A.第1実施形態
図1は、パチンコ遊技機10の構成を示す正面図である。図2は、パチンコ遊技機10の構成を示す背面図である。図3は、パチンコ遊技機10の遊技盤400を示す正面図である。
パチンコ遊技機10は、プリペイドカードに対応した弾球遊技機(いわゆる「CR機」)であり、カードユニット80に接続されている。カードユニット80は、プリペイドカードに記録されている情報に基づいて、パチンコ遊技機10における遊技球の貸し出しを実現する。パチンコ遊技機10は、外枠110と、内枠120と、前枠130と、ハンドル140と、演出ボタン160とを備える。
パチンコ遊技機10の外枠110は、縦長の矩形状を成す。外枠110は、パチンコ遊技機10を設置する設備に固定される。外枠110は、内枠120を開閉可能に支持する一対のヒンジ112を備える。
パチンコ遊技機10の内枠120は、外枠110の内側に嵌り合う矩形状を成す。内枠120は、遊技盤400をはじめとするパチンコ遊技機10の各部を保持する。内枠120は、前枠130を開閉可能に支持する一対のヒンジ122を備える。
内枠120の正面における前枠130の下方には、上皿124と、下皿126と、鍵穴128とが設けられている。上皿124は、遊技盤400へと発射される遊技球を貯留する。下皿126は、上皿124から溢れた遊技球を貯留する。鍵穴128は、鍵による外枠110に対する内枠120の固定および解除を実施する操作を受け付けるとともに、鍵による内枠120に対する前枠130の固定および解除を実施する操作を受け付ける。
上皿124には、残高表示装置152と、球貸スイッチ154と、精算スイッチ156とが設けられている。残高表示装置152は、カードユニット80に保持されているプリペイドカードの残高を表示する。球貸スイッチ154は、カードユニット80に保持されているプリペイドカードの残高に基づいて遊技球の貸し出しを実行する指示を遊技者から受け付ける。精算スイッチ156は、カードユニット80からプリペイドカードを返却する指示を遊技者から受け付ける。
パチンコ遊技機10の前枠130は、遊技盤400の正面において開閉可能に構成されている。前枠130は、遊技盤400の正面に位置する透明板132を備える。これによって、遊技者は、透明板132を介して遊技盤400を目視可能である。透明板132は、ガラスであり、前枠130は、ガラス枠とも呼ばれる。前枠130の正面には、電飾134と、スピーカ136とが設けられている。電飾134は、遊技の進行に応じて発光する。スピーカ136は、遊技の進行に応じて音声を出力する。
パチンコ遊技機10のハンドル140は、遊技球を発射する操作入力を遊技者から受け付ける。ハンドル140は、内枠120の正面における前枠130の右下方に設けられている。
パチンコ遊技機10の演出ボタン160は、演出に対する遊技者の操作入力を受け付ける。演出ボタン160は、内枠120の正面における上皿124に設けられている。
図2に示すように、内枠120の背面には、遊技球タンク172と、払出装置174とが設けられている。遊技球タンク172は、パチンコ遊技機10の外部から補給される遊技球を貯留する。払出装置174は、遊技球タンク172に貯留されている遊技球を上皿124に払い出す。
内枠120の背面には、更に、主制御装置210と、サブ統合制御装置220と、演出図柄制御装置230と、払出制御装置240と、発射制御装置250と、外部接続端子板265と、電源基板290とが設けられている。これらの制御装置は、CPU、ROM、RAMなどを備えるコンピュータであり、コンピュータプログラムに基づいて各種の制御処理を実行する。
主制御装置210は、パチンコ遊技機10における遊技の進行を制御する。サブ統合制御装置220は、主制御装置210からのコマンドに基づいて、遊技の進行に応じた演出を制御する。演出図柄制御装置230は、サブ統合制御装置220からのコマンドに基づいて、演出図柄を用いた演出を制御する。払出制御装置240は、主制御装置210からのコマンドに基づいて、遊技球の払い出しを制御する。発射制御装置250は、ハンドル140に対する遊技者からの操作入力に基づいて、遊技盤400への遊技球の発射を制御する。外部接続端子板265は、パチンコ遊技機10における遊技状態を示す信号をパチンコ遊技機10の外部へと出力する。
電源基板290は、パチンコ遊技機10の各部に電力を供給する。電源基板290は、電源スイッチ292と、RAMクリアスイッチ294とを備える。電源スイッチ292は、パチンコ遊技機10の管理者によって操作可能に構成されており、一方の側へ押された場合にパチンコ遊技機10に電源を供給するオン状態になり、他方の側へ押された場合にパチンコ遊技機10への電源供給を遮断するオフ状態になる。RAMクリアスイッチ294は、パチンコ遊技機10の管理者によって操作可能に構成されており、操作されない場合にはオフ状態を維持し、押し込まれた場合にオン状態になる。電源投入時にRAMクリアスイッチ294が押されていた場合、主制御装置210は、「RAMクリア」処理として、遊技進行に関する各種情報を削除(クリア)可能に構成されている。
内枠120の裏面には、更に、設定切替スイッチ302と、設定変更スイッチ304とが設けられている。設定切替スイッチ302および設定変更スイッチ304は、主制御装置210に設けられている。主制御装置210には、遊技特性を規定した複数の設定値(例えば、大当り確率)が予め記憶されている。設定切替スイッチ302は、パチンコ遊技機10の遊技特性に関する設定の切替を開始(オン状態)および終了(オフ状態)する操作を受け付ける。設定変更スイッチ304は、設定切替スイッチ302によって設定の切替が有効となっている場合、設定を変更する操作を受け付ける。
本実施形態では、パチンコ遊技機10の遊技特性の設定変更を実施する場合、パチンコ遊技機10の管理者は、パチンコ遊技機10の電源を投入する前に、設定切替スイッチ302に鍵を挿入して、設定切替スイッチ302を第1の位置(オン状態)に回転させる。その後、パチンコ遊技機10の電源を投入した場合、主制御装置210は、遊技特性の設定変更を受け付ける有効状態であると判断する。この有効状態において、主制御装置210は、パチンコ遊技機10の管理者が設定変更スイッチ304を押すごとに、現状の設定番号に1を加算した設定番号に変更する。例えば、主制御装置210は、パチンコ遊技機10の管理者が設定変更スイッチ304を押すごとに、設定1から設定2、設定3、設定4、設定5、設定6へと順に設定番号を変更し、設定6からは再び設定1に設定番号を変更する。その後、パチンコ遊技機10の管理者が設定切替スイッチ302を第2の位置(オフ状態)に回転させた場合、主制御装置210は、設定切替スイッチ302からの入力の受付を終了し、その直前に受け付けた設定番号を変更後の設定として確定する。
図3(a)に示すように、パチンコ遊技機10の遊技盤400は、パチンコ遊技機10の正面を向いた板状を成す。遊技盤400は、盤面402と、ガイドレール404,406と、複数の遊技釘408と、センターケース410と、電飾414と、普通入賞口421,422,423,424と、普通図柄作動ゲート430と、普通電動役物440と、第1始動口451と、第2始動口452と、大入賞口460とを備える。遊技盤400は、更に、普通図柄表示装置471と、普図保留表示装置472と、第1特別図柄表示装置473と、第1特図保留表示装置474と、第2特別図柄表示装置475と、第2特図保留表示装置476と、演出図柄表示装置480と、導光板演出装置600とを備える。
遊技盤400の盤面402は、パチンコ遊技機10の正面を向いた面である。遊技盤400のガイドレール404,406は、盤面402の中央を円形状に取り囲むことによって、略円形を成す遊技領域GAを形成する。遊技盤400における複数の遊技釘408は、盤面402に植設され、遊技領域GAを流れる遊技球の通路を形成する。複数の遊技釘408は、回転部材を有する風車釘409を含む。
遊技盤400のセンターケース410は、遊技領域GAの中央部に設けられた部材である。センターケース410は、遊技領域GAを流れる遊技球の通路を形成する。センターケース410の中央部には、演出図柄表示装置480および導光板演出装置600が設けられている。演出図柄表示装置480は、遊技進行に応じた演出の一環として演出図柄を表示する表示領域である。本実施形態では、演出図柄表示装置480は、液晶ディスプレイ(LCD)である。導光板演出装置600は、遊技進行に応じて光を用いた演出を行う表示領域である。
図3(b)に示すように、導光板演出装置600は、センターケース410における演出図柄表示装置480の前方かつ演出図柄表示装置480に重なる位置に設けられている。言い換えると、導光板演出装置600は、遊技者が演出図柄表示装置480を視認可能な視認位置VDから見た場合に演出図柄表示装置480に重なる位置に設けられている。導光板演出装置600は、演出図柄表示装置480からの光を透過させて視認位置VDから視認可能に構成されている。
導光板演出装置600は、導光板620と、発光体630とを備える。導光板620は、内部に入射された光を表面に導いて放出する板状の部材である。本実施形態では、導光板620は、透明なアクリル樹脂製である。発光体630は、遊技進行に応じて発光可能に構成されている。本実施形態では、発光体630は、発光ダイオード(LED)である。
導光板演出装置600の導光板620は、導光板前面622と、導光板背面624と、導光板端面626とを有する。導光板前面622には、透過性の拡散層(拡散シート)が形成されている。導光板背面624には、導光板前面622において放出させる光の態様に応じた光学パターンが形成されているとともに、透過性の反射層(反射シート)が形成されている。導光板620は、演出図柄表示装置480から透過光とは別に、発光体630から導光板端面626に入射された光を導光板前面622から前方へ放出する。
遊技盤400の電飾414は、遊技の進行に応じて発光する。本実施形態では、電飾414は、センターケース410に設けられている。他の実施形態では、電飾414は、盤面402に直接的に設けられていてもよい。
遊技盤400の普通入賞口421,422,423,424は、遊技領域GAを流下する遊技球が入球可能に構成された入賞口である。普通入賞口421,422,423,424への遊技球の入球は、賞球払出の契機となる。
遊技盤400の普通図柄作動ゲート430は、遊技領域GAを流下する遊技球が通過可能に構成されたゲートである。普通図柄作動ゲート430への遊技球の通過は、普通図柄(普図)を用いた当否判定(抽選)を実行する契機となる。普通図柄の判定結果(抽選結果)は、普通図柄表示装置471に表示される。普通電動役物440は、センターケース410の右側、かつ、普通図柄作動ゲート430の下方に配置されている。
遊技盤400の普通電動役物440は、普通図柄による抽選結果に応じて開閉可能に構成された役物である。普通電動役物440は、閉鎖状態では第2始動口452へ流下する遊技球の通過を阻害し、開放状態では第2始動口452へ流下する遊技球の通過を許容する。普通電動役物440は、普通図柄の判定結果が当選である場合のみ開放状態になる。普通電動役物440は、センターケース410の右側、かつ、普通図柄作動ゲート430の下方に配置されている。
遊技盤400の第1始動口451は、遊技領域GAを流下する遊技球が入球可能に構成された入賞口である。第1始動口451への遊技球の入球は、賞球払出の契機となるとともに、第1特別図柄(第1特図)による抽選結果を用いた当否判定(抽選)を実行する契機となる。第1特別図柄の判定結果(抽選結果)は、第1特別図柄表示装置473に表示される。第1始動口451は、センターケース410の中央下方に配置されている。
遊技盤400の第2始動口452は、遊技領域GAを流下する遊技球が入球可能に構成された入賞口である。第2始動口452は、普通図柄作動ゲート430の開放によって遊技球の入球率が高くなるように構成されている。第2始動口452への遊技球の入球は、賞球払出の契機となるとともに、第2特別図柄(第2特図)を用いた当否判定(抽選)を実行する契機となる。第2始動口452は、センターケース410の右側、かつ、普通図柄作動ゲート430の下方において、普通電動役物440と共に配置されている。
遊技盤400の大入賞口460は、第1特別図柄および第2特別図柄の少なくとも一方の特別図柄による抽選結果に応じて開閉可能に構成された入賞口である。大入賞口460は、閉鎖状態では遊技領域GAを流下する遊技球の入球を阻害し、開放状態では遊技領域GAを流下する遊技球の入球を許容する。大入賞口460は、特別図柄による抽選結果が当選(例えば、大当り、小当りなど)である場合のみ開放状態になる。大入賞口460への遊技球の入球は、賞球払出の契機となる。大入賞口460は、センターケース410の右側下方に配置されている。
遊技盤400の普通図柄表示装置471は、普通図柄作動ゲート430への遊技球の通過に基づく普通図柄の判定結果を表示する。普通図柄表示装置471は、複数の普通図柄を変動表示した後、判定結果に応じた普通図柄を確定表示することによって、普通図柄の判定結果を表示する。
遊技盤400の普図保留表示装置472は、普通図柄の保留記憶の数を表示する。普通図柄の保留記憶は、普通図柄表示装置471における判定結果の表示処理が保留されている普通図柄の当否判定に用いられるデータの記憶である。
遊技盤400の第1特別図柄表示装置473は、第1始動口451への遊技球の通過に基づく第1特別図柄の判定結果を表示する。第1特別図柄表示装置473は、複数の第1特別図柄を変動表示した後、判定結果に応じた第1特別図柄を確定表示することによって、第1特別図柄の判定結果を表示する。
遊技盤400の第1特図保留表示装置474は、第1特別図柄の保留記憶の数を表示する。第1特別図柄の保留記憶は、第1特別図柄表示装置473における判定結果の表示処理が保留されている第1特別図柄の当否判定に用いられるデータの記憶である。
遊技盤400の第2特別図柄表示装置475は、第2始動口452への遊技球の通過に基づく第2特別図柄の判定結果を表示する。第2特別図柄表示装置475は、複数の第2特別図柄を変動表示した後、判定結果に応じた第2特別図柄を確定表示することによって、第2特別図柄の判定結果を表示する。
遊技盤400の第2特図保留表示装置476は、第2特別図柄の保留記憶の数を表示する。第2特別図柄の保留記憶は、第2特別図柄表示装置475における判定結果の表示処理が保留されている第2特別図柄の当否判定に用いられるデータの記憶である。
本実施形態では、パチンコ遊技機10は、第1特別図柄の変動中には演出図柄表示装置480において第1特別図柄の変動に応じた演出を実行し、第2特別図柄の変動中には演出図柄表示装置480において第2特別図柄の変動に応じた演出を実行する。パチンコ遊技機10は、第1特別図柄の変動と第2特別図柄の変動とを同時に実行せずに、第2特別図柄の変動を優先して実行する。他の実施形態では、パチンコ遊技機10は、第1特別図柄の変動を優先して実行してもよいし、第1特別図柄の変動と第2特別図柄の変動とを同時に実行してもよい。
