JP7498404B2 - 被写体の3次元姿勢推定装置、3次元姿勢推定方法、及びプログラム - Google Patents

被写体の3次元姿勢推定装置、3次元姿勢推定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、被写体の3次元姿勢推定装置、3次元姿勢推定方法、及びプログラムに関する。
カメラなどの撮影装置で撮影された画像における被写体の特徴点及び特徴点同士の接続関係を推定する2次元姿勢推定技術が提案されている。特徴点の例としては、被写体の目、鼻、関節などが挙げられる。
被写体の特徴点は図19のようなツリー状の階層構造で記述される。図19は、人体における特徴点の例を示す図である。各特徴点の接続関係を記述するベクトル場には階層構造における子の特徴点から親の特徴点方向へのベクトルを生成するように学習がなされる。特徴点110は、鼻の位置を表す特徴点である。特徴点111は、左目の位置を表す特徴点である。特徴点112は、右目の位置を表す特徴点である。図19に示す例においては、左目の特徴点111及び右目の特徴点112は、鼻の特徴点110を親に持つ。特徴点113-126は、被写体に定められた他の部位の位置をそれぞれ表す特徴点である。
非特許文献1では、Part Confidence Mapsと呼ばれる、体の各特徴点をヒートマップに基づいて予測するネットワーク及びPart Affinity Fieldと呼ばれる特徴点同士の接続関係を予測するネットワークを使用して、複数人のそれぞれの特徴点と特徴点の接続関係を検出している。
非特許文献2では、ハフ投票(Hough voting)と呼ばれる手法により特徴点を抽出する方法が開示されている。具体的には非特許文献2では体の各特徴点を予測するヒートマップと特徴点同士の接続関係を予測するMid-range offsetに加え、short-range offsetと呼ぶ近傍の特徴点を指し示すベクトルからなるベクトル場を使用することで、複数人から特徴点と特徴点の接続関係を検出している。
また、複数の撮影装置を用いて被写体を撮影し、撮影した画像を基にして被写体特徴点の3次元座標を推定する技術が提案されている。3次元的な骨格の座標推定には撮影した複数の画像から得られる2次元平面における特徴点の2次元座標が使用される。特徴点の2次元座標を撮影装置のパラメータ(撮影装置の位置、向き、視野角、歪みなど)を基に特徴点を3次元空間に投影し、三角測量の手法を用いることで特徴点の3次元座標を計算する。しかし、特徴点の2次元座標や撮影装置のパラメータには推定誤差があり、三角測量の手法により幾何学的に3次元座標を決定することはできない場合がある。そのため、推定した特徴点の3次元座標を画像上に再度投影し、投影した点の2次元座標(以下、スクリーン座標と呼ぶ)と特徴点の2次元座標の差が最小となる点を3次元空間における特徴点に決定するという手法が一般的に行われる。
非特許文献3では、単一の被写体に対して各特徴点のヒートマップを生成し(被写体が複数名存在する場合はその数だけ実施)、他者による遮蔽の影響を考慮して補正したヒートマップを用いて2次元平面における特徴点の2次元座標を導出し、三角測量で取得した特徴点の3次元座標が人体の骨格モデル(各骨格長、最大3軸の関節回転角、及びroot関節の3軸座標で定義されるモデル)にフィットするように関節回転角及び3軸座標を調整することで3次元姿勢を推定する手法が提案されている。
Cao, Z., Hidalgo, G., Simon, T., Wei, S.E., Sheikh, Y.: OpenPose: realtime multi-person 2D pose estimation using Part Affinity Fields. In: arXiv preprint arXiv:1812.08008, 2018. G. Papandreou, T. Zhu, L.-C. Chen, S. Gidaris, J. Tompson, and K. Murphy. PersonLab: Person pose estimation and instance segmentation with a bottom-up, part-based, geometric embedding model. arXiv:1803.08225, 2018. T.Ohashi1,Y.Ikegami,Y.Nakamura:Synergetic Reconstruction from 2D Pose and 3D Motion for Wide-Space Multi-Person Video Motion Capture in the Wild. arXiv preprint arXiv:2001.05613v1,2020.
