JP7460389B2 - 自重補償リンク機構、自重補償ロボット、台車付き自重補償リンク機構、及び台車付き自重補償ロボット - Google Patents
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人手による作業のうちの1つとして、作業者が重い工具を扱う作業がある。このような作業は、作業の効率化を図るうえで、大きな障壁となっている。
このような重い工具の自重を補償する機構として、自重補償リンク機構がある(例えば、特許文献1参照)。
このような構成とされた自重補償リンク機構を用いることで、工具の自重を補償することが可能となる。
また、本開示に係る自重補償リンク機構は、一方向に延び、支点を中心に回動可能に支持された回転アームと、一端が回動可能な状態で前記回転アームの一方の端部に設けられた第1のアームと、前記第1のアームの他端に設けられた被支持体と、回動可能な状態で一端が前記回転アームの他方の端部に設けられ、前記第1のアームが延びる側とは逆側に延びる第2のアームと、前記第2のアームの他端に設けられたカウンタウェイトと、前記回転アームに設けられ、前記第1のアームの変位量に基づいて、前記第2のアームを変位させる連動機構と、を備え、前記連動機構は、前記第1のアームの一端が接続される第1のスプロケットと、前記第2のアームの一端が接続され、前記回転アームが延びる方向に前記第1のスプロケットから離れて配置された第2のスプロケットと、前記第1及び第2のスプロケットが内側に配置されるように、前記第1及び第2のスプロケットに取り付けられたチェーンと、前記チェーンの張りの状態を調整可能なチェーン調整機構と、を有し、前記チェーン調整機構は、前記チェーンの上部側を緩めることで前記回転アームと前記第1のアームとが成す第1の角度と前記回転アームと前記第2のアームとが成す第2の角度とを異ならせ、前記第1のアームと前記第2のアームとが平行とならないようにすることで、前記被支持体の重心と前記カウンタウェイトの重心とを合成した合成重心の位置を前記支点の下方に配置させる。
図1を参照して、第1の実施形態の自重補償リンク機構10について説明する。図1において、M1は被支持体16の質量(以下、「質量M1」という)、M2はカウンタウェイト18の質量(以下、「質量M2」という)、CG1は被支持体16の重心の位置(以下、「重心の位置CG1」という)、CG2はカウンタウェイト18の重心の位置(以下、「重心の位置CG2」という)、CG3は被支持体16の重心とカウンタウェイト18の重心とを合成した合成重心の位置(以下、「合成重心の位置CG3」という)、Z方向は鉛直上方をそれぞれ示している。ただし、合成重心の位置CG3は被支持体16の質量M1と重心の位置CG1およびカウンタウェイト18の質量M2と重心の位置CG2によって変わり得るため、以下に示す構成により、支点29と一致させる機能を実現する。ここで、質量M2の質量M1に対する比率(=質量M2/質量M1)をαとする。
自重補償リンク機構10は、連動機構11と、回転アーム13と、第1のアーム14と、被支持体16と、第2のアーム17と、カウンタウェイト18と、を有する。
連動機構11は、第1のスプロケット21と、第2のスプロケット22と、チェーン24と、チェーン調整機構25と、を有する。
第1のスプロケット21は、円盤形状とされている。第1のスプロケット21は、複数の凸部21Aと、を有する。
複数の凸部21Aは、外周部に設けられている。複数の凸部21Aは、周方向に間隔をあけて配置されている。複数の凸部21Aは、チェーン24と係合する部分である。
第1のスプロケット21は、回転アーム13の一方の端部27と回転自在に接続されるとともに、第1のアーム14の曲げモーメントを介して、第1のアーム14が支持する被支持体16の重量をトルクとして受ける。
複数の凸部22Aは、外周部に設けられている。複数の凸部22Aは、周方向に間隔をあけて配置されている。複数の凸部22Aは、チェーン24と係合する部分である。
第2のスプロケット22は、回転アーム13の他方の端部28と回転自在に接続され、第1のスプロケット21から離れて配置されるとともに、第2のアーム17の曲げモーメントを介して、第2のアーム17が支持するカウンタウェイト18の重量をトルクとして受ける。
第2のスプロケット22のピッチ径は、第1のスプロケット21のピッチ径と等しくなるように構成されている。第1及び第2のスプロケット21,22としては、例えば、同じ構成(同じ大きさで、かつ同じ形状)とされたスプロケットを用いることが可能である。
ちチェーン調整機構25としては、例えば、ターンバックルやチェーンテンショナ等を用いることが可能である。
回転アーム13は、回転アーム本体26と、軸31Aを介して、第1のスプロケット21を回転自在に支持する一方の端部27と、軸31Bを介して、第2のスプロケット22を回転自在に支持する他方の端部28と、支点29と、を有する。
回転アーム本体26は、一方向(具体的には、第1のスプロケット21から第2のスプロケット22に向かう方向)に延びている。
