本明細書で提供されている見出しは、単に便宜上のものに過ぎず、特許請求されている発明の範囲または意味に必ずしも影響を与えるとは限らない。
本開示は、血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の上のターゲット組織部位への穿刺針の低侵襲性の経カテーテル送達を提供するためのデバイス、システム、および方法に関する。本明細書で説明されているような穿刺針は、送達カテーテルおよび穿刺針が曲がりくねった解剖学的経路を通してターゲット組織部位へ前進させられる間に、穿刺針を受け入れる送達カテーテルに対する穿刺針の軸線方向の回転を低減させるかまたは排除する構成を有することが可能である。
特定の好適な実施形態および例が下記に開示されているが、本発明の主題は、具体的に開示されている実施形態を超えて、他の代替的な実施形態および/または使用にまで、また、その修正例および均等物にまで及ぶ。したがって、ここから生じる可能性のある特許請求の範囲は、下記に説明されている特定の実施形態のいずれによっても限定されない。たとえば、本明細書で開示されている任意の方法またはプロセスにおいて、方法またはプロセスの行為または動作は、任意の適切なシーケンスで実施され得り、任意の開示されている特定のシーケンスに必ずしも限定されるとは限らない。さまざまな動作が、特定の実施形態を理解する際に役立つ可能性のある様式で、複数の個別の動作として順番に説明されている可能性がある。しかし、説明の順序は、これらの動作が順序に依存するものであるということを暗示するように解釈されるべきではない。追加的に、本明細書で説明されている構造体、システム、および/またはデバイスは、一体化されたコンポーネントとして、または、別個のコンポーネントとして具現化され得る。さまざまな実施形態を比較する目的のために、これらの実施形態の特定の態様および利点が説明されている。必ずしもすべてのそのような態様または利点が、任意の特定の実施形態によって実現されるとは限らない。したがって、たとえば、さまざまな実施形態は、同様に本明細書で教示または示唆され得る他の態様または利点を必ずしも実現することなく、本明細書で教示されるような1つの利点または利点のグループを実現または最適化する様式で実施され得る。
特定の標準的な解剖学的な場所の用語が、本明細書で使用され、好適な実施形態に対して、動物(および、すなわち人間)の解剖学的構造を指す。特定の空間的に相対的な用語(たとえば、「外側」、「内側」、「上側」、「下側」、「下方」、「上方」、「垂直方向」、「水平方向」、「上部」、「底部」、および、同様の用語など)が、1つのデバイス/要素または解剖学的構造体と別のデバイス/要素または解剖学的構造体との空間的な関係を説明するために本明細書で使用されているが、これらの用語は、図面に図示されているように、要素/構造体間の位置関係を説明するために、説明のしやすさのために本明細書で使用されているということが理解される。空間的に相対的な用語は、図面に示されている配向に加えて、使用または動作において、要素/構造体の異なる配向を包含することを意図しているということが理解されるべきである。たとえば、別の要素/構造体の「上方」として説明されている要素/構造体は、対象の患者または要素/構造体の代替的な配向に関して、そのような他の要素/構造体の下方または横にある位置を表す可能性があり、その逆もまた同様である。
低侵襲性の手順において、血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中への典型的な穿刺針の経カテーテル送達は、穿刺針の軸線方向の配向を信頼性高く制御することの難しさに起因して、困難である可能性がある。穿刺針は、望ましくないことには、血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中からアクセス可能なターゲット部位に到達するための解剖学的経路の中の1つまたは複数のベンドを通して挿入されるときに、その長手方向軸線の周りに回転する可能性がある。穿刺針は、送達カテーテルの中に受け入れられ得る。典型的な穿刺針は、送達カテーテルおよび/または穿刺針がターゲット組織部位へ前進させられる間に、送達カテーテルに対して軸線方向に回転することが可能であり、それによって、穿刺針が送達カテーテルに対してミスアライメント状態になることを結果として生じさせる。穿刺針のミスアライメントは、送達カテーテルからの穿刺針の展開を妨げる可能性があり、および/または、穿刺針が送達カテーテルから延在させられるときに、穿刺針の退出軌道をシフトさせ、それによって、ターゲット組織部位における組織の効果的な穿刺を妨げる可能性がある。
冠状静脈洞の中への穿刺針の経カテーテル送達は、左心房から冠状静脈洞を分離する左心房壁の中に開口部を形成するための手順において実施され得る。左心房壁の中の開口部は、左心房壁への医療用デバイスインプラントおよび/または治療の送達のために形成され得る。たとえば、シャントデバイスは、左心房壁の中の開口部の中へ送達され、上昇した左心房圧を処置するために、左心房から冠状静脈洞の中への血流導管を提供することが可能である。冠状静脈洞の中への典型的な穿刺針の経カテーテル送達は、送達カテーテルルーメンの中の穿刺針の望ましくない軸線方向の回転を結果として生じさせ、それによって、穿刺針の配向における有意なオフセットをもたらす可能性がある。ルーメンの中での穿刺針の正しくない配向は、左心房壁の上での所望の開口部形成を妨害または妨げる可能性があり、それは、医療用デバイスインプラントの不適正な設置、および/または、不十分な治療送達に寄与する可能性がある。
本開示は、ターゲット組織部位への穿刺針の低侵襲性の経カテーテル送達に関するデバイス、システム、および方法を提供する。本明細書で説明されているのは、穿刺針が解剖学的経路の中の1つまたは複数のベンドを通してターゲット部位へ挿入されるときに、所望の軸線方向の配向を維持するように構成されている穿刺針である。いくつかの実施形態において、穿刺針システムは、穿刺針と、穿刺針を受け入れるように構成されている送達カテーテルとを含むことが可能である。送達カテーテルは、穿刺針を受け入れるように構成されている穿刺針ルーメンと、遠位部分の上の側部出口開口部とを含むことが可能であり、側部出口開口部は、組織を穿孔するために、穿刺針がそれを通って延在することを可能にするように構成されている。穿刺針は、送達カテーテルルーメン壁部と係合するように構成されている1つまたは複数の特徴を含み、送達カテーテルに対する穿刺針の遠位部分の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺針の遠位部分は、アンカー部分および湾曲した穿刺部分を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分は、組織を穿孔するように構成されている穿刺先端部に関連付けられる第1の端部と、アンカー部分に連結されている第2の端部とを有することが可能である。アンカー部分は、送達カテーテルルーメン壁部と相互作用するように構成されており、湾曲した穿刺部分の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。アンカー部分は、湾曲した穿刺部分の遠位に延在する一部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分の遠位に延在するアンカー部分の一部分は、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメン壁部の一部分と係合し、湾曲した穿刺部分の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。
いくつかの実施形態において、アンカー部分は、1つまたは複数のベンドにおいて合流する複数の部分を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分およびアンカー部分が、ジグザグ形状を含むことができるようになっている。いくつかの実施形態において、アンカー部分の複数の部分は、それぞれ線形または実質的に線形になっていることが可能である。たとえば、アンカー部分の複数の部分は、弛緩状態において、線形または実質的に線形になっていることが可能である。線形のまたは実質的に線形の部分は、可撓性であることが可能であり、アンカー部分の一部分が、曲がりくねった解剖学的経路を通して前進させられている間に送達カテーテルが曲がるときに、送達カテーテルルーメンの中で湾曲した構成をとることができるようになっている。いくつかの実施形態において、アンカー部分は、1つの可撓性の部分であることが可能であり、1つの可撓性の部分は、ターゲット組織部位にまたはそれに近接して位置決めされているときに、湾曲した形状をとるように構成されている。いくつかの実施形態において、アンカー部分の複数の部分は、それぞれ湾曲していることが可能であり、たとえば、事前形成された湾曲を含む。いくつかの実施形態において、アンカー部分は、1つの湾曲した部分であることが可能である。たとえば、アンカー部分は、事前形成された湾曲した部分であることが可能である。1つまたは複数の事前形成された湾曲したアンカー部分は可撓性であり、曲がりくねった解剖学的経路を通して、および/または、ターゲット組織部位にもしくはそれに近接して、穿刺針の前進を促進させることが可能である。
いくつかの実施形態において、本明細書で説明されている穿刺針のうちの1つまたは複数は、湾曲した穿刺部分および/またはアンカー部分を含むことが可能であり、それは、非円形の形状を有する横方向断面を有しており、たとえば、穿刺針に関して低減されたプロファイルを提供する。いくつかの実施形態において、横方向断面は、長方形のまたは実質的に長方形の形状を有することが可能である。代替的に、いくつかの実施形態において、横方向断面は、丸みを帯びた形状(円形のまたは実質的に円形の形状を含む)を有することが可能である。横方向断面は、穿刺針の長手方向軸線に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。
いくつかの実施形態において、本明細書で説明されている穿刺針および/または穿刺針システムは、左心房壁の上のターゲット部位にアクセスするために冠状静脈洞の中へ位置決めするように構成され得る。本明細書で説明されているような穿刺針は、左心房壁に開口部を形成するために使用され得り、医療用インプラントデバイス(シャントデバイス(たとえば、膨張可能なシャントデバイスなど)を含む)が、左心房壁の上に位置決めされ得るようになっている。シャントデバイスは、上昇した左心房圧を緩和するために、左心房から冠状静脈洞の中への血流経路を提供することが可能である。
穿刺針システムは、冠状静脈洞口を介して右心房から冠状静脈洞の中へ前進させられ得る。右心房は、上大静脈(SVC)を介して、または、下大静脈(IVC)を介してアクセスされ得る。経頸静脈アプローチまたは経鎖骨下アプローチが、上大静脈を介して右心房にアクセスするために使用され得る。代替的に、経大腿動脈アプローチが、穿刺針システムを下大静脈の中へ位置決めし、下大静脈から右心房の中へ位置決めするために使用され得る。冠状静脈洞にアクセスするために、穿刺針システムは、解剖学的経路の中の1つまたは複数のベンドを横断することが可能である。1つまたは複数のベンドは、穿刺針を軸線方向に回転させる傾向がある可能性がある。たとえば、穿刺針システムを右心房から冠状静脈洞口を介して冠状静脈洞の中へ前進させることは、1つまたは複数のベンドを伴う可能性があり、1つまたは複数のベンドは、穿刺針に捩じり力を働かせることを結果として生じさせ、穿刺針を回転させる傾向がある可能性がある。アンカー部分は、送達カテーテルルーメン壁部の1つまたは複数の部分と係合し、湾曲した穿刺部分の軸線方向の回転を低減させるかまたは排除し、湾曲した穿刺部分の近位にある穿刺針の一部分の任意の軸線方向の回転から、湾曲した穿刺部分の軸線方向の配向を効果的に切り離すことが可能である。アンカー部分は、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメン壁部の一部分と係合することが可能であり、湾曲した穿刺部分の軸線方向の配向が、穿刺針のより近位の部分の軸線方向の回転によって影響を受けないかまたは実質的に影響を受けないようになっている。
いくつかの実施形態において、本明細書で説明されている穿刺針のうちの1つまたは複数は、一体的に形成されているアンカー部分および湾曲した穿刺部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分および湾曲した穿刺部分は、1つの単一の細長い部分を使用して一体的に形成され得る。たとえば、単一の細長い部分は、単一の材料のピース(たとえば、単一の金属材料のピース、単一のポリマー材料のピース)から形状決めされ得る。いくつかの実施形態において、単一の材料のピースは、アンカー部分および湾曲した穿刺部分を提供するために分割され得る。たとえば、湾曲した穿刺部分は、材料のピースから掘り出されおよび/またはカットされ、湾曲した穿刺部分を材料のピースの残りの部分から分離することが可能であり、残りの部分は、アンカー部分を含む。いくつかの実施形態において、アンカー部分および湾曲した穿刺部分を単一の材料のピースから形成することは、より故障しやすい場所(たとえば、2つの材料のピースが一緒に接合される場所など)を低減させるかまたは排除することが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分および湾曲した穿刺部分は、一緒に接合される(たとえば、結合、溶接、接着)複数の個別の材料のピースを使用して形成され得る。
穿刺針および/または穿刺針システムが、主に、心臓にアクセスするために使用されるものとして、本明細書で説明されているが、穿刺針および/または穿刺針システムの使用は、そのように限定されないということが理解されることとなる。穿刺針および/または穿刺針システムは、任意の数の血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器にアクセスするために使用され得り、それは、穿刺針を軸線方向に回転させる傾向があり得る1つまたは複数のベンドを有する解剖学的経路を通して、穿刺針および/または穿刺針システムを前進させることを伴う。
「関連付けられる」という用語は、その広範な通常の意味に従って、本明細書で使用されている。たとえば、第1の特徴、要素、コンポーネント、デバイス、または部材が第2の特徴、要素、コンポーネント、デバイス、または部材に「関連付けられる」ものとして説明されている場合、そのような説明は、第1の特徴、要素、コンポーネント、デバイス、または部材が、直接的または間接的であるかにかかわらず、第2の特徴、要素、コンポーネント、デバイス、または部材に物理的に連結されているか、それに取り付けられているか、もしくは、それに接続されているか、それと一体化されているか、少なくとも部分的にその中に埋め込まれているか、または、その他の方法でそれに物理的に関係付けられているということを示すものとして理解されるべきである。
本明細書における「カテーテル」および/または「送達カテーテル」への言及は、一般的に、たとえば、心房または冠状静脈洞の中に位置決めするなどのために、器具をスライド可能に受け入れるように構成されている内側ルーメンを含む任意のタイプの細長いチューブ状の送達デバイスを指すかまたはそれに適用することが可能である(たとえば、送達シースおよび/またはカニューレを含む)。
本開示を理解することを支援するために、心臓1のさまざまな特徴が、図1を参照して説明される。心臓1は、4つのチャンバー、すなわち、左心房2、左心室3、右心室4、および右心房5を含む。筋肉の壁部(中隔10と称される)が、左心房2および右心房5を分離し、また、左心室3および右心室4を分離している。心臓1を通る血流は、4つの弁(僧帽弁6、大動脈弁7、三尖弁8、および肺動脈弁9)によって、少なくとも部分的に制御される。僧帽弁6は、左心房2および左心室3を分離しており、それらの間の血流を制御する。大動脈弁7は、左心室3および大動脈12を分離しており、左心室3と大動脈12との間の血流を制御する。三尖弁8は、右心房5および右心室4を分離しており、それらの間の血流を制御する。肺動脈弁9は、右心室4および肺動脈11を分離し、それらの間の血流を制御する。
健康的な心臓では、心臓弁は、心周期のさまざまな段階(たとえば、弛緩および収縮)の間に存在する圧力勾配に応答して適正に開閉し、心臓のそれぞれの領域および/または血管への血液のフローを少なくとも部分的に制御することが可能である。身体の残りの部分から到着する脱酸素化された血液は、一般的に、肺に輸送するために、心臓の右側に流れ込み、肺からの酸素化された血液は、一般的に、身体の残りの部分に輸送するために、心臓の左側に流れ込む。心室拡張期の間に、脱酸素化された血液は、下大静脈15および上大静脈16から右心房5の中に到着し、右心室4に流入し、酸素化された血液は、肺静脈から左心房2の中に到着し、左心室3に流入する。心室収縮期の間に、右心室4からの脱酸素化された血液は、(たとえば、左肺動脈14および右肺動脈13を介して)肺に輸送するために、肺動脈11に流入することが可能であり、酸素化された血液は、身体の残りの部分に輸送するために、左心室3から大動脈12へ流れることが可能である。
