JP7458870B2 - 予測システム、予測方法及び待機場所選定サーバ - Google Patents

予測システム、予測方法及び待機場所選定サーバ Download PDF

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Description

本発明は、人員や移動体の配置先を予測するシステムに関する。
人員の配置を予測する技術としては、例えば、特許文献1が知られている。この特許文献1には、「各搬送体候補の待機地情報と、患者情報の現場位置情報と、各搬送先候補の位置情報とに基づいて、少なくとも、各搬送体候補の待機地から現場までの予測所要時間、現場から各搬送先候補までの予測所要時間を搬送体候補毎に求めて表示させる。」と記載されている。
特開2012-208667号公報
警察や、消防、あるいは警備といった業務において、車両が出場してから現場に到着するまでの時間(以下「現場到着時間」)の短縮は非常に重要である。そのためには、次に発生する事案を見越して適切な場所に車両(又は人員)を配置させておくことが有効である。現場到着時間を短縮する上で最適な車両の配置とは、管轄エリアの平均現場到着時間の期待値が最小となる車両の配置と定義できる。
管轄エリアの平均現場到着時間の期待値は、例えば次のような方法で算出できる。すなわち、管轄エリア内を例えば1キロメートル四方で区切った小地域毎に、出場可能な車両からの移動時間を特許文献1の技術を用いて算出することで、小地域毎の現場到着時間を算出する。
さらに小地域毎の単位時間あたりの事案発生件数に基づいて、現場到着時間を加重平均することで、管轄エリアの平均現場到着時間の期待値が算出される。
出場先で作業を終えて再出場可能になった車両が、複数ある待機場所候補のいずれに帰還するべきかを決定する場面を想定する。従来技術を用いると、各待機場所に帰還した場合のそれぞれについて、当該車両及び既に待機中の他の車両の位置に基づいて、上述の平均現場到着時間の期待値を算出し、期待値が最小になる待機場所を選択することになる。
しかしながら、帰還したすぐ後に、当該待機場所の近くで他の車両が再出場可能になると、近い所に2つの車両が配置されることになり、非効率となるという課題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、複数の移動体の動態を考慮して現場到着時間を低減させることが可能な待機場所を選定することを目的とする。
本発明は、プロセッサとメモリを有する待機場所選定サーバと、前記待機場所選定サーバに接続された端末と、前記待機場所選定サーバに接続された動態管理装置と、を有する予測システムであって、前記動態管理装置は、移動体の動態と、前記移動体の位置情報と、前記移動体の目的地と、を含む動態情報を収集して、前記待機場所選定サーバと、前記端末に前記動態情報を送信する動態情報送信部を有し、前記端末は、前記動態情報を受け付けて、予測対象となる前記移動体を指定した指示情報を前記待機場所選定サーバに送信する指示生成部を有し、前記待機場所選定サーバは、前記移動体を待機させる候補として予め設定された待機場所と、当該待機場所の位置情報とを含む待機場所情報と、前記移動体の動態情報と、前記指示情報を受け付けて、前記指示情報に含まれる前記移動体の位置情報と、前記待機場所の位置情報と、に基づいて、予測対象の前記移動体がそれぞれの前記待機場所に向かった場合、予め設定された時間毎の前記移動体の推定位置を算出する位置予測部と、前記時間毎の前記移動体の推定位置に基づいて、前記待機場所を含む所定の小地域毎に予め設定された地点への前記移動体の現場到着時間を算出する最適待機場所算出部と、を有する。
本発明の一態様によれば、現在は出場可能状態にないが近い将来に出場可能状態になる移動体の動向についても考慮した上で移動体の待機場所を正確に推定するシステムが実現できる。
本明細書において開示される主題の、少なくとも一つの実施の詳細は、添付されている図面と以下の記述の中で述べられる。開示される主題のその他の特徴、態様、効果は、以下の開示、図面、請求項により明らかにされる。
本発明の実施例を示し、待機場所選定システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例を示し、目的地テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、待機場所候補テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、予測対象時刻の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、出場可能車両位置テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、現場到着時間テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、事案件数予測結果テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、動態情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、待機場所選定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例を示し、待機場所選定指示画面の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、待機場所選定指示情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、待機場所指示車両の近未来位置予測処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例を示し、出場中の車両の再出場可能時間及び位置算出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例を示し、最適待機場所算出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例を示し、最適配置情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、選定結果画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、同一の構成には原則として同一の符号を付け、繰り返しの説明は省略する。なお、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