図4は、パチンコ遊技機10の電気的構成を示すブロック図である。パチンコ遊技機10の主制御装置210は、データ書き換え可能な不揮発性メモリであるRAM210mを備える。RAM210mは、パチンコ遊技機10に対する電源供給の有無にかかわらず、遊技の進行に関する各種情報の記憶を保持可能に構成されている。本実施形態では、RAM210mは、内蔵電池(バッテリ)によるバッテリバックアップ機能によって、外部電源がなくともデータを保持可能に構成されている。
パチンコ遊技機10は、主制御装置210に対して信号を出力する電気的構成として、設定切替スイッチ302および設定変更スイッチ304のほか、一般入賞口スイッチ420sと、作動ゲートスイッチ430sと、第1始動口スイッチ451sと、第2始動口スイッチ452sと、カウントスイッチ460sとを備える。一般入賞口スイッチ420sは、普通入賞口421,422,423,424への遊技球の入球を検知し、その検知信号を主制御装置210に出力する。作動ゲートスイッチ430sは、普通図柄作動ゲート430における遊技球の通過を検知し、その検知信号を主制御装置210に出力する。第1始動口スイッチ451sは、第1始動口451への遊技球の入球を検知し、その検知信号を主制御装置210に出力する。第2始動口スイッチ452sは、第2始動口452への遊技球の入球を検知し、その検知信号を主制御装置210に出力する。カウントスイッチ460sは、大入賞口460への遊技球の入球を検知し、その検知信号を主制御装置210に出力する。
パチンコ遊技機10は、主制御装置210からの制御信号に基づいて動作する電気的構成として、普通図柄表示装置471、普図保留表示装置472、第1特別図柄表示装置473、第1特図保留表示装置474、第2特別図柄表示装置475、第2特図保留表示装置476のほか、普電役物ソレノイド440dと、大入賞口ソレノイド460dとを備える。普電役物ソレノイド440dは、主制御装置210からの制御信号に基づいて普通電動役物440を開閉する。大入賞口ソレノイド460dは、主制御装置210からの制御信号に基づいて大入賞口460を開閉する。
サブ統合制御装置220は、主制御装置210からの片方向で主制御装置210と通信可能に構成されている。サブ統合制御装置220は、演出ボタン160を介して遊技者から操作入力を受け付ける。サブ統合制御装置220は、主制御装置210からのコマンドに基づいて、電飾134、電飾414、スピーカ136、演出図柄制御装置230および導光板演出装置600に制御信号を出力することによって、遊技の進行に応じた演出を実現する。演出図柄制御装置230は、サブ統合制御装置220からのコマンドに基づいて、演出図柄表示装置480に表示する画像を制御する。演出図柄表示装置480は、演出図柄制御装置230からの画像信号に基づいて演出図柄を始めとする各種の演出画像を表示する。
払出制御装置240は、主制御装置210と相互通信可能に構成されている。払出制御装置240は、遊技球の貸し出し、および、遊技球の発射を制御するとともに、主制御装置210からのコマンドに基づいて遊技球の払い出しを制御する。パチンコ遊技機10は、払出制御装置240に信号を出力する電気的構成として、満杯スイッチ126sを備える。満杯スイッチ126sは、下皿126に貯留する遊技球が満杯であることを検知し、その検知信号を払出制御装置240に出力する。払出制御装置240は、満杯スイッチ126sからの検知信号に基づいて、遊技球の発射停止を指示するコマンドを発射制御装置250に出力する。
発射制御装置250は、払出制御装置240からの片方向で払出制御装置240と通信可能に構成されている。発射制御装置250は、ハンドル140を通じた遊技者の操作入力に基づいて遊技盤400への遊技球の発射を制御する。パチンコ遊技機10は、発射制御装置250に接続された電気的構成として、ハンドルボリューム140bと、タッチスイッチ140tと、発射停止スイッチ140sと、発射モータ140mとを備える。ハンドルボリューム140bは、遊技球の発射強度に対応する遊技者によるハンドル140の操作量を検知し、その検知信号を発射制御装置250に出力する。タッチスイッチ140tは、静電気を利用してハンドル140に触れている遊技者を検知し、その検知信号を発射制御装置250に出力する。発射停止スイッチ140sは、遊技球の発射停止を示す遊技者の操作入力を検知し、その検知信号を発射制御装置250に出力する。発射モータ140mは、発射制御装置250からの制御信号に基づいて遊技球を発射する。
パチンコ遊技機10は、信号を中継する端子板として、裏配線中継端子板260と、外部接続端子板265、払出中継端子板270と、カードユニット端子板280とを備える。
裏配線中継端子板260は、主制御装置210および払出制御装置240と相互に信号をやり取り可能に構成されている。パチンコ遊技機10は、裏配線中継端子板260に信号を出力する電気的構成として、内枠開放スイッチ120sと、前枠開放スイッチ130sと、球切れスイッチ172sとを備える。内枠開放スイッチ120sは、内枠120の開放状態を検知し、その検知信号を裏配線中継端子板260に出力する。前枠開放スイッチ130sは、前枠130の開放状態を検知し、その検知信号を裏配線中継端子板260に出力する。球切れスイッチ172sは、遊技球タンク172における球切れを検知し、その検知信号を裏配線中継端子板260に出力する。
外部接続端子板265は、主制御装置210から裏配線中継端子板260を介して出力される遊技に関する情報を、パチンコ遊技機10を管理するホールコンピュータ90へと中継可能に構成されている。払出中継端子板270は、裏配線中継端子板260と相互に信号をやり取り可能に構成されている。パチンコ遊技機10は、払出中継端子板270に接続された電気的構成として、払出モータ174dと、払出スイッチ174sとを備える。払出モータ174dは、払出制御装置240からの制御信号に基づいて、払出装置174から上皿124へと遊技球を送出する。払出スイッチ174sは、払出装置174から送出される遊技球を検知し、その制御信号を払出制御装置240へと出力する。
カードユニット端子板280は、払出制御装置240とカードユニット80との間で相互に信号をやり取り可能に構成されている。パチンコ遊技機10は、カードユニット端子板280に接続された電気的構成として、残高表示装置152と、球貸スイッチ154と、精算スイッチ156とを備える。
電源基板290は、電源基板290からの片方向で主制御装置210と通信可能に構成されている。電源基板290は、電源スイッチ292およびRAMクリアスイッチ294の各状態を示す信号を主制御装置210に出力する。
パチンコ遊技機10は、第1特別図柄の抽選または第2特別図柄の抽選で大当りに当選した場合、第1大入賞口460を開閉する大当り遊技(特別遊技)を実行する。大当り遊技の終了後、パチンコ遊技機10の遊技状態は、その大当り遊技の起因となった特別図柄の種類に基づいて通常遊技または確変遊技に移行する。大当り遊技の終了後に確変遊技に移行する確率(確変付与率)は、予め設定されている。通常遊技では、大当りに当選する確率が通常確率(低確率)に設定される。確変遊技では、大当りに当選する確率が通常確率より高い高確率に設定される。確変遊技では、第2始動口452への遊技球の入球が通常遊技よりも容易になる(いわゆる「電サポ」)。確変遊技の継続期間は、次回の大当り遊技を実行するまでの期間、または、所定回数(本実施形態では、150回)の特別図柄の抽選を実行するまでの期間である。本実施形態における大当りおよび確変遊技に関する仕様は、次の通りである。
第1特別図柄の大当り当選確率
通常遊技 1/319
確変遊技 1/74
第2特別図柄の大当り当選確率
通常遊技 1/319
確変遊技 1/74
確変付与率
第1特別図柄 50%
第2特別図柄 100%
パチンコ遊技機10は、始動口への遊技球の入球を前記通常遊技より容易にする時短遊技(時短状態)を設定可能に構成されている。時短遊技では、普通電動役物440の開放時間、開放までの時間、開放の回数、ならびに、普通図柄の当選確率の少なくとも1つを変化させることによって、第2始動口452への遊技球の入球が通常遊技よりも容易になる(いわゆる「電サポ」)。パチンコ遊技機10は、a時短遊技、b時短遊技およびc時短遊技の3種類の時短遊技を遊技進行に応じて設定可能である。
a時短遊技(a時短状態)は、第1特別図柄に基づく大当り遊技を終了した後、大当り図柄の種類に応じて付与される時短遊技(時短状態)である。a時短遊技の継続期間は、次回の大当り遊技を実行するまでの期間、または、所定回数(本実施形態では、100回)の特別図柄の抽選を実行するまでの期間である。本実施形態におけるa時短遊技の仕様は、次の通りである。
<通常遊技> <a時短遊技>
普通電動役物の1回の開放時間 0.2秒 2.0秒
普図の変動開始から開放までの平均時間 8.0秒 0.5秒
1回の当りごとの開放の回数 1回 2回
普通図柄の当選確率 4/20 19/20
b時短遊技(b時短状態)は、通常確率(低確率)で特別図柄のハズレが所定回数(本実施形態では、950回)に到達した場合に付与される時短遊技(時短状態)である。b時短遊技の継続期間は、次回の大当り遊技を実行するまでの期間、または、所定回数(本実施形態では、1000回)の特別図柄の抽選を実行するまでの期間である。本実施形態では、b時短遊技が一度付与された後、大当り遊技を経なければ、再度のb時短遊技は付与されない。本実施形態におけるb時短遊技の仕様は、次の通りである。
<通常遊技> <b時短遊技>
普通電動役物の1回の開放時間 0.2秒 2.0秒
普図の変動開始から開放までの平均時間 8.0秒 0.5秒
1回の当りごとの開放の回数 1回 2回
普通図柄の当選確率 4/20 4/20
c時短遊技(c時短状態)は、第2特別図柄の抽選で当選した場合(本実施形態では、c時短当選確率1/90)に大当り遊技を経ることなく付与される時短遊技(時短状態)である。c時短遊技の継続期間は、次回の大当り遊技を実行するまでの期間、または、所定回数(本実施形態では、300回)の特別図柄の抽選を実行するまでの期間である。本実施形態におけるc時短遊技の仕様は、次の通りである。
<通常モード> <c時短遊技>
普通電動役物の1回の開放時間 0.2秒 2.0秒
普図の変動開始から開放までの平均時間 8.0秒 0.5秒
1回の当りごとの開放の回数 1回 2回
普通図柄の当選確率 4/20 4/20
なお、b時短状態およびc時短状態は大当り遊技を介して実行されるものではないため、普通図柄の当選確率を高確率に変動させないことが考えられる。この場合、大当り遊技を介して実行されるa時短状態についても普通図柄の当選確率を変動させない構成であってもよいし、a時短状態のみ当選確率を変動させて、b時短状態およびc時短状態の少なくとも一方については当選確率を変動させない構成であってもよい。a時短状態のみ当選確率を変動させる場合は、a時短状態とb時短状態およびc時短状態との間で遊技特性に差を設けることによって、遊技者にとっての有利度が異なる遊技状態を実現できる。また、a時短状態、b時短状態およびc時短状態のいずれの時短状態においても普通図柄の当選確率を変動させない場合は、それぞれの時短状態の間で同じ遊技特性を実現できる。
図5は、主制御装置210が実行するメインルーチンを示すフローチャートである。主制御装置210は、2ms周期のタイマ割り込み処理として、メインルーチン(図5)を繰り返し開始する。
メインルーチン(図5)を開始した後、主制御装置210は、正常なタイマ割り込みによるメインルーチンの起動か否かを判断する(ステップS10)。正常なタイマ割り込みによるメインルーチンの起動ではない場合(ステップS10:「NO」)、主制御装置210は、初期設定処理(ステップS20)を実行する。初期設定処理(ステップS20)において、主制御装置210は、CPUやI/Oなどの各部の初期設定を行う。
電源投入時にRAMクリアスイッチ294が押されていないオフ状態、かつ、設定切替スイッチ302がオフ状態、で実行された初期設定処理(ステップS20)では、主制御装置210は、RAM210mに記憶されている遊技の進行に関する各種情報(例えば、各種のフラグおよびカウンタ)を保持したまま各部の初期設定を行う。
電源投入時にRAMクリアスイッチ294が押されたオン状態、かつ、設定切替スイッチ302がオフ状態、で実行された初期設定処理(ステップS20)では、主制御装置210は、RAM210mに記憶されている遊技の進行に関する各種情報を削除(クリア)し、これら各種情報を初期値に設定(リセット)する。
電源投入時にRAMクリアスイッチ294が押されたオン状態、かつ、設定切替スイッチ302がオン状態、で実行された初期設定処理(ステップS20)では、主制御装置210は、b時短遊技の開始に必要な特別図柄のハズレ回数を計数した情報を除いて、RAM210mに記憶されている遊技の進行に関する各種情報を削除(クリア)し、これら各種情報を初期値に設定(リセット)する。
電源投入時にRAMクリアスイッチ294が押されていないオフ状態、かつ、電源投入時に設定切替スイッチ302がオン状態で、実行された初期設定処理(ステップS20)では、主制御装置210は、遊技特性の設定変更を受け付けた後、RAM210mに記憶されている遊技の進行に関する各種情報を保持したまま各部の初期設定を行う。
初期設定処理(ステップS20)を実行した後、主制御装置210は、初期値乱数更新処理(ステップS70)を次回のタイマ割り込みまで繰り返し実行する。初期値乱数更新処理(ステップS70)において、主制御装置210は、後述する大当り判定用乱数の更新に用いられる初期値乱数を更新する。
正常なタイマ割り込みによるメインルーチンの起動である場合(ステップS10:「YES」)、主制御装置210は、各種の乱数を更新する処理として、初期値乱数更新処理(ステップS30)、大当り判定用乱数更新処理(ステップS32)、特図決定用乱数更新処理(ステップS34)、特図変動パターン決定用乱数更新処理(ステップS36)、当り判定用乱数更新処理(ステップS40)、普図決定用乱数更新処理(ステップS42)、普図変動パターン決定用乱数更新処理(ステップS44)を実行する。
初期値乱数更新処理(ステップS30)において、主制御装置210は、大当り判定用乱数の更新に用いられる初期値乱数を更新する。本実施形態では、初期値乱数は、「0~22992」の範囲の値を取る22993個の乱数である。
大当り判定用乱数更新処理(ステップS32)において、主制御装置210は、特別図柄の大当りを判定するために用いられる大当り決定用乱数を更新する。本実施形態では、大当り判定用乱数は、「0~22992」の範囲の値を取る22993個の乱数である。主制御装置210は、大当り判定用乱数のうち、特別図柄で大当りとなる値として予め規定された個数の値を設定することによって、特別図柄の大当り確率を調整可能に構成されている。
特図決定用乱数更新処理(ステップS34)において、主制御装置210は、特別図柄の大当り図柄およびハズレ図柄を決定するために用いられる第1の特図決定用乱数および第2の特図決定用乱数を更新する。本実施形態では、第1の特図決定用乱数は、「0~199」の範囲の値を取る200個の乱数であり、第2の特図決定用乱数は、「0~10」の範囲の値を取る11個の乱数である。
