以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているするとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、一つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。同様に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
- BM:ビーム管理(beam management)
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information-reference signal resource indicator)
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信パワー(Layer 1 reference signal received power)
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
- NZP:ノンゼロパワー(non-zero power)
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
- RE:リソース要素(resource element)
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
- Rx:受信(Reception)
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
- SSB(又は、SS/PBCH block):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
- Tx:送信(transmission)
- UE:ユーザ装置(user equipment)
- ZP:ゼロパワー(zero power)
システム一般
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
図1には、本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
図2には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、利用されるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、Tc=1/(Δfmax・Nf)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、Tf=1/(ΔfmaxNf/100)・Tc=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(ΔfmaxNf/1000)・Tc=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)Tc以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でns
μ∈{0,...,Nslot
subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f
μ∈{0,...,Nslot
frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb
slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb
slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットns
μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルns
μNsymb
slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb
slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot
frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot
subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか一つ以上を含む。
図3には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
図3を参照すると、リソースグリッドが、周波数領域上にNRB
μNsc
RBサブキャリアで構成され、一つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されない。NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、NRB
μNsc
RBサブキャリアで構成される一つ又はそれ以上のリソースグリッド及び2μNsymb
(μ)のOFDMシンボルによって説明される。ここで、NRB
μ≦NRB
max,μである。前記NRB
max,μは、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、上りリンクと下りリンク間にも変わってよい。この場合、μ及びアンテナポートp別に一つのリソースグリッドが設定されてよい。μ及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と呼ばれ、インデックス対
によって固有に識別される。ここで、k=0,...,NRB
μNsc
RB-1は、周波数領域上のインデックスであり、
,...,2μNsymb
(μ)-1は、サブフレーム内でシンボルの位置を表す。スロットにおいてリソース要素を示す時には、インデックス対(k,l)が用いられる。ここで、l=0,...,Nsymb
μ-1である。μ及びアンテナポートpに対するリソース要素
は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険のない場合或いは特定アンテナポート又はヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)してよく、その結果、複素値は
になり得る。また、リソースブロック(resource block,RB)は、周波数領域上のNsc
RB=12の連続するサブキャリアと定義される。
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB
μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i
size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
NBWP,i
start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
図4には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、図5には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
図4及び図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
図6には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報をすることが取得できる(S602)。
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対して任意接続過程(RACH:Random Access Procedure)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理任意接続チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、送信ブロック(TB:Transport Block)関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて一つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、送信ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
CSI関連動作
NR(New Radio)システムにおいて、CSI-RS(channel state information-reference signal)は、時間及び/又は周波数トラッキング(time/frequency tracking)、CSI計算(computation)、L1(layer1)-RSRP(reference signal received power)計算(computation)及び移動性(mobility)のために用いられる。ここで、CSI計算はCSI取得(acquisition)に関連し、L1-RSRP計算はビーム管理(beam management,BM)に関連する。
CSI(channel state information)は、端末とアンテナポート間に形成される無線チャネル(或いは、リンクともいう。)の品質を示し得る情報を総称する。
- 上記のようなCSI-RSの用途のうち一つを行うために、端末(例えば、user equipment,UE)は、CSIに関連した設定(configuration)情報をRRC(radio resource control)シグナリングによって基地局(例えば、general Node B,gNB)から受信する。
前記CSIに関連した設定情報は、CSI-IM(interference management)リソース(resource)関連情報、CSI測定設定(measurement configuration)関連情報、CSIリソース設定(resource configuration)関連情報、CSI-RSリソース(resource)関連情報又はCSI報告設定(report configuration)関連情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
i)CSI-IMリソース関連情報は、CSI-IMリソース情報(resource information)、CSI-IMリソースセット情報(resource set information)などを含むことができる。CSI-IMリソースセットはCSI-IMリソースセットID(identifier)によって識別され、一つのリソースセットは少なくとも一つのCSI-IMリソースを含む。それぞれのCSI-IMリソースはCSI-IMリソースIDによって識別される。
ii)CSIリソース設定(CSI resource configuration)関連情報は、CSI-ResourceConfig IEと表現されてよい。CSIリソース設定関連情報は、NZP(non zero power)CSI-RSリソースセット、CSI-IMリソースセット又はCSI-SSBリソースセットのうち少なくとも一つを含むグループを定義する。すなわち、前記CSIリソース設定関連情報は、CSI-RSリソースセットリストを含み、前記CSI-RSリソースセットリストは、NZP CSI-RSリソースセットリスト、CSI-IMリソースセットリスト又はCSI-SSBリソースセットリストのうち少なくとも一つを含むことができる。CSI-RSリソースセットは、CSI-RSリソースセットIDによって識別され、一つのリソースセットは、少なくとも一つのCSI-RSリソースを含む。それぞれのCSI-RSリソースはCSI-RSリソースIDによって識別される。
NZP CSI-RSリソースセット別にCSI-RSの用途を示すパラメータ(例えば、BM関連‘repetition’パラメータ、トラッキング関連‘trs-Info’パラメータ)が設定されてよい。
iii)CSI報告設定(report configuration)関連情報は、時間領域行動(time domain behavior)を示す報告設定タイプ(reportConfigType)パラメータ及び報告するためのCSI関連の量(quantity)を示す報告量(reportQuantity)パラメータを含む。前記時間領域動作(time domain behavior)は、周期的(periodic)、非周期的(aperiodic)又は半持続的(semi-persistent)であってよい。
- 端末は、前記CSIに関連した設定情報に基づいてCSIを測定(measurement)する。
前記CSI測定は、(1)端末のCSI-RS受信過程と、(2)受信されたCSI-RSを用いてCSIを計算(computation)する過程を含むことができ、これについて具体的な説明は後述する。
CSI-RSは、上位層パラメータCSI-RS-ResourceMappingによって時間(time)及び周波数(frequency)領域でCSI-RSリソースのRE(resource element)マッピングが設定される。
- 端末は、前記測定されたCSIを基地局に報告(report)する。
ここで、CSI-ReportConfigの量(quantity)が‘none(又は、No report)’と設定された場合、前記端末は、前記報告を省略してよい。ただし、前記量が‘none(又は、No report)’と設定された場合にも、前記端末は基地局に報告をしてよい。前記量が‘none’と設定された場合は、非周期的(aperiodic)TRSをトリガー(trigger)する場合又はrepetitionが設定された場合である。ここで、repetitionが‘ON’と設定された場合にのみ前記端末の報告が省略できる。
CSI測定
NRシステムは、より柔軟で動的なCSI測定及び報告を支援する。ここで、前記CSI測定は、CSI-RSを受信し、受信されたCSI-RSを計算(computation)してCSIを取得する手続を含むことができる。
CSI測定及び報告の時間領域行動として、非周期的/半持続的/周期的CM(channel measurement)及びIM(interference measurement)が支援される。CSI-IMの設定のために4ポートNZP CSI-RS REパターンを用いる。
NRのCSI-IMベースIMRは、LTEのCSI-IMと類似するデザインを有し、PDSCHレートマッチングのためのZP CSI-RSリソースとは独立に設定される。そして、NZP CSI-RSベースIMRにおいてそれぞれのポートは、(好ましいチャネル及び)プリコードされた(precoded)NZP CSI-RSを有する干渉層(interference layer)をエミュレート(emulate)する。これは、多重ユーザケースに対してイントラセル干渉測定(intra-cell interference measurement)に対するものであり、MU干渉を主にターゲットする。
基地局は、設定されたNZP CSI-RSベースIMRの各ポート上で、プリコードされたNZP CSI-RSを端末に送信する。
端末は、リソースセットでそれぞれのポートに対してチャネル/干渉層を仮定して干渉を測定する。
チャネルに対して、いかなるPMI及びRIフィードバックもない場合に、多数のリソースはセットにおいて設定され、基地局又はネットワークは、チャネル/干渉測定に対してNZP CSI-RSリソースのサブセットをDCIで指示する。
リソースセッティング(resource setting)及びリソースセッティング設定についてより具体的に説明する。
リソースセッティング(resource setting)
それぞれのCSIリソースセッティング‘CSI-ResourceConfig’は、(上位層パラメータ(higher layer parameter)csi-RS-ResourceSetListによって与えられた)S≧1 CSIリソースセットに対する設定(configuration)を含む。CSIリソースセッティングは、CSI-RS-resourcesetlistに対応する。ここで、Sは、設定されたCSI-RSリソースセットの数を示す。ここで、S≧1 CSIリソースセットに対する設定(configuration)は、(NZP CSI-RS又はCSI-IMで構成された)CSI-RSリソースを含むそれぞれのCSIリソースセットとL1-RSRP計算に用いられるSS/PBCHブロック(SSB)リソースを含む。
各CSIリソースセッティングは、上位層パラメータbwp-idで識別されるDL BWP(bandwidth part)に位置する。そして、 CSI報告セッティング(CSI reporting setting)にリンクされた全てのCSIリソースセッティングは、同一のDL BWPを有する。
CSI-ResourceConfig IEに含まれるCSIリソースセッティング内でCSI-RSリソースの時間領域行動は、上位層パラメータresourceTypeによって指示され、非周期的(aperiodic)、周期的(periodic)又は半持続的(semi-persistent)と設定されてよい。周期的及び半持続的CSIリソースセッティングに対して、設定されたCSI-RSリソースセットの数(S)は‘1’に制限される。周期的及び半持続的CSIリソースセッティングに対して、設定された周期(periodicity)及びスロットオフセット(slot offset)はbwp-idによって与えられるのと同様に、関連したDL BWPのヌメロロジー(numerology)で与えられる。
UEが、同一のNZP CSI-RSリソースIDを含む多数のCSI-ResourceConfigと設定されるとき、同一の時間領域行動はCSI-ResourceConfigに対して設定される。
UEが同一のCSI-IMリソースIDを含む多数のCSI-ResourceConfigと設定されるとき、同一の時間領域行動はCSI-ResourceConfigに対して設定される。
次は、チャネル測定(channel measurement,CM)及び干渉測定(interference measurement,IM)のための一つ又はそれ以上のCSIリソースセッティングは、上位層シグナリングによって設定される。
- 干渉測定に対するCSI-IMリソース
- 干渉測定に対するNZP CSI-RSリソース
- チャネル測定に対するNZP CSI-RSリソース
すなわち、CMR(channel measurement resource)は、CSI取得のためのNZP CSI-RSであってよく、IMR(interference measurement resource)は、CSI-IMとIMのためのNZP CSI-RSであってよい。
ここで、CSI-IM(又は、IMのためのZP CSI-RS)は主にインターセル干渉測定(inter-cell interference measurement)に対して用いられる。
そして、IMのためのNZP CSI-RSは主に 多重ユーザ(multi-user)からイントラセル干渉測定のために用いられる。
UEは、チャネル測定のためのCSI-RSリソース及び一つのCSI報告のために設定された干渉測定のためのCSI-IM/NZP CSI-RSリソースがリソース別に‘QCL-TypeD’であると仮定できる。
リソースセッティング設定(resource setting configuration)
上述したように、リソースセッティングはリソースセットリスト(resource set list)を意味できる。
非周期的CSIに対して、上位層パラメータCSI-AperiodicTriggerStateを用いて設定される各トリガー状態(trigger state)は、それぞれのCSI-ReportConfigが周期的、半持続的又は非周期的リソースセッティングにリンクされる一つ又は多数のCSI-ReportConfigと関連付けられる。
一つの報告セッティング(reporting setting)は、最大3個までのリソースセッティングと連結されてよい。
- 一つのリソースセッティングが設定されると、(上位層パラメータリソースForChannelMeasurementによって与えられる)リソースセッティングは、L1-RSRP計算のためのチャネル測定に対するものである。
- 2つのリソースセッティングが設定されると、(上位層パラメータリソースForChannelMeasurementによって与えられる)1番目のリソースセッティングはチャネル測定のためのものであり、(csi-IM-ResourcesForInterference又はnzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceによって与えられる)2番目のリソースセッティングは、CSI-IM又はNZP CSI-RS上で行われる干渉測定のためのものである。
- 3個のリソースセッティングが設定されると、(resourcesForChannelMeasurementによって与えられる)1番目のリソースセッティングはチャネル測定のためのものであり、(csi-IM-ResourcesForInterferenceによって与えられる)2番目のリソースセッティングは、CSI-IMベース干渉測定のためのものであり、(nzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceによって与えられる)3番目のリソースセッティングは、NZP CSI-RSベース干渉測定のためのものである。
半持続的又は周期的CSIに対して、各CSI-ReportConfigは周期的又は半持続的リソースセッティングにリンクされる。
- (resourcesForChannelMeasurementによって与えられる)一つのリソースセッティングが設定されると、前記リソースセッティングはL1-RSRP計算のためのチャネル測定に対するものである。
- 2個のリソースセッティングが設定されると、(resourcesForChannelMeasurementによって与えられる)1番目のリソースセッティングは、チャネル測定のためのものであり、(上位層パラメータcsi-IM-ResourcesForInterferenceによって与えられる)2番目のリソースセッティングは、CSI-IM上で行われる干渉測定のために用いられる。
CSI計算(computation)
干渉測定がCSI-IM上にで行われると、チャネル測定のためのそれぞれのCSI-RSリソースは、対応するリソースセット内でCSI-RSリソース及びCSI-IMリソースの順序によってCSI-IMリソースとリソース別に関連する。チャネル測定のためのCSI-RSリソースの数はCSI-IMリソースの数と同一である。
そして、干渉測定がNZP CSI-RSで行われる場合、UEは、チャネル測定のためのリソースセッティング内で関連したリソースセットにおいて1つ以上のNZP CSI-RSリソースが設定されることを期待しない。
上位層パラメータnzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceが設定された端末は、NZP CSI-RSリソースセット内に18個以上のNZP CSI-RSポートが設定されることを期待しない。
CSI測定のために、端末は次の事項を仮定する。
- 干渉測定のために設定されたそれぞれのNZP CSI-RSポートは干渉送信レイヤに該当する。
- 干渉測定のためのNZP CSI-RSポートの全ての干渉送信レイヤは、EPRE(energy per resource element)比率を考慮する。
- チャネル測定のためのNZP CSI-RSリソースのRE上で他の干渉信号、干渉測定のためのNZP CSI-RSリソース又は干渉測定のためのCSI-IMリソース。
CSI報告
CSI報告のために、UEが使用できる時間及び周波数リソースは基地局によって制御される。
CSI(channel state information)は、チャネル品質指示子(channel quality indicator,CQI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator,PMI)、CSI-RSリソース指示子(CSI-RS resource indicator,CRI)、SS/PBCHブロックリソース指示子(SS/PBCH block resource indicator,SSBRI)、レイヤ指示子(layer indicator,LI)、ランク指示子(rank indicator,RI)又はL1-RSRPのうち少なくとも一つを含むことができる。
CQI、PMI、CRI、SSBRI、LI、RI、L1-RSRPに対して、端末は、N≧1 CSI-ReportConfig報告セッティング、M≧1 CSI-ResourceConfigリソースセッティング及び1つ又は2つのトリガー状態のリスト(aperiodicTriggerStateList及びsemiPersistentOnPUSCH-TriggerStateListによって提供される)で上位層によって設定される。前記aperiodicTriggerStateListにおいて各トリガー状態は、チャネル及び選択的に干渉に対するリソースセットIDを指示する関連したCSI-ReportConfigsリストを含む。semiPersistentOnPUSCH-TriggerStateListにおいて各トリガー状態は、一つの関連したCSI-ReportConfigが含まれる。
そして、CSI報告の時間領域行動は、周期的(periodic)、半持続的(semi-persistent)、非周期的(aperiodic)を支援する。
i)周期的CSI報告は、短い(short)PUCCH、長い(long)PUCCH上で行われる。周期的CSI報告の周期(periodicity)及びスロットオフセット(slot offset)はRRCで設定されてよく、CSI-ReportConfig IEを参考する。
ii)SP(semi-periodic)CSI報告は、短い(short)PUCCH、長い(long)PUCCH、又はPUSCH上で行われる。
短い/長いPUCCH上でSP CSIである場合に、周期(periodicity)及びスロットオフセット(slot offset)はRRCで設定され、別個のMAC CE/DCIでCSI報告が活性化(activation)/不活性化(deactivation)される。
PUSCH上でSP CSIである場合に、SP CSI報告の周期性(periodicity)はRRCで設定されるが、スロットオフセットはRRCで設定されなく、DCI(format 0_1)によってSP CSI報告は活性化/不活性化される。PUSCH上でSP CSI報告に対して、分離されたRNTI(SP-CSI C-RNTI)が用いられる。
最初のCSI報告タイミングは、DCIで指示されるPUSCH時間領域割り当て(PUSCH time domain allocation)値に従い、後続するCSI報告タイミングは、RRCで設定された周期に従う。
DCI format 0_1は、CSI要請フィールド(CSI request field)を含み、特定設定されたSP-CSIトリガー状態を活性化/不活性化させることができる。SP CSI報告は、SPS PUSCH上でデータ送信を有するメカニズムと同一又は類似の活性化/不活性化を有する。
iii)非周期的CSI報告は、PUSCH上で行われ、DCIによってトリガーされる。この場合、非周期的CSI報告のトリガーに関連した情報は、MAC-CEで伝達/指示/設定されてよい。
AP CSI-RSを有するAP CSIの場合、AP CSI-RSタイミングはRRCによって設定され、AP CSI報告に対するタイミングはDCIによって動的に制御される。
NRは、LTEにおいてPUCCHベースCSI報告に適用されていた多数の報告インスタンス(reporting instance)においてCSIを分けて報告する方式(例えば、RI、WB PMI/CQI、SB PMI/CQIの順序で送信)が適用されない。代わりに、NRは短い/長いPUCCHで特定CSI報告を設定できないように制限し、CSI省略規定(CSI omission rule)が定義される。そして、AP CSI報告タイミングと関連して、PUSCHシンボル/スロット位置は、DCIによって動的に指示される。そして、候補スロットオフセットはRRCによって設定される。CSI報告に対して、スロットオフセット(Y)は報告セッティング別に設定される。UL-SCHに対して、スロットオフセットK2は別個に設定される。
2個のCSIレイテンシークラス(低レイテンシークラス、高レイテンシークラス)は、CSI計算複雑性の観点で定義される。低レイテンシークラスCSIの場合、最大で4ポートType-Iコードブック又は最大で4ポート非PMIフィードバックCSIを含むWB CSIである。高レイテンシーCSIは、低レイテンシーCSI以外の他のCSIのことを指す。一般(Normal)端末に対して、(Z,Z’)はOFDMシンボルのユニット(unit)から定義される。ここで、Zは、非周期的CSIトリガリングDCIを受信した後にCSI報告を行うまでの最小CSI処理時間(processing time)を示す。また、Z’は、チャネル/干渉に対するCSI-RSを受信した後にCSI報告を行うまでの最小CSI処理時間を示す。
さらに、端末は、同時に計算(calculation)可能なCSIの個数を報告する。
準同一位置(QCL:quasi-co location)
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルが、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの特性(property)を、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推できる場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いは準同一位置)関係にあると言える。
ここで、前記チャネル特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数/ドップラーシフト(Frequency/Doppler shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング/平均遅延(Received Timing/average delay)、空間受信パラメータ(Spatial RX parameter)のうち一つ以上を含む。ここで、空間受信パラメータは、到来角(angle of arrival)のような空間的な(受信)チャネル特性パラメータを意味する。
端末は、当該端末及び与えられたサービングセルに対して意図されたDCIを有する検出されたPDCCHによってPDSCHをデコードするために、上位層パラメータPDSCH-Config内のM個までのTCI-状態設定(TCI-State configuration)のリストが設定されてよい。前記Mは、UE能力(capability)に依存する。
それぞれのTCI-Stateは、1つ又は2つのDL参照信号とPDSCHのDM-RS(demodulation reference signal)ポート間の準同一位置関係を設定するためのパラメータを含む。
準同一位置関係は、1番目のDL RSに対する上位層パラメータqcl-Type1と2番目のDL RSに対するqcl-Type2(設定された場合)で設定される。2つのDL RSの場合、参照(reference)が同一のDL RSか又は異なったDL RSかに関係なくQCLタイプ(type)は同一でない。
各DL RSに対応するQCLタイプは、QCL-Infoの上位層パラメータqcl-Typeによって与えられ、次の値のうち一つを取ることができる:
- ‘QCL-TypeA’:{ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散}
- ‘QCL-TypeB’:{ドップラーシフト、ドップラー拡散}
- ‘QCL-TypeC’:{ドップラーシフト、平均遅延}
- ‘QCL-TypeD’:{空間受信パラメータ}
例えば、目標とするアンテナポート(target antenna port)が特定NZP CSI-RSである場合に、当該NZP CSI-RSアンテナポートは、QCL-Type A観点では特定TRSと、QCL-Type D観点では特定SSBとQCLされたと指示/設定されてよい。このような指示/設定を受けた端末は、QCL-TypeA TRSから測定されたドップラー、遅延値を用いて当該NZP CSI-RSを受信し、QCL-TypeD SSB受信に用いられた受信ビームを当該NZP CSI-RS受信に適用できる。
UEは、8個までのTCI状態をDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’のコードポイント(codepoint)にマップするために用いられるMAC CEシグナリングによる活性命令(activation command)を受信することができる。
多重TRP(Multi-TRP)関連動作
多点協調通信(CoMP:Coordinated Multi Point)の手法は、多数の基地局が端末からフィードバックされたチャネル情報(例えば、RI/CQI/PMI/LI(layer indicator)など)を相互に交換(例えば、X2インターフェース利用)或いは活用して、端末に協調送信することによって干渉を効果的に制御する方式をいう。利用する方式によって、CoMPは連合送信(JT:Joint transmission)、協調スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)、協調ビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、動的ポイント選択(DPS:Dynamic Point Selection)、動的ポイント遮断(DPB:Dynamic Point Blocking)などに区分できる。
M個のTRPが一つの端末にデータを送信するM-TRP送信方式は、大きく、i)送信率を高めるための方式であるeMBB M-TRP送信と、ii)受信成功率増加及び遅延(latency)減少のための方式であるURLLC M-TRP送信とに区分できる。
また、DCI送信観点で、M-TRP送信方式は、i)各TRPが互いに異なるDCIを送信するM-DCI(multiple DCI)ベースM-TRP送信と、ii)一つのTRPがDCIを送信するS-DCI(single DCI)ベースM-TRP送信とに区分できる。例えば、S-DCIベースM-TRP送信の場合、M TRPが送信するデータに対する全てのスケジューリング情報が一つのDCIで端末に伝達される必要があり、両TRP間の動的な(dynamic)協調が可能な理想的バックホール(ideal BH:ideal BackHaul)環境で用いられてよい。
TDMベースURLLC M-TRP送信に対して、方式(scheme)3/4が標準化議論中である。具体的に、方式4は、1つのスロットでは1つのTRPが送信ブロック(TB)を送信する方式を意味し、複数のスロットで複数のTRPから受信した同一TBを用いてデータ受信確率を上げ得る効果がある。これと違い、方式3は、1つのTRPが連続したいくつかのOFDMシンボル(すなわち、シンボルグループ)でTBを送信する方式を意味し、1つのslot内で複数のTRPが互いに異なるシンボルグループで同一のTBを送信するように設定されてよい。
また、UEは、互いに異なる制御リソースセット(CORESET:control resource set)(又は、互いに異なるCORESETグループに属したCORESET)で受信したDCIがスケジュールしたPUSCH(又は、PUCCH)を、互いに異なるTRPで送信するPUSCH(又は、PUCCH)と認識するか又は互いに異なるTRPのPDSCH(又は、PDCCH)と認識できる。また、後述する互いに異なるTRPで送信するUL送信(例えば、PUSCH/PUCCH)に対する方式は、同一TRPに属する互いに異なるパネル(panel)で送信するUL送信(例えば、PUSCH/PUCCH)に対しても同一に適用できる。
また、MTRP-URLLCとは、同一TB(Transport Block)をM-TRPが異なったレイヤ/時間/周波数(layer/time/frequency)を用いて送信することを意味できる。MTRP-URLLC送信方式が設定されたUEは、DCIで様々なTCI状態(state)が指示され、各TCI状態のQCL RSを用いて受信したデータは互いに同一のTBであると仮定できる。一方、MTRP-eMBBは、異なったTBをM-TRPが異なるレイヤ/時間/周波数を用いて送信することを意味できる。MTRP-eMBB送信方式が設定されたUEは、DCIで様々なTCI状態が指示され、各TCI状態のQCL RSを用いて受信したデータは互いに異なるTBであると仮定できる。これと関連して、UEは、MTRP-URLLC用途に設定されたRNTIとMTRP-eMBB用途に設定されたRNTIを別個に区分して用いることによって、当該M-TRP送信がURLLC送信か又はeMBB送信かが判断/決定できる。すなわち、UEの受信したDCIのCRCマスキング(masking)がMTRP-URLLC用途に設定されたRNTIを用いて行われた場合、これは、URLLC送信に該当し、DCIのCRCマスキングがMTRP-eMBB用途に設定されたRNTIを用いて行われた場合、これはeMBB送信に当該し得る。
以下、本開示で説明/言及されるCORESETグループ識別子(group ID)は、各TRP/パネル(panel)のためのCORESETを区分するためのインデックス(index)/識別情報(例えば、ID)などを意味できる。そして、CORESETグループは、各TRP/パネルのためCORESETを区分するためのインデックス/識別情報(例えば、ID)/前記CORESETグループIDによって区分されるCORESETのグループ/和集合であってよい。一例として、CORESETグループIDは、CORSET設定(configuration)内に定義される特定インデックス情報であってよい。この場合、CORESETグループは各CORESETに対するCORESET設定内に定義されたインデックスによって設定/指示/定義されてよい。及び/又は、CORESETグループIDは、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のためのインデックス/識別情報/指示子などを意味できる。以下、本開示で説明/言及されるCORESETグループIDは、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のための特定インデックス/特定識別情報/特定指示子に代替して表現されてよい。前記CORESETグループID、すなわち、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のための特定インデックス/特定識別情報/特定指示子は、上位層シグナリング(higher layer signaling、例えば、RRCシグナリング)/第2層シグナリング(L2 signaling、例えば、MAC-CE)/第1層シグナリング(L1 signaling、例えば、DCI)などによって端末に設定/指示されてよい。一例として、当該CORESETグループ単位で各TRP/パネル別(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)PDCCH検出(detection)が行われるように設定/指示されてよい。及び/又は、当該CORESETグループ単位で各TRP/パネル別に(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)上りリンク制御情報(例えば、CSI、HARQ-A/N(ACK/NACK)、SR(scheduling request))及び/又は上りリンク物理チャネルリソース(例えば、PUCCH/PRACH/SRSリソース)が分離されて管理/制御されるように設定/指示されてよい。及び/又は、当該CORESETグループ別に各TRP/パネル別に(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)スケジュールされるPDSCH/PUSCHなどに対するHARQ A/N(処理(process)/再送信)が管理されてよい。
