JP7463939B2 - 局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、局部洗浄装置に関する。
従来、この種の局部洗浄装置としては、人体の局部を洗浄する洗浄ノズルや洗浄水を加温する温水ヒータなどを有するノズルユニットや、便座を加温する便座ヒータ、臭気を除去する脱臭ユニットなどを備え、これらを制御ユニットで制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置の制御ユニットは、CPUなどが設けられた回路基板と、回路基板を収容し局部洗浄装置の本体内に固定される基板ケースと、基板ケースに収容された回路基板の一部を覆う基板カバーとを備える。回路基板は、温水ヒータや便座ヒータなどに供給される高電圧が印加される高圧回路(1次側回路)と、高電圧よりも低い低電圧が印加される低圧回路(2次側回路)とを有し、低圧回路が高圧回路よりも上方に位置するように回路基板を立てた状態で基板ケースに収容されている。また、基板カバーは、低圧回路を露出させ、高圧回路を覆っている。
特開2020-33849号公報
上述した局部洗浄装置では、高圧回路が基板カバーに覆われているため、洗浄ノズルから噴射されて飛散した洗浄水が直接かかるのを防止することができる。しかし、低圧回路は、基板カバーに覆われずに露出しているために飛散した洗浄水がかかることがあり、低圧回路にかかった洗浄水が下方へ流れると基板ケースと基板カバーとの隙間から浸入して高圧回路にかかるおそれがあり好ましくない。また、回路基板を立てた状態で基板ケースに収容するため、高さ方向に大きな収容スペースが必要となり、装置の大型化を招いてしまう。
本発明は、局部洗浄装置の制御ユニットをコンパクトな構成としつつ、高電圧が印加される部分に洗浄水がかかるのを防止することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の局部洗浄装置は、
ノズルから洗浄水を噴射するノズルユニットと、加温対象を加温するヒータユニットと、各ユニットを制御する制御ユニットとを備える局部洗浄装置であって、
前記制御ユニットは、
前記各ユニットのうち高電圧が必要な対象に高電圧を供給する高圧基板と、
前記高電圧よりも低い低電圧が必要な対象に低電圧を供給する低圧基板と、
上部に開口を形成する周壁を有し、前記高圧基板を収容する第1収容ケースと、
上部に開口を形成する周壁を有し、前記低圧基板を収容する第2収容ケースと、
を備え、
前記第2収容ケースは、前記第1収容ケースの前記開口を塞ぐように該第1収容ケースの前記周壁の上端面に重ね合わせて配置されており、前記第2収容ケースの前記周壁に高さが部分的に低くなるように切り欠き状に形成された切欠部と、前記第1収容ケースと前記第2収容ケースとの合わせ面よりも下方に延在するように形成され前記切欠部から排出された水を下方へ流す排水溝とが設けられていることを要旨とする。
本発明の局部洗浄装置では、制御ユニットの第2収容ケースが、第1収容ケースの開口を塞ぐように第1収容ケースの周壁の上端面に重ね合わせて配置されている。このため、高圧基板と低圧基板とを二段重ねとして基板の投影面積を小さくしたコンパクトな構成とすると共に高圧基板に洗浄水が直接かかるのを防止することができる。また、第2収容ケースは、切欠部と排水溝とが設けられているから、低圧基板にかかった水を第2収容ケースから排出して第2収容ケース内に溜まるのを抑制することができる。さらに、排水溝は、第1収容ケースと第2収容ケースとの合わせ面よりも下方に延在するから、第2収容ケースの切欠部から排出された水が合わせ面の隙間から第1収容ケース内に浸入するのを防止することができる。したがって、局部洗浄装置の制御ユニットをコンパクトな構成としつつ、高電圧が印加される部分に洗浄水がかかるのを防止することができる。