しかし、前述の特徴点の3次元座標の推定においては、各撮影装置で撮影した画像に対して得られる特徴点は被写体別に特徴点毎、最も確度が高い1点であり、三角測量では、この座標1点とスクリーン座標との差を最小化するため、この座標1点において遮蔽物等により座標の推定誤りが生じた撮影装置が存在する場合は、3次元座標の推定精度が低下する(例えば4台の撮影装置で被写体を撮影したときに、1台の撮影装置に推定誤りが生じた場合、その誤った座標方向に25%の影響力で誤差が重畳する)。非特許文献3では、この影響を軽減するため、他者による遮蔽の影響を考慮して補正したヒートマップを用いて2次元平面における特徴点の2次元座標を導出する機構を導入することで、推定誤りの影響を軽減しつつ人体の骨格モデルをフィッティングする手法を提案しているが、遮蔽の影響を排除しきれなかった際には誤差が重畳することとなるうえ、画像内に被写体が複数名存在する場合は2次元姿勢推定技術を複数回実施する必要があり、膨大な演算量を必要とする。
推定誤りによる影響力を軽減する別手法として、任意の3次元座標をスクリーン座標に再投影し、全ての撮影装置におけるヒートマップの信号合計値を対象特徴点の存在確率とし、高い値を示す方向に例えば勾配法を用いて骨格モデルをフィッティングする手法も考えられる。非特許文献1や非特許文献2のように、複数人に対応した2次元姿勢推定技術を用いて得られるヒートマップにより、画像内の被写体数に依存することなく前述の手法と比較して演算量を削減することができる。しかし、複数人に対応した2次元姿勢推定技術におけるヒートマップ解像度は3次元座標を推定する用途には十分ではなく、遠方の被写体などではヒートマップの1画素のズレによって大きな誤差を生じることがあり、精度が著しく低下する恐れがある。
本発明の目的は、複数人に対応した2次元姿勢推定技術を使用しつつ、3次元空間における被写体の3次元姿勢をより高い精度で推定する3次元姿勢推定装置を提供することにある。
本発明の一態様は、被写体が複数の異なる地点から撮影された複数の画像を取得する画像取得部と、被写体別に2次元姿勢、特徴点毎の存在確率を表すヒートマップ、及びヒートマップにおけるピーク値周辺の座標を対象特徴点方向に補正するベクトル場を生成する2次元姿勢推定部と、2次元姿勢推定部にて使用されるモデルデータが格納される2次元姿勢推定モデル記憶部と、撮影装置のパラメータを取得するカメラパラメータ取得部と、被写体別特徴点3次元座標群を生成する被写体追跡部と、被写体別の骨格長を推定する骨格長推定部と、被写体別の3次元姿勢を推定する骨格モデルフィッティング部とを備える3次元姿勢推定装置である。
本発明によれば、複数人に対応した2次元姿勢推定技術を使用しつつ、3次元空間における被写体の3次元姿勢をより高い精度で推定する3次元姿勢推定装置を提供することができる。
モーションキャプチャシステムの構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る姿勢推定装置の構成を示す図である。 2次元姿勢推定部が出力する2次元姿勢群の一例である。 2次元姿勢推定部が出力する2次元姿勢の座標の一例である。 2次元姿勢推定部が出力するヒートマップの一例である。 2次元姿勢推定部が出力するベクトル場の一例である。 被写体追跡部による被写体識別子の割り当ての一例である。 被写体追跡部が出力する被写体別特徴点3次元座標群の一例である。 骨格長推定部が出力する被写体別骨格長の一例である。 第1の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部の構成を示す図である。 ピーク座標を含むヒートマップの一例である。 ピーク座標出力部が出力するピーク値周辺座標群の一例である。 ハフ投票点群出力部が出力するハフ投票点群の一例である。 第1の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部の構成を示す図である。 ピーク座標とラベル付きピーク座標の一例である。 ラベル付きピーク座標出力部が出力するラベル付きピーク座標群の一例である。 ラベル付きハフ投票点群を用いて計算対象から除外する手法を示す図である。 第2の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部の構成を示す図である。 ピーク座標と信号値付きピーク座標の一例である。 信号値付きピーク座標出力部が出力する信号値付きピーク座標群の一例である。 第3の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部の動作を示すフローチャートである。 人体における特徴点の例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
〈第1の実施形態〉
《学習済みモデルを用いたマーカーレスモーションキャプチャについて》
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、モーションキャプチャシステム2の構成を示す概略図である。
マーカーレスモーションキャプチャを実現するモーションキャプチャシステム2について説明する。モーションキャプチャシステム2は、複数の撮影装置201と、3次元姿勢推定装置1を備える。複数の撮影装置201は、それぞれ異なる方向から被写体A1及びA2を撮影するように設置される。複数の撮影装置201は、互いに内部時計の時刻が同期されている。
3次元姿勢推定装置1は、複数の撮影装置201から映像データを取得し、各映像データのフレーム(画像)ごとに被写体A1及びA2の各3次元姿勢を推定する。つまり、3次元姿勢推定装置1は、複数の映像データの同時刻に係る画像における特徴点の2次元座標と、現実空間(3次元空間)における複数の撮影装置201のパラメータに基づいて、三角測量により、被写体A1及びA2の各特徴点の3次元座標を推定することで、被写体A1及びA2の各3次元姿勢を推定することができる。
《3次元姿勢推定装置の構成》
図2は、第1の実施形態に係る3次元姿勢推定装置1の構成を示す図である。3次元姿勢推定装置1は、画像取得部10、2次元姿勢推定部11、2次元姿勢推定モデル記憶部12、カメラパラメータ取得部13、被写体追跡部14、骨格長推定部15、骨格モデルフィッティング部16を備える。
