JP7459028B2 - 推定装置、推定方法および推定プログラム - Google Patents

推定装置、推定方法および推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、推定装置、推定方法および推定プログラムに関する。
従来、検索データを使って、ユーザ単位でブランド・商品の登場順を評価することで、購買検討者へのブランドの状況を指標化する技術が提案されている。例えば、最初に検討した対象について最終的なCV(Conversion:成果)へと至った割合を算出する技術が知られている。
特開2021-86519号公報
しかしながら、従来技術では、潜在的なユーザに対して効果的に広告を配信することが難しい。例えば、従来技術では、検討を開始する前にブランド・商品を想起しやすい潜在層を特定することは困難である。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る推定装置は、ユーザの情報を収集する収集部と、前記情報から、取引対象の検討を開始する時点の前における前記ユーザの特徴を抽出する抽出部と、前記特徴に基づいて、前記ユーザが前記取引対象の検討を開始するか否かを推定する推定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る推定方法は、推定装置によって実行される推定方法であって、ユーザの情報を収集する収集工程と、前記情報から、取引対象の検討を開始する時点の前における前記ユーザの特徴を抽出する抽出工程と、前記特徴に基づいて、前記ユーザが前記取引対象の検討を開始するか否かを推定する推定工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る推定プログラムは、ユーザの情報を収集する収集ステップと、前記情報から、取引対象の検討を開始する時点の前における前記ユーザの特徴を抽出する抽出ステップと、前記特徴に基づいて、前記ユーザが前記取引対象の検討を開始するか否かを推定する推定ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明では、潜在的なユーザに対して効果的に広告を配信することができる。
図1は、実施形態に係る推定システムの処理の一例を示す図である。 図2は、第一想起検索を説明するための図である。 図3は、第一想起検索を説明するための図である。 図4は、第一想起検索を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る推定装置の構成例を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係る起点前特徴抽出処理の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る潜在層特徴推定処理の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る処理全体の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る推定装置、推定方法および推定プログラムを実施するための形態(以下、実施形態)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により、本願に係る推定装置、推定方法および推定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔実施形態〕
以下に、実施形態に係る推定システム100の処理、推定装置10の構成、処理の具体例、処理の流れを順に説明し、最後に本実施形態の効果を説明する。
[1.推定システム100の処理]
図1を用いて、本実施形態に係る推定システム(適宜、本システム)100の処理を説明する。図1は、実施形態に係る推定システムの処理の一例を示す図である。以下では、本システム100の構成例、本システム100の処理、第一想起検索の重要性、本システム100の効果の順に説明する。
(1-1.システム100の構成例)
図1に示した本システム100は、推定装置10、検討ユーザ端末(適宜、検討ユーザ)20および潜在層ユーザ端末(適宜、潜在層ユーザ)30を有する。ここで、推定装置10と、検討ユーザ端末20と、潜在層ユーザ端末30とは、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、本システム100には、複数台の推定装置10、複数台の検討ユーザ端末20、および複数台の潜在層ユーザ端末30が含まれてもよい。
(1-1-1.推定装置10)
推定装置10は、検討ユーザ端末20との間、および潜在層ユーザ端末30との間でデータの送受信を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。図1の例では、推定装置10がサーバ装置により実現される場合を示す。
(1-1-2.検討ユーザ端末20)
