレス列ステッチ1140を使用して、縫合糸1112、1114を取り付け、マットレス列ステッチ1142を使用して、縫合糸1116、1118を取り付け得る。縫合糸1112、1114、及び1116、1118は、組織1130の下の骨1150中のアンカー1160a、1160bそれぞれに取り付けられる。図12に示されているように、マットレスステッチ1140及び1142はそれぞれ、4つの縫合糸リム1112a、1112b、1114a、1114b及び軟組織から外向きに伸びる縫合糸リム1116a、1116b、1118a、1118bをもたらす。
少なくとも1つのブロック310’は、各縫合糸1112、1114、1116、1118の少なくとも1つの縫合糸リム上に糸通しされ得る。ブロック310’は、ブロック310に類似し得るが、これら2つの間の1つの差異は、ブロック310’の厚みが、ブロック310の厚みより厚いことである。あるいは、ブロック310’は、所定の手術の必要に応じて、任意の適切な寸法を有し得る。いくつかの実施形態では、縫合糸リム1112a、1114a、1116a、1118aはそれぞれ、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされたブロック310’を有することができ、ついで、各対の2つの縫合糸リム同士は結ばれ得る。例えば、ブロック310’が縫合糸リム1112a、1112b上に糸通しされた後に、縫合糸リム1112a、1112bが互いに結ばれ得る。縫合糸リム1112a、1112bが互いに結ばれた後に、ブロック310’は、ノットを緩衝し又は覆うために、ノット上に移動し得る。このプロセスは、縫合糸リム対1114a及び1114b、1116a及び1116b、並びに1118a及び1118bそれぞれについて繰り返され得る。
軟組織修復のまた更に例示的な方法が、図13に図示される。この方法により、軟組織片1230、例えば、回旋腱板が骨1250に、単列のリップストップステッチを使用して固定される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強構造体が本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、ステッチ1240を使用して、縫合糸1212、1214をアンカー1260aに連結させ、ステッチ1242を使用して、縫合糸1216、1218をアンカー1260bに連結させ得る。任意の公知のステッチが使用され得る。図13に示されているように、ステッチ1240は、軟組織から外向きに伸びる4つの縫合糸リム1212a、1212b、1214a、1214bをもたらし、ステッチ1242も、軟組織から外向きに伸びる4つの縫合糸リム1216a、1216b、1218a、1218bをもたらす。
組織増強ブロック1210は、本開示全体をとおして提供された技術を使用して、各マットレスノット1240、1242と関連付けられている縫合糸リムのうちの1つに対して糸通しされ得る。図示された実施形態におけるブロック1210は、バー3010、3110に類似する構造体である。図示された実施形態では、縫合糸リム1212a及び1216aはそれぞれ、それと関連付けられているブロック1210を有する。縫合糸リム1212a、1216aそれぞれが、その上に糸通しされたブロック1210を有すると、縫合糸リム1212a、1216aが、相補的な縫合糸リム1212b、1216bそれぞれと結ばれ得る。更に、ブロック1210は、図示されているように、ノット上を摺動して、ノットを緩衝し又は覆い得る。ついで、縫合糸リム1214a、1214bが互いに、ブロック1210の上部で結ばれて、リップ-ストップステッチを形成し得る。有利に、縫合糸リム1214a、1214bが互いに結ばれると、ブロック1210が、バッファーとして機能することにより、加えられた付加を分散することから、軟組織1230が引き裂かれることが防止されるであろう。このプロセスは、第2のマットレスステッチ1242について繰り返され得る。
図14は、軟組織修復の更なる方法を図示する。この方法は、軟組織1330片、例えば、回旋腱板を骨1350に、アンカー間に伸びる前方-後方マットレスステッチを使用して固定することを提供する。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強ブロックが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、アンカー1360aに連結させた縫合糸1312の2つのリム1312a、1312bを組織1330を通して糸通しし得る。同様に、第2のアンカー1360bは、組織1330を通ってアンカー1360bから伸びる縫合糸1314の縫合糸リム1314a、1314bを有する骨1350に埋め込まれ得る。任意の公知のステッチが使用され得る。
1つのブロック1310が、本開示全体をとおして提供された技術を使用して、アンカー1360a、1360bのいずれかの縫合糸リム1312a、1314aのいずれか上に糸通しされ得る。図示されたブロック1310は、ほぼ約10ミリメートル~約20ミリメートルの範囲にある長さ、ほぼ約2ミリメートル~約5ミリメートルの範囲にある幅、及び、ほぼ約1ミリメートル~約3ミリメートルの範囲にある高さを有する。縫合糸リム1312aがその上に糸通しされたブロック1310を有した後、縫合糸リム1312aが、縫合糸リム1314aと結ばれ得る。更に、縫合糸リム1312a、1314aが互いに結ばれた後に、ブロック1310は、図示していないノット上を摺動して、ノットを緩衝し又は覆い得る。ついで、縫合糸リム1312b、1314bが互いに、ブロック1310上で結ばれ得る。有利に、縫合糸リム1312b、1314bが互いに結ばれると、ブロック1310がそれらの間のバッファーとして機能して、加えられた付加を分散させることから、軟組織1330が引き裂かれることが防止されるであろう。
軟組織修復の代替的な単列固定法が、図15に図示される。この方法により、軟組織1430が骨1450に、代替的な非常に長く、非常に広いブロック適用により固定される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強ブロックが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、一般的な外科的技術に従って、軟組織1430を骨1450に固定して、隠れ線で示された修復1438a、1438bを形成し得る。修復1438a、1438bが完了すると、第1のマットレスステッチ1440が、軟組織修復1438aに対する内側に軟組織1430を通して形成され、第2のマットレスステッチ1442が、修復1438bに対する内側に形成されて、縫合糸1412及び1414を軟組織1430中に取り付ける。第1のマットレスステッチ1440は、軟組織1430から外向きに伸びる2つの縫合糸リム1412a、1412bをもたらし、第2のマットレスステッチ1442は、軟組織から外向きに伸びる2つの縫合糸リム1414a、1414bをもたらす。あるいは、ステッチ1440、1442は、修復1438a、1438bが行われる前に形成され得る。
ブロック1410a~1410cは、本明細書で提供されたより大きいバージョンのいくつかの他のブロック構成であると考えられ得る構成を有する。示されているように、ブロック1410a~1410cは、図2E及び図2Fのカニューレ状のブロック構成3010、3110のような、実質的に矩形の形状を有するが、より厚くなっている。特に本開示を考慮して、ブロック1410a~1410cの他の構成も可能であり、1つ又は2つ以上のテープストリップ10、チューブ110、及びワッシャ310、410、又はそれらの組み合わせにより類似する構成を含むが、これらに限定されない。1つの例示的な実施形態では、ブロック1410a~1410cは、ほぼ約15ミリメートル~約25ミリメートルの範囲にある長さ、ほぼ約4ミリメートル~約5ミリメートルの範囲にある幅、及び、ほぼ約1ミリメートル~約3ミリメートルの範囲にある厚みを有し得る。
ブロック1410a、1410cは、縫合糸リム1412a、1414a上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされ得る。図示された実施形態では、ブロック1410bは、それと関連付けられている2つの縫合糸リムである縫合糸リム1412b及び1414bを有する。この後者の構成は、本開示全体をとおして提供された技術を使用しても達成し得るが、1つの例示的な方法では、1つの取り付けツールが、縫合糸リム1412b、1414bの両方をブロック1410bと同時に関連付けるのに使用され得る。例えば、糸通し器206(図示せず)は、ブロック1410b中に配置されることができ、その遠位開口212(図示せず)を通過した両縫合糸を有することができる。その後、上記されたように、糸通し器を操作して、リム1412b、1414bをブロック1410bと関連付ける。あるいは、ブロック1410bは、縫合糸リム1412b、1414bの糸通しを個別に行うための、ブロック1410bを通って配置された2つの糸通し器を有し得る。更なる代替例において、1つの糸通し器を、ブロック1410bに通り抜けさせて、縫合糸リム1412bをブロック1410bを通して引っ張ることができ、ついで、この糸通し器又は異なる糸通し器が、ブロック1410b内に挿入されて、縫合糸リム1414bを、ブロック1410bを通して糸通しすることができる。
ブロック1410a~1410cが縫合糸リム1412a、1412b、1414a、1414b上に糸通しされると、それらは、縫合糸リム1412a、1412b、1414a、1414bそれぞれに沿って、それらが内側ステッチ1040、1042に近接するまで前進し得る。ブロック1410a~1410cの1つの利点は、アンカー1460a、1460b及びマットレスステッチ1440、1442により画定された周辺部分を含む手術部位のかなりの部分を覆うようなサイズであり得ることである。本明細書で提供された組織増強構造体の他の利点も適用可能である。ブロック1410a~1410cが各縫合糸リム上に取り付けられた後に、縫合糸リム1412a、1412b、及び1414a、1414bの自由端は、例えば、それらをアンカー1460a、1460bそれぞれに取り付けることにより、体内に固定され得る。縫合糸リム1412a、1412b、1414a、1414bは締められて、軟組織1430を骨1450に固定することができ、その後に、アンカー1460a、1460bは、骨1450に完全に固定される。
上記された様々な実施形態は、上記された他の実施形態のいずれかと共に、いくつかの軟組織が二列適用により固定され、いくつかの部分が単列適用により固定されるように使用され得る。また更に、任意の数の縫合糸リム及び組織増強ブロックが、任意の特定の手術中に使用され得る。同手術は、複数のストリップを1つのリム上に配置すること、及び/又は、1つのリムのみ又は3つ以上のリムを使用することを含む。
回旋腱板修復-部分的な裂け目の修復
部分的な裂け目の軟組織修復の例示的な方法が、図16A~図16Cに図示される。この方法により、軟組織片1530、例えば、回旋腱板が骨1550に、部分的な裂け目が生じている状況で固定される。図16Aに示されているように、軟組織1530は、骨1550と1530dで接触した状態で維持される。長さXは、接触の「健全な」フットプリントが組織1530と骨1550との間に存在すべきであることを示す。この手術は、軟組織の骨への再取り付けを支援して、「健全な」フットプリントを形成し得る。従来の手術では、組織に対する縫合糸の必要な圧迫のために、取り付け点での陥没がもたらされる場合があり、組織、及びより一般的には、回旋腱板を弱らせてしまう。
外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強構造体が本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、アンカー1560を骨1550に取り付け得る。アンカー1560は、軟組織1530を通過することができ、アンカー1560から伸び、2つの縫合テイル1512a、1512bを有する、アンカー1560に連結している縫合糸1512を有し得る。ブロック1510は、縫合テイル1512a、1512bの少なくとも一方上に糸通しされ得る。ブロック1510は、本明細書で提供された構成のいずれかであることができ、同構成としては、ブロック10、110、3010、3110、310、及び410、並びに、以下で記載されるパッチ2210、2310、2410、及び2510が挙げられるが、これらに限定されない。構造体1510は、例えば、本開示全体をとおして提供された技術を使用して、縫合糸リム1512a上に糸通しされ、縫合糸1512aに沿って、組織1530に近接するまで前進し得る。構造体1510が縫合糸リムの一方上に取り付けられた後に、ついで、各縫合糸リム1512a、1512bの自由端が互いに、図示されていないノットを使用して結ばれて、傷付いた組織1530を骨1550と接触させ得る。ついで、構造体1510は、それがノットを覆い、組織1530と接触しているような位置へ移動し得る。図16Bに示されているように、構造体1510が取り付けられると、陥没に対して高さを加えて、修復された組織1530に高さを戻すように構築し得る。
使用方法-非回旋腱板修復
本開示は、本明細書で提供された組織増強構造体が組織増強構造体として回旋腱板の外側での適用を有することを企図する。それらの代替的な手術のいくつかの非限定的な例が、以下で提供される。これらの例は、排他的なものではない。更に、当業者であれば、この非回旋腱板修復セクションで提供された開示のいくつかが、どのようにして回旋腱板修復手術に使用するのに適合し得るかを、理解するであろう。以下で記載される実施形態はそれぞれ、非回旋腱板修復(即ち、関節唇修復又は増強、ACL修復、アキレス修復、AC関節修復、半月修復、及び上関節包再建)後に検討されたものを含めて、組織増強構造体の使用に関して検討される。同構造体としては、本明細書で開示されたブロック及びパッチのいずれか又は本開示から導き出すことができる他のものが挙げられる。当業者であれば、本開示を考慮して、様々な組織増強構造体を、様々な手術に使用するのに適合させる方法を、理解するであろう。更に、本開示で記載された方法それぞれの例示的な実施形態では、例えば、コラーゲンが、構造体の一部として使用され、又は、同構造体の全体若しくはほとんど全体を形成するのに使用され得る。これにより、構造体が、治癒した修復の領域において成長することができる。他の材料も、コラーゲンと類似する結果を達成する他のものを含めて、構造体を形成するのに使用され得る。
非回旋腱板修復-関節唇欠損修正
1つの代替的な手術が、図17A~図17Dに図示される。この方法では、組織増強構造体1610又は軟組織1630が傷付き、骨1650から剥がれているギャップを埋める構造体を使用する。例えば、図17Aに示されているように、関節唇1630は、骨1650の一部が露出している裂け目又は欠損1635を有し得る。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強構造体が本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、第1のアンカー1660aを骨内に、裂け目1635の近位位置1635pにおいて取り付け得る。第1のアンカー1660aは、それに取り付けられた縫合糸1612を有する。組織増強構造体1610は、縫合糸リム1612上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされ、この縫合糸に沿って、組織増強構造体1610が裂け目の近位端1635pに近接するまで前進し得る。本明細書で提供されるか、又は当業者に公知の任意の種類のツール(ノットプッシュツールを含む)が、構造体1610をアンカー1660aに向かって前進させるのに使用され得る。組織増強構造体1610は、埋め込まれた欠損1635とほぼ同じ長さであることができ、予め切断されており、かつ/又は、手術部位においてリアルタイムに適切な嵌りを確保するために切断されることができる。
組織増強構造体1610が縫合糸リム1612上に取り付けられた後に、ついで、縫合糸リム1612の自由端は、第2のアンカー1660b、例えば、ノットレス型固定アンカーにより、骨にアンカーされ得る。縫合糸1612のテイルが締められることができ、その後、アンカー1660bが、骨内に完全に挿入される。アンカー1660a、1660b及び構造体1610をこれらの位置に配置することにより、構造体1610は、関節窩(glenoid)の面上ではなく、関節の後縁において終端し、修復は、以前の関節唇修復手術においてより典型的であったように、欠損をただ固定するのではなく、関節唇を再建するために使用し得る。別の代替的な実施形態では、2つのアンカー1660a、1660bそれぞれから伸びる別個の縫合糸は、どちらかの側の関節唇を通るように糸通しされることができ、組織増強構造体1610は、2つの縫合糸の一方上に配置されることができ、2つの縫合糸が互いに、例えば、ノットを使用して連結されることができる。更に、組織増強構造体1610は、2つの縫合糸が互いに結ばれて、縫合糸が互いに連結する位置を保護する位置上に配置され得る。
非回旋腱板修復-ACL修復
別の代替的な手術が、図18A~図18Cに図示される。この方法では、組織増強構造体1710又は裂けたACLを修復するための構造体を使用する。例えば、図18Aに示されているように、一束のACL1702が裂け又は他の方法で傷付いている。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強構造体が一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、部分的なACL修復を開始し得る。まず、骨トンネル1704が、大腿骨1706及びネイティブな傷付いていないACL1708に接している頚骨1707に開けられる。次に、図18Bに示された組織増強構造体1710は、対向端部から伸びる縫合糸リム1712a、1712bを有し、他の実施形態に関して上記されたのと同じ様式で作製される。構造体1710は、ほぼ約5ミリメートル~約100ミリメートルの範囲にある長さを有し得る。図18Cに示されているように、構造体1710は、骨トンネル1704内を、構造体1710が傷付いていないACL1708と接触するように通され得る。縫合糸リム1712a、1712bは、公知の外科的技術に従って、構造体1710を骨のトンネル内に固定するのに使用され得る。
あるいは、構造体1710は、自家移植片インプラントを増強するのに使用され得る。自家移植片又は同種移植片インプラントが短すぎ、及び/又は、薄すぎ、修復を完了させるのに十分な強さがないという状況において、構造体1710は、自家移植片インプラントに縫合し、又は、同インプラントに他の方法で連結して、必要とされるサイズのインプラントを形成し得る。更なる代替例において、それを通って伸びる内腔を有する構造体は、自家移植片又は同種移植片インプラント上に通されて、ACL修復のための自家移植片又は同種移植片インプラントを更に強化し得る。
非回旋腱板修復-上関節包再建
更に別の代替的な手術が、図19に図示される。この方法では、組織増強構造体1810a、1810bの少なくとも一方を使用して、上腕骨頭1802上に、上部関節包再建移植片1820をアンカーするのを支援し得る。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、組織増強構造体、及び上部関節包再建移植片が本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、移植片1820の一端を関節リム(glenoid rim)1804に固定し得る。外科医は、移植片1820の一端を関節リム1804に、それから伸びる縫合糸1812aを有する第1の内側アンカー1860aを取り付けることにより固定し得る。第1の組織増強構造体1810aは、縫合糸1812a上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して通されることができ、構造体1810aは、移植片1820に対して、本明細書で提供され又は当業者に公知の技術を使用して、例えば、図示されていないが、縫合糸1812aを縫合糸1812b(両方ともアンカー1860aから伸びている)に縛ることなどにより締められることができる。移植片1820上への構造体1810aの圧力により、移植片1820は、関節リム1804に対する所望の位置で保持され得る。移植片1820の対向端は、上腕骨頭1802に近接してアンカーされることができ、移植片1820の位置及び/又はサイズは、関節リム1804が上部関節包再建手術に使用される技術に従って上腕骨頭1802と接触するように調節されることができる。
数多くの異なる技術が、移植片1820の他端を上腕骨頭1802に近接して連結させるのに使用され得るが、図示された実施形態では、第1及び第2の外側アンカー1862a、1862bが、第2の組織増強構造体1810bと共に、修復を形成するのに使用される。より具体的には、例示的な一実施形態では、アンカー1862a、1862bの少なくとも一方は、それと関連付けられている縫合糸1812bを有することができ、第2の組織増強構造体1810bは、縫合糸1812bの少なくとも一部上に、本開示で提供された技術を使用して配置されることができる。縫合糸1812bは、2つのアンカー1862a、1862b間に、本明細書で提供され又は当業者に公知の技術のいずれかを使用して伸びることができ、構造体1810bは、移植片1820に対して締められて、移植片1820の位置を上腕骨頭1802に対して維持するのに役立つ一方で、構造体1810bが、縫合糸1812bにより構造体1810bの表面積にわたって加えられた任意の力をより良好に分散するのを可能にすることができる。任意の数の組織増強構造体が、修復に使用されることができ、代替的な実施形態では、組織増強構造体は、移植片1820を関節リム1804及び上腕骨頭1802のうちの1つのみと連結させるのと併せてのみ使用される場合がある。
ギャップを閉じることによる軟組織の修復-回旋腱板及び非回旋腱板例
組織中のギャップ又は隙間を閉じるための2つの例示的な実施形態が、図20A~図20Fに図示される。第1の図示された実施形態は、図20A~図20Cに示されているように、回旋腱板縁収束に関し、第2の図示された実施形態は、図20D~図20Fに示されているように、股関節包閉塞(hip capsular closure)に関する。しかしながら、当業者であれば、他の種類の手術を、認識するであろう。これらの実施形態は、本開示の趣旨を逸脱することなく、実際に適用され得る。
図20Aは、隙間又はギャップ1905を有する回旋腱板組織1930を示す。第1及び第2の縫合糸1912a、1912bは、第1及び第2の構造体1910a、1910bと、本開示全体をとおして提供された技術を使用して関連付けられ得る。図20Bに示されているように、第1の縫合糸1912bの第1の自由端は、隙間1905の第1の側の回旋腱板組織1930へと糸通しされることができ、そして、隙間1905の対向側において、回旋腱板組織1930に糸通しされることができる。第1の自由端は、第2の自由端に結ばれて、隙間1905の縁部1930a、1930bを合わせ得る。図20Cに示されているように、このプロセスは、第2の縫合糸1912bについて繰り返されて、修復を完了し得る。組織増強構造体1912a、1912bは、本明細書で提供された多くの利益を提供することができ、同利益としては、縫合糸1912a、1912bからの力を分散させ得る大きな表面積、縫合糸1912a、1912bの自由端を連結させるのに使用されるノットの保護、及び縁部1930aと1930bとの間により強力な修復を生じさせるための新たな組織を成長させるための足場を提供することが挙げられるが、これらに限定されない。この場合、この足場は、既存の回旋腱板組織1930上部における組織の新たな層に本質的になる。
図20Dは、隙間又はギャップ1905’を有する股関節包組織1930’を示す。第1及び第2の縫合糸1912a’、1912b’は、第1及び第2の構造体1910a’、1910b’と、本開示全体をとおして提供された技術を使用して関連付けられ得る。図20Eに示されているように、第1の縫合糸1912a’の第1の自由端は、隙間1905’の第1の側において股関節包組織1930’内に糸通しされ、隙間1905’の対向側において股関節包組織1930’に糸通しされ得る。第1の自由端は、第2の自由端に結ばれて、隙間1905’の縁部1930a’、1930b’を合わせ得る。図20Fに示されているように、このプロセスは、第2の縫合糸1912b’について繰り返されて、修復を完了させ得る。組織増強構造体1912a、1912bと同様に、組織増強構造体1912a’、1912b’は、本明細書で提供された多くの利益を提供することができ、同利益としては、構造体1912a、1912bに関して提供された強調された利益が挙げられる。
組織増強構造体-コラーゲンタック/ボタン
組織増強構造体の別の例示的な実施形態が、図21A及び図21Bに図示される。組織増強構造体、示されているように、タック又はボタン2010は、縫合糸2012上に配置され又は縫合糸2012と他の方法で関連付けられるように構成されている、概ね円筒形の形状を有する。より具体的には、組織増強タック2010は、それを通って最近位端2010pから最遠位端2010dに伸びる穴又は内腔2014を有する、実質的に円筒形の本体を有し得る。穴2014は、例えば、以下でより詳細に記載されるように、タック2010及び縫合糸2012が互いに関連付けられ得るように、ステッチ2013により縫合糸2012を受容するのに使用され得る。代替的な実施形態では、縫合糸2012は、タック2010の本体に形成された予め画定された内腔なしに、タック2010を通過することができ、及び/又は、縫合糸2012は、それを通過させることなく、タック2010周囲に巻かれ若しくはタック2010に他の方法で連結されることができる。示されているように、タック2010は、直径DTより低い高さHTを有する。更に、直径DTは、タック2010が関連付けられているフィラメント又は縫合糸、例えば、縫合糸2012の直径より大きいことにより、縫合糸2012のフットプリントを大きくし、外科的修復に使用されるシステム又は装置の組織増強の表面積を大きくすることができる。
縫合糸2012は、本明細書で提供され又は当業者に公知の任意の種類の縫合糸であり得る。図示された実施形態では、縫合糸2012は、縫合糸2012の中間部分2012iと関連付けられているセルフロック機構2015、セルフロック機構2015の一方の側から伸びる縮小可能ループ2040、並びに、セルフロック機構2015の反対側から伸びる固定テイル2012f及び張力テイル2012tを含む。セルフロック機構2015は、様々な形状をとることができ、図示された実施形態では、セルフロック機構2015は、縫合糸2012の第2のリムの一部を通って縫合糸2012の第1のリムを通過させ、その後に、第2のリムを出て、固定テイル2012f及び張力テイル2012tをもたらす第1のリム有することにより形成されたフィンガー-トラップ様構成を有する。固定テイル2012fは、タック2010周囲に巻かれ及び/又は連結されることができ、示されているように、ステッチ2013は、固定テイル2012を管理し、それをタック2010に取り付けるのに役立つように使用される。張力テイル2012tは、縮小可能ループ2040の直径を調節するのに役立つように使用され得る。
縮小可能ループ2040は、インプラント、例えば、骨アンカー2060に連結することができ、ループ2040の直径は、図示された実施形態に示されているように、セルフロック機構2015をアンカー2060から離れるように近位に、及び、アンカー2060に向かって遠位に移動させることにより、例えば、張力テイル2012tにアンカー2060から離れるように近位に力を加えることにより調節することができる。アンカー2060は、アンカー2060が腱をより容易に通過し得るような低プロファイルアンカーであり得る。当業者であれば、本開示と併せて使用され得る様々な適切な低プロファイルアンカーを、認識するであろう。同アンカーとしては、上記で提供されたようにいくつかのアンカー、例えば、Gryphon(登録商標)及びHealix Transtend(商標)アンカーが挙げられる。
数多くの他の縫合糸構成も可能である。同構成としては、以下で更に開示されたいくつかのもの及び当業者に公知の他のものが挙げられる。この設計に包含され得るいくつかの縫合糸構成としては、発明の名称「Surgical Filament Snare Assemblies」の米国特許第8,821,544号及び発明の名称「Systems,Devices,and Methods for Securing Tissue」の米国特許第9,060,763号に提供されたような開示が挙げられるが、これらに限定されない。それぞれの文献の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
当業者であれば、組織増強タック2010の高さHT及び直径DT並びに穴2014の直径の寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、組織増強タック2010と関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、タック2010の直径DTの、縫合糸リム2012の直径に対する比は、ほぼ約2:1~約100:1の範囲にあることができ、とりわけ、直径DTは、いくつかの例において、組織増強タック2010が関連付けられているフィラメント又は縫合糸の直径の少なくとも3倍であることができる。組織増強タック2010の様々な他のサイズ及び形状が、タック及び関連付けられるコンポーネント(例えば、縫合糸2012)の寸法比を含めて、本開示の趣旨を逸脱することなく利用され得る。
