JP7492718B2 - 安全着陸可能領域を識別するためのシステム、方法、プログラム及びプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

安全着陸可能領域を識別するためのシステム、方法、プログラム及びプログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、飛翔体が安全に着陸することができる領域を識別するためのシステム、方法、プログラム及びプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
飛翔体の着陸において、樹木、自動車、電線、建物、道路、人、動物等の障害物が、着陸目標地点やその近傍に存在する場合、その障害物を回避して着陸する必要がある。
その障害物回避のための技術として、飛行中の無人飛行体から降下目標領域の画像を取得し、取得した画像に含まれる物体(人、動物、自動車等)がどのような物体であるかをディープラーニングによって識別し、どのような物体であると識別されたか基づいて、降下適合性を示す安全度を判断し、その安全度に基づいて機体を降下させる技術が提案されている(下記特許文献1)。
特開2017-206072号公報
しかしながら、ディープニューラルネットワークによってどのような物体であるかを識別することは、計算負荷が大きい。また、上記特許文献1に記載の技術は、平常時の着陸が想定されており、飛翔体に関連して緊急事態が生じた場合の着陸は想定されていない。
そこで、本発明は、安全に着陸することができる領域を識別するための計算負荷の小さいシステム及び方法を提供することを目的の1つとする。
また、本発明は、飛翔体に関連して緊急事態が生じた場合に、安全且つより短時間で着陸できる領域を識別することができるシステム及び方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の1つの態様は、着陸候補領域の画像内に複数の着陸候補部分領域を設定する着陸候補部分領域設定部と、前記複数の着陸候補部分領域の各々を、前記着陸候補部分領域内に障害物が含まれそうであるか否かを基準として、「着陸可」又は「着陸不可」に分類する分類部と、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に基づいて、安全に着陸できる領域である安全着陸可能領域を識別する安全着陸可能領域識別部とを備えるシステムを提供するものである。
前記安全着陸可能領域識別部は、前記複数の着陸候補部分領域から、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域、及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に対して所定の条件を満たす、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域を除いた着陸候補部分領域を、前記安全着陸可能領域と識別するものとすることができる。
前記所定の条件は、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に近接することであるものとすることができる。
前記着陸候補部分領域設定部は、前記着陸候補領域の画像を複数のタイルに分割するものとすることができる。
前記着陸候補領域の画像は、無人航空機から撮像された画像であるものとすることができる。
前記分類部は、機械学習を用いて、前記複数の着陸候補領域の各々を「着陸可」又は「着陸不可」に分類するものとすることができる。
前記システムは、前記「着陸不可」に分類された領域、前記安全に着陸できる領域に対応する領域、及びそれら以外の領域に対して、それぞれ対応する着陸危険度を設定する着陸危険度設定部を更に備えるものとすることができる。
本発明の1つの態様は、着陸候補領域内の複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定するためのシステムであって、前記複数の部分領域の各々の着陸危険度を決定する着陸危険度決定部と、前記複数の部分領域の各々についての、無人航空機の位置から前記部分領域に着陸するまでの必要コストを決定する着陸コスト設定部と、緊急着陸の必要度を決定する緊急着陸必要度決定部と、前記複数の部分領域の各々の前記着陸危険度と、前記複数の部分領域の各々についての、前記緊急着陸の必要度に基づいて重み付けされた前記部分領域に着陸するまでの必要コストに基づいて、前記複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定する着陸最適部分領域決定部とを含むシステムを提供するものである。
前記着陸危険度決定部は、前記システムを含み、前記複数の部分領域の各々の着陸危険度は、前記システムの着陸危険度設定部よる着陸危険度の設定により決定されるものとすることができる。
前記無人航空機の位置から前記着陸候補部分領域に着陸するまでの必要コストは、前記無人航空機の姿勢、及び前記無人航空機の位置から前記着陸候補部分領域までの距離の少なくとも1つに基づくものであるものとすることができる。
前記無人航空機の位置は、前記無人航空機の現在位置であるものとすることができる。
本発明の1つの態様は、前記システムを搭載した無人航空機を提供するものである。
本発明の1つの態様は、コンピュータにより実行される方法であって、着陸候補領域の画像内に複数の着陸候補部分領域を設定するステップと、前記複数の着陸候補部分領域の各々を、前記着陸候補部分領域内に障害物が含まれそうであるか否かを基準として、「着陸可」又は「着陸不可」に分類するステップと、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に基づいて、安全に着陸できる領域である安全着陸可能領域を識別するステップとを含む方法を提供するものである。
