ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本開示の実施例のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一」と「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
なお、本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではない。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答して」として解釈することができる。
図1を参照すると、それは本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。図1に示すように、無線通信システムはセルラー移動通信技術ベースの通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末110及びいくつかの基地局120を含むことができる。
ここで、端末110は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。端末110は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、端末110はモノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサ機器、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ぶ)及びモノのインターネット端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ機器(user device)、またはユーザ装置(user equipment)である。または、端末110は無人航空機の機器であってもよい。または、端末110は車載機器であってもよく、例えば、無線通信機能を備えるトリップコンピュータであってもよく、またはトリップコンピュータに接続される無線端末であってもよい。または、端末110は路側機器、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯、または他の路側機器などであってもよい。
基地局120は、無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスであってもよい。ここで、当該無線通信システムは第4世代の移動通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、長期進化(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムであってもよく、新しい無線システムまたは5GNRシステムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代のシステムであってもよい。ここで、5GシステムにおけるアクセスネットワークはNG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新しい世代無線アクセスネットワーク)と呼ばれることができる。
ここで、基地局120は、4Gシステムにおいて採用された進化型基地局(eNB)であってもよい。または、基地局120は、5Gシステムにおける集中分散アーキテクチャを採用した基地局(gNB)であってもよい。基地局120が集中分散アーキテクチャを採用する場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)と少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータ集約プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられている。分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層のプロトコルスタックが設けられており、本開示の実施例は基地局120の具体的な実現形態を限定しない。
基地局120と端末110との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線エアインターフェースは、第4世代の移動通信ネットワーク技術(4G)規格に基づく無線エアインターフェースである。または、当該無線エアインターフェースは、第5世代の移動通信ネットワーク技術(5G)規格に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しい無線である。または、当該無線エアインターフェースは5Gの次世代の移動通信ネットワーク技術の規格に基づく無線エアインターフェースであってもよい。
いくつかの実施例では、端末110間はE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することもできる。例えばクルマのインターネット通信(vehicle to everything、V2X)におけるV2V(vehicle to vehicle、車対車)通信、V2I(vehicle to Infrastructure、車対路側機器)通信及びV2P(vehicle to pedestrian、車対歩行者)通信などのシーンである。
いくつかの実施例では、上記無線通信システムは、ネットワーク管理機器130をさらに含むことができる。
いくつかの基地局120はそれぞれネットワーク管理装置130に接続される。ここで、ネットワーク管理装置130は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理装置130は、進化したパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)における移動管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク機器、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、戦略及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホームサブスクライバーサーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器130の実現形態に対して、本開示の実施例では限定しない。
現在、1つのスロットで、1つの第1の優先度のアップリンク伝送と1つの第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複しており、第1優先度が第2の優先度より高い場合、主に以下の方式でアップリンク伝送の処理を行う。