本発明の局部洗浄装置において、前記第1収容ケースと前記第2収容ケースは、該第1収容ケース上に該第2収容ケースが配置されている状態で、該第2収容ケース内の前記低圧基板の板面の一方側が他方側よりも下方に傾くように構成されており、前記切欠部は、前記周壁のうち前記一方側に形成されているものとしてもよい。こうすれば、低圧基板にかかった水を、一方側に導いて切欠部から排出しやすくすることができる。
本発明の局部洗浄装置において、前記第2収容ケースは、前記合わせ面よりも下方に延在するように形成された延在部として、前記排水溝を含む複数の延在部が設けられており、前記複数の延在部は、前記第1収容ケース上に前記第2収容ケースが配置されていない状態で、該第2収容ケースを前記複数の延在部を脚として自立させた場合に該第2収容ケース内の前記低圧基板の板面を略水平とするように延在しているものとしてもよい。通常このような基板は、収容ケース内にポッティング材を注入して硬化させることにより封止される。このため、第2収容ケースが自立した状態で低圧基板の板面を略水平とすることにより、注入されたポッティング材の厚みが偏るのを防止して適切に封止することができる。
本発明の局部洗浄装置において、前記複数の延在部には、前記第1収容ケースへの前記第2収容ケースの水平方向の重ね合わせの位置をガイドするガイド部を含むものとしてもよい。こうすれば、第1収容ケース上に第2収容ケースを適切に重ね合わせて第2収容ケースの位置ずれを防止するから、合わせ面の隙間から第1収容ケース内に洗浄水が浸入するのを防止することができる。また、ガイド部を脚として用いるから、脚専用の延在部を設けるものに比して、第2収容ケースを簡易な構成とすることができる。
洗浄便座装置10が取り付けられた便器1の外観斜視図である。 便座装置本体20内の各ユニットの配置構成図である。 制御ユニット30の前方側の外観斜視図である。 制御ユニット30の後方側の外観斜視図である。 制御ユニット30の分解斜視図である。 ロアケース40の上面図,前面図および側面図である。 パワー基板32が収納されたロアケース40の外観斜視図である。 アッパーケース50の上面図,前面図および側面図である。 メイン基板34が収納されたアッパーケース50の上面図およびA-A断面図である。 制御ユニット30の前面図である。 制御ユニット30の側面図である。 図10のB-B断面図である。 図12の部分拡大図である。 図10のC-C断面の部分拡大図である。 図10のD-D断面の部分拡大図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は局部洗浄装置を含む洗浄便座装置10が取り付けられた便器1の外観斜視図であり、図2は便座装置本体20内の各ユニットの配置構成図である。洗浄便座装置10は、図1に示すように、便器1の上面に取り付けられ、便座装置本体20と、便座装置本体20に対して開閉可能に支持された便座14および便蓋16と、使用者による各種操作が可能な操作パネル18とを備える。
便座装置本体20は、図2に示すように、ノズルユニット22と、熱交換ユニット24と、脱臭ユニット26と、制御ユニット30とを備える。これらのユニットは、便器1に取り付けられるベース板21上に配置されている。ノズルユニット22は、使用者の局部を洗浄する洗浄ノズル22a(図1参照)や洗浄ノズル22aを進退移動させる移動機構、洗浄水の流路を切り替える切替バルブなどを有する。熱交換ユニット24は、洗浄水(加温対象)を加温するための温水ヒータなどを有する。脱臭ユニット26は、臭気を吸引するファンや臭気を除去するフィルタなどを有する。なお、図示は省略するが、便座14内には、便座14を加温するための便座ヒータなどを有する便座ヒータユニットが配置されている。制御ユニット30は、操作パネル18からの操作信号に基づいて、これらの各ユニットの作動を制御する。なお、制御ユニット30には、便座14への使用者の着座を検知する着座センサ17からの検知信号などが入力される。