比は、タック2010とフィラメント2012との間の関係及びタック2010の寸法間の関係を説明するのに役立つのに有用であり得るが、組織増強タックについてのいくつかの例示的で非限定的な寸法も、本開示を理解するのに役立ち得る。上述したように、これらの寸法は、様々な要因により決まり得る。いくつかの実施形態では、高さHTは、ほぼ約1ミリメートル~約1センチメートルの範囲にあることができ、直径DTは、ほぼ約1ミリメートル~約10ミリメートルの範囲にあることができる。穴2014の直径dのサイズも、様々な要因により決まり得る。同要因としては、穴2014を通過するリムのサイズが挙げられるが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、直径dは、ほぼ約0.5ミリメートル~約3ミリメートルの範囲にあり得る。あるいは、穴2014は存在しなくてもよく、フィラメント2012は、穴なしに、タック2010を通過し得る。タック2010は、他の組織増強構造体に関して上記提供された材料のいずれか(コラーゲンが挙げられるが、これに限定されない)から作製され得る。
いくつかの実施形態では、図21Bに示されているように、挿入器ツール2070は、トランス-腱アプローチにおいて、アンカー2060を骨2050に予め形成された骨穴に取り付けるのに使用され得る。挿入器ツール2070は、アンカーを骨2050に取り付けた後に、挿入器ツールを外すことができるように、アンカー2060を解放可能に係合し得る、遠位端2070dにおける解放可能な機構(図示せず)を有し得る。例えば、解放可能な機構は、圧縮嵌め、アンカー2060を係合するためのネジ山、ボールデテント、又は、本開示及び当業者に公知のものを考慮して挿入器ツール2070と関連付けられ得る他の解放可能な機構であり得る。
使用中に、図21Cに示されているように、挿入器ツール2070は、アンカー2060を腱又は他の軟組織2030に挿入するのに使用され得る。ついで、図21Dに示されているように、アンカー2060が腱2030の下の骨2050内に固定された後に、外科医は、挿入器ツール2070をアンカー2060から取り外し得る。図21Eに示されているように、アンカー2060が骨2050に固定されると、張力が、張力テイルに、方向T1に加えられ得る。張力テイル2012tが引っ張られると、縫合糸ループ2040の直径が小さくなり、タック2010が腱2030と接触して、腱2030を骨2050に対して圧迫する。セルフロック機構2015は、張力テイル2012tの位置を維持して、構造体をロックされた構成に維持する。ついで、張力テイルは切り落とされ得る。
組織増強タック2010の使用により、多くの利点が生じる。図21Eに図示されているように、得られた構成は、タック2010が組織2030の上面上に配置されたものであり、露出した硬いコンポーネント及び/又はノットが存在しない。これにより、他の利益の中でも、組織剥脱の可能性が低下する。本明細書で提供された他の構造体に提供された同じ種類の利益も、等しく適用可能である。例えば、組織増強タック2010がコラーゲン又は他の種類の組織成長促進材料から作製されている場合、修復により、縫合糸以外のコンポーネントが残らないような、組織の再構築がもたらされ得る。更に、タック2010がアンカー2060に向かって前進し、組織2030において固定された後、縫合糸の管理は、手術後には実際には必要ではない。
あるいは、図21Fに示されているように、2つの張力タック2010a、2010bが使用された場合、張力タック2010a、2010bは、図21A~図21Eに関して上記されたのと同じ様式で取り付けられ得る。テイル2012t_1、2012t_2を切り落とすのに代えて、張力テイル2012t_1、2012t_2は、外側列アンカー2062内に固定されて、骨2050に対する組織2030の更なる圧迫を提供し得る。更に代替的な方法では、図21Gに示されているように、2つの張力テイル2012t_1’及び2012t_2’が互いに、ノット2018により結ばれ得る。ノット2018は、本明細書で提供された1つ又は2つ以上の更なる組織増強構造体により覆われ得る。
タック2010の他の非限定的で代替的な実施形態は、タック2010’及び2010’’それぞれとして、図21H及び図21Iに図示されており、この代替例は、各縫合糸2012’、2012’’と関連付けられている他の種類のセルフロック機構に焦点を当てている。縫合糸2012’の構成は、タック2010’に対する張力テイル2012t’の移動を選択的に制限するように構成されている、セルフロック摺動ノット2015’を含む。当業者であれば、タック2010’と共に使用され得る多くの異なる種類のセルフロックノット2015’を、認識するであろう。
更に代替的なタック2010’’が、図21Iに示される。タック2010’’は、タック2010と実質的に同じ寸法を有し、実質的に同じ材料から作製され得る。しかしながら、組織増強タック2010’’は、最近位表面2010p’’から最遠位表面2010d’’に伸びる、2つの穴2014a’’、2014b’’を有する。図21Iに示されているように、2つの孔2014a’’、2014b’’は互いに平行であり得るが、他の代替的な構成が企図される。いくつかの実施形態では、穴が存在しない場合があり、代わりに、縫合糸が、本明細書で提供され又は当業者に公知のように、タック2010’’を通過し又はタック2010’’と他の方法で関連付けられ得る。
タック2010’’と共に使用される縫合糸2012’’は、縫合糸2012と類似することができるが、示されているように、縫合糸2012’’は、2つのセルフロック機構2015a’’及び2015b’’並びに2つのループ2040a’’及び2040b’’を有する構成に操作される。セルフロック機構2015a’’及び2015b’’は、上記され又は当業者に公知のように形成され得る。図示された実施形態では、セルフロック機構2015a’’及び2015b’’は、縫合糸2012’’の第2のリムの一部を通って縫合糸2012’’の第1のリムを通過させ、その後に、第2のリムを出て、固定テイル2012f_1’’、2012f_2’’及び張力テイル2012t_1’’及び2012t_2’’をもたらす第1のリムを有することにより形成されたフィンガー-トラップ様構成を有する。示されているように、固定テイル2012f_1’’及び2012f_2’’は、タック2010’’に、1つ又は2つ以上のステッチ2013’’を使用して連結することができ、張力テイル2012t_1’’及び2012t_2’’は、タック2010’’の最近位端20120p’’から伸びることができる。ループ2040a’’及び2040b’’は両方とも、縫合インプラント、示されたアンカー2060a’’に連結することができ、上記されたように、張力テイル2012t_1’’及び2012t_2’’は、各ループ2040a’’及び2040b’’の直径を調節するように操作可能であることができる。図示された実施形態では、セルフロック機構2015a’’及び2015b’’は、フィンガー-トラップ様構成を有するように示されているが、摺動ノットを含めた他の種類のセルフロック機構が、図示されたセルフロック機構2015a’’及び2015b’’に代えて使用され得る。
組織増強構造体を製造する方法
本明細書で提供された組織増強構造体は、数多くの異なる技術を使用して製造され得る。同技術のいくつかは、以下で提供される。当業者に公知の他の技術又は、特に、本開示を考慮して、本開示後に開発される他の技術も、開示された様々な構成の組織増強構造体を製造するのに使用され得る。
組織増強構造体を製造する方法-超音波成形
組織増強構造体(ブロック、足場など)を作製する例示的な一実施形態では、凍結乾燥された真皮は、1つ又は2つ以上のシート又は他のバルク構成で供給され、軟組織修復用途用に構成された組織増強構造体を創出するために所望のサイズにトリミングされ得る。シート(複数可)又は他のバルク構成をトリミングするための例示的な方法には、超音波発生器及びハンドピースの使用が含まれる。ハンドピースにより、既製又はカスタムブレードを使用して、シート(複数可)又は他のバルク構成の断片を所望のサイズ及び形状に切断することができる。いくつかの実施形態では、カスタムブレードを使用して、凍結乾燥された真皮の縁部から微細な断片を削り取り、かつ/又は真皮を穿刺することができる。これらの行為により、組織増強構造体(複数可)内に1つ又は2つ以上のチャネルを形成することができ、これを使用して、縫合糸又は他の装置を通過させ、組織増強構造体を手術部位に保持することができる。超音波発生器及びハンドピースなどの超音波技術の使用は、超音波技術により、凍結乾燥された真皮を組織増強構造体に切断及び成形するための力を大幅に低減することができるため、従来の手動ブレード技術よりも有利であり得る。加えて、超音波切断技術を使用することにより、切断行為による凍結乾燥された真皮の変形をより少なくすることができ、これにより、より正確な切断及び穿刺、したがってより正確にサイズ決定された組織増強構造体を得ることができる。
凍結乾燥された真皮の切断及び成形を含む超音波技術を使用して、本明細書に開示される組織増強構造体の特徴又は形状の一部又は全てを創出することができる。
組織増強構造体-テープ構成を有するブロックを製造する方法
組織増強テープ又はストリップ10の作製の例示的な一実施形態では、ストリップ10を作製するのに使用される材料は、所望の形状に切断され得る。例えば、ストリップが自家移植片組織、同種移植片組織、又は異種移植片組織のいずれかから製造される実施形態では、組織が手術前に収集された場合、新鮮な組織が、例えば、ストリップ10に所望の形状、図1Aに示されているように、長さL、幅W、及び厚みTを有する概ね矩形の形状に切断され得る。ストリップが収集された材料から作製されるか否かに関わらず、ストリップを作製するための材料の取得は、当業者に公知の任意の技術を使用して達成され得る。本開示によれば、テープ又はストリップ10は、任意の形状を有することができ、例えば、組織は、楕円形、円形、三角形などに切断されることができる。更に、組織は、伝統的な外科用メス又はハサミにより切断される必要はない。いくつかの例では、テープ又はストリップ10は、パンチ、コンピュータ数値制御機器、レーザカッター、又は他の公知の製造技術の使用によりサイズ決定され得る。
組織が所望の形状に形成されると、糸通し器がストリップ10と関連付けられ得る。例えば、図1Bに示された縫合糸リム12aと同様に、糸通し器206の中間フィラメント部分210は、ランニングステッチを使用して、ストリップ10に通され得る。このステッチは、必要な回数だけ、テープストリップ10の本体にわたって前後に通過し得る。代替的な実施形態では、糸通し器206の中間フィラメント部分210は、本体の外を通過することなく、まさにテープストリップ10の一方から他方に通過し得る。糸通し器206が取り付けられた後に、ストリップ10は、梱包のために乾燥され得る。あるいは、糸通し器206は、組織が乾燥された後に挿入され得る。更に、ストリップ10は乾燥させる必要はない。
組織増強構造体-チューブ構成を有するブロックを製造する方法
組織増強チューブ110を作製するための例示的な実施形態は、図22A~図22Cに図示される。チューブ110を作製するのに使用される材料は、当業者に公知の技術を使用して、収集され又は他の方法で取得され得る。ついで、この材料は、ストリップ10に関して本明細書のどこかで上記され又は当業者に公知の技術のいずれかを使用して成形され得る。図22Aに示されているように、長さL’及び幅W’を有する材料片120が収集され得る。図2Bに示されているように、幅W’は、D*π(式中、Dは、チューブ110の直径である)にほぼ等しいことができる。図22Aに示されているように、材料片120は、第1の端部120aと第2の端部120bとを有し、それらの間に伸びる幅W’を有する、概ね矩形であり得る。あるいは、材料片120は、任意の形状を有し得る。
材料片120が切断されると、第1及び第2の端部120a、120bが互いに近づけられ、その後に、互いに取り付けられることにより、チューブを形成し得る。図22B及び図22Cに示されているように、第1及び第2の端部120a、120bは、縫合糸又はフィラメント122を使用し、端部同士をステッチして取り付けられる。あるいは、第1及び第2の端部120a、120bが互いに、のり、コラーゲンボンド、ステープル、光硬化、架橋、機械的インターロック、脱水、又は、当業者に公知の軟組織を軟組織に取り付けるための他の技術により取り付けられ得る。糸通し器206は、チューブ110内に挿入されることができ、その後に、2つの端部120a、120bが取り付けられる。又は、同取り付け後に、糸通し器206が挿入される。チューブ110は、梱包のために乾燥され得る。あるいは、チューブ110は、ブロック110を脱水することなく、水和状態で維持され得る(これは、本明細書で検討された任意の構造体又はそれから導き出すことができる他のものも同様である)。組織増強チューブを製造するための代替的な方法が、図23A~図23Cに提供される。この方法では、複数のチューブ110a~110cが、一度に1つの材料又は示されているように、2つの材料片(一方の材料片が他方上に配置される)から作製され得る。
示されているように、第1の材料片130a及び第2の材料片130bは、一方が他方の上に置かれる。先の実施形態と同様に、材料130a、130bは、本明細書で提供され又は当業者に公知の任意の技術を使用して、取得され、サイズ決定され、形成され得る。図23Bに示されているように、第1及び第2の材料片130a、130bは、長さL’と、必要とされるチューブ110a~110cの数の関数として決定される幅とを有し得る。具体的には、各チューブ110は、上記された直径又は幅Dを有する。したがって、材料片は、必要とされるチューブ110の数に、Dを掛けたものに等しい幅を有し得る。あるいは、この製造は、形成される各ストリップ間に形成される選択された空間量を可能にするように計画され得る。いくつかの実施形態では、概ね矩形の形状を有する1つの材料片(図示せず)が使用され得る。この場合、この材料片は、示されているように、第1の材料片及び第2の材料片を形成するために、半分に折り畳まれ、一方が他方上に積層される。
2つの材料片130a、130bが所望のサイズに切断されると、ピン132a~132cがその間に置かれ得る。ピン132a~132cは、互いにほぼ平行、かつ、材料の長辺131に対して垂直に置かれ得る。ピン132a~132cは、各ピン132a~132c間に、個々のチューブ110a~110cの取り付け及び分離を可能にするのに十分な空間が存在するように間隔が空けられ得る。
図23A~図23Cに示されているように、第1及び第2の材料片130a、130bは、縫合糸134を使用し、2つの片同士をステッチして取り付けられて、ピン132a周囲にチューブを形成する。あるいは、第1及び第2の材料片130a、130bは、のり、コラーゲンボンド、ステープル、光硬化、又は他の公知の技術の使用より、互いに取り付けられ得る。全てのチューブ110a~110cがステッチされると、個々のチューブ110a~110cは、ラインL1及びラインL2に沿って切断され得る。図23Bに示されているように、ラインL1及びL2は、ピン132a~132cに対してほぼ平行である。個々のチューブ110a~110cが切断されると、図23Cに示されているように、ピン132a~132cが取り除かれてよく、これにより、穴又は内腔114aが残る。糸通し器206は、チューブ110の内腔114に関して本明細書で提供された様式で、内腔114aと関連付けられて、縫合糸リムを内腔に通過させられ得る。
チューブ状の構造体を製造するこの方法は、同様の様式で、図2E及び図2Fに図示されたバー3010、3110などのカニューレ状の構造体を製造するのにも使用され得る。このような例において、ピン132a~132cは、カニューレがそれらを使用して形成されると取り除かれることができ、材料130a’、130b’の2つの層は、わずかに圧縮されることができ、又は、それら自体により互いに向かって緩むことができる。結果として、内腔114a’は、図23Cに示されたチューブ状の形状から、図2E及び図2Fに示されたスリット形状の内腔114a’に変形し得る。上記されたように、構造体3010、3110の全体形状は、概ね矩形のプリズムであり得る。構造体3010、3110の構成において、例えば、ピン132a’~132c’の使用は、完全に省略されてもよい。あるいは、ピン132a’~132c’は、図示されていない櫛ブレードに置き換えられてもよく、これにより、内腔114c’の形状は、チューブ状の形状で開始するのではなく、スリットとして開始する。
組織増強チューブを製造するための更に代替的な方法が、図24A~図24Cに提供される。この方法でも、複数のチューブ110a’~110c’が、一度に1つの材料又必要に応じて複数の材料片から作製されることができる。示されているように、材料片130’は、長さL’’と、必要とされるチューブ数に基づいて決定される幅とを有し得る。具体的には、各チューブ110a’~110c’は、直径又は幅D’を有する。したがって、材料片は、必要とされる増強ブロック110’の数にD’を掛けたものに等しい幅を有し得る。あるいは、この幅は、各チューブ110’間の更なる空間Xを含み得る。同空間Xは、材料片130’のサイズを形成する際に考慮され得る。本明細書で提供された実施形態のいずれかと同様に、材料の厚みは、様々な要因に応じて変動し得る。同要因としては、チューブと共に使用される他のコンポーネント及び組織のサイズ及び形状、患者の解剖学的構造、並びに行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの例示的な実施形態では、図24Aに図示された厚みT’は、ほぼ約0.5ミリメートル~約10ミリメートルの範囲にあり得る。
材料片130’が所望のサイズに切断されると、ピン132a’~132c’が、材料片130’を通して、第1の縁部130a’から第2の縁部130b’に挿入され得る。ピン132a’~132c’は、それらが互いにほぼ平行であり、かつ、材料130’の第1及び第2の縁部130a’、130b’に対してほぼ垂直であるように挿入され得る。ピン132a’~132c’は、各ピン132a’~132c’間に、分離するのを可能にするのに十分な空間が存在するように間隔が空けられ得る。ピン132a’~132c’は、得られる内腔114’’の直径にほぼ等しい直径を有するようなサイズであり得る。
あるいは、図25に示されているように、トロカール2802が、材料片中に内腔114’’を形成するのに使用され得る。トロカールは、当業者に一般に公知であるため、トロカールに関する詳細な説明は不要である。実際に、図示された実施形態では、トロカール2802の遠位端のみが示されており、この遠位端は、先端2804と、先端2804が関連付けられている、例えば、連結しているシャフト2806とを含む。先端2804の最遠位端は、尖っておりかつ鋭く、このため、組織を穿孔するように構成されている。トロカールのシャフト2806は、筐体(図示せず)から遠位に伸びて、トロカールを材料中にガイドするのに役立つ。
トロカール2802は、他のトロカールと比較して独特である。シャフト2806が、近位方向Pに、即ち、筐体に向かって、徐々に大きくなる直径を有するためである。より具体的には、先端2804は、ほぼ約0.10ミリメートル~約1ミリメートルの範囲にある、実質的に一定の直径DP1を有し、示されているように、最遠位先端は、DP1より更に小さい直径を有する。シャフト2806は、第1の直径DP1から開始し、ほぼ約0.5ミリメートル~約5ミリメートルの範囲にある第2の直径DP2で終了する、徐々に大きくなる直径を有する。他の寸法は、少なくとも部分的に、所望の内腔サイズ、トロカールと共に使用されるであろう器具、及び外科医の好みに応じて、確かに可能である。
シャフト2806の徐々に大きくなる直径は、組織中でのより正確な内腔形成を可能にする。遠位先端2804に近接したより小さい直径を有するシャフトを有するトロカールにより開始することにより、軟らかい生体組織中にトロカール2802を配置し、前進させるのがより容易である。使用中に、先端2804は、例えば、材料片の第1の縁部上に配置され、組織の第2の側に向かって前進させる際には、圧力を加え、かつ/又はトロカール2802を捻ることにより前進させて、初期内腔を形成し得る。トロカール2802が第2の側面に向かって遠位に前進すると、トロカール2802が形成する開口のサイズは、DP1からDP2に徐々に大きくなる。これは、一般的に、遠位先端に関連付けられている1つのサイズのシャフトを有する、典型的なトロカールとは異なる。
図24A~図24Cに戻って、全てのピン132a’~132c’が挿入されると、個々のチューブ110a’~110c’が、ラインC1~C6に沿って切断され得る。図24Bに示されているように、ラインC1~C6は、ピン132a’~132c’に対してほぼ平行である。個々のチューブ110a’~110c’が切断されると、図24Cに示されているように、ピン132a’~132c’が取り除かれてよく、これにより、内腔114a’が残る。糸通し器206は、内腔114a’と、本明細書で提供された様式で関連付けられ得る。
本明細書で図示された製造方法は、先に記載された順序で行われる必要はない。例えば、図23A~図23C及び図24A~図24Cの方法に関して、ピン132a~132c及び132a’~132c’が取り除かれることができ、その後に、チューブ110a~110c及び110a’~110c’が切り離される。更に、チューブ110a~110c及び110a’~110c’は、製造プロセス中の任意の適切な時点で乾燥され得る。更に、このプロセスは、任意の数の形状又は構成を有する任意の数のブロックを作製するのに使用され得る。同形状又は構成としては、管形又は矩形、例えば、1つの組織増強ブロック110a及び110a’、2つの増強ブロック、又は4つ以上の増強ブロックが挙げられるが、これらに限定されない。また更に、様々な製造実施形態に関して提供された製造技術は、本開示を考慮して、他の組織増強構造体を製造するために改変され得る。非限定的な例として、テープ又はストリップ構成を有するブロックは、本開示を考慮して、形成されることにより、複数のストリップが、1つの材料片及び/又は、このような更なる厚み及び/又は更なる材料が必要とされる場合、互いの上部に積層された複数の材料片から形成され得る。この技術は、同様に、例えば、開示されたブロック110、3010、又は3110を形成し、ついで、それらを、その長さに沿って切断して、ワッシャを形成することにより、増強ワッシャを形成するのに採用され得る。
組織増強構造体を製造する方法-くり抜き(coring)
ブロック、ストリップ、チューブ、バー、ワッシャ、パッチ、及びタックを含めて、開示された様々な組織増強構造体のいくつかの実施形態では、1つ又は2つ以上の内腔又はカニューレが、構造体の本体中に形成されてもよい。ピンを使用することを含む、このような内腔を形成するためのいくつかの技術は上記で提供されている。このような内腔を形成するための別の例示的な技術は、図26A~図26Iに関して示され、記載されるように、くり抜きを含む。
図26Aに示されているように、長さL1と幅W1とを有する構造体2110の予め切断された部分は、くり抜きのために準備され得る。ツール、例えば、コアリングチューブ2132は、構造体2110のくり抜きに使用され得る。コアリングチューブ2132は、近位端にハンドル2134と、遠位端に中空チューブ2136とを有し得る。コアリングチューブ2132の中空チューブ2134は、きれいな切断を行うために、尖った又はノコギリ歯状であり得る遠位端2138を有し得る。中空チューブ2134は、構造体のW1より小さい直径d1を有し得る。直径d1は、所定の手術に望ましい縫合糸サイズに基づいて選択され得る。
図26Bに示されているように、コアリングチューブ2132は、方向Rに回転しながら、方向Sに前進し得る。ツール2132の回転及び直線移動は、よりきれいな切断を提供し得る。しかしながら、このツールは、何ら回転せずに、方向Sにのみ押され得る。図26Cに示されているように、コアリングチューブ2132の遠位端が構造体2110の長さ全体に沿って前進すると、同遠位端は、反対方向S’に取り除かれることにより、材料2110aの一部を取り除き、円形の内腔2114を残し得る。図26Dに示されているように、複数の内腔2114a~2114cが、1つの構造体2110に形成され得る。あるいは、図26Dの構造体は、内腔2114a~2114cに対して平行に走るストリップに切断されて、1つの内腔のみをそれぞれ含む複数の構造体を形成し得る。更に代替的な実施形態では、図26E及び図26Fに示されているように、少なくとも2つの穴2114d、2114eは、それらが構造体中のいくつかの位置2120で交差するように、構造体2110に形成され得る。
図26G~図26Iに図示された代替的なくり抜きの実施形態では、曲がった内腔2114’が、コアリングチューブ2132’を使用して形成され得る。図26Gに示されているように、第1及び第2の概ね曲がった形状の縁部2110a’、2110b’と2つの直線縁部2110c’、2110d’とを有する、概ねU字型の構造体2110’が、くり抜きのために準備される。図26A~図26Cの実施形態と同様に、コアリングチューブ2132’は、縁部2110a’に沿って出入りする構造体を通して、内腔2114’をくり抜くように使用される。図26Hにおいて、内腔2114’は、実質的に直線であるように示される。内腔2114’が形成されると、図26Iに示されているように、構造体は、概ね矩形の構造体2110’が形成されるように、縁部2110a’~d’全てが実質的に直線となるように、伸ばされ又は他の方法で再配置され得る。
組織増強構造体を製造する方法-トンネルステーション
更に代替的な製造方法において、構造体形成トンネルステーションが提供される。図27Aに示されているように、構造体形成トンネルステーション3200は、組織増強構造体を保持するためのステージ3220と、構造体中に内腔を形成するための内腔形成ツール3224と、内腔形成ツール3224をステージ3220により保持されている構造体に対して配置するのに役立つガイド3228とを含み得る。
例示的な実施形態では、構造体ステージ3220は、構造体が形成され得る材料片3230を支持し、ガイドし得る。構造体ステージ3220は、材料片3230をステージ3220を通して、固定された高さで維持するためのセルフセンタリング圧迫ステージであり得る。構造体ステージ3220のセルフセンタリングは、一般的な製造技術に従って達成され得る。構造体ステージ3220は、互いにY1、Y2に向かって、また、互いからY1、Y2に離れるように移動して、セルフセンタリングし、材料3230を圧迫することができる2つのステージ3220a、3220bを含み得る。あるいは、一方のステージ3220a、3220bのみが移動することができ、又は、ステージ3220a、3220bが互いに固定されていることができる。第1のステージ3220aは、第2のステージ3220bの近位面3219bに対向する遠位面3219aを有し得る。図27B及び図27Cに示されているように、遠位面3219a及び近位面3219bはそれぞれ、内腔形成ツール3222の挿入時に、材料3230を収容することができる半円レリーフ3221a、3221bを含み得る。構造体ステージ3220は、例えば、図27Jに関して以下で記載されるように、材料3230を方向Zに前進させて、製造プロセスを自動化するための機構(図示せず)を含み得る。
構造体形成トンネルステーション3200は、ガイド3228及び切断ツール3222を含み得る、内腔形成ツール3224を含み得る。図示された実施形態では、ガイド3228は、一般的には、内腔3227を含むことができ、構造体ステージ3220に対して、コネクタ3226a、3226bにより固定されて、ツール3224とステージ3220との相対的な向きが、治具ステーション3200により形成された構造体内の内腔の向きが構造体間で許容される製造誤差範囲内にあるように固定されたままであるのを確保し得る。あるいは、ガイド3228は、ステージ3220に、1つのコネクタのみ又は3つ以上のコネクタにより固定され得る。更に、内腔形成ツール3224は、構造体ステージ3220に物理的に結合して示されているが、代替的に、ツール3224とステージ3220とは、互いに対して固定される、例えば、同じ作業テーブルに取り付けられて、適切な内腔形成アライメントを確保する、別々の部品であり得る。
切断ツール3222は、着脱可能及び置き換え可能にガイド3228と関連付けられていることによるのを含めて、ツール3222がガイド3228内を自由に回転Rし、移動Xするように、ガイド3228内に配置され得る。いくつかの実施形態では、図27Dに示されているように、ツール3222は、ニードルであり得る。あるいは、図27Eに示されているように、切断ツールは、スピア、例えば、Oasis Medical of Glendora(California)から入手できるPremier Edge MVRナイフであり得る。スピアは、実質的に円形断面形状を有する近位ステム部分3222pと、遠位スピア部分3222dとを含み得る。遠位スピア部分は、複数の直線的で鋭い縁部3223を有し得る。複数の直線的で鋭い縁部3223は、このツールの近位ステム部分3222pからの滑らかな遷移を有し得る。
更に代替的な実施形態では、切断ツール3222は、数多くの代替的な設計を有し得る。例えば、図27Fに示されたトロカール、図27Gに示されたドリルビット、図27Hに示されたコアリングチューブ、又は図27Iに示された直線的なブレードである。代替的なツールはそれぞれ、本開示全体をとおして提供された一般的な製造技術に従って、構造体3210内に内腔を形成するのに使用され得る。
例示的な使用方法では、複数のチューブ3210a~3210dは、一度に1つの長さの材料から又は必要に応じて複数の材料片から作製され得る。示されているように、材料片3230は、長さLと幅Wとを有し得る。材料の幅Wは、得られる構造体の長さであることができ、一方、長さLは、必要とされる構造体の数に基づいて決定されることができる。具体的には、各構造体3210a~3210dは、直径又は幅Dを有する。したがって、材料片は、必要とされる構造体3210の数にDを掛けたものに等しい長さLを有し得る。代替的に、長さLは、各構造体3210間の更なる空間を含み得る。同空間は、材料片3230のサイズを形成する際に、考慮され得る。本明細書で提供された実施形態のいずれかと同様に、材料の厚みは、様々な要因に応じて変動し得る。同要因としては、構造体と共に使用される他のコンポーネント及び組織のサイズ及び形状、患者の解剖学的構造、並びに行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。