本実施形態は、出場先で作業を終えて再出場可能になった車両を予測し、これらの車両を複数ある待機場所候補のいずれかに帰還させる際に最適な帰還先を選定する、待機場所選定システムについて説明する。
なお、本実施例では、車両が再出場可能になったタイミングでの帰還先の選定について説明するが、既に出場可能状態にある車両について、待機場所の変更を行う際に本実施例を適用できる。
また、本実施例では、車両を対象とした例を開示するが、予測する対象は車両に限定されるものではなく、二輪車や、ヘリコプター、船舶や艦船、人、その他の人間が制御するあらゆる移動体に適用できる。
図1は、待機場所選定(予測)システムの構成の一例を示すブロック図である。待機場所選定システムは、例えば、インターネット等のネットワーク300に接続された待機場所選定サーバ100及び車両動態管理システム200及び端末400を含む。
待機場所選定サーバ100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、補助記憶装置103、及び通信装置104を有する計算機によって構成される。
CPU101は、プロセッサを含み、メモリ102に格納されたプログラムを実行する。メモリ102は、不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)及び揮発性の記憶素子であるRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、不変のプログラム(例えば、BIOS(Basic Input/Output System))又はUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)などを格納する。RAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような高速かつ揮発性の記憶素子であり、CPU101が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一時的に格納する。
補助記憶装置103は、例えば、磁気記憶装置(HDD(Hard Disk Drive))、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))等の大容量かつ不揮発性の記憶装置であり、CPU101が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。すなわち、プログラムは、補助記憶装置103から読み出されて、メモリ102にロードされて、CPU101によって実行される。
待機場所選定サーバ100は、入力インターフェース105及び出力インターフェース108を有してもよい。入力インターフェース105は、キーボード106やマウス107などの入力装置が接続され、オペレータからの入力を受けるインターフェースである。
出力インターフェース108は、表示装置109やプリンタなどの表示装置が接続され、プログラムの実行結果をオペレータが視認可能な形式で出力するインターフェースである。
通信装置104は、所定のプロトコルに従って、他の装置との通信を制御するネットワークインターフェース装置である。また、通信装置104は、例えば、USB等のシリアルインターフェースを含む。
CPU101が実行するプログラムは、リムーバブルメディア(CD-ROM、フラッシュメモリなど)又はネットワーク300を介して待機場所選定サーバ100に提供され、非一時的記憶媒体である不揮発性の補助記憶装置103に格納される。このため、待機場所選定サーバ100は、リムーバブルメディアからデータを読み込むインターフェースを有するとよい。
待機場所選定サーバ100は、物理的に一つの計算機上で、又は、論理的又は物理的に構成された複数の計算機上で構成される計算機システムであり、同一の計算機上で別個のスレッドで実行してもよく、複数の物理的計算機資源上に構築された仮想計算機上で実行してもよい。車両動態管理システム200についても同様である。
CPU101は、例えば、出場可能車両位置予測部111、最適待機場所算出部112として機能する。出場可能車両位置予測部111は、例えば、待機場所を指示する対象の車両(以下、待機場所指示車両と呼称する)や、現在出場中の車両(以下、出場車両と呼称する)の、近未来の位置や活動可能になる時刻を予測する。
最適待機場所算出部112は、各待機場所候補を選択した場合の、近未来までの現場到着時間のエリア全体の予測値を算出し、当該予測値が最も小さくなる待機場所を選定し、その結果を表示装置109に出力する。
例えば、CPU101は、メモリ102にロードされた出場可能車両の位置予測プログラムに従って実行することで、出場可能車両位置予測部111として機能する。CPU101に含まれる他の機能部についても、プログラムと機能部の関係は同様である。また、車両動態管理システム200が有するCPU201に含まれる後述する機能部についても、プログラムと機能部の関係は同様である。
なお、CPU101及びCPU201に含まれる機能部による機能の一部又は全部が、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよい。
補助記憶装置103は、例えば、目的地テーブル121、待機場所候補テーブル122、予測対象時刻123、出場可能車両位置テーブル124、現場到着時間テーブル125、事案件数予測結果テーブル126を保持する。
なお、補助記憶装置103に格納されている一部又は全部の情報は、メモリ102に格納されていてもよいし、待機場所選定サーバ100に接続されているデータベースに格納されていてもよい。
目的地テーブル121は、出場車両の現在の目的地の位置情報を保持する。待機場所候補テーブル122は、待機場所指示車両がこれから向かう待機拠点の位置情報を保持する。
