JP7464110B2 - 干渉検出装置、無線基地局、干渉検出方法、及びプログラム - Google Patents

干渉検出装置、無線基地局、干渉検出方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、干渉検出装置、無線基地局、干渉検出方法、及びプログラムに関する。
移動体通信システムにおける無線基地局を新たに設置する場合、移動体通信事業者は、他の移動体通信事業者が設置した既存基地局(以下、先発基地局とも称する)との干渉を事前に机上計算した上で設置を行う。既存基地局との干渉が発生する場合には、一般的に、新たに設置する無線基地局(以下、後発基地局とも称する)側で対策をとる。
無線基地局における干渉の検出に関して、例えば、特許文献1には、マクロ基地局のカバレッジエリアにピコ基地局が配置されるヘテロジーニアスネットワークにおいてそれぞれの基地局が同一周波数帯を使用する場合に、ピコ基地局が端末装置からの上りリンク干渉を検知することが記載されている。
また、特許文献2には、簡易携帯電話システムにおいて、一の基地局が、同一周波数で論理制御チャネルを使用する周辺の基地局に対して、干渉監視を行うことが記載されている。
国際公開第2013/065841号 特開平09-065427号公報
しかし、先発基地局のカバレッジエリアが広い場合、後発基地局側が先発基地局との干渉に気付かない場合がある。例えば、先発基地局のカバレッジエリアが半径20kmであり、後発基地局のカバレッジエリアが1kmであるような場合、後発基地局側で先発基地局との干渉を事前に察知することは難しい。上記特許文献1や特許文献2に記載の技術も、上述したような状況下に適用することはできなかった。したがって、カバレッジエリアの広い先発基地局が、十分な対策をとられない状態で後発基地局による干渉を受けてしまう状況が発生し得る。
本発明の目的は、移動体通信システムにおいて、先発基地局が、後発基地局による干渉に対して適切な処理を行うことを可能にすることにある。
(第1の態様)
本発明の第1の態様によれば、無線基地局は、第1の無線基地局であって、上記第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から受信された受信信号の内容に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす上記第2の無線基地局からの干渉を検出する検出部と、上記干渉に関する情報を出力する出力部とを備える。
本発明の第1の態様によれば、方法は、上記第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から上記第1の無線基地局が受信した受信信号の内容に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす上記第2の無線基地局からの干渉を検出すること、及び、上記干渉に関する情報を出力することを含む。
本発明の第1の態様によれば、プログラムは、コンピュータに上記方法を実行させるためのプログラムである。
(第2の態様)
本発明の第2の態様によれば、干渉検出装置は、第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から上記第1の無線基地局が受信した受信信号に関する履歴情報を取得する取得部と、上記履歴情報に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす、上記第2の無線基地局による干渉を検出する検出部とを備える。
本発明の第2の態様によれば、無線基地局は、上記干渉検出装置を備える。
本発明の第2の態様によれば、干渉検出方法は、第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から上記第1の無線基地局が受信した受信信号に関する履歴情報を取得すること、及び、上記履歴情報に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす、上記第2の無線基地局による干渉を検出することを含む。
本発明の第2の態様によれば、プログラムは、コンピュータに上記干渉検出方法を実行させる。
(第3の態様)
本発明の第3の態様によれば、干渉検出装置は、複数の発信源から第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得する取得部と、上記情報に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定する特定部とを備える。
本発明の第3の態様によれば、無線基地局は、上記干渉検出装置を備える。
本発明の第3の態様によれば、干渉検出方法は、複数の発信源から第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得すること、及び、上記情報に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定することを含む。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、コンピュータに上記干渉検出方法を実行させる。
(第4の態様)
本発明の第4の態様によれば、干渉検出装置は、第1の無線基地局が発信源から第2の無線基地局の設置前に受信した受信信号に関する第1の履歴情報と、上記第1の無線基地局が上記発信源から上記第2の無線基地局の設置後に受信した受信信号に関する第2の履歴情報とを取得する取得部と、上記第1の履歴情報と上記第2の履歴情報との比較結果に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定する特定部と、を備える。
本発明の第4の態様によれば、無線基地局は、上記干渉検出装置を備える。
本発明の第4の態様によれば、干渉検出方法は、第1の無線基地局が発信源から第2の無線基地局の設置前に受信した受信信号に関する第1の履歴情報と、上記第1の無線基地局が上記発信源から上記第2の無線基地局の設置後に受信した受信信号に関する第2の履歴情報とを取得すること、及び、上記第1の履歴情報と上記第2の履歴情報との比較結果に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定することを含む。
本発明の第4の態様によれば、プログラムは、コンピュータに上記干渉検出方法を実行させる。
(第5の態様)
本発明の第5の態様によれば、干渉検出装置は、複数の方向のそれぞれから第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得する取得部と、上記受信信号に関する情報に基づいて、上記第1の無線基地局から、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた発信源への方向を特定する特定部と、を備える。
本発明の第5の態様によれば、無線基地局は、上記干渉検出装置を備える。
本発明の第5の態様によれば、干渉検出方法は、複数の方向のそれぞれから第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得すること、及び、上記受信信号に関する情報に基づいて、上記第1の無線基地局から、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた発信源への方向を特定することを含む。
本発明の第5の態様によれば、プログラムは、コンピュータに上記干渉検出方法を実行させる。
本発明によれば、移動体通信システムにおいて、先発基地局が、後発基地局との干渉に対して適切な処理を行うことが可能になる。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
一般的なLTEネットワークの概略構成図である。 基地局における干渉を説明する図である。 第1の実施形態に係る基地局の概略構成図である。 第1の実施形態に係る干渉検出処理のフローチャートである。 干渉波のログデータの一例を示す図である。 干渉波のログデータの別の例を示す図である。 干渉波のログデータのさらに別の例を示す図である。 第1の実施形態に係る干渉源特定処理のフローチャートである。 複数のキャリア電波を含む干渉波を示す図である。 基地局のセクタ毎の空中線と当該空中線に接続された無線機(現用及び予備)の例を示す図である。 干渉発生前後のキャリア電波の受信状況を示す図である。 干渉を発生させている基地局が存在する方向を特定する方法を説明する図である。 第2の実施形態に係る第1の無線基地局の概略的な構成の一例を示す説明図である。 第3の実施形態に係る干渉検出装置の概略的な構成の一例を示す説明図である。 第4の実施形態に係る干渉検出装置の概略的な構成の一例を示す説明図である。 第5の実施形態に係る干渉検出装置の概略的な構成の一例を示す説明図である。 第6の実施形態に係る干渉検出装置の概略的な構成の一例を示す説明図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