複数の条件が、左心房の中の通常よりも高い圧力に寄与する可能性がある。僧帽弁の機能障害は、左心房圧の上昇に寄与する可能性がある。僧帽弁逆流および/または狭窄などのような疾患は、左心房から左心室へ血液をポンプ送りする際の困難性を結果として生じさせる可能性があり、左心房の中の圧力の上昇に寄与する。弁狭窄は、弁が狭くなるかまたは閉塞されることを引き起こす可能性がある。僧帽弁狭窄は、左心房から左心室への血流を制限することが可能である。弁逆流は、弁が適正に閉じないときに起こる。たとえば、逆流は、弁尖の不適正な接合に起因して起こる可能性がある。僧帽弁逆流は、左心室3が収縮するときに、左心室3から左心房2の中へ戻る血流漏出を結果として生じさせることが可能である。左心房2から左心室3の中への血液のフローの制限、および、左心室3から左心房2の中へ戻る血流漏出は、両方とも、心房圧の上昇に寄与する可能性がある。また、左心室3の機能障害も、左心房圧の上昇に寄与する可能性がある。左心房圧の上昇は、左心房の肥大をもたらし、運動中の息切れ、疲労、胸痛、失神、不整脈、および、脚や足の腫れなどのような症状を引き起こす可能性がある。
図2は、心臓1の別の図であり、左心房2の周りの冠状静脈洞18を示している。左心房圧の上昇を軽減するために、導管が、より低い圧力による左心房2から心臓の一部分の中への血流を可能にするために提供され得る(たとえば、冠状静脈洞18など)。導管が、冠状静脈洞18に隣接して左心房2の壁部の上に形成され、左心房2から冠状静脈洞18の中への血流を可能にすることができる。冠状静脈洞18は、冠状静脈から血液を受け入れ、右心房5の中へ排出する。左心房2から冠状静脈洞18の中へ迂回された血液は、次いで、右心房5の中へ送達され得る。シャントデバイスが、左心房壁の上の場所(たとえば、冠状静脈洞18からアクセス可能な場所など)に位置決めされ、左心房2から冠状静脈洞18の中への血流経路を形成することが可能である。冠状静脈洞18の中へのアクセスは、右心房5の中へナビゲートすること、および、冠状静脈洞口17を通して進入することを含むことが可能である。
図3は、穿刺針100の例の斜視図である。穿刺針100は、送達カテーテルがターゲット組織部位に前進させられる間に、送達カテーテルの中に受け入れられ得る。穿刺針100の遠位部分102は、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170を含むことが可能である。たとえば、穿刺針100は、細長い部分110を含むことが可能であり、細長い部分110の遠位部分112は、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170を含むことが可能である。穿刺針100は、送達カテーテルが曲がりくねった解剖学的経路を通して前進させられるときに、送達カテーテルの中の湾曲した穿刺部分120の軸線方向の回転を排除するかまたは低減させる構成を有することが可能である。アンカー部分170は、送達カテーテルのルーメン壁部の1つまたは複数の部分と係合し、送達カテーテルに対する湾曲した穿刺部分120の回転を低減させるかまたは排除するように構成され得る。アンカー部分170は、湾曲した穿刺部分120の遠位に延在する一部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120の遠位に延在するアンカー部分170の一部分は、送達カテーテルルーメンの壁部の対応部分と係合し、湾曲した穿刺部分120に関して所望の軸線方向の配向を維持することを促進させることが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分170および湾曲した穿刺部分120の両方は、送達カテーテルルーメン壁部の1つまたは複数の部分と係合し、湾曲した穿刺部分120の回転を低減させるかまたは排除するように構成され得る。本明細書でさらに詳細に説明されているように、穿刺針100が送達カテーテルの中にまたは実質的にその中に位置決めされている間に(たとえば、穿刺針100が後退状態にある間などに)、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、送達カテーテルルーメン壁部の対応部分と係合し、湾曲した穿刺部分120の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。
湾曲した穿刺部分120は、穿刺先端部180に関連付けられた第1の端部122を含むことが可能である。穿刺先端部180は、ターゲット組織部位において組織を穿孔するように構成され得る。湾曲した穿刺部分120は、アンカー部分170に連結されている第2の端部124を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分120の曲率半径は、組織穿刺および/またはターゲット組織部位における所望の開口部の形成を促進させるように選択され得る。湾曲は、ターゲット組織部位における組織の中への穿刺針100の挿入を促進させることが可能である。その理由は、湾曲した穿刺部分120が送達カテーテルから延在させられるからである。湾曲した穿刺部分120は、事前形成された湾曲を含むことが可能であり、事前形成された湾曲は、穿刺針100が血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中に位置決めされている間に、ターゲット組織部位にアクセスすることを促進させ、ターゲット組織部位の効果的な穿刺を促進させるように構成されている。たとえば、弛緩状態において、湾曲した穿刺部分120が、冠状静脈洞の中に位置決めされた送達カテーテルの側部出口開口部から延在させられている間に、湾曲した穿刺部分120の事前形成された湾曲の曲率半径は、左心房壁の上のターゲット組織部位にアクセスすることおよび/または穿刺することを促進させることが可能である。湾曲した穿刺部分120は、形状記憶材料を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分120が、それが送達カテーテルルーメンから解放された後に、湾曲した構成をとることができるようになっている。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120は、円形のセグメントを含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分120は、半円形を含むことが可能である。図3を参照すると、湾曲した穿刺部分120は、近位に配向され得る。たとえば、湾曲した穿刺部分120の内側縁部は、近位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分120の凹形部分の少なくとも一部分が、近位に配向されるようになっている。いくつかの実施形態において、穿刺先端部180は、近位を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部180は、横方向を指すことが可能である。
図3を参照すると、アンカー部分170は、第1のアンカー部分130および第2のアンカー部分140を含むことが可能である。第1のアンカー部分130は、第1の端部132および第2の端部134を含むことが可能である。第1のアンカー部分130の第1の端部132は、湾曲した穿刺部分120の第2の端部124に連結され得る。たとえば、第1のアンカー部分130の第1の端部132は、第1のベンド126において、湾曲した穿刺部分120の第2の端部124と合流することが可能である。第1のベンド126は、遠位にまたは実質的に遠位に配向され得る。いくつかの実施形態において、第1のベンド126の凹形部分の少なくとも一部分は、遠位に配向されている。たとえば、第1のベンド126は、鋭角を含むことが可能であり、ここで、鋭角は、遠位にまたは実質的に遠位に配向されている。
第1のアンカー部分130および第2のアンカー部分140は、第2のベンド136において合流することが可能である。第2のアンカー部分140は、第1の端部142を含むことが可能であり、第2のアンカー部分140の第1の端部142は、第1のアンカー部分130の第2の端部134に連結され得る。第2のアンカー部分140の第1の端部142、および、第1のアンカー部分130の第2の端部134は、第2のベンド136において合流することが可能である。第2のベンド136は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、第2のベンド136の凹形部分の少なくとも一部分は、近位に配向されている。たとえば、第2のベンド136は、鋭角を含むことが可能であり、鋭角は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、第1のベンド126および第2のベンド136は、対向するまたは実質的に対向する配向を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1のベンド126および第2のベンド136は、鋭角をそれぞれ含むことが可能であり、鋭角は、対向するまたは実質的に対向する配向を含むことが可能である。第2のアンカー部分140は、第1の端部142から近位に延在することが可能である。
いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分130および第2のアンカー部分140は、線形のまたは実質的に線形の部分をそれぞれ含むことが可能である。本明細書で説明されているように、第1のベンド126および第2のベンド136は、鋭角をそれぞれ含み、対向するまたは実質的に対向する配向を有することが可能である。湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、一緒にジグザグ形状を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分130および第2のアンカー部分140は、それぞれ、線形のまたは実質的に線形の部分であることが可能であり、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170が、一緒に「z」字形状を含むことができるようになっている。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分130および第2のアンカー部分140は、可撓性であることが可能であり、第1のアンカー部分130および第2のアンカー部分140が、湾曲した構成をとり、アンカー部分170がその中に位置決めされている血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の湾曲に一致することができるようになっている。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分130および第2のアンカー部分140のフレキシビリティーは、曲がりくねった解剖学的経路を通る穿刺針100の前進を促進させることが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、同じ平面および/または平行な平面の中にあることが可能である。湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、横に置かれるときに、平坦にまたは実質的に平坦に置くことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分120、第1のアンカー部分130、および、第2のアンカー部分140は、すべて、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120、第1のアンカー部分130、および、第2のアンカー部分140、ならびに、穿刺先端部180は、すべて同じ平面の中にあることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、同じ平面の中に対応部分を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分120、第1のアンカー部分130、および、第2のアンカー部分140のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、湾曲した穿刺部分120、第1のアンカー部分130、および、第2のアンカー部分140が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在する部分をそれぞれ含むようになっている。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120は、丸みを帯びた形状(円形のまたは実質的に円形の形状を含む)を含む横方向断面を含むことが可能である。代替的に、横方向断面は、多角形形状(たとえば、長方形のまたは実質的に長方形の形状など)を含む、非円形の形状を含むことが可能である。非円形の断面形状は、穿刺針100に関して低減されたプロファイルを提供することが可能である。湾曲した穿刺部分120の横方向断面は、湾曲の凹面に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。いくつかの実施形態において、アンカー部分170は、丸みを帯びた形状(円形形状を含む)を含む横方向断面を含むことが可能である。代替的に、横方向断面は、多角形形状(たとえば、長方形のまたは実質的に長方形の形状など)を含む、非円形の形状を含み、たとえば、穿刺針100に関して低減されたプロファイルを提供することが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分170の一部分の横方向断面は、穿刺針100の長手方向軸線に対しておよび/またはアンカー部分170の一部分の長手方向軸線に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、一体的に形成され得る。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、単一の細長い部分の一部であることが可能である。たとえば、細長い部分110の遠位部分112は、湾曲した穿刺部分120、第1のアンカー部分130、および、第2のアンカー部分140を含むことが可能である。第1のアンカー部分130は、第1の細長い遠位部分であることが可能である。第2のアンカー部分140は、第2の細長い遠位部分であることが可能である。本明細書で説明されているように、湾曲した穿刺部分120は、第1の端部122に関連付けられる穿刺先端部180を有することが可能である。湾曲した穿刺部分120は、第1の端部122から第1のベンド126へ延在することが可能である。第1のベンド126は、遠位に配向された第1の鋭角を有することが可能である。第1の細長い遠位部分(または、第1のアンカー部分130)は、第1のベンド126において湾曲した穿刺部分120と合流することが可能である。第1の細長い遠位部分は、第1のベンド126から第2のベンド136へ延在することが可能である。第2のベンド136は、近位に配向された第2の鋭角を有することが可能である。第1の細長い遠位部分は、第2のベンド136において第2の細長い遠位部分(または、第2のアンカー部分140)と合流することが可能である。第2の細長い遠位部分は、第2のベンド136から近位に延在することが可能である。第2のベンド136は、湾曲した穿刺部分120の遠位にあることが可能である。
いくつかの実施形態において、第1のベンド126および第2のベンド136は、鋭いおよび/または尖ったベンドをそれぞれ含むことが可能である。いくつかの実施形態において、鋭いおよび/または尖ったベンドは、穿刺針100の遠位部分102に関するプロファイルの低減を促進させることが可能である。
本明細書で説明されているように、アンカー部分170は、湾曲した穿刺部分120の遠位にある少なくとも一部分を含むことが可能である。第1のアンカー部分130の一部分、および、第2のアンカー部分140の一部分は、湾曲した穿刺部分120の遠位にあることが可能である。たとえば、第2のベンド136は、湾曲した穿刺部分120の遠位にあることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120の遠位にあるアンカー部分170の一部分は、送達カテーテルルーメン壁部の1つまたは複数の部分と係合し、湾曲した穿刺部分120の所望の配向を維持することを促進させることが可能である。穿刺針100は、送達カテーテルルーメンの中に事前に装填され得り、たとえば、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、側部出口開口部に近接または隣接して位置決めされており、側部出口開口部は、それを通る穿刺針100の延在を可能にするように構成されている。