前記安全着陸可能領域を識別するステップは、前記複数の着陸候補部分領域から、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域、及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に対して所定の条件を満たす、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域を除いた着陸候補部分領域を、前記安全着陸可能領域と識別するステップであるものとすることができる。
前記所定の条件は、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に近接することであるものとすることができる。
前記着陸候補領域の画像内に複数の着陸候補部分領域を設定するステップは、前記着陸候補領域の画像を複数のタイルに分割するステップであるものとすることができる。
前記着陸候補領域の画像は、無人航空機から撮像された画像であるものとすることができる。
前記前記複数の着陸候補領域の各々を「着陸可」又は「着陸不可」に分類するステップは、機械学習を用いて行われるものとすることができる。
前記方法は、前記「着陸不可」に分類された領域、前記安全に着陸できる領域に対応する領域、及びそれら以外の領域に対して、それぞれ対応する着陸危険度を設定するステップを更に含むものとすることができる。
本発明の1つの態様は、着陸候補領域内の複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定するためのコンピュータにより実行される方法であって、前記複数の部分領域の各々の着陸危険度を決定するステップと、前記複数の部分領域の各々についての、無人航空機の位置から前記部分領域に着陸するまでの必要コストを決定するステップと、緊急着陸の必要度を決定するステップと、前記複数の部分領域の各々の前記着陸危険度と、前記複数の部分領域の各々についての、前記緊急着陸の必要度に基づいて重み付けされた前記部分領域に着陸するまでの必要コストに基づいて、前記複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定するステップとを含む方法を提供するものである。
前記複数の着陸候補部分領域の各々の着陸危険度は、前記方法よる着陸危険度の設定により決定されるものとすることができる。
前記無人航空機の位置から前記着陸候補部分領域に着陸するまでの必要コストは、前記無人航空機の姿勢、及び前記無人航空機の位置から前記着陸候補部分領域までの距離の少なくとも1つに基づくものであるものとすることができる。
前記無人航空機の位置は、前記無人航空機の現在位置であるものとすることができる。
本発明の1つの態様は、前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
本発明の1つの態様は、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
上記構成による本発明によれば、飛翔体が安全に着陸することができる領域を識別するための計算負荷の小さいシステム及び方法を提供することができる。
また、上記構成による本発明によれば、飛翔体に関連して緊急事態が生じた場合に、安全且つより短時間で着陸できる領域を識別することができるシステム及び方法を提供することができる。
本発明の1つの実施形態に係る無人航空機の外観図である。 本発明の1つの実施形態に係る無人航空機の全体構成を示す図である。 本発明の1つの実施形態に係る安全着陸可能領域識別システムの機能構成を示す図である。 本発明の1つの実施形態に係る分類部の構成の一例を示す図である。 本発明の1つの実施形態に係る安全着陸可能領域識別システムの安全着陸可能領域識別処理の例のフローチャートである。 本発明の1つの実施形態に係る安全着陸可能領域識別システムの安全着陸可能領域識別処理の例のフローチャートである。 着陸候補領域の画像の一例を示す図である。 図6の着陸候補領域において識別された着陸不可領域、安全着陸可能領域、ニュートラル領域を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下に説明する具体的態様に限定されるわけではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の態様を取り得る。例えば、本発明の無人航空機は、図1に示すマルチコプタに限らず、回転翼機、固定翼機等、任意の無人航空機であってよいし、また自律飛行型の無人航空機である必要もない。また、無人航空機1のシステム構成も、図に示されるものに限らず同様の動作が可能であれば任意の構成を取ることができる。例えば通信回路の機能を飛行制御部に統合する等、複数の構成要素が実行する動作を単独の構成要素により実行してもよいし、あるいは主演算部の機能を複数の演算部に分散する等、単独の構成要素が実行する動作を複数の構成要素により実行してもよい。また、無人航空機1のメモリ内に記憶される各種データは、それとは別の場所に記憶されていてもよいし、各種メモリに記録される情報も、1種類の情報を複数の種類に分散して記憶してもよいし、複数の種類の情報を1種類にまとめて記憶してもよい。
本明細書において、「高さ」とは垂直方向の長さである。「高度」はある測定点の高さを意味し、通常、海面からの高さ(海抜)を表わす。「対地高度」は、地表面からの高さである。「飛行高度」は、飛行する高さであるが、対地高度で表される。
図1は、本実施形態に係る無人航空機(マルチコプタ)1の一例であるマルチコプタの外観図である。無人航空機1は、外観に関しては、制御ユニット101と、制御ユニット101からの制御信号により駆動される6つのモータ102と、各々のモータ102の駆動により回転して揚力を発生させる6つのロータ(回転翼)103と、制御ユニット101と各々のモータ102とを接続する6つのアーム104と、着陸時に無人航空機を支える着陸脚105とを備える。モータ102、ロータ103、及びアーム104の数は、それぞれ、3、4などのような3以上の数とすることもできる。制御ユニット101からの制御信号により6つのモータ102が回転させられ、それにより6つのロータ103の各々の回転数を制御することにより、上昇、下降、前後左右への飛行、旋回等、無人航空機1の飛行が制御される。また、無人航空機1は、その本体下部などの適切な場所に、無人航空機1の下方の画像を取得するカメラ106が取り付けられている。また、無人航空機1は、飛行位置センサ107、アンテナ108も有している。