端末は、第1の優先度の伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)の時間領域終了位置より後のTproc,2+d1個のシンボルの第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルする。
ここで、前記Tproc,2は物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared channel、PUSCH)をスケジューリングするPDCCHの時間領域終了位置からPUSCHの時間領域開始位置までの最短間隔である。前記d1は端末の端末能力に基づいて決定され、前記d1は0、1、または2にすることができる。
前記Tproc,2の値は、通信プロトコル3gppTS38.214に基づいて規定される。
いくつかの実施例では、前記端末は、第1の優先度の伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域終了位置より後のTproc,2+d_2,1+d1個のシンボルの第2の優先のアップリンク伝送をキャンセルすることもできる。前記d_2,1も、0、1または2などにすることができる。
同時に、第1の優先度のチャネル処理時間にd2つのシンボルを追加する。ここで、前記d2つのシンボルを追加することとは、Tproc,2またはTproc,1にd2つのシンボルを追加することを指す。ここで、前記Tproc,1は物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared channel、PDSCH)の時間領域終了位置から対応する伝送されたハイブリッド自動再送要求応答(Hybrid Automatic Repeat request acknowledgement、HARQ-ACK)の時間領域開始位置までの最短間隔である。前記Tproc,1の値は通信プロトコル3gppTS38.214に基づいて規定される。前記d2は端末の端末能力に基づいて決定され、前記d2は、0、1、または2にすることができる。
本開示の実施例で説明された技術案をよりよく理解するために、まず、一実施例によって、前記第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルするシーンについて説明する。
端末UEがFDDシステムにある場合、アップリンク及びダウンリンクデータを伝送するために使用されるワイヤレスチャネルサブキャリア帯域幅はいずれも60KHzであり、前記UEによって使用される端末能力情報は能力1である。基地局によって端末に構成されたRRCパラメータはdmrs-AdditionalPosition=pos0である。
前記UEによって取得されたd1=0、d2=0である。前記UEは、1つの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送、1つの第1の優先度のPDSCHのダウンリンク伝送、および1つの第1の優先度の物理アップリンク控制チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)によって伝送されたHARQ-ACK情報のアップリンク伝送がスケジューリングされる。図2に示すように、前記PUCCHと前記PDCCHとがスロット1(slot1)で重複しており、前記PUSCHは、スロット1で14個のシンボル継続する。第1の優先度のPDSCHをスケジューリングするダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)が存在するPDCCHは2つのシンボルであり、前記第1の優先度のPDSCHは2つのシンボルである。前記PDSCHと前記PDCCHとが時間領域で重複せず、前記PDSCHがPDCCHの直後に続く。ここで、前記PDSCHがリソースを占有する方式は、前記PDSCH mapping Type Bである。
上記従来技術の方式によれば、前記PDCCHチャネルの時間領域リソース終了位置より後のTproc,2+d1=N2+d1=23+0=23個のシンボルの後の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルし、すなわち図2のスロット1における11番目のシンボル及びその後の第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。
しかしながら、前記UEが前記HARQ-ACK情報を送信できる時刻は、前記PDSCHチャネル終了後のTproc,1+d2=N1+d1,1+d2=17+3+0=20個のシンボルの後、すなわち、PDCCHチャネル終了後の20+2=22つのシンボルの後であり、ここで、前記N2、前記N1及び前記d1,1は、通信プロトコル3gppTS38.214によって規定される。
このように、本実施例では、スロット1でシンボル11、シンボル12及びシンボル13の前記PUSCHのアップリンク伝送がキャンセルされるが、他のシンボルの前記PUSCHのアップリンク伝送はまだ伝送が必要である。前記HARQ-ACKのアップリンク伝送は、スロット1のシンボル10で伝送を開始する。このように、シンボル10の第1の優先度のアップリンク伝送(すなわち、前記HARQ-ACKEのアップリンク伝送)と、第2の優先度のアップリンク伝送(すなわち、前記PUSCHのアップリンク伝送)とが衝突する。
図3に示すように、本開示の実施例は、アップリンク伝送の処理方法を提供し、前記方法は以下のステップS21~S22を含む。
ステップS21において、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複していることに応答して、ターゲット時刻を決定する。ここで、前記第1の優先度が前記第2の優先度より高い。
ステップS22において、前記ターゲット時刻以降の前記第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルする。ここで、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送の利用可能な時間領域位置に少なくとも部分的に基づいて決定される。
本開示の実施例に記載の方法は、通信機器に適用される。
一実施例では、前記通信機器は端末である。ここで、前記端末は、携帯電話、計算機、サーバ、トランシーバー、タブレットデバイス、および医療機器の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。本実施例では、前記ターゲット時刻以降のアップリンク伝送をキャンセルするとは、前記ターゲット時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送の送信をキャンセルすることを指す。