回転アーム本体26の重心は、被支持体16とカウンタウェイト18が無い状態でも釣合い状態を保てることが望ましく、そのためには回転アーム本体26の重心が支点29と一致していることが望ましい。ただし、回転アーム本体26が軽量であれば、その影響は比較的小さい。
第1のアーム14は、一端14Aと、一端14Aから距離L1b離れた位置に配置された他端14Bと、を有する。一端14Aは、回動可能な状態で軸31Aを介して回転アーム13の一方の端部27に回動自在に設けられている。
被支持体16は、第1のアーム14の他端14Bに着脱可能な状態で取り付けられている。被支持体16としては、例えば、工場等で作業員が使用する重量物(例えば、重い工具等)を例示することが可能である。
被支持体16の質量が質量M1である場合、Z方向下方側に質量M1×g(gは重力加速度を示す)の重力が被支持体16に働き、この力が第1のアーム14の他端14Bに作用する。
被支持体16は、ジンバル等の接続具を介して第1のアーム14の他端14Bに接続しても良い。また、第1のアーム14の他端14Bから、ワイヤを介して被支持体16を吊るした場合でも、上記構成と同様に、Z方向下方側に質量M1×gの力が第1のアーム14の他端14Bに作用する。
第2のアーム17は、第1のアーム14と平行であり、かつ、第1のアーム14が延びる側とは逆側に延びている。第2のアーム17は、一端17Aと、一端17Aから距離L2b離れた位置に配置された他端17Bと、を有する。一端17Aは、回動可能な状態で軸31Bを介して回転アーム13の他方の端部28に回動自在に設けられている。
加えて、第1のアームの一端14Aから第1のアームの重心位置までの距離の第1のアーム長さL1bに対する比率と、第2のアームの一端17Aから第2のアームの重心位置までの距離の第2のアーム長さL2bに対する比率とが、同じであることが望ましい。
カウンタウェイト18は、第2のアーム17の他端17Bに着脱可能な状態で取り付けられている。カウンタウェイト18の質量が質量M2である場合、Z方向下方側に質量M2×g(gは重力加速度を示す)の重力がカウンタウェイト18に働く。
カウンタウェイト18についても、ジンバル等の接続具を介して第2のアーム17の他端17Bに接続すること、及び第2のアーム17の他端17Bからワイヤを介して吊るすことが可能である。
これにより、作業者が第1のアーム14の位置を変化させた際、合成重心の位置CG3を常に支点29の位置に一致させることが可能となるので、被支持体16の自重を補償することができる。
第1の実施形態の自重補償リンク機構10によれば、第1のアーム14の位置を変位させた際、被支持体16の重心とカウンタウェイト18の重心とを合成した合成重心の位置CG3を、常に支点29と一致させることで、被支持体16の自重を補償することができる。
また、上記自重補償リンク機構10は、シリアルリンク機構であるため、4つのリンクを備えたパンタグラフ型リンク機構と比較して、回転アーム13、第1のアーム14、及び第2のアーム17(3つのリンク)を動作させる際に必要な占有空間を小さくすることができる。
図2を参照して、第2の実施形態の自重補償リンク機構30について説明する。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
自重補償リンク機構30は、第1の実施形態の自重補償リンク機構10を構成する連動機構11に替えて、連動機構32を有すること以外は、自重補償リンク機構10と同様に構成されている。
連動機構32は、第1のプーリ35と、第2のプーリ36と、ワイヤ38と、を有する。
第1のプーリ35は、ワイヤ38を案内する部材であり、軸31A上に回転自在に配置されている。
第2のプーリ36は、ワイヤ38を案内する部材であり、軸31B上に回転自在に配置されている。
第2のプーリ36は、回転アーム13が延びる方向に第1のプーリ35から離れて配置されている。第2のプーリ36は、第1のプーリ35に対し、支点29を基準に反対側に配置されている。
ワイヤ38は、一端38Aと、他端38Bと、を有する。一端38Aは、第1のアーム14の一端14A側で、軸31Aから一定の距離がある部分と接続されている。他端38Bは、第2のアーム17の一端17A側で、軸31Bから一定の距離がある部分と接続されている。一端38Aと他端38Bとの間に位置するワイヤ38のうち、一部が第1及び第2のプーリ35,36と接触し、ワイヤ38の経路が案内されている。
上述したように、第1のプーリ35、第2のプーリ36、及びワイヤ38を用いて連動機構32を構成することで、ワイヤ38を介して、第1のアーム14の変位量を第2のアーム17に伝えて、常に合成重心の位置CG3と支点29の位置とを一致させることができる。
さらに、チェーン・スプロケット機構を用いる場合よりも簡便な構造とすることができる。
図3を参照して、第3の実施形態の自重補償リンク機構40について説明する。図3において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