以下、制御ユニット30の構成の詳細を説明する。図3は、制御ユニット30の前方側の外観斜視図であり、図4は、制御ユニット30の後方側の外観斜視図であり、図5は、制御ユニット30の分解斜視図である。なお、以下の説明において、左右方向、前後方向および上下方向は、図3~図5に示した通りとする。図示するように、制御ユニット30は、複数の電子部品が搭載された矩形板状の回路基板であるパワー基板32およびメイン基板34と、パワー基板32を収容するロアケース40と、メイン基板34を収容するアッパーケース50とを備える。
パワー基板32は、商用電源等の交流電源から高電圧(例えばAC100Vなど)がコネクタ35aを介して供給される高圧基板である。パワー基板32には、例えば、熱交換ユニット24の温水ヒータ(高電圧機器)用の駆動回路や便座ヒータユニットの便座ヒータ(高電圧機器)用の駆動回路、電源回路などが設けられている。パワー基板32は、温水ヒータ用の駆動回路からコネクタ35b,35cを介して熱交換ユニット24の温水ヒータに高電圧を供給し、便座ヒータ用の駆動回路からコネクタ35dを介して便座ヒータユニットの便座ヒータに高電圧を供給する。また、パワー基板32は、電源回路により、高電圧の交流電力を所定の低電圧(例えばDC5Vや12V、24Vなど)の直流電力に変換して出力する。
メイン基板34は、パワー基板32により変換された低電圧が供給される低圧基板である。メイン基板34には、例えば、装置全体を制御する制御装置としてのマイコンの他、ノズルユニット22の移動機構のモータや切替バルブのモータ、脱臭ユニット26のファンのモータなどの各モータ(低電圧機器)用の駆動回路、複数のコネクタ36などが設けられている。メイン基板34は、各駆動回路や複数のコネクタ36を介して各モータに低電圧を供給する。また、メイン基板34は、複数のコネクタ36を介して、着座センサ17などの各種センサや操作パネル18など(低電圧機器)に低電圧を供給したり、着座センサ17などの各種センサからの検知信号や操作パネル18からの操作信号などが入力される。マイコンは、これらの信号に基づいて制御信号を生成し、パワー基板32やメイン基板34の各駆動回路を介して各ユニットの作動(電力供給)を制御する。
図6は、ロアケース40の上面図,前面図および側面図であり、図7は、パワー基板32が収納されたロアケース40の外観斜視図である。ロアケース40は、底壁41と、周壁42とを備え、これらが一体成形された樹脂製のケースである。底壁41は、パワー基板32よりも若干大きなサイズに形成されている。周壁42は、底壁41の外周縁から略垂直上方に延在するように形成されており、上部に開口を形成する。
また、ロアケース40は、周壁42の右壁部の下端にベース係合部43が形成されており、ベース板21の図示しない突起にベース係合部43が係合することによりベース板21に固定される。また、ロアケース40は、周壁42の左壁部にコネクタ35a~35cの配線を保持する配線ホルダ45が形成され、周壁42の前壁部と後壁部にガイド孔47やフック係合部48、コネクタ35b,35cを保持するコネクタホルダ49などが形成されている。後述するように、ガイド孔47には、アッパーケース50のガイド57が挿入され、フック係合部48には、アッパーケース50のフック58が係合される。
このロアケース40は、底壁41と周壁42とにより囲まれる収納空間にパワー基板32を収納し、周壁42の内壁面に形成された複数の支持片42aでパワー基板32を支持する。ロアケース40に収納されたパワー基板32は、ロアケース40内にエポキシ樹脂などのポッティング材が注入されて硬化することで封止される。ロアケース40の周壁42は、図6(c)の側面図に示すように、左右両壁部の上端面42bが、ケース前方に向かうにつれて高さが低くなるように傾斜して形成されている。