例えば、上位層パラメータであるControlResourceSet情報要素(IE:information element)は、時間/周波数制御リソース集合(CORESET:control resource set)を設定するために用いられる。一例として、前記制御リソース集合(CORESET)は、下りリンク制御情報の検出、受信に関連してよい。前記ControlResourceSet IEは、CORESET関連ID(例えば、controlResourceSetID)/CORESETに対するCORESETプール(pool)のインデックス(index)(例えば、CORESETPoolIndex)/CORESETの時間/周波数リソース設定/CORESETに関連したTCI情報などを含むことができる。一例として、CORESETプールのインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)は、0又は1に設定されてよい。上記においてCORESETグループはCORESETプールに対応してよく、CORESETグループIDはCORESETプールインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)に対応してよい。
NCJT(Non-coherent joint transmission)は、多数のTP(Transmission Point)が一つの端末に同一の時間周波数リソースを用いてデータを送信する方法であり、TP間に互いに異なるDMRS(Demodulation Multiplexing Reference Signal)ポートを用いて異なったレイヤ(layer)を用いて(すなわち、互いに異なるDMRSポートで)データを送信する。
TPは、NCJT受信する端末にデータスケジューリング情報をDCIで伝達する。この時、NCJTに参加する各TPが自身の送信するデータに対するスケジューリング情報をDCIで伝達する方式を‘多重DCIベースNCJT(multi DCI based NCJT)’という。NCJT送信に参加するN TPがそれぞれDLグラント(grant)DCIとPDSCHをUEに送信するので、UEは、N個のDCIとN個のPDSCHをN TPから受信する。これとは違い、代表TP一つが自身の送信するデータと他のTP(すなわち、NCJTに参加するTP)が送信するデータに対するスケジューリング情報を一つのDCIで伝達する方式を‘単一DCIベースNCJT(single DCI based NCJT)’という。この場合、N TPが一つのPDSCHを送信するが、各TPは一つのPDSCHを構成する多重レイヤ(multiple layer)の一部レイヤのみを送信する。例えば、4レイヤデータが送信される場合に、TP1が2レイヤを送信し、TP2が残り2レイヤをUEに送信できる。
以下、部分的(partially)に重複(overlapped)されたNCJPについて説明する。
また、NCJTは、各TPの送信する時間周波数リソースが完全に重なっている完全重複(fully overlapped)NCJTと、一部の時間周波数リソースのみ重なっている部分重複(partially overlapped)NCJTとに区別できる。すなわち、部分重複NCJTである場合、一部の時間周波数リソースではTP1とTP2のデータの両方が送信され、残り時間周波数リソースではTP1又はTP2のいずれが一方のTPのデータのみが送信される。
以下、複数(Multi-TRP)での信頼度向上のための方式について説明する。
複数TRPでの送信を用いた信頼度(reliability)向上のための送受信方法として、次の2つの方法が考慮できる。
図7は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて多重TRP送信方式を例示する。
図7(a)を参照すると、同一のコードワード(CW:codeword)/送信ブロック(TB:transport block)を送信するレイヤグループ(layer group)が互いに異なるTRPに対応する場合を示す。この時、レイヤグループは、1つ又はそれ以上のレイヤからなる所定のレイヤ集合を意味できる。このような場合、多数のレイヤ数によって送信リソースの量が増加し、これによってTBに対して低い符号率のロバストなチャネルコーディングを用いることができるという長所があり、また、多数のTRPからチャネルが異なるので、ダイバーシチ(diversity)利得に基づいて受信信号の信頼度向上を期待することができる。
図7(b)を参照すると、互いに異なるCWを互いに異なるTRPに対応するレイヤグループで送信する例を示す。この時、図のCW #1とCW #2に対応するTBは互いに同一であると仮定できる。すなわち、CW #1とCW #2はそれぞれ異なるTRPによって同一のTBがチャネルコーディングなどによって互いに異なるCWに変換されたことを意味する。したがって、同一TBの反復送信の例と見なすことができる。図7(b)では、先の図7(a)に比べて、TBに対応する符号率が高いという短所があり得る。しかし、チャネル環境によって同一のTBから生成されたエンコードされたビット(encoding bits)に対して互いに異なるRV(redundancy version)値を指示して符号率を調整するか、各CWの変調次数(modulation order)を調節できるという長所を有する。
先の図7(a)及び図7(b)で例示した方式によれば、同一のTBが互いに異なるレイヤグループで反復送信され、各レイヤグループが互いに異なるTRP/パネルによって送信されることにより、端末のデータ受信確率を高めることができる。これを、SDM(Spatial Division Multiplexing)ベースM-TRP URLLC送信方式と称する。互いに異なるレイヤグループに属するレイヤは、互いに異なるDMRS CDMグループに属するDMRSポートでそれぞれ送信される。
また、上述した複数TRP関連の内容は、互いに異なるレイヤを用いるSDM(spatial division multiplexing)方式を基準に説明されたが、これは、互いに異なる周波数領域リソース(例えば、RB/PRB(セット)など)に基づくFDM(frequency division multiplexing)方式及び/又は互いに異なる時間領域リソース(例えば、スロット、シンボル、サブ-シンボルなど)に基づくTDM(time division multiplexing)方式にも拡張して適用されてよいことは勿論である。
チャネル状態情報送受信方法
現在、Rel-15/16標準に定義されているCSI(channel state information)フレームワーク(framework)によれば、端末は、互いに異なるTRP/パネル(panel)で送信するCSI-RSリソースに対してジョイント(joint)CSIを取得(acquisition)/報告(report)できない。例えば、TRP1/2を仮定した時、端末は、TRP1とTRP2のそれぞれに対するCSI(例えば、CRI/RI/PMI/CQIなど)を取得/報告できるが、TRP1/2を共に考慮して多重TRP(multi-TRP)送信に適したCSI(例えば、CRI/RI/PMI/CQIなど)を取得/報告することはできない。したがって、Rel-16では、多重TRP送信(multi-TRP transmission)(例えば、NCJT/URLLCのための)を支援できる動作が新しく導入されたが、基地局は、多重TRP送信を行うための最適のCSIが知らないため、リンク適応(link adaptation)のために任意のパラメータを適用しなければならない短所がある。端末が多重TRP送信(例えば、NCJT/URLLCのための)を考慮して多重TRP送信に適したCSIを取得/報告できると、多重TRP送信を行うとき、より適合したリンク適応を行ってシステム性能を向上させることができる。
本開示では、端末が多重TRP送信(例えば、NCJT/URLLCのための)を考慮して多重TRP送信に適合したCSIを取得/報告できる方法を提案する。
以下、本開示では、説明の便宜のために2個のTRP(例えば、TRP1/TRP2)が動作すると仮定する。ただし、このような仮定が、本開示の技術的範囲を制限するものではない。
本開示においてTRPと述べたのは、説明の便宜のためであり、これをパネル/ビーム(panel/beam)などの用語で解釈してもよいことは自明である。
本開示において、第1層シグナリング(L1 signaling)は、基地局と端末間のDCIベースの動的なシグナリングを意味でき、第2層シグナリング(L2 signaling)は、基地局と端末間のRRC/MAC制御要素(CE:control element)ベースの上位層シグナリングを意味できる。
CSI報告(reporting)方法を設定するための上位層パラメータである‘CSI-ReportConfig’は、TS 38.331標準に定義されており、一部パラメータは、下表6のように定義されている。以下、説明の便宜のために‘CSI-ReportConfig’は、報告セッティング(reporting setting)と命名されてよいる。
表6を参照すると、一つの報告セッティングは、最大で3個の‘CSI-ResourceConfig’を含むことができる。便宜のために‘CSI-ResourceConfig’は、リソースセッティング(resource setting)と命名されてよい。報告セッティングの時間ドメイン動作(time domain behavior)及び報告セッティングに設定されたリソースセッティングの数によって、各リソースセッティングの用途はTS 38.214に下表7のように定義されている。
上述したように、非周期的(AP:aperiodic)CSIに対してチャネル測定(CM:チャネル測定)用リソースセッティングは一つが設定されてよい。また、半持続的(SP:semi-persistent)又は周期的(P:periodic)CSIに対してCM用リソースセッティングは一つが設定されてよい。TS 38.214に定義されているように、P/SP CSIリソースセッティングの場合、リソースセッティングに設定可能なCSI-RSリソースセット(CSI-RS resource set)の数は1に制限されている。AP CSIリソースセッティングの場合、多数のCSI-RSリソースセットが設定されてよいが、トリガー状態(trigger state)を設定するとき、各報告セッティングに対して多数のリソースセットのうち一つのリソースセットが選択される。
上述したように、現在標準では報告セッティングにつき、CM用リソースセッティングは一つが設定されてよい。したがって、現在標準に従って報告セッティング当たりCM用リソースセッティングを一つのみ設定すると、端末が多重TRP送信のためのCSIを取得及び報告するためには、一つのリソースセッティング内に定義されるCSI-RSリソースを用いて、互いに異なるTRPのそれぞれに対するCM及び互いに異なるTRP間に発生する干渉測定(IM:interference measurement)を行い得る方法が必要である。このために、互いに異なるTRPのためのCM用リソース/リソースセットを設定する方法及び互いに異なるTRPに対応するリソース/リソースセット間にIMのための関係を設定/指示する方法を提案する。例えば、互いに異なるTRPはCORESETグループ識別子(ID:identifier)(又はインデックス)(又はCORESETプールインデックス(CORESETpoolindex))に基づいて区分されてよい。
以下、本開示において、リソースセットは、非ゼロパワー(NZP:non-zero power)CSI-RSリソースセットを意味することもでき、又はリソースセットは、NZP CSI-RSリソースセット及び/又はCSI-IM(interference measurement)リソースセットを含むCSIリソースセットを意味できる。また、以下、本開示においてリソースは、NZP CSI-RSリソースを意味でき、NZP CSI-RSリソース及び/又はCSI-IMリソースを含むCSIリソースを意味することもできる。
提案1:単一リソースセット内で互いに異なるTRPに対応するリソースを端末に設定する方法
提案1-1:基地局は、単一リソースセット(resource set)内で互いに異なるTRPに対応するリソースを端末に設定できる。ここで、前記リソースセットは、報告セッティング(reporting setting)内でチャネル測定(channel measurement)のためのリソースセッティング(resource setting)に設定されたリソースセットであってよい。
基地局は、このようなリソースセットが多重TRP(multi-TRP)送信のためのCSI計算に活用されるリソースセットであることを、端末にL1/L2シグナリングによって指示/設定できる。このように、基地局は、当該リソースセットでいくつのCSI集合(例えば、N個、Nは自然数)が報告されるべきかを、L1/L2シグナリングによって端末に指示/設定できる、或いは、固定された規則で定義されてよい。これと共に、基地局は、当該リソースセットのリソースがいくつのTRP(例えば、M>=N、Mは自然数)に対応するかを、L1/L2シグナリングによって端末に指示/設定でき、或いは固定された規則で定義されてよい。当該指示/設定/規則によってリソースセット内のリソースはM個のリソースグループ(セット/集合)に区別できる。上記のように指示/設定された場合、M個のリソースグループのうちN個のグループは、N個CSI集合の計算/取得/報告のために端末によって選択されてよい。そして、N個のリソースグループとN個のCSI集合は、1:1対応関係を有することができ、そのために、各CSI集合はCMに活用されるリソースの属したリソースグループに対応してよい。
端末は、選択したリソースグループに関する情報(すなわち、CSI)を基地局に報告できる。ここで、選択されたN個のリソースグループに対して特定グループ(例えば、i番目のリソースグループ)内のリソースは、前記特定グループ(例えば、i番目のリソースグループ)に対応する特定CSI集合(例えば、j番目のCSI集合)の計算/取得/報告時にCMのために活用されてよい。そして、CMに適用される特定グループ(例えば、i番目のリソースグループ)を除く(N-1)個グループのリソースは、前記特定CSI集合(例えば、j番目のCSI集合)のIMのために活用されてよい。
上述した提案において‘リソースセット内で互いに異なるTRPに対応するリソースを端末に設定’するということは、リソースセット内に互いに異なるTCI状態(state)に対応するリソースが端末に設定されたと解釈されてよい。また、同一リソースセット内のリソースがCSI計算時に相互間にCM/IMの関係を有することを意味できる。
以下、Multi-TRP送信のためのCSI計算について記述する。
図8は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて多重TRP送信時に端末の干渉信号を例示する。
上述した提案において‘多重TRP送信のためのCSI計算’は、次のCM及びIM方法を意味できる。
図8に基づき、端末の受信信号は、下記の式の通りでよい。
式3で、yNrx×1は端末の受信信号、H1
Nrx×N1,txはTRP1のチャネル、W1
N1,tx×N1,lyはTRP1のプリコーディング行列(PM:precoding matix)、x1
N1,ly×1はTRP1の送信信号、H2
Nrx×N2,txはTRP2のチャネル、W2
N2,tx×N2,lyはTRP2のPM、x2
N2,ly×1はTRP2の送信信号、H1,intf
Nrx×N1,intfはTRP1の多重ユーザ(MU:multi-user)信号による干渉チャネル、x1,intf
N1,intf×1はTRP1のMU信号による干渉信号、H2,intf
Nrx×N2,intfはTRP2のMU信号による干渉チャネル、x2,intf
N2,intf×1はTRP2のMU信号による干渉信号、INrx×1はインターセル(/TRP)(inter-cell(/TRP))からの重なった干渉信号、nNrx×1は端末の雑音を意味できる。
式3で、Nrxは端末の受信(アンテナ)ポート数、N1,txはTRP1の送信(アンテナ)ポート数、N1,lyはTRP1の送信レイヤ(/ランク)数、N数、はTRP2の送信(アンテナ)ポート数、N2,lyはTRP2の送信レイヤ(/ランク)数、N1,intfはTRP1のMU信号に対する干渉レイヤ(/ランク)数、N2,intfはTRP2のMU信号に対する干渉レイヤ(/ランク)数を意味できる。
現在標準によれば、端末は、TRP1の送信するCSI-RSを用いてTRP1のチャネルを推定し、TRP1に対するCSI(例えば、CRI/RI/PMI/CQI/LI(layer indicator)など)を測定/計算して基地局にフィードバック(feedback)することができる。ここで、基地局は、より正確なCSI計算/取得/報告のために、CSI-IM及びIMのためのNZP CSI-RSを端末に設定することによって、端末は、TRP1のMU信号による有効(effective)干渉チャネル、TRP2のMU信号による有効干渉チャネル、インターセル(/TRP)からの重なった干渉信号などを測定できる。端末は、前記TRP1のチャネル、PM及びTRP1のMU信号による干渉チャネル、TRP2のMU信号による干渉チャネル、インターセル(/TRP)からの重なった干渉信号と雑音のサイズに基づいてSINRを測定できる。測定されたSINRに基づいてCSI(例えば、CRI/RI/PMI/CQI/LIなど)を計算/取得し、基地局に当該CSIをフィードバックできる。
一方、このような過程において端末はTRP1のCSIを計算するとき、多重TRP送信(例えば、NCJTのための)時に、TRP2のPMIと当該PMIを適用する際に発生する信号のサイズと干渉信号のサイズが測定できない。したがって、上述した例で端末の計算/取得/報告するCSIを多重TRP送信に同一に適用すれば、CSI計算時に反映されていない互いに異なるTRP間に発生する干渉信号の影響によって、基地局が予想した端末のSINRと実際SINRに差異が発生し得る。また、これによって、受信信号のエラー率増加/送信量減少など、システム性能が減少し得る。このような短所を補完できる方法として、本提案の‘多重TRP送信のためのCSI計算’は、次の動作を意味できる。
基地局はCSI-IM及びIMのためのNZP CSI-RSを端末に設定し、端末がTRP1のMU信号による有効干渉チャネル、TRP2のMU信号による有効干渉チャネル、インターセル(/TRP)からの重なった干渉信号を測定できるようにすることができる。また、基地局がTRP1の送信するCSI-RS及びTRP2の送信するCSI-RSを設定し、両CSI-RSの関係を設定/指示することによって、端末はTRP1のチャネル及びTRP2のチャネルを推定し、互いに異なるTRP間の干渉チャネルを推定できる。端末は、前記推定値(例えば、H1
Nrx×N1,tx、H2
Nrx×
N1,tx、H1,intf
Nrx×N1,intf、H2,intf
Nrx×N2,intf、INrx×1に対する推定値など)に基づいて、受信SINRを最大化できるW1
N1,tx×N1,ly及びW2
N2,tx×N2,ly組合せを計算/取得できる。そして、端末は、TRP1とTRP2に対するCSI(例えば、CRI/RI/PMI/CQI/LI)をそれぞれ計算できる。又は、端末は、少なくとも互いに異なるTRP間の干渉チャネルのサイズを測定し、それをCSI(例えば、CQIなど)計算時に反映できる。また、上述した過程で、端末は、互いに異なるTRPの様々なビーム組合せ(例えば、cri-RSRP、ssb-Index-RSRP、cri-SINR、ssb-Index-SINR、などによる組合せ)に対するジョイント(joint)探索も可能であり得る。ここで、端末は、多重TRP送信時に予想される互いに異なるTRP間の干渉が反映されたSINRに基づいてCQIを計算できるので、より正確なCQIがフィードバックできるという長所を有し得る。また、前記CSI計算時にSINR測定のために推定チャネル値を用いて生成した共分散行列(covariance matrix)値が活用されてよい。これに対する詳細な方法は、以下‘多重TRP送信を考慮したSINR計算方法’で記述される。
基地局が多重TRP送信のためのCSI計算に活用されるリソースセットを端末に指示/設定するための方法の例は次の通りである。下記の方法は、提案動作を行うためのL1/L2シグナリングの例示に当該し得る。ただし、本開示による提案方法が下記の方法でに制限されないことは自明である。
- A1:各リソースセットに対して特定パラメータを用いて前記動作(すなわち、多重TRP送信のためのCSI計算に活用される。)を設定できる。或いは、特定報告セッティング(reporting setting)に連結されたリソースセットに対して、特定パラメータを用いて前記動作(すなわち、多重TRP送信のためのCSI計算に活用される。)を設定できる。前記パラメータの一例は、リソースセット内のリソースグループ(RG:resource group)の数に該当するM値が該当し得る。ここで、M値として2以上が設定された場合に、端末が前記提案の多重TRP送信のためのCSI計算を行うことができる。或いは、固定されたM値を仮定し(すなわち、Mがあらかじめ定義されてよい。)、前記動作(すなわち、多重TRP送信のためのCSI計算)の実行されるか否かを知らせるフラグ形態のパラメータが定義されてよい。
- A2:報告セッティング内特定パラメータを用いて前記動作を設定できる。前記パラメータの一例は、CSI項目を設定するパラメータ(例えば、reportQuantity)が該当し得る。ここで、前記パラメータに多重TRP送信に対するCSI項目が含まれた場合(例えば、RG組合せ(combination)のためのインデックス/仮設指示子(hypothesis indicator)など)、前記提案動作(すなわち、多重TRP送信のためのCSI計算)が行われてよい。前記提案動作を行うように設定される場合、M値は、L1/L2シグナリングに基づいて端末に指示/設定されるか、又は固定された規則によって定義されてよい。例えば、当該報告セッティングにおいてM値が共に設定されてよく、又は当該報告セッティングに連結されたリソースセッティング/リソースセットからM値が設定されてよい。
以下、CSI集合の定義について記述する。
CSI集合は、CRI/RI/PMI/LI/CQI/L1-SINR/L1-RSRPのうち1つ以上のCSI項目を含む値(又は集合/情報)と定義されてよい。
図9は、本開示の一実施例に係るリソースセット内のリソースグループとCSI集合を例示する。
図9では、リソースセットに設定されたM(例えば、3)個のリソースグループ(resource group)とN(例えば、2)個のCSI集合に対する関係の例示を示す。
図9では、N、Mがそれぞれ2、3に設定された例を示す。また、1番目のCSI集合であるCSI#1のCM用リソースがリソースグループ(RG)#1、2番目のCSI集合であるCSI#2のCM用リソースがリソースグループ(RG)#2に含まれた場合の例を示す。端末は、2つのCSI集合のCSIを計算するために、互いに異なるRG組合せに含まれた2つのリソースを利用できる。
例えば、端末は、TRP #1/#2ベースの多重TRP送信を仮定できる。また、端末は、1番目のCSI集合のCSI計算のためにRG#1のリソースのうち一つのリソースをCM用リソースと仮定できる。また、端末は、2番目のCSI集合のCSI計算のために、RG#2のリソースのうち一つのリソースをCM用リソースと仮定できる。この時、各CSI集合のCM用リソースは、他のCSI集合のIM用リソースとして活用されてよい。例えば、1番目のCSI集合のCSI計算のために利用されたRG#1のリソースのうちCM用リソースは、2番目のCSI集合のIM用リソースとして用いられてよく、その逆も同様である。
上のような演算は、多重TRP送信時に、より適合したTRP組合せ及びリソース組合せを探すために、組合せ(Combination)(M(例えば、3)、N(例えば、2))個数のTRP組合せ(図9の例示で3個のTRP組合せ)及びK1(例えば、3)×K2(例えば、3)個のリソース組合せ(図9の例示で9個のリソース組合せ)、総27個のリソース組合せに対してCSI計算がなされてよい。この時、K1、K2はそれぞれ、1番目のCSI集合のCM用リソースが含まれたRGの全体リソース数、2番目のCSI集合のCM用リソースが含まれたRGの全体リソース数を意味できる。
一方、上記の例示のように、全てのTRP組合せと全てのリソース組合せを端末が考慮すべき場合、CSI計算のための端末の複雑度が過度に大きくなる短所があり得る。このような短所を補完するために、端末が特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソース組合せのみをCSI計算において考慮できるように、基地局がL1/L2シグナリングによって端末に指示/設定する、及び/又は基地局と端末間に特定規則が固定的に適用されてよい。例えば、一つのリソースセットは、M個(Mは自然数)のCSI-RSリソースグループを含むことができ(ここで、各CSI-RSリソースグループは個別のTRPに対応し得る。)、M個のCSI-RSリソースグループからN個のCSI-RSリソースグループが決定されてよい。N個のCSI集合は、N個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せに基づいて生成されてよい。ここで、N個のCSI-RSリソースグループは、本開示で説明するN個のCSI集合に対応してよく(例えば、1:1対応関係)、以下、本開示で特に言及がなくても、各CSI集合に関する説明は、各CSI-RSリソースグループ(又は、各CSI-RSリソース対)に関する説明と解釈されてよい。また、この場合、N個のCSI集合のうちn番目(1≦n≦N)のCSI集合を生成するために、n番目(1≦n≦N)のCSI-RSリソースグループ内の特定CSI-RSリソースは、チャネル測定のために用いられ、n番目のCSI-RSリソースグループ以外の残りCSI-RSリソースグループ内CSI-RSリソースは、干渉測定のために用いられてよい。
下記の図10は、特定リソース組合せのみをCSI計算で考慮するように、基地局と端末間に特定規則が適用された例示を示す。
図10は、本開示の一実施例に係るリソースセット内のリソースグループとCSI集合を例示する。
図10では、互いに異なるRG内のリソースが昇順(又は、降順)に1:1でのみ対応し得る場合を例示する。図10で、端末は、TRP #1/#2ベースの多重TRP送信を仮定できる。また、端末は、1番目のCSI集合のCSI計算のために、RG#1のリソースのうち一つのリソースをCM用リソースと仮定できる。また、端末は、2番目のCSI集合のCSI計算のために、RG#2のリソースのうちRG#1のリソースと同じ順序(又はインデックス)のリソースをCM用リソースと仮定できる。例えば、端末は、1番目のCSI集合のCSI計算のために、RG#1のリソースのうちリソース#2をCM用リソースとして利用した場合、2番目のCSI集合のCSI計算のために、RG#2のリソースのうちリソース#5をCM用リソースとして利用できる。
ここで、各CSI集合のCM用リソースは、他のCSI集合のIM用リソースとして活用されてよい。例えば、1番目のCSI集合のCSI計算のために用いられたRG#1のリソースのうちCM用リソースは、2番目のCSI集合のIM用リソースとして用いられてよく、その逆も同様である。
先の例のような演算は、3つのTRP組合せ及び3つのリソース組合せの、総9個のリソース組合せに対してのみCSI計算がなされて済むので、端末の計算量を大幅に減らすことができる。
以下、CSI集合に対する他の定義について記述する。
先の図9及び図10の例示では、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目(例えば、CRI/RI/PMI/LI/CQIなど)が同一である場合を例示する。一方、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目は、互いに異なるように定義されてよい。及び/又は、互いに異なるCSI集合に対して共通のCSI項目が別個に定義されてよい。
図11及び図12は、本開示の一実施例に係るリソースセット内のリソースグループとCSI集合を例示する。
図11では、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目が互いに異なるように定義された例示を示し、図12では、互いに異なるCSI集合に対して共通のCSI項目が定義された例示を示す。図11の例示で、CSI#1に含まれたCRI/RI/CQIは、CSI#1/CSI#2に共通に適用される値と解釈されてよい。又は、図12の例示で共通に適用されるCSI集合(例えば、CSI#0)が別個に定義されてよい。CSI集合に含まれてよいCSI項目に対して、下記の内容が共に適用されてよい。下記の方法は、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目が異なるように定義される及び/又は共通のCSI項目が定義される提案方法を行うためのL1/L2シグナリングを例示するが、下記の方法に制限されないことは自明である。
- CRI:互いに異なるCSI集合に対して互いに異なるCRIがそれぞれ報告されてよい。この場合、上記の互いに異なるCRIは、互いに異なるリソースグループ(RG)に含まれたCRIを意味できる。
或いは、互いに異なるCSI集合に対して一つのCRIのみが報告されてよい。また、当該CRI値に基づいて互いに異なるRGに含まれたリソース組合せが報告されてよい。この場合、当該CRI値は、各RG内のリソースの順序(又はインデックス)を意味できる。また、CRI報告のためのビットは、特定リソースグループ(RG)に含まれたリソース数に基づいて定義されてよい。現在標準によれば、リソースセット内の設定されたリソース数に基づいてビット数が決定されるが、本提案方法によれば、CRI報告のためのビット数を節約できる長所がある。
前記方式の一例として、前記CRIで指示される値がjであるとき、CSI集合構成のために選択されたRG内の各j番目のリソースが選択されてよい。或いは、当該CRI値は、特定リソースを指示する順序(又はインデックス)を意味でき、前記特定リソースインデックス情報とCSI集合構成のために選択されたRG組合せ情報に基づいてさらに他のリソースが決定されてよい。例えば、前記特定リソースインデックスのリソースセットにおける順序がn、RGにおける順序がiであるとき、RGにおける順序に基づいて他のRG内のi番目のリソースが選択されてよい。CSI集合構成のために選択されたRG組合せ情報に関する詳細な説明は後述する。
- RI:互いに異なるCSI集合に対して互いに異なるRIが報告されてよい。或いは、互いに異なるCSI集合に対して一つのRIのみが報告されてよく、この場合、2つのCSI集合はいずれも、前記報告された一つのRIを仮定できる。このように、一つのRIのみを報告する場合、RI選択に対する自由度が低くなるが、RI報告のためのフィードバックオーバーヘッド(feedback overhead)を減らすことができる。
或いは、互いに異なるCSI集合に対して、特定CSI集合のRIを基準に他のCSI集合のRIは前記特定CSI集合のRIに対する差分値と定義されてよい。例えば、1番目のCSI集合に対するRI値が2であり、2番目のCSI集合に対するRI値が4であれば、端末は、1番目のCSI集合に対するRI値として2を報告し、2番目のCSI集合に対するRI値(すなわち、1番目のCSI集合のRIに対する差分値)として2を報告できる。この場合、RI報告のためのフィードバックオーバーヘッドを減らすことができる。
前述した方法において、CSI報告時に特定RI組合せのみが制限されて定義されてよい。例えば、1:1、1:2、2:1、2:2、2:3、3:2、3:3、3:4、4:3、4:4のようなそれぞれのCSI集合に対するRI組合せに対してのみ端末が報告できる。
或いは、互いに異なるRI値の組合せを意味(指示)する値によって互いに異なるRIが報告されてよい。例えば、1:1、1:2、2:1、2:2、2:3、3:2、3:3、3:4、4:3、4:4のようなRI組合せに対して10つの状態(state)を仮定する。この場合、端末は特定RI組合せに対応する状態(state)値を報告することによって、それぞれのCSI集合に対する互いに異なるRI値が報告されてよい。
- 2コードワード(CW:codeword)送信:互いに異なるCSI集合に対するRI値の合計が特定値(例えば、5)以上である場合、端末が2CWに対する2CQIを報告できる。ここで、互いに異なるCWに対するCQI報告は、下記のCQI部分に詳細に記述する。
- PMI:互いに異なるCSI集合に対して、標準に定義のPM(precoding matrix)に基づいて、互いに異なる独立したPMI値が報告されてよい。
或いは、互いに異なるCSI集合に対して、特定CSI集合のPMIを基準に、他のCSI集合のPMIは、前記特定CSI集合のPMIに対する差分値と定義されてよい。例えば、1番目のCSI集合に対するPMIインデックス値はそのまま報告され、2番目のCSI集合に対するPMIインデックス値は、1番目のCSI集合のPMIインデックス値に対する差分値で報告されてよい。このような場合、PMI報告のためのフィードバックオーバーヘッドを減らすことができる。上記の方法は、互いに異なるTRPに独立したPMが適用されることを仮定できる。上記の例において、互いに異なるCSI集合に対応するそれぞれのリソースに対して独立したPMが適用されることを仮定できる。
- CQI:互いに異なるCSI集合に対して互いに異なる独立したCQI値が報告されてよい。ここで、それぞれのCQIに対するSINR仮定が異なってよい。例えば、CSI#1の場合、SINR1=S1/(I1,Ly1+I1,NCJT2+I1,MU1+I1,MU2+Iintf+N)と定義されてよく、CSI#2の場合、SINR2=S2/(I2,Ly2+I2,NCJT1+I2,MU1+I2,MU2+Iintf+N)と定義されてよい。ここで、S1、S2はそれぞれ、TRP1チャネルによる信号パワー、TRP2チャネルによる信号パワーを意味できる。I1,Ly1、I2,Ly2はそれぞれ、TRP1チャネルによるレイヤ間干渉信号パワー、TRP2チャネルによるレイヤ間干渉信号パワーを意味できる。I1,NCJT2、I2,NCJT1はそれぞれ、TRP2チャネルによるTRP1の干渉信号パワー、TRP1チャネルによるTRP2の干渉信号パワーを意味できる。I1,MU1、I1,MU2はそれぞれ、TRP1のMUチャネルによるTRP1の干渉信号パワー、TRP2のMUチャネルによるTRP1の干渉信号パワーを意味できる。I2,MU1、I2,MU1はそれぞれ、TRP1のMUチャネルによるTRP2の干渉信号パワー、TRP2のMUチャネルによるTRP2の干渉信号パワーを意味できる。Iintfは、インターセル(/TRP)からの重なった干渉信号パワーを意味できる。Nは、雑音のサイズを意味できる。
一方、基地局が互いに異なるTPRから信号を同時に送信する場合、(例えば、NCJTのために)端末の受信SINRはSINRNCJT=(S1+S2)/(I1,Ly1+I1,NCJT2+I2,Ly2+I2,NCJT1+I1,MU1+I1,MU2+I2,MU1+I2,MU2+Iintf+N)と定義されてよい。上記の数式で述べた例のように、互いに異なる独立したCQI値が特定TRPからの信号パワーのみを考慮する場合、実際多重TRP送信(例えば、NCJTのために)時のCQIと異なる値を有することができる。したがって、基地局は、多重TRP送信(例えば、NCJTのために)を考慮した(単一)CQIを端末が報告するようにL1/L2シグナリングによって指示/設定するか、或いは固定された規則で定義されてよい。このような場合、端末は、互いに異なるCSI集合に対して一つのCQIのみを報告できる。上記のように一つのCQIのみが報告される場合、1CW送信のためのCQIを意味できる。
- CQI計算(calculation)時にPDSCHの送信レイヤ(transmission layer)/PDSCH(DMRS)のためのアンテナポート/CSI-RSのためのアンテナポート/プリコーダ(precoder)の関係について説明する:
現在標準では、UEがCSI計算のために、下記の式4のように、vレイヤに対するアンテナポートセット[1000,...,1000+v-1]上のPDSCH信号は、アンテナポート[3000,...,3000+P-1]上で送信される当該シンボルと対応する信号が同等(equivalent)であると仮定する。
x(i)=[x(0)(i)...x(v-1)(i)]Tは、レイヤマッピングから生成されたPDSCHシンボルのベクトルである。P∈{1,2,4,8,12,16,24,32}は、CSI-RSポートの数である。単一のCSI-RSポートが設定されると、W(i)は1である。CQIが報告されるCSI-ReportConfig内の上位層パラメータreportQuantityが‘cri-RI-PMI-CQI’又は‘cri-RI-LI-PMI-CQI’にセットされると、W(i)は、x(i)に適用可能な報告されるPMIに該当するプリコーディング行列である。CQIが報告されるCSI-ReportConfig内の上位層パラメータreportQuantityが‘cri-RI-CQI’にセットされると、W(i)は、TS 38.214の5.2.1.4.2節で記述された手続に該当するプリコーディング行列である。CQIが報告されるCSI-ReportConfig内の上位層パラメータreportQuantityが‘cri-RI-i1-CQI’にセットされると、W(i)は、TS 38.214の5.2.1.4.2節で記述された手続による報告されるi1に該当するプリコーディング行列である。アンテナポート[3000,...,3000+P-1]上で送信される当該PDSCHシグナルは、TS 38.214の5.2.2.3.1節で与えられた比率と同じPDSCH EPRE(Energy Per Resource Element)対CSI-RS EPREの比率を有してよい。
現在の標準ではCSI計算時に仮定するリソースが一つであり、よって、一つのRI/PMIを有する。したがって、前記標準に定義されたCQI計算時のPDSCHの送信レイヤ(transmission layer)/PDSCH(DMRS)のためのアンテナポート/CSI-RSのためのアンテナポート/プリコーダ(precoder)の関係でも、一つのRIとPMのみが考慮される。ただし、多重TRP送信を考慮したCSI計算時に、互いに異なるCSI集合に対応する互いに異なるCSI-RSリソースに対してそれぞれのRI/PMI値を有することができる。したがって、このような場合、互いに異なるCSI集合に対応する互いに異なるリソースに対応するCSI-RSポート/RI/プリコーダとPDSCHの送信レイヤ/PDSCH(DMRS)のためのアンテナポート間の関係が定義される必要がある。
- 1個のCW送信に対する1個のCQI報告方法
例えば、互いに異なるCSI集合に対応するRIの和が4以下である場合に、1個のCW送信に対する1個のCQIが報告されてよい。この場合、下記の方法に基づいてCQIが決定されてよい。
