JP7455287B2 - 秘匿検索システム、秘匿検索方法、及び、秘匿検索プログラム - Google Patents

秘匿検索システム、秘匿検索方法、及び、秘匿検索プログラム Download PDF

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Description

本開示は、秘匿検索システム、秘匿検索方法、及び、秘匿検索プログラムに関する。
クラウドシステムにおいて、顧客管理下にあるクライアントを信用することができるが、第三者であるパブリッククラウドの管理者を完全には信用することができない。そこで、クラウドサーバのデータとその処理過程を保護するために暗号化したまま検索が可能である検索可能暗号技術を用いるが、トラップドアとタグとを網羅的に比較する従来の検索可能暗号技術には処理速度が低速であるという課題がある。
そこで、確率的暗号に基づく検索可能暗号技術において、キーワードから確定的に求めた値である開示ビットを用いて、タグとトラップドアとの比較空間を削減する高速化法が存在する。当該高速化法において、開示ビットが長いほど比較空間が小さくなるために高速化効果が大きくなる。しかしながら、開示ビットが長いほど開示ビットの頻度分布とキーワードの頻度分布とが近づくため、開示ビットが長いほど頻度分析攻撃に対するリスクが上昇するという課題がある。なお、開示ビットが短い場合において、頻度分析攻撃に対するリスクは小さいものの比較空間があまり小さくならないために高速化効果が小さい。
特許第5442161号公報
特許文献1は、確定的暗号に基づく検索可能暗号技術において高速化効果を維持しつつ頻度分析攻撃に対するリスクを小さくするために、キーワードの出現頻度に比例した数の変換キーワードを用意し、変換確率に従って用意した変換キーワードのいずれかにキーワードを置換し、置換した変換キーワードを暗号化した上でサーバ装置に登録する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1が開示する技術によれば、キーワードの出現頻度が事前に必要であるという課題がある。
本開示は、確率的暗号に基づく検索可能暗号技術において、キーワードの出現頻度を事前に必要とせずに、高速化効果を維持しつつ頻度分析攻撃に対するリスクを小さくすることを目的とする。
本開示に係る秘匿検索システムは、
確率的暗号に基づく検索可能暗号技術を採用する秘匿検索システムであって、
秘匿検索される少なくとも1つのデータと、前記少なくとも1つのデータの各々に対応する少なくとも1つのキーワードとを秘匿検索サーバ装置に登録し、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードと、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードに対応するソルトとを用いて確定的に計算されたデータの一部であって、外部に開示するデータである開示ビットを開示する登録クライアント装置であって、
前記秘匿検索サーバ装置に登録するキーワードである登録キーワードに対応するソルトを決定ソルトとして決定する開示ビット計算部
を備え、
前記開示ビット計算部は、前記登録クライアント装置が既に開示している開示ビットと、前記登録キーワードと前記決定ソルトとを用いて計算した開示ビットとから成る分布の偏りの大きさを考慮して前記決定ソルトを決定する登録クライアント装置
を備える。
本開示によれば、確率的暗号に基づく検索可能暗号技術を採用する秘匿検索システムは登録クライアント装置を備え、登録クライアント装置は、登録クライアント装置が既に開示している開示ビットと、登録キーワードと決定ソルトとを用いて計算した開示ビットとから成る分布の偏りの大きさを考慮して決定ソルトを決定する開示ビット計算部を備える。ここで、登録キーワードは秘匿検索サーバ装置に登録するキーワードであり、決定ソルトは登録キーワードに対応するソルトである。従って、本開示によれば、確率的暗号に基づく検索可能暗号技術において、キーワードの出現頻度を事前に必要とせずに、高速化効果を維持しつつ頻度分析攻撃に対するリスクを小さくすることができる。
実施の形態1に係る秘匿検索システム1の構成例を示す図。 実施の形態1に係る秘匿検索サーバ装置10の構成例を示す図。 実施の形態1に係る登録クライアント装置20の構成例を示す図。 実施の形態1に係る検索クライアント装置30の構成例を示す図。 実施の形態1に係るソルト表管理装置40の構成例を示す図。 実施の形態1に係る登録クライアント装置20のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係る開示ビット計算部240の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る登録クライアント装置20の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る登録クライアント装置20の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る登録クライアント装置20の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る開示ビット計算部240の処理を説明する図。 実施の形態1に係る開示ビット計算部240の処理を説明する図。 実施の形態1に係る検索クライアント装置30の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る検索処理を説明する図。 実施の形態1の効果を説明する図。 実施の形態1の効果を説明する図。 実施の形態1の変形例に係る登録クライアント装置20のハードウェア構成例を示す図。
実施の形態の説明及び図面において、同じ要素及び対応する要素には同じ符号を付している。同じ符号が付された要素の説明は、適宜に省略又は簡略化する。図中の矢印はデータの流れ又は処理の流れを主に示している。また、「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「サーキットリー」に適宜読み替えてもよい。
実施の形態1.
