JP7512279B2 - 多重ヒータアレイを備えた静電チャックのための長寿命かつ拡張温度範囲の埋め込みダイオード設計 - Google Patents

多重ヒータアレイを備えた静電チャックのための長寿命かつ拡張温度範囲の埋め込みダイオード設計 Download PDF

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関連出願への相互参照
本願は、2018年12月7日出願の米国仮出願第62/776,654号に基づく利益を主張する。上記の出願の開示全体が、参照によって本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般に、プラズマ処理チャンバに関し、より具体的には、プラズマ処理チャンバで用いられる多重ヒータアレイを備えた静電チャックのための埋め込みダイオード設計に関する。
本明細書で提供されている背景技術の記載は、本開示の背景を概略的に提示するためのものである。ここに名を挙げられている発明者の業績は、この背景技術に記載された範囲において、出願時に従来技術として通常見なされえない記載の態様と共に、明示的にも黙示的にも本開示に対する従来技術として認められない。
半導体ウエハなどの基板のエッチング、蒸着、および/または、その他の処理を実行するために、基板処理システムが利用されうる。基板上で実行されうる処理の例は、化学蒸着(CVD)、プラズマ強化化学蒸着(PECVD)、原子層蒸着(ALD)、原子層エッチング(ALE)、プラズマ強化原子層蒸着(PEALD)、および/または、その他のエッチング、蒸着、および、洗浄処理、を含むが、これらに限定されない。処理中、基板は、基板処理システムの処理チャンバ内の基板支持体(ペデスタル、静電チャック(ESC)など)上に配置される。処理ガス混合物が、基板を処理するために処理チャンバに導入される。一部の例では、プラズマが、処理チャンバ内での化学反応を促進するために点火されうる。
プラズマチャンバのための基板支持体が、平面に沿って配置されたベースプレートと、平面に沿ってベースプレート上に配置された電気絶縁材料の第1層と、平面に沿って第1層内に配置された複数の加熱素子と、第1層内のそれぞれの空洞内に配置された複数のダイオードと、を備える。複数のダイオードは、それぞれ、複数の加熱素子に直列接続されている。複数のダイオードの各々は、空洞の内のそれぞれの空洞内に配置された半導体材料のダイを備える。半導体材料は、第1熱膨張率を有する。ダイは、ダイの第1側にある第1端子および第1側と反対側のダイの第2側にある第2端子を有する。ダイの第1側は、平面に沿って第1層上に配置されている。ダイの第1端子は、第1層上の第1電気コンタクトに接続されている。
複数のダイオードの各々について、空洞の内のそれぞれの空洞は、さらに、導電材料の第2層を備え、導電電材料の第2層は、第1熱膨張率よりも大きい第2熱膨張率を有し、平面に沿ってダイの第2側上に配置された第1表面を有し、第1表面と反対側の第2表面を有し、第1表面は、ダイの第2端子に接続されている。空洞の内のそれぞれの空洞は、さらに、導体を備えており、導体は、第2熱膨張率よりも大きい第3熱膨張率を有し、第2層の第2表面に接続された第1端部を有し、第1層上の第2電気コンタクトに接続された第2端部を有する。
別の特徴において、基板支持体は、さらに、第1層上の第1および第2電気コンタクトを介して、複数の加熱素子の内の1素子と、複数の加熱素子の内の上記1素子に直列接続された複数のダイオードの内の1ダイオードとに、電力を供給するよう構成された回路を備える。
別の特徴において、第2層は、ダイよりも小さい面積を有する。
別の特徴において、第2層は、タングステン銅合金またはタングステンモリブデン合金を含む。
別の特徴において、第2層は、第2層をダイおよび導体に結合するために用いられるはんだ材料に基づいて選択された材料で被覆されている。
別の特徴において、導体は、銅を含む。
別の特徴において、導体は、タングステン銅合金またはタングステンモリブデン合金を含む。
別の特徴において、ダイ、第2層、および、導体は、シリコーン内に封入されている。
別の特徴において、ダイ、第2層、および、導体は、エポキシ内に封入されている。
他の複数の特徴において、電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、半導体材料は、シリコンを含む。
他の複数の特徴において、導体は、所定の幅および厚さを有する平坦な導体である。導体は、導体の長さに沿って伸びる1または複数のスリットを備える。1または複数のスリットは、導体の第1端部から第1距離の位置と、導体の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
さらに他の複数の特徴において、プラズマチャンバのための基板支持体が、平面に沿って配置されたベースプレートと、平面に沿ってベースプレート上に配置された電気絶縁材料の第1層と、平面に沿って第1層内に配置された複数の加熱素子と、第1層内のそれぞれの空洞内に配置された複数のダイオードと、を備える。複数のダイオードは、それぞれ、複数の加熱素子に直列接続されている。複数のダイオードの各々は、空洞の内のそれぞれの空洞内に配置された半導体材料のダイを備える。半導体材料は、第1熱膨張率を有する。ダイは、ダイの第1側にある第1端子および第1側と反対側のダイの第2側にある第2端子を有する。ダイの第1側は、平面に沿って第1層上に配置されている。ダイの第1端子は、第1層上の第1電気コンタクトに接続されている。
複数のダイオードの各々について、空洞の内のそれぞれの空洞は、さらに、導体を備え、導体は、第1熱膨張率よりも大きい第2熱膨張率を有し、ダイの第2端子に接続された第1端部を有し、第1層上の第2電気コンタクトに接続された第2端部を有し、平面に対して急角度でダイの第2側から離れる第1部分を第1端部に隣接して有する。
別の特徴において、基板支持体は、さらに、第1層上の第1および第2電気コンタクトを介して、複数の加熱素子の内の1素子と、複数の加熱素子の内の上記1素子に直列接続された複数のダイオードの内の1ダイオードとに、電力を供給するよう構成された回路を備える。
別の特徴において、基板支持体は、さらに、平面に沿って電気絶縁材料の第1層上に配置された第1表面と、導体の第2部分が上に配置される第2表面とを有する支持体を備えており、第2部分は、導体の第1部分および第2端部の間にある。
別の特徴において、導体は、銅を含む。
別の特徴において、導体は、タングステン銅合金またはタングステンモリブデン合金を含む。
別の特徴において、ダイおよび導体は、シリコーン内に封入されている。
別の特徴において、ダイおよび導体は、エポキシ内に封入されている。
他の複数の特徴において、電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、半導体材料は、シリコンを含む。
他の複数の特徴において、導体は、所定の幅および厚さを有する平坦な導体である。導体は、導体の長さに沿って伸びる1または複数のスリットを備える。1または複数のスリットは、導体の第1端部から第1距離の位置と、導体の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
他の複数の特徴において、導体の一部が、蛇行した形状または波型の形状を有する。その一部は、導体の第1端部から第1距離の位置と、導体の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
さらに他の複数の特徴において、プラズマチャンバのための基板支持体が、平面に沿って配置されたベースプレートと、平面に沿ってベースプレート上に配置された電気絶縁材料の第1層と、平面に沿って第1層内に配置された複数の加熱素子と、第1層内のそれぞれの空洞内に配置された複数のダイオードと、を備える。複数のダイオードは、それぞれ、複数の加熱素子に直列接続されている。