説明は、以下の順序で行われる。
1.本発明の実施形態の概要
1.1.LTEネットワークの構成
1.2.課題
1.3.干渉に関する具体例
2.第1の実施形態
2.1.基地局の構成例
2.2.基地局の実装例
2.3.干渉検出処理
2.4.第1の変形例
2.5.第2の変形例
2.6.干渉源特定処理
2.7.第3の変形例
2.8.第4の変形例
2.9.第5の変形例
3.第2の実施形態
3.1.第1の無線基地局の構成例
3.2.動作例
4.第3の実施形態
4.1.干渉検出装置の構成例
4.2.動作例
5.第4の実施形態
5.1.干渉検出装置の構成例
5.2.動作例
6.第5の実施形態
6.1.干渉検出装置の構成例
6.2.動作例
7.第6の実施形態
7.1.干渉検出装置の構成例
7.2.動作例
8.他の実施形態
9.付記
9.1.第1セットの付記
9.2.第2セットの付記
9.3.第3セットの付記
9.4.第4セットの付記
9.5.第5セットの付記
<<1.本発明の実施形態の概要>>
<1.1.LTEネットワークの構成>
図1は、一般的なLTEネットワークの概略構成を示す。LTEネットワークにおいて、無線基地局(以下、基地局とも称する)101は、カバレッジエリア103内に位置する端末装置102から信号を受信すると、コアネットワーク104に接続する。コアネットワーク104は、基地局101を介して端末装置102に、外部ネットワーク(不図示)への接続サービスを提供する。
LTEネットワークは、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)の規格(standard)/仕様(specification)に準拠した移動体通信システムで構成される。当該システムは、より具体的には、LTE/LTE-Advanced及び/又はSAE(System Architecture Evolution)の規格/仕様に準拠したシステムであってもよい。あるいは、当該移動体通信システムは、第5世代(5G)/NR(New Radio)の規格/仕様に準拠したシステムであってもよい。当然ながら、当該移動体通信システムは、これらの例に限定されない。
(基地局)
基地局101は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)のノードであり、カバレッジエリア103内に位置する端末装置(例えば、端末装置102)との無線通信を行う。
例えば、基地局101は、eNB(evolved Node B)であってもよく、又は、5GにおけるgNB(generation Node B)であってもよい。基地局101は、複数のユニット(又は複数のノード)を含んでもよい。当該複数のユニット(又は複数のノード)は、上位のプロトコルレイヤの処理を行う第1ユニット(又は第1ノード)と、下位のプロトコルレイヤの処理を行う第2ユニット(又は第2ノード)とを含んでもよい。一例として、上記第1ユニットは、中央ユニット(Center/Central Unit:CU)と呼ばれてもよく、上記第2のユニットは、分散ユニット(Distributed Unit:DU)又はアクセスユニット(Access Unit:AU)と呼ばれてもよい。別の例として、上記第1ユニットは、デジタルユニット(Digital Unit:DU)と呼ばれてもよく、上記第2ユニットは、無線ユニット(Radio Unit:RU)又はリモートユニット(Remote Unit:RU)と呼ばれてもよい。上記DU(Digital Unit)は、BBU(Base Band Unit)であってもよく、上記RUは、RRH(Remote Radio Head)又はRRU(Remote Radio Unit)であってもよい。当然ながら、上記第1ユニット(又は第1のノード)及び上記第2ユニット(又は第2のノード)の呼称は、この例に限定されない。あるいは、基地局101は、単一のユニット(又は単一のノード)であってもよい。この場合に、基地局101は、上記複数のユニットのうちの1つ(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの一方)であってもよく、上記複数のユニットのうちの他のユニット(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの他方)と接続されていてもよい。
(端末装置)
端末装置102は、基地局101との無線通信を行う。例えば、端末装置102は、基地局101のカバレッジエリア103内に位置する場合に、基地局101との無線通信を行う。例えば、端末装置102は、UE(User Equipment)である。
(コアネットワーク)
コアネットワーク104は、EPC(Evolved Packet Core)であってよい。EPCは、複数のノードを含み、これらは複数のコントロールプレーンノード及び複数のユーザプレーン(またはデータプレーン)ノードを含む。EPC内の1又はそれ以上のノードはコントールプレーン機能及びユーザプレーン機能の両方を有してもよい。例えば、EPCは、Packet Data Network Gateway(P-GW)、Serving Gateway(S-GW)、Mobility Management Entity(MME)、Home Subscriber Server(HSS)、Policy and Charging Rules Function(PCRF)、Broadcast Multicast Service Center(BM-SC)、及びMBMS Gateway(MBMS GW)等を含んでもよい。
<1.2.課題>
上述したLTEネットワークなどの移動体通信システムにおける無線基地局を新たに設置する場合、移動体通信事業者は、他の移動体通信事業者が設置した既存基地局(以下、先発基地局とも称する)との干渉を事前に机上計算した上で基地局の設置(置局とも称する)を行う。既存基地局との干渉が発生する場合には、一般的に、新たに設置する無線基地局(以下、後発基地局とも称する)側で対策をとる。
(第1の課題)
無線基地局における干渉の検出に関して、例えば、下記のref.1には、マクロ基地局のカバレッジエリアにピコ基地局が配置されるヘテロジーニアスネットワークにおいてそれぞれの基地局が同一周波数帯を使用する場合に、ピコ基地局が端末装置からの上りリンク干渉を検知することが記載されている。また、下記のref.2には、簡易携帯電話システムにおいて、一の基地局が、同一周波数で論理制御チャネルを使用する周辺の基地局に対して、干渉監視を行うことが記載されている。
[ref.1] 国際公開第2013/065841号
[ref.2] 特開平09-065427号公報
しかし、先発基地局のカバレッジエリアが広い場合、後発基地局側が先発基地局との干渉に気付かない場合がある。例えば、先発基地局のカバレッジエリアが半径20kmであり、後発基地局のカバレッジエリアが1kmであるような場合、後発基地局側で先発基地局との干渉を事前に察知することは難しい。上記ref.1やref.2に記載の技術も、上述したような状況下に適用することはできなかった。したがって、カバレッジエリアの広い先発基地局が、十分な対策をとられない状態で後発基地局による干渉を受けてしまう状況が発生し得る。
本実施形態に係る第1の目的は、移動体通信システムにおいて、先発基地局が、後発基地局による干渉の検出を行うことを可能にすることにある。
(第2の課題)
例えば、下記のref.3には、受信信号の信号レベルを許容干渉閾値と比較することで、新たな無線基地局が設置可能かどうか判定することが記載されている。また、下記のref.4には、干渉を生じさせる自基地局の信号を抑制するために、他の無線基地局における無線リソースの使用状況を分析することが記載されている。
[ref.3] 特開2011-160138号公報
[ref.4] 特開2011-151685号公報
しかし、先発基地局のカバレッジエリアが広い場合、後発基地局が先発基地局のカバレッジエリア内に設置されてしまい、干渉を生じさせる可能性がある。例えば、先発基地局のカバレッジエリアが半径20kmであり、後発基地局のカバレッジエリアが1kmであるような場合、後発基地局側で先発基地局との干渉を事前に特定することは難しい。また、上記ref.3やref.4に記載の技術も、上述したような状況下に適用することはできなかった。
