JP7477392B2 - サーバ装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、チャットルームを利用してユーザとコミュニケーションを行うオペレータを支援するためのサーバ装置およびプログラムに関する。
従来、事業者のサービスを利用するユーザが、事業者のオペレータに問合せを行う方法として、電話による問い合わせと電子メールによる問い合わせとが知られている。電話による問い合わせでは、オペレータが他のユーザとの電話が終了するまでユーザが待つ必要があり、ユーザの待ち時間が長くなりやすい。また、電子メールは、既読を確認できないなど、リアルタイムでのやり取りには適切ではない。
これに対して、従来、Webブラウザ上で動作するWebチャットを提供する情報処理システムが知られている(例えば、特許文献1)。また、Webチャットとは別に、アプリ提供会社のサーバ装置にアカウント登録されたユーザ間でメッセージをリアルタイムにやり取りできるログイン制チャットアプリ(メッセージングアプリ)が知られている(例えば、特許文献2)。ここで、本開示では、「Webチャット」とは、ブラウザ上で動作するとともに、ユーザによるログインが不要なチャットシステムを意味するものとする。また、本開示では、「ログイン制チャット」とは、ユーザによるログインが必要なチャットシステムを意味するものとする。
上記のようなWebチャットやログイン制チャットアプリでは、オペレータはユーザに対して迅速にメッセージを送信することができるので、電話による問い合わせに比べて、ユーザの待ち時間を低減することが可能となる。そして、上記のようなWebチャットやログイン制チャットアプリでは、既読を確認できる機能などにより、電子メールよりもよりリアルタイムに、オペレータはユーザに対応することが可能となる。
特許第6510379号公報 特許第6095790号公報
ここで、事業者は、ユーザと簡易なやり取りを行う場合には、Webチャットを用い、担当者を引継ぐ場合や日をまたいでユーザとのやり取りを行う場合には、ログイン制チャットを用いる。Webチャットを用いれば、ユーザに対してアカウントの登録等を要求することなく、Webチャット上で顧客対応を行うことができる。しかしながら、Webチャットでは、ユーザを識別することができないため、簡易な問合せ対応に限られる。一方、ログイン制チャットは、ユーザによるログインにより、ユーザを特定した状態でチャットを行うことができる。この結果、ユーザにはログインやユーザ登録の手間をしいるものの、担当者を引き継いだり、日をまたいでユーザとのやり取りを行う場合でも、事業者は、継続してユーザに応対することが可能となる。
Webチャットおよびログイン制チャットは、それぞれに上記のような利点があるため、ユーザの問合せ内容や手続き内容の難易度に応じて、使い分けされることが考えられる。しかしながら、Webチャットとログイン制チャットとの両方を管理するシステム(サーバ装置およびプログラム)は、従来、存在しない。このため、Webチャットとログイン制チャットとは、別々に管理される。この場合、例えば、Webチャットにおいて対応していたユーザが、ログイン制チャットにおいて対応することになった場合、ユーザの情報がWebチャットとログイン制チャットとで共有されていないので、オペレータは、円滑にWebチャットの内容を引継いで、ログイン制チャットにおいて対応することができない。この結果、事業者の運用負担(例えば、運用コスト)および管理負担(例えば、管理コスト)が増大するという問題点がある。特に、Webチャットとログイン制チャットとを別々に管理されている場合には、Webチャットにおいてユーザからヒアリングした内容を、ログイン制チャットにおいて改めてヒアリングする必要がある。このため、ユーザは、何度も受け付け内容または問合せ内容をオペレータに伝える手間が生じる。そこで、Webチャットとログイン制チャットとの両方を管理することが可能なサーバ装置およびプログラムを提供することが望まれている。
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、Webチャットとログイン制チャットとの両方を管理することにより、運用負担、管理負担およびユーザの手間を軽減することが可能なサーバ装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、以下に開示する、第1の局面によるサーバ装置は、ユーザがログインすることなく、当該ユーザが参加可能なWebチャットルームを提供するWebチャット提供部と、ユーザがログインすることにより、当該ユーザが参加することが可能なログイン制チャットルームを提供するログイン制チャット提供部と、Webチャットルームまたは前記ログイン制チャットルームのいずれかに、ユーザを誘導する誘導制御部と、を備える。
第2の局面によるプログラムは、サーバ装置のプロセッサに、ユーザがログインすることなく当該ユーザが参加可能なWebチャットルームを提供する処理と、ユーザがログインすることにより当該ユーザが参加することが可能なログイン制チャットルームを提供する処理と、Webチャットルームまたはログイン制チャットルームのいずれかに、ユーザを誘導する処理と、を実行させる。
上記第1および第2の局面の構成によれば、Webチャットとログイン制チャットとの両方を管理することにより、運用負担、管理負担およびユーザの手間を軽減することが可能なサーバ装置およびプログラムを提供することができる。
図1は、一実施形態におけるチャット管理システムの処理の概要を説明するための図である。 図2は、一実施形態におけるチャット管理システムのユーザの誘導の処理の概要を説明するための図である。 図3は、一実施形態におけるチャット管理システムの概要構成を示すブロック図である。 図4(a)は、一実施形態におけるサーバ装置の構成を示すブロック図である。図4(b)は、一実施形態における制御部の機能ブロック図である。 図5は、一実施形態におけるオペレータ端末の構成を示すブロック図である。 図6は、一実施形態におけるユーザ端末の構成を示すブロック図である。 図7(a)は、一実施形態におけるWebサイトの画面の例を示す図である。図7(b)は、一実施形態における公式アカウント画面の例を示す図である。 図8は、一実施形態におけるチラシの例を示す図である。 図9は、一実施形態におけるSMSの画面の例を示す図である。 図10(a)は、一実施形態におけるチャットBOTエンジンとのやり取りを示す画面の第1の例の図である。図10(b)は、図10(a)におけるチャットBOTエンジンの質問の手順を説明するための図である。 図11は、一実施形態におけるWebチャットルームの画面例を示す図である。 図12は、一実施形態におけるログイン制チャットルームの画面例を示す図である。 図13は、一実施形態における記憶部に記憶された権限情報の例を示す図である。 図14(a)は、一実施形態における導線定義の作成に関する一覧画面の例(追加前)を示す図である。図14(b)は、一実施形態における導線定義の作成に関する一覧画面の(追加後)を示す図である。 図15は、一実施形態における導線定義の作成に関する詳細画面の例を示す図である。 図16(a)は、一実施形態における入力フォームの作成・編集に関する一覧画面の例(追加前)を示す図である。図16(b)は、一実施形態における入力フォームの作成・編集に関する一覧画面の(追加後)を示す図である。 図17は、一実施形態における入力フォームの作成・編集に関する詳細画面の例を示す図である。 図18は、一実施形態におけるルーム間移行に関する表示部の表示の例を示す図である。 図19(a)は、一実施形態における利用の承認に関する処理を説明するための図である。図19(b)は、一実施形態におけるアカウント承認に関する処理を説明するための図である。 図20は、一実施形態におけるオペレータ端末の表示部の一部に表示される通知の画面の例を示す図である。 図21は、一実施形態におけるタッチパネルに表示される通知に関する処理を説明するための図である。 図22(a)は、一実施形態における入力フォームAの内容(入力前)を説明するための図である。図22(b)は、一実施形態における入力フォームAの内容(入力後)を説明するための図である。 図23は、一実施形態における入力フォームCによるカメラの起動の承認に関して説明するための図である。 図24(a)は、一実施形態における入力フォームCによるカメラの自動起動を説明するための図である。図24(b)は、入力フォームCにおいて複数枚の撮影画像が要求される場合の例の図である。 図25は、一実施形態におけるチャット管理システムの制御処理(導線定義の作成・変更に関する処理)を示すフロー図である。 図26は、一実施形態におけるチャット管理システムの制御処理(ユーザの誘導に関する処理)を示すシーケンス図である。 図27は、一実施形態の第1変形例によるチャット管理システムの画面例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。また、以下の説明において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、実施形態および変形例に記載された各構成は、適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。また、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。