本明細書でさらに詳細に説明されているように、アンカー部分170は、穿刺針100が後退状態および展開状態の両方になっている間に、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメンの一部分の中に受け入れられるように構成されている一部分を含むことが可能である。たとえば、側部出口開口部の近位にあるルーメン壁部の任意の部分とではなく、側部出口開口部の遠位にあるルーメン壁部の一部分とアンカー部分170を係合および/または相互作用させることは、アンカー部分170の軸線方向の配向の安定化を促進させ、それによって、湾曲した穿刺部分120の軸線方向の配向の安定化を促進させることが可能である。送達カテーテルが曲がりくねった解剖学的経路を通して前進させられる間に、穿刺針100に働かされる捩じり力、および/または、穿刺針100の近位部分の任意の回転にかかわらず、湾曲した穿刺部分120の所望の軸線方向の配向は、維持されるかまたは実質的に維持され得る。側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメン壁部の一部分とアンカー部分170を係合させることは、穿刺針100の近位部分の任意の軸線方向の回転を湾曲した穿刺部分120から切り離すことが可能であり、湾曲した穿刺部分120が送達カテーテルに対して整合されたままになることを可能にする。いくつかの実施形態において、穿刺針100が送達カテーテルルーメンの中に位置決めされている間に、および、送達カテーテルが曲がりくねった解剖学的経路を通してターゲット組織部位へ前進させられる間に、湾曲した穿刺部分120は、穿刺針100の長手方向軸線の周りでの回転を示さないかまたはその回転の低減を示すことが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170の両方が、送達カテーテルルーメン壁部の対応部分と係合し、湾曲した穿刺部分120の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。たとえば、遠位部分102の中のベンド126、136は、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170が半径方向に延在する傾向を有するようすることが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170は、バネ荷重式になっていることが可能である。半径方向に延在する傾向は、穿刺針100と送達カテーテルのルーメン壁部との間の接触を増加させることが可能である。穿刺針100とルーメン壁部との間の接触の増加は、湾曲した穿刺部分120の位置および/または配向の固定を促進させ、湾曲した穿刺部分120の回転を低減させるかまたは防止することが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分170および湾曲した穿刺部分120が半径方向に延在する傾向は、穿刺針100を展開させるときに、側部出口開口部を通る湾曲した穿刺部分120の延在を促進させることが可能である。
図4は、穿刺針200の例を示している。穿刺針200の遠位部分202は、複数のベンドを含むことが可能であり、ベンドのそれぞれは、丸みを帯びた構成を有することが可能である。穿刺針200の遠位部分202は、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270を含むことが可能である。アンカー部分270は、湾曲した穿刺部分220の遠位に延在する少なくとも一部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺針200は、細長い部分210を含むことが可能であり、細長い部分210の遠位部分212は、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270を含むことが可能である。
図4を参照すると、湾曲した穿刺部分220は、穿刺先端部280に関連付けられる第1の端部222と、アンカー部分270に連結されている第2の端部224とを含むことが可能である。湾曲した穿刺部分220は、図3を参照して説明されている湾曲した穿刺部分120の1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分220は、円形のセグメント(たとえば、半円形など)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220は、近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、穿刺先端部280は、近位を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部280は、横方向を指すことが可能である。
アンカー部分270は、第1の端部232および第2の端部234を含む第1のアンカー部分230と、第1の端部242を含む第2のアンカー部分240とを含むことが可能である。第1のアンカー部分230の第1の端部232は、湾曲した穿刺部分220の第2の端部224に連結され得る。たとえば、第1のアンカー部分230の第1の端部232は、第1のベンド226において、湾曲した穿刺部分220の第2の端部224と合流することが可能である。図4に示されているように、第1のベンド226は、遠位にまたは実質的に遠位に配向され得る。たとえば、第1のベンド226の凹形部分は、遠位にまたは実質的に遠位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能である。第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240は、第2のベンド236において合流することが可能である。第2のアンカー部分240の第1の端部242は、第1のアンカー部分230の第2の端部234に連結され得る。第2のアンカー部分240の第1の端部242、および、第1のアンカー部分230の第2の端部234は、第2のベンド236において合流することが可能である。いくつかの実施形態において、第1のベンド226および第2のベンド236は、対向するまたは実質的に対向する配向を含むことが可能である。第2のベンド236は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。たとえば、第2のベンド236の凹形部分は、近位にまたは実質的に近位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能である。第2のアンカー部分240は、第2のベンド236から近位に延在することが可能である。
いくつかの実施形態において、第1のベンド226および第2のベンド236のうちの一方または両方は、丸みを帯びていることが可能である(たとえば、円弧状の形状を含む)。第1のベンド226および第2のベンド236の一方または両方は、円形または楕円形のセグメントを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1のベンド226および第2のベンド236の両方が、丸みを帯びていることが可能である(たとえば、円形のセグメントを含む)。いくつかの実施形態において、弛緩状態にある間に(たとえば、穿刺針200が送達カテーテルルーメンの中にないときなど)、第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240は、互いに平行であるかまたは実質的に平行であることが可能である。いくつかの実施形態において、第2のベンド236は、半円形を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1のベンド226は、半円形を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240は、互いに平行でない。いくつかの実施形態において、第2のベンド236は、鋭角を含むことが可能である。鋭角は、近位にまたは実質的に近位に配向され得り、たとえば、第2のベンド236の凹形部分は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。
第1のベンド226および第2のベンド236は、第1のベンド226および第2のベンド236のそれぞれの対向する部分が、送達カテーテルルーメン壁部の対向する部分に接触することができるように、それぞれサイズ決めされ得る。いくつかの実施形態において、ベンド226、236と送達カテーテルルーメン壁部との間の接触は、穿刺針200の遠位部分202の軸線方向の回転を低減させるかまたは防止し、それによって、湾曲した穿刺部分220の所望の配向を維持することが可能である。
いくつかの実施形態において、アンカー部分270および送達カテーテルルーメン壁部の係合は、湾曲した穿刺部分220の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。湾曲した穿刺部分220の遠位にあるアンカー部分270の一部分は、穿刺針200が後退状態および展開状態の両方にある間に、送達カテーテルの側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメンの一部分の中に受け入れられ得る。第1のアンカー部分230の一部分、および、第2のアンカー部分240の一部分は、湾曲した穿刺部分220の遠位にあることが可能である。たとえば、第2のベンド236は、湾曲した穿刺部分220の遠位にあることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220の遠位にあるアンカー部分270の一部分は、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメン壁部の1つまたは複数の部分と係合し、湾曲した穿刺部分220の所望の配向を維持することを促進させることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270の両方が、送達カテーテルルーメン壁部の対応部分と係合し、湾曲した穿刺部分220の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。
穿刺針200は、図3を参照して説明されている穿刺針100の1つまたは複数の他の特徴を含むことが可能である。たとえば、第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240は、線形のまたは実質的に線形の部分をそれぞれ含むことが可能である。第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240は、それぞれ線形のまたは実質的に線形の部分であることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270は、ジグザグ形状(たとえば、「z」字形状を含む)を一緒に形成することが可能である。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240は、可撓性であることが可能であり、アンカー部分230、240が、湾曲した構成をとり、アンカー部分270がその中へ位置決めされている血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の湾曲に一致することができるようになっている。第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240のフレキシビリティーは、曲がりくねった解剖学的経路を通る穿刺針200の前進を促進させることが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270は、同じ平面および/または平行な平面の中にあることが可能であり、たとえば、同じ平面および/または平行な平面の中にある線に沿って延在している。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220、第1のアンカー部分230、第2のアンカー部分240、第1のベンド226、第2のベンド236、および穿刺先端部280は、すべて同じ平面の中にあることが可能である。湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270は、横に置かれるときに、平坦にまたは実質的に平坦に置くことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270は、同じ平面の中に対応部分を含むことが可能である。たとえば、穿刺先端部280、湾曲した穿刺部分220、第1のアンカー部分230、第1のベンド226、第2のアンカー部分240、および、第2のベンド236のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、穿刺先端部280、湾曲した穿刺部分220、第1のアンカー部分230、第1のベンド226、第2のアンカー部分240、および、第2のベンド236が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在する部分をそれぞれ含むようになっている。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270は、一体的に形成され得る。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220およびアンカー部分270は、単一の細長い部分の一部であることが可能である。たとえば、細長い部分210の遠位部分212は、湾曲した穿刺部分220、第1のベンド226、第1のアンカー部分230、第2のベンド236、および、第2のアンカー部分240を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分220、第1のベンド226、第1のアンカー部分230、第2のベンド236、および、第2のアンカー部分240の横方向断面は、丸みを帯びた形状(円形形状を含む)を含む横方向断面を含むことが可能である。代替的に、横方向断面は、多角形形状(たとえば、長方形形状など)を含む、非円形の形状を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分220、第1のベンド226、および、第2のベンド236の横方向断面は、それぞれの凹面の凹面に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分230および第2のアンカー部分240の横方向断面は、アンカー部分270および/または穿刺針200のそれぞれの部分の長手方向軸線に対して垂直のまたは実質的に対して垂直の平面に沿ってとられ得る。
図5は、穿刺針300の例を示しており、穿刺針300は、アンカー部分370を含み、アンカー部分370は、第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340を含む。第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340は、事前形成された湾曲をそれぞれ含むことが可能である。穿刺針300の遠位部分302は、湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370を含むことが可能である。たとえば、穿刺針300の細長い部分310は、遠位部分312を含むことが可能であり、遠位部分312は、湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370を含むことが可能である。
湾曲した穿刺部分320は、図3を参照して説明されている湾曲した穿刺部分120の1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分320は、穿刺先端部380に関連付けられる第1の端部322と、アンカー部分370に連結されている第2の端部324とを含むことが可能である。湾曲した穿刺部分320は、円形のセグメント(たとえば、半円形など)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320は、近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、穿刺先端部380は、近位を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部380は、横方向を指すことが可能である。
第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340は、同じ配向を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340は、湾曲した穿刺部分320と同じ配向を含むことが可能である。たとえば、第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340の対応する凹形部分は、近位にまたは実質的に近位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能である。第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340のそれぞれの曲率半径は、ターゲット組織部位にアクセスするために穿刺針300がその中へ前進させられる所望の血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の形状に少なくとも基づいて選択され得る。たとえば、第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340の曲率半径は、アンカー部分370がその中へ前進させられる冠状静脈洞の部分の曲率半径に基づいて選択され得る。アンカー部分370は、冠状静脈洞の湾曲の長さに従うように形状決めされ得る。いくつかの実施形態において、第1の湾曲したアンカー部分330および第2の湾曲したアンカー部分340のそれぞれに関する曲率半径は、湾曲した穿刺部分320のものよりも大きくなっていることが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分320の湾曲の程度は、湾曲したアンカー部分330、340のものよりもそれぞれ大きくなっていることが可能である。