複数のダイオードの各々は、空洞の内のそれぞれの空洞内に配置された半導体材料のダイを備える。半導体材料は、第1熱膨張率を有する。ダイは、ダイの第1側にある第1端子および第1側と反対側のダイの第2側にある第2端子を有する。ダイの第1側は、平面に沿って第1層上に配置されている。ダイの第1端子は、第1層上の第1電気コンタクトに接続されている。複数のダイオードの各々について、空洞の内のそれぞれの空洞は、さらに、ダイの第2端子に接続された第1端部と、第1層上の第2電気コンタクトに接続された第2端部とを有するボンドワイヤを備える。
別の特徴において、ダイおよびボンドワイヤは、シリコーンまたはエポキシ内に封入されている。
他の複数の特徴において、電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、半導体材料は、シリコンを含む。
別の特徴において、基板支持体は、さらに、第1層上の第1および第2電気コンタクトを介して、複数の加熱素子の内の1素子と、複数の加熱素子の内の上記1素子に直列接続された複数のダイオードの内の1ダイオードとに、電力を供給するよう構成された回路を備える。
さらに他の複数の特徴において、装置が、平面に沿って配置された電気絶縁材料の第1層を備える。第1層は、第1電気コンタクトと、平面に沿って第1電気コンタクトから或る距離に配置された第2電気コンタクトとを有する。装置は、さらに、ダイを備えており、ダイは、第1熱膨張率を有する半導体材料を含み、ダイの第1側にある第1端子および第1側と反対側のダイの第2側にある第2端子を有する。ダイの第1側は、平面に沿って第1層上に配置されている。ダイの第1端子は、第1層上の第1電気コンタクトに接続されている。装置は、さらに、導電材料の第2層を備え、導電電材料の第2層は、第1熱膨張率よりも大きい第2熱膨張率を有し、平面に沿ってダイの第2側上に配置された第1表面を有し、第1表面と反対側の第2表面を有し、第1表面は、ダイの第2端子に接続されている。装置は、さらに、導体を備えており、導体は、第2熱膨張率よりも大きい第3熱膨張率を有し、第2層の第2表面に接続された第1端部を有し、第1層上の第2電気コンタクトに接続された第2端部を有する。
別の特徴において、第2層は、ダイよりも小さい面積を有する。
別の特徴において、第2層は、タングステン銅合金またはタングステンモリブデン合金を含む。
別の特徴において、第2層は、第2層をダイおよび導体に結合するために用いられるはんだ材料に基づいて選択された材料で被覆されている。
別の特徴において、導体は、銅を含む。
別の特徴において、導体は、タングステン銅合金またはタングステンモリブデン合金を含む。
別の特徴において、ダイ、第2層、および、導体は、シリコーン内に封入されている。
別の特徴において、ダイ、第2層、および、導体は、エポキシ内に封入されている。
他の複数の特徴において、電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、半導体材料は、シリコンを含む。
他の複数の特徴において、導体は、所定の幅および厚さを有する平坦な導体である。導体は、導体の長さに沿って伸びる1または複数のスリットを備える。1または複数のスリットは、導体の第1端部から第1距離の位置と、導体の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
さらに他の複数の特徴において、装置が、平面に沿って配置された電気絶縁材料の層を備える。層は、第1電気コンタクトと、平面に沿って第1電気コンタクトから或る距離に配置された第2電気コンタクトとを有する。装置は、さらに、ダイを備えており、ダイは、第1熱膨張率を有する半導体材料を含み、ダイの第1側にある第1端子および第1側と反対側のダイの第2側にある第2端子を有する。ダイの第1側は、平面に沿って層上に配置されている。ダイの第1端子は、層上の第1電気コンタクトに接続されている。装置は、さらに、導体を備えており、導体は、第1熱膨張率よりも大きい第2熱膨張率を有し、ダイの第2端子に接続された第1端部を有し、層上の第2電気コンタクトに接続された第2端部を有し、平面に対して急角度でダイの第2側から離れる第1部分を第1端部に隣接して有する。
別の特徴において、装置は、さらに、平面に沿って電気絶縁材料の層上に配置された第1表面と、導体の第2部分が上に配置される第2表面とを有する支持体を備えており、第2部分は、導体の第1部分および第2端部の間にある。
別の特徴において、導体は、銅を含む。
別の特徴において、導体は、タングステン銅合金またはタングステンモリブデン合金を含む。
別の特徴において、ダイおよび導体は、シリコーン内に封入されている。
別の特徴において、ダイおよび導体は、エポキシ内に封入されている。
他の複数の特徴において、電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、半導体材料は、シリコンを含む。
他の複数の特徴において、導体は、所定の幅および厚さを有する平坦な導体である。導体は、導体の長さに沿って伸びる1または複数のスリットを備える。1または複数のスリットは、導体の第1端部から第1距離の位置と、導体の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
他の複数の特徴において、導体の一部が、蛇行した形状または波型の形状を有する。その一部は、導体の第1端部から第1距離の位置と、導体の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
さらに他の複数の特徴において、装置が、平面に沿って配置された電気絶縁材料の層を備える。層は、第1電気コンタクトと、平面に沿って第1電気コンタクトから或る距離に配置された第2電気コンタクトとを有する。装置は、さらに、ダイを備えており、ダイは、半導体材料を含み、ダイの第1側にある第1端子および第1側と反対側のダイの第2側にある第2端子を有する。ダイの第1側は、平面に沿って層上に配置されている。ダイの第1端子は、層上の第1電気コンタクトに接続されている。装置は、さらに、ダイの第2端子に接続された第1端部と、層上の第2電気コンタクトに接続された第2端部とを有するボンドワイヤを備える。
別の特徴において、ダイおよびボンドワイヤは、シリコーンまたはエポキシ内に封入されている。
他の複数の特徴において、電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、半導体材料は、シリコンを含む。
詳細な説明、特許請求の範囲、および、図面から、本開示を適用可能なさらなる領域が明らかになる。詳細な説明および具体的な例は、単に例示を目的としており、本開示の範囲を限定するものではない。
本開示は、詳細な説明および以下に説明する添付図面から、より十分に理解できる。
基板処理システムの一例を示す図。
図1の処理チャンバ内での処理中に基板を支持するために用いられる基板支持体(静電チャック(ESC)など)の簡単な例を示す図。
図2の基板支持体をさらに詳細に示す図。
図3の基板支持体で用いられるヒータ素子とダイオードとを備えたヒータマトリクスを示す概略図。
ダイオードの1つをさらに詳細に示す図3の一部の拡大図。
図5を垂直軸の周りに180度回転した(反転した)図。
本開示に従って、第1ダイオード設計を示す図。
本開示に従って、第2ダイオード設計を示す図。
本開示に従って、第3ダイオード設計を示す図。
本開示に従って、第4ダイオード設計を示す図。
図7の第1ダイオード設計の上面図。
図8および図9に示した第2および第3ダイオード設計の上面図。
図3~図9に示したダイオード設計の概要を含む表。
本開示に従って、第5ダイオード設計を示す図。
図7~図14に示したダイオード設計で用いられている金属ストラップコネクタの代わりにワイヤボンディングを用いる本開示に従った第6ダイオード設計を示す図。 図7~図14に示したダイオード設計で用いられている金属ストラップコネクタの代わりにワイヤボンディングを用いる本開示に従った第6ダイオード設計を示す図。
