以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を識別するために、異なる図面において使用される場合がある。以下の記載において、限定するためではなく説明の目的上、様々な態様の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技法等の具体的な詳細を説明する。しかし、様々な態様の様々な態様が、これらの具体的な詳細から逸脱した他の例において実施され得ることは、本開示の利益を有する技術分野の当業者には明らかであろう。場合によっては、様々な態様の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないように、周知のデバイス、回路、及び方法の説明は省略される。本開示の目的のために、「A又はB」は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。
本開示は、5G無線通信プロトコルを使用する、ノードとユーザ装置(UE)との間の通信に関する。ノードは、例えば、gNB又はng-eNBノードであり得る。5G標準仕様の開発の一環として、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、会議の覚書及び開発の詳細を示すいくつかの文書を公開した。そのような文書の1つはリリース16(Rel-16)として知られている。
Rel-16ではノードとUEとの間の、マルチビーム及びマルチ入力マルチ出力(MIMO)通信に関するいくつかの記述がなされている。これらの通信は、マルチパス伝搬を利用するために複数の送信及び受信アンテナを使用することがある。これら複数のビーム通信の関係を説明するための1つの概念は、「疑似コロケーション」又はQCLである。QCLは、送信したアンテナアレイから受信した複数の信号間の検出された関係を指す。一方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルの特性が、他方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルから推測できる場合、2つのアンテナポートは疑似コロケートされ得る。
このQCLの例を提供するために、信号Aが別の信号Bと疑似コロケートされることを示す例を説明する。例えば、ノードは、アンテナアレイ又は共通の送受信ポイント(TRP)を使用して、信号A及び信号BをノードからUEに送信することができる。これらの信号は、参照信号であり得る。これらの信号に同じ空間フィルタが適用されてもよい。信号はまた、ノードからUEに移動すると、同様のチャネル条件を通って移動して同様のチャネル特性を経験することができる。信号A及び信号Bは、同様のチャネル特性を経験するため、UEで受信されると、UEは、信号Aが経験したチャネル特性を検出し、次いで、信号Bを検出する。チャネル特性は、例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、及び/又は他のチャネル効果を含み得る。これらの点に鑑み、UEが信号が一方の信号を検出してそのチャネル特性を特定できれば、この情報が他方の信号の検出を支援することができる。UEがこの検出を実行できるとき、信号Aと信号Bは疑似コロケート(QCL)される、と言われる。
QCL信号を識別する際にUEを補助するために、送信設定インジケータ(TCI)状態情報がノードからUEに送信され得る。TCI状態は、異なる参照信号及び/又は下りリンク参照信号間のQCL関係などの情報を含む。例えば、TCI状態は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)及び/又は復調用参照信号(DMRS)のセットのQCL関係を説明する下りリンク制御情報(DCI)メッセージで送信され得る。TCI状態情報は、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)及び/又は物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の下りリンク参照信号間のQCL関係を構成するためのUEのパラメータを含み得る。
このTCI状態情報は、ノードとUEとの間のより信頼性の高い通信を提供するのを支援し得る、この情報をUEに提供するときにいくつかの問題が生じる。例えば、TCI状態が変化することがあり、ノードが、UEでTCI状態情報を更新する必要がある場合がある。同様に、UEは、ノードと通信するときに最初にTCI状態情報を更新する必要があり得る。TCI状態情報の変更は、多くの異なる信号又は参照信号、及び/又は多数の異なる周波数ブロックもしくコンポーネントキャリア(CC)に適用され得る。この更新は、複数の送受信ポイント(TRP)がある状況、又は、複数のノードが特定のUEと通信している場合には、更に複雑になる。この状況は、異なる参照信号及びCCのためのTCI状態及び/又は空間関係を更新するために多くのメッセージをUEに送信するノードから、オーバヘッド及びレイテンシの問題を生じ得る。
これらの問題に鑑み、本明細書に記載の態様は、TCI状態を更新するために使用される制御メッセージングの量を削減して、メッセージングオーバヘッドとレイテンシを低減させる。特に、態様は、CCのリストのTCI状態を更新するために媒体アクセス制御用制御要素(MAC CE)を使用することを記載する。この更新は、マルチTRPシナリオにも適用され得る。MAC CEはまた、サウンディング参照信号(SRS)リソースの空間関係情報の更新、及び/又は、異なる周期性及び/又は時間ドメインパターンを有する異なるSRSリソースセットの更新を可能にする。更に、MAC CEを使用して、複数のTCI状態を有するTCIコードポイントを構成することができる。これらのMAC CEの設計を使用して、より効率的なTCI状態の更新を行うため及び/又はレイテンシを低減させるために、メッセージ及び/又はMAC CEの量を削減することができる。
これらの特徴の様々な態様を、対応する図に関して説明する。
図1は、いくつかの態様による、マルチビーム通信のための制御メッセージングを実装する例示的なシステム100を示す。図1は、様々な態様による、ネットワークの例示的なシステムアーキテクチャ100を示す。以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供される、LTEシステム規格、及び5G又はNRシステム規格と併せて動作する例示的なシステム100に関して提供される。しかしながら、例示的な態様は、この点に関して限定されず、説明した態様は、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(6G))システム、IEEE802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などの、本明細書に記載の原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用され得る。
図1に示すように、システム100は、UE110A及びUE110B(「UE110」と総称される)を含む。この例では、UE110は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能な携帯型タッチスクリーン・モバイル・コンピューティング・デバイス)として図示されているが、家庭用電子機器、セルラ電話、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、携帯情報端末(PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント(IVI)、車載エンターテインメント(ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(IC)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイス、車載診断(OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(DME)、モバイルデータ端末(MDT)、電子エンジン管理システム(EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(ECU)、電子エンジン/エンジン制御モジュール(ECM)、組み込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(EMS)、ネットワーク化又は「スマート」電化製品、MTCデバイス、M2M、IoTデバイス、などの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含み得る。
UE110は、RANノード120A、120Bを含む無線アクセスネットワーク(RAN)と接続、例えば通信可能に結合、するように構成され得る。態様では、RANは、NG RAN若しくは5G RAN、E-UTRAN、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」又は「次世代RAN」などは、NR又は5Gシステム100で動作するRANを指し、用語「E-UTRAN」などは、LTE又は4Gシステム100で動作するRANを指し得る。UE110は、それぞれ接続(又はチャネル)及び接続を利用し、それらは各々、物理通信インタフェース又は層(以下で更に詳細に説明する)を備える。いくつかの態様では、UE110は、1つ以上のRANノード120と通信することができる。
この実施例では、接続は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、GSMプロトコル、CDMAネットワークプロトコル、PTTプロトコル、POCプロトコル、UMTSプロトコル、3GPP LTEプロトコル、5Gプロトコル、NRプロトコル、及び/又は本明細書で論じる他の通信プロトコルのいずれかなどのセルラ通信プロトコルと一致し得る。態様では、UE110は、ProSeインタフェースを介して通信データを直接交換することができる。ProSeインタフェースは、代替的にSLインタフェースと称される場合があり、PSCCH、PSSCH、PSDCH、及びPSBCHを含むがこれらに限定されない1つ以上の論理チャネルを含み得る。
UE110Aは、アクセスポイント(AP)(「WLANノード」、「WLAN」、「WLAN終了」、「WT」などとも称される)にアクセスするように構成され得る。接続は、任意のIEEE802.11プロトコルと合致する接続等のローカルワイヤレス接続を含むことができ、APは、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータを備え得る。本例では、APは、図示するように、(以下で更に詳細に説明する)ワイヤレスシステムのコアネットワークに接続せずにインターネットに接続される。様々な態様では、UE110A、RAN、及びAPは、LWA動作及び/又はLWIP動作を利用するように構成され得る。LWA動作は、LTE及びWLANの無線リソースを利用するために、RANノード120A~120Bによって構成されているRRC_接続のUE110Aに関与し得る。LWIP動作は、接続を介して送信されたパケット(例えば、IPパケット)を認証及び暗号化するために、IPsecプロトコルトンネリングを介してWLAN無線リソースを使用するUE110A関与し得る。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加することを含んでもよく、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護する。
RANは、1つ以上のANノード又はRANノード120A及び120B(「RANノード120」と総称される)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」、「AN」、「RANノード」等は、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器のことを述べていることがある。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeBs、RSUs、TRxP又はTRPなどと称される場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」等は、NR又は5Gシステム100(例えば、gNB)で動作するRANノード120を指すことができ、用語「E-UTRANノード」等は、LTE又は4Gシステム100(例えば、eNB)で動作するRANノード120を指し得る。様々な態様によれば、RANノード120は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装され得る。