材料片3230がステージ3220内を前進すると、図27I~図27Kに示されているように、内腔形成ツール3224は、切断ツール3222が材料片3230を通って第1の縁部3230aから第2の縁部3230bに挿入され得るように作動され得る。使用される切断ツール3222の種類に応じて、内腔形成ツール3224は、材料3230内へと、ツール3222を方向Xに移動させるか、又は、ツール3222を方向X及びRに回転させかつ移動させるかのいずれかを行い得る。切断ツール3222の作動は、アクチュエータにより自動的に行われ得る。あるいは、切断ツール3222は、ユーザにより手動で作動され得る。ついで、切断ツール3222が後退し得、内腔3214a~3214cが残る。ついで、材料3230は、方向Zに所定の距離を前進することができ、このプロセスは、更なる構造体を作製するのに繰り返されることができる。ついで、図27K及び図27Lに示されているように、個々の構造体3210a~3210dは、材料片3230から分離され得る。例えば、個々の構造体3210a~3210dは、パンチ3290a~3290d又は本開示全体をとおして提供された他の切断機構により分離され得る。
図27Mに示されているように、代替的な構造体形成治具ステーション3200’は、平行な内腔形成を提供し得る。図27Mに示されているように、ステージ3220’は、より長い長さL’の材料3230’を収容し得る。例えば、図27Mに図示されているように、ステージ3220’は、3つの構造体を作製するのに必要とされる長さを収容し得る。あるいは、ステージ3220’を、任意の数の構造体を収容するように拡張してもよい。ステージ3220’は、治具ステーション3200のステージと同様に、半円形レリーフを有し、セルフセンタリングし得る。図27A~図27Lの実施形態と同様に、ステーション3220’は、互いに平行に整列される複数の内腔形成ツール3224a’、3224b’、3224c’を含み得る。あるいは、複数のツール3224a’、3224b’、3224c’は、互いに任意の角度で配向され得る。内腔形成ツール3224a’、3224b’、3224c’は、各切断ツール3222a’、3222b’、3222c’がそれぞれ、ステージに向かって平行な方向に移動するように整列される。図示された実施形態では、3つの内腔形成ツール3224a’、3224b’、3224c’が示されているが、任意の数の内腔形成ツールが提供され得る。内腔形成ツール3224a’、3224b’、3224c’がそれぞれ、材料3230’に内腔3214a’、3214b’、3214c’を形成するために、作動し、後退した後に、材料3230’は、方向D’に前進し得る。個々の構造体3210a’、3210b’、3210c’は、本明細書で提供された技術に従って分離され得る。あるいは、複数の内腔を含む構造体が、以下で更に検討されたように、材料から切断されて、パッチ又は足場を形成し得る。
組織増強構造体を製造する方法-一般的な方法
上記された実施形態は、特定の構成を有するブロック、例えば、ストリップ、チューブ、バー、及びワッシャを製造するのに関連するいくつかの具体的な技術を表わす。より一般的な技術、例えば、くり抜きも提供される。このような技術は、当業者により、本開示を考慮して、他の構成の組織増強構造体に使用するために採用され得る。また更に、本開示は、本開示から導き出すことができる本明細書で開示された様々な組織増強構造体を形成するのに使用され得る、更により一般的な技術及び方法を提供する。このセクションで提供される方法は、単独の方法として、互いに組み合わせて、及び/又は、本開示で提供された他の製造技術と共に使用され得る。
いくつかの実施形態では、構造体は、相分離技術、凍結乾燥(lyophilization)、編み、織り、エレクトロスピニング、ラピッドプロトタイピング(例えば、3Dプリンティング)、又はこれらの組み合わせにより、完全に又は部分的に製造され得る。組織の成長を促進するために、穿孔が、中でも、熱的、電気的、及び/又は機械的手段を使用して、構造体中に形成され得る。例えば、穿孔は、レーザ又は鋭い物体、例えば、ニードル、パンチ、若しくはダイにより形成され得る。穿孔のサイズは、任意の適切なサイズであることができるが、好ましくは、穿孔は、組織の成長を可能にするサイズである。より好ましくは、穿孔サイズは、ほぼ約50マイクロメートル~約2000マイクロメートルの範囲、及び更により好ましくは、ほぼ約50マイクロメートル~約1000マイクロメートルの範囲にあり得る。
いくつかの実施形態では、生体組織(同種移植片又は異種移植片組織が挙げられるが、これらに限定されない)は、場合により、様々な組織増強構造体内に包含され、2層の構造体を形成してもよい。様々な組織増強構造体内での生体組織の組み合わせは、得られた構造体の向上した生物学的性能及び機械的性能を提供し得る。
例えば、図28に示されているように、構造体2710(パッチ又は足場として示され、それらは、以下でより詳細に記載される)は、再構成コラーゲンマトリックス若しくは生分解性ポリマー2702又は組織増強構造体に使用するために本明細書で記載された他の材料のいずれか(例えば、自家移植片、異種移植片、粉砕コラーゲン片、ブタ真皮など)と、マトリックス2702の一方の側に当業者に公知の技術を使用して取り付けられた生体コンポーネント、例えば、細胞外マトリックス(ECM)2704と、を含み得る。再構成コラーゲンマトリックス又は生分解性ポリマーは、第1の層であることができ、又は、第1の層の一部であることができ、生体コンポーネントは、第2の層であることができ、又は、第2の層の一部であることができ、第1の層の厚み及び表面積は、第2の層の厚み及び表面積より大きく、示されているように、実質的に大きい。他の実施形態では、生体コンポーネント、例えば、ECM2704は、マトリックス2702の両側に配置され、かつ/又は、マトリックス2702上にコーティングされ若しくは含浸され得る。当業者であれば、ECM2704をマトリックス2702に連結させるのに使用され得る、数多くの異なる取り付けの選択肢を、認識するであろう。同選択肢としては、のり付け及びステッチが挙げられるが、これらに限定されない。ECM2704又は他の生体コンポーネントの包含は、増強構造体を構造体が使用される組織と一体化させるのに役立ち得る。例示的な一実施形態では、マトリックス2702は、ほぼ約1ミリメートル~約4ミリメートルの範囲にある厚みT1を有することができ、ECM層は、ほぼ約80マイクロメートル~約3ミリメートルの範囲にある厚みを有することができる。
いくつかの実施形態では、生体コンポーネントは、組織増強構造体上にコーティングされ、又は、組織増強構造体中に包含され得る。生体コンポーネントが組織増強構造体上にコーティングされる場合、生体コンポーネントは、好ましくは、構造体の少なくとも一部と関連付けられる。例えば、生体適合性構造体は、生体コンポーネントの懸濁液を足場にアンカーするための付着剤を含み得る。付着剤は、アンカー剤、架橋剤(即ち、化学的又は物理的)、及びこれらの組み合わせであり得る。好適なアンカー剤としては、例えば、ヒアルロン酸、フィブリンのり、フィブリン塊、コラーゲンゲル、アルギン酸ゲル、ゼラチン-レゾルシン-ホルマリン接着剤、ムラサキイガイ系接着剤、ジヒドロキシフェニルアラニン(DOPA)系接着剤、キトサン、トランスグルタミナーゼ、ポリ(アミノ酸)系接着剤、セルロース系接着剤、多糖類系接着剤、合成アクリレート系接着剤、多血小板血漿(PRP)、乏血小板血漿(PPP)、PRP塊、PPP塊、マトリゲル、モノステアロイルグリセロールコ-スクシネート(MGSA)、モノステアロイルグリセロールコ-スクシネート/ポリエチレングリコール(MGSA/PEG)コポリマー、ラミニン、エラスチン、プロテオグリカン、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
架橋は、物理的手段及び化学剤を使用して達成され得る。架橋に使用される化学剤の例としては、デヒドロサーマル(DHT)処理、ジビニルスルホン(DVS)、ポリエチレングリコールジビニルスルホン(VS-PEG-VS)、ヒドロキシエチルメタクリレートジビニルスルホン(HEMA-DIS-HEMA)、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、アルデヒド、イソシアネート、アルキル及びアリールハロゲン化物、イミドエステル、N-置換マレイミド、アシル化化合物、カルボジイミド、ヘキサメチレンジイソシアネート、1-エチル-3-[3-ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸(EDC又はEDAC)、ヒドロキシクロライド、N-ヒドロキシスクシンイミド、光(例えば、青色光及びUV光)、pH、温度、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
生体コンポーネントは、傷害部位において影響を受けた組織の治癒及び/又は再生を促進する、1つ又は2つ以上のエフェクタであり得る。構造体の生体コンポーネントとしては、異種又は自家の成長因子、タンパク質、マトリックスタンパク質、ペプチド、抗体、抗生物質、抗炎症剤、治療剤、化学走性剤(chemotactic agent)、抗微生物剤、抗生物質、抗炎症剤、接着形成を最少化又は防止する化合物、免疫系を抑制する化合物又は作用剤、細胞接着メディエータ、生体活性リガンド、インテグリン結合配列、酵素、サイトカイン、グリコサミノグリカン、多糖類、ウイルス、ウイルス粒子、核酸、鎮痛剤、細胞、血小板、多血小板血漿(PRP)、粉砕細胞外粒子、粉砕組織フラグメント、ヒドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、生体活性ガラス、二相性リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、他の骨及び/又は組織成長促進物質、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
本明細書で記載されるように、いくつかの実施形態では、組織増強構造体は、それを通って伸びる1つ又は2つ以上の貫通孔又は穴を有し得る。貫通孔は、異なる断面形状、例えば、円形、楕円形、正方形、矩形などを有するスリット又は通路であり得る。貫通孔は、機械的、熱的、又は電気的ツールを含めて、材料を除去し得る任意のツールにより形成され得る。あるいは、貫通孔は、2つの表面の分離をもたらす任意のツールにより形成され得るスリットであり得る。
いくつかの実施形態では、構造体は、2つ以上の層から作製され得る。構造体の層は、同じ材料又は異なる材料から作製され得る。層は、縫合糸、機械的、電気的、及び化学的締結技術を使用して、互いに結合され又は融合され得る。結合又は融合の例としては、例えば、組織溶接、ステープル、リベット、組織タック、ダーツ、ネジ、ピン、アロー、架橋、真空圧着、圧迫、脱水と組み合わせた圧迫、脱水と組み合わせた真空圧着、若しくは生体接着剤、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。この文脈における脱水は、例えば、フリーズドライ(即ち、凍結乾燥)を含み得る。生体接着剤としては、例えば、フィブリンのり、フィブリン塊、コラーゲンゲル、アルギン酸ゲル、ゼラチン-レゾルシン-ホルマリン接着剤、ムラサキイガイ系接着剤、ジヒドロキシフェニルアラニン(DOPA)系接着剤、キトサン、トランスグルタミナーゼ、ポリ(アミノ酸)系接着剤、セルロース系接着剤、多糖類系接着剤、合成アクリレート系接着剤、多血小板血漿(PRP)、乏血小板血漿(PPP)、PPP塊、マトリゲル、モノステアロイルグリセロールコ-スクシネート(MGSA)、モノステアロイルグリセロールコ-スクシネート/ポリエチレングリコール(MGSA/PEG)コポリマー、ラミニン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
いくつかの実施形態では、構造体は、補強材料を含み得る。補強材料は、例えば、織布、ニット、ラップニット(即ち、レース様)、不織布、及び網組構造体を有する、任意の吸収性又は非吸収性テキスタイルから構成され得る。一実施形態において、補強材料は、メッシュ様構造体を有し得る。材料の機械的特性は、材料の密度又はテクスチャ、材料の編み又は織りの種類、材料の厚みを変化させることにより、又は、材料中に粒子を埋め込むことにより変化し得る。
補強材料の機械的特性は、更に、繊維が互いに物理的に結合するか、又は別の作用剤、例えば、接着剤又はポリマーなどと物理的に結合する構造体内の部位を形成することにより変化し得る。補強コンポーネントの作製に使用される繊維は、例えば、単繊維、糸、より糸、網組、又は繊維束であり得る。これらの繊維は、以下に限定されるわけではないが、生体吸収性材料、例えば、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリジオキサノン(PDO)、トリメチレンカーボネート(TMC)、これらのコポリマー又はブレンドなどの、任意の生体適合性材料から作製され得る。また、繊維は、シルク及びコラーゲン系材料を含めた、天然ポリマーに基づく任意の生体適合性材料からも作製され得る。あるいは、繊維は、非吸収性である任意の生体適合性繊維、例えば、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ(テトラフルオロエチレン)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、及びポリ(ビニルアルコール)からも作製され得る。
別の実施形態では、構造体は、ヒドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、バイオガラス、二相性リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、他の骨促進材料を、構造体全体に包含するか、又は骨の再生が望まれる構造体の部分に局在させ得る。バイオガラスは、リン酸カルシウムガラスを含有するケイ酸塩又は吸収時間を制御するために様々な量の固体粒子が加えられたリン酸カルシウムガラスである。バイオガラスは、ガラス繊維に加工され、補強材料として使用され得る、材料の一例である。また、バイオガラスは、粉末状でも構造体内に包含され得る。加えられ得る適切な固体粒子としては、鉄、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
いくつかの実施形態では、生体適合性構造体及び補強材料は両方とも、組織の成長を可能とする孔又は穿孔を有する、薄い穿孔含有エラストマーシートから形成されてもよい。シートは、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリカプロラクトン(PCL)、及びポリジオキサノン(PDO)のブレンド又はコポリマーから作製され得る。
構造体は、連続気泡孔構造を有する孔を有するポリマー発泡体コンポーネントから、部分的に又は完全に形成され得る。孔サイズは、変化し得るが、好ましくは、孔は、組織の成長を可能とするサイズである。いくつかの実施形態では、孔サイズは、ほぼ約40マイクロメートル~約1000マイクロメートルの範囲にあり、他の実施形態では、孔サイズは、ほぼ約50マイクロメートル~約500マイクロメートルの範囲にある。ポリマー発泡体コンポーネントは、天然又は/及び合成の材料、例えば、再構成コラーゲンから作製され得る。ポリマー発泡体は、非架橋性又は架橋性であり得る。ポリマー発泡体コンポーネントは、場合により、補強コンポーネント、例えば、上記されたテキスタイルなどを含有し得る。いくつかの実施形態では、ポリマー発泡体コンポーネントは、発泡体コンポーネントの孔が補強コンポーネントのメッシュに入り込み、補強コンポーネントと連結するように、補強コンポーネントと一体化され得る補強コンポーネントを含有し得る。
いくつかの実施形態では、組織インプラントのポリマー発泡体コンポーネントは、当業者に周知の様々な技術により、発泡体として形成されてもよい。例えば、ポリマー開始材料は、抽出可能な材料(例えば、塩、糖、又は類似の適切な材料)を含んで、凍結乾燥、超臨界溶媒発泡(超臨界溶媒発泡は、少なくとも欧州特許出願公開第464,163号に記載されており、同文献の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)、ガスインジェクション押出し、ガスインジェクション成型又はキャスティングにより発泡されてもよい。
本開示の操作された組織修復インプラント装置のポリマー発泡体コンポーネントは、ポリマー-溶媒相分離技術、例えば、凍結乾燥により作製されてもよい。ポリマー溶液は、2つの相に、4つの技術:(a)熱誘引ゲル化/結晶化;(b)溶媒及びポリマー相の非溶媒誘引分離;(c)化学誘起相分離、及び(d)熱誘引スピノーダル分解のいずれか1つにより分離され得る。ポリマー溶液は、制御された様式で、2つの別個の相又は2つの双連続(bi-continuous)相のいずれかに分離され得る。溶媒相のその後の除去により、通常、バルクポリマーより小さい密度及びマイクロメーター範囲の孔を有する多孔性構造体が残される。溶媒相についての更なる情報は、Microcellular Foams Via Phase Separation,J.Vac.Sci.Technol.,A.T.Young,Vol.4(3),May/June 1986に提供される。同文献の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
これらの発泡体の調製に含まれる工程としては、例えば、凍結乾燥されるポリマーに適した溶媒を選択することと、均質な溶液を調製することとが挙げられる。次に、ポリマー溶液が、凍結及び真空乾燥サイクルに供され得る。凍結工程において、相は、ポリマー溶液を分離することができ、真空乾燥工程では、溶媒を昇華及び/又は乾燥により除去し、多孔性ポリマー構造体又は相互接続された連続気泡多孔性発泡体を残すことができる。発泡体コンポーネントの調製に使用され得る適切な溶媒としては、例えば、ギ酸、ギ酸エチル、酢酸、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)、環状エーテル(例えば、テトラヒドロフラン(THF)、フッ化ジメチレン(DMF)、及びポリジオキサノン(PDO))、アセトン、C2~C5アルコールのアセテート(例えば、酢酸エチル及び酢酸t-ブチル)、グリム(例えば、モノグリム、エチルグリム、ジグリム、エチルジグリム、トリグリム、ブチルジグリム、及びテトラグリム)、メチルエチルケトン、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ラクトン(例えば、γ-バレロラクトン、δ-バレロラクトン、β-ブチロラクトン、γ-ブチロラクトン)、1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソラン、1,3-ジオキソラン-2-オン(エチレンカーボネート)、ジメチルカーボネート、ベンゼン、トルエン、ベンジルアルコール、p-キシレン、ナフタレン、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、1,2-ジクロロメタン、モルホリン、ジメチルスルホキシド、ヘキサフルオロアセトンセスキ水和物(HFAS)、アニソール、及びこれらの混合物を挙げることができる。これらの溶媒の中でも、1つの例示的な溶媒は、1,4-ジオキサンである。溶媒中のポリマーの均質な溶液は、標準的な技術を使用して調製される。
適用可能なポリマー濃度又は利用され得る溶媒量は、各系について変動し得る。一実施形態において、溶媒中のポリマー量は、約0.5重量%~約90重量%で変動し得る。別の実施形態では、好ましくは、溶媒中のポリマー量は、約0.5重量%~約30重量%で変動し得る。溶液中のポリマー量は、所定の溶媒におけるポリマーの溶解性及び発泡体に必要とされる最終的な特性などの要因に応じて変動し得る。
ポリマー発泡体を含む構造体の実施形態では、固体が、得られたポリマー発泡体表面の組成を改変するために、ポリマー-溶媒系に加えられてもよい。加えられた粒子が溶媒から底面に沈殿すると、発泡したポリマー材料ではない、加えられた固体の組成を有する領域が形成されるであろう。あるいは、加えられた固体は、得られた組織増強構造体の所望の領域(即ち、上部、側部、又は底部付近)により濃縮されるため、全てのこのような領域において組成変化が生じる場合がある。例えば、選択された位置での固体濃度は、磁性材料で作製された型に入れられた溶液に金属固体を加えること(又はその逆)により達成され得る。
様々な種類の固体が、ポリマー-溶媒系に加えられ得る。一実施形態において、固体は、ポリマー又は溶媒と反応しないであろう種類のものである。加えられた固体は、約2ミリメートル未満の平均径を有し得る。他の実施形態では、加えられた固体は、約50マイクロメートル~約1000マイクロメートルの平均径を有し得る。固体は、当該固体及びポリマー-溶媒混合物の全容量(この全体積パーセントは100体積パーセントに等しい)の約1体積パーセント~約50体積パーセントを構成するであろうような量で存在し得る。
例示的な固体としては、例えば、骨修復用の脱灰骨粒子、リン酸カルシウム粒子、バイオガラス粉末、硫酸カルシウム、又は炭酸カルシウム粉末、孔形成用の浸出可能な固体、及び生体吸収性天然ポリマー、生体吸収性合成ポリマー、非生体吸収性材料、粉砕細胞外粒子、粉砕組織フラグメント、又は溶媒系に可溶性ではない任意の生体適合性材料の粒子が挙げられる。
例示的な浸出性固体としては、例えば、塩(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、酒石酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなど)、生体適合性の単糖及び二糖(例えば、グルコース、フルクトース、デキストロース、マルトース、ラクトース、及びスクロース)、多糖(例えば、デンプン、アルギネート、キトサン)、水溶性タンパク質(例えば、ゼラチン及びアガロース)などの無毒性の浸出可能な材料が挙げられる。浸出可能な材料は、浸出可能な材料を含む発泡体を、粒子のほとんど全部を浸出させるのに十分な時間で粒子を溶解可能な溶媒中に浸漬することにより除去され得る。溶媒は、発泡体を溶解又は不利益に変化させないように選択され得る。好ましい一実施形態は、抽出溶媒として、水、例えば、蒸留-脱イオン水を含み得る。このようなプロセスは、米国特許第5,514,378号に更に記載されている。同文献の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。好ましくは、発泡体の加速した吸収が望ましい場合を除いて、発泡体の加水分解を最小限にするために低温及び/又は真空で浸出プロセスを完了した後に、発泡体を乾燥する。
非生体吸収性材料としては、例えば、生体不活性セラミック粒子(例えば、アルミナ、ジルコニア、及び硫酸カルシウム粒子)、ポリマー、例えば、ポリエチレン、ポリビニルアセテート、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、シリコーン、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、天然ポリマー(例えば、セルロース粒子、キチン、及びケラチン)、及びフッ化ポリマー及びコポリマー(例えば、フッ化物、ポリテトラフルオロエチレン及びヘキサフルオロプロピレン)を挙げることができる。一実施形態において、組織インプラントを放射線不透明にするであろう固体(例えば、硫酸バリウム)を加えることができる。加えられ得るそれらの固体としては、組織再生又は治癒を促進するであろうもの及び緩衝材、補強材料、又は空隙率修飾剤として作用するものも挙げられる。
上記検討されたように、ポリマー発泡体コンポーネントは、補強コンポーネントを含有し得る。構造体は、適切なポリマー溶液を、型及び本開示の補強要素を含む型セットアップ内に、射出、注入、又は他の方法で配置することにより作製され得る。型セットアップは、適切な浴又は冷蔵棚で冷却され、ついで、凍結乾燥されることにより、補強構造体を提供し得る。
ポリマー発泡体を利用する実施形態では、本開示全体をとおして提供された1つ又は2つ以上の生体コンポーネントは、凍結乾燥工程の前後のいずれかで加えられ得る。ポリマー発泡体コンポーネントを形成する過程において、ポリマー-溶媒系の凍結速度を制御するのが有益であり得る。凍結工程中に形成される孔の形態の種類は、溶液熱力学、凍結速度、冷却される温度、溶液濃度、及び均質又は不均質核生成などの要因の関数である。ポリマー繊維の配向は、孔の配向を制御することによって調節され得る。ポリマー発泡体コンポーネントにおける孔の配向は、例えば、凍結サイクル中に導入される温度勾配を制御することにより、カスタマイズされ得る。繊維の配向を制御することにより、繊維が配向される方向における機械的特性に改善がもたらされ得る。
ポリマー発泡体を使用する構造体に必要とされる一般的な加工工程には、ポリマー発泡体を作製するための適切な材料の選択が含まれ得る。加工工程は、更に、使用される場合には、補強コンポーネントの材料の選択を含み得る。メッシュ補強材料が使用される場合、適切なメッシュ密度が選択されるべきである。更に、補強材料は、型内で適切に整列されるべきであり、ポリマー溶液は、適切な速度で、好ましくは、気泡の形成を避けるのに適した角度で傾斜した型に加えられるべきであり、ポリマー溶液は凍結乾燥される必要がある。
ポリマー発泡体中にメッシュ補強材料を利用する実施形態では、例えば、補強メッシュは、特定の密度のものが選択されるべきである。即ち、メッシュ材料中の開口は、発泡材料及び連続気泡及びその気泡壁がメッシュ開口に入り込むように、発泡体と補強メッシュとの間の適切な結合を妨げるほど小さくあるべきではない。適切な結合なしには、層化構造体の一体性が損なわれるおそれがあり、構造の脆弱性及び取り扱いの困難性が残る。メッシュ密度は、構造体の機械的強度を決定し得る。メッシュ密度は、組織修復に望まれる使用に従って変更し得る。加えて、メッシュに使用される織りの種類は、構造体の機械的強度の方向性及び補強材料の機械的特性、例えば、構造体の弾性、剛性、破断強度、縫合糸保持強度、及び引っ張り強度を決定し得る。非限定的な例として、本開示の発泡系生体適合性構造体におけるメッシュ補強材料は、一方向に剛性であり、別方向には弾性でもあるように設計されることができ、又は代替的に、メッシュ補強材料は、等方性に作製されることができる。
ポリマー発泡体中にメッシュ補強材料を利用するような実施形態における補強発泡体の凍結乾燥中に、複数のパラメータ及び手法が、所望の一体性及び機械的特性を有するインプラントを製造するのに有用であり得る。例えば、補強材料が使用される場合、型に置かれた際に、補強材料を実質的に平坦に維持するのが有益であり得る。適切な度合いの平坦さを確保するために、補強材(例えば、メッシュ)は、それを型内に置く前に、加熱プレスを使用して、平坦にプレスされ得る。更に、補強構造体が等方性でない場合には、構造体の方向性を示すようにマーキングすることにより、この異方性を示すことが望ましい場合がある。このマーキングは、1つ又は2つ以上のインジケータ、例えば、染色マーキング又は染色糸を、織布補強材中に埋め込むことにより達成され得る。インジケータの方向又は配向は、例えば、外科医に対して、物理的特性が優れたインプラントの次元を示し得る。
上記されたポリマー発泡体を利用する実施形態では、凍結乾燥前にポリマー溶液が型に加えられる様式は、適切な機械的一体性を有する組織インプラントの作製に貢献するのに役立ち得る。メッシュ補強材料が使用されるであろうこと、及び、2つの薄い(例えば、ほぼ0.75ミリメートル)シム間に配置されるであろうことを仮定すると、メッシュは、型に所望の深さで、実質的に平坦な配向で配置され得る。ポリマー溶液は、気泡を発泡構造体の層間から逃がすことができる方法で注入され得る。型は、所望の角度で傾けられることができ、注入は、気泡形成を最も防止するように制御された速度で達成される。数多くの変数により、傾斜角及び注入速度が制御されるであろう。例えば、型は、気泡形成を避けるために、約1度より大きい角度で傾斜されるべきである。加えて、注入速度は、型に捕捉されずに、任意の気泡が型から逃げることができるのに十分遅くあるべきである。
ポリマー発泡体中にメッシュ補強材料を利用するような実施形態では、メッシュ開口の密度は、所望の機械的強度を有する構造体の形成に重要な要因であり得る。例えば、低密度又は気泡を有するニットメッシュ材料が使用され得る。このような材料の一例は、商品名VICRYLで販売されている、90:10グリコリドとラクチドとのコポリマーである。VICRYLは、Ethicon,Inc.(Somerville、New Jersey)から入手できる。1つの例示的な低密度で気泡を有するニットメッシュは、Ethicon,Inc.(Somerville、New Jersey)からも入手できる、編まれたVICRYL VKM-Mである。他の材料としては、ポリジオキサノン及び95:5ラクチドとグリコリドとのコポリマーブレンドを挙げることができるが、これらに限定されない。
ポリマー発泡体を利用する実施形態では、硬化前に、ポリマー発泡溶液/スラリーにロッドを配置することにより、貫通口を形成することができる。ポリマー発泡体が形成された後に、ロッドは取り除かれ得る。例えば、ポリマー発泡体が凍結乾燥により作製される場合、ロッドは、凍結及び真空乾燥サイクル後に取り除かれる。ロッドは、任意の所望の形状を有し得る。
ポリマー発泡体コンポーネントは、場合により、上記検討された材料から形成された1つ又は2つ以上の層を含有し得る。一実施形態において、発泡体コンポーネントは、材料中に孔を形成することにより材料と一体化されることができ、ポリマー発泡体コンポーネントは、材料に形成された孔に入り込み、材料と連結する。別の実施形態では、孔は、2つの層の材料に形成され、この2つの層同士は、孔を最も良好に整列させるように配置される。2つの層の組み合わせは、ポリマー溶液又はスラリーに入れられることができ、ポリマー発泡体は、本明細書で提供され又は当業者に公知の方法のうちの1つにより形成されることができる。