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る秘匿検索システム1の構成例を示している。秘匿検索システム1は、確率的暗号に基づく検索可能暗号技術を採用し、また、本図に示すように、秘匿検索サーバ装置10と、登録クライアント装置20と、検索クライアント装置30と、ソルト表管理装置40とを備える。秘匿検索システム1が備える各装置は、ネットワーク50を介して通信可能に接続されている。秘匿検索システム1が備える各装置は複数存在してもよい。秘匿検索システム1が備える少なくとも2つの装置は、適宜一体的に構成されていてもよい。
図2は、秘匿検索サーバ装置10の構成例を示している。秘匿検索サーバ装置10は、登録データ入力部110と、記憶部120と、検索データ入力部130と、データ検索部140と、検索結果出力部150とを備える。
登録データ入力部110は、登録データ212を受け付け、受け付けた登録データ212を登録データテーブル101に登録する。
登録データ212は、開示ビットと、暗号化キーワードと、暗号化データとから成るデータである。開示ビットは、外部に開示しているデータである。暗号化キーワードは、暗号化データを検索する際に用いられるデータであって、暗号化されたキーワード200である。暗号化データは、暗号化されたデータ201である。
登録データテーブル101は、開示ビットと、暗号化キーワードと、暗号化データとから成るデータを管理する。登録データテーブル101は複数のデータを管理してもよい。
記憶部120は、登録データテーブル101を記憶する。
検索データ入力部130は、検索データ307を受け付け、受け付けた検索データ307をデータ検索部140に送る。
検索データ307は、開示ビットと暗号化キーワードとから成るデータであって、登録データテーブル101に登録されているデータを検索する際に用いられるデータである。
データ検索部140は、検索データ入力部130から検索データ307を受け取り、受け取った検索データ307に対応するデータを登録データテーブル101から検索し、検索した結果を示す検索結果309を生成し、生成した検索結果309を検索結果出力部150に送る。
検索結果出力部150は、データ検索部140から検索結果309を受け取り、受け取った検索結果309を外部に出力する。
図3は、登録クライアント装置20の構成例を示している。登録クライアント装置20は、データ入力部220と、記憶部230と、開示ビット計算部240と、登録データ生成部250と、データ登録要求部260と、ソルト表登録要求部270とを備える。登録クライアント装置20は、秘匿検索される少なくとも1つのデータ201と、少なくとも1つのデータ201の各々に対応する少なくとも1つのキーワード200とを秘匿検索サーバ装置10に登録する。また、登録クライアント装置20は開示ビットを開示する。開示ビットは、秘匿検索サーバ装置10に登録した各キーワード200と、秘匿検索サーバ装置10に登録した各キーワード200に対応するソルトとを用いて確定的に計算されたデータの一部であって、外部に開示するデータである。登録クライアント装置20は、少なくとも秘匿検索サーバ装置10に開示ビットを開示する。ここで、データ201及びキーワード200を秘匿検索サーバ装置10に登録することには、暗号化したデータ201及びキーワード200を秘匿検索サーバ装置10に登録することが含まれる
データ入力部220は、データ201とキーワード200とを受け付け、受け付けたデータ201とキーワード200とを記憶部230に記録する。
データ201は、秘匿検索サーバ装置10に登録するデータであり、平文のデータである。
キーワード200は、データ201を検索するためのキーワードであり、平文のデータである。
記憶部230は、データ201と、キーワード200と、開示ビット用秘密鍵204と、開示ビット長205と、ソルト表206と、頻度分布表207と、秘匿検索用暗号鍵208とを記憶する。
開示ビット用秘密鍵204は、開示ビットを計算する際に用いられる秘密鍵を示すデータである。
開示ビット長205は、開示ビットのデータサイズを示すデータである。
ソルト表206は、開示ビット211を計算する際に用いられるソルトの一覧を示すデータである。ソルト表206において、キーワードごとにキーワードに対応するソルトがまとめられていてもよい。なお、ソルト表206は秘匿検索サーバ装置10には開示されない。
頻度分布表207は、開示ビット頻度分布表とも呼ばれ、登録クライアント装置20が開示した開示ビットの頻度分布を示すデータである。
秘匿検索用暗号鍵208は、データ201とキーワード200とを暗号化する際に用いられる暗号鍵である。
開示ビット計算部240は、頻度分布表207を参照し、キーワード200と、開示ビット用秘密鍵204と、ソルト表206に示されているソルトとを用いて開示ビット211を計算する。また、開示ビット計算部240は、秘匿検索サーバ装置10に登録するキーワード200である登録キーワードに対応するソルトを決定ソルトとして決定する。この際、開示ビット計算部240は、登録クライアント装置20が既に開示している開示ビットと、登録キーワードと決定ソルトとを用いて計算した開示ビットとから成る分布の偏りの大きさを考慮して決定ソルトを決定する。開示ビット計算部240は、ソルト表管理装置40の記憶部420が登録キーワードに対応するソルトとして管理しているソルトに基づいて決定ソルトを決定してもよい。開示ビット計算部240は、ソルト表管理装置40の記憶部420が登録キーワードに対応するソルトとして管理しているソルト以外のソルトを決定ソルトとして決定してもよい。開示ビット計算部240は、登録クライアント装置20が登録するキーワード200の出現頻度が既知である場合において、既知である出現頻度に基づいて、開示ビット計算部240が決定ソルトとして決定するソルトの候補を計算してもよい。登録クライアント装置20が登録するキーワード200の出現頻度が既知であることには、登録クライアント装置20が登録するキーワード200の出現頻度が推定可能であることが含まれる。