いくつかの態様では、RANノード120の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、これは、CRAN及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と称され得る。それらの態様において、CRAN又はvBBUPは、RRC及びPDCP層が、CRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティは個々のRANノード120によって動作されるPDCP分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、及びMAC層がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層が個別のRANノード120によって動作されるMAC/PHY分割、又はRRC、PDCP、RLC、MAC層、及びPHY層の上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層の下部が個々のRANノード120によって動作される「下位PHY」分割を実装し得る。この仮想化されたフレームワークは、RANノード120の解放されたプロセッサコアが、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。いくつかの態様では、個々のRANノード120は、個々のF1インタフェース(図1に示されていない)を介してgNB-CUに接続された個々のgNB-DUを表し得る。これらの実装では、gNB-DUsは、1つ以上のリモート無線ヘッド又はRFEMを含んでもよく、gNB-CUは、RAN110(不図示)内に位置するサーバによって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作されてもよい。追加的又は代替的に、RANノード120のうちの1つ以上は次世代eNB(ng-eNB)であってもよく、次世代eNBは、UE110に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル端末を提供し、NGインタフェース(後述)を介して5GCに接続されるRANノードである。
V2Xシナリオでは、RANノード120のうちの1つ以上は、RSUとすることができるか、又はその役割を果たし得る。用語「路側機(Road Side Unit)」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の交通インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、適切なRANノード又は静止した(又は比較的静止した)UEにおいて又はそれによって実装されてもよく、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。一例では、RSUは、通過車両UE110(vUE110)に接続性サポートを提供する路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップ形状、交通統計、媒体、並びに持続中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶するための内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、5.9GHz Direct Short Range Communication(DSRC)帯域で動作して、衝突回避、トラフィック警告等の高速イベントに必要な非常に低レイテンシである通信を提供することができる。追加的又は代替的に、RSUは、前述の低レイテンシである通信、並びに他のセルラ通信サービスを提供するために、セルラV2X帯域で動作することができる。追加的又は代替的に、RSUは、Wi-Fiホットスポット(2.4GHz帯域)として動作することができ、且つ/又は1つ以上のセルラネットワークへの接続性を提供して、アップリンク及びダウンリンク通信を提供することができる。コンピューティングデバイス及びRSUの無線周波数回路の一部又は全ては、屋外設置に適した耐候性エンクロージャにパッケージ化することができ、交通信号コントローラ及び/又はバックホールネットワークに有線接続(例えば、イーサネット)を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
RANノード120のいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終了することができ、UE110の第1の接点とすることができる。いくつかの態様では、RANノード120のいずれも、RANのための様々な論理機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、上りリンク及び下りリンク動的無線リソース管理、並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理等の無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。
態様では、UE110は、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、OFDM通信信号を使用して、互いに又はRANノード120のいずれかと通信するように構成され得るが、この様々な通信技術は、限定しないが(例えば、下りリンク通信用の)OFDMA通信技術、又は(例えば、上りリンク及びProSe又はサイドリンク通信用の)SC-FDMA通信技術であるが、態様の範囲は、この点において限定されない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
いくつかの態様では、下りリンクリソースグリッドは、RANノード120のいずれかからUE110への下りリンク送信のために使用することができ、一方、上りリンク送信は同様の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内のダウンリンクの物理的リソースである。このような時間周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な方法であり、それにより無線リソースの割り当てが直感的なものとなる。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間ドメイン内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを表す。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数ドメインにおいて、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。
様々な態様によれば、UE110及びRANノード120は、認可媒体(「認可スペクトル」及び/又は「認可帯域」とも呼ぶ)及び無認可共有媒体(「無認可スペクトル」及び/又は「無認可帯域」とも呼ぶ)を介して、データ(例えば、送信及び受信)データを通信する。認可スペクトルは、約400MHz~約3.8GHzの周波数範囲で動作するチャネルを含んでもよく、無認可スペクトルは、5GHz帯域を含んでもよい。
無認可スペクトルで動作するために、UE110及びRANノード120は、LAA、eLAA、及び/又はfeLAA機構を使用して動作してもよい。これらの実装では、UE110及びRANノード120は、無認可スペクトルにおいて送信する前に、無認可スペクトル内の1つ以上のチャネルが利用不可能であるか、又は別の方法で占有されているかを判定するために、1つ以上の既知の媒体検知動作及び/又はキャリア検知動作を実行してもよい。媒体/キャリア検知動作は、リッスンビフォアトーク(LBT)プロトコルに従って実行されてもよい。
LBTは、機器(例えば、UE110、RANノード120等)が媒体(例えば、チャネル又はキャリア周波数)を検知し、媒体がアイドル状態であると検知したとき(又は、媒体内の特定のチャネルが占有されていないと検知したとき)に送信する機構である。媒体検知動作は、チャネルが占有されているか又は空いているかを判断するために、少なくともEDを利用してチャネル上の他の信号の有無を判断するCCAを含んでもよい。このLBT機構は、無認可スペクトルにおいて、セルラ/LAAネットワークが現在の占有しているシステムと共存し、且つ他のLAAネットワークと共存することを可能にする。EDは、ある期間にわたって意図された送信帯域にわたってRFエネルギーを検知することと、検知されたRFエネルギーを所定の閾値又は設定された閾値と比較することとを含んでもよい。
典型的には、5GHz帯域における現在占有しているシステムは、IEEE802.11技術に基づくWLANである。WLANは、CSMA/CAと呼ばれる、コンテンションベースのチャネルアクセス機構を採用する。ここで、WLANノード(例えば、UE110、APなどの移動局(MS))が送信することを意図する場合、WLANノードは、送信前に最初にCCAを実行してもよい。更に、2つ以上のWLANノードが同時にチャネルをアイドル状態として検知し送信する状況において、衝突を回避するためにバックオフ機構が使用される。バックオフ機構は、CWS内でランダムに抽出されるカウンタであってもよく、これは、衝突の発生時に指数関数的に増加され、送信が成功したときに最小値にリセットされる。LAA用に設計されたLBT機構は、WLANのCSMA/CAと幾分類似している。いくつかの実装形態では、PDSCH又はPUSCH送信をそれぞれ含むDL又はUL送信バーストのためのLBT手順は、X ECCAスロットとY ECCAスロットとの間の長さが可変であるLAA競合ウィンドウを有することができ、X及びYは、LAAのためのCWSの最小値及び最大値である。一例では、LAA送信のための最小CWSは、9マイクロ秒(μs)であってもよいが、CWS及びMCOTのサイズ(例えば、送信バースト)は、政府規制上の要件に基づいてもよい。
LAA機構は、LTEアドバンストシステムのCA技術に基づいて構築されている。CAでは、各集約されたキャリアはCCと呼ばれる。CCは、1.4、3、5、10、15、又は20MHzの帯域幅を有することができ、最大5つのCCを集約することができ、したがって、集約された最大帯域幅は100MHzである。FDDシステムでは、集約されたキャリアの数は、DLとULとで異なることがあり、UL CCの数は、DLコンポーネントキャリアの数以下である。場合によっては、個々のCCは、他のCCとは異なる帯域幅を有することができる。TDDシステムでは、CCの数及び各CCの帯域幅は、通常、DL及びULに対して同じである。
CAはまた、個々のCCを提供する個々のサービングセルを含む。例えば、異なる周波数帯域におけるCCは、異なる経路喪失を経験するので、サービングセルのカバレッジは異なり得る。プライマリサービスセル又はPCellは、UL及びDLの両方にPCCを提供することができ、RRC及びNAS関連のアクティビティを処理することができる。他のサービングセルはSCellと呼ばれ、各SCellはULとDLの両方に個別のSCCを提供し得る。SCCは、必要に応じて追加及び除去され得る一方で、PCCを変更するには、UE110が、ハンドオーバを受けることが必要であり得る。LAA、eLAA、及びfeLAAでは、SCellの一部又は全部は、無認可スペクトル(「LAA SCell」と呼ばれる)で動作することができ、LAA SCellは、認可スペクトルで動作するPCellによって支援される。UEが2つ以上のLAA SCellで構成される場合、UEは、同じサブフレーム内の異なるPUSCH開始位置を示す、構成されたLAA SCell上でULグラントを受信することができる。