1)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合の順序(又はインデックス、又は順序(例えば、昇順又は降順))に基づいて、CQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。下記の式5は、前記方法の一例を示す。
式5で、y(p)
CSI1(i)、y(p)
CSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、2番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSI1、PCSI2はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、2番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSI1(i)、WCSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、2番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
式5で定義されたCSI-RSポートにおいて、ベクトルにおける順序で当該アンテナポートを介して送信されたシンボルに対応する信号が、PDSCHが送信される[1000,…,1000+v-1]ポートで送信される信号と同一であると仮定できる。ここで、各レイヤにマップされるシンボルは、標準の定義を従えばよい。これは、各レイヤとDMRSポート間のマッピング関係を意味できる。また、前記内容は、下記の提案でも同一に適用可能である。例えば、CQI計算において、UEは、vレイヤに対するアンテナポートセット[1000,...,1000+v-1]上のPDSCH信号は、アンテナポート[3000CSI1,...,3000CSI1+PCSI1-1,3000CSI2,...,3000CSI2+PCSI2-1]上で送信される当該シンボルと対応する信号が同等(equivalent)であると仮定する。ここで、x(i)=[x(0)(i)...x(v-1)(i)]Tはレイヤマッピングから生成されたPDSCHシンボルのベクトルである。
2)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合のRIサイズ(例えば、昇順又は降順)に基づいてCQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。下記の式6は、前記方法の一例を示す。
式6で、y(p)
CSIa(i)、y(p)
CSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、CSIb集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSIa、PCSIbはそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、CSIb集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSIa(i)、WCSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、CSIb集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
上記の式においてCSIa、CSIbに対してRICSIa≧RICSIb又はRICSIa≦RICSIbを満たすように順序が決定されてよい。例えば、一番目の条件を仮定したとき、RICSI1、RICSI2=2、1である場合、CSIa、CSIbはそれぞれ、CSI1、CSI2に対応し得る。一方、互いに異なるCSI集合のRIが同一である場合、前記1)の方式に基づいて順序が定義されてよい。
- 2個のCW送信に対する2個のCQI報告方法
例えば、互いに異なるCSI集合に対応するRIの和が5以上である場合に、2個のCW送信に対する2個のCQIが報告されてよい。この場合、下記の方法に基づいて互いに異なるCWに対応するそれぞれのCQIが決定されてよい。
1)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合の順序(又はインデックス、又は順序(例えば、昇順又は降順))に基づいてCQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。この時、送信レイヤ(transmission layer)は、互いに異なるレイヤグループ(LG:layer group)に区分されてよく、互いに異なるPMは、互いに異なるLGの送信レイヤに(順次に)対応し得る。例えば、CSI集合1のPMは、LG1に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよく、CSI集合2のPMはLG2に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよい。下記の式7は、前記方法の一例を示す。
式7で、y(p)
CSI1(i)、y(p)
CSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、2番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSI1、PCSI2はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、2番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSI1(i)、WCSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、2番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
式7で、v1
LG1、v1
LG2はそれぞれ、1番目のLGの1番目のレイヤインデックス、2番目のLGの1番目のレイヤインデックスを意味できる。
前記方式において互いに異なるLGに対応する送信レイヤは、全体RI値に基づいて定義されてよく、一例は次の通りでよい。例えば、RIが5/7/8に対して、vLG1={2,3,6,7}、vLG2={0,1,4,5}、又はvLG2={2,3,6,7}、vLG1={0,1,4,5}のように定義されてよい。更に他の例として、RIが6に対して、vLG1={2,3,5}、vLG2={0,1,4}、又はvLG2={2,3,5}、vLG1={0,1,4}のように定義されてよい。
前記LGの例に基づいて、互いに異なるCSI集合のRI値が異なる場合、より大きいRI値を有するCSI集合にLG2が対応し得る。すなわち、全体RI値に対して大きいRI値を有するCWに対応するレイヤを含むLGが、大きいRI値を有するCSI集合に対応し得る。
又は、互いに異なるCSI集合が同一のRI値を有する場合、特定順序(例えば、昇順/降順)に基づいてCSI集合とLGがそれぞれ対応し得る。
上記のようにLGを区分できる理由は、次の通りである。下記の標準で記述されているように、TS 38.212に基づいて、DCIで端末にDMRSポートインデックス(port index)が指示されるとき、指示されたDMRSポート順に送信レイヤ(transmission layer)と対応するように定義されている。
例)アンテナポート-4、5、又は6ビット、ここで、1、2、3値がないCDMグループの数はそれぞれ、CDMグループ{0,{0,1},{0,1,2}を参照する。アンテナポート{p0,...,pv-1}は、DMRSポートの順序によって決定される。
一方、多重TRP送信のために端末に多数のTCI状態(state)が指示された場合、各TCI状態とDMRSポートは、DMRSポートが含まれたCDMグループに基づいて互いにマップされるように、下記のようにTS 38.214に定義されている。
例)UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の項目(entry)を指示するDCIフィールド‘時間ドメインリソース割り当て(Time domain resource assignment)’を含むDCIで指示されないと、そしてDCIフィールド‘送信設定指示(Transmission Configuration Indication)’のコードポイント内の2個のTCI状態が指示され、DCIフィールド‘アンテナポート(Antenna Port(s))’内の2個のCDMグループ内のDM-RSポートが指示されると、1番目のTCI状態はアンテナポート指示テーブルによって指示された1番目のアンテナポートのCDMグループに対応し、2番目のTCI状態は他のCDMグループに対応する。
上述した内容によれば、多重TRP送信のために端末に多数のTCI状態が指示される場合に、各TCI状態は、特定CDMグループに含まれたDMRSポートにマップされてよい。そして、前記DMRSポートは、標準に定義された順序によって送信レイヤに順次にマップするようになっている。これによって、2個のCW送信時に、特定CWに対応するレイヤに、互いに異なるTCI状態に対応するDMRSポートが対応し得る。すなわち、特定CWが特定TRPにマップせず、互いに異なるTRPに共にマップされてよい。
下表8は、現在標準によって5レイヤ送信時に各CW/レイヤ/DMRSポート/CDMグループ間のマッピング関係を示す(DMRSタイプ1を例示する)。
表8に見られるように、CW1の場合、互いに異なるCDMグループに対応する、すなわち互いに異なるTRPに対応するDMRSポートがマップされたことがわかる。上記のマッピング関係は、端末が互いに異なるCWのCQIを計算する時にも反映可能でなければならない。例えば、上記の表で、レイヤ-DMRSポート-CDMグループのマッピング関係によって、レイヤ0、1、4はTRP1に対応し、レイヤ2、3はTRP2に対応し得る。したがって、CW1のCQI計算時には、TRP1の3番目のレイヤとTRP2の1、2番目のレイヤが送信信号のレイヤになり得、CQI計算時信号パワーから計算されてよい。一方、CW0に対応するTRP1の1、2番目のレイヤは、CW1に対して干渉レイヤになり得、CW1に対するCQI計算時に干渉パワーから計算されてよい。
表8の例示で説明したように、各CWに対応するレイヤは、レイヤ-DMRSポート-CDMグループのマッピング関係に基づいて、すなわち、レイヤが対応するCDMグループに基づいてレイヤグループ(LG)が区分できる。
図13は、本開示の一実施例に係る全体RIを基準に、各レイヤ(layer)に対応するDMRSポート及びCDMグループに関する情報を例示する。
2)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合のRIサイズ(例えば、昇順又は降順)に基づいて、CQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。この時、送信レイヤ(transmission layer)は、互いに異なるレイヤグループ(LG:layer group)に区分されてよく、互いに異なるPMは、互いに異なるLGの送信レイヤに(順次に)対応し得る。例えば、CSI集合1のPMは、LG1に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよく、CSI集合2のPMは、LG2に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよい。下記の式8は、前記方法の一例を示す。
式8で、y(p)
CSIa(i)、y(p)
CSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、CSIb集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSIa,PCSIbはそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、CSIb集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSIa(i)、WCSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、CSIb集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
上記の数式でCSIa、CSIbに対してRICSIa≧RICSIb又はRICSIa≦RICSIbを満たすように順序が決定されてよい。例えば、1番目のの条件を仮定したとき、RICSI1、RICSI2=3、2である場合、CSIa、CSIbはそれぞれ、CSI1、CSI2に対応し得る。一方、互いに異なるCSI集合のRIが同一である場合、前記1)の方式に基づいて順序が定義されてよい。
式8で、v1
LG1、v1
LG2はそれぞれ、1番目のLGの1番目のレイヤインデックス、2番目のLGの1番目のレイヤインデックスを意味できる。
前記方式において、互いに異なるLGに対応する送信レイヤは、全体RI値に基づいて定義されてよく、一例は次の通りでよい。例えば、RIが5/7/8に対して、vLG1={2,3,6,7}、vLG2={0,1,4,5}、又はvLG2={2,3,6,7}、vLG1={0,1,4,5}のように定義されてよい。更に他の例として、RIが6に対して、vLG1={2,3,5}、vLG2={0,1,4}、又はvLG2={2,3,5}、vLG1={0,1,4}のように定義されてよい。
前記LGの例に基づいて、互いに異なるCSI集合のRI値が他の場合、より大きいRI値を有するCSI集合にLG2が対応し得る。すなわち、全体RI値に対して大きいRI値を有するCWに対応するレイヤを含むLGが大きいRI値を有するCSI集合に対応し得る。
又は、互いに異なるCSI集合が同一のRI値を有する場合、特定順序(例えば、昇順/降順)に基づいてCSI集合とLGがそれぞれ対応し得る。
- LI(layer indicator):互いに異なるCSI集合に対して互いに異なる独立したLI値が報告されてよい。互いに異なる独立したLI値の報告有無及び/又はそれぞれのCSI集合において報告されるLI値の数はL1/L2シグナリングによって指示される及び/又は固定された規則に基づいて決定されてよい。例えば、端末に設定された最大PTRSポート数に基づいて、報告されるべきLI値の数が決定されてよい。例えば、最大PTRSポート数が2に設定された場合、それぞれのCSI集合で互いに異なる2つのLI値が報告されてよい。例えば、上記の仮定においてN=2である場合(すなわち、CSI集合が2個)、各CSI集合において報告されるRI及び/又はPMIに基づいて、各CSI集合のLI値及び/又はLI値報告に必要なビット数が決定されてよい。例えば、特定CSI集合に対応するRI値をvと仮定すれば、前記特定CSI集合のLI値報告に必要なビット数は、当該CSI集合に対応するリソースを構成するポート数に基づいて決定されてよい。例えば、ceil(log2v)(ceil(x)は、xより小さくない最小の整数)又はmin(2,ceil(log2v))のように決定されてよい。また、前記報告されるLI値は、対応するCSI集合のPMIに対応するPMの特定列(column)に対応する最強の(strongest)レイヤインデックスを意味できる。一方、最大PTRSポート数が1に設定された場合、一つのLI値が報告されてよい。或いは、特定CSI集合に対して選択されたLI値が報告され、残りN-1個のCSI集合に対して特定値として固定されたLI値が報告されてよい。
- A1.互いに異なるCSI集合に対して一つのLI値が報告され、互いに異なるCSI集合において独立したCQIが報告される場合:当該LI報告のために必要なビット数は、全体CSI集合に含まれたRI値のうちの最大の値(例えば、v)と、前記最大のRI値が含まれたCSI集合に対応するリソースを構成するポート数に基づいて決定されてよい。例えば、ceil(log2v)(ceil(x)は、xより小さくない最小の整数)又はmin(2,ceil(log2v))のように決定されてよい。ここで、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、各CSI集合に含まれたRI/CQIに基づいて決定されてよい。例えば、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、より大きいCQIを有するCSI集合と決定される、及び/又は(CQIが同一である場合)より大きいRI値を有するCSI集合と決定される、及び/又は(CQI/RIが同一である場合)特定CSI集合(例えば、1番目のCSI集合)と決定されてよい。前記報告されるLI値は、対応するCSI集合のPMIに対応するPMの特定列(column)に対応する最強の(strongest)レイヤインデックスを意味できる。
- A2.互いに異なるCSI集合に対して一つのLI値が報告され、互いに異なるCSI集合に対して一つのCQIが報告される場合:当該LI報告のために必要なビット数は、全体CSI集合に含まれたRI値のうちの最大の値(例えば、v)と、前記最大のRI値が含まれたCSI集合に対応するリソースを構成するポート数に基づいて決定されてよい。例えば、ceil(log2v)(ceil(x)は、xより小さくない最小の整数)又はmin(2,ceil(log2v))のように決定されてよい。ここで、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、各CSI集合に含まれたRIに基づいて決定されてよい。例えば、前記報告されるLI値は、より大きいRI値を有するCSI集合と決定される、及び/又は(RIが同一である場合)特定CSI集合(例えば、1番目のCSI集合)と決定されてよい。及び/又は、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、より大きい信号パワーを有する/より大きいSINRを有するCSI集合と決定されてよい。前記報告されるLI値は、対応するCSI集合のPMIに対応するPMの特定列(column)に対応する最強の(strongest)レイヤインデックスを意味できる。
一方、上記の提案において一つのLI値が報告される場合、多数のCSI集合のうちどのCSI集合に対応して前記LI値が報告されるかを報告するための変数が定義されてよい。例えば、1ビット情報によって2つのCSI集合のうち特定CSI集合が報告されてよい。又は、報告されるLI値は、特定CSI集合に対応するように規則が定義されてよい。例えば、報告されるLI値が一つである場合、1番目の(又は最低/最高の)CSI集合に対応すると定義されてよい。この時、端末は、前記LI値を基準に各CSI集合において報告されるRI/PMIなどの順序が整列されてよい。例えば、前記LI値に対応するRI/PMIなどを1番目のCSI集合に対応させ、残りCSIは残りCSI集合に対応させて基地局に報告してよい。
前記報告されるRI/PMIは、相互対が定義されてよく、対をなすRI値に基づいてPMIの報告方法/報告情報量などが決定されてよい。
以下、リソースセット内のリソースグループを定義する方法について記述する。
リソースセット内のM個のリソースグループ(RG:resource group)に対して、それぞれのRGは1つ以上のリソースで構成されてよい。
表9は、リソースセットを定義するNZP-CSI-RS-RESOURCESET情報要素を例示する。
表9に記述されているように、nzp-CSI-RS-Resourcesにリソースが設定されてよい。すなわち、NZP CSI-RSリソース内で前記リソースが設定されてよい。前記nzp-CSI-RS-Resourcesに設定されるリソースを、基地局のL1/L2シグナリング及び/又は固定された規則によって、M個のRGに区別できる。例えば、上記でいう‘基地局が多重TRP送信のためのCSI計算に活用されるリソースセットを端末に指示/設定するための方法’によって当該指示/設定を受信した端末の場合に、リソースセット内のリソースをM個のRGに区分できる。
nzp-CSI-RS-Resourcesに設定されたリソースをM個のRGに区分する方法は、次の例(例えば、A1/A2)の通りである。
- A1:nzp-CSI-RS-Resources内のM*(n)+i番目のリソースは、i番目のRGに含まれてよい。(i=0,...,M-1、n=0,1,...)
- A2:nzp-CSI-RS-Resources内のM*(i)+n番目のリソースは、i番目のRGに含まれてよい。(n=0,...,M-1、i=0,1,...)
現在標準に基づいて、nzp-CSI-RS-Resources内最大リソースの個数は特定パラメータによって設定されてよい。例えば、maxNrofNZP-CSI-RS-ResourcesPerSetパラメータによって最大のリソース個数(例えば、64)が設定されてよい。実際設定可能な最大リソースの数は前記リソースセットが連結された報告セッティングに設定された報告量(quantity)(例えば、パラメータreportQuantity)又は報告される情報)によって異なってよい。例えば、報告量(例えば、パラメータreportQuantity)がCRI/RI/CQI報告(cri-RI-CQI)、CRI/RI/i1(PMI内の一部のインデックス)報告(cri-RI-i1)、CRI/RI/i1(PMI内の一部のインデックス)/CQI報告(cri-RI-i1-CQI)、CRI/RI/PMI/CQI報告(cri-RI-PMI-CQI)、CQI/RI/LI/PMI/CQI報告(cri-RI-LI-PMI-CQI)のうち一つに設定された場合に、リソースセットにつき最大で8個のリソースが設定されてよい。このような制限は単一TRP送信を考慮した場合に該当し、多重TRP送信を考慮する場合には、リソースセット当たり設定可能な最大リソース個数は、8よりも大きい数と定義/設定されてよい。例えば、8*M/8*max(M)と定義されてよい。そのために、リソースセットに設定された特定パラメータ(例えば、前記動作実行の有無/M値/N値など)及び/又はリソースセットが連結された報告セッティングに設定された特定パラメータ(例えば、報告量(reportQuantity値))に基づいてリソースセットに設定可能な最大リソース数が定義されてよい。
以下、CSI集合構成のために選択されたリソースグループ(RG)組合せ情報を報告する方法について記述する。
上述の提案方法において、一つのリソースセットにおいて1つ以上のリソースで構成されたM個のリソースグループ(resource group)を定義した。提案方法によってM個のRGのうちN個のRGが選択されてよく、この時、端末はどのRG組合せに基づいてCSIを計算/取得/報告したかを基地局に報告しなければならない。
一方、このように選択されたRGに対する報告を省略するために、基地局はN個のRGに基づいてN個のCSI集合に対するCSIを計算/取得/報告するように指示/設定しするか、或いは固定された規則で定義されてよい。そして、端末は、RGに関する情報を基地局に報告しなくてよい。
しかしながら、CSI集合の数と同数のRGが設定された場合であっても、端末がN個のTRPを考慮した多重TRP送信に比べて、特定TRPを考慮した単一(single)TRP送信の性能がより良いと判断できる場合があり得る。例えば、総ランク(rank)数が同一/類似する場合に、多重TRP送信を考慮したCQIに比べて、単一TRP送信を考慮したCQIがより高い場合が該当し得る。このようにリソースセットに設定された/含まれたRGの数Mが、報告すべきCSI集合の数Nと等しい場合及びより大きい場合、どのRGグループに基づいてCSI集合に対する報告がなされるかを、端末は基地局に報告しなければならない。そのために、端末は、N個のCSI集合に対して報告するとき、基準となるN個或いはN個以下のRGグループに関する情報を基地局に報告できる。このような報告のために下記の方法を適用できる。
- A1:端末は、Mビットで構成されたビットマップ(bitmap)に基づいてN個以下の特定RGを報告できる。
- A2:Combination(M,N)+Combination(M,N-1)+...+Combination(M,1)個のRG組合せを指示できるビットフィールドが定義され、端末は、当該ビットフィールドと特定RG組合せの対応関係に基づいてN個以下の特定RGが報告できる。
上記の提案によって報告されるRGの数がN未満である場合、N-1個のCSI集合を構成するCSI(例えば、CRI/RI/PMI/LI/CQIなど)は、特定値として固定されてよい。或いは、前記基地局に報告されるRGの数に基づいて、部分(Part)1/2の情報/サイズが決定されてよい。部分1/2情報はTS 38.214に定義されており、次のような内容を含む。部分1は、固定されたペイロードサイズを有し、部分2内の情報ビットの数を識別するために用いられる。部分1は、部分2前に全体が送信される必要がある。
上記の提案方式に加え、端末のCSI計算の複雑度及びフィードバックオーバーヘッドを減らすために、L1/L2シグナリング及び/又は固定された規則に基づいてM個のRGに組合せ可能な全体RG組合せ候補のうち、特定候補に対してのみCSIを計算/取得/報告できるように定義されてよい。このような例示を下表10~表12に示す。
前記表10~表12の例で、M、Nはそれぞれ、3、2が設定された場合を仮定する。表10は、可能な全てのRG組合せに対してCSI計算/取得/報告するように設定された例を示す。一方、表11及び表12は、特定RG組合せを考慮しないように設定した例を示す。表11の場合、単一TRP送信に対するCSI計算/取得/報告をしないように設定された例を示す。表12の場合、RG #2に対応するTRPが含まれたCSI計算/取得/報告をしないように設定された例を示す。すなわち、表12は特定RGに対応するTRPが含まれたCSIを計算/取得/報告しないように設定された例示である。(言い換えると、特定RGに対応するTRPが含まれたCSIだけを計算/取得/報告するように設定されてよい。)基地局はそれぞれの報告セッティング内特定パラメータを用いて前記動作を端末に設定できる。
前記提案方式に基づいて全体RG組合せ候補のうち特定候補に対してのみCSIを計算/取得/報告するように設定される場合、前記‘特定候補’に基づいてCSIペイロード(payload)の構成(及び/又はサイズ)が決定されてよい。例えば、前記表10の例で、全体6つの候補のうち特定RG組合せを示す3ビットがCSIペイロードに含まれる必要がある。ただし、表11又は表12の例では、全体6つの候補のうち3つの候補に対してのみCSIを計算/取得/報告できるので、3つの候補のうち、特定RG組合せを示す2ビットのみがCSIペイロードに含まれてよい。及び/又は、CSIペイロードのサイズを維持し(すなわち、特定サイズと固定)、特定ペイロードに対して特定値を固定的に報告(例えば、ゼロパディング(zero padding))するよう定義されてよい。
及び/又は、前記提案方式に基づいて全体RG組合せ候補のうち特定候補に対してのみCSIを計算/取得/報告するように設定される場合、前記‘特定候補’に基づいてCSI報告に必要なCPU(CSI processing unit)の数が決定されてよい。例えば、前記表10の例で、全体6つの候補に対するCSI計算/取得/報告のためのCPU数が考慮される必要がある。ただし、表11又は表12の例では全体6つの候補のうち3つの候補に対してのみCSIを計算/取得/報告できるので、3つの候補に対するCPU数のみが考慮されるように定義されてよい。
一方、上記の提案方式に加え、L1/L2シグナリング及び/又は固定された規則に基づいてM個のRGに組合せ可能な全体RG組合せ候補のうち特定候補に対しては必ずCSIを計算/取得/報告するように定義されてよい。例えば、端末は単一TRP送信と関連したCSIを必ず計算/取得/報告するように定義されてよい。前記表10の例で、端末は、単一TRP送信に対するCSIを計算/取得/報告するために、RG#1/#2/#3内のリソースに基づいてCSIを計算/取得し、単一TRP送信を仮定した時に最も選好される(例えば、最高のSINR/CQI/RI/収率(throughput)など)特定RG内の特定リソースに基づいて計算/取得したCSIを基地局に報告できる。前記単一TRP送信に対するCSIは、多重TRP送信のためのCSIとは無関係に常に報告されてよく、これに加え、多重TRP送信(例えば、NCJT/URLLCなどのために)に対するCSIが共に報告されてよい。すなわち、先の表10の例示では、単一TRP用CSIと多重TRP用CSIが常に基地局に共に報告される場合を意味できる。上記のように、多重TRP用CSIに関係なく単一TRP用CSIを端末が常に報告すると、多重TRP送信が特定端末にとってはより良くても、基地局において何らかの理由で多重TRP送信ができない場合に、前記特定端末には単一TRPの場合に適するCSIが分かる。したがって、前記特定端末に適するスケジューリングができるという長所がある。
及び/又は、前記提案方式に基づいて特定候補に対しては必ずCSIを計算/取得/報告する場合、そして同時に特定候補に対するCSI報告の有無か可変的な(選択的)場合、特定RG組合せを報告するためのCSIペイロードに、前記報告の有無を示し得る状態(state)が共に定義されてよい。例えば、単一TRP送信と関連したCSIは必ず計算/取得/報告するように定義/設定され、多重TRP送信と関連したCSIは端末の選択に基づいて報告するように定義/設定された場合に、多重TRP送信と関連したRG組合せを報告するためのCSIペイロードに‘未報告’と関連した状態(state)が定義されてよい。前記表10の例で、多重TRP送信と関連したRG組合せは{#1,#2}、{#1,#3}、{#2,#3}の3つがあるが、これに‘未報告’に対する状態(state)が追加されることにより、総4つの状態に対する2ビットでCSIペイロードが構成されてよい。
及び/又は、前記‘未報告’のための状態に加えて又は代えて、報告/一部報告(例えば、CSI省略実行のための)/未報告と関連した状態(state)が定義されてよい。
リソースセット(resource set)内のリソースグループ(resource group)とIM用リソースセッティング(resource setting)に設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係について記述する。
図14は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてチャネル測定のためのリソースと干渉測定のためのリソースとのマッピング関係を例示する図である。
図14(a)を参照すると、TS 38.214に定義されているように、報告セッティングに連結されたCM用リソースセッティングのNZP CSI-RSリソースとIM用CSI-IMリソースは、CSI計算時にリソース単位で(resource-wise)互いにマップされている。例えば、1番目のNZP CSI-RSリソースは1番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよく、2番目のNZP CSI-RSリソースは2番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよい。
図14(b)を参照すると、報告セッティングにIM用NZP CSI-RSリソースが設定される場合、CM用リソースセッティングのNZP CSI-RSリソース及びIM用CSI-IMリソースは一つのみ設定されてよい。そして、CSI計算時にNZP CSI-RSリソースとCSI-IMリソース及びIM用NZP CSI-RSリソースが共に適用されてよい。
一方、上記の提案方法によってリソースセット内多数のリソースグループが設定された場合、CSI計算のために、現在標準に定義された上記のマッピング方法をそのまま用いることができる。ただし、この場合、IM用CSI-IMリソース定義のために不要なリソースが定義され、RSオーバーヘッドを増加させることがあり、IM用NZP CSI-RSリソースを定義できない問題があった。これを補完するために、リソースセット内の多数のリソースグループが設定された場合、CSI計算のためにリソースセット内のリソースグループとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係を次のように定義できる。
図15~図17は、本開示の一実施例に係るチャネル測定のためのリソースと干渉測定のためのリソースとのマッピング関係を例示する図である。
- IM用リソースセッティングに設定されたCSI-IMリソースは、各リソースグループ内のリソースとリソース単位で(resource-wise)互いにマップされてよい。
図15を参照すると、例えば、1番目のリソースグループ(RG)内の1番目のNZP CSI-RSリソースは、1番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよく、2番目のRG内の1番目のNZP CSI-RSリソースの場合にも1番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよい。同様に、1番目のリソースグループ(RG)内の2番目のNZP CSI-RSリソースは、2番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよく、2番目のRG内の2番目のNZP CSI-RSリソースの場合にも、2番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよい。
又は、図16を参照すると、CSI-IMリソースは、特定リソースグループ(RG)(例えば、図16のRG #2)内の特定リソースとリソース単位で(resource-wise)互いにマップされてよい。前記特定リソースグループ以外のリソースグループ(例えば、図16のRG #1)に含まれたリソースのうち、前記CSI-IMリソースとマップされるリソース(例えば、図16のRG #1のリソース #1)は、前記特定リソースに対するCSI計算時にRG間IMのために仮定するリソース(例えば、図16のCSI-IMリソースのうちリソース#1)がマップされてよい。
- IM用リソースセッティングにNZP CSI-RSリソースが設定される場合、リソースグループ内のリソースは一つのみ設定されてよく、CSI計算時に各リソースグループ内のNZP CSI-RSリソースとCSI-IMリソース及びIM用NZP CSI-RSリソースが共に適用されてよい。例えば、図17を参照すると、CSI計算時に、リソースグループ#1のリソース#1、CSI-IMリソース#1、IM用NZP CSI-RSリソース#1が共に適用されてよい。
以下、互いに異なるQCL-タイプD(QCL-typeD)参照リソース(reference resource)設定方法について記述する。
上述した提案方法は、互いに異なるリソースグループ(RG)に含まれたリソースがQCL-typeDが設定されていないか、リソース単位で(resource-wise)同一のQCL-typeDが設定されたことを仮定できる。これは、前記‘リソースセット内のリソースグループとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係’で述べたように、各RG内のリソースとマップされるIM用CSI-IMリソース及びNZP CSI-RSリソースにも同一に適用されてよい。
一方、FR1よりも高い周波数帯域を考慮して、互いに異なるQCL-TypeD RSが設定される場合を支援可能でなければならない。例えば、端末が多数のパネルを装着し、多数の受信ビームを用いて同時に信号を受信できる場合、端末は、多数のQCL-TypeD RSが設定されたPDSCHを受信することができる。この場合、多重TRP送信を考慮したCSIを取得/報告するために、互いに異なるRGに含まれたリソースに互いに異なるQCL-typeD RSが設定される必要がある。そのために、端末は、関連したUE能力(capability)を基地局に報告できる。前記UE能力は、端末が互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(spatial domain receive filter)で同時に信号を受信できることを意味する能力であってよい。基地局は、前記UE能力に基づいて、当該端末に対して多重TRP送信を考慮したCSI計算のために、互いに異なるRGに対して、対応するリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSを設定できる。端末は、互いに異なるRGに対して対応するリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSが設定された場合、互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(spatial domain receive filter)で(すなわち、多数のパネルを介して)前記リソースを受信することができる。これは、前記‘リソースセット内のリソースグループとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係’で述べた各RG内のリソースとマップされるIM用CSI-IMリソース及びNZP CSI-RSリソースにも同一に適用されてよい。また、前記互いに異なるRGに対して対応するリソースは、互いに異なるQCL-TypeD RSが設定されるが、同一のOFDMシンボルで送信されるように定義されてよい。また、前記互いに異なるRGに対して対応するリソースは、互いに異なるRG間に1:1対応関係を有してよい。
図18は、本開示の一実施例に係る多重の互いに異なるQCLタイプD参照リソースが設定されたCSI-RSを受信する動作を例示する。
互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(spatial domain receive filter)で(すなわち、多数のパネルを介して)前記CSI-RSを受信する動作は、下記の式9のように示すことができる。
式9で、y2×1は、受信信号のベクトルを意味し、n2×1は、雑音のベクトルを意味できる。x1は、TRP1のCSI-RSポートの送信信号、x2は、TRP2のCSI-RSポートの送信信号を意味できる。hi,p,jは、i番目のTRPのCSI-RSポートと端末のp番目のパネルのj番目の受信ポート間のチャネル係数を意味できる。上述した例示のように、パネル(panel)1とパネル(panel)2の受信ビームは互いに異なってよい。これは、多重TRP送信を考慮したCSI計算時に考慮される互いに異なる(CM用)CSI-RSリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSが設定されることと解釈されてよい。すなわち、TRP1に対応するRG#1に含まれたリソース#aのQCL-TypeD RSがAに設定され、TRP2に対応するRG#2に含まれたリソース#bのQCL-TypeD RSがBに設定されると仮定する。そして、2つのリソースが互いに異なるCSI集合にそれぞれ対応する状況を仮定する。この場合、端末は、互いに異なる受信ビームを介して特定リソースで同時にCSI-RSを受信することができる。そして、端末は、リソース#aで送信されるCSI-RSによってh1,1,1+h1,2,1及びh1,1,2+h1,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定でき、リソース#bで送信されるCSI-RSによってh2,1,1+h2,2,1及びh2,1,2+h2,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定できる。