[チャット管理システムの概要]
図1は、本実施形態におけるチャット管理システム100の処理の概要を説明するための図である。チャット管理システム100は、WebチャットルームR1と、ログイン制チャットルームR2との両方を管理する機能を有する。
また、本開示では、「Webチャットルーム」を、ユーザ端末30のブラウザ上で動作するとともに、ユーザによるログインが不要なチャットルーム(チャットシステム)を意味するものとして記載している。また、本開示では、「ログイン制チャットルーム」を、ユーザによるログインが必要なチャットルーム(チャットシステム)を意味するものとして記載している。また、WebチャットルームR1およびログイン制チャットルームR2は、後述するアプリ提供会社が提供するアプリ上のブラウザおよび外部のブラウザ(safari、firefox、Chrome、Edgeなど)の少なくとも一方で動作する。
ここで、チャット管理システム100を運営する事業者は、ユーザに商品や役務を提供する会社である。ここに開示するチャット管理システムは、例えば、金融系企業、保険会社等のように、ユーザの個人情報や資産情報等をユーザとやりとりする事業者に適しているが、事業者の業種はこれらに限定されず、様々な業種の事業者が本開示のチャット管理システムの運営主体となり得る。また、事業者は、営利企業に限られず、公共・公益団体でもよいし、学校法人、医療法人、宗教法人等であってもよい。なお、法人格のない各種団体や、官公庁等も事業者に含まれる。また、「機密性の高い情報」とは、不特定多数からのアクセスや第三者への開示が禁止されるべき、任意の情報を意味する。「機密性の高い情報」の例としては、これらに限定されないが、例えば、ユーザの個人情報(例えば、金融口座情報、収入額・支出額情報、免許証情報、住所・戸籍情報など)、ユーザと事業者との契約情報、営業秘密情報、技術情報、および、人または物の撮影画像などが挙げられる。また、「オペレータ」とは、チャット管理システム100のオペレータ端末20を操作する者である。「オペレータ」の一例は、事業者に対してユーザから連絡や問い合わせ等があったときに、その受付業務を行う受付担当者である。しかし、「オペレータ」は受付担当者に限らず、事業者においてユーザとコミュニケーションをとる機会があり、かつ、機密性の高い情報を取り扱う権限を有する全ての者(例えば、営業担当者等)を含む。また、「オペレータ」は事業者の従業員に限らず、事業者の代理店または業務委託先の従業員を含む。
本実施形態のチャット管理システム100では、チャットBOTエンジンは、導線定義に基づいて、ユーザをWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2への誘導する。なお、この導線定義は、チャット管理システム100を運営する事業者により、任意に変更・作成することが可能である。「導線定義」には、ユーザ端末30がチャットBOTエンジンにアクセスするためのURLと、ユーザに対して送信するメッセージと、メッセージに対するユーザからの回答結果に対応する誘導先となるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2の情報とが含まれる。言い換えると、「導線定義」には、チャットBOTエンジンにより送信されるメッセージおよび選択肢と、どの選択肢が選択された場合に、どのWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にユーザを誘導させるかが設定された情報とが含まれている。
図1に示すように、事業者のオペレータがオペレータ端末20を操作することにより、チャットBOTエンジンによるユーザのWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2への誘導手順である導線定義が生成される。ここで、「導線定義が生成される」とは、導線定義が新たに作成されること、または、導線定義が変更されることのいずれかである。言い換えると、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2においてユーザを受け付ける際の導線の内容(受付導線)が作成されるか変更される。
例えば、図2に示すように、オペレータ端末20が複数がある場合、複数のオペレータ端末20を、互いに区別して、オペレータ端末20a、20b、20c、20dおよび20eとする。例えば、オペレータ端末20a、20b、20c、20dおよび20eのうちの一部のオペレータ端末20aおよび20e(を操作するオペレータ)のみが、導線定義を作成することおよび内容の変更を行うことが許可されているとする。言い換えると、オペレータ端末20b~20d(を操作するオペレータ)は、導線定義を作成することおよび内容の変更を行うことが禁止される。また、チャットBOTエンジンは、例えば、ユーザによりアクセスされたURLに基づいて、記憶部12(図4参照)に記憶された導線定義を読み出すとともに、読み出された導線定義に沿って、ユーザに応対する。
サーバ装置10は、導線定義の各々のURL(Uniform Resource Locator)1、2、3および4を作成するとともに、オペレータ端末20aおよび20eに出力する。URL1~4は、それぞれ、導線定義の各々のリソースの位置を示す情報である。そして、図1に示すように、オペレータ端末20aまたは20eを操作するオペレータは、URL1~4を、事業者からユーザ端末30へのメール文中、事業者のWebサイト上、チャットアプリの事業者公式アカウント画面上、および、事業者のチラシ紙面上等の事業者の広告媒体上のユーザがアクセス可能な任意の位置に記載する。なお、「Webサイト上にURLを記載する」とは、WebサイトにURLにアクセスするためのコード(例えば、Java(登録商標)を用いる)を埋め込むことを意味している。以下の記載では、URL1~4を区別しない場合、単にURLとする。
事業者公式アカウント画面とは、チャットアプリ提供会社のアプリ提供会社サーバ装置200が管理するチャットアプリにおいて表示される、事業者の公式アカウントの画面である。URLは、直接、文字、数字または記号等により表示されてもよい(図9参照)。また、URLは、画面上にURLのリンクが関連付けられたアイコン(図7(a)および図7(b))やURLの情報を含むQRコード(登録商標)(図8参照)として表示されてもよい。また、「チャットアプリ」とは、コミュニケーションアプリ(メッセージ交換アプリ・チャットプラットフォームアプリ)である。チャットアプリ(コミュニケーションアプリ・メッセージ交換アプリ)とは、例えば、LINEアプリ、プラスメッセージ、フェイスブックメッセンジャー、インスタグラム(ダイレクトメール機能)、ツイッター(ダイレクトメール機能)、カカオトークなどであるが、本開示におけるチャットアプリは上記に限られない。
ユーザは、ユーザ端末30を用いて、URLにアクセスする。例えば、ユーザが事業者について興味を抱いて事業者に問合せまたは新規契約の申し込みを行う場合や、事業者からURLへのアクセスを依頼された場合に、ユーザは、ユーザ端末30を用いてURLにアクセスする。また、ユーザが事業者のサービスを利用しており、サービス内容(契約内容など)について事業者に問合せまたは内容変更を行う場合に、ユーザは、ユーザ端末30を用いてURLにアクセスする。
ユーザ端末30がURLにアクセスすると、チャットBOTエンジンがユーザに応対する。チャットBOTエンジンは、自動的に(オペレータによる手動操作なしで)質問および選択肢をユーザに提示する機能を有する。そして、チャットBOTエンジンは、ユーザによる回答結果に基づいて、さらに提示する選択肢を自動的に決定するように構成されている。そして、チャットBOTエンジンは、ユーザによる回答結果に基づいて、ユーザを誘導させるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2を決定する。
図2の例の場合、
チャットBOTエンジンは、ユーザ端末30がURL1にアクセスした場合、URL1に対応する導線定義に基づいて、WebチャットルームR1aをユーザの誘導先となるWebチャットルームR1として決定する。また、ユーザ端末30がURL2にアクセスした場合、URL2に対応する導線定義に基づいて、WebチャットルームR1bおよびログイン制チャットルームR2aのうちから、ユーザの誘導先となるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2を決定する。例えば、誘導先となるWebチャットルームR1がWebチャットルームR1bの場合、WebチャットルームR1bにおいて、オペレータ端末20bを操作するオペレータとユーザとがチャットを行う。このように、ユーザは、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2に誘導される。