図8は、アッパーケース50の上面図,前面図および側面図であり、図9は、メイン基板34が収納されたアッパーケース50の上面図およびA-A断面図である。アッパーケース50は、仕切壁51と、上部周壁52と、前壁54と、下部周壁55とを備え、これらが一体成形された樹脂製のケースである。仕切壁51は、メイン基板34よりも若干大きなサイズに形成されており、アッパーケース50を上下の空間に仕切っている。上部周壁52は、仕切壁51の外周縁から略垂直上方に延在するように形成されており、上部に開口を形成する。前壁54は、上部周壁52の前壁部の下端から仕切壁51と連続するように前方に延在し、斜め下方に屈曲して延在するように形成されている。下部周壁55は、仕切壁51の外周縁のうち左右両側と後側から略垂直下方に延在すると共に、前壁54の外周縁の左右両側と前側から略垂直下方に延在するように形成されている。
また、アッパーケース50は、上部周壁52に高さが部分的に低くなるように上端の一部を切り欠き状に形成した切欠部52bと、この切欠部52bから排出された水を下方へ流す排水溝53とが設けられている。排水溝53は、上部周壁52の前壁部から前壁54を経て下部周壁55の前壁部まで延在し、その下端が下部周壁55の下端よりも下方に延在するように形成されている。なお、切欠部52bと排水溝53とを、それぞれ1つずつ設けられたものを例示するが、これに限られず、それぞれ複数ずつ設けられてもよい。アッパーケース50には、ロアケース40への重ね合わせの位置をガイドするための複数(例えば前側に1つと後側に2つの計3つ)のガイド57や、ロアケース40のフック係合部48に係合する複数(例えば前側に2つと後側に1つの計3つ)のフック58が形成されている。各ガイド57は、その下端が下部周壁55の下端よりも下方に延在するように形成されている。また、アッパーケース50は、前壁54の上部周壁52側にコネクタ35aを保持するコネクタホルダ59が形成され、下部周壁55の右壁部にコネクタ35dを保持するコネクタホルダ59が形成されている。
このアッパーケース50は、仕切壁51と上部周壁52とにより囲まれる上部収納空間にメイン基板34を収納し、上部周壁52の内壁面に形成された複数の支持片52aでメイン基板34を支持する。アッパーケース50に収納されたメイン基板34は、アッパーケース50内にエポキシ樹脂などのポッティング材が注入されて硬化することで封止される。また、アッパーケース50は、仕切壁51と下部周壁55とにより囲まれる下部収納空間に、パワー基板32に搭載された電子部品を収納する。
ここで、図9(b)は、図9(a)のアッパーケース50のA-A断面図である。図9(b)では、ロアケース40上に配置されていないアッパーケース50を、各ガイド57や排水溝53を脚として、水平面(一点鎖線で図示)上に自立させた状態を示す。アッパーケース50は、各ガイド57の下端と排水溝53の下端とを結ぶ直線と、複数の支持片52aに支持されたメイン基板34の板面(上面)とが平行となるように、各ガイド57や排水溝53の長さ(延在長さ)や複数の支持片52aの位置などを定めて構成されている。また、アッパーケース50は、仕切壁51の上面(上部収納空間の底面)が、メイン基板34の板面と平行となるように構成されている。このため、各ガイド57の下端と排水溝53の下端とが水平面上に位置するようにアッパーケース50を自立させた場合に、メイン基板34の板面および仕切壁51の上面が略水平となり、アッパーケース50内のメイン基板34が傾くのを防止することができる。これにより、ポッティング材は、アッパーケース50内で偏ることなく略均一に注入されて所定の厚みで適切に封止することができる。
本実施形態の制御ユニット30は、パワー基板32を収容しポッティング材により封止したロアケース40上に、メイン基板34を収容しポッティング材により封止したアッパーケース50を重ね合わせて配置することで構成されている。図10は、制御ユニット30の前面図であり、図11は、制御ユニット30の側面図である。図12は、図10のB-B断面図であり、図13は、図12の部分拡大図であり、図14は、図10のC-C断面の部分拡大図であり、図15は、図10のD-D断面の部分拡大図である。