図2は、図1に示す無人航空機1の全体構成を示す図である。無人航空機1は、大きく、制御ユニット101、制御ユニット101に電気的に接続されたモータ102、モータ102に機械的に接続されたロータ103、カメラ106、飛行位置センサ107、姿勢センサ109、方位センサ111、高度センサ113、距離センサ115、アンテナ117から構成される。
制御ユニット101は、無人航空機1の飛行制御を行うための情報処理や、そのための電気信号の制御を行うための構成であり、典型的には基板上に各種の電子部品を配置して配線することによってそのような機能の実現に必要な回路を構成したユニットである。制御ユニット101は、さらに、情報処理ユニット120、通信回路121、制御信号生成部122、スピードコントローラ123、インターフェイス125から構成される。
情報処理ユニット120は、CPU120a、RAM120b、ROM120c、外部メモリ120dを含む。RAM120b、ROM120c、外部メモリ120d、通信回路121、制御信号生成部122、インターフェイス125は、システムバス120hを介して、CPU120aに接続されている。
制御ユニット101は、本発明の安全着陸可能領域識別システムの一例となるもので、後述の図3に示される安全着陸可能領域識別システム2の各部は、ROM120cや外部メモリ120dに記憶された各種プログラムが、CPU120a、RAM120b、ROM120c、外部メモリ120d、通信回路121、制御信号生成部122、スピードコントローラ123、インターフェイス125等を資源として使用することで実現される。
カメラ106は、無人航空機1の下部の適切な位置に取り付けられた映像を撮影するためのカメラである。カメラ106は、無人航空機1の飛行中、それの撮影範囲の画像のデータを取得し、取得された画像は、後述の記憶部221に記憶される。画像は、典型的には一連の静止画像からなる動画の画像である。
飛行位置センサ107は、GPS(Global Positioning System)センサのような無人航空機1の飛行位置の座標を感知するナビゲーションのためのセンサである。飛行位置センサ107は、好適には、三次元的な座標を感知する。飛行位置センサ107は、主として、無人航空機1が飛行計画経路に沿って飛行する時の位置を制御するために使用される。
姿勢センサ109は、例えば6軸ジャイロ(加速度/角速度センサ)のような、無人航空機1の移動と傾きなどを検出するためのセンサであり、無人航空機1の飛行時の姿勢を制御するために使用される。
方位センサ111は、例えば磁気センサのような、飛行方向を制御するためのセンサである。
高度センサ113は、例えば気圧センサのような、無人航空機1の高度を検出するセンサであり、無人航空機1の飛行高度を制御するために使用される。
無人航空機1は、超音波センサのような距離センサを備えていてもよい。距離センサ115は、例えば超音波センサのような、障害物や地面との間の距離を測定し、障害物との衝突を避けたり、対地高度を精密に測定するためのセンサである。
アンテナ117は、無人航空機1を操縦したり制御するための情報や各種データを含む無線信号を受信したり、テレメトリ信号を含む無線信号を無人航空機1から送信するための空中線である。
通信回路121は、アンテナ117を通じて受信した無線信号から、無人航空機1のための操縦信号、制御信号や各種データなどを復調してCPU120aに入力したり、無人航空機1から出力されるテレメトリ信号などを搬送する無線信号を生成するための電子回路であり、典型的には無線信号処理ICである。なお、例えば、操縦信号の通信と、制御信号、各種データの通信とを別の周波数帯の異なる通信回路で実行するようにしてもよい。例えば、手動での操縦を行うためのコントローラ(プロポ)の送信器と950MHz帯の周波数で通信し、データ通信を2GHz帯/1.7GHz帯/1.5GHz帯/800MHz帯の周波数で通信するような構成を採ることも可能である。
制御信号生成部122は、CPU120aによって演算により得られた制御指令値データを、電圧を表わすパルス信号(PWM信号など)に変換する構成であり、典型的には、発振回路とスイッチング回路を含むICである。スピードコントローラ123は、制御信号生成部122からのパルス信号を、モータ102を駆動する駆動電圧に変換する構成であり、典型的には、平滑回路とアナログ増幅器である。図示していないが、無人航空機1は、リチウムポリマーバッテリやリチウムイオンバッテリ等のバッテリデバイスや各要素への配電系を含む電源系を備えている。
インターフェイス125は、CPU120a、飛行位置センサ107、姿勢センサ109、方位センサ111、高度センサ113、距離センサ115などの機能要素との間で信号の送受信ができるように信号の形態を変換することにより、それらを電気的に接続する構成である。なお、説明の都合上、図面においてインターフェイスは1つの構成として記載しているが、接続対象の機能要素の種類によって別のインターフェイスを使用することが通常である。また、接続対象の機能要素が入出力する信号の種類によってはインターフェイス125が不要な場合もある。また、図2において、インターフェイス125が媒介せずに接続されている情報処理ユニット120であっても、接続対象の機能要素が入出力する信号の種類によってはインターフェイスが必要となる場合もある。
図3は、本発明の1つの実施形態に係る安全着陸可能領域識別システムの機能構成を示す図である。安全着陸可能領域識別システム2は、飛行制御部201、緊急事態検出部203、緊急着陸必要度決定部205、着陸候補部分領域設定部207、分類部209、安全着陸可能領域識別部211、着陸危険度設定部213、着陸危険度決定部215、着陸コスト決定部217、着陸最適部分領域決定部219、記憶部221を備える。