いくつかの実施形態では、構造体は、修復部位に有利に加圧を提供し得る膨張性媒体から形成され得る。このような構造体2910の1つの非限定的な例が、図29Aに示される。同図において、構造体は、(以下でより詳細に記載される)パッチ又は足場である。例えば、構造体2910は、2つの層2902a、2902b間に囲まれた又は挟まれたコア2904を有する、織布又は網組メッシュから形成され得る。2つの層2902a、2902bは、ジャケットと呼ばれ得る。コア2904は、膨張可能な様々な材料、例えば、塩を負荷されたシリコーン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミドコポリマー、ポリウレタン、並びに他の吸収性ポリマー及びヒドロゲルから作製されることができ、一方、ジャケット2902a、2902bは、コアが使用中に膨張した際に、ジャケットに対して圧迫し得るように、より硬いことができる。ジャケット2902a、2909bを形成するのに使用され得る非限定的で例示的な材料としては、布地又はフィラメント、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナイロン、ポリウレタン、及びシルクが挙げられる。ジャケット2902a、2902bを形成するのに使用され得る更に非限定的で例示的な材料としては、生体吸収性材料、例えば、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリジオキサノン(PDO)、トリメチレンカーボネート(TMC)、これらのコポリマー又はブレンドが挙げられる。構造体と共に使用され得るいくつかの材料としては、米国特許第8,870,915号、発明の名称「Joining Element」に開示され、提供されたものが挙げられるが、これに限定されない。同文献の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。図29Aに示されているように、構造体2910は、長さLPと厚みTPとを有することができ、構造体を1つ又は2つ以上の修復部位に固定するための少なくとも1つの縫合糸リム2911を含むことができる。図示された例では、構造体2910は、それと関連付けられている4つの縫合糸リム2911、2912、2913、2914を含む。これらのリムは、同じか又は異なる縫合糸由来のものであってよい。
使用中に、図29Bに示されているように、構造体2910は、修復部位2938a、2938b上に配置されることができ、縫合糸リム2911、2912、2913、2914は、各アンカー2961、2962、2963、2964内に固定されることができる。他の開示と同様に、修復部位2938a、2938bに関連する修復は、本明細書で提供され又は当業者に公知の任意の種類の修復であり得る。構造体2910は、修復2938a、2938bの内側位置に、縫合糸、ステープル、又は、骨に対して組織を固定するのに使用される他の装置及びコンポーネントにより更に固定され得る。示されているように、縫合糸2940a~2940cは、固定を提供する。構造体2910は、例えば、取り付け後に、シリコーン及び塩充填コアが流体を吸収して、構造体を、構造体2910の構成に基づいて、少なくとも1つの次元において膨張させ、少なくとも1つの他の次元において縮める(contract)ように、水溶液に曝され得る。図示された例では、膨張は、構造体2910の厚みTPを大きくし、一方で、長さLPにわたって縮まり、短くなる。構造体2910が取り付けられた後に、長さLPが短くなることは、軟組織2930に対する圧迫力を大きくし、少なくとも部分的に、構造体2910の固定のための限られた空間、構造体2910の構成、及び取り付け部位の表面形状のために、組織をより均一に骨2950と接触させることができる。当業者であれば、膨張可能であり、層又はジャケット間に挟まれたコアを有する構造体の構成が、本明細書で提供された他の構造体構成と共に使用され得ることを、修復部位に加えられた圧迫力を提供するために、パッチ又は足場を必要としないものを含めて、認識するであろう。組織増強パッチ及び足場の更なる検討が、以下で提供される。
特に断らない限り、形成材料について開示されたいずれかの材料及びいずれかの技術が、本明細書で提供された構造体のいずれかと共に使用され得る。これには、材料の任意の組み合わせが含まれる。同様に、開示された製造技術は、一般的には、本明細書で提供された様々な構造体を形成するのに使用され又は採用され得る。様々な組織増強構造体のための材料及び製造技術の使用は、本開示の趣旨の範囲内である。
組織増強構造体-組織増強パッチ
組織増強構造体は、縫合糸の1つ又は2つ以上のリムと関連付けられ、1つ又は2つ以上のリムのフットプリントを大きくして、本開示全体で明示した他の利益、例えば、他の方法で傷付けられた組織の治癒を促進すること、並びに/又は、他の方法で傷付けられ又は変性した組織及び/若しくは腱に嵩を提供することの中でも、力が分散される更なる表面積を提供し得るパッチ又は足場の形状もとり得る。パッチは、縫合糸上に配置されているか、又は、手術用縫合糸の上部にただ乗っているのではなく、縫合糸に取り付けられ若しくは連結されていてもよい。更に、本パッチは、本明細書で記載されるように、縫合糸通し器を使用して、手術部位に送達され、縫合糸上に糸通しされることにより、パッチの各縁部の広範な縫合を必要としないことができる。数多くの異なる技術が、図示されたパッチを縫合糸と関連付けるのに使用され得る。同技術としては、縫合糸をパッチに糸通しすること、及び/又は、縫合糸を足場の層間に配置することが挙げられる。ついで、パッチが、記載されるように、手術部位に近接して配置され得る。足場又はパッチを製造する方法並びに様々な足場及びパッチを取り付ける方法も、以下で提供される。本明細書で開示されたシステム及び方法により、張られた縫合糸による組織への傷害を防止するための、素早く、容易でかつ入手可能な技術が可能となる。上記された他の構造体と同様に、外科医は、パッチをオンデマンド様式で適用して、修復のために所望の縫合糸フットプリントを形成し得る。当業者であれば、組織増強ブロック、例えば、非限定的な例として、他の構造体の中でも、組織増強ブロック10、110、3010、3110、310、410を形成するのに使用される材料に関して本明細書で提供された開示は、以下で検討されるパッチに適用され得ることを、認識するであろう。
パッチ又は足場構成を有する組織増強構造体2210の例示的な一実施形態が、図30A及び図30Bに提供される。示されているように、組織増強パッチ2210は、矩形状の本体を有し、縫合糸リム2212a、2212b上に配置され、又は、これらと他の方法で関連付けられ得る。図示された実施形態では、パッチ2210は、本体中に形成され、本体を通って、最近位端2210pから最遠位端2210dに伸びる、穴又は内腔2214a、2214bを含む。穴2214a、2214bは、例えば、縫合糸リム2212a、2212bを、パッチ2210及びリム2212a、2212bが互いに関連付けられ得るように受容するのに使用され得る。図30Bに示されているように、パッチ2210には、縫合糸通し器2206a、2206bが予め通され得る。糸通し器2206a、2206bは、糸通し器206’と類似する性質のものであり、糸通し器206に類似する様式又は当業者に公知の様式及び/若しくは本開示から導き出すことができる様式でも構成され得る。示されているように、パッチ2210は、幅WPと実質的に等しい長さLPを有し、厚みTPも有する。更に、厚みTPは、組織増強パッチ2210が関連付けられるフィラメント又は縫合糸、例えば、縫合糸リム2212aの直径より大きくあり得る。
当業者であれば、組織増強パッチ2210の長さLP、幅WP、及び厚みTP、並びに、穴2214a、2214bの直径の寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、組織増強パッチ2210と関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。組織増強パッチ2210についてのいくつかの例示的で非限定的な寸法は、本開示を理解するのに有用であり得る。
いくつかの実施形態では、長さLPは、組織に形成されるステッチと組織を固定するのに役立つように使用される骨アンカーとの間に伸びる組織の長さの、ほとんど全部に対するかなりの部分を覆い得る。いくつかの実施形態では、長さLP及び幅WPは、ほぼ約10ミリメートル~約50ミリメートルの範囲にあることができ、厚みTPは、ほぼ約0.5ミリメートル~約5ミリメートルの範囲にあることができる。穴2214a、2214bの直径のサイズも、様々な要因により決まり得る。同要因としては、穴2214a、2214bを通過するリムのサイズが挙げられるが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、直径は、ほぼ約0.5ミリメートル~約3ミリメートルの範囲にあり得る。
当業者に公知の数多くの技術が、パッチ2210を縫合糸リム2212a、2212bと関連付けるのに使用され得る。縫合糸リム2212a、2212bは、パッチ2210の本体を通過することなく、即ち、穴2214a、2214bを画定する側壁を通過することなく、パッチ2210の最近位端2210pから最遠位端2210dへ糸通しされ得るか、又は通過させられ得る。結果として、パッチ2210は、リム2212a、2212bの長さに沿って、妨げられることなく又は制限されることなく自由に通過し得る。他の実施形態では、縫合糸リム2212a、2212bは、1回以上、例えば、図1Bに図示されたストリップ又はテープ10の実施形態と同様に、本体を通過して、パッチ2210の位置を、リム2212a、2212bに対して更に固定し得る。更に他の実施形態では、リム2212a、2212bは、パッチ2210を通って、最近位端2210pから最遠位端2210dに、例えば、穴2214a、2214bが提供されない場合、本体を通過するが、本体を1回のみ出入りすることにより通過し得る。当然、リム2212a、2212bは、最近位端2210p又は最遠位端2210dへの経路全てに伸びる必要はないが、代わりに、その表面積にわたって、いくつかの他の位置でパッチ2210を出入りし得る。当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱することなく、パッチ2210をリム2212a、2212bと関連付けることができる、様々な他の様式を、認識するであろう。
組織増強パッチ2210は、手術部位又は体外のいずれかにおいて、手作業で、縫合糸リム2212a、2212b上に糸通しされ得る。あるいは、図30Bに示されているように、糸通し器2206a、2206bは、縫合糸リム2212a、2212bをパッチ2210と関連付けるように動作し得る。この場合、動作は、上記された糸通し器206又は糸通し器206’のいずれかに類似するため、近位ハンドル部分2208a、2208bと、中間細長部分2207a、2207bと、遠位縫合糸受容端2209a、2209bとを含む。したがって、組織増強パッチ2210は、内腔2214a、2214bを通って、中間細長部分2207a、2207bを通過することにより示されているように、中間細長部分2207a、2207bと関連付けられることができ、リム2212a、2212bは、遠位縫合糸受容端2209a、2209bに連結することができる。近位ハンドル部分2208a、2208bは把持され、組織増強パッチ2210から離れるように引っ張られて、リム2212a、2212bをパッチ2210に向かってかつパッチ2210内に前進させ得る。パッチ2210がリム2212a、2212bと上手く関連付けられた後に、糸通し器2206a、2206bは、リム2212a、2212b及び組織増強パッチ2210との関連付けが解除され得、廃棄され又は再利用されるかのいずれかをすることができる。
先に記載された組織増強ストリップと同様に、組織増強パッチ2210を縫合糸リム2212a、2212bと関連付けることにより、縫合糸リム2212a、2212bのフットプリントが大きくなり、縫合糸リム2212a、2212bにより組織に加えられる力を、より大きい量の表面積、即ち、パッチ2210の表面積にわたって分散させることができる。組織増強パッチ2210の大きくなった分散された力により、軟組織上での低下した圧力ピークがもたらされ得る。軟組織が傷害又は加齢により変性されてしまった箇所において、大きくなった組織表面積範囲及び圧力の低下により、組織の剥脱のより少ない可能性がもたらされ得る。更に、組織増強パッチ2210のより大きい表面積は、修復にわたって生じる新たな組織に対してより大きい足場を提供して、修復部位を更に強化し得る。パッチ2210により提供されるより広い組織の被覆により、何らかの方法で傷付いた組織の治癒が向上され、並びに/又は、何らかの方法傷付き若しくは変性した組織及び/若しくは腱に嵩を提供することができる。
組織増強構造体-組織増強パッチを製造する方法
組織増強パッチ2210は、数多くの異なる技術を使用して製造され得る。同技術のいくつかは、組織増強ブロック10、110に関して先に上記検討されている。図30C~図30Eにより図示された組織増強パッチを作製する例示的な一実施形態では、パッチ2210を作製するのに使用される材料は、当業者に公知の技術を使用して収集され又は他の方法で取得され得る。ついで、この材料は、上記された技術、例えば、ストリップ10に関して記載されたもの、又は、本開示を考慮して当業者に公知の技術のいずれかを使用して成形され得る。長さLP、幅2WP、及び厚み1/2TPを有する材料片が収集され得る。幅2WPは、パッチ2210の得られる幅WPの二倍であることができ、厚み1/2TPは、得られるパッチ2210の幅の半分であることができる。図30Dに示されているように、材料片2220は、第1の端部2220aと第2の端部2220bとを有することができ、それらの間に伸びる幅2WPを有する。あるいは、材料片2220は、任意の形状を有し得る。
材料片2220が切断されると、2つのピン2222a、2222bは、材料の同じ側に、第1及び第2の端部2220a、2220bそれぞれから、幅2WPのほぼ1/4離れて配置され得る。2つの端部2220a、2220bは、各ピン2222a、2222b上に折り畳まれ、互いに近接し、その後に、互いに取り付けられることにより、パッチ2210を形成し得る。図30C及び図30Dに示されているように、4つの列のステッチ2224a~2224dは、それらが互いに実質的に平行になるように、折り畳まれたパッチにステッチされ得る。更に、第1及び第4のステッチ2224a、2224dは、ピン2222a、2222bそれぞれに実質的に平行にかつ、近接して配置され得る。また更に、ステッチ2224a、2224dは、ピン2222a、2222bによる開口を保持された2つの内腔2214a、2214bを形成し得る。ステッチが完了した後に、図30Eに示されているように、ピン2222a、2222bが取り除かれることができ、パッチ2210が残る。あるいは、パッチ2210を製造するのに、ピンは必要ない。第2及び第3のステッチ2224b、2224cは、2つの端部2220a、2220bに対して実質的に平行にかつ、近接して位置し得る。更に代替的に、ステッチに代えて、材料2220自体は、のり、コラーゲンボンド、ステープル、光硬化、又は、当業者に公知の軟組織を軟組織に取り付けるための他の技術、及び本開示全体をとおして提供された技術により固定され得る。パッチ2210に予め配置された糸通し器を含む実施形態では、糸通し器2206a、2206bは、内腔2214a、2214b内に挿入されることができ、その後に、2つの端部2220a、2220bが取り付けられる。又は、2つの端部2220a、2220bが取り付けられた後に、糸通し器2206a、2206bは、内腔2214a、2214b内に挿入される。本明細書で提供された他の構造体と同様に、パッチ2220は、製造プロセス中の任意の適切な時点で、梱包のために乾燥され得る。
パッチ2210を製造する代替的な方法は、長さLP、幅WP、及び厚みTPを有する、収集され得る材料片を収集することを含み得る。材料片2220は、それらの間に伸びる、幅WPを有する、第1の端部2220a及び第2の端部2220bを有し得る。第1のピン2222aは、材料2220内に、第1の端部2220aに近接し、かつ平行に挿入され又は貫通されて、第1の内腔2214aを形成し得る。第2のピン2222bは、材料2220内に、第2の端部2220bに近接し、かつ平行に挿入され又は貫通されて、第2の内腔2214bを形成し得る。更なる代替例において、ピン2222a、2222bに代えて、図26A~図26Iに関して上記されたように、コアリングチューブが使用され得る。パッチ2210は、ブロック10、110、3010、3110、310、及び410、並びに、上記された任意の他の構造体に関して上記提供された材料のいずれかから作製され得る。更に、パッチ2210は、任意の形状を有し得る。同形状としては、矩形、台形、楕円形、円形、正方形、五角形、六角形、八角形などが挙げられる。
パッチ3320を製造する更に代替的な方法は、図27A~図27Mのトンネルステーション3200、3200’と同様に、並行生成トンネルステーション3300の使用を含み得る。図31Aに示されているように、ステージ3320は、より長い長さLの材料3330を収容し得る。例えば、図31Aに図示されているように、ステージ3320は、2つのパッチ構造体3310a、3310bを収容し得る。あるいは、ステージ3320は、任意の数の構造体を収容するように拡張し得る。ステージ3320は、トンネルステーション3200’のステージと同様に、内腔形成ツール3324a、3324b、3324c、3324dと整列され得る複数の半円形レリーフを有することができ、ステージ3320は、セルフセンタリングされることができる。
図27A~図27Mのトンネルステーション3200、3200’と同様に、トンネルステーション3300は、複数の内腔形成ツール3324a、3324b、3324c、3324dを含み得る。図示された実施形態では、内腔形成ツール3324a、3324bは、第1のステーション3323aを形成し、内腔形成ツール3324c、3324dは、第2のステーション3323bを形成する。示されているように、内腔形成ツール3324a、3324bは、例えば、互いにほぼ最大約30度で、互いに角度的にオフセットされ得る。一実施形態では、内腔形成ツール3324a、3324bは、互いにほぼ16度で、互いに角度的にオフセットされ得る。第2のステーション3323bの内腔形成ツール3324c、3324dは、互いに対して同様にオフセットされることができ、又は代替的に、異なる角度で角度的にオフセットされることができる。第2のステーション3323bは、ステージ3320に対して、第1のステーション3323aとは反対側に配置されることにより、より容易な平行内腔形成を提供し得る。代替的な実施形態では、内腔形成ツール3324a、3324b、3324c、3324dはそれぞれ、互いに平行に整列され得る。内腔形成ツール3324a、3324b、3324c、3324dは、各切断ツール3322a、3322b、3322c、3322dがそれぞれ、ステージに向かって移動して、材料3330中に、内腔3314a、3314b、3314c、3314dを形成するように整列され得る。図示された実施形態では、2つの内腔形成ステーション3323a、3323bが示されているが、任意の数の内腔形成ステーションが提供され得る。
内腔形成ツール3324a、3324b、3324c、3324dがそれぞれ作動し、後退して、内腔3314a、3314b、3314c、3314dを材料3330中に形成した後に、材料3330は、図31Aに示されているように、方向Dに前進し得る。ついで、個々の構造体3310a、3310b、3310cは、パンチ3190a~3190c又は、本開示全体をとおして提供され若しくは当業者に公知の他の切断機構により分離され得る。得られた構造体3310a、3310b、3310c、3310dは、図31B及び図31Cに図示される。この場合、得られたパッチ3310a、3310b、3310c、3310dは、概ね台形の形状を有する。当業者であれば、本開示を考慮して、任意の数のパッチ形状が形成され得ることを、認識するであろう。例えば、内腔形成ツール3324a、3324b、3324c、3324dは、平行な内腔と矩形の形状を有するパッチを形成するために、互いに平行であり得る。
使用方法-組織増強パッチ
組織増強パッチ2210を取り付ける1つの例示的な方法が、図30Fに図示される。図示された方法により、骨2250に固定された軟組織片2230、例えば、回旋腱板が提供される。単列又は二列修復のいずれかが使用され得る。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強パッチが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、組織修復(パッチ2210の下であるため、視認できない)を、一般的な外科的技術に従って行い得る。図30Fに示されているように、修復に使用されるアンカー(図示せず)から伸びる縫合糸2212は、2つの縫合糸リム2212a、2212bが組織2230から外に伸びるように、修復から内側に、組織2230内に取り付けられる。
組織増強パッチ2210は、縫合糸リム上2212a、2212b上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされ、その後に、各縫合糸リム上2212a、2212bに沿って、内側ステッチ2242に近接するまで前進し得る。組織増強パッチ2210が縫合糸リム上2212a、2212b上に取り付けられると、各縫合糸リム上2212a、2212bの自由端は、体内に固定され得る。例えば、各縫合糸リム上2212a、2212bの自由端は、各アンカー2260a、2260bに、外側列固定で連結され得る。ついで、縫合糸リム2212a、2212bは締められて、修復に対してパッチ2210を固定することができ、その後に、アンカー2260a、2260bは、骨2250に完全に固定される。
組織増強パッチ2210は、縫合糸リム2212a、2212bにより大きなフットプリントを提供し、軟組織2230上への縫合糸リム2212a、2212bの負荷力を分散させるためのより大きな表面積を提供し得る。患者が手術から治癒している間に、パッチは、腱様組織に再構築されることができ、その下にあるネイティブな組織と一体化することができる。軟組織にわたって、腱様組織により更に覆われていることにより、軟組織対骨結合の強度を大きくすることができ、更なる傷害を防止することができる。
組織増強パッチ2210’を取り付ける別の例示的な方法が、図30G~図30Iに提供され、ここでは、軟組織片2230’、例えば、回旋腱板は、骨2250’に二列修復を使用して固定される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強パッチが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、第1及び第2の内側アンカー2260a’、2260b’を骨2250’に取り付け得る。第1及び第2の内側アンカー2260a’、2260b’は、それらと関連付けられている縫合糸2212’、2216’を有する。図30Gに示されているように、縫合糸2212’及び2216’は、各アンカー2260a’及び2260b’から伸びる縫合糸リム2212a’、2212b’、及び2216a’、2216b’を有し得、これらのリムは、例えば、1つ又は2つ以上の内側ステッチ2242a’、2242b’を使用して、組織2230’を通って糸通しされる。
パッチ2210’は、パッチ2210と類似する特性を有することができ、縫合糸リム2212a’、2216a’上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされることができる。パッチ2210’は、その後に、図30Hに示されているように、各縫合糸リム2212a’、2216a’に沿って、内側ステッチ2242a’、2242b’に近接するまで、方向D1に前進し得る。パッチ2210’が縫合糸リム2212a’、2216a’上に取り付けられた後に、縫合糸リム2212b’、2216b’それぞれの自由端は、パッチ2210’上に、図30Iに示されたX又は交差構成に配置され得る。ついで、縫合糸リム2212a’、2216b’は、外側アンカー2262a’内に取り付けられることができ、縫合糸リム2212b’、2216a’は、外側アンカー2262b’内に外側列固定で取り付けられることができる。ついで、縫合糸リム2212a’、2212b’、2216a’、2216b’は締められて、軟組織2230’を骨2250’に固定することができ、その後に、外側アンカー2262a’、2262b’は、骨2250’に完全に固定される。パッチ2210を使用する方法に関して上記されたのと同じ利益が、パッチ2210’を使用するこの実施形態に等しく適用可能である。更に、縫合糸構成の交差の性質により、組織2230’を骨2250’に対して所望の位置で保持するための更なる安定性が提供される。
組織増強パッチ2210’’を取り付ける更なる例示的な実施形態が、図30J~図30Lに図示され、図30F~図30Iに関して上記された単又は二列修復のいずれかと共に使用され得る。図示されたパッチ2210’’は、縫合糸リム2212a’’、2216a’’上に、本開示全体をとおして提供された技術に従って糸通しされる。図示された方法により、縮小可能ループ2212l’’、2216l’’及びパッチ2210’’の遠位端2210d’’上に配置される関連するノット2270a’’、2270b’’の形成が提供される。縮小可能ループ2212l’’、2216l’’及び関連するノット2270a’’、2270b’’は、縫合糸リムがパッチ2210’’を通って糸通しされた後に、各縫合糸リム2212a’’、2216a’’上に形成され得る。1つの例示的な実施形態では、ノットは、他のノットの種類の中でも、例えば、摺動ノット、8の字結び又はフィンガートラップであってよい。ノット2270a’’、2270b’’は、ノット2270a’’、2270b’’が引き抜かれないように、縫合糸リム2212a’’、2212b’’が糸通しされる、関連する内腔より大きくあり得る。ノット2270a’’、2270b’’は、パッチ2210’’が方向D1に軟組織2230’’に近接するまで前進した後に形成され得る。
ループ2212l’’、2216l’’が形成された後に、図30Kに図示されているように、縫合糸リム2216b’’は、ループ2212l’’を通ってガイドされることができ、縫合糸リム2212b’’は、ループ2216l’’を通ってガイドされることができる。縫合糸リム2212b’’、2216b’’が縫合ループ2212l’’、2216l’’に糸通しされると、縫合糸リムは、所望の構成で有益に維持される。ついで、縫合糸リム2212a’’、2216b’’は、外側アンカー2262a’’内に取り付けられることができ、縫合糸リム2212b’’、2216a’’は、外側アンカー2262b’’内に外側列固定で取り付けられることができる。この時点で、縮小可能ループ2212l’’、2216l’’は、縫合糸リム2212a’’、2216a’’に力を加えることによって縮小させられ、これにより、縫合糸リム2212b’’、2216b’’を、図30K及び図30Lに示されているように、X又は交差構成に固定することができる。ついで、縫合糸リム2212a’’、2212b’’、2216a’’、2216b’’は締められて、軟組織2230’’を骨2250’’に固定することができ、その後に、外側アンカー2262a’’、2262b’’は、骨2250’’に完全に固定される。ノット2270a’’、2270b’’及びループ2212l’’、2216l’’の1つの利益は、パッチ2210’’がアンカー2262a’’、2262b’’に向かって外側に摺動するのを防止することができ、骨2250’’及び2230’’に対して固定されることができることである。ループ2212l’’、2216l’’を縫合糸リム2212a’’、2212b’’、2216a’’、2216b’’周囲で縮小させることにより、縫合糸リム2212a’’、2212b’’、2216a’’、2216b’’に対するパッチ2210’’の意図しない摺動が防止され得る。ループ及びノットは、外側摺動を防止し、取り付け後の構造体(組織増強ブロック及び組織増強パッチが挙げられるが、これらに限定されない)を保持するために、本明細書で提供された構造体のいずれかに、有益に提供され得る。
組織増強構造体-更なる組織増強パッチ、それを使用する方法、及びそれを製造する方法
パッチ又は足場構成を有する組織増強構造体2310の別の例示的な実施形態が、図32Aに図示される。示されているように、組織増強パッチ2310は、矩形状の本体を有し、組織増強パッチ2210に性質及び構成が概ね類似する。パッチ2310は、それを通って、糸通し器2306a~2306dを有するために、最近位端2310pから最遠位端2310dに伸びる更なる内腔2314a~2314d及びこのため、糸通し器2306a~2306dを動作させた後に、それら内に配置された縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bを含む点で異なる。場合により、糸通し器2306a~2306dが使用されなくてもよく、縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bは、パッチ2310と、本明細書で提供され又は当業者に公知の任意の技術を使用して関連付けられ得る。図32Aに示されているように、内腔2314a、2314dは、最近位端表面2310pと最遠位端表面2310dとの間に伸びるパッチ2310の両辺に対して実質的に平行であることができ、内腔2314b、2314cは、実質的にX字型又は交差構成を形成することができる。図示された実施形態において、又は、パッチがそれと関連付けられる2つの糸通し器を有する本明細書で例示された他の実施形態において、糸通し器2306a及び2306bがパッチ2310と関連付けられる際、第1の糸通し器2306aの中間部分2307aは、パッチの第2の反対側の辺2310bよりも、パッチ2310の第1の辺2310aに近接する位置に配置されることができ、第2の糸通し器2306bの中間部分2307bは、第1の辺2310aよりも第2の辺2310bに近接する位置に配置されることができる。また、糸通し器2306c及び2306dがパッチ2310と関連付けられる際は、第3の糸通し器の中間部分2307cは、パッチ2310に対して斜めに配置され、これにより、第3の糸通し器2306cの遠位受容端2309cが第1の糸通し器2306aの遠位受容端2309aに近位となり、一方で、第3の糸通し器2306cの近位ハンドル2308cが第2の糸通し器2306bの近位ハンドル2308bに近位となるようにされてよく、また、第4の糸通し器の中間部分2307dは、パッチ2310に対して斜めに配置され、これにより、第4の糸通し器2306dの遠位受容端2309dが第2の糸通し器2306bの遠位受容端2309bに近位となり、一方、第4の糸通し器2306dの近位ハンドル2308dが第1の糸通し器2306aの近位ハンドル2308aに近位となるようにされてよい。