図7~図14に示したダイオード設計内に示されている金属ストラップコネクタの最適な形状のさらなる例を示す図。 図7~図14に示したダイオード設計内に示されている金属ストラップコネクタの最適な形状のさらなる例を示す図。 図7~図14に示したダイオード設計内に示されている金属ストラップコネクタの最適な形状のさらなる例を示す図。 図7~図14に示したダイオード設計内に示されている金属ストラップコネクタの最適な形状のさらなる例を示す図。 図7~図14に示したダイオード設計内に示されている金属ストラップコネクタの最適な形状のさらなる例を示す図。
図面において、同様および/または同一の要素を特定するために、同じ符号を用いる場合がある。
以下に詳細に説明するように、プラズマチャンバ内での処理中に基板(半導体ウエハなど)の温度プロファイルを制御するために、複数のヒータ素子が、プラズマチャンバの静電チャック(ESC)内に配置されうる。ヒータ素子の独立的な制御を可能にするために、ダイオードが、ヒータ素子と直列に接続されうる。ヒータ素子およびダイオードは、ESC内に埋め込まれうる。一部の処理において、ダイオードは、ダイオードを故障させうる比較的高い温度に暴露される場合があり、それにより、ヒータ素子を個別に制御することができなくなりうる。本開示は、比較的高い温度に耐えることができるダイオードをESCに埋め込むための様々な新規設計に関する。
本開示は以下のように構成されている。処理チャンバの一例が、図1に図示され説明されている。埋め込みヒータ素子およびダイオードを備えたESCが、図2および図3に図示され説明されている。 ESCで用いられるヒータ素子およびダイオードを含むアレイの概略図が、図4に図示され説明されている。ESCに埋め込まれたダイオードの一例が、図5に図示され説明されている。比較的高い温度で起こりうるダイオードの故障について、図6を参照して論じられている。ESCにダイオードを埋め込むための様々な新規設計が、図7~図10に図示され説明されている。新規設計のさらなる図面が、図11および図12に示されている。新規設計は、図13に示す表にまとめられている。ESCにダイオードを埋め込むためのさらなる新規設計の特徴が、図14~図21に図示され説明されている。
図1は、基板処理システム100の一例を示す。単に例として、基板処理システム100は、RFプラズマを用いたエッチングおよび/またはその他の適切な基板処理を実行するために用いられてよい。基板処理システム100は、基板処理システム100の他の構成要素を収容すると共にRFプラズマを閉じ込める処理チャンバ102を備える。基板処理チャンバ102は、上側電極104と、基板支持体106(静電チャック(ESC)など)とを備える。動作中、基板108が、基板支持体106上に配置される。具体的な基板処理システム100およびチャンバ102が一例として示されているが、本開示の原理は、その場でプラズマを生成する基板処理システム、(例えば、プラズマチューブ、マイクロ波チューブを用いて)遠隔プラズマ生成および供給を実施する基板処理システムなど、他のタイプの基板処理システムおよびチャンバに適用されてもよい。
単に例として、上側電極104は、処理ガスを導入して分散させるガス分配装置(シャワーヘッド109など)を備えてよい。シャワーヘッド109は、処理チャンバの上面に接続された一端を備えるステム部分を備えてよい。ベース部分は、略円筒形であり、処理チャンバの上面から離れた位置でステム部分の反対側の端部から半径方向外向きに広がる。シャワーヘッドのベース部分の基板対向面すなわちフェースプレートは、処理ガスまたはパージガスが流れる複数の穴を備える。あるいは、上側電極104は、導電性のプレートを備えてもよく、処理ガスは、別の方法で導入されてもよい。
基板支持体106は、下側電極として機能する導電性のベースプレート110を備える。ベースプレート110は、セラミック層112を支持する。一部の例において、セラミック層112は、加熱層(セラミックマルチゾーン加熱プレートなど)を備えてよい。熱抵抗層114(例えば、ボンド層)が、セラミック層112とベースプレート110との間に配置されてよい。ベースプレート110は、ベースプレート110に冷却材を流すための1または複数の冷却材流路116を備えてよい。
RF発生システム120が、RF電圧を生成して、上側電極104および下側電極(例えば、基板支持体106のベースプレート110)の一方に出力する。上側電極104およびベースプレート110のもう一方は、DC接地、AC接地されるか、または、浮遊していてよい。単に例として、RF発生システム120は、整合/配電ネットワーク124によって上側電極104またはベースプレート110に供給されるRF電圧を生成するRF電圧発生器122を備えてよい。他の例において、プラズマは、誘導的にまたは遠隔で生成されてもよい。例示の目的で示すように、RF発生システム120は、容量結合プラズマ(CCP)システムに対応するが、本開示の原理は、単に例として、トランス結合プラズマ(TCP)システム、CCPカソードシステム、遠隔マイクロ波プラズマ生成/供給システムなど、他の適切なシステムで実施されてもよい。
ガス供給システム130は、1または複数のガス源132-1、132-2、・・・、および、132-N(集合的に、ガス源132)を備えており、ここで、Nはゼロより大きい整数である。ガス源は、1または複数の前駆体およびそれらの混合物を供給する。ガス源は、パージガスを供給してもよい。気化した前駆体が用いられてもよい。ガス源132は、バルブ134-1、134-2、・・・、および、134-N(集合的に、バルブ134)ならびにマスフローコントローラ136-1、136-2、・・・、および、136-N(集合的に、マスフローコントローラ136)によってマニホルド140に接続されている。マニホルド140の出力は、処理チャンバ102に供給される。単に例として、マニホルド140の出力は、シャワーヘッド109に供給される。
温度コントローラ142が、セラミック層112に配置された複数の加熱素子(熱制御素子(TCE:thermal control element)144など)に接続されてよい。例えば、加熱素子144は、マルチゾーン加熱プレートにおけるそれぞれの区画に対応するマクロ加熱素子、および/または、マルチゾーン加熱プレートの複数の区画にわたって配置されたマイクロ加熱素子のアレイを含みうるが、これらに限定されない。温度コントローラ142は、複数の加熱素子144を制御して基板支持体106および基板108の温度を制御するために用いられる。後に詳述する本開示の原理に従って、接続端子(図1には図示せず)を介して基板支持体106の温度を制御するために、電流がTCE144へ供給される。
温度コントローラ142は、流路116を通る冷却材の流れを制御するための冷却材アセンブリ146と連通してよい。例えば、冷却材アセンブリ146は、冷却材ポンプおよびリザーバを備えてよい。温度コントローラ142は、基板支持体106を冷却するために流路116を通して冷却材を選択的に流すように、冷却材アセンブリ146を作動させる。
バルブ150およびポンプ152が、処理チャンバ102から反応物質を排出するために用いられてよい。システムコントローラ160が、基板処理システム100の構成要素を制御するために用いられてよい。ロボット170が、基板支持体106上へ基板を供給すると共に、基板支持体106から基板を除去するために用いられてよい。例えば、ロボット170は、基板支持体106とロードロック172との間で基板を搬送してよい。別個のコントローラとして示しているが、温度コントローラ142は、システムコントローラ160内に実装されてもよい。一部の例において、保護シール176が、セラミック層112とベースプレート110との間のボンド層114の周囲に提供されてもよい。
基板支持体106は、エッジリング180を備える。エッジリング180は、上部リングに対応してよく、上部リングは、底部リング184によって支持されてよい。いくつかの例において、エッジリング180は、以下で詳述するように、中間リング(図1には図示せず)、セラミック層112の段付き部分など、の内の1または複数によってさらに支持されてもよい。本開示の原理に従ったエッジリング180は、基板108に対して移動可能(例えば、垂直方向に上下に移動可能)である。例えば、エッジリング180は、システムコントローラ160に応答して、アクチュエータを介して制御されてよい。いくつかの例において、エッジリング180は、基板処理中に調節されてよい(すなわち、エッジリング180は、調整可能なエッジリングであってよい)。別の例において、エッジリング180は、(例えば、処理チャンバ102が真空下にある状態で、ロボット170を用いて、エアロックを介して)取り外し可能であってよい。さらに別の例において、エッジリング180は、調整可能かつ取り外し可能であってもよい。