検討ユーザ端末20は、商材の購入や利用を検討している、または検討したことのあるユーザ(検討ユーザ)によって使用されるデバイス(コンピュータ)である。検討ユーザ端末20は、検討ユーザによる操作を受け付ける。なお、検討ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1の例では、検討ユーザ端末20がデスクトップPCにより実現される場合を示す。
ここで、商材とは、商品やサービス等の取引対象であり、有料で購入や利用する対象の他、ユーザの求めに応じて無料で提供される対象も含むものとする。
(1-1-3.潜在層ユーザ端末30)
潜在層ユーザ端末30は、商材の購入や利用を検討していないユーザ(潜在層ユーザ)によって使用されるデバイス(コンピュータ)である。潜在層ユーザ端末30は、潜在層ユーザによる操作を受け付ける。なお、潜在層ユーザ端末30は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。図1の例では、潜在層ユーザ端末30がデスクトップPCにより実現される場合を示す。
(1-2.システム100の処理)
(1-2-1.ステップS1の処理)
本システム100において、第1に、推定装置10は、検討ユーザ端末20からユーザ情報を収集する(ステップS1)。ここで、ユーザ情報とは、ユーザに関する情報であって、ユーザのWebサイト上での検索履歴、閲覧履歴の他、ユーザの性別、年齢、職業、居住地、既婚・未婚の別、子供の有無等のユーザの属性を含む情報である。さらに、ユーザ情報は、検討ユーザ端末20を介して収集したユーザの位置情報、画面情報、生体情報等であってもよく、特に限定されない。また、図1の例では、推定装置10は、ユーザ情報を検討ユーザ端末20から収集しているが、潜在層ユーザ端末30や図示しないその他の端末から収集してもよい。
上述したステップS1の説明のように、推定装置10は、ユーザの情報を収集する装置である。また、推定装置10は、ユーザの情報として、ユーザの検索履歴、閲覧履歴または属性を収集する装置である。
(1-2-2.ステップS2の処理)
本システム100において、第2に、推定装置10は、収集したユーザ情報からユーザの起点前の特徴を抽出する(ステップS2)。ここで、起点とは、検討ユーザがブランド・商品等の初回の検索行動である第一想起検索を実行した時点である。また、第一想起とは、「このような製品やサービスで、頭に思い浮かぶブランド名を挙げてください」というブランド再生(純粋想起)のうち、最初に挙がるブランド名のことである。純粋想起は、購入意向に至るブランドのうちほぼ大部分を占め、第1位に該当する第一想起は純粋想起の中でも最重要となる。近年、第一想起の分析は、想起集合やダブルジョパディの法則等の概念によりマーケティング上の重要度を増している。
図1の例では、推定装置10は、特定のカテゴリーにおける「商品A」「商品B」「商品C」等の検討対象の中で、第一想起検索を「商品A」、最終生存を「商品A」とした場合の起点直前のユーザの行動特性を抽出している。なお、検索カバレッジとは、ユーザの検索行動の中で、順番を問わずそのブランドや商品が登場したかの指標である。
このとき、推定装置10は、検索クエリの入力等のユーザの検索行動があった場合には、ユーザ情報から起点直前のユーザの行動特性を抽出する。例えば、推定装置10は、ユーザの「商品A」に関する初回の検索行動を検知し、当該検索行動の時点を起点と判定し、当該起点から溯って30日以内における当該ユーザの検索履歴、閲覧履歴、変更があった属性から特徴を抽出する。また、推定装置10は、一定期間以内に、特定のカテゴリーに関連する所定の回数以上の検索があった場合には、ユーザ情報から起点直前のユーザの行動特性を抽出してもよい。例えば、推定装置10は、90日以内にユーザの自動車関連の検索数が増加した場合、初回の検索から溯って30日以内の当該ユーザの行動特性を抽出する。
上記のように、推定装置10は、「検討行動の始まる瞬間」つまり起点を捉えて、その起点の手前でユーザの特徴を分析することで、検討を開始したユーザに出現してしまう直接的な特徴(例:自動車購買意図等)を排除し、潜在的な特徴(例:子持ち、年収等)に絞って抽出することができる。
さらに、推定装置10は、学習モデルにユーザの行動特性の抽出を学習させ、学習後のモデルを用いてユーザの行動特性を抽出してもよい。例えば、推定装置10は、学習後のモデルを用いて、ユーザが検討に至ったことを検知してもよいし、ユーザが検討を開始した起点を判定してもよいし、ユーザの行動特性を選択し特徴として抽出してもよい。
上述したステップS2の説明のように、推定装置10は、ユーザの情報から、取引対象の検討を開始する時点の前におけるユーザの特徴を抽出する装置である。例えば、推定装置10は、ユーザのうち取引対象の取引に至ったユーザの特徴を抽出する装置である。また、推定装置10は、学習モデルを用いてユーザの特徴を抽出する装置である。