別の実施例では、前記通信機器は基地局である。ここで、前記基地局は、ユーザ機器がインターネットにアクセスするためのインターフェース機器である。前記基地局は、様々なタイプの基地局、例えば、3G基地局、4G基地局、5G基地局または他の進化型基地局であってもよい。本実施例では、前記ターゲット時刻以降の前記第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルするとは、前記ターゲット時刻以降の前記第2の優先度のアップリンク伝送を受信するのではなく、ターゲット時刻以前の前記第2の優先度のアップリンク伝送を受信すること、または、前記ターゲット時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送のスケジューリングをキャンセルすることを指す。
なお、本開示の実施例に記載の方法は、1つのスロットで、前記第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複している場合に適用される。
本開示の実施例に記載の方法は、アップリンク伝送に対して複数の重複がある場合、各重複は前記ステップS21及び前記ステップS22を実行することができる。
一実施例では、前記第1の優先度は高優先度であり、第2の優先度は低優先度である。ここで、前記高優先度と前記低優先度は相対的なものであり、同一基準では、前記高優先度が前記低優先度より高い。
ここで、前記第1の優先度伝送データに対応するサービスは第1のタイプのサービスであり、前記第2の優先度伝送データに対応するサービスは第2のタイプのサービスであり、前記第1のタイプのサービスのサービス優先度が前記第2のタイプのサービスより高い。
例えば、前記第1のタイプのサービスはURLLCサービスであり、第2のタイプのサービスはeMBBサービスである。なお、第1のタイプのサービスの信頼性及び/又は低遅延性などは相対的に高く、第2のサービスの信頼性及び/又は遅延性などは相対的に低い。このように、第1のタイプのサービスと第2のタイプのサービスが伝送中で、時間領域で重複している場合、第1のタイプのサービスの伝送を優先し、第2のタイプのサービスの伝送をキャンセルすることができる。
いくつかの実施例では、図4に示すように、前記方法は、ステップS20をさらに含む。
ステップS20において、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複していると決定し、及び/又は、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複しているという指示を受信する。
ここで、前記利用可能な時間領域位置は、通信プロトコルにおいて前記第1の優先度のアップリンク伝送の送信を許可する時間領域位置であってもよい。例えば、図2に示すように、スロット1において、前記HARQ-ACKの利用可能な時間領域位置は、シンボル10、11、12、および13であってもよい。
ここで、通信プロトコルは、3GPP(登録商標)標準化機構の技術文書を含むことができるが、これに限定されない。例えば、前記通信プロトコルは、標準技術仕様及び技術報告などであってもよい。
ここで、前記通信プロトコルは、各通信ネットワーク、および前記通信ネットワークでの無線通信を配置し実施するために、第3世代(3G)システム、第4世代(4G)システム、または第5世代(5G)システムに適用することができる。ここで、前記第4世代システムは、長期進化(LTE)システム、改善されたLTE(LTE-A)システムであってもよく、前記第5世代システムは、新しい無線(NR)システムであってもよい。
一実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送の開始時刻より早い。
例えば、図2に示すように、第1の優先度のHARQ-AKKのアップリンク伝送のスロット1における開始時刻はシンボル10であり、第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送は、スロット1において14シンボル継続する。前記ターゲット時刻が前記HARQ-ACKの開始時刻より早い場合、前記ターゲット時刻がシンボル0~シンボル9のいずれかのシンボルであると決定する。
前記ターゲット時刻がシンボル9である場合、前記端末は、シンボル9からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送と、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、前記第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送が、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送に影響を与えることができない。
前記ターゲット時刻がシンボル8である場合、前記端末は、シンボル8からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送と、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、前記第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送が、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送に影響を与えることができない。
前記ターゲット時刻がシンボル7である場合、前記端末は、シンボル7からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。前記ターゲット時刻がシンボル6である場合、前記端末は、シンボル6からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。以下同様である。前記ターゲット時刻がシンボル0である場合、前記端末は、シンボル0からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送と、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、前記第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送が、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送に影響を与えることができない。
別の実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送の開始時刻であってもよい。例えば、図2に示すように、前記ターゲット時刻が前記第1の優先度のアップリンク伝送の開始時刻である場合、前記ターゲット時刻はスロット1のシンボル10である。この場合、前記端末は、スロット1におけるシンボル10からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送と、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、前記第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送が、前記第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送に影響を与えることができない。