先の式9は、端末が互いに異なるパネルの受信アンテナポート(antenna poer)を区分しない場合を仮定している。一方、端末が互いに異なるパネルの受信アンテナポートを区分して信号を受信することも可能である。下記の式10は、端末が互いに異なるパネルの受信アンテナポートを区分して信号を受信する場合に対する例を示す。
上述した例示のように、TRP1に対応するRG#1に含まれたリソース#aのQCL-TypeD RSがAに設定され、TRP2に対応するRG#2に含まれたリソース#bのQCL-TypeD RSがBに設定されると仮定する。そして、両リソースが互いに異なるCSI集合にそれぞれ対応する状況を仮定する。この場合、端末は、互いに異なる受信ビームを介して特定リソースで同時にCSI-RSを受信することができる。そして、端末はリソース#aで送信されるCSI-RSを用いてh1,1,1、h1,2,1、h1,1,2及びh1,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定でき、リソース#bで送信されるCSI-RSを用いて、h2,1,1、h2,2,1、h2,1,2、h2,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定できる。
上記の方式を適用するために、(前記UE能力に基づいて)CSI-RSリソースに互いに異なる多数のQCL-TypeD RSが設定されてよい。端末は、CSI-RSリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSが設定された場合に、互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(すなわち、空間ドメイン受信フィルター(spatial domain receive filter))で前記リソースを受信することができる。ここで、当該端末に対して多重TRP送信を考慮したCSI計算のために、互いに異なるRGに対して対応するリソースに設定された多数のQCL-TypeD RSが互いに同一なように定義されてよい。例えば、TRP1に対応するRG#1に含まれたリソース#aのQCL-TypeD RSがA及びBに設定される場合に、TRP2に対応するRG#2に含まれたリソース#bのQCL-TypeD RSがA及びBに設定されてよい。このような方法は、前記‘リソースセット内のリソースグループとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係’で述べた各RG内のリソースとマップされるIM用CSI-IMリソース及びNZP CSI-RSリソースにも同一に適用されてよい。
以下、多重TRP送信のためのCSIを考慮したCSIプロセシング単位(processing unit)について記述する。
TS 38.214には、端末が同時に計算できるCSIの数を意味するCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)を定義しており、報告セッティングに設定された報告量(例えば、パラメータreportQuantity)に従って、占めるCPU数を異なって定義している。下表13は、標準に定義されたCPUに対する説明の一部を示す。
表13の定義と共に多重TRP送信を考慮したCSIが導入される場合、既存動作に比して端末の複雑度が増加することがあり、したがって、これを反映するための新しいCPU定義が導入されてよい。
表14は、現在標準において上位層パラメータreportQuantityによって定義されるCPU数に基づいて、多重TRP送信のためのCSI計算時に必要なCPU数を定義する方法を例示する。すなわち、先の標準の説明においてOCPUに該当し得る。
下表14で、A1-1、A1-2、A2-1、A2-2、A3-1、A3-2、B1、B2の組合せによって様々なオプションが提案されるが、必ずしも全てのオプションが利用されるわけではない。このうち、いずれか一つの組合せによるオプションのみが用いられてもよく、2個以上の組合せによるオプションが特定条件などによって選択的に用いられてもよい。
説明の便宜のために前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、MTRP CSIと命名できる。そして‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、CSI-ReportConfigのreportQuantityによって端末に設定されてよい。‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、(ジョイント(joint))cri/RI/PMI/CQI/LI/RSRP/SINRなどを含む値と定義されてよい。及び/又は、‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、ビーム(beam)/RS対の情報が設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、リソースセット内で多数のリソースグループが設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、多数のCSI集合が報告されるように設定された場合を意味する/含むことができる。上記のMTRP CSIと反対になるCSIをSTRP CSI(すなわち、single TRP CSI)と命名でき、これは、既存に定義されたCSIを意味できる。
表14で、KSは、一つのリソースセットに含まれた全体リソースの数を意味する。C(M,2)は、全体リソースグループ(例えば、M個のリソースグループ)に対して2個のRGを選択する組合せの数を表す。ここで、2は単なる例示であり、これに限定されず、Nに一般化できる。Ks
’は、一つのRGに含まれたリソースの数を表す。表14では、便宜上、全てのRGに対してRG内のリソースの数がKs
’と、同一であるとしたが、個数が互いに異なるように定義される場合も考慮されてよい。以下、表14を参照して各ケースについて記述する。
A1-1:互いに異なるRGに対する可能な全てのCRI組合せを計算し、この時、各RGのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RG組合せ内の各CRI組合せを計算し、各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A1-2:互いに異なるRGに対する特定CRI組合せ(例えば、1:1対応関係を有する組合せ、1番目-1番目、2番目-2番目、...)を計算し、この時、各RGのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RG組合せ内の各CRI組合せ(CRI組合せが特定規則に基づいて限定される)を計算し、各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A2-1:互いに異なるRGに対する可能な全てのCRI組合せを計算するが、互いに異なるRG組合せに対する特定CRI組合せを選択した後に(選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、互いに異なるRG組合せに対して各RGの選択されたリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RG組合せ内の選択されたCRI組合せ(例えば、単一TRP CSIによって)に対して各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A2-2:互いに異なるRGに対する特定CRI組合せ(例えば、1:1対応関係を有する組合せ、1番目-1番目、2番目-2番目、...)を計算するが、互いに異なるRG組合せに対する特定CRI組合せを選択した後に(例えば、選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、互いに異なるRG組合せに対して各RGの選択されたリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RG組合せ内の選択されたCRI組合せ(CRI組合せが特定規則に基づいて限定される)(例えば、単一TRP CSIによって)に対して各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A3-1:互いに異なるRGに対する可能な全てのCRI組合せを計算するが、全てのRGに対する特定CRI組合せを選択した後に(選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、各RGのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、選択されたCRI組合せに基づいて選択された特定RG組合せに対して各RG内の各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A3-2:互いに異なるRGに対する特定CRI組合せ(例えば、1:1対応関係を有する組合せ、1番目-1番目、2番目-2番目、...)を計算するが、全てのRGに対する特定CRI組合せを選択した後に(例えば、選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、各RGのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、選択されたCRI組合せ(CRI組合せが特定規則に基づいて限定される)(例えば、単一TRP CSIによって)に基づいて選択された特定RG組合せに対して各RG内の各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
B1:単一TRP送信に対する仮設(hypothesis)を考慮する場合
B2:単一TRP送信に対する仮設(hypothesis)を考慮しない場合
上記の提案では説明の便宜のためにそれぞれのケース(例えば、A1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2)を区分したが、特定CPU数が前記ケースに制限されることなく適用可能である。
上記の提案方法とともに、及び/又は既存のCPU定義とともに、及び/又は下記の提案方法が単独に/共に考慮されてよい。
- M-TRPのCSIを同時に計算する場合、CPU占有(occupancy)をM-CPUと仮定する。上記の‘M-CPU’とは、前記で提案したA1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2の方法を意味できる。
- ランクの和が特定値以上(例えば、4)である場合、CPU占有(occupancy)を2と仮定する。これは、前記で提案したA1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2の方法に比して2倍の値と定義される、及び/又は既存のCPU定義に比して2倍の値と定義されることを意味できる(これは、下記の提案でも同一に適用されてよい。)。
- CSI報告で設定された帯域幅(BW:bandwidth)のサイズ或いはサブバンド(SB:sub-band)サイズが特定数以上である場合、CPU占有(occupancy)を2と仮定する。これは、前記で提案したA1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2の方法に比して2倍の値と定義される、及び/又は既存のCPU定義に比して2倍の値と定義されることを意味できる。
- BM報告時にCPU占有(occupancy)をTRP数と仮定する。前記で‘BM報告(report)’とは、CSI-ReportConfigのreportQuantityがcri-RSRP/ssb-Index-RSRP/cri-SINR/ssb-Index-SINRなどを含む値に設定された場合を意味できる。上記で‘TRP数’は、リソースセット内のリソースグループの数に対応し得る。又は、各TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に関する情報(例えば、インデックス、識別子(ID))によって区分されてよく、前記‘TRP数’は、CORESETグループ(pool)の数/CORESETグループIDの数/CORESETプールインデックスの数に対応し得る。
N CPU計算時に、CM用リソース数よりもCRI候補値の個数が多い場合を、mTRP(すなわち、多重TRP)CSIフィードバックのためのCSI報告として端末は認識できる。
以下、CSI報告のための優先順位規則について記述する。
TS 38.214は、CSIフィードバックのためのチャネル/リソースが重複/衝突する場合にどのCSIをフィードバックすべきかに対して決定するために、CSI報告のための優先順位規則(priority rule)を定義している。下表15は、標準に定義された優先順位規則に関する説明の一部を例示する。
上記の定義とともに多重TRP送信を考慮したCSIが導入される場合、既存に定義されたCSIに比して多い情報を含むことができるので、これを反映して新しい優先順位規則(priority rule)が定義されてよい。次は、新しく定義可能な優先順位規則に対する提案方法と現在標準に定義された優先順位規則に基づいて提案方法を適用する例示を示す。
前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、MTRP CSIと命名でき、CSI-ReportConfigのreportQuantityによって端末に設定されてよい。また、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、(ジョイント(joint))cri/RI/PMI/CQI/LI/RSRP/SINRなどを含む値と定義されてよい。及び/又は、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、ビーム(beam)/RS対情報が設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、リソースセット内で多数のリソースグループが設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、多数のCSI集合が報告されるように設定された場合を意味する/含むことができる。上記のMTRP CSIと反対になるCSIをSTRP CSI(すなわち、単一(sigle)TRP CSI)と命名でき、これは、既存に定義されたCSIを意味できる。
A1.MTRP CSIをSTRP CSIに比してより高い優先順位と定義できる。上記でより高い優先順位とは、CSIフィードバックのためのチャネル/リソースが重複/衝突する場合に、優先して送信できるということを意味できる。また、BM(beam management)用CSI(例えば、L1-RSRP/L1-SINRのための)は、MTRP CSI/STRP CSIに関係なく最高の優先順位と定義されてよい。すなわち、例えば、優先順位は、BM用CSI(MTRP/STRP CSIのための)>(non-BM用)MTRP CSI>(non-BM用)STRP CSIの順序と定義されてよい。BM用CSIを最高の優先順位と定義する理由は、基地局と端末間にBMに失敗する場合、信号品質の低下によって通信が不可能なことがあるためである。したがって、BM用CSIを最高の優先順位と定義してBMを円滑に行うことができる。一方、MTRP CSIをSTRP CSIに比して高い優先順位と定義すべき理由は、次の通りである。MTRP CSIを計算するために、基地局は端末に、互いに異なるTRPに対応するCSI-RSを送信しなければならない。また、端末は、当該RSを用いて(ジョイント(joint))CSIを計算しなければならず、STRP CSIに比してより多い複雑度/バッテリーを所要することがある。したがって、多いリソースと端末の複雑度に基づいて生成したCSIであるので、これを優先して送信することが好ましいだろう。また、ジョイント(joint))CSI自体に互いに異なるTRPに対応するチャネル情報が既に含まれていると見なし得るので、MTRP CSIを基地局に報告することにより、それぞれのTRPに対応するSTRP CSIを報告する効果を得ることができる。
下表16は、前記提案方法を現在標準に適用した例を示す。具体的に、PriiCSI(y,k,c,s)を下記のように示すことができ、k=1である場合(例えば、(non-BM用)MTRP CSI)とk=2である場合(例えば、(non-BM用)STRP CSI)、すなわち、MTRP CSI/STRP CSIの優先順位(priority)に基づいてk値が設定されてよい。例えば、各CSIの優先順位とk値は反比例し得る。言い換えると、優先順位が高いほどCSIと関連した(に対する)k値は小さくてよい。
A2.MTRP CSI及びSTRP CSIに対してそれぞれBM用CSIが定義されてよい。そして、BM用CSIをnon-BM用CSIに比してより高い優先順位と定義でき、MTRP CSIをSTRP CSIに比してより高い優先順位と定義できる。このような場合、優先順位は、BM用MTRP CSI>BM用STRP CSI>non-BM用MTRP CSI>non-BM用STRP CSIの順序と定義されてよい。理由及び効果は、前記A1に述べた通りである。BM用CSIに対してもMTRP CSIとSTRP CSIとに区分することによって、MTRP CSIに対して優先順位をより高く与えることができるという長所がある。下表17は、前記提案方法を現在標準に適用した例を示す。具体的に、PriiCSI(y,k,c,s)を下記のように示すことができ、k=0である場合(例えば、BM用MTRP CSI)、k=1である場合(例えば、BM用STRP CSI)、k=2である場合(例えば、non-BM用MTRP CSI)、k=3である場合(例えば、non-BM用STRP CSI)に対して、下記のように記述されてよい。すなわち、MTRP/STRPの有無及びCSIのコンテンツ(例えば、BM用CSIか/その他CSIか)に基づいて決定された優先順位に基づいてk値が設定されてよい。例えば、各CSIの優先順位(priority)とk値とが反比例し得る。言い換えると、優先順位が高いほどCSIと関連した(に対する)k値は小さくてよい。
表17は、現在標準に定義された優先順位規則に基づいて本開示の提案方法を適用した例示を示す。
一方、上記の表16又は表17の例示は、提案方法を適用するための一例示に該当し、これが提案方法を適用するための唯一の例として制限されるわけではない。したがって、提案方法に基づいて標準に適用可能な他の例も可能である。
例えば、MTRP CSIなのかSTRP CSIなのか/CSIのコンテンツ(例えば、cri/RI/PMI/CQI/LI/RSRP/SINR)/CSIと関連したMTRPの数に基づいて優先順位が決定されてよい。
一方、前記提案した優先順位規則に対してMTRP CSIがSTRP CSIよりも高い優先順位を有すると仮定したが、STRP CSIをMTRP CSIに比して高い優先順位を有するように定義することも可能である。STRP CSIがMTRP CSIに比して単一TRP観点でより正確な値を有し得ることから、STRP CSIが選好される環境があり得る。したがって、このような場合のために、STRP CSIをMTRP CSIに比して高い優先順位を有するように定義されてよい。この場合、例えば、上述したA1の優先順位例は、BM用CSI(MTRP/STRP CSIのための)>(non-BM用)STRP CSI>(non-BM用)MTRP CSIの順序と定義されてもよい。例えば、上述したA2の優先順位例は、BM用STRP CSI>BM用MTRP CSI>non-BM用STRP CSI>non-BM用MTRP CSIの順序と定義されてもよい。
例えば、上述した優先順位規則は、基地局(又はTRP)と端末間にあらかじめ定義されてもよく、又は基地局(又はTRP)が端末に上述の優先順位規則関連設定を指示してもよい。
上記の提案方法を記述する上でCSI集合を定義し、説明の便宜のために明示的にCSI集合を区分したが、CSI報告時に明示的にそれぞれのCSI集合が区分されなくてもよい。互いに異なるCSI集合を構成可能な報告値(又は、相互マッピング関係を有し、対で定義された報告値(例えば、RI1-PMI1-...,RI2-PMI2-...,など)が一つの報告セッティングに対応して共に報告される動作などが定義されてよい。
提案2:単一リソースセッティング(setting)内で互いに異なるTRPに対応するリソースセットを端末に設定する方法
提案1-1:基地局は、単一リソースセッティング(resource setting)内で互いに異なるTRPに対応するリソースセットを端末に設定できる。ここで、前記リソースセッティングは報告セッティング(報告セッティング)内でチャネル測定(チャネル測定)のためのリソースセッティング(resource setting)であってよい。
基地局は、このようなリソースセッティングが多重TRP(multi-TRP)送信のためのCSI計算に活用されるリソースセッティングであることを、端末にL1/L2シグナリングによって指示/設定でき、又は固定された規則で定義されてよい。このように、基地局は、当該リソースセッティングによっていくつのCSI集合(例えば、N個、Nは自然数)が報告されるべきかをL1/L2シグナリングによって端末に指示/設定できる、或いは固定された規則で定義されてよい。このように、当該リソースセッティングに設定されたリソースセットの個数に基づいてリソースセットがいくつのTRP(例えば、M>=N,Mは自然数)に対応するかが定義されてよい。上記のように指示/設定された場合、M個のリソースセットのうちN個のリソースセットはN個CSI集合の計算/取得/報告のために端末によって選択されてよい。そして、N個のリソースセットとN個のCSI集合は1:1対応関係を有してよく、そのために、各CSI集合はCMに活用されるリソースの属したリソースセットに対応してよい。
端末は、選択したリソースセットに関する情報(すなわち、CSI)を基地局に報告できる。ここで、選択されたN個のリソースセットに対して、特定リソースセット(例えば、i番目のリソースセット)内のリソースは、前記特定リソースセット(例えば、i番目のリソースセット)に対応する特定CSI集合(例えば、j番目のCSI集合)の計算/取得/報告時にCMのために活用されてよい。そして、CMに適用される特定リソースセット(例えば、i番目のリソースセット)を除く(N-1)個のリソースセットのリソースは、前記特定CSI集合(例えば、j番目のCSI集合)のIMのために活用されてよい。
上述した提案において‘リソースセッティング内で互いに異なるTRPに対応するリソースセットを端末に設定’するということは、同一のリソースセッティング内に互いに異なるリソースセットに含まれたリソースが、CSI計算時に相互間にCM/IMの関係を有することを意味できる。
下記の内容において説明の便宜のためにリソースセッティングに多数のリソースセットに基づいて記述する場合について、リソースセッティングの時間動作(time behavior)が非周期的(aperiodic)に設定された場合には、一つのトリガー状態(trigger state)内の多数のリソースセットと解釈されてもよい。
以下、Multi-TRP送信のためのCSI計算について記述する。
提案2において‘多重TRP送信のためのCSI計算’は、上述した提案1の内容と同じ意味を有してよい。
基地局が多重TRP送信のためのCSI計算に活用されるリソースセッティングを端末に指示/設定するための方法の例は次の通りである。下記の方法は、提案動作を行うためのL1/L2シグナリングの例示に当該し得る。ただし、本開示による提案方法が下記の方法に制限されないことは自明である。
- A1:各リソースセッティング、或いは特定報告セッティングに設定されたリソースセッティングに対して特定パラメータを用いて前記動作を設定できる。例えば、リソースセッティング内に、前記動作の実行されるか否かを知らせるフラグ(flag)形態のパラメータが定義されてよい。又は、リソースセッティングに対する時間動作(time behavior)が周期的/半持続的に設定され、多数のリソースセットが設定される場合、端末は当該リソースセッティングに設定された多数のリソースセットに基づいて前記提案動作を行うことができる。現在標準では、リソースセッティングに対する時間動作(time behavior)が周期的/半持続的に設定された場合に、一つのリソースセットのみが設定され得るように定義している。したがって、時間動作(time behavior)が周期的/半持続的に設定されたにもかかわらず、多数のリソースセットが設定された場合は、多重TRP送信を考慮したCSI計算/取得/報告を行うようにする条件として活用されてよい。及び/又は、リソースセッティングに対する時間動作(time behavior)が非周期的に設定され、一つのトリガー状態(例えば、CSI-AperiodicTriggerState/CSI-AssociatedReportConfigInfo)に多数のリソースセットが設定される場合に、端末は、当該トリガー状態に設定された多数のリソースセットに基づいて前記提案動作を行うことができる。現在標準では、リソースセッティングに対する時間動作(time behavior)が非周期的に設定された場合、リソースセッティング内には多数のリソースセットが設定されてよいが、特定報告セッティングをトリガーする時に一つのリソースセットのみを連結させ得るように定義されている。したがって、時間動作(time behavior)が非周期的に設定されたにもかかわらず、一つのトリガー状態に多数のリソースセットが設定された場合は、多重TRP送信を考慮したCSI計算/取得/報告を行うようにする条件として活用されてよい。
- A2:報告セッティング内の特定パラメータを用いて前記動作を設定できる。前記パラメータの一例は、CSI項目を設定するパラメータ(例えば、reportQuantity)が該当し得る。ここで、前記パラメータに多重TRP送信に対するCSI項目が含まれた場合(例えば、リソースセット組合せ(combination)のためのインデックス/仮設指示子(hypothesis indicator)など)、前記提案動作(すなわち、多重TRP送信のためのCSI計算)が行われてよい。前記提案動作を行うように設定される場合、M値はL1/L2シグナリングに基づいて端末に指示/設定されるか、又は固定された規則で定義されてよい。例えば、当該報告セッティングにおいてM値が共に設定されてよく、又は当該報告セッティングに連結されたリソースセッティングにおいてM値が設定されてよい。又は、前記リソースセッティングに設定されたリソースセットの数(周期的/半持続的な場合)及び/又はトリガー状態に設定されたリソースセットの数(非周期的な場合)に基づいて決定されてよい。
以下、CSI集合の定義について記述する。
CSI集合は、CRI/RI/PMI/LI/CQI/L1-SINR/L1-RSRPのうち1つ以上のCSI項目を含む値(又は、集合/情報)と定義されてよい。
図19は、本開示の一実施例に係るリソースセットとCSI集合を例示する。
図19では、リソースセッティングに設定されたM(例えば、3)個のリソースセットとN(例えば、2)個のCSI集合に対する関係の例示を示す。
図19では、N、Mがそれぞれ2、3に設定された例を示す。また、1番目のCSI集合であるCSI#1のCM用リソースセットがset #1、2番目のCSI集合であるCSI#2のCM用リソースセットがset #2に含まれた場合の例を示す。端末は2つのCSI集合のCSIを計算するために、互いに異なるリソースセット組合せに含まれた2つのリソースを利用できる。
例えば、端末は、TRP #1/#2ベースの多重TRP送信を仮定できる。また、端末は、1番目のCSI集合のCSI計算のためにリソースセット(RSS:resource set)1のリソースのうち一つのリソースをCM用リソースと仮定できる。また、端末は、2番目のCSI集合のCSI計算のためにRSS #2のリソースのうち一つのリソースをCM用リソースと仮定できる。この時、各CSI集合のCM用リソースは、他のCSI集合のIM用リソースとして活用されてよい。
上のような演算は、多重TRP送信時に、より適合するTRP組合せ及びリソース組合せを探すために、組合せ(Combination)(M(例えば、3)、N(例えば、2))個のTRP組合せ(図19の例示で3個のTRP組合せ)及びK1(例えば、3)×K2(例えば、3)個のリソース組合せ(図19の例示で9個のリソース組合せ)、総27個のリソース組合せに対してCSI計算がなされてよい。このとき、K1、K2はそれぞれ、1番目のCSI集合のCM用リソースが含まれたRSSの全体リソース数、2番目のCSI集合のCM用リソースが含まれたRSSの全体リソース数を意味できる。
一方、上記の例示のように全てのTRP組合せと全てのリソース組合せを端末が考慮するべき場合、CSI計算のための端末の複雑度が過度に大きくなる短所があり得る。このような短所を補完するために、端末が特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソース組合せのみをCSI計算において考慮できるように、基地局がL1/L2シグナリングによって端末に指示/設定する、及び/又は基地局と端末間に特定規則が固定的に適用されてよい。
図20は、特定リソース組合せのみをCSI計算において考慮するように基地局と端末間に特定規則が適用された例示を示す。
図20は、本開示の一実施例に係るリソースセット内のリソースグループとCSI集合を例示する。
図20では、互いに異なるRSS内のリソースが昇順(又は降順)に1:1でのみ対応し得る場合を例示する。図20で、端末は、TRP #1/#2ベースの多重TRP送信を仮定できる。また、端末は、1番目のCSI集合のCSI計算のために、RSS #1のリソースのうち一つのリソースをCM用リソースと仮定できる。また、端末は、2番目のCSI集合のCSI計算のために、RSS #2のリソースのうちRSS1のリソースと同じ順序(又は、インデックス)のリソースをCM用リソースと仮定できる。ここで、各CSI集合のCM用リソースは、他のCSI集合のIM用リソースとして活用されてよい。
先の例のような演算は、3つのTRP組合せ及び3つのリソース組合せの、総9個のリソース組合せに対してのみCSI計算がなされて済むので、端末の計算量を大幅に減らすことができる。
以下、CSI集合に対する他の定義について記述する。
先の図19及び図20の例示では、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目(例えば、CRI/RI/PMI/LI/CQIなど)が同一である場合を例示する。一方、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目は互いに異なるように定義されてよい。及び/又は、互いに異なるCSI集合に対して共通のCSI項目が別個に定義されてよい。
図21及び図22は、本開示の一実施例に係るリソースセット内のリソースグループとCSI集合を例示する。
図21では、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目が互いに異なるように定義された例示を示し、図22では、互いに異なるCSI集合に対して共通のCSI項目が定義された例示を示す。図21の例示において、CSI#1に含まれたCRI/RI/CQIは、CSI#1/CSI#2に共通に適用される値と解釈されてよい。又は、図22の例示において、共通に適用されるCSI集合が別個に定義されてよい。CSI集合に含まれてよいCSI項目に対して下記の内容が共に適用されてよい。下記の方法は、それぞれのCSI集合に含まれるCSI項目が異なるように定義される及び/又は共通のCSI項目が定義される提案方法を行うためのL1/L2シグナリングを例示するが、下記の方法に制限されないことは自明である。
- CRI:互いに異なるCSI集合に対して互いに異なるCRIがそれぞれ報告されてよい。この場合、上記の互いに異なるCRIは、互いに異なるRSSに含まれたCRIを意味できる。
或いは、互いに異なるCSI集合に対して一つのCRIのみが報告されてよい。また、当該CRI値に基づいて、互いに異なるRSSに含まれたリソース組合せが報告されてよい。この場合、当該CRI値は、各RSS内のリソースの順序(又は、インデックス)を意味できる。また、CRI報告のためのビットは、特定RSSに含まれたリソース数に基づいて定義されてよい。この場合、2つのCRIの代わりに1つのCRIのみを報告して済むので、CRI報告のためのビット数を節約できる長所がある。
前記方式の一例として、前記CRIで指示される値がjであるとき、CSI集合構成のために選択されたRSS内の各j番目のリソースが選択されてよい。CSI集合構成のために選択されたRSS組合せ情報に関する詳細な説明は後述する。
- RI:互いに異なるCSI集合に対して互いに異なるRIが報告されてよい。或いは、互いに異なるCSI集合に対して一つのRIのみが報告されてよく、この場合、2つののCSI集合とも、前記報告された一つのRIを仮定できる。このように一つのRIのみを報告する場合、RI選択に対する自由度が低くなるが、RI報告のためのフィードバックオーバーヘッド(feedback overhead)を減らすことができる。
或いは、互いに異なるCSI集合に対して特定CSI集合のRIを基準に他のCSI集合のRIは前記特定CSI集合のRIに対する差分値と定義されてよい。例えば、1番目のCSI集合に対するRI値が2であり、2番目のCSI集合に対するRI値が4であれば、端末は1番目のCSI集合に対するRI値として2を報告し、2番目のCSI集合に対するRI値(すなわち、1番目のCSI集合のRIに対する差分値)として2を報告できる。この場合、RI報告のためのフィードバックオーバーヘッドを減らすことができる。
前述した方法において、CSI報告時に特定RI組合せのみが制限されて定義されてよい。例えば、1:1、1:2、2:1、2:2、2:3、3:2、3:3、3:4、4:3、4:4のようなそれぞれのCSI集合に対するRI組合せに対してのみ端末が報告できる。
或いは、互いに異なるRI値の組合せを意味(指示)する値によって互いに異なるRIが報告されてよい。例えば、1:1、1:2、2:1、2:2、2:3、3:2、3:3、3:4、4:3、4:4のようなRI組合せに対して10の状態(state)を仮定する。この場合、端末は、特定RI組合せに対応する状態(state)値を報告することによって、それぞれのCSI集合に対する互いに異なるRI値が報告されてよい。
- 2コードワード(CW:codeword)送信:互いに異なるCSI集合に対するRI値の和が特定値(例えば、5)以上である場合、端末が2CWに対する2CQIを報告できる。ここで、互いに異なるCWに対するCQI報告は、下記のCQI部分に詳細に記述する。
- PMI:互いに異なるCSI集合に対して、標準に定義されたPM(precoding matrix)に基づいて、互いに異なる独立したPMI値が報告されてよい。
或いは、互いに異なるCSI集合に対して、特定CSI集合のPMIを基準に、他のCSI集合のPMIは前記特定CSI集合のPMIに対する差分値と定義されてよい。例えば、1番目のCSI集合に対するPMIインデックス値はそのまま報告され、2番目のCSI集合に対するPMIインデックス値は、1番目のCSI集合のPMIインデックス値に対する差分値として報告されてよい。このような場合、PMI報告のためのフィードバックオーバーヘッドを減らすことができる。上記の例で、互いに異なるCSI集合に対応するそれぞれのリソースに対して独立したPMが適用されると仮定できる。
- CQI:互いに異なるCSI集合に対して互いに異なる独立したCQI値が報告されてよい。ここで、それぞれのCQIに対するSINR仮定が異なってよい。例えば、CSI#1の場合、SINR1=S1/(I2,intf+I1,MU1+I1,MU2+Iintf+N)sと定義されてよく、CSI#2の場合、SINR2=S2/(I1,intf+I2,MU1+I2,MU2+Iintf+N)と定義されてよい。ここで、S1、S2はそれぞれ、TRP1チャネルによる信号パワー、TRP2チャネルによる信号パワーを意味できる。I1,intf、I2,intfはそれぞれ、TRP1チャネルによる干渉信号パワー、TRP2チャネルによる干渉信号パワーを意味できる。I1,MU1、I1,MU2はそれぞれ、TRP1のMUチャネルによるTRP1の干渉信号パワー、TRP2のMUチャネルによるTRP1の干渉信号パワーを意味できる。I2,MU1、I2,MU1はそれぞれ、TRP1のMUチャネルによるTRP2の干渉信号パワー、TRP2のMUチャネルによるTRP2の干渉信号パワーを意味できる。Iintfは、インターセル(/TRP)からの重なった干渉信号パワーを意味できる。Nは、雑音のサイズを意味できる。
一方、基地局が互いに異なるTPRから信号を同時に送信する場合、(例えば、NCJTのために)端末の受信SINRはSINRNCJT=(S1+S2)/(I1,intf+I2,intf+I1,MU1+I1,MU2+I2,MU1+I2,MU2+Iintf+N)と定義されてよい。上記の式で述べた例のように、互いに異なる独立したCQI値が特定TRPからの信号パワーのみを考慮する場合、実際多重TRP送信(例えば、NCJTのために)時のCQIと異なる値を有することがある。したがって、基地局は、多重TRP送信(例えば、NCJTのために)を考慮した(単一)CQIを端末が報告するようにL1/L2シグナリングによって指示/設定するか、或いは固定された規則で定義されてよい。このような場合、端末は、互いに異なるCSI集合に対して一つのCQIのみを報告できる。上記のように一つのCQIのみが報告される場合、1CW送信のためのCQIを意味できる。
- CQI計算(calculation)時に、PDSCHの送信レイヤ(transmission layer)/PDSCH(DMRS)のためのアンテナポート/CSI-RSのためのアンテナポート/プリコーダ(precoder)の関係について説明する:
現在標準では、UEがCSI計算のために下記の式11のように、vレイヤに対するアンテナポートセット[1000,...,1000+v-1]上のPDSCH信号は、アンテナポート[3000,...,3000+P-1]上で送信される当該シンボルと対応する信号が同等(equivalent)であると仮定する。
x(i)=[x(0)(i)...x(v-1)(i)]Tは、レイヤマッピングから生成されたPDSCHシンボルのベクトルである。P∈{1,2,4,8,12,16,24,32}は、CSI-RSポートの数である。
現在の標準では、CSI計算時に仮定するリソースが一つであり、よって一つのRI/PMIを有する。したがって、前記標準に定義されたCQI計算時のPDSCHの送信レイヤ(transmission layer)/PDSCH(DMRS)のためのアンテナポート/CSI-RSのためのアンテナポート/プリコーダ(precoder)の関係においても一つのRIとPMのみが考慮される。ただし、多重TRP送信を考慮したCSI計算時に、互いに異なるCSI集合に対応する互いに異なるCSI-RSリソースに対してそれぞれのRI/PMI値を有することがある。したがって、このような場合、互いに異なるCSI集合に対応する互いに異なるリソースに対応するCSI-RSポート/RI/プリコーダとPDSCHの送信レイヤ/PDSCH(DMRS)のためのアンテナポート間の関係が定義される必要がある。
- 1個のCW送信に対する1個のCQI報告方法
例えば、互いに異なるCSI集合に対応するRIの和が4以下である場合に、1個のCW送信に対する1個のCQIが報告されてよい。この場合、下記の方法に基づいてCQIが決定されてよい。