予測対象時刻123は、車両の現場到着時間を予測する対象の1つ以上の時刻を保持する。出場可能車両位置テーブル124は、待機場所指示車両が各待機場所候補に向かった場合のそれぞれについて、予測対象時刻123の各時刻における出場可能な車両のIDと位置情報を保持する。
現場到着時間テーブル125は、各待機場所候補1241から予測対象時刻123の各時刻における各メッシュ(小地域)の代表点への現場到着時間の予測結果を保持する。現場到着時間テーブル125は、待機場所候補1241毎にそれぞれ生成される。
ここで、メッシュとは、JIS規格であるJISX0410が定める地域メッシュコードで特定される地域のことである。例えば、図6の例に示す8桁の3次メッシュコードの場合、それぞれのメッシュはおおよそ1キロメートル四方の特定の地域となる。
また、メッシュの代表点とは、例えばメッシュの重心座標である。なお、メッシュコードの代わりに、町名や丁目といった住所を用いてもよく、その場合の代表点は例えば当該住所に属するエリアの重心座標である。
事案件数予測結果テーブル126は、各メッシュの単位時間あたりの出動要請件数を予測した結果を保持する。当該件数は、例えば当該メッシュにおける各年齢別人口に所定の比率を乗じたものを全年齢について加算することによって予め算出する。
なお、本実施例において、待機場所選定システムが使用する情報は、データ構造に依存せずどのようなデータ構造で表現されていてもよい。本実施形態ではテーブル形式で情報が表現されているが、例えば、リスト、データベース又はキューから適切に選択したデータ構造体で、情報を格納することができる。
車両動態管理システム200は、例えば、CPU201、メモリ202、補助記憶装置203、通信装置204、入力装置205、表示装置206を有する計算機によって構成される。車両動態管理システム200は、例えば、警察機関や消防機関が有する通信指令システムである。
CPU201は、例えば、動態情報送信部211として機能する。動態情報送信部211は、例えば、図8に示す各車両のリアルタイムの動態情報127を収集し、待機場所選定サーバ100に送信する。なお、動態情報送信部211が行う動態情報127の収集は、周知又は公知の技術を適用すればよい。
入力装置205は、例えば、キーボード、及びマウス等である。表示装置206は、例えば、ディスプレイ等である。なお、車両動態管理システム200についても待機場所選定サーバ100と同様に、入力インターフェース及び出力インターフェースを有してもよく、外部の入力装置及び表示装置が接続されていてもよい。
端末400は、例えば、CPU401、メモリ402、補助記憶装置403、通信装置404、入力装置405、表示装置406を有する計算機によって構成される。
CPU401は、例えば、待機場所選定指示生成部411として機能する。待機場所選定指示生成部411は、例えば、車両動態管理システム200から受け取った動態情報127及び利用者からの入力情報に基づいて待機場所選定指示情報を生成し、待機場所選定サーバ100に送信する。
図2は、目的地テーブル121の一例を示す図である。目的地テーブル121は、例えば、出場車両が向かっている目的地の識別子を保持する施設1211、当該目的地の緯度を保持する緯度1212、同じく経度を保持する経度1213をひとつのレコードに含む。目的地テーブル121は、予め設定された目的地の位置情報である。
図3は、待機場所候補テーブル122の一例を示す図である。待機場所候補テーブル122は、待機場所指示車両がこれから向かう各候補地のID(識別子)を保持するID1221、各候補地の名称を保持する名称1222、各候補地の緯度を保持する緯度1223、同じく経度を保持する経度1224をひとつのレコードに含む。待機場所候補テーブル122は、予め設定された待機場所の位置情報である。
図4は、予測対象時刻123の一例を示す図である。予測対象時刻123は、例えば、0分後、10分後、20分後の3つを予め格納しておく。予測対象時刻123は、現在から未来へ向けた予測対象の時間が設定される。本実施例では、現在と、10分後及び20分後の時刻で予測が行われることを示す。
図5は、出場可能車両位置テーブル124の一例を示す図である。出場可能車両位置テーブル124は、待機場所候補1241、予測対象時刻1242、車両ID1243、緯度1244、経度1245をひとつのレコードに含む。
待機場所候補1241は、待機場所候補ID1221に含まれる値のいずれかを保持しており、待機場所指示車両が当該待機場所候補に向かった場合についての予測結果を当該レコードが示していることを意味する。
予測対象時刻1242は、予測対象時刻123に含まれる値のいずれかを保持しており、当該レコードがいつの時点の予測結果を示しているかを意味する。
車両ID1243、緯度1244、経度1245はそれぞれ、予測対象の車両の識別子、緯度、経度を保持する。
図6は、現場到着時間テーブル125の一例を示す図である。現場到着時間テーブル125は、予測対象時刻1251、メッシュコード1252、現場到着時間(分)1253をひとつのレコードに含む。なお、現場到着時間テーブル125は、待機場所毎に生成されるテーブルである。
予測対象時刻1251は、予測対象時刻123に含まれる値のいずれかを保持しており、当該レコードがいつの時点の予測結果を示しているかを意味する。
メッシュコード1252は、予測対象のメッシュコードを保持する。現場到着時間(分)1253は、当該メッシュコードの代表点における現場到着時間の予測結果を保持する。
図7は、事案件数予測結果テーブル126の一例を示す図である。事案件数予測結果テーブル126は、予測対象のメッシュコードを保持するメッシュコード1261、当該メッシュにおける単位時間当たりの事案件数の予測結果を保持する事案件数1262をひとつのレコードに含む。なお、事案件数予測結果テーブル126は、メッシュ毎の事案発生件数を予め予測しておいた情報である。事案件数予測結果テーブル126は、時間帯毎の予測結果を保持するようにしてもよい。