湾曲した穿刺部分320は、第1のベンド326において、第1の湾曲したアンカー部分330に連結され得る。第1のアンカー部分330の第1の端部332は、第1のベンド326において、湾曲した穿刺部分320の第2の端部324と合流することが可能である。第1のベンド326は、遠位にまたは実質的に遠位に配向され得る。第1の湾曲したアンカー部分330は、第2のベンド336において、第2の湾曲したアンカー部分340に連結され得る。第2のアンカー部分340の第1の端部342は、第2のベンド336において、第1のアンカー部分330の第2の端部334と合流することが可能である。いくつかの実施形態において、第1のベンド326および第2のベンド336は、対向するまたは実質的に対向する配向を含むことが可能である。第2のベンド336は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、第1のベンド326は、鋭角を含むことが可能であり、ここでは、鋭角は、遠位にまたは実質的に遠位に配向されている。いくつかの実施形態において、第2のベンド336は、鋭角を含むことが可能であり、鋭角は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。第2のアンカー部分340は、第2のベンド336から近位に延在することが可能である。いくつかの実施形態において、第1のベンド326および第2のベンド336は、鋭角をそれぞれ含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370が、ジグザグ形状を含むことができるようになっている。
アンカー部分370の一部分は、湾曲した穿刺部分320の遠位にあることが可能である。たとえば、第1のアンカー部分330の一部分、および、第2のアンカー部分340の一部分は、湾曲した穿刺部分320の遠位にあることが可能である。第2のベンド336は、湾曲した穿刺部分320の遠位にあることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320の遠位にあるアンカー部分370の一部分は、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメン壁部と係合し、湾曲した穿刺部分320の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370の両方が、送達カテーテルルーメン壁部の対応部分と係合し、湾曲した穿刺部分320の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320および/またはアンカー部分370の横方向断面は、非円形になっていることが可能である。横方向断面は、湾曲した穿刺部分320の凹面および/またはアンカー部分370のそれぞれの部分に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。横方向断面は、穿刺針300のプロファイルを低減させるように選択され得る。いくつかの実施形態において、横方向断面は、多角形形状(たとえば、長方形のまたは実質的に長方形の形状など)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、本明細書でさらに詳細に説明されているように、アンカー部分370の横方向断面は、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメンの一部分の横方向断面に対応するように選択され、ルーメン壁部とのアンカー部分370の係合を促進させることが可能である。アンカー部分370とルーメン壁部との間の係合の改善は、湾曲した穿刺部分320の所望の配向を維持することを促進させることが可能である。湾曲した穿刺部分320および/またはアンカー部分370の凹面は、図5のダイアグラムにあるように、一般的に、その長方形の断面形態の長い平坦な表面に対して垂直になっていることが可能である。代替的に、湾曲した穿刺部分320および/またはアンカー部分370の横方向断面は、丸みを帯びた形状(たとえば、円形形状など)を含むことが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370は、同じ平面および/または平行な平面の中にあることが可能であり、たとえば、同じ平面および/または平行な平面の中にある線に沿って延在している。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320、第1のアンカー部分330、第2のアンカー部分340、および穿刺先端部380は、すべて同じ平面の中にあることが可能である。湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370は、横に置かれるときに、平坦にまたは実質的に平坦に置くことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370は、同じ平面の中に対応部分を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分320、第1のアンカー部分330、第2のアンカー部分340、および穿刺先端部380のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、湾曲した穿刺部分320、第1のアンカー部分330、第2のアンカー部分340、および穿刺先端部380が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在する部分をそれぞれ含むようになっている。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分320およびアンカー部分370は、一体的に形成され得り、たとえば、単一の細長い部分の一部である。たとえば、細長い部分310の遠位部分312は、湾曲した穿刺部分320、第1のアンカー部分330、および、第2のアンカー部分340を含むことが可能である。第1のアンカー部分330は、第1の湾曲した遠位部分であることが可能であり、第2のアンカー部分340は、第2の湾曲した遠位部分であることが可能である。
図6は、穿刺針400の例を示しており、穿刺針400は、アンカー部分470を含み、アンカー部分470は、第1のアンカー部分430、第2のアンカー部分440、第3のアンカー部分450、および、第4のアンカー部分460を含む。穿刺針400の遠位部分402(たとえば、穿刺針400の細長い部分410の遠位部分412など)は、アンカー部分470を含むことが可能である。アンカー部分470は、湾曲した穿刺部分420に連結され得る。湾曲した穿刺部分420は、第1のベンド426において、第1のアンカー部分430と合流することが可能である。たとえば、第1のアンカー部分430の第1の端部432は、第1のベンド426において、湾曲した穿刺部分420の第2の端部424に連結され得る。第1のベンド426は、遠位にまたは実質的に遠位に配向され得る。第1のアンカー部分430は、第2のベンド436において、第2のアンカー部分440と合流することが可能である。第1のアンカー部分430の第2の端部434は、第2のベンド436において、第2のアンカー部分440の第1の端部442に連結され得る。第2のベンド436は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。第2のアンカー部分440は、第3のベンド446において、第3のアンカー部分450と合流することが可能である。たとえば、第2の湾曲したアンカー部分440の第2の端部444は、第3のベンド446において、第3の湾曲したアンカー部分450の第1の端部452に連結され得る。第3のベンド446は、遠位にまたは実質的に遠位に配向され得る。第3のアンカー部分450は、第4のベンド456において、第4のアンカー部分460と合流することが可能である。第3の湾曲したアンカー部分450の第2の端部454は、第4のベンド456において、第4のアンカー部分460の第1の端部462に連結され得る。いくつかの実施形態において、第4のベンド456は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。第4のアンカー部分460は、第4のベンド456から近位に延在することが可能である。
いくつかの実施形態において、第1のベンド426、第2のベンド436、第3のベンド446、および、第4のベンド456のそれぞれは、鋭角をそれぞれ含むことが可能である。いくつかの実施形態において、隣接するベンドは、対向するまたは実質的に対向する配向を有することが可能である。たとえば、第1のベンド426は、遠位にまたは実質的に遠位に配向された鋭角を含むことが可能である。第2のベンド436は、近位にまたは実質的に近位に配向された鋭角を含むことが可能である。第3のベンド446は、遠位にまたは実質的に遠位に配向された鋭角を含むことが可能である。第4のベンド456は、近位にまたは実質的に近位に配向された鋭角を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分430、第2のアンカー部分440、第3のアンカー部分450、および、第4のアンカー部分460のそれぞれは、線形のまたは実質的に線形の部分を含むことが可能である。たとえば、第1のアンカー部分430、第2のアンカー部分440、第3のアンカー部分450、および、第4のアンカー部分460のそれぞれは、線形または実質的に線形になっていることが可能であり、アンカー部分470がジグザグ形状を含むようになっている。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分430、第2のアンカー部分440、第3のアンカー部分450、および、第4のアンカー部分460は、可撓性であることが可能であり、アンカー部分430、440、450、460が、湾曲した構成をとり、アンカー部分470がその中へ位置決めされている血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の湾曲に一致することができるようになっている。代替的に、いくつかの実施形態において、アンカー部分430、440、450、460のそれぞれは、事前形成された湾曲を含み、血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の湾曲に一致することが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分430、440、450、460は、湾曲した構成をとり、および/または、事前形成された湾曲を有し、曲がりくねった解剖学的経路を通る穿刺針400の前進を促進させることが可能である。
アンカー部分470の一部分は、湾曲した穿刺部分420の遠位にあることが可能である。たとえば、第1のアンカー部分430、第2のアンカー部分440、第3のアンカー部分450、および、第4のアンカー部分460のそれぞれの少なくとも一部分は、湾曲した穿刺部分420の遠位にあることが可能である。第2のベンド436および第4のベンド456は、湾曲した穿刺部分420の遠位にあることが可能である。湾曲した穿刺部分420の遠位にあるアンカー部分470の一部分は、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメン壁部と係合することが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分420およびアンカー部分470の両方が、送達カテーテルルーメン壁部の対応部分と係合し、湾曲した穿刺部分420の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。
図6は、第4のベンド456の遠位に第2のベンド436を示している。いくつかの実施形態において、第2のベンド436は、第4のベンド456の近位にあることが可能である。いくつかの実施形態において、第2のベンド436または第4のベンド456のうちの一方を他方の遠位に有することは、穿刺針400に関する遠位プロファイルの低減を維持しながら、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメン壁部との係合の改善を促進させることが可能である。いくつかの実施形態において、第2のベンド436および第4のベンド456は、同様のまたは同じ遠位位置にあることが可能である。
湾曲した穿刺部分420は、図3を参照して説明されている湾曲した穿刺部分120の1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分420は、穿刺先端部480に関連付けられる第1の端部422を含むことが可能である。第2の端部424は、アンカー部分470に連結され得る。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分420は、円形のセグメント(たとえば、半円形を含む)を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分420は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、穿刺先端部480は、近位を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部480は、横方向を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分420およびアンカー部分470は、一体的に形成され得り、たとえば、単一の細長い部分の一部である。
図7は、穿刺針500の例を示しており、穿刺針500は、遠位にまたは実質的に遠位に配向されている湾曲した穿刺部分520を含む。穿刺針500の遠位部分502は、湾曲した穿刺部分520およびアンカー部分570を含むことが可能である。アンカー部分570は、湾曲した穿刺部分520に連結され得る。たとえば、穿刺針500の細長い部分510の遠位部分512は、アンカー部分570および湾曲した穿刺部分520を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分520の凹形部分は、遠位にまたは実質的に遠位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部580は、遠位を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部580は、横方向を指すことが可能である。湾曲した穿刺部分520は、図3を参照して説明されている湾曲した穿刺部分120の1つまたは複数の他の特徴を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分520は、穿刺先端部580に関連付けられる第1の端部522と、アンカー部分570に連結されている第2の端部524とを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分520は、円形のセグメント(たとえば、半円形を含む)を含むことが可能である。
穿刺針500は、図6を参照して説明されている穿刺針400の1つまたは複数の他の特徴を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺針500は、穿刺針400の他の特徴を含むことが可能である。たとえば、アンカー部分570は、第1のアンカー部分530、第2のアンカー部分540、第3のアンカー部分550、および、第4のアンカー部分560を含むことが可能である。第1のアンカー部分530の第1の端部532は、湾曲した穿刺部分520の第2の端部524に連結され得る。第1のアンカー部分530の第2の端部534は、第1のベンド536において、第2のアンカー部分540の第1の端部542に連結され得る。第1のベンド536は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。第2の湾曲したアンカー部分540の第2の端部544は、第2のベンド546において、第3の湾曲したアンカー部分550の第1の端部552に連結され得る。第2のベンド546は、遠位にまたは実質的に遠位に配向され得る。第3の湾曲したアンカー部分550の第2の端部554は、第3のベンド556において、第4のアンカー部分560の第1の端部562に連結され得る。第3のベンド556は、近位にまたは実質的に近位に配向され得る。第4のアンカー部分560は、第3のベンド556から近位に延在することが可能である。