飛行制御部201は、操作者からの操縦信号(非自律飛行時)や飛行計画経路データ(自律飛行時)などに基づいて無人航空機1の飛行を適切に制御する。具体的には、飛行制御用の各種センサから得られる情報により無人航空機1の姿勢、速度等を判断し、飛行位置センサ107から得られる情報により無人航空機1の現在の飛行位置などを判断し、操縦信号、飛行計画経路、速度制限、高度制限等の目標値と比較することによりCPU120aで各ロータ103に対する制御指令値を演算し、制御指令値を示すデータを制御信号生成部122に出力する。制御信号生成部122は、その制御指令値を電圧を表わすパルス信号に変換して各スピードコントローラ123に送信する。各スピードコントローラ123は、そのパルス信号を駆動電圧へと変換して各モータ102に印加し、これにより各モータ102の駆動を制御して各ロータ103の回転数を制御することにより無人航空機1の飛行が制御される。
ここで、飛行計画経路データは、無人航空機1の三次元(緯度、経度、高度)の飛行計画経路を表すデータであり、典型的には、飛行計画経路上に存在する一連の複数のウェイポイントの集合のデータである。飛行計画経路は、典型的には、それらの複数のウェイポイントを順番に結んだ直線の集合であるが、ウェイポイントの所定範囲内においては所定の曲率の曲線とすることもできる。好適には、飛行計画経路の特定のウェイポイントの近傍に目標位置が存在すると良い。そのウェイポイントには、それを通過後に目標位置に向かう旨の情報が付加される。そのウェイポイントは、飛行計画経路の終点(折り返し点)とすることもできる。なお、あるウェイポイントを目標位置とすることもできる。この場合、そのウェイポイントのデータには、それが目標位置である旨の情報が付加される。飛行計画経路データは、複数のウェイポイントにおける飛行速度を定めるデータを含んでいてもよい。飛行計画経路データは、典型的には自律飛行において飛行計画経路を定めるために使用されるが、非自律飛行において飛行時のガイド用として使用することもできる。飛行計画経路データは、典型的には、飛行前に無人航空機1に入力されて記憶される。
緊急事態検出部203は、無人航空機1に関して緊急事態が生じていること、及びその緊急事態の種類(例えば、プロペラの喪失、地上からの制御不能)を検出する。
緊急着陸必要度決定部205は、緊急事態検出部203によって検出された緊急事態の種類に応じた、緊急着陸の必要度を決定する。
着陸候補部分領域設定部207は、着陸候補領域の画像3内に複数の着陸候補部分領域33を設定する。
分類部209は、入力された画像を「着陸可」又は「着陸不可」の2つのクラスに分類する。ここで、「着陸不可」の画像は、画像内に、樹木、自動車、電線、建物、道路、線路、人、動物等の障害物が含まれる画像であり、「着陸可」の画像は、そのような障害物が含まれない画像である。
図4は、本実施形態に係る分類部209の構成の一例を示す図である。分類部209は、入力された画像に含まれる特徴量を抽出する特徴抽出器2091と、抽出された特徴量を識別・分類する識別器2093とから構成される。本実施形態においては、分類部209は、畳み込みニューラルネットワークである。分類部の構成はこれに限定されるものではなく、特徴量としては輝度値やエッジ、勾配などあらかじめ定めた指標を用いて、ベイズ分類やk近傍法、サポートベクターマシン、強化学習などにより分類を行う構成としてもよい。
特徴抽出器2091は、入力層2091iと、複数の畳み込み層2091cとプーリング層2091pから構成されている(図4では、簡単のため畳み込み層2091c及びプーリング層2091pをそれぞれ1つのみ示している)。
畳み込み層2091cは、入力画像に対して所定のサイズの二次元フィルタを畳み込んだ上で活性化関数を適用し、畳み込み層出力として特徴マップを生成する。活性化関数としてはReLU(Rectified linear unit)、シグモイド関数、tanh関数、マックスアウト等を用いることができる。畳み込み層によって、入力画像の一部をぼかしたりエッジを強調したりすることで局所的な特徴を得ることができる。
次のプーリング層では、畳み込み層が生成した特徴マップに対して所定のサイズの領域で最大値プーリングを適用し、プーリング層出力を生成する。プーリングの手法としては平均値プーリング、Lpプーリング等を用いてもよい。プーリング層によって特徴マップは縮小され、画像内の特徴の微小な位置変化に対して頑健性を得ることができる。
識別器2093は全結合層2093fおよび出力層2093oから構成されている。特徴抽出器2091からの出力が全結合層2093fに入力される。
そして、全結合層2093fからの出力が、出力層2093oに入力され、出力層2093oは、全結合層からの出力に基づいて、例えばSoftmax関数により「着陸可」と「着陸不可」のそれぞれのクラスの尤度を求め、尤度が大きい方のクラスを出力とすることにより、入力された画像が「着陸可」又は「着陸不可」のいずれのクラスであるかのクラス分類結果を出力する。
畳み込み層の二次元フィルタおよび全結合層の重みとバイアスといったネットワークパラメータを、後述のような学習により更新し、入力画像が「着陸可」と「着陸不可」のいずれのクラスであるかの分類が行えるように構成される。
本実施形態の畳み込みニューラルネットワークにおいては教師あり学習を行うが、その学習処理は以下のように行う。学習データとしては、所定のサイズに正規化した複数の入力画像と、各入力画像が「着陸可」又は「着陸不可」のいずれのクラスであるかのラベルを用意しておく。入力画像としては、所定の高度において撮影された、所定のサイズの地上の画像を用いることができる。本実施形態においては、無人航空機の通常の巡航状態の飛行時の高度(例えば地上20m~100m)のうちの所定範囲の高度において撮影された、所定のサイズの地上の画像を後述のように144分割した画像を用いる。学習は、例えば、入力画像に対して得られた分類結果と学習データとして用意したラベルの誤差が小さくなるよう、誤差逆伝播法を用いて畳み込み層の二次元フィルタおよび全結合層の重みとバイアスを更新することで行う。以上の処理を学習データとして用意したすべての入力画像に対して行うことで学習が完了する。このようにして、学習済みの畳み込みニューラルネットワークが準備される。なお、より正確な分類を行うために、複数の高度に対応する学習データセットを準備し、それぞれの学習データセットに対応した畳み込みニューラルネットワークを準備してもよい。