(1-2-3.ステップS3の処理)
本システム100において、第3に、推定装置10は、抽出したユーザの起点前の特徴に基づいて、潜在層ユーザの特徴を推定し、潜在層ユーザを特定する(ステップS3)。図1の例では、推定装置10は、「商品A」の検討ユーザの起点前の特徴ごとに「商品A」の「特徴度」を算出し、当該特徴度が高い特徴を潜在層ユーザの特徴と推定し、ブランド・商品を想起しやすい潜在関心層を特定している。
このとき、推定装置10は、抽出した検索ワードや属性等の特徴ごとに特徴度を算出し、特徴度に基づいて潜在層ユーザの特徴を推定し、当該特徴を有するユーザを特定する。例えば、推定装置10は、商材ごとに、(購入ユーザの一定期間における当該特徴の出現率)-(全ユーザの一定期間における当該特徴の出現率)を特徴度として算出する。また、推定装置10は、上記の特徴度が高い順に所定数の特徴を潜在層ユーザの特徴として推定してもよいし、所定値以上の特徴度である特徴を潜在層ユーザの特徴として推定してもよい。さらに、推定装置10は、CVの種類によって重み付けして特徴度を算出してもよいし、事前に定めた特徴を除外してもよい。
上述したステップS3の説明のように、推定装置10は、ユーザの特徴に基づいて、前記ユーザが前記取引対象の検討を開始するか否かを推定する装置である。例えば、ユーザの特徴の出現率を用いて所定の特徴度を算出し、ユーザが取引対象の検討を開始するか否かを推定する装置である。
(1-2-4.ステップS4の処理)
本システム100において、第4に、推定装置10は、潜在層ユーザ端末30に対して商材の広告を配信する(ステップS4)。例えば、推定装置10は、「商品A」を検討する特徴を有する潜在層ユーザに対して「商品A」のWeb広告を配信する。また、図1の例では、推定装置10は、広告を潜在層ユーザ端末30に対して配信しているが、検討ユーザ端末20や図示しないその他の端末に対して配信してもよい。
上述したステップS4の説明のように、推定装置10は、取引対象の検討を開始すると推定した潜在層ユーザに対して、取引対象の広告を配信する装置である。また、潜在層ユーザのうち取引対象の検討を開始していないユーザに対して、取引対象の広告を配信する装置である。
(1-3.第一想起検索の重要性)
図2~図4を用いて、本システム100の処理の前提となる第一想起検索の重要性について説明する。図2~図4は、第一想起検索を説明するための図である。以下では、ユーザの検索行動の概要を説明した上で、第一想起検索と最大検討者数との関連性、第一想起検索と最終的CVとの関連性、第一想起検索によるブランディング戦略の順に説明する。
(1-3-1.ユーザの検索行動の概要)
以下では、ユーザの検索行動の概要について説明する。例えば、商材の購入等を検討するユーザは、第一想起検索(起点)から最終生存(購入)に至るまでに、「商品A」→「商品B」→「商品C」→「商品A」→「商品B」→「商品A」のように競合する商材を検討する場合がある。このような場合、ユーザは、第一想起検索(起点)から最終生存(購入)に至るまでに、「商品A」→「商品B」→「商品C」→「商品A」→「商品B」→「商品A」のように競合する商材を示す検索クエリを入力することとなる。このため、検索データを使って、ユーザ単位でブランド・商品の登場順を評価した場合、第一想起検索は、最大検討者数や最終的なCVを左右する重要な数値であると考えられる。
(1-3-2.最大検討者数との関連性)
図2を用いて、第一想起検索と最大検討者数との関連性について説明する。図2の例では、自動車の車種A~Iごとの第一想起検索率と検討率の関係を示しているが、競合車が同一比率(約2倍)で一直線上に並んでいる。すなわち、図2の例では、「ブランドがどれぐらいの人に検討してもらえるか」(検討率)が、第一想起検索率に比例して高くなっている。したがって、第一想起検索率が高い商材ほど最大検討者数は多くなることとなる。
(1-3-3.最終的CVとの関連性)
図3を用いて、第一想起検索と最終的CVとの関連性について説明する。図3の例では、自動車の車種Xの検討パターン別の見積もりCV確率を示しているが、車種Xが第一想起され、かつ最終生存する確率が最も高い。したがって、第一想起検索ユーザが最終的なCVに直結していることがわかる。
(1-3-4.ブランディング戦略)
図4を用いて、第一想起検索によるブランディング戦略について説明する。ユーザは、図4に示すように「無関係層」「潜在層」「顕在層」「接触者」「購入者」等に分類される。ここで、「無関係層」は、検討・購入の可能性がないユーザである。また、「顕在層」は、商材の購入等の検討を開始したユーザであり、「接触者」は、検討を進めているユーザであり、「購入者」は、商材の購入等を開始したユーザである。
そして、「潜在層」は、まだ商材について調べたり検討は開始したりしていないが、ライフステージの変化(結婚、出産等)や条件の変化(故障、老朽化等)により商材の検討が始まりやすい状態にあるユーザである。「潜在層」のユーザは、CM(コマーシャル)やニュース、ショールーム等の商材に関連する情報が気になり始め感度が高まる。