1)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合の順序(又はインデックス、又は順序(例えば、昇順又は降順))に基づいてCQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。下記の式12は、前記方法の一例を示す。
式12で、y(p)
CSI1(i)、y(p)
CSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、2番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSI1、PCSI2はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、2番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSI1(i)、WCSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、2番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
式12で定義されたCSI-RSポートにおいて、ベクトルにおける順序で当該アンテナポートを介して送信されたシンボルに対応する信号が、PDSCHが送信される[1000,…,1000+v-1]ポートで送信される信号と同一であると仮定できる。ここで、各レイヤにマップされるシンボルは、標準の定義に従えばよい。これは、各レイヤとDMRSポート間のマッピング関係を意味できる。また、前記内容は、下記の提案でも同一に適用可能である。例えば、CQI計算において、UEは、vレイヤに対するアンテナポートセット[1000,...,1000+v-1]上のPDSCH信号は、アンテナポート[3000CSI1,...,3000CSI1+PCSI1-1,3000CSI2,...,3000CSI2+PCSI2-1]上で送信される当該シンボルと対応する信号が同等(equivalent)であると仮定する。ここで、x(i)=[x(0)(i)...x(v-1)(i)]Tは、レイヤマッピングから生成されたPDSCHシンボルのベクトルである。
2)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合のRIサイズ(例えば、昇順又は降順)に基づいてCQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。下記の式13は、前記方法の一例を示す。
式13で、y(p)
CSIa(i)、y(p)
CSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、CSIb集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSIa、PCSIbはそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、CSIb集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSIa(i)、WCSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、CSIb集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
上記の式で、CSIa、CSIbに対してRICSIa≧RICSIb又はRICSIa≦RICSIbを満たすように順序が決定されてよい。例えば、一番目の条件を仮定したとき、RICSI1、RICSI2=2、1である場合に、CSIa、CSIbはそれぞれCSI1、CSI2に対応し得る。一方、互いに異なるCSI集合のRIが同一である場合に、前記1)の方式に基づいて順序が定義されてよい。
- 2個のCW送信に対する2個のCQI報告方法
例えば、互いに異なるCSI集合に対応するRIの和が5以上である場合に、2個のCW送信に対する2個のCQIが報告されてよい。この場合、下記の方法に基づいて互いに異なるCWに対応するそれぞれのCQIが決定されてよい。
1)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合の順序(又はインデックス、又は順序(例えば、昇順又は降順))に基づいてCQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。この時、送信レイヤ(transmission layer)は、互いに異なるレイヤグループ(LG:layer group)に区分されてよく、互いに異なるPMは、互いに異なるLGの送信レイヤに(順次に)対応し得る。例えば、CSI集合1のPMは、LG1に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよく、CSI集合2のPMは、LG2に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよい。下記の式14は、前記方法の一例を示す。
式14で、y(p)
CSI1(i)、y(p)
CSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、2番目のCSI集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSI1、PCSI2はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、2番目のCSI集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSI1(i)、WCSI2(i)はそれぞれ、1番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、2番目のCSI集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
式14で、v1
LG1、v1
LG2はそれぞれ、1番目のLGの1番目のレイヤインデックス、2番目のLGの1番目のレイヤインデックスを意味できる。
前記方式で互いに異なるLGに対応する送信レイヤは、全体RI値に基づいて定義されてよく、一例は次の通りでよい。例えば、RIが5/7/8に対して、vLG1={2,3,6,7}、vLG2={0,1,4,5}又はvLG2={2,3,6,7}、vLG1={0,1,4,5}のように定義されてよい。更に他の例として、RIが6に対して、vLG1={2,3,5}、vLG2={0,1,4}又はvLG2={2,3,5}、vLG1={0,1,4}のように定義されてよい。
前記LGの例に基づいて、互いに異なるCSI集合のRI値が異なる場合、より大きいRI値を有するCSI集合にLG2が対応し得る。すなわち、全体RI値に対して大きいRI値を有するCWに対応するレイヤを含むLGが、大きいRI値を有するCSI集合に対応し得る。
又は、互いに異なるCSI集合が同一のRI値を有する場合、特定順序(例えば、昇順/降順)に基づいてCSI集合とLGがそれぞれ対応し得る。
上記のようにLGを区分できる理由は、次の通りである。下記の標準に記述されているように、TS 38.212に基づいて、DCIで端末にDMRSポートインデックス(port index)が指示されるとき、指示されたDMRSポート順に送信レイヤ(transmission layer)と対応するように定義されている。
例)アンテナポート-4、5、又は6ビット、ここで、1、2、3値がないCDMグループの数はそれぞれ、CDMグループ{0,{0,1},{0,1,2}を参照する。アンテナポート{p0,...,pv-1}はDMRSポートの順序によって決定される。
一方、多重TRP送信のために端末に多数のTCI状態(state)が指示された場合、各TCI状態とDMRSポートは、DMRSポートが含まれたCDMグループに基づいて互いにマップされるように下記のようにTS 38.214に定義されている。
例)UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の項目(entry)を指示するDCIフィールド‘時間ドメインリソース割り当て(Time domain resource assignment)’を含むDCIで指示されないと、そしてDCIフィールド‘送信設定指示(Transmission Configuration Indication)’のコードポイント内の2個のTCI状態が指示され、DCIフィールド‘アンテナポート(Antenna Port(s))’内の2個のCDMグループ内のDM-RSポートが指示されると、1番目のTCI状態は、アンテナポート指示テーブルによって指示された1番目のアンテナポートのCDMグループに対応し、2番目のTCI状態は他のCDMグループに対応する。
上述した内容によれば、多重TRP送信のために端末に多数のTCI状態が指示される場合、各TCI状態は特定CDMグループに含まれたDMRSポートにマップされてよい。そして、前記DMRSポートは、標準に定義された順序によって送信レイヤに順次にマップするようになっている。これにより、2個のCW送信時に、特定CWに対応するレイヤに互いに異なるTCI状態に対応するDMRSポートが対応し得る。すなわち、特定CWが特定TRPにマップせず、互いに異なるTRPに共にマップし得る。
下表18は、現在標準にしたがって5レイヤ送信時に、各CW/レイヤ/DMRSポート/CDMグループ間のマッピング関係を示す(DMRSタイプ1を例示)。
表18に見られるように、CW1の場合、互いに異なるCDMグループに対応する、すなわち、互いに異なるTRPに対応するDMRSポートがマップされたことが分かる。上記のマッピング関係は、端末が互いに異なるCWのCQIを計算する時にも反映されるべきである。例えば、上記の表で、レイヤ-DMRSポート-CDMグループのマッピング関係にしたがってレイヤ0、1、4はTRP1に対応してよく、レイヤ2、3はTRP2に対応してよい。したがって、CW1のCQI計算時には、TRP1の3番目のレイヤとTRP2の1、2番目のレイヤが送信信号のレイヤになり得、CQI計算時信号パワーで計算されてよい。一方、CW0に対応するTRP1の1、2番目のレイヤは、CW1に対して干渉レイヤになり得、CW1に対するCQI計算時に干渉パワーで計算されてよい。
表18の例示で説明したように、各CWに対応するレイヤは、レイヤ-DMRSポート-CDMグループのマッピング関係に基づいて、すなわち、レイヤの対応するCDMグループに基づいてレイヤグループ(LG)を区分できる。
図23は、本開示の一実施例に係る全体RIを基準に、各レイヤ(layer)に対応するDMRSポート及びCDMグループに関する情報を例示する。
2)CSI-RSポート(port)及びプリコーダ(precoder)は、CSI集合のRIサイズ(例えば、昇順又は降順)に基づいてCQI計算のための順序(又はインデックス、又は順序、又はマッピング)が定義されてよい。この時、送信レイヤ(transmission layer)は、互いに異なるレイヤグループ(LG:layer grpup)に区分されてよく、互いに異なるPMは、互いに異なるLGの送信レイヤに(順次に)対応し得る。例えば、CSI集合1のPMは、LG1に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよく、CSI集合2のPMは、LG2に属する送信レイヤと(順次に(例えば、昇順/降順))対応してよい。下記の式15は、前記方法の一例を示す。
式15で、y(p)
CSIa(i)、y(p)
CSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボル、CSIb集合に対応するリソースのp番目のCSI-RSポートで送信されるシンボルを意味できる。PCSIa,PCSIbはそれぞれ、CSIa集合に対応するリソースのCSI-RSポート数、CSIb集合に対応するリソースのCSI-RSポート数を意味できる。WCSIa(i)、WCSIb(i)はそれぞれ、CSIa集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)、CSIb集合に対応するPM(例えば、端末が選択した/規則によって選択されたPM)を意味できる。0は、全体要素(element)が0で構成された行列を意味できる。
上記の式で、CSIa、CSIbに対してRICSIa≧RICSIb又はRICSIa≦RICSIbを満たすように順序が決定されてよい。例えば、一番目の条件を仮定した時、RICSI1,RICSI2=3、2である場合、CSIa、CSIbはそれぞれCSI1、CSI2に対応し得る。一方、互いに異なるCSI集合のRIが同一である場合に、前記1)の方式に基づいて順序が定義されてよい。
式15で、v1
LG1、v1
LG2はそれぞれ、1番目のLGの1番目のレイヤインデックス、2番目のLGの1番目のレイヤインデックスを意味できる。
前記方式において、互いに異なるLGに対応する送信レイヤは全体RI値に基づいて定義されてよく、一例は次の通りでよい。例えば、RIが5/7/8に対して、vLG1={2,3,6,7}、vLG2={0,1,4,5}又はvLG2={2,3,6,7}、vLG1={0,1,4,5}のように定義されてよい。更に他の例として、RIが6に対して、vLG1={2,3,5}、vLG2={0,1,4}又はvLG2={2,3,5}、vLG1={0,1,4}のように定義されてよい。
前記LGの例に基づいて、互いに異なるCSI集合のRI値が異なる場合、より大きいRI値を有するCSI集合にLG2が対応し得る。すなわち、全体RI値に対して大きいRI値を有するCWに対応するレイヤを含むLGが、大きいRI値を有するCSI集合に対応し得る。
又は、互いに異なるCSI集合が同一のRI値を有する場合、特定順序(例えば、昇順/降順)に基づいてCSI集合とLGがそれぞれ対応し得る。
- LI(layer indicator):互いに異なるCSI集合に対して互いに異なる独立したLI値が報告されてよい。互いに異なる独立したLI値の報告の有無及び/又はそれぞれのCSI集合において報告されるLI値の数は、L1/L2シグナリングによって指示される及び/又は固定された規則に基づいて決定されてよい。例えば、端末に設定された最大PTRSポート数に基づいて、報告されるべきLI値の数が決定されてよい。例えば、最大PTRSポート数が2に設定された場合、それぞれのCSI集合において互いに異なる2つのLI値が報告されてよい。例えば、上記の仮定においてN=2である場合(すなわち、CSI集合が2個)、各CSI集合において報告されるRI及び/又はPMIに基づいて、各CSI集合のLI値及び/又はLI値報告に必要なビット数が決定されてよい。例えば、特定CSI集合に対応するRI値をvと仮定すれば、前記特定CSI集合のLI値報告に必要なビット数は、当該CSI集合に対応するリソースを構成するポート数に基づいて決定されてよい。例えば、ceil(log2v)(ceil(x)は、xより小さくない最小の整数)又はmin(2,ceil(log2v))のように決定されてよい。また、前記報告されるLI値は、対応するCSI集合のPMIに対応するPMの特定列(column)に対応する最強の(strongest)レイヤインデックスを意味できる。一方、最大PTRSポート数が1に設定された場合、一つのLI値が報告されてよい。或いは、特定CSI集合に対して選択されたLI値が報告され、残りN-1個のCSI集合に対して特定値と固定されたLI値が報告されてよい。
- A1.互いに異なるCSI集合に対して一つのLI値が報告され、互いに異なるCSI集合において独立したCQIが報告される場合:当該LI報告のために必要なビット数は、全体CSI集合に含まれたRI値のうちの最大の値(例えば、v)と、前記最大のRI値が含まれたCSI集合に対応するリソースを構成するポート数に基づいて決定されてよい。例えば、ceil(log2v)(ceil(x)は、xより小さくない最小の整数)又はmin(2,ceil(log2v))のように決定されてよい。ここで、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、各CSI集合に含まれたRI/CQIに基づいて決定されてよい。例えば、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、より大きいCQIを有するCSI集合と決定される、及び/又は(CQIが同一である場合)より大きいRI値は有するCSI集合と決定される、及び/又は(CQI/RIが同一である場合)特定CSI集合(例えば、1番目のCSI集合)と決定されてよい。前記報告されるLI値は、対応するCSI集合のPMIに対応するPMの特定列(column)に対応する最強の(strongest)レイヤインデックスを意味できる。
- A2.互いに異なるCSI集合に対して一つのLI値が報告され、互いに異なるCSI集合に対して一つのCQIが報告される場合:当該LI報告のために必要なビット数は、全体CSI集合に含まれたRI値のうちの最大の値(例えば、v)と、前記最大のRI値が含まれたCSI集合に対応するリソースを構成するポート数に基づいて決定されてよい。例えば、ceil(log2v)(ceil(x)は、xより小さくない最小の整数)又はmin(2,ceil(log2v))のように決定されてよい。ここで、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、各CSI集合に含まれたRIに基づいて決定されてよい。例えば、前記報告されるLI値は、より大きいRI値を有するCSI集合でと決定される、及び/又は(RIが同一である場合)特定CSI集合(例えば、1番目のCSI集合)と決定されてよい。及び/又は、前記報告されるLI値に対応するCSI集合は、より大きい信号パワーを有する/より大きいSINRを有するCSI集合と決定されてよい。前記報告されるLI値は、対応するCSI集合のPMIに対応するPMの特定列(column)に対応する最強の(strongest)レイヤインデックスを意味できる。
一方、上記の提案で一つのLI値が報告される場合に、多数のCSI集合のうちどのCSI集合に対応して前記LI値が報告されるかを報告するための変数が定義されてよい。例えば、1ビット情報によって2つのCSI集合のうち特定CSI集合が報告されてよい。又は、報告されるLI値は特定CSI集合に対応するように規則が定義されてよい。例えば、報告されるLI値が一つである場合、1番目の(又は、最低の/最高の)CSI集合に対応すると定義されてよい。この時、端末は、前記LI値を基準に各CSI集合において報告されるRI/PMIなどの順序が整列されてよい。例えば、前記LI値に対応するRI/PMIなどを1番目のCSI集合に対応させ、残りCSIを残りCSI集合に対応させて基地局に報告されてよい。
前記報告されるRI/PMIは、相互対が定義されてよく、対をなすRI値に基づいてPMIの報告方法/報告情報量などが決定されてよい。
以下、CSI集合構成のために選択されたリソースセット(RSS)組合せ情報を報告する方法について記述する。
上述の提案方法において、一つのリソースセッティングにおいて1つ以上のリソースで構成されたM個のリソースセットを定義した。提案方法によってM個のRSSのうちN個のRSSが選択されてよく、この時、端末はどのRSS組合せに基づいてCSIを計算/取得/報告したかを基地局に報告しなければならない。
一方、このように選択されたRSSに対する報告を省略するために、基地局はN個のRSSに基づいてN個のCSI集合に対するCSIを計算/取得/報告するように指示/設定するか、或いは固定された規則で定義されてよい。そして、端末は、RSSに関する情報を基地局に報告しなくてよい。
しかしながら、CSI集合の数と同数のRSSが設定された場合であっても、端末がN個のTRPを考慮した多重TRP送信に比べて、特定TRPを考慮した単一(single)TRP送信の性能がより良いと判断できる場合があり得る。例えば、総ランク(rank)数が同一/類似する場合に、多重TRP送信を考慮したCQIに比べて単一TRP送信を考慮したCQIがより高い場合が該当し得る。このようにリソースセッティングに設定された/含まれたRSSの数Mが、報告すべきCSI集合の数Nと同一である場合及びより大きい場合に、どのRSSグループに基づいてCSI集合に対する報告がなされるかを、端末は基地局に報告しなければならない。そのために、端末はN個のCSI集合に対する報告をする時、基準になるN個或いはN個以下のRSSグループに関する情報を基地局に報告できる。このような報告のために下記の方法を適用できる。
- A1:端末は、Mビットで構成されたビットマップ(bitmap)に基づいてN個以下の特定RSSを報告できる。
- A2:Combination(M,N)+Combination(M,N-1)+...+Combination(M,1)個のRSS組合せを指示できるビットフィールドが定義され、端末は、当該ビットフィールドと特定RSS組合せの対応関係に基づいてN個以下の特定RSSが報告できる。
上記の提案によって、報告されるRSSの数がN未満である場合、N-1個のCSI集合を構成するCSI(例えば、CRI/RI/PMI/LI/CQIなど)は特定値と固定されてよい。或いは、前記基地局に報告されるRSSの数に基づいて部分(Part)1/2の情報/サイズが決定されてよい。部分1/2情報は、TS 38.214に定義されており、次のような内容を含む。部分1は、固定されたペイロードサイズを有し、部分2内の情報ビットの数を識別するために用いられる。部分1は、部分2前に全体が送信される必要がある。
上記の提案方式とともに、端末のCSI計算の複雑度及びフィードバックオーバーヘッドを減らすために、L1/L2シグナリング及び/又は固定された規則に基づいてM個のRSSで組合せ可能な全体RSS組合せ候補のうち特定候補に対してのみCSIを計算/取得/報告できるように定義されてよい。このような例示を下表19~表21に示す。
前記表19~表21の例で、M、Nはそれぞれ、3、2が設定された場合を仮定する。表19は、可能な全てのRG組合せに対してCSI計算/取得/報告するように設定された例を示す。一方、表20及び表21は、特定RG組合せを考慮しないように設定した例を示す。表20の場合、単一TRP送信に対するCSI計算/取得/報告をしないように設定された例を示す。表21の場合、RSS #2に対応するTRPが含まれたCSI計算/取得/報告をしないように設定された例を示す。すなわち、表21は、特定RSSに対応するTRPが含まれたCSIを計算/取得/報告しないように設定された例示である(言い換えると、特定RSSに対応するTRPが含まれたCSIのみを計算/取得/報告するように設定されてよい)。基地局は、それぞれの報告セッティング内の特定パラメータを用いて前記動作を端末に設定できる。
前記提案方式に基づいて全体RSS組合せ候補のうち特定候補に対してのみCSIを計算/取得/報告するように設定される場合、前記‘特定候補’に基づいてCSIペイロード(payload)の構成(及び/又は、サイズ)が決定されてよい。例えば、前記表19の例で、全体6つの候補のうち特定RSS組合せを示す3ビットがCSIペイロードに含まれる必要がある。ただし、表20又は表21の例では、全体6つの候補のうち3つの候補に対してのみCSIを計算/取得/報告できるので、3つの候補のうち特定RSS組合せを示す2ビットのみがCSIペイロードに含まれてよい。及び/又は、CSIペイロードのサイズを維持し(すなわち、特定サイズと固定)、特定ペイロードに対して特定値を固定的に報告(例えば、ゼロパディング(zero padding))するように定義されてよい。
及び/又は、前記提案方式に基づいて全体RSS組合せ候補のうち特定候補に対してのみCSIを計算/取得/報告するように設定される場合に、前記‘特定候補’に基づいてCSI報告に必要なCPU(CSI processing unit)の数が決定されてよい。例えば、前記表19の例で、全体6つの候補に対するCSI計算/取得/報告のためのCPU数が考慮される必要がある。ただし、表20又は表21の例では、全体6つの候補のうち3つの候補に対してのみCSIを計算/取得/報告できるので、3つの候補に対するCPU数のみが考慮されるように定義されてよい。
一方、上記の提案方式とともに、L1/L2シグナリング及び/又は固定された規則に基づいてM個のRSSに組合せ可能な全体RSS組合せ候補のうち特定候補に対しては必ずCSIを計算/取得/報告するように定義されてよい。例えば、端末は単一TRP送信と関連したCSIを必ず計算/取得/報告するように定義されてよい。前記表19の例で、端末は単一TRP送信に対するCSIを計算/取得/報告するためにRSS#1/#2/#3内のリソースに基づいてCSIを計算/取得し、単一TRP送信を仮定した時、最も選好される(例えば、最高のSINR/CQI/RI/収率(throughput)など)特定RSS内の特定リソースに基づいて計算/取得したCSIを基地局に報告できる。前記単一TRP送信に対するCSIは、多重TRP送信のためのCSIに関係なく常に報告されてよく、これに加え、多重TRP送信(例えば、NCJT/URLLCなどのために)に対するCSIが共に報告されてよい。すなわち、先の表19の例示では単一TRP用CSIと多重TRP用CSIが常に共に基地局に報告される場合を意味できる。上記のように、多重TRP用CSIに関係なく単一TRP用CSIを端末が常に報告すると、多重TRP送信が特定端末にはより良いとしても、基地局で何らかの理由で多重TRP送信ができない場合、前記特定端末に単一TRPの場合に適合するCSIが分かる。したがって、前記特定端末に適合するスケジューリングができるという長所がある。
及び/又は、前記提案方式に基づいて特定候補に対しては必ずCSIを計算/取得/報告する場合、そして同時に特定候補に対するCSI報告の有無が可変的(選択的)な場合、特定RSS組合せを報告するためのCSIペイロードに、前記報告の有無を示し得る状態(state)が共に定義されてよい。例えば、単一TRP送信と関連したCSIは、必ず計算/取得/報告するように定義/設定され、多重TRP送信と関連したCSIは、端末の選択に基づいて報告するように定義/設定された場合に、多重TRP送信と関連したRSS組合せを報告するためのCSIペイロードに‘未報告’と関連した状態(state)が定義されてよい。前記表19の例で、多重TRP送信と関連したRG組合せは、{#1,#2}、{#1,#3}、{#2,#3}の3つがあるが、これに‘未報告’に対する状態(state)が追加されるによって、総4つの状態に対する2ビットでCSIペイロードが構成されてよい。
及び/又は、前記‘未報告’のための状態に加えて又は代えて、報告/一部報告(例えば、CSI省略実行のための)/未報告と関連した状態が定義されてよい。
リソースセッティング(resource setting)内のリソースセット(resource set)とIM用リソースセッティング(resource setting)に設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係について記述する。
図14(a)を再び参照すると、TS 38.214に定義されているように、報告セッティングに連結されたCM用リソースセッティングのNZP CSI-RSリソースとIM用CSI-IMリソースはCSI計算時にリソース単位で(resource-wise)互いにマップされている。例えば、1番目のNZP CSI-RSリソースは1番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよく、2番目のNZP CSI-RSリソースは2番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよい。
図14(b)を再び参照すると、報告セッティングにIM用NZP CSI-RSリソースが設定される場合、CM用リソースセッティングのNZP CSI-RSリソース及びIM用CSI-IMリソースは一つのみ設定されてよい。そして、CSI計算時にNZP CSI-RSリソースとCSI-IMリソース及びIM用NZP CSI-RSリソースが共に適用されてよい。
一方、上記の提案方法によってリソースセッティング内の多数のリソースセットが設定された場合、CSI計算のためにリソースセッティング内の多数のリソースセット内のリソースとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSリソースの関係に対する定義が必要であり、そのために次のように定義できる。
図24~図26は、本開示の一実施例に係るチャネル測定のためのリソースと干渉測定のためのリソースとのマッピング関係を例示する図である。
- IM用リソースセッティングに設定されたCSI-IMリソースは、各リソースセット(RSS)内のリソースとリソース単位で(resource-wise)互いにマップされてよい。
図24を参照すると、例えば、1番目のRSS内の1番目のNZP CSI-RSリソースは、1番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよく、2番目のRSS内の1番目のNZP CSI-RSリソースの場合にも1番目のCSI-IMリソースとCSI計算時に共に適用されてよい。
又は、図25を参照すると、CSI-IMリソースは、特定RSS(例えば、図25のRSS #2)内の特定リソースとリソース単位で(resource-wise)互いにマップされてよい。前記特定RSS以外のRSS(例えば、図25のRSS #1)に含まれたリソースのうち前記CSI-IMリソースとマップされるリソース(例えば、図25のRSS #1のリソース#1)は、前記特定リソースに対するCSI計算時にRSS間のIMのために仮定するリソース(例えば、図25のCSI-IMリソースのうちリソース#1)がマップされてよい。
- IM用リソースセッティングにNZP CSI-RSリソースが設定される場合、リソースセット内のリソースは一つのみ設定されてよく、CSI計算時に、各リソースセット内のNZP CSI-RSリソースとCSI-IMリソース及びIM用NZP CSI-RSリソースが共に適用されてよい。例えば、図26を参照すると、CSI計算時に、RSS #1のリソース#1、CSI-IMリソース#1、IM用NZP CSI-RSリソース#1が共に適用されてよい。
以下、互いに異なるQCL-タイプD(QCL-typeD)参照リソース(reference resource)設定方法について記述する。
上述した提案方法は、互いに異なるRSSに含まれたリソースがQCL-typeDが設定されていないか、リソース単位で(resource-wise)同一のQCL-typeDが設定されたことを仮定できる。これは、前記‘リソースセッティング内のリソースセットとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係’で記述したように、各RSS内のリソースとマップされるIM用CSI-IMリソース及びNZP CSI-RSリソースにも同一に適用されてよい。
一方、FR1よりも高い周波数帯域を考慮して、互いに異なるQCL-TypeD RSが設定される場合を支援可能でなければならない。例えば、端末が多数のパネルを装着し、多数の受信ビームを用いて同時に信号を受信できる場合、端末は、多数のQCL-TypeD RSが設定されたPDSCHを受信することができる。この場合、多重TRP送信を考慮したCSIを取得/報告するために、互いに異なるRSSに含まれたリソースに互いに異なるQCL-typeD RSが設定される必要がある。そのために、端末は、関連したUE能力(capability)を基地局に報告できる。前記UE能力は、端末が互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(spatial domain receive filter)で同時に信号を受信できることを意味する能力であってよい。基地局は、前記UE能力に基づいて、当該端末に対して多重TRP送信を考慮したCSI計算のために、互いに異なるRSSに対して対応するリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSを設定できる。端末は、互いに異なるRSSに対して対応するリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSが設定された場合、互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(spatial domain receive filter)で(すなわち、多数のパネルを介して)前記リソースを受信することができる。これは、前記‘リソースセッティング内のリソースセットとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係’で述べた各RSS内のリソースとマップされるIM用CSI-IMリソース及びNZP CSI-RSリソースにも同一に適用されてよい。また、前記互いに異なるRSSに対して対応するリソースは、互いに異なるQCL-TypeD RSが設定されるが、同一のOFDMシンボルで送信されるように定義されてよい。また、前記互いに異なるRSSに対して対応するリソースは互いに異なるRSS間に1:1対応関係を有することができる。
図27は、本開示の一実施例に係る多重の互いに異なるQCLタイプD参照リソースが設定されたCSI-RSを受信する動作を例示する。
互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(spatial domain receive filter)で(すなわち、多数のパネルを介して)前記CSI-RSを受信する動作は、下記の式16のように示すことができる。
式16で、y2×1は受信信号のベクトルを意味し、n2×1は雑音のベクトルを意味できる。x1はTRP1のCSI-RSポートの送信信号、x2はTRP2のCSI-RSポートの送信信号を意味できる。hi,p,jは、i番目のTRPのCSI-RSポートと端末のp番目のパネルのj番目の受信ポート間のチャネル係数を意味できる。上述した例示のように、パネル(panel)1とパネル(panel)2の受信ビームは、互いに異なってよい。これは、多重TRP送信を考慮したCSI計算時に考慮される互いに異なる(CM用)CSI-RSリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSが設定されることと解釈されてよい。すなわち、TRP1に対応するRSS#1に含まれたリソース#aのQCL-TypeD RSがAに設定され、TRP2に対応するRSS#2に含まれたリソース#bのQCL-TypeD RSがBに設定されると仮定する。そして、2つのリソースが互いに異なるCSI集合にそれぞれ対応する状況を仮定する。この場合、端末は、互いに異なる受信ビームを介して特定リソースで同時にCSI-RSを受信することができる。そして、端末はリソース#aで送信されるCSI-RSを用いてh1,1,1+h1,2,1及びh1,1,2+h1,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定でき、リソース#bで送信されるCSI-RSを用いてh2,1,1+h2,2,1及びh2,1,2+h2,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定できる。
先の式16は、端末が互いに異なるパネルの受信アンテナポート(antenna poer)を区分しない場合を仮定している。一方、端末が互いに異なるパネルの受信アンテナポートを区分して信号を受信することも可能である。下記の式17は、端末が互いに異なるパネルの受信アンテナポートを区分して信号を受信する場合に対する例を示す。
上述した例示のように、TRP1に対応するRSS#1に含まれたリソース#aのQCL-TypeD RSがAに設定され、TRP2に対応するRSS#2に含まれたリソース#bのQCL-TypeD RSがBに設定されると仮定する。そして、2つのリソースが互いに異なるCSI集合にそれぞれ対応する状況を仮定する。この場合、端末は、互いに異なる受信ビームを介して特定リソースで同時にCSI-RSを受信することができる。そして、端末は、リソース#aで送信されるCSI-RSを用いてh1,1,1、h1,2,1、h1,1,2及びh1,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定でき、リソース#bで送信されるCSI-RSを用いてh2,1,1、h2,2,1、h2,1,2、h2,2,2を端末の各受信ポートの受信信号から推定できる。
上記の方式を適用するために、(前記UE能力に基づいて)CSI-RSリソースに互いに異なる多数のQCL-TypeD RSが設定されてよい。端末は、CSI-RSリソースに互いに異なるQCL-TypeD RSが設定された場合、互いに異なるQCL-TypeD RSに基づく多数の受信フィルター(すなわち、空間ドメイン受信フィルター(spatial domain receive filter))で前記リソースを受信することができる。ここで、当該端末に対して多重TRP送信を考慮したCSI計算のために、互いに異なるRSSに対して対応するリソースに設定された多数のQCL-TypeD RSが互いに同一なように定義されてよい。例えば、TRP1に対応するRSS#1に含まれたリソース#aのQCL-TypeD RSがA及びBに設定される場合、TRP2に対応するRSS#2に含まれたリソース#bのQCL-TypeD RSがA及びBに設定されてよい。このような方法は、前記‘リソースセッティング内のリソースセットとIM用リソースセッティングに設定されたCSI-IM/NZP CSI-RSの関係’で述べた各RSS内のリソースとマップされるIM用CSI-IMリソース及びNZP CSI-RSリソースにも同一に適用されてよい。
以下、多重TRP送信のためのCSIを考慮したCSIプロセシング単位(processing unit)について記述する。
TS 38.214には、端末が同時に計算できるCSIの数を意味するCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)を定義しており、報告セッティングに設定された報告量(例えば、パラメータreportQuantity)にしたがって、占めるCPU数を異なるように定義している。下表22には、標準に定義されたCPUに対する説明の一部を示す。
表22の定義とともに多重TRP送信を考慮したCSIが導入される場合、既存動作に比して端末の複雑度が増加することがあり、よって、これを反映するための新しいCPU定義が導入されてよい。表23は現在標準において上位層パラメータreportQuantityによって定義されるCPU数に基づいて、多重TRP送信のためのCSI計算時に必要なCPU数を定義する方法を例示する。すなわち、先の標準の説明においてOCPUに該当し得る。
下表14で、A1-1、A1-2、A2-1、A2-2、A3-1、A3-2、B1、B2の組合せによって様々なオプションが提案されるが、必ずしも全てのオプションが利用さないわけではない。そのう、いずれか一つの組合せによるオプションのみが用いられてもよく、2個以上の組合せによるオプションが特定条件などによって選択的に利用されてもよい。