PDSCHは、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE110に搬送する。PDCCHは、とりわけ、PDSCHチャネルに関連するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送する。また、それは、上りリンク共有チャネルに関する送信フォーマット、リソース割り当て、及びHARQ情報について、UE110に通知することもできる。典型的には、下りリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE110Aに割り当てる)は、UE110のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード120のいずれかで実行されてもよい。下りリンクリソース割り当て情報は、UE110の各々に対して使用される(例えば、割り当てられる)PDCCHで送信され得る。
PDCCHは、CCEを使用して制御情報を伝達する。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つ組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの四位相偏移変調(QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、又は8)を有するLTEに定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
いくつかの態様は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの態様は、制御情報送信のためにPDSCHリソースを使用するEPDCCHを利用することができる。EPDCCHを、1つ以上のECCEを用いて送信してもよい。上記と同様に、各ECCEは、EREGとして知られる4つの物理リソースエレメントからなる9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
RANノード120は、インタフェースを介して互いに通信するように構成され得る。システム100がLTEシステム(例えば、コアネットワーク(CN)140がEPCである場合)である態様では、インタフェースは、X2インタフェースであり得る。X2インタフェースは、EPCに接続する2つ以上のRANノード120(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPCに接続する2つのeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インタフェースは、X2ユーザプレーンインタフェース(X2-U)及びX2制御プレーンインタフェース(X2-C)を含むことができる。X2-Uは、X2インタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御機構を提供し得、eNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-Uは、MeNBからSeNBへ転送されるユーザデータのための特定のシーケンス番号情報と、ユーザデータのために、SeNBからUE110へのPDCP PDUのシーケンス配信の成功に関する情報と、UE110に配信されなかったPDCP PDUの情報と、UEユーザデータに送信するためのSeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報等を提供し得る。X2-Cは、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御等を含む、LTE内アクセスモビリティ機能と、負荷管理機能と、セル間干渉調整機能とを提供し得る。
システム100が5G又はNRシステム(例えば、CN140が5GCである場合)である態様では、インタフェースは、Xnインタフェースであり得る。Xnインタフェースは、5GCに接続する2つ以上のRANノード120(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GCに接続するRANノード120(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GCに接続する2つのeNB間に定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード120間の接続モードのUEモビリティを管理する機能を含む接続モード(例えば、CM-接続)におけるUE110用のモビリティサポートを提供することができる。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード120から新しい(ターゲット)サービングRANノード120へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード120と新しい(ターゲット)サービングRANノード120との間のユーザプレーントンネルの制御とを含み得る。ユーザプレーンPDUを搬送するために、Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート層上に構築されたトランスポートネットワーク層と、UDP層及び/又はIP層の上のGTP-U層とを含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーション層シグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP)と呼ばれる)と、SCTP上に構築されたトランスポートネットワーク層とを含むことができる。SCTPは、IP層の上にあってもよく、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIP層では、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタック及び/又はXn-Cプロトコルスタックは、本明細書に示し説明したユーザプレーン及び/又は制御プレーンプロトコルスタックと同じ又は同様であってもよい。
RANはコアネットワーク、この態様ではコアネットワーク(CN)120、に通信可能に結合されて示されている。CN140は、RANを介してCN140に接続されている顧客/加入者(例えば、UE110のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された複数のネットワーク要素130を備え得る。CN140の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよい。いくつかの態様では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に記憶された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化することができる。CN140の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと称されることがあり、CN140の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと称されることがある。NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、あるいは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想の又は再構成可能な実装を実行することができる。
一般に、アプリケーションサーバ150は、コアネットワーク(例えば、UMTSPSドメイン、LTEPSデータサービスなど)とのIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供するエレメントであってもよい。アプリケーションサーバ150はまた、CN140を介してUE110のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。
態様では、CN140は5GCであってもよく、RANはNGインタフェースを介してCN140と接続され得る。態様では、NGインタフェースは、RANノード120とUPFとの間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェースと、RANノード120とAMFとの間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェースとの2つの部分に分割することができる。
図2は、マルチビームの制御メッセージングを実装する電子デバイスの例示的な無線システム200のブロック図を示す。限定ではなく便宜上、図1の要素に関してシステム200を説明し得る。システム200は、図1のUE110又はRANノード120であり得る。システム200は、グループベースのビーム管理報告を可能にする動作を一緒に実行する、プロセッサ210、送受信機220、通信インフラストラクチャ230、メモリ235、アンテナ225を含み得る。送受信機220は、アンテナ225を介して5G無線通信信号を送受信する。通信インフラストラクチャ230は、バスであってもよい。メモリ235は、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュを含むことができ、制御ロジック(例えば、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータを含むことができる。プロセッサ210は、コンピュータ命令の実行時に、グループベースのビーム管理報告について本明細書に記載の機能を実行するように構成できる。あるいは、プロセッサ210は、それ自体の内部メモリ(不図示)を含むことができ、及び/又はグループベースのビーム管理報告について本明細書に記載の機能を実行するように構成された「ハードワイヤード」(状態機械のような)とすることもできる。送受信機220に結合されたアンテナ225は、無線ネットワークを介した無線通信を可能にするために同じ又は異なるタイプであり得る1つ以上のアンテナ、アンテナアレイ、及び/又はパネル(不図示)を含み得る。
いくつかの態様では、RANノード120は、無線システム200の構成要素を利用することができる。いくつかの態様によれば、プロセッサ210は、単独で、又はメモリ235、及び/又は送受信機220と組み合わせて、マルチビーム通信のための制御メッセージングを実装する。例えば、システム200は、媒体アクセス制御用制御要素(MAC CE)を生成し、送受信機220及び/又はアンテナ225を使用してこれらのMAC CEをUEに送信し得る。次いで、MAC CEを受信するUEは、通信チャネルのTCI状態情報を更新し得る。例えば、これらのMAC CEは、PDSCH及び/又はPDCCHのための1つ以上のコンポーネントキャリア(CC)を更新し得る。MAC CEはまた、異なる周期性を有するSRSリソースセットの空間関係を更新し得る。TCI状態及び/又はTCIコードポイントはまた、マルチTRP動作をサポートするように更新され得る。
図3Aは、いくつかの態様による、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)の送信設定指示(TCI)状態を更新するための媒体アクセス制御用制御要素(MAC CE)300Aのブロック図を示す。以下で更に説明するように、MAC CE300Aの予約ビット302は、更新されたTCI状態に基づいてコンポーネントキャリア(CC)のリストを更新するべきかどうかを示すために利用され得る。予約ビット302を使用することにより、単一のMAC CE300Aを使用するPDSCHのための複数のTCI状態の更新が可能となり得る。このMAC CE300Aの設計は、複数のMAC CEを使用してTCI状態を個別に更新するのではなく、複数のTCI状態の同時更新を行うことができ、オーバヘッドを減少させるとともにレイテンシを低減させることができる。