登録データ生成部250は、キーワード200とデータ201と秘匿検索用暗号鍵208とを用いて暗号化キーワードと暗号化データとを生成する。また、登録データ生成部250は、開示ビット計算部240から開示ビット211を受け取り、受け取った開示ビット211と、生成した暗号化キーワード及び暗号化データとを用いて登録データ212を生成し、生成した登録データ212をデータ登録要求部260に送る。
データ登録要求部260は、登録データ生成部250から登録データ212を受け取り、受け取った登録データ212を秘匿検索サーバ装置10に送信し、登録データ212を登録することを秘匿検索サーバ装置10に要求する。
ソルト表登録要求部270は、記憶部230が記憶しているソルト表206をソルト表管理装置40に出力する。
図4は、検索クライアント装置30の構成例を示している。検索クライアント装置30は、キーワード入力部310と、記憶部320と、開示ビット計算部330と、検索データ生成部340と、検索要求部350と、検索結果出力部360と、ソルト表要求部370とを備える。
キーワード入力部310は、キーワード200を受け付け、受け付けたキーワード200を記憶部320に記憶し、また、受け付けたキーワード200を開示ビット計算部330に送る。
記憶部320は、キーワード200と、開示ビット用秘密鍵204と、開示ビット長205と、ソルト表206と、秘匿検索用暗号鍵208と、秘匿検索用復号鍵209とを記憶する。
秘匿検索用復号鍵209は、検索結果309を復号する際に用いられる復号鍵を示すデータである。
開示ビット計算部330は、キーワード入力部310からキーワード200を受け取り、受け取ったキーワード200と、開示ビット用秘密鍵204とを用いて開示ビット305を計算する。なお、開示ビット計算部330は、秘匿検索サーバ装置10に登録されているデータ201を検索する際に、秘匿検索サーバ装置10に登録されている各キーワード200に対応するソルトの全てを用いてもよい。この際、メモリの使用量削減を目的として、記憶部320は、ソルト表206の代わりに、秘匿検索サーバ装置10に登録されている各キーワード200に対応するソルトの全てを重複なく記憶していてもよい。
検索データ生成部340は、キーワード200と秘匿検索用暗号鍵208とを用いて暗号化キーワードを生成する。また、検索データ生成部340は、開示ビット計算部330から開示ビット305を受け取り、受け取った開示ビット305と、生成した暗号化キーワードとを用いて検索データ307を生成し、生成した検索データ307を検索要求部350に送る。
検索要求部350は、検索データ生成部340から検索データ307を受け取り、受け取った検索データ307を秘匿検索サーバ装置10に送信し、検索データ307に対応するデータを検索することを秘匿検索サーバ装置10に要求する。また、検索要求部350は、送信した検索データ307に対応する検索結果309を秘匿検索サーバ装置10から受け取り、受け取った検索結果309を検索結果出力部360に送る。
検索結果出力部360は、検索要求部350から検索結果309を受け取り、秘匿検索用復号鍵209を用いて受け取った検索結果309を復号することによりデータ201を生成し、生成したデータ201を出力する。
ソルト表要求部370は、ソルト表要求データ301をソルト表管理装置40に送信する。また、ソルト表要求部370は、送信したソルト表要求データ301に対応するソルト表206をソルト表管理装置40から受け取り、受け取ったソルト表206を記憶部320に記録する。
ソルト表要求データ301は、ソルト表206を要求していることを示すデータである。ソルト表要求データ301は、ソルト表管理装置40が管理しているソルト表206に示されているソルトのうちあるキーワードに対応するソルトのみを要求していることを示す情報であってもよく、ソルト表管理装置40が管理しているソルト表206に示されているソルトを重複なく要求していることを示す情報であってもよい。
図5は、ソルト表管理装置40の構成例を示している。ソルト表管理装置40は、ソルト表入力部410と、記憶部420と、ソルト表出力部430とを備える。
ソルト表入力部410は、登録クライアント装置20からソルト表206を受け取り、受け取ったソルト表206を記憶部420に記録する。ソルト表入力部410は、登録クライアント装置20が登録するキーワード200の出現頻度が既知である場合において、既知である出現頻度に基づいて、開示ビット計算部240が決定ソルトとして決定するソルトの候補を計算してもよい。
記憶部420は、ソルト表206を記憶する。また、記憶部420は秘匿検索サーバ装置10に登録されている各キーワード200に対応するソルトを管理する。
ソルト表出力部430は、検索クライアント装置30からソルト表要求データ301を受け取り、受け取ったソルト表要求データ301に対応するソルト表206であって、記憶部420が記憶しているソルト表206を、ソルト表要求データ301を送信した検索クライアント装置30に送信する。
図6は、本実施の形態に係る登録クライアント装置20のハードウェア構成例を示している。登録クライアント装置20は、コンピュータから成る。登録クライアント装置20は、複数のコンピュータから成ってもよい。
登録クライアント装置20は、本図に示すように、プロセッサ91と、メモリ92と、補助記憶装置93と、入出力IF(Interface)94と、通信装置95等のハードウェアを備えるコンピュータである。これらのハードウェアは、信号線99を介して適宜接続されている。
プロセッサ91は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)であり、かつ、コンピュータが備えるハードウェアを制御する。プロセッサ91は、具体例として、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はGPU(Graphics Processing Unit)である。
登録クライアント装置20は、プロセッサ91を代替する複数のプロセッサを備えてもよい。複数のプロセッサは、プロセッサ91の役割を分担する。
