JP7453988B2 - 治療の有効性を推定する方法 - Google Patents

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Description

応答者解析は、臨床データ解析において、治験薬または医療行為の処置効果を検討するために行われ、患者がその処置にどのように応答するかを判定するものである。患者の処置への応答が閾値を超えたとき、その患者は応答者とみなされる。
本開示の実装形態は、コンピュータに実装された、治療の処置効果を推定するための方法を含む。実装形態は、ニューラルネットワークモデルを患者の臨床的共変量(たとえば、血圧、心拍数、体温など)に適用し、治療を用いた患者についての出力と治療を用いていない患者についての出力を比較することによって、そうした推定を行う。患者に対する治療の有効性は、患者の体が治療にどのように応答したかを示す応答指標(たとえば、バイオマーカ)によって判定することができる。
いくつかの実装形態において、方法は:データベースから:それぞれの患者の臨床的共変量を各共変量ベクトルが含む、共変量ベクトルの組と、それぞれの共変量ベクトルに各応答指標が関連付けられた応答指標の組であって、応答指標の組の応答指標がある範囲にわたって変化する、応答指標の組とを含むデータセットを受けること;データベースから、応答指標について複数の応答クラスを定める、応答指標の範囲に対する複数のパーティションを受けること;各応答指標を、複数のパーティションによって示される応答クラスに基づいて、それぞれのワンホットエンコードされたベクトルに変換すること;各共変量ベクトル、および共変量ベクトルに関連付けられたそれぞれのワンホットエンコードされたベクトルに基づいて、非線形活性化関数および損失関数を利用するニューラルネットワークモデルを訓練すること;ならびに、治療の処置効果を:治療を受けた患者についての共変量ベクトルの第1のサブセット、および治療を受けなかった患者についての共変量ベクトルの第2のサブセットを決定し、1つまたはそれ以上の応答クラスについて、(i)共変量ベクトルの第1のサブセットの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率である第1の確率と、(ii)共変量ベクトルの第2のサブセットの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率である第2の確率を比較することによって推定することであって、第1の確率および第2の確率は、訓練されたニューラルネットワークモデルを用いることによって計算されること;ならびに、推定された処置効果を、計算デバイスのグラフィカルユーザインターフェースでの表示用に提供することを含む。他の実装形態は、コンピュータの記憶デバイスにエンコードされた方法の動作を実施するように構成された、対応するシステム、装置、およびコンピュータプログラムを含む。
いくつかの実装形態において、方法は:データベースから:それぞれの患者の臨床的共変量を各共変量ベクトルが含む、共変量ベクトルの組と、それぞれの共変量ベクトルに各応答指標が関連付けられた応答指標の組であって、応答指標の組の応答指標がある範囲にわたって変化する、応答指標の組とを含む第1のデータセットを受けること;データベースから、応答指標について複数の応答クラスを定める、応答指標の範囲に対する複数のパーティションを受けること;第1のデータセットを用いてニューラルネットワークモデル(NNM)を訓練して、第1のNNMを得ること;第1のデータセットをn回ブートストラップして、n個の第2のデータセットを得ること;n個の第2のデータセット内の各々の第2のデータセットを用いてNNMを訓練して、n組の第2のNNMを得ること;各共変量ベクトルについて:第1のNNMおよびn個の第2のNNMから、共変量ベクトルについてのn+1個の予測応答を得ることであって、各予測応答は、第1のNNMおよびn個の第2のNNMのそれぞれ1つを共変量ベクトルに適用することによって得られ、各応答クラスについて:共変量ベクトルが応答クラスに関連付けられていることを示す関連確率を:応答クラスについて、指示関数をn+1個の予測応答の各々に適用して、応答クラスについてのn+1個の出力を得ること、および得られた応答クラスについてのn+1個の出力の集計を正規化することによって関連確率を計算すること、によって推定すること;治療の処置効果を:治療を受けた患者についての共変量ベクトルの第1のサブセット、および治療を受けなかった患者についての共変量ベクトルの第2のサブセットを決定すること、ならびに1つまたはそれ以上の応答クラスについて、(i)第1のサブセットについての関連確率の第1の正規化集計と、(ii)第2のサブセットの関連確率の第2の正規化集計を比較することによって推定すること;ならびに、推定された処置効果を、計算デバイスのグラフィカルユーザインターフェースでの表示用に提供することを含む。