また、チャットBOTエンジンは、ユーザ端末30がURL3にアクセスした場合、URL3に対応する導線定義に基づいて、ログイン制チャットルームR2bをユーザの誘導先となるログイン制チャットルームR2として決定する。また、チャットBOTエンジンは、ユーザ端末30がURL4にアクセスした場合、URL4に対応する導線定義に基づいて、WebチャットルームR1cをユーザの誘導先となるWebチャットルームR1として決定する。その後、オペレータがユーザとの対応において日をまたいで対応する必要が生じた場合やオペレータの引継ぎが必要になった場合には、WebチャットルームR1cからログイン制チャットルームR2cにユーザを誘導させる。なお、チャットBOTエンジンは、導線定義に基づいて、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2に誘導する必要がないと判断した場合、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にユーザを誘導せずに、ユーザとのやり取りを終了させる。
上記の構成によれば、チャット管理システム100によりWebチャットルームR1とログイン制チャットルームR2との両方を管理することができる。この結果、事業者の運用負担および管理負担を低減することができる。そして、オペレータによる操作に応じて、WebチャットルームR1からログイン制チャットルームR2にユーザを容易に誘導することができるので、Webチャットにおいてユーザからヒアリングした内容を、ログイン制チャットにおいて改めてヒアリングする必要がない。このため、ユーザは、何度も受け付け内容または問合せ内容をオペレータに伝える手間がなくなる。
[チャット管理システムの各部の構成]
図3は、本実施形態におけるチャット管理システム100の概略構成を示すブロック図である。チャット管理システム100は、ネットワークNを介して、ユーザのWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2への誘導、WebチャットルームR1およびログイン制チャットルームR2の管理を行うシステムである。なお、ネットワークNは、例えば、インターネットであるが、電話回線網を用いてもよい。
また、チャット管理システム100は、サーバ装置10と、複数のオペレータ端末20とを含む。サーバ装置10は、ネットワークNを介して、複数のオペレータ端末20と複数のユーザ端末30との各々に通信可能に構成されている。サーバ装置10と複数のオペレータ端末20と複数のユーザ端末30とは、それぞれ、ネットワークNを介して、チャット管理システム100に対して外部に設けられ、上記アプリ提供会社が提供するアプリ提供会社サーバ装置200と通信可能に構成されている。
ここで、サーバ装置10は、本開示では、事業者が物理的に占有するものであってもよいし、使用権を有するだけのものであってもよいが、当該サーバ内のデータの管理権限が原則的に事業者に限定されているものを意味している。また、サーバ装置10は、1つのサーバ装置により構成されていてもよいし、複数のサーバ群からなるクラウド上に構成される仮想サーバ(クラウドサーバ)により構成されていてもよい。例えば、サーバ装置10は、クラウドサーバを用いて、複数の事業者が共用してもよいし、クラウドサーバ上に、事業者ごとに各サーバ装置10が構成されていてもよい。言い換えると、クラウドサーバにおけるチャット管理システム100の製造(提供)者のドメインのサブドメインとして、各事業者のサーバ装置10が構成されていてもよい。いわゆる、SaaS(Software as a Service)として、チャット管理システム100が提供されてもよい。また、クラウドサーバにおいて、チャット管理システム100の利用する事業者ごとにドメインが設定されることにより、サーバ装置10が構成されていてもよい。すなわち、エンタープライズ型のサービスとして、チャット管理システム100が提供されてもよい。
図4(a)は、サーバ装置10の概略構成を示すブロック図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを含む。
図4(b)は、制御部11の機能ブロック図である。制御部11は、サーバ装置10における各制御処理を実行するように構成されている。制御部11は、チャットBOTエンジンと、誘導制御部と、表示制御部と、Webチャット提供部と、ログイン制チャット提供部としての機能を有する。誘導制御部は、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にユーザを誘導する。表示制御部は、サーバ装置10が提供する画面(画像)をオペレータ端末20の表示部23またはユーザ端末30のタッチパネル32に表示させる機能を有する。Webチャット提供部は、WebチャットルームR1における各処理を行う。ログイン制チャット提供部は、ログイン制チャットルームR2における各処理を行う。
また、制御部11は、プログラムを実行することにより制御処理を実行するプロセッサを含む。記憶部12には、ログイン制チャットルームR2におけるオペレータとユーザとのやり取りに関するデータであるチャットデータが含まれるデータベース12aが構築されている。また、記憶部12には、各オペレータの入力フォームの作成または内容の変更の可否を示す権限情報が記憶されている。また、記憶部12には、権限を有するオペレータにより生成された導線定義が記憶されている。なお、「入力フォーム」および「権限情報」の詳細については、後述する。また、通信部13は、ネットワークNに無線または有線接続可能に構成されている通信インタフェースである。
図5は、オペレータ端末20の概略構成を示すブロック図である。図6は、ユーザ端末30の概略構成を示すブロック図である。複数のオペレータ端末20と複数のユーザ端末30とは、それぞれ、情報端末として構成されている。複数のオペレータ端末20および複数のユーザ端末30は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット型情報端末、パーソナルコンピュータ、IoTデバイスである。一例としては、オペレータ端末20は、パーソナルコンピュータであり、ユーザ端末30は、スマートフォンである。また、本実施形態では、サーバ装置10とオペレータ端末20とは別個に構成されたものとして説明しているが、本開示はこれに限られない。すなわち、1つの情報端末(コンピュータ)のうちの制御部、通信部および記憶部を本実施形態のサーバ装置として機能させ、表示部および操作部を本実施形態のオペレータ端末として機能させてもよい。
図5に示すように、複数のオペレータ端末20の各々は、制御部21と、操作部22と、表示部23と、通信部24とを含む。制御部21は、オペレータ端末20における各制御処理を実行するように構成されている。また、制御部21は、プログラムを実行することにより制御処理を実行するプロセッサを含む。操作部22は、オペレータによる入力操作を受け付けるように構成されている。例えば、操作部22は、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクロフォン、および、カメラのうちの少なくとも1つを含む。表示部23は、例えば、液晶または有機ELディスプレイであり、制御部21の指令に基づいて、画像を表示するように構成されている。通信部24は、ネットワークNに無線または有線接続可能に構成されている通信インタフェースである。なお、操作部22は、タッチパネルとして構成されている場合、表示部23を兼ねてもよい。
図6に示すように、複数のユーザ端末30の各々は、制御部31と、タッチパネル32と、カメラ33と、記憶部34と、通信部35とを含む。制御部31は、ユーザ端末30における各制御処理を実行するように構成されている。また、制御部31は、プログラムを実行することにより制御処理を実行するプロセッサを含む。タッチパネル32は、ユーザによる入力操作を受け付けるとともに、画像を表示するように構成されている。また、カメラ33は、ユーザによるタッチパネル32に対する入力操作に基づいて、画像を撮影するように構成されている。記憶部34は、撮影された画像データを記憶するように構成されている。通信部35は、ネットワークNに無線または有線接続可能に構成されている通信インタフェースである。また、通信部35は、SMS(Short Message Service)利用機能および電話機能を有していてもよい。「SMS」とは、電話番号宛に送信されるメッセージ交換サービスである。
また、複数のオペレータ端末20および複数のユーザ端末30の各々には、ブラウザ用ソフトウェア(例えば、Webブラウザ)がインストールされている。そして、複数のオペレータ端末20および複数のユーザ端末30の各々は、サーバ装置10にアクセスすることにより、ブラウザ上で、サーバ装置10が提供する画面を表示するように構成されている。
(Webサイトおよび公式アカウントの画面と、チラシと、メール画面の例)
図7(a)は、ユーザ端末30のタッチパネル32に表示されるWebサイトの画面例である。Webサイトは、サーバ装置10が提供する画面であり、いずれのユーザ端末30であってもアクセス可能である。例えば、ユーザ端末30は、検索エンジンを用いて事業者が検索された場合に、事業者(例えば、「○○株式会社」)のWebサイトに接続される。