メモリ92は、典型的には、揮発性の記憶装置である。メモリ92は、主記憶装置又はメインメモリとも呼ばれる。メモリ92は、具体例として、RAM(Random Access Memory)である。メモリ92に記憶されたデータは、必要に応じて補助記憶装置93に保存される。
補助記憶装置93は、典型的には、不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置93は、具体例として、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、又はフラッシュメモリである。補助記憶装置93に記憶されたデータは、必要に応じてメモリ92にロードされる。
メモリ92及び補助記憶装置93は一体的に構成されていてもよい。
入出力IF94は、入力装置及び出力装置が接続されるポートである。入出力IF94は、具体例として、USB(Universal Serial Bus)端子である。入力装置は、具体例として、キーボード及びマウスである。出力装置は、具体例として、ディスプレイである。
通信装置95は、レシーバ及びトランスミッタである。通信装置95は、具体例として、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
登録クライアント装置20の各部は、他の装置等と通信する際に、入出力IF94及び通信装置95を適宜用いてもよい。
補助記憶装置93は、秘匿検索プログラムを記憶している。秘匿検索プログラムは、登録クライアント装置20が備える各部の機能をコンピュータに実現させるプログラムである。秘匿検索プログラムは、メモリ92にロードされて、プロセッサ91によって実行される。登録クライアント装置20が備える各部の機能は、ソフトウェアにより実現される。
秘匿検索プログラムを実行する際に用いられるデータと、秘匿検索プログラムを実行することによって得られるデータ等は、記憶装置に適宜記憶される。登録クライアント装置20の各部は、適宜記憶装置を利用する。記憶部230は記憶装置から成る。記憶装置は、具体例として、メモリ92と、補助記憶装置93と、プロセッサ91内のレジスタと、プロセッサ91内のキャッシュメモリとの少なくとも1つから成る。なお、データと、情報とは、同等の意味を有することもある。記憶装置は、コンピュータと独立したものであってもよい。
メモリ92及び補助記憶装置93の機能は、他の記憶装置によって実現されてもよい。
秘匿検索プログラムは、コンピュータが読み取り可能な不揮発性の記録媒体に記録されていてもよい。不揮発性の記録媒体は、具体例として、光ディスク又はフラッシュメモリである。秘匿検索プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
秘匿検索システム1が備える登録クライアント装置20以外の各装置のハードウェア構成は、登録クライアント装置20のハードウェア構成と同様であってもよい。
***動作の説明***
秘匿検索システム1を構成する各装置の動作手順は、秘匿検索方法に相当する。また、秘匿検索システム1を構成する各装置の動作を実現するプログラムは、秘匿検索プログラムに相当する。秘匿検索プログラムは、秘匿検索システム1を構成する各装置において動作するプログラムの総称である。
以下、本開示の特徴的な動作例を主に説明する。以下で説明する動作に加え、秘匿検索システム1は公知の技術を適宜採用して動作する。
図7は、開示ビット計算部240が開示ビットの最大頻度及び最小頻度を取得する処理の一例を示すフローチャートである。本図を参照して開示ビット計算部240の動作を説明する。
(ステップS101)
開示ビット計算部240に、頻度分布表207が入力される。なお、記憶部230が記憶している頻度分布表207を開示ビット計算部240が参照することができる場合、開示ビット計算部240は本ステップをスキップしてもよい。
(ステップS102)
参照した頻度分布表207にエントリがない場合、開示ビット計算部240はステップS103に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS104に進む。
(ステップS103)
開示ビット計算部240は、最大頻度がないことと、最小頻度がないことを示す情報を出力する。
(ステップS104)
開示ビット計算部240は、頻度分布表207が示す頻度から最大頻度を特定する。
(ステップS105)
開示ビット計算部240は、頻度分布表207が示す頻度から最小頻度を特定する。
(ステップS106)
開示ビット計算部240は、特定した最大頻度及び最小頻度を出力する。なお、開示ビット計算部240は、特定した最大頻度及び最小頻度を開示ビット計算部240の内部において出力してもよい。
図8から図10は、登録クライアント装置20の動作の一例を示すフローチャートである。本図を参照して登録クライアント装置20の動作を説明する。
(ステップS201)
開示ビット計算部240は、頻度分布表207が示す最大頻度及び最小頻度を取得する。開示ビット計算部240は、本ステップにおいて図7に示す処理を実行する。
(ステップS202)
開示ビット計算部240に、登録するキーワード200と、開示ビット用秘密鍵204と、開示ビット長205と、ソルト表206と、頻度分布表207とが入力される。なお、記憶部230が記憶しているこれらのデータを開示ビット計算部240が参照することができる場合、開示ビット計算部240は本ステップをスキップしてもよい。
(ステップS203)
開示ビット計算部240は、ソルト表206から登録するキーワード200に対応するソルトを取得し、取得したソルトを用いてソルトリストを生成する。
(ステップS204)
開示ビット計算部240は、ソルトの値として0を代入し、開示ビットがないものとする。
(ステップS205)
本フローチャートの処理においてまだ選択していないソルトがステップS203において生成したソルトリストにある場合、開示ビット計算部240はステップS206に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS207に進む。