MAC CE300Aは、TCI状態データをUEに供給するためにノードからUEに送信される制御メッセージであり得る。図1を参照して説明したように、例えば、ノードはRANノード120であってもよく、UEはUE110であってもよい。MAC CE300Aは、8ビットのオクテットに編成されたビットマップであり得る。MAC CE300Aは、予約ビット302、サービングセルID304、帯域部分(BWP)ID306、及びTCI状態情報を示すオクテット308、310、312を含み得る。サービングセルID304は、MAC CE300Aが適用されるサービングセルのアイデンティティを示すフィールドであり得る。以下で更に説明するように、各コンポーネントキャリア(CC)は、自身のサービングセルID304に対応し得る。サービングセルID304は、5ビットの長さであり得る。BWP ID306は、MAC CE300Aが適用される下りリンク帯域部分を示し得る。BWP ID306は、長さが2ビットであり得る。
オクテット308、310、312は、TCI状態のアクティブ化又は非アクティブ化ステータスを示すTCI状態情報を含み得る。特定値「Ti」について、TCI状態がアクティブ化され、下りリンク制御情報(DCI)メッセージで指定されたコードポイントにマッピングされることを示すために、フィールドは「1」に設定され得る。フィールドが「0」に設定されている場合、TCI状態は、非アクティブ化されてもよく、DCIメッセージにマッピングされなくてもよい。TCI状態がマッピングされるコードポイントは、MAC CE300Aのビットマップ内のその順序位置によって決定され得る。
予約ビット302については、予約ビット302は、不使用のために予約されるのではなく、MAC CE300Aが単一のCC又はCCのリストを更新するかどうかを示すために使用され得る。CCは、データレートを増加させるために特定のUEに割り当てられた周波数ブロックであり得る。CCは、帯域内アグリゲーション及び/又は帯域間アグリゲーションによってグループ化され得る。帯域内アグリゲーションの場合、各CCは同じ周波数帯域にあってよく、帯域間アグリゲーションは、各CCを異なる周波数帯域に編成することができる。帯域内アグリゲーションの場合、CCは、周波数範囲内で連続していてもよいし不連続であってもよい。前述のように、各CCは、対応するサービングセルID304を有し得る。
いくつかの態様では、予約ビット302がゼロ値に設定されない又は設定されるとき、ノードはUEに、サービングセルID304によって示されるCCのTCI状態を更新するためにMAC CE300Aが使用されることを示し得る。これに対し、予約ビット302が1値に設定又は設定されるとき、ノードはUEに、CCのリストを更新するためにMAC CE300Aが使用されることを示し得る。このCCのリストは、無線リソース制御(RRC)メッセージによって構成されてもよく、示されたサービングセルID304に対応してもよい。予約ビット302が設定されると、UEは、RRCメッセージによって構成された同じCCのリスト内の各セルのTCI状態情報を更新することができる。UEは、予約ビット302の設定値を識別し、サービングセルID304を識別し、次いで、オクテット308、310、312によって示される方法でサービングセルID304を含むリスト内の各CCを更新することができる。いくつかの態様では、予約ビット302のビット設定を逆にすることもでき、その場合、1値が単一のCC更新を示し、ゼロ値がCCのリストを更新することを示す。
このようにMAC CE300Aを使用することにより、ノードがUEに、より少ない制御メッセージを使用して複数のCCのTCI状態を更新するように指示することが可能となり得る。予約ビット302を使用することにより、CCのリストの同時更新が可能となり得る。この更新は、マルチビーム通信の容易化を支援することができ、単一のCCの更新及び/又は複数のCCの更新に柔軟性をもたらし得る。この更新されたTCI状態情報は、PDSCHのTCI状態を更新するのを支援し得る。
図3Bは、いくつかの態様による、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の送信設定指示(TCI)状態を更新するためのMAC CE300Bのブロック図を示す。MAC CE300Aと同様に、MAC CE300Bの予約ビットは、更新されたTCI状態に基づいてコンポーネントキャリア(CC)のリストを更新するべきかどうかを示すために使用され得る。この予約ビットを使用することにより、単一のMAC CE300Bを使用するPDCCHのための複数のTCI状態の更新が可能となり得る。このMAC CE300Bの設計は、複数のMAC CEを使用してTCI状態を個別に更新するのではなく、複数のTCI状態の同時更新を行うことができ、オーバヘッドを減少させるとともにレイテンシを低減させることができる。
MAC CE300Bは、TCI状態データをUEに供給するためにノードからUEに送信される制御メッセージであり得る。図1を参照して説明したように、例えば、ノードはRANノード120であってもよく、UEはUE110であってもよい。MAC CE300Bは、8ビットのオクテットに編成されたビットマップであり得る。MAC CE300Bは、サービングセルID314、CORESET ID316A~316B、及びTCI状態ID318を含み得る。MAC CE300Aと同様に、サービングセルID314は、MAC CE300Bが適用されるサービングセルのアイデンティティを示すフィールドであり得る。各コンポーネントキャリア(CC)は、自身のサービングセルID314に対応し得る。サービングセルID314は、5ビットの長さであり得る。CORESET ID316A~316Bは、TCI状態を更新するためにMAC CE300Bが適用される制御リソースセットの識別であり得る。CORESETは、PDCCHに対応する。CORESET ID316A~316Bは長さが4ビットで、2つのオクテットで伝達され得る。TCI状態ID318は、CORESET ID316A~316Bによって識別されたCORESETに適用できるTCI状態であり得る。オクテット整列に基づき、TCI状態ID318のために7ビットが予約され得る。
TCI状態ID318のために7ビットが予約されるが、RRCメッセージは、最大64のTCI状態を構成することができる。この構成のために、TCI状態ID318が7ビットを予約しても、64のTCI状態を取得するため使用できるのは6ビットである。このようにして、TCI状態ID318の1ビットが未使用であり得る。MAC CE300Aと同様に、このビットを未使用にするのではなく、このビットを使用して、CCのリストを更新するべきかどうか示すことができる。特に、TCI状態ID318フィールドの最上位ビット(MSB)又は最下位ビット(LSB)は、CCのリストのTCI状態を更新するかどうか示すために使用され得る。
MAC CE300Aと同様に、このビットがゼロ値に設定されない又は設定されるとき、ノードはUEに、サービングセルID314によって示されるCCのTCI状態を更新するためにMAC CE300Bが使用されることを示し得る。これに対し、このビットが1値に設定又は設定されるとき、ノードはUEに、CCのリストを更新するためにMAC CE300Bが使用されることを示し得る。このCCのリストは、無線リソース制御(RRC)メッセージによって構成されてもよく、示されたサービングセルID314に対応してもよい。ビットが設定されると、UEは、RRCメッセージによって構成された同じCCのリスト内の各セルのTCI状態情報を更新し得る。UEは、ビットの設定値を識別し、サービングセルID314を識別し、次いで、TCI状態ID318の6ビットによって示される方法でサービングセルID314を含むリスト内の各CCを更新し得る。いくつかの態様では、未使用ビットのビット設定を逆にすることもでき、その場合、1値が単一のCC更新を示し、ゼロ値がCCのリストを更新することを示す。
このようにMAC CE300Bを使用することにより、ノードがUEに、より少ない制御メッセージを使用して複数のCCのTCI状態を更新するように指示することが可能となり得る。TCI状態ID318の未使用のビットを使用することにより、CCのリストの同時更新が可能となり得る。この更新は、マルチビーム通信の容易化を支援することができ、単一のCCの更新及び/又は複数のCCの更新に柔軟性をもたらし得る。この更新されたTCI状態情報は、PDCCHのTCI状態を更新するのを支援し得る。
いくつかの態様では、別のMAC CEを定義し、1つ又は2つのTCI状態を含むPDSCHのTCI状態情報を提供することができる。例えば、この状況は、マルチTRPシナリオであり得る。この場合、UEは、2つのTCI状態のアクティブ化をもたらし得る複数のノードと通信していてもよい。ネットワークは、このMAC CEを使用して、CCのリスト内のPDSCHのTCIコードポイントを更新し得る。更新されたTCIコードポイントは、図3A及び図3Bを参照して説明したサービングセルIDに対応するリストに適用され得る。更新されたTCIコードポイントの適用は、マルチTRP動作がリスト内のCCに対してアクティブ化及び/又は非アクティブ化されることを示し得る。
いくつかの態様では、更新されたTCIコードポイントは、異なる条件に応じてCCリスト内のCCのサブセットに適用され得る。これらの条件のうちの1つ以上を満たすCCが更新され得る。条件は、以下を含み得る。
-CCは、CORESETPoolIndexの値を有さない、又は、0に設定されたCORESETPoolIndexを有する、少なくとも1つのCORESET、及び、1に設定されたCORESETPoolIndexを有する、少なくとも1つのCORESETを用いて構成される。
-CCは、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationRepSchemeEnabler内の少なくとも1つのエントリにおいてRepNum 16で構成される。
-CCは、RepSchemeEnablerで構成される。
これらの条件は、マルチTRP動作でTCI状態を更新するときに役立ち得る。これらの条件のうちの1つ以上を使用することによって、UEは、特定のTCIコードポイントに対応する複数のTCI状態がある場合でも、TCI状態の更新を制御し得る。
図4は、いくつかの態様による、サウンディング参照信号(SRS)リソースセットのアクティブ化及び非アクティブ化のためのMAC CE400のブロック図を示す。ノードは、UEがSRSリソースセットを送信するための空間関係を示すために、MAC CE400をUEに送信し得る。MAC CE400は、セミパーシステント(SP)SRSリソースセットをアクティブ化及び/又は非アクティブ化するために使用され得る。MAC CE400はまた、非周期的又は周期的SRSリソースセットなどの他の周期性の空間関係データを提供するように構成され得る。MAC CE400を使用すると、UEは、SRS信号をノードに送信するときにその空間関係情報を更新することができる。
SRSは、ノードが各UEのチャネル状態情報(CSI)を取得するのを支援するために、UEからノードへの上りリンク方向に使用される参照信号である。CSIは、信号がUEからノードへどのように伝搬するかを記述することができ、散乱、フェージング、距離による電力減衰、及び/又はその他のチャネル要素の影響を表し得る。ノードは、リソーススケジューリング、リンクアダプテーション、MIMO通信、及び/又はビーム管理のためにSRSを使用し得る。UEは、異なる周期性を用いてSRSを送信し得る。例えば、異なる周期性は、「周期的」、「非周期的」、及び/又は「セミパーシステント」(SP)であり得る。SRSは、SRSリソースとして識別され得るが、これは、リソースグリッドにおける時間及び周波数ドメインにおけるSRSの場所を指し得る。SRSリソースセットは、異なるシンボルで送信する多数のSRSリソースを指し得る。
この説明及びSRS組織を考慮して、ノードは、UEにおけるSRSリソースセットの空間関係を更新するためにMAC CE400を生成し得る。図4は、SP SRSリソースセットを制御するための例示的なMAC CE400を示し、MAC CE400はまた、非周期的及び周期的SRSリソースセットに対する空間関係更新を提供するように構成され得る。このようにして、MAC CE400は、異なる周期性のための空間関係の更新をサポートし得る。以下で更に説明するように、MAC CE400はまた、CCのリストのための空間関係の更新をサポートし得る。