画像取得部10は、複数の撮影装置201それぞれから映像データ(画像群)を取得する。複数の撮影装置201が撮影する映像データには、1個以上の同一の被写体が写る。被写体は例えば人間である。2次元姿勢推定部11は、画像群及びモデルデータを入力として被写体別に分離された2次元姿勢群、ヒートマップ群、及びベクトル場群を出力する。2次元姿勢推定モデル記憶部12は、画像を入力として2次元姿勢推定部11の出力が得られるように学習されたモデルデータを記憶する。
カメラパラメータ取得部13は、外部から撮影装置201の位置、向き、視野角、歪みなどを記述したパラメータを取得し、各撮影装置のカメラパラメータ群を出力する。被写体追跡部14は、カメラパラメータ群と2次元姿勢群を入力として被写体別特徴点3次元座標群を出力する。骨格長推定部15は、被写体別特徴点3次元座標群を入力として被写体別骨格長を出力する。骨格モデルフィッティング部16はカメラパラメータ群、ヒートマップ群、ベクトル場群、被写体別特徴点3次元座標群、及び被写体別骨格長を入力とし、被写体別骨格長及び被写体別3次元姿勢群を外部のデータベースなどに出力する。
図3Aは被写体A1、A2及び被写体の2次元姿勢P1、P2を示す図である。図3Bは、被写体別に分離された2次元姿勢の一例である。2次元姿勢推定部11は、学習済みのモデルデータに画像群を入力することで各画像に対し、図3Aに示すような2次元姿勢P1及びP2、図4に示すようなヒートマップH1、並びに図5に示すようなベクトル場V1をそれぞれ生成する。2次元姿勢は、図3Bに示すように、被写体の特徴点毎の2次元座標によって表される。つまり、2次元姿勢は、特徴点の2次元位置を示す2次元座標群であるといえる。ヒートマップH1及びベクトル場V1は、各画像の特徴点毎に生成される。ベクトル場V1は、ヒートマップにおけるピーク値周辺の座標を対象特徴点方向に補正するものである。
図4はヒートマップの一例である。ヒートマップH1には、画像に写る被写体A1及びA2が写っており、被写体A1及びA2の対象特徴点の近傍には、特徴点の存在確率を表す確率場が格納されている。確率場は対象特徴点近傍ほど高い値を示し、距離が離れるに従って減衰する特徴を持つ。図4に示す例においては、確率場の色が白に近いほど特徴点の存在確率が高いことを示す。2次元姿勢推定部11は、2次元姿勢の集合を2次元姿勢群として、ヒートマップの集合をヒートマップ群として、ベクトル場の集合をベクトル場群として出力する。
図4に示すヒートマップ及び図5に示すベクトル場は、ともに被写体A1及びA2の右ひじの特徴点に基づいて生成されたヒートマップ及びベクトル場である。右ひじの特徴点は図19における特徴点118に対応する。また、機械学習により学習させたモデルデータを使用する場合、左右の逆方向にも微弱な反応を示す場合がある。そのため図4に示すヒートマップ及び図5に示すベクトル場においては、左ひじの特徴点(図19において特徴点117に対応する)の周囲にもわずかに存在確率を表す確率場及び特徴点方向に補正するベクトル場が生成されている。
2次元姿勢群に含まれる2次元姿勢の数は入力画像の数と同じであり、ヒートマップ群に含まれるヒートマップ及びベクトル場群に含まれるベクトル場の数は、入力画像の数と被写体の数と特徴点の数の積と同じである。
被写体追跡部14は、カメラパラメータ群及び2次元姿勢群を入力として、前述のように同一フレームにおける特徴点の2次元座標と三角測量を用いてフレーム毎に被写体別特徴点3次元座標を求める。このとき、被写体が複数名撮像空間内に存在する場合、被写体追跡部14は、例えば図6Aに示すように各被写体の同一特徴点におけるフレーム間3次元距離が最も近くなる被写体同士を同一被写体としての識別子(被写体識別子)を割り当てることで、図6Bに示すような被写体別特徴点3次元座標群を出力する。なお、被写体追跡部14が算出する被写体別特徴点3次元座標群は、従来手法と同じ三角測量を用いるため骨格長はフレーム毎に異なる値となる。
図7は、被写体別骨格長の一例である。骨格長推定部15は、被写体別特徴点3次元座標群を入力することで同一被写体のフレーム毎に異なる骨格長の中から例えば平均値を算出することで、各被写体の骨格モデルにおける骨格長を決定する。骨格モデルは、被写体を骨と関節で表すモデルである。各関節には可動域が設定される。各骨には骨格長が設定される。一部の特徴点は関節と一致する。上腕の長さなど、肩と肘の特徴点間距離により計測できる骨格長には計測した値を用い、背骨の長さなど計測困難な骨格長は、その他特徴点との距離関係から導出する推定値を用いる。なお、ここでは骨格長を決定するために平均値を用いたが、中央値や最頻値などを用いてもよい。
《骨格モデルフィッティング部の構成》
図8は、第1の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16の構成を示す図である。第1の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16は、ピーク座標出力部1610、ハフ投票点群出力部1611、被写体抽出部1612、フレーム抽出部1613、3次元姿勢推定部1614、対象フレーム3次元姿勢推定部1615、3次元姿勢記憶部1616、被写体出力部1617を備える。
ピーク座標出力部1610は、ヒートマップ群を入力としてピーク値周辺座標群を出力する。ハフ投票点群出力部1611は、ベクトル場群及びピーク値周辺座標群を入力としてハフ投票点群を出力する。被写体抽出部1612は、被写体別特徴点3次元座標群及び被写体別骨格長を入力として対象となる被写体別に被写体特徴点3次元座標群及び被写体骨格長を出力する。フレーム抽出部1613は、被写体特徴点3次元座標群及びハフ投票点群を入力として対象フレーム別にフレーム被写体特徴点3次元座標群及びフレームハフ投票点群を出力する。3次元姿勢推定部1614は、被写体骨格長、フレーム被写体特徴点3次元座標群、過去被写体3次元姿勢群を入力として推定3次元姿勢を出力する。対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、カメラパラメータ群、被写体骨格長、推定3次元姿勢、及びフレームハフ投票点群を入力としてフレーム被写体3次元姿勢を3次元姿勢記憶部1616に出力する。3次元姿勢記憶部1616は、被写体骨格長及びフレーム被写体3次元姿勢を入力として記憶し、要求に応じて記憶したデータを出力する。被写体出力部1617は、被写体別骨格長及び被写体別3次元姿勢群を3次元姿勢記憶部1616から取得して出力する。