ロアケース40上にアッパーケース50を重ね合わせる際には、アッパーケース50のガイド57とロアケース40のガイド孔47とにより、ロアケース40に対するアッパーケース50の水平方向(前後左右方向)における重ね合わせの位置が調整される。図15に一例を示すように、ガイド57は、ロアケース40のガイド孔47内に挿入されることでガイドされる。なお、ロアケース40には、一部(例えば1つ)のガイド57に対応するガイド孔47が形成されていない(図4参照)。このため、一部のガイド57は、ロアケース40に対向する対向面(内側の面)が、周壁42の外壁面でガイドされる。
また、アッパーケース50は、アッパーケース50の各フック58とロアケース40の各フック係合部48との係合によりロアケース40に組み付けられている。下部周壁55の前壁部に設けられたフック58は、下部周壁55の下端よりも下方に延在するように形成されており、下部周壁55の下端よりも下方でフック係合部48に係合される(図14参照)。また、周壁42の後壁部のフック係合部48は、周壁42の上端よりも上方に延在しているため、下部周壁55の後壁部に設けられたフック58は、下部周壁55の下端よりも上方でフック係合部48に係合される(図4参照)。また、このフック係合部48には、図4に示すように、係合箇所から下方に向けて周壁42の下端まで延在する溝(排水溝)48aが形成されている。このため、フック58を伝った水がフック係合部48に伝っても、その水を溝48aに流して下方に排出することができるから、アッパーケース50とロアケース40との合わせ面mf(図11参照)の隙間からロアケース40内に水が浸入するのを防止することができる。
ここで、上述したように、ロアケース40の周壁42は、左右両側の壁部の上端面42bが、ケース前方に向かうにつれて高さが低くなるように傾斜して形成されている(図6(c)参照)。一方、アッパーケース50は、下部周壁55の左右両側の壁部の下端面55aと、仕切壁51の上面(メイン基板34の上面)とが略平行となるように構成されている。このため、ロアケース40の周壁42の上端面にアッパーケース50の下部周壁55の下端面を重ね合わせて、アッパーケース50をロアケース40上に配置して組み付けると、メイン基板34の板面の前方側(一方側)が後方側(他方側)よりも下方に傾くものとなる(図12参照)。また、切欠部52bは上部周壁52の前方側に形成されている。このため、洗浄ノズル22aから噴射されて飛散した洗浄水がメイン基板34にかかっても、その水を切欠部52bから排出し易くすることができる。また、図13の拡大図に示すように、メイン基板34を封止したポッティング材Pの高さ(上面)と切欠部52bの高さとが略同じ高さとなるように、切欠部52bが形成されている。このため、切欠部52bからの洗浄水の排出をさらに促すことができる。
また、上述したように、切欠部52bから排出された水は、排水溝53を流れて下方に排出され、排水溝53は、下端が下部周壁55の下端よりも下方に延在するように形成されている。このため、排水溝53を流れた水は、アッパーケース50とロアケース40との合わせ面mf(図11参照)を越えて下方に到達するから、合わせ面mfの隙間からロアケース40内に水が浸入するのを防止することができる。
以上説明した洗浄便座装置10の制御ユニット30では、メイン基板34を収容するアッパーケース50が、パワー基板32を収容するロアケース40の開口を塞ぐようにロアケース40の周壁42の上端面に重ね合わせて配置されている。このため、パワー基板32とメイン基板34とを二段重ねとして基板の投影面積を小さくしたコンパクトな構成とすると共にパワー基板32に洗浄水が直接かかるのを防止することができる。また、アッパーケース50は、メイン基板34にかかった洗浄水を切欠部52bと排水溝53とにより排出することができる。さらに、排水溝53は、ロアケース40とアッパーケース50との合わせ面mfよりも下方に延在するから、排水が合わせ面mfの隙間からロアケース40内に浸入してパワー基板32にかかるのを防止することができる。したがって、制御ユニット30をコンパクトな構成としつつ、高電圧が供給されるパワー基板32に洗浄水がかかるのを防止することができる。なお、メイン基板34は、高電圧が供給されないため感電のおそれが小さく、ポッティング材による封止が行われており、切欠部52bと排水溝53とによりメイン基板34にかかった洗浄水を排出してアッパーケース50内に水が溜まりにくくすることができる。このため、アッパーケース50の開口が開放されていても、メイン基板34に洗浄水がかかることで大きな問題が生じることはない。