上述したように、第一想起は最大検討者数やCVに密接な関係があるため(図4(1)参照)、顕在層となる前の潜在層に向けて効果的にブランディング、すなわちユーザが検討する前の「ミドルファネルでのブランディング」の重要性が高いと推測される(図4(2)参照)。換言すると、マーケティング上「ユーザが検討する最初のブランドになると有利」であり、潜在層の段階のユーザに対して、他に先駆けてブランディングをすると、「ユーザの最初のブランドになりやすい」と考えられる。
(1-4.システム100の効果)
上述したように、第一想起検索と最終的CVとには、密接な関係性が存在するが、第一想起検索を行うユーザは、すでに検索を開始しているため、商材に対して既に興味を有するユーザ、すなわち、顕在層のユーザであると考えられる。しかしながら、第一想起検索と最終的CVとに密接な関係性が存在する以上、第一想起検索の対象とした商材と異なる商材をユーザにアピールしても、ユーザを誘導するのは難しい。
そこで、本システム100では、ユーザの行動を用いて、ユーザが顕在層の前の段階、すなわち、潜在層の段階に至っているかを推定する。このような処理の結果、本システム100では、第一想起検索を行いうるユーザに対して第一想起検索の対象となりうる商材をアピールすることで、アピールした商材を第一想起検索の対象とし、ひいてはCVへと至らせる確度を向上させることができる。
例えば、本システム100では、推定装置10は、検討ユーザ端末20からユーザ情報を収集し、収集したユーザ情報からユーザの起点前の特徴を抽出し、抽出したユーザの起点前の特徴に基づいて、潜在層ユーザの特徴を推定し、潜在層ユーザを特定し、潜在層ユーザ端末30に対して商材の広告を配信する。
より詳細な例を挙げると、推定装置10は、検索ワード(検索クエリ)の履歴から、商材を検討している検討ユーザを特定し、特定ユーザの第一想起検索を特定する。そして、推定装置10は、検討ユーザが第一想起検索よりも前の所定の期間内(例えば、第一想起検索を行う前の数日間)に行った行動(以下、「想起前行動」と記載する。)を特定する。そして、推定装置10は、判定対象となるユーザの行動と想起前行動との類似性に基づいて、ユーザが第一想起検索を行いそうかを推定すればよい。
ここで、類似性を判定する場合、推定装置10は、ルールベースで類似性を示すスコアを算出し、算出した類似性が所定の閾値を超える場合は、ユーザが第一想起検索を行いそうと推定してもよい。また、推定装置10は、モデルを用いてもよい。例えば、推定装置10は、想起前行動を示す情報を入力した際に、ユーザが第一想起検索を行いそうな潜在層である旨を示す情報を出力するように、DNN(Deep Neural Network)等のモデルを学習する。そして、推定装置10は、判定対象となるユーザの行動を示す情報を学習済みのモデルに入力し、モデルの出力に基づいて、ユーザが第一想起検索を行いそうな潜在層であるかを推定すればよい。
このような処理の結果、本システム100では、ユーザが第一想起検索を行いそうなユーザであるか否か、すなわち、「ブランドを想起しやすい潜在層」であるか否かを推定することができる。このようなユーザに対して、第一想起検索の対象となりえる商材をアピールした場合、その商材を第一想起検索の対象とさせる可能性を向上させることができるので、本システム100は、よりCVへと至りやすい広告の配信、すなわち、より効果的な広告の配信を実現することができる。
なお、本システム100は、様々な業種において有用なソリューションではあるが、特に比較検討ファネルが存在するカテゴリー(自動車・金融・不動産・家電・保険等)との親和性が高い。
[2.推定装置10の構成]
図5を用いて、実施形態に係る推定装置10の構成について説明する。図5は、実施形態に係る推定装置10の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、推定装置10は、通信部11、記憶部12および制御部13を有する。なお、推定装置10は、推定装置10の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(2-1.通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定の通信網(ネットワーク)と有線または無線で接続され、検討ユーザ端末20や潜在層ユーザ端末30との間で情報の送受信を行う。
(2-2.記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部12は、図5に示すように、ユーザ情報記憶部12a、特徴情報記憶部12b、潜在層情報記憶部12cおよび広告情報記憶部12dを有する。そして、記憶部12は、制御部13が動作する際に参照する各種情報や、制御部13が動作した際に取得した各種情報を記憶する。
(2-2-1.ユーザ情報記憶部12a)