特図変動パターン決定用乱数更新処理(ステップS36)において、主制御装置210は、特別図柄の変動パターンを決定するために用いられる特図変動パターン決定用乱数を更新する。本実施形態では、特図変動パターン決定用乱数は、「0~16383」の範囲の値を取る16384個の乱数である。
当り判定用乱数更新処理(ステップS40)において、主制御装置210は、普通図柄の当りを判定するために用いられる当り判定用乱数を更新する。本実施形態では、当り判定用乱数は、「0~65535」の範囲の値を取る65536個の乱数である。主制御装置210は、当り判定用乱数のうち、普通図柄で当りとなる値として予め規定された個数の値を設定することによって、普通図柄の当り確率を調整可能に構成されている。
普図決定用乱数更新処理(ステップS42)において、主制御装置210は、普通図柄の当り図柄を決定するために用いられる普図決定用乱数を更新する。本実施形態では、普図決定用乱数は、「0~18」の範囲の値を取る19個の乱数である。
普図変動パターン決定用乱数更新処理(ステップS44)において、主制御装置210は、普通図柄の変動パターンを決定するために用いられる普図変動パターン決定用乱数を更新する。本実施形態では、普図変動パターン決定用乱数は、「0~16383」の範囲の値を取る16384個の乱数である。
各種の乱数を更新する処理を実行した後(ステップS30~S44)、主制御装置210は、入球確認処理(ステップS50)を実行する。入球確認処理(ステップS50)において、主制御装置210は、各種の始動口、始動ゲート、入賞口への遊技球の入球を確認し、入球に応じた処理を実行する。入球確認処理(ステップS50)の詳細については後述する。
入球確認処理(ステップS50)を実行した後、主制御装置210は、当否判定処理(ステップS52)を実行する。当否判定処理(ステップS52)において、主制御装置210は、特別図柄の抽選による当否、ならびに、普通図柄の抽選による当否をそれぞれ判定する。当否判定処理(ステップS52)の詳細については後述する。
当否判定処理(ステップS52)を実行した後、主制御装置210は、普電作動処理(ステップS54)を実行する。普電作動処理(ステップS54)において、主制御装置210は、普通図柄の当選に基づいて普通電動役物440の開閉を制御する。普電作動処理(ステップS54)の詳細については後述する。
普電作動処理(ステップS54)を実行した後、主制御装置210は、特別遊技処理(ステップS56)を実行する。特別遊技処理(ステップS56)において、主制御装置210は、特別図柄の当選に基づく特別遊技(例えば、大当り遊技、小当り遊技など)を制御する。特別遊技処理(ステップS56)の詳細については後述する。
特別遊技処理(ステップS56)を実行した後、主制御装置210は、不正監視処理(ステップS60)を実行する。不正監視処理(ステップS60)において、主制御装置210は、遊技者による不正行為を監理する。
不正監視処理(ステップS60)を実行した後、主制御装置210は、外部出力処理(ステップS65)を実行する。外部出力処理(ステップS65)において、主制御装置210は、ホールコンピュータ90などの外部機器に対して各種の情報を出力する。外部出力処理(ステップS65)を実行した後、主制御装置210は、初期値乱数更新処理(ステップS70)を次回のタイマ割り込みまで繰り返し実行する。
図6は、主制御装置210が実行する特図始動入球確認処理を示すフローチャートである。特図始動入球確認処理(図6)は、メインルーチン(図5)の入球確認処理(S50)において実行されるサブルーチンの一つであり、第1始動口451および第2始動口452への入球を確認する処理である。
特図始動入球確認処理(図6)を開始した後、主制御装置210は、第1始動口スイッチ451sから出力される検出信号に基づいて、第1始動口451への入球が発生したか否かを判断する(ステップS100)。第1始動口451への入球が発生していない場合(ステップS100:「NO」)、主制御装置210は、第2始動口452への入球を確認する(ステップS100b)。
第1始動口451への入球が発生している場合(ステップS100:「YES」)、主制御装置210は、第1特別図柄の保留記憶の数が満杯か否か、言い換えると、第1特別図柄の保留記憶の数が上限値(例えば、4個)か否か、を判断する(ステップS105)。第1特別図柄の保留記憶の数が満杯である場合(ステップS105:「YES」)、主制御装置210は、第2始動口452への入球を確認する(ステップS100b)。
第1特別図柄の保留記憶の数が満杯でない場合(ステップS105:「NO」)、主制御装置210は、特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110)を実行する。特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110)において、主制御装置210は、大当り判定用乱数、特図決定用乱数、特図変動パターン決定用乱数を抽出し、これらの乱数を第1特別図柄の保留記憶として記憶する。
特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110)を実行した後、主制御装置210は、特図保留数コマンド送信処理(ステップS120)を実行する。特図保留数コマンド送信処理(ステップS120)において、主制御装置210は、特別図柄の変動表示として消化されていない第1特別図柄の保留記憶の数を示す特図保留数コマンドを、サブ統合制御装置220に送信する。特図保留数コマンドは、第1特別図柄の保留記憶の増加を示す情報であってもよい。
特図保留数コマンド送信処理(ステップS120)を実行した後、主制御装置210は、保留先読判定処理(ステップS130)を実行する。保留先読判定処理(ステップS130)において、主制御装置210は、第1特別図柄の保留記憶に対する当否判定処理(ステップS52)に先立って、その保留記憶に基づく当否判定の判定結果を判定する先読判定を実行し、その先読判定の判定結果を示す保留先読コマンドをサブ統合制御装置220に送信する。本実施形態では、先読判定の判定結果は、「特定の図柄変動で大当り」、「特定の図柄変動演出でハズレ」および「特定の図柄変動演出以外」を含む。先読判定の判定結果は、「大当り」、「スーパーリーチ演出を伴うハズレ」、「ノーマルリーチ演出を伴うハズレ」および「リーチ演出を実施せずにハズレ」を含んでもよい。これによって、サブ統合制御装置220は、保留先読コマンドに基づいて、先読判定の判定結果を示唆する先読演出を実行する。保留先読判定処理(ステップS130)を実行した後、主制御装置210は、第2始動口452への入球を確認する(ステップS100b)。
第1始動口451への入球が発生していない場合(ステップS100:「NO」)、第1特別図柄の保留記憶の数が満杯である場合(ステップS105:「YES」)、または、保留先読判定処理(ステップS130)を実行した後、主制御装置210は、第2始動口スイッチ452sから出力される検出信号に基づいて、第2始動口452への入球が発生したか否かを判断する(ステップS100b)。第2始動口452への入球が発生していない場合(ステップS100b:「NO」)、主制御装置210は、特図始動入球確認処理(図6)を終了する。
第2始動口452への入球が発生している場合(ステップS100b:「YES」)、主制御装置210は、第2特別図柄の保留記憶の数が満杯か否か、言い換えると、第2特別図柄の保留記憶の数が上限値(例えば、4個)か否か、を判断する(ステップS105b)。第2特別図柄の保留記憶の数が満杯である場合(ステップS105b:「YES」)、主制御装置210は、特図始動入球確認処理(図6)を終了する。
第2特別図柄の保留記憶の数が満杯でない場合(ステップS105b:「NO」)、主制御装置210は、特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110b)を実行する。特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110b)において、主制御装置210は、大当り判定用乱数、特図決定用乱数、特図変動パターン決定用乱数を抽出し、これらの乱数を第2特別図柄の保留記憶として記憶する。
特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110b)を実行した後、主制御装置210は、特図保留数コマンド送信処理(ステップS120b)を実行する。特図保留数コマンド送信処理(ステップS120b)において、主制御装置210は、特別図柄の変動表示として消化されていない第2特別図柄の保留記憶の数を示す特図保留数コマンドを、サブ統合制御装置220に送信する。特図保留数コマンドは、第2特別図柄の保留記憶の増加を示す情報であってもよい。
特図保留数コマンド送信処理(ステップS120b)を実行した後、主制御装置210は、保留先読判定処理(ステップS130b)を実行する。保留先読判定処理(ステップS130b)において、主制御装置210は、第2特別図柄の保留記憶に対する当否判定処理(ステップS52)に先立って、その保留記憶に基づく当否判定の判定結果を判定する先読判定を実行し、その先読判定の判定結果を示す保留先読コマンドをサブ統合制御装置220に送信する。これによって、サブ統合制御装置220は、保留先読コマンドに基づいて、先読判定の判定結果を示唆する先読演出を実行する。保留先読判定処理(ステップS130b)を実行した後、主制御装置210は、特図始動入球確認処理(図6)を終了する。なお、特図始動入球確認処理(図6)において、保留先読判定処理(ステップS130)は、特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110)の前に実行される処理であってもよいし、保留先読判定処理(ステップS130b)は、特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110b)の前に実行される処理であってもよい。
図7は、主制御装置210が実行する普図始動入球確認処理を示すフローチャートである。普図始動入球確認処理(図7)は、メインルーチン(図5)の入球確認処理(S50)において実行されるサブルーチンの一つであり、普通図柄作動ゲート430への入球を確認する処理である。
図7の普図始動入球確認処理を開始した後、主制御装置210は、作動ゲートスイッチ430sから出力される検出信号に基づいて、普通図柄作動ゲート430への入球が発生したか否かを判断する(ステップS150)。普通図柄作動ゲート430への入球が発生していない場合(ステップS150:「NO」)、主制御装置210は、普図始動入球確認処理(図7)を終了する。
普通図柄作動ゲート430への入球が発生している場合(ステップS150:「YES」)、主制御装置210は、普通図柄の保留記憶の数が満杯か否か、言い換えると、普通図柄の保留記憶の数が上限値(例えば、4個)か否か、を判断する(ステップS155)。普通図柄の保留記憶の数が満杯である場合(ステップS155:「YES」)、主制御装置210は、普図始動入球確認処理(図7)を終了する。
普通図柄の保留記憶の数が満杯でない場合(ステップS155:「NO」)、主制御装置210は、普図抽出乱数保留記憶処理(ステップS160)を実行する。普図抽出乱数保留記憶処理(ステップS160)において、主制御装置210は、当り判定用乱数、普図決定用乱数、普図変動パターン決定用乱数を抽出し、これらの乱数を保留記憶として記憶する。
普図抽出乱数保留記憶処理(ステップS160)を実行した後、主制御装置210は、普図保留数コマンド送信処理(ステップS170)を実行する。普図保留数コマンド送信処理(ステップS170)において、主制御装置210は、普通図柄の変動表示として消化されていない普通図柄の保留記憶の数を示す普図保留数コマンドを、サブ統合制御装置220に送信する。普図保留数コマンドは、普通図柄の保留記憶の増加を示す情報であってもよい。普図保留数コマンド送信処理(ステップS170)を実行した後、主制御装置210は、普図始動入球確認処理(図7)を終了する。
図8、図9、図10、図11および図12は、主制御装置210が実行する特図当否判定処理を示すフローチャートである。特図当否判定処理(図8~図12)は、メインルーチン(図5)の当否判定処理(S52)において実行されるサブルーチンの一つであり、特別図柄の当否を判定する処理である。
特図当否判定処理(図8~図12)を開始した後、主制御装置210は、特別電動役物が作動中であるか否か、言い換えると、大当り遊技を実行中であるか否かを判断する(ステップS200)。特別電動役物が作動中である場合(ステップS200:「YES」)、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
特別電動役物が作動中でない場合(ステップS200:「NO」)、主制御装置210は、特別図柄を変動表示中であるか否かを判断する(ステップS205)。
特別図柄を変動表示中でない場合(ステップS205:「NO」)、主制御装置210は、特別図柄を確定表示中であるか否かを判断する(ステップS210)。
特別図柄を確定表示中でない場合(ステップS210「NO」)、主制御装置210は、特別図柄の保留記憶が存在するか否かを判断する(ステップS215)。特別図柄の保留記憶が存在しない場合(ステップS215:「NO」)、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
特別図柄の保留記憶が存在する場合(ステップS215:「YES」)、主制御装置210は、特別図柄の保留記憶のうち最も古い保留記憶として記憶されている情報を読み出し、その情報を保留記憶から削除する(ステップS220)。本実施形態では、主制御装置210は、第2特別図柄を優先して保留記憶を読み出す。したがって、主制御装置210は、第1保留記憶および第2保留記憶が存在する場合に第2保留記憶のうち最も古い保留記憶として記憶されている情報を読み出し、第1保留記憶のみが存在する場合に第1保留記憶のうち最も古い保留記憶として記憶されている情報を読み出す。
保留記憶を処理した後(ステップS220)、主制御装置210は、確変フラグFkが値「1」であるか否かを判断する(ステップS225)。確変フラグFkは、特別図柄の当選確率を制御するフラグである。値「0」の確変フラグFkは、特別図柄の当選確率を通常確率に制御する通常モードを示す。値「1」の確変フラグFkは、特別図柄の当選確率を高確率に制御する確変モードを示す。確変フラグFkは、メインルーチン(図5)の初期設定処理(ステップS20)において初期値「0」に設定され、大当り遊技を終了する際に大当り図柄の種類に応じて値「0」または値「1」に設定される。
確変フラグFkが値「1」である場合(ステップS225:「YES」)、主制御装置210は、確変モード用の特図当否判定テーブル(確変テーブル)を参照することによって、保留記憶から読み出した大当り判定用乱数が大当りの値であるか否かを判定する(ステップS230)。