図9Aはピーク座標を含むヒートマップの一例である。図9Bはピーク座標出力部が出力するピーク値周辺座標群の一例である。
ピーク座標出力部1610は、ヒートマップ群を入力として各ヒートマップにおけるピークを示す座標値周辺の座標をピーク値周辺座標群として出力する。このとき、ピーク座標は、例えば図9Aに示すように周辺信号値との勾配が凸になる部分を探索することで検出し、ピーク座標のヒートマップ信号値と近しい値をとるピーク座標周辺の座標を例えば所定の数量もしくはピーク座標のヒートマップ信号値との差が一定値以内の座標をサンプリングし、ピーク値周辺座標群を生成する。
図10は、ハフ投票点群出力部1611が出力するハフ投票点群の一例である。ハフ投票点群出力部1611は、ベクトル場群及びピーク値周辺座標群を入力として、図10に示すようにピーク値周辺座標群の各座標に対してベクトル場で補正したハフ投票点を、全ての座標に対してまとめたハフ投票点群を出力する。
つまりハフ投票点群出力部1611は、ベクトル場により被写体の特徴点の3次元座標群を補正する。
過去被写体3次元姿勢群は、被写体抽出部1612にて対象とする被写体の過去フレームにおける3次元姿勢の集合を表す。
3次元姿勢推定部1614は、例えば先頭フレームや他物体による遮蔽によって対象フレーム直前の3次元姿勢が存在しない場合は、フレーム被写体特徴点3次元座標群における特徴点の3次元座標と対応する骨格モデルにおける関節の3次元座標間の誤差が最小になるようInverse KinematicsやForward Kinematicsによって被写体骨格長に設定した骨格モデルの関節回転角群を推定し、推定3次元姿勢を生成する。それ以外のフレームにおいては、過去被写体3次元姿勢群から対象フレームの関節回転角群を、例えば物理シミュレーションなどによって推定して推定3次元姿勢を生成する。
対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、被写体骨格長と推定3次元姿勢から骨格モデルにおける全身関節の3次元座標群を求め、各関節の3次元座標を各撮影装置の画面に再投影したスクリーン座標と、対象関節と対応する特徴点におけるフレームハフ投票点群との間の距離を基にして特徴点の存在確率を算出する。例えば、対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、式(1)により対象特徴点の存在確率を算出する。
Figure 0007498404000001
ここでCは撮影装置の数、Nはi番目の撮影装置における対象特徴点に含まれるハフ投票点の数、li,jはi番目の撮影装置におけるj番目のハフ投票点が指し示す座標とスクリーン座標との距離(最大値をLとする)、Lはあらかじめ設定する正の定数である。すなわち、対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、スクリーン座標と複数のハフ投票点が指し示す座標との距離に応じた特徴点の存在確率を用いて骨格モデルにおける各関節の回転角のフィッティングを行う。
対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、スクリーン座標と複数のハフ投票点が指し示す座標との距離に応じた特徴点の存在確率を用いて骨格モデルにおける各関節の回転角のフィッティングを行うとき、例えば各関節の回転角を微小変化させた際の勾配を求め、勾配法を用いて全ての特徴点の合計存在確率が最大となるよう骨格モデルをフィッティングすることでフレーム被写体3次元姿勢を生成し出力する。
《骨格モデルフィッティング部の動作》
次に、第1の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16の動作について説明する。
図11は、第1の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16の動作を示すフローチャートである。
初めに、ピーク座標出力部1610は、ヒートマップ群の各ヒートマップに対してピーク値周辺の座標群をサンプリングする(ステップS100)。次に、ハフ投票点群出力部1611は、ピーク値周辺の各座標に対して対応するフレーム及び特徴点のベクトル場を用いて座標値を修正する(ステップS101)。被写体抽出部1612は、被写体別骨格長から被写体の人数を取得し、対象とする被写体を1つずつ選択し、骨格モデルフィッティング部16は被写体毎にステップS103からステップS111を繰り返す(ステップS102)。続いて、フレーム抽出部1613は、ハフ投票点群から総フレーム数を取得し、対象とするフレーム(対象フレーム)を1つずつ選択し、骨格モデルフィッティング部16は、フレーム毎にステップS104からステップS111を繰り返す(ステップS103)。3次元姿勢推定部1614は、被写体骨格長、フレーム被写体特徴点3次元座標群、及び過去被写体3次元姿勢群から対象フレームにおける推定3次元姿勢を生成する(ステップS104)。
対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、被写体骨格長に設定した骨格モデルの関節回転角を推定3次元姿勢に設定し(ステップS105)、特徴点に対応する全ての関節から1つずつ選択して関節毎にステップS107からステップS109を繰り返す(ステップS106)。続いて、対象フレーム3次元姿勢推定部1615は対象関節を各回転軸プラスマイナス方向に各微小角度回転させた際の子関節(子特徴点)の存在確率を式(1)にてそれぞれ計算する(ステップS107)。なお、ステップS107において、対象フレーム3次元姿勢推定部1615は対象関節の回転角自由度や回転範囲の制限を超えて回転する方向には変位しないよう制約を設けてもよい。