本実施形態に係る第2の目的は、移動体通信システムにおいて、先発基地局の設置より後に設置された後発基地局による干渉の検出を可能にすることにある。
(第3の課題)
例えば、ref.5には、新規基地局を無線通信ネットワークに追加する際に、新規基地局のカバレッジエリア内で他の基地局の無線トラフィックをモニタリングすることが記載されている。また、ref.6には、新規基地局の位置情報と既存基地局の位置情報とに基づいて、干渉の影響がある基地局を判定することが記載されている。また、ref.7には、情報管理装置が各基地局の情報(例えば、無線通信規格、帯域幅、周波数チャネル、送信電力等)を管理し、新規基地局をどのような条件で運用すればよいかという情報を提供することが記載されている。また、ref.8には、無線通信システムにおいて、センターが干渉波の測定データを収集し、サービスエリア内における干渉波発生状況や発生源の確認を可能にすることが記載されている。
[ref.5] 特開2014-220834号公報
[ref.6] 特開2011-071731号公報
[ref.7] 特開2008-211583号公報
[ref.8] 特開2002-190768号公報
しかし、例えば先発基地局のカバレッジエリアが広い場合、後発基地局が先発基地局のカバレッジエリア内に設置されてしまい、干渉を生じさせる可能性がある。そのような場合、当該後発基地局を特定することで対策をたてることができるが、発信源は複数存在することがあり、当該複数の発信源の中から後発基地局を特定する必要がある。また、ref.5-8に記載の技術では、そのような状況下で当該後発基地局を特定することはできなかった。
本実施形態に係る第3の目的は、移動体通信システムにおいて、先発基地局の設置より後に設置され、干渉を生じさせた後発基地局の特定を可能にすることにある。
(第4の課題)
例えば先発基地局のカバレッジエリアが広い場合、後発基地局が先発基地局のカバレッジエリア内に設置されてしまい、干渉を生じさせる可能性がある。そのような場合、先発基地局側では当該後発基地局を特定することで対策をたてることができるが、発信源は複数存在することがある。そこで、当該複数の発信源の中から、干渉を生じさせた発信源を特定するそのために、干渉を生じさせた発信源の方向を特定することを試みた。
例えば、下記のref.9には、基地局が受信するブロードバンド受信電力及びナローバンド受信電力の値に対応するアンテナの角度を干渉源の方位角とし、当該方位角に基づいて干渉源の位置を特定することが記載されている。
[ref.9] 特表2017-532923号公報
しかし、下記のref.9に記載の技術では、上述したような状況下で干渉を生じさせた発信源の方向を特定することはできなかった。
本実施形態に係る第4の目的は、移動体通信システムにおいて、複数の発信源の中から、干渉を生じさせた発信源の方向の特定を可能にすることにある。
<1.3.干渉に関する具体例>
図2は、基地局における干渉を説明する図である。
第1の基地局201は、移動体通信事業者A(以下、キャリアAとも称する)によって設置された基地局を示す。第2の基地局202は、キャリアAとは異なる他の移動体通信事業者B(以下、キャリアBとも称する)によって、第1の基地局201の設置よりも後に設置された基地局を示す。
第1の基地局201及び第2の基地局202はそれぞれ、LTE(Long Term Evolution)ネットワークを構成する基地局とすることができる。当該LTEネットワークは、3G(第3世代移動通信システム)、4G(第4世代移動通信システム)、または、5G(第5世代移動通信システム)のいずれのネットワークでもよい。
第1の基地局201は、カバレッジエリアを、一般的なLTEネットワークの基地局よりも広く、例えば、半径約20kmの範囲とすることができる。また、第1の基地局201は、第2の基地局202と比較して、高所に設置してもよい。例えば、第2の基地局202が市街地に設置されている一方、第1の基地局201は、標高の高い山中に設置される。一方、第2の基地局202は、カバレッジエリアを半径約1kmの範囲とすることができる。このように、第1の基地局201は、第2の基地局202の設置条件とは異なる設置条件を有する。第1の基地局201の設置条件の1つは、第1の基地局201のカバレッジエリアが、第2の基地局202のカバレッジエリアより広いことである。また、第1の基地局201の設置条件の1つは、第1の基地局201が設置された高度が、第2の基地局202が設置された高度よりも高いことである。
したがって、第1の基地局201よりも後に第2の基地局202を設置する際には、第2の基地局202の設置事業者が、干渉が生じることを事前に察知するのは難しい。そこで、本発明の実施形態では、後に設置された第2の基地局202による干渉を検出することが可能な、第1の基地局201について説明する。
<<2.第1の実施形態>>
続いて、図3~図12を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
<2.1.基地局の構成例>
図3は、第1の実施形態に係る基地局201の概略的な構成の例を示すブロック図ある。基地局201は、無線通信部310、ネットワーク通信部320、記憶部330、干渉波受信部340、干渉検出部350、干渉源特定部360、及び出力部390を備える。
無線通信部310は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部310は、端末装置からの信号を受信し、端末装置への信号を送信する。
ネットワーク通信部320は、ネットワークから信号を受信し、ネットワークへ信号を送信する。
記憶部330は、基地局の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
干渉波受信部340は、基地局の周囲に存在する干渉発生源からの信号(干渉波)を受信する。当該信号は、干渉発生源から定常的に送信される信号であってよい。干渉波受信部340は、受信信号を記憶部330に記憶する。
干渉検出部350は、干渉波受信部340が受信した信号(干渉波)の内容に基づいて、干渉を検出する。干渉検出処理の詳細は、後述する。
干渉源特定部360は、干渉波受信部340が受信した信号(干渉波)に基づいて、干渉源を特定(あるいは推定)する。
出力部390は、干渉検出部350による干渉の検出結果、及び、干渉源特定部360による干渉源の特定結果を出力する。
なお、基地局201は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、基地局201は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<2.2.基地局の実装例>
無線通信部310及び干渉波受信部340は、アンテナ及び高周波(Radio Frequency:RF)回路などを含んでもよい。ネットワーク通信部320は、ネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカードなどを含んでもよい。記憶部330は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクなどを含んでもよい。干渉検出部350は、基地局201が備える1または複数のプロセッサが記憶部330に記憶されたプログラムを読みだして実行することにより実装される1または複数のプログラムモジュールとすることができる。あるいは、干渉検出部350は、1または複数の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によって実装されてもよい。出力部390は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置を含んでもよい。あるいは、出力部390は、基地局201に接続された外部のコンピュータに処理結果を送信するよう構成されてもよい。
また、干渉波受信部340、干渉検出部350、干渉源特定部360、及び出力部390の少なくとも一部は、基地局201と一体または別体として構成可能な干渉検出装置として実装することもできる。
<2.3.干渉検出処理>
図4は、第1の実施形態に係る干渉検出処理のフローチャートを示す。基地局201において、記憶部330には、干渉波受信部340によって干渉波のログデータ(履歴情報)が格納されている。
まず、ステップS401において、干渉検出部350は、記憶部330から干渉波のログデータを取得する。すなわち、干渉検出部350は、ログデータの取得部として機能する。ログデータは、所定の期間、例えば1日以上の期間の履歴情報を含むことが望ましい。