確変フラグFkが値「0」である場合(ステップS225:「NO」)、主制御装置210は、通常モード用の特図当否判定テーブル(通常テーブル)を参照することによって、保留記憶から読み出した大当り判定用乱数が大当りの値であるか否かを判定する(ステップS235)。
図9の説明に進み、保留記憶から読み出した大当り判定用乱数が大当りの値であるか否かを判定した後(ステップS230,S235)、主制御装置210は、大当り判定用乱数の判定結果が大当りであるか否かを判断する(ステップS240)。
大当り判定用乱数の判定結果が大当りである場合(ステップS240:「YES」)、主制御装置210は、保留記憶から読み出した特図決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する(ステップS242)。その後、主制御装置210は、特図決定用乱数および特図変動パターン決定用乱数に基づいて、大当りの当選を報知する演出に合わせた特別図柄の変動パターンを決定する(ステップS244)。その後、主制御装置210は、大当り設定処理(ステップS246)を実行する。大当り設定処理(ステップS246)において、主制御装置210は、大当り遊技を制御する各種のパラメータ(例えば、大当り遊技における大入賞口の開閉パターン、大当り遊技の演出態様など)を設定する。
大当り判定用乱数の判定結果が大当りでない場合(ステップS240:「NO」)、主制御装置210は、c時短判定処理(ステップS250)を実行する。c時短判定処理(ステップS250)において、主制御装置210は、保留記憶から読み出した大当り判定用乱数がc時短遊技を開始する契機となるc時短当選の値であるか否かを判定する。c時短判定処理(ステップS250)を実行した後、主制御装置210は、c時短判定処理(ステップS250)の判定結果がc時短当選であるか否かを判断する(ステップS252)。
大当り判定用乱数の判定結果がc時短当選である場合(ステップS252:「YES」)、主制御装置210は、保留記憶から読み出した特図決定用乱数に基づいて時短当選図柄を決定する(ステップS254)。その後、主制御装置210は、a時短遊技、b時短遊技およびc時短遊技のいずれかの時短遊技を設定中であるか否かを判断する(ステップS256)。時短遊技中でない場合(ステップS256:「NO」)、主制御装置210は、c時短当選変動パターン決定処理(ステップS258)を実行する。c時短当選変動パターン決定処理(ステップS258)において、主制御装置210は、特図決定用乱数および特図変動パターン決定用乱数に基づいて、c時短遊技の当選を報知する演出に合わせた特別図柄の変動パターンを決定する。
大当り判定用乱数の判定結果がc時短当選でない場合(ステップS252:「NO」)、主制御装置210は、保留記憶から読み出した特図決定用乱数に基づいてハズレ図柄を決定する(ステップS262)。ハズレ図柄を決定した後(ステップS262)、主制御装置210は、a時短遊技、b時短遊技およびc時短遊技のいずれかの時短遊技を設定中であるか否かを判断する(ステップS263)。時短遊技中でない場合(ステップS263:「NO」)、主制御装置210は、到達カウンタCtが値「1」であるか否かを判断する(ステップS264)。到達カウンタCtは、b時短遊技の開始までに必要な特別図柄の連続ハズレの残り回数を示すカウンタである。到達カウンタCtは、メインルーチン(図5)の初期設定処理(ステップS20)において初期値(本実施形態では、値「950」)に設定され、特別図柄のハズレごとにデクリメントされ、大当り遊技の実行に応じて初期値にリセットされる。
到達カウンタCtが値「1」である場合(ステップS264:「YES」)、主制御装置210は、到達フラグFtが値「1」であるか否かを判断する(ステップS265)。到達フラグFtは、b時間モードを開始する直前のハズレとなる変動時間を用いて、変動演出としてb時短遊技への到達を報知する時短到達演出を制御するフラグである。値「0」の到達フラグFtは、時短到達演出の実行を許可しない制御状態を示す。値「1」の到達フラグFtは、時短到達演出の実行を許可する制御状態を示す。到達フラグFtは、メインルーチン(図5)の初期設定処理(ステップS20)において値「0」に設定され、大当り遊技の実行に応じて値「1」に設定される。そのため、パチンコ遊技機10を起動してから大当り遊技を1回も実行せずにb時短遊技を開始する場合には、パチンコ遊技機10は、b時短遊技に移行した後に時短到達演出を実行する。他の実施形態では、到達カウンタCtが値「1」である場合(ステップS264:「YES」)、主制御装置210は、到達フラグFtを用いた制御(ステップS265)を実行せずにb時短到達変動パターン決定処理(ステップS266)を実行してもよい。
到達フラグFtが値「1」である場合(ステップS265:「YES」)、主制御装置210は、b時短到達変動パターン決定処理(ステップS266)を実行する。b時短到達変動パターン決定処理(ステップS266)において、主制御装置210は、特図決定用乱数および特図変動パターン決定用乱数に基づいて、b時短遊技の到達を報知する時短到達演出に合わせた特殊なハズレ変動パターンを決定する。
c時短に当選せずに時短遊技中である場合(ステップS263:「YES」)、到達カウンタCtが値「1」でない場合(ステップS264:「NO」)、または、到達フラグFtが値「0」である場合(ステップS265:「NO」)、主制御装置210は、ハズレ変動パターン決定処理(ステップS268)を実行する。ハズレ変動パターン決定処理(ステップS268)において、主制御装置210は、特図決定用乱数および特図変動パターン決定用乱数に基づいて、特別図柄のハズレ変動パターンを決定する。
c時短当選でありながら時短遊技中である場合においても(ステップS256:「YES」)、主制御装置210は、ハズレ変動パターン決定処理(ステップS268)を実行する。この場合、主制御装置210は、特別図柄表示装置に時短当選図柄を表示しながらも、新たなc時短遊技を設定しない。
大当り設定処理(ステップS246)、c時短当選変動パターン決定処理(ステップS258)、b時短到達変動パターン決定処理(ステップS266)、または、ハズレ変動パターン決定処理(ステップS268)を実行した後、主制御装置210は、保留情報送信処理(ステップS270)を実行する。保留情報送信処理(ステップS270)において、主制御装置210は、保留記憶を読み出した後に残された特別図柄の保留記憶の数を示す特図保留数コマンドを、サブ統合制御装置220に送信する。特図保留数コマンドは、特別図柄の保留記憶の減少を示す情報であってもよい。
保留情報送信処理(ステップS270)を実行した後、主制御装置210は、特図変動開始処理(ステップS275)を実行する。特図変動開始処理(ステップS275)において、主制御装置210は、特別図柄表示装置における特別図柄の変動表示を開始するとともに、特別図柄の抽選結果および変動時間などを示す特図変動開始コマンドをサブ統合制御装置220に送信する。これによって、サブ統合制御装置220は、特図変動開始コマンドに基づいて、その特別図柄の変動表示に応じた疑似演出を演出図柄表示装置480に表示させる。特図変動開始処理(ステップS275)を実行した後、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
図8の説明に戻り、特別図柄を変動表示中である場合(ステップS205:「YES」)、主制御装置210は、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判断する(ステップS280)。特別図柄の変動時間が経過していない場合(ステップS280:「NO」)、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
特別図柄の変動時間が経過している場合(ステップS280:「YES」)、主制御装置210は、確定図柄表示処理(ステップS285)を実行する。確定図柄表示処理(ステップS285)において、主制御装置210は、特別図柄表示装置における特別図柄の変動表示を終了して、特別図柄表示装置に特別図柄の確定図柄を確定表示する。さらに、主制御装置210は、演出図柄の確定表示を指示する図柄確定コマンドをサブ統合制御装置220に送信する。確定図柄表示処理(ステップS285)を実行した後、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
図10の説明に移り、特別図柄を確定表示中である場合(ステップS210「YES」)、主制御装置210は、特別図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判断する(ステップS290)。特別図柄の確定表示の継続時間が終了していない場合(ステップS290:「NO」)、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
特別図柄の確定表示の継続時間が終了している場合(ステップS290:「YES」)、主制御装置210は、特別図柄の確定表示を終了する(ステップS295)。その後、主制御装置210は、確定表示されていた特別図柄が大当り図柄であるか否かを判断する(ステップS300)。
確定表示されていた特別図柄が大当り図柄である場合(ステップS300:「YES」)、主制御装置210は、確変フラグFkが値「1」であるか否かを判断する(ステップS302)。確変フラグFkが値「1」である場合(ステップS302:「YES」)、主制御装置210は、確変フラグFkを値「0」にリセットする(ステップS304)。
確変フラグFkが値「0」である場合(ステップS302:「NO」)、または、確変フラグFkを値「0」にリセットした後(ステップS304)、主制御装置210は、a時短フラグFaが値「1」であるか否かを判断する(ステップS306)。a時短フラグFaが値「1」である場合(ステップS306:「YES」)、主制御装置210は、a時短フラグFaを値「0」にリセットする(ステップS308)。
a時短フラグFaは、a時短遊技を制御するフラグである。値「0」のa時短フラグFaは、a時短遊技を実行しない制御状態を示す。値「1」のa時短フラグFaは、a時短遊技を実行する制御状態を示す。a時短フラグFaは、メインルーチン(図5)の初期設定処理(ステップS20)において初期値「0」に設定され、大当り遊技を終了する際に大当り図柄の種類に応じて値「0」または値「1」に設定される。
a時短フラグFaが値「0」である場合(ステップS306:「NO」)、または、a時短フラグFaを値「0」にリセットした後(ステップS308)、主制御装置210は、b時短フラグFbが値「1」であるか否かを判断する(ステップS312)。b時短フラグFbが値「1」である場合(ステップS312:「YES」)、主制御装置210は、b時短フラグFbを値「0」にリセットする(ステップS314)。
b時短フラグFbは、b時短遊技を制御するフラグである。値「0」のb時短フラグFbは、b時短遊技を実行しない制御状態を示す。値「1」のb時短フラグFbは、b時短遊技を実行する制御状態を示す。b時短フラグFbは、メインルーチン(図5)の初期設定処理(ステップS20)において初期値「0」に設定され、特別図柄のハズレが所定回数(本実施形態では、950回)に到達した場合に値「1」に設定される。
b時短フラグFbが値「0」である場合(ステップS312:「NO」)、または、b時短フラグFbを値「0」にリセットした後(ステップS314)、主制御装置210は、c時短フラグFcが値「1」であるか否かを判断する(ステップS316)。c時短フラグFcが値「1」である場合(ステップS316:「YES」)、主制御装置210は、c時短フラグFcを値「0」にリセットする(ステップS318)。
c時短フラグFcは、c時短遊技を制御するフラグである。値「0」のc時短フラグFcは、c時短遊技を実行しない制御状態を示す。値「1」のc時短フラグFcは、c時短遊技を実行する制御状態を示す。c時短フラグFcは、メインルーチン(図5)の初期設定処理(ステップS20)において初期値「0」に設定され、特別図柄の抽選で時短当選した場合に値「1」に設定される。
c時短フラグFcが値「0」である場合(ステップS316:「NO」)、または、c時短フラグFcを値「0」にリセットした後(ステップS318)、主制御装置210は、到達フラグFtが値「1」であるか否かを判断する(ステップS320)。到達フラグFtが値「1」である場合(ステップS320:「YES」)、主制御装置210は、到達フラグFtを値「0」にリセットする(ステップS322)。
到達フラグFtが値「0」である場合(ステップS320:「NO」)、または、到達フラグFtを値「0」にリセットした後(ステップS322)、主制御装置210は、到達カウンタCtを初期値(本実施形態では、値「950」)にリセットする(ステップS325)。
到達カウンタCtをリセットした後(ステップS325)、主制御装置210は、条件装置作動開始処理(ステップS332)、役物連続作動装置作動開始処理(ステップS334)、大当り開始演出処理(ステップS336)を実行する。大当り開始演出処理(ステップS336)において、主制御装置210は、大当り遊技を実現する各種コマンドをサブ統合制御装置220に送信することによって、大当り遊技を開始する。これらの処理(ステップS332,S334,S336)を実行した後、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
図11の説明に移り、確定表示されていた特別図柄が大当り図柄でない場合(ステップS300:「NO」)、言い換えると、確定表示されていた特別図柄がハズレ図柄または時短当選図柄である場合、主制御装置210は、確変フラグFkが値「1」であるか否か、言い換えると、確変モード中であるか否か、を判断する(ステップS340)。確変フラグFkが値「1」である場合(ステップS340:「YES」)、主制御装置210は、確変カウンタCkをデクリメントする(ステップS342)。確変カウンタCkは、確変モードで実行可能な特別図柄の抽選の残り回数を示すカウンタである。確変カウンタCkをデクリメントした後(ステップS342)、主制御装置210は、確変カウンタCkが値「0」であるか否かを判断する(ステップS344)。確変カウンタCkが値「0」である場合(ステップS344:「YES」)、確変フラグFkを値「0」にリセットする(ステップS346)。
確変フラグFkが値「0」である場合(ステップS340:「NO」)、確変カウンタCkが値「0」でない場合(ステップS344:「NO」)、または、確変フラグFkを値「0」にリセットした後(ステップS346)、主制御装置210は、a時短フラグFaが値「1」であるか否か、言い換えると、a時短中であるか否か、を判断する(ステップS350)。