ユーザ情報記憶部12aは、検討ユーザ20や潜在層ユーザ30から収集されたユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部12aは、ユーザのWebサイト上での検索履歴、閲覧履歴の他、ユーザの性別、年齢、職業、居住地、既婚・未婚の別、子供の有無等のユーザの属性を含む情報等を記憶する。
(2-2-2.特徴情報記憶部12b)
特徴情報記憶部12bは、ユーザ情報から抽出されたユーザの特徴を記憶する。例えば、特徴情報記憶部12bは、ユーザのWebサイト上での検索履歴、閲覧履歴から抽出した検索ワードや興味のあるカテゴリーの他、変化したライフステージ等のユーザの属性を記憶する。
(2-2-3.潜在層情報記憶部12c)
潜在層情報記憶部12cは、潜在層ユーザ30を特定するための特徴や特定された潜在層ユーザ30に関する情報を記憶する。例えば、潜在層情報記憶部12cは、推定部13cによって算出された特徴度や潜在層ユーザのリストを記憶する。
(2-2-4.広告情報記憶部12d)
広告情報記憶部12dは、潜在層ユーザ30や検討ユーザ20に対して配信する広告に関する情報を記憶する。例えば、広告情報記憶部12dは、ブランドを印象付けするための広告や、商品の購入を惹起するための広告を記憶する。
(2-3.制御部13)
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、推定装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(推定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部13は、収集部13a、抽出部13b、推定部13c、配信部13dおよび学習部13eを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部13の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(2-3-1.収集部13a)
収集部13aは、ユーザの情報を収集する。情報の収集元について説明すると、例えば、収集部13aは、検討ユーザ20からユーザの情報を収集する。また、収集部13aは、潜在層ユーザ30からユーザの情報を収集してもよい。
また、情報の内容について説明すると、例えば、収集部13aは、ユーザの情報として、ユーザの検索履歴、閲覧履歴または属性を収集する。さらに、収集部13aは、ユーザの端末を介してユーザの位置情報、画面情報、生体情報等を収集してもよい。
なお、収集部13aは、収集したユーザの情報をユーザ情報記憶部12aに格納する。
(2-3-2.抽出部13b)
抽出部13bは、ユーザの情報から、取引対象の検討を開始する時点の前におけるユーザの特徴を抽出する。抽出するユーザの特徴について説明すると、例えば、抽出部13bは、ユーザの特徴として、取引対象の検討を開始する時点の前におけるユーザの行動特性を抽出する。すなわち、抽出部13bは、取引対象の検討を開始する時点から一定期間遡った期間内に入力した検索クエリ、閲覧したWebサイト、変更したユーザの属性等を抽出する。
特徴の抽出元について説明すると、例えば、抽出部13bは、情報を収集したユーザのうち取引対象の取引に至ったユーザの特徴を抽出する。また、抽出部13bは、情報を収集したユーザのうち取引対象の資料請求、無料体験申込、見積もり依頼等のユーザの検討段階ごとに、ユーザの特徴を抽出してもよい。
特徴の抽出方法について説明すると、例えば、抽出部13bは、学習モデルを用いてユーザの特徴を抽出する。また、抽出部13bは、学習後のモデルを用いて、ユーザが検討や購入に至ったことを検知してもよいし、ユーザが検討を開始した時点を判定してもよいし、ユーザの行動特性を選択し特徴として抽出してもよい。
なお、抽出部13bは、ユーザの情報をユーザ情報記憶部12aから取得する。一方、抽出部13bは、抽出したユーザの特徴を特徴情報記憶部12bに格納する。
(2-3-3.推定部13c)
推定部13cは、ユーザの特徴に基づいて、ユーザが取引対象の検討を開始するか否かを推定する。例えば、推定部13cは、ユーザの特徴から所定の特徴度を算出し、商材ごとに特徴度が高い特徴を潜在層ユーザ30の特徴と推定し、潜在層ユーザ30の特徴を有するユーザを潜在層ユーザ30として特定する。
特徴度について説明すると、例えば、推定部13cは、ユーザの特徴の出現率を用いて所定の特徴度を算出し、ユーザが取引対象の検討を開始するか否かを推定する。具体的な例では、推定部13cは、抽出されたユーザの特徴について、取引対象ごとに、取引に至ったユーザにおいての出現率と、全ユーザにおいての出現率との差分を特徴度として算出する。このとき、推定部13cは、全ユーザから取引に至ったユーザを除外した他ユーザの出現率を用いてもよいし、出現率に代えて一定期間の抽出されたユーザの特徴の出現数の平均値等を用いてもよい。