次に、ステップS402において、干渉検出部350は、取得したログデータに基づいて、干渉の有無を判定する。具体的には、ログデータにおいて、干渉波の受信電力が所定の基準値を上回っているかどうか判定する。なお、受信電力が所定の基準値を上回る量を、干渉量と称する。基準値とは、すなわち閾値である。基準値は、あらかじめユーザ(例えば、先発の基地局を設置した通信事業者)によって設定され、記憶部330に記憶させることができる。このように、干渉検出部350は、ログデータに基づいて干渉を検出する検出部として機能する。
図5は、干渉波のログデータの一例を示す。図5(a)及び(b)が示すグラフにおいて、横軸は受信帯域の周波数[Hz]を示し、縦軸は受信電力[dBm]を示す。図5(a)は、干渉が発生していると判定される場合の例を示す。一方、図5(b)は、干渉が発生していないと判定される場合の例を示す。
図5(a)に示されるように、干渉波の受信電力が所定の基準値を上回る場合には、干渉検出部350は、干渉が発生していると判定する。一方、図5(b)に示されるように、干渉波の受信電力が所定の基準値を上回らない場合には、干渉検出部350は、干渉は発生していないと判定する。
なお、干渉検出部350は、受信信号の不要波(スプリアス等)の受信電力に基づいて干渉を検出してもよい。例えば、基地局同士の干渉は、あるキャリアの基地局による送信波の不要波によって、別のキャリアの基地局の受信波が埋もれてしまうことで生じ得る。その場合、受信波が弱い回線に対しては通信ができなくなったり、品質が落ちてしまったりする。
図4に戻り、ステップS403において、出力部390は、干渉の有無について判定結果を出力する。S402において干渉が発生していると判定された場合、出力部390は、干渉に関する情報(例えば、干渉が生じている周波数や干渉量)を出力する。
<2.4.第1の変形例>
図6は、干渉波のログデータの別の例を示す。図6(a)及び(b)が示すグラフも、図5(a)及び(b)が示すグラフと同様に、横軸が受信帯域の周波数[Hz]を示し、縦軸が受信電力[dBm]を示す。図6(a)は、基地局201が、干渉波に加えて移動局の電波も受信している場合の例を示す。この場合、干渉検出部350は、干渉の有無を正確に判定することができない。そこで、基地局201は、アクセスクラス規制により移動局からの通信を規制することで、干渉の有無を正確に判定できるようにする。図6(b)は、アクセスクラス規制により移動局電波が規制された場合の例を示す。図示されるように、干渉波受信部340は、干渉波から移動局電波が除かれた状態でログデータを記憶することができるため、干渉検出部350は、干渉の有無を正確に判定することができる。
<2.5.第2の変形例>
干渉が検出された場合、干渉検出部350は、干渉源が他の移動体通信事業者(以下、キャリアとも称する)が管理する基地局であるかどうか判定することができる。本変形例では、干渉検出部350は、以下に説明するようにログデータを分析して、干渉源が他のキャリアの基地局であるかどうか判定する。
図7は、干渉波のログデータのさらに別の例を示す。図7(a)が示すグラフにおいて、横軸は干渉波を受信した時刻を示し、縦軸は受信電力[dBm]を示す。図7(b)が示すグラフにおいて、横軸は日付(曜日)を示し、縦軸は受信電力[dBm]を示す。
図7(a)のグラフは、時間毎の干渉量の変化、すなわち、時間毎の干渉量の推移を示す。本グラフによると、干渉量は、午前0時から早朝にかけて減少する。その後、干渉量は増加し、おおよそ横ばいのまま午前0時に至る。干渉検出部350は、このような干渉量の推移の傾向から、干渉源が、他のキャリアが管理する基地局(基地局202)であると判定することができる。
図7(b)のグラフは、日(曜日)毎の干渉量の変化、すなわち、日毎の干渉量の推移を示す。本グラフによると、干渉量は、日曜日から木曜日までは一定であるが、金曜日、土曜日では増加している。このような干渉量の推移の傾向からも、干渉源が、他のキャリアが管理する基地局であると判定することができる。
<2.6.干渉源特定処理>
基地局201のカバレッジエリアには、複数のキャリアの基地局が存在する可能性があるため、干渉源(すなわち、干渉を生じさせている発信源)となっている基地局に対して効果的かつ具体的な対策をたてるためには、当該基地局を特定する必要がある。また、干渉源を含む発信源は、必ずしもすべてがキャリアの基地局というわけではない。そこで、以下では、干渉源となっている基地局の特定処理について説明する。
図8は、第1の実施形態に係る干渉源特定処理のフローチャートを示す。本処理は、上述した干渉検出処理の結果、干渉が生じている場合に実施することができる。
まず、ステップS801において、干渉源特定部360は、干渉波受信部340が受信した干渉波を取得する。
次いで、ステップS802において、干渉源特定部360は、取得した干渉波に基づいて、干渉波を発信している干渉源を特定する。
図9は、基地局が受信する干渉波の周波数[Hz]と受信電力[dBm]との関係を示す。図示されるように、基地局201が受信する干渉波の受信電力は、複数のキャリアのそれぞれが管理する基地局(以下、キャリア基地局とも称する)からの干渉波の電力和となっている。そのため、どのキャリアの基地局による影響が強いかは、干渉波そのものからはわからない。そこで、干渉源特定部360は、受信しているキャリア基地局からの電波(主波)の中で特に強いものを特定する。
キャリア基地局にはそれぞれ固有の番号(PCI;Physical Cell Identity)が割り振られており、キャリア電波には、当該固有の番号が含まれる。干渉源特定部360は、番号毎の受信レベル(受信電力)に基づいて、干渉への影響が強いキャリア基地局を割り出すことができる。図9の例では、キャリア電波PCI=XXXの基地局による影響が強いことがわかる。すなわち、干渉源特定部360は、干渉源が、固有の番号として「XXX」が割り当てられているキャリア基地局であると特定することができる。このように、固有の番号であるPCIは、干渉波の発信源の識別情報として使用することができる。
図8に戻り、ステップS803において、出力部390は、干渉源の特定結果を出力する。
<2.7.第3の変形例>
キャリア基地局からの受信電波は、基地局201が備える空中線(アンテナ)の位置、方向(向き)、確度、特性等によって受信状況が変化する。そこで、本変形例では、実際に干渉している状況と測定環境を近づけ、かつ、現在の通信環境への影響を少なくするために、現用の空中線ではなく、予備系の空中線を使用して、キャリア基地局からの電波(主波)を測定する。
図10は、基地局におけるセクタ毎の空中線と、当該空中線に接続された無線機(現用及び予備)の例を示す。セクタ1の空中線1-1、1-2にはそれぞれ、無線機1(現用)と無線機1(予備)が接続されている。無線機1(予備)は、空中線1-1、1-2のそれぞれの予備ポートに接続されており、無線機1(予備)を使用してキャリア基地局からの電波(主波)が測定される。セクタ2、3についても同様である。
本変形例によると、予備系の空中線を使用することで、実際に干渉している状況と測定環境を近づけ、かつ、現在の通信環境への影響を少なくすることができる。
<2.8.第4の変形例>
上述した干渉源特定処理では、キャリア電波に含まれる固有の番号(PCI)毎の受信レベルに基づいて、複数の発信源の中からキャリア基地局を特定した。本変形例では、干渉発生前(すなわち、後発基地局の設置前)のキャリア電波の受信状況と、干渉発生後(すなわち、後発基地局の設置後)のキャリア電波の受信状況とを比較し、比較結果に基づいて干渉源となっているキャリア基地局を特定する。
11は、干渉発生前後のキャリア電波の受信状況の例を示す。図11(a)は、基地局201を設置したときのキャリア電波の受信状況(すなわち、受信信号の履歴情報)を示す。図示されるように、受信帯域において、干渉波の受信電力は基準値を超えておらず、干渉発生前の状況にある。図11(b)は、後発基地局の設置後のキャリア電波の受信状況を示す。図示されるように、受信帯域において、干渉波の受信電力は基準値を超えており、干渉発生後の状況にある。
干渉源特定部360は、干渉発生前のデータ(図11(a))と、干渉発生後のデータ(図11(b))とを比較し、干渉発生前には存在せず、干渉発生後に存在するキャリア電波を特定する。キャリアの特定は、上述したPCIを用いて行うことができる。図11の例では、キャリア電波PCI=XXXの基地局を特定することができる。すなわち、干渉源特定部360は、干渉源が、固有の番号として「XXX」が割り当てられているキャリア基地局であると特定することができる。なお、図11ではキャリア電波の例を示したが、受信電波はキャリア基地局からのものに限らず、その他の発信源からの電波も含み得る。
<2.9.第5の変形例>