安全着陸可能領域識別部211は、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に基づいて、安全に着陸できる領域である安全着陸可能領域を識別する。例えば、複数の着陸候補部分領域から、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域、及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に対して所定の条件を満たす、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域を除いた着陸候補部分領域を、安全に着陸できる領域である安全着陸可能領域と識別する。
着陸危険度設定部213は、「着陸不可」に分類された着陸候補領域である着陸不可領域、安全着陸可能領域、及びそれら以外の着陸候補領域であるニュートラル領域に対して、それぞれ対応する着陸危険度を設定する。
着陸危険度決定部215は、着陸候補領域31内の複数の部分領域35の各々の着陸危険度を決定する。
着陸コスト決定部217は、複数の部分領域35の各々についての、無人航空機の位置から部分領域35に着陸するまでの必要コストを決定する。
着陸最適部分領域決定部219は、着陸危険度設定部213により決定された複数の部分領域35の各々の着陸危険度と、緊急着陸必要度決定部205により決定された緊急着陸の必要度に基づいて重み付けされた、部分領域35に着陸するまでの必要コストに基づいて、複数の部分領域35から着陸最適部分領域を決定する。
記憶部221は、各種データや各種プログラムを記憶する。
以上のシステム構成を前提に、本発明の1つの実施形態に係る安全着陸可能領域識別システムの安全着陸可能領域識別処理の例を図1~7を参照して、以下に説明する。図5A及び図5Bは、本発明の1つの実施形態に係る安全着陸可能領域識別システムの安全着陸可能領域識別処理の例のフローチャートである。図6は、着陸候補領域の画像の一例を示す図である。図7は、図6の着陸候補領域において識別された着陸不可領域、安全着陸可能領域、ニュートラル領域を示す図である。
無人航空機1飛行前の事前準備として、適切な飛行計画経路を作成し、飛行計画経路上に存在する一連の複数のウェイポイントの集合を飛行計画経路データとして記憶部221に記憶させておく。飛行計画経路データは、それぞれのウェイポイントにおける高度あるいは対地高度の情報を含むこともできる。無人航空機1飛行計画経路データを記憶部221に記憶させる際には、それらを無線信号で無人航空機1に送信し、アンテナ108及び通信回路121を経由して情報処理ユニット120に読み込ませると好適である。無人航空機1が他の適当なインターフェイスを有している場合、そのインターフェイスを経由して無人航空機1の情報処理ユニット120に読み込ませてもよい。
飛行前の事前準備が完了すると、飛行制御部201により飛行計画経路に沿った自律飛行制御が行われる。すなわち、飛行制御部201は、記憶部221から飛行計画経路データを読み出し、それによって定められる飛行計画経路に沿って目標位置に飛行するように無人航空機1を制御する(ステップS101)。具体的には、飛行計画経路データで定められるウェイポイントをその順番に経由して飛行するように無人航空機1の飛行方向及び高度を制御する。飛行計画経路は好適には目標となる飛行速度のデータを含んでおり、無人航空機1は、その飛行速度で飛行計画経路に沿って飛行するように制御される。飛行制御部201は、飛行時に、ユーザからの手動の操作を受け付けて非自律飛行を実行させてもよい。この場合、飛行計画経路はガイド用として使用することになり、例えば、手動の操作が終了したときに無人航空機1を飛行計画経路上に復帰させることなどができる。
飛行中に、緊急事態検出部203が、情報処理ユニット120に入ってくる各種の信号に基づいて、無人航空機1に関して緊急事態が生じていること、及びその緊急事態の種類(例えば、プロペラの喪失、地上からの制御不能)を検出すると(S103)、緊急着陸必要度決定部205は、緊急着陸の必要度を決定する。具体的には、緊急事態検出部203によって検出された緊急事態の種類に応じた、緊急着陸の必要度を決定する(S105)。緊急着陸の必要度は、例えば0、1、2の3段階で表され、緊急着陸の必要性が大きいものほど大きい値とする。例えば、プロペラの喪失は、地上からの制御不能よりも緊急着陸の必要性が大きく、緊急着陸の必要度は、プロペラの喪失に対しては2、地上からの制御不能に対しては1と決定する。緊急着陸の必要度は、予め記憶部221に記憶された緊急事態と緊急着陸の必要度が対応づけられたテーブルを参照して決定されてもよく、また、情報処理ユニット120に入ってくる各種信号の大きさによって決定されてもよく、その他適切な手法により決定されることができる。
続いて、着陸候補部分領域設定部207が、着陸候補領域の画像3内に複数の着陸候補部分領域33を設定する。具体的には、カメラ106により無人航空機1の下方、すなわち地上が撮像され、記憶部221に記憶されているが、緊急事態検出部203が緊急事態を検出した時点又はその他の検出時点に関連する適切な時点で撮像された地上の領域を、緊急着陸のための着陸候補領域とする。着陸候補部分領域設定部207は、撮像された着陸候補領域の画像3を、着陸候補部分領域である矩形のタイル33に分割し、各タイル33を着陸候補部分領域として設定する(S107)。本実施形態においては、一例として、着陸候補領域を縦に12分割、横に12分割した計144個の同じ形状の矩形のタイルに分割したものが、着陸候補部分領域として設定される。設定される着陸候補部分領域は、これに限定されるものではなく、任意の形状や大きさとすることができる。また、着陸候補領域のすべての分割領域を着陸候補部分領域として設定するのではなく、設定された複数の着陸候補部分領域が着陸候補領域の一部を構成するようなものとすることができる。
着陸候補領域の画像が取得された高度が、学習データが取得された高度と大きく異なる場合は、着陸候補領域の画像を拡大して所定の大きさの領域を切り出すか、又は縮小を行う等適宜調整し、着陸候補領域の画像が、学習データが取得された高度に対応する画像となるようにしてもよい。また、カメラ106としてズーム撮影可能なカメラを用いて、着陸候補領域の画像取得時に、学習データが取得された高度に対応する画像となるように適宜調整するようにしてもよい。
