JP7509681B2 - 変電システムおよび変電システムの制御方法 - Google Patents

変電システムおよび変電システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7509681B2
JP7509681B2 JP2020216222A JP2020216222A JP7509681B2 JP 7509681 B2 JP7509681 B2 JP 7509681B2 JP 2020216222 A JP2020216222 A JP 2020216222A JP 2020216222 A JP2020216222 A JP 2020216222A JP 7509681 B2 JP7509681 B2 JP 7509681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit breaker
substation
interlocking device
power
failure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020216222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022101868A (ja
Inventor
宏和 古井
康信 藤田
佳彦 松田
修一 喜久川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2020216222A priority Critical patent/JP7509681B2/ja
Publication of JP2022101868A publication Critical patent/JP2022101868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7509681B2 publication Critical patent/JP7509681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

本発明は、変電システムおよび変電システムの制御方法に関する。
交流や直流の変電設備では、故障電流発生時に電流を遮断して系統を保護するために遮断器が用いられる。交流電流の遮断では、商用周波の半サイクル毎に電流が零になるため、その瞬間に電極間のアークにガスを吹きつけたり(ガス遮断器)、真空のアーク拡散現象により電極間の絶縁を回復させたり(真空遮断器)して遮断する。直流電流の遮断では、交流電流と異なり電流が零となる時点がないため、電流零点を強制的に発生させる。たとえば、アークを絶縁バリアにより引き延ばしてアーク電圧を回路電圧より高めて電流を減少させる限流方式や、コンデンサの充放電を用いて故障電流と反対方向の電流を消弧部に流す逆電流注入方式がある。これら遮断器において電流遮断に失敗した場合には事故の波及により広範囲な停電を引き起こす可能性がある。
交流の電力系統では、保護リレーを用いて発電所や変電所、送配電設備における故障電流を検出し、故障が発生した保護区間を分離する。主に、故障発生時には検出速度が最も速い主保護リレーにより故障電流を検出して保護区間の遮断器に遮断指令を送信する。特許文献1に記載があるように、遮断器が電流遮断に失敗した際は、主保護リレーよりも保護区間を拡大した後備保護リレーにより事故の広範囲な波及を抑制する。
特開2017-112741号公報
直流電流の遮断では電流零点がないため、直流遮断器が遮断に失敗した場合は直流遮断器の極間にアークが発生し続け、消弧部が破損し火災に至る可能性がある。たとえば、直流遮断器が真空遮断器の場合は、アークが発生し続けることにより真空バルブ内に熱が蓄積して容器内圧力が上昇し容器が破損に至る可能性がある。
本発明は、直流遮断器を保護しつつ事故の広範囲な波及を抑制して直流き電系統を保護する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の変電システムの一つは、第1の変電設備の、電力網から電力を受ける受電部と、受電部で受けた電力の電圧を変換する変圧器と、変圧器で電圧を変換された電力をき電線へ供給する給電部と、変圧器と給電部との間に、き電線の回線ごとに設置される遮断器と、保護連動装置と、を備え、保護連動装置は、遮断器における故障電流の発生および遮断失敗を検出することができ、故障電流の発生を検出された第1の遮断器を開放した後に第1の遮断器における遮断失敗を検出した場合に、第1の遮断器を投入し、第1の変電設備とは異なる第2の変電設備の、第1の遮断器と同一の回線に接続された第2の遮断器に開放指令を与え、第1の遮断器を流れる電流が零になった後に第1の遮断器を開放する。