次に、対象フレーム3次元姿勢推定部1615はステップS107で計算した各回転軸の存在確率の勾配から、子関節(子特徴点)の存在確率が高くなる方向に対象関節の回転角を修正する(ステップS108)。対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、修正した対象関節の回転角を用いて子関節(子特徴点)の存在確率を式(1)にて算出する(ステップS109)。対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、全ての特徴点についての算出される存在確率の総和の変化量に基づいて、3次元姿勢を確定するか否かを判定する(ステップS110)。存在確率の総和が所定の量を超える場合(ステップS110-YES)、対象フレーム3次元姿勢推定部1615は直近に定められた3次元姿勢を対象フレームの3次元姿勢として決定し、3次元姿勢記憶部1616に被写体骨格長及びフレーム被写体3次元姿勢を保存する(ステップS111)。存在確率の和が所定の値以下である場合(ステップS110-NO)、対象フレーム3次元姿勢推定部1615は、ステップS106に処理を戻し、存在確率の総和が増加するように、骨格モデルの関節の角度を調整しながら、関節の回転角を補正する。
被写体出力部1617は、3次元姿勢記憶部1616から被写体別に被写体骨格長及び過去被写体3次元姿勢群を取得し、被写体別骨格長及び被写体別3次元姿勢群を出力する(ステップS112)。
《作用・効果》
このように、第1の実施形態によれば、3次元姿勢推定装置1はヒートマップ及びベクトル場からハフ投票点を生成し、骨格モデルの関節(特徴点)毎に関節の3次元座標をスクリーン座標に投影して、対象関節(特徴点)におけるハフ投票点との距離から算出される存在確率を最大化するよう被写体3次元姿勢を決定する。3次元姿勢推定装置1はハフ投票点群を用いた確率場を使用していることから、ヒートマップにおける1点を決定するよりも誤差の影響を取り除くことができ、より正確に被写体の3次元姿勢を推定することができる。
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態に係る3次元姿勢推定装置1は、ヒートマップ及びベクトル場からハフ投票点を生成し、骨格モデルの関節(特徴点)毎に関節の3次元座標をスクリーン座標に投影して、対象関節(特徴点)におけるハフ投票点との距離から算出される存在確率を最大化するように被写体3次元姿勢を決定する。これに対し、第2の実施形態に係る3次元姿勢推定装置1は、ヒートマップのピーク値周辺画素に対してラベリングを行うことで、計算量を低減しつつ、被写体の3次元姿勢を決定する。
図12は、第2の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16の構成を示す図である。第2の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16は、第1の実施形態の構成におけるピーク座標出力部1610、ハフ投票点群出力部1611、対象フレーム3次元姿勢推定部1615の代わりに、それぞれラベル付きピーク座標出力部1620、ラベル付きハフ投票点群出力部1621、対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622を備える。
図13Aはピーク座標とラベル付きピーク座標の一例である。図13Bはラベル付きピーク座標出力部1620が出力するラベル付きピーク座標群の一例である。ラベル付きピーク座標出力部1620は、ヒートマップ群を入力として各ヒートマップにおけるピークを示す座標値周辺の座標及びラベルを、ラベル付きピーク値周辺座標群として出力する。基本的な機能はピーク座標出力部1610とほぼ同一であるが、図13Bに示すように隣接するピーク値周辺座標について同一のラベルを割り当て、出力データにラベルを含める部分が異なる。ラベル付きハフ投票点群出力部1621の基本的な機能はハフ投票点群出力部1611とほぼ同一であるが、入力がピーク値周辺座標群の代わりにラベル付きピーク値周辺座標群となり出力がラベル付きハフ投票点群となる部分が異なる。
対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、基本的な機能は対象フレーム3次元姿勢推定部1615とほぼ同一であるが、入力がハフ投票点群の代わりにラベル付きハフ投票点群となり、スクリーン座標と対象関節と対応する特徴点におけるラベル付きフレームハフ投票点群との間の距離を基にして特徴点の存在確率を算出する部分が異なる。例えば、対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、式(2)により対象特徴点の存在確率を算出する。
Figure 0007498404000002
ここでMはi番目の撮影装置におけるスクリーン座標が属するラベルと同一のラベルを持つラベル付きハフ投票点群の数である。すなわち、図14に示すようにスクリーン座標が属するラベルb以外のラベルが付与されたハフ投票点群は計算対象から除外される。
図15は、第2の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16の動作を示すフローチャートである。
初めに、ラベル付きピーク座標出力部1620は、ヒートマップ群の各ヒートマップに対してピーク値周辺の座標群をサンプリングし(ステップS200)、サンプリングした座標にラベルを付与する(ステップS201)。次に、ラベル付きハフ投票点群出力部1621は、ピーク値周辺の各座標に対して対応するフレーム及び特徴点のベクトル場を用いて座標値を修正する(ステップS202)。被写体抽出部1612は、被写体別骨格長から被写体の人数を取得し、対象とする被写体を1つずつ選択し、骨格モデルフィッティング部16は被写体毎にステップS204からステップS212を繰り返す(ステップS203)。続いて、フレーム抽出部1613は、ラベル付きハフ投票点群から総フレーム数を取得し、対象とするフレームを1つずつ選択し、骨格モデルフィッティング部16はフレーム毎にステップS205からステップS212を繰り返す(ステップS204)。次に3次元姿勢推定部1614は、被写体骨格長、フレーム被写体特徴点3次元座標群、及び過去被写体3次元姿勢群から対象フレームにおける推定3次元姿勢を生成する(ステップS205)。