SP SRSリソースセットシナリオについて、MAC CE400は、SP SRSリソースセットID412によって示されるSP SRSリソースセットをアクティブ化又は非アクティブ化するために使用される「アクティブ化又は非アクティブ化」(A/D)ビット402を含み得る。SP SRSリソースセットID412は、長さが4ビットであり得る。MAC CE400はまた、SRSリソースセットのセルID408を含むことができ、これは、アクティブ化又は非アクティブ化SP SRSリソースセットを含むサービングセル又はCCのアイデンティティを示し得る。SRSリソースセットのセルID408の長さは、5ビットであり得る。MAC CE400はまた、SRSリソースセットのBWP ID410を含むことができ、これは、アクティブ化又は非アクティブ化SP SRSリソースセットを含む上りリンク帯域部分を示し得る。SRSリソースセットのBWP ID410の長さは、2ビットであり得る。
MAC CE400は、SULビット420を含み得る。このフィールドは、MAC CE400がNULキャリア構成に適用されるかSULキャリア構成に適用されるかを示す。SULビット420は、MAC CE400がSULキャリア構成に適用されることを示すために「1」に設定され得る。SULビット420は、MAC CE400がNULキャリア構成に適用されることを示すために「0」に設定され得る。
ここで、「C」ビット418及び他のオクテットについて説明する。MAC CE400はまた、「C」ビット418を含むことができ、これは、リソースサービングセルIDフィールド(複数可)430、436及びリソースBWP IDフィールド(複数可)428、434を含むオクテットが存在するかどうかを示し得る。このフィールドが「1」に設定される場合、リソースサービングセルIDフィールド(複数可)430、436及びリソースBWP IDフィールド(複数可)428、434を含むオクテットが存在する。このフィールドが「0」に設定される場合、それらは存在せず、リソースIDiフィールド414、426に示されるリソースは、SRSリソースセットのセルID408及びSRSリソースセットのBWP ID410によって示されるサービングセル及びBWP上に位置し得る。
「F」ビット406、422は、SRSリソースの空間関係として使用されるリソースのタイプを指し得る。F0はリソースセット内の第1のSRSリソース、F1は第2のSRSリソース(以下同様)を指し得る。「F」ビット406は、NZP CSI-RSリソースインデックスが使用されることを示すために「1」に設定され得る。「F」ビット406は、SSBインデックス又はSRSリソースインデックスが使用されることを示すために「0」に設定され得る。
リソースIDフィールド414、426は、SRSリソースiの空間関係導出に使用されるリソースの識別子を含み得る。リソースIDフィールド414、426は、使用するべき特定の参照信号を示し得る。例えば、リソースID0は、リソースセット内の第1のSRSリソースを指し得る。Fiが「0」に設定され、リソースIDフィールドの第1のビットが「1」に設定されると、残りのフィールドはSSBインデックスを含む。Fiが「0」に設定され、フィールドの第1のビットが「0」に設定されると、残りのフィールドはSRS-ResourceIdを含む。リソースIDフィールド414、426の長さは7ビットであり得る。
リソースサービングセルIDフィールド430、436は、SRSリソース「i」の空間関係導出に使用されるリソースが位置するサービングセルのアイデンティティを示し得る。フィールドの長さは5ビットであり得る。リソースBWP IDフィールド428,434は、SRSリソース「i」の空間関係導出にリソースが使用される上りリンク帯域部分のBWP-IDを含み得る。フィールドの長さは2ビットであり得る。
MAC CE400はまた、予約ビット404、416を含むことができ、これらの予約ビット404、416は、異なるSRSリソースセットの周期性をサポートするために、及び/又はCCのリストの空間関係を更新するかどうかを示すために使用され得る。
例えば、いくつかの態様では、SP SRSリソースセットIDフィールド412は、SRSリソースセットの周期性及び/又は時間ドメインパターンを示すために使用され得る。例えば、SP SRSリソースセットIDフィールド412の4ビットは、セミパーシステントな場合だけに限定されるのではなく、MAC CE400が、周期的、非周期的、又はセミパーシステントSRSリソースセットを更新するために使用され得ることを示すことができる。MAC CE400は、SRSリソースセットのセルID408によって示される特定のCCを更新するべきか、CCのリストを更新するべきか、の指標を更に含み得る。
SP SRSリソースセットIDフィールド412が、SRSリソースセットが非周期的又は周期的であることを示す場合、UEは「A/D」ビット402を無視し得る。すなわち、「A/D」ビット402は、アクティブ化若しくは非アクティブ化された又はSP SRSリソースセットIDフィールド412に対応する示されたSRSリソースセットを示さなくてもよい。代わりに、「A/D」ビット402は、空間関係更新が、特定のSRSリソースセットのセルID408に適用されるべきか、又は示されたセルと同じCCのリストにあるCCのリストに適用されるべきか、を示すために使用され得る。このリスト更新は、図3A及び図3Bを参照して説明したものと同様であり得る。いくつかの態様では、予約ビット404、416は、特定のCCを更新するべきか、CCのリストを更新するべきかを示すために、「A/D」ビット402の代わりに使用され得る。しかしながら、いずれの場合でも、MAC CE400を使用して、複数のSRSリソースセットの空間関係を更新することができる。
SP SRSリソースセットIDフィールド412が、SRSリソースセットがセミパーシステントであることを示す態様では、「A/D」ビット402は値を有し得る。この場合、予約ビット404、416は、特定のCCを更新するべきか、CCのリストを更新するべきかを示すために、使用され得る。
いくつかの態様では、MAC CE400がCCのリストを更新するために使用される場合、対応するSRSリソースセットが同じ時間ドメインパターンを有するときに、SRSリソース空間関係が更新される。例えば、場合によっては、CCは異なる時間ドメインパターンを有し得る。この場合、CCのリストを更新するために空間関係が適用されない場合がある。リスト内のCCが、SP SRSリソースセットIDフィールド412から示されるものと同じ周期性及び/又は時間ドメインパターンを有する場合、MAC CE400はCCのリストに適用され得る。しかしながら、場合によっては、時間ドメインパターンの違いにより、ビームに対する更新がリソースごとのレベルで所望されることがある。
図5は、いくつかの態様による、サウンディング参照信号(SRS)リソースの空間関係を更新するためのMAC CE500のブロック図を示す。上で説明したように、いくつかのシナリオでは、SRSリソースセットの更新から利益を得ることができ、いくつかの他のシナリオでは、個々のSRSリソースの更新から利益を得ることができる。例えば、特定のSRSリソースを更新することにより、リソースを特定して、そのリソースの特定のビームを更新することが可能になり得る。MAC CE500は、このタイプのリソースレベル更新を提供する制御メッセージであり得る。MAC CE500は、より正確なリソース更新を提供することができる。MAC CE500は依然として、空間関係を特定のCCについて更新するべきか、CCのリストについて更新するべきか示すために使用され得る。いくつかの態様では、MAC CE500の第1の16ビットは、特定のSRSリソースを示すことができ、第2の16ビットは、更新されたビーム情報を示すことができる。MAC CE500は、長さが4オクテットであり得る。
特に、MAC CE500は、予約ビット502、506、508を含むことができ、これは、空間関係更新がSRSリソースのセルID510によって指定されたCCについてのものなのか、空間関係更新がCCのリストについてのものなのか示すために使用され得る。CCのリストの更新は、図3A及び図3Bを参照して説明したものと同様の方法で起こり得る。図4と同様に、SRSリソースのセルID510は、SRSリソースが位置するセルを指し得る。SRSリソースのセルID510は、SRSリソースセットを示すのではなく、特定のリソースに対応し得る。同様に、SRSリソースのBWP ID512は、SRSリソースが位置するBWPに対応し得る。SRSリソースID514は、RRCメッセージによって構成される識別SRS-ResourceIDであり得る。SUL510は、図4を参照して説明したSUL420と同様であり得る。SRSリソースのセルID510、SRSリソースのBWP ID512及び/又はSRSリソースID514を使用することにより、MAC CE500によって更新される特定のSRSリソースをUEが識別できるようになり得る。
「C」ビット504はまた、図4を参照して説明した「C」ビット418と同様であり得る。特に、「C」ビット504は、ビット情報の以下の2つのオクテットが存在するかどうかを示し得る。MAC CE500では、これら2つのオクテットは、更新される特定のリソースに関する情報を提供し得る。例えば、リソースID516は、図4を参照して説明したリソースID414、426と同様であり得る。リソースID516は、空間関係更新に使用されるリソースのIDであり得る。例えば、リソースID516は、使用される特定のビームを示し得る。リソースサービングセルID522は、空間関係のためのリソースが位置するセルIDであり得る。リソースBWP ID518は、空間関係のリソースが位置するBWP IDを示し得る。
MAC CE500を使用することにより、リソースセットではなくリソースの特定の更新を可能にすることができる。MAC CE500は、空間関係を更新に更なる柔軟性をもたらし得る。MAC CE500はまた、メッセージングオーバヘッドを減少させ及び/又はレイテンシを低減させるために、CCのリストの空間関係を更新するために使用され得る。
図6Aは、いくつかの態様による、マルチ送受信ポイント(マルチTRP)の動作をサポートするためにPDSCHのTCIコードポイントを構成するためのMAC CE600Aのブロック図を示す。前述したように、マルチTRPシナリオは、UEが2つ以上のアンテナアレイ又はノードと通信するときに発生し得る。この場合、各TCIコードポイントは、1つ又は2つのTCI状態を含み得る。このように、MAC CE600Aは、マルチTRP動作をサポートし、PDSCHのTCIコードポイントを構成するための制御メッセージングを提供する。
前述のMAC CEと同様に、MAC CE600Aは、予約ビット602A、604A、614Aを含み得る。予約ビット602A、604A、614Aは、TCI状態をCCについて更新するべきか、CCのリストについて更新するべきかを示すために使用され得る。MAC CE600Aは、図3Aを参照して説明したサービングセルID304及びBWP ID306と同様であり得るサービングセルID616A及びBWP ID620Aを含み得る。MAC CE600Aは、数「M」を示すために3ビットであり得るTCIコードポイントフィールド618Aの数を含み得る。これらの3ビットは、最大8つのTCIコードポイントを示すために使用されることもあり得るし、1~8のTCIコードポイントの数を示すこともできる。M値は、この数を提供し得る。しかしながら、TCIコードポイントの各々は、1又は2のTCI状態のいずれかを有し得る。この情報を取得するために、MAC CE600Aは、2つのTCI状態を備えたTCIコードポイントの数を示し得るフィールド622Aを含み得る。フィールド622Aは、「1」値として設定されるなど、非ゼロ値を有する「C_i」ビット値606、610の数のカウントであり得る。「C_i」ビット値606、610が「1」値を有する場合、対応するTCIコードポイントは、2つのTCI状態を有し得る。例えば、「C_i」は、第2のTCI状態がTCIコードポイント「i」に使用されるべきかどうかを示し得る。
MAC CE600Aは、「C_0」606が2つのTCI状態を有する例を示すために、TCI状態ID(0,1)624及びTCI状態ID(0.2)626を含み得る。TCI状態ID(0,1)624は、TCIコードポイント「0」の第1のTCI状態であり得るが、TCI状態ID(0,2)626は、TCIコードポイント「0」の第2のTCI状態であり得る。予約ビット608は、MAC CE600Aのオクテット構成を保存するために含まれ得る。