本変形例では、基地局201のカバレッジエリアに含まれている複数のキャリア基地局の中で、干渉を発生させているキャリア基地局が存在する方向(方角)を特定する方法について説明する。干渉を発生させているキャリア基地局の方向を特定することで、複数のキャリア基地局の中から当該干渉を発生させているキャリア基地局を特定することができる。
図12は、干渉を発生させている基地局が存在する方向を特定する方法を説明する図である。図12(a)は、基地局201のカバレッジエリア111a、111b、111cと、カバレッジエリア111a、111b内に存在する干渉エリア112a、112bとを示す。干渉エリア112a、112bから、干渉を生じさせているキャリア基地局のおおよその方角は推定することができる。そこで、図12(b)に示すように、2つの干渉エリア112a、112bのそれぞれ(2つの矢印方向のそれぞれ)に向けられた2つのアンテナ(不図示)のそれぞれが受信した干渉波(受信信号)に基づいて、干渉源特定部360は、それぞれの干渉波の干渉量(すなわち、受信電力)とPCI測定の結果から、干渉源の方向をより正確に特定する。例えば、それぞれの干渉波の受信レベルの強弱によって、干渉源の方角や方向を推定することができる。また、PCIが測定された周波数帯域を使用している事業者へ問い合わせることで、干渉源となっている基地局の位置を特定することができる。上述した2つのアンテナは、2つとも同じ基地局に搭載されていてもよいし、それぞれ異なる別々の基地局に搭載されていてもよい。また、アンテナの数は2つに限定されず、3つ以上のアンテナを用いて干渉波を計測してもよい。
なお、本変形例をキャリア基地局による干渉に関して説明したが、干渉を発生させている発信源はキャリア基地局に限らない。本変形例によると、キャリア基地局に限らず、複数の発信源の中から干渉を発生させている発信源の方向を特定することができる。キャリア由来でない干渉波については、干渉量及び干渉出現パターンから、同一干渉波かどうか確認するとともに、おおよその方角を推定する。そして、干渉源特定部360は、2つ以上のアンテナ受信した干渉波の干渉量から、干渉を発生させている発信源の方向をより正確に特定する。
以上説明したように本実施形態によると、基地局201において、基地局201に対して影響を及ぼす干渉を検出することができる。また、干渉を発生させている発信源(干渉源)を特定することができる。さらに、当該干渉源を管理するキャリアを特定することができる。
<<3.第2の実施形態>>
続いて、図13を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第2の実施形態は、より一般化された実施形態である。
<3.1.第1の無線基地局の構成例>
図13を参照して、第2の実施形態に係る第1の無線基地局500の構成の例を説明する。
図13は、第2の実施形態に係る第1の無線基地局500の概略的な構成の一例を示す説明図である。図13を参照すると、第1の無線基地局500は、検出部510及び出力部520を備える。検出部510及び出力部520の具体的な動作は後に説明する。
検出部510及び出力部520は、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてもよい。検出部510及び出力部520は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
第1の無線基地局500は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、検出部510及び出力部520の動作を行ってもよい。上記プログラムは、検出部510及び出力部520の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
<3.2.動作例>
第2の実施形態に係る動作例を説明する。
第2の実施形態によれば、第1の無線基地局500(検出部510)は、第1の無線基地局500の設置より後に設置された第2の無線基地局から受信された受信信号に基づいて、第1の無線基地局500に対して影響を及ぼす上記第2の無線基地局からの干渉を検出する。また、第1の無線基地局500(出力部520)は、上記干渉に関する情報を出力する。
-第1の実施形態との関係
一例として、第2の実施形態の第1の無線基地局500は、第1の実施形態の基地局201である。この場合に、第1の実施形態についての説明は、第2の実施形態にも適用されうる。
なお、第2の実施形態は、この例に限定されない。
以上、第2の実施形態を説明した。第2の実施形態によれば、移動体通信システムにおいて、先発基地局が、後発基地局による干渉の検出を行うことが可能になる。
<<4.第3の実施形態>>
続いて、図14を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第3の実施形態は、より一般化された実施形態である。
<4.1.干渉検出装置の構成例>
図14を参照して、第3の実施形態に係る干渉検出装置600の構成の例を説明する。
図14は、第3の実施形態に係る干渉検出装置600の概略的な構成の一例を示す説明図である。図14を参照すると、干渉検出装置600は、取得部610及び検出部620を備える。取得部610及び検出部620の具体的な動作は後に説明する。
取得部610及び検出部620は、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてもよい。取得部610及び検出部620は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
干渉検出装置600は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、取得部610及び検出部620の動作を行ってもよい。上記プログラムは、取得部610及び検出部620の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
<4.2.動作例>
第3の実施形態に係る動作例を説明する。
第3の実施形態によれば、干渉検出装置600(取得部610)は、第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から上記第1の無線基地局が受信した受信信号に関する履歴情報を取得する。また、干渉検出装置600(検出部620)は、上記履歴情報に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす、上記第2の無線基地局による干渉を検出する。
-第1の実施形態との関係
一例として、第3の実施形態の干渉検出装置600は、第1の実施形態の基地局201が備える干渉検出部350である。この場合に、第1の実施形態についての説明は、第3の実施形態にも適用されうる。
なお、第3の実施形態は、この例に限定されない。
以上、第3の実施形態を説明した。第3の実施形態によれば、移動体通信システムにおいて、先発基地局の設置より後に設置された後発基地局による干渉の検出を行うことが可能になる。
<<5.第4の実施形態>>
続いて、図15を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第4の実施形態は、より一般化された実施形態である。
<5.1.干渉検出装置の構成例>
図15を参照して、第4の実施形態に係る干渉検出装置700の構成の例を説明する。
図15は、第4の実施形態に係る干渉検出装置700の概略的な構成の一例を示す説明図である。図15を参照すると、干渉検出装置700は、取得部710及び特定部720を備える。取得部710及び特定部720の具体的な動作は後に説明する。
取得部710及び特定部720は、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてもよい。取得部710及び特定部720は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
干渉検出装置700は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、取得部710及び特定部720の動作を行ってもよい。上記プログラムは、取得部710及び特定部720の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
<5.2.動作例>
第4の実施形態に係る動作例を説明する。
第4の実施形態によれば、干渉検出装置700(取得部710)は、複数の発信源から第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得する。また、干渉検出装置700(特定部720)は、上記情報に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定する。