対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、被写体骨格長に設定した骨格モデルの関節回転角を推定3次元姿勢に設定し(ステップS206)、特徴点に対応する全ての関節から1つずつ選択して関節毎にステップS208からステップS210を繰り返す(ステップS207)。続いて、対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、対象関節を各回転軸プラスマイナス方向に各微小角度回転させた際の子関節(子特徴点)の存在確率を式(2)にてそれぞれ計算する(ステップS208)。なお、対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、ステップS208において、対象関節の回転角自由度や回転範囲の制限を超えて回転する方向には変位しないよう制約を設けてもよい。次に、対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622はステップS208で計算した各回転軸の存在確率の勾配から、子関節(子特徴点)の存在確率が高くなる方向に対象関節の回転角を修正する(ステップS209)。対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、修正した対象関節の回転角を用いて子関節(子特徴点)の存在確率を式(2)にて算出する(ステップS210)。対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、全ての特徴点についての算出される存在確率の総和の変化量に基づいて、3次元姿勢を確定するか否かを判定する(ステップS211)。存在確率の総和が所定の量を超える場合(ステップS211-YES)、対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は直近に定められた3次元姿勢を対象フレームの3次元姿勢として決定し、3次元姿勢記憶部1616に被写体骨格長及びフレーム被写体3次元姿勢を保存する(ステップS212)。存在確率の和が所定の値以下である場合(ステップS211-NO)、対象フレーム3次元姿勢高速推定部1622は、ステップS207に処理を戻し、存在確率の総和が増加するように、骨格モデルの関節の角度を調整しながら、関節の回転角を補正する。
被写体出力部1617は、3次元姿勢記憶部1616から被写体別に被写体骨格長及び過去被写体3次元姿勢群を取得し、被写体骨格長及び被写体別3次元姿勢群を出力する(ステップS112)。
《作用・効果》
このように、第2の実施形態によれば、3次元姿勢推定装置1はヒートマップのピーク値周辺画素に対してラベリングを行うことで、スクリーン座標が属するラベル以外のハフ投票点群は計算対象から除外することができる。これにより、3次元姿勢推定装置1はより速く被写体の3次元姿勢を推定することができる。
〈第3の実施形態〉
第2の実施形態に係る3次元姿勢推定装置1は、ヒートマップのピーク値周辺画素に対してラベリングを行うことで、スクリーン座標が属するラベル以外のハフ投票点群は計算対象から除外することで存在確率を求める。これに対し、第3の実施形態に係る3次元姿勢推定装置1は、ヒートマップ信号値を用いて存在確率の推定精度向上を行う。
図16は、第3の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16の構成を示す図である。第3の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16は、第1の実施形態の構成におけるピーク座標出力部1610、ハフ投票点群出力部1611、及び対象フレーム3次元姿勢推定部1615の代わりに、それぞれ信号値付きピーク座標出力部1630、信号値付きハフ投票点群出力部1631、及び対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632を備える。
図17Aはピーク座標と信号値付きピーク座標の一例である。図17Bは信号値付きピーク座標出力部が出力する信号値付きピーク座標群の一例である。信号値付きピーク座標出力部1630は、ヒートマップ群を入力として各ヒートマップにおけるピークを示す座標値周辺の座標及びヒートマップ信号値を、信号値付きピーク値周辺座標群として出力する。基本的な機能はピーク座標出力部1610とほぼ同一であるが、図17Bに示すように対象座標のヒートマップ信号値を出力データに含める部分が異なる。信号値付きハフ投票点群出力部1631の基本的な機能はハフ投票点群出力部1611とほぼ同一であるが、入力がピーク値周辺座標群の代わりに信号値付きピーク値周辺座標群となり出力が信号値付きハフ投票点群となる部分が異なる。
対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は、基本的な機能は対象フレーム3次元姿勢推定部1615とほぼ同一であるが、入力がハフ投票点群の代わりに信号値付きハフ投票点群となり、スクリーン座標と対象関節と対応する特徴点における信号値付きフレームハフ投票点群との間の距離を基にして特徴点の存在確率を算出する部分が異なる。例えば、対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は、式(3)により対象特徴点の存在確率を算出する。
Figure 0007498404000003
ここでhi、jはi番目のヒートマップにおけるj番目の画素の特徴点の存在確率の値である。すなわち、ヒートマップ信号値に応じた加重和を、存在確率として算出する。
2次元姿勢推定技術では、遮蔽物などで特徴点が隠れている場合においても確からしい座標周辺にヒートマップの信号値は低いながらもピークが現れる特徴を持つが、これらのピーク値周辺座標におけるハフ投票点群を、当該特徴点が明確に撮影された撮影装置201から取得されたヒートマップのピーク値周辺座標におけるハフ投票点群と同列に扱うと誤差が重畳する。そのため、ヒートマップ信号値に応じた加重和を用いて存在確率を算出することで、誤差を軽減し3次元姿勢推定精度を高めることができる。
図18は、第3の実施形態に係る骨格モデルフィッティング部16の動作を示すフローチャートである。