図8は、車両動態管理システム200が待機場所選定サーバ100に送信する動態情報127の一例を示す図である。動態情報127は、車両の識別子を保持する車両ID1271、車両のステータスを保持する動態1272、車両の緯度を保持する緯度1273、同じく経度を保持する経度1274、出場車両の移動目的地を保持する目的地1275をひとつのレコードに含む。
動態1272は、車両の現在の状態に応じて、出場可能である場合には「出場可」、出場不可能である場合には「出場不可」、出場中である場合には「出場中」、の値を保持する。なお、「出場中」は、車両が目的地へ移動している状態を示し、「出場可」は、車両に新たな目的地を指令することが可能な状態を示し、「出場不可」は車両が稼働状態にないことを示す。
目的地1275は、動態1272が「出場中」の場合にのみ、目的地テーブル121の施設1211のいずれかの値を保持し、動態1272が「出場中」以外の場合は値を保持しない。
本実施例では、目的地1275に再出場が可能となることが予想される場所を設定する例を示し、車両が救急車の場合、図示の「A施設」は医療機関となる。車両が警察車両の場合、目的地は事案の発生場所となる。
図9は、待機場所選定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、所定の周期で実行される。まず、車両動態管理システム200の動態情報送信部211は、動態情報127を待機場所選定サーバ100に送信する(S901)。待機場所選定サーバ100の出場可能車両位置予測部111は、動態情報127を受け取り、端末400に送信する(S902)。
動態情報127を受け取った端末400は、例えば図10に示すような画面を表示装置406に表示する(S908)。なお、ステップS901~S902の処理は、所定の周期で実行される。
図10は、各車両の動態情報127を利用者に提示するとともに、利用者から待機場所選定の実行指示を受けるための、待機場所選定指示画面F1000の一例である。
画面左側の表にある、車両IDF1001、動態F1002、目的地F1003は、それぞれ動態情報127の車両ID1271、動態1272、目的地1275と同じ意味であり、動態情報127の情報をそのまま表示してもよいし、利用者が画面上で自ら入力してもよい。
指示対象F1004は、ラジオボタンとなっており、出場可の車両のいずれか1つに利用者が入力装置405を介して印を付けることができ、当該印が付与された車両について、待機場所の選定を行うこととなる。
画面右側には地図F1005が表示されている。地図F1005には、待機場所候補である拠点M~Oの他、各車両の位置が示されている。F1006で示されているアイコンは、車両IDが1番の車両の位置である。
なお、本実施例では、地図F1005を方形に区分けした小地域がひとつのメッシュF1008である。また、待機場所選定システムの管轄エリアは、複数の小地域が集合した領域である。
地図中の拠点の位置は、待機場所候補テーブル122の緯度1223、経度1224に基づいて表示される。地図中の車両の位置は、動態情報127の緯度1273、経度1274に基づいて表示してもよいし、利用者が画面上で自ら指定してもよい。選定開始ボタンF1007は、利用者が入力装置405を介して待機場所選定サーバ100に対して処理開始を指示するボタンである。
図示の例では、車両IDF1001=「4」が、出場先(目的地)で作業を終了して、「出場可」となった例であり、端末400の利用者が、当該車両を配置する待機場所候補の選定を待機場所選定サーバ100に指令する場合を示す。
図9に戻って説明を続ける。利用者が待機場所選定指示画面F1000において指示対象F1004のいずれかに印を付け、選定開始ボタンF1007を押下すると、端末400の待機場所選定指示生成部411は、待機場所選定指示情報を生成し、待機場所選定サーバ100に送信する(S909)。
図11の待機場所選定指示情報128は、ステップS909で生成される待機場所選定指示情報の一例を示す図である。
待機場所選定指示情報128は、車両ID1281、動態1282、緯度1283、経度1284、目的地1285、指示対象フラグ1286をひとつのレコードに含む。このうち、車両ID1281、動態1282、目的地1285は、待機場所選定指示画面F1000における、車両IDF1001、動態F1002、目的地F1003に基づいて生成される。
また、緯度1283、経度1284は、待機場所選定指示画面F1000の地図F1005における車両の位置に基づいて生成される。指示対象フラグ1286は、待機場所選定指示画面F1000の指示対象F1004において印が付与されている車両に「1」の値が付与され、それ以外の車両には「0」の値が付与される。
図9に戻って説明を続ける。待機場所選定サーバ100の出場可能車両位置予測部111は、端末400からの待機場所選定指示情報を受信する(S903)。
出場可能車両位置予測部111は、待機場所指示車両が、各待機場所候補に向かった場合のそれぞれについて、予測対象時刻123が保持する各予測対象時刻における待機場所指示車両の位置を予測する(S904)。ステップS904の詳細については後述する。
この処理では、出場可能車両位置予測部111が、待機場所指示車両が待機場所候補テーブル122の待機場所のそれぞれに向かう場合について、予測対象時刻123に設定された時刻毎に位置を予測し、出場可能車両位置テーブル124に出力する。
出場可能車両位置予測部111は、出場車両が再出場可能になる時間とその位置を算出する(S905A)。ステップS905Aの詳細については後述する。
次に、出場可能車両位置予測部111は、既に出場可能かつ待機場所指示車両ではない車両については、現在の位置情報をそのまま出場可能車両位置テーブル124に記録する(S905B)。
待機場所選定サーバ100の最適待機場所算出部112は、待機場所候補のうち、待機場所指示車両が当該候へ行くことによって、管轄エリア内の平均現場到着時間が最小となる待機場所候補、すなわち最適待機場所を算出し、結果を端末400に送信する(S906)。ステップS906の詳細については後述する。
端末400の結果表示部412は、最適待機場所を表示装置406に表示する(図10)。
図12は、ステップS904における待機場所指示車両の近未来位置予測処理の一例を示すフローチャートである。出場可能車両位置予測部111は、カウンタにX=1をセットする(S1201)。