説明の便宜のために、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、MTRP CSIと命名できる。そして‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、CSI-ReportConfigのreportQuantityによって端末に設定されてよい。‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、(ジョイント(joint))cri/RI/PMI/CQI/LI/RSRP/SINRなどを含む値と定義されてよい。及び/又は、‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、ビーム(beam)/RS対情報が設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、リソースセット内で多数のリソースグループが設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、リソースセッティング内で多数のリソースセットが設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、多数のCSI集合が報告されるように設定された場合を意味する/含むことができる。上記のMTRP CSIと反対になるCSIをSTRP CSI(すなわち、単一TRP CSI)と命名でき、これは既存に定義されたCSIを意味できる。
表23で、Nsはそれぞれ、(多重TRP送信を考慮したCSIフィードバックのための)一つの報告セッティング(或いは、トリガー状態)対応するRSS(resource set)の数を意味する。KSは、一つのリソースセットに含まれた全体リソースの数を意味する。C(M,2)は、全体RSS(例えば、M個のRSS)に対して2個のRSSを選択する組合せの数を示す。ここで、2は単なる例示であり、これに限定されず、Nに一般化されてよい。Ks
’は、一つのRSSに含まれたリソースの数を示す。表23では便宜上、全てのRSSに対してRSS内のリソースの数が Ks
’と、同一であるとしたが、個数が互いに異なるように定義される場合も考慮されてよい。
以下、表23を参照して各ケースについて記述する。
A1-1:互いに異なるRSSに対する可能な全てのCRI組合せを計算し、この時、各RSSのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RSS組合せ内の各CRI組合せを計算し、各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A1-2:互いに異なるRSSに対する特定CRI組合せ(例えば、1:1対応関係を有する組合せ、1番目-1番目、2番目-2番目、...)を計算し、この時、各RSSのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RSS組合せ内の各CRI組合せ(CRI組合せが特定規則に基づいて限定される)を計算し、各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A2-1:互いに異なるRSSに対する可能な全てのCRI組合せを計算するが、互いに異なるRSS組合せに対する特定CRI組合せを選択した後に(例えば、選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、互いに異なるRSS組合せに対して各RSSの選択されたリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RSS組合せ内の選択されたCRI組合せ(例えば、単一TRP CSIによって)に対して各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A2-2:互いに異なるRSSに対する特定CRI組合せ(例えば、1:1対応関係を有する組合せ、1番目-1番目、2番目-2番目、...)を計算するが、互いに異なるRSS組合せに対する特定CRI組合せを選択した後に(例えば、選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、互いに異なるRSS組合せに対して各RSSの選択されたリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、各RSS組合せ内の選択されたCRI組合せ(CRI組合せが特定規則に基づいて限定される)(例えば、単一TRP CSIによって)に対して各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A3-1:互いに異なるRSSに対する可能な全てのCRI組合せを計算するが、全てのRSSに対する特定CRI組合せを選択した後に(例えば、選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、各RSSのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、選択されたCRI組合せに基づいて選択された特定RSS組合せに対して各RSS内の各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
A3-2:互いに異なるRSSに対する特定CRI組合せ(例えば、1:1対応関係を有する組合せ、1番目-1番目、2番目-2番目、...)を計算するが、全てのRSSに対する特定CRI組合せを選択した後に(例えば、選択のために単一TRPを仮定したCSIを利用できる)、各RSSのリソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合(及び/又は、選択されたCRI組合せ(CRI組合せが特定規則に基づいて限定される)(例えば、単一TRP CSIによって)に基づいて選択された特定RSS組合せに対して各RSS内の各リソースにおいて独立にRI/PMIなどを変えながら演算する場合)
B1:単一TRP送信に対する仮設(hypothesis)を考慮する場合
B2:単一TRP送信に対する仮設(hypothesis)を考慮しない場合
上記の提案では説明の便宜のために、それぞれのケース(例えば、A1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2)を区分したが、特定CPU数が前記ケースに制限されることなく適用可能である。
上記の提案方法とともに、及び/又は既存のCPU定義とともに、及び/又は下記の提案方法が単独で考慮されてよい。
- M-TRPのCSIを同時に計算する場合、CPU占有(occupancy)をM-CPUと仮定する。上記の‘M-CPU’とは、上記で提案したA1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2の方法を意味できる。
- ランクの和が特定値以上(例えば、4)である場合、CPU占有(occupancy)を2と仮定する。これは、上記で提案したA1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2の方法に比して2倍の値と定義される、及び/又は既存のCPU定義に比して2倍の値と定義されることを意味できる。(これは下記の提案でも同一に適用されてよい。)
- CSIポートと設定された帯域幅(BW:bandwidth)のサイズ或いはサブバンド(SB:sub-band)サイズが特定数以上である場合、CPU占有(occupancy)を2と仮定する。これは、上記で提案したA1-1/A1-2/A2-1/A2-2/A3-1/A3-2/B1/B2の方法に比して2倍の値と定義される、及び/又は既存のCPU定義に比して2倍の値と定義されることを意味できる。
- BM報告時にCPU占有(occupancy)をTRP数と仮定する。上記で‘BM報告(report)’とは、CSI-ReportConfigのreportQuantityがcri-RSRP/ssb-Index-RSRP/cri-SINR/ssb-Index-SINRなどを含む値に設定された場合を意味できる。上記で‘TRP数’とは、リソースセッティング内のリソースセットの数に対応し得る。又は、各TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に関する情報(例えば、インデックス、識別子(ID))によって区分されてよく、前記‘TRP数’は、CORESETグループ(pool)の数/CORESETグループIDの数/CORESETプールインデックスの数に対応し得る。
N CPU計算時に、CM用リソース数に比べてCRI候補値の個数がより多い場合を、mTRP(すなわち、多重TRP)CSIフィードバックのためのCSI報告として端末は認識できる。
以下、CSI報告のための優先順位規則について記述する。
TS 38.214は、CSIフィードバックのためのチャネル/リソースが重複/衝突する場合にどのCSIをフィードバックするかに対して決定するために、CSI報告のための優先順位規則(priority rule)を定義している。下表24に、標準に定義された優先順位規則に対する説明の一部を例示する。
上記の定義とともに多重TRP送信を考慮したCSIが導入される場合、既存に定義されたCSIに比して多い情報を含むことがあり、これを反映して新しい優先順位規則(priority rule)が定義されてよい。下記に、新しく定義可能な優先順位規則に対する提案方法と現在標準に定義された優先順位規則に基づいて提案方法を適用する例示を示す。
前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、MTRP CSIと命名でき、CSI-ReportConfigのreportQuantityによって端末に設定されてよい。また、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、(ジョイント(joint))cri/RI/PMI/CQI/LI/RSRP/SINRなどを含む値と定義されてよい。及び/又は、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、ビーム(beam)/RS対情報が設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、リソースセッティング内で多数の(CM用)リソースセットが設定された場合を意味する/含むことができる。及び/又は、前記‘多重TRP送信を考慮したCSI’は、多数のCSI集合が報告されるように設定された場合を意味する/含むことができる。上記のMTRP CSIと反対になるCSIをSTRP CSI(すなわち、単一(sigle)TRP CSI)と命名でき、これは既存に定義されたCSIを意味できる。
A1.MTRP CSIをSTRP CSIに比してより高い優先順位と定義できる。上記でより高い優先順位とは、CSIフィードバックのためのチャネル/リソースが重複/衝突する場合に、優先して送信できるということを意味できる。また、BM(beam management)用CSI(例えば、L1-RSRP/L1-SINRのための)は、MTRP CSI/STRP CSIに関係なく最高の優先順位と定義されてよい。例えば、優先順位は、BM用CSI(MTRP/STRP CSIのための)>(non-BM用)MTRP CSI>(non-BM用)STRP CSIの順序と定義されてよい。BM用CSIを最高の優先順位と定義する理由は、基地局と端末間にBMに失敗する場合、信号品質低下によって通信が不可能なことがあるためである。したがって、BM用CSIを最高の優先順位と定義してBMを円滑に行うことができる。一方、MTRP CSIをSTRP CSIに比して高い優先順位と定義すべき理由は、次の通りである。MTRP CSIを計算するために、基地局は端末に互いに異なるTRPに対応するCSI-RSを送信しなければならない。また、端末は、当該RSを用いて(ジョイント(joint))CSIを計算しなければならず、STRP CSIに比してより多い複雑度/バッテリーが必要なことがある。したがって、多いリソースと端末の複雑度に基づいて生成したCSIであるので、これを優先して送信することが好ましいだろう。また、(ジョイント(joint))CSI自体に互いに異なるTRPに対応するチャネル情報が既に含まれたものとも見なし得るので、MTRP CSIを基地局に報告することにより、それぞれのTRPに対応するSTRP CSIを報告する効果を得ることができる。
下表25は、前記提案方法を現在標準に適用した例を示す。具体的に、PriiCSI(y,k,c,s)を下記のように示すことができ、k=1である場合(例えば、(non-BM用)MTRP CSI)とk=2である場合(例えば、(non-BM用)STRP CSI)、すなわち、MTRP CSI/STRP CSIの優先順位(priority)に基づいてk値が設定されてよい。例えば、各CSIの優先順位とk値とが反比例し得る。言い換えると、優先順位が高いほど、CSIと関連した(に対する)k値は小さくてよい。
A2.MTRP CSI及びSTRP CSIに対してそれぞれBM用CSIが定義されてよい。そして、BM用CSIをnon-BM用CSIに比してより高い優先順位と定義でき、MTRP CSIをSTRP CSIに比してより高い優先順位と定義できる。このような場合、優先順位は、BM用MTRP CSI>BM用STRP CSI>non-BM用MTRP CSI>non-BM用STRP CSIの順序と定義されてよい。理由及び効果は、前記A1に述べた通りである。BM用CSIに対してもMTRP CSIとSTRP CSIとに区分することによって、MTRP CSIに対して優先順位をより高く与えることができるという長所がある。下表26は、前記提案方法を現在標準に適用した例を示す。具体的に、PriiCSI(y,k,c,s)を下記のように示すことができ、k=0である場合(例えば、BM用MTRP CSI)、k=1である場合(例えば、BM用STRP CSI)、k=2である場合(例えば、non-BM用MTRP CSI)、k=3である場合(例えば、non-BM用STRP CSI)に対して、下記のように記述されてよい。すなわち、MTRP/STRPの有無及びCSIのコンテンツ(例えば、BM用CSIか/その他CSIか)に基づいて決定された優先順位に基づいてk値が設定されてよい。例えば、各CSIの優先順位(priority)とk値とが反比例し得る。言い換えると、優先順位が高いほど、CSIと関連した(に対する)k値は小さくてよい
表26は、現在標準に定義された優先順位規則に基づいて本開示の提案方法を適用した例示を示す。
一方、上記の表25又は表26の例示は、提案方法を適用するための一例示に該当し、これは提案方法を適用するための唯一の例として制限されない。したがって、提案方法に基づいて標準に適用できる他の例も可能である。例えば、MTRP CSIなのかSTRP CSIなのか/CSIのコンテンツ(例えば、cri/RI/PMI/CQI/LI/RSRP/SINR)/CSIと関連したMTRPの数などに基づいて優先順位が決定されてよい。
一方、前記提案した優先順位規則に対してMTRP CSIがSTRP CSIよりも高い優先順位を有すると仮定したが、本開示の技術的範囲がこれに制限されるものではない。STRP CSIをMTRP CSIに比して高い優先順位を有するように定義することも可能である。STRP CSIがMTRP CSIに比して単一TRP観点でより正確な値を有し得ることから、STRP CSIが選好される環境があり得る。したがって、このような場合のために、STRP CSIをMTRP CSIに比して高い優先順位を有するように定義されてよい。この場合、例えば、上述したA1の優先順位例はBM用CSI(MTRP/STRP CSIのための)>(non-BM用)STRP CSI>(non-BM用)MTRP CSIの順序と定義されてよい。例えば、上述したA2の優先順位例は、BM用STRP CSI>BM用MTRP CSI>non-BM用STRP CSI>non-BM用MTRP CSIの順序と定義されてよい。
例えば、上述した優先順位規則は、基地局(又はTRP)と端末間にあらかじめ定義されてもよく、又は基地局(又はTRP)が端末に上述の優先順位規則関連設定を指示してもよい。
上記の提案方法を記述しながらCSI集合を定義し、説明の便宜のために明示的にCSI集合を区分したが、CSI報告時に明示的にそれぞれのCSI集合が区分されなくてもよい。互いに異なるCSI集合を構成できる報告値(又は、相互マッピング関係を持って対で定義された報告値(例えば、RI1-PMI1-...,RI2-PMI2-...,など)が一つの報告セッティングに対応して共に報告される動作などが定義されてよい。
上述した提案1、提案2などで述べた実施例は独立に適用されてもよく、或いは多数の実施例の組合せで共に適用されてもよい。
上記の提案1、提案2などで述べた提案方法及び実施例は、互いに異なるTRPをリソース単位で区分できる、或いはリソースセット単位で区分できることを仮定した。一方、リソースセッティング単位でTRPを区分することも可能である。このような場合、提案1においてTRP単位を意味できる単一リソースセット内のリソースグループ単位で定義した提案方法を、リソースセッティング単位で拡張して適用することが可能である。また、提案2においてTRP単位を意味できる単一リソースセッティング内のリソースセット単位で定義した提案方法を、リソースセッティング単位で拡張して適用することが可能である。
以下、多重TRP送信を考慮したSINR計算方法について記述する。
先の図8の例示に基づいて、多重TRP送信を考慮した時、端末の受信信号は上述の式3の通りである。
前記端末の受信信号に対して、H1
Nrx×N1,tx、H2
Nrx×N2,tx、H1,intf
Nrx×N1,intf、H2,intf
Nrx×N2,intfはそれぞれ、TRP1からのCM用NZP CSI-RS、TRP2からのCM用NZP CSI-RS、TRP1からのIM用NZP CSI-RS、TRP2からのIM用NZP CSI-RS、IM用CSI-IMを用いて端末が推定値を生成できる。前記各チャネルに対する推定値は、下記の式18のように定義できる。
前記チャネルの推定値及び端末が選択した2つのPMIに基づいて多重TRP送信(例えば、NCJTのための)を考慮したSINRは、下記の式19のように定義できる。式19でトレース(trace)は、行列の対角要素(diagonal element)の合計、和(sum)は行列の全ての要素(element)のサイズの合計を意味できる。
以下、多重TRPビーム報告向上と関連した提案を記述する。
本開示で提案する方法において、DL MTRP-URLLCとは、同一のデータ/DCIを多重(Multiple)TRPが、異なったレイヤ/時間/周波数(layer/time/frequency)リソースを用いて送信することを意味する。例えば、TRP1はリソース1で同一のデータ/DCIを送信し、TRP2はリソース2で同一のデータ/DCIを送信する。DL MTRP-URLLC送信方式が設定されたUEは、異なったレイヤ/時間/周波数リソースを用いて同一のデータ/DCIを受信する。この時、UEは、同一のデータ/DCIを受信するレイヤ/時間/周波数リソースでどのQCL RS/タイプ(すなわち、DL TCI状態(state))を使用すべきかが基地局から指示される。例えば、同一のデータ/DCIがリソース1とリソース2で受信される場合、リソース1で使用するDL TCI状態とリソース2で使用するDL TCI状態が指示される。UEは、同一のデータ/DCIをリソース1とリソース2で受信するので、高い信頼度(reliability)が達成できる。このようなDL MTRP URLLCは、PDSCH/PDCCHを対象に適用されてよい。
逆に、UL MTRP-URLLCとは、同一のデータ/UCIを多重TRPが異なったレイヤ/時間/周波数リソースを用いてあるUEから受信することを意味する。例えばTRP1は、リソース1で同一のデータ/DCIをUEから受信し、TRP2は、リソース2で同一のデータ/DCIをUEから受信した後、TRP間の連結されたバックホールリンク(Backhaul link)を介して受信データ/DCIを共有する。UL MTRP-URLLC送信方式が設定されたUEは、異なったレイヤ/時間/周波数リソースを用いて同一のデータ/UCIを送信する。この時、UEは、同一のデータ/UCIを送信するレイヤ/時間/周波数リソースでどのTxビーム(beam)及びどのTxパワー(power)(すなわち、UL TCI状態)を使用すべきかが基地局から指示される。例えば、同一のデータ/UCIがリソース1とリソース2で送信される場合、リソース1で使用するUL TCI状態とリソース2で使用するUL TCI状態が指示される。このようなUL MTRP URLLCは、PUSCH/PUCCHを対象に適用されてよい。
また、本開示で提案する方法において、ある周波数/時間/空間リソースに対してデータ/DCI/UCI受信時に特定TCI状態(又はTCI)を使用(/マッピング)するという意味は、DLの場合、その周波数/時間/空間リソースで当該TCI状態によって指示されたQCLタイプ及びQCL RSを用いてDMRSからチャネルを推定し、推定されたチャネルでデータ/DCIを受信/復調するということを意味できる。ULの場合、その周波数/時間/空間リソースで当該TCI状態によって指示された送信ビーム及び/又は送信パワーを用いてDMRS及びデータ/UCIを送信/変調するということを意味できる。
前記UL TCI状態は、UEの送信ビーム又は送信パワー情報を含んでおり、TCI状態の代わりに空間関係情報(Spatial relation info)などが他のパラメータ(parameter)によってUEに設定されてよい。UL TCI状態は、ULグラント(grant)DCIに直接指示されてよく、又はULグラントDCIのSRI(SRS resource indicator)フィールドで指示されたSRSリソースの空間関係情報(Spatial relation info)を意味できる。又は、ULグラントDCIのSRIフィールドで指示された値に連結された開ループ(OL:open loop)Txパワー制御パラメータ(power control parameter)(j:開ループパラメータPo及びα(セル当たり最大で32個のパラメータ値セット)のためのインデックス、q_d:経路損失(PL:path loss)測定(セル当たり最大で4個の測定)のためのDL RSリソースのインデックス、l:閉ループ(closed loop)パワー制御プロセス(セル当たり最大で2個のプロセス)インデックス)を意味できる。
一方、MTRP-eMBBは、異なったデータを多重TRPが異なったレイヤ/時間/周波数を用いて送信することを意味し、MTRP-eMBB送信方式が設定されたUEは、DCIで複数TCI状態が指示され、各TCI状態のQCL RSを用いて受信したデータは、互いに異なるデータであると仮定する。
また、MTRP URLLC送信/受信なのかMTRP eMBB送信/受信なのかは、MTRP-URLLC用RNTIとMTRP-eMBB用RNTIを別個に区分して用いることによってUEが把握できる。すなわち、URLLC用RNTIを用いてDCIのCRCマスクされた(masking)場合、URLLC送信と把握し、eMBB用RNTIを用いてDCIのCRCマスクされた場合、eMBB送信と把握する。又は、他の新しいシグナリングによって基地局がUEにMTRP URLLC送信/受信を設定するか、MTRP eMBB送信/受信を設定できる。
本開示は、説明の便宜のために、2つのTRP間の協調送信/受信を仮定して提案方式を適用したが、3つ以上の多重TRP環境でも拡張適用可能であり、多重パネル環境でも拡張適用可能である。互いに異なるTRPはUEに互いに異なるTCI状態と認識されてよく、UEがTCI状態1を用いてデータ/DCI/UCIを受信/送信したことは、TRP1から/にデータ/DCI/UCIを受信/送信したことを意味する。
本開示の提案は、MTRPがPDCCHを協調送信(同一PDCCHを反復送信するか、分けて送信する)する状況で活用されてよく、一部の提案は、MTRPがPDSCHを協調送信するか或いはPUSCH/PUCCHを協調受信する状況にも活用されてよい。
また、本開示において、複数基地局(すなわち、MTRP)が同一PDCCHを反復送信するという意味は、同一DCIを多数のPDCCH候補で送信することを意味でき、複数基地局が同一DCIを反復送信するという意味と同一である。同一DCIとは、DCIフォーマット/サイズ/ペイロード(format/size/payload)が同一である2つのDCIを意味できる。又は、2つのDCIのペイロードが異なってもスケジューリング結果が同一である場合、同一DCIということができる。例えば、DCIのTDRA(time domain resource allocation)フィールドは、DCIの受信時点を基準にデータのスロット/シンボル位置及びA/N(ACK/NACK)のスロット/シンボル(slot/symbol)位置を相対的に決定するが、n時点に受信されたDCIとn+1時点に受信されたDCIが、同一のスケジューリング結果をUEに知らせると、2つのDCIのTDRAフィールドは変わり、結果的にDCI ペイロードが異ならざるを得ない。反復回数Rは、基地局がUEに直接指示するか、相互に約束してよい。又は、2つのDCIのペイロードが異なり、スケジューリング結果が同一でなくても、あるDCIのスケジューリング結果が他のDCIのスケジューリング結果のサブセット(subset)である場合、同一のDCIといえよう。例えば、同一データがTDMされてN回反復送信される場合、1番目のデータ前に受信したDCI1は、N回データ反復を指示し、1番目のデータ後且つ2番目のデータ前に受信したDCI2は、N-1回データ反復を指示する。DCI2のスケジューリングデータは、DCI1のスケジューリングデータのサブセットとなり、2つのDCIはいずれも同一のデータに対するスケジューリングであるので、この場合も同一のDCIといえよう。
また、本開示において、複数基地局(すなわち、MTRP)が同一のPDCCHを分けて送信するという意味は、一つのDCIを一つのPDCCH候補(candidate)でし送信するものの、そのPDCCH候補が定義された一部のリソースをTRP1が送信し、残りリソースをTRP2が送信する。
また、本開示において、UEが、複数基地局(すなわち、MTRP)が受信するように同一のPUSCHを反復送信するという意味は、同一のデータを多数のPUSCHを介して送信することを意味でき、各PUSCHは、互いに異なるTRPのULチャネル(channel)に最適化して送信されてよい。例えば、UEが同一のデータをPUSCH1と2で反復送信し、PUSCH1はTRP1のためのUL TCI状態1を用いて送信し、プリコーダ(precoder)/MCSなどのリンク適応(link adaptation)も、TRP1のチャネルに最適化された値をスケジュールされて送信する。PUSCH2は、TRP2のためのUL TCI状態2を用いて送信し、プリコーダ/MCSなどのリンク適応も、TRP2のチャネルに最適化された値をスケジュールされて送信する。この時、反復送信されるPUSCH1と2は、互いに異なる時間に送信されてTDM(time division multiplexing)されるか、FDM(frequency division multiplexing)、SDM(spatial division multiplexing)されてよい。
また、本開示において、UEが、複数基地局(すなわち、MTRP)が受信するように同一のPUSCHを分けて送信するという意味は、一つのデータを一つのPUSCHを介して送信するものの、そのPUSCHに割り当てられたリソースを分けて互いに異なるTRPのULチャネルに最適化して送信することを意味できる。例えば、UEが同一のデータを10シンボルPUSCHで送信し、先頭5シンボルは、TRP1のためのUL TCI状態1を用いて送信し、プリコーダ/MCSなどのリンク適応も、TRP1のチャネルに最適化された値をスケジュールされて送信する。残り5シンボルは、TRP2のためのUL TCI状態2を用いて送信し、プリコーダ/MCSなどのリンク適応も、TRP2のチャネルに最適化された値をスケジュールされて送信する。前記例では、一つのPUSCHを時間リソースに分けて、TRP1に向く送信とTRP2に向く送信をTDMしたが、その他にもFDM/SDM方式で送信されてもよい。
PUSCH送信と類似に、PUCCHもUEが、複数基地局(すなわち、MTRP)が受信するように同一PUCCHを反復送信するか、同一PUCCHを分けて送信できる。
本開示の提案は、PUSCH/PUCCH/PDSCH/PDCCHなどの様々なチャネルに拡張して適用可能である。
MTRP PDSCHを受信するために、UEは、同時に2つのビームを受信できる2個の受信パネル(2 Rx panel)を有することができる。例えば、UEは、パネル/ビーム1を用いて、TRP1から送信されるデータ1を受信し、同時にパネル/ビーム2を用いて、TRP2から送信されるデータ2を受信する。この時、パネル1で受信されるTRP1のビームは受信強度が大きく、TRP2のビームは受信強度が小さい場合には、データ1を効果的に受信することができ、パネル2で受信なるTRP2のビームは受信強度が大きく、TRP1のビームは受信強度が小さい場合には、データ2を効果的に受信することができる。
UEは、TRP1の候補ビーム(candidate beams)とTRP2の候補ビームに対する受信強度情報を基地局に報告し(これを、ビーム報告(beam reporting)と命名する。)、基地局は、それに基づいてTRP1のビームとTRP2のビームを選択してMTRP PDSCH送信を行う。例えば、TRP1が送信可能なビーム候補(beam candidate)(すなわち、TRP1の送信BM(beam management)-RS)がNZP CSIRS 1、2(それぞれ1ポート)であり、TRP2が送信可能なビーム候補(すなわち、TRP2の送信BM(beam management)-RS)がNZP CSIRS 3、4(それぞれ1ポート)である場合、NZP CSIRS 1、2に相応するTRP1の2つのビーム候補とNZP CSIRS 3、4に相応するTRP2の2つのビーム候補のうちどの組合せがMTRP PDSCH送信に効果的であるかを、基地局が決定できる。そのために、UEは、NZP CSIRS 1、2、3、4を用いたL1-SINRビーム報告を行うことができる。
基地局がTRP1のビーム(beam)とTRP2のビームを効果的に設定できるように、UEは次のようにビーム報告(beam reporting)を行うことができる。
UEに設定されたL1 SINRビームフォーミングは、下記のように設定されてよい。ビーム候補(beam candidate)(例えば、BM(beam management)-RS、NZP CSIRS)に対する全ての(CMR(channel measurement resource)、IMR(interference measurement resource ))対(pair)の組合せが設定されてよい。説明の便宜のために、NZP CSIRS 1/2/3/4がMTRP送信のためのビーム候補である場合を仮定する。ただし、このような仮定が本開示の技術的範囲を制限するものではない。
(CMR,IMR)={(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 4),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 4),(NZP CSIRS 3,NZP CSIRS 1),(NZP CSIRS 3,NZP CSIRS 2),(NZP CSIRS 4,NZP CSIRS 1),(NZP CSIRS 4,NZP CSIRS 2)}
UEは、前記8個の(CMR,IMR)対に対してL1 SINR報告するように設定され、UEは、各CMR、IMR対に相応する8個のL1 SINR値を報告する。L1 SINR値が報告された基地局は、argmaxij(L1-SINRij+L1-SINRji)でpair i,jを探す。このとき、L1-SINRijは、(CMR,IMR)=(NZP CSIRSi,NZP CSIRSj)と測定されたSINRを意味する。又は、argmaxij(tput(L1-SINRij)+tput(L1-SINRji))でi,jを探すことができる。tput(L1-SINR)は、L1-SINRに対する送信可能な収率(throughput)を意味し、例えばlog(1+L1-SINR)を意味できる。又は、前記式で、L1-SINR又はtputの単純和でi,jを探したが、その他にもL1-SINRijとL1-SINRjiの最小値を最大化するi,jを探すことができる。また、tput(L1-SINRij)とtput(L1-SINRji)の最小値を最大化するi,jを探すことができる。この方式は、ビーム報告オーバーヘッドが大きいという短所がある。
以下、説明において説明の便宜のためにNZP CSIRS 1/2/3/4がMTRP送信のためのビーム候補(例えば、BM-RS、NZP CSIRS)である場合を仮定する。ただし、このような仮定が本発明の技術的範囲を制限するものではない。
<方式1>
UEに設定されたL1 SINRビームフォーミングは、下記のように設定されてよい。ビーム候補(例えば、BM-RS、NZP CSIRS)のうち、特定TRPに対するNZP CSIRSをCMRと設定し、他のTRPに対するNZP CSIRSをIMRと設定して、(CMR,IMR)対が設定されてよい。下の例示は、TRP1に対するNZP CSIRS(例えば、NZP CSIRS 1/2)がCMRと設定され、TRP2に対するNZP CSIRS(例えば、NZP CSIRS 3/4)がIMRと設定された一例である。
(CMR,IMR)={(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 4),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 4)}
UEは、前記(NZP CSIRSi,NZP CSIRSj)に対してNZP CSIRSi(すなわち、CMR)の受信ビーム(すなわち、QCLタイプD)をCMRとIMRに適用してL1-SINRijを計算できる。そして、さらにNZP CSIRSj(すなわち、IMR)の受信ビーム/パネル(すなわち、QCLタイプD)をCMRとIMRに適用してL1-SINRij
’を求める。その結果、L1-SINRij
’は、TRP2からデータを受ける時に用いる受信ビーム/パネル(beam/panel)を用いてTRP1のデータを受信する時のSINR値を意味する。すなわち、L1-SINRij
’値が小さいほど、TRP2からデータを受ける時に受信SINRが大きいということを意味し、L1-SINRij値が大きいほど、TRP1からデータを受ける時に受信SINRが大きいということを意味する。
UEは、既存と同一に、最適の(best)N L1-SINRを報告(best N L1-SINRは、最大値のN個のL1-SINRを意味し、それに相応するi,j対をCRIで報告し、L1-SINR値を報告する。)する。そして、UEはさらに、最低の(worst)N L1-SINR’(すなわち、最も小さい値のN個のL1-SINR’)を報告する。最適のN L1-SINRijは、TP1のデータをTP1方向のRxビームで受信する時に最も良いビーム対i,jを順に知らせ、最低の(worst)N L1-SINR_ij
’は、TP1のデータをTP2方向Rxビームで受信する時に最も悪いビーム対i,jを順に知らせる。又は、最低の(worst)N L1-SINRij
’に該当するi,j対のみを知らせ、L1-SINRij
’値は報告しないことにより、ULリソースを節約することができる。
(L1-SINRij
’)-1は、L1-SINRjiと同一である。したがって、最低の(worst)N L1-SINRij
’の代わりに最良の(best)N(L1-SINRij
’)-1を報告できる。この場合、(L1-SINRij
’)-1は、既存L1-SINR値報告のための量子化テーブル(quantization table)をそのまま使用できるという長所がある。又は、(L1-SINRij
’)-1値の代わりにL1-SINRijと(L1-SINR’)-1の差分値を報告できる。
又は、最良のN L1-SINRijを報告し、そのijに相応するL1-SINRij
’又はL1-SINRij
’-1値も共に報告できる。
又は、UEは、L1-SINRij+(L1-SINRij
’)-1が大きい最良のN(i,j)対を探し、それに相応するL1-SINRij又は(L1-SINRij
’)-1又は両方の和を報告する。又は、UEは、tput(L1-SINRij)+tput((L1-SINRij
’)-1)が大きい最良のN(i,j)対を探し、それに相応するL1-SINRij又は(L1-SINRij
’)-1又は両方の和を報告する。又は、前記式でL1-SINR又はtputの単純和でi,jを探したが、その他にもL1-SINRijと(L1-SINRij
’)-1の最小値を最大化するi,jを探すことができる。tput(L1-SINRij)とtput((L1-SINRij
’)-1)の最小値を最大化するi,jを探して報告し、それに相応するL1-SINRij又は(L1-SINRij
’)-1又は両方の和を報告できる。
<方式2>
UEに設定されたL1 SINRビームフォーミングは、下記のように設定されてよい。ビーム候補(例えば、BM-RS、NZP CSIRS)のうち、特定TRPに対するNZP CSIRSをCMRと設定し、他のTRPに対するNZP CSIRSをIMRと設定して、(CMR,IMR)対が設定されてよい。下の例示は、TRP1に対するNZP CSIRS(例えば、NZP CSIRS 1/2)が CMRと設定され、TRP2に対するNZP CSIRS(例えば、NZP CSIRS 3/4)がIMRと設定された一例である。
(CMR,IMR)={(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 4),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 4)}
UEは、前記(NZP CSIRSi,NZP CSIRSj)に対してL1-SINRijを計算し、さらにL1-ISNRijを計算して報告する。L1-ISNRijは、NZP CSIRSj(すなわち、IMR)の受信ビーム/パネル(すなわち、QCLタイプD)でCMRとIMRの受信パワーを測定して、IMRの測定パワーを分子に設定し、CMRの測定パワーを分母に設定した干渉対信号雑音比(interference to signal plus noise power ratio)を意味する。したがって、L1-ISNRij=L1-SINRjiである。
UEは、既存と同様に、最良のN L1-SINRを報告(最良のN L1-SINRは、最も大きい値のN個のL1-SINRを意味し、それに相応するi,j対をCRIで報告し、L1-SINR値を報告する。)し、さらに、最良のN L1-ISNRを報告する。最良のN L1-SINRijは、TP1のデータをTP1方向Rxビームで受信する時に最も良いビーム対i,jを順に知らせ、最良のN L1-ISNRijは、TP2のデータをTP2方向Rxビームで受信する時に最も良いビーム対i,jを順に知らせる。又は最良のN L1-ISNRijに該当するi,j対のみを知らせ、L1-ISNRij値は報告しないことにより、ULリソースを節約できる。又は、L1-ISNRij値の代わりに、L1-SINRijとL1-ISNRijとの差分値を報告できる。
又は、最良のN L1-SINRijを報告し、そのijに相応するL1-ISNRij値も共に報告できる。
又は、UEは、L1-SINRij+(L1-ISNRij)が大きい最良のN(i,j)対を探し、それに相応するL1-SINRij又は(L1-ISNRij)又は両方の和を報告する。又は、UEは、tput(L1-SINRij)+tput((L1-ISNRij))が大きい最良のN(i,j)対を探し、それに相応するL1-SINRij又は(L1-ISNRij)又は両方の和を報告する。又は、前記式で、L1-SINR又はtputの単純和でi,jを探したが、その他にもL1-SINRijと(L1-ISNRv)の最小値を最大化するi,jを探すか、tput(L1-SINRij)とtput((L1-ISNRij))の最小値を最大化するi,jを探して報告し、それに相応するL1-SINRij又は(L1-ISNRij)又は両方の和を報告する。