図6は、着陸候補領域である公園の一部の画像3の一例を示す図である。上述のように、着陸候補部分領域33は着陸候補領域31が144個に分割されたものである。着陸候補領域31の下部には建物41が建っている。また、建物41の前及び着陸候補領域31の左半分には、樹木43が植生している。着陸候補領域31の右上には芝生45が広がっている。芝生45と樹木43の間には道47があり、人49が道47を歩いている。
次いで、タイル33の各々が、分類部209である畳み込みニューラルネットワークに入力され、畳み込みニューラルネットワークが、タイル33の各々を「着陸可」又は「着陸不可」の2つのクラスに分類する(S109)。
安全着陸可能領域識別部211は、「着陸不可」に分類されたタイル33、及び「着陸可」と分類されたタイル33のうち、「着陸不可」と分類されたタイル33に隣接するタイル33を除いたタイルで構成される1つ又は複数の領域を、安全に着陸できる領域である安全着陸可能領域303と識別する(S111)。「着陸可」と分類されたタイルから除かれるタイルは、「着陸不可」と分類されたタイルに隣接するタイルに限定されるものではなく、「着陸不可」に分類されたタイルに対して所定距離の範囲内にあるタイル等の「着陸不可」に分類されたタイルに対して所定の条件を満たすタイルとすることができる。安全着陸可能領域の識別手法はこれに限定されるものではなく、「着陸可」に分類されたタイル及び「着陸不可」に分類されたタイルに基づいて、安全着陸可能領域を識別する任意の適切な手法とすることができる。例えば、「着陸可」と分類されたタイル自体で構成される1つ又は複数の領域を安全着陸可能領域と識別してもよい。また、予め安全に着陸可能であることが分かっている領域や着陸不可であることが分かっている領域が記憶部221に記憶されている等の場合に、その情報を参照して、安全着陸可能領域を識別してもよい。
着陸危険度設定部213は、「着陸不可」に分類された着陸候補領域である着陸不可領域、安全着陸可能領域、及びそれら以外の着陸候補領域であるニュートラル領域に対して、それぞれ対応する着陸危険度を設定する(S113)。具体的には、着陸危険度は、例えば0、1、2の3段階で表され、着陸の危険度が大きいものほど大きいとする。本実施形態においては、着陸危険度設定部213は、着陸不可領域、安全着陸可能領域、及びニュートラル領域に対して、それぞれ着陸危険度2、着陸危険度0、着陸危険度1を設定する。図7は、図6の着陸候補領域において識別された着陸不可領域301、安全着陸可能領域303、ニュートラル領域305を示す図である。
着陸危険度決定部215は、着陸候補領域31内の複数の部分領域35の各々の着陸危険度を、ステップS113で着陸危険度設定部213により設定された各領域に対応する着陸危険度を参照して決定する(S115)。本実施形態では、複数の部分領域35は、タイル33よりも小さい正方形状の領域であり、着陸候補領域31が、そのようなタイル33よりも小さい正方形状の領域に分割されたものである。複数の部分領域35は、これに限定されるものではなく、任意の形状や大きさとすることができる。また、着陸候補領域のすべての分割領域を部分領域とするのではなく、部分領域が着陸候補領域の一部を構成するようなものとすることができる。着陸候補部分領域を部分領域として、着陸危険度決定部を省略してもよい。部分領域は、地点と呼べるほどの微少領域とすることもできる。
着陸コスト決定部217は、複数の部分領域35の各々についての、上記の着陸候補領域31を撮像した時点又はその他の適切な時点の無人航空機1の位置から部分領域35に着陸するまでの必要コストを決定する(S117)。本実施形態では、着陸候補領域31を撮像した時点又はその他の適切な時点の無人航空機の位置から部分領域35に着陸するまでの必要コストは、
Figure 0007492718000001
で表されるものであり、ここで、
Figure 0007492718000002
は、部分領域35の代表位置、
Figure 0007492718000003
は、無人航空機1の姿勢、
Figure 0007492718000004
は、上記の着陸候補領域31を撮像した時点又はその他の適切な時点の無人航空機の位置から部分領域35の代表位置
Figure 0007492718000005
までの距離(部分領域35の代表位置の高さが不明な場合は、部分領域35が平地と仮定)である。
着陸最適部分領域決定部215は、ステップS117で決定された複数の部分領域35の各々の着陸危険度と、ステップS105で決定された緊急着陸の必要度に基づいて重み付けされた、部分領域35に着陸するまでの必要コストに基づいて、複数の部分領域35から着陸最適部分領域を決定する(S119)。具体的には、下記の式で表されるコスト関数
Figure 0007492718000006
を最小とする部分領域35を着陸最適部分領域として決定する。
Figure 0007492718000007
ここで、
Figure 0007492718000008
は、その代表位置が
Figure 0007492718000009
である部分領域35の着陸危険度、v(u)は、緊急着陸の必要度uに基づく重みである。着陸コストの決定手法はこれに限定されるものではなく、他の任意の適切な手法とすることができる。
飛行制御部201は、決定された着陸最適部分領域の代表地点の方向に向って無限遠のウェイポイントを設定し、無人航空機1を直線的に着陸最適部分領域へ移動させる。決定された着陸最適部分領域の代表地点を次のウェイポイントと設定した場合、その設定したウェイポイントと実際の代表地点がずれていたときには、無人航空機1が空中で止まってしまう等の不都合が生じ得るところ、代表地点の方向に向って無限遠のウェイポイントを設定して無人航空機1を移動させることにより、そのような不都合を回避することができる。
本実施形態の実施例として、計算実験を行ったところ、学習中の正解率が約86%と高正解率を達成した。計算実験の条件は以下の通りである。