(ステップS206)
開示ビット計算部240は、ソルトリストが含むソルトのうち、本フローチャートの処理においてまだ選択していないソルトのいずれかを選択ソルトとして選択する。
(ステップS207)
開示ビット計算部240は、ソルトリストに新たなソルトを追加する。ここで、新たなソルトはソルトリストが含んでいるソルトと重複しないソルトとする。開示ビット計算部240は新たなソルトを選択ソルトとして選択する。
(ステップS208)
開示ビット計算部240は、選択ソルトと登録するキーワード200とを用いて変換キーワードを計算する。変換キーワードは、選択ソルトと登録するキーワード200との論理和であってもよく、登録するキーワード200の任意の位置にソルトを追加したものであってもよい。具体例として、登録するキーワード200が「AAA」でありソルトが「1」である場合において、変換キーワードは、「AAA1」であっても、「1AAA」であっても、「A1AA」であってもよい。
(ステップS209)
開示ビット計算部240は、計算した変換キーワードと、開示ビット用秘密鍵204と、開示ビット長205とを用いて開示ビットを計算する。開示ビット計算部240は、変換キーワードと、開示ビット用秘密鍵204とを用いて求めたデータのうち、開示ビット長205の長さの連続するビットを開示ビットとする。
(ステップS210)
開示ビット計算部240は、頻度分布表207から、計算した開示ビットに対応する頻度を取得する。
(ステップS211)
ステップS210において頻度を取得することができなかった場合、又はソルトリストに新たなソルトを追加した場合、開示ビット計算部240はステップS217に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS212に進む。
(ステップS212)
ステップS210において取得した頻度が最大頻度以上である場合、開示ビット計算部240はステップS213に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS214に進む。
(ステップS213)
開示ビット計算部240は、開示ビットがないものとする。なお、開示ビット計算部240は、本ステップを実行した後に他のソルトを選択するか、ソルトリストに新たなソルトを追加する。
(ステップS214)
最大頻度と最小頻度とが等しい場合、即ち、頻度分布表207に示されている開示ビットの頻度分布が一様分布である場合、開示ビット計算部240はステップS215に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS217に進む。
(ステップS215)
頻度分布表207のエントリの数が開示ビット空間のサイズよりも小さい場合、開示ビット計算部240はステップS216に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS217に進む。なお、開示ビット空間のサイズは、開示ビット長205をcとしたとき2^cである。
(ステップS216)
開示ビット計算部240は開示ビットがないものとする。なお、開示ビット計算部240は、本ステップを実行した後にソルトリストに新たなソルトを追加する。
(ステップS217)
開示ビットがない場合、開示ビット計算部240はステップS205に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS218に進む。
(ステップS218)
ステップS207において新たなソルトを追加した場合、開示ビット計算部240はステップS219に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS221に進む。
(ステップS219)
開示ビット計算部240は、ソルト表206のエントリのうち登録するキーワード200に対応するエントリに新たなソルトを追加する。
(ステップS220)
ソルト表登録要求部270は、ソルト表206を出力する。
(ステップS221)
ステップS209において計算した開示ビットに対応するエントリが頻度分布表207にない場合、開示ビット計算部240はステップS222に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部240はステップS223に進む。なお、当該開示ビットに対応する変換キーワードに対応するソルトは決定ソルトに当たる。
(ステップS222)
開示ビット計算部240は、頻度分布表207において、ステップS209において計算した開示ビットに対応する頻度を0とする。
(ステップS223)
開示ビット計算部240は、頻度分布表207において、ステップS209において計算した開示ビットに対応する頻度に1を加算する。
(ステップS224)
開示ビット計算部240は、ステップS223において修正した頻度分布表207と、ステップS209において計算した開示ビットとを出力する。開示ビット計算部240は、記憶部230が記憶している頻度分布表207を、ステップS223において修正した頻度分布表207に更新してもよい。
図11を用いて、開示ビット計算部240がソルトを決定する処理の具体例を説明する。ここで、キーワード200である登録キーワードは「AAA」であるものとし、開示ビット計算部240は鍵付きハッシュ関数を用いて計算したデータに基づいて開示ビットを計算するものとする。また、ソルト表206において、各キーワードと各キーワードに対応するソルトとが示されており、登録キーワード「AAA」に対応するソルトとしてソルトsとソルトsとが示されている。
開示ビット計算部240は、ソルトを仮で割り当てて開示ビットの出現頻度を確認する。具体的には、ソルトsを用いて開示ビットを計算する場合、当該開示ビットを開示すると登録クライアント装置20が開示している開示ビットの頻度分布の偏りが比較的大きくなる。そのため、この場合において頻度分析攻撃を受けるリスクが高くなる。一方、ソルトsを用いて開示ビットを計算する場合、当該開示ビットを開示しても登録クライアント装置20が開示している開示ビットの頻度分布の偏りが比較的小さいままである。そのため、この場合において頻度分析攻撃を受けるリスクが低いままである。