自重補償リンク機構40は、第1の実施形態の自重補償リンク機構10の支点29の位置とは異なる位置に支点29を配置させ、合成重心の位置CG3とは一致せず、合成重心の位置CG3の周囲の位置で、例えば、支点29を合成重心の位置CG3の上方に配置する構成とされている。具体的に、図3に示すように、図1に示す第1の実施形態と比較して、支点29を上方に配置させ、合成重心の位置CG3が支点29の下方に存在する構成としている。
自重補償リンク機構40は、合成重心の位置CG3と支点29が一致しないように配置させたこと以外は、自重補償リンク機構10と同様に構成されている。
上述したように、Z方向において、合成重心の位置CG3の上方に支点29を配置させることで、重力の働きにより、合成重心の位置CG3が支点29の真下に移動しようとする力(復元力)が発生する。これにより、Z方向に対して回転アーム13が所定角度傾斜した状態が、安定したつり合いの状態となる。
この状態を予めニュートラルポジションとして設定することで、作業者が被支持体16から手を離した際、回転アーム13が支点29を中心に不安定な状態で意図しない方向に回転することを抑制した上で、回転アーム13を自動的にニュートラルポジションに復帰させることができる。
図4を参照して、第4の実施形態の自重補償リンク機構50について説明する。図4において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
自重補償リンク機構50は、第1の実施形態の自重補償リンク機構10の状態からチェーン24を調整し、第1のアーム14と第2のアーム17との平行関係を崩し、合成重心の位置CG3が支点29と異なる位置に配置させたこと以外は、自重補償リンク機構10と同様に構成されている。
上述したように、ニュートラルポジションにおいて、合成重心の位置CG3を支点29の鉛直方向下方に配置させることで、作業者が被支持体16から手を離した際、回転アーム13を自動的にニュートラルポジションに復帰させることができる。
また、第1のアーム14と第2のアーム17とを安定した釣り合い状態に復帰させることが可能となるので、自重補償リンク機構50が不安定な状態で意図しない動作をすることを抑制でき、自重補償リンク機構50を安定させることができる。
図5を参照して、第5の実施形態の自重補償リンク機構60について説明する。図5において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
自重補償リンク機構60は、第1の実施形態の自重補償リンク機構10の構成に、さらに第1の弾性変形部材61と、第1のダンパ62と、第2の弾性変形部材64と、第2のダンパ65と、を備えること以外は、自重補償リンク機構10と同様に構成されている。
第1の弾性変形部材61は、回転アーム本体26のうち、一方の端部27側に位置する部分と、第1のアーム14のうち、第1のアーム14の一端14A側に位置する部分とを接続するように設けられている。
第1の弾性変形部材61としては、例えば、ばね(例えば、コイルばね)を用いることが可能である。
第1のダンパ62は、回転アーム本体26のうち、一方の端部27側に位置する部分と第1のアーム14のうち、第1のアーム14の一端14A側に位置する部分とを接続するように設けられている。第1のダンパ62は、第1の弾性変形部材61と並列接続されている。
第1のダンパ62としては、例えば、オイルダンパや摩擦ダンパまたはこれらの減衰係数を調整可能な可変ダンパ等を用いることが可能である。
上記構成とされた第1の弾性変形部材61及び第1のダンパ62を有することで、回転アーム本体26に対する第1のアーム14および第2のアーム17のニュートラルポジションの角度を設定することが可能になるとともに、作業者が被支持体16から手を離した際、回転アーム13に対する第1のアーム14の位置が急激に変化することを抑制可能となる。これにより、自重補償リンク機構60の意図しない動作を抑制できるとともに、釣り合い状態での安定性を得ることができる。
また、例えば、第1の弾性変形部材61及び第1のダンパ62の可動域を予め制限することで、回転アーム13と第1のアーム14とが一直線となる状態、すなわち、死点位置の状態に陥ることを回避できるため、第1のアーム14の操作性が低下することを防止できる。
さらに、第1のアーム14が動いている状態で一定の減衰力を付与および調整することが可能となるので、自重補償リンク機構60の操作抵抗を調整することができ、操作性を向上させることができる。
第2の弾性変形部材64は、回転アーム本体26上で支点29から一定の距離離れた部分と固定部材67とを接続するように設けられている。固定部材67は、その位置が規制された部材であり、第1の実施形態で説明した床面等に固定あるいは据付けられた支柱、人力による移動が可能な台車、または、人の操作あるいは自律制御によって自走可能な移動台車等により規制されることが可能である。
第2の弾性変形部材64としては、例えば、ばね(例えば、コイルばね)を用いることが可能である。
第2のダンパ65は、回転アーム本体26上で支点29から一定の距離離れた部分と固定部材67とを接続するように配置されている。第2のダンパ65は、第2の弾性変形部材64と並列接続されている。