また、アッパーケース50内のメイン基板34の板面を前方側が低くなるように傾け、切欠部52bは、上部周壁52のうち前壁部に形成されている。このため、メイン基板34の板面に溜まった水を、前方側に導いて切欠部52bから排出しやすくすることができる。さらに、ポッティング材Pの上面と、切欠部52bの高さとを略同じとするから、切欠部52bからの水の排出を促すことができる。
また、アッパーケース50を、排水溝53やガイド57を脚として自立させた状態で、アッパーケース50内のメイン基板34の板面を略水平とする長さに排水溝53やガイド57が形成されている。このため、注入されたポッティング材がメイン基板34上で偏るのを防止して適切に封止することができる。また、ガイド57により、ロアケース40上にアッパーケース50を適切に重ね合わせると共に、重ね合わせたアッパーケース50が位置ずれして合わせ面mfの隙間からロアケース40内に洗浄水が浸入するのを防止することができる。このガイド57を、アッパーケース50を自立させる部材(脚)として用いるから、専用の脚部材を用いる必要がなく簡易な構成とすることができる。
上述した実施形態では、複数のガイド57を、アッパーケース50を自立させた状態でメイン基板34の板面を水平とするための複数の延在部(脚)としたが、これに限られず、自立させるための専用の延在部を設けてもよい。ただし、簡易な構成とするために、ガイドと延在部(脚)とを兼用するものが好ましい。
実施形態では、アッパーケース50を自立させた状態でメイン基板34の板面を水平としたが、これに限られず、アッパーケース50を自立させた状態でメイン基板34の板面を水平としなくてもよい。その場合、メイン基板34の板面を水平とするための治具などによりアッパーケース50を傾けた状態でポッティング材を注入して硬化させればよい。
実施形態では、ロアケース40上にアッパーケース50が配置されている状態で、メイン基板34の板面の前方側が後方側よりも下方に傾くものとしたが、これに限られるものではない。メイン基板34の板面の後方側が下方に傾いてもよいし、左右のいずれかの側が下方に傾いてもよい。また、メイン基板34の四隅のうちいずれかの隅が下方に傾いてもよい。あるいは、ロアケース40上にアッパーケース50が配置されている状態で、メイン基板34の板面を傾けるものに限られず、略水平としてもよい。その場合、切欠部52bが前方側(メイン基板34の板面が下方に傾く側)に形成されるものに限られず、上部周壁52の任意の箇所に形成されればよい。
実施形態では、ガイド57とフック58とを別々に設けたが、これに限られず、ガイド57を省略してもよい。この場合、フック58とフック係合部48とによりアッパーケース50の位置ずれを防止するように係合箇所の隙間を設定すればよい。
実施形態では、アッパーケース50が仕切壁51と上部周壁52とにより囲まれる上部収納空間にメイン基板34を収納し、仕切壁51と下部周壁55とにより囲まれる下部収納空間にパワー基板32上の電子部品を収納したが、これに限られるものではない。例えば、ロアケース40の周壁42の高さを、パワー基板32上の電子部品を収納可能な高さに形成し、アッパーケース50が下部収納空間を形成しなくてもよい。この場合、アッパーケース50は、仕切壁51を底壁として、ロアケース40の周壁42の上端面に重ね合わせて配置されればよい。なお、アッパーケース50は、ロアケース40の開口を塞ぐように周壁42の上端面に重ね合わせて配置されているが、開口の全てを塞ぐものに限られず、その大部分を塞ぐものであればよく、各種配線を通すためなど一部塞がれない箇所があってもよい。