同様に、MAC CE600Aは、「C_(M-1)」610が2つのTCI状態を有する例を示すために、TCI状態ID(M-1,1)628及びTCI状態ID(M-1,2)630を含み得る。TCI状態ID(M-1,1)628は、TCIコードポイント「M-1」の第1のTCI状態であり得るが、TCI状態ID(M-1,2)630は、TCIコードポイント「M-1」の第2のTCI状態であり得る。予約ビット612は、MAC CE600Aのオクテット構成を保存するために含まれ得る。
MAC CE600Aを使用することにより、1つ又は2つのTCI状態を有するTCIコードポイントを収容に柔軟性がもたらされ得る。「C_i」ビット606、610を使用して、UEは、1つのTCI状態が更新されるのか、2つのTCI状態が更新されるのかを判定するために、オクテットを復号化することができてもよい。また、予約ビット602A、604A、又は614Aを使用することにより、オーバヘッド及びレイテンシを低減させるためのCCに関するリスト更新が依然として提供され得る。
図6Bは、いくつかの態様による、複数のTCI状態を示す例示的なMAC CE600Bのブロック図を示す。MAC CE600Bは、MAC CE600Aの例示的な態様であり得る。MAC CE600Aと同様に、MAC CE600Bは、予約ビット602B、604B、614B、並びにサービングセルID616B及びBWP ID620Bを含み得る。MAC CE600Bは、フィールド618B及び622Bの例示的な値を有する例を提供し得る。
例えば、MAC CE600Bは、図6Aを参照して説明したフィールド618Aと同様であり得るTCIコードポイントフィールド618Bの数のビットを使用して「4」の「M」値を示し得る。同様に、MAC CE600Bは、フィールド622Aと同様であり得るフィールド622Bの「2」の値を示すことができ、2つのTCI状態を有するコードポイントの数を示すことができる。この場合、UEは、残りの送信に続くオクテットの数を認識することができる。特に、UEは、TCIコードポイントのうちの2つが2つのTCI状態を有し、したがって4つのオクテットを使用することを識別し得る。UEは、それぞれ1オクテットを使用する1つのTCI状態を有する残りの2つのTCIコードポイントを識別するために「M」値を使用し得る。この情報により、UEは6つのオクテットの受信を予測することができる。次いで、UEは、特定のTCIコードポイントが1つのTCI状態に対応するのか2つのTCI状態に対応するのか判定するために、各「C_i」632、634、638、及び640の値を識別し得る。
この例を更に説明するために、「C_0」632がゼロ値であってもよく、これは、単一のTCI状態を示し得る。次いで、TCI状態ID(0,1)644は、そのTCIコードポイントの状態情報を提供し得る。「C_0」632をゼロ値と識別すると、UEは、以下の7ビットを単一のTCI状態に関連するものとして識別し得る。「C_1」634は、2つのTCI状態の存在を示し得る、1値であり得る。このようにして、TCI状態ID(1,1)646及びTCI状態ID(1,2)648は、2つのTCI状態の情報を提供し得る。予約ビット636は、MAC CE600Bのオクテット構成を維持するために使用され得る。「C_1」634を1値として識別すると、UEは、以下の15ビットを2つのTCI状態に関連するものとして識別し得る。「C_1」634は、2つのTCI状態の存在を示し得る、1値であり得る。UEは、「C_2」を、ゼロ値を有し且つ単一のTCI状態を示すものとして識別し続け得る。次いで、TCI状態ID(2,1)650は、そのTCIコードポイントの状態情報を提供し得る。「C_3」640の場合、UEは1値を識別することができ、2つのTCI状態を識別することができる。TCI状態ID(3,1)652及びTCI状態ID(3,2)654は、2つのTCI状態の情報を提供し得る。予約ビット642は、MAC CE600Bのオクテット構成を維持するために使用され得る。
図7は、いくつかの態様による、ユーザ装置(UE)のコンポーネントキャリア(CC)のリストのTCI状態を更新するためのフローチャート700を示す。いくつかの態様では、コアネットワーク140、ネットワーク要素130、アプリケーションサーバ150、ノード120、及び/又は無線システム200などのネットワークがフローチャート700を実行し得る。いくつかの態様では、RANノード120は、フローチャート700を使用して、MAC CEを生成してUE送信し得る。フローチャート700は、RANノード120を参照して説明されるものとするが、フローチャート700は、その例示的な態様に限定されない。フローチャート700は、例えば、図10を参照して説明したコンピュータシステム、及び/又はハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、又はそれらの組み合わせを含み得る、コンピュータシステムなどの任意のコンピューティングデバイス上で実行され得る。
本明細書で提供される開示を実行するために、全てのステップが必要とされるわけではないことを理解されたい。更に、当業者に理解されるように、いくつかの工程は、同時に実行されてもよく、又は図7に示されるものとは異なる順序で実行されてもよい。
702において、RANノード120は、ユーザ装置(UE)110のコンポーネントキャリア(CC)に対応する送信設定インジケータ(TCI)状態の更新を識別することができ、CCはサービングセルIDを有する。この更新は、ビーム又はQCL信号の更新であり得る。例えば、UE110は、異なる参照信号間のQCL関係の仮定を有し得る。RANノード120は、この仮定を更新することができ、QCL仮定のための更新された定義を提供し得る。このようにして、RANノード120は、TCI状態の初期定義を提供することができ、及び/又はUE110で既存の定義を更新し得る。
更新はまた、1つ以上のCCに影響を及ぼし得る。同様に、更新されたTCI状態は、PDSCH及び/又はPDCCHに適用可能であり得る。いくつかの態様では、PDSCHの更新は、TCIコードポイントが1つ又は2つのTCI状態を有するマルチTRPシナリオで発生し得る。この場合、CCのリスト内のCCのサブセットが更新され得る。
704において、RANノード120は、TCI状態の更新に基づいてCCを含むCCのリストを更新するべきかどうか判定し得る。CCのこのリストは、無線リソース制御(RRC)メッセージによって先行して構成されていてもよく、示されたサービングセルIDに対応してもよい。例えば、RRCは、先行して構成されたTCI関連パラメータを有し得る。RANノード120は、CCのリストを構成するために、RRCメッセージをUE110に先行して送信していてもよい。TCI状態情報の更新は、サービングセルIDに対応するCCも含むリスト内の他のCCに適用可能であり得る。
706において、RANノード120は、UE110でCCのリストを更新するべきかどうか判定し得る。CCのリストが更新されず、RANノード120が、サービングセルIDに対応するCCの更新を意図している場合、RANノード120は、708で媒体アクセス制御用制御要素(MAC CE)を生成し得る。このMAC CEは、サービングセルIDと、サービングセルIDを使用してCCのTCI状態を更新するようにUE110に指示する第1のビット値とを含み得る。第1のビット値は、例えば、ゼロ値であり得る。MAC CEはまた、UE110でTCI状態を更新するためのTCI状態情報を含み得る。次いで、RANノード120は、712でMAC CEをUE110に送信し得る。次いで、UE110は、MAC CEに含まれるTCI状態情報を使用して、サービングセルIDに対応するCCを更新し得る。
706に戻り、RANノード120は、CCのリストを更新するべきであると判定し得る。この場合、RANノード120は、サービングセルIDとCCのサービングセルIDを含むリスト内のCCのTCI状態を更新するようにUE110に指示する第2のビット値とを含むMAC CEを生成し得る。このようにして、UE110は、サービングセルIDに対応するCC並びにRRCメッセージによって構成されたリスト上の他のCCを更新し得る。MAC CEはまた、UE110でTCI状態を更新するためのTCI状態情報を含み得る。次いで、このMAC CEは複数のCCのTCI更新を提供してもよく、これによってメッセージングオーバヘッドが減少され得る。712において、RANノード120は、MAC CEをUE110に送信し得る。
フローチャート700から生成されたMAC CEは、図3A及び図3Bを参照して先に説明したMAC CE300A及び300Bと同様であり得る。例えば、MAC CE300AはPDSCHのTCI状態を更新するために使用され得るが、MAC CE300Bは、PDCCHのTCI状態を更新するために使用され得る。図3A及び図3Bを参照して先に説明したのと同様に、他の値はMAC CEに含まれ得る。
前述したように、MAC CEはまた、マルチTRP動作で使用され得る。同様に、MAC CEは、識別されたCCをCCのリストが含む状況に適用され得る。いくつかの態様では、CCのサブセットは、前述のようにいくつかの条件に基づいて更新され得る。
いくつかの態様では、フローチャート900は、TCIコードポイントの変化に応じて、1回以上繰り返して実行され得る。例えば、TCI状態は、第1のMAC CEを使用して更新され得るが、その後、第2のMAC CEで再び更新され得る。同様に、第2のMAC CEは、同じTCI状態又は異なるTCI状態の更新に対応し得る。このように、フローチャート900に関して説明した態様は、単一のMAC CEに限定されない。
図8Aは、いくつかの態様による、異なる周期性及び/又は時間ドメインパターンを有するSRSリソースセットの空間関係を更新するためにMAC CEを生成するためのフローチャート800Aを示す。図8Bは、いくつかの態様による、CCのリストの空間関係を更新するためにMAC CEを修正するためのフローチャート800Bを示す。
いくつかの態様では、コアネットワーク140、ネットワーク要素130、アプリケーションサーバ150、ノード120、及び/又は無線システム200などのネットワークがフローチャート800A及び800Bを実行し得る。いくつかの態様では、RANノード120は、フローチャート800A及び800Bを使用して、MAC CEを生成してUE送信し得る。フローチャート800A及び800B、RANノード120を参照して説明されるものとするが、フローチャート800A及び800Bは、その例示的な態様に限定されない。フローチャート800A及び800Bは、例えば、図10を参照して説明したコンピュータシステム、及び/又はハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、又はそれらの組み合わせを含み得る、コンピュータシステムなどの任意のコンピューティングデバイス上で実行され得る。
本明細書で提供される開示を実行するために、全てのステップが必要とされるわけではないことを理解されたい。更に、当業者に理解されるように、いくつかの工程は、同時に実行されてもよく、又は図8A及び図8Bに示されるものとは異なる順序で実行されてもよい。
802において、RANノード120は、コンポーネントキャリア(CC)に対応するサウンディング参照信号(SRS)リソースセットの空間関係の更新を識別し得る。SRSの空間関係は、UE110によってRANノード120に送信される1つ以上の上りリンク信号の更新であり得る。
804において、RANノード120は、SRSリソースセットの時間ドメインパターンがセミパーシステントであるかどうか判定し得る。例えば、SRSリソースセットの時間ドメインパターン及び/又は周期性は、セミパーシステント、非周期的、又は周期的であり得る。806において、時間ドメインパターンがセミパーシステントではない判定された場合、RANノード120は、更新された空間関係に基づいてCCを含むCCのリストを更新するべきかどうか指定するために「アクティブ化/非アクティブ化」ビットフィールドを使用してMAC CE400などの、セミパーシステントMAC CEを生成し得る。「A/D」フィールドは、未使用のビットフィールドであり得る。「A/D」フィールドが周期的又は非周期的SRSリソースセット更新に使用されないので、このビットは、空間関係更新が、示されたCCについて意図されたものなのか、示されたCCと同じCCリストに対応するCCのリストについて意図されたものなのか、を示すために使用され得る。