Webサイトには、チャットBOTエンジンに接続するためのアイコンP1a、P1bおよびP1cが表示されている。例えば、アイコンP1aおよびアイコンP1bと、アイコンP1cとは、異なるオペレータにより作成されたものである。例えば、アイコンP1aおよびP1bは、オペレータ端末20a(図2参照)を操作することにより、サーバ装置10によって作成されたものである。また、例えば、アイコンP1cは、オペレータ端末20e(図2参照)を操作することにより、サーバ装置10によって作成されたものである。オペレータ端末20aを操作するオペレータは、例えば、「契約変更」や「加入手続」等の営業や管理を担当するオペレータである。また、オペレータ端末20eを操作するオペレータは、「よくある質問」から誘導されたユーザの応対を担当するオペレータである。なお、上記の例では一例として「契約変更」、「加入手続」および「よくある質問」としたが、「契約変更」、「加入手続」および「よくある質問」以外に問合せ内容に応じた複数のアイコンを設けてもよいし、単一のアイコンのみ設けてもよい。
アイコンP1a~P1cは、それぞれ、例えば、URL(図2参照)が関連付けられている。そして、ユーザ端末30は、ユーザによりタッチ操作されたアイコンP1a、P1bまたはP1cに関連付けられたURL(サーバ装置10)にアクセスするように構成されている。なお、URLは、アイコンに対応付けることに限られず、URLをタッチパネル32にハイパーリンクとして表示してもよいし、URLの情報を含むQRコードをタッチパネル32に表示してもよい。
図7(b)は、ユーザ端末30のタッチパネル32に表示される、チャットアプリの事業者の公式アカウントの画面(以下、「公式アカウント画面」)の例である。公式アカウント画面は、ユーザが事業者の公式アカウントをチャット相手として承認している場合に、アプリ提供会社サーバ装置200にユーザ端末30がアクセスした場合に表示される画面である。なお、この公式アカウント画面は、事業者から広告や情報を提供する画面であり、ユーザからのチャットによる問い合わせを受け付ける画面としては機能しない。公式アカウント画面には、アイコンP2a、P2bおよびP2cが表示されている。アイコンP2a、P2bおよびP2cは、それぞれ、上記アイコンP1a、P1bおよびP1cと同様の構成であるため、説明を省略する。
図8は、事業者の広告用チラシの例である。この事業者の広告用チラシでは、紙面上に事業者の商品やサービス内容を紹介する記載がされている。そして、この広告用チラシでは、紙面上にQRコードP3a、P3bおよびP3cが記載されている。例えば、QRコードP3a、P3bおよびP3cは、それぞれ、アイコンP1a、P1bおよびP1cと同様のURLが関連付けられている。このQRコードP3a~P3cは、ユーザ端末30のカメラ33により撮影された場合、ユーザ端末30にURLとして、それぞれ読み取られるように構成されている。例えば、ユーザがこの事業者の広告用チラシを入手した場合、QRコードP3a~P3cをユーザ端末30のカメラ33により読み取ることにより、ユーザ端末30がQRコードP3a~P3cに対応するチャットBOTエンジンにアクセスする。
図9は、ユーザ端末30のタッチパネル32に表示されるSMSの画面例である。このSMSの画面に表示されるメールは、オペレータ端末20またはサーバ装置10からユーザ端末30に送信される電子メールである。図9は、SMSメールに記載されたURLの例を示している。
(チャットBOTエンジンによるユーザとのやり取りに関する画面例)
図10(a)および図10(b)は、チャットBOTエンジンに接続されたユーザ端末30のタッチパネル32の画面例を示している。図10(a)および図10(b)は、Webサイト(図7(a)参照)、公式アカウント画面(図7(b)参照)、チラシ(図8参照)、SMSメール(図9参照)のアイコンまたはURLの「よくある質問」に対してアクセスしてきたユーザ端末30に表示される画面の例を示している。なお、「契約変更」の画面例および「加入手続」の画面例は省略する。また、図10(a)および図10(b)のようなチャットBOTエンジンとのチャットの画面は、例えば、事業者のWebホームページ上において、「FAQ(よくある質問と回答)」が掲載された画面(図示は省略)とともに、表示されてもよい。
チャットBOTエンジンは、導線定義に基づいて、ユーザ端末30に対して、メッセージおよび選択肢を送信する。そして、チャットBOTエンジンは、導線定義とユーザによる回答結果とに基づいて、提示する選択肢を決定するように構成されている。例えば、図10(a)に示すように、まず、タッチパネル32には、「どのようなご用件でしょうか」というメッセージ(質問)P4cと、この質問に対する回答を選択するための複数の選択肢P4aが表示される。そして、タッチパネル32の選択肢P4aに対するユーザの操作(回答結果)に基づいて、図10(b)に示すように、タッチパネル32には、新たな選択肢P4bが表示される。例えば、図10(a)の例における選択肢「商品紹介」、「資料請求」、「営業所」および「その他」のうち、「営業所」がユーザによりタッチされた場合、チャットBOTエンジンにより、図10(b)に示すように、「営業所」に対する新たな選択肢である「営業時間・アクセス」および「その他」が表示される。そして、チャットBOTエンジンからの選択肢の表示とユーザによる回答(選択)とが繰り返されることにより、誘導先となるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2が決定される。なお、選択肢は1つまたは複数のいずれであってもよいし、質問と回答とは1回または複数回のいずれであってもよい。また、図示しないが、チャットBOTエンジンにおいて、選択肢からの選択をさせるだけでなく、ユーザにより入力された回答のメッセージに基づいて、新たな選択肢を提示すること、および、誘導先となるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2の決定を行ってもよい。また、チャットBOTエンジンは、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にユーザを誘導させる必要がない場合、ユーザをWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2に誘導させずにユーザとのやり取りを終了する。例えば、ユーザの問い合わせ内容が、チャットBOTエンジンにより回答可能な内容であった場合、チャットBOTエンジンにより問合せに対する回答を行い、ユーザへの応対を終了する。
チャットBOTエンジンは、誘導先となるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にユーザを誘導させる。これにより、ユーザ端末30のタッチパネル32には、WebチャットルームR1の画面(図11参照)またはログイン制チャットルームR2(図12参照)の画面が表示される。
本実施形態では、チャットBOTエンジンを、ルールベースで動作するように構成する例を示しているが、本開示はこれに限られない。チャットBOTエンジンを、AI技術を利用して、ユーザへ質問等のメッセージを送信し、ユーザからの回答を受け付け、回答内容に応じた適切なレスポンスをするように訓練(学習)がなされていてもよい。このような場合には、特に、チャットBOTエンジンを再設計・再学習することは開発負担が大きくなるので、オペレータにより導線定義を容易に生成することができる構成は有用である。
(Webチャットルームの画面とログイン制チャットルームの画面との共通部分の例)
図11は、オペレータ端末20の表示部23に表示されるWebチャットルームR1の画面の例である。また、図12は、オペレータ端末20の表示部23に表示されるログイン制チャットルームR2の画面の例である。
図11および図12に示すように、表示部23には、WebチャットルームR1に関する情報と、ログイン制チャットルームR2に関する情報とが並べて表示される。例えば、WebチャットルームR1に関する情報として、例えば、表示部23の左下部分にオペレータが対応中のユーザのリストと対応開始前のユーザのリストとが一覧で表示される。「対応中」とは、オペレータがユーザに対して1度でもメッセージを送信した場合の状態を意味する。そして、ログイン制チャットルームR2に関する情報として、例えば、表示部23の左上部分にオペレータが対応中のユーザのリストと対応開始前のユーザのリストとが一覧で表示される。
また、表示部23では、例えば、中央部分において、WebチャットルームR1(図11参照)とログイン制チャットルームR2(図12参照)とを、オペレータによる操作に応じて切り替えて表示することが可能である。例えば、表示部23の画面上の左側部分に表示されているユーザのリストから、一のユーザが選択された場合、選択されたユーザとチャットを行うためのWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2が表示される。そして、このチャット管理システム100では、オペレータが、WebチャットルームR1におけるユーザとのチャットに関する操作と、ログイン制チャットルームR2とにおけるユーザとのチャットに関する操作とを、1つのオペレータ端末20を用いて行うことが可能である。「チャットに関する操作」とは、例えば、メッセージを送信すること、ログイン制チャットルームR2に誘導すること、および、入力フォームを挿入すること、等を含む。