第2のダンパ65としては、例えば、オイルダンパや摩擦ダンパ、または、これらの減衰係数を調整可能な可変ダンパ等を用いることが可能である。
上記構成とされた第2の弾性変形部材64及び第2のダンパ65を有することで、Z方向に対して回転アーム13が所定角度傾斜した位置を予めニュートラルポジションとして設定することが可能になるとともに、作業者が被支持体16から手を離した際、回転アーム13が支点を中心に意図しない動作をすることを抑制した上で、回転アーム13を自動的にニュートラルポジションに復帰させることができる。
さらに、回転アーム13が動いている状態で、一定の減衰力を付与および調整することが可能となるので、自重補償リンク機構60の操作抵抗を調整することができ、操作性を向上させることができる。
上述したように、自重補償リンク機構60が意図しない動作をすることを抑制でき、自重補償リンク機構60の安定性および操作性を向上させることができる。
図6を参照して、第5の実施形態の変形例の自重補償リンク機構70について説明する。図6において、図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
このような構成とされた自重補償リンク機構70は、先に説明した第5の実施形態の自重補償リンク機構60と同様な効果を得ることができる。
図7を参照して、第6の実施形態の自重補償リンク機構80について説明する。図7において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
自重補償リンク機構80は、第1の実施形態の自重補償リンク機構10の構成に、さらに回転アーム用ブレーキ機構81と、ブレーキ機構82と、を備えること以外は、自重補償リンク機構10と同様に構成されている。
回転アーム用ブレーキ機構81は、回転アーム本体26のうち、支点29に対応する部分に設けられている。回転アーム用ブレーキ機構81は、Z方向に対する回転アーム本体26の傾斜角度が所望の角度になった際に回転アーム13の回動を停止させ、回転アーム13の姿勢を維持させる。即ち、回転アーム用ブレーキ機構81は、回転アーム13の制動機能および角度保持機能を有する。
回転アーム用ブレーキ機構81は、回転アーム13の回動が停止した状態から回転アーム13を回動させたいときにブレーキを解除する。
また、回転アーム用ブレーキ機構81は、その制動力を調整することでダンパとしても機能することから、第2のダンパ65の機能を代替する手段として用いることも可能である。
ブレーキ機構82は、回転アーム13の一方の端部27と第1のアーム14の一端14Aとが接続された関節部分に設けられている。ブレーキ機構82は、回転アーム13に対する第1のアーム14の回動を停止させ、回転アーム13に対する第1のアーム14の姿勢を維持させる。即ち、ブレーキ機構82は、回転アーム13の一方の端部27と第1のアーム14の一端14Aとの接続部分の回転に関する制動機能および角度保持機能を有する。
ブレーキ機構82は、第1のアーム14の回動が停止した状態から第1のアーム14を回動させたいときにブレーキを解除する。
また、ブレーキ機構82は、その制動力を調整することでダンパとしても機能することから、第1のダンパ62の機能を代替する手段として用いることも可能である。
上述した回転アーム用ブレーキ機構81を有することで、Z方向に対する回転アーム13の角度が所望の角度になった際、回転アーム13の回動を停止させ、所望の角度で回転アーム13の姿勢を維持することができる。
また、回転アーム用ブレーキ機構81及びブレーキ機構82を有することで、第1のアーム14の他端14Bに設けられた被支持体16が所望の位置まで移動した際、回転アーム13及び第1のアーム14の回動を停止させ、被支持体16の位置を維持することができる。
図8を参照して、第6の実施形態の変形例の自重補償リンク機構90について説明する。図8において、図7に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
自重補償リンク機構90は、第6の実施形態の自重補償リンク機構80を構成するブレーキ機構82を設ける位置を異ならせたこと以外は、自重補償リンク機構80と同様に構成されている。
ブレーキ機構82は、回転アーム13の他方の端部28と第2のアーム17の一端17Aとが接続された関節部分に設けられ、回転アーム13に対する第2のアーム17の回動を停止させ、回転アーム13に対する第2のアーム17の姿勢を維持させる。
上記構成とされた自重補償リンク機構90は、回転アーム用ブレーキ機構81を有することで、Z方向に対する回転アーム13の角度が所望の角度になった際、回転アーム13の回動を停止させ、所望の角度で回転アーム13の姿勢を維持することができる。
また、回転アーム用ブレーキ機構81及びブレーキ機構82を有することで、第1のアーム14の他端14Bに設けられた被支持体16が所望の位置まで移動した際、回転アーム13及び第2のアーム17の回動を停止させ、被支持体16の位置を維持することができる。
図9を参照して、第7の実施形態の自重補償ロボット100について説明する。図9において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