学習用画像は、無人航空機が高度25~30mで飛行中に撮影した1920×1080画素の画像を、上記実施形態のように144分割した画像を64×64画素に正規化したものを用いた。学習用画像の数は5000枚で、その内訳は、「着陸可」の画像が2600枚、「着陸不可」の画像が2400枚であった。
畳み込みニューラルネットワークは、入力層-畳み込み層-プーリング層-畳み込み層-畳み込み層-プーリング層-畳み込み層-畳み込み層-プーリング層-全結合層-出力層の11層構成であった。畳み込み層では、3×3画素の重みフィルタを用い、活性化関数はReLUを用いた。各プーリング層においては、2×2画素領域の最大値プーリングを用いた。全結合層では、Softmax関数を用いて各分類の尤度を求めた。各層における入力と出力のチャンネル数は以下の表1のとおりであった。
Figure 0007492718000010
本実施形態によれば、着陸候補領域の画像における障害物がどのような物体であるかを識別するのではなく、着陸候補領域の部分領域である着陸候補部分領域の複数の各々について、障害物が含まれそうであるか否かを基準として、「着陸可」又は「着陸不可」のいずれかに複数の着陸候補部分領域を分類することに基づいて、安全に着陸することができる領域を識別するので、安全着陸可能領域の識別のための計算が簡単化され、無人航空機が安全に着陸することができる領域を識別するための計算負荷を小さくすることができる。そして、計算負荷が小さくすることができるので、計算負荷の大きい計算が可能な計算機を搭載することが難しい無人航空機に、安全着陸可能領域の識別システムを搭載することができる。
本実施形態によれば、緊急事態が生じた場合に、着陸の安全性のみで着陸最適領域を決定するのではなく、緊急着陸の必要度により基づいて重み付けされた着陸候補部分領域に着陸するまでの必要コストも考慮して着陸最適領域を決定するので、最も安全ではないもののある程度安全で且つ着陸に必要なコストが小さい部分領域を着陸最適部分領域として決定することができ、例えば、ある程度安全な部分領域に短時間で着陸することができる。
上記実施形態は、飛行中に緊急事態が生じた場合に、安全着陸可能領域を識別し、更には着陸最適部分領域を決定するものであったが、着陸目標地点の近傍において緊急事態が生じていない場合(この場合、
Figure 0007492718000011
は、ゼロであり、
Figure 0007492718000012
となる)でも、安全に着陸するための、安全着陸可能領域の識別、更には着陸最適部分領域の決定にも適用可能であることは当業者に明らかであろう。
また、上記実施形態は、無人航空機の実際の飛行時に、安全着陸可能領域を識別し、更には着陸最適部分領域を決定するものであったが、無人航空機が実際の飛行時か否かにかかわらず、例えば無人航空機の飛行シミュレーションにおいて、安全着陸可能領域を識別し、更には着陸最適部分領域を決定する場合にも適用可能であることは当業者に明らかであろう。
また、上記実施形態は、飛翔体として無人航空機を例として説明したが、他の任意の適切な飛翔体についても適用可能であることは当業者に明らかであろう。
以上、本発明について、例示のためにいくつかの実施形態に関して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変形及び修正を行うことができることは、当業者に明らかであろう。
1 無人航空機
101 制御ユニット
102 モータ
103 ロータ
104 アーム
105 着陸脚
106 カメラ
107 飛行位置センサ
109 姿勢センサ
111 方位センサ
113 高度センサ
115 距離センサ
117 アンテナ
120 情報処理ユニット
120a CPU
120b RAM
120c ROM
120d 外部メモリ
120h システムバス
121 通信回路
122 制御信号生成部
123 スピードコントローラ
125 インターフェイス
2 安全着陸可能領域識別システム
201 飛行制御部
203 緊急事態検出部
205 緊急着陸必要度決定部
207 着陸候補部分領域設定部
209 分類部
2091 特徴抽出器
2091i 入力層
2091c 畳み込み層
2091p プーリング層
2093 識別器
2093f 全結合層
2093o 出力層
211 安全着陸可能領域識別部
213 着陸危険度設定部
215 着陸危険度決定部
217 着陸コスト決定部
219 着陸最適部分領域決定部
221 記憶部
3 着陸候補領域の画像
31 着陸候補領域
33 着陸候補部分領域
35 部分領域
301 着陸不可領域
303 安全着陸可能領域
305 ニュートラル領域
41 建物
43 木
45 芝生
47 道
49 人

Claims (23)

  1. 着陸候補領域の画像内に複数の着陸候補部分領域を設定する着陸候補部分領域設定部と、
    機械学習により、前記複数の着陸候補部分領域の各々を、前記着陸候補部分領域内に障害物が含まれそうであるか否かを基準として、「着陸可」又は「着陸不可」のいずれかに分類する分類部と、
    「着陸可」に分類された着陸候補部分領域及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に基づいて、安全に着陸できる領域である安全着陸可能領域を識別する安全着陸可能領域識別部と、
    を備えるシステム。
  2. 前記安全着陸可能領域識別部は、前記複数の着陸候補部分領域から、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域、及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に対して所定の条件を満たす、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域を除いた着陸候補部分領域を、前記安全着陸可能領域と識別する請求項1に記載のシステム。
  3. 前記所定の条件は、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に近接することである請求項2に記載のシステム。