図11に示すように、サーバ装置10は、オペレータ端末20に、オペレータ端末20の表示部23の画面上に通知P5a(プッシュ通知)を表示させる。なお、この通知P5aは、オペレータをWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2へ招待する指令として機能する。また、通知P5aとは別に、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2のURLの情報を含む電子メールが、サーバ装置10からオペレータ端末20に送信されてもよい。また、電子メールが、サーバ装置10からオペレータ端末20に送信される場合は、通知P5aが表示されなくてもよい。例えば、通知P5aは、「要対応」の文字と、通知を取得した日時とを含む。
図11に示すように、表示部23の右側の部分に、ステータス情報P5b、タグP5c、オペレータの名前(例えば、「一郎」)および担当グループ情報(例えば、「営業部」)が表示される。ステータス情報P5bとしては、ユーザとのWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2が開設されている場合、例えば、「対応中」が、表示部23に表示される。なお、ユーザとのWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2が開設されていない場合、ステータス情報P5bとして、図示しないが、例えば、「対応開始前」が、表示部23に表示される。タグP5cは、選択されたユーザに対して任意に設定されたタグの画像である。タグP5cの追加、変更および削除は、オペレータによる操作部22に対する操作により行われる。
また、表示部23の上側の部分に、導線定義の作成のアイコンP5dと、入力フォームの作成・編集のアイコンP5eとが表示される。ここで、サーバ装置10は、記憶部12に記憶された権限情報に基づいて、オペレータの入力操作による、導線定義の作成、または、入力フォームの作成または内容の変更の可否を決定するように構成されている。
図13は、記憶部12に記憶された権限情報の例を説明するための図である。例えば、オペレータQ1、Q2、Q3およびQ4は、それぞれ、オペレータ端末20を操作する者である。図13では、作成および変更が許可されたもの(権限を有するもの)を「〇」とし、作成および変更が禁止されたもの(権限を有さないもの)を「×」として記載している。例えば、オペレータQ1は、導線定義の作成・変更と、入力フォームの作成・変更との権限を有する。オペレータQ2は、導線定義の作成・変更の権限は有しないが、入力フォームの作成・変更との権限を有する。オペレータQ3は、導線定義の作成・変更と入力フォームの作成・変更とのいずれの権限も有しない。オペレータQ4は、導線定義の作成・変更の権限は有する一方、入力フォームの作成・変更との権限は有しない。
例えば、導線定義の作成・変更の権限を有しないオペレータQ2およびQ3が操作するオペレータ端末20では、アイコンP5dが表示されないか、アイコンP5dを選択した場合「作成・編集の権限がありません」等のメッセージを表示部23に表示させる。また、入力フォームの作成・変更の権限を有しないオペレータQ3およびQ4が操作するオペレータ端末20では、アイコンP5eが表示されないか、アイコンP5eを選択した場合「作成・編集の権限がありません」等のメッセージを表示部23に表示させる。
以下、権限を有するオペレータが操作した場合の例について説明する。導線定義の作成のアイコンP5dをオペレータが選択した場合、図14(a)に示す導線定義の作成のための一覧画面が表示部23に表示される。例えば、「追加」をオペレータが選択すると、図15に示す導線定義の作成のための詳細画面が表示部23に表示される。例えば、表示部23には、「受付導線の名称」を入力する欄と、チャットBOTエンジンがユーザ端末30に送信する「質問メッセージ」の欄と、チャットBOTエンジンがユーザ端末30に送信する選択肢の欄と、選択肢に対応するユーザの誘導先となるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2の欄とが表示される。オペレータは、各々の欄にオペレータ端末20に対する入力操作によって、入力を行う。WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2の欄は、図15の例では、「東日本営業所」、「九州事業部」および「西日本営業所」等の表示として示している。
「作成」をオペレータが選択すると、図14(b)に示すように、作成された導線定義(URL)の一覧に、新たな導線定義(URL{https://example.com/chat/dddd})が追加される。また、表示部23には、URLに加えて、URLが関連付けられたQRコードが表示されてもよい。例えば、URLとQRコードとが表示部23上に並んで表示されてもよい。言い換えると、サーバ装置10の制御部11は、表示部23上にURLまたはURLが関連付けられたQRコードを出力する。
オペレータは、このURLまたはQRコードを電子メールやWebサイト上、チラシ上に貼付(転載)することにより、ユーザにこのURLまたはQRコードを通知することが可能となる。なお、導線定義の「追加」の例を示したが、「変更」の場合も図15の例と同様に、内容の変更が可能である。
入力フォームの作成のアイコンP5eをオペレータが選択した場合、図16(a)に示す入力フォームの作成・編集のための一覧画面が表示部23に表示される。ここで、「入力フォーム」の機能とは、ログイン制チャットルームR2において、所定の形式による入力をユーザに対して支援する機能であるとともに、オペレータが逐一質問する手間を省くための所定形式の質問メッセージ機能である。例えば、「作成」をオペレータが選択すると、図17に示す入力フォームの作成・編集のための一覧画面が表示部23に表示される。そして、表示部23には、「入力フォームの名称」を入力する欄と、ユーザの名前の入力欄の表示の有無および入力必須であるか否かの欄と、ユーザのお客様番号の入力欄の表示の有無および入力必須であるか否かの欄と、ユーザの電話番号の入力欄の表示の有無および入力必須であるか否かの欄とが表示される。また、表示部23には、オペレータにより任意のテキストが入力可能な「アイテム1の入力欄」等が表示される。
また、表示部23には、ユーザ端末30のカメラ33が自動的に起動するか否かを選択するための画像が表示される。また、表示部23には、カメラ33が自動的に起動した場合に、ユーザ端末30に表示されるガイドの位置・形状・寸法(図24(a)および図24(b)のガイドG参照)を、オペレータの操作により調整するための画像が表示される。この調整の表示では、カメラにより撮影される画像を、複数枚設定する場合には、それぞれのガイドについて調整が可能である。また、ガイドと共に表示されるメッセージは、オペレータによる入力により設定される。そして、「作成」をオペレータが選択すると、図16(b)に示すように、「証書自動取得D」が新たに追加される。また、図示しないが、ログイン制チャットルームR2の画面上にも、「証書自動取得D」に対応するアイコンが新たに追加される。
(Webチャットルームの画面の例)
図11は、オペレータ端末20におけるWebチャットルームR1の画面の例を示す図である。なお、ユーザ端末30に表示されるWebチャットルームR1の画面は、図11のWebチャットルームR1の図示部分と同様であるため、図示および説明を省略する。
オペレータ端末20は、サーバ装置10からの電子メールまたは通知P5aを取得した後、オペレータによる操作部22に対する操作に基づいて、サーバ装置10のWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にアクセスするように構成されている。担当グループが決定されている場合は、担当グループのうちのいずれかのオペレータがオペレータ端末20を操作することにより、このオペレータ端末20がサーバ装置10のWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にアクセスするように構成されている。
図11の例では、画面の中央部に、WebチャットルームR1が表示される。WebチャットルームR1では、例えば、ユーザからのメッセージとオペレータからのメッセージとが時系列(例えば、上下)に並んで表示される。詳細には、WebチャットルームR1では、テキストデータと送信日時とが互いに近接して表示される。例えば、図11では、ユーザの営業時間の問い合わせに対して、オペレータが営業時間を回答する例が記載されている。このような場合は、ユーザとのやり取りはWebチャットルームR1において終了される(対応が終了される)。
図18は、WebチャットルームR1からログイン制チャットルームR2への誘導に関する処理を説明するための表示部23(の一部)の画面例である。オペレータは、ユーザとのやり取りを後日も継続して行う場合などに、アイコンP6a「ログイン制チャットルームに誘導」を選択操作する。また、オペレータは、例えば、後にログイン制チャットルームR2において本人確認するために、ユーザの個人情報(氏名、電話番号)をユーザに伺う。