当業者であれば、複数の糸通し器が構造体と共に使用される任意の実施形態において、糸通し器の近位端及び遠位端の位置は、少なくとも部分的に、行われる手術の種類、手術を行うのに使用されるコンポーネント、及びユーザの好みに応じて、図示された実施形態とは異なる場合があることを、認識するであろう。このため、任意の図示された実施形態では、糸通し器の近位端及び遠位端の位置は、他の実施形態では入れ替わり得る。更に、図示された実施形態のいずれかにおいて、縫合糸を組織増強構造体と関連付けるために糸通し器を使用する前の、任意の糸通し器の組織増強構造体に対する位置は、取り付け前構成である考えられ、糸通し器が縫合糸を組織増強構造体と関連付けるのに使用され、その後に取り外された後には、このような構成は、取り付け後構成であると考えられる。
示されているように、パッチ2310は、幅WP’と実質的に等しい長さLP’を有し、厚みTP’も有する。更に、厚みTP’は、組織増強パッチ2310が関連付けられるフィラメント又は縫合糸、例えば、縫合糸リム2312aの直径より大きくあり得る。他の実施形態では、縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bは、糸通し器を使用して内腔2314a~2314d内に配置されることを必要とせずに、内腔2314a~2314dを通って伸び得る。リム2312a、2312b、2316a、2316bは、糸通し器2306a~2306dの位置に関して図示され、記載されたのと同じハイブリッドパラレル及び交差構成で伸び得る。
当業者であれば、組織増強パッチ2310の長さLP’、幅WP’、及び厚みTP’、並びに、穴2314a~2314dの直径の寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、組織増強パッチ2310と関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、パッチ2310は、任意の他の形状(例えば、矩形、台形、楕円形、円形、正方形、五角形、六角形、八角形など)を有することができ、内腔2314a~2314dは、任意の経路を辿ることができる(例えば、それらは、縁部を辿ることができる)。パッチ2210について上記提供された例示的で非限定的な寸法は、パッチ2310のサイズにも適用可能であり得、他の寸法も可能であると理解される。同様に、当業者に公知の数多くの技術が、パッチ2310を縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bと関連付けるのに使用されることができ、パッチ2210に関して上記された技術は、パッチ2310と共に使用するのに採用されることができる。このため、本開示を考慮して、当業者であれば、縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bとパッチ2310とを関連付けるための、糸通し器2306a~2306dの操作法を理解するであろう。
パッチ2310を取り付ける1つの例示的な方法が、図32B~図32Eに提供される。図示された方法により、骨2350に固定された軟組織片2330、例えば、回旋腱板が提供される。単列又は二列修復のいずれかが使用され得る。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強パッチが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、一般的な外科的技術に従って組織2330の単列修復2340a、2340bを行い得る。あるいは、1つの修復が、組織2330に行われることができ、又は、3つ以上の修復が完了されることができる。図32Cに示されているように、第1の縫合糸2312は、組織2330内に、修復2340a、2340bから内側に、2つの縫合糸リム2312a、2312bが組織2230の外へ伸びるように挿入されることができ、同様に、第2の縫合糸2316は、組織2330内に、修復2340a、2340bから内側に、2つの縫合糸リム2316a、2316bが組織2230の外へ伸びるように挿入されることができる。図示された実施形態では、縫合糸2312、2316は、組織2330内に、マットレスステッチ2342a、2342bそれぞれを使用して挿入されるが、他のステッチが使用される場合がある。
図32Dに示されているように、縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bは、内腔2314a~2314dそれぞれの中へ、本開示全体をとおして提供された技術を使用して、例えば、糸通し器2306a~2306dを操作して糸通しされ、パッチ2310は、各縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bに沿って、近位端2310pが内側ステッチ2342a、2342bに近接するまで前進し得る。パッチ2310が縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bに取り付けられた後に、各縫合糸リム2312a、2316bの自由端は、体内で固定され得る。例えば、図32Eに示されているように、各縫合糸リム2312a、2316b、及び2312b、2316aの自由端は、外側アンカー2362a及び2362bそれぞれに、外側列固定で連結され得る。ついで、縫合糸リム2312a、2312b、2316a、2316bは締められて、修復2340に対してパッチ2310を固定することができ、その後に、外側アンカー2360a、2360bは、骨2350に完全に固定される。
組織増強パッチ2310’を取り付ける別の例示的な方法が、図32F~図32Hに提供され、ここでは、軟組織片2330’、例えば、回旋腱板は、骨2350’に二列修復を使用して固定される。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及びパッチが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、外科医は、第1及び第2の内側アンカー2360a’、2360b’を骨2350’に取り付け得る。第1及び第2の内側アンカー2360a’、2360b’は、それらと関連付けられている縫合糸2312’、2316’を有する。図32Fに示されているように、縫合糸2312’及び2316’は、各アンカー2360a’及び2360b’から伸びる縫合糸リム2312a’、2312b’、及び2316a’、2316b’を有し得、これらのリムは、例えば、1つ又は2つ以上の内側ステッチ2342a’、2342b’を使用して、組織2330’を通って糸通しされる。
パッチ2310’は、パッチ2310と類似する特性を有することができ、縫合糸リム2312a’、2312b’、2316a’、2316b’上に、本開示全体をとおして提供された技術を使用して糸通しされることができる。図32G及び図32Hに示されているように、パッチ2310’は、その後に、縫合糸リム2312a’、2312b’、2316a’、2316b’に沿って、近位端2310p’が内側ステッチ2342a’、2342b’に近接するまで前進し得る。パッチ2310’が縫合糸リム2312a’、2312b’、2316a’、2316b’上に取り付けられた後に、ついで、縫合糸リム2312a’、2316b’、及び2312b’、2316a’それぞれの自由端は、各外側アンカー2362a’及び2362b’内に、外側列固定で取り付けられ得る。ついで、縫合糸リム2312a’、2312b’、2316a’、2316b’は締められて、修復2340’に対してパッチ2310’を固定することができ、その後に、外側アンカー2360a’、2360b’は、骨2350’に完全に固定される。パッチ2210’の使用方法に関して上記されたのと同じ利益が、パッチ2310及び2310’を使用する実施形態に等しく適用可能である。同利益としては、縫合糸構成の交差の性質により生じる利益が挙げられる。これら2つの実施形態の更なる利益も、本開示を考慮して、当業者に明らかであろう。
パッチ2310は、数多くの異なる技術を使用して製造され得る。同技術のいくつかは、少なくとも組織増強ブロック10、110、及び他の構造体に関して先に上記検討されている。パッチ2310及びこのためパッチ2310’も、組織増強ブロック10、110、3010、3110、310、及び410並びに/又は本明細書で記載された他の構造体に関して上記提供された材料のいずれかから作製され得る。図32I及び図32Jにより図示されたパッチを作製する例示的な一実施形態では、パッチ2310を作製するのに使用される材料は、パッチ2210に関して上記されたのと同じ技術を使用して収集され又は他の方法で取得され得る。図32Iに示されているように、材料片2320は、第1の端部2320aと第2の端部2320bとを有することができ、それらの間に伸びる幅2WP’を有する。あるいは、材料片2320は、任意の形状を有し得る。
材料片2320が切断されると、2つの端部2320a、2320bは、幅2WP’のほぼ1/4上に、第1及び第2の端部2320a、2320bそれぞれから離れるように折り畳まれ、互いに近接し、その後に、互いに取り付けられることにより、パッチ2310を形成し得る。図32Jに示されているように、パッチ2310が互いにステッチされて、折り畳まれたパッチを形成する。ステッチ2324a~2324dは、2つの平行な内腔2314a、2314bがX字型内腔2314c、2314dとの組み合わせで形成されるように行われる。第1のステッチ2324aは、パッチ2130の最遠位端2310dに位置する両端部と、パッチ2130の最近位端2310pに向くV字型の頂部とを有する、実質的にV字型であり得る。第2のステッチ2324bは、パッチ2130の最近位端2310pに位置する両端部と、パッチ2130の最遠位端2310dに向くV字型の頂部とを有する、実質的にV字型であり得る。第3及び第4のステッチ2324c、2324dは、形状が実質的に三角形であることができ、内腔2314a、2314dを画定するために、実質的に他方の鏡像であることができる。あるいは、ピンは、内腔2314a~2314dが位置している箇所に沿って配置されることができ、ついで、パッチ2310が互いにステッチされて、パッチ2310を製造することができる。ピンは、パッチが製造されると取り除かれ得る。更に代替的に、ステッチに代えて、材料2320自体は、のり、コラーゲンボンド、ステープル、光硬化、又は、当業者に公知の軟組織を軟組織に取り付けるための他の技術、及び本開示全体をとおして提供された技術により固定され得る。
パッチ2310に予め配置された糸通し器を含む実施形態では、糸通し器2306a~2306dは、内腔2314a~2314d内に挿入されることができ、その後に、2つの端部2320a、2320bが取り付けられる。又は、2つの端部2320a、2320bが取り付けられた後に、糸通し器2306a~2306dは、内腔2314a~2314d内に挿入される。パッチ2320は、製造プロセス中の任意の適切な時点で、梱包のために乾燥され得る。本開示に従ってパッチ2310を形成するための更なる代替例としては、材料片を収集すること、図30C~図30Eに関して少なくとも記載されるように、ピンを使用して材料片を貫通又は穿孔し、内腔2314a~2314dを形成すること、図26A~図26Iに関して少なくとも記載されるように、コアリング装置又はチューブを使用して、内腔2314a~2314dを形成することが挙げられるが、これらに限定されない。
パッチ及び縫合糸のより多くの構成が、本開示の範囲内である。構成は、本願全体をとおして提供され、検討された様々なパラメータ又は変数を調節することにより得ることができる。様々な構成を提供するように変更され得るいくつかのパラメータ又は変数としては、(1)パッチを形成するのに使用される層の数(例えば、1層、2層);(2)第1のセットの縫合糸リムの互いに対する配向、及びパッチに対する配向(例えば、リムが交差しない方式でパッチを横断する、リムが互いに交差する様式でパッチを横断する、など);(3)第2のセットの縫合糸リムのパッチに対する位置(例えば、パッチの上にある、パッチを通る、など);(4)第2のセットの縫合糸リムの互いに対する配向、及びパッチに対する配向(例えば、リムが交差しない方式でパッチを横断する、リムが互いに交差する様式でパッチを横断する、など);(5)パッチを少なくとも1つの縫合糸リムに対して固定するための1つ又は2つ以上の「ステッチ」と第1のセットの縫合糸リムとの包含(本明細書において、「ループ」及び「ジョグ」と呼ばれる);(6)第2のセットの縫合糸リムがパッチ中に形成された内腔に配置されるかどうか;(7)更なる縫合糸が提供されるかどうか(例えば、内側中心縫合糸、外側中心縫合糸);並びに(8)第1のセットの縫合糸リムの第2のセットの縫合糸リムに対する位置(例えば、第2のセットの縫合糸リムの内側、第2のセットの縫合糸リムの外側)が挙げられる。
上記列記されたパラメータ又は変数についての選択肢を例示するいくつかのパッチ構成の小さなサンプルが、図33A~図33Eに示される。いくつかの構成は、パッチ送達を支援し、及び/又は、パッチを軟組織に取り付けるのを支援するのに、他のものより良好であり得る。当業者であれば、様々なパラメータが組み合わせられ、調和されて、大量の構成に達することができることを、理解するであろう。それらの多くは本明細書において明示的に図示されないが、より一般的に本願で開示された変数それぞれ及び構造体について提供された理解に基づいて導き出すことができる。上記列記されたパラメータに関連する選択肢のいくつかを理解するのを支援するために、各パラメータは、図示された限られた数の例示的な構成により、以下でより詳細に検討される。しかしながら、本開示は、パラメータの各別個の組み合わせを、本開示で提供された多くの異なるパッチ構成と共に包含することが企図される。更に、パラメータが同じ材料を使用する様々な構成(例えば、パッチ、縫合糸、及びアンカー)にわたって互換的であるため、同じ参照符号が、図33A~図33Eに例示された例のそれぞれにわたって使用される。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る1つのパラメータは、各パッチを形成する層の数である。例えば、各パッチは、材料の単層を含み得る。この場合、内腔は、図26D~図26F、図30A、図30B、及び図31A~図31Cに図示されているように、それを通って縫合糸リムを配置するために、単層に形成される。単層は、本明細書においてパッチ3410の底面側3410dとも呼ばれる、組織対向面又は組織係合表面と、本明細書においてパッチ3410の上面側3410pとも呼ばれる、組織対向面と反対側の第2の表面(例えば、図33A~図33Eにおいて見える表面)とを含み得る。あるいは、各パッチは、図32A~図32Jに図示されているように、それを通して縫合糸リムを配置するために、互いにステッチされて、2つ又はそれ以上の層間に形成された内腔を有する1つのパッチを形成する、材料の2つ又はそれ以上の層を含み得る。第2の層が使用される場合、各層は、組織対向面と、組織対向面の反対側の第2の表面とを含む。このような実施形態では、パッチの組織対向面は、底部又はより遠位のパッチの組織対向面により形成され、組織対向面の反対側のパッチの第2の表面は、上部又はより近位のパッチの第2の表面により形成される。複数の層を含むパッチにおいても、内腔は、1つの層中に形成され得る。パッチが2つの層を含む実施形態では、ステッチは、図32A~図32Jを参照して記載されるように、内腔を形成し得る。簡潔さの目的で、第1のセットの縫合糸リム3412、3414及び第2のセットの縫合糸リム3416、3418は、下記検討において参照されるであろうが、1つのセットが使用されてもよい。上記検討されたように、材料の2つの層が使用される実施形態では、各層は、様々な利点を提供するために、異なる材料から形成され得る。同利点としては、パッチ構成の厚み全体が生体ソースにより制限されない場合があること、細胞活性レベルを制御できること(例えば、組織に面する側に高い組織一体化層及び反対側に接着バリア層)、及び他の材料特性が各層間で変更され得ること(例えば、耐久性、生物学的/合成的、厚い/薄い、高/低-空隙率など)が挙げられるが、これらに限定されない。
図33Aに示されているように、2つの反転マットレスステッチ3440a、3440bが、任意の修復に対して内側に軟組織に形成され得る(修復は図示されていない)。より具体的には、第1の縫合糸3411aは、第1の反転マットレスステッチ3440aを形成するのに使用されることができ、第2の縫合糸3411bは、第2の反転マットレスステッチ3440bを形成するのに使用されることができる。第1のマットレスステッチ3440aは、それから伸びる縫合糸リム3412及び縫合糸リム3416をもたらすことができ、第2のマットレスステッチ3440bは、それから伸びる縫合糸リム3414及び縫合糸リム3418をもたらすことができる。単に説明の目的で、縫合糸リム3412及び3414は、第1のセットの縫合糸リムと定義され、縫合糸リム3416及び3418は、第2のセットの縫合糸リムと定義される。簡潔さの目的で、図33A~図33Eに示された実施形態はそれぞれ、2つのマットレスステッチを図示するため、検討は、各図について繰り返さないものとする。
更に、各実施形態に示されているように、第1のセットの縫合糸リムの縫合糸リム3412、3414は、概ね、パッチ3410を通る。これは、縫合糸リム3412、3414がパッチ3410を通ってパッチの長さ全体について、即ち、内側縁部3410Mから対向する外側縁部3410Lに伸びる構成、又は、縫合糸リム3412、3414がパッチ3410を通ってその長さの一部について伸びる構成を含み得る。一般的には、縫合糸リム3412、3414は、実質的に内側縁部3410Mと、対向する外側縁部3410Lとの間に延在する長さに沿って延在する。例えば、図33Dに示されているように、縫合糸リム3412、3414は、パッチ3410の長さ全体には伸びないが、その長さのかなりの部分に伸びる。長さのかなりの部分は、長さの少なくとも約50パーセント、又は代替的に、長さの少なくとも約75パーセント、又は更に代替的に、長さの少なくとも約90パーセントであり得る。
縫合糸リム3412、3414及び縫合糸リム3416、3418がパッチを通過すると、それらは、縫合糸リムの末端をパッチ3410の一部に通して、同一部の上及び/又は下で導くことにより通過される。図示された実施形態においてパッチを通過されるように記載された末端は、外側末端であると考えることができるが、これは、外側縁部3410Lに向かい、かつ、図示されたアンカー3460a、3460bに向かって通過する端部であるためである。外側末端がアンカーに連結するように記載された場合、当業者であれば、アンカーに取り付けられるのが、必ずしも縫合糸リム自体の外側末端であるわけではないことを認識するであろう。縫合糸をアンカーと関連付ける際に、末端は、例えば、縫合糸をアンカーに縛った結果として、アンカーを超えていくらかの距離を伸びる場合があるためである。このため、縫合糸リムの外側末端がアンカーに取り付けられているか、又は他の方法で連結している、という記載は、縫合糸そのものの端部がアンカーに接触しているか、又は直接連結することを求めているわけではない。むしろ、当業者が本開示を考慮して理解するであろうそのリムのいくらかの部分は、パッチ-縫合糸構成が記載された外側末端である場合、そのシステムの末端と等しいことを、まさに示している。更に、示されているように、アンカー3460a、3460bは、パッチ3410の内側辺3410Mと、外側辺3410Lとの間に伸びる中央長手方向軸3410cの両側に配置される。一般的には、様々な縫合糸リムの外側末端がアンカーと関連付けられる場合、その外側末端は、互いに近接するように記載され得る。当業者であれば、外側末端が足場の同じ側面上の異なるアンカーと関連付けられ、及び/又は、足場の同じ側面上の1つ又は2つ以上の他の固定物(骨、組織、及び医療用インプラントが挙げられるが、これらに限定されない)と関連付けられる場合でも、その側面上の縫合糸リムの外側末端は、本開示を考慮して、互いに近位にあると記載される場合もあることを、認識するであろう。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る第2のパラメータは、第1のセットの縫合糸リムの互いに対する配向、及びパッチに対する配向に関する。例えば、図33Aに示されているように、第1のセットの縫合糸リム3412、3414はそれぞれ、パッチ3410を横断して、内側縁部3410Mから外側縁部3410Lに、リムが互いに交差しないような様式で配置され得る。図示された実施形態では、リム3412、3414は、パッチ3410の各外側縁部3410S、3410Tに対して実質的に平行に伸び、中央長手方向軸3410cの別個の半分上に配置される。この構成は、リム3412、3414が縁部を超えて伸ばされると、縁部3410S、3410Tの更なる固定を提供し得る。当業者であれば、リム3412、3414が、互い及びパッチ3410に対して多くの他の様式で、それらが交差することなく配向され得ることを、認識するであろう。例えば、第1のセットの縫合糸リム3412、3414は、パッチ3410を横断して、内側縁部3410Mから外側縁部3410Lに、リムがパッチ3410を横断して実質的に真っ直ぐ伸びるため、互いに実質的に平行になるように配置され得る。このような様式で構成されたリムの例が、少なくとも図30A~図30Lに図示される(例えば、リム2212a及び2212b、リム2212a’及び2216a’、並びにリム2212a’’及び2216a’’)。
更なる代替例では、第1のセットの縫合糸リム3412、3414は、パッチ3410を横断して、内側縁部3410Mから外側縁部3410Lに、リムが互いに交差するような様式で配置され得る。例えば、リム3412、3414は、パッチ3410を横断して、図30Iのリム2212b’及び2216b’、図32A~図32Eのリム2312b、2316b、図32F~図32Hのリム2312b’、2316b’、図33Bのリム3416及び3418(これらは、第2のセットのリムとして記載されているが、一般的に、交差する構成を示す目的で参照される)と同様に、X字構成又は形状を形成するように配置され得る。この構成により、構造体のより大きい面積にわたってより分散された圧迫が提供され得る。当業者であれば、リム3412、3414は、互いに交差しながらでも、互い及びパッチ3410に対して多くの他の様式で配向され得ることを、認識するであろう。更に、リム3412、3414がパッチを横断して配置されていると記載される限りにおいて、それらは、パッチの上面を横断して、パッチを通って(例えば、単層を通って、2つの層間に配置され)、又は、パッチの上面を横断して及びパッチを通っての両方の組み合わせで伸び得る。更に、リム3412、3414は、類似する様式で配向される必要はない。例えば、リム3412は、外側縁部3410Sに実質的に平行に伸び、又は、パッチ3410を横断して実質的に真っ直ぐ伸びることができ、リム3412は、中央長手方向軸3410cの一方側に残り、一方で、リム3414は、中央長手方向軸3410cと交差するようにより斜めに伸びる。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る第3のパラメータは、第2のセットの縫合糸リムのパッチに対する位置に関する。例えば、第2のセットの縫合糸リム3416、3418は、図32A~図32Jのリム2312b及び2316b並びにリム2312b’及び2316b’の配向に類似して、パッチを通って、それらが内側縁部3410Mから外側縁部3410Lに伸びるように配置され得る。有利に、少なくとも1つの縫合糸リムがパッチを通って配置された場合、パッチは、取り付け後により固定され得る。あるいは、第2のセットの縫合糸リム3416、3418は、パッチ3410の上面上を、図30A~図30Lのリム2212b及び2216b、リム2212b’及び2216b’、並びにリム2212b’’及び2216b’’の配向に類似して、配置され得る。いくつかの例では、第2のリムのいくらかの部分は、パッチを通って伸び得るが、いくらかの他の部分は、パッチの上面上を伸び、任意のリムについてのこのパラメータの構成は、任意の他のリムと同じである必要はない。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る第4のパラメータは、第2のセットの縫合糸リムの互いに対する配向、及びパッチに対する配向に関する。例えば、第2のセットの縫合糸リム3416、3418はそれぞれ、パッチ3410を横断して、内側縁部3410Mから外側縁部3410Lに、それらのリムが互いに交差しないような様式又はそれらが交差するような様式で配置され得る。このような構成の可能性は、第2のパラメータに関して上記検討された可能性に類似する。同パラメータは、第1のセットの縫合糸リムの互い及びパッチに対する配向についてであった。更に、いくつかの例では、第2の縫合糸リム3416、3418は、パッチ3410上又はパッチ3410を通って伸びない場合があり、むしろ、パッチ3410周囲及び/又はパッチ3410に隣接して伸びる場合がある。第1の縫合糸リム3412、3414は、それらの少なくとも一部が、パッチ上又はパッチを通るのではなく、パッチ3410の周囲及び/又はパッチ3410に隣接して伸びるような様式でも構成され得る。
非限定的な例として、図33Aは、第2のセットの縫合糸リム3416、3418が交差せず、パッチ3410周囲及び/又はパッチ3410に隣接して伸びるため、リム3416、3418が、パッチ3410上又はパッチ3410を通って伸びない実施形態を図示する。更に非限定的な例として、図33C及び図33Eはそれぞれ、第2のセットのリム3416、3418が交差せず、パッチ3410の上面上を伸びる実施形態を例示する。図33Dに示されているように、内側縁部3410Mと外側縁部3410Lとの間に伸びる長さにわたって、様々な配向を組み合わせることが可能である。例えば、示されているように、リム3416、3418は交差しないが、リムのパッチ3410に対する配向は、リムが内側縁部3410Mと外側縁部3410Lとの間に伸びる間に変化する。より具体的には、示されているように、リム3416、3418それぞれの第1の部分3416p1、3418p1は、パッチ3410周囲及び/又はパッチ3410に隣接して伸び、リム3416、3418それぞれの第2の部分3416p2、3418p2は、パッチ3410の上面上を伸び、リム3416、3418それぞれの第3の部分3416p3、3418p3は、パッチ3410を通って伸びる。第1のセットの縫合糸リム3412、3414の配向は、同様に、その長さにわたる異なる構成を有し得る。
一方、図33Bは、第2のセットの縫合糸リム3416、3418が交差する実施形態を提供する。示されているように、リム3416、3418は、図30Iのリム2212b及び2216b’、図32A~図32Eのリム2312b、2316b、並びに図32F~図32Hのリム2312b’、2316b’と同様に、「X」字構成又は形状を形成するように、パッチ3410にわたって(示されているように、パッチを通って)配置される。「X」字構成により、構造体のより大きい面積にわたってより分散された圧迫が提供され得る。当業者であれば、リム3416、3418は、以前として互いに交差しながら、互い及びパッチ3410に対して多くの他の様式で配向され得ることを、認識するであろう。更に、図33Bの図示された実施形態では、リム3416、3418は、パッチ3410を通って伸びるが、それらは、パッチの上面を横断して、及び/又はパッチ周囲若しくは同パッチに隣接して、又は、これらの任意の組み合わせでも伸び得る。同様に、パッチを通って伸びるリムは、単層を通って伸び、及び/又は、2つの層間に配置され得る。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る第5のパラメータは、第1のセットの縫合糸リムと共に、1つ又は2つ以上の「ステッチ」の包含に関する。本開示で記載されるように、これらの「ステッチ」は、図33Cに関して示され、記載されるように、「ループ」と呼ばれ、図33Dに関して示され、記載されるように「ジョグ」と呼ばれ得る。以下でより詳細に記載されるように、ループ及びジョグのためのステッチは両方とも、縫合糸リムの末端をパッチの少なくとも一部に通過させ(例えば、パッチの最近位表面に通過させ)、ついで、パッチの外側縁部に通過させることによる。ループは、内側縁部と外側縁部との間に伸びるパッチの長さ全体を通過する縫合糸リムを含んでいてよく、一方、ジョグは、長さ全体である必要がない長さの一部(しかしながら、その長さのかなりの部分であり得る)を通過する縫合糸リムを含んでいてよい。ループ及びジョグは、パッチを少なくとも1つの縫合糸リムに対して固定するのに役立つように使用される。
図33Cに図示されているように、ループステッチ又はループ3444aは、縫合糸リム3412をパッチ3410の軟組織3430に面する底面側3410dから、内側縁部3410Mに近接した位置3408aにおけるパッチ3410の上面側3410pに通過させることにより形成され得る。位置3408aは、予め形成された内腔であることができ、又は、縫合糸リム3412をパッチ3410に通して前進させる間に形成された内腔であることができる。例えば、パッチ3410の材料は、リム3412がそれを通過し得るように編まれているためである。パッチ3410は、内側縁部3410Mから外側縁部3410Lに伸びる、少なくとも1つの外側内腔3407a、3407bを含み得る。あるいは、内腔3407a、3407bが予め形成されないか、又は存在しなくてもよく、代わりに、例えば、2つの層の間を又は材料の通過を助ける材料を有する単層を通ってフィラメントが通過し得る、パッチ3410内における単なる位置であってもよい。ついで、縫合糸3412は、内側縁部3410Mにおいて内腔3407aに入り、内腔を通って外側縁部3410Lに伸びるように内側へと糸通しされ得る。張力がループ3444aに加えられ、ループがパッチ3410と接触すると、縫合糸リム3412は、パッチ3410に対して、パッチ3410が埋込み後に縫合糸3412に沿って横滑りすることのないように固定され得る。ループ3444aは、パッチ取り付け中の更なる安定性も提供し得る。このプロセスは、縫合糸リム3414について、第2のループステッチ又はループ3444bを形成するために繰り返され得る。ループ3444a、3444bは、in vivoにおいて形成されることができ、又は代替的に、パッチが手術部位に以下で記載されるパッチ送達システムを使用して導入される前に形成され得る。ついで、各縫合糸リム3412、3416、及び3414、3418の自由端(本明細書において外側末端とも呼ばれる)は、本開示全体をとおして提供された技術を使用して、体内に固定され得る。例えば、図33Cに示されているように、各縫合糸リム3412、3416、及び3414、3418の自由端は、外側アンカー3460a及び3460bそれぞれに、外側列固定において連結され得る。ついで、縫合糸リム3412、3414、3416、3418は締められて、修復に対してパッチ3410を固定することができ、その後に、外側アンカー3460a、3460bは、骨3450に完全に固定される。