806において、SRSリソースセットがセミパーシステントであると判定された場合、RANノード120は、810で更新された空間関係に基づいてCCのリストを更新するべきかどうか指定するために予約ビットフィールドを使用して、MAC CE400などのMAC CEを生成し得る。「A/D」フィールドはセミパーシステントSRSリソースセットシナリオで使用されるため、このビットは使用できない場合がある。このようにして、予約ビットをこの指示に使用することができる。
812において、RANノード120は、更新された空間関係に基づいてCCを含むCCのリストを更新するべきかどうか判定し得る。このリストを更新することにより、メッセージングオーバヘッドが少なくなり得る。しかしながら、いくつかの態様では、SRSリソースセットの要素の時間ドメインパターンは同じである。814において、RANノード120は、CCのリストを更新するべきかどうか判定し得る。リストを更新するべきではない場合、816において、RANノード120は、CCの空間関係を更新するようにUE110に指示するビットフィールドに第1のビット値を含むことを示すようにMAC CEを修正し得る。MAC CEはまた、UE110でSRSリソースセットを更新するためのSP SRSリソースセットID及びリソースID情報の値を含み得る。820において、RANノード120は、MAC CEをUE110に送信し得る。
814に戻り、更新された空間関係に基づいてCCのリストが更新されるべきであるとRANノード120が判定する場合、818において、RANノード120は、CCのリスト内のCCの空間関係を更新するようにUE110に指示するビットフィールドに第2のビット値を含むようにMAC CEを修正し得る。CCのこのリストは、無線リソース制御(RRC)メッセージによって先行して構成されていてもよく、示されたSRSリソースセットのセルIDに対応してもよい。MAC CEはまた、UE110でSRSリソースセットを更新するためのリソースID情報を含み得る。
MAC CEを受信すると、UE110は、CCのリストが更新されるべきかどうかを示す対応ビットを識別し得る。示された値に応じて、UE110は、更新するべき特定のCCの及び/又は更新するべきCCのリストを識別し得る。
図8Cは、いくつかの態様による、SRSリソースの空間関係を更新するためにMAC CEを生成するためのフローチャート800Cを示す。いくつかの態様では、コアネットワーク140、ネットワーク要素130、アプリケーションサーバ150、ノード120、及び/又は無線システム200などのネットワークがフローチャート800Cを実行し得る。いくつかの態様では、RANノード120は、フローチャート800Cを使用して、MAC CEを生成してUE送信し得る。フローチャート800Cは、RANノード120を参照して説明されるものとするが、フローチャート800Cは、その例示的な態様に限定されない。フローチャート800Cは、例えば、図10を参照して説明したコンピュータシステム、及び/又はハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、又はそれらの組み合わせを含み得る、コンピュータシステムなどの任意のコンピューティングデバイス上で実行され得る。
本明細書で提供される開示を実行するために、全てのステップが必要とされるわけではないことを理解されたい。更に、当業者に理解されるように、いくつかの工程は、同時に実行されてもよく、又は図8Cに示されるものとは異なる順序で実行されてもよい。
822において、RANノード120は、ユーザ装置(UE)110のコンポーネントキャリア(CC)に対応するサウンディング参照信号(SRS)リソースの空間関係の更新を識別することができ、CCはSRSリソースセルIDを有する。この更新は、リソースセットではなく、特定のリソースに対するものであり得る。このように、図5を参照して説明したSRSリソースセルIDを使用して識別された特定のビームを更新するためにフローチャート800Cを使用し得る。
824において、RANノード120は、空間関係の更新に基づいてCCを含むCCのリストを更新するべきかどうか判定し得る。CCのこのリストは、無線リソース制御(RRC)メッセージによって先行して構成されていてもよく、示されたSRSリソースIDに対応してもよい。空間関係情報の更新は、SRSリソースIDに対応するCCも含むリスト内の他のCCに適用可能であり得る。
826において、RANノード120は、CCのリストをUE110で更新するべきかどうか判定し得る。CCのリストが更新されず、RANノード120が、SRSリソースセルIDに対応するCCの更新を意図している場合、RANノード120は、828で媒体アクセス制御用制御要素(MAC CE)を生成し得る。このMAC CEは、SRSリソースセルIDと、SRSリソースセルIDを使用してCCの空間関係を更新するようにUE110に指示する第1のビット値とを含み得る。SRSリソースBWP ID及び/又はSRSリソースIDなどの他の値はまた、SRSリソースを識別するのに役立ち得る。リソースID、リソースサービングセルID、及び/又はリソースBWP IDなどの値は、更新されたSRS空間関係を示し得る。第1のビット値は、例えば、ゼロ値であり得る。MAC CEは、図5を参照して説明したMAC CE500と同様であり得る。次いで、RANノード120は、832において、MAC CEをUE110に送信し得る。次いで、UE110は、MAC CEに含まれるリソースIDを使用して、SRSリソースセルIDに対応するCCを更新することができる。
826に戻り、RANノード120は、CCのリストを更新するべきであると判定し得る。この場合、RANノード120は、SRSリソースセルIDとSRSリソースセルIDを使用してCCのリスト内のCCの空間関係を更新するようにUE110に指示する第2のビット値とを含むMAC CEを生成し得る。このようにして、UE110は、SRSリソースセルIDに対応するCC並びにRRCメッセージによって構成されたリスト上の他のCCを更新し得る。次いで、このMAC CEは複数のCCの空間関係更新を提供してもよく、これによってメッセージングオーバヘッドが減少され得る。832において、RANノード120は、MAC CEをUE110に送信し得る。
いくつかの態様では、フローチャート800A、800B、及び/又は800Cは、SRSリソースセット又はリソースへの変更に応じて、1回以上繰り返して実行され得る。例えば、SRSリソースセットは、第1のMAC CEを使用して更新され得るが、その後、第2のMAC CEで再び更新され得る。同様に、第2のMAC CEは、リソースセットの特定のリソースの更新に対応し得る。このように、フローチャート800A、800B、及び/又は800Cに関して説明した態様は、単一のMAC CEに限定されない。
図9は、いくつかの態様による、マルチ送受信ポイント(マルチTRP)動作をサポートするためにPDSCHのTCIコードポイントを構成するためのフローチャート900を示す。いくつかの態様では、コアネットワーク140、ネットワーク要素130、アプリケーションサーバ150、ノード120、及び/又は無線システム200などのネットワークがフローチャート700を実行し得る。いくつかの態様では、RANノード120は、フローチャート900を使用して、MAC CEをUEに生成及び送信し得る。フローチャート900は、RANノード120を参照して説明するものとするが、フローチャート900は、その例示的な態様に限定されない。フローチャート900は、例えば、図10を参照して説明したコンピュータシステムなどの任意のコンピューティングデバイスで実行されてもよく、及び/又はハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、又はそれらの組み合わせを含み得る。
本明細書で提供される開示を実行するために、全てのステップが必要とされるわけではないことを理解されたい。更に、当業者に理解されるように、いくつかの工程は、同時に実行されてもよく、又は図9に示されるものとは異なる順序で実行されてもよい。
902において、RANノード120は、コンポーネントキャリア(CC)に対応する1つ以上の送信設定インジケータ(TCI)コードポイントの構成を識別することができる。この識別は、マルチTRPシナリオが存在し得ることを示し得る。RANノード120は、PDSCHのTCIコードポイントを構成するMAC CEを生成し得る。
904で、RANノード120は、1つ以上のTCIコードポイントのうちの少なくとも1つが複数のTCI状態を有すると判定し得る。例えば、TCIコードポイントは、2つのTCI状態を有し得る。この場合、コードポイントは、複数のTRPと通信し得る。しかしながら、他のコードポイントは、依然として1つのTCI状態を有し得る。
906で、RANノード120は、1つ以上のTCIコードポイントの量を示す第1の値と、複数のTCI状態を有する1つ以上のTCIコードポイントのうちの少なくとも1つの量を示す第2の値とを含むMAC CEを生成することができる。このMAC CEは、図6A及び図6Bを参照して説明したMAC CE600A及び/又は600Bと同様であり得る。第1の値及び第2の値は、MAC CEの残りのビットを予想するためにビット数及び/又はオクテットをUE110に示し得る。
908において、RANノード120は、複数のTCI状態を有する1つ以上のTCIコードポイントのうちの少なくとも1つについて、複数のTCI状態の存在を示すビット及び第1のTCI状態IDを含むデータの第1のオクテットと、予約ビット及び第2のTCI状態IDを含むデータの第2のオクテットとを含むよう、MAC CEを更新し得る。このようにして、MAC CEは2つのTCI状態IDについて2つのオクテットを使用することができる。いくつかの態様では、第1のオクテット内のビットは、特定のコードポイントが2つのTCI状態を有することを示し得る。UE110がMAC CEを受信してこのビットを識別すると、UE110は、次のオクテットが、コードポイントに対応する第2のTCI状態のデータを表すことを認識することができる。910において、RANノード120は、MAC CEをUE110に送信し得る。
いくつかの態様では、フローチャート900は、TCI状態の変化に応じて、1回以上繰り返して実行され得る。例えば、TCI状態は、第1のMAC CEを使用して更新され得るが、その後、第2のMAC CEで後から再び更新され得る。同様に、第2のMAC CEは、同じTCI状態又は異なるTCI状態の更新に対応し得る。このように、フローチャート700に関して説明した態様は、単一のMAC CEに限定されない。
図10は、様々な態様を実施するために有用な例示的なコンピュータシステムを示す。様々な態様は、例えば、図10に示すコンピュータシステム1000などの1つ以上の周知のコンピュータシステムを使用して実装することができる。1つ以上のコンピュータシステム1000は、例えば、本明細書で論じられる態様のいずれか、並びにそれらの組み合わせ及びサブ組み合わせを実装するために使用され得る。
コンピュータシステム1000は、プロセッサ1004などの1つ以上のプロセッサ(中央処理装置、すなわちCPUとも呼ばれる)を備え得る。プロセッサ1004は、通信インフラストラクチャ又はバス1006に接続され得る。
コンピュータシステム1000はまた、ユーザ入出力インタフェース1002を介して通信インフラストラクチャ1006と通信する、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスなどのユーザ入出力装1003を含み得る。
プロセッサ1004のうちの1つ以上は、グラフィック処理ユニット(GPU)であり得る。一態様では、GPUは、数学集約型アプリケーションを処理するように設計された特殊な電子回路であるプロセッサであり得る。GPUは、コンピュータグラフィックアプリケーション、画像、ビデオなどに共通の数学集約型データなど、大きなデータブロックの並列処理に有効な並列構造を有し得る。
コンピュータシステム1000はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのメイン又はプライマリメモリ1008を含み得る。メインメモリ1008は、1つ以上のレベルのキャッシュを含み得る。メインメモリ1008には、制御ロジック(すなわち、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータが記憶されていてもよい。