自重補償ロボット100は、第1の実施形態の自重補償リンク機構10と、第1の回動機構101と、第2の回動機構102と、制御装置103と、を備える。
第1の回動機構101は、回転アーム13に対して第1のアーム14を回動させる。第1の回動機構101としては、例えば、図9に示す回転駆動モータ(または、回転アーム本体26と第1のアーム14とを接続するように配置され、一方向に伸縮可能なアクチュエータ等)を用いることが可能である。
なお、一方向に伸縮可能なアクチュエータを用いる場合、図5で説明した第1の弾性変形部材61と第1のダンパ62とが並列で接続されている先を、一方向に伸縮可能なアクチュエータで置き換えることが可能である。
第2の回動機構102は、Z方向(鉛直方向)に対して回転アーム13を回動させる。第2の回動機構102は、回転アーム本体26上の支点29に配置される。第2の回動機構102としては、例えば、図9に示す回転駆動モータ(または、回転アーム本体26上で支点29から一定距離離れた部分と固定部材67とを接続するように配置され、一方向に伸縮可能なアクチュエータ等)を用いることが可能である。
一方向に伸縮可能なアクチュエータを用いる場合、第2の弾性変形部材64と第2のダンパ65とが並列で接続されている先を、一方向に伸縮可能なアクチュエータで置き換えることが可能である。
ここで、第1及び第2の回動機構101,102に電動モータを用いる場合、制御装置103は、第1及び第2の回動機構101,102に電力を送り、電気的制御を行う。
また、第1及び第2の回動機構101,102に油圧モータを用いる場合、制御装置103は、第1及び第2の回動機構101,102に油圧を送り、作動流体を用いた回路である油圧回路による制御を行う。
ここで、「油圧」、「油圧モータ」、及び「油圧回路」という用語を用いているが、作動流体として、例えば、水等の他の液体を用いることも可能であり、力伝達可能な流体であればその液の種類は問わない。また、「空気圧」、「空気圧モータ」、及び「空気圧回路」等を用いることも可能である。
上記構成とされた第1の回動機構101、第2の回動機構102、及び制御装置103を有することで、第1及び第2のアーム14,17の動きを自動で制御することができる。
この場合、第7の実施形態の自重補償ロボット100と同様な効果を得ることができる。
図10を参照して、第8の実施形態の自重補償リンク機構110について説明する。図10において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図10において、Aは軸31Aの中心位置(以下、「中心位置A」という)、Bは第1のアーム14上における第1の油圧シリンダ111と第1のアーム14との接続位置(以下、「接続位置B」という)、Cは回転アーム13上における第1の油圧シリンダ111と回転アーム13との接続位置(以下、「接続位置C」という)をそれぞれ示している。
また、図10において、aは軸31Bの中心位置(以下、「中心位置a」という)、bは第2のアーム17上における第2の油圧シリンダ112と第2のアーム17との接続位置(以下、「接続位置b」という)、cは回転アーム13上における第2の油圧シリンダ112と回転アーム13との接続位置(以下、「接続位置c」という)をそれぞれ示している。
自重補償リンク機構110は、回転アーム13と、第1のアーム14と、被支持体16と、第2のアーム17と、カウンタウェイト18と、軸31A,31Bと、第1の油圧シリンダ111と、第2の油圧シリンダ112と、油圧回路113と、を備える。
第2の油圧シリンダ112は、伸縮可能な構成とされており、接続位置bにおいて第2のアーム17と接続されており、接続位置cにおいて回転アーム13と接続されている。
即ち、油圧回路113は、△ABCと△abcとが合同(即ち、AB=ab、BC=bc、CA=ca)、または△ABCと△acbとが合同(即ち、AB=ac、BC=cb、CA=ba)となるように、第1及び第2の油圧シリンダ111,112を制御する(但し、Aは中心位置a,A、接続位置b,B,c,Cである。)。
第1の油圧シリンダ111の長さと第2の油圧シリンダ112の長さとが等しくなるための調整を、より厳密に行うためには、第1の油圧シリンダ111と第2の油圧シリンダ112とは、複動型の油圧シリンダを使う方が望ましい。ただし、単動型の油圧シリンダを使う構成も可能である。
ここで、「油圧回路」、及び「油圧シリンダ」という用語を用いているが、作動流体は、例えば、水等の他の液体にも置き換えることが可能であり、力伝達可能な流体であればその液の種類は問わない。また、空気圧を用いることも可能である。
第8の実施形態の自重補償リンク機構110は、先に説明した第1から第4の実施形態の自重補償リンク機構、および、第7の実施形態の自重補償ロボット100と同様な効果を得ることができる。また、第5及び第6の実施形態が有する機能の一部を代替する効果を得ることができる。
具体的には、第1第3及び第7の実施形態の連動機構11、及び第2の実施形態の連動機構32は、第1及び第2の油圧シリンダ111,112と油圧回路113とで構成される油圧回路に置き換えることで、同じ機能を実現できる。