いくつかの実施形態において、第1のベンド536、第2のベンド546、および、第3のベンド556のそれぞれは、鋭角を含むことが可能である。第1のベンド536は、近位にまたは実質的に近位に配向された鋭角を含むことが可能である。第2のベンド546は、遠位にまたは実質的に遠位に配向された鋭角を含むことが可能である。第3のベンド556は、近位にまたは実質的に近位に配向された鋭角を含むことが可能である。第1のベンド536は、第3のベンド556の遠位にあるか、近位にあるか、または、第3のベンド556と同じもしくは同様の遠位位置にあることが可能である。いくつかの実施形態において、第1のアンカー部分530、第2のアンカー部分540、第3のアンカー部分550、および、第4のアンカー部分560のそれぞれは、線形のまたは実質的に線形の部分を含むことが可能である。たとえば、第1のアンカー部分530、第2のアンカー部分540、第3のアンカー部分550、および、第4のアンカー部分560のそれぞれは、線形または実質的に線形になっていることが可能であり、アンカー部分570がジグザグ形状を含むようになっている。いくつかの実施形態において、アンカー部分530、540、550、560は、可撓性であることが可能であり、アンカー部分530、540、550、560が、湾曲した構成をとり、アンカー部分570がその中へ位置決めされている血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の湾曲に従うことができるようになっている。代替的に、いくつかの実施形態において、アンカー部分530、540、550、560のそれぞれは、事前形成された湾曲を含み、血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の湾曲に一致することが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分530、540、550、560は、湾曲した構成をとり、および/または、事前形成された湾曲を有し、曲がりくねった解剖学的経路を通る穿刺針500の前進を促進させることが可能である。
図6および図7を参照して説明されている穿刺針400、500は、図3を参照して説明されている穿刺針100の1つまたは複数の他の特徴を有することが可能である。たとえば、図6および図7を参照して説明されている穿刺針400、500の湾曲した穿刺部分420、520およびアンカー部分470、570は、同じ平面および/または平行な平面の中にあることが可能であり、たとえば、同じ平面および/または平行な平面の中にある線に沿って延在している。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分520、アンカー部分570、および穿刺先端部580は、すべて同じ平面の中にあることが可能である。湾曲した穿刺部分420、520およびアンカー部分470、570は、同じ平面の中にそれぞれの部分を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分420、520およびアンカー部分470、570のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、湾曲した穿刺部分420、520およびアンカー部分470、570が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在する部分をそれぞれ含むようになっている。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分520およびアンカー部分570は、一体的に形成され得り、たとえば、単一の細長い部分の一部である。
図6および図7を参照して説明されている穿刺針400、500の横方向断面は、丸みを帯びた形状(たとえば、円形形状)、または、代替的に、非円形の形状(たとえば、多角形形状など)をそれぞれ含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分420、520およびアンカー部分470、570のそれぞれは、丸みを帯びた形状(円形形状を含む)を含む横方向断面を含むことが可能である。代替的に、横方向断面は、長方形形状を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分420、520の横方向断面は、湾曲した穿刺部分420、520のそれぞれの凹面に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。アンカー部分470、570の横方向断面は、それぞれの穿刺針400、500および/またはそれぞれのアンカー部分の長手方向軸線に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。
図6および図7を参照して説明されている穿刺針400、500は、4つの個別の部分を含むアンカー部分470、570をそれぞれ含むが、アンカー部分は、より多くの個別の部分を含むことが可能であるということが理解されることとなる。たとえば、アンカー部分は、6つの個別のアンカー部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、個別のアンカー部分の数の増加は、穿刺針の近位部分の任意の回転から、湾曲した穿刺部分の配向をさらに切り離すことが可能である。いくつかの実施形態において、個別のアンカー部分の数は、ロープロファイルの穿刺針を提供しながら、湾曲した穿刺部分の軸線方向の配向において所望の安定化を提供するように選択され得る。
図8Aおよび図8Bは、穿刺針システム800を示している。穿刺針システム800は、図3を参照して説明されている穿刺針100と、穿刺針100を受け入れるように構成されている送達カテーテル802とを含むことが可能である。送達カテーテル802の長手方向軸線に沿った側断面図が、図8Aおよび図8Bに示されている。穿刺針100は、送達カテーテル802の中へ事前に装填され得る。たとえば、ターゲット組織部位にアクセスするためにターゲット場所に穿刺針システム800を位置決めする前に(たとえば、穿刺針システム800を患者の中へ挿入する前などに)、穿刺針100は、送達カテーテル802の中に位置決めされ得る。図8Aは、送達カテーテル802の中に事前に装填され、後退状態にある、穿刺針100を示している。図8Bは、展開状態の穿刺針100を示している。図8Aを参照すると、送達カテーテル802は、穿刺針100を受け入れるように構成されている穿刺針ルーメン804を含むことが可能である。送達カテーテル802の遠位部分806は、側部出口開口部808を含むことが可能であり、側部出口開口部808は、それを通る穿刺針100の延在がターゲット組織部位にアクセスすることを可能にするように構成されている。いくつかの実施形態において、送達カテーテル802は、ガイドワイヤー(図示せず)を受け入れるように構成されているガイドワイヤールーメン810を含むことが可能である。送達カテーテル802は、ガイドワイヤーに沿って前進させられ得り、ターゲット組織部位にアクセスするために、所望の場所に送達カテーテル802を位置決めするようになっている。
曲がりくねった解剖学的経路の1つまたは複数のベンドを通した穿刺針の挿入は、穿刺針の望ましくない軸線方向の回転を結果として生じさせることが可能である。送達カテーテルの中に位置決めされている穿刺針の望ましくない回転は、側部出口開口部に対する穿刺針のミスアライメントを引き起こす可能性があり、それによって、送達カテーテルからの穿刺針の所望の展開を妨げ、および/または、ターゲット組織部位における組織を穿孔するための穿刺針の使用を妨げる。いくつかの実施形態において、穿刺針のミスアライメントは、組織の効果的な穿刺を妨害する可能性がある。
アンカー部分170は、側部出口開口部808の遠位にある穿刺針ルーメン804の一部分の中に位置決めされている一部分を含むことが可能である。後退状態において、穿刺針100の第2のベンド136は、側部出口開口部808の遠位にあることが可能である。たとえば、第1のアンカー部分130の一部分、および、第2のアンカー部分140の一部分は、側部出口開口部808の遠位にある穿刺針ルーメン804の一部分の中に受け入れられ得る。いくつかの実施形態において、側部出口開口部808の遠位にアンカー部分170の一部分を位置決めすることは、穿刺針ルーメン804の中での湾曲した穿刺部分120の所望の軸線方向の配向を維持することを促進させることが可能である。アンカー部分170は、側部出口開口部808の遠位にある穿刺針ルーメン804の一部分の壁部と係合し、穿刺針100の長手方向軸線の周りでの湾曲した穿刺部分120の望ましくない回転を低減させるかまたは排除することが可能である。
後退状態において、穿刺針100の第1のベンド126は、側部出口開口部808の近位にあることが可能である。図8Aは、側部出口開口部808の近位に穿刺先端部180を示している。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120の全体または実質的に全体が、側部出口開口部808の近位にあることが可能である。たとえば、穿刺先端部180および湾曲した穿刺部分120は、側部出口開口部808の近位にあることが可能であり、穿刺針ルーメン804の中に受け入れられ得る。第1のベンド126は、側部出口開口部808の近位にあることが可能である。アンカー部分170は、側部出口開口部808を越えて、穿刺針ルーメン804に沿って延在することが可能である。たとえば、アンカー部分170は、側部出口開口部808の近位にある穿刺針ルーメン804の一部分に沿って、側部出口開口部808におけるルーメン804の一部分を通って、側部出口開口部808の遠位にある穿刺針ルーメン804の一部分に沿って延在することが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120および/またはアンカー部分170の一部分は、側部出口開口部808の近位にある穿刺針ルーメン804の壁部の一部分と係合することが可能である。ベンド126、136を含む穿刺針100の遠位部分102は、湾曲した穿刺部分120およびアンカー部分170に半径方向の力を働かせる傾向がある可能性があり、バネ荷重式の効果を提供するようになっている。半径方向に延在する傾向は、穿刺針100と送達カテーテル802のルーメン壁部との間の接触を増加させ、それによって、湾曲した穿刺部分120の位置および/または配向の固定を促進させることが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分170および湾曲した穿刺部分120が半径方向に延在する傾向は、穿刺針100を展開させるときに、側部出口開口部808を通した湾曲した穿刺部分120の延在を促進させることが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分120が側部出口開口部808と整合されるときには、半径方向に延在する傾向は、湾曲した穿刺部分120が開口部808を越えて延在することを促進させ、その所望の湾曲した形状をとることが可能である。
図8Bを参照すると、穿刺針100が展開状態にある間に、湾曲した穿刺部分120の少なくとも一部分が、側部出口開口部808を通して延在させられ得る。いくつかの実施形態において、図8Bに示されているように、湾曲した穿刺部分120の一部分だけが、展開状態で側部出口開口部808を通して延在させられ得る。たとえば、第1のベンド126は、側部出口開口部808の近位にある穿刺針ルーメン804の中にあることが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分120の全体または実質的に全体は、側部出口開口部808を越えて延在させられ得る。たとえば、第1のベンド126は、穿刺針ルーメン804から解放され得る。いくつかの実施形態において、第1のベンド126は、展開状態で側部出口開口部808を越えて延在させられ得る。いくつかの実施形態において、第1のベンド126は、側部出口開口部808と整合され得る。
穿刺針100は、送達カテーテル802に対して遠位に並進させられ、側部出口開口部808を通して、湾曲した穿刺部分120の少なくとも一部分を解放することが可能である。穿刺針100は、湾曲した穿刺部分120を側部出口開口部808と整合させるように押され得り、湾曲した穿刺部分120の穿刺先端部180および少なくとも一部分が、側部出口開口部808を通して延在させられることができるようになっている。湾曲した穿刺部分120は、形状記憶材料を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分120が送達カテーテル802の拘束から自由になると、湾曲した穿刺部分120がその所望の湾曲した構成をとることができるようになっている。
ターゲット組織場所における開口部が形成された後に、穿刺針100は、近位に並進させられ、湾曲した穿刺部分120を後退させ、側部出口開口部808を通して穿刺針ルーメン804の中へ戻すことが可能である。たとえば、穿刺針100は、送達カテーテル802に対して引っ張られ、湾曲した穿刺部分120を後退させ、ルーメン804の中へ戻すことが可能である。
代替的に、いくつかの実施形態において、穿刺針100が後退状態にある間に、湾曲した穿刺部分120の少なくとも一部分が、側部出口開口部808の遠位にある穿刺針ルーメン804の一部分の中に位置決めされ得る。いくつかの実施形態において、後退状態において、湾曲した穿刺部分120は、全体的にまたは実質的に全体的に、側部出口開口部808の遠位にあることが可能である。穿刺針100は、送達カテーテル802に対して近位に並進させられ、側部出口開口部808を通して、湾曲した穿刺部分120の少なくとも一部分を解放することが可能である。穿刺針100は、湾曲した穿刺部分120を側部出口開口部808と整合させるように引っ張られ、側部出口開口部808を通して、湾曲した穿刺部分120の穿刺先端部180および少なくとも一部分を延在させることが可能である。
図9は、穿刺針システム900を示しており、穿刺針システム900は、送達カテーテル902と、送達カテーテル902の中に受け入れられる穿刺針100とを含む。送達カテーテル902は、穿刺針100を受け入れるように構成されている穿刺針ルーメンを含むことが可能である。送達カテーテル902の遠位部分906は、側部出口開口部908を含むことが可能であり、側部出口開口部908は、それを通る穿刺針100の延在を可能にするように構成されている。遠位部分906は、湾曲した部分を含むことが可能であり、たとえば、ターゲット血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中への遠位部分906の位置決めを促進させる。いくつかの実施形態において、膨張可能なアンカー910は、送達カテーテル902の遠位部分906に関連付けられ得る。膨張可能なアンカー910は、膨張状態をとり、ターゲット血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中の所望の場所において、遠位部分906を安定して位置決めすることを促進させることが可能である。たとえば、膨張可能なアンカー910は、遠位部分906の湾曲した部分に関連付けられ得る。いくつかの実施形態において、送達カテーテル902は、ガイドワイヤールーメンを含むことが可能であり、ガイドワイヤールーメンは、それを通って延在しており、送達カテーテルガイドワイヤーを受け入れるように構成されている。送達カテーテル902は、送達カテーテルガイドワイヤーに沿って前進させられ得り、ターゲット組織部位にアクセスするために、所望の場所に送達カテーテル902を位置決めするようになっている。
穿刺針システム900は、医療用インプラントガイドワイヤーシース950を含むことが可能であり、医療用インプラントガイドワイヤーシース950は、医療用インプラントガイドワイヤー(図示せず)を受け入れるように構成されている。医療用インプラントガイドワイヤーシース950は、遠位部分952を含むことが可能であり、遠位部分952は、穿刺針100の湾曲した穿刺部分120に連結されるように構成されている。いくつかの実施形態において、遠位部分952は、湾曲した穿刺部分120に固定して連結され得り、遠位部分952が、湾曲した穿刺部分120とともに、近位におよび/または遠位に並進させられることができるようになっている。医療用インプラントガイドワイヤーシース950の遠位部分952は、穿刺針100の湾曲した穿刺部分120とともに、側部出口開口部908を通して延在および/または後退させられ得る。いくつかの実施形態において、医療用インプラントガイドワイヤーシース950は、湾曲した穿刺部分120の一部分に連結され得る。いくつかの実施形態において、医療用インプラントガイドワイヤーシース950は、湾曲した穿刺部分120の全体または実質的に全体に連結され得る。医療用インプラントガイドワイヤーシース950は、湾曲した穿刺部分120から近位に延在することが可能であり、たとえば、送達カテーテル902の穿刺針ルーメンの中に受け入れられている。
医療用インプラントガイドワイヤーシース950は、湾曲した穿刺部分120に連結されている遠位端部954を含むことが可能である。遠位端部954は、湾曲した穿刺部分120の第1の端部122の近位にあることが可能である。たとえば、遠位端部954は、穿刺先端部180の近位にあることが可能である。いくつかの実施形態において、遠位端部954は、第1の端部122にあることが可能であり、たとえば、穿刺先端部180に隣接していることが可能である。医療用インプラントガイドワイヤーシース950は、遠位出口開口部956を含むことが可能であり、医療用インプラントガイドワイヤーが、遠位出口開口部956を通して延在させられ得る。遠位出口開口部956は、遠位端部954にあるかまたは遠位端部954に近接していることが可能である。