従って、本例において、開示ビット計算部240は登録キーワード「AAA」に対して使用するソルトをソルトsに決定する。
なお、フローチャートを用いて最大頻度及び最小頻度に基づいて開示ビット計算部240が開示ビットの頻度分布の偏りの大きさを判断する具体例を説明したが、開示ビット計算部240は分散の大きさ等の他の指標に基づいて開示ビットの頻度分布の偏りの大きさを判断してもよい。また、開示ビット計算部240は、開示ビットの頻度分布の偏りの大きさが最小になるよう(具体例として、開示ビットの頻度分布が一様になるよう)ソルトを選択する必要はなく、開示ビットの頻度分布の偏りの大きさがある許容範囲内に収まるようソルトを選択してもよい。
図12を用いて開示ビット計算部240が新たなソルトを用いる場合における開示ビット計算部240の処理の具体例を説明する。ここで、開示ビット計算部240は登録キーワード「AAA」に対して使用するソルトを決定するものとする。また、ソルトs又はソルトsを用いると開示ビットの頻度分布の偏りが比較的大きくなると、開示ビット計算部240が判断したものとする。
そこで、まず、開示ビット計算部240は、新たなソルトとしてソルトsを用いて登録キーワード「AAA」に対応する開示ビットを計算し、当該開示ビットを開示した場合における登録クライアント装置20が開示している開示ビットの頻度分布を求める。求めた頻度分布において偏りが比較的大きいため、開示ビット計算部240はソルトsを選択しない。
次に、開示ビット計算部240は、新たなソルトとしてソルトsを用いて登録キーワード「AAA」に対応する開示ビットを計算し、当該開示ビットを開示した場合における登録クライアント装置20が開示している開示ビットの頻度分布を求める。求めた頻度分布において偏りが比較的小さいため、開示ビット計算部240は、登録キーワード「AAA」に対応するソルトとしてソルトsを選択する。
なお、ソルト表206にソルトを1つ追加する具体例を示したが、ソルト表206に複数のソルトを追加してもよい。
図13は、検索クライアント装置30の動作の一例を示すフローチャートである。本図を参照して検索クライアント装置30の動作を説明する。
(ステップS301)
開示ビット計算部330に、開示ビット長205と、検索するキーワード200と、ソルト表206とが入力される。なお、記憶部320が記憶している頻度分布表207を開示ビット計算部330が参照することができる場合、開示ビット計算部330は本ステップをスキップしてもよい。
(ステップS302)
開示ビット計算部330は、ソルト表206から検索するキーワード200に対応するソルトを取得し、取得したソルトを用いてソルトリストを生成する。
(ステップS303)
生成したソルトリストが空である場合、開示ビット計算部330はステップS311に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部330はステップS304に進む。
(ステップS304)
開示ビット計算部330は、ソルトの値として0を代入し、開示ビットリストがないものとする。
(ステップS305)
開示ビット計算部330は、ソルトリストが含むソルトのうち、本フローチャートの処理においてまだ選択していないソルトのいずれかを選択ソルトとして選択する。
(ステップS306)
開示ビット計算部330は、選択ソルトと検索するキーワード200とを用いて変換キーワードを計算する。変換キーワードの計算方法はステップS208で説明した通りである。ただし、登録クライアント装置20による登録時と検索クライアント装置30による検索時との間で変換キーワードの計算方法が一致していなければならない。
(ステップS307)
開示ビット計算部330は、計算した変換キーワードと、開示ビット用秘密鍵204と、開示ビット長205とを用いて開示ビットを計算する。
(ステップS308)
開示ビット計算部330は、計算した開示ビットを開示ビットリストに追加する。
(ステップS309)
本フローチャートの処理においてまだ選択していないソルトがソルトリストにある場合、開示ビット計算部330はステップS305に進む。それ以外の場合、開示ビット計算部330はステップS310に進む。
(ステップS310)
開示ビット計算部330は、開示ビットリストを出力する。
(ステップS311)
検索するキーワード200に対応するデータが秘匿検索サーバ装置10に登録されていないため、開示ビット計算部330は、キーワード200に対応するデータを検索せずに本フローチャートの処理を終了する。
図14を用いて検索時に実行される処理の具体例を説明する。ここで、検索クライアント装置30はキーワード200である検索キーワード「AAA」に対応するデータを検索するものとする。なお、図14において記号「||」は文字列同士の連結を意味する。即ち、「S1||AAA」はソルトである「S1」をキーワードである「AAA」の先頭に追加することを意味する。
まず、開示ビット計算部330は、ソルト表206を参照し、検索キーワード「AAA」に対応する全てのソルトの各々を用いて検索キーワード「AAA」に対応する各開示ビットを計算する。
次に、検索要求部350は、計算した各開示ビットを示す検索データ307を秘匿検索サーバ装置10に送信する。
次に、検索データ入力部130は検索データ307を受け取り、受け取った検索データ307をデータ検索部140に送る。
次に、データ検索部140は、検索データ307を受け取り、検索クエリにおいて、受け取った検索データ307に示される各開示ビットと、登録データテーブル101に登録されている各開示ビットとをバイナリ比較することによって開示ビットを絞り込む。ここで、絞り込んだ開示ビットに対応するタグは検索キーワード「AAA」に対応するトラップドアに当たる。なお、バイナリ比較に要する時間は非常に短いため、開示ビットの比較数が増えても高速化効果は維持される。
***実施の形態1の効果の説明***
以上のように、実施の形態1によれば、確率的暗号に基づく検索可能暗号技術において、キーワードの出現頻度を事前に必要とせずに、高速化効果を維持しつつ頻度分析攻撃に対するリスクを小さくすることができる。