特徴度についてより詳細に説明すると、推定部13cは、一定期間での取引に至ったユーザにおいてのユーザの特徴の出現率P1を、P1=(当該特徴が出現したユーザ数n)÷(取引に至ったユーザ数N1)と算出する。また、推定部13cは、上記期間での全ユーザにおいてのユーザの特徴の出現率P0を、P0=(当該特徴が出現したユーザ数n)÷(全ユーザ数N0)と算出する。そして、推定部13cは、特徴度をP1-P0と算出する。また、推定部13cは、上記期間での他ユーザにおいてのユーザの特徴の出現率P2を、P2=(当該特徴が出現したユーザ数n)÷(他ユーザ数N2)と算出し、特徴度をP1-P2と算出してもよい。また、推定部13cは、出現数を用いて、特徴度をn-n0またはn-n2と算出してもよいし、異なる期間での出現率や出現数の平均値を用いて特徴度を算出してもよい。
また、推定部13cは、算出した特徴度が高い順に所定数の特徴を潜在層ユーザ30の特徴として推定してもよいし、所定値以上の特徴度である特徴を潜在層ユーザ30の特徴として推定してもよい。さらに、推定部13cは、CVの種類(資料請求、無料体験申込、見積もり依頼、購入等)によって重み付けして特徴度を算出してもよいし、事前に定めた特徴を除外してもよい。
さらに、モデルを用いる場合、推定部13cは、対象ユーザの最新の検索履歴等をモデルに入力し、モデルの出力する数値(スコア)が所定値を超えるならば、対象ユーザが第一想起検索を行うと推定する。
なお、推定部13cは、ユーザの特徴を特徴情報記憶部12bから取得する。一方、推定部13cは、算出した特徴度、推定した潜在層ユーザ30の特徴、特定した潜在層ユーザ30の情報を潜在層情報記憶部12cに格納する。
(2-3-4.配信部13d)
配信部13dは、推定部13cによって取引対象の検討を開始すると推定された潜在層ユーザ30に対して、取引対象の広告を配信する。例えば、配信部13dは、潜在層ユーザ30のうち取引対象の検討を開始していないユーザに対して、取引対象の広告を配信する。また、配信部13dは、取引対象の検討の有無に関わらず潜在層ユーザ30の特徴を有するユーザに対して、取引対象の広告を配信してもよい。
なお、配信部13dは、配信する広告に関する情報を広告情報記憶部12dから取得する。また、配信部13dは、配信先である潜在層ユーザ30の情報を潜在層情報記憶部12cから取得する。
(2-3-5.学習部13e)
学習部13eは、抽出部が抽出した顕在層のユーザの第一想起検索前の各種行動のデータをモデルに入力した際に、第一想起検索を行いそうなユーザである旨を示す情報を出力するように、モデルを学習する。このとき、学習部13eは、バックプロパゲーション等によりモデルを学習してもよい。
[3.処理の具体例]
図6および図7を用いて、実施形態に係る処理の具体例について説明する。図6は、実施形態に係る潜在層特徴推定処理の一例を示す図である。図7は、実施形態に係る潜在層特徴推定処理の一例を示す図である。以下では、実施形態に係る起点前特徴抽出処理の具体例、潜在層特徴推定処理の具体例の順に説明する。
(3-1.起点前特徴抽出処理の具体例)
図6および図7を用いて、実施形態に係る起点前特徴抽出処理の具体例について説明する。以下では、特徴抽出期間、特徴の具体例の順に説明する。
(3-1-1.特徴抽出期間)
図6に示すように、商材の購入や利用を検討するユーザ(検討ユーザ)20の行動は、検索行動が存在しない期間(図6(1)参照)と、第一想起検索(図6(2)参照)から最終生存(図6(3)参照)までの検討期間とに分けて説明することができる。
起点となる第一想起検索から、購入等に至った最終生存までには、検討ユーザ20は、最終的に購入等を行った商材以外にも様々な商材を検討する。図6の例では、検討ユーザ20は、第一想起検索において「商品A」を検討しているが、以降、「商品B」、「商品C」、「商品A」、「商品B」の順に検討し、最終的に第一想起検索と同じ「商品A」を購入している。
ここで、(1-3.第一想起検索の重要性)において説明したように、第一想起検索によって最大検討者数や最終的なCVが左右されることより、事前のブランディングが重要となる。また、上記の検索行動が存在しない期間は、まだ商材について調べたり検討は開始したりしていないが、結婚、出産等のライフステージの変化や、故障、老朽化等の条件の変化により商材の検討が始まりやすい状態である。
実施形態に係る推定装置10は、ユーザの商材の検討を検知し、第一想起検索の起点を判定し、当該起点から一定期間遡った期間におけるユーザの行動特性から第一想起検索直前の特徴を抽出する。このように、推定装置10は、過去の検討ユーザ20の第一想起検索直前の特徴から潜在層ユーザ30を推定できるので、商材を検討する前のユーザに対してブランディングを行うことができる。
(3-1-2.特徴の具体例)
図7に示すように、推定装置10は、第一想起検索直前の特徴を抽出する。図7の例では、推定装置10は、ユーザの検索履歴や閲覧履歴から、「幼児向け製品」「旅行」「ソフトウェア」「食品・飲料」「DIY・工具」「パート/アルバイト」「グルメ、料理」「ゲーム」「美容/健康」「ペット/ペット用品」「飲食店」「金融」「ニュース/情報」「家具/インテリア」等を特徴として抽出する。