<方式3>
UEに設定されたL1 SINRビームフォーミングは、下記のように設定されてよい。
(CMR,IMR)={Group A(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 3,NZP CSIRS 1),Group B(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 4),(NZP CSIRS 4,NZP CSIRS 1),Group C(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 3,NZP CSIRS 2),Group D(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 4),(NZP CSIRS 4,NZP CSIRS 2)}
基地局は、CMR,IMR対をグルーピングし、それをUEに設定できる。例えば、Group Aは、(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3)、(NZP CSIRS 3,NZP CSIRS 1)と設定できる。UEは、同一グループ(group)に属するCMR、IMR対でL1-SINR値を計算する。例えば、Group Aに対してL1-SINR13とL1-SINR31を計算する。UEは、このように計算されたSINR値を基準に最良のN(L1-SINR)グループを報告する。基地局がグルーピング(grouping)情報を直接にシグナルするか、間接にCMR、IMRのリソースが互いに換わった対をグルーピングとして約束できる。例えば、上述した例のように、Group Aは(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3)、(NZP CSIRS 3,NZP CSIRS 1)であるとグループ情報を直接に設定してもよく、又は、グループの測定リソース(例えば、NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3)のみを設定すれば、当該測定リソースの順序を交互に対としてグルーピングされたものと約束/定義されてもよい。
最適の(Best)Nグループを選択/報告する方法は、下記の通りである。
第一に、各グループの最初(又は、最後番目の)CMR,IMR対で計算されたL1 SINR値を比較して、値の大きい最良のNグループを選択する。
又は、UEは、各グループのCMR,IMR対で計算されたL1 SINR値の和を比較して、この値が大きい最良のNグループを選択する。又は、各グループのCMR,IMR対で計算されたL1 SINRをtput(収率)に置換してtput値の和を求め、その値が大きい最良のNグループを選択する。又は、各グループのCMR,IMR対で計算されたL1 SINR又はtput値の最小値を求め、その最小値が最も大きい最良のNグループを選択する。
最良のN Groupに相応するL1-SINRは、次のような値として報告する。
その最良のNグループの最初(又は、最後番目の)CMR,IMR対で計算されたL1 SINR値を報告できる。
又は、その最良のNグループのCMR,IMR対で計算された全てのL1 SINR値を報告できる。この時、最良のNグループの複数個のCMR,IMR対のうち特定一つのL1 SINR値を基準に、残りCMR,IMR対のL1 SINR値は差分値(differential value)として報告されてよい。例えば、最良のNグループの最初のCMR,IMR対で計算されたL1 SINRを基準に、当該グループの残りCMR,IMR対で計算されたL1 SINRの差分を報告できる。
<方式4>
UEに設定されたL1 SINRビームフォーミングは、下記のように設定されてよい。ビーム候補(例えば、BM-RS、NZP CSIRS)のうち、特定TRPに対するNZP CSIRSをCMRと設定し、他のTRPに対するNZP CSIRSをIMRと設定して、(CMR,IMR)対が設定されてよい。下の例示は、TRP1に対するNZP CSIRS(例えば、NZP CSIRS 1/2)がCMRと設定され、TRP2に対するNZP CSIRS(例えば、NZP CSIRS 3/4)がIMRと設定された一例である。
(CMR,IMR)={(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 1,NZP CSIRS 4),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 3),(NZP CSIRS 2,NZP CSIRS 4)}
UEは、前記(NZP CSIRSi,NZP CSIRSj)に対してL1-SINRijを計算し、さらに、IMRと設定されたNZP CSIRSjのポートパワーを測定し、L1-RSRPを計算して報告する(これを、IMRベースL1-RSRPと命名する。)。この時、NZP CSIRSj(すなわち、IMR)の受信ビーム/パネル(すなわち、QCLタイプD)を適用してパワー(power)を測定する。
UEは、既存と同様に、最良の(best)N L1-SINRを報告(最良のN L1-SINRは、最も大きい値のN個のL1-SINRを意味し、それに相応するi,j対をCRIで報告し、L1-SINR値を報告する。)し、さらに、最良のN IMRベースL1-RSRPを報告する。又は、最良のN IMRベースL1-RSRPに該当するi,j対のみを知らせ、L1-ISNRij値は報告しないことにより、ULリソースを節約することができる。
又は、最良のN L1-SINRijを報告し、そのijに相応するIMRベースL1-RSRP値も共に報告できる。
又は、L1-SINRij及び/又はIMRベースL1-RSRPijの最小値を最大化するi,jを探し、それに相応するL1-SINRij又は(IMRベースL1-RSRPij)を報告する。又は、最良のN L1-SINRijを計算し、最良のN L1-SINRijのうち、そのijに相応するIMRベースL1-RSRP値が特定閾値(theshold)値以上になる場合にのみ、最良のN L1-SINRijを報告する。
上述した方式(提案方式1/2/3/4など)において、説明の便宜のためにTRP2のCSI/ビーム(beam)計算/報告を基準に説明したが、これと同様に、TRP1のCSI/ビームも逆(inverse)CQIと共に計算/報告されてよい。また、説明の便宜のために、2個のTRP(例えば、TRP1/TRP2)の動作を中心に説明したが、複数個のTRP動作に拡張可能であることは勿論である。
本開示において‘TRP’を基準に説明されるが、上述したように、“TRP”は、パネル(panel)、セル(cell)、TP(transmission point)、基地局(base station,gNBなど)などの表現に代替して適用されてもよい。また、上述したように、TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に関する情報(例えば、インデックス)によって区分されてよい。一例として、一つの端末が多数のTRP(又は、セル)と送受信を行うように設定された場合、これは一つの端末に対して多数のCORESETグループ(又は、CORESETプール)が設定されたことを意味できる。このようなCORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する設定は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)によって行われてよい。また、一つの端末に対して多数のCORESETグループが設定される場合、当該端末は、多重DCIベースのM-TRP動作を用いてデータを受信するように設定又は定義されてよい。
提案3:多重TRP CSIフィードバック用CSI報告のためのCSI計算時間を定義/設定する方法
下表27では、現在標準TS 38.214に定義されたCSI計算時間に対する定義を示す。
表28は、CSI計算遅延要求1を例示する。
表29は、CSI計算遅延要求2を例示する。
先の表27では、前記CSI計算時間(computation time)は単一(single)TRPを考慮したCSIフィードバックを仮定する。ただし、mTRP CSIフィードバックの場合には、仮設(hypothesis)の増加などによって端末複雑度が増加することがある。したがって、mTRP CSIフィードバックの場合、端末複雑度増加を考慮してZ、Z’値を別個に定義できる。下記にそのための方法を提案する。
提案3-1:mTRP CSIフィードバックのためのCSI報告の場合、CSI計算時間(computation time)は、現在標準に定義されたCSI計算時間と関連した特定パラメータ(例えば、Z2)値を基準に端末が必要とする追加時間を考慮して次のように定義されてよい。
この提案3-1で基準とする値は、Z2値の他に、現在標準に定義された他の値も利用されてよい。すなわち、現在標準に定義された値のいずれか一つが基準値になり得る。
表30は、本開示で提案する方法によるmTRP CSIフィードバックのためのCSI計算時間を例示する。
表30で、X1,X2、X3、X4及びX’1、X’2、X’3、X’4は、0以上の整数であり、固定した規則によって定義されるか、基地局によるL1/L2シグナリング及び/又は端末の報告値(例えば、UE能力など)に基づいて端末に設定/指示されてよい。
固定した規則の例として、X1、X2、X3、X4及びX’1、X’2、X’3、X’4値はいすれも0と定義されてよい。このような場合、多重TRP CSIフィードバックでは、現在標準に定義されたCSI計算時間の最大値を適用する効果を得ることができる。
また、X1,X2、X3、X4及びX’1、X’2、X’3、X’4値は(一部或いは全体が)同一の/互いに異なる値と定義されてよい。例えば、X1=X’1、X2=X’2、X3=X’3、X4=X’4(ここで、X1≠X2≠X3≠X4)。
上のような提案方法を適用する場合、現在定義されている最も大きい値以上の値を最小値として定義することによって、端末に高い複雑度のCSI計算を処理させることができる効果がある。
提案3-1:条件nを満たす場合にも、多重TRP CSIフィードバックのためのCSI報告の場合には、条件nに対応するZ、Z’値に比して大きいCSI計算時間(例えば、Z2、Z’2)が定義/設定されてよい。
上記で、条件(condition)1(すなわち、1はnに含む)とは、先の表28で定義されたZ1、Z’1に該当する条件を満たすことを意味できる。例えば、このような提案に基づいて、条件1を満たす場合にも、多重TRP CSIフィードバック(feedback)のためのCSI報告の場合には、表28でZ1、Z’1よりも大きい値(例えば、Z2、Z’2)と定義されてよい。
上記で、条件(condition)2とは、先の表29で定義されたZ1、Z’1に該当する条件を満たすことを意味できる。例えば、このような提案に基づいて条件2を満たす場合にも、多重TRP CSIフィードバックのためのCSI報告の場合には、表29に定義されたZ1、Z’1よりも大きい値(例えば、Z2、Z’2)と定義されてよい。
上記で、条件(condition)3とは、先の表29で定義されたZ3、Z’3に該当する条件を満たす場合を意味できる。例えば、このような提案に基づいて条件3を満たす場合にも、多重TRP CSIフィードバックのためのCSI報告の場合には、表29で定義されたZ3、Z’3よりも大きい値(例えば、Z2、Z’2)と定義されてよい。
前記提案方法の一つ実施例において、条件1及び/又は条件2及び/又は条件3に“多重TRP(mTRP)CSIフィードバックのためのCSI報告(reporting)に該当しない”という条件がさらに含まれてよい。
ここで、“mTRP CSIフィードバックのためのCSI報告”とは、次のうち少なくともいずれか一つを意味できる。
1.報告量(Reporting quantity)がmTRP CSIフィードバック用の量(quantity)を含む場合;及び/又は
2.複数の(チャネル測定のための)CSI-RSリソース(及び関連したIMR)が設定され、
2-1.複数のCRI、CQI、及び/又はRIの報告が設定された場合、及び/又は
2-2.同一バンド(band)(例えば、サブバンド(subband)、広バンド(wideband))に対して(互いに異なるCSI-RSリソースに対応する)複数のPMI報告が設定された場合、及び/又は
2-3.同一バンド(band)(例えば、サブバンド(subband)、広バンド(wideband))に対して(複数のCSI-RSリソースに対して推定されたチャネルを共に考慮して計算する)(ジョイント(joint))CQI報告が設定された場合;及び/又は
3.複数の(チャネル測定のための)CSI-RSリソースの個数以上としてCRIを報告するように設定された場合(例えば、LTE CoMP CSI:CMR={CSIRS1,CSIRS2}、CRI={0,1,2}、CRI=0である場合、ジョイント(joint)CQI報告);及び/又は
4.一つのCSI(CSI1)計算のために設定された(CMR,IMR)対(pair)とさらに他の一つのCSI(CSI2)計算のために設定された(CMR,IMR)対間の計算従属性(computation dependency)が設定された場合(例えば、CSI1のCMRがCSI2のIMRとして用いられ、CSI2のCMRがCSI1のIMRとして用いられてCSIが計算される場合);及び/又は
5.先のmTRPビーム報告向上関連提案動作を行う/設定された/指示された端末の場合/CSI報告の場合、mTRPに基づいてL1-RSRP/L1-SINRを報告する端末と見なすことができる。したがって、先のmTRPビーム報告向上関連提案動作を行うように端末が設定/指示された場合、条件2及び/又は条件3に対応する提案方法(例えば、より大きいCSI計算時間を適用)を行うための条件として端末は認識できる;及び/又は
6.本開示の提案1/提案2に対応する動作を行う/設定された/指示された端末の場合/CSI報告の場合(リソースセッティング単位で拡張した動作も含み得る。)。
上述したmTRP CSIフィードバックのためのCSI報告に対する1~6の例示はそれぞれ独立に適用されてもよく、又は2つ以上の例示方法が結合して適用されてもよい。
前記mTRP CSIフィードバックのためのCSI報告に対する1~6の例示は、本開示において、以前リリース(release)で定義された単一TRPベースのCSIフィードバックのためのCSI報告と区分するための条件/端末の動作として活用されてよい。
提案4:多重TRP(mTRP)CSIフィードバック(feedback)用CSI報告(reporting)のためのCSI参照リソース(CSI reference resource)の定義方法
下表31は、現在標準TS 38.214に定義されたCSI参照リソース(CSI reference resource)に対する定義を示す。
前記周期的な(P:periodic)/半持続的(SP:semi-persistent)CSI報告に対してmTRP CSIフィードバックの場合に端末複雑度増加を考慮してnCSI_ref値を別個に定義することができる。提案4-1:P/SP CSI報告が多重TRP(mTRP)CSIフィードバックと設定された場合、CSI参照リソース定義のためのnCSI_ref値は、次ののように定義されてよい。nCSI_ref値は、スロットn-nCSI_refが有効な下りリンクスロットに該当するようにする、X・2μDLと等しい又は大きい最小値である。
以下、前記Xに対する例示を記述する。
1.オプション1:X=5+α
ここで、α値は、0以上の整数に該当し、固定した値と定義(例えば、α=1)されるか、基地局によるL1/L2シグナリング及び/又は端末の報告値(例えば、UE能力など)に基づいて端末に設定/指示されてよい。例えば、P/SP CSI報告がmTRP CSIフィードバックと設定された場合には、(多重のCSI-RS/SSBリソースである場合に)、X=6と定義されてよい。
又は、前記X値自体が固定した値と定義されてよい(例えば、X=6)。又は、X値は基地局によるL1/L2シグナリング及び/又は端末の報告値(例えば、UE能力など)に基づいて端末に設定/指示されてよい。
このようにX値を現在定義されている最も大きい値以上の値として最小値を定義することによって、端末に高い複雑度のCSI計算を処理させることができる。
2.オプション2:各TRPに単一CSI-RS/SSBリソースがCM用に設定された場合には、X=4+α1、各TRPに多数のCSI-RS/SSBリソースがCM用に設定された場合にはX=5+α2と定義されてよい。
上記のα1、α2値は0以上の整数に当該してよく、固定した値と定義(例えば、α=1)されるか、基地局によるL1/L2シグナリング及び/又は端末の報告値(例えば、UE能力、など)に基づいて端末に設定/指示されてよい。
上記のα1、α2値は、同一の/互いに異なる値と定義されてよい。
上記の提案で“各TRPに”という表現は、CSI-RS/SSBリソースが所定のグループの形態で定義されることを意味すると解釈されてよい。例えば、1つ以上のCSI-RS/SSBリソースが同一/類似の特性を有する/共通の設定が適用される所定のグループに対応してよく、上記のグループが特定TRPを意味すると解釈されてよい。例えば、上記の提案1で各TRPは単一リソースセット内で定義される各リソースグループに対応してよく、上記の提案2で各TRPは単一リソースセッティング内の各リソースセットに対応してよい。
又は、単一CSI-RS/SSBリソースの場合のX値と多数のCSI-RS/SSBリソースの場合のX値がそれぞれ固定した値と定義されてよい(例えば、X=6)。又はそれぞれ基地局によるL1/L2シグナリング及び/又は端末の報告値(例えば、UE能力など)に基づいて端末に設定/指示されてよい。
このように、各TRPに対応するCM用リソース数に基づいてより精巧なCSI参照リソースを定義することができる。
上記で“mTRP CSIフィードバックのためのCSI報告”は、上述した提案3に述べた実施例に従えばよい。
下表32は、現在標準TS 38.214に定義されたCSI参照リソースに対する定義を示す。
先の式4と関連説明及び表32を参照すると、CQI/RI/PMI計算のためのCSI参照リソースの定義において、現在標準ではPT-RSのオーバーヘッドは考慮していない。これは、Rel-15では単一ポートPT-RSのみ可能だったため、オーバーヘッド自体が大きくなく、CSI計算に与える影響が大きくないと仮定できるわけである。一方、Rel-16では、2個のポートPT-RSが導入されており、単一端末に対して各PT-RSポートは互いにFDMされるため、これによるオーバーヘッドが比較的大きい。したがって、これをCSI計算時に考慮しないと、CSIの正確度が低くなる問題につながり得る。したがって、2個のポートPT-RSが適用され得る場合(又は、2以上ポートのPT-RSの場合)に、CSI計算時にPT-RSオーバーヘッドを反映できる方法を提案する。
Rel-16において2個のポートPT-RSと関連して下表33のような内容を含んでいる。
提案4-2:基地局は、暗黙的/明示的な方法に基づいて端末のCSI(例えば、CQI/RI/PMI)計算のためのCSI参照リソース(reference resource)を定義時に、N(例えば、2)ポートPT-RSのオーバーヘッド(overhead)を考慮するように設定/指示できる。暗黙的な方法の例)
1.端末に最大PT-RSポート数がX(例えば、2)以上と設定された場合(例えば、PTRS-DownlinkConfig内のmaxNrofPorts-r16のn2)、及び/又は
2.CSI報告がmTRP CSIフィードバックと設定された場合、上記で“mTRP CSIフィードバック”は、提案3に述べた実施例に従えばよい。及び/又は
3.単一CSI報告に対して多数のLI値を報告するように設定/指示された場合
上記のケースを満たすと、端末はN(例えば、2)ポートPT-RSのオーバーヘッド(overhead)をCSI参照リソースに反映できる。
前記暗黙的な方法の例は、それぞれ独立に適用されてもよく、又は2つ以上の例が結合して適用されてもよい。
- 明示的な方法の例
1.L1/L2シグナリングに基づいてNポートPT-RSオーバーヘッドをCSI参照リソースに反映するように端末に設定/指示された場合
上のように、設定/指示されると、端末はN(例えば、2)ポートPT-RSのオーバーヘッド(overhead)をCSI参照リソースに反映できる。
前記暗黙的な方法と前記明示的な方法はそれぞれ独立に適用されてもよく、又は互いに結合して適用されてもよい。
- 上記の暗黙的な方法/明示的な方法と共に考慮できる条件
上記の条件と共にPT-RSの時間/周波数密度(density)が特定値以上である場合(例えば、毎N PRB/毎Mシンボルである場合(例えば、N≦2、M≦1))に提案4-2方法が適用されてよい。下記の方法はそのための例示である。
1.前記CSI報告に対応するCQI報告のために設定された帯域幅が特定範囲内に含まれる場合、及び/又は
1-1.上記の特定範囲は固定した規則(例えば、NRB0≦NRB<NRB1、NRB0=X、NRB1=Y)と定義されてよい。又は、上記の特定範囲は、L1/L2シグナリング(例えば、PTRS-DownlinkConfig内のfrequencyDensityに基づく)及び/又は端末の報告値(例えば、UE能力など)に基づいて端末に設定/指示されてよい。
2.特定CQI条件を満たす場合
2-1.前記特定CQI条件の一例として、変調次数(modulation order)がM(例えば、64QAM)以上/CQIインデックスがn以上/コード率(code rate)がX以上/効率(efficiency)がX以上/SNR(/SINR)が特定値以上に該当する場合が該当し得る。
3.前記方法に対するモチベーション(motivation)及び適用パターン
3-1.PT-RSの周波数軸パターン/密度(density)は、端末にスケジュールされる帯域幅のサイズによって決定されてよい。ただし、帯域幅が小さすぎる場合、PT-RSがスケジュールされず、大きすぎる場合には周波数軸密度が低く設定されてよい。上記の2つの場合はいずれもPT-RSによるオーバーヘッド(overhead)が大きくない場合と見なしてよく、したがって、CSI計算時に影響(impact)を考慮しなくてもよい。したがって、周波数軸に最大のオーバーヘッドを誘発する周波数密度2である場合に対して、先の4-3の提案動作が適用されてよい。
3-2.PT-RSの時間軸パターン/密度は、端末にスケジュールされるMCSによって決定されてよく、MCSが低い場合には時間軸密度が低く設定されてよい。したがって、時間軸に最大のオーバーヘッドを誘発する時間密度1である場合に対して提案動作が適用されてよい。
3-3.上記の例におけるように、周波数密度2/時間密度1である場合、2RB当たり2ポートPT-RSによって28REのオーバーヘッドが発生し得る。これは、端末スケジューリング帯域幅を基準に略14RE/RBと表現されてよい。
現在標準では追加(additional)のDMRSの個数もCSI参照リソースの定義に含まれているので、上記の14RE/RBが追加のDMRS一つに対応するオーバーヘッドと見なすでき、よって、CSI計算時に考慮すべき有効なオーバーヘッドと見なすことができる。
すなわち、上述した暗黙的に又は明示的に指示される、及び/又は上述した条件を満たす時に、端末は、2ポートPT-RSをCSI計算時に考慮すべき有効なオーバーヘッドと見なすことができる。言い換えると、端末は、CSI参照リソース内に上述した2ポートPT-RSのRE(或いはシンボル)が存在すると仮定し、これに基づいてCQIインデックス(及び/又はPMI、RI)を導出することができる。
前記PT-RSの時間/周波数密度は、上位層パラメータであるPTRS-DownlinkConfig内のtimeDensity及びfrequencyDensityに基づいて設定されてよい。timeDensitysとfrequencyDensityのそれぞれは、閾値(threshold value)ptrs-MCSi(i=1、2,3)及びNRB,i(i=0、1)をそれぞれ指示できる。
上述した提案1~4の動作はそれぞれ独立に適用され、無線通信装置によって具現されてよい。又は、上述した提案1~4の動作の少なくとも1つが組み合わせられて無線通信装置によって具現されてよい。
図28は、本開示の一実施例に係るチャネル状態情報送受信のための方法を例示する図である。
図28は、本開示で提案する方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)が適用可能な多重TRP(すなわち、M-TRP或いは多重セル)(以下、全てのTRPはセルに代替されてよい。)の状況でネットワーク(例えば、TRP1、TRP2)とUE間のシグナリングを例示する。ここで、UE/ネットワークは一例に過ぎず、図31及び図32で記述されたような様々な装置に代替適用されてよい。図28は、単に説明の便宜のためのもので、本発明の範囲を制限するものではない。また、図28に示す一部の段階は、状況及び/又は設定などによって省略されてもよい。
図28を参照すると、説明の便宜上、2個のTRPとUE間のシグナリングが考慮されるが、当該シグナリング方式が多数のTRP及び多数のUE間のシグナリングにも拡張して適用されてもよいことは勿論である。以下の説明においてネットワークは複数のTRPを含む一つの基地局であってよく、複数のTRPを含む一つのセルであってよい。一例として、ネットワークを構成するTRP1とTRP2間には理想的な/非理想的な(ideal/non-ideal)バックホール(backhaul)が設定されてもよい。また、以下の説明は、多数のTRPを基準に説明されるが、これは、多数のパネル(panel)を介した送信にも同一に拡張して適用されてよい。これに加え、本開示において端末がTRP1/TRP2から信号を受信する動作は、端末がネットワークから(TRP1/2を介して/用いて)信号を受信する動作としても解釈/説明されてよく(或いは、動作であってよく)、端末がTRP1/TRP2で信号を送信する動作は、端末がネットワークに(TRP1/TRP2を介して/用いて)信号を送信する動作と解釈/説明されてよく(或いは、動作であってよく)、逆にも解釈/説明されてよい。
また、以下の説明で“TRP”を基準に説明されるが、上述したように、“TRP”は、パネル(panel)、アンテナアレイ(antenna array)、セル(cell)(例えば、マクロセル(macro cell)/スモールセル(small cell)/ピコセル(pico cell)など)、TP(transmission point)、基地局(base station,gNBなど)などの表現に代替して適用されてもよい。上述したように、TRPは、CORESETグループ(又はCORESETプール)に関する情報(例えば、インデックス、識別子(ID))(例えば、CORESETPoolIndex)によって区分されてよい。一例として、一つの端末が多数のTRP(又はセル)と送受信を行うように設定された場合、これは、一つの端末に対して多数のCORESETグループ(又は、CORESETプール)が設定されたことを意味できる。このようなCORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する設定は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)によって行われてよい。また、基地局は端末とデータの送受信を行う客体(object)を総称する意味であってよい。例えば、前記基地局は、1つ以上のTP(Transmission Point)、1つ以上のTRP(Transmission and Reception Point)などを含む概念であってよい。また、TP及び/又はTRPは、基地局のパネル、送受信ユニット(transmission and reception unit)などを含むものであってよい。
UEは、ネットワークからTRP1及び/又はTRP2を介して/用いて設定(Configuration)(すなわち、設定情報)を受信することができる(S2801)。
ここで、前記設定(すなわち、設定情報)は、システム情報(SI:system information)及び/又はスケジューリング情報及び/又はCSI関連設定(例えば、CSI報告セッティング、CSI-RSリソースセッティングなど)を含むことができる。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、ネットワークの構成(すなわち、TRP構成)に関連した情報、多重TRPベースの送受信に関連したリソース情報(resource allocation)、優先順位規則(priority rule)関連設定などを含むことができる。前記設定(すなわち、設定情報)は、上位層シグナリング(例えば、RRC又はMAC CE)に送信されてよい。また、前記設定情報があらかじめ定義又は設定されている場合、当該段階は省略されてもよい。
例えば、前記設定(すなわち、設定情報)は、上述した方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)で説明した通り、CORESET関連設定情報(例えば、ControlResourceSet IE)を含むことができる。前記CORESET関連設定情報は、CORESET関連ID(例えば、controlResourceSetID)、CORESETに対するCORESETプールのインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)、CORESETの時間/周波数リソース設定、CORESETに関連したTCI情報などを含むことができる。各TRPに対応するCORESETPoolIndexは異なるように設定されてよい。例えば、前記設定情報は、PT-RS関連設定(例えば、PhaseTrackingRS/PTRS-DownlinkConfig/時間密度/周波数密度など)を含むことができる。
例えば、前記設定(すなわち、設定情報)は、上述した提案方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)に基づいて多重TRP送信を考慮したCSI計算/取得/報告のための設定/指示値を含むことができる。
例えば、先の提案1のように、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセット(又は、リソースセッティング)内に複数のリソースグループ(グループ内に1個のリソースのみ設定される時、複数のリソース)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセット内にリソースがいくつのTRPに対応するか(すなわち、TRPの個数(M値、Mは1以上でよい。)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてN個のリソースグループが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて前記M個のリソースののうちリソース候補及び/又はリソース候補の組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、CSI計算のために利用可能な特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソース組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてUEが報告すべきCSIの数(すなわち、CSI集合の数(N値)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、UEが報告すべきCSIの量(quantity)に関する情報を含むことができる。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソースセットに関する情報を含むことができる。
例えば、先に提案2のように、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセッティング内に複数のリソースセットが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセッティング内にリソースセットがいくつのTRPに対応するか(すなわち、TRPの個数(M値、Mは1以上でよい。)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてN個のリソースセットが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて前記M個のリソースセットのうちリソースセット候補及び/又はリソースセット候補の組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、CSI計算のために利用可能な特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソースセットの組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてUEが報告すべきCSIの数(すなわち、CSI集合の数(N値)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、UEが報告すべきCSIの量(quantity)に関する情報を含むことができる。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソースセットに関する情報を含むことができる。
また、その他にも、前記設定(すなわち、設定情報)は、前述した提案1~提案4の動作を行うために必要な情報を含むことができる。
例えば、上述したS2801段階で前記設定(すなわち、設定情報)を送受信する動作は、以下に説明される図31及び図32の装置によって具現されてよい。例えば、図31を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、前記設定を受信するように1つ以上のトランシーバー106及び/又は1つ以上のメモリ104などを制御でき、1つ以上のトランシーバー106は、ネットワークから前記設定を受信することができる。
UEは、ネットワークからTRP1及び/又はTRP2を介して/用いてチャネル状態測定のためのRS(例えば、SSB/CSI-RS/TRS/PT-RS)を受信することができる(S2802)。例えば、多重TRPを介して/用いてRSを受信する場合、RS間の関係に関する情報を受信することができる。
ここで、UEは、先のS2801段階で受信した設定(すなわち、設定情報)に基づいて設定されたリソース上でRSを受信することができる。
UEは、ネットワークからTRP1及び/又はTRP2を介して/用いてCSI報告に対する指示を受信することができる(S2803)。例えば、非周期的CSI報告の場合、前記指示は、CSI報告トリガリングDCI(CSI reporting triggering DCI)によって行われてよい。又は、半持続的(semi-persistent)CSI報告/周期的(periodic)CSI報告の場合、S2803段階は省略されてもよい。また、S2802段階とS2803段階は順序が変わるか一つの段階に併合(merge)されてもよい。
例えば、上述したS2802及び/又はS2803段階の前記チャネル状態測定のためのRS及び/又はCSI報告のトリガリングに対する指示を送受信する動作は、以下に説明される図31及び図32の装置によって具現されてよい。例えば、図31を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、前記チャネル状態測定のためのRS及び/又はCSI報告のトリガリングに対する指示を受信するように1つ以上のトランシーバー106及び/又は1つ以上のメモリ104などを制御でき、1つ以上のトランシーバー106は、ネットワークから前記チャネル状態測定のためのRS及び/又はCSI報告のトリガリングに対する指示を受信することができる。
UEは、前記RS及びネットワークから設定された情報(例えば、S2801段階の設定、DCIによって情報など)に基づいてCSI測定を行うことができる(S2804)。
ここで、UEは、多重TRP送信を考慮したCSI測定を行うことができる。
例えば、UEがCSI測定を行う際、上述した提案方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)に基づき得る。
例えば、一つのTRPに対するCSIは、他のTRPのRSなどを考慮して計算されてよい。例えば、TRPビームCSIの項目(例えば、CRI/RI/PMI/LI/CQIなど)が異なるように構成されてよい。例えば、一つのTRPに対するCSIは、他のTRPに対するCSIに基づいて決定/算出されてよい。例えば、UEは、CSI関連時間動作(time behavior)/リソースセッティング(resource setting)などに基づいて多重TRP送信を考慮したCSI測定を行うことができる。
例えば、先の提案1に基づいて、各リソースグループに一つのリソースのみが設定された場合を仮定する。
S2801段階の設定情報によって設定されたCSI-RSリソースセットからM(Mは自然数)個のCSI-RSリソースが選択されてよい。前記M個のCSI-RSリソースから前記CSIの報告のためのN(N≦M、Nは自然数)個のCSI-RSリソースが選択されてよい。また、S2801段階の設定情報によって、前記M個のCSI-RSリソースのうちCSI-RSリソース候補及び/又はCSI-RSリソース候補の組合せが設定され、前記CSI-RSリソース候補及び/又は前記CSI-RSリソース候補の組合せから前記N個のCSI-RSリソースが選択されてもよい。ここで、前記CSIは、前記N個のCSI-RSリソースに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。前記N個のCSI集合のそれぞれは、チャネル測定のための前記N個CSI-RSリソースのうちいずれか一つのCSI-RSリソースと干渉測定のための残りN-1個のCSI-RSリソースに基づいて生成されてよい。
更に他の例として、先の提案1に基づいて、一つのリソースセットはM個(Mは自然数)のCSI-RSリソースグループを含むことができ(ここで、各CSI-RSリソースグループは個別のTRPに対応し得る。)、前記設定情報によって又はあらかじめ定められた規則によってM個のCSI-RSリソースグループからN個のCSI-RSリソースグループが決定されてよい。ここで、前記CSIは、前記N個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。N個のCSI集合のうちn番目(1≦n≦N)のCSI集合は、n番目(1≦n≦N)のCSI-RSリソースグループ内のチャネル測定のための特定CSI-RSリソースと前記n番目のCSI-RSリソースグループ以外の干渉測定のための残りCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソースに基づいて生成されてよい。すなわち、n番目(1≦n≦N)のCSI集合を生成するために、n番目(1≦n≦N)のCSI-RSリソースグループ内の特定CSI-RSリソースは、チャネル測定のために用いられ、前記n番目のCSI-RSリソースグループ以外の残りCSI-RSリソースグループ内の特定CSI-RSリソースは、干渉測定のために用いられてよい。