本発明によれば、直流遮断器を保護しつつ事故の広範囲な波及を抑制して直流き電系統を保護することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第一実施例における直流き電回路の全体構成を示す図である。 上り架線17の区間Bにおいて短絡事故が発生した際の故障電流の経路を示す図である。 故障電流発生時において直流遮断器9の開放前に直流遮断器9における遮断失敗の予兆を検出した際の開放動作を示す図である。 交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8、直流遮断器13開放後の開放動作を示す図である。 故障電流発生時において直流遮断器9の開放前に直流遮断器9における遮断失敗の予兆を検出した際の開放動作を示すタイムチャートである。 故障電流発生時において直流遮断器9の開放後に直流遮断器9における遮断失敗を検出した際の投入開放動作を示す図である。 図6のあとの開放動作を示す図である。 故障電流発生時において直流遮断器9の開放後に直流遮断器9における遮断失敗を検出した際の投入開放動作を示すタイムチャートである。 保護連動装置22における遮断失敗の予兆または遮断失敗の検出を示すフローチャートである。 第二実施例における直流き電回路の全体構成を示す図である。 第二実施例における遮断失敗の検出を示すフローチャートである。 第三実施例における直流き電回路の全体構成を示す図である。 第三実施例における遮断失敗の検出を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示しており、「cl」は投入状態を、「op」は開放状態を示している。
図1は、第一実施例における直流き電回路の全体構成を示す図である。なお、本開示において、「変電設備」とは、変電所などの変電機能を有する設備を意味し、「隣接する」とは、他の変電設備が給電する回線と同一の回線に給電する機能を有することを意味する。
図1に示すように、本実施例における直流き電回路は、第1の変電設備である変電所A1と変電所A1に隣接する第2の変電設備である変電所B2から構成する。変電所A1は、電力網から交流電力を受電し、直流電力をき電線へ給電する変電システムを構成する。変電所A1には、交流遮断器3、変圧器4、整流器5、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8、直流遮断器9を配置する。変電所A1に入力した交流電力は変圧器4と整流器5を介して直流電力に変換される。変電所B2は、変電所A1と同様に、電力網から交流電力を受電し、直流電力をき電線へ給電する。変電所B2には、交流遮断器10、変圧器11、整流器12、直流遮断器13、直流遮断器14、直流遮断器15、直流遮断器16を配置する。変電所B2に入力した交流電力は変圧器11と整流器12を介して直流電力に変換される。
正常時は、上述の直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8、直流遮断器9、直流遮断器13、直流遮断器14、直流遮断器15、直流遮断器16、交流遮断器3および交流遮断器10は投入状態にある。直流遮断器6は上り架線17の区間Aに接続し、直流遮断器9と直流遮断器13は上り架線17の区間Bに接続し、直流遮断器16は上り架線17の区間Cに接続する。直流遮断器7は下り架線18の区間Fに接続し、直流遮断器8と直流遮断器14は下り架線18の区間Eに接続し、直流遮断器15は下り架線18の区間Dに接続する。
そして、列車19が区間Bを走行中の場合は、上り架線17を介して変電所A1および変電所B2から直流電力が給電され、レール20を介して給電された電力が戻る。変電所A1、変電所B2より列車に給電される電流の経路は、電流経路A24および電流経路B25のようになる。
図1では、例えば、変電所A1に保護連動装置22と連絡遮断装置A26を配置し、電流計測器21で直流遮断器9の下位部(き電線側)の電流を計測して信号を保護連動装置22に送信する。変電所B2にも連絡遮断装置B27を配置し、連絡遮断装置A26と連絡遮断装置B27は信号を送受信し合う。図示しないが直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8の下位部にも電流計測器をそれぞれ配置し、計測信号を保護連動装置22に送信する。
また、変電所B2にも同様に、図示しないが、保護連動装置を配置し、直流遮断器13、直流遮断器14、直流遮断器15および直流遮断器16の下位部に配置した電流計測器の信号を変電所B2に配置した保護連動装置に送信する。
なお、上記は保護連動装置を変電所A1および変電所B2にひとつずつ配置した構成であるが、保護連動装置を直流遮断器の数だけ配置してもよい。
保護連動装置は、直流遮断器の故障電流を検出し、直流遮断器の遮断失敗または遮断失敗の予兆を検出することができる。また、保護連動装置は、変電所の直流遮断器および交流遮断器に投入または開放指令を送信し、変電所に隣接する他の変電所の直流遮断器に連絡遮断装置を介して開放指令を送信することができる。連絡遮断装置は、隣接変電所の連絡遮断装置と直流遮断器の開放指令を送受信し合うことができる。また、連絡遮断装置は、隣接変電所から受信した開放指令の対象である直流遮断器に対して直接または保護連動装置を介して開放指令を送信することができる。