また、推定装置10は、ユーザの属性から、「0歳子持ち親」「1~3歳子持ち親」「専業主婦(主夫)」「4~6歳子持ち親」「小学生子持ち親」「世帯年収6百~8百万」「中学生子持ち親」「子持ち親」「既婚者」「子供の有無」「大学・専門学卒」等を特徴として抽出する。さらに、推定装置10は、ユーザの属性の変化(ライフステージの変化、ライフイベント)から、「ライフイベント出産」「ライフイベント出産前後」「マイホーム購入」「マイホーム購入前後」等を特徴として抽出する。
(3-2.潜在層特徴推定処理の具体例)
図7を用いて、実施形態に係る潜在層特徴推定処理の具体例について説明する。以下では、特徴加工処理、特徴度算出処理、特徴選択処理の順に説明する。
(3-2-1.特徴加工処理)
推定装置10は、抽出したユーザの特徴を適宜加工することができる。すなわち、推定装置10は、特定の検索ワードを抽出対象から除外したり、類似のカテゴリーを統合したり、複数の属性を結合したりすることができる。
(3-2-2.特徴度算出処理)
推定装置10は、抽出した特徴ごとに特徴度を算出することができる。図7の例では、「商品A 特徴度」として、「商品A」を購入したユーザの特徴として出現した確率と、全ユーザの特徴として出現した確率との差分を特徴度として算出している。
(3-2-3.特徴選択処理)
推定装置10は、特徴度をもとに特徴を選択し、潜在層ユーザ30の特徴を推定することができる。図7の例では、「商品A 特徴度」として特徴度が高い順に特徴を並べ、特徴度2.0~3.5%付近の特徴を選択し、潜在層ユーザ30の特徴として推定している(図7破線矩形参照)。
[4.処理の流れ]
図8を用いて、推定処理全体の流れを説明する。図8は、実施形態に係る処理全体の流れを示すフローチャートである。以下では、処理全体の流れを説明した上で、各処理の概要を説明する。
(4-1.処理全体の流れ)
第1に、推定装置10の収集部13aは、ユーザ情報収集処理を実行する(ステップS101)。第2に、推定装置10の抽出部13bは、起点前特徴抽出処理を実行する(ステップS102)。第3に、推定装置10の推定部15cは、潜在層特徴推定処理を実行する(ステップS103)。第4に、推定装置10の配信部13dは、広告配信処理を実行し(ステップS104)、処理を終了する。なお、上記のステップS101~S104は、異なる順序で実行することもできる。また、上記のステップS101~S104のうち、省略される処理があってもよい。
(4-2.各処理の流れ)
(4-2-1.ユーザ情報収集処理の流れ)
第1に、収集部13aによるユーザ情報収集処理について説明する。ユーザ情報収集処理では、収集部13aは、検討ユーザ20から、検索履歴、閲覧履歴、ユーザの属性等を含むユーザ情報を収集する。
(4-2-2.起点前特徴抽出処理の流れ)
第2に、抽出部13bによる起点前特徴抽出処理について説明する。起点前特徴抽出処理では、抽出部13bは、ユーザの商材の検討を検知し、初めて当該商材を検索した時点を起点と判定し、当該起点から溯って一定期間における当該ユーザの検索履歴、閲覧履歴、変更があった属性から特徴を抽出する。
(4-2-3.潜在層特徴推定処理の流れ)
第3に、推定部15cによる潜在層特徴推定処理について説明する。潜在層特徴推定処理では、推定部15cは、抽出した検索ワードや属性等の特徴ごとに特徴度を算出し、特徴度に基づいて潜在層ユーザ30が有する特徴を推定し、当該特徴を有するユーザを潜在層ユーザ30として特定する。
(4-2-4.広告配信処理の流れ)
第4に、配信部13dによる広告配信処理について説明する。広告配信処理では、配信部13dは、商材の検討を開始すると推定された潜在層ユーザ30に対して、当該商材の広告を配信する。
[5.実施形態の効果]
第1に、上述した本実施形態に係る処理では、ユーザの情報を収集し、ユーザの情報から、取引対象の検討を開始する時点の前におけるユーザの特徴を抽出し、抽出したユーザの特徴に基づいて、ユーザが取引対象の検討を開始するか否かを推定する。このため、本処理では、効果的に広告を配信することができる。
第2に、上述した本実施形態に係る処理では、取引対象の検討を開始すると推定した潜在層ユーザ30に対して、取引対象の広告を配信する。このため、本処理では、潜在的なユーザに対して効果的に広告を配信することができる。
第3に、上述した本実施形態に係る処理では、ユーザの情報として、ユーザの検索履歴、閲覧履歴または属性を収集する。このため、本処理では、Webページから収集した情報をもとに、効果的に広告を配信することができる。
第4に、上述した本実施形態に係る処理では、ユーザのうち取引対象の取引に至ったユーザの特徴を抽出する。このため、本処理では、最終生存ユーザの特徴をもとに、より効果的に広告を配信することができる。