また、図15を用いて実施の形態1の効果を説明する。秘匿検索システム1が登録クライアント装置20-Aと登録クライアント装置20-Bとを備える場合において、登録クライアント装置20-Aと登録クライアント装置20-Bとの各々が独立して頻度分布表207を管理しているものとする。このとき、登録クライアント装置20-Aが管理している頻度分布表207と登録クライアント装置20-Bが管理している頻度分布表207とのいずれにおいても偏りが比較的小さい。そのため、登録クライアント装置20-Aが管理している頻度分布表207と、登録クライアント装置20-Bが管理している頻度分布表207とを合成した分布の偏りも比較的小さい。即ち、実施の形態1によれば、登録クライアント装置20-Aと登録クライアント装置20-Bとの各々が独立して頻度分布表207を管理している場合においても、秘匿検索サーバ装置10に保存される開示ビットの頻度分布の偏りが比較的小さくなる。なお、第三者が登録クライアント装置20-Aの頻度分布表207と登録クライアント装置20-Bの頻度分布表207とを管理する場合においても同様の効果が得られる。
また、図16を用いて特許文献1が開示する技術を考察する。ここで、キーワードの頻度分布の偏りが大きいものとする。当該技術において、開示ビット空間が極端に狭いと、頻度が重なるために頻度分析攻撃に対するリスクが比較的低い。しかしながら、変換キーワードの選択によっては開示ビット空間が広くなり、開示ビット空間が広いと、開示ビットの頻度が元のキーワードの頻度と類似するために頻度分析攻撃に対するリスクが比較的高い。
また、特許文献1が開示する技術に対して実施の形態1を適用する場合を考える。この場合において、既に開示している開示ビットの出現頻度に応じてキーワードに付与するソルトを調整する。この際、開示ビット空間内でソルトを調整してもよい。そのため、この場合において、キーワードを不要に分割することを防ぐことができる。即ち、特許文献1が開示する技術に実施の形態1を適用することにより、変換キーワード数を削減することができる。
なお、特許文献1が開示する技術には当該技術を開示ビットに対して適用すると、変換キーワードに置換しても開示ビットの頻度分布に偏りが生じる可能性があるという課題がある。しかしながら、特許文献1が開示する技術に実施の形態1を適用することにより当該課題は解消される。
***他の構成***
<変形例1>
図17は、本変形例に係る登録クライアント装置20のハードウェア構成例を示している。
登録クライアント装置20は、プロセッサ91、プロセッサ91とメモリ92、プロセッサ91と補助記憶装置93、あるいはプロセッサ91とメモリ92と補助記憶装置93とに代えて、処理回路98を備える。
処理回路98は、登録クライアント装置20が備える各部の少なくとも一部を実現するハードウェアである。
処理回路98は、専用のハードウェアであってもよく、また、メモリ92に格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路98が専用のハードウェアである場合、処理回路98は、具体例として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はこれらの組み合わせである。
登録クライアント装置20は、処理回路98を代替する複数の処理回路を備えてもよい。複数の処理回路は、処理回路98の役割を分担する。
登録クライアント装置20において、一部の機能が専用のハードウェアによって実現されて、残りの機能がソフトウェア又はファームウェアによって実現されてもよい。
処理回路98は、具体例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせにより実現される。
プロセッサ91とメモリ92と補助記憶装置93と処理回路98とを、総称して「プロセッシングサーキットリー」という。つまり、登録クライアント装置20の各機能構成要素の機能は、プロセッシングサーキットリーにより実現される。
秘匿検索システム1が備える登録クライアント装置20以外の各装置についても、本変形例と同様の構成であってもよい。
***他の実施の形態***
実施の形態1について説明したが、本実施の形態のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、本実施の形態を部分的に実施しても構わない。その他、本実施の形態は、必要に応じて種々の変更がなされても構わず、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施されても構わない。
なお、前述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示と、その適用物と、用途の範囲とを制限することを意図するものではない。フローチャート等を用いて説明した手順は、適宜変更されてもよい。
1 秘匿検索システム、10 秘匿検索サーバ装置、101 登録データテーブル、110 登録データ入力部、120 記憶部、130 検索データ入力部、140 データ検索部、150 検索結果出力部、20 登録クライアント装置、200 キーワード、201 データ、204 開示ビット用秘密鍵、205 開示ビット長、206 ソルト表、207 頻度分布表、208 秘匿検索用暗号鍵、209 秘匿検索用復号鍵、211 開示ビット、212 登録データ、220 データ入力部、230 記憶部、240 開示ビット計算部、250 登録データ生成部、260 データ登録要求部、270 ソルト表登録要求部、30 検索クライアント装置、301 ソルト表要求データ、305 開示ビット、307 検索データ、309 検索結果、310 キーワード入力部、320 記憶部、330 開示ビット計算部、340 検索データ生成部、350 検索要求部、360 検索結果出力部、370 ソルト表要求部、40 ソルト表管理装置、410 ソルト表入力部、420 記憶部、430 ソルト表出力部、50 ネットワーク、91 プロセッサ、92 メモリ、93 補助記憶装置、94 入出力IF、95 通信装置、98 処理回路、99 信号線。