本開示の実施例では、前記第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複している場合、前記第1の優先度のアップリンク伝送の利用可能な時間領域位置に基づいてターゲット時刻を決定し、ターゲット時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができる。また、ターゲット時刻がアップリンク伝送の利用可能な時間領域位置に基づいて決定されるため、高優先度のアップリンク伝送の伝送を開始する前に前記低優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができ、これによって、低優先度のアップリンク伝送のキャンセルが遅すぎることによる高優先度のアップリンク伝送への干渉を低減し、第1の優先度のアップリンク伝送の伝送品質を大幅に向上させる。
また、ターゲット時刻が前記第1の優先度の開始時刻より早い場合、前記第1の優先度のアップリンク伝送と前記第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とに伝送衝突が発生せず、第1の優先度のアップリンク伝送の伝送品質を向上させることができる。
いくつかの実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記第1の優先度のアップリンク伝送の時間領域リソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻との比較に基づいて決定され、または、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送のリソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻に基づいて決定され、ここで、前記L1が0または正の整数であり、前記L2が0または正の整数である。
一実施例では、前記ターゲット時刻は、前記比較のうち早い方に基づいて決定される。
例えば、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記第1の優先度のアップリンク伝送の時間領域リソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻とのうち早い方に基づいて決定される。
もちろん、他の実施例では、前記ターゲット時刻は常に前記比較のうち早い方に基づいて決定されるわけではない。例えば、前記比較のうちの2つの時刻がいずれも第1の優先度のアップリンク伝送の正常な送信を確保できる場合、前記比較のうちの遅い方に基づいて前記ターゲット時刻を決定してもよい。このように、第1の優先度のアップリンク伝送が正常に送信されることを確保するとともに、伝送リソース利用率の特性も考慮することができる。
いくつかの実施例では、前記L1はTproc,2とd1との和であり、前記Tproc,2は、通信プロトコルにおいて許可される前記物理ダウンリンク制御チャネルのリソース位置の終了時刻と、物理アップリンク共有チャネルのリソース位置の開始時刻との最短間隔であり、前記d1はN以下の正の整数であり、または前記d1は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
ここで、前記Tproc,2は前記PUSCHを準備するために必要な時間であってもよい。
一実施例では、前記1つのスロットは14個のシンボルを含む。
一実施例では、前記d1は0、1、2または3である。このように、前記1つのd1は、1つのスロットにおける数の少ないシンボルのみを含む。
ここで、前記d1は、端末の端末能力に基づいて決定することができ、異なる端末に基づいて、前記d1は異なる値をとる。ここで、前記Tproc,2の値は、通信プロトコル3gppTS38.214に基づいて規定される。
いくつかの実施例では、前記L2は、N以下の正の整数であり、または、前記L2は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
例えば、図5に示すように、第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送のスロット1における開始時刻はシンボル10であり、前記HARQ-ACKのアップリンク伝送の伝送時間は2つのシンボルであり、第2の優先度のPUSCHアップリンク伝送は、スロット1において14個のシンボル継続する。
第1の優先度のアップリンク伝送の時間領域リソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻がターゲット時刻であると決定する場合、例えば、前記L2が0である場合、前記端末は、スロット1におけるシンボル10からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、シンボル10とシンボル11での第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送が確保される。
また例えば、前記L2が1である場合、前記端末は、スロット1におけるシンボル9からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、シンボル10とシンボル11での第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送が確保される。
前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記第1の優先度のアップリンク伝送の時間領域リソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻とのうち早い方に基づいて、ターゲット時刻を決定する場合、例えば、L1番目のシンボルの終了時刻がシンボル9であり、前記L2が0である場合、前記端末は、前記第L1シンボルの終了時刻が早い方であると決定し、前記端末は、シンボル9からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、シンボル10とシンボル11での第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送が確保される。
また例えば、L1番目のシンボルの終了時刻がシンボル11であり、前記L2が0である場合、前記端末は、スロット1におけるシンボル10からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、シンボル10とシンボル11での第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送が確保される。