図2は、基板支持体200の簡単な例を示す。基板支持体200は、セラミック層208を支持するよう構成されたベースプレート204を備える。セラミック層208は、処理中に基板220を支持するよう構成されている。ベースプレート204は、ベースプレート204に冷却材を流すための1または複数の冷却材流路228を備えてよい。
セラミック層208は、基板220の処理中のセラミック層208の温度について、バルクラジアル調整を行うための複数のゾーンヒータ(マクロヒータとも呼ばれる)230と、非ラジアル調整を行うためのダイバイダイ・ヒータ(マイクロヒータとも呼ばれる)232のグリッドと、を備える。ゾーンヒータ230は、セラミック層208のそれぞれのゾーンの温度を粗制御するために独立的に制御可能である。ダイバイダイ・ヒータ232は、セラミック層208の複数のゾーンにわたって分散されており、温度の不均一性などを補償するように、セラミック層208内の特定の位置における温度を微制御するために個別に制御されうる。
ダイバイダイ・ヒータ232は、図3および図4を参照して後に説明するように、局所的かつ動的な温度調整を提供するために、独立的に制御可能である。ヒータ230および232は、本開示を通して集合的にヒータ素子と呼ばれている。これらのヒータ素子は、計測フィードバックに基づいてクリティカルディメンション(CD)不均一性を微調整することを可能にする。回路基板(例えば、配電基板)240が、これらの加熱素子へ電力(例えば、AC電力、パルス幅変調DC電力など)を供給するために、ベースプレート204の中、または、ベースプレート204の底面に隣接して、埋め込まれている。
図3は、図2に示した基板支持体200と同様の基板支持体300の簡単な例をさらに詳細に示す。基板支持体300は、セラミック層308を支持するよう構成されたベースプレート304を備える。セラミック層308は、処理中に基板(例えば、図2に示した基板220)を支持するよう構成されている。セラミック層308は、電圧(例えば、V-Clamp)がクランプ電極314に印加された時に処理中の基板を静電的にクランプするために、ランプ電極314を備える。遮熱層316(例えば、適切な結合材料を含むボンド層)が、セラミック層308をベースプレート304に結合している。ベースプレート304は、ベースプレート304に冷却材を流すための1または複数の冷却材流路328を備えてよい。
図の例において、セラミック層308は、複数の層を備える。いくつかの実施例において、複数の層はすべて、セラミック材料を含んでよい。いくつかの実施例において、クランプ電極314を備えた層は、セラミック材料を含んでよく、その他の層は、その他の適切な電気絶縁材料を含んでよい。セラミック層308のための多くのその他の構成および材料組成が想定される。
複数のヒータ素子320が、セラミック層308内に配置されている。ダイオード330が、各ヒータ素子320と直列に接続されている。複数のダイオード330は、セラミック層308の底部付近に(すなわち、遮熱層316の近くに)埋め込まれている。ダイオード330をさらに詳細に図示するために、点線の楕円領域350の拡大図を図5に示す。回路基板(例えば、図2に示した要素240と同様の配電基板)が、電力供給ラインおよび電力帰還ライン(図面を通して、それぞれ、SおよびRとして示されている)を介して、加熱素子320へ電力(例えば、AC電力、パルス幅変調DC電力、など)を供給するために、ベースプレート304の中、または、ベースプレート304の底面に隣接して埋め込まれている。
各ヒータ素子320は、回路基板に接続された1つの電力供給ラインおよび1つの電力帰還ラインに接続されている。2つのヒータ素子320が、同じペアの電力供給ラインおよび電力帰還ラインを共有することはない。回路基板内に適切な電気スイッチ構成を提供することにより、或るペアの電力供給ラインおよび電力帰還ラインに接続された1つのヒータ素子320のみが給電されるように、このペアの電力ラインを電源に接続することができる。各ヒータ素子320の加熱電力の時間平均が、回路基板において時分割多重化を用いることによって個別に調整されうる。
図4は、ヒータ素子320およびダイオード330を備えたヒータマトリクス400の概略図を示す。ダイオード330をヒータ素子320と直列に接続することで、パッシブヒータマトリクスアドレッシングが可能になり、これは、ヒータ素子320の独立制御がセラミック層308の微細な局所的温度制御を提供することを可能にする。ヒータ素子と帰還ラインとの間でヒータ素子320の帰還側にある複数のダイオード330は、すべての他のヒータ素子を通しての電流の逆流を遮断して、アクティブなヒータ素子のみが給電されることを保証する。コントローラ402(例えば、図2に示した回路基板240)が、選択されたヒータ素子320に電源408からの電力が供給されるように、ヒータ素子320の1つを選択するために、マルチプレクサ404および406を制御する。
ESCセラミック(例えば、セラミック層308)に埋め込まれたダイオードは、ダイオードがパッシブヒータマトリクスの対処を可能にするので、ESCヒータアレイ(例えば、ヒータ素子320)の独立制御の実現を可能にする。ダイオードが、ヒータ素子と帰還ラインとの間でヒータ素子の帰還側に配置されることで、すべての他のヒータ素子を通しての電流の逆流を遮断して、アクティブなヒータ素子のみが給電されることを保証している。ESCセラミックの内部において、ダイオードは、ESCセラミックの底部付近のポッティング材料を充填されたセラミックの空洞内に埋め込まれている。ダイオードは、典型的には、ベアシリコンダイの形態であり、ダイの各側にカソードおよびアノードを備える。ダイのカソード(底面)は、はんだ付けによって直接セラミック層上の金属化コンタクトに結合されている。ダイのアノード(上面)は、はんだによって金属コネクタに結合されている。金属コネクタは、ダイと相互接続コンタクトパッドとの間をつなぐ。カソードおよびアノードは両方とも、帰還ラインと同じ層にあるビアコンタクトに結合されている。
図5は、図3に示した点線の楕円領域350の拡大図であり、ダイオード330をさらに詳細に示す。ダイオード330は、ベアシリコンダイ500を備える。ダイ500は、P型およびN型ドープシリコンを備える。ダイ500は、セラミック層308(図3に示した)内のポッティング材料502を充填されたセラミック層308(図3に示した)における空洞の中に配置されている。ポッティング材料502は、一般に、シリコーンを含む。ダイオード330のカソード(K)およびアノード(A)は、帰還ラインと同じ層にあるセラミック層308のビアコンタクトに結合されている。
カソードKは、はんだ材料504によってセラミック層308上の金属化コンタクトに直接結合されている。アノードAは、ダイと相互接続コンタクトパッドとの間をつなぐ金属(例えば、銅)ストラップコネクタ506にはんだ材料508によって結合されている。具体的には、アノードAは、はんだ材料508によって金属ストラップコネクタ506の第1端部506-1に結合されている。金属ストラップコネクタ506の第2端部506-2は、はんだ材料510によってセラミック層308上の相互接続コンタクトパッドに結合されている。ビア512が、はんだ材料504を介して電力帰還ラインRにカソードKを接続している。ビア514が、金属ストラップコネクタ506ならびにはんだ材料510および508を介して加熱素子(例えば、図4に示した加熱素子320)の第1端部にアノードAを接続している。加熱素子の第2端部は、(図4に示すように)電力供給ラインSに接続されている。
図6は、図5を垂直軸の周りに180度回転した図600を示す。この向きは、後続の図で図示および説明される設計の議論を容易にするために提示されている。図6は、すべての点で図5と同一であるので、図6の説明は不必要であり、簡単のために省略する。