出場可能車両位置予測部111は、待機場所候補テーブル122のX行目の待機場所候補の緯度1223及び経度1224を読み出し、その座標を到達地点と設定する。そして、出場可能車両位置予測部111は、待機場所指示車両すなわち待機場所選定指示情報128において指示対象フラグ1286が「1」の値を有する車両の、緯度1283及び経度1284を出発地点と設定し、当該出発地点から前記到達地点までの移動経路及び移動時間を算出する(S1202)。
この移動経路及び移動時間の算出に当たっては、ダイクストラ法のような経路計算アルゴリズムを使った経路計算処理をこのタイミングで走らせてもよいし、事前に何らかの方法で多地点間の移動時間と移動経路を算出した結果をデータベースに格納しておき、このタイミングで読み出してもよい。本実施例における他の移動経路及び移動時間の算出においても同様である。
また、移動経路及び移動時間の算出は、待機場所選定サーバ100が図示しない地図情報を参照して実行してもよいし、待機場所選定サーバ100が外部のナビゲーションサービスなどに出発地点と到着地点を送信して算出させてもよい。
出場可能車両位置予測部111は、予測対象時刻123の各時刻における待機場所指示車両の位置を算出する。すなわち、ステップS1202で算出した移動時間よりも後の時刻においては、待機場所候補テーブル122のX行目の待機場所候補の緯度1223及び経度1224を、待機場所指示車両の位置とする。
出場可能車両位置予測部111は、ステップS1202で算出した移動時間よりも前の時刻においては、ステップS1202で算出した移動経路を等速で進むものと仮定して、各時刻の位置を算出する。そして、出場可能車両位置予測部111は、出場可能車両位置テーブル124に算出結果を記録する(S1203)。
出場可能車両位置予測部111は、カウンタXが、待機場所候補テーブル122の行数と同じかどうかを評価して(S1204)、同じであれば処理を終了する。一方、出場可能車両位置予測部111は、同じでなければXに1を加算してステップS1202に戻って上記処理を繰り返す(S1205)。
上記処理によって、待機場所指示車両が待機場所候補テーブル122の各待機場所候補に向かった場合のそれぞれについて、各予測対象時刻における待機場所指示車両の位置が予測されて出場可能車両位置テーブル124に格納される。
図13は、ステップS905Aにおける出場中の車両の再出場可能時間及び位置算出処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、出場中の車両の全てについてステップS1301~S1306の処理を繰り返して実行される。
出場可能車両位置予測部111は、待機場所選定指示情報128における動態1282が「出場中」となっている車両、すなわち出場車両について、その緯度1283、経度1284を出発地点に設定する。
そして、出場可能車両位置予測部111は、前記車両の目的地1285を参照し、その目的地の緯度1212と経度1213を目的地テーブル121より取得し、到達地点に設定する。そして、出場可能車両位置予測部111は、出発地点から到達地点までの移動時間を算出する。出場車両が複数ある場合は、それら全てについて同じ処理を行う(S1301)。
出場可能車両位置予測部111は、前記出場車両のそれぞれについて、ステップS1301で算出した移動時間に、所定の準備時間を加算することにより、再出場可能時間を算出する(S1302)。
ここで、所定の準備時間とは、出場車両が目的地に到着した後に実施する活動と再出場のための準備とに要する時間の合計を意味する。本実施例では、活動や準備作業の内容が定型的であると想定し、所定の準備時間は「20分」などの固定値とする。
出場可能車両位置予測部111は、カウンタにX=1をセットする(S1303)。
出場可能車両位置予測部111は、前記出場車両のそれぞれについて、予測対象時刻123が保持する各時刻のうち、ステップS1302で算出した再出場可能時間以降の時刻については、当該出場車両の目的地1285の場所に存在するものとして、出場可能車両位置テーブル124にそれらの車両のID、緯度及び経度を記録する。
このとき、待機場所候補1241には、待機場所候補テーブル122におけるX行目のレコードのID1221を記録する。なお、ステップS1302で算出した再出場可能時間よりも前の時刻については、当該出場車両は再出場不可能であるため、出場可能車両位置テーブル124にそれらの車両は記録しない(S1304)。
出場可能車両位置予測部111は、カウンタXの値が、待機場所候補テーブル122の行数と同じかどうかを評価して(S1305)、同じであれば処理を終了する。一方、出場可能車両位置予測部111は、カウンタXの値が行数と同じでなければ、カウンタXに1を加算してステップS1304に戻って上記処理を繰り返す(S1306)。
上記処理によって、出場車両のそれぞれについて再出場可能時間が算出されて、予測対象時刻毎の緯度及び経度が出場可能車両位置テーブル124に格納される。これら出場可能車両位置予測部111の出力結果を配置予測システムとして運用することもできる。
図14は、ステップS906における最適待機場所算出処理の一例を示すフローチャートである。
最適待機場所算出部112は、カウンタXにX=1をセットする。また、変数TMINに十分大きな数値、例えば9999(分)を代入する(S1401)。
最適待機場所算出部112は、カウンタYにY=1をセットする(S1402)。
最適待機場所算出部112は、出場可能車両位置テーブル124の中から、待機場所候補1241がカウンタXに一致し、かつ予測対象時刻1242が予測対象時刻123におけるY行目の時刻に一致するレコード群を抽出する。
抽出されたレコード群は、待機場所候補テーブル122におけるX行目の待機場所に待機場所指示車両が向かう場合の、予測対象時刻123におけるY行目の時刻における、1又は複数の出場可能車両の位置情報を意味する。
そして、最適待機場所算出部112は、各メッシュについて、その代表点を到着地点とし、前記抽出された1又は複数の出場可能な車両のそれぞれの位置(緯度1244、経度1245)を出発地点として、移動時間を算出し、その中で最も小さい移動時間を当該メッシュの現場到着時間とする(S1403)。最適待機場所算出部112は、全てのメッシュについて、最小の移動時間をそれぞれ算出して各メッシュでの現場到着時間を算出する。