本開示の実施例では、第1の優先度のアップリンク伝送の時間領域リソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻を直接選択してターゲット時刻を決定することにより、L2番目のシンボルの開始時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができる。
または、前記第1の優先度のアップリンク伝送の時間領域リソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻と、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングするDCIが存在するPDCCHの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻とを比較し、この両者のうちの早い時刻を選択してターゲット時刻を決定することにより、L2番目のシンボルとL1番目のシンボルのうち早い方の開始時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができる。このように、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、第1の優先度のアップリンク伝送の伝送品質を確保することができる。
もちろん、他の実施例では、前記L1番目のシンボルの終了時刻と前記L2の開始時刻とが同一シンボルである場合、前記L1個のシンボルの終了時刻と前記L2の開始時刻とのいずれかを選択して前記ターゲット時刻を決定することができる。
いくつかの実施例では、前記通信機器は端末であり、前記方法は、基地局から送信された前記L2を取得するステップをさらに含み、前記L2は、端末から報告された端末能力に基づいて前記基地局によって決定され、または、前記L2は、通信プロトコルによって規定される。
本開示の実施例では、前記L2の値は通信プロトコルによって規定されてもよく、例えば、前記L2は、0、1、2または3などの正の整数であってもよい。
または、前記L2は基地局によって割り当てられてもよい。例えば、前記基地局が前記端末から報告された端末能力情報を受信し、前記基地局が、前記端末能力情報に基づいて前記L2の値を決定し、前記L2の値を端末に送信する。
もちろん、前記端末が前記L2の値を取得しておらず、前記L2も通信プロトコルによって決定されていない場合、前記端末は、前記L2の値を0に設定することもできる。
本開示の実施例では、L2を設定することにより、端末が異なるアップリンク伝送を切り替えるときに一定のバッファ時間が必要とされると考えられる。このように、第1の優先度のアップリンク伝送の開始時刻の前に第2の優先度のアップリンク伝送がキャンセルされることが確保され、異なるアップリンク伝送の切り替えのバッファ時間も確保される。
もちろん、いくつかのアプリケーションシーンでは、端末の能力が強い場合、L2のバッファ時間が必要とされないと考えられてもよく、この場合、L2の値を0に設定することができる。当該アプリケーションシーンでは、第1の優先度のアップリンク伝送の開始時刻の当該シンボル及びその後の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルし、余分なシンボルの第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルしないことができ、これによって第1の優先度のアップリンク伝送の伝送品質を確保するとともに、できるだけ多くの時間の第2の優先度のアップリンク伝送の伝送を実現することができる。
いくつかの実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記物理ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた第1の優先度の物理ダウンリンク共有チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL3番目のシンボルの終了時刻との比較に基づいて決定され、または、前記ターゲット時刻は、前記物理ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた第1の優先度の物理ダウンリンク共有チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL3番目のシンボルの終了時刻に基づいて決定され、ここで、前記L1が0または正の整数であり、前記L3が0または正の整数である。
ここで、前記第1の優先度のアップリンク伝送は、第1の優先度のハイブリッド自動再送要求応答情報のアップリンク伝送を含む。
一実施例では、前記ターゲット時刻は、前記比較のうち早い方に基づいて決定される。
例えば、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記物理ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた第1の優先度の物理ダウンリンク共有チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL3番目のシンボルの終了時刻とのうち早い方に基づいて決定される。
もちろん、他の実施例では、前記ターゲット時刻は常に前記比較のうち早い方に基づいて決定されるわけではない。例えば、前記比較のうちの2つの時刻がいずれも第1の優先度のアップリンク伝送の正常な送信を確保できる場合、前記比較のうちの遅い方に基づいて前記ターゲット時刻を決定してもよい。このように、第1の優先度のアップリンク伝送が正常に送信されることを確保するとともに、伝送リソース利用率の特性も考慮することができる。
一実施例では、前記L3はTproc,1とd2との和であり、前記Tproc,1は、通信プロトコルにおいて許可される前記物理ダウンリンク共有チャネルのリソース位置の終了時刻と、ハイブリッド自動再送要求応答のリソース位置の開始時刻との最短間隔であり、前記d2はN以下の正の整数であり、または、前記d2は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
ここで、前記Tproc,1は、前記PDSCHを準備するために必要な時間であってもよい。
一実施例では、前記d2は0、1、2または3である。このように、前記1つのd1は、1つのスロットにおける数の少ないシンボルのみを含む。
ここで、前記d2は端末の端末能力に基づいて決定されることができ、異なる端末に基づいて、前記d2は異なる値をとる。ここで、前記Tproc,1の値は通信プロトコル3gppTS38.214に基づいて規定される。