また、第4の実施形態との比較では、油圧回路113の調整によって第1の油圧シリンダ111の長さと第2の油圧シリンダ112に差を設けることで、第4の実施形態におけるチェーン24の調整と同様の機能を実現できる。
さらに、第5の実施形態における、第1のダンパ62について、油圧回路の一部に流路抵抗を与える(オリフィスを設ける、バルブで流量を制限する)等により、同様の機能を与えることが可能である。
加えて、第6の実施形態におけるブレーキ機構82について、油圧回路113を閉鎖させることにより、第1及び第2の油圧シリンダ111,112の動きを拘束することで、同様の機能を与えることが可能である。
また、上述した自重補償ロボット100と、支点29を回動可能に支持する台車と、を備えた台車付き自重補償ロボットを構成してもよい。
上記台車としては、人力による移動が可能な台車、または、人の操作あるいは自律制御によって自走可能な台車で、かつ自重補償リンク機構10,30,40,50,60,70,80,90または自重補償ロボット100を回動させることの可能な支柱を備えたものを用いることが可能である。
なお、自重補償リンク機構10,30,40,50,60,70,80,90,110及び自重補償ロボット100を構成する支点29は、床面等に固定あるいは据付けられた支柱等による回動可能に支持されていてもよい。
また、第2の実施形態の自重補償リンク機構30に、図7及び図8に示す回転アーム用ブレーキ機構81及びブレーキ機構82を設けてもよい。
各実施形態に記載の自重補償リンク機構10,30,40,50,60,70,80,90,110、及び自重補償ロボット100は、例えば、以下のように把握される。
また、上記自重補償リンク機構10は、シリアルリンク機構であるため、4つのリンクを備えたパンタグラフ型リンク機構と比較して、回転アーム13、第1のアーム14、及び第2のアーム17(3つのリンク)を動作させる際に必要な占有空間を小さくすることができる。
これにより、作業者が第1のアーム14の位置を変位させた際、合成重心の位置CG3を、常に支点29の位置または支点29の周囲の所定位置にすることが可能となるので、被支持体16の自重を補償することができる。
また、連動機構11として、チェーン・スプロケット機構を用いることで、作業者が被支持体16から急に手を離した場合でもチェーン24が弛むことを抑制できる。
さらに、チェーン・スプロケット機構を用いる場合よりも簡便な構造とすることができる。
これにより、鉛直方向に対して回転アーム13が所定角度傾斜した位置を予めニュートラルポジションに設定することで、作業者が被支持体16から手を離した際、回転アーム13が支点29を中心に不安定な状態で意図しない方向に回転することを抑制した上で、回転アーム13を自動的にニュートラルポジションに復帰させることができる。
また、例えば、第1の弾性変形部材61及び第1のダンパ62の可動域を予め制限することで、回転アーム13と第1のアーム14とが一直線となる状態、すなわち、死点位置の状態に陥ることを回避できるため、第1のアーム14の操作性が低下することを防止できる。
さらに、第1のアーム14が動いている状態で、一定の減衰力を付与および調整することが可能となるので、自重補償リンク機構60の操作抵抗を調整することができ、操作性を向上させることができる。
なお、第1及び第2のダンパ62,65として、例えば、減衰係数を調整可能なダンパを用いてもよい。
さらに、回転アーム13が動いている状態で、一定の減衰力を付与および調整することが可能となるので、自重補償リンク機構60の操作抵抗を調整することができ、操作性を向上させることができる。
また、第2の弾性変形部材64及び第2のダンパ65を有することで、鉛直方向(Z方向)に対して回転アーム13が所定角度傾斜した位置を予めニュートラルポジションとして設定することが可能になるとともに、作業者が被支持体16から手を離した際、回転アーム13が支点29を中心に意図しない動作をすることを抑制した上で、回転アーム13を自動的にニュートラルポジションに復帰させることができる。
さらに、回転アーム13が動いている状態で、一定の減衰力を付与および調整することが可能となるので、自重補償リンク機構70の操作抵抗を調整することができ、操作性を向上させることができる。
また、回転アーム用ブレーキ機構81及びブレーキ機構82を有することで、第1のアーム14の他端14Bに設けられた被支持体16が所望の位置まで移動した際、回転アーム13及び第1のアーム14の回動を停止させ、被支持体16の位置を維持することができる。
また、回転アーム用ブレーキ機構81及びブレーキ機構82を有することで、第1のアーム14の他端14Bに設けられた被支持体16が所望の位置まで移動した際、回転アーム13及び第2のアーム17の回動を停止させ、被支持体16の位置を維持することができる。
また、第1のアームの位置が所望の位置になった際、回転アーム用ブレーキ機構及びブレーキ機構を用いて、回転アーム及び第2のアームの回動を停止させ、所望の位置で第1のアーム14の姿勢を維持することができる。