開口部がターゲット組織部位に形成された後に、医療用インプラントガイドワイヤーが、医療用インプラントガイドワイヤーシース950を通して前進させられ得る。医療用インプラントガイドワイヤーの遠位部分は、遠位出口開口部956を通して、ターゲット組織部位に形成された開口部の中へ延在させられ得る。穿刺針システム900(医療用インプラントガイドワイヤーシース950を含む)は、ターゲット組織部位に形成された開口部を通して医療用インプラントガイドワイヤーが位置決めされた後に後退させられ、医療用インプラントガイドワイヤーを適切な場所に残すことが可能である。医療用インプラントデバイスは、その後に、医療用インプラントガイドワイヤーに沿ってターゲット組織部位へ前進させられ得る。たとえば、シャントデバイスは、医療用インプラントガイドワイヤーに沿って、左心房壁の上に形成された開口部へ前進させられ、左心房から冠状静脈洞の中へ血流をシャントすることが可能である。
図10は、穿刺針1000の例を示しており、穿刺針1000は、湾曲したアンカー部分1030と、近位にまたは実質的に近位に配向された湾曲した穿刺部分1020とを含む。穿刺針1000の遠位部分1002は、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030を含むことが可能である。たとえば、湾曲したアンカー部分1030は、事前形成された湾曲を含むことが可能である。穿刺針1000は、細長い部分1010を含むことが可能であり、細長い部分1010の遠位部分1012は、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030を含むことが可能である。湾曲したアンカー部分1030は、湾曲した穿刺部分1020の遠位に延在する一部分を含むことが可能である。たとえば、湾曲したアンカー部分1030の遠位端部1032は、湾曲した穿刺部分1020の遠位にあることが可能である。湾曲したアンカー部分1030は、湾曲した穿刺部分1020に連結されている第2の端部1034を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1020は、穿刺先端部1040に関連付けられる第1の端部1022と、湾曲したアンカー部分1030の第2の端部1034に連結されている第2の端部1024とを含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1020は、図3を参照して説明されている湾曲した穿刺部分120の1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1020は、円形のセグメント(たとえば、半円形など)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1020は、近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、穿刺先端部1040は、近位を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部1040は、横方向を指すことが可能である。
穿刺針1000は、送達カテーテルの中に受け入れられ得る。送達カテーテルの遠位部分は、側部出口開口部を含むことが可能であり、穿刺針1000が、側部出口開口部を通って延在することが可能である(たとえば、湾曲した穿刺部分1020など)。湾曲した穿刺部分1020の遠位に延在している湾曲したアンカー部分1030の一部分は、側部出口開口部の遠位にある送達カテーテルルーメンの一部分と係合し、湾曲した穿刺部分1020の軸線方向の回転を低減させるかまたは排除するように構成されていることが可能である。
湾曲した穿刺部分1020の湾曲、および、湾曲したアンカー部分1030の湾曲は、同じ配向を有することが可能である。図10に示されているように、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030の両方が、近位に配向され得る。たとえば、湾曲したアンカー部分1030の湾曲の内側縁部は、近位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能である。
いくつかの実施形態において、弛緩状態において、湾曲した穿刺部分1020は、湾曲したアンカー部分1030のものよりも小さい曲率半径を有することが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1020の湾曲の程度は、湾曲したアンカー部分1030のものよりも大きくなっていることが可能である。湾曲したアンカー部分1030の曲率半径は、ターゲット組織部位に隣接または近接する解剖学的経路の湾曲に基づいて選択され得る。たとえば、本明細書で説明されているように、穿刺針1000は、冠状静脈洞の中へ挿入され、冠状静脈洞の中からアクセス可能な左心房壁の一部分の上の組織を穿孔するように構成され得る。湾曲したアンカー部分1030の曲率半径は、湾曲したアンカー部分1030がその中へ前進させられる冠状静脈洞の曲率半径に基づいて選択され得る。たとえば、湾曲したアンカー部分1030は、冠状静脈洞の湾曲の長さに従うように形状決めされ得る。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030は、同じ平面および/または平行な平面の中にあることが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030は、同じ平面および/または平行な平面の中にある線に沿って延在することが可能である。湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030は、同じ平面の中にそれぞれの部分を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在する部分をそれぞれ含むようになっている。
湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030の横方向断面は、非円形の形状(たとえば、多角形形状(長方形形状を含む)など)を含むことが可能である。代替的に、横方向断面は、丸みを帯びた形状(円形形状を含む)を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030の横方向断面は、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030のそれぞれの凹面に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1020および湾曲したアンカー部分1030は、一体的に形成され得る。たとえば、細長い部分1010の遠位部分1012は、湾曲した細長い遠位部分と、湾曲した細長い遠位部分から延在する湾曲した穿刺部分1020とを含むことが可能である。湾曲した細長い遠位部分は、湾曲したアンカー部分1030であることが可能である。湾曲した穿刺部分1020は、湾曲した細長い遠位部分の第2の端部1034から延在することが可能であり、穿刺先端部1040まで延在することが可能である。
図11は、穿刺針1100の例を示しており、穿刺針1100は、湾曲したアンカー部分1130と、遠位にまたは実質的に遠位に配向された湾曲した穿刺部分1120とを含む。湾曲したアンカー部分1120は、事前形成された湾曲を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1120の湾曲の内側縁部は、遠位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1120の凹形部分は、遠位に配向されている少なくとも一部分を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1120は、図7を参照して説明されている湾曲した穿刺部分520の1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1120は、穿刺先端部1140に関連付けられる第1の端部1122と、湾曲したアンカー部分1130に連結されている第2の端部1124とを含むことが可能である。湾曲したアンカー部分1130は、湾曲した穿刺部分1120に連結されている第2の端部1134を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1120は、円形のセグメント(たとえば、半円形など)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部1140は、遠位を指すことが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部1140は、横方向を指すことが可能である。
穿刺針1100は、図10を参照して説明されている穿刺針1000の1つまたは複数の他の特徴を含むことが可能である。たとえば、穿刺針1100の遠位部分1102は、湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130を含むことが可能である。穿刺針1100は、細長い部分1110を含むことが可能であり、細長い部分1010の遠位部分1112は、湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130を含むことが可能である。湾曲したアンカー部分1130は、湾曲した穿刺部分1120の遠位に延在する一部分を含むことが可能であり、湾曲したアンカー部分1130の遠位端部1132を含む。湾曲したアンカー部分1130は、近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1120は、湾曲したアンカー部分1130のものよりも小さい曲率半径を有することが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1120およびアンカー部分1130は、同じ平面および/または平行な平面の中に少なくともいくつかの部分を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130は、同じ平面および/または平行な平面の中にある線に沿って延在することが可能である。湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130は、同じ平面の中にそれぞれの部分を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在する部分をそれぞれ含むようになっている。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130の横方向断面は、非円形の形状(たとえば、多角形形状(長方形形状を含む)など)を含むことが可能である。代替的に、横方向断面は、丸みを帯びた形状(円形形状を含む)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1120および湾曲したアンカー部分1130は、一体的に形成され得る。たとえば、細長い部分1110の遠位部分1112は、湾曲した細長い遠位部分と、湾曲した細長い遠位部分から延在する湾曲した穿刺部分1120とを含むことが可能である。湾曲した細長い遠位部分は、湾曲したアンカー部分1130であることが可能である。
図12は、穿刺針1200の例を示しており、穿刺針1200は、遠位部分1202を含み、アンカー部分1230および湾曲した穿刺部分1220を含み、ここで、アンカー部分1230および湾曲した穿刺部分1220は、一体的に形成されている。図12は、穿刺針1200の平面図であり、穿刺針1200は、真っ直ぐなまたは実質的に真っ直ぐな構成で広げられた湾曲した穿刺部分1220を示している。湾曲した穿刺部分1220は、形状記憶材料を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分1220が送達カテーテルの拘束から自由になると、湾曲した穿刺部分1220がその所望の湾曲した構成をとることができるようになっている。湾曲した穿刺部分1220は、穿刺先端部1240に関連付けられる第1の端部1222と、アンカー部分1230と合流する第2の端部1224とを含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1220およびアンカー部分1230は、材料1210の単一のピースから形成および/または導出され得る。材料1210のピースの遠位部分1212は、2つの部分に分割され、アンカー部分1230および湾曲した穿刺部分1220を提供することが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1220は、材料1210のピースの遠位部分1212からカットされおよび/または掘り出され得る。湾曲した穿刺部分1220は、材料1210のピースからカットされおよび/または掘り出され得り、湾曲した穿刺部分1220が、材料1210のピースの残りの部分から解放され得るようになっている。材料1210のピースの残りの部分は、アンカー部分1230を含むことが可能であり、アンカー部分1230は、たとえば、位置1234から遠位部分1212の上の遠位端部1232へ延在している。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1220は、材料1210のピースからレーザーカットされ得る。解放された湾曲した穿刺部分1220は、材料1210のピースの遠位部分1212の上の位置1234から、穿刺先端部1240に関連付けられる第1の端部1222へ延在することが可能である。湾曲した穿刺部分1220がそこから解放される材料1210の表面領域1250が、図12に示されている。表面領域1250は、アンカー部分1230の上にあることが可能である。アンカー部分1230は、湾曲した穿刺部分1220の遠位に延在する一部分を含むことが可能であり、アンカー部分1230の遠位端部1232を含む。たとえば、湾曲した穿刺部分1220の遠位に延在する部分は、その上に表面領域1250を含むことが可能である。
湾曲した穿刺部分1220およびアンカー部分1230は、本明細書で説明されているような湾曲した穿刺部分およびアンカー部分の1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分1230は、湾曲したアンカー部分であることが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分1230は、事前形成された湾曲を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分1230および湾曲した穿刺部分1220の両方が、近位に配向され得る。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1220は、湾曲したアンカー部分のものよりも小さい曲率半径を有することが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分1230は、線形または実質的に線形になっていることが可能である。線形のまたは実質的に線形のアンカー部分は、可撓性であることが可能であり、穿刺針1200がその中へ位置決めされている血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の1つまたは複数の湾曲に一致するようになっている。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1220およびアンカー部分1230は、同じ平面および/または平行な平面の中に少なくともいくつかの部分を含むことが可能であり、たとえば、同じ平面および/または平行な平面の中にある線に沿って延在する部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1220およびアンカー部分1230は、同じ平面の中に対応部分を含むことが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1220およびアンカー部分1230は、横に置かれるときに、平坦にまたは実質的に平坦に置くことが可能である。湾曲した穿刺部分1220およびアンカー部分1230のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、湾曲した穿刺部分1220およびアンカー部分1230が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在するそれぞれの部分をそれぞれ含むようになっている。
図13Aおよび図13Bは、穿刺針システム1300を示している。穿刺針システム1300は、図10を参照して説明されている穿刺針1000と、穿刺針1000を受け入れるように構成されている送達カテーテル1302とを含むことが可能である。送達カテーテル1302の長手方向軸線に沿った側断面図が、図13Aおよび図13Bに示されている。図13Aは、送達カテーテル1302の中に事前に装填され、後退状態にある、穿刺針1000を示している。図13Bは、展開状態の穿刺針1000を示している。図13Aを参照すると、送達カテーテル1302は、穿刺針1000を受け入れるように構成されている穿刺針ルーメン1304を含むことが可能である。送達カテーテル1302の遠位部分1306は、側部出口開口部1308を含むことが可能である。穿刺針1000は、ターゲット組織部位にアクセスするために、側部出口開口部1308を通して延在させられ得る。