コンピュータシステム1000はまた、1つ以上の二次記憶装置又はメモリ1010を備え得る。二次メモリ1010は、例えば、ハードディスクドライブ1012及び/又はリムーバブル記憶装置若しくはドライブ1014を含み得る。リムーバブル記憶ドライブ1014は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光記憶装置、テープバックアップ装置、及び/又は任意の他の記憶装置/ドライブとしてもよい。
リムーバブル記憶ドライブ1014は、リムーバブル記憶ユニット1018と対話することができる。リムーバブル記憶ユニット1018には、コンピュータソフトウェア(制御ロジック)及び/又はデータがその上に記憶されたコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読記憶装置が含まれる。リムーバブル記憶ユニット1018は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光記憶ディスク、及び/又は任意の他のコンピュータデータ記憶装置であってもよい。リムーバブル記憶ドライブ1014は、リムーバブル記憶ユニット1018に対して読み出し及び/又は書き込みをすることができる。
二次メモリ1010には、コンピュータプログラム及び/若しくは他の命令及び/若しくはデータがコンピュータシステム1000によってアクセスされることを可能にする他の手段、媒体又は他の手法を含まれ得る。このような手段、媒体、又は他の手法には、例えば、リムーバブル記憶ユニット1022及びインタフェース1020が含まれ得る。リムーバブル記憶ユニット1022及びインタフェース1020の例として、プログラムカートリッジ及びカートリッジインタフェース(ビデオゲーム装置に見られるものなど)、リムーバブルメモリチップ(EPROM又はPROMなど)及び関連ソケット、メモリスティック及びUSBポート、メモリカード及び関連するメモリカードスロット、並びに/又は任意の他のリムーバブル記憶ユニット及び関連するインタフェースを挙げることができる。
コンピュータシステム1000は、通信又はネットワークインタフェース1024を更に備え得る。通信インタフェース1024により、コンピュータシステム1000は、外部装置、外部ネットワーク、外部エンティティ等(個別に及び集合的に参照番号1028で示される)の任意の組み合わせと通信し、対話することが可能となり得る。例えば、通信インタフェース1024によって、コンピュータシステム1000は、通信経路1026上で外部又は遠隔装置1028と通信することが可能になり得るが、この通信経路1026は、有線及び/又は無線(又はその組み合わせ)であってもよく、LAN、WAN、インターネットなどの任意の組み合わせを含むことができる。制御ロジック及び/又はデータは、通信経路1026を介して、コンピュータシステム1000とやりとりすることができる。
コンピュータシステム1000はまた、いくつかの非限定的な例を挙げると、携帯情報端末(PDA)、デスクトップワークステーション、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ若しくは他のウェアラブル、機器、モノのインターネットの一部、及び/又は組み込みシステム、又はそれらの任意の組み合わせのいずれかであってもよい。
コンピュータシステム1000は、リモート又は分散型クラウドコンピューティングソリューションを含むがこれに限定されない任意の配信パラダイムを介して任意のアプリケーション及び/又はデータにアクセス又はホスティングするクライアント又はサーバ、ローカル又はオンプレミスソフトウェア(「オンプレミス」 クラウドベースのソリューション)、「サービスとしての」モデル(例えば、サービスとしてのコンテンツ(CaaS)、サービスとしてのデジタルコンテンツ(DCaaS)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(DaaS)、サービスとしてのフレームワーク(FaaS)、サービスとしてのバックエンド(BaaS)、サービスとしてのバックエンド(MBaaS)、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)など)、及び/又は、前述の実施例又は他のサービス若しくは送達パラダイムの任意の組み合わせを含むハイブリッドモデルであり得る。
コンピュータシステム400内の任意の適用可能なデータ構造、ファイルフォーマット、及びスキーマは、JavaScript Object Notation(JSON)、拡張マークアップ言語(XML)、更に別のマークアップ言語(YAML)、拡張性Hypertext Markup Language(XHTML)、Wireless Markup Language(WML)、MessagePack、XMLユーザインタフェース言語(XUL)、又は任意の他の機能的に同様の表現を単独で若しくは組み合わせて含む標準から導出されてもよい。あるいは、独自のデータ構造、フォーマット、又はスキーマを、排他的に、又は既知若しくはオープン規格と組み合わせて使用され得る。
いくつかの態様では、制御ロジック(ソフトウェア)が記憶された有形の非一時的コンピュータ使用可能又は可読媒体を備える有形の非一時的装置又は製造物品はまた、本明細書ではコンピュータプログラム製品又はプログラム記憶装置とも呼ばれることもある。これには、コンピュータシステム1000、メインメモリ1008、二次メモリ1010、リムーバブル記憶ユニット1018及び1022、並びに前述のものの任意の組み合わせを具現化する有形の製造物品が含まれるが、これらに限定されない。このような制御ロジックは、1つ以上のデータ処理装置(コンピュータシステム1000など)によって実行されると、このようなデータ処理装置を本明細書で説明するように動作させることができる。
本開示に含まれる教示に基づいて、関連する技術分野の当業者であれば、図10に示されているもの以外のデータ処理装置、コンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して本開示の態様を製造及び使用する方法は明らかであろう。特に、態様は、本明細書に記載されているもの以外のソフトウェア、ハードウェア、及び/又はオペレーティングシステムの実装を用いて動作することができる。
特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されているのは、概要及び要約のセクションではなく、発明を実施するための形態のセクションであることを理解されたい。他のセクションは、発明者が考えている1つ以上の例示的な態様を記載することができるが、全てではなく、したがって、本開示又は添付の特許請求の範囲を何らか限定することを意図するものではない。
本開示は、例示的な分野及び用途の例示的な態様を記載しているが、本開示はそれらに限定されないことを理解されたい。それに対する他の態様及び変形例が可能であり、本開示の範囲及び趣旨の範囲内である。例えば、この段落の一般性を限定するものではなく、態様は、図に示され且つ/又は本明細書で説明される、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はエンティティに限定されない。更に、態様(本明細書に明示的に記載されているかどうかに関わらず)は、本明細書に記載された実施例を超える分野及び用途に対して、著しい有用性を有する。
本明細書では、特定の機能の実装及びそれらの関係を示す機能的構成ブロックの助けを借りて、態様を説明してきた。これらの機能的構成ブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に画定されている。特定の機能及び関係(又はそれらの均等物)が適切に実行される限り、代替の境界を画定することができる。更に、別の態様によって、本明細書に記載された順序とは異なる順序を使用して、機能ブロック、ステップ、動作、方法などを実行してもよい。
「一態様」、「ある態様」、「例示的態様」、又は同様の語句への本明細書における言及は、記載された態様が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての態様が、その特定の特徴、構造又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示している。また、そのような語句は、必ずしも同じ態様を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が態様に関連して記載されている場合、かかる特徴、構造、又は特性を他の態様に組み込むことは、本明細書において明示的に言及又は記載されているか否かに関わらず、当業者の知識の範囲内であろう。更に、いくつかの態様は、「結合された」及び「接続された」という表現をそれらの派生語と共に使用して説明される場合がある。これらの言葉は、必ずしも互いに同義語として意図されていない。例えば、いくつかの態様は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを示すために、「接続された」及び/又は「結合された」という用語を使用して説明される場合がある。しかし、「連結された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働及び/又は相互作用することを意味し得る。
本開示の広さ及び範囲は、上記の例示的な態様のいずれによっても制限されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ、定義されるべきものである。
上述したように、本技術の態様は、例えば、機能を改善又は強化するために、様々なソースから入手可能なデータを収集及び使用することを含み得る。本開示は、いくつかの場合には、この収集されたデータが、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを考察する。そのような個人情報データは、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、住所、ユーザの健康又はフィットネスレベル(例えば、バイタルサイン測定、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を含むことができる。本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的且つ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後にのみ実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、米国では、特定の健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act;HIPAA)等の、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
前述にもかかわらず、本開示にはまた、ユーザが、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを選択的に阻止する態様も考えられる。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、本技術は、ユーザが、例えばサービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成されていることが可能である。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、且つ、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された態様を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅し得るものであるが、本開示はまた、様々な態様を、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実施することも可能であることを想到する。すなわち、本技術の様々な態様は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。