また、CSIは、前記M個のCSI-RSリソースグループのうち、互いに異なるN個(N≦M、Nは自然数)のCSI-RSリソースグループ内の単一のCSI-RSリソースに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。すなわち、CSIは、1つ以上の単一TRPのためのCSI集合を含むことができる。
また、前記N個のCSI-RSリソース(又は、リソースグループ)又はN個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せは、互いに異なる空間受信パラメータ(spatial Rx parameter)に対する準同一位置(QCL:quasi co-location)タイプの参照信号が設定されてよい。
また、S2801段階の設定情報は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソース(又は、リソースセット)に関する情報を含み、前記N個のCSI-RSリソースグループ内の特定CSI-RSリソース組合せは、同一の前記CSI-IMリソースにマップされてよい。
また、前記CSIによって前記N個のCSI集合に対して独立にレイヤ指示子(LI:layer indicator)が導出/報告されてよい。言い換えると、N個のCSI-RSリソース組合せ別(又は、CSI-RSリソースグループ別)に独立にLIが報告されてよい。ここで、前記導出/報告されるLIの数は、前記端末に設定された最大の位相トラッキング参照信号(PTRS:phase tracking reference signal)のポート数に基づいて決定されてよい。また、前記CSIの計算時に必要なCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)の数を計算(カウント)する際に、単一のCSIリソースに基づくCSI集合とCSI-RSリソース組合せに基づくCSI集合は個別に考慮されてよい。例えば、前記CSIは、前記CSI-RSリソースセット内の単一のCSIリソースに基づく第1CSI集合及び/又は前記CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソース組合せに基づく第2CSI集合を含むことができる。この場合、前記第2CSI集合の計算のために必要なCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)の数と前記第1CSI集合の計算のために必要なCPUの数は個別に決定されてよい。また、CSI-RSリソースセットは、M(Mは自然数)個のCSI-RSリソースグループを含むとき、前記第2CSI集合の計算のために必要なCPUの数はCSI-RSリソースグループ内に含まれたCSI-RSリソースの数に基いて又は前記M個のCSI-RSリソースグループから組合せ可能なCSI-RSリソース組合せの数(又は、組合せ可能なCSI-RSリソース組合せの数の2倍)に基づいて決定されてよい。また、前記M個のCSI-RSリソースグループから前記N個の(N≦M、Nは自然数)CSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せが設定されることに基づいて、第2CSI集合の計算のために必要なCPUの数は、前記N個のCSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せの数(又は、N個のCSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せの数の2倍)に基づいて決定されてよい。
また、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告(すなわち、多重TRP送信のためのCSI報告)が、単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告(すなわち、単一TRP送信のためのCSI報告)と衝突する時、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告が優先して送信されてよい。又は、逆に、単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告が優先して送信されてよい。また、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSIに含まれた情報と単一のCSI-RSリソースに基づくCSIに含まれた情報に基づいて送信のための優先順位が決定されてもよい。ここで、このような優先順位規則は、先にS2801段階における設定によって設定されてよい。
また、例えば、上述した提案#3で説明した方法に基づいて、mTRP(例えば、TRP1/TRP2)に対するCSI測定のためにCSI計算時間が決定されてよい。先の例で、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告に対するCSI計算時間は、単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告に対して設定されたCSI計算時間関連パラメータ値を基準に追加時間を追加して決定されてよい。
例えば、上述した提案#4で説明した方法に基づいて、mTRP(例えば、TRP1/TRP2)に対するCSI測定のためにCSI参照リソースは決定されてよい。例えば、CSI参照リソースは、N(例えば、2)ポートPT-RSのオーバーヘッドを考慮して定義されてよい。すなわち、先の例で、前記CSIの導出のために、CSI参照リソース内の2以上の位相トラッキング参照信号(PTRS)のポートに対するリソース要素が存在すると仮定されてよい。例えば、N(例えば、2)ポートPT-RSのオーバーヘッドを考慮してCSI参照リソースを決定するか否かが暗示的/明示的に指示されてよい。前記指示は、最大のPT-RSポート数/報告するLI値の数/帯域幅範囲/CQI関連パラメータ/PT-RS関連時間密度(timedensity)/周波数密度(frequencedensity)などに基づき得る
例えば、上述したS2804段階の前記チャネル状態情報を測定する動作は、以下に説明される図31及び図32の装置によって具現されてよい。例えば、図31を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、前記チャネル状態測定を行うように1つ以上のトランシーバー106及び/又は1つ以上のメモリ104などを制御できる。
UEは、ネットワークにTRP1及び/又はTRP2を介して/用いてCSIを報告できる(S2805)。
例えば、前記CSI報告動作は、上述したCSI報告で説明した内容に基づいてなされてよい。例えば、上述した提案方法(提案1/提案2/提案3/提案4など)で説明した通り、前記CSIはMTRP CSIであってよく、又は、STRP CSIであってもよい。例えば、前記CSIフィードバックのためのチャネル/リソースが重複/衝突する場合が発生することがあり、この場合、上述した提案方法(提案1/2)で説明した優先順位規則(priority rule)に基づいて、優先順位の高いCSIから始まって報告されてよい。例えば、前記優先順位規則は、MTRP CSIなのかSTRP CSIなのか/CSIのコンテンツ(例えば、CRI/RI/PMI/CQI/LI/RSRP/SINR)/CSIと関連したMTRPの数などに基づき得る。一例として、MTRP CSIがSTRP CSIよりも優先順位が高くてよい。一例として、BM関連CSIが他のCSIよりも優先順位が高くてよい。一例として、BM関連MTRP CSI、BM関連STRP CSI、non-BM MTRP CSI、non BM STRP CSIの順序で優先順位が決定されてよい。例えば、優先順位の低いCSIに対してはドロッピング(dropping)/パンクチャリング(puncturing)/レートマッチング(rate matching)されてよい。
例えば、上述したS2805段階のCSIを送受信する動作は、以下に説明される図31及び図32の装置によって具現されてよい。例えば、図31を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、前記CSIを報告するように1つ以上のトランシーバー106及び/又は1つ以上のメモリ104などを制御でき、1つ以上のトランシーバー106は、ネットワークに前記CSIを送信できる。
UEは、ネットワークからTRP1及び/又はTRP2を介して/用いてデータスケジューリング情報及び/又はスケジューリング情報に基づくデータ/RS(データデコーディングのための)を受信することができる(S2806)。この場合、データスケジューリング及びデータに適用されるプリコーディングは、端末が報告したCSIなどに基づいて基地局によって決定/算出されてよいが、必ずしも端末の報告したCSIのみを考慮したものではない。
例えば、上述したS2806段階の前記データスケジューリング情報及び/又はデータスケジューリング情報に基づくデータ/RSを送受信する動作は、以下に説明される図31及び図32の装置によって具現されてよい。例えば、図31を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、前記データスケジューリング情報及び/又はスケジューリング情報に基づくデータ/RSを受信するように1つ以上のトランシーバー106及び/又は1つ以上のメモリ104などを制御でき、1つ以上のトランシーバー106は、ネットワークから前記データスケジューリング情報及び/又はデータスケジューリング情報に基づくデータ/RSを受信することができる。
先に言及した通り、上述したネットワークとUE間のシグナリング及び動作(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4及び図28)は、以下に説明される装置(例えば、図31、図32)によって具現されてよい。
例えば、上述したネットワークとUE間のシグナリング及び動作(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4及び図28)は、図31及び図32の1つ以上のプロセッサ102,202によって処理されてよく、上述したネットワーサイド/UEシグナリング(Network side/UE signaling)及び動作(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4及び図28)は、図31及び図32の少なくとも一つのプロセッサ(例えば、102,202)を駆動するための命令語/プログラム(例えば、命令(instruction)実行コード(executable code))の形態でメモリ(例えば、図31の1つ以上のメモリ104,204に記憶されてよい。
図29は、本開示の一実施例に係るチャネル状態情報送信のための端末の動作を例示する図である。
図29では、先の提案1~提案4に基づく端末の動作を例示する。図29の例示は、説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を制限するものではない。図29で例示された一部段階は状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図29において端末は一つの例示に過ぎず、次の図31及び図32で例示された装置によって具現されてよい。例えば、図31のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に保存するように制御することができる。
端末は、基地局から前記CSIに関連した設定情報を受信する(S2901)。
前記CSIに関連した設定情報は、上述した提案方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)に基づいて多重TRP送信を考慮したCSI計算/取得/報告のための設定/指示値を含むことができる。
例えば、先の提案1のように、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセット(又は、リソースセッティング)内に複数のリソースグループ(グループ内に1個のリソースのみ設定される時、複数のリソース)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、一つのリソースセット内にリソースがいくつのTRPに対応するか(すなわち、TRPの個数(M値、Mは1以上でよい。)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてN個のリソースグループが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、前記M個のリソースのうちリソース候補及び/又はリソース候補の組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、CSI計算のために利用可能な特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソース組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてUEが報告すべきCSIの数(すなわち、CSI集合の数(N値)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、UEが報告すべきCSIの量(quantity)に関する情報を含むことができる。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソースセットに関する情報を含むことができる。
例えば、先の提案2のように、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセッティング内に複数のリソースセットが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、一つのリソースセッティング内にリソースセットがいくつのTRPに対応するか(すなわち、TRPの個数(M値、Mは1以上でよい。)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてN個のリソースセットが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、前記M個のリソースセットのうちリソースセット候補及び/又はリソースセット候補の組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、CSI計算のために利用可能な特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソースセットの組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてUEが報告すべきCSIの数(すなわち、CSI集合の数(N値)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、UEが報告すべきCSIの量(quantity)に関する情報を含むことができる。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソースセットに関する情報を含むことができる。
また、その他にも、前記設定(すなわち、設定情報)は、前述した提案1~提案4の動作を行うために必要な情報を含むことができる。
端末は、前記基地局からCSI-RS(CSI-reference signal)を受信する(S2902)。
端末は、先にS2901段階で受信した設定情報に基づいて設定されたCSI-RSリソース上でCSI-RSを受信することができる。
ここで、CSI-RSは、一つの例示であり、チャネル状態測定のためのRS(例えば、SSB/CSI-RS/TRS/PT-RS)に代替可能である。
端末は、前記設定情報及び前記CSI-RSに基づいてCSIを前記基地局に送信する(S2903)。
ここで、端末は、多重TRP送信を考慮したCSI測定を行い、測定されたCSIを基地局に報告することができる。
例えば、端末がCSI測定を行う際、上述した提案方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)に基づき得る。
例えば、先の提案1に基づいて、各リソースグループに一つのリソースのみが設定された場合を仮定すれば、前記設定情報によって設定されたCSI-RSリソースセットからM(Mは自然数)個のCSI-RSリソースが選択されてよい。前記M個のCSI-RSリソースから前記CSIの報告のためのN(N≦M、Nは自然数)個のCSI-RSリソースが選択されてよい。また、S2901段階の設定情報によって、前記M個のCSI-RSリソースのうちCSI-RSリソース候補及び/又はCSI-RSリソース候補の組合せが設定され、前記CSI-RSリソース候補及び/又は前記CSI-RSリソース候補の組合せから前記N個のCSI-RSリソースが選択されてもよい。ここで、前記CSIは、前記N個のCSI-RSリソースに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。前記N個のCSI集合のそれぞれは、チャネル測定のための前記N個のCSI-RSリソースのうちいずれか一つのCSI-RSリソースと干渉測定のための残りN-1個CSI-RSリソースに基づいて生成されてよい。
更に他の例として、先の提案1に基づいて、一つのリソースセットは、M個(Mは自然数)のCSI-RSリソースグループを含むことができ(ここで、各CSI-RSリソースグループは個別のTRPに対応し得る。)、前記設定情報によって又はあらかじめ定められた規則によってM個のCSI-RSリソースグループからN個のCSI-RSリソースグループが決定されてよい。ここで、前記CSIは、前記N個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。N個のCSI集合のうちn番目(1≦n≦N)のCSI集合は、n番目(1≦n≦N)のCSI-RSリソースグループ内のチャネル測定のための特定CSI-RSリソースと前記n番目のCSI-RSリソースグループ以外の干渉測定のための残りCSI-RSグループ内のCSI-RSリソースに基づいて生成されてよい。すなわち、n番目(1≦n≦N)のCSI集合を生成するために、n番目(1≦n≦N)のCSI-RSリソースグループ内の特定CSI-RSリソースは、チャネル測定のために用いられ、前記n番目のCSI-RSリソースグループ以外の残りCSI-RSグループ内の特定CSI-RSリソースは、干渉測定のために用いられてよい。
また、CSIは、前記M個のCSI-RSリソースグループのうち、互いに異なるN個(N≦M、Nは自然数)のCSI-RSリソースグループ内の単一のCSI-RSリソースに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。すなわち、CSIは、1つ以上の単一TRPのためのCSI集合を含んでもよい。
また、前記N個のCSI-RSリソース(又は、リソースグループ)又はN個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せは、互いに異なる空間受信パラメータ(spatial Rx parameter)に対する準同一位置(QCL:quasi co-location)タイプの参照信号が設定されてよい。
また、前記設定情報は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソース(又は、リソースセット)に関する情報を含み、前記N個のCSI-RSリソース又はN個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せは、同一の前記CSI-IMリソースにマップされてよい。
また、前記CSIによって前記N個のCSI集合に対して独立にレイヤ指示子(LI:layer indicator)が導出/報告されてよい。言い換えると、N個のCSI-RSリソース組合せ別(又は、CSI-RSリソースグループ別)に独立にLIが報告されてよい。ここで、前記導出/報告されるLIの数は、前記端末に設定された最大の位相トラッキング参照信号(PTRS:phase tracking reference signal)のポート数に基づいて決定されてよい。
また、前記CSIの計算時に必要なCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)の数を計算(カウント)する際に、単一のCSIリソースに基づくCSI集合とCSI-RSリソース組合せに基づくCSI集合は個別に考慮されてよい。例えば、前記CSIは、前記CSI-RSリソースセット内の単一のCSIリソースに基づく第1CSI集合及び/又は前記CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソース組合せに基づく第2CSI集合を含むことができる。この場合、前記第2CSI集合の計算のために必要なCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)の数と前記第1CSI集合の計算のために必要なCPUの数は個別に決定されてよい。また、CSI-RSリソースセットは、M(Mは自然数)個のCSI-RSリソースグループを含む時、前記第2CSI集合の計算のために必要なCPUの数はCSI-RSリソースグループ内に含まれたCSI-RSリソースの数に基いて又は前記M個のCSI-RSリソースグループから組合せ可能なCSI-RSリソース組合せの数(又は、組合せ可能なCSI-RSリソース組合せの数の2倍)に基づいて決定されてよい。また、前記M個のCSI-RSリソースグループから前記N個の(N≦M、Nは自然数)CSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せが設定されることに基づいて、第2CSI集合の計算のために必要なCPUの数は、前記N個のCSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せの数(又は、N個のCSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せの数の2倍)に基づいて決定されてよい。
また、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告(すなわち、多重TRP送信のためのCSI報告)が、単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告(すなわち、単一TRP送信のためのCSI報告)と衝突する時、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告が優先して送信されてよい。又は、逆に、単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告が優先して送信されてよい。また、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSIに含まれた情報と単一のCSI-RSリソースに基づくCSIに含まれた情報に基づいて送信のための優先順位が決定されてよい。ここで、このような優先順位規則は先のS2901段階における設定によって設定されてよい。
また、先の提案3のように、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告に対するCSI計算時間は、前記単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告に対して設定されたCSI計算時間関連パラメータ値を基準に追加時間を追加して決定されてよい。
また、先の提案4のように、前記CSIの導出のために、CSI参照リソース内の2以上の位相トラッキング参照信号(PTRS)のポートに対するリソース要素が存在すると仮定されてよい。
図30は、本開示の一実施例に係るチャネル状態情報受信のための基地局の動作を例示する図である。
図30では、先の提案1~提案4に基づく基地局の動作を例示する。図30の例示は説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を制限するものではない。図30で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図30で、基地局は一つの例示に過ぎず、図31及び図32で例示された装置によって具現されてよい。例えば、図31のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に保存するように制御することができる。
基地局は端末に、前記CSIに関連した設定情報を送信する(S3001)。
前記CSIに関連した設定情報は、上述した提案方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)に基づいて多重TRP送信を考慮したCSI計算/取得/報告のための設定/指示値を含むことができる。
例えば、先の提案1のように、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセット(又は、リソースセッティング)内に複数のリソースグループ(グループ内に1個のリソースのみ設定される時、複数のリソース)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、一つのリソースセット内にリソースがいくつのTRPに対応するか(すなわち、TRPの個数(M値、Mは1以上でよい。)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてN個のリソースグループが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、前記M個のリソースのうちリソース候補及び/又はリソース候補の組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、CSI計算のために利用可能な特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソース組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてUEが報告すべきCSIの数(すなわち、CSI集合の数(N値)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、UEが報告すべきCSIの量(quantity)に関する情報を含むことができる。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソースセットに関する情報を含むことができる。
例えば、先の提案2のように、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセッティング内に複数のリソースセットが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて一つのリソースセッティング内にリソースセットがいくつのTRPに対応するか(すなわち、TRPの個数(M値、Mは1以上でよい。)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてN個のリソースセットが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて前記M個のリソースセットのうちリソースセット候補及び/又はリソースセット候補の組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいて、CSI計算のために利用可能な特定TRP及び/又は特定TRP組合せ及び/又は特定リソースセットの組合せが設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)に基づいてUEが報告すべきCSIの数(すなわち、CSI集合の数(N値)など)が設定されてよい。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、UEが報告すべきCSIの量(quantity)に関する情報を含むことができる。また、前記設定(すなわち、設定情報)は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソースセットに関する情報を含むことができる。
また、その他にも、前記設定(すなわち、設定情報)は、前述した提案1~提案4の動作を行うために必要な情報を含むことができる。
基地局は端末に、CSI-RS(CSI-reference signal)を送信する(S3002)。
基地局は、先のS3001段階で送信した設定情報に基づいて設定されたCSI-RSリソース上でCSI-RSを送信できる。
ここで、CSI-RSは一つの例示であり、チャネル状態測定のためのRS(例えば、SSB/CSI-RS/TRS/PT-RS)に代替されてよい
前記端末からCSIを受信する(S3003)。
ここで、基地局は、端末が多重TRP送信を考慮したCSI測定を行って測定したCSIを端末から受信することができる。
例えば、端末がCSI測定を行う際、上述した提案方法(例えば、提案1/提案2/提案3/提案4など)に基づき得る。
例えば、先の提案1に基づいて、各リソースグループに一つのリソースのみが設定された場合を仮定すれば、前記設定情報によって設定されたCSI-RSリソースセットからM(Mは自然数)個のCSI-RSリソースが選択されてよい。前記M個のCSI-RSリソースから前記CSIの報告のためのN(N≦M、Nは自然数)個のCSI-RSリソースが選択されてよい。また、S3001段階の設定情報によって、前記M個のCSI-RSリソースのうちCSI-RSリソース候補及び/又はCSI-RSリソース候補の組合せが設定され、前記CSI-RSリソース候補及び/又は前記CSI-RSリソース候補の組合せから前記N個のCSI-RSリソースが選択されてもよい。ここで、前記CSIは、前記N個のCSI-RSリソースに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。前記N個のCSI集合のそれぞれは、チャネル測定のための前記N個CSI-RSリソースのうちいずれか一つのCSI-RSリソースと干渉測定のための残りN-1個CSI-RSリソースに基づいて生成されてよい。
更に他の例として、先の提案1に基づいて、一つのリソースセットは、M個(Mは自然数)のCSI-RSリソースグループを含むことができ(ここで、各CSI-RSリソースグループは個別のTRPに対応し得る。)、前記設定情報によって又はあらかじめ定められた規則によってM個のCSI-RSリソースグループからN個のCSI-RSリソースグループが決定されてよい。ここで、前記CSIは、前記N個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。N個のCSI集合のうちn番目(1≦n≦N)のCSI集合は、n番目(1≦n≦N)のCSI-RSリソースグループ内のチャネル測定のための特定CSI-RSリソースと、前記n番目のCSI-RSリソースグループ以外の干渉測定のための残りCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソースに基づいて生成されてよい。すなわち、n番目(1≦n≦N)のCSI集合を生成するために、n番目(1≦n≦N)のCSI-RSリソースグループ内の特定CSI-RSリソースは、チャネル測定のために用いられ、前記n番目のCSI-RSリソースグループ以外の残りCSI-RSリソースグループ内の特定CSI-RSリソースは、干渉測定のために用いられてよい。
また、CSIは、前記M個のCSI-RSリソースグループのうち、互いに異なるN個(N≦M、Nは自然数)のCSI-RSリソースグループ内の単一のCSI-RSリソースに基づいて生成されたN個のCSI集合を含むことができる。すなわち、CSIは、1つ以上の単一TRPのためのCSI集合を含むことができる。
また、前記N個のCSI-RSリソース(又は、リソースグループ)又はN個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せは、互いに異なる空間受信パラメータ(spatial Rx parameter)に対する準同一位置(QCL:quasi co-location)タイプの参照信号が設定されてよい。
また、前記設定情報は、干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソース(又は、リソースセット)に関する情報を含み、前記N個のCSI-RSリソース又はN個のCSI-RSリソースグループ内のCSI-RSリソース組合せは、同一の前記CSI-IMリソースにマップされてよい。
また、前記CSIによって前記N個のCSI集合に対して独立にレイヤ指示子(LI:layer indicator)が導出/報告されてよい。言い換えると、N個のCSI-RSリソース組合せ別(又はCSI-RSリソースグループ別)に独立にLIが報告されてよい。ここで、前記導出/報告されるLIの数は、前記端末に設定された最大の位相トラッキング参照信号(PTRS:phase tracking reference signal)のポート数に基づいて決定されてよい。
また、前記CSIの計算時に必要なCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)の数を計算(カウント)する際に、単一のCSIリソースに基づくCSI集合とCSI-RSリソース組合せに基づくCSI集合は個別に考慮されてよい。例えば、前記CSIは、前記CSI-RSリソースセット内の単一のCSIリソースに基づく第1CSI集合及び/又は前記CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソース組合せに基づく第2CSI集合を含むことができる。この場合、前記第2CSI集合の計算のために必要なCSIプロセシング単位(CPU:CSI processing unit)の数と前記第1CSI集合の計算のために必要なCPUの数は個別に決定されてよい。また、CSI-RSリソースセットは、M(Mは自然数)個のCSI-RSリソースグループを含む時、前記第2CSI集合の計算のために必要なCPUの数は、CSI-RSリソースグループ内に含まれたCSI-RSリソースの数に基いて又は前記M個のCSI-RSリソースグループから組合せ可能なCSI-RSリソース組合せの数(又は、組合せ可能なCSI-RSリソース組合せの数の2倍)に基づいて決定されてよい。また、前記M個のCSI-RSリソースグループから前記N個の(N≦M、Nは自然数)CSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せが設定されることに基づいて、第2CSI集合の計算のために必要なCPUの数は、前記N個のCSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せの数(又は、N個のCSI-RSリソースグループ内のN’個のCSI-RSリソース組合せの数の2倍)に基づいて決定されてよい。
また、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告(すなわち、多重TRP送信のためのCSI報告)が、単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告(すなわち、単一TRP送信のためのCSI報告)と衝突する時、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告が優先して送信されてよい。ここで、このような優先順位規則は、先のS3001段階における設定によって設定されてよい。
また、先の提案3のように、前記CSI-RSリソース組合せに基づくCSI報告に対するCSI計算時間は、前記単一のCSI-RSリソースに基づくCSI報告に対して設定されたCSI計算時間関連パラメータ値を基準に追加時間を追加して決定されてよい。
また、先の提案4のように、前記CSIの導出のために、CSI参照リソース内の2以上の位相トラッキング参照信号(PTRS)のポートに対するリソース要素が存在すると仮定されてよい。
本開示が適用可能な装置一般
図31には、本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
図31を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を用いて無線信号を送受信することができる。
第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
図32は、本開示の一実施例に係る車両装置を例示する。
図32を参照すると、車両100は、通信部110、制御部120、メモリ部130、入出力部140a及び位置測定部140bを含むことができる。
通信部110は、他の車両、又は基地局などの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信できる。制御部120は、車両100の構成要素を制御して様々な動作を行うことができる。制御部120は、メモリ部130及び/又は通信部110を制御し、本開示に述べた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。メモリ部130は、車両100の様々な機能を支援するデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を記憶することができる。入出力部140aは、メモリ部130内の情報に基づいてAR/VRオブジェクトを出力することができる。入出力部140aは、HUDを含むことができる。位置測定部140bは、車両100の位置情報を取得することができる。位置情報は、車両100の絶対位置情報、走行線内での位置情報、加速度情報、周辺車両との位置情報などを含むことができる。位置測定部140bは、GPS及び様々なセンサーを含むことができる。
一例として、車両100の通信部110は、外部サーバーから地図情報、交通情報などを受信してメモリ部130に保存することができる。位置測定部140bは、GPS及び様々なセンサーを用いて車両位置情報を取得し、メモリ部130に保存することができる。制御部120は、地図情報、交通情報及び車両位置情報などに基づいて仮想オブジェクトを生成し、入出力部140aは、生成された仮想オブジェクトを車両内のガラス窓に表示できる(1410,1420)。また、制御部120は、車両位置情報に基づいて車両100が走行線内で正常に運行されているか判断できる。車両100が走行線を異常に外れる場合、制御部120は、入出力部140aを介して車両内のガラス窓に警告を表示することができる。また、制御部120は、通信部110を介して周辺車両に走行異常に関する警告メッセージを放送できる。状況によって、制御部120は、通信部110を介して関係機関に車両の位置情報と、走行/車両異常に関する情報を送信できる。
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、1つ以上の磁器ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
ここで、本開示の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)、ブルートゥース(Bluetooth)及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。