最適待機場所算出部112は、カウンタYの値が、予測対象時刻123の行数と同じかどうかを評価して(S1404)、同じでなければ、カウンタYに1を加算し、ステップS1403に戻って上記処理を繰り返す(S1411)。
一方、カウンタYの値が、予測対象時刻123の行数と同じであれば、最適待機場所算出部112は、カウンタXの待機場所について、全ての予測対象時刻123で現場到着時間の算出が完了したのでステップS1405に進む。
最適待機場所算出部112は、ステップS1405で、まず1つめの予測対象時刻について、各メッシュの現場到着時間の加重平均を算出する。この加重平均の重み付けには、事案件数予測結果テーブル126から読み込んだ各メッシュの事案件数1262を重みとして用いる。
これにより、1つめの予測対象時刻について、メッシュ毎の事案件数の多寡を加味した管轄エリア全体の平均現場到着時間TX_1が算出される。次に、最適待機場所算出部112は、同じ計算を2つめ以降の全ての予測対象時刻についても行い、TX_2、TX_3、・・・TX_N(Nは予測対象時刻123の行数)を算出する。
そして、最適待機場所算出部112は、各予測対象時刻毎の平均現場到着時間TX_1、TX_2、TX_3、・・・TX_Nの平均を演算することで、全ての予測対象時刻を通しての管轄エリア全体のメッシュへの平均現場到着時間TX_AVEを算出する。なお、管轄エリア全体の全予測対象時刻の平均現場到着時間TX_AVEを管轄エリア平均現場到着時間TX_AVEとしてもよい。
最適待機場所算出部112は、平均現場到着時間TX_AVEが、変数TMINよりも小さいかどうかを評価して(S1406)、小さくなければ、後述するステップS1409に遷移する。
一方、TX_AVEが、TMINよりも小さければ、最適待機場所算出部112は、変数TMINに平均現場到着時間TX_AVEを代入する。そして、最適待機場所算出部112は、最適待機場所WにカウンタXの待機場所候補を代入する(S1407)。すなわち、最適待機場所算出部112は、前回算出した変数TMINよりも今回の平均現場到着時間TX_AVEの方が小さい場合には、変数TMINの値を今回の平均現場到着時間TX_AVEで置き換える。
最適待機場所算出部112は、ステップS1403で算出した、予測対象時刻毎、メッシュ毎の現場到着時間を、現場到着時間テーブル125に記録する。このとき、もしも既に現場到着時間テーブル125に古い値が入っていたら、最適待機場所算出部112は、新しい値で上書きする(S1408)。
最適待機場所算出部112は、カウンタXの値が待機場所候補テーブル122の行数と同じかどうかを評価して(S1409)、同じでなければ、Xに1を加算し、ステップS1402に戻って上記処理を繰り返す(S1410)。
一方、カウンタXの値が行数と同じであれば、最適待機場所算出部112は、全ての待機場所候補について現場到着時間テーブル125が生成したのでステップS1412へ進む。
最適待機場所算出部112は、出場可能車両位置テーブル124の中から、待機場所候補1241が最適待機場所Wに一致するレコードを抽出し、それを最適配置情報F1500とする。
そして、最適待機場所算出部112は、待機場所選定指示情報128から特定される待機場所指示車両のID、最適待機場所W、待機場所候補テーブル122、現場到着時間テーブル125、事案件数予測結果テーブル126、最小の平均現場到着時間が代入された変数TMIN、最適配置情報F1500(図15)を、端末400に送信する(S1412)。
上記ステップS1402~S1409のループ処理で、変数TMINを平均現場到着時間TX_AVEで更新することにより、各メッシュの現場到着時間から管轄エリア平均現場到着時間が最小となる待機場所選定指示対象の待機場所を算出することができる。
図15は、最適配置情報F1500の一例を示した図である。最適配置情報F1500は、予測対象時刻F1501と、車両ID_F1502と、緯度F1503と、経度F1504をひとつのレコードに含む。なお、最適配置情報F1500は、待機場所毎に生成されるテーブルである。
図16は、ステップS907において端末400の結果表示部412が表示装置406に表示する、選定結果画面F1600の一例を示した図である。
画面左には、最適待機場所Wの名称(F1601)、及び予想平均現地到着時間(F1602)が表示される。画面右上には、予測対象時刻の種類を表すバーF1603が表示される。
バーF1603に重ねて表示される丸いアイコンF1604は、画面右下の地図F1605の情報がどの予測対象時刻の状態を示しているかを表している。そして、端末400の利用者がマウス操作で左右にドラッグすることで、地図F1605に表示する予測対象時刻を変えることができる。
地図F1605中の星印F1606は、待機場所選定指示対象の車両の最適待機場所Wの位置を表す。地図F1605中の二重丸のアイコンF1607及び一重丸のアイコンF1608は、最適配置情報F1500から得られる各車両の位置を示しており、そのうち二重丸のアイコンF1607は待機場所指示車両であることを意味する。
地図F1605中の正方形のグリッドはメッシュを表しており、各グリッド(F1609)は現場到着時間テーブル125の現場到着時間(分)1253の数値が大きいほど濃い色で着色されている。
上記システムにより、現在から近い将来(事案の平均的な発生間隔程度)までの期間全体での、管轄エリア(メッシュ)内の平均現場到着時間の予測値(F1602)が、最小になるような車両の待機場所をより正確に選定することができ、ひいては次に発生する事案への対処をより早く行うことが可能になる。
以上のように、本実施例の待機場所選定サーバ100は、出場先で作業又は任務を終えて再出場可能になった車両を予測し、対象(待機場所選定指示対象)の車両を複数ある待機場所候補のいずれかに帰還させる際に、管轄エリア内のメッシュ(小地域)の管轄エリア平均現場到着時間の予測値が最小となる待機場所を帰還先として推定することが可能となる。