-第1の実施形態との関係
一例として、第4の実施形態の干渉検出装置700は、第1の実施形態の基地局201である。この場合に、第1の実施形態についての説明は、第4の実施形態にも適用されうる。
なお、第4の実施形態は、この例に限定されない。
以上、第4の実施形態を説明した。第4の実施形態によれば、移動体通信システムにおいて、先発基地局の設置より後に設置され、干渉を生じさせた後発基地局の特定が可能になる。
<<6.第5の実施形態>>
続いて、図16を参照して、本発明の第5の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第5の実施形態は、より一般化された実施形態である。
<6.1.干渉検出装置の構成例>
図16を参照して、第5の実施形態に係る干渉検出装置800の構成の例を説明する。
図16は、第5の実施形態に係る干渉検出装置800の概略的な構成の一例を示す説明図である。図16を参照すると、干渉検出装置800は、取得部810及び特定部820を備える。取得部810及び特定部820の具体的な動作は後に説明する。
取得部810及び特定部820は、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてもよい。取得部810及び特定部820は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
干渉検出装置800は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、取得部810及び特定部820の動作を行ってもよい。上記プログラムは、取得部810及び特定部820の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
<6.2.動作例>
第5の実施形態に係る動作例を説明する。
第5の実施形態によれば、干渉検出装置800(取得部810)は、第1の無線基地局が発信源から第2の無線基地局の設置前に受信した受信信号に関する第1の履歴情報と、上記第1の無線基地局が前記発信源から上記第2の無線基地局の設置後に受信した受信信号に関する第2の履歴情報とを取得する。また、干渉検出装置800(特定部820)は、上記第1の履歴情報と上記第2の履歴情報との比較結果に基づいて、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定する。
-第1の実施形態との関係
一例として、第5の実施形態の干渉検出装置800は、第1の実施形態の基地局201である。この場合に、第1の実施形態についての説明は、第5の実施形態にも適用されうる。
なお、第5の実施形態は、この例に限定されない。
以上、第5の実施形態を説明した。第5の実施形態によれば、移動体通信システムにおいて、先発基地局の設置より後に設置され、干渉を生じさせた後発基地局を特定することが可能になる。
<<7.第6の実施形態>>
続いて、図17を参照して、本発明の第6の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第6の実施形態は、より一般化された実施形態である。
<7.1.干渉検出装置の構成例>
図17を参照して、第6の実施形態に係る干渉検出装置900の構成の例を説明する。
図17は、第6の実施形態に係る干渉検出装置900の概略的な構成の一例を示す説明図である。図17を参照すると、干渉検出装置900は、取得部910及び特定部920を備える。取得部910及び特定部920の具体的な動作は後に説明する。
取得部910及び特定部920は、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてもよい。取得部910及び特定部920は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
干渉検出装置900は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、取得部910及び特定部920の動作を行ってもよい。上記プログラムは、取得部910及び特定部920の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
<7.2.動作例>
第6の実施形態に係る動作例を説明する。
第6の実施形態によれば、干渉検出装置900(取得部910)は、複数の方向のそれぞれから第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得する。また、干渉検出装置900(特定部920)は、上記受信信号に関する情報に基づいて、上記第1の無線基地局から、上記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた発信源への方向を特定する。
-第1の実施形態との関係
一例として、第6の実施形態の干渉検出装置900は、第1の実施形態の基地局201である。この場合に、第1の実施形態についての説明は、第6の実施形態にも適用されうる。
なお、第6の実施形態は、この例に限定されない。
以上、第6の実施形態を説明した。第6の実施形態によれば、移動体通信システムにおいて、複数の発信源の中から、干渉を生じさせた発信源の方向を特定することが可能になる。
<<8.他の実施形態>>
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
また、本明細書において説明した基地局の構成要素を備える装置(例えば、基地局を構成する複数の装置(又はユニット)のうちの1つ以上の装置(又はユニット)、又は上記複数の装置(又はユニット)のうちの1つのためのモジュール)が提供されてもよい。また、上記構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-transitory computer readable medium)が提供されてもよい。当然ながら、このような装置、モジュール、方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体も本発明に含まれる。
<<9.付記>>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
<9.1.第1セットの付記>
(付記1)
第1の無線基地局であって、
前記第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から受信された受信信号の内容に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす前記第2の無線基地局からの干渉を検出する検出部と、
前記干渉に関する情報を出力する出力部と
を備えた第1の無線基地局。
(付記2)
前記第2の無線基地局は、前記第1の無線基地局を管理する第1の移動体通信事業者とは異なる第2の移動体通信事業者が管理する無線基地局である、付記1に記載の第1の無線基地局。
(付記3)
前記受信信号は、前記第2の無線基地局から定常的に送信される信号である、付記1または2に記載の第1の無線基地局。
(付記4)
前記受信信号は、前記受信信号の発信源である無線基地局の識別情報を含む、付記1乃至3のいずれか1項に記載の第1の無線基地局。
(付記5)
前記識別情報は、PCI(Physical Cell Identity)である、付記4に記載の第1の無線基地局。
(付記6)
前記第2の無線基地局の設置条件と異なる設置条件を有する、付記1乃至5のいずれか1項に記載の第1の無線基地局。
(付記7)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局のカバレッジエリアより広いカバレッジエリアである、付記6に記載の第1の無線基地局。
(付記8)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局が設置された高度よりも高い、付記6または7に記載の第1の無線基地局。
(付記9)
前記検出部は、前記受信信号の受信電力に基づいて前記干渉を検出する、付記1乃至8のいずれか1項に記載の第1の無線基地局。
(付記10)
前記検出部は、前記受信信号の不要波の受信電力に基づいて前記干渉を検出する、付記1乃至9のいずれか1項に記載の第1の無線基地局。
(付記11)
前記検出部は、前記受信電力が所定の閾値より高い場合に、前記干渉があると判定する、付記9または10に記載の第1の無線基地局。
(付記12)
前記受信信号は、移動局から前記第1の無線基地局への通信が規制された状態で受信した信号である、付記1乃至11のいずれか1項に記載の第1の無線基地局。
(付記13)