初めに、信号値付きピーク座標出力部1630は、ヒートマップ群の各ヒートマップに対してピーク値周辺の座標群をサンプリングし(ステップS300)、サンプリングした座標にヒートマップ信号値を付与する(ステップS301)。次に、信号値付きハフ投票点群出力部1631は、ピーク値周辺の各座標に対して対応するフレーム及び特徴点のベクトル場を用いて座標値を修正する(ステップS302)。被写体抽出部1612は、被写体別骨格長から被写体の人数を取得し、対象とする被写体を1つずつ選択し、骨格モデルフィッティング部16は被写体毎にステップS304からステップS312を繰り返す(ステップS303)。続いて、フレーム抽出部1613は、ハフ投票点群から総フレーム数を取得し、対象とするフレームを1つずつ選択し、骨格モデルフィッティング部16はフレーム毎にステップS305からステップS312を繰り返す(ステップS304)。次に3次元姿勢推定部1614は、被写体骨格長、フレーム被写体特徴点3次元座標群、及び過去被写体3次元姿勢群から対象フレームにおける推定3次元姿勢を生成する(ステップS305)。
対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は、被写体骨格長に設定した骨格モデルの関節回転角を推定3次元姿勢に設定し(ステップS306)、特徴点に対応する全ての関節から1つずつ選択して関節毎にステップS308からステップS310を繰り返す(ステップS307)。続いて、対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は対象関節を各回転軸プラスマイナス方向に各微小角度回転させた際の子関節(子特徴点)の存在確率を式(3)にてそれぞれ計算する(ステップS308)。なお、ステップS308において対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は、対象関節の回転角自由度や回転範囲の制限を超えて回転する方向には変位しないよう制約を設けてもよい。次に、対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632はステップS308で計算した各回転軸の存在確率の勾配から、子関節(子特徴点)の存在確率が高くなる方向に対象関節の回転角を修正する(ステップS309)。対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は、修正した対象関節の回転角を用いて子関節(子特徴点)の存在確率を式(3)にて算出する(ステップS310)。対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は全ての特徴点についての算出される存在確率の総和の変化量に基づいて、3次元姿勢を確定するか否かを判定する(ステップS311)。存在確率の総和が所定の量を超える場合(ステップS311-YES)、対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は直近に定められた3次元姿勢を対象フレームの3次元姿勢として決定し、3次元姿勢記憶部1616に被写体骨格長及びフレーム被写体3次元姿勢を保存する(ステップS312)。存在確率の和が所定の値以下である場合(ステップS311-NO)、対象フレーム3次元姿勢高精度推定部1632は、ステップS307に処理を戻し、存在確率の総和が増加するように、骨格モデルの関節の角度を調整しながら、関節の回転角を補正する。
被写体出力部1617は、3次元姿勢記憶部1616から被写体別に被写体骨格長及び過去被写体3次元姿勢群を取得し、被写体骨格長及び被写体別3次元姿勢群を出力する(ステップS112)。
《作用・効果》
このように、第3の実施形態によれば、3次元姿勢推定装置1はヒートマップ信号値に応じた加重和を用いて存在確率を算出することで、確からしさが低いハフ投票点群の影響を軽減することができる。これにより、3次元姿勢推定装置1はより高い精度で被写体の3次元姿勢を推定することができる。
本明細書における第1から第3の実施形態においては、関節の回転角についてフィッティングする例の解説を行ったが、root関節の3軸座標も同様に微小変化させた際の勾配を求め、勾配法を用いてフィッティングすることができる。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態においては、特徴点推定装置を、被写体の姿勢を推定する3次元姿勢推定装置1として用いるが、他の実施形態においてはこれに限られない。例えば、他の実施形態においては、特徴点推定装置が被写体の一部の特徴点のみを推定し、姿勢の推定までを行わないものであってもよい。
姿勢推定装置は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行することによって画像取得部、ヒートマップ生成部、特徴点推定部、骨格推定部、出力部を備える装置として機能する。なお、姿勢推定装置の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
1 3次元姿勢推定装置
2 モーションキャプチャシステム
10 画像取得部
11 2次元姿勢推定部
12 2次元姿勢推定モデル記憶部
13 カメラパラメータ取得部
14 被写体追跡部
15 骨格長推定部
16 骨格モデルフィッティング部
1610 ピーク座標出力部
1611 ハフ投票点群出力部
1612 被写体抽出部
1613 フレーム抽出部
1614 3次元姿勢推定部
1615 対象フレーム3次元姿勢推定部
1616 3次元姿勢記憶部
1617 被写体出力部
1620 ラベル付きピーク座標出力部
1621 ラベル付きハフ投票点群出力部
1622 対象フレーム3次元姿勢高速推定部
1630 信号値付きピーク座標出力部
1631 信号値付きハフ投票点群出力部
1632 対象フレーム3次元姿勢高精度推定部

Claims (8)

  1. 異なる地点に位置する複数の撮影装置により同一の被写体が撮影された画像群を入力とし、前記被写体に対し予め学習された2次元姿勢推定モデルを用いて、被写体別に、複数の特徴点の2次元位置を示す2次元座標群と、特徴点毎の存在確率を表すヒートマップ群と、ヒートマップのピーク値周辺の座標を対象特徴点方向に補正するベクトル場群とを生成する2次元姿勢推定部と、
    前記撮影装置のカメラパラメータと前記2次元座標群とを用いて前記被写体別に、前記複数の特徴点の3次元位置を示す特徴点3次元座標群を生成する被写体追跡部と、