図2は、上り架線17の区間Bにおいて短絡事故が発生した際の故障電流の経路を示す図である。短絡点28において抵抗が0になることで、区間Aから直流遮断器6および直流遮断器9を介して電流29が短絡点28に流れ、区間Fから直流遮断器7および直流遮断器9を介して電流30が短絡点28に流れ、変電所A1の交流入力から直流遮断器9を介して電流31が短絡点28に流れる。このほかにも、変電所B2の交流入力、区間C、区間Dから直流遮断器13を介して電流が短絡点28に流れ、変電所B2の交流入力、区間C、区間Dから直流遮断器14、区間E、直流遮断器8および直流遮断器9を介して電流が短絡点28に流れる。
図3は、故障電流発生時において第1の遮断器である直流遮断器9の開放前に直流遮断器9における遮断失敗の予兆を検出した際の開放動作を示す図である。保護連動装置22は、直流遮断器9に開放指令を与えず直流遮断器9の投入状態を維持し、交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8に開放指令を与えて開放する。第2の遮断器である直流遮断器13は直流遮断器9と同一回線に接続されているため、保護連動装置22は、交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8への開放指令と同時または直後に連絡遮断装置A26と連絡遮断装置B27を介して直流遮断器13に開放指令を与えて開放する。
図4は、交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8、直流遮断器13開放後の開放動作を示す図である。交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8および直流遮断器13を開放後、保護連動装置22は、直流遮断器9を流れる電流が零になったことを確認し、直流遮断器9に開放指令をあたえて開放する。故障電流は零になり、き電系統は保護される。
図5は、故障電流発生時において直流遮断器9の開放前に直流遮断器9における遮断失敗の予兆を検出した際の開放動作を示すタイムチャートである。故障電流34が発生した際に、保護連動装置22は、直流遮断器9の遮断失敗の予兆35を検出し、交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7および直流遮断器8への開放指令37、連絡遮断装置A26への開放指令38を送信する。その後、連絡遮断装置A26は、連絡遮断装置B27への開放指令39を送信し、連絡遮断装置B27は、直流遮断器13への開放指令40を送信する。交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8、直流遮断器13開放後、故障電流34は減少し電流零になる。保護連動装置22は、電流零を確認後、直流遮断器9への開放指令41を送信し、直流遮断器9を開放する。
図6は、故障電流発生時において直流遮断器9の開放後に直流遮断器9における遮断失敗を検出した際の投入開放動作を示す図である。このとき、保護連動装置22は、直流遮断器9に投入指令を与えて直流遮断器9を投入し、アーク発生継続による消弧部の破損や火災を抑制する。保護連動装置22は、直流遮断器9への投入指令と同時または直後に、交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8に開放指令を与えて開放する。直流遮断器13は直流遮断器9と同一回線に接続されているため、保護連動装置22は、直流遮断器9への投入指令と同時または直後に連絡遮断装置A26と連絡遮断装置B27を介して直流遮断器13に開放指令を与えて開放する。
図7は、図6のあとの開放動作を示す図である。交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8および直流遮断器13を開放後、保護連動装置22は、直流遮断器9を流れる電流が零になったことを確認し、直流遮断器9に開放指令を与えて開放する。故障電流は零になり、き電系統は保護される。
図8は、故障電流発生時において直流遮断器9の開放後に直流遮断器9における遮断失敗を検出した際の投入開放動作を示すタイムチャートである。故障電流34が発生した際に、保護連動装置22は、直流遮断器9への開放指令41を送信し、直流遮断器9の投入開放状態36に示すように、直流遮断器9を開放する。保護連動装置22は、直流遮断器9の遮断失敗42を検出した際に、直流遮断器9への投入指令43を送信し、それと同時に、交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7および直流遮断器8への開放指令37、連絡遮断装置A26への開放指令38を送信する。その後、連絡遮断装置A26は、連絡遮断装置B27への開放指令39を送信し、連絡遮断装置B27は、直流遮断器13への開放指令40を送信する。交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8、直流遮断器13を開放後、故障電流34は減少し電流零になる。保護連動装置22は、電流零を確認後、直流遮断器9への開放指令を再送信し、直流遮断器9を再開放する。