なお、前記実施例では、車両動態管理システム200からの動態情報127を待機場所選定サーバ100が受信してから、端末400へ送信する例を示したが、これに限定されるものではなく、車両動態管理システム200が動態情報127を端末400へ直接送信してもよい。
<結び>
以上のように、上記実施例の予測システムは、以下のような構成とすることができる。
(1)、(5)、(11)プロセッサ(101)とメモリ(102)を有する待機場所選定サーバ(100)と、前記待機場所選定サーバ(100)に接続された端末(400)と、前記待機場所選定サーバ(100)に接続された動態管理装置(車両動態管理システム200)と、を有する予測システムであって、前記動態管理装置(200)は、移動体(車両:F1006)の動態と、前記移動体の位置情報(緯度1273、経度1274)と、前記移動体の目的地(1275)と、を含む動態情報(127)を収集して、前記待機場所選定サーバ(100)と、前記端末(400)に前記動態情報(127)を送信する動態情報送信部(211)を有し、前記端末(400)は、前記動態情報(127)を受け付けて、予測対象となる前記移動体を指定した指示情報(待機場所選定指示情報128)を前記待機場所選定サーバ(100)に送信する指示生成部(待機場所選定指示生成部411)を有し、前記待機場所選定サーバ(100)は、前記移動体を待機させる候補として予め設定された待機場所と、当該待機場所の位置情報とを含む待機場所情報(待機場所候補テーブル122)と、前記移動体の動態情報(127)と、前記指示情報(128)を受け付けて、前記指示情報(128)に含まれる前記移動体の位置情報(1273、1274)と、前記待機場所の位置情報(緯度1223、経度1224)と、に基づいて、予測対象の前記移動体がそれぞれの前記待機場所に向かった場合、予め設定された時間(予測対象時刻123)毎の前記移動体の推定位置を算出する位置予測部(出場可能車両位置予測部111)と、前記時間(123)毎の前記移動体の推定位置に基づいて、前記待機場所を含む所定の小地域(メッシュF1008)毎に予め設定された地点への前記移動体の現場到着時間(1253)を算出する最適待機場所算出部(112)と、を有することを特徴とする予測システム。
上記構成により、最適待機場所算出部112は、各予測対象時刻について、メッシュ毎の現場到着時間から管轄エリア全体の平均現場到着時間TX_1を算出することが可能となる。
(2)上記(1)、(5)、(11)に記載の予測システムであって、前記最適待機場所算出部(112)は、前記待機場所のそれぞれについて、前記時間毎に算出した前記小地域毎の現場到着時間(1253)から、前記小地域(F1008)を含む地域全体(管轄エリア)の平均現場到着時間(TX_1)を算出し、前記平均現場到着時間(TX_1)が最小となる前記待機場所の情報(F1601)を出力することを特徴とする予測システム。
上記構成により、待機場所選定サーバ100は、現在は出場可能状態にないが近い将来に出場可能状態になる車両の動向についても考慮し、出場先で作業又は任務を終えて再出場可能になった車両を予測し、対象(待機場所選定指示対象)の車両を複数の待機場所候補のいずれかへ帰還させる際に、管轄エリア(地域全体)内のメッシュ(小地域)の管轄エリア平均現場到着時間の予測値が最小となる待機場所を帰還先として推定することが可能となる。
(3)上記(1)、(5)、(11)に記載の予測システムであって、前記動態情報(127)は、少なくとも移動体が目的地へ向かう出場中と、移動体に新たな目的地を指定可能な出場可(動態1272)との2種類の値を含み、前記位置予測部(111)は、前記出場中の移動体の現在地(1273、1274)と目的地(1275)とに基づいて、当該出場中の移動体が再度出場可になる時刻(S1302)と、当該時刻における移動体の位置(S1304)とを予測することを特徴とする予測システム。
上記構成により、待機場所選定サーバ100は、現在は出場中の車両の現在地と目的地から再度出場可になる時刻と位置とを予測することが可能となる。
(4)上記(2)、(7)、(12)に記載の予測システムであって、前記最適待機場所算出部(112)は、前記小地域(F1008)毎の単位時間あたりの事案件数(1262)を取得し、前記地域全体(管轄エリア)の平均現場到着時間(TX_1)を、前記小地域(F1008)毎の単位時間あたりの事案件数(1262)に基づいて前記時間毎に小地域(F1008)毎の現場到着時間(1253)を加重平均することによって算出することを特徴とする予測システム。
上記構成により、待機場所選定サーバ100は、メッシュ毎の事案件数で重み付けを行って、平均現場到着時間(TX_1)を算出することで、次に発生するであろう事案への対処をより迅速に行うことが可能になる。
(5)上記(2)、(7)、(12)に記載の予測システムであって、前記最適待機場所算出部(112)は、前記地域全体(管轄エリア)の平均現場到着時間(1253)の算出を、現在及び1以上の前記時間(123)が経過した未来の各時刻について行い、各時刻のそれぞれの平均現場到着時間(TX_1)の平均値を管轄エリア平均現場到着時間(TX_AVE)として算出し、前記管轄エリア平均現場到着時間(TX_AVE)が最小となる前記待機場所の情報(F1601)を出力することを特徴とする予測システム。
上記構成により、待機場所選定サーバ100は、現在から近い将来(事案の平均的な発生間隔程度)までの期間全体での、管轄エリア(メッシュ)内の平均現場到着時間の予測値(F1602)が、最小になるような車両の待機場所をより正確に推定することができ、ひいては次に発生する事案への対処をより早く行うことが可能になる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、又は置換のいずれもが、単独で、又は組み合わせても適用可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、及び処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、及び機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 待機場所選定サーバ
101 CPU
102 メモリ
111 出場可能車両位置予測部