本開示の実施例では、前記L3番目のシンボルの終了時刻がターゲット時刻であると決定する場合、図2に示すように、Tproc,1とd2との和が20+0=20個のシンボルであり、前記L3個のシンボルの終了時刻がシンボル9である場合、前記端末は、スロット10からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、シンボル10とシンボル11での第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送が確保される。
前記L3番目のシンボルの終了時刻及び前記L1番目のシンボルの終了時刻のうち早い方がターゲット時刻であると決定する場合、例えば、Tproc,1とd2との和が20+0=20個のシンボルであり、前記L3個のシンボルの終了時刻がシンボル9であり、前記Tproc,2とd1との和が23+0=23個のシンボルであり、前記L1個のシンボルの終了時刻がシンボル10である場合、前記端末は、前記L3番目のシンボルの終了時刻が早い方であると決定し、前記端末はスロット10からシンボル13までの第2の優先度のPUSCHのアップリンク伝送をキャンセルする。このように、シンボル10とシンボル11での第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送が確保される。
もちろん、他の実施例では、Tproc,1とd2との和の時間領域での位置が、Tproc,2とd1との和の時間領域での位置より早い場合、前記端末は、前記L1番目のシンボルの終了時刻が早い方であると決定する。このように、本実施例では、第1の優先度のHARQ-ACKのアップリンク伝送の前に第2の優先度のアップリンク伝送がキャンセルされることも確保される。
本開示の実施例では、物理ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた第1の優先度の物理ダウンリンク共有チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL3番目のシンボルの終了時刻を直接選択してターゲット時刻を決定することにより、L3番目のシンボル開始時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができる。
または、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記物理ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた第1の優先度の物理ダウンリンク共有チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL3番目のシンボルの終了時刻とを比較し、この両者のうちの早い時刻を選択してターゲット時刻を決定することにより、L1番目のシンボルとL3番目のシンボルとのうち早い方の開始時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができる。このように、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、第1の優先度のアップリンク伝送の伝送品質を確保することができる。
もちろん、他の実施例では、前記L1番目のシンボルの終了時刻と前記L3の開始時刻とが同一シンボルである場合、前記L1個のシンボルの終了時刻と前記L3の開始時刻とのうちのいずれかを選択して前記ターゲット時刻を決定することができる。
いくつかの実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL4番目のシンボルの終了時刻との比較に基づいて決定され、または、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL4番目のシンボルの終了時刻に基づいて決定され、ここで、前記L1が0または正の整数であり、前記L4が0または正の整数である。
ここで、前記第1の優先度のアップリンク伝送は、第1の優先度の物理アップリンク共有チャネルのアップリンク伝送を含む。
一実施例では、前記ターゲット時刻は、前記比較のうち早い方に基づいて決定される。
例えば、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL4番目のシンボルの終了時刻とのうち早い方に基づいて決定される。
もちろん、他の実施例では、前記ターゲット時刻は常に前記比較のうち早い方に基づいて決定されるわけではない。例えば、前記比較のうちの2つの時刻がいずれも第1の優先度のアップリンク伝送の正常な送信を確保できる場合、前記比較のうちの遅い方に基づいて前記ターゲット時刻を決定してもよい。このように、第1の優先度のアップリンク伝送が正常に送信されることを確保するとともに、伝送リソース利用率の特性も考慮することができる。
いくつかの実施例では、前記L4はTproc,2とd2との和であり、前記Tproc,2は、通信プロトコルにおいて許可される前記物理ダウンリンク制御チャネルのリソース位置の終了時刻と、物理アップリンク共有チャネルのリソース位置の開始時刻との最短間隔であり、前記d2はN以下の正の整数であり、または前記d2は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
本開示の実施例では、物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL4番目のシンボルの終了時刻を直接選択してターゲット時刻を決定することにより、L4個のシンボル開始時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができる。
または、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記L4番目のシンボルの終了時刻とを比較し、この両者の早い方の時刻を選択してターゲット時刻を決定することにより、L1番目のシンボルとL4番目のシンボルとのうち早い方の開始時刻以降の第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルすることができる。このように、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複せず、第1の優先度のアップリンク伝送の伝送品質を確保することができる。
もちろん、他の実施例では、前記L1番目のシンボルの終了時刻と前記L4の開始時刻とが同一シンボルである場合、前記L1個のシンボルの終了時刻と前記L4の開始時刻のいずれかを選択して前記ターゲット時刻を決定することができる。
なお、本開示の上記実施例は、主に端末を例にして説明する。しかしながら、上記の内容が基地局に対応して使用することは、当業者にとって明らかであり、対応する技術案と実施例は本開示の保護範囲に含まれており、ここでは説明を省略する。