送達カテーテル1302は、ガイドワイヤールーメン1310を含むことが可能であり、ガイドワイヤールーメン1310は、送達カテーテル1302の所定の長さ(たとえば、長さ全体など)に沿って延在しており、送達カテーテルガイドワイヤー(図示せず)を受け入れるように構成されている。送達カテーテル1302は、送達カテーテルガイドワイヤーに沿って、血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中へ前進させられ、ターゲット組織部位にまたはそれに近接して側部出口開口部1308を位置決めすることが可能である。いくつかの実施形態において、送達カテーテルが、送達カテーテルガイドワイヤーに沿って、血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中の所望の場所へ前進させられた後に、送達カテーテルガイドワイヤーが後退させられ、所望の場所に送達カテーテルを残すことが可能である。
アンカー部分1030は、後退状態および展開状態の両方において、側部出口開口部1308の遠位にある穿刺針ルーメン1304の一部分の中に位置決めされるように構成されている一部分を含むことが可能である。たとえば、アンカー部分1030の遠位端部1032は、側部出口開口部1308の遠位にある穿刺針ルーメン1304の一部分の中に残ることが可能である。側部出口開口部1308の遠位にあるアンカー部分1030の一部分は、側部出口開口部1308の遠位にある穿刺針ルーメン1304の一部分の壁部と係合し、穿刺針1000の長手方向軸線の周りでの湾曲した穿刺部分1020の望ましくない回転を低減させるかまたは排除することが可能である。
図13Aを参照すると、後退状態において、湾曲した穿刺部分1020は、穿刺針ルーメン1304の中に残っているかまたは実質的に残っていることが可能である。湾曲した穿刺部分1020の第2の端部1024は、側部出口開口部1308の近位にあることが可能である。図13Aは、側部出口開口部1308の近位に穿刺先端部1040を示している。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1020の全体または実質的に全体が、側部出口開口部1308の近位にあることが可能である。たとえば、穿刺先端部1040および湾曲した穿刺部分1020は、側部出口開口部1308の近位にあることが可能であり、穿刺針ルーメン1304の中に受け入れられ得る。湾曲した穿刺部分1020の第2の端部1024、および、アンカー部分1030の第2の端部1034は、側部出口開口部1308の近位にあることが可能である。アンカー部分1030は、側部出口開口部1308を越えて、穿刺針ルーメン1304に沿って延在することが可能である。たとえば、アンカー部分1030は、側部出口開口部1308の近位にある穿刺針ルーメン1304の一部分に沿って、側部出口開口部1308におけるルーメン1304の一部分を通って、側部出口開口部1308の遠位にある穿刺針ルーメン1304の一部分に沿って延在することが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1020およびアンカー部分1030の両方が、送達カテーテルルーメン壁部の対応部分と係合し、湾曲した穿刺部分1020の軸線方向の回転を防止するかまたは低減させることが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1020およびアンカー部分1030は、半径方向に延在する傾向を有することが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1020およびアンカー部分1030は、バネ荷重式になっていることが可能である。半径方向に延在する傾向は、穿刺針1000と送達カテーテル1302のルーメン壁部との間の接触を増加させ、湾曲した穿刺部分1020の位置および/または配向の固定を促進させることが可能である。いくつかの実施形態において、アンカー部分1030および湾曲した穿刺部分1020が半径方向に延在する傾向は、穿刺針1000を展開させるときに、側部出口開口部1308を通した湾曲した穿刺部分1020の延在を促進させることが可能である。
図13Bを参照すると、展開状態において、湾曲した穿刺部分1020の少なくとも一部分が、側部出口開口部1308を通して延在させられ得る。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1020の一部分のみが、側部出口開口部を通して延在させられ得る。たとえば、第2の端部1024は、ルーメン1304の中にあり、側部出口開口部1308の近位にあることが可能である。代替的に、湾曲した穿刺部分1020の全体または実質的に全体が、側部出口開口部1308を越えて延在させられ得る。たとえば、湾曲した穿刺部分1020の第2の端部1024、および、アンカー部分1030の第2の端部1034は、側部出口開口部1308と整合され得る。湾曲した穿刺部分1020全体および穿刺先端部1040が、側部出口開口部1308を通して延在させられ得る。
穿刺針1000は、送達カテーテル1302に対して遠位に並進させられ、側部出口開口部1308を通して、湾曲した穿刺部分1020の少なくとも一部分を解放し、たとえば、湾曲した穿刺部分1020の全体または実質的に全体を解放することが可能である。湾曲した穿刺部分1020は、形状記憶材料を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分1020が側部出口開口部1308と整合されるときに、湾曲した穿刺部分1020が、側部出口開口部1308を通って延在し、その所望の湾曲した構成をとることができるようになっている。ターゲット組織場所における開口部が形成された後に、穿刺針1000は、近位に並進させられ、湾曲した穿刺部分1020を後退させ、側部出口開口部1308を通して穿刺針ルーメン1304の中へ戻すことが可能である。たとえば、穿刺針1000が引っ張られ、湾曲した穿刺部分1020を後退させ、ルーメン1304の中へ戻すことが可能である。
代替的に、いくつかの実施形態において、穿刺針1000が後退状態にある間に、湾曲した穿刺部分1020の少なくとも一部分が、側部出口開口部1308の遠位にある穿刺針ルーメン1304の一部分の中に位置決めされ得る。たとえば、穿刺先端部1040は、側部出口開口部1308の遠位にあることが可能である。いくつかの実施形態において、後退状態において、湾曲した穿刺部分1020は、全体的にまたは実質的に全体的に、側部出口開口部1308の遠位にあることが可能である。穿刺針1000は、送達カテーテル1302に対して近位に並進させられ、側部出口開口部1308を通して、湾曲した穿刺部分1020の少なくとも一部分を解放することが可能である。穿刺針1000は、湾曲した穿刺部分1020を側部出口開口部1308と整合させるように引っ張られ得り、側部出口開口部1308を通して、穿刺先端部1040および湾曲した穿刺部分1020の少なくとも一部分が延在させられ得るようになっている。
図14Aから図14Dは、穿刺針システム1400の例を示しており、穿刺針システム1400は、送達カテーテル1402および穿刺針1500を含む。送達カテーテル1402は、穿刺針1500を受け入れるように構成されている穿刺針ルーメン1404を含むことが可能である。送達カテーテル1402の遠位部分1406は、側部出口開口部1408を含むことが可能であり、側部出口開口部1408は、ターゲット組織部位にアクセスするために、および、ターゲット組織部位において開口部を形成するために、穿刺針1500の一部分がそれを通って延在することを可能にするように構成されている。送達カテーテル1402は、ガイドワイヤールーメン1410を含むことが可能であり、ガイドワイヤールーメン1410は、送達カテーテルガイドワイヤー(図示せず)を受け入れるように構成されている。たとえば、ガイドワイヤールーメン1410は、送達カテーテル1402の所定の長さ(たとえば、長さ全体など)に沿って延在することが可能であり、送達カテーテル1402が、送達カテーテルガイドワイヤーに沿って、所望の血管、チャネル、チャンバー、および/または臓器の中へ前進させられ得るようになっている。いくつかの実施形態において、送達カテーテルガイドワイヤーは、送達カテーテル1402がターゲット場所に位置決めされた後に引き出され、送達カテーテル1402を適切な場所に残すことが可能である。
図14Aは、穿刺針1500の遠位部分1502を示している。遠位部分1502は、アンカー部分1530に連結されている湾曲した穿刺部分1520を含むことが可能である。たとえば、穿刺針1500の細長い部分1510の遠位部分1512は、アンカー部分1530から延在する湾曲した穿刺部分1520を含むことが可能である。アンカー部分1530は、遠位端部1532と、湾曲した穿刺部分1520に連結されている第2の端部1534とを含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1520は、穿刺先端部1540に関連付けられる第1の端部1522と、アンカー部分1530の第2の端部1534に連結されている第2の端部1524とを含むことが可能である。アンカー部分1530は、湾曲した穿刺部分1520の遠位に延在する一部分を含むことが可能であり、たとえば、アンカー部分1530の遠位端部1532を含む。
いくつかの実施形態において、アンカー部分1530は、弛緩状態において、線形のまたは実質的に線形の構成をとることが可能である。アンカー部分1530は、可撓性であることが可能である。たとえば、アンカー部分1530は、湾曲した構成をとるように曲がることが可能である。アンカー部分1530は、送達カテーテル1402の中に受け入れられている間に、湾曲した構成をとることが可能である。たとえば、送達カテーテル1402が、ターゲット組織部位にアクセスするために、曲がりくねった解剖学的経路を通して所望の場所へ前進させられる間に、および/または、送達カテーテル1402が、所望の場所にもしくはそれに近接して位置決めされている間に、アンカー部分1530は、湾曲した構成をとることが可能である。湾曲した構成におけるアンカー部分1530の曲率半径は、ターゲット組織部位に隣接または近接する解剖学的経路の湾曲(たとえば、左心房壁の上のターゲット組織部位に隣接または近接する冠状静脈洞の長さなど)に基づくことが可能である。湾曲した穿刺部分1520の曲率半径は、穿刺針1500がターゲット組織部位にアクセスために所望の場所に位置決めされている間に、組織の効果的な穿孔を促進させるように選択され得る。たとえば、曲率半径は、穿刺針1500が側部出口開口部1408から延在させられているときに、ターゲット組織を通した湾曲した穿刺部分1520の所望の挿入を可能にするように事前に決定され得る。いくつかの実施形態において、ターゲット組織部位にまたはそれに近接して位置決めされている間の、湾曲した構成におけるアンカー部分1530の曲率半径は、湾曲した穿刺部分1520のものよりも大きくなっており、湾曲した穿刺部分1520の湾曲の程度は、アンカー部分1530のものよりも大きくなっている。ターゲット組織部位にまたはそれに近接して位置決めされている間の、湾曲した構成における湾曲した穿刺部分1520の湾曲、および、アンカー部分1530の湾曲は、同じ配向を有することが可能であり、たとえば、近位に配向されている。いくつかの実施形態において、穿刺先端部1540は、横方向に尖っていることが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部1540は、近位に尖っていることが可能である。
図14Aに示されているように、アンカー部分1530の横方向断面は、非円形の形状(たとえば、多角形形状など)を有することが可能である。横方向断面は、穿刺針1500の長手方向軸線に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。いくつかの実施形態において、アンカー部分1530の横方向断面は、長方形または実質的に長方形になっていることが可能である。いくつかの実施形態において、横方向断面形状は、送達カテーテルルーメン1404の横方向断面形状とインターロックするように選択され得り、アンカー部分1530が、ルーメン1404の中で軸線方向に回転しないかまたは実質的に回転しないようになっており、それによって、湾曲した穿刺部分1520の軸線方向の回転を低減させるかまたは排除するようになっている。アンカー部分1530は、穿刺針1500が後退状態および展開状態の両方にある間に、側部出口開口部1408の遠位に延在する少なくとも一部分を含むことが可能である。たとえば、側部出口開口部1408の遠位にあるルーメン1404の横方向断面形状は、非円形になっていることが可能であり、アンカー部分1530とインターロックするようになっている。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1520の横方向断面は、非円形になっていることが可能である。横方向断面は、湾曲した穿刺部分1520の凹面に対して垂直の平面に沿ってとられ得る。横方向断面は、湾曲した穿刺部分1520のプロファイルを低減させるように選択され得り、それによって、穿刺針1500のプロファイルの低減を促進させる。いくつかの実施形態において、横方向断面は、多角形形状(長方形のまたは実質的に長方形の形状を含む)を含むことが可能である。湾曲した穿刺部分1520の凹面は、一般的に、図14Aのように、その長方形の断面形態の長い平坦な表面に垂直になっていることが可能である。
いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1520およびアンカー部分1530は、同じ平面および/または平行な平面の中にあることが可能であり、たとえば、同じ平面および/または平行な平面の中にある線に沿って延在している。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1520およびアンカー部分1530は、同じ平面の中にあることが可能である。たとえば、湾曲した穿刺部分1520およびアンカー部分1530は、横に置かれるときに、平坦にまたは実質的に平坦に置くことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1520およびアンカー部分1530のそれぞれの部分は、同じ平面の中に含有される線に沿って延在することが可能であり、湾曲した穿刺部分1520およびアンカー部分1530が、平行な平面の中に含有される線に沿って延在する部分をそれぞれ含むようになっている。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1520およびアンカー部分1530は、一体的に形成され得り、たとえば、単一の細長い部分の一部である。たとえば、細長い部分1510の遠位部分1512は、湾曲した穿刺部分1520およびアンカー部分1530を含むことが可能である。
図14Bは、側部出口開口部1408の遠位にある送達カテーテル1402の一部分の横方向断面図である。横方向断面は、送達カテーテル1402の長手方向軸線に対して垂直のまたは実質的に垂直の平面に沿ってとられ得る。ガイドワイヤールーメン1410および穿刺針ルーメン1404が示されている。ガイドワイヤールーメン1410は、丸みを帯びた形状(たとえば、円形のまたは実質的に円形の形状など)を含むことが可能である。側部出口開口部1408の遠位にある穿刺針ルーメン1404の横方向断面は、長方形のまたは実質的に長方形の形状を含むことが可能である。
図14Cは、側部出口開口部1408を含む送達カテーテル1402の一部分の斜視図である。穿刺針システム1400は、穿刺針1500が後退状態で示されている。アンカー部分1530は、側部出口開口部1408を越えて穿刺針ルーメン1404の中に延在するように示されている。湾曲した穿刺部分1520の第2の端部1524、および、アンカー部分1530の第2の端部1534は、側部出口開口部1408の近位にあることが可能である。アンカー部分1530は、側部出口開口部1408の近位にある穿刺針ルーメン1404の一部分に沿って、側部出口開口部1408におけるルーメン1404の一部分を通って、側部出口開口部1408の遠位にある穿刺針ルーメン1404の一部分に沿って延在することが可能である。アンカー部分1530は、側部出口開口部1408の遠位にある穿刺針ルーメン1404の一部分を通って延在することが可能である。湾曲した穿刺部分1520は、完全にまたは実質的に完全に、側部出口開口部1408の近位にある穿刺針ルーメン1404の一部分の中にあることが可能である。たとえば、穿刺先端部1540は、ルーメン1404の中にあり、側部出口開口部1408の近位にあることが可能である。穿刺針1500は、遠位に並進させられ(たとえば、押される)、側部出口開口部1408を通して、湾曲した穿刺部分1520を解放することが可能であり、湾曲した穿刺部分1520を展開させるようになっている。いくつかの実施形態において、穿刺先端部1540は、ルーメン1404の中にあり、側部出口開口部1408の遠位にあることが可能である。穿刺針1500は、近位に並進させられ(たとえば、押される)、側部出口開口部1408を通して、湾曲した穿刺部分1520を解放することが可能である。湾曲した穿刺部分1520は、形状記憶材料を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分1520が送達カテーテル1402の拘束から自由になると、湾曲した穿刺部分1520が、その所望の湾曲した構成をとることができるようになっている。