図9は、保護連動装置22における遮断失敗の予兆または遮断失敗の検出を示すフローチャートである。
ステップS101では、保護連動装置22が、電流計測器21で計測した直流遮断器に流れる電流信号を入力し、電流信号から電流の時間変化と電流値を求める。故障発生時には、短時間で電流が増加して電流の時間変化が大きくなる場合と緩やかに電流が増加して電流値が大きくなる場合がある。
ステップS102では、保護連動装置22が、電流の時間変化と電流値を用いて故障電流発生を判定する。電流の時間変化は、保護連動装置22にアナログの微分回路を組み込むことで取得するか、電流の計測信号をデジタル化して時系列データとして取り込むことで演算してもよい。故障電流発生と判定した場合は、ステップS103に進み、故障電流未発生と判定した場合は、ステップS101に戻る。
ステップS103では、保護連動装置22が、直流遮断器において遮断可能な故障電流か判定する。たとえば、電流の時間変化と電流値、故障電流発生を判定した時点から遮断が完了すると予測される時点までの時間を用いて遮断電流値を計算し、直流遮断器で遮断可能な故障電流であるか判定する。あるいは、あらかじめ故障電流発生を判定した時点の電流の時間変化と電流値に閾値を設けておき、電流の時間変化および電流値が閾値未満の場合は遮断可能、電流の時間変化または電流値が閾値以上の場合は遮断不可能と判定する。遮断不可能と判定した場合は、ステップS104に進み、遮断可能と判定した場合は、ステップS105に進む。
ステップS104では、図5に示すように、故障電流発生時において直流遮断器の開放前に直流遮断器における遮断失敗の予兆を検出した際の制御を実施する。
ステップS105では、保護連動装置22が、直流遮断器を開放する。
直流遮断器の開放後、ステップS106では、保護連動装置22が、電流が零になるか判定する。直流遮断器の開放後に所定の時間を経過しても零にならない場合や、直流遮断器の開放後に電流が急激に増加する場合などにおいて遮断失敗と判定してもよい。遮断失敗と判定した場合は、ステップS107に進み、電流が零になったと判定した場合は、ステップS108に進む。
ステップS107では図8に示すように、故障電流発生時において直流遮断器の開放後に直流遮断器における遮断失敗を検出した際の制御を実施する。
ステップS108では、直流遮断を完了する。
直流遮断器に対する保護連動装置による投入状態を維持する制御または投入指令と、変電所に隣接する他の変電所からの開放指令とが競合した場合は、投入状態を維持する制御または投入指令を優先し、直流遮断器を流れる電流が零になってから開放すればよい。
本実施例によれば、直流遮断器の遮断失敗または遮断失敗の予兆を検出し、直流遮断器を保護しつつ事故の広範囲な波及を抑制して直流き電系統を保護することができる。また、故障電流の発生を検出した時の電流の時間変化および電流の値から遮断失敗の予兆を検出でき、直流遮断器を開放した後に直流遮断器を流れる電流が零にならないことで遮断失敗を検出できる。
図10は、第二実施例における直流き電回路の全体構成を示す図である。第二実施例では、直流遮断器9の消弧部に圧力計44を配置し、計測信号を保護連動装置22に入力する。図示しないが直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8の消弧部にも圧力計をそれぞれ配置し、計測信号を保護連動装置22に入力する。また、変電所B2にも同様に、図示しないが、保護連動装置を配置し、直流遮断器13、直流遮断器14、直流遮断器15および直流遮断器16の消弧部に配置した圧力計の信号を変電所B2に配置した保護連動装置に入力する。第二実施例では、圧力計の配置以外は図1に示した第一実施例と構成が同じである。
図11は、第二実施例における遮断失敗の検出を示すフローチャートである。第二実施例では、消弧部の圧力を用いて遮断失敗を検出する。第二実施例では、ステップS106A以外は、図9に示した第一実施例と動作が同じである。
直流遮断器の開放後、ステップS106Aでは、直流遮断器の消弧部における圧力が規定値以上になるか判定する。直流遮断器において遮断が失敗した場合には、直流遮断器の電極間におけるアーク発生の継続により消弧部の圧力が上昇し続ける。たとえば、直流遮断器が真空遮断器の場合は、アークが発生し続けることにより真空バルブ内に熱が蓄積して容器内圧力が上昇し容器が破損に至る可能性があるため、破損に至る前に直流遮断器を保護し、き電系統を保護することで事故の広範な波及を抑制する必要がある。第二実施例では、直流遮断器の消弧部が破損に至らないよう規定の圧力を設定し、直流遮断器の消弧部における圧力が規定値以上になったと判定した場合は、ステップS107に進み、圧力が規定値以上にならないと判定した場合は、ステップS108に進む。