図6に示すように、本開示の実施例は、アップリンク伝送の処理装置を提供し、通信機器に適用され、前記装置は、決定モジュール41及びキャンセルモジュール42を含み、
前記決定モジュール41は、第1の優先度のアップリンク伝送と第2の優先度のアップリンク伝送とが時間領域で重複していることに応答して、ターゲット時刻を決定するように構成され、前記第1の優先度が前記第2の優先度より高く、前記キャンセルモジュール42は、前記ターゲット時刻以降の前記第2の優先度のアップリンク伝送をキャンセルするように構成され、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送の利用可能な時間領域位置に少なくとも部分的に基づいて決定される。
ここで、前記通信機器は、基地局または端末を含む。
いくつかの実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記第1の優先度のアップリンク伝送の時間領域リソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻との比較に基づいて決定され、または、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送のリソース開始位置より前のL2番目のシンボルの開始時刻に基づいて決定され、ここで、前記L1が0または正の整数であり、前記L2が0または正の整数である。
いくつかの実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記物理ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた第1の優先度の物理ダウンリンク共有チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL3番目のシンボルの終了時刻との比較に基づいて決定され、または、前記ターゲット時刻は、前記物理ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた第1の優先度の物理ダウンリンク共有チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL3番目のシンボルの終了時刻に基づいて決定され、ここで、前記L1が0または正の整数であり、前記L3が0または正の整数である。
いくつかの実施例では、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL1番目のシンボルの終了時刻と、前記物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL4番目のシンボルの終了時刻との比較に基づいて決定され、または、前記ターゲット時刻は、前記第1の優先度のアップリンク伝送をスケジューリングする物理ダウンリンク制御情報が存在する物理ダウンリンク制御チャネルの時間領域リソース終了位置より後のL4番目のシンボルの終了時刻に基づいて決定され、ここで、前記L1が0または正の整数であり、前記L4が0または正の整数である。
いくつかの実施例では、前記ターゲット時刻は、前記比較のうち早い方に基づいて決定される。
いくつかの実施例では、前記L1はTproc,2とd1との和であり、前記Tproc,2は、通信プロトコルにおいて許可される前記物理ダウンリンク制御チャネルのリソース位置の終了時刻と、物理アップリンク共有チャネルのリソース位置の開始時刻との最短間隔であり、前記d1はN以下の正の整数であり、または前記d1は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
いくつかの実施例では、前記L2は、N以下の正の整数であり、または、前記L2は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
いくつかの実施例では、前記装置は、基地局から送信された前記L2を取得するように構成される取得モジュール43をさらに含み、前記L2は、端末から報告された端末能力に基づいて前記基地局によって決定され、または、前記L2は、通信プロトコルによって規定される。
いくつかの実施例では、前記L3はTproc,1とd2との和であり、前記Tproc,1は、通信プロトコルにおいて許可される前記物理ダウンリンク共有チャネルのリソース位置の終了時刻と、ハイブリッド自動再送要求応答のリソース位置の開始時刻との最短間隔であり、前記d2はN以下の正の整数であり、または、前記d2は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
いくつかの実施例では、前記第1の優先度のアップリンク伝送は、第1の優先度のハイブリッド自動再送要求応答情報のアップリンク伝送を含む。
いくつかの実施例では、前記L4はTproc,2とd2との和であり、前記Tproc,2は、通信プロトコルにおいて許可される前記物理ダウンリンク制御チャネルのリソース位置の終了時刻と、物理アップリンク共有チャネルのリソース位置の開始時刻との最短間隔であり、前記d2はN以下の正の整数であり、または前記d2は0であり、ここで、前記Nが1つのスロットに含まれるシンボルの数である。
いくつかの実施例では、前記第1の優先度のアップリンク伝送は、第1の優先度の物理アップリンク共有チャネルのアップリンク伝送を含む。
上記実施例の装置について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に関する実施例においてすでに詳細に説明され、ここでは詳細に説明しない。
本開示の実施例は、通信機器を提供し、前記通信機器は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行する場合、本開示の任意の実施例に記載のアップリンク伝送の処理方法を実現するように構成される。
ここで、前記通信機器は、端末または基地局を含む。
ここで、プロセッサは、様々なタイプの記憶媒体を含むことができ、前記記憶媒体は、非一時的なコンピュータ記憶媒体であり、通信機器の電源が切れた後もその上の情報を記憶し続けることができる。ここで、通信機器は、基地局またはユーザ機器を含む。
前記プロセッサは、図3~図4に示す方法の少なくとも1つのようなメモリに記憶されている実行可能プログラムを読み取るために、バスなどを介してメモリに接続されてもよい。
本開示の実施例は、コンピュータ実行可能なプログラムが記憶されているコンピュータ記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、図3~図4に示す方法の少なくとも1つのような本開示の任意の実施例に記載のアップリンク伝送の処理方法が実現される。
上記実施例の装置について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に関する実施例においてすでに詳細に説明され、ここでは詳細に説明しない。