前記受信信号は、前記第1の無線基地局が備える予備系の空中線を使用して受信した信号である、付記1乃至12のいずれか1項に記載の第1の無線基地局。
(付記14)
第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から前記第1の無線基地局が受信した受信信号の内容に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす前記第2の無線基地局からの干渉を検出すること、及び、
前記干渉に関する情報を出力すること
を含む前記第1の無線基地局により行われる方法。
(付記15)
コンピュータに付記14に記載の方法を実行させるためのプログラム。
<9.2.第2セットの付記>
(付記1)
第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から前記第1の無線基地局が受信した受信信号に関する履歴情報を取得する取得部と、
前記履歴情報に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす、前記第2の無線基地局による干渉を検出する検出部と
を備えた干渉検出装置。
(付記2)
前記履歴情報は、前記受信信号の受信電力を含む情報である、付記1に記載の干渉検出装置。
(付記3)
前記検出部は、前記受信電力が所定の閾値より高い場合に、前記干渉があると判定する、付記2に記載の干渉検出装置。
(付記4)
前記受信信号は、移動局から前記第1の無線基地局への通信が規制された状態で受信した信号である、付記1乃至3のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記5)
前記検出部は、前記履歴情報の時間毎または日毎の推移に基づいて、前記干渉が、移動体通信事業が管理する無線基地局による干渉であることを特定する、付記1乃至4のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記6)
前記第2の無線基地局は、前記第1の無線基地局を管理する第1の移動体通信事業者とは異なる第2の移動体通信事業者が管理する無線基地局である、付記1乃至5のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記7)
前記受信信号は、前記第2の無線基地局から定常的に送信される信号である、付記1乃至6のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記8)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局の設置条件と異なる設置条件である、付記1乃至7のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記9)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局より広いカバレッジエリアである、付記8に記載の干渉検出装置。
(付記10)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局が設置された高度よりも高い、付記8または9に記載の干渉検出装置。
(付記11)
付記1乃至10のいずれか1項に記載の干渉検出装置を備えた無線基地局。
(付記12)
第1の無線基地局の設置より後に設置された第2の無線基地局から前記第1の無線基地局が受信した受信信号に関する履歴情報を取得すること、及び、
前記履歴情報に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす、前記第2の無線基地局による干渉を検出すること
を含む干渉検出方法。
(付記13)
コンピュータに付記12に記載の干渉検出方法を実行させるためのプログラム。
<9.3.第3セットの付記>
(付記1)
複数の発信源から第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得する取得部と、
前記情報に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定する特定部と
を備えた干渉検出装置。
(付記2)
前記情報は、前記受信信号の受信電力を含む情報である、付記1に記載の干渉検出装置。
(付記3)
前記特定部は、前記受信電力の強さに基づいて、前記干渉を生じさせた前記第2の無線基地局を特定する、付記2に記載の干渉検出装置。
(付記4)
前記受信信号は、前記受信信号の発信源である無線基地局に割り当てられた一つ以上の識別情報を含む、付記1乃至3のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記5)
前記識別情報は、PCI(Physical Cell Identity)である、付記4に記載の干渉検出装置。
(付記6)
前記受信信号は、前記第1の無線基地局が備える空中線の予備ポートを介して受信された信号である、付記1乃至5のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記7)
前記第2の無線基地局は、前記第1の無線基地局を管理する第1の移動体通信事業者とは異なる第2の移動体通信事業者が管理する無線基地局である、付記1乃至6のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記8)
前記受信信号は、前記第2の無線基地局から定常的に送信される信号である、付記1乃至7のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記9)
前記第1の無線基地局は、前記第2の無線基地局の設置条件と異なる設置条件を有する、付記1乃至8のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記10)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局より広いカバレッジエリアである、付記9に記載の干渉検出装置。
(付記11)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局が設置された高度よりも高い、付記9または10に記載の干渉検出装置。
(付記12)
付記1乃至11のいずれか1項に記載の干渉検出装置を備えた無線基地局。
(付記13)
複数の発信源から第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得すること、及び、
前記情報に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定すること
を含む干渉検出方法。
(付記14)
コンピュータに付記13に記載の干渉検出方法を実行させるためのプログラム。
<9.4.第4セットの付記>
(付記1)
第1の無線基地局が発信源から第2の無線基地局の設置前に受信した受信信号に関する第1の履歴情報と、前記第1の無線基地局が前記発信源から前記第2の無線基地局の設置後に受信した受信信号に関する第2の履歴情報とを取得する取得部と、
前記第1の履歴情報と前記第2の履歴情報との比較結果に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定する特定部と
を備えた干渉検出装置。
(付記2)
前記第1の履歴情報及び前記第2の履歴情報は、前記受信信号の受信電力を含む情報である、付記1に記載の干渉検出装置。
(付記3)
前記特定部は、前記受信電力の強さを比較して、前記干渉を生じさせた前記第2の無線基地局を特定する、付記2に記載の干渉検出装置。
(付記4)
前記受信信号は、前記受信信号の発信源である無線基地局に割り当てられた一つ以上の識別情報を含む、付記1乃至3のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記5)
前記識別情報は、PCI(Physical Cell Identity)である、付記4に記載の干渉検出装置。
(付記6)
前記受信信号は、前記第1の無線基地局が備える空中線の予備ポートを介して受信された信号である、付記1乃至5のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記7)
前記第2の無線基地局は、前記第1の無線基地局を管理する第1の移動体通信事業者とは異なる第2の移動体通信事業者が管理する無線基地局である、付記1乃至6のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記8)