112 最適待機場所算出部
121 目的地テーブル
122 待機場所候補テーブル
123 予測対象時刻
124 出場可能車両位置テーブル
125 現場到着時間テーブル
126 事案件数予測結果テーブル
200 車両動態管理システム
211 動態情報送信部
400 端末
411 待機場所選定指示生成部
412 結果表示部

Claims (5)

  1. プロセッサとメモリを有する待機場所選定サーバと、
    前記待機場所選定サーバに接続された端末と、
    前記待機場所選定サーバに接続された動態管理装置と、を有する予測システムであって、
    前記動態管理装置は、
    移動体の動態と、前記移動体の位置情報と、前記移動体の目的地と、を含む動態情報を収集して、前記待機場所選定サーバと、前記端末に前記動態情報を送信する動態情報送信部を有し、
    前記動態情報は、少なくとも、移動体が目的地へ向かう出場中と、移動体に新たな目的地を指定可能な出場可との2種類の値を含み、
    前記端末は、前記動態情報を受け付けて、予測対象となる前記移動体を示す指示情報を前記待機場所選定サーバに送信する指示生成部を有し、
    前記待機場所選定サーバは、
    前記移動体を待機させる候補として予め設定された待機場所と、当該待機場所の位置情報とを含む待機場所情報と、
    前記移動体の動態情報と、前記指示情報を受け付けて、前記指示情報に含まれる前記移動体の位置情報と、前記待機場所の位置情報と、に基づいて、指定対象の移動体がそれぞれの前記待機場所に向かった場合の移動経路と移動時間を算出し前記移動経路を等速で進むものと仮定して予め設定された時間毎の前記指定対象の移動体の推定位置を算出する位置予測部と、
    前記時間毎に、前記指定対象の移動体の推定位置と前記指定対象の移動体以外の出場可の移動体の位置のそれぞれから、所定の小地域毎に予め設定された地点への到着時間のうちの最小到着時間である現場到着時間を算出する最適待機場所算出部と、を含み、
    前記最適待機場所算出部は、前記待機場所のそれぞれについて、前記時間毎に算出した前記小地域毎の現場到着時間の平均値から、全ての前記時間を通しての前記小地域を含む地域全体の平均現場到着時間を算出し、前記平均現場到着時間が最小となる前記待機場所の情報を出力する
    ことを特徴とする予測システム。
  2. 請求項1に記載の予測システムであって、
    前記位置予測部は、
    前記出場中の移動体の現在地と目的地と前記目的地に到着した後の所定の準備時間とに基づいて、当該出場中の移動体が前記目的地に到着した後に再度出場可になる時刻と、当該時刻における移動体の位置とを予測することを特徴とする予測システム。
  3. 請求項1に記載の予測システムであって、
    前記最適待機場所算出部は、
    前記小地域毎の単位時間あたりの事案件数を取得し、前記地域全体の平均現場到着時間を、前記小地域毎の単位時間あたりの事案件数に基づいて前記時間毎に小地域毎の現場到着時間を加重平均することによって算出することを特徴とする予測システム。
  4. プロセッサとメモリを有する計算機が、移動体の待機場所を予測する予測方法であって、
    前記計算機が、前記移動体の動態と前記移動体の位置情報と前記移動体の目的地を含む動態情報と、予測対象となる移動体の識別情報を含む指示情報を受け付け、
    前記動態情報は、少なくとも、移動体が目的地へ向かう出場中と、移動体に新たな目的地を指定可能な出場可との2種類の値を含み、
    前記計算機が、前記移動体を待機させる候補として予め設定された待機場所と、当該待機場所の位置情報とを含む待機場所情報を取得し、
    前記計算機が、前記指示情報に含まれる前記移動体の位置情報と、前記待機場所の位置情報と、に基づいて、指定対象の移動体がそれぞれの前記待機場所に向かった場合の移動経路と移動時間を算出し、前記移動経路を等速で進むものと仮定して予め設定された時間毎の前記指定対象の移動体の推定位置を算出し、
    前記計算機が、前記時間毎に、前記指定対象の移動体の推定位置と前記指定対象の移動体以外の出場可の移動体の位置のそれぞれから、所定の小地域毎に予め設定された地点への到着時間のうちの最小到着時間である現場到着時間を算出し、
    前記計算機が、前記待機場所のそれぞれについて、前記時間毎に算出した前記小地域毎の現場到着時間の平均値から、全ての前記時間を通しての前記小地域を含む地域全体の平均現場到着時間を算出し、前記平均現場到着時間が最小となる前記待機場所の情報を出力する、
    予測方法。
  5. プロセッサとメモリを有する待機場所選定サーバであって、
    移動体を待機させる候補として予め設定された待機場所と、当該待機場所の位置情報とを含む待機場所情報と、
    位置予測部と、
    最適待機場所算出部と、有し、
    前記位置予測部は、前記移動体の動態と、前記移動体の位置情報と、前記移動体の目的地と、を含む動態情報と、予測対象となる前記移動体を示す指示情報と、を受け付け、
    前記動態情報は、少なくとも、移動体が目的地へ向かう出場中と、移動体に新たな目的地を指定可能な出場可との2種類の値を含み、
    前記位置予測部は、前記指示情報に含まれる前記移動体の位置情報と、前記待機場所の位置情報と、に基づいて、指定対象の移動体がそれぞれの前記待機場所に向かった場合の移動経路と移動時間を算出し、前記移動経路を等速で進むものと仮定して予め設定された時間毎の前記指定対象の移動体の推定位置を算出し、
    前記最適待機場所算出部は、
    前記時間毎に、前記指定対象の移動体の推定位置と前記指定対象の移動体以外の出場可の移動体の位置のそれぞれから、所定の小地域毎に予め設定された地点への到着時間のうちの最小到着時間である現場到着時間を算出し、
    前記待機場所のそれぞれについて、前記時間毎に算出した前記小地域毎の現場到着時間の平均値から、全ての前記時間を通しての前記小地域を含む地域全体の平均現場到着時間を算出し、前記平均現場到着時間が最小となる前記待機場所の情報を出力する、
    待機場所選定サーバ。
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