第5に、上述した本実施形態に係る処理では、学習モデルを用いて前記ユーザの特徴を抽出する。このため、本処理では、学習モデルによって抽出されたユーザの特徴をもとに、より効果的に広告を配信することができる。
第6に、上述した本実施形態に係る処理では、ユーザの特徴の出現率を用いて所定の特徴度を算出し、ユーザが取引対象の検討を開始するか否かを推定する。このため、本処理では、定量的に選択されたユーザの特徴をもとに、より効果的に広告を配信することができる。
第7に、上述した本実施形態に係る処理では、潜在層ユーザ30のうち取引対象の検討を開始していないユーザに対して、取引対象の広告を配信する。このため、本処理では、第一想起前の潜在的なユーザに対して効果的に広告を配信することができる。
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る推定装置10は、例えば、図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、推定装置10を例に挙げて説明する。図9は、推定装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る推定装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した推定装置10は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
10 推定装置
11 通信部
12 記憶部
12a ユーザ情報記憶部
12b 特徴情報記憶部
12c 潜在層情報記憶部
12d 広告情報記憶部
13 制御部
13a 収集部
13b 抽出部
13c 推定部
13d 配信部
20 検討ユーザ端末(検討ユーザ)
30 潜在層ユーザ端末(潜在層ユーザ)
100 推定システム

Claims (8)

  1. 複数のユーザの情報を収集する収集部と、
    前記情報から、前記複数のユーザのうち取引対象に対する初回の検索行動である第一想起検索を実行した検討ユーザを特定し、前記検討ユーザのうち前記取引対象の取引に至ったユーザの特徴であって前記第一想起検索を実行した時点の前における特徴を抽出する抽出部と、
    前記特徴に基づいて、前記複数のユーザのうち前記取引対象に対する前記第一想起検索を実行する潜在層ユーザを推定する推定部と、
    を備えることを特徴とする推定装置。
  2. 前記推定部によって推定された前記潜在層ユーザに対して、前記取引対象の広告を配信する配信部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記収集部は、前記情報として、前記複数のユーザの検索履歴、閲覧履歴または属性を収集する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の推定装置。
  4. 前記抽出部は、学習モデルを用いて前記特徴を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の推定装置。
  5. 前記推定部は、前記特徴の出現率を用いて所定の特徴度を算出し、前記複数のユーザのうち前記潜在層ユーザを推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の推定装置。
  6. 前記配信部は、前記潜在層ユーザのうち前記取引対象に対する前記第一想起検索を実行していないユーザに対して、前記広告を配信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の推定装置。
  7. 推定装置によって実行される推定方法であって、
    複数のユーザの情報を収集する収集工程と、
    前記情報から、前記複数のユーザのうち取引対象に対する初回の検索行動である第一想起検索を実行した検討ユーザを特定し、前記検討ユーザのうち前記取引対象の取引に至ったユーザの特徴であって前記第一想起検索を実行した時点の前における特徴を抽出する抽出工程と、
    前記特徴に基づいて、前記複数のユーザのうち前記取引対象に対する前記第一想起検索を実行する潜在層ユーザを推定する推定工程と、
    を含むことを特徴とする推定方法。
  8. 複数のユーザの情報を収集する収集ステップと、
    前記情報から、前記複数のユーザのうち取引対象に対する初回の検索行動である第一想起検索を実行した検討ユーザを特定し、前記検討ユーザのうち前記取引対象の取引に至ったユーザの特徴であって前記第一想起検索を実行した時点の前における特徴を抽出する抽出ステップと、
    前記特徴に基づいて、前記複数のユーザのうち前記取引対象に対する前記第一想起検索を実行する潜在層ユーザを推定する推定ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする推定プログラム。
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