本実施例によれば、直流遮断器を開放した後に直流遮断器の消弧部の圧力が規定値以上になったことで遮断失敗を検出できる。
図12は、第三実施例における直流き電回路の全体構成を示す図である。第三実施例では、直流遮断器9の消弧部の電極間の電圧計測用の電圧計測器45を配置し、その信号を保護連動装置22に入力する。図示しないが直流遮断器6、直流遮断器7、直流遮断器8の消弧部にも電圧計測器をそれぞれ配置し、計測信号を保護連動装置22に入力する。また、変電所B2にも同様に、図示しないが、保護連動装置を配置し、直流遮断器13、直流遮断器14、直流遮断器15および直流遮断器16の消弧部に配置した電圧計測器の信号を変電所B2に配置した保護連動装置に入力する。第三実施例では、電圧計測器の配置以外は図1に示した第一実施例と構成が同じである。
図13は、第三実施例における遮断失敗の検出を示すフローチャートである。第三実施例では、消弧部における電極間の電圧を用いて遮断失敗を検出する。第三実施例では、ステップS106B以外は、図9に示した第一実施例と動作が同じである。
直流遮断器の開放後、ステップS106Bでは、直流遮断器の消弧部における電極間の電圧が規定値以上になるか判定する。直流遮断器において遮断が失敗した場合には、直流遮断器の電極間における電圧が規定値以上にならない。第三実施例では、直流遮断器の消弧部の電極間における電圧が規定値以上にならないと判定した場合は、ステップS107に進み、電圧が規定値以上になったと判定した場合は、ステップS108に進む。
本実施例によれば、直流遮断器の消弧部の電極間電圧が規定値以上にならないことで遮断失敗を検出できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1…変電所A、
2…変電所B、
3…交流遮断器、
4…変圧器、
5…整流器、
6…直流遮断器、
7…直流遮断器、
8…直流遮断器、
9…直流遮断器、
10…交流遮断器、
11…変圧器、
12…整流器、
13…直流遮断器、
14…直流遮断器、
15…直流遮断器、
16…直流遮断器、
17…上り架線、
18…下り架線、
19…列車、
20…レール、
21…電流計測器、
22…保護連動装置、
24…電流経路A、
25…電流経路B、
26…連絡遮断装置A、
27…連絡遮断装置B、
28…短絡点、
29…区間Aから直流遮断器6および直流遮断器9を介して短絡点28に流れる電流、
30…区間Fから直流遮断器7および直流遮断器9を介して短絡点28に流れる電流、
31…変電所A1の交流入力から直流遮断器9を介して短絡点28に流れる電流、
34…故障電流、
35…直流遮断器9の遮断失敗の予兆、
36…直流遮断器9の投入開放状態、
37…保護連動装置22から交流遮断器3、直流遮断器6、直流遮断器7および直流遮断器8への開放指令、
38…保護連動装置22から連絡遮断装置26への開放指令、
39…連絡遮断装置26から連絡遮断装置27への開放指令、
40…連絡遮断装置27から直流遮断器13への開放指令、
41…保護連動装置22から直流遮断器9への開放指令、
42…直流遮断器9の遮断失敗、
43…保護連動装置22から直流遮断器9への投入指令、
44…圧力計、
45…電圧計測器

Claims (10)

  1. 第1の変電設備の、
    電力網から電力を受ける受電部と、
    前記受電部で受けた電力の電圧を変換する変圧器と、
    前記変圧器で電圧を変換された電力をき電線へ供給する給電部と、
    前記変圧器と前記給電部との間に、き電線の回線ごとに設置される遮断器と、
    保護連動装置と、
    を備え、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における故障電流の発生および遮断失敗を検出することができ、故障電流の発生検出された第1の遮断器を開放した後に前記第1の遮断器における遮断失敗を検出した場合に、前記第1の遮断器を投入し、前記第1の変電設備とは異なる第2の変電設備の、前記第1の遮断器と同一の回線に接続された第2の遮断器に開放指令を与え、前記第1の遮断器を流れる電流が零になった後に前記第1の遮断器を開放する、
    変電システム。
  2. 請求項1に記載の変電システムであって、
    前記第1の変電設備の連絡遮断装置を備え、
    前記連絡遮断装置は、前記第2の変電設備に前記第2の遮断器の開放指令を送信し、前記第2の変電設備から受信した開放指令の対象である前記遮断器を開放する、
    変電システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の変電システムであって、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における遮断失敗の予兆を検出することができ、前記第1の遮断器が投入状態の時に前記第1の遮断器における遮断失敗の予兆を検出した場合に、前記第2の遮断器に開放指令を与え、前記第1の遮断器を流れる電流が零になった後に前記第1の遮断器を開放する、