また、第1のアーム14と第2のアーム17とが釣り合うようにすることが可能となるので、自重補償リンク機構50が意図しない動作をすることを抑制でき、自重補償リンク機構50を安定させることができる。
11,32…連動機構
13…回転アーム
14…第1のアーム
14A,17A,38A…一端
14B,17B,38B…他端
16…被支持体
17…第2のアーム
18…カウンタウェイト
21…第1のスプロケット
21A,22A…凸部
21B,22B…突出部
22…第2のスプロケット
24…チェーン
25…チェーン調整機構
26…回転アーム本体
27…一方の端部
28…他方の端部
29…支点
31A,31B…軸
35…第1のプーリ
36…第2のプーリ
38…ワイヤ
61…第1の弾性変形部材
62…第1のダンパ
64…第2の弾性変形部材
65…第2のダンパ
67…固定部材
81…回転アーム用ブレーキ機構
82…ブレーキ機構
100…自重補償ロボット
101…第1の回動機構
102…第2の回動機構
103…制御装置
111…第1の油圧シリンダ
112…第2の油圧シリンダ
113…油圧回路
a,A…中心位置
b,B,c,C…接続位置
L1…第1の直線
L1a,L1b,L2a,L2b…直線
L2…第2の直線
CG1、CG2…重心の位置
CG3…合成重心の位置
M1,M2…質量
Tr1,Tr2…三角形
θ1…第1の角度
θ2…第2の角度
Claims (15)
- 一方向に延び、支点を中心に回動可能に支持された回転アームと、
一端が回動可能な状態で前記回転アームの一方の端部に設けられた第1のアームと、
前記第1のアームの他端に設けられた被支持体と、
回動可能な状態で一端が前記回転アームの他方の端部に設けられ、前記第1のアームが延びる方向と平行で、前記第1のアームが延びる側とは逆側に延びる第2のアームと、
前記第2のアームの他端に設けられたカウンタウェイトと、
前記回転アームに設けられ、前記第1のアームの変位量に基づいて、前記第2のアームを変位させる連動機構と、
を備え、
前記連動機構は、前記第1のアームの位置を変位させた際、前記被支持体の重心とカウンタウェイトの重心とを合成した合成重心の位置が、前記支点の位置または前記支点の周囲の所定位置となるように制御する自重補償リンク機構。 - 前記合成重心の位置と前記被支持体の重心の位置とを結ぶ直線を第1の直線とし、前記合成重心の位置と前記カウンタウェイトの重心の位置とを結ぶ直線を第2の直線とした際、(第1の直線の長さ)/(第2の直線の長さ)の値が、(カウンタウェイトの質量)/(被支持体の質量)の値と等しくなるように構成されており、
前記連動機構は、前記回転アームと前記第1のアームとが成す第1の角度と前記回転アームと前記第2のアームとが成す第2の角度との大きさを等しく保ち、前記第1のアームと前記第2のアームとの平行状態を維持させた上で、前記第2のアームを変位させる請求項1記載の自重補償リンク機構。 - 前記連動機構は、前記回転アームの一方の端部と回転自在に接続されるとともに、前記第1のアームの曲げモーメントを介して、前記第1のアームが支持する前記被支持体の重量をトルクとして受ける第1のスプロケットと、
前記回転アームの他方の端部と回転自在に接続され、前記第1のスプロケットから離れて配置されるとともに、前記第2のアームの曲げモーメントを介して、前記第2のアームが支持する前記カウンタウェイトの重量をトルクとして受ける第2のスプロケットと、
前記第1及び第2のスプロケットが内側に配置されるように、前記第1及び第2のスプロケットに取り付けられたチェーンと、
前記チェーンの張りの状態を調整可能なチェーン調整機構と、
を有する請求項2記載の自重補償リンク機構。 - 前記連動機構は、前記回転アームの一方の端部と回転自在に接続される第1のプーリと、
前記回転アームの他方の端部と回転自在に接続され、前記回転アームが延びる方向に前記第1のプーリから離れて配置された第2のプーリと、
一端が前記第1のアーム上で前記第1のプーリから離れた部分に接続され、他端が前記第2のアームの一端側と接続され、前記第1及び第2のプーリの外周に接触するワイヤと、
を有する請求項2記載の自重補償リンク機構。 - 前記回転アームが鉛直方向に対して所定角度傾斜した状態をニュートラルポジションとして設定する際、前記ニュートラルポジションにおいて、前記支点は、前記鉛直方向において、前記合成重心の位置の上方に配置されている請求項1から4のうち、いずれか一項記載の自重補償リンク機構。
- 前記回転アームのうち、一方の端部側に位置する部分と、前記第1のアームのうち、前記第1のアームの一端側に位置する部分と、を接続する第1の弾性変形部材と、
前記回転アームのうち、一方の端部側に位置する部分と前記第1のアームのうち、前記第1のアームの一端側に位置する部分との間に設けられ、前記第1の弾性変形部材と並列接続された第1のダンパと、
前記回転アーム上で前記支点から一定の距離離れた部分と固定部材とを接続する第2の弾性変形部材と、
前記回転アーム上で前記支点から一定の距離離れた部分と前記固定部材との間に設けられ、前記第2の弾性変形部材と並列接続された第2のダンパと、
を備え、