  4. 前記着陸候補部分領域設定部は、前記着陸候補領域の画像を複数のタイルに分割する請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. 前記着陸候補領域の画像は、無人航空機から撮像された画像である請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記「着陸不可」に分類された領域、前記安全に着陸できる領域に対応する領域、及びそれら以外の領域に対して、それぞれ対応する着陸危険度を設定する着陸危険度設定部を更に備える請求項1~5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 着陸候補領域内の複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定するためのシステムであって、
    前記複数の部分領域の各々の着陸危険度を決定する着陸危険度決定部と、
    前記複数の部分領域の各々についての、無人航空機の位置から前記部分領域に着陸するまでの必要コストを決定する着陸コスト設定部と、
    緊急着陸の必要度を決定する緊急着陸必要度決定部と、
    前記複数の部分領域の各々の前記着陸危険度と、前記複数の部分領域の各々についての、前記緊急着陸の必要度に基づいて重み付けされた前記部分領域に着陸するまでの必要コストに基づいて、前記複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定する着陸最適部分領域決定部と、
    を含むシステム。
  8. 請求項7に記載のシステムが請求項6に記載のシステムを含み、前記複数の部分領域の各々の着陸危険度は、請求項に記載のシステムの着陸危険度設定部による着陸危険度の設定により決定される請求項に記載のシステム。
  9. 前記無人航空機の位置から前記部分領域に着陸するまでの必要コストは、前記無人航空機の姿勢、及び前記無人航空機の位置から前記部分領域までの距離の少なくとも1つに基づくものである請求項7又は8に記載のシステム。
  10. 前記無人航空機の位置は、前記無人航空機の現在位置である請求項7~9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載のシステムを搭載した無人航空機。
  12. コンピュータにより実行される方法であって、
    着陸候補領域の画像内に複数の着陸候補部分領域を設定するステップと、
    機械学習により、前記複数の着陸候補部分領域の各々を、前記着陸候補部分領域内に障害物が含まれそうであるか否かを基準として、「着陸可」又は「着陸不可」のいずれかに分類するステップと、
    「着陸可」に分類された着陸候補部分領域及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に基づいて、安全に着陸できる領域である安全着陸可能領域を識別するステップと、
    を含む方法。
  13. 前記安全着陸可能領域を識別するステップは、前記複数の着陸候補部分領域から、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域、及び「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に対して所定の条件を満たす、「着陸可」に分類された着陸候補部分領域を除いた着陸候補部分領域を、前記安全着陸可能領域と識別するステップである請求項12に記載の方法。
  14. 前記所定の条件は、「着陸不可」に分類された着陸候補部分領域に近接することである請求項13に記載の方法。
  15. 前記着陸候補領域の画像内に複数の着陸候補部分領域を設定するステップは、前記着陸候補領域の画像を複数のタイルに分割するステップである請求項12~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記着陸候補領域の画像は、無人航空機から撮像された画像である請求項12~14のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記「着陸不可」に分類された領域、前記安全に着陸できる領域に対応する領域、及びそれら以外の領域に対して、それぞれ対応する着陸危険度を設定するステップを更に含む請求項12~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 着陸候補領域内の複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定するためのコンピュータにより実行される方法であって、
    前記複数の部分領域の各々の着陸危険度を決定するステップと、
    前記複数の部分領域の各々についての、無人航空機の位置から前記部分領域に着陸するまでの必要コストを決定するステップと、
    緊急着陸の必要度を決定するステップと、
    前記複数の部分領域の各々の前記着陸危険度と、前記複数の部分領域の各々についての、前記緊急着陸の必要度に基づいて重み付けされた前記部分領域に着陸するまでの必要コストに基づいて、前記複数の部分領域から着陸最適部分領域を決定するステップと、
    を含む方法。
  19. 前記複数の部分領域の各々の着陸危険度は、請求項17に記載の方法による着陸危険度の設定により決定される請求項18に記載の方法。
  20. 前記無人航空機の位置から前記部分領域に着陸するまでの必要コストは、前記無人航空機の姿勢、及び前記無人航空機の位置から前記部分領域までの距離の少なくとも1つに基づくものである請求項18又は19に記載の方法。
  21. 前記無人航空機の位置は、前記無人航空機の現在位置である請求項18~20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 請求項12~21のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  23. 請求項22に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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