    変電システム。
  4. 請求項3に記載の変電システムであって、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における故障電流の発生を検出した場合に、故障電流の発生を検出した時の電流の時間変化および電流の値から遮断失敗の予兆を検出できる、
    変電システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の変電システムであって、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における故障電流の発生を検出して前記遮断器を開放した後に前記遮断器を流れる電流が零にならないことで遮断失敗を検出できる、
    変電システム。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の変電システムであって、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における故障電流の発生を検出して前記遮断器を開放した後に前記遮断器の消弧部の圧力が規定値以上になったことで遮断失敗を検出できる、
    変電システム。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の変電システムであって、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における故障電流の発生を検出して前記遮断器を開放した後に前記遮断器の消弧部の電極間電圧が規定値以上にならないことで遮断失敗を検出できる、
    変電システム。
  8. 第1の変電設備の、
    電力網から電力を受ける受電部と、
    前記受電部で受けた電力の電圧を変換する変圧器と、
    前記変圧器で電圧を変換された電力をき電線へ供給する給電部と、
    前記変圧器と前記給電部との間に、き電線の回線ごとに設置される遮断器と、
    保護連動装置と、
    を備える変電システムの制御方法であって、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における故障電流の発生および遮断失敗を検出することができ、
    前記保護連動装置が、前記遮断器における故障電流の発生を検出するステップと、
    前記保護連動装置が、故障電流の発生検出された第1の遮断器を開放するステップと、
    前記保護連動装置が、前記第1の遮断器における遮断失敗を検出するステップと、
    前記保護連動装置が、前記第1の遮断器を投入するステップと、
    前記保護連動装置が、第1の変電設備とは異なる第2の変電設備の、前記第1の遮断器と同一の回線に接続された第2の遮断器に開放指令を与えるステップと、
    前記保護連動装置が、前記第1の遮断器に流れる電流が零になった後に前記第1の遮断器を開放するステップと、
    を有する変電システムの制御方法。
  9. 請求項8に記載の変電システムの制御方法であって、
    前記変電システムは、前記第1の変電設備の連絡遮断装置を備え、
    前記連絡遮断装置が、前記第2の変電設備に前記第2の遮断器の開放指令を送信するステップと、
    前記連絡遮断装置が、前記第2の変電設備から受信した開放指令の対象である前記遮断器を開放するステップと、
    を有する変電システムの制御方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の変電システムの制御方法であって、
    前記保護連動装置は、前記遮断器における遮断失敗の予兆を検出することができ、
    前記保護連動装置が、前記第1の遮断器が投入状態の時に前記第1の遮断器における遮断失敗の予兆を検出するステップと、
    前記保護連動装置が、前記第2の遮断器に開放指令を与えるステップと、
    前記保護連動装置が、前記第1の遮断器を流れる電流が零になった後に前記第1の遮断器を開放するステップと、
    を有する変電システムの制御方法。

JP2020216222A 2020-12-25 2020-12-25 変電システムおよび変電システムの制御方法 Active JP7509681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020216222A JP7509681B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 変電システムおよび変電システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020216222A JP7509681B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 変電システムおよび変電システムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022101868A JP2022101868A (ja) 2022-07-07