図3~図6に示したダイオード設計は、0から60~70℃の処理レシピ温度範囲に対して、かつ、Tmax、min=-20℃,120℃のチャック(またはセラミック)温度範囲に対して、確実に機能する。しかしながら、いくつかの新しい重要なエッチング処理(例えば、ホウ素ドープ炭素エッチング)は、175℃以上に至る広範囲の高いチャック(セラミック)温度と、相対的極端かつ広い処理レシピ温度範囲(~140℃)と、を必要とする。図3~図6に示した設計によるダイオードは、これらの広範囲の動作温度条件に耐えることができず、かかる動作温度条件は、過度のチャック(セラミック)温度と、異なる処理中の循環的な温度変動とにより、ダイオードに過度の熱応力および疲労を与える。そのため、ダイオードは、早い時期に故障する傾向にあり、結果として、永久的かつ全体的なESCの故障につながる。埋め込みダイオードの設計を改善できる先進的な熱応力抑制技術がなければ、これらの新しいエッチング処理中に確実に動作しうるESCを量産することは不可能である。
具体的には、金属(例えば、銅)ストラップコネクタ、リフローはんだ付け、および、シリコーンベースの封止ポリマを用いて、埋め込みダイオードパッケージ(図3~図6に図示)を形成することが、0から60~70℃の処理レシピ温度範囲およびTmax,min=-20℃,120℃のチャック(セラミック)温度範囲に対して良好に機能する。しかしながら、この設計は、140℃を超える範囲まで処理動作温度範囲を大幅に拡大した時、および、チャック(セラミック)温度範囲をTmax、min=-60℃,176℃に大幅に拡大した時に、ESCの寿命およびツールの能力に問題を引き起こす。これらの拡大された温度範囲では、上記の設計は、早期のダイオード短絡故障を引き起こす。一般に、上記のダイオード設計は、特定の閾値処理レシピ温度範囲まで、および、特定の閾値チャック(セラミック)温度範囲までは、良好に機能する。上記のダイオード設計は、これらの閾値を超えると故障する。
故障は、ダイオードのアノード側の電気接続付近のシリコンダイオードダイの亀裂によって引き起こされる。亀裂は、主に、異なる熱膨張率(CTE)を有する複数の材料がダイオードのベアダイアノード界面に存在することにより発生する(例えば、シリコンのCTEは3.4ppm/℃であり、銅のCTEは17.2ppm/℃である)。シリコンダイオードベアダイと銅ストラップコネクタとの間のCTEの不一致が、ダイオードの上部側の電極に過剰なひずみ/応力を引き起こす。
図6に示すように、比較的高い温度(例えば、上記の閾値より高い温度)では、アノードと、アノード付近の銅ストラップコネクタの直線部分602とが、毛細管を形成し、そこを通って、リフローはんだが、下向き矢印で示すようにダイオードの縁部に到達する。さらに、シリコンは、脆い材料であり、様々な新しい処理レシピ(例えば、ホウ素ドープ炭素エッチングなど)で必要とされる大きい循環的な温度条件下では、過度のひずみ/応力に耐えることができない。
ダイオードは、早期に故障する。ダイオードの故障は、永久的なESCの故障を引き起こす。ダイオードの故障後にESCを修理または新たに提供することはできないので、早期の故障では、保証期間中の交換が必要になる。ダイオードの故障は、ロバストな故障検出メカニズムがないことにより、ESCの熱暴走および潜在的な量産ウエハの廃棄を引き起こす。そのため、上記のダイオード設計を備えたツールは、新しいエッチング用途(例えば、ホウ素ドープ炭素エッチング)には利用できない。
本開示は、シリコンダイオードのベアダイの周りの局所的な熱応力を低減する様々なダイオード設計を提供する。これらのダイオード設計によれば、以下で詳細に説明するように、上記のダイオード設計よりも寿命および動作温度範囲が大幅に増大する。これらのダイオード設計は、ESCの信頼性を損なわずに大幅に拡大した動作温度ウィンドウをもたらすだけでなく、コストおよび製造処理への影響が最小限である。
図7は、本開示に従って、第1ダイオード設計700を示す。設計700では、薄いプレート702が、シリコンダイ704と金属ストラップコネクタ706との間に挿入されている。薄いプレート702は、シリコンダイ704で用いられるシリコンのCTEと、金属ストラップコネクタ706に用いられる金属(例えば、銅)のCTEとの中間のCTEを有する材料を含む。
薄いプレート702は、シリコンダイ704と金属ストラップコネクタ706との間のCTEの不一致を緩和する。薄いプレート702は、比較的高い導電率および熱伝導率を有する材料を含んでよい。例えば、薄いプレート702は、W-Cuプレート(CTE 7.2ppm/℃)、W-Moプレート、または、同様の材料(すなわち、シリコンおよび銅のCTEの中間のCTEを有する材料)のプレートを含みうる。薄いプレート702の厚さは、薄いプレート702が金属ストラップコネクタ706のための支持を提供できるが、比較的高い電気抵抗を示さないような厚さでありうる。薄いプレート702の面積は、シリコンダイ704のメタライゼーション面積より小さくてよい。
さらに、薄いプレート702は、薄いプレート702をシリコンダイ704および金属ストラップコネクタ706に結合させるために用いられるはんだ材料710への結合に適した材料のめっきを備えてよい(すなわち、めっきで被覆されてよい)。例えば、薄いプレート702は、Niめっきを備えてよい(すなわち、被覆されてよい)。
金属ストラップコネクタ706は、シリコンダイ704および薄いプレート702を含むスタックの高さに合わせて設計されている。また、この構造は、ダイオードの故障を防ぐ、はんだ材料710がシリコンダイ704の縁部に到達するのを防ぐことによって高温での高熱応力点の形成を回避する。この構造は、図3~図6に示したダイオード設計と同様のシリコーン内に封入されている。すなわち、設計700で用いられるポッティング材料またはレジンは、シリコーンである。
製造の観点からは、薄いプレート702およびシリコンダイ704は、同じ自動製造装置を用いて予め組み立てられ、はんだ付けされることができるため、手動操作を排除すると共に簡単な製造処理を用いることで製造のばらつきおよびコストが低減される。
図8は、本開示に従って、第2ダイオード設計800を示す。設計800において、図7に示した薄いプレート702は利用されない。その代わり、設計800は、金属ストラップコネクタの設計が異なる点で、図3~図6に示した設計と異なる。具体的には、設計800は、図3~図6に示した設計で用いられる金属ストラップコネクタよりも厚さを削減した薄い金属ストラップコネクタ802を用いる。さらに、金属ストラップコネクタ802は、図に示して以下で説明するように、金属ストラップコネクタ802を曲げることによって得られる最適な形状を有する。金属ストラップコネクタ802のサイズおよび形状は、ダイオードに対する熱応力を低減するために、さらなる柔軟性を提供する。
具体的には、金属ストラップコネクタ802は、曲げられており、図3~図6に示した設計で用いられる金属ストラップコネクタよりも薄い。より具体的には、金属ストラップコネクタ802は、金属ストラップコネクタ802が804で示すように急角度でシリコンダイ806の平面から離れるように曲げられている。その後、金属ストラップコネクタ802は、808で示すように急角度でシリコンダイ806の平面に向かって再び曲げられ、次いで、810で示すように急角度でシリコンダイ806の平面から離れるようにさらに曲げられている。金属ストラップコネクタ802の曲がった形状は、金属ストラップコネクタ802の柔軟性を高め、矢印816によって示されるようにシリコンダイ806の平面に垂直な方向の応力に対処する金属ストラップコネクタ802の能力を向上させる。
さらに、設計800において、金属ストラップコネクタ802は、金属ストラップコネクタ802が804で示すように急角度でシリコンダイ806の平面から離れるように曲げられているので、アノードにおけるシリコンダイ806と金属ストラップコネクタ802との間の毛細管の形成がない。そのため、金属ストラップコネクタ802をシリコンダイ806に接続するはんだ材料812は、高温でシリコンダイ806の縁部に到達することがない。