a時短フラグFaが値「1」である場合(ステップS350:「YES」)、主制御装置210は、a時短カウンタCaをデクリメントする(ステップS352)。a時短カウンタCaは、a時短遊技で実行可能な特別図柄の抽選の残り回数を示すカウンタである。a時短カウンタCaをデクリメントした後(ステップS352)、主制御装置210は、a時短カウンタCaが値「0」であるか否かを判断する(ステップS354)。a時短カウンタCaが値「0」である場合(ステップS354:「YES」)、主制御装置210は、a時短フラグFaを値「0」にリセットする(ステップS356)。
a時短フラグFaが値「0」である場合(ステップS350:「NO」)、主制御装置210は、b時短フラグFbが値「1」であるか否か、言い換えると、b時短中であるか否か、を判断する(ステップS360)。b時短フラグFbが値「1」である場合(ステップS360:「YES」)、主制御装置210は、b時短カウンタCbをデクリメントする(ステップS362)。b時短カウンタCbは、b時短遊技で実行可能な特別図柄の抽選の残り回数を示すカウンタである。b時短カウンタCbをデクリメントした後(ステップS362)、主制御装置210は、b時短カウンタCbが値「0」であるか否かを判断する(ステップS364)。b時短カウンタCbが値「0」である場合(ステップS364:「YES」)、主制御装置210は、b時短フラグFbを値「0」にリセットする(ステップS366)。
b時短フラグFbが値「0」である場合(ステップS360:「NO」)、主制御装置210は、c時短フラグFcが値「1」であるか否か、言い換えると、c時短中であるか否か、を判断する(ステップS370)。c時短フラグFcが値「1」である場合(ステップS370:「YES」)、主制御装置210は、c時短カウンタCcをデクリメントする(ステップS372)。c時短カウンタCcは、c時短遊技で実行可能な特別図柄の抽選の残り回数を示すカウンタである。c時短カウンタCcをデクリメントした後(ステップS372)、主制御装置210は、c時短カウンタCcが値「0」であるか否かを判断する(ステップS374)。c時短カウンタCcが値「0」である場合(ステップS374:「YES」)、主制御装置210は、c時短フラグFcを値「0」にリセットする(ステップS376)。
図12の説明に移り、c時短フラグFcが値「0」である場合(ステップS370:「NO」)、主制御装置210は、確定表示されていた特別図柄が時短当選図柄であるか否かを判断する(ステップS377)。確定表示されていた特別図柄が時短当選図柄である場合(ステップS377:「YES」)、主制御装置210は、c時短フラグFcを値「1」に設定する(ステップS378)。その後、主制御装置210は、c時短カウンタ設定処理(ステップS379)を実行する。c時短カウンタ設定処理(ステップS379)において、主制御装置210は、c時短遊技において特別図柄の抽選を実行する最大回数を示す値(本実施形態では、値「300」)をc時短カウンタCcに設定する。
b時短カウンタCbが値「0」でない場合(ステップS364:「NO」)、または、b時短フラグFbを値「0」にリセットした後(ステップS366)、主制御装置210は、到達カウンタCtをデクリメントする(ステップS380)。
c時短カウンタCcが値「0」でない場合(ステップS374:「NO」)、または、c時短フラグFcを値「0」にリセットした後(ステップS376)、主制御装置210は、到達カウンタCtをデクリメントする(ステップS380)。
特別図柄が時短当選図柄でない場合(ステップS377:「NO」)、または、c時短カウンタ設定処理(ステップS379)を実行した後、主制御装置210は、到達カウンタCtをデクリメントする(ステップS380)。
到達カウンタCtをデクリメントした後(ステップS380)、主制御装置210は、到達カウンタCtが値「0」であるか否かを判断する(ステップS381)。本実施形態では、b時短遊技が一度付与された後、大当り遊技を経なければ、再度のb時短遊技は付与されない仕様であるため、主制御装置210は、b時短遊技の後に大当り遊技を実行していない場合には到達カウンタCtが値「0」であるとは判断しない。到達カウンタCtが値「0」である場合(ステップS381:「YES」)、主制御装置210は、到達カウンタCtを初期値(本実施形態では、値「950」)にリセットする(ステップS383)。到達カウンタCtをリセットした後、主制御装置210は、いずれかの時短遊技を設定中であるか否かを判断する(ステップS385)。
時短遊技中でない場合(ステップS385:「NO」)、主制御装置210は、b時短フラグFbを値「1」にセットする(ステップS386)。その後、主制御装置210は、b時短カウンタ設定処理(ステップS388)を実行する。b時短カウンタ設定処理(ステップS388)において、主制御装置210は、b時短遊技において特別図柄の抽選を実行する最大回数を示す値(本実施形態では、値「1000」)をb時短カウンタCbに設定する。
a時短カウンタCaが値「0」でない場合(ステップS354:「NO」)、または、a時短フラグFaを値「0」にリセットした後(ステップS356)、主制御装置210は、状態指定コマンド送信処理(ステップS390)を実行する。また、到達カウンタCtが値「0」でない場合(ステップS381:「NO」)、時短遊技中である場合(ステップS385:「YES」)、または、b時短カウンタ設定処理(ステップS388)を実行した後、主制御装置210は、状態指定コマンド送信処理(ステップS390)を実行する。状態指定コマンド送信処理(ステップS390)において、主制御装置210は、遊技状態を指定する状態指定コマンドをサブ統合制御装置220に送信する。状態指定コマンド送信処理(ステップS390)を実行した後、主制御装置210は、特図当否判定処理(図8~図12)を終了する。
図13、図14および図15は、主制御装置210が実行する大当り遊技処理を示すフローチャートである。大当り遊技処理(図13~図15)は、メインルーチン(図5)の特別遊技処理(S56)において実行されるサブルーチンの一つであり、大当り遊技を制御する処理である。
大当り遊技処理(図13~図15)を開始した後、主制御装置210は、役物連続作動装置が作動中であるか否か、言い換えると、大当り遊技を実行中であるか否か、を判断する(ステップS400)。役物連続作動装置が作動中でない場合(ステップS400:「NO」)、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
役物連続作動装置が作動中である場合(ステップS400:「YES」)、主制御装置210は、大入賞口460を開放中であるか否かを判断する(ステップS405)。大入賞口460を開放中でない場合(ステップS405:「NO」)、主制御装置210は、大当り遊技の各ラウンド間で大入賞口460を閉鎖するインターバル中であるか否かを判断する(ステップS410)。インターバル中でない場合(ステップS410:「NO」)、主制御装置210は、大当り遊技を終了する際に実行する大当り終了演出を実行中であるか否かを判断する(ステップS415)。
大当り終了演出を実行中でない場合(ステップS415:「NO」)、主制御装置210は、大当り開始演出を実行する演出時間が経過したか否かを判断する(ステップS420)。大当り開始演出の演出時間が経過していない場合(ステップS420:「NO」)、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
大当り開始演出の演出時間が経過している場合(ステップS420:「YES」)、主制御装置210は、大入賞口開放処理(ステップS425)を実行する。大入賞口開放処理(ステップS425)において、主制御装置210は、大入賞口ソレノイド460dに対して開放信号を出力することによって、大入賞口460を開放する。大入賞口開放処理(ステップS425)を実行した後、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
図14の説明に移り、大入賞口460を開放中である場合(ステップS405:「YES」)、主制御装置210は、大入賞口460に入賞した遊技球が10個に到達しているか否かを判断する(ステップS430)。大入賞口460に入賞した遊技球が10個に到達していない場合(ステップS430:「NO」)、主制御装置210は、大入賞口460を開放する開放時間が経過したか否かを判断する(ステップS435)。大入賞口460の開放時間が経過していない場合(ステップS435:「NO」)、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
大入賞口460に入賞した遊技球が10個に到達している場合(ステップS430:「YES」)、または、大入賞口460の開放時間が経過している場合(ステップS435:「YES」)、主制御装置210は、大入賞口閉鎖処理(ステップS440)を実行する。大入賞口閉鎖処理(ステップS440)において、主制御装置210は、大入賞口ソレノイド460dに対して閉鎖信号を出力することによって、大入賞口460を閉鎖する。大入賞口閉鎖処理(ステップS440)を実行した後、主制御装置210は、大当りインターバル処理(ステップS445)を実行する。大当りインターバル処理(ステップS445)において、主制御装置210は、大当り遊技の各ラウンド間で大入賞口460を閉鎖するインターバルを設定する。大当りインターバル処理(ステップS445)を実行した後、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
大当り遊技の各ラウンド間で大入賞口460を閉鎖するインターバル中である場合(ステップS410:「YES」)、主制御装置210は、大当り遊技においてインターバルを継続するインターバル時間が経過したか否かを判断する(ステップS450)。インターバル時間を経過していない場合(ステップS450:「NO」)、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
インターバル時間を経過している場合(ステップS450:「YES」)、主制御装置210は、大当り遊技における最終ラウンドを終えているか否かを判断する(ステップS455)。最終ラウンドを終えていない場合(ステップS455:「NO」)、主制御装置210は、大入賞口開放処理(ステップS465)を実行する。大入賞口開放処理(ステップS465)において、主制御装置210は、大入賞口ソレノイド460dに対して開放信号を出力することによって、大入賞口460を開放する。大入賞口開放処理(ステップS465)を実行した後、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
最終ラウンドを終えている場合(ステップS455:「YES」)、主制御装置210は、大当り終了演出処理(ステップS460)を実行する。大当り終了演出処理(ステップS460)において、主制御装置210は、大当り終了演出の実行をサブ統合制御装置220に指示する。大当り終了演出処理(ステップS460)を実行した後、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
図15の説明に移り、大当り終了演出を実行中である場合(ステップS415:「YES」)、主制御装置210は、大当り終了演出を実行する演出時間が経過したか否かを判断する(ステップS470)。大当り終了演出の演出時間が経過していない場合(ステップS470:「NO」)、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
大当り終了演出の演出時間が経過している場合(ステップS470:「YES」)、主制御装置210は、役物連続作動装置作動停止処理(ステップS472)、条件装置作動停止処理(ステップS474)を実行する。その後、主制御装置210は、確変フラグ設定処理(ステップS480)を実行する。確変フラグ設定処理(ステップS480)において、主制御装置210は、大当り遊技の後に確変モードに移行するか否かを判断する。確変モードに移行する場合、主制御装置210は、確変フラグFkを値「1」に設定する。確変モードに移行しない場合、主制御装置210は、確変フラグFkを値「0」に設定する。
確変フラグ設定処理(ステップS480)を実行した後、主制御装置210は、確変カウンタ設定処理(ステップS485)を実行する。確変カウンタ設定処理(ステップS485)において、主制御装置210は、確変カウンタCkを設定する。確変モードに移行する場合、主制御装置210は、確変モードにおいて特別図柄の抽選を実行する最大回数を示す値(本実施形態では、値「150」)を確変カウンタCkに設定する。確変モードに移行しない場合、主制御装置210は、確変カウンタCkに値「0」を設定する。
確変カウンタ設定処理(ステップS485)を実行した後、主制御装置210は、a時短フラグ設定処理(ステップS490)を実行する。a時短フラグ設定処理(ステップS490)において、主制御装置210は、大当り遊技の後にa時短遊技に移行するか否かを判断する。a時短遊技に移行する場合、主制御装置210は、a時短フラグFaを値「1」に設定する。a時短遊技に移行しない場合、主制御装置210は、a時短フラグFaを値「0」に設定する。
a時短フラグ設定処理(ステップS490)を実行した後、主制御装置210は、a時短カウンタ設定処理(ステップS495)を実行する。a時短カウンタ設定処理(ステップS495)において、主制御装置210は、a時短カウンタCaを設定する。a時短遊技に移行する場合、主制御装置210は、a時短遊技において特別図柄の抽選を実行する最大回数を示す値(本実施形態では、値「100」)をa時短カウンタCaに設定する。a時短遊技に移行しない場合、主制御装置210は、a時短カウンタCaに値「0」を設定する。
a時短カウンタ設定処理(ステップS495)を実行した後、主制御装置210は、到達フラグFtに値「1」を設定する(ステップS500)。その後、主制御装置210は、到達カウンタCtを初期値(本実施形態では、値「950」)にリセットする(ステップS505)。
その後、主制御装置210は、大当り終了コマンド送信処理(ステップS510)を実行する。大当り終了コマンド送信処理(ステップS510)において、主制御装置210は、大当り遊技に関する演出の終了を指示する大当り終了コマンドをサブ統合制御装置220に送信する。
大当り終了コマンド送信処理(ステップS510)を実行した後、主制御装置210は、状態指定コマンド送信処理(ステップS520)を実行する。状態指定コマンド送信処理(ステップS520)において、主制御装置210は、遊技状態を指定する状態指定コマンドをサブ統合制御装置220に送信する。状態指定コマンド送信処理(ステップS520)を実行した後、主制御装置210は、大当り遊技処理(図13~図15)を終了する。
図16および図17は、主制御装置210が実行する普図当否判定処理を示すフローチャートである。普図当否判定処理(図16、図17)は、メインルーチン(図5)の当否判定処理(S52)において実行されるサブルーチンの一つであり、普通図柄の当否を判定する処理である。