アイコンP6aが選択されると、このユーザが初めてチャットアプリ提供会社のサービスを利用する場合、図19(a)に示すように、「チャットアプリ提供会社のサービスを利用されますか?」等の利用の承認を求めるメッセージがタッチパネル32に表示される。また、図19(b)に示すように、ユーザ端末30のタッチパネル32には、アプリ提供会社が提供するチャットアプリにおいて、事業者のアカウントをチャット相手として承認することを要求するメッセージが表示される。この構成によれば、事業者のアカウントをチャット相手として承認することを要求する旨をユーザに伝えるために、WebチャットルームR1において、オペレータがメッセージを手動入力する必要がなくなる。この結果、ユーザをログイン制チャットルームR2に誘導する場合でも、オペレータの作業負担を軽減することができる。なお、図19(a)の例および図19(b)の例は、いずれが先に表示されてもよい。
図19(a)の例および図19(b)の例において、ユーザが承認ボタンに対して操作すると、ユーザ端末30とアプリ提供会社サーバ装置200とが接続され、ユーザのアカウントが事業者のアカウントをチャット相手として承認する。この場合、ユーザは、サーバ装置10またはアプリ提供会社サーバ装置200にログインした状態となり、ユーザに対してログイン制チャットルームR2へのアクセスが許可される。また、ユーザが拒否ボタンに対して操作すると、ユーザに対してログイン制チャットルームR2へのアクセスが拒否される。この場合、事業者のオペレータとユーザとのチャットの場は、再びWebチャットルームR1に戻ってもよい。また、アプリ提供会社サーバ装置200からサーバ装置10に、ユーザ識別情報(UID)、ユーザ名、アイコン画像(図12のP7など)、ステータスメッセージ等が送信される。
アイコンP6aが操作され、ユーザのアカウントが事業者のアカウントをチャット相手として承認されると、図20に示すように、例えば、ログイン制チャットルームR2のユーザの一覧に、ユーザの氏名「田中四郎」が表示される。そして、ユーザの氏名の近傍に、ログイン制チャットルームR2において対応することが必要であることを示す通知P5a(例えば、「要対応」)が表示される。そして、オペレータが、オペレータ端末20において、この表示「要対応」を選択した場合、オペレータ端末20がログイン制チャットルームR2にアクセスする。これにより、図12に示すログイン制チャットルームR2において、オペレータ「一郎」とユーザ「田中四郎」とがチャット可能な状態となる。
(ログイン制チャットルームの画面例について)
図12に示すように、ログイン制チャットルームR2の画面では、WebチャットルームR1の画面とは異なり、ユーザアカウントに関する画像(例えば、ユーザ名「田中四郎」およびアイコン画像P7)が表示される。また、図12に示すように、ログイン制チャットルームR2の画面では、お客様番号および電話番号が表示されていてもよい。
図21は、ユーザ端末30のタッチパネル32に表示される通知画面の一例である。ログイン制チャットルームR2においてオペレータによりメッセージが入力された場合、アプリ提供会社サーバ装置200を介して、ログイン制チャットルームR2に参加するユーザに対してメッセージが入力されたことを示す通知が送信される。なお、入力フォームが挿入された場合にも、通知が送信される。具体的には、タッチパネル32に「新着メッセージを受信しました」等のメッセージP8aと、「チャットへ移行」等のログイン制チャットルームR2へ移行するためのアイコンP8bとが表示される。アイコンP8bには、ログイン制チャットルームR2に対応するURLが関連付けられている。ユーザがアイコンP8bを操作すると、アプリ提供会社サーバ装置200が提供するアプリ上の画面からログイン制チャットルームR2に画面表示に移行する。
サーバ装置10(制御部11)は、ログイン制チャットルームR2においてユーザが情報を入力するための入力フォームを生成するように構成されている。この入力フォームとは、所定の形式に沿った機密性の高い情報に関する質問項目(図17参照)である。この構成によれば、入力フォームを用いることにより、事業者(オペレータ)がログイン制チャットルームR2において逐次質問する手間を省くことができるので、事業者(オペレータ)の作業負担を軽減することができる。
図12に示すように、表示部23には、ログイン制チャットルームR2に挿入される入力フォームを選択するための複数のアイコンP6cが表示される。例えば、入力フォームAは、ユーザの口座情報を取得するための質問項目である。詳細には、入力フォームAには、ユーザの氏名、住所、銀行名、支店名、および、口座番号などが含まれる。入力フォームBは、ユーザの免許証情報を取得するための質問項目である。詳細には、入力フォームBには、ユーザの氏名、住所、有効期限、免許の種類情報、免許証番号、および、免許証画像などが含まれる。また、入力フォームCは、車体の情報を取得するための質問項目である。詳細には、入力フォームCには、ナンバープレートの番号および車体の状態(損傷状態)を示す画像などが含まれる。なお、入力フォームは、上記の例に限られない。
詳細には、オペレータ端末20は、アイコンP6cがオペレータにより選択された場合、選択されたアイコンP6cに対応する入力フォームを、サーバ装置10を介して、ユーザ端末30に送信する。図22(a)および図22(b)では、入力フォームA(口座情報取得フォーム)の例を示し、図23、図24(a)および図24(b)では、入力フォームC(車体情報取得フォーム)の例を示している。また、図示しないが、入力フォームB(免許証情報取得フォーム)の場合、ユーザ端末30は、ユーザにより入力されたテキストデータ(氏名、有効期限、免許証番号等)を取得すること、カメラ33を起動させて免許証画像を取得(撮影)すること、および、記憶部34から免許証画像を読み出すことのうちの少なくとも1つを行うように構成されている。
図22(a)に示すように、ユーザ端末30のタッチパネル32には、入力フォームの内容を示す画像が表示される。例えば、入力フォームAの場合、ユーザ端末30は、ユーザにより入力されたテキストデータ(お名前、住所、銀行名、支店名、口座番号等)を取得するように構成されている。そして、図22(b)に示すように、ユーザ端末30は、入力フォームに対するユーザの回答情報が入力されたことに基づいて、入力フォームに対するユーザの回答情報を、サーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、回答情報をチャットデータの一部として記憶部12のデータベース12aに記憶するように構成されている。
図23は、タッチパネル32に表示されるユーザに対してカメラ33を起動することの承認を得るための画面の例を示している。タッチパネル32上の「承認」がユーザによりタッチされると、図24(a)のように、カメラ33がユーザ端末30のアプリ外部のブラウザ上で自動的に起動する。なお、タッチパネル32上の「拒否」がユーザによりタッチされた場合、カメラ33は起動されずに、オペレータとのチャットの画面に戻る。
カメラ33が起動した際、タッチパネル32上には、案内メッセージとガイドGとが表示される。例えば、タッチパネル32上には、「ガイドに車体を合わせてください」という案内メッセージが表示されるとともに、カメラ33により映されている画像と、ガイドGとが表示される。また、複数枚の撮影画像が必要な場合は、図24(b)のように、1枚目の画像の撮影後に、新たに案内メッセージとガイドGとがタッチパネル32に表示される。撮影された画像や入力された情報は、ユーザ端末30からサーバ装置10に送信される。サーバ装置10は、撮影された画像をチャットデータの一部として記憶部12のデータベース12aに記憶する。この構成によれば、カメラ33が自動的に起動するので、ユーザがカメラ33を起動させるためのユーザ端末30への操作が不要になるとともに、サーバ装置10はユーザ端末30から撮影された画像を容易に取得することができる。この結果、ユーザの作業負担が軽減するとともに、オペレータ自身がユーザに対してカメラ33による撮影および画像の送付を詳細に案内する必要がなくなるので、撮影された画像を取得するためのオペレータの作業負担を軽減することができる。また、ユーザは、タッチパネル32に表示されたガイドGに基づいて、対象物(車体)を撮影すればよいので、容易に適切な画像を撮影することができる。この結果、ユーザによる画像の撮影の取り直し等を抑制することができるので、ユーザの作業負担を軽減することができる。そして、適正な撮影方法(適正な撮影角度や対象の撮影位置)により撮影が行われるので、撮影された画像を精度の高い状況把握に使うことができる。さらに、AIや、画像認識技術向上のために、撮影された画像を学習用のデータとして使う場合には、不適正な撮影となる可能性が低いので、有用なデータとして使うことができる。
図12に示すように、オペレータ端末20の表示部23(例えば、画面の右下部分)に、入力フォーム回答情報が表示される。この構成によれば、事業者(オペレータ)は、入力フォームに対するユーザの回答情報を視認しながら、ログイン制チャットルームR2においてチャットを行うことができる。