図14Dは、展開状態にある穿刺針システム1400を示している。湾曲した穿刺部分1520は、側部出口開口部1408を通して延在させられるように示されている。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1520は、側部出口開口部1408を通して部分的に延在させられ得る。たとえば、湾曲した穿刺部分1520の第2の端部1524、および、アンカー部分1530の第2の端部1534は、側部出口開口部1408の近位にあることが可能である。第2の端部1534が、送達カテーテルルーメン1404の中にあり、側部出口開口部1408の近位にあるので、第2の端部1534は、図14Dに示されていない。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分1520の全体または実質的に全体が、側部出口開口部を通して延在させられる。たとえば、湾曲した穿刺部分1520の第2の端部1524、および、アンカー部分1530の第2の端部1534は、側部出口開口部1408と整合され得る。本明細書で説明されているように、穿刺針1500が展開状態にある間に、アンカー部分1530は、側部出口開口部1408の遠位に延在する少なくとも一部分を含むことが可能である。図14Dにおいて、アンカー部分1530は、側部出口開口部1408を越えてルーメン1404を通って延在するように示されている。
図15は、ターゲット組織部位における組織を穿孔するための穿刺針システムを展開させるためのプロセス1600の例のフローダイアグラムである。穿刺針システムは、本明細書で説明されているような穿刺針システムのうちの1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。ブロック1602において、手順/プロセス1600は、穿刺針システムを血管の中へ前進させることを伴う。たとえば、血管は、冠状静脈洞であることが可能である。穿刺針システムは、右心房から冠状静脈洞口を介して冠状静脈洞の中へ前進させられ得る。経頸静脈アプローチまたは経鎖骨下アプローチが、上大静脈を介して右心房にアクセスするために使用され得る。代替的に、経大腿動脈アプローチが、穿刺針システムを下大静脈の中へ位置決めし、下大静脈から右心房の中へ位置決めするために使用され得る。手順/プロセス1600は、低侵襲性の経カテーテルアプローチを含むことが可能である。
いくつかの実施形態において、穿刺針システムは、冠状静脈洞の中へ送達され、冠状静脈洞の中から左心房壁にアクセスすることが可能である。穿刺針システムは、左心房壁の上のターゲット組織部位にアクセスするために使用され得る。穿刺針システムは、1つまたは複数の医薬治療および/またはインプラントデバイスの送達のために、左心房壁の上に開口部を形成するために使用され得る。たとえば、開口部は、シャントデバイスをその中に植え込むために左心房壁の上に形成され得り、たとえば、左心房圧の上昇を軽減するための人工血流導管を提供する。
穿刺針システムは、穿刺針を含むことが可能である。穿刺針は、本明細書で説明されているような穿刺針の1つまたは複数の特徴を含むことが可能である。たとえば、穿刺針は、アンカー部分および湾曲した穿刺部分を含むことが可能である。穿刺部分は、穿刺先端部に関連付けられる第1の端部と、アンカー部分に連結されている第2の端部とを含むことが可能である。アンカー部分は、湾曲した穿刺部分の遠位にある一部分を含むことが可能である。穿刺針システムは、穿刺針を受け入れるように構成されている送達カテーテルを含むことが可能である。送達カテーテルは、穿刺針ルーメンを含むことが可能であり、穿刺針は、穿刺針ルーメンを通してスライド可能に延在させられ得る。側部出口開口部は、送達カテーテルの遠位部分にあることが可能であり、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分が、それを通して延在させられ得る。
本明細書で説明されているように、穿刺針は、事前に装填され得る。たとえば、ターゲット組織部位に送達カテーテルを位置決めする前に(たとえば、送達カテーテルを患者の中へ挿入する前などに)、穿刺針は、送達カテーテルの中の所望の位置にあることが可能である。たとえば、穿刺針の遠位部分は、送達カテーテルがターゲット組織部位へ前進させられている間に、側部出口開口部にあるかまたはそれに近接していることが可能である。穿刺針は、送達カテーテルがターゲット組織部位へ前進させられるときに、送達カテーテルの中で後退状態になっていることが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺針が後退状態にある間に、アンカー部分の少なくとも一部分は、側部出口開口部の遠位にある穿刺針ルーメンの一部分の中に位置決めされている。いくつかの実施形態において、アンカー部分と側部出口開口部の遠位にある穿刺針ルーメン壁部の一部分との間の相互作用は、湾曲した穿刺部分の近位にある穿刺針の任意の部分の任意の軸線方向の回転にかかわらず、送達カテーテルに対する湾曲した穿刺部分の軸線方向の配向を維持することを促進させることが可能である。
いくつかの実施形態において、穿刺針が後退状態にある間に、湾曲した穿刺部分は、側部出口開口部の近位に位置決めされ得る。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分は、穿刺針が後退状態にある間に、側部出口開口部の遠位に位置決めされ得る。たとえば、湾曲した穿刺部分の一部分および穿刺先端部は、側部出口開口部の遠位にある穿刺針ルーメンの一部分の中にあることが可能である。いくつかの実施形態において、穿刺先端部は、側部出口開口部の中にあることが可能であり、湾曲した穿刺部分は、側部出口開口部の近位にある穿刺針ルーメンの一部分の中に位置決めされている少なくとも一部分を含むことが可能である。
ブロック1604において、手順/プロセス1600は、送達カテーテルに対して遠位または近位の一方に穿刺針を並進させ、側部出口開口部を通して、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分を解放することを伴う。穿刺針は、湾曲した穿刺部分を側部出口開口部と整合させるために押されるかまたは引っ張られ得り、穿刺先端部および湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分が、側部出口開口部を通して延在させられ得るようになっている。たとえば、後退状態において側部出口開口部の遠位に穿刺先端部を含む穿刺針は、送達カテーテルに対して近位に並進させられ、側部出口開口部を通して、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分を解放することが可能である。後退状態において側部出口開口部の近位に穿刺先端部を含む穿刺針は、送達カテーテルに対して遠位に並進させられ、側部出口開口部を通して、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分を解放することが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分は、形状記憶材料を含むことが可能であり、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分が送達カテーテルの拘束から自由になると、湾曲した穿刺部分が、その所望の湾曲した構成をとる傾向があり得るようになっている。
ブロック1606において、手順/プロセス1600は、側部出口開口部を通して、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分を延在させることを伴う。展開状態において、穿刺針は、側部出口開口部を越えて延在させられる湾曲した穿刺部分の全体または実質的に全体を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、湾曲した穿刺部分の一部分のみが、穿刺針が展開状態にある間に、側部出口開口部を越えて延在させられる。本明細書で説明されているように、湾曲した穿刺部分は、事前形成された湾曲を含むことが可能であり、事前形成された湾曲は、穿刺針システムが血管の中に位置決めされている間に、ターゲット組織部位にアクセスすることを促進させるように構成されており、ターゲット組織部位の効果的な穿刺を促進させるようになっている。たとえば、湾曲した穿刺部分の事前形成された湾曲は、所定の曲率半径を有しており、湾曲した穿刺部分が、冠状静脈洞の中に位置決めされている送達カテーテルから延在させられている間に、左心房壁の上のターゲット組織部位にアクセスすることおよび/または穿刺することを促進させることが可能である。
ブロック1608において、手順/プロセス1600は、側部出口開口部を通して延在させられた穿刺針の穿刺先端部を使用して、ターゲット組織部位における組織を穿孔し、ターゲット組織部位において開口部を形成することを伴う。
いくつかの実施形態において、穿刺針システムは、医療用インプラントガイドワイヤーシースを含むことが可能であり、医療用インプラントガイドワイヤーシースは、医療用インプラントガイドワイヤーをスライド可能に受け入れるように構成されている。医療用インプラントガイドワイヤーシースは、湾曲した穿刺部分の少なくとも一部分に連結されている遠位部分を含むことが可能である。医療用インプラントガイドワイヤーは、医療用インプラントガイドワイヤーシースの中をターゲット組織部位へ前進させられ得る。医療用インプラントガイドワイヤーは、医療用インプラントガイドワイヤーシースの遠位端部に関連付けられる開口部を通して、ターゲット組織部位に形成された開口部の中へ前進させられ得る。医療用インプラントガイドワイヤーがそのターゲット位置に位置決めされた後に、医療用インプラントガイドワイヤーシースが後退させられ、医療用インプラントガイドワイヤーを適切な場所に残すことが可能である。次いで、医療用インプラントデバイス(たとえば、シャントデバイスなど)は、医療用インプラントガイドワイヤーに沿ってターゲット植え込み部位へ前進させられ得る。たとえば、シャントデバイスは、医療用インプラントガイドワイヤーに沿って、左心房壁の上に形成された開口部の中へ前進させられ得る。
追加的な実施形態
実施形態に応じて、本明細書で説明されているプロセスまたはアルゴリズムのいずれかの特定の行為、イベント、または機能は、異なるシーケンスで実施され得るか、追加されるか、融合されるか、または、完全に省略され得る。したがって、特定の実施形態において、プロセスの実践のために、すべての説明された行為またはイベントが必要であるとは限らない。
本明細書で使用される条件付きの言語(たとえば、中でも、「可能である(can)」、「可能である(could)」、「可能である(might)」、「可能である(may)」、および「たとえば」など)は、具体的にそうでないことが述べられていない限り、または、使用されるような文脈の中でそうでないことが理解されない限り、その通常の意味で意図されており、また、一般的に、特定の実施形態が特定の特徴、要素、および/またはステップを含むが、他の実施形態は含まないということを伝えることが意図されている。したがって、そのような条件付きの言語は、一般的に、特徴、要素、および/もしくはステップが、何らかの形で1つもしくは複数の実施形態に必要とされるということを暗示することを意図しておらず、または、1つもしくは複数の実施形態が、作成者入力またはプロンプトの有無にかかわらず、これらの特徴、要素、および/またはステップが、任意の特定の実施形態の中に含まれるかもしくはその中で実施されることとなるかどうかということを決定するためのロジックを必然的に含むということを暗示することを意図していない。「含む(comprising)」、「含む(including)」、および「有する」などの用語は、同義語であり、それらの通常の意味で使用されており、開放型の方式で包含的に使用されており、追加的な要素、特徴、行為、および動作などを除外していない。また、「または」という用語は、その包括的な意味で(その排他的な意味ではなく)使用されており、使用される、たとえば、要素のリストを接続するために使用されるときに、「または」という用語は、リストの中の要素のうちの1つ、いくつか、またはすべてを意味するようになっている。「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」という語句などのような接続的な言語は、そうでないことが具体的に述べられていなければ、一般的に、アイテム、用語、要素などが、X、Y、またはZのいずれかであることが可能であるということを伝えるために使用されるような文脈で理解される。したがって、そのような接続的な言語は、一般的に、特定の実施形態が、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、および、Zのうちの少なくとも1つがそれぞれ存在していることを必要とするということを暗示することを意図していない。
実施形態の上記の説明において、さまざまな特徴が、本開示を合理化する目的、および、さまざまな本発明の態様のうちの1つまたは複数を理解することを補助する目的のために、その単一の実施形態、図、または説明において、一緒にグループ化される場合があるということが認識されるべきである。しかし、この開示の方法は、任意の請求項がその請求項に明示的に記載されているものよりも多い特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。そのうえ、本明細書における特定の実施形態において図示および/または説明されている任意のコンポーネント、特徴、またはステップは、任意の他の実施形態に適用されるか、または、それとともに使用され得る。さらに、コンポーネント、特徴、ステップ、または、コンポーネント、特徴、もしくはステップのグループは、それぞれの実施形態に関して、必要でなくまたは不可欠でない。したがって、本明細書で開示されており、下記に特許請求されている本発明の範囲は、上記に説明されている特定の実施形態によって限定されるべきではなく、以下に続く特許請求の範囲を公正に読むことのみによって決定されるべきであるということが意図されている。
特定の序数の用語(たとえば、「第1の」または「第2の」)は、参照を容易にするために提供され得り、物理的な特質または順序を必ずしも暗示していないということが理解されるべきである。したがって、本明細書で使用されているように、要素(たとえば、構造体、コンポーネント、動作など)を修飾するために使用されている序数の用語(たとえば、「第1の」、「第2の」、「第3の」など)は、任意の他の要素に対する要素の優先度または順序を必ずしも示しているわけではなく、むしろ、一般的に、同様のまたは同一の名前を有する(序数の用語の使用を除く)別の要素から要素を区別することが可能である。加えて、本明細書で使用されているように、不定冠詞(「a」および「an」)は、「1つの」ではなく、「1つまたは複数の」を示す可能性がある。さらに、条件またはイベント「に基づいて」実施される動作は、明示的に記載されていない1つまたは複数の他の条件またはイベントにも基づいて実施され得る。
別段の定義がない限り、本明細書で使用されているすべての用語(技術的なおよび科学的な用語を含む)は、例示的な実施形態が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有している。用語(たとえば、一般に使用される辞書において定義されるようなものなど)は、関連技術の文脈におけるそれらの意味と一貫した意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明示的にそのように定義されていない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されるべきではないということがさらに理解されるべきである。
「外側」、「内側」、「上側」、「下側」、「下方」、「上方」、「垂直方向」、「水平方向」という空間的に相対的な用語、および、同様の用語が、図面に図示されているように、1つの要素またはコンポーネントと別の要素またはコンポーネントとの間の関係を説明するために、説明のしやすさのために本明細書で使用され得る。空間的に相対的な用語は、図面に示されている配向に加えて、使用または動作において、デバイスの異なる配向を包含することを意図しているということが理解されるべきである。たとえば、図面に示されているデバイスがひっくり返されるケースでは、別のデバイスの「下方」または「下」に位置決めされているデバイスは、別のデバイスの「上方」に設置され得る。したがって、「下方」という例示的な用語は、下側位置および上側位置の両方を含むことが可能である。また、デバイスは、他の方向にも配向され得り、したがって、空間的に相対的な用語は、配向に応じて、異なって解釈され得る。
別段の明示的な記述がない限り、比較的なおよび/または定量的な用語(たとえば、「よりも少ない」、「よりも多い」、および「よりも大きい」など)は、同等の概念を包含することを意図している。たとえば、「よりも少ない」は、最も厳密な数学的な意味で「よりも少ない」ということを意味するだけでなく、「よりも少ないかまたはそれに等しい」ということを意味することが可能である。