普図当否判定処理(図16、図17)を開始した後、主制御装置210は、普通電動役物440が作動中であるか否かを判断する(ステップS600)。普通電動役物440が作動中である場合(ステップS600:「YES」)、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
普通電動役物440が作動中でない場合(ステップS600:「NO」)、主制御装置210は、普通図柄を変動表示中であるか否かを判断する(ステップS605)。
普通図柄を変動表示中でない場合(ステップS605:「NO」)、主制御装置210は、普通図柄を確定表示中であるか否かを判断する(ステップS610)。
普通図柄を確定表示中でない場合(ステップS610「NO」)、主制御装置210は、普通図柄の保留記憶が存在するか否かを判断する(ステップS615)。普通図柄の保留記憶が存在しない場合(ステップS615:「NO」)、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
普通図柄の保留記憶が存在する場合(ステップS615:「YES」)、主制御装置210は、普通図柄の保留記憶のうち最も古い保留記憶として記憶されている情報を読み出し、その情報を保留記憶から削除する(ステップS620)。その後、主制御装置210は、確変遊技または時短遊技を実行中であるか否かを判断する(ステップS625)。
確変遊技または時短遊技を実行中である場合(ステップS625:「YES」)、主制御装置210は、高確率の普図当否判定テーブル(高確率テーブル)を参照することによって、保留記憶から読み出した当り判定用乱数が当りの値であるか否かを判定する(ステップS630)。
確変遊技または時短遊技を実行中ではない場合(ステップS625:「NO」)、主制御装置210は、低確率の普図当否判定テーブル(低確率テーブル)を参照することによって、保留記憶から読み出した当り判定用乱数が当りの値であるか否かを判定する(ステップS635)。
図17の説明に移り、保留記憶から読み出した当り判定用乱数が当りの値であるか否かを判定した後(ステップS630,S635)、主制御装置210は、当り判定用乱数の判定結果が当りであるか否かを判断する(ステップS640)。
当り判定用乱数の判定結果が当りである場合(ステップS640:「YES」)、主制御装置210は、保留記憶から読み出した普図決定用乱数に基づいて当り図柄を決定する(ステップS645)。その後、主制御装置210は、普図決定用乱数および普図変動パターン決定用乱数、ならびに、確変フラグFk、a時短フラグFa、b時短フラグFb、c時短フラグFcに基づいて、普通図柄の当り変動パターンを決定する(ステップS650)。その後、主制御装置210は、当り設定処理(ステップS655)を実行する。当り設定処理(ステップS655)において、主制御装置210は、当り遊技を制御する各種のパラメータ(例えば、普通電動役物440の開放パターンなど)を設定する。
当り判定用乱数の判定結果が当りでない場合(ステップS640:「NO」)、言い換えると、当り判定用乱数の判定結果がハズレである場合、主制御装置210は、保留記憶から読み出した普図決定用乱数に基づいてハズレ図柄を決定する(ステップS662)。
ハズレ図柄を決定した後(ステップS662)、主制御装置210は、ハズレ変動パターン決定処理(ステップS668)を実行する。ハズレ変動パターン決定処理(ステップS668)において、主制御装置210は、普図決定用乱数および普図変動パターン決定用乱数、ならびに、確変フラグFk、a時短フラグFa、b時短フラグFb、c時短フラグFcに基づいて、特別図柄のハズレ変動パターンを決定する。
当り設定処理(ステップS655)、または、ハズレ変動パターン決定処理(ステップS668)を実行した後、主制御装置210は、普図変動開始処理(ステップS675)を実行する。普図変動開始処理(ステップS675)において、主制御装置210は、普通図柄表示装置471における普通図柄の変動表示を開始する。普図変動開始処理(ステップS675)を実行した後、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
図16の説明に戻り、普通図柄を変動表示中である場合(ステップS605:「YES」)、主制御装置210は、普通図柄の変動時間が経過したか否かを判断する(ステップS680)。普通図柄の変動時間が経過していない場合(ステップS680:「NO」)、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
普通図柄の変動時間が経過している場合(ステップS680:「YES」)、主制御装置210は、確定図柄表示処理(ステップS685)を実行する。確定図柄表示処理(ステップS685)において、主制御装置210は、普通図柄表示装置471における普通図柄の変動表示を終了して、普通図柄表示装置471に普通図柄の確定図柄を確定表示する。確定図柄表示処理(ステップS685)を実行した後、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
図17の説明に移り、普通図柄を確定表示中である場合(ステップS610「YES」)、主制御装置210は、普通図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判断する(ステップS690)。普通図柄の確定表示の継続時間が終了していない場合(ステップS690:「NO」)、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
普通図柄の確定表示の継続時間が終了している場合(ステップS690:「YES」)、主制御装置210は、普通図柄の確定表示を終了する(ステップS692)。その後、主制御装置210は、確定表示されていた普通図柄が当り図柄であるか否かを判断する(ステップS694)。確定表示されていた普通図柄が当り図柄でない場合(ステップS694:「NO」)、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
確定表示されていた普通図柄が当り図柄である場合(ステップS694:「YES」)、主制御装置210は、普通電動役物作動開始処理(ステップS696)を実行する。普通電動役物作動開始処理(ステップS696)において、主制御装置210は、普通電動役物440の作動開始を設定する。普通電動役物作動開始処理(ステップS696)を実行した後、主制御装置210は、普図当否判定処理(図16、図17)を終了する。
図18および図19は、主制御装置210が実行する普電作動処理を示すフローチャートである。普電作動処理(図18、図19)は、メインルーチン(図5)の普電作動処理(S54)において実行されるサブルーチンの一つであり、普通電動役物440を制御する処理である。
普電作動処理(図18、図19)を開始した後、主制御装置210は、普通電動役物440が作動中であるか否かを判断する(ステップS700)。普通電動役物440が作動中でない場合(ステップS700:「NO」)、主制御装置210は、普電作動処理(図18、図19)を終了する。
普通電動役物440が作動中である場合(ステップS700:「YES」)、主制御装置210は、普通電動役物440を開放中であるか否かを判断する(ステップS702)。普通電動役物440を開放中でない場合(ステップS702:「NO」)、主制御装置210は、普通電動役物440を1回の当りごとに複数回の開放を実行する場合において普通電動役物440を閉鎖するインターバル中であるか否かを判断する(ステップS704)。インターバル中でない場合(ステップS704:「NO」)、主制御装置210は、普電開放処理(ステップS710)を実行する。普電開放処理(ステップS710)において、主制御装置210は、普電役物ソレノイド440dに対して開放信号を出力することによって、普通電動役物440を開放する。普電開放処理(ステップS710)を実行した後、主制御装置210は、普電作動処理(図18、図19)を終了する。
図19の説明に移り、普通電動役物440を開放中である場合(ステップS702:「YES」)、主制御装置210は、普通電動役物440に入賞した遊技球が10個に到達しているか否かを判断する(ステップS720)。普通電動役物440に入賞した遊技球が10個に到達していない場合(ステップS720:「NO」)、主制御装置210は、普通電動役物440を開放する開放時間が経過したか否かを判断する(ステップS725)。普通電動役物440の開放時間が経過していない場合(ステップS725:「NO」)、主制御装置210は、普電作動処理(図18、図19)を終了する。
普通電動役物440に入賞した遊技球が10個に到達している場合(ステップS720:「YES」)、または、普通電動役物440の開放時間が経過している場合(ステップS725:「YES」)、主制御装置210は、普電閉鎖処理(ステップS730)を実行する。普電閉鎖処理(ステップS730)において、主制御装置210は、普電役物ソレノイド440dに対して閉鎖信号を出力することによって、普通電動役物440を閉鎖する。
普電閉鎖処理(ステップS730)を実行した後、主制御装置210は、今回の普通電動役物440の作動において最終回の開放を終えているか否かを判断する(ステップS735)。最終回の開放を終えている場合(ステップS735:「YES」)、主制御装置210は、普電作動終了処理(ステップS740)を実行する。普電作動終了処理(ステップS740)において、主制御装置210は、普通電動役物440の作動終了を設定する。普電作動終了処理(ステップS740)を実行した後、主制御装置210は、普電作動処理(図18、図19)を終了する。
最終回の開放を終えていない場合(ステップS735:「NO」)、主制御装置210は、普電インターバル処理(ステップS750)を実行する。普電インターバル処理(ステップS750)において、主制御装置210は、普通電動役物440を閉鎖するインターバルを設定する。普電インターバル処理(ステップS750)を実行した後、主制御装置210は、普電作動処理(図18、図19)を終了する。
インターバル中である場合(ステップS704:「YES」)、主制御装置210は、普通電動役物440を閉鎖するインターバルを継続するインターバル時間が経過したか否かを判断する(ステップS760)。インターバル時間を経過していない場合(ステップS760:「NO」)、主制御装置210は、普電作動処理(図18、図19)を終了する。
インターバル時間を経過している場合(ステップS760:「YES」)、主制御装置210は、普電開放処理(ステップS770)を実行する。普電開放処理(ステップS770)において、主制御装置210は、主制御装置210は、普電役物ソレノイド440dに対して開放信号を出力することによって、普通電動役物440を開放する。普電開放処理(ステップS770)を実行した後、主制御装置210は、普電作動処理(図18、図19)を終了する。
図20は、主制御装置210およびサブ統合制御装置220を主とする詳細構成を示すブロック図である。主制御装置210は、遊技進行の制御に関連する構成として、保留記憶手段212と、先読判定手段214と、当否判定手段216と、コマンド出力手段219とを備える。主制御装置210の各構成は、コンピュータプログラムに基づいてソフトウェア的に実現される。他の実施形態では、主制御装置210の各種の手段の少なくとも一部は、回路構成に基づいてハードウェア的に実現されてもよい。
主制御装置210の保留記憶手段212は、第1始動口スイッチ451sへの入球に基づく情報を記録した複数の保留記憶を保持可能に構成されており、その保留記憶の数が第1特図保留表示装置474に表示される。保留記憶手段212は、第2始動口スイッチ452sへの入球に基づく情報を記録した複数の保留記憶を保持可能に構成されており、その保留記憶の数が第2特図保留表示装置476に表示される。保留記憶手段212は、特図始動入球確認処理(図6)において特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110)および特図抽出乱数保留記憶処理(ステップS110b)を実行する手段である。
主制御装置210の先読判定手段214は、当否判定手段216による当否判定よりも先に保留記憶の情報を判定する。先読判定手段214は、特図始動入球確認処理(図6)において保留先読判定処理(ステップS130)および保留先読判定処理(ステップS130b)を実行する手段である。
主制御装置210の当否判定手段216は、保留記憶に基づいて当否を判定する。当否判定手段216は、特図当否判定処理において当否判定(図8のステップS230,S235)を実行する手段である。
主制御装置210の第1特別図柄表示装置473は、第1特別図柄を変動表示させる特別図柄変動表示によって当否判定手段216による判定結果を報知する特別図柄表示手段である。主制御装置210の第2特別図柄表示装置475は、第2特別図柄を変動表示させる特別図柄変動表示によって当否判定手段216による判定結果を報知する特別図柄表示手段である。
主制御装置210のコマンド出力手段219は、演出制御に関する情報を含むコマンドをサブ統合制御装置220に出力する。本実施形態では、コマンド出力手段219は、特図保留数コマンド送信処理(図6のステップS120,S120S)、保留情報送信処理(図9のステップS270)、特図変動開始処理(図9のステップS275)、確定図柄表示処理(図8のステップS285)などにおいて、演出制御に関する情報を含むコマンドをサブ統合制御装置220に出力する。
サブ統合制御装置220は、演出制御に関する構成として、保留図柄表示手段222と、図柄変動演出手段224と、実行態様選択手段226と、保留予告演出手段227と、導光板演出手段228とを備える。サブ統合制御装置220の各構成は、コンピュータプログラムに基づいてソフトウェア的に実現される。他の実施形態では、サブ統合制御装置220の各種の手段の少なくとも一部は、回路構成に基づいてハードウェア的に実現されてもよい。
サブ統合制御装置220の保留図柄表示手段222は、演出図柄制御装置230および演出図柄表示装置480と協働して、保留記憶手段212に保持されている保留記憶の各々に対応する保留図柄を表示する。本実施形態では、保留図柄表示手段222は、実行中の図柄変動演出に対応する変動中保留図柄を表示する変動中保留図柄表示手段としても動作可能である。保留図柄および変動中保留図柄の詳細については後述する。
サブ統合制御装置220の図柄変動演出手段224は、第1特別図柄表示装置473および第2特別図柄表示装置475による特別図柄変動表示に合わせて演出図柄を変動表示させる図柄変動演出を実行する。図柄変動演出の詳細については後述する。
サブ統合制御装置220の保留予告演出手段227は、先読判定手段214による判定結果に基づいて、その判定結果の基となる保留記憶に対応する保留図柄の表示態様を変化させる保留予告演出を実行する。保留予告演出手段227は、変動中保留図柄の表示態様を変化させる変動中保留予告演出を実行する変動中保留予告演出手段としても動作可能である。先読演出の一つである保留予告演出および変動中保留予告演出の詳細については後述する。