あるいは、ループに代えて、第1のセットの縫合糸リム3412、3414の縫合糸リム3412は、ジョグを形成するのに使用され得る。図33Dに図示されているように、ジョグステッチ又はジョグ3446aは、縫合糸リム3412をパッチ3410の底面側3410dからパッチ3410の上面側3410pに、内側縁部3410Mに近接した位置3408aで通過させ、ついで、縫合糸リム3412を外側縁部3410Sに向かって前進させ、その後、縫合糸リム3412を、パッチ3410内に、上面側3410pから底面側3410dに向かって戻るように通過させることにより形成され得る。ついで、縫合糸リム3412は、外側辺3410Lに向かって前進し得る。図示された実施形態では、縫合糸リム3412は、内側縁部3410Mから外側縁部3410Lに伸びる、外側内腔3407aを通過する。あるいは、内腔3407a及び/又は図示されたもう一方の内腔3407bが予め形成されないか、又は存在しなくてもよく、代わりに、例えば、2つの層の間を又は材料の通過を助ける材料を有する単層を通ってフィラメントが通過し得る、パッチ3410内における単なる位置であってもよい。図33Cにおける実施形態と同様に、位置3408aは、予め形成された内腔であることができ、又は、縫合糸リム3412をパッチ3410に通して前進させる間に形成された内腔であることができる。例えば、パッチ3410の材料は、リム3412がそれを通過し得るように編まれているためである。示されているように、パッチ3410を通って伸びるリム3412の一部は、内側縁部3410Mと外側縁部3410Lとの間に伸びるが、長さ全体には伸びないリムの長さのかなりの部分を伸びる。
ジョグ3446aを形成する際に、縫合糸3412は、外側縁部3410Sに向かって、少なくとも部分的に、パッチ3410のサイズ及び所望の構成のパッチと縫合糸との組み合わせに基づいて、任意の所望の距離を前進し得る。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、ジョグ3446aは、中央長手方向軸3410cに対して実質的に垂直に伸びることができ、位置3408aから離れる方へ、およそ約1.0ミリメートル~約5.0ミリメートルの長さとなっていてもよい。張力がジョグ3446aに加えられ、ジョグ3446aがパッチ3410と接触すると、これにより、縫合糸リム3412は、パッチ3410に対して、パッチ3410が埋込み後に縫合糸リム3412に沿って横滑りすることのないように固定され得る。ジョグ3446aは、パッチ取り付け中の更なる安定性も提供し得る。第2のジョグステッチ3446bは、第2のリム3414により形成され得る。ジョグステッチ3446a、3446bは、in vivoにおいて形成されることができ、又は代替的に、パッチ3410が手術部位に以下で記載されるパッチ送達システムを使用して導入される前に形成され得る。あるいは、第1のセットの縫合糸リム3412、3414の2つの縫合糸は、パッチ3410と、異なるステッチにより又は更なるステッチなしに関連付けられ得る。更に、いくつかの例では、ループとジョグとの組み合わせが使用され得る。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る第6のパラメータは、第2のセットの縫合糸リムがパッチに形成された内腔に、又は代替的に、第1のセットの縫合糸リムが通過するパッチの一部を通って配置されるかどうかに関する。このような構成の1つの例示が、図33Dに図示される。示されているように、第2のセットの縫合糸リム3416、3418は、第1のセットの縫合糸リムの縫合糸リム3412、3414のうちの1つと共に、パッチ3410の各内腔3407a、3407b内に導入され得る。これは、パッチ3410の内側縁部3410Mに対して外側の位置3409a、3409bで行われる。第2のセットのこの構成より、前方-後方におけるパッチの更なる固定が提供され得る。当業者であれば、第2又は第1のセットの縫合糸リムがパッチ3410内に配置される位置が、本開示の趣旨を逸脱することなく変わり得ることを、認識するであろう。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る第7のパラメータは、内腔から別個の位置においてパッチの更なる固定を提供するための、更なる縫合糸、例えば、中央内側縫合糸又は中央外側縫合糸の包含である。例えば、図33Eに示されているように、1つ又は2つ以上の中央内側反転マットレスステッチ3470は、パッチ3410に対して内側の軟組織3430に形成され得る。図示された実施形態では、ステッチ3470は、第1及び第2のマットレスステッチ3440a、3440bとほぼ一直線であるが、ステッチの他の構成、位置、及び数が、本開示の趣旨を逸脱することなく可能である。中央内側反転マットレスステッチ3470は、いくつかの例、例えば、図示された実施形態において、パッチ3410の中心と概ね整列され得る。中央内側ステッチ3470は、それから伸びる縫合糸リム3472a、3472bをもたらし得る。縫合糸リム3472a、3472bは、本明細書で提供された技術に従って、縫合パッチ3410の近位面3410p上に配置され、縫合アンカー3460a、3460bそれぞれにより固定され得る。
中央内側反転マットレスステッチ3470に代えて又は加えて、中央外側マットレスステッチ3474は、パッチの外側半分における位置で、パッチ上に予め取り付けられ得る。あるいは、中央外側マットレスステッチ3474は、in vivoにおいて、パッチ3410に形成され得る。中央外側マットレスステッチ3474は、パッチ3410の中心と概ね整列され得る。内側反転マットレスステッチと同様に、ステッチの数多くの異なる構成、位置、及び数が可能であり、図示された実施形態では、反転マットレスステッチ3474は、パッチ3410から伸びる縫合糸リム3476a、3476bをもたらす。図示された実施形態では、縫合糸リム3476a、3746bは、縫合パッチ3410の近位面3410p上に配置され、縫合アンカー3460a、3460bに更に固定される。中央内側ステッチ及び外側中央ステッチは両方とも、治癒を支援するために、軟組織に対するパッチの更なる圧迫を提供し得る。図33Eに図示されたパッチ3410は、同じ実施形態において、中央内側マットレスステッチ及び中央外側マットレスステッチの両方を図示し、他の実施形態では、1つのみが提供され、又は、1つも提供されない場合がある。更に、更なるステッチのための他の位置も、本開示の趣旨を逸脱することなく可能である。
様々なパッチ構成を達成するのに変更され得る第8のパラメータは、第1のセットの縫合糸リムの第2のセットの縫合糸リムに対する位置である。より具体的には、このパラメータは、第1のセットの縫合糸リムのリムが第2のセットの縫合糸リムの内側又は外側に配置されるかどうかに関する。この場合、外側という表現は、中央長手方向軸3410cからより遠いことである。図33A及び図33Dに図示された実施形態では、第1のセットの縫合糸リムは、第2のセットの縫合糸リムの内側に配置され、一方、図33B、33C、及び図33Eに図示された実施形態では、第1のセットの縫合糸リムは、第2のセットの縫合糸リムの外側に配置される。とりわけ、図33Dに関して、第1のセットの縫合糸リムは、第2のセットの縫合糸リムの内側に、それらが実質的に整列される点である位置3409aで収束するまで配置される。このため、第1のセットの縫合糸リムの第2のセットの縫合糸リムに対する配向は、他方の内側のいくらかの部分及び他方の外側のいくらかの部分を有することを含めて、内側縁部3410Mと、外側縁部3410Lとの間で変わり得る。更に、当業者であれば、セットのリムの各リムが同じ態様で配置される必要がないことを、認識するであろう。これは、第1のセットのリムのいくつかのリムが、第2のセットのリムの1つ又は2つ以上のリムの内側に配置されることができ、同様に、第1のセットのリムのいくつかのリムが、同じパッチ構成で、第2のセットのリムの1つ又は2つ以上のリムの外側に配置されることができることを意味する。
特に、本開示の趣旨を逸脱することなく、前述のパラメータ又は変数のほとんどいずれも組み合わせられ、1つ又は2つ以上のパッチ構成に調和され得る。したがって、本開示から生じ得る多くの他の構成が存在する。「ほとんどいずれも(most any)」という用語は、当業者であれば、これらのパラメータのいくつかの値に応じて、他のパラメータのいくつかは、調節できない場合があることを認識するであろうこと、及び、当業者であれば、本開示及び当業者の知識も考慮して、そのようなものを認識するであろうために使用される。図33A~図33Eは、本開示で特定された8つのパラメータに基づいて、様々な構成を図示するのを意図した可能性のある構成の小さなサンプルを表わす。図示された構成はそれぞれ、様々な手術と共に使用され得る。図33Cは、ループ3444a、3444bにより提供される安定性を提供し、第1のセットのリムがパッチ3410を通ってほぼ真っ直ぐに配置されて、縁部3410S、3410Tの更なる固定を提供する構成を提供する点で、1つの特に有用な構成を表わす。更に、この構成は、(「X」構成又は形状に交差する場合と異なり)パッチ3410上に第2のセットのリムがほぼ真っ直ぐに配置されて、パッチの内側化及びリムの引っ張りの容易性を支援し、4つのリムは、望ましくない「チーズワイヤリング」の可能性を低下させ、この構成が、更なるステッチなどを含まず、更なるステッチを含むいくつかの選択肢より容易に及び/又はより素早く行うことができるため、更に特に有用である。
パッチ又は足場構成を有する組織増強構造体2410の更に別の例示的な実施形態が、図34A及び図34Bに図示される。示されているように、パッチ2410は、概ね丸みを帯びた角を有する矩形状の本体を有する。あるいは、パッチ2410は、任意の形状、例えば、円形を有し得る。パッチ2410は、縫合糸2412、2416上に配置され、又は、同縫合糸と他の方法で関連付けられ得る。示されているように、パッチ2410は、幅WP’’と実質的に等しい長さLP’’を有し、厚みTP’’も有する。
当業者であれば、増強パッチ2410の長さLP’’、幅WP’’、厚みTP’’の寸法は、様々な要因により決まり得ることを、認識するであろう。同要因としては、増強パッチ2410が関連付けられるフィラメントのサイズ、患者の解剖学的構造、及び行われる手術の種類が挙げられるが、これらに限定されない。パッチ2210について上記提供された例示的で非限定的な寸法は、パッチ2410のサイズにも適用可能であり得、他の寸法も可能であると理解される。同様に、当業者に公知の数多くの技術が、増強パッチ2410を縫合糸2412、2416と関連付けるのに使用され得る。しかしながら、図34A及び図34Bは、パッチ2410を縫合糸2412、2416と関連付けるのに、縫合糸通し器2406a、2406bを使用するための1つの例示的な方法を図示する。
図34A及び図34Bに示されているように、縫合糸リム2412、2416は、パッチ2410に、パッチの内側位置2411a、2411bそれぞれで糸通しされて、パッチ2410に対して縫合糸2412、2416を、取り付け前構成で固定する。図示された実施形態では、内側位置2411a、2411bは、パッチ2410の両側部、2410a、2410b間のほぼ中間に位置するが、他の位置も可能である。縫合糸2412及び2416は、2つの縫合糸リム2412a、2412b及び2416a、2416bそれぞれがパッチ2410の近位表面から伸びるように、パッチ2410上にステッチされ又は他の方法で糸通しされ得る。縫合糸リム2412a及び2416aはそれぞれ、それを通って伸びる内腔2472a及び2472bを有する中空のセルフロック機構2470a及び2470bを含む、第1の部分を有し得る。図示された実施形態では、セルフロック機構2470a、2740bは、フィンガー-トラップ様構成であるが、本明細書で提供され又は当業者に公知の他のセルフロック機構も、本開示を考慮して使用され得る。
セルフロック機構2470a及び2470bはそれぞれ、パッチ2410の側部2410aと各ステッチ2411a及び2411bとの間に伸びる距離より短い長さを有し得る。縫合糸通し器2406a、2406bは、各セルフロック機構2470a、2470bを通って、近位ハンドル部分2408a、2408bが各中間位置2411a、2411bに近接して位置し、遠位縫合糸受容端2409a、2409bが側部2410bより側部2410aに近接して位置するように挿入され得る。縫合糸リム2412a、2416aは、セルフロック機構2470a、2740bから伸びる、各先導テイル2413a、2413bを有し得る。示されているように、各縫合糸2412、2416の先導テイル2413a、2413bは、パッチ2410の近位面2410pから遠位面2410dに、側部2410bより側部2410aに近接した位置で糸通しされ得る。更に、図示されているように、縫合糸リム2412b、2416bは、パッチ2410の近位面2410pから遠位面2410dに、側部2410aより側部2410bに近接した位置で糸通しされることにより、後端テイルを形成する。当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱することなく、パッチ2410を縫合糸2412、2416と関連付けることができる、様々な他の様式を、認識するであろう。
図34C~図34Jは、軟組織片2430、例えば、回旋腱板を骨2450に、単列修復2432を使用して固定するのに役立つように、組織増強パッチ2410を取り付ける1つの例示的な方法を提供する。本明細書で提供された多くの他の方法と同様に、パッチ2410及び関連する技術は、他の種類の修復、例えば、二列修復にも使用され得る。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強パッチが本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、図34Cに示されているように、組織2430は、骨2450に、骨2450内に挿入されたアンカー2404に結合させた縫合糸2403を使用して固定され得る。1つの縫合糸2403及び1つのアンカー2404が示されるが、組織2430を骨2450に対して効果的に固定するために、複数が使用され得る。更に、図示された実施形態では、糸通し器及び縫合糸のうちの1つと関連付けられているコンポーネントのみが、図示された視点のために見えているが、当業者であれば、他の糸通し器及び縫合糸が類似する様式で操作され得ることを、理解するであろう。説明の容易性のために、1つのみが見えているとしても、両コンポーネントが参照される場合がある。
組織2430が骨2450に固定されると、先導テイル2413a、2413bは、図34Dに示されているように、組織内へ、修復の内側にステッチされ得る。図示された実施形態では、先導テイル2413a、2413bは、例えば、マットレスステッチ2442aを使用して、組織2430の内外に糸通しされる。図34Eに示されているように、先導テイル2413aは、縫合糸通し器2406aの縫合糸受容端2409aに連結することができ、縫合糸通し器2406aは、その後に、本開示で提供されたように、先導テイル2413aをセルフロック機構2470aの内腔2472a内を前進するように操作され得る。同様の動作が、先導テイル2413bに対して、それがセルフロック機構2470bの内腔2472b内に配置されるように行われ得るが、上記示されているように、これは、図示された視点では見えない。テイル2413a、2413bの遠位端が、図34Fに示されているように、遠位端が見え、ユーザにより掴まれることができるように、各セルフロック機構2470a、2740bを通過した後に、糸通し器2406a、2406bは、テイル2413a、2413bから外され、廃棄され及び/又は将来の使用のために準備され得る。図示された実施形態では、セルフロック機構2470a、2470bは、各先導テイル2413a、2413bが一方向のみに前進するように動作することができ、又は場合により、選択的にロック可能であることができる。
図34Gに示されているように、オペレータは、力FPを、先導テイル2413a、2413bに加えて、パッチ2410をマットレスステッチ2442aに向かって前進させ得る。より具体的には、力FPが、先導テイル2413aに加えられると、図34Hにおいて得られた構成により図示されているように、セルフロック機構2470aにより画定されたループ2415aが縮小させられる。類似する結果は、力FPが先導テイル2413bに加えられた際に生じる。
図34Hに示されているように、パッチ2410は、修復2432がパッチ2410により覆われた場合の取り付け位置である。より具体的には、図示された取り付け構成は、パッチ2410の側部2410aがマットレスステッチ2442aに近接していることを示す。結果として、パッチ2410の側部2410bが体内の位置に連結した場合、パッチ2410は、示されているように伸し掛かることができ、組織2430をより固定的に保護し、組織2430と一体化する。これは、パッチ2410が伸びて、よりぴったりとしたフィット性を提供し得るためである。パッチ2410は、縫合糸2412、2416との組み合わせにおいて、1つの連続的な縫合糸又はベルトと共に動作する。同縫合糸又はベルトは、複数のステッチを使用するより、負荷を良好に共有し得る。当業者であれば、他の要因の中でも、パッチ2410の他の長さ、内側ステッチ2411a、2411bについての他の位置、及びセルフロック機構2472a、2742bの遠位端についての他の位置が、他の取り付け構成を達成するのに、本開示に従って調節され得ることを、認識するであろう。あるいは、パッチ2410は、修復2432に対して内側又は所定の手術に望ましい任意の他の位置に位置し得る。
パッチ2410の側部2410bの位置を体内に固定するための任意の数の技術が、本明細書で提供されたものを含めて、使用され得る。図示された実施形態では、パッチ2410が組織2430上に取り付けられた後に、図34I及び図34Jに示されているように、先導テイル2413a及び後端テイル2412bは、アンカー2460aに連結し、先導テイル2413b及び後端テイル2416bは、アンカー2460bに連結する。ついで、先導テイル2413a、2413b及び後端テイル2412b、2416bは締められて、修復に対してパッチ2410を固定することができ、その後に、アンカー2460a、2460bは、骨2450に完全に固定される。パッチ2410が体内に固定されると、パッチ2410は、概ねほとんど可撓性ではなく、又は、パッチ2410が、増強構造体に対して一般的に本願全体をとおして記載された様式で保護し、治癒し得るように動かない。あるいは、後端テイル2412b、2416bは両方とも、パッチ2410に、アンカー2406a、2406bに近接する位置で固定されて、パッチが組織上を伸びるのを可能にし得る。
代替的な方法では、図34Kに示されているように、先導テイル2413b及び後端テイル2412aは、アンカー2460aに連結することができ、先導テイル2413a及び後端テイル2416bは、アンカー2460bに結合することができる。このような構成により、交差パターンを検討した際に上記された利益を提供し得る交差パターンが提供される。また更に代替的な実施形態では、先導テイル2413a、2413bは、それらが、それぞれセルフロック機構2470a、2470bを出る箇所に近接して切断され、後端テイル2412b、2416bのみが、アンカー2406a、2406bそれぞれに固定されるようにしてもよい。これは、特定のセルフロック機構の構成、例えば、図示されたフィンガー-トラップ様構成においては、後端テイル2412b、2416bに負荷を負わせることが可能であるためである。当業者であれば、本開示を考慮して、様々な縫合糸のサイズ及び構成が、可撓性パッチ2410を考慮して、負荷を共有するのに役立つように調節され得ることを、更に認識するであろう。
組織増強パッチ2410は、数多くの異なる技術を使用して製造され得る。同技術は、組織増強構造体(組織増強パッチ2210、2310が挙げられるが、これらに限定されない)に関して先に上記検討されている。更に、パッチ2410は、治癒及び組織成長を促進する材料、例えば、コラーゲンなどの、パッチ2210、2310に関して上記提供された材料のいずれかから作製され得る。結果として、患者が手術から治癒している間に、パッチは、腱様組織に再構築されることができ、その下にあるネイティブな組織と一体化することができる。軟組織にわたって、腱様組織により更に覆われていることにより、軟組織対骨結合の強度を大きくすることができ、更なる傷害を防止することができる。
パッチ又は足場構成を有する組織増強構造体2510の別の例示的な実施形態が、図35A~図35Dに図示される。パッチ2510は、パッチ2410の形状及びサイズに類似する形状及びサイズを有し、縫合糸2512a、2512b、2516a、2516b上に配置され又は同縫合糸と他の方法で関連付けられ得る。本開示全体をとおして提供された数多くの技術が、パッチ2510を縫合糸2512a、2512b、2516a、2516bと連結させ又は他の方法で関連付けるのに使用され得る。図35Aに示されているように、縫合糸2512a、2516aは、パッチ2510に、パッチの内側位置2511a、2511bそれぞれにおいて糸通しされて、縫合糸2512a、2516aをパッチ2510に対して固定する。内側位置2511a、2511bは、パッチ2410の同様の内側位置2411a、2411bに類似することができ、このため、上記されたのと同じ利益のいくつかをもたらすことができる。縫合糸2512a、2516aは、縫合糸2512a、2516aがパッチ2510の近位表面から伸びるように、パッチ2510上にステッチされ又は他の方法で固定され得る。縫合糸2512a、2516aの第1の部分はそれぞれ、それから伸びる内腔2572a、2572bを有する中空のセルフロック機構2570a、2570bを含み得る。図示された実施形態では、セルフロック機構2570a、2570bは、フィンガー-トラップ様構成であるが、本明細書で提供され又は当業者に公知の他のセルフロック機構も、本開示を考慮して使用され得る。
セルフロック機構2570a、2570bは、パッチ2510の側部2510aと各内側位置2511a、2511bとの間に伸びる距離より短い長さを有し得る。縫合糸通し器2506a、2506bは、セルフロック機構2570a、2572bの各内腔2572a、2572bを通して挿入されることができ、上記された縫合糸通し器2406a、2406bと類似する様式で構成されることができる。縫合糸2512a、2516aは、示されているように、セルフロック機構2570a、2570bからそれぞれ伸び得る、先導テイル2513a、2513bを含み得る。図35A及び図35Bに示されているように、先導テイル2513a、2513bは、パッチ2510の近位面2510pから遠位面2510dに、パッチ2510の側部2510aに近接した位置で糸通しされる。
後端テイルがセルフロック機構及び先導テイルを形成するのに使用されるフィラメントの一部であった組織増強構造体2410の先の実施形態とは異なり、組織増強構造体2510の後端テイルは、セルフロック機構2570a、2570b又は先導テイル2513a、2513bを形成するのに使用されるフィラメントの一部ではない別個のフィラメントである。示されているように、縫合糸2512bは、パッチ2510の側部2510bに近接した位置にマットレスステッチを含む後端テイルであり、縫合糸2516bは、側部2510bにも近接した位置に単純なステッチを含む後端テイルである。より具体的には、後端テイル2512b及び2516bはそれぞれ、パッチ2510の近位面2510pからパッチ2510の遠位面2510dに通過する。別個の先導テイル及び後端テイルを提供することにより、ユーザは、これらのテイルが独立して動作し得るために、構造体2510上での更なる制御を有し得る。この制御により、例えば、いずれかの端部2510a、2510bで生じる構造体2510の伸びを向上させ得る。特に、この実施形態では、縫合糸が組織増強構造体と関連付けられることができるため、他の実施形態では、両後端テイル2512b、2516bが、類似するステッチを使用することができる、いくつかの非限定的な方法が図示される。当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱することなく、パッチ2510を縫合糸2512a、2512b、2516a、2516bと関連付けることができる、様々な他の様式を、認識するであろう。
取り付けられた構成の方法により、図35C及び図35Dに図示された組織増強パッチ2510を取り付ける方法は、パッチ2410に関して上記された方法に類似することができ、この取り付けられた構成は、それに先立つ工程を含むことなく図示される。示されているように、パッチ2510の内側位置2511a、2511bは、組織2530の縁部に近接しており、縁部2510bは、アンカー2560a、2560bに近接して、後端テイル2512b、2516bがそれに連結し、締められる方法により配置される。あるいは、パッチ2510は、修復に対して内側又は手術に必要とされる任意の他の位置に位置し得る。
パッチ又は足場構成を有する組織増強構造体2610の更に別の例示的な実施形態が、図36A~図36Iに図示される。パッチ2610は、パッチ2410及び2510の形状及びサイズと類似する形状及びサイズを有し、縫合糸2612、2616上に配置され又は同縫合糸と他の方法で関連付けられ得る。本開示全体をとおして提供された数多くの技術が、パッチ2610を縫合糸2612、2616と連結させ又は他の方法で関連付けるのに使用され得る。図36Aに示されているように、縫合糸リム2612、2616は、パッチに、パッチ2610の内側位置2611a、2611bそれぞれで糸通しされて、パッチ2610に対して縫合糸2612、2616を固定する。内側位置2611a、2611bは、パッチ2410の同様の内側位置2411a、2411bに類似することができ、このため、上記されたのと同じ利益のいくつかをもたらすことができる。
縫合糸2612は、2つの縫合糸リム2612a、2612bがパッチ2610の近位表面2610pから伸びるように、パッチ2610上にステッチされ又は他の方法で固定され得る。縫合糸リム2612a及び2612bはそれぞれ、それを通って伸びる内腔2672a、2672bをそれぞれ有する中空のセルフロック機構2670a、2670bを含む、第1の部分を有し得る。図示された実施形態では、セルフロック機構2670a、2670bは、フィンガー-トラップ様構成であるが、本明細書で提供され又は当業者に公知の他のセルフロック機構も、本開示を考慮して使用され得る。
セルフロック機構2670a、2670bは、示されているように、パッチ2610の各側部2610a、2610bと内側位置2611aとの間に伸びる距離より短い長さを有し得る。縫合糸通し器2606a、2606bは、セルフロック機構2670a、2672bの各内腔2672a、2672bを通して挿入されることができ、上記された縫合糸通し器2406a、2406bと類似する様式で構成されることができる。縫合糸リム2612a、2612bは、示されているように、セルフロック機構2670a、2670bからそれぞれ伸び得る、先導テイル2613a、2613bを含み得る。図36A及び図36Bに示されているように、先導テイル2613a、2613bは、パッチ2610の近位面2610pから遠位面2610dに、パッチ2610の各側部2610a、2610bに近接した位置で糸通しされる。
縫合糸2616は、縫合糸2612と実質的に同じ様式で、パッチ2610上にステッチされ又は他の方法で固定されるため、縫合糸リム2616a、2616bと関連付けられているセルフロック機構2670c、2670dを含み得る。この場合、セルフロック機構2670c、2670dは、それから伸びる先導テイル2613c、2613dをそれぞれ有する。図36Aに示されているように、得られたパッチ2610は、第1の軸A1及び第2の軸A2に関して対称であり得る。当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱することなく、パッチ2610を縫合糸2612、2616と関連付けることができる、様々な他の様式を、認識するであろう。
図36C~図36Iは、軟組織片2630、例えば、回旋腱板を骨2650に、単列修復を使用して固定するのに役立つように、組織増強パッチ2610を取り付ける1つの例示的な方法を提供する。本明細書で提供された多くの他の方法と同様に、パッチ2610及び関連する技術は、他の種類の修復、例えば、二列修復にも使用され得る。外科医が手術部位にアクセスし、組織、骨、及び組織増強パッチが、本明細書で提供されたものを含め、一般的な外科的技術に従って準備されると、図36Cに示されているように、組織2630は、骨2650に、骨2650内に挿入されたアンカー2604に連結させた縫合糸2603を使用して固定され得る。1つの縫合糸2603及び1つのアンカー2604が示されるが、組織2630を骨2650に対して効果的に固定するために、複数が使用され得る。更に、図示された実施形態では、縫合糸のうちの1つと関連付けられているコンポーネントのみが、図示された視点のために見えているが、当業者であれば、他の縫合糸及び関連するコンポーネントが類似する様式で操作され得ることを、理解するであろう。