ここで、サーバ装置10は、ログイン制チャットルームR2においてやり取りされたチャットデータに対してユーザ端末30がアクセス可能な期間を、所定の期間(例えば、数十日)に制限するように構成されている。すなわち、チャットデータが生成された時点から所定の期間が経過した後には、ユーザ端末30がチャットデータにアクセスできないように、サーバ装置10は制御する。ここで、ユーザと事業者とのやり取りが終了した後でかつアクセスが不要な時期にも、ユーザ端末30がアクセスできる場合には、ユーザ以外の者がユーザ端末30を用いてアクセスする場合や、ユーザが事業者とのやり取り以外の目的を持ってアクセスする場合が生じる可能性がある。これに対して、上記のように制限すれば、ユーザ以外の者がユーザ端末30を用いてアクセスすることや、ユーザが事業者とのやり取り以外の目的を持ってアクセスする可能性を低減することができるので、チャットデータに対するセキュリティ性を向上させることができる。
[チャット管理システムの制御処理について]
(導線定義の作成・変更に関する制御処理について)
次に、図25を参照して、本実施形態のチャット管理システム100における導線定義(URL)の作成・変更に関する制御処理について説明する。この制御処理は、制御部11により実行される。
ステップS101において、記憶部12の権限情報を参照し、オペレータに導線定義の作成・変更の権限があるか否かが判断される。権限がある場合、ステップS102に進み、権限がない場合、導線定義の作成・変更に関する制御処理が終了される。
ステップS102において、導線定義の作成・変更の画面(例えば、図15参照)が表示部23に表示される。その後、オペレータにより「受付導線の名称」を入力する欄と、チャットBOTエンジンがユーザ端末30に送信する「質問メッセージ」の欄と、チャットBOTエンジンがユーザ端末30に送信する選択肢の欄と、選択肢に対応するユーザの誘導先となるWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2の欄とに対して入力が行われる。
ステップS103において、「作成」が操作されたか否かが判断される。すなわち、オペレータによる入力が完了したか否かが判断される。「作成」が操作されるまでこの判断は繰り返され、「作成」が操作された場合、ステップS104に進む。
ステップS104において、オペレータにより入力された内容に対応する導線定義により動作するチャットBOTエンジンへアクセスするためのURLが作成される。その後、ステップS105において、誘導先のURLの払い出しが行われる。例えば、URLが表示部23上に表示(出力)される(図14(b)参照)。そして、オペレータは、表示されたURLを、Webサイトや広告用チラシ等に記載する。その後、導線定義の作成・変更に関する制御処理が終了される。
(Webチャットルームおよびログイン制チャットルームへのユーザの誘導に関する制御処理について)
次に、図26を参照して、本実施形態によるチャット管理システム100の制御処理について説明する。図26は、チャット管理システム100の制御処理に関するシーケンス図である。なお、説明の都合上、チャット管理システム100の制御処理に加えて、アプリ提供会社サーバ装置200の制御処理についても説明する。また、図26では、ユーザ端末30およびオペレータ端末20は、それぞれ、1つ示しているが、複数あってもよい。
ステップS31において、ユーザによるユーザ端末30に対する操作に基づいて、ユーザ端末30が、URLにアクセスする。そして、ステップS1において、チャットBOTエンジンからユーザ端末30に質問(メッセージ・選択肢)が送信される。そして、ステップS32において、ユーザが選択または入力した回答結果がユーザ端末30からサーバ装置10に送信される。なお、図26では、ステップS1とステップS32とは、1回のやり取り(送受信)として図示しているが、ステップS1とステップS32とは、複数回繰り返してもよい。
ステップS2において、誘導先のWebチャットルームR1または誘導先のログイン制チャットルームR2が決定される。すなわち、チャットBOTエンジンによる質問が終了し、チャットBOTエンジンによりWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にユーザが誘導される。そして、ステップS3において、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2に対応するオペレータのオペレータ端末20に、ユーザに対応することを要求する通知が送信される。
ステップS21において、オペレータによるオペレータ端末20に対してWebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2を開設する操作が行われる。そして、誘導先のチャットルームがWebチャットルームR1である場合、ステップS4において、WebチャットルームR1に、オペレータとユーザとが参加した状態となる。また、誘導先のチャットルームがログイン制チャットルームR2である場合、ステップS8およびS41に進む。
ステップS23において、ログイン制チャットルームR2に誘導するため(ルーム間を移行するため)のアイコンP6a(図10参照)が操作される。アイコンP6aを操作したことを示す指令が、オペレータ端末20からサーバ装置10に送信される。ステップS8において、ログイン制チャットルームR2が開設される。なお、この状態ではログイン制チャットルームR2には、オペレータのみが参加可能な状態である。
ステップS41において、アプリ提供会社サーバ装置200のサービスを利用することの承認の依頼をアプリ提供会社サーバ装置200からユーザ端末30に行う。ステップS33において、ユーザの操作に応じて、ユーザ端末30からアプリ提供会社サーバ装置200に、承認を示す指令が送信される。ステップS42において、事業者のアカウントをチャット相手としての承認を依頼するメッセージがアプリ提供会社サーバ装置200からユーザ端末30に送信される。ステップS34において、ユーザの操作に応じて、ユーザ端末30からアプリ提供会社サーバ装置200に、承認を示す指令が送信される。そして、ステップS43において、アプリ提供会社サーバ装置200からサーバ装置10に承認されたことを通知する指令が送信される。そして、サーバ装置10からオペレータ端末20に通知が送信される(ステップS9)。
ステップS10において、ログイン制チャットルームR2へユーザが参加する。その後、ステップS24では、ログイン制チャットルームR2において、オペレータ端末20からメッセージが送信される。これに応じて、サーバ装置10は、アプリ提供会社サーバ装置200に通知を送信する(ステップS11)。そして、アプリ提供会社サーバ装置200は、ユーザ端末30に通知を行う。そして、ユーザ端末30に対する操作に基づいて、メッセージがユーザ端末30からサーバ装置10を介してオペレータ端末20に送信される(ステップS44およびS33)。また、ログイン制チャットルームR2におけるチャット内容や送信されたデータは、逐次サーバ装置10の記憶部12に記憶される。
また、ステップS25、S12、および、S45において、ログイン制チャットルームR2におけるオペレータによる操作に基づいてオペレータ端末20から入力フォームCがサーバ装置10を介してユーザ端末30に送信される。ステップS34において、カメラ33を起動させることについて、ユーザの承認を得る。承認を得た場合、ステップS35に進む。ステップS35において、カメラ33が自動で起動する。そして、ステップS36において、ユーザが対象物を撮影した後、撮影された画像を含む入力フォームCの回答結果がユーザ端末30からサーバ装置10に送信され、ステップS13において、入力フォームCの回答結果がオペレータ端末20に転送される。これにより、オペレータは、入力フォームCの回答結果を取得することができる。なお、図26では、説明のために、入力フォームCを送信する例が記載されているが、本開示はこれに限られない。すなわち、入力フォームC以外の入力フォームが送信されてもよいし、入力フォームの送信が不要であるとオペレータが判断すれば、入力フォームは送信されなくてもよい。
[変形例]
以上、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、サーバ装置10をクラウドサーバとして構成する例を示したが、この例に限られない。例えば、サーバ装置10をオンプレミスサーバとして構成してもよい。
(2)上記実施形態では、チャットBOTエンジンを設ける例を示したが、この例に限られない。例えば、チャットBOTエンジンを介さずに、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2にユーザを誘導してもよい。例えば、Webサイト上、チラシ上または電子メールに、WebチャットルームR1またはログイン制チャットルームR2に誘導するためのURLが記載されていてもよい。
(3)上記実施形態では、ログイン制チャットルームR2において、一人のユーザと一人のオペレータとが参加する例を示したが、この例に限られない。例えば、ログイン制チャットルームR2に、一人のユーザと複数人のオペレータとが参加してもよいし、複数人のユーザと一人のオペレータとが参加してもよいし、複数人のユーザと複数人のオペレータとが参加してもよい。
(4)上記実施形態では、事業者とチャットアプリ提供会社とは互いに別会社として説明したが、この例に限られない。例えば、事業者が、ユーザアカウントを管理するチャットアプリ提供会社として機能してもよい。