サブ統合制御装置220の導光板演出手段228は、先読判定手段214による判定結果に基づいて、導光板620の導光板前面622から光を放出させる導光板演出を実行する。先読演出の一つである導光板演出の詳細については後述する。
サブ統合制御装置220の実行態様選択手段226は、保留予告演出および導光板演出の少なくとも一方の演出を実行する演出実行態様を選択する。演出実行態様は、特定の図柄変動演出の実行が予定される特定の保留記憶に対応して選択される態様として、第1態様と、第2態様と、第3態様とを含む。第1態様、第2態様および第3態様をそれぞれ選択する選択率は、先読判定手段214による特定の保留記憶の判定結果に応じて異なる値である。
第1態様、第2態様および第3態様は、先読判定手段214による特定の保留記憶の判定が実行された先読時の特別図柄変動表示から特定の保留記憶に対応する特定の特別図柄変動表示までを実行する特定演出期間SPに実行される。第1態様は、特定演出期間SPに保留予告演出および導光板演出のいずれか一方を実行する態様である。第2態様は、特定演出期間SPにおいて、先読時の特別図柄変動表示に続く次回の特別図柄変動表示の終了までには、1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。第3態様は、特定演出期間SPにおいて、少なくとも次回の特別図柄変動表示の終了までは保留予告演出および導光板演出のいずれか一方を実行し、次回の特別図柄変動表示の終了以降に1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。
図21は、図柄変動演出および保留図柄の一例を示す説明図である。演出画面500は、演出図柄表示装置480に表示される一連の演出動画を構成する画面である。演出画面500は、演出図柄表示領域501と、変動中保留図柄502と、4つの保留図柄503~506とを備える。
演出画面500の演出図柄表示領域501は、第1特別図柄および第2特別図柄による特別図柄変動表示に合わせて演出図柄を変動表示させる図柄変動演出を表示する領域である。演出図柄表示領域501は、演出画面500の中央に配置されている。
演出図柄表示領域501は、基本的な演出態様として、横に並んだ3つの領域で、左側から順に、左側演出図柄501a、中央演出図柄501b、右側演出図柄501cをそれぞれ変動表示する。3つの演出図柄の変動表示を開始した後、演出図柄表示領域501は、左側演出図柄501aを揺れた状態で仮停止する(図21(a))。左側演出図柄501aの仮停止に続いて、演出図柄表示領域501は、右側演出図柄501cを揺れた状態で仮停止する(図21(b))。右側演出図柄501cの仮停止に続いて、中央演出図柄501bを揺れた状態で仮停止する(図21(c))。3つの演出図柄を仮停止した後、演出図柄表示領域501は、仮停止している3つの演出図柄を完全に停止した状態で確定表示する(図21(d))。第1特別図柄表示装置473または第2特別図柄表示装置475において大当り図柄を確定表示する場合、演出図柄表示領域501は、大当り当選を示唆する演出図柄の組み合わせ(例えば、3つの演出図柄が揃った組み合わせ)を確定表示する。
演出図柄表示領域501は、左側演出図柄501aのみを仮停止した状態(図21(a))で、右側演出図柄501cの表示態様(例えば、移動速度、大きさ、色など)を変化させることによって、右側演出図柄501cが左側演出図柄501aと同じ図柄で仮停止(いわゆる「リーチ」状態)となるか否かを演出する場合がある。演出図柄表示領域501は、左側演出図柄501aと右側演出図柄501cとが同じ図柄で仮停止したリーチ状態(図21(b))で、中央演出図柄501bが他の演出図柄と同じ図柄で仮停止(いわゆる「大当り確定」状態)となるか否か、または、大当り当選の期待度がより高い演出(いわゆる「スーパーリーチ」状態)に発展するか否かを演出する。演出図柄表示領域501は、スーパーリーチ状態で、中央演出図柄501bが他の演出図柄と同じ図柄で仮停止(いわゆる「大当り確定」状態)となるか否かを演出する。
演出画面500の変動中保留図柄502は、実行中の特別図柄変動表示(演出図柄表示領域501において実行中の図柄変動表示)に対応しており、保留図柄503~506に準じた表示態様を成す図柄である。本実施形態では、変動中保留図柄502は、保留図柄503~506を拡大した図柄であり、演出画面500の下段中央に位置する。
演出画面500の保留図柄503~506は、保留記憶手段212に保持されている保留記憶の各々に対応する画像である。保留図柄503は、保留記憶手段212に保持されている保留記憶の中で最初に保持された保留記憶の存在を示す。保留図柄504は、保留記憶手段212に保持されている保留記憶の中で2番目に保持された保留記憶の存在を示す。保留図柄505は、保留記憶手段212に保持されている保留記憶の中で3番目に保持された保留記憶の存在を示す。保留記憶手段212に保持されている保留記憶の中で4番目に保持された保留記憶の存在を示す。
本実施形態では、保留図柄503~506は、それぞれ円形の図柄であり、対応する保留記憶が存在しない場合には表示されない。変動中保留図柄502は、保留図柄503~506より大きな円形の図柄である。保留記憶が1つも保持されておらず、特別図柄変動表示も実行されていない場合には、変動中保留図柄502は表示されない。図21(a)の例では、3つの保留記憶が保持されてる状態として、3つの保留図柄503~505が表示され、保留図柄506は表示されていない。
図22は、特定の図柄変動演出の一例を示す説明図である。図22(a)の演出画面500Nは、リーチ演出としてリーチ状態の演出図柄表示領域501を表示する画面である。図22(b)の演出画面500Sは、演出画面500Nから発展したスーパーリーチ演出の一つとして、特定の図柄変動演出に設定されている「対決リーチ」を表示する画面である。なお、図22(a)および図22(b)の例では、4つの保留記憶が保持されてる状態として、4つの保留図柄503~506が表示されている。
演出画面500Sは、特定の図柄変動演出である「対決リーチ」を構成する表示領域として、演出図柄表示領域501sと、演出動画表示領域510とを備える。演出図柄表示領域501sは、演出画面の右上に縮小した態様で表示される点を除き、演出図柄表示領域501と同様である。演出動画表示領域510は、少年が対戦相手に勝負を挑む「対決リーチ」の動画を表示する。「対決リーチ」の動画は、特別図柄の当否判定が大当りの場合には少年が勝つ展開となり、特別図柄の当否判定がハズレの場合には少年が負ける展開となる。
図23は、保留予告演出および変動中保留予告演出の一例を示す説明図である。図23(a)の演出画面500は、保留図柄506において保留予告演出を実行する様子を示す画面である。図23(b)の演出画面500は、保留図柄505において保留予告演出を実行する様子を示す画面である。図23(c)の演出画面500は、変動中保留図柄502において変動中保留予告演出を実行する様子を示す画面である。
保留図柄503~506のうち保留予告演出の対象となる保留図柄は、通常保留図柄(図23(a)の保留図柄503~505)とは異なる図柄である先読保留図柄(図23(a)の保留図柄506)に置換される。本実施形態の保留図柄503~506では、通常保留図柄は白色の円であり、先読保留図柄は青色の円である。先読保留図柄は、通常保留図柄とは異なる色に限らず、通常保留図柄とは異なる形状であってもよい。先読保留図柄は、リーチに発展する期待度、スーパーリーチに発展する期待度、大当りになる期待度などの期待度に応じた複数の表示態様(例えば、青色、緑色、赤色などの色の相違)を含んでもよい。
保留図柄503~506のうち保留予告演出の対象となる保留図柄は、先行する保留記憶が消化された場合には先読保留図柄を引き継いで表示する。例えば、図23(a)に示すように保留図柄506が先読保留図柄を表示している状況で先行する保留記憶が消化された場合、図23(b)に示すように保留図柄505が先読保留図柄を保留図柄506から引き継いで表示する。
先読保留図柄を表示するタイミングに関しては、保留図柄503~506は、第1始動口451または第2始動口452への入球に応じて保留図柄を追加する際に通常保留図柄を表示することなく先読保留図柄を表示してもよいし、通常保留図柄を表示した後に先読保留図柄に置換してもよい。また、保留図柄503~505は、先行する保留記憶が消化された際に引き継いだ通常保留図柄を表示した後に先読保留図柄に置換してもよい。
変動中保留予告演出の対象となる変動中保留図柄502は、保留図柄503~506に準じた表示態様で、通常変動中保留図柄(図23(a)の変動中保留図柄502)とは異なる図柄である先読変動中保留図柄(図23(c)の変動中保留図柄502)に置換される。本実施形態の変動中保留図柄502では、保留図柄503~506に準じて、通常変動中保留図柄は白色の円であり、先読変動中保留図柄は青色の円である。
変動中保留図柄502は、先行する特別図柄変動表示が終了する際に保留図柄503に通常保留図柄が表示されている場合、その通常保留図柄を引き継ぐ形で通常変動中保留図柄を表示する。変動中保留図柄502は、先行する特別図柄変動表示が終了する際に保留図柄503に先読保留図柄が表示されている場合、その先読保留図柄を引き継ぐ形で先読変動中保留図柄を表示する。
先読変動中保留図柄を表示するタイミングに関しては、変動中保留図柄502は、保留記憶が1つも存在しない状態で第1始動口451または第2始動口452への入球に応じて通常変動中保留図柄を表示することなく先読変動中保留図柄を表示してもよいし、通常変動中保留図柄を表示した後に先読変動中保留図柄を表示してもよい。また、変動中保留図柄502は、保留図柄503から引き継いだ通常変動中保留図柄を表示した後に先読変動中保留図柄を表示してもよい。なお、保留予告演出の保留図柄の変化タイミングは、複数のシナリオ(どのタイミングで変化し、どの回数変化し、最終的にどの色の図柄になるか)の中からいずれかを選択する構成であってもよい。そのシナリオの中には、変動中保留図柄のみで変化を行なうパターンが含まれていてもよい。このような形態では、予告演出としては対象となる変動表示でしか予告演出は行われないが、演出の決定は先読判定で決められるため、これも先読演出の扱いとなる。無論、変動開始する際に先読演出が行なわれていなかったことを条件に変動中保留図柄で保留変化演出を行う構成であってもよい。
図24は、導光板演出の一例を示す説明図である。図24(a)の演出画像610は、演出画面500の前方に重ねて導光板演出として導光板前面622に表示される画像である。本実施形態では、演出画像610は、擬人化した熊のキャラクタ「熊の達吉」を描いた画像である。本実施形態では、導光板演出を実行している間、演出画像610に重ならない位置に演出図柄表示領域501sが配置される。演出画像610は、リーチに発展する期待度、スーパーリーチに発展する期待度、大当りになる期待度などの期待度に応じた複数の表示態様(例えば、青色、緑色、赤色などの色の相違)を含んでもよい。
演出画像610を表示するタイミングに関しては、左側演出図柄501a、中央演出図柄501b、右側演出図柄501cの各演出図柄が変動表示中の所定期間に演出画像610を表示してもよいし、左側演出図柄501a、中央演出図柄501b、右側演出図柄501cの少なくとも1つの演出図柄が仮停止中の所定期間に演出画像610を表示してもよい。導光板演出は、先読演出として行う際は、変動開始時に所定時間画像を表示し、所定時間経過後に表示を終了する。そのため、演出図柄が高速変動をしている間に終了するため、演出図柄による変動演出の視認性を妨げない。そのような演出を先読演出の対象となる変動が行なわれるまで数変動に渡って行う。これを先読演出としての導光板演出と呼ぶ。導光板演出は、スーパーリーチ中のチャンスアップ(当選期待度向上)として画像を表示してもよく、発光色や表示される回数などの相違に応じて複数の当選期待度を持たせて楽しませてもよいし、当選が決まった際の祝福演出時に表示を実行してもよいし、大当り遊技中の昇格演出(ラウンド数が増える、大当り後に確変が付与されることが確定するなど)に用いられてもよい。また、導光板演出は、発光色に限らず、それぞれ異なる装飾が施した複数の導光板を重ね合わせた構成において発光させる導光板を選択することによって異なる図柄が表示されるようにしてもよい。これによって、発光色、図柄との組合せによって豊富な期待度を示すことができる。
図24(b)の例は、導光板演出と保留予告演出とが同時に実行される状態の一例である。この例では、導光板演出として演出画像610が表示されるとともに、保留予告演出として保留図柄506に先読保留図柄が表示されている。
図24(c)の例は、導光板演出と変動中保留予告演出とが同時に実行される状態の一例である。この例では、導光板演出として演出画像610が表示されるとともに、変動中保留予告演出として変動中保留図柄502に先読変動中保留図柄が表示されている。
図25は、実行態様選択手段226によって選択される先読判定の演出実行態様を示す説明図である。図25の例では、先読判定の演出実行態様である第1態様、第2態様および第3態様を実行する特定演出期間SPは、先読判定手段214による特定の保留記憶の判定が実行された先読時の特別図柄変動表示である変動表示VD1から、後続の特別図柄変動表示である3回の変動表示VD2,VD3,VD4を経て、特定の保留記憶に対応する特定の特別図柄変動表示である変動表示VD5までの期間である。なお、先読判定の演出実行態様である第1態様、第2態様および第3態様は、図25に示す特定演出期間SPのうち変動表示VD3の演出を除いた態様を含む。
先読判定の演出実行態様である第1態様は、特定演出期間SPに保留予告演出および導光板演出のいずれか一方を実行する態様である。第1態様は、第1a態様と、第1b態様とを含む。第1a態様は、特定演出期間SPに保留予告演出および導光板演出のうち保留予告演出のみを実行する態様である。第1b態様は、特定演出期間SPに保留予告演出および導光板演出のうち導光板演出のみを実行する態様である。
第1a態様は、図25の例では、変動表示VD1における先読判定後に保留予告演出を開始し、変動表示VD2,VD3,VD4に亘って保留予告演出を継続した後、変動表示VD5において保留予告演出を引き継いだ変動中保留予告演出を実行する。第1a態様は、変動表示VD1において保留予告演出を開始するのではなく、変動表示VD2,VD3,VD4のいずれかの変動表示から保留予告演出を開始する態様を含む。
第1b態様は、図25の例では、変動表示VD1における先読判定後に導光板演出を実行し、後続する変動表示VD2,VD3,VD4,VD5の各変動表示においても導光板演出をそれぞれ実行する。第1b態様は、変動表示VD1から導光板演出を実行するのではなく、変動表示VD2,VD3,VD4のいずれかの変動表示から導光板演出を実行する態様を含む。