したがって、金属ストラップコネクタ802の曲がった設計は、シリコンダイ806の縁部にはんだ材料812が到達するのを防ぐことによって、高温での高熱応力点の形成を防止する。これは、高温でのダイオードの故障を防止する。この構造は、図3~図6に示した設計と同様のシリコーン内に封入されている。すなわち、設計800で用いられるポッティング材料またはレジンは、シリコーンである。
金属ストラップコネクタの様々な他の構成および形状が想定される。金属ストラップコネクタの構成および形状のいくつかの例を、図16~図21に図示し、それらを参照して後に説明する。
図9は、本開示に従って、第3ダイオード設計900を示す。設計900は、設計900の構造が図3~図6に示したシリコーンの代わりにエポキシに封入されていることを除けば、図8に示した設計800と同様である。すなわち、設計900で用いられるポッティング材料またはレジンは、シリコーンの代わりにエポキシである。エポキシベースのポッティング材料は、比較的低いCTEを有し、シリコンダイ902と金属ストラップコネクタ904を形成するために用いられる金属(例えば、銅)との間のCTEの不一致を緩和し、これがダイオードの故障を防ぐ。
図10は、本開示に従って、第4ダイオード設計1000を示す。設計1000は、図7~図9に示した設計の特徴を併せ持つ。具体的には、設計1000は、図 7に図示して説明した薄いプレート702と同様の薄いプレート1002を用いる。 さらに、設計1000は、図9に図示して説明したエポキシベースのポッティング材料を用いる。さらに、図示しないが、設計1000は、図8および図9に図示して説明した金属ストラップコネクタと同様の曲がった金属ストラップコネクタを追加的に利用できる。
図11は、図7に示した設計700の上面図1100である。図12は、図8および図9に示した設計800および900の上面図1200である。図13は、図3~図9に示した設計の特徴の概要を含む表1300である。
図14は、本開示に従って、第5ダイオード設計1400を示す。設計1400において、金属ストラップコネクタ1402は、金属ストラップコネクタ802が図8に804で示すように曲げられ、図8を参照して説明した利点を提供するのと同様に1404で曲げられている。さらに、比較的低いCTE材料(例えば、セラミック)が、金属ストラップコネクタ1402の下に配置されたスタンドオフすなわち支持体1406として用いられている。したがって、金属ストラップコネクタ1402の上部だけが、ポッティング材料(シリコーンまたはエポキシ)に封入されている。いくつかの実施例において、セラミック層1408自体が、スタンドオフすなわち支持体1406を形成するように拡張されてもよい。スタンドオフすなわち支持体1406は、セラミック層1408からポッティング材料に向かう方向の金属ストラップコネクタ1402に対する熱応力を低減する。図示されていないが、スタンドオフすなわち支持体1406は、図5~図12に示したダイオード設計で用いられてもよい。
いくつかの実施例において、図7~図14に示した金属ストラップコネクタは、図7に示した薄いプレート702を形成するために用いた材料など、比較的低いCTEの材料で形成されてよい。例えば、図7~図14に示した金属ストラップコネクタを形成するために用いられる低CTE材料は、W-Cu、W-Mo、または、同様の合金を含んでよい。
図15および図16は、いくつかの実施例において、金属ストラップコネクタの代わりにワイヤボンディングを利用できることを示している。図15は、シリコンダイ1504のアノードを電力帰還ラインRに接続するために用いられるボンディングワイヤ1502を含む第6設計1500を示す。図16は、シリコンダイ1604のアノードを電力帰還ラインRに接続するために用いられる複数のボンディングワイヤ1602を示す設計1500の上面図1600である。封入またはポッティング材料は、シリコーンまたはエポキシであってよい。この設計は、シリコンダイ1604の縁部へのはんだリフローの機会を大幅に削減する(すなわち、はんだリフローがほぼ存在しない)ので、高温でのダイオードに対する熱応力を大幅に低減する。さらに、複数のボンディングワイヤを用いることで、高温での柔軟性が高まり、シリコンダイ1604上の局所的な熱応力が低減される。
図17~図21は、金属ストラップコネクタの柔軟性を高めることでダイオードに対する局所的な熱応力を低減する金属ストラップコネクタの最適な形状のさらなる例を示す。これらの最適な形状は、金属ストラップコネクタにシリコンダイを結合するはんだ材料が、シリコンダイの縁部に到達して、高温で亀裂が始まりうる高応力点を形成するのを防ぐ。これらの最適な形状は、図5~図14に示したダイオード設計で用いられてよい。
図17は、1または複数のスリット1702を備えた金属ストラップコネクタ1700を示す上面図である。1または複数のスリット1702は、高温での柔軟性を高め、ダイオードに対する局所的な熱応力を低減する。1または複数のスリット1702は、金属ストラップコネクタ1700の長さに沿って伸びている。1または複数のスリット1702は、金属ストラップコネクタ1700の第1端部から第1距離の位置と、金属ストラップコネクタ1700の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
図18は、S字型金属ストラップコネクタ1800を示す上面図である。金属ストラップコネクタ1800の一部だけが、S字型になっている。S字型部分は、金属ストラップコネクタ1800の長さに沿って伸びている。S字型部分は、金属ストラップコネクタ1800の第1端部から第1距離の位置と、金属ストラップコネクタ1800の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
図19は、波型金属ストラップコネクタ1900を示す上面図である。波型部分は、金属ストラップコネクタ1900の長さに沿って伸びている。波型部分は、金属ストラップコネクタ1900の第1端部から第1距離の位置と、金属ストラップコネクタ1900の第2端部から第2距離の位置と、を終端とする。
図20は、S字型金属ストラップコネクタ1800を示す側面図2000である。図21は、波型金属ストラップコネクタ1900を示す側面図である。金属ストラップコネクタのさらなる形状および構成が想定される。
一般に、最適な形状を備えた金属ストラップコネクタの利用は、はんだ材料がベアシリコンダイの機械的な弱点に到達するのを防ぐすることにより、(亀裂の開始位置としての)シリコンダイ表面上の高応力点の形成を防ぐ。金属ストラップコネクタの形状は、はんだ層のリフロープロファイルを制御し、製造のばらつきを低減し、予測される構成要素の寿命を達成するために利用できる。
本明細書で開示されている様々なダイオード設計は、基板支持体にダイオードのみを実装することに限定されないことに注意されたい。むしろ、これらの設計は、基板支持体セラミックアセンブリに埋め込まれた任意の半導体ベアダイ構成要素を実装するために拡張可能である。半導体ベアダイ構成要素の例は、ダイオード、トランジスタ、固体センサなどを含む。
上述の記載は、本質的に例示に過ぎず、本開示、応用例、または、利用法を限定する意図はない。本開示の広範な教示は、様々な形態で実施されうる。したがって、本開示には特定の例が含まれるが、図面、明細書、および、以下の特許請求の範囲を研究すれば他の変形例が明らかになるため、本開示の真の範囲は、それらの例には限定されない。方法に含まれる1または複数の工程が、本開示の原理を改変することなく、異なる順序で(または同時に)実行されてもよいことを理解されたい。さらに、実施形態の各々は、特定の特徴を有するものとして記載されているが、本開示の任意の実施形態に関して記載された特徴の内の任意の1または複数の特徴を、他の実施形態のいずれかに実装することができる、および/または、組み合わせが明確に記載されていないとしても、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせることができる。換言すると、上述の実施形態は互いに排他的ではなく、1または複数の実施形態を互いに置き換えることは本開示の範囲内にある。