(5)上記実施形態では、メッセージを画像(文字)として表示する例を示したが、この例に限られない。すなわち、メッセージを音声出力してもよい。例えば、入力フォームCが挿入された際に、カメラ33が自動起動した際、音声メッセージによりユーザの撮影作業を支援してもよい。
(6)上記実施形態では、ログイン制チャットルームR2においてオペレータがメッセージまたは入力フォームを送信した場合に、アプリ提供会社サーバ装置200を介して、ユーザに対してメッセージが入力されたことを示す通知が送信される例を示したが、この例に限られない。例えば、オペレータがメッセージまたは入力フォームを送信した場合に、サーバ装置10から直接ユーザ端末30に通知が送信されてもよいし、オペレータ端末20からユーザ端末30に通知が送信されてもよい。
(7)上記実施形態では、一部のオペレータのみが導線定義および入力フォームを生成する権限を有する例を示したが、本開示はこれに限られない。例えば、全てオペレータが導線定義および入力フォームを生成可能に、チャット管理システムを構成してもよい。
また、上述したサーバ装置およびプログラムは、以下のように説明することができる。
第1の構成に係るサーバ装置は、ユーザがログインすることなく、当該ユーザが参加可能なWebチャットルームを提供するWebチャット提供部と、ユーザがログインすることにより、当該ユーザが参加することが可能なログイン制チャットルームを提供するログイン制チャット提供部と、Webチャットルームまたはログイン制チャットルームのいずれかに、ユーザを誘導する誘導制御部と、を備える(第1の構成)。
上記第1の構成によれば、サーバ装置によりWebチャットルームとログイン制チャットルームとの両方を管理することができる。この結果、事業者の運用負担および管理負担を低減することができる。そして、誘導制御部により、Webチャットルームまたはログイン制チャットルームにユーザを誘導することができる。これにより、ユーザが誘導制御部による誘導に従って操作すればよいので、ユーザの手間を軽減することができる。
第1の構成において、誘導制御部を、事業者のオペレータのルーム間移行操作に基づいて、Webチャットルームに参加しているユーザを、ログイン制チャットルームに誘導するように構成してもよい(第2の構成)。
ここで、一旦、ユーザの問い合わせ内容が簡易な内容であると判断され、Webチャットルームにユーザを誘導された場合でも、Webチャットルームにおいてオペレータがユーザとチャットを行うことにより、ユーザの問い合わせ内容の難易度が高まる場合(契約に関する内容の問い合わせとなる場合や、日をまたいで回答する必要が生じる場合)がある。この場合でも、上記第2の構成によれば、オペレータによる操作に応じて、Webチャットルームからログイン制チャットルームにユーザを容易に誘導することができるので、Webチャットにおいてユーザからヒアリングした内容を、ログイン制チャットにおいて改めてヒアリングする必要がない。このため、ユーザは、何度も受け付け内容または問合せ内容をオペレータに伝える手間がなくなる。
第2の構成において、チャットアプリ提供会社のサーバ装置には、事業者のアカウントが登録されていてもよく、誘導制御部を、Webチャットルームに参加していたユーザをログイン制チャットルームに誘導する際に、ユーザアカウントが事業者のアカウントをチャット相手として承認することを要求する指令を、チャットアプリ提供会社のサーバ装置を介して、当該ユーザの端末に送信するように構成してもよい(第3の構成)。
上記第3の構成によれば、ユーザアカウントが事業者のアカウントをチャット相手として承認を要求する旨をユーザに伝えるために、Webチャットルームにおいて、オペレータがメッセージを手動入力する必要がなくなる。この結果、ユーザをログイン制チャットルームに誘導する場合でも、オペレータの手間を軽減することができる。
第2または第3の構成において、アプリチャット提供部を、ログイン制チャットルームにおいて事業者のオペレータからのメッセージを取得した場合に、チャットアプリ提供会社のサーバ装置を介して、ログイン制チャットルームに参加しているユーザの端末に、事業者のオペレータからユーザにメッセージが送信されたことを示す通知を送信するように構成してもよい(第4の構成)。
上記第4の構成によれば、ユーザがログイン制チャットルームをユーザ端末において表示していない場合でも、チャットアプリ提供会社のサーバ装置を介して、オペレータからメッセージが送信されたことを通知することができる。この結果、ユーザがオペレータからのメッセージに気付かない状態になるのを抑制することができるので、チャット(ユーザの相談)を迅速に進めることができる。また、ログイン制チャットルーム用の専用のアプリを、ユーザの端末にインストールすることなく、アプリ提供会社のアプリを使用して、ユーザにオペレータからメッセージが入力されたことを通知することができる。
第1~第4のいずれか1つの構成において、ユーザに応対するボットエンジンをさらに備えてもよく、誘導制御部を、ボットエンジンからの質問に対するユーザの回答結果に基づいて、当該ユーザをWebチャットルームまたはログイン制チャットのいずれかに誘導させるように構成してもよい(第5の構成)。
上記第5の構成によれば、ボットエンジンによって、自動的にユーザをWebチャットルームまたはログイン制チャットルームに誘導することができるので、オペレータ自身がユーザをWebチャットルームまたはログイン制チャットルームに誘導する必要がないので、オペレータの作業負担を軽減することができる。
第6の構成に係るプログラムは、サーバ装置のプロセッサに、ユーザがログインすることなく当該ユーザが参加可能なWebチャットルームを提供する処理と、ユーザがログインすることにより当該ユーザが参加することが可能なログイン制チャットルームを提供する処理と、Webチャットルームまたはログイン制チャットルームのいずれかに、ユーザを誘導する処理と、を実行させる(第5の構成)。
上記第6の構成によれば、上記第1の構成と同様に、Webチャットルームとログイン制チャットルームとの両方を管理することができる。この結果、事業者の運用負担および管理負担を低減することができる。また、Webチャットルームまたはログイン制チャットルームにユーザを誘導することができるので、ユーザが誘導に従って操作すればよく、ユーザの手間を軽減することができる。
10…サーバ装置、11…制御部、12…記憶部、12a…データベース、13…通信部、20…オペレータ端末、23…表示部、30…ユーザ端末、100,300…チャット管理システム、200…アプリ提供会社サーバ装置、R1…Webチャットルーム、R2…ログイン制チャットルーム

Claims (5)

  1. ユーザがログインすることなく当該ユーザが参加可能なWebチャットルームを提供するWebチャット提供部と、
    ユーザがログインすることにより当該ユーザが参加することが可能なログイン制チャットルームを提供するログイン制チャット提供部と、
    前記Webチャットルームまたは前記ログイン制チャットルームのいずれかに、ユーザを誘導する誘導制御部と、を備え
    前記誘導制御部は、事業者のオペレータのルーム間移行操作に基づいて、前記Webチャットルームに参加しているユーザを、前記ログイン制チャットルームに誘導する、サーバ装置。
  2. チャットアプリ提供会社のサーバ装置には、前記事業者のアカウントが登録されており、
    前記誘導制御部は、前記Webチャットルームに参加していたユーザを前記ログイン制チャットルームに誘導する際に、ユーザアカウントが前記事業者のアカウントをチャット相手として承認することを要求する指令を、前記チャットアプリ提供会社のサーバ装置を介して、当該ユーザの端末に送信する、請求項に記載のサーバ装置。
  3. 前記ログイン制チャット提供部は、前記ログイン制チャットルームにおいて前記事業者のオペレータからのメッセージを取得した場合に、チャットアプリ提供会社のサーバ装置を介して、前記ログイン制チャットルームに参加しているユーザの端末に、前記事業者のオペレータからユーザにメッセージが送信されたことを示す通知を送信する、請求項またはに記載のサーバ装置。
  4. ユーザに応対するボットエンジンをさらに備え、
    前記誘導制御部は、前記ボットエンジンからの質問に対するユーザの回答結果に基づいて、当該ユーザを前記Webチャットルームまたは前記ログイン制チャットルームのいずれかに誘導させる、請求項1~のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  5. サーバ装置のプロセッサに、
    ユーザがログインすることなく当該ユーザが参加可能なWebチャットルームを提供する処理と、
    ユーザがログインすることにより当該ユーザが参加することが可能なログイン制チャットルームを提供する処理と、
    前記Webチャットルームまたは前記ログイン制チャットルームのいずれかに、ユーザを誘導する処理と、を実行させ
    前記ユーザを誘導する処理は、事業者のオペレータのルーム間移行操作に基づいて、前記Webチャットルームに参加しているユーザを、前記ログイン制チャットルームに誘導する処理を含む、プログラム。
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