前記受信信号は、前記第2の無線基地局から定常的に送信される信号である、付記1乃至7のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記9)
前記第1の無線基地局は、前記第2の無線基地局の設置条件と異なる設置条件を有する、付記1乃至8のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記10)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局より広いカバレッジエリアである、付記9に記載の干渉検出装置。
(付記11)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局が設置された高度よりも高い、付記9または10に記載の干渉検出装置。
(付記12)
付記1乃至11のいずれか1項に記載の干渉検出装置を備えた無線基地局。
(付記13)
第1の無線基地局が発信源から第2の無線基地局の設置前に受信した受信信号に関する第1の履歴情報と、前記第1の無線基地局が前記発信源から前記第2の無線基地局の設置後に受信した受信信号に関する第2の履歴情報とを取得すること、及び、
前記第1の履歴情報と前記第2の履歴情報との比較結果に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定すること
を含む干渉検出方法。
(付記14)
コンピュータに付記13に記載の干渉検出方法を実行させるためのプログラム。
<9.5.第5セットの付記>
(付記1)
複数の方向のそれぞれから第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得する取得部と、
前記受信信号に関する情報に基づいて、前記第1の無線基地局から、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた発信源への方向を特定する特定部と
を備えた干渉検出装置。
(付記2)
前記受信信号に関する情報は、前記第1の無線基地局が備える第1のアンテナが受信した受信信号に関する第1の情報と、前記第1のアンテナとは異なる方向を向いている第2のアンテナが受信した受信信号に関する第2の情報とを含む、付記1に記載の干渉検出装置。
(付記3)
前記第2のアンテナが、前記第1の無線基地局に搭載されている、付記2に記載の干渉検出装置。
(付記4)
前記第2のアンテナが、前記第1の無線基地局とは異なる無線基地局に搭載されている、付記2に記載の干渉検出装置。
(付記5)
前記特定部は、前記情報が示す前記受信信号の受信電力に基づいて、前記第1の無線基地局から前記発信源への方向を特定する、付記1乃至4のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記6)
前記受信信号は、前記受信信号の発信源である無線基地局に割り当てられた一つ以上の識別情報を含む、付記1乃至5のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記7)
前記識別情報は、PCI(Physical Cell Identity)である、付記6に記載の干渉検出装置。
(付記8)
前記受信信号は、前記第1の無線基地局が備えるアンテナの予備ポートを介して受信された信号である、付記1乃至7のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記9)
前記発信源は、前記第1の無線基地局を管理する第1の移動体通信事業者とは異なる第2の移動体通信事業者が管理する第2の無線基地局である、付記1乃至8のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
(付記10)
前記受信信号は、前記第2の無線基地局から定常的に送信される信号を含む、付記9に記載の干渉検出装置。
(付記11)
前記第1の無線基地局は、前記第2の無線基地局の設置条件と異なる設置条件を有する、付記9または10に記載の干渉検出装置。
(付記12)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局より広いカバレッジエリアである、付記11に記載の干渉検出装置。
(付記13)
前記第1の無線基地局の設置条件は、前記第2の無線基地局が設置された高度よりも高い、付記11または12に記載の干渉検出装置。
(付記14)
付記1乃至13のいずれか1項に記載の干渉検出装置を備えた無線基地局。
(付記15)
複数の方向のそれぞれから第1の無線基地局が受信した受信信号に関する情報を取得すること、及び、
前記受信信号に関する情報に基づいて、前記第1の無線基地局から、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた発信源への方向を特定すること
を含む干渉検出方法。
(付記16)
コンピュータに付記15に記載の干渉検出方法を実行させるためのプログラム。
この出願は、2020年3月30日に出願された日本出願特願2020-060364を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
移動体通信システムにおいて、先発基地局が、後発基地局による干渉に対する処理を行うことが可能になる。
101、201、202 基地局
310 無線通信部
320 ネットワーク通信部
330 記憶部
340 干渉波受信部
350 干渉検出部
360 干渉源特定部
390、520 出力部
500 第1の無線基地局
510、620 検出部
600、700、800、900 干渉検出装置
610、710、810、910 取得部
720、820、920 特定部

Claims (10)

  1. 第1の無線基地局を設置するときに発生する干渉を検出する干渉検出装置であって、
    複数の発信源から前記第1の無線基地局が受信した受信信号に関する履歴情報を取得する取得手段と、
    前記履歴情報の所定期間内の推移に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定する特定手段であって、前記推移は、前記第1の無線基地局が設置される前の前記受信信号の第1の受信状況と、前記第1の無線基地局が設置された後の前記受信信号の第2の受信状況とを示す、特定手段とを備え
    前記推移に基づくことは、第1の受信状況と第2の受信状況との比較に基づく、干渉検出装置。
  2. 前記履歴情報は、前記受信信号の受信電力を含む情報である、請求項1に記載の干渉検出装置。
  3. 前記特定手段は、前記受信電力の強さに基づいて、前記干渉を生じさせた前記第2の無線基地局を特定する、請求項2に記載の干渉検出装置。
  4. 前記受信信号は、前記受信信号の発信源である無線基地局に割り当てられた一つ以上の識別情報を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
  5. 前記識別情報は、PCI(Physical Cell Identity)である、請求項4に記載の干渉検出装置。
  6. 前記受信信号は、前記第1の無線基地局が備える空中線の予備ポートを介して受信された信号である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
  7. 前記第2の無線基地局は、前記第1の無線基地局を管理する第1の移動体通信事業者とは異なる第2の移動体通信事業者が管理する無線基地局である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
  8. 前記受信信号は、前記第2の無線基地局から定常的に送信される信号である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の干渉検出装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の干渉検出装置を備えた無線基地局。
  10. 第1の無線基地局を設置するときに発生する干渉を検出する干渉検出方法であって、
    複数の発信源から前記第1の無線基地局が受信した受信信号に関する履歴情報を取得すること、及び、
    前記履歴情報の所定期間内の推移に基づいて、前記第1の無線基地局に対して影響を及ぼす干渉を生じさせた第2の無線基地局を特定することであって、前記推移は、前記第1の無線基地局が設置される前の前記受信信号の第1の受信状況と、前記第1の無線基地局が設置された後の前記受信信号の第2の受信状況とを示す、ことを含み、
    前記推移に基づくことは、第1の受信状況と第2の受信状況との比較に基づく、干渉検出方法。
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