Claims (9)

  1. 確率的暗号に基づく検索可能暗号技術を採用する秘匿検索システムであって、
    秘匿検索される少なくとも1つのデータと、前記少なくとも1つのデータの各々に対応する少なくとも1つのキーワードとを秘匿検索サーバ装置に登録し、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードと、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードに対応するソルトとを用いて確定的に計算されたデータの一部であって、前記秘匿検索サーバ装置に開示するデータである開示ビットを開示する登録クライアント装置であって、
    前記秘匿検索サーバ装置に登録するキーワードである登録キーワードに対応するソルトを決定ソルトとして決定する開示ビット計算部
    を備え、
    前記開示ビット計算部は、前記登録クライアント装置が既に開示している開示ビットと、前記登録キーワードと前記決定ソルトとを用いて計算した開示ビットとから成る分布の偏りの大きさに基づいて前記決定ソルトを決定する登録クライアント装置
    を備える秘匿検索システム。
  2. 前記秘匿検索システムは、さらに、
    前記秘匿検索サーバ装置に登録されている各キーワードに対応するソルトを記憶する記憶部
    を備えるソルト表管理装置
    を備える請求項1に記載の秘匿検索システム。
  3. 前記開示ビット計算部は、前記ソルト表管理装置の記憶部が前記登録キーワードに対応するソルトとして記憶しているソルトに基づいて前記決定ソルトを決定する請求項2に記載の秘匿検索システム。
  4. 前記開示ビット計算部は、前記ソルト表管理装置の記憶部が前記登録キーワードに対応するソルトとして記憶しているソルト以外のソルトを前記決定ソルトとして決定する請求項3に記載の秘匿検索システム。
  5. 前記ソルト表管理装置は、さらに、
    前記登録クライアント装置が登録するキーワードの出現頻度が既知である場合において、既知である出現頻度に基づいて、前記開示ビット計算部が前記決定ソルトとして決定するソルトの候補を計算するソルト表入力部
    を備える請求項2から4のいずれか1項に記載の秘匿検索システム。
  6. 前記開示ビット計算部は、前記登録クライアント装置が登録するキーワードの出現頻度が既知である場合において、既知である出現頻度に基づいて、前記開示ビット計算部が前記決定ソルトとして決定するソルトの候補を計算する請求項1から4のいずれか1項に記載の秘匿検索システム。
  7. 前記秘匿検索システムは、さらに、
    前記秘匿検索サーバ装置に登録されているデータを検索する開示ビット計算部
    を備える検索クライアント装置であって、
    前記開示ビット計算部は、前記秘匿検索サーバ装置に登録されているデータを検索する際に、前記秘匿検索サーバ装置に登録されている各キーワードに対応するソルトの全てを用いて前記開示ビットを計算する検索クライアント装置
    を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の秘匿検索システム。
  8. 確率的暗号に基づく検索可能暗号技術を採用する秘匿検索システムにおいて、秘匿検索される少なくとも1つのデータと、前記少なくとも1つのデータの各々に対応する少なくとも1つのキーワードとを秘匿検索サーバ装置に登録し、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードと、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードに対応するソルトとを用いて確定的に計算されたデータの一部であって、前記秘匿検索サーバ装置に開示するデータである開示ビットを開示するコンピュータである登録クライアント装置が実行する秘匿検索方法であって、
    前記登録クライアント装置の開示ビット計算部が、前記秘匿検索サーバ装置に登録するキーワードである登録キーワードに対応するソルトを決定ソルトとして決定し、
    前記開示ビット計算部は、前記登録クライアント装置が既に開示している開示ビットと、前記登録キーワードと前記決定ソルトとを用いて計算した開示ビットとから成る分布の偏りの大きさに基づいて前記決定ソルトを決定する秘匿検索方法。
  9. 確率的暗号に基づく検索可能暗号技術を採用する秘匿検索システムにおいて、秘匿検索される少なくとも1つのデータと、前記少なくとも1つのデータの各々に対応する少なくとも1つのキーワードとを秘匿検索サーバ装置に登録し、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードと、前記秘匿検索サーバ装置に登録した各キーワードに対応するソルトとを用いて確定的に計算されたデータの一部であって、前記秘匿検索サーバ装置に開示するデータである開示ビットを開示するコンピュータである登録クライアント装置が実行する秘匿検索プログラムであって、
    前記秘匿検索サーバ装置に登録するキーワードである登録キーワードに対応するソルトを決定ソルトとして決定する開示ビット計算処理であって、
    記登録クライアント装置が既に開示している開示ビットと、前記登録キーワードと前記決定ソルトとを用いて計算した開示ビットとから成る分布の偏りの大きさに基づいて前記決定ソルトを決定する開示ビット計算処理
    を前記登録クライアント装置に実行させる秘匿検索プログラム。
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森 郁海, 他,確率的暗号ベースの検索可能暗号を用いた全文検索の高速化検討,情報処理学会研究報告,情報処理学会,2021年03月08日,Vol. 2021-CSEC-92, No. 14,pp. 1-7,ISSN 2188-8655

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