前記固定部材は、位置が規制された部材である請求項1から5のうち、いずれか一項記載の自重補償リンク機構。 - 前記回転アームのうち、他方の端部側に位置する部分と、前記第2のアームのうち、前記第2のアームの一端側に位置する部分と、を接続する第1の弾性変形部材と、
前記回転アームのうち、他方の端部側に位置する部分と前記第2のアームのうち、前記第2のアームの一端側に位置する部分との間に設けられ、前記第1の弾性変形部材と並列接続された第1のダンパと、
前記回転アームで前記支点から一定の距離離れた部分と固定部材と、を接続する第2の弾性変形部材と、
前記回転アーム上で前記支点から前記一定の距離離れた部分と前記固定部材との間に設けられ、前記第2の弾性変形部材と並列接続された第2のダンパと、
を備え、
前記固定部材は、位置が規制された部材である請求項1から5のうち、いずれか一項記載の自重補償リンク機構。 - 前記回転アームのうち、前記支点に対応する部分に設けられ、前記回転アームの回動を停止させ、前記回転アームの姿勢を維持させる回転アーム用ブレーキ機構と、
前記回転アームの一方の端部と前記第1のアームの一端とが接続された関節部分に設けられ、前記回転アームに対する前記第1のアームの回動を停止させ、前記回転アームに対する前記第1のアームの姿勢を維持させるブレーキ機構と、
を備える請求項1から7のうち、いずれか一項記載の自重補償リンク機構。 - 前記回転アームのうち、前記支点に対応する部分に設けられ、前記回転アームの回動を停止させ、前記回転アームの姿勢を維持させる回転アーム用ブレーキ機構と、
前記回転アームの他方の端部と前記第2のアームの一端とが接続された関節部分に設けられ、前記回転アームに対する前記第2のアームの回動を停止させ、前記回転アームに対する前記第2のアームの姿勢を維持させるブレーキ機構と、
を備える請求項1から7のうち、いずれか一項記載の自重補償リンク機構。 - 前記回転アームが鉛直方向に対して所定角度傾斜した状態をニュートラルポジションとして設定する際、前記ニュートラルポジションにおいて、前記合成重心の位置は、前記鉛直方向において、前記支点の下方に配置されている請求項1記載の自重補償リンク機構。
- 一方向に延び、支点を中心に回動可能に支持された回転アームと、
一端が回動可能な状態で前記回転アームの一方の端部に設けられた第1のアームと、
前記第1のアームの他端に設けられた被支持体と、
回動可能な状態で一端が前記回転アームの他方の端部に設けられ、前記第1のアームが延びる側とは逆側に延びる第2のアームと、
前記第2のアームの他端に設けられたカウンタウェイトと、
前記回転アームに設けられ、前記第1のアームの変位量に基づいて、前記第2のアームを変位させる連動機構と、
を備え、
前記連動機構は、前記第1のアームの一端が接続される第1のスプロケットと、
前記第2のアームの一端が接続され、前記回転アームが延びる方向に前記第1のスプロケットから離れて配置された第2のスプロケットと、
前記第1及び第2のスプロケットが内側に配置されるように、前記第1及び第2のスプロケットに取り付けられたチェーンと、
前記チェーンの張りの状態を調整可能なチェーン調整機構と、
を有し、
前記チェーン調整機構は、前記チェーンの上部側を緩めることで前記回転アームと前記第1のアームとが成す第1の角度と前記回転アームと前記第2のアームとが成す第2の角度とを異ならせ、前記第1のアームと前記第2のアームとが平行とならないようにすることで、前記被支持体の重心と前記カウンタウェイトの重心とを合成した合成重心の位置を前記支点の下方に配置させる自重補償リンク機構。 - 前記連動機構は、前記回転アームに対して前記第2のアームを回動させる第1の回動機構と、
鉛直方向に対して前記回転アームを回動させる第2の回動機構と、
前記第1及び第2の回動機構と電気的に接続、または作動流体を用いた回路と接続され、前記回転アームと前記第1のアームとが成す第1の角度及び前記回転アームと前記第2のアームとが成す第2の角度がそれぞれ所望の角度となるように、前記第1及び第2の回動機構を制御する制御装置と、
を有する請求項1または2記載の自重補償リンク機構。 - 請求項1から11のうち、いずれか一項記載の自重補償リンク機構と、
前記回転アームに対して前記第1のアームを回動させる第1の回動機構と、
鉛直方向に対して前記回転アームを回動させる第2の回動機構と、
前記第1及び第2の回動機構と電気的に接続、または作動流体を用いた回路と接続され、前記回転アームと前記第1のアームとが成す第1の角度及び前記回転アームと前記第2のアームとが成す第2の角度がそれぞれ所望の角度となるように、前記第1及び第2の回動機構を制御する制御装置と、
を備える自重補償ロボット。 - 請求項1から12のうち、いずれか一項記載の自重補償リンク機構と、
前記自重補償リンク機構を支持するとともに、移動可能な台車と、
を備える台車付き自重補償リンク機構。 - 請求項13に記載の自重補償ロボットと、
前記自重補償ロボットを支持するとともに、移動可能な台車と、
を備える台車付き自重補償ロボット。
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