図7は、例示的な一実施例によって示される端末(UE)800のブロック図である。例えば、端末800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
図7を参照すると、端末800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインターフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
処理コンポーネント802は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような端末800の全体の操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
メモリ804は、端末800での操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、端末800で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
電源コンポーネント806は、端末800の様々なコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント806は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および他の端末800の生成、管理、及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
マルチメディアコンポーネント808は、端末800とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。端末800が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、端末800が呼び出しモード、記録モード、及び音声認識モードのような操作モードにある場合、外部のオーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、メモリ804にさらに記憶されてもよく、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
センサコンポーネント814は、端末800に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、装置800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは端末800のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント814は、さらに、端末800またはその1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと端末800との接触の有無、端末800の方位または加速/減速及び端末800の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント814は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント814は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
通信コンポーネント816は、端末800と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。端末800は、通信規格に基づくワイヤレスネットワーク、例えばWi-Fi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、前記通信コンポーネント816は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
例示的な実施例では、端末800は、上記方法を実行するように、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品のような1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ804をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、端末800のプロセッサ820によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置であってもよい。
図8に示すように、本開示の一実施例は、基地局の構造を示す。例えば、基地局900は、ネットワーク側デバイスとして提供されることができる。図8を参照すると、基地局900は、1つまたは複数のプロセッサを含む処理コンポーネント922と、処理コンポーネント922によって実行可能な命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリ932によって表されるメモリリソースとを含む。メモリ932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれが1組の命令に対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント922は、上記方法に記載の前記基地局に適用される任意の方法、例えば、図2~3に示す方法を実行するように命令を実行するように構成される。
基地局900は、基地局900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926と、基地局900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース950と、入出力(I/O)インターフェース958とをさらに含むことができる。基地局900は、Windows Server TM、Mac OS XTM、UnixTM,Linux(登録商標)TM、FreeBSDTMまたは類似のようなメモリ932に記憶されているオペレーティングシステムを操作することができる。
当業者であれば、明細書を検討して本明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の一般原理に従い、本開示で開示されていない当分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、例示的なものとしてのみと見なされ、本発明の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
なお、本発明は、上記に記載され、図面に示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更が可能であることを理解すべきである。本発明の範囲は、添付の請求項の範囲のみによって限定される。