    前記被写体別の特徴点3次元座標群を用いて被写体別の骨格長を推定する骨格長推定部と、
    前記ヒートマップ群、前記ベクトル場群、前記撮影装置のカメラパラメータ、前記特徴点3次元座標群、及び前記骨格長を用いて被写体別の3次元姿勢を推定する骨格モデルフィッティング部と
    を備え
    前記骨格モデルフィッティング部は、
    特徴点毎に生成した前記ヒートマップの信号値がピーク値を示す座標群に対してラベルを付与し、子関節の3次元座標をスクリーン上に投影したスクリーン座標が属するラベルと同一のラベルが付与された座標群を用いて前記子関節の3次元姿勢を推定する
    3次元姿勢推定装置。
  2. 異なる地点に位置する複数の撮影装置により同一の被写体が撮影された画像群を入力とし、前記被写体に対し予め学習された2次元姿勢推定モデルを用いて、被写体別に、複数の特徴点の2次元位置を示す2次元座標群と、特徴点毎の存在確率を表すヒートマップ群と、ヒートマップのピーク値周辺の座標を対象特徴点方向に補正するベクトル場群とを生成する2次元姿勢推定部と、
    前記撮影装置のカメラパラメータと前記2次元座標群とを用いて前記被写体別に、前記複数の特徴点の3次元位置を示す特徴点3次元座標群を生成する被写体追跡部と、
    前記被写体別の特徴点3次元座標群を用いて被写体別の骨格長を推定する骨格長推定部と、
    前記ヒートマップ群、前記ベクトル場群、前記撮影装置のカメラパラメータ、前記特徴点3次元座標群、及び前記骨格長を用いて被写体別の3次元姿勢を推定する骨格モデルフィッティング部と
    を備え、
    前記骨格モデルフィッティング部は、
    特徴点毎に生成した前記ヒートマップの信号値がピーク値を示す座標群に対して前記ヒートマップの信号値を付与し、
    前記ヒートマップの信号値を乗じた前記特徴点の存在確率を用いて前記3次元姿勢を推定する
    3次元姿勢推定装置。
  3. 前記骨格モデルフィッティング部は、前記ヒートマップ群及び前記ベクトル場群に基づくハフ投票により前記特徴点3次元座標群を補正する
    請求項1又は請求項2に記載の3次元姿勢推定装置。
  4. 前記骨格モデルフィッティング部は、前記被写体を関節と骨の組み合わせで表す骨格モデルの前記関節の回転角を推定することで、前記被写体別の3次元姿勢を推定する
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の3次元姿勢推定装置。
  5. 前記骨格モデルフィッティング部は、
    前記特徴点毎に生成した前記ヒートマップの信号値がピーク値を示す座標群を前記ベクトル場群によって補正したハフ投票点群を生成し、
    前記被写体を関節と骨の組み合わせで表す骨格モデルの各関節を各撮影装置の画像上に投影したスクリーン座標と、各撮影装置の対象関節と対応する特徴点を指す前記ハフ投票点群とスクリーン座標との距離に応じて特徴点の存在確率を計算し、
    全ての特徴点における存在確率が最も高くなるように、前記骨格モデルの各関節における関節回転角を推定することで、被写体の3次元姿勢を推定することを特徴とする
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の3次元姿勢推定装置。
  6. 異なる地点に位置する複数の撮影装置により同一の被写体が撮影された画像群を入力とし、前記被写体に対し予め学習された2次元姿勢推定モデルを用いて、被写体別に、複数の特徴点の2次元位置を示す2次元座標群と、特徴点毎の存在確率を表すヒートマップ群と、ヒートマップのピーク値周辺の座標を対象特徴点方向に補正するベクトル場群とを生成する2次元姿勢推定ステップと、
    前記撮影装置のカメラパラメータと前記2次元座標群とを用いて前記被写体別に、前記複数の特徴点の3次元位置を示す特徴点3次元座標群を生成する被写体追跡ステップと、
    前記被写体別の特徴点3次元座標群を用いて被写体別の骨格長を推定する骨格長推定ステップと、
    前記ヒートマップ群、前記ベクトル場群、前記撮影装置のカメラパラメータ、前記特徴点3次元座標群、及び前記骨格長を用いて被写体別の3次元姿勢を推定する骨格モデルフィッティングステップと
    を有し、
    前記骨格モデルフィッティングステップにおいて、
    特徴点毎に生成した前記ヒートマップの信号値がピーク値を示す座標群に対してラベルを付与し、子関節の3次元座標をスクリーン上に投影したスクリーン座標が属するラベルと同一のラベルが付与された座標群を用いて前記子関節の3次元姿勢を推定する
    3次元姿勢推定方法。
  7. 異なる地点に位置する複数の撮影装置により同一の被写体が撮影された画像群を入力とし、前記被写体に対し予め学習された2次元姿勢推定モデルを用いて、被写体別に、複数の特徴点の2次元位置を示す2次元座標群と、特徴点毎の存在確率を表すヒートマップ群と、ヒートマップのピーク値周辺の座標を対象特徴点方向に補正するベクトル場群とを生成する2次元姿勢推定ステップと、
    前記撮影装置のカメラパラメータと前記2次元座標群とを用いて前記被写体別に、前記複数の特徴点の3次元位置を示す特徴点3次元座標群を生成する被写体追跡ステップと、
    前記被写体別の特徴点3次元座標群を用いて被写体別の骨格長を推定する骨格長推定ステップと、
    前記ヒートマップ群、前記ベクトル場群、前記撮影装置のカメラパラメータ、前記特徴点3次元座標群、及び前記骨格長を用いて被写体別の3次元姿勢を推定する骨格モデルフィッティングステップと
    を有し、
    前記骨格モデルフィッティングステップにおいて、
    特徴点毎に生成した前記ヒートマップの信号値がピーク値を示す座標群に対して前記ヒートマップの信号値を付与し、
    前記ヒートマップの信号値を乗じた前記特徴点の存在確率を用いて前記3次元姿勢を推定する
    3次元姿勢推定方法。
  8. コンピュータを、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の3次元姿勢推定装置として機能させるためのプログラム。
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