JP7461023B2 - 量子情報処理装置及び量子情報処理方法 - Google Patents
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Description
まず、量子位相推定について説明する。量子位相推定とは、波動関数の時間発展をシミュレーションすることにより、ユニタリー演算子Uの固有値を位相差φ(0≦φ<1)として読み出す手法である。上記非特許文献1では、量子位相推定を使用して、エネルギー固有値を算出する手法が提案されている。具体的には、量子位相推定によりFCI計算を行うには、U=exp(-iHt)として、以下の式1に示すような演算を行う。
次に、図1を用いて、波動関数の情報を量子ビットに保存するためのマッピング方法について説明する。図1は、従来の直接マッピング法及び本実施形態で提案されるマッピング法によるスピン状態の表現の一例を示す。
次に、図2を用いて、上記量子化学計算を行う量子情報処理装置について説明する。図2は、本実施形態に係る量子コンピュータ1の構成の一例を示す。図2に示されるとおり、本実施形態に係る量子コンピュータ1は、複数の物理量子ビット11及び量子誤り訂正回路12でそれぞれ構成された複数の論理量子ビット10と、各論理量子ビット10の各物理量子ビット11に対して量子演算を実行する量子演算ユニット13と、を備える。この量子コンピュータ1は、本発明の「量子情報処理装置」の一例である。
次に、図3、図4A、及び図4Bを用いて、上記量子コンピュータ1の動作例について説明する。図3は、本実施形態に係る量子位相推定を実行するための量子論理回路の構成の一例を示す。図4A及び図4Bは、本実施形態に係る量子位相推定の処理手順の一例を示す。なお、以下で説明する処理手順は、一例に過ぎず、各ステップの処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
次に、図5を用いて、演算ゲート32の一例について説明する。図5は、最小基底関数を用いて水素分子の波動関数を展開するときのような2つの分子軌道を有する系について、式7の時間発展をシミュレーションするための量子回路の構成の一例を示す。この場合、量子コンピュータ1は、7つの論理量子ビット10を使用する。論理量子ビット10は、推定用量子ビット20、量子レジスタ21として2つの量子ビット対(211、215)、及び2つの補助量子ビット(231、232)を含む。各量子ビット対(211、215)において、量子ビット(212、216)が第1量子ビットであり、量子ビット(213、217)が第2量子ビットである。
上記実施形態に係る時間発展のシミュレーションを行う演算プログラム(プログラミング言語はpython 3.6を使用し、OpenFermionライブラリおよびCirqライブラリを利用)を作成し、2スピン系及び3スピン系のスピン量子数を算出する演算を実験した。
本実施形態によれば、スピン二乗演算子のもとで、波動関数の時間発展をシミュレーションすることで、スピン量子数を特定することができる。また、このシミュレーションにおいて、一般化スピン座標マッピング法を採用することにより、量子回路に用いる量子ゲートの数を大幅に削減することができる。例えば、2つの分子軌道を有する系について、直接マッピング法を採用した場合、当該シミュレーションを実行するための量子回路には130個の量子ゲートが用いられる。一方、本実施形態によれば、図5に示されるとおり、ステップS103等の演算も含み、当該シミュレーションを実行するための量子回路を15個の量子ゲートにより構築することができる。したがって、本実施形態によれば、任意の波動関数のスピン量子数を正確に特定することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良又は変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、上記スピン二乗演算子の条件下での波動関数の時間発展をシミュレーションする前に、量子コンピュータ1は、量子演算ユニット13により、波動関数の情報の保存された量子ビット対に対して、時間依存のハミルトニアン(H(t)=H+tS2)を使用した断熱スピン精製に関する操作を実行してもよい。これにより、所望のスピン状態以外の波動関数成分を減らし、所望のスピン状態の波動関数成分を抽出しやすくすることができる。
10…論理量子ビット、
11…物理量子ビット、12…量子誤り訂正回路、
13…量子演算ユニット、
20…推定用量子ビット、21…量子レジスタ
Claims (4)
- 複数の量子ビット、及び
量子演算ユニットを備える量子情報処理装置であって、
前記複数の量子ビットは、
推定用量子ビット、並びに
波動関数の各分子軌道におけるスピン状態の情報が保存された1つ以上の量子ビット対であって、各分子軌道においてスピン-α電子が分子軌道を占有しているか否かを示す第1量子ビット、及びスピン-β電子が分子軌道を占有しているか否を示す第2量子ビットによりそれぞれ構成される1つ以上の量子ビット対から構成される量子レジスタ、
を含み、
前記量子演算ユニットは、
前記推定用量子ビットにおいて、|0>及び|1>の重ね合わせ状態を生成するステップ、
前記量子ビット対に対して、前記第2量子ビットを制御ビットとして使用し、前記第1量子ビットを標的ビットとして使用して、制御NOT演算を行うことで、前記各分子軌道が単独の電子に占有されているか否かを前記第1量子ビットが示すように前記量子ビット対の表現形式を変換するステップと、
量子位相推定の制御ビットとして前記推定用量子ビットを使用し、量子位相推定の標的ビットとして変換された前記量子ビット対を使用して、スピン二乗演算子の条件下で、前記波動関数の時間発展のシミュレーションを行うステップ、及び
前記推定用量子ビットに対して、前記時間発展のシミュレーションの結果を周波数表現の形式に変換する操作を行うステップ、
を実行するように構成される、
量子情報処理装置。 - 前記量子演算ユニットは、前記シミュレーションを行うステップの後、前記周波数表現の形式に変換する操作を行うステップの前に、推定用量子ビットに対して、特定のスピン量子数に対応する波動関数の時間発展をキャンセルする操作を行うステップを更に実行するように構成される、
請求項1に記載の量子情報処理装置。 - 複数の量子ビット、及び量子演算ユニットを備える量子情報処理装置による量子情報処理方法であって、
前記複数の量子ビットは、
推定用量子ビット、並びに
波動関数の各分子軌道におけるスピン状態の情報が保存された1つ以上の量子ビット対であって、各分子軌道においてスピン-α電子が分子軌道を占有しているか否かを示す第1量子ビット、及びスピン-β電子が分子軌道を占有しているか否を示す第2量子ビットによりそれぞれ構成される1つ以上の量子ビット対から構成される量子レジスタ、
を含み、
前記量子情報処理方法は、
前記量子演算ユニットが、前記推定用量子ビットにおいて、|0>及び|1>の重ね合わせ状態を生成するステップ、
前記量子演算ユニットが、前記量子ビット対に対して、前記第2量子ビットを制御ビットとして使用し、前記第1量子ビットを標的ビットとして使用して、制御NOT演算を行うことで、前記各分子軌道が単独の電子に占有されているか否かを前記第1量子ビットが示すように前記量子ビット対の表現形式を変換するステップと、
前記量子演算ユニットが、量子位相推定の制御ビットとして前記推定用量子ビットを使用し、量子位相推定の標的ビットとして変換された前記量子ビット対を使用して、スピン二乗演算子の条件下で、前記波動関数の時間発展のシミュレーションを行うステップ、及び
前記量子演算ユニットが、前記推定用量子ビットに対して、前記時間発展のシミュレーションの結果を周波数表現の形式に変換する操作を行うステップ、
を備える、
量子情報処理方法。 - 前記シミュレーションを行うステップの後、前記周波数表現の形式に変換する操作を行うステップの前に、前記量子演算ユニットが、推定用量子ビットに対して、特定のスピン量子数に対応する波動関数の時間発展をキャンセルする操作を行うステップを更に備える、
請求項3に記載の量子情報処理方法。
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