本開示はまた、1つまたはそれ以上のプロセッサに連結され、記憶された命令を有する1つまたはそれ以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供し、命令は、1つまたはそれ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書において提供される方法の実装形態に従って、1つまたはそれ以上のプロセッサに作動方法を実施させる。
本開示はさらに、本明細書において提供される方法を実装するためのシステムを提供する。システムは、1つまたはそれ以上のプロセッサ、および記憶された命令を有する1つまたはそれ以上のプロセッサに連結されたコンピュータ可読記憶媒体を含み、命令は、1つまたはそれ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書において提供される方法の実装形態に従って、1つまたはそれ以上のプロセッサに作動方法を実施させる。
本開示による方法は、本明細書に記載される態様および構成の任意の組み合わせを含むことができる。すなわち、本開示による方法は、本明細書に具体的に記載される態様および構成の組み合わせに限定されず、提供される態様および構成の任意の組み合わせも含む。
他の利点の中では、本実装形態は、以下の利点をもたらす。本明細書に示される方法を用いて、特定の患者に対する治療の有効性を予測することができる。処置効果の正確な予測は、特定の患者に対してその特定の患者にとってより効果が高いと予測される治療を指示すること、および特定の患者への指示からより効果が低いと思われる治療を省くことを含めて、医療健康システムに著しい改善をもたらすことが可能であり、それによって、患者の回復を早めること、より効果が低い処置を行うことによって患者が受けるであろう副作用を減らすこと、ならびに処置のコスト(金銭、時間、臨床設備および医療提供者の使い方を含む)を下げることが可能になる。
本実装形態は、モデルの予測変数と患者の応答変数との関係に線形性の仮定を行わないニューラルネットワークモデルを用いることによって、ノンパラメトリックな手法をとる。この手法は、予測変数と応答変数の関係をモデル化する一般化線形モデルよりも有利である。そうした線形モデルは、線形性の仮定によって、検出力および偏差が低下する可能性がある。たとえば、応答エンドポイントを対象の共変量と線形的に関連付けることができない、または患者の特性(たとえば、共変量)が完全にバランスしない可能性がある。本開示は、そうした制限を克服するために2つの方法を提供する。第1の方法において、実装形態は、連続する応答変数をカテゴリ変数に離散化し、線形性の仮定を行わずにカテゴリにニューラルネットワークモデルを適用して、ディープラーニング法に組み込まれている自動的な機能表現力を提供する。第2の方法は第1の方法を基礎とするものであるが、連続する応答変数の離散化は行わない。したがって、本実装形態は、予測変数と応答変数の関係に線形の仮定を行わないようにすることによって、線形的な方法よりも推定精度を高める。
本開示の1つまたはそれ以上の実装形態の詳細を、添付図面および以下の説明において示す。本開示の他の構成および利点は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本開示の実装形態を実行するために使用可能な例示的な環境を示す図である。 本開示の実装形態に使用可能な例示的な順伝搬型ニューラルネットワークモデルを示す図である。 本開示の実装形態に従って実行可能な例示的な過程を示す図である。 本開示の実装形態に従って実行可能な例示的な過程を示す図である。 本開示の実装形態に従って実行可能な例示的な過程を示す図である。 本開示の実装形態を実行するために使用可能な例示的なコンピュータシステムの概略図である。
様々な図面における類似の参照記号は、類似の要素を示す。
本開示の実装形態は、コンピュータに実装された、治療の処置効果を推定するための方法を含む。実装形態はまた、特定の臨床的共変量を有する患者が治療に対する応答者である確率を予測するために、ディープラーニング法を使用する。