JP7509681B2 true JP7509681B2 (ja) 2024-07-02

Family

ID=82273039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020216222A Active JP7509681B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 変電システムおよび変電システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7509681B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012175785A (ja) 2011-02-21 2012-09-10 Hitachi Ltd 鉄道用変電所の連絡遮断装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012175785A (ja) 2011-02-21 2012-09-10 Hitachi Ltd 鉄道用変電所の連絡遮断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022101868A (ja) 2022-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3068231C (en) Communication-based permissive protection scheme for power distribution networks
US6008971A (en) Fault protection arrangement for electric power distribution systems
US6667866B1 (en) Virtual ground following single-phase trip
KR101505176B1 (ko) 모선 고장 감지 장치 및 방법
KR101253992B1 (ko) 지진 피해 방지를 위한 배전기기 보호장치
CN108565974A (zh) 一种基于保护装置自供电的远程失灵保护方法及系统
CN109217270A (zh) 一种直流线路分段式定时限过流保护方法与装置
CN115037046A (zh) 一种电力二次设备运行状态分析检测系统
KR101609896B1 (ko) 배전용 변압기 부하 자동 절체 계전기
CN106849032A (zh) 一种应对信息缺失的站域扩大化差动保护方法及系统
KR101054386B1 (ko) 전기철도의 통합형 직류 보호 계전 시스템
JP7509681B2 (ja) 変電システムおよび変電システムの制御方法
CN109888728A (zh) 一种层次化保护方法
JP2024531256A (ja) 故障位置特定、隔離及びシステム復旧(flisr)システム
Roberts et al. Trip and restore distribution circuits at transmission speeds
CN101556300A (zh) 地电流入侵差动模拟通道导致其误动的检测方法
JP5317797B2 (ja) 分散型電源遮断システム及び監視制御装置
JP7181760B2 (ja) 交直変換所の保護制御装置、直流送電システムの保護制御システム、並びに交直変換所の保護制御方法
WO2021178357A1 (en) Electric power distribution sectionalizing in high-risk areas using wireless fault sensors
CN209329686U (zh) 一种区分站内故障和线路故障的继电保护装置
WO2008067299A2 (en) Method and system for isolating disturbances to the power distribution system
CN110416982A (zh) 一种利用故障限流装置减少断路器跳闸次数的方法
CN205724860U (zh) 一种母线保护装置
KR102397664B1 (ko) 배선 계통의 단선 선로에 의한 사고 예방 방법
WO2024105897A1 (ja) 逆電力遮断継電器及び逆電力遮断継電器における逆電力遮断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240620