先読判定の演出実行態様である第2態様は、特定演出期間SPにおいて、変動表示VD1に続く次回の特別図柄変動表示である変動表示VD2の終了までには、1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。第2態様は、第2a態様と、第2b態様と、第2c態様とを含む。第2a態様は、変動表示VD2の終了までに1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を開始する態様である。第2b態様は、保留予告演出を先行して実行した後、変動表示VD2の終了までに1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。第2c態様は、導光板演出を先行して実行した後、変動表示VD2の終了までに1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。なお、ここでいう両方を実行とは、同じ特別図柄変動表示中に各々が実行されていればよく、同時に実行されることに限定されるものではない。以降の記載においても同様である。
第2a態様は、図25の例では、変動表示VD1では保留予告演出および導光板演出を実行せず、変動表示VD2において保留予告演出および導光板演出の両方を実行し、その保留予告演出を継続しながら、後続する変動表示VD2,VD3,VD4の各変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行した後、変動表示VD5において保留予告演出を引き継いだ変動中保留予告演出と導光板演出の両方を実行する。第2a態様は、変動表示VD1において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様を含む。
第2b態様は、図25の例では、変動表示VD1において保留予告演出を先行して実行した後、その保留予告演出を継続しながら、変動表示VD2において保留予告演出および導光板演出の両方を実行し、後続する変動表示VD2,VD3,VD4の各変動表示においても保留予告演出および導光板演出の両方を実行した後、変動表示VD5において保留予告演出を引き継いだ変動中保留予告演出と導光板演出の両方を実行する。第2b態様は、変動表示VD1において保留予告演出を先行して実行した後に変動表示VD1において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様を含む。
第2c態様は、図25の例では、変動表示VD1において導光板演出を先行して実行した後、変動表示VD2において保留予告演出および導光板演出の両方を実行し、その保留予告演出を継続しながら、後続する変動表示VD2,VD3,VD4の各変動表示においても保留予告演出および導光板演出の両方を実行した後、変動表示VD5において保留予告演出を引き継いだ変動中保留予告演出と導光板演出の両方を実行する。第2c態様は、変動表示VD1において導光板予告を先行して実行した後に変動表示VD1において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様を含む。
第3態様は、特定演出期間SPにおいて、少なくとも変動表示VD2の終了までは保留予告演出および導光板演出のいずれか一方を実行し、変動表示VD2の終了以降に1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。第3態様は、第3a態様と、第3b態様とを含む。第3a態様は、少なくとも変動表示VD2の終了までは保留予告演出および導光板演出のうち保留予告演出のみを実行し、変動表示VD2の終了以降に1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。第3b態様は、少なくとも変動表示VD2の終了までは保留予告演出および導光板演出のうち導光板演出のみを実行し、変動表示VD2の終了以降に1回の特別図柄変動表示において保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。
図26は、実行態様選択手段226によって選択される先読判定の演出実行態様の選択率の一例を示す説明図である。先読判定の演出実行態様である各態様の選択率は、実行態様選択手段226による特定の保留記憶の判定結果に応じて異なる値である。本実施形態では、特定の保留記憶の判定結果が、特定の図柄変動演出「対決リーチ」以外である場合(判定結果J1)、特定の図柄変動演出「対決リーチ」でハズレである場合(判定結果J2)、特定の図柄変動演出「対決リーチ」で大当りである場合(判定結果J3)、の3つの条件に応じて、各態様の選択率が設定されている。他の実施形態では、特定の保留記憶の判定結果が、特定の図柄変動演出「対決リーチ」でハズレである場合(判定結果J2)、特定の図柄変動演出「対決リーチ」で大当りである場合(判定結果J3)、の2つの条件に応じて、各態様の選択率が設定されていてもよい。
第1a態様の選択率は、判定結果J1の場合に40%、判定結果J2の場合に30%、判定結果J3の場合に5%である。第1b態様の選択率は、判定結果J1の場合に40%、判定結果J2の場合に30%、判定結果J3の場合に5%である。第1a態様と第1b態様とを合わせた第1態様の選択率は、判定結果J1の場合に80%、判定結果J2の場合に80%、判定結果J3の場合に10%である。本実施形態では、第1a態様および第1b態様はそれぞれ同じ選択率であるが、他の実施形態では、第1a態様および第1b態様はそれぞれ異なる選択率であってもよい。
第2a態様の選択率は、判定結果J1の場合に5%、判定結果J2の場合に10%、判定結果J3の場合に10%である。第2b態様の選択率は、判定結果J1の場合に5%、判定結果J2の場合に10%、判定結果J3の場合に10%である。第2c態様の選択率は、判定結果J1の場合に5%、判定結果J2の場合に10%、判定結果J3の場合に10%である。第2a態様、第2b態様および第2c態様を合わせた第2態様の選択率は、判定結果J1の場合に15%、判定結果J2の場合に30%、判定結果J3の場合に30%である。本実施形態では、第2a態様、第2b態様および第2c態様はそれぞれ同じ選択率であるが、他の実施形態では、第2a態様、第2b態様および第2c態様はそれぞれ異なる選択率であってもよい。
第3a態様の選択率は、判定結果J1の場合に2.5%、判定結果J2の場合に5%、判定結果J3の場合に30%である。第3b態様の選択率は、判定結果J1の場合に2.5%、判定結果J2の場合に5%、判定結果J3の場合に30%である。第3a態様と第3b態様とを合わせた第3態様の選択率は、判定結果J1の場合に5%、判定結果J2の場合に10%、判定結果J3の場合に60%である。本実施形態では、第3a態様および第3b態様はそれぞれ同じ選択率であるが、他の実施形態では、第3a態様および第3b態様はそれぞれ異なる選択率であってもよい。
図26の例では、特定の図柄変動演出「対決リーチ」で大当りである判定結果J3の場合、第1態様の選択率は10%、第2態様の選択率は30%、第3態様の選択率は60%である。したがって、第2態様は、第1態様よりも大当りになる期待度が高い演出実行態様であり、第3態様は、第2態様よりも大当りになる期待度がさらに高い演出実行態様である。その上で、図25に示すように、第1態様、第2態様および第3態様は、変動表示VD1においてそれぞれ共通する態様を含み、さらに第1態様および第3態様は、変動表示VD2,VD3においてもそれぞれ共通する態様を含み得る。そのため、変動表示VD2において第2態様であることを遊技者に認識させることによって第1態様よりも高い大当りの期待感を遊技者に抱かせることができる一方、変動表示VD2において第2態様ではないことを遊技者に認識させる場合であっても、変動表示V2から変動表示VD4にわたって第2態様よりもさらに期待度が高い第3態様なのではないかとの期待感を遊技者に抱かせることができる。
以上説明した第1実施形態によれば、同じ特定の図柄変動演出である「対決リーチ」であっても、その図柄変動演出が実行される前の特定演出期間SPにおける先読演出による演出実行態様が第1態様、第2態様および第3態様のいずれであるかに応じて当選期待度を変化させることができる。これによって、特定演出期間SPにおける先読演出の進行に対して、遊技者に有利となる可能性が高くなるのではないかとの期待感を遊技者に持たせることができる。その結果、先読演出による遊技の興趣の更なる向上を図ることができる。
B.第2実施形態
図27は、第2実施形態における実行態様選択手段226によって選択される先読判定の演出実行態様の選択率の一例を示す説明図である。第2実施形態のパチンコ遊技機10は、第1a態様および第1b態様の選択率が相互に異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
第2実施形態における第1a態様の選択率は、判定結果J1の場合に56%、判定結果J2の場合に42%、判定結果J3の場合に3%である。第2実施形態における第1b態様の選択率は、判定結果J1の場合に24%、判定結果J2の場合に18%、判定結果J3の場合に7%である。第1a態様と第1b態様とを合わせた第1態様の選択率は、判定結果J1の場合に80%、判定結果J2の場合に80%、判定結果J3の場合に10%である。したがって、先読演出として導光板演出のみを実行する第1a態様は、先読演出として保留予告演出のみを実行する第1a態様よりも大当りになる期待度が高い演出実行態様である。そのため、変動表示VD1において導光板演出を遊技者に認識させることによって保留予告演出よりも高い大当りの期待感を遊技者に抱かせることができる。
以上説明した第2実施形態によれば、同じ特定の図柄変動演出である「対決リーチ」であっても、その図柄変動演出が実行される前の特定演出期間SPにおける先読演出による演出実行態様が第1a態様、第1b態様、第2態様および第3態様のいずれであるかに応じて当選期待度を変化させることができる。これによって、特定演出期間SPにおける先読演出の進行に対して、遊技者に有利となる可能性が高くなるのではないかとの期待感を遊技者に持たせることができる。その結果、先読演出による遊技の興趣の更なる向上を図ることができる。
C.第3実施形態
図28は、第3実施形態における実行態様選択手段226によって選択される先読判定の演出実行態様を示す説明図である。第3実施形態のパチンコ遊技機10は、先読判定の演出実行態様として、第1態様、第2態様および第3態様に加えて、第4態様を含む点を除き、第1実施形態と同様である。先読判定の演出実行態様である第4態様は、特定演出期間SPにおいて、特定の特別図柄変動表示である変動表示VD5の開始前までは保留予告演出および導光板演出のうち導光板演出のみを実行し、変動表示VD5を実行中に変動中保留予告演出および導光板演出の両方を実行する態様である。
図29は、第3実施形態における実行態様選択手段226によって選択される先読判定の演出実行態様の選択率の一例を示す説明図である。第3実施形態における各態様の選択率は、第3b態様および第4態様の選択率が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。第3b態様の選択率は、判定結果J1の場合に1.25%、判定結果J2の場合に2.5%、判定結果J3の場合に15%である。第4態様の選択率は、判定結果J1の場合に1.25%、判定結果J2の場合に2.5%、判定結果J3の場合に15%である。
図29の例では、特定の図柄変動演出「対決リーチ」で大当りである判定結果J3の場合、第1態様の選択率は10%、第2態様の選択率は30%、第3態様の選択率は45%、第4態様の選択率は15%である。したがって、第2態様は、第1態様よりも大当りになる期待度が高い演出実行態様であり、第3態様および第4態様含めた態様は、第2態様よりも大当りになる期待度がさらに高い演出実行態様である。その上で、図28に示すように、第1態様、第2態様、第3態様、第4態様は、変動表示VD1においてそれぞれ共通する態様を含み、さらに、第3態様は、変動表示VD2,VD3においても第1態様と共通する態様を含み、第4態様は、変動表示VD2,VD3,VD4においても第1態様と共通する態様を含み得る。そのため、変動表示VD2において第2態様であることを遊技者に認識させることによって第1態様よりも高い大当りの期待感を遊技者に抱かせることができる一方、変動表示VD2において第2態様ではないことを遊技者に認識させる場合であっても、変動表示V2から変動表示VD4にわたって第2態様よりもさらに期待度が高い第3態様なのではないかとの期待感を遊技者に抱かせることができ、さらに、変動表示VD4において第3態様でないことを遊技者に認識させて変動表示VD5に至ったとしても第1態様よりも期待度が高い第4態様なのではないかとの期待感を遊技者に抱かせることができる。
以上説明した第3実施形態によれば、同じ特定の図柄変動演出である「対決リーチ」であっても、その図柄変動演出が実行される前の特定演出期間SPにおける先読演出による演出実行態様が第1態様、第2態様、第3態様および第4態様のいずれであるかに応じて当選期待度を変化させることができる。これによって、特定演出期間SPにおける先読演出の進行に対して、遊技者に有利となる可能性が高くなるのではないかとの期待感を遊技者に持たせることができる。その結果、先読演出による遊技の興趣の更なる向上を図ることができる。
D.その他の実施形態
本明細書に開示する技術は、上述した実施形態、実施例および変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、上述した実施形態、実施例および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要の欄に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせることができる。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除できる。
先読判定の演出実行態様を選択する選択率は、パチンコ遊技機10の仕様に応じて適宜設定可能である。先読判定の演出実行態様の選択率は、先読判定の結果が大当りに当選か否かに応じて異なる値であってもよいし、先読判定の結果がa時短遊技を伴う大当りに当選か否かに応じて異なる値であってもよいし、先読判定の結果がc時短遊技に当選か否かに応じて異なる値であってもよい。
先読判定の演出実行態様が選択される特定の図柄変動演出は、1種類の図柄変動演出であってもよいし、複数種類の図柄変動演出であってもよい。特定の図柄変動演出が複数種類である場合、特定の図柄変動演出の種類に応じて選択率を変化させてもよい。
先読判定の演出実行態様として選択される態様は、表示態様(例えば、色、大きさ、形状などの少なくとも一つの態様)が異なる複数の保留予告演出を含んでもよく、その表示態様に応じて当選期待度を変化させてもよい。先読判定の演出実行態様として選択される態様は、表示態様(例えば、色、大きさ、形状などの少なくとも一つの態様)が異なる複数の導光板演出を含んでもよく、その表示態様に応じて当選期待度を変化させてもよい。