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態の制御ユニット30が「制御ユニット」に相当し、パワー基板32が「高圧基板」に相当し、メイン基板34が「低圧基板」に相当し、ロアケース40が「第1収容ケース」に相当し、アッパーケース50が「第2収容ケース」に相当し、切欠部52bが「切欠部」に相当し、排水溝53が「排水溝」に相当する。また、ガイド57や排水溝53が「延在部」に相当し、ガイド57が「ガイド部」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何など限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、局部洗浄装置の製造産業などに利用可能である。
1 便器、10 洗浄便座装置、14 便座、16 便蓋、17 着座センサ、18 操作パネル、20 便座装置本体、21 ベースプレート、22 ノズルユニット、22a 洗浄ノズル、24 熱交換ユニット、26 脱臭ユニット、30 制御ユニット、32 パワー基板、34 メイン基板、35a,35b,35c,35d,36 コネクタ、40 ロアケース、41 底壁、42 周壁、42a 支持片、42b 上端面、43 ベース係合部、45 配線ホルダ、47 ガイド孔、48 フック係合部、48a 溝、49 コネクタホルダ、50 アッパーケース、51 仕切壁、52 上部周壁、52a 支持片、52b 切欠部、53 排水溝、54 前壁部、55 下部周壁、57 ガイド、58 フック、59 コネクタホルダ、p ポッティング材、mf 合わせ面。

Claims (4)

  1. ノズルから洗浄水を噴射するノズルユニットと、加温対象を加温するヒータユニットと、各ユニットを制御する制御ユニットとを備える局部洗浄装置であって、
    前記制御ユニットは、
    前記各ユニットのうち高電圧が必要な対象に高電圧を供給する高圧基板と、
    前記高電圧よりも低い低電圧が必要な対象に低電圧を供給する低圧基板と、
    上部に開口を形成する周壁を有し、前記高圧基板を収容する第1収容ケースと、
    上部に開口を形成する周壁を有し、前記低圧基板を収容する第2収容ケースと、
    を備え、
    前記第2収容ケースは、前記第1収容ケースの前記開口を塞ぐように該第1収容ケースの前記周壁の上端面に重ね合わせて配置されており、前記第2収容ケースの前記周壁に高さが部分的に低くなるように切り欠き状に形成された切欠部と、前記第1収容ケースと前記第2収容ケースとの合わせ面よりも下方に延在するように形成され前記切欠部から排出された水を下方へ流す排水溝とが設けられている
    局部洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の局部洗浄装置であって、
    前記第1収容ケースと前記第2収容ケースは、該第1収容ケース上に該第2収容ケースが配置されている状態で、該第2収容ケース内の前記低圧基板の板面の一方側が他方側よりも下方に傾くように構成されており、
    前記切欠部は、前記周壁のうち前記一方側に形成されている
    局部洗浄装置。
  3. 請求項1または2に記載の局部洗浄装置であって、
    前記第2収容ケースは、前記合わせ面よりも下方に延在するように形成された延在部として、前記排水溝を含む複数の延在部が設けられており、
    前記複数の延在部は、前記第1収容ケース上に前記第2収容ケースが配置されていない状態で、該第2収容ケースを前記複数の延在部を脚として自立させた場合に該第2収容ケース内の前記低圧基板の板面を略水平とするように延在している
    局部洗浄装置。
  4. 請求項3に記載の局部洗浄装置であって、
    前記複数の延在部には、前記第1収容ケースへの前記第2収容ケースの水平方向の重ね合わせの位置をガイドするガイド部を含む
    局部洗浄装置。
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