組織2630が骨2630に固定されると、先導テイル2613a、2613cは、図36Cに示されているように、組織内へ、修復の内側にステッチされ得る。示されているように、先導テイル2613aは、例えば、マットレスステッチ2642aを使用して、組織2630の内外に糸通しされる。ついで、先導テイル2613aは、縫合糸通し器2606aの遠位縫合糸受容端2609aに連結することができ、縫合糸通し器2606aは、その後に、本開示で提供されたように、先導テイル2613aをセルフロック機構2670aの内腔2672a内を前進させることにより、ループ2615aを形成するように操作され得る。テイル2613aの遠位端が、遠位端が見え、ユーザにより掴まれることができるように、セルフロック機構2670aを通過した後に、図36Dに示されているように、糸通し器2606aは、テイル2613aから外され、廃棄され及び/又は将来の使用のために準備され得る。図示された実施形態では、セルフロック機構2670aは、先導テイル2613aが一方向のみに前進するように動作することができ、又は場合により、選択的にロック可能であることができる。先導テイル2613cが、糸通し器2606cと共に、セルフロック機構2670cを通って、同様に糸通しされ得る。
アンカー2660aは、骨2650内に挿入され、修復アンカー2604から外側にオフセットされ、縮小可能ループ2662a及びそれと関連付けられている張力テイル2664aを有し得る。張力テイル2664aは、縮小可能ループ2662aをアンカー2660aに向かって縮小させるように使用され得る。先導テイル2613cは、セルフロック機構2670cに同様に糸通しされることができ、第2の外側アンカー2660b(図36I)及び縮小可能ループ(見えない)は、骨2650内に同様に取り付けられることができる。
図36E及び図36Fに示されているように、後端テイル2613bは、縮小可能ループ2662aを通ってループされ、ついで、縫合糸通し器2606bの遠位縫合糸受容端2609bに連結し得る。縫合糸通し器2606bは、その後に、本開示で提供されたように操作されて、後端テイル2613bを、セルフロック機構2670bの内腔2672b内に前進させることにより、ループ2615bを形成し得る。テイル2613bの遠位端が、遠位端が見え、ユーザにより掴まれることができるように、セルフロック機構2670bを通過した後に、図36Fに示されているように、糸通し器2606bは、テイル2613bから外され、廃棄され及び/又は将来の使用のために準備され得る。図示された実施形態では、セルフロック機構2670bは、先導テイル2613bが一方向のみに前進し得るように動作することができ、又は場合により、選択的にロック可能であることができる。先導テイル2613dは、糸通し器2606dと共に、セルフロック機構2670dを通って、同様に糸通しされ得る。
図36Gに示されているように、縮小可能ループ2662aは、アンカー2660aに向かって縮小させられることにより、ループ2615bの一部をアンカー2660aに向かわせ得る。後端テイル2613dは、アンカー2660bと関連付けられている縮小可能ループ(図示せず)を通って同様にループされて、図36Iに少なくとも見られるように、縮小可能ループの一部をアンカー2660bに向かわせ得る。
図36Hに示されているように、オペレータは、力FPを、先導テイル2613a、後端テイル2613b、先導テイル2613c、及び後端テイル2613dに加えて、パッチ2610を修復に向かうように前進させ得る。パッチ2410に関して記載された取り付け構成に類似して、修復がパッチ2610により覆われた場合、及び、ループ2615a~2615dにおける緩みが取り除かれた際に、パッチ2610は、図36Hに示された取り付け位置にある。このため、パッチ2610及び関連するコンポーネントの位置決めに対する調節も、パッチ2410に関して記載されたのに類似する様式で達成され得る。パッチ2610が組織2630上に取り付けられた後に、図36H及び図36Iに示されているように、セルフロック機構2670a~2670dから外に伸びるテイル2613a~2613dの余分な部分は、余分な材料を除去するのに切断され得る。
組織増強パッチ挿入技術
図37は、取り付けられた配置にある組織増強構造体の更に別の例示的な実施形態の上面図である。図37は、以下の図に詳述されるように、二列パッチ挿入技術を使用して、回旋腱板3730上に取り付けられた組織増強パッチ又は足場3170を示す。以前に開示されたパッチ挿入技術には、回旋腱板を修復した後で、組織増強パッチを挿入することが伴う。これらの既存の技術は、外科用ワークフローを妨害し得る。本開示の態様は、二列回旋腱板修復術を行うのと同時に組織増強パッチを挿入するためのシステム及び方法を提供する。異なる例示的な技術が開示される。第1の実施形態が図37及び図38A~38Eに示される。提供される技術は、本明細書で提供される様々な構造体と併用することができ、本明細書で提供される様々な技術(又はその一部)と併用することができる。更に、パッチを含む組織増強構造体及び固定物を送達して、パッチを、それらを手術部位に送達するときに保持するための追加のツール及び技術が、内容全体が参照により既に組み込まれている米国特許出願第15/419,330号に提供されている。当業者であれば、両方の開示を考慮して、様々な他の挿入及び使用技術を達成するために、どのようにこれらのツール及び技術の態様を一緒に利用することができるかを理解するであろう。
図37は、組織増強パッチ3710を使用した、完了した回旋腱板修復を示す。例示される例示的な修復技術により、回旋腱板の修復と同時に組織増強パッチ3710を埋め込むことが可能となる。図37では、組織増強パッチ3710は、軟組織3730の下の2つの内側アンカー(図示せず)と対で連結された4つの縫合糸3712、3714、3716、3718によって軟組織(例えば、回旋腱板3730)に取り付けられる。2つの縫合糸3712、3716は、軟組織3730を通過して、第1の内側アンカーから組織増強パッチ3710と係合する。第1の縫合糸3712は、2つのリム3712a、3712bを有し、第1の縫合糸リム3712aは、第1の外側アンカーへと組織増強パッチ3710内のチャネル(例えば、点線によって示される内側-外側チャネル)を通過し、第2の縫合糸リム3712bは、第2の外側アンカーへと組織増強パッチ3710の前方を越える。第2の縫合糸3716は、組織増強パッチ3710を、内側列ステッチ3740aにより、組織増強パッチ3710内の開口、開口部、又は内腔3708aを通して、軟組織3730に結び付ける。第3の縫合糸3718及び第4の縫合糸3714は、軟組織3730を通過して、組織増強パッチ3710の反対側(例えば、示されるように、前方の代わりに後方)であることを除き第1の2つの縫合糸と同じ様式で、第2の内側アンカーから組織増強パッチ3710と係合する。
いくつかの場合には、ノットスタックがパッチの内側への完全な摺動を防ぐため、内側ノットは、パッチチャネル(例えば、第1の縫合糸3712の第1のリム3712a及び第4の縫合糸3714の第1のリム3714a)を通して配置される縫合糸に結び付けられない。いくつかの場合には、組織増強パッチ3710は、事前にサイズ決定されて提供され、保持固定物内に収容されて、取り扱い及び縫合糸の糸通しを容易にする。外科医は、前方内側縫合糸アンカーと後方内側縫合糸アンカーとの間の距離を測定して、挿入前の正しいパッチサイズを決定することができる。
上で列記されたパラメータ又は変数についての選択肢を例示するいくつかのパッチ取り付け構成の小さなサンプルが、図38A~図41Cに示される。いくつかの構成は、パッチ送達を支援し、及び/又は、パッチを軟組織に取り付けるのを支援するのに、他のものより良好であり得る。当業者であれば、様々なパラメータが組み合わせられ、調和されて、大量の構成に達することができることを、理解するであろう。それらの多くは本明細書において明示的に図示されないが、変数及び構造体のそれぞれについて本開示により提供された理解に基づいて導き出すことができる。上記列記されたパラメータに関連する選択肢のいくつかを理解するのを支援するために、各パラメータは、図示された限られた数の例示的な構成により、以下でより詳細に検討される。しかしながら、本開示は、パラメータの各別個の組み合わせを、本開示で提供された多くの異なるパッチ構成と共に包含することが企図される。更に、パラメータが同じ材料を使用する様々な構成(例えば、パッチ、縫合糸、及びアンカー)にわたって互換的であり得るため、同じ参照符号が、図37~図41Cに例示された例のそれぞれにわたって、及び他の取り付け構成にわたって使用される。
図38A~38Eは、図37の組織増強構造体を取り付けるための例示的な一実施形態の模式連続図であり、図37に示される構成における組織増強パッチ3710を取り付ける例示的な動作を示す。
図38Aは、修復処置中の軟組織3730(例えば、回旋腱板)を示す。1つが前方、1つが後方である、2つの内側縫合糸アンカー(図示せず)は、軟組織3730の下の骨内に配置され、図の一部では、前方及び後方は、文字「A」及び「P」によって指定されている。それぞれの内側縫合糸アンカーから、2つの縫合糸3712、3716、及び3714、3718は、4つの各々の位置3707a~3707dで軟組織3730を通過し、それぞれの縫合糸3712、3714、3716、3718の2つのリム3712a、3712b、3714a、3714b、3716a、3716b、及び3718a、3718bは、各々、それぞれの位置3707a~3707dから延在する。
前方内側縫合糸アンカーからの1つの縫合糸3716及び後方内側縫合糸アンカーからの1つの縫合糸3718は、それぞれ、内側列スイッチ3740c、3740d(例えば、マットレスステッチ)内で結ばれ得、軟組織3730を骨に固定し、両方の縫合糸3716、3718は、各々、処置の後期に確実に延在する自由リム3716a、3716b、及び3718a、3718bを有する。動作中、縫合糸3712、3714、3716、3718、又はそのリムが軟組織3730を通過した後、これらは、外科医によってより容易に識別可能となるように補助外側ポートに移動させることができる。明示的に図示されていないが、当業者であれば、本開示を考慮して、ポート及びカニューレを、どのように本明細書で提供されるか又は本明細書から誘導可能な様々な手順と共に使用することができるかを理解するであろう。これは、少なくとも、回旋腱板修復を含むがこれらに限定されない、本出願によって網羅される修復処置におけるポート及びカニューレの使用が、当業者には理解されるものであるからである。
図38Bは、組織増強パッチ3710を軟組織3730及び骨に連結する第1の工程を示す。組織増強パッチ3710を手術領域に挿入する前に、第1の縫合糸3712の第1のリム3712a(例えば、前方内側縫合糸アンカーの外側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の前方チャネルを通過することができ、第4の縫合糸3714のリム3714a(例えば、後方内側縫合糸アンカーからの外側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の後方チャネルを通過することができる。加えて、第2の縫合糸3716の第1のリム3716a(例えば、前方内側縫合糸アンカーの内側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の前方開口、開口部、又は内腔3708aを通過することができ、第3の縫合糸3718の第1のリム3718a(例えば、後方内側縫合糸アンカーの内側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の後方開口、開口部、又は内腔3708bを通過することができる。4本全ての縫合糸の1つのリムが組織増強パッチ3710を通過すると、次の工程の前に、組織増強パッチ3710を軟組織3730に対して手術部位(例えば、肩部)に送達することができる。
図38Cは、組織増強パッチ3710を軟組織3730に固定するための工程を示す。組織増強パッチ3710が軟組織3730に対して又は少なくとも近接して押圧された今、第2の縫合糸3716及び第3の縫合糸3718はそれぞれ、組織増強パッチ3710を通って各々の前方開口3708a及び後方開口3708bの周りで結ばれ得、これにより、組織増強パッチ3710を、例えばマットレスステッチ3740a、3740bにより、軟組織3730の内側部分(例えば、内側腱板)に固定する。動作中、マットレスステッチ3740a、3740bは、組織増強パッチ3710が軟組織3730及び骨に対して内側に保持されることを可能にし、それにより、組織増強パッチ3710が後続の工程中に望ましくなく移動するのを防ぐことができる。いくつかの場合、第2の縫合糸3716及び第3の縫合糸3718のリムは、結ばれた後に切断され得る。図示された実施形態では、第2の縫合糸3716及び第3の縫合糸3718は、軟組織3730の上及び下で結ばれる。
図38Dは、組織増強パッチ3710を固定する次の工程を示し、この工程では、パッチを通過する前方内側アンカーからの1つのリムと、パッチの上を行く後方内側アンカーからの1つのリムとが、前方外側アンカーに固定される。前方外側縫合糸アンカー3704aは、組織増強パッチ3710の少なくとも部分的に下、図示されている実施形態では完全に下になって、骨内に配置され得る。後方内側縫合糸アンカーからの第4の縫合糸3714の第2のリム3714bは、組織増強パッチ3710の上面にわたって斜めに交差し、前方外側縫合糸アンカー3704aと連結し得る。前方内側縫合糸アンカー(例えば、組織増強パッチ3710の前方チャネルを通るリム)からの第1の縫合糸3712の第1のリム3712aも、前方外側縫合糸アンカー3704aと連結し得る。
いくつかの場合、第1の縫合糸3712の第2のリム3712bは、依然として外側補助ポート内に配置され得、患者の皮膚に対してスナップ留めされ得る。すなわち、第2のリム3712bは、アンカー挿入からの力に対抗するように保持される(例えば、クランプされる)ことができ、第1の縫合糸3712が、前方外側縫合糸アンカー3704aを通って滑らずに引っ張られることを可能にし得る。このスナップ技術は、本明細書で提供されるインプラント送達実施形態のうちのいずれに組み込まれてもよく、この技術は、インプラント(複数可)、骨、及び修復に関連する他の構成要素(装置若しくはシステムの構成要素又は本体の一部)に対して任意の数の位置で任意の数の縫合糸によって達成され得るように、様々な構成に適合可能である。加えて、第4の縫合糸の第1のリム3714(例えば、組織増強パッチ3710の後方チャネルを通るリム)は、補助外側ポータルに移動され、組織増強パッチ3710を実質的に平らに保持し、それによって、組織増強パッチ3710の折れ又はしわを防止する。また、この構成により、外側後方角部が組織増強パッチ3710から離れて定位置に保持され、縫合糸が外側前方アンカー3704a内で摺動することなく第1のリム3714aを引っ張ることが可能になる。いくつかの事例において、第2及び第3の縫合糸3716、3718の縫合糸リムが切断されない場合、これらの縫合糸リムもこのプロセスに組み込まれることができ、特定の位置を保持するため及び/又は望ましくない折れ若しくはしわを防止するために張力を提供するのに使用される追加のリムを提供する。例えば、第2及び第3の縫合糸3716、3718の一方又は両方からの1つのリムは、パッチを横切る、及び/又は組織増強パッチ3710のチャネル(複数可)を通過し得る。
図38Eは、図示された構成における組織増強パッチ3710を固定する最終工程を示す。後方外側縫合糸アンカー3704Bは、組織増強パッチ3710の少なくとも部分的に下、図示されている実施形態では完全に下になって、骨内に配置され得る。前方内側縫合糸アンカーからの第1の縫合糸3714の第2のリム3712bは、組織増強パッチ3710の上面にわたって斜めに交差し、後方外側縫合糸アンカー3704bと連結し得る。後方内側縫合糸アンカー(例えば、組織増強パッチ3710の後方チャネルを通るリム)からの第4の縫合糸3712の第1のリム3714aも、後方外側縫合糸アンカー3704bと連結し得る。図38Dに示される工程に関して言及したように、組織増強パッチ3710の内側端部を結紮するために使用された縫合糸リム(複数可)が切断されなかった場合には、それらも組み込まれ得る。例えば、組織増強パッチ3710の上を外側縫合糸アンカー3704a、3704bへと交差させることにより、組織増強パッチ3710を通る内側-外側チャネルのうちの1つを通して糸通しすることにより、又は単に各外側縫合糸アンカー3704a、3704bへと内側-外側方向に組織増強パッチ3710の上を通すことにより。
動作中、縫合糸3712、3714、3716、3718の自由リムの全てが一緒に結ばれ、外側縫合糸アンカー3704a、3704bのうちの1つを通過し、かつ/又はインプラント構成から除去されると、縫合糸の最終的な引っ張りが生じ、組織増強パッチ3710が軟組織3730に対して定位置に保持され得る。いくつかの場合には、縫合糸3712、3714、3716、3718は、外側縫合糸アンカー3704a、3704bのうちの一方を通過すると引っ張られ、縫合糸3712、3714、3716、3718の全てが適所に置かれると、再び引っ張られてもよい。
図39A~39Dは、図37の組織増強構造体の模式連続図であり、図37に示される構成で組織増強パッチ3710を取り付ける代替の例示的な実施形態を示す。図39A~39Dでは、単一の縫合糸の2つのステッチの積み重ね(例えば、図38A及び38Cに示されるように、2つの縫合糸3716がマットレスステッチ3740aを別のマットレスステッチ3704cの上に積み重ね得る)を回避するために、二重装填の代わりに2つの三重装填内側縫合糸アンカーが使用される。
図39Aは、修復処置中の軟組織3730(例えば、回旋腱板)を示す。1つが前方、1つが後方である、2つの内側縫合糸アンカー(図示せず)は、軟組織3730の下の骨に配置される。それぞれの内側縫合糸アンカーについて、3つの前方縫合糸3712、3716、3717は、3つの各々の位置3707a、3707b、3907aで前方内側縫合糸アンカーから軟組織3730を通過し、それぞれの前方縫合糸3712、3716、3717の2つのリム3712a、3712b、3716a、3716b、及び3717a、3717bは、各々、それぞれの位置3707a、3707b、3907aから延在する。同様に、3つの後方縫合糸3714、3718、3719は、3つの各々の位置3707c、3707d、3907bで後方内側縫合糸アンカーから軟組織3730を通過し、それぞれの後方縫合糸3714、3718、3719の2つのリム3714a、3714b、3718a、3718b、及び3719a、3719bは、各々、それぞれの位置3707a、3707b、3907から延在する。
前方内側縫合糸アンカーからの1つの縫合糸3717及び後方内側縫合糸アンカーからの1つの縫合糸3719(例えば、第5の縫合糸及び第6の縫合糸)は、それぞれ、内側列スイッチ3940a、3940b(例えば、マットレスステッチ)で結ばれて、軟組織3730を骨に固定し得る。いくつかの場合には、第5及び第6の縫合糸3717、3719のうちの一方のみが使用される。いくつかの場合には、また図38A~38Eの実施形態との更なる区別として、これらの縫合糸3717、3719の3つのリムは、切断され、組織増強パッチ3710を固定するための手順において後に使用されないことがある。動作中、縫合糸3712、3714、3716、3717、3718、3719が軟組織3730を通過した後、これらは、外科医によってより容易に識別可能となるように補助外側ポートに移動させることができる。
図39Bは、組織増強パッチ3710を軟組織3730及び骨に連結する第1の工程を示す。組織増強パッチ3710を手術領域に挿入する前に、第1の縫合糸3712の第1のリム3712a(例えば、前方内側縫合糸アンカーの外側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の前方チャネルを通過することができ、第4の縫合糸3714のリム3714a(例えば、後方内側縫合糸アンカーからの外側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の後方チャネルを通過することができる。加えて、第2の縫合糸3716の第1のリム3716a(例えば、前方内側縫合糸アンカーの内側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の前方開口、開口部、又は内腔3708aを通過することができ、第3の縫合糸3718の第1のリム3718a(例えば、後方内側縫合糸アンカーの内側縫合糸)は、組織増強パッチ3710内の後方開口、開口部、又は内腔3708bを通過することができる。4本全ての縫合糸の1つのリムが組織増強パッチ3710を通過すると、次の工程の前に、組織増強パッチ3710を軟組織3730に対して手術部位(例えば、肩部)に送達することができる。
図39Cは、組織増強パッチ3710を軟組織3730に固定するための工程を示す。組織増強パッチ3710が軟組織3730に対して又は少なくとも近接して押圧された今、第2の縫合糸3716及び第3の縫合糸3718はそれぞれ、組織増強パッチ3710を通って各々の前方開口3708a及び後方開口3708bの周りで結ばれ得、これにより、組織増強パッチ3710を、例えばマットレスステッチ3740a、3740bにより、軟組織3730の内側部分(例えば、内側腱板)に固定する。内部縫合糸(例えば、第2及び第3の縫合糸3716、3718)は、軟組織3730を組織増強パッチ3710の下の内側アンカーに結ぶためにも使用されなかったため、マットレスステッチ3740a、3740bは、第5及び第6の縫合糸3717、3719のマットレスステッチ3940a、3940bの真上で結ばれない。
図39Dは、組織増強パッチ3710を固定する次の工程を示し、この工程では、パッチを通過する前方内側アンカーからの1つのリムと、パッチの上を行く後方内側アンカーからの1つのリムとが、前方外側アンカーに固定される。前方外側縫合糸アンカー3704aは、組織増強パッチ3710の少なくとも部分的に下、図示されている実施形態では完全に下になって、骨内に配置され得る。後方内側縫合糸アンカーからの第4の縫合糸3714の第2のリム3714bは、組織増強パッチ3710の上面にわたって斜めに交差し、前方外側縫合糸アンカー3704aと連結し得る。前方内側縫合糸アンカー(例えば、組織増強パッチ3710の前方チャネルを通るリム)からの第1の縫合糸3712の第1のリム3712aも、前方外側縫合糸アンカー3704aと連結し得る。
いくつかの事例において、第2及び第3の縫合糸3716、3718、又は第5及び第6の縫合糸3717、3719の1つ又は2つ以上の縫合糸リムが切断されなかった場合、これらの縫合糸リムもこのプロセスに組み込まれることができ、他の使用の中でも、特定の位置を保持するため及び/又は望ましくない折れ若しくはしわを防止するために張力を提供するのに使用される追加のリムを提供する。例えば、任意の数の第2、第3、第5、及び第6の縫合糸3716、3718、3717、3719からの1つのリムは、パッチを横切る、及び/又は組織増強パッチ3710のチャネル(複数可)を通過し得る。
後方外側縫合糸アンカー3704bは、組織増強パッチ3710の少なくとも部分的に下、図示されている実施形態では完全に下になって、骨内に配置され得る。前方内側縫合糸アンカーからの第1の縫合糸3714の第2のリム3712bは、組織増強パッチ3710の上面にわたって斜めに交差し、後方外側縫合糸アンカー3704bと連結し得る。後方内側縫合糸アンカー(例えば、組織増強パッチ3710の後方チャネルを通るリム)からの第4の縫合糸3712の第1のリム3714aも、後方外側縫合糸アンカー3704bと連結し得る。
動作中、縫合糸3712、3714、3716、3718、3717、3719の自由リムの全てが一緒に結ばれ、外側縫合糸アンカー3704a、3704bのうちの1つを通過し、かつ/又はインプラント構成から除去されると、縫合糸の最終的な引っ張りが行われ、組織増強パッチ3710が軟組織3730に対して定位置に保持され得る。いくつかの場合には、縫合糸3712、3714、3716、3718、3717、3719は、外側縫合糸アンカー3704a、3704bのうちの一方を通過すると引っ張られ、縫合糸3712、3714、3716、3718、3717、3719の全てが適所に置かれると、再び引っ張られてもよい。
非常に広い組織増強ブロックの挿入技術
図40A~40Eは、組織増強構造体を取り付けるための例示的な一実施形態の模式連続図である。上記のように、真皮のパッチ及び/又はブロックなどの組織増強構造体を、修復を増強するために二列回旋腱板修復に組み込むことができる。そのような構造体の非限定的な例示的な一実施形態は、図15に関して記載されるブロック1410a~1410cである。いくつかの場合、それぞれのブロックは、サイズが約4.5ミリメートル×約15ミリメートルであり得る。ブロックは、数を問わず、異なる量の表面積を覆う多数の異なる構成で組織することができる。例えば、非限定的な一実施形態では、サイズが約4.5ミリメートル×約15ミリメートルである3つのブロックは、2つが互いにほぼ平行であり、第3のブロックが、およそ第1のブロックの近位端から第2のブロックの遠位端まで延在して、およそ「N」形状をもたらすように、組織することができる。そのような構成は、約202ミリメートル2の総表面積を覆うことができる。
本開示では、示されるブロック4010a及び4010bのように、組織増強構造体の幅は、著しく広い幅(約6ミリメートル以上)を有するように設計され、それにより、同様の又は更に大きい表面積を覆うために必要とされる構造体の数を低減し得る。
図40Aは、修復処置中の軟組織3730(例えば、回旋腱板)を示す。1つが前方、1つが後方である、2つの内側縫合糸アンカー(図示せず)は、軟組織3730の下の骨に配置される。後方内側縫合糸アンカーからの2つの縫合糸3712、3716及び後方内側縫合糸アンカーからの2つの縫合糸3714、3718は、軟組織3730を通過し、結ばれて、4つのそれぞれのステッチ4040a~4040d(例えば、マットレスステッチ)となり、軟組織3730を骨に固定することができ、それぞれの縫合糸3712、3714、3716、3718の2つのリム3712a、3712b、3714a、3714b、3716a、3716b、及び3718a、3718bは、各々、それぞれのステッチ4040a~4040dから延在し得る。動作中、縫合糸3712、3714、3716、3718が軟組織3730を通過した後、これらは、外科医によってより容易に識別可能となるように補助外側ポートに移動させることができる。
図40Bは、第1の組織増強ブロック4010aを軟組織3730及び骨に連結することを示す。第1の組織増強ブロック4010aを手術領域に挿入する前に、第1の縫合糸3712の第1のリム3712a(例えば、前方内側縫合糸アンカーの外側縫合糸)及び第2の縫合糸3716の第1のリム3716a(例えば、前方内側縫合糸アンカーの内側縫合糸)は、第1の組織増強ブロック4010a内の前方チャネルを通過(又は複数の前方チャネルを通過)し得る。例えば、本明細書で提供される技術を使用して第1のリム3712a、3716aで糸通しされた後、第1の組織増強ブロック4010aは、リム3712a、3716aを手術部位まで摺動させ得る。
図40Cは、前方外側列アンカー3704aが挿入され、前方内側アンカーからの第1のリム3712a、3716a、及び後方内側アンカーからの第1のリム3714a、3718aが、前方側外側列アンカー3704aと連結されている様子を示す。いくつかの場合には、第1の組織増強ブロック4010aからの第1のリム3712a、3716a、及びそれぞれの後方マットレスステッチ4040b、4040cからの第1のリム3714a、3718aは、外側アクセスポートに移動され、前方外側列アンカー3704aが挿入される前に、前方外側列アンカー3704aを通って糸通しされ得る。
図40Dは、第2の組織増強ブロック4010bを軟組織3730及び骨に連結する工程を示す。第2の組織増強ブロック4010bを手術領域に挿入する前に、第4の縫合糸3714の第1のリム3714a(例えば、後方内側縫合糸アンカーの外側縫合糸)及び第3の縫合糸3718の第1のリム3718a(例えば、後方内側縫合糸アンカーの内側縫合糸は、第2の組織増強ブロック4010b内の前方チャネルを通過(又は複数のチャネルを通過)し得る。本明細書で提供される技術を使用して第1のリム3714a、3718aで糸通しされた後、第2の組織増強ブロック4010bは、リム3714a、3718aを手術部位まで摺動させ得る。
図40Eは、第1及び第2の組織増強ブロック4010a、4010bを、軟組織3730及び骨に連結する工程を示す。図40Eは、後方外側列アンカー3704bが挿入され、前方内側アンカーからの第2のリム3712b、3716b、及び後方内側アンカーからの第2のリム3714b、3718bが、後方側外側列アンカー3704bと連結されている様子を示す。いくつかの場合には、第2の組織増強ブロック4010bからの第2のリム3714b、3718b、及びそれぞれの前方マットレスステッチ4040a、4040bからの第2のリム3712b、3716bは、外側アクセスポートに移動され、後方外側列アンカー3704aが挿入される前に、後方外側列アンカー3704aを通って糸通しされ得る。
動作中、前方及び後方の後列アンカー3704a、3704bが挿入されると、縫合糸3712、3714、3716、3718の最終的な引っ張りを行って、第1及び第2の組織増強ブロック4010a、4010bを軟組織3730及び骨に固定し得る。いくつかの場合には、縫合糸3712、3714、3716、3718は、外側縫合糸アンカー3704a、3704bのうちの一方を通過すると引っ張られ、縫合糸3712、3714、3716、3718の全てが適所に置かれると、再び引っ張られてもよい。
図示される実施形態によって覆われる表面積の量は、2ブロック構成については有意であり得る。例えば、ブロック4010a、4010bの寸法が約6ミリメートル×約15ミリメートルである場合、示されるような構成によって覆われる表面積は、約180ミリメートル2であり得る。約6ミリメートル~約7ミリメートルの幅寸法を増加させることにより、約210ミリメートル2の表面積被覆を得ることができる。また、ここでも、約7ミリメートル~約8ミリメートルの幅寸法を増加させることにより、約240ミリメートル2の表面積被覆を得ることができ、2つの構造体のみが展開され、単一パッチ構成を利用しない。パッチの代わりに複数の構造体を使用することは、例えば、特定の送達事例において有益であり得、この場合、パッチはより大きいため、折れ、屈曲なく送達すること、又は別様にそれを操作して送達することがより困難である。そのような操作は、損傷の危険性を増加させ、送達時に意図されるように機能する能力を低減し得る(例えば、折折れ、しわ、裂け目などであり得る)。