要素の間(例えば、モジュールの間、回路要素の間、半導体層の間)の空間的関係および機能的関係性が、「接続される」、「係合される」、「結合される」、「隣接する」、「近接する」、「の上部に」、「上方に」、「下方に」、および、「配置される」など、様々な用語を用いて記載されている。第1および第2要素の間の関係性を本開示で記載する時に、「直接」であると明確に記載されていない限り、その関係性は、他に介在する要素が第1および第2の要素の間に存在しない直接的な関係性でありうるが、1または複数の介在する要素が第1および第2の要素の間に(空間的または機能的に)存在する間接的な関係性でもありうる。本明細書で用いられているように、「A、B、および、Cの少なくとも1つ」という表現は、非排他的な論理和ORを用いて、論理(AまたはBまたはC)を意味すると解釈されるべきであり、「Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、および、Cの少なくとも1つ」という意味であると解釈されるべきではない。
いくつかの実施例において、コントローラは、システムの一部であり、システムは、上述の例の一部であってよい。かかるシステムは、1または複数の処理ツール、1または複数のチャンバ、処理のための1または複数のプラットフォーム、および/または、特定の処理構成要素(ウエハペデスタル、ガスフローシステムなど)など、半導体処理装置を備えうる。これらのシステムは、半導体ウエハまたは基板の処理前、処理中、および、処理後に、システムの動作を制御するための電子機器と一体化されてよい。電子機器は、「コントローラ」と呼ばれてもよく、システムの様々な構成要素または副部品を制御しうる。コントローラは、処理要件および/またはシステムのタイプに応じて、処理ガスの供給、温度設定(例えば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、高周波(RF)発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置および動作設定、ならびに、ツールおよび他の移動ツールおよび/または特定のシステムと接続または結合されたロードロックの内外へのウエハ移動など、本明細書に開示の処理のいずれを制御するようプログラムされてもよい。
概して、コントローラは、命令を受信する、命令を発行する、動作を制御する、洗浄動作を可能にする、エンドポイント測定を可能にすることなどを行う様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/または、ソフトウェアを有する電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を格納するファームウェアの形態のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されるチップ、および/または、プログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行する1または複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含みうる。プログラム命令は、様々な個々の設定(またはプログラムファイル)の形態でコントローラに伝えられて、半導体ウエハに対するまたは半導体ウエハのための特定の処理を実行するための動作パラメータ、もしくは、システムへの動作パラメータを定義する命令であってよい。動作パラメータは、いくつかの実施形態において、ウエハの1または複数の層、材料、金属、酸化物、シリコン、二酸化シリコン、表面、回路、および/または、ダイの加工中に1または複数の処理工程を達成するために処理エンジニアによって定義されるレシピの一部であってよい。
コントローラは、いくつかの実施例において、システムと一体化されるか、システムに接続されるか、その他の方法でシステムとネットワーク化されるか、もしくは、それらの組み合わせでシステムに結合されたコンピュータの一部であってもよいし、かかるコンピュータに接続されてもよい。例えば、コントローラは、「クラウド」内にあってもよいし、ウエハ処理のリモートアクセスを可能にできるファブホストコンピュータシステムの全部または一部であってもよい。コンピュータは、現在の処理のパラメータを変更する、現在の処理に従って処理工程を設定する、または、新たな処理を開始するために、システムへのリモートアクセスを可能にして、製造動作の現在の進捗を監視する、過去の製造動作の履歴を調べる、もしくは、複数の製造動作からの傾向または性能指標を調べうる。
いくつかの例では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)が、ネットワーク(ローカルネットワークまたはインターネットを含みうる)を介してシステムに処理レシピを提供してよい。リモートコンピュータは、パラメータおよび/または設定の入力またはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを備えてよく、パラメータおよび/または設定は、リモートコンピュータからシステムに通信される。一部の例において、コントローラは、データの形式で命令を受信し、命令は、1または複数の動作中に実行される処理工程の各々のためのパラメータを指定する。パラメータは、実行される処理のタイプならびにコントローラがインターフェース接続するまたは制御するよう構成されたツールのタイプに固有であってよいことを理解されたい。
したがって、上述のように、コントローラは、ネットワーク化されて共通の目的(本明細書に記載の処理および制御など)に向けて動作する1または複数の別個のコントローラを備えることなどによって分散されてよい。かかる目的のための分散コントローラの一例は、チャンバでの処理を制御するために協働するリモートに配置された(プラットフォームレベルにある、または、リモートコンピュータの一部として配置されるなど)1または複数の集積回路と通信するチャンバ上の1または複数の集積回路である。
限定はしないが、システムの例は、プラズマエッチングチャンバまたはモジュール、蒸着チャンバまたはモジュール、スピンリンスチャンバまたはモジュール、金属メッキチャンバまたはモジュール、洗浄チャンバまたはモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはモジュール、物理蒸着(PVD)チャンバまたはモジュール、化学蒸着(CVD)チャンバまたはモジュール、原子層蒸着(ALD)チャンバまたはモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはモジュール、イオン注入チャンバまたはモジュール、トラックチャンバまたはモジュール、ならびに、半導体ウエハの加工および/または製造に関連するかまたは利用されうる任意のその他の半導体処理システムを含みうる。
上述のように、ツールによって実行される1または複数の処理工程に応じて、コントローラは、他のツール回路またはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接するツール、近くのツール、工場の至る所に配置されるツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、もしくは、半導体製造工場内のツール位置および/またはロードポートに向かってまたはそこからウエハのコンテナを運ぶ材料輸送に用いられるツール、の内の1または複数と通信してもよい。本開示は以下の形態として実現可能である。
[形態1]
プラズマチャンバのための基板支持体であって、
ベースプレートと、
前記ベースプレート上に配置された第1層であって、前記第1層は、第1電気コンタクトおよび第2電気コンタクトを有し、電気絶縁材料で形成されている、第1層と、
前記第1層内に配置された複数の加熱素子と、
前記第1層内のそれぞれの空洞内に配置された複数のダイオードであって、前記複数のダイオードは、それぞれ、前記複数の加熱素子に直列接続されている、複数のダイオードと、