図41Aは、組織増強構造体の別の例示的な実施形態の斜視図である。図41は、本開示の態様による二列軟組織修復技術を示し、図40A~40Eの態様と同様であるが、第1のブロック4110a’と第2のブロック4110b’との間に配置された第3のブロック4110c’を利用する。第3のブロック4110c’は、ブロック4110a’の第1の端部4110a1’からブロック4110b’の第2の対向端部4110b2へと斜めに延在し、したがって「N」字形を形成する。図示される実施形態では、第3のブロック4110c’は、斜めに交差する縫合糸リム3712b’、3716b’に沿って延在する。示されるように、外側縫合糸アンカー3704a’、3704b’も提供され、本明細書の他箇所に記載されるのと類似した様式で構成及び利用することができる。
組織増強構造体の更に多くの構成が、本開示の範囲内である。構成は、本願全体をとおして提供され、検討された様々なパラメータ又は変数を調節することにより得ることができる。様々な構成を提供するように変更され得るいくつかのパラメータ又は変数としては、(1)パッチを形成するのに使用される層の数(例えば、1層、2層);(2)第1のセットの縫合糸リムの互いに対する配向、及びパッチに対する配向(例えば、リムが交差しない方式でパッチを横断する、リムが互いに交差する様式でパッチを横断する、など);(3)第2のセットの縫合糸リムのパッチに対する位置(例えば、パッチの上にある、パッチを通る、など);(4)第2のセットの縫合糸リムの互いに対する配向、及びパッチに対する配向(例えば、リムが交差しない方式でパッチを横断する、リムが互いに交差する様式でパッチを横断する、など);(5)パッチを少なくとも1つの縫合糸リムに対して固定するための1つ又は2つ以上の「ステッチ」と第1のセットの縫合糸リムとの包含(本明細書において、「ループ」及び「ジョグ」と呼ばれる);(6)第2のセットの縫合糸リムがパッチ中に形成された内腔に配置されるかどうか;(7)更なる縫合糸が提供されるかどうか(例えば、内側中心縫合糸、外側中心縫合糸);並びに(8)第1のセットの縫合糸リムの第2のセットの縫合糸リムに対する位置(例えば、第2のセットの縫合糸リムの内側、第2のセットの縫合糸リムの外側)が挙げられる。
折り畳み可能な組織増強パッチ
図42A~42Fは、異なる例示的な組織増強パッチの実施形態の模式図であり、そのような実施形態は、手術部位にパッチを手術部位に位置付けることをより容易にするように構成されている。本明細書で提供される又は別様に本開示から誘導可能な組織増強パッチ(例えば、パッチ2210、2310、2410、2510、3710)は、多数の異なる技術を使用して製造することができ、そのいくつかについては、組織増強ブロック10、110及び組織増強パッチ2210、2310、2410、2510に関して上で考察した。図42A~42Fは、本明細書では「侵入機構」と称される、パッチを手術部位に挿入する前のパッチ上の折り畳みを促進するための機構を有する、複数の異なる組織増強パッチ4211、4221、4231、4241、4251を示す。これらの機構は、材料に形成された特徴のサイズ、形状、及び構成に少なくとも部分的に基づいて、特定の方向に材料の一部分を付勢し得る。動作中、組織増強パッチを長手方向に折り畳むことは、手術部位のアクセスポートであるカニューレに組織増強パッチを通すのに役立つ。したがって、本開示の態様は、折り畳みが容易であり、したがって、折り畳まれることによって組織増強パッチの材料を損傷する可能性を低減する組織増強パッチを提供する。
パッチを作製するのに使用される材料は、当業者に公知の及び/又は本明細書で提供される技術を使用して、収集又は別様に取得され得る。ついで、この材料は、上記の技術、例えば、ストリップ10若しくは材料2220に関して記載されたもの、又は本開示を考慮して当業者に公知の技術のいずれかを使用して成形され得る。当業者であれば、本開示を考慮して、任意の数のパッチ形状が形成され得ることを、認識するであろう。いくつかの場合には、パッチ材料は、折り畳み機構をパッチの材料に形成する前に凍結乾燥され得る。いくつかの場合には、パッチ材料は、折り畳み機構をパッチの材料に形成した後に凍結乾燥され得る。
図42Aは、材料片4250から作製されたパッチ4211を示す。材料片4250が切断されてパッチ4211を形成すると、1つ又は2つ以上の折り畳み軸4212を選択して、折り畳み機構の位置を画定することができ、その後、折り畳み機構は、折り畳み軸4212を中心としたパッチ4211の折り畳みを促進することになる。侵入機構は、折り畳み軸4212に沿って延在して、折り畳み位置を画定することができ、そのような侵入機構の非限定的なサンプルは以下に記載されている。画定された折り畳み位置は、材料4250の折り畳みをある方向に付勢するように構成されている。図42Aは、パッチ4211の内側(M)から外側(L)への長さに沿って延びる折り畳み軸4212を示す。例示される実施形態では、パッチ4211を三等分する折り畳み軸4212は2つあるが、折り畳み軸は、2つより少ない又は2つより多く(例えば、1、3、4、5など)あることができ、これらの折り畳み軸のサブセットは以下に記載されている。当業者であれば、本開示を考慮して、折り畳み軸が、パッチを均等に分割する必要はなく(すなわち、パッチを二等分、三等分などする必要はない)、パッチの全長に延在する必要はなく、対称、一定などであり得るが、その必要はない様々な方法で切断され得ることを理解するであろう。折り畳み軸を形成するために本明細書で提供される切り込みは、折り畳みゾーンとも称され得る。
図42B~42Fは、本開示の態様と一致する異なる種類の侵入又は折り畳み機構を示しており、そのような侵入機構の位置は、図42Aのパッチ4211に示される折り畳み軸4212の位置と類似している(しかし、直前に示されているように、それらは同じ位置を有する必要はない)。以下の侵入機構は、任意の順序又は特定の組み合わせでは提示されず、以下の侵入機構の任意の組み合わせが可能である(しかし、組み合わせは必須ではなく、一種類の侵入機構、又は更には単一の侵入機構自体が利用されてもよい)。加えて、当業者は、多数の異なる侵入機構が本開示の範囲内で可能であることを理解するであろう。
図42Bは、折り畳み軸4222a、4222bに沿ったパッチ4221の側面図を示す。パッチ4221は、上面4226及び底面4228を有する。底面4228は、第1の折り畳み軸4222aを切り込み4223aと上面4226との間のパッチ4221の部分として画定する、底面4228への切り欠き又は切り込み4223aである侵入又は折り畳み機構を有する。上面4226も、第2の折り畳み軸4222bを切り込み4223bと底面4228との間のパッチ4221の部分として画定する、上面4226への切り欠き又は切り込み4223bである侵入又は折り畳み機構を有する。
動作中、切り込み4223a、4223bは、パッチ4221の3つのセグメント4221a~4221cを画定し、それぞれのセグメントセグメント4221a~4221cは、隣接する折り畳み軸の周りで1つの方向に選択的に折り畳まれることができ、選択的な折り畳みの方向は、切り込みが上面にあるか底面にあるかによって画定され得る。例えば、第1のセグメント4221aは、第1のセグメント4221aの上面4226の一部分が第2のセグメント4221bの上面4226の一部分に向かって回転するように、第1の折り畳み軸4222aの周りで時計回りに(図示されるように)選択的に折り畳まれ、第3のセグメント4221cは、第3のセグメント4221cの底面4228の一部分が第2のセグメント4221bの底面4228の一部分に向かって回転するように、第2の折り畳み軸4222bの周りで反時計回りに(図示されるように)選択的に折り畳まれる(同様に図42Eに図示されているように)。
他の場合には、切り込み4223a、4223bのいずれか又は両方は、上面4226又は底面4228に沿って離間した一連の個々の切り込みを含み得る。いくつかの場合、パッチは、厚さ約2ミリメートル~厚さ約5ミリメートルとすることができ、切り込み4223a、4223bは、パッチ内への深さが、およそ厚さの約20%~厚さの約80%の範囲であり得る。当業者であれば、切り込みの厚さが、他の因子の中でも、パッチの全体の厚さ、パッチ材料の強度、及び材料の可撓性の関数であることを理解するであろう。したがって、他の切り込みの深さ及びプロファイルは、折り畳み軸の周りでパッチを選択的に折り畳むことを可能にするための本開示の範囲内である。いくつかの場合、パッチ4221は、1つ又は2つ以上の折り畳み軸4222a、4222bを画定し、いくつかの場合には、折り畳み軸4222a、4222bは、互いに対して平行ではなく、かつ/又はパッチ4221の全長にわたるものではない。
図42Cは、折り畳み軸4232a、4232bに沿ったパッチ4231の側面図を示す。図42Cでは、パッチ4231であり、ここでは、折り畳み軸4232a、4232bが、上面4236及び底面4238の対向する切り込み、すなわち、侵入機構又は折り畳み機構によって画定される。示されるように、第1の折り畳み軸4232aは、上面4236の第1の切り込み4233aと、底面4238の対応する第2の切り込み4223cとによって画定され、第2の折り畳み軸4232bは、上面4236の第3の切り込み4233dと、底面4238の対応する第4の切り込み4233bとによって画定される。動作中、第1及び第2の切り込み4233a、4233cは、パッチ4231の第1のセグメント4231aを、時計方向又は反時計方向のいずれかで第1の折り畳み軸4232aの周りで折り畳むことを可能にする。同様に、第3及び第4の切り込み4233d、4233bは、パッチ4231の第3のセグメント4231cを、時計方向又は反時計方向のいずれかで第2の折り畳み軸4232bの周りで折り畳むことを可能にする。いくつかの場合、第1の切り込み4233a及び対応する第2の切り込み4233cは、互いに対向して(図示されるように)位置付けられてもよく、他の場合には、互いからオフセットして位置付けられ得る。いくつかの場合、オフセットした切り込みは、セグメントを、折り畳み軸4232aに対して1つの方向の周りで選択的に回転させる。そのような構成(整列された又は整列されていない切り込み)は、同様に、第2の折り畳み軸4232b及び/又はパッチの一部を組み込んだ任意の他の折り畳み軸に対して適合させることができる。
図42Dは、折り畳み軸4242a、4242bに沿ったパッチ4241の側面図を示す。図42Dでは、パッチ4241は、2つの切り欠き(例えば、チャネル)によって画定される折り畳み軸4242a、4242bを有し、底面4248の第1の切り欠き又はチャネル4243aは、第1の折り畳み軸4242aを画定し、上面4246の第2の切り欠き又はチャネル4243bは、第2の折り畳み軸4242bを画定し、チャネル4243a、4243bは、侵入機構又は折り畳み機構である。示されるように、チャネル4243a、4243bは、前述の実施形態のものよりも広く、本明細書で提供される切り欠きは、本開示の趣旨から逸脱することなく、多くの異なる形状及びサイズであり得ることを実証する。
図42Eは、折り畳み軸4242a、4242bに沿って折り畳まれた後の図42Dのパッチ4241の側面図を示す。結果として、パッチ4241の3つのセグメント4241a、4241b、及び4241cが互いの上に積み重ねられることで、パッチ4241の幅を減少させて、より容易な挿入を可能にする。当業者であれば、折り畳み軸を有する他のパッチ(例えば、パッチ4211、4221、42131)の構成は、折り畳まれた後に取られるものであり、したがって、それぞれの折り畳まれていない構成の折り畳まれた構成への図が不要であることを認識するであろう。
図42Fはパッチ4251の上面図を示し、ここでは、侵入機構又は折り畳み機構は、2つの列4252a、4252b内に複数の貫通穴を含み、それぞれの列4252a、4252bは、パッチ4251を横断する折り畳み軸を画定し、パッチ2451を3つのセグメント4251a~4251cに分離する。動作中、貫通孔のそれぞれの列4252a、4252bは、それぞれの折り畳み軸4252a、4252bに沿ってパッチ4251の全材料を低減し、パッチ4251の材料がそれぞれの列4252a、4252bに沿ってより容易に屈曲することを可能にする。当業者であれば、貫通孔の列4252a、4252bは、間隔及びサイズが異なってもよく、いくつかの場合には、パッチ4251にわたって直線を形成しない場合があることを理解するであろう。加えて、パッチは、上記の折り畳み機構の任意の組み合わせを、パッチにわたって任意の可能な向きで有してもよい。
当業者であれば、上述の実施形態に基づいた本開示の更なる特徴及び利点を、認識するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除き、具体的に示され、かつ説明されている内容によって限定されるものではない。更に、本明細書において提供されるシステム、装置及び方法は、一般的に外科的技術を対象としたものであるが、これらのシステム、装置及び方法の少なくとも一部のものは外科分野以外の用途において使用することができる。本明細書において引用されている全ての刊行物及び参照文献は、それらの全体が参照により本明細書に明示的に組み込まれている。
〔実施の態様〕
(1) 軟組織修復の方法であって、
軟組織の下の外科的修復部位において骨内に配置された内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第1の縫合糸を通して、前記第1の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第2の縫合糸を通して、前記第2の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第2の縫合糸上に内側列ステッチを設置して、前記軟組織を前記骨に固定することと、
前記第1の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを組織増強足場内のチャネルに通すことと、
前記組織増強足場を前記外科的修復部位に送達することと、
前記組織増強足場が前記外科的修復部位に送達された後に、前記第1の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、骨内に配置された第1の外側縫合糸アンカーに連結することと、
前記組織増強足場が既に前記外科的修復部位に送達された後に、前記第1の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを前記組織増強足場の上面にわたって通過させ、前記第1の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを、前記外科的修復部位において骨内に配置された第2の外側縫合糸アンカーに連結することと、を含む、方法。
(2) 前記第2の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記組織増強足場の厚さを貫通して延在する内側開口部に通すことと、
前記第2の縫合糸の前記第1及び第2の縫合糸リムを一緒に結んで、前記組織増強足場を前記軟組織に固定することと、を含む、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第3の縫合糸を通して、前記第3の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第3の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記組織増強足場の厚さを貫通して延在する内側開口部に通すことと、
前記第3の縫合糸の前記第1及び第2の縫合糸リムを一緒に結んで、前記組織増強足場を前記軟組織に固定することと、を含む、実施態様2に記載の方法。
(4) 前記組織増強足場内の前記チャネルが、前記組織増強足場の第1の縁部から前記組織増強足場の第2の縁部まで広がる、実施態様1に記載の方法。
(5) 前記内側縫合糸アンカーが第1の内側縫合糸アンカーであり、前記方法が、
前記軟組織の下の骨内に配置された第2の内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第3の縫合糸を通して、前記第3の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第2の内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第4の縫合糸を通して、前記第2の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第3の縫合糸上に内側列ステッチを設置して、前記軟組織を前記骨に固定することと、
前記第4の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを前記組織増強足場内の第2のチャネルに通すことと、
前記組織増強足場が前記外科的修復部位に送達された後に、前記第4の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記骨内に配置された第2の外側縫合糸アンカーに連結することと、
前記組織増強足場が既に前記外科的修復部位に送達された後に、前記第4の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを前記組織増強足場の前記上面にわたって通過させ、前記第4の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを前記第1の外側縫合糸アンカーに連結することと、を更に含む、実施態様1に記載の方法。
(6) 前記第2の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記組織増強足場内の第1の内側開口部に通すことと、
前記第2の縫合糸の前記第1及び第2の縫合糸リムを一緒に結んで、前記組織増強足場を前記軟組織に固定することと、
前記第3の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記組織増強足場内の第2の内側開口部に通すことと、
前記第3の縫合糸の前記第1及び第2の縫合糸リムを一緒に結んで、前記組織増強足場を前記軟組織に固定することと、を含む、実施態様5に記載の方法。
(7) 前記第1及び第4の縫合糸の前記第2の縫合糸リムが、前記組織増強足場の前記上面にわたって通過したときに互いに交差する、実施態様5に記載の方法。
(8) 前記第1の縫合糸の前記第1の縫合糸リム及び前記第4の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを前記第1の外側縫合糸アンカーに連結することが、第1の外側列固定を設置することを含み、
前記第1の縫合糸の前記第2の縫合糸リム及び前記第4の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを前記第2の外側縫合糸アンカーに連結することが、第2の外側列固定を設置することを含む、実施態様5に記載の方法。
(9) 前記内側縫合糸アンカーが第1の内側縫合糸アンカーであり、前記方法が、
前記第1の内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第3の縫合糸を通して、前記第3の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記軟組織の下の骨内に配置された第2の内側縫合糸アンカーから軟組織に第4の縫合糸を通して、前記第4の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第2の内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第5の縫合糸を通して、前記第5の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第2の内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第6の縫合糸を通して、前記第6の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第4の縫合糸上に内側列ステッチを設置して、前記軟組織を前記骨に固定することと、
前記第3の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記組織増強足場内の第1の内側開口部に通して、前記第3の縫合糸の前記第1及び第2の縫合糸リムを一緒に結んで、前記組織増強足場を前記軟組織に固定することと、
前記第5の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記組織増強足場内の第2の内側開口部に通して、前記第5の縫合糸の前記第1及び第2の縫合糸リムを一緒に結んで、前記組織増強足場を前記軟組織に固定することと、
前記第6の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを前記組織増強足場内の第2のチャネルに通すことと、
前記組織増強足場が前記外科的修復部位に送達された後に、前記第6の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、前記骨内に配置された第2の外側縫合糸アンカーに連結することと、
前記組織増強足場が既に前記外科的修復部位に送達された後に、前記組織増強足場の前記上面にわたって前記第6の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを通過させて、前記第6の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを、前記外科的修復部位における前記骨内に配置された前記第1の外側縫合糸アンカーに連結することと、を更に含む、実施態様1に記載の方法。
(10) 前記内側縫合糸アンカーが第1の内側縫合糸アンカーであり、前記組織増強足場が第1の組織増強足場であり、前記方法が、
前記軟組織の下の骨内に配置された第2の内側縫合糸アンカーから軟組織に第3の縫合糸を通して、前記第3の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第4の縫合糸を通して、前記第2の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第3の縫合糸上に内側列ステッチを設置して、前記軟組織を前記骨に固定することと、
前記第4の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを第2の組織増強足場内のチャネルに通すことと、
前記第4の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを前記第2の外側縫合糸アンカーに連結することと、
前記第4の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを前記第1の外側縫合糸アンカーに連結することと、を更に含む、実施態様1に記載の方法。
(11) 前記組織増強足場が、布地、プラスチック、合成ポリマー、天然ポリマー、コラーゲン、コラーゲン足場、再構成コラーゲン、生体自家移植結合組織、生体同種移植結合組織、生体異種移植結合組織、ヒト真皮マトリックス、ブタ真皮マトリックス、ウシ真皮マトリックス、骨膜組織、心膜組織、及び筋膜のうちの少なくとも1つを含む、実施態様1に記載の方法。
(12) 前記組織増強足場がコラーゲンを含む、実施態様11に記載の方法。
(13) 軟組織修復の方法であって、
軟組織の下の外科的修復部位において骨内に配置された内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第1の縫合糸を通して、前記第1の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第2の縫合糸を通して、前記第2の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第1及び第2の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、組織増強ブロック内のチャネルに通すことと、
前記組織増強ブロックを前記外科的修復部位に送達することと、
前記組織増強ブロックが前記外科的修復部位に送達された後に、前記第1及び第2の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、骨内に配置された第1の外側縫合糸アンカーに連結することと、
前記組織増強ブロックが前記外科的修復部位に送達された後に、前記第1及び第2の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを、前記外科的修復部位において骨内に配置された第2の外側縫合糸アンカーに連結することと、を含む、方法。
(14) 前記内側縫合糸アンカーが第1の内側縫合糸アンカーであり、前記組織増強ブロックが第1の組織増強ブロックであり、前記方法が、
前記軟組織の下の骨内に配置された第2の内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第3の縫合糸を通して、前記第3の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第2の内側縫合糸アンカーから前記軟組織に第4の縫合糸を通して、前記第4の縫合糸の第1の縫合糸リム及び第2の縫合糸リムが前記軟組織から延在するようにすることと、
前記第3及び第4の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを、第2の組織増強ブロック内のチャネルに通すことと、
前記第2の組織増強ブロックを前記外科的修復部位に送達することと、
前記第1及び第2の組織増強ブロックのそれぞれが前記外科的修復部位に送達された後に、前記第3及び第4の縫合糸の前記第1の縫合糸リムを前記骨内に配置された第2の外側縫合糸アンカーに連結することと、
前記第1及び第2の組織増強ブロックのそれぞれが前記外科的修復部位に送達された後に、前記第3及び第4の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを前記骨内に配置された第1の外側縫合糸アンカーに連結することと、を更に含む、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記第1、第2、第3、及び第4の縫合糸に内側列ステッチを設置して、前記軟組織を前記骨に固定することを更に含む、実施態様14に記載の方法。
(16) 前記第1の縫合糸の前記第2のリム及び前記第2の縫合糸の前記第2のリムのうちの1つ又は2つ以上を第3の組織増強ブロック内のチャネルに通すことと、
前記第3の組織増強ブロックの一端部が前記第1の組織増強ブロックの第1の端部に近接し、前記第3の組織増強ブロックの第2の対向端部が前記第2の組織増強ブロックの第2の端部に近接するように、前記第3の組織増強ブロックを前記外科的修復部位に送達することであって、前記第1の組織増強ブロックの前記第1の端部が前記第1の内側アンカーに近接し、前記第2の組織増強ブロックの前記第2の端部が前記第2の外側アンカーに近接する、送達することと、を更に含み、
前記第1及び第2の縫合糸の前記第2の縫合糸リムを第2の外側縫合糸アンカーに連結することは、前記第3の組織増強ブロックが前記外科的修復部位に送達された後に生じる、実施態様14に記載の方法。
(17) 前記組織増強ブロックが、布地、プラスチック、合成ポリマー、天然ポリマー、コラーゲン、コラーゲン足場、再構成コラーゲン、生体自家移植結合組織、生体同種移植結合組織、生体異種移植結合組織、ヒト真皮マトリックス、ブタ真皮マトリックス、ウシ真皮マトリックス、骨膜組織、心膜組織、及び筋膜のうちの少なくとも1つを含む、実施態様13に記載の方法。
(18) 前記組織増強ブロックがコラーゲンを含む、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記組織増強ブロックの幅が少なくとも6ミリメートルである、実施態様13に記載の方法。
(20) 折り畳み可能な軟組織修復システムであって、
組織増強足場であって、
第1の材料層と、
組織対向面と、
前記組織対向面と反対側の第2の表面と、を有する、組織増強足場を備え、
前記第1の材料層が、前記材料の長さの少なくとも一部分にわたる少なくとも1つの折り畳み軸を形成する1つ又は2つ以上の侵入機構を備え、
前記1つ又は2つ以上の侵入機構は、前記組織増強足場が前記少なくとも1つの折り畳み軸の周りで折り畳まれて、前記少なくとも1つの折り畳み軸に対する前記組織増強足場の挿入プロファイルを低減することを可能にする、折り畳み可能な軟組織修復システム。
(21) 前記組織対向面が、第1の折り畳み軸に沿って第1の侵入機構を画定し、前記第1の侵入機構が、前記材料の折り畳みを第1の方向に付勢するように構成され、
前記第2の表面が、第2の折り畳み軸に沿って第2の侵入機構を画定し、前記第2の侵入機構が、前記材料の折り畳みを前記第1の方向とは反対の第2の方向に付勢するように構成されている、実施態様20に記載の折り畳み可能な軟組織修復システム。
(22) 前記1つ又は2つ以上の侵入機構のそれぞれが、各折り畳み軸に沿って前記内側縁部から前記外側縁部への前記材料の切れ目を画定する、実施態様20に記載の折り畳み可能な軟組織修復システム。
(23) 前記1つ又は2つ以上の侵入機構のそれぞれが、各折り畳み軸に沿って前記内側縁部から前記外側縁部への前記材料の切り欠きチャネルを画定する、実施態様20に記載の折り畳み可能な軟組織修復システム。
(24) 前記1つ又は2つ以上の侵入機構が、前記折り畳み軸に沿って離間された前記材料を貫通する複数の開口部を画定する、実施態様20に記載の折り畳み可能な軟組織修復システム。
(25) 組織増強足場が、布地、プラスチック、合成ポリマー、天然ポリマー、コラーゲン、コラーゲン足場、再構成コラーゲン、生体自家移植結合組織、生体同種移植結合組織、生体異種移植結合組織、ヒト真皮マトリックス、ブタ真皮マトリックス、ウシ真皮マトリックス、骨膜組織、心膜組織、及び筋膜のうちの少なくとも1つを含む、実施態様20に記載の折り畳み可能な軟組織修復システム。
(26) 前記組織増強ブロックがコラーゲンを含む、実施態様25に記載の折り畳み可能な軟組織修復システム。