を備え、
前記複数のダイオードの各々は、対応する前記空洞内に配置された半導体材料のダイを備え、前記半導体材料は、第1熱膨張率を有し、前記ダイは、前記ダイの第1側にある第1端子および前記第1側と反対側の前記ダイの第2側にある第2端子を有し、前記ダイの前記第1側は、平面に沿って前記第1層上に配置され、前記ダイの前記第1端子は、前記第1電気コンタクトに接続されており、
前記複数のダイオードの各々について、前記対応する空洞は、さらに、導体を備え、前記導体は、前記第1熱膨張率よりも大きい第2熱膨張率を有し、前記ダイの前記第2端子に接続された第1端部を有し、前記第2電気コンタクトに接続された第2端部を有し、前記平面に対して急角度で前記ダイの前記第2側から離れる第1部分を前記第1端部に隣接して有する、基板支持体。
[形態2]
形態1に記載の基板支持体であって、さらに、前記第1層上の前記第1および第2電気コンタクトを介して、前記複数の加熱素子の内の1素子と、前記複数の加熱素子の内の前記1素子に直列接続された前記複数のダイオードの内の1ダイオードとに、電力を供給するよう構成された回路を備える、基板支持体。
[形態3]
形態1に記載の基板支持体であって、さらに、前記第1層上に配置された第1表面と、前記導体の第2部分が上に配置される第2表面とを有する支持体を備え、前記第2部分は、前記導体の前記第1部分および前記第2端部の間にある、基板支持体。
[形態4]
形態1に記載の基板支持体であって、前記導体は、銅、タングステン銅合金、または、タングステンモリブデン合金を含む、基板支持体。
[形態5]
形態1に記載の基板支持体であって、前記ダイおよび前記導体は、シリコーンまたはエポキシ内に封入されている、基板支持体。
[形態6]
形態1に記載の基板支持体であって、前記電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、前記半導体材料は、シリコンを含む、基板支持体。
[形態7]
形態1に記載の基板支持体であって、前記導体は、前記導体の平坦部分に沿って伸びる1または複数のスリットを備え、前記1または複数のスリットは、前記導体の前記第1端部から第1距離の位置と、前記導体の前記第2端部から第2距離の位置と、を終端とする、基板支持体。
[形態8]
形態1に記載の基板支持体であって、前記導体の一部が、蛇行した形状または波型の形状を有しており、前記一部は、前記導体の前記第1端部から第1距離の位置と、前記導体の前記第2端部から第2距離の位置と、を終端とする、基板支持体。
[形態9]
装置であって、
第1電気コンタクトと、前記第1電気コンタクトから或る距離に配置された第2電気コンタクトとを有する層であって、前記層は、電気絶縁材料で形成されている、層と、
第1熱膨張率を有する半導体材料を含むダイであって、前記ダイは、前記ダイの第1側にある第1端子および前記第1側と反対側の前記ダイの第2側にある第2端子を有し、前記ダイの前記第1側は、平面に沿って前記層上に配置され、前記ダイの前記第1端子は、前記第1電気コンタクトに接続されている、ダイと、
前記第1熱膨張率よりも大きい第2熱膨張率を有し、前記ダイの前記第2端子に接続された第1端部を有し、前記第2電気コンタクトに接続された第2端部を有し、前記平面に対して急角度で前記ダイの前記第2側から離れる第1部分を前記第1端部に隣接して有する導体と、
を備える、装置。
[形態10]
形態9に記載の装置であって、さらに、前記層上に配置された第1表面と、前記導体の第2部分が上に配置される第2表面とを有する支持体を備え、前記第2部分は、前記導体の前記第1部分および前記第2端部の間にある、装置。
[形態11]
形態9に記載の装置であって、前記導体は、銅、タングステン銅合金、または、タングステンモリブデン合金を含む、装置。
[形態12]
形態9に記載の装置であって、前記ダイおよび前記導体は、シリコーンまたはエポキシ内に封入されている、装置。
[形態13]
形態9に記載の装置であって、前記電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、前記半導体材料は、シリコンを含む、装置。
[形態14]
形態9に記載の装置であって、前記導体は、前記導体の平坦部分に沿って伸びる1または複数のスリットを備え、前記1または複数のスリットは、前記導体の前記第1端部から第1距離の位置と、前記導体の前記第2端部から第2距離の位置と、を終端とする、装置。
[形態15]
形態9に記載の装置であって、前記導体の一部が、蛇行した形状または波型の形状を有しており、前記一部は、前記導体の前記第1端部から第1距離の位置と、前記導体の前記第2端部から第2距離の位置と、を終端とする、装置。

Claims (8)

  1. プラズマチャンバのための基板支持体であって、
    ベースプレートと、
    前記ベースプレート上に配置された第1層であって、前記第1層は、第1電気コンタクトおよび第2電気コンタクトを有し、電気絶縁材料で形成されている、第1層と、
    前記第1層内に配置された複数の加熱素子と、
    前記第1層内のそれぞれの空洞内に配置された複数のダイオードであって、前記複数のダイオードは、それぞれ、前記複数の加熱素子に直列接続されている、複数のダイオードと、
    を備え、
    前記複数のダイオードの各々は、対応する前記空洞内に配置された半導体材料のダイを備え、前記半導体材料は、第1熱膨張率を有し、前記ダイは、前記ダイの第1側にある第1端子および前記第1側と反対側の前記ダイの第2側にある第2端子を有し、前記ダイの前記第1側は、平面に沿って前記第1層上に配置され、前記ダイの前記第1端子は、前記第1電気コンタクトに接続されており、
    前記複数のダイオードの各々について、前記対応する空洞は、さらに、導体を備え、前記導体は、前記第1熱膨張率よりも大きい第2熱膨張率を有し、前記ダイの前記第2端子に接続された第1端部を有し、前記第2電気コンタクトに接続された第2端部を有し、前記平面に対して急角度で前記ダイの前記第2側から離れる第1部分を前記第1端部に隣接して有する、基板支持体。
  2. 請求項1に記載の基板支持体であって、さらに、前記第1層上の前記第1および第2電気コンタクトを介して、前記複数の加熱素子の内の1素子と、前記複数の加熱素子の内の前記1素子に直列接続された前記複数のダイオードの内の1ダイオードとに、電力を供給するよう構成された回路を備える、基板支持体。
  3. 請求項1に記載の基板支持体であって、さらに、前記第1層上に配置された第1表面と、前記導体の第2部分が上に配置される第2表面とを有する支持体を備え、前記第2部分は、前記導体の前記第1部分および前記第2端部の間にある、基板支持体。
  4. 請求項1に記載の基板支持体であって、前記導体は、銅、タングステン銅合金、または、タングステンモリブデン合金を含む、基板支持体。
  5. 請求項1に記載の基板支持体であって、前記ダイおよび前記導体は、シリコーンまたはエポキシ内に封入されている、基板支持体。
  6. 請求項1に記載の基板支持体であって、前記電気絶縁材料は、セラミック材料を含み、前記半導体材料は、シリコンを含む、基板支持体。
  7. 請求項1に記載の基板支持体であって、前記導体は、前記導体の平坦部分に沿って伸びる1または複数のスリットを備え、前記1または複数のスリットは、前記導体の前記第1端部から第1距離の位置と、前記導体の前記第2端部から第2距離の位置と、を終端とする、基板支持体。
  8. 請求項1に記載の基板支持体であって、前記導体の一部が、蛇行した形状または波型の形状を有しており、前記一部は、前記導体の前記第1端部から第1距離の位置と、前記導体の前記第2端部から第2距離の位置と、を終端とする、基板支持体。
JP2021531901A 2018-12-07 2019-12-04 多重ヒータアレイを備えた静電チャックのための長寿命かつ拡張温度範囲の埋め込みダイオード設計 Active JP7512279B2 (ja)

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