図1は、本開示の実装形態を実行するために使用可能な例示的な環境100を示している。環境100は、処置効果の推定値を要求するために計算デバイス102を使用するユーザ116を図示している。計算デバイス102は、たとえば、ネットワーク110を介して、データベース106と通信状態にある。データベース106は、サンプル患者の臨床的共変量のデータを記憶している。データベース106は、このデータを計算デバイス102に提供する。計算デバイス102は、このデータを用いて(ディープ)ニューラルネットワークモデル(NNM)を訓練し、(たとえば、全体として、または特定の患者についての)治療の有効性の確率に関する推定量を提供する。代替的に、またはこれに加えて、データベース106は、推定手順を実施する1つまたはそれ以上のプロセッサ104を含む計算デバイス108へ、データを提供することができる。
NNMは、非線形活性化関数(たとえば、ソフトマックス活性化関数、正規化線形ユニット(ReLu:rectified linear unit)活性化関数)、および損失関数(たとえば、交差エントロピー損失、最小二乗誤差(L))を利用することができる。
確率を計算するために使用されるNNMは、1つまたはそれ以上の順伝搬型NNMを含むことができる。図2は、本開示の実装形態に使用可能な例示的な順伝搬型NNM200を図示している。NNM200は、順伝搬型として相互接続された複数層の計算ユニットを含む。1つの層内の各ニューロンは、次の層のニューロンへの有向接続を有する。隣接する層内のニューロンをつなぐ活性化関数(シグモイド、ReLUなど)には、多くの選択肢がある。NNMのパラメータは、確率的勾配降下アルゴリズムによって計算することができる。NNMは、検証セットに対するNNMのパフォーマンスに基づき、NNMのハイパーパラメータ(たとえば、層の数、各層内のニューロンの数など)を探索することによって、たとえば、過剰適合の問題を回避し、かつ/または最小の検証誤差を見出すように訓練することができる。
いくつかの実装形態では、ただ1つの順伝搬型ニューラルネットワークが使用される。そうした実装形態は、少なくとも2つの利点をもたらす。第1に、複数の出力間の関係を、より少ない層での接続によって自動的に扱うことができる。第2に、計算として単純であり、比較的小さい空間内で高速のハイパーパラメータ探索を行う能力を提供する。本明細書において、NNMは、f(X)(ここで、Xは共変量ベクトルを示す)によって表される。
図3および4A~4Bは、治療の有効性を判定するために、本開示の実装形態に従って実行可能な2つの例示的な過程を示している。説明を簡単にするために、本明細書に記載される過程は、2つの方法に分類されている。システムは、これら2つの方法の一方または両方から利益を得られることが、当業者には理解されるであろう。
第1の方法:
第1の方法が図3に示されており、1つまたはそれ以上の計算デバイス(たとえば、図1の計算デバイス102または108)によって実行することができる。1つまたはそれ以上の計算デバイスは、たとえば、データベース106などのデータベースから、データセット{(x、y),i=1,・・・,q}を受ける(302)。データセットは、1組の共変量ベクトルXおよび1組の応答指標Yを含む。各共変量ベクトルxは、それぞれの患者の臨床的共変量を含む。各応答指標(「エンドポイント応答」または「エンドポイント応答者」と言うこともできる)yは、それぞれの共変量ベクトルxに関連付けられている。
応答指標は、ある範囲にわたって変化する。その範囲は、水準C<C<・・・<C∈supp(Y)に分割される。各Cは応答クラスを表す。いくつかの実装形態において、1つまたはそれ以上の計算デバイスは、たとえばデータベースから、応答クラスを示すパーティションを受ける(304)。いくつかの実装形態において、計算デバイスは、オペレータ、たとえばユーザ116から、パーティションを受ける。
治療の有効性を判定するために、応答クラスごとに患者の応答指標の確率、すなわち、P(Y<C),P(Y<C),・・・,P(Y<C)が計算される。治療が1つまたはそれ以上の主な応答クラス(たとえば2つ)について高い確率をもたらすことができる場合には、薬物または治療の有効性が確認される。たとえば、喘息に関連付けられた主なバイオマーカのパーセンテージ変化(PCHG)を調べて、喘息薬の有効性を判定することができる。バイオマーカの値が低いほど、より健康な状態を示す;したがって、PCHGが低いほど喘息に対する治療の有効性が高いことを示す。この例では、PCHGが応答指標である。-50%、-25%、および0の3つのパーティションを用いて、応答指標の変化の範囲を、応答クラス、C<-50%、-50%<C<-25%、-25%<C<0、およびC>0に分けることができる。この例では、PCHGがクラスCかCのいずれかに該当する確率が高いほど、喘息薬の有効性が高いことを示す。
1つまたはそれ以上の計算デバイスは、302で受けた応答指標の各々を、パーティションによって示される応答クラスに基づいて、ワンホットエンコードされたベクトルに変換する(306)。(ワンホットエンコードされたベクトルとは、ただ1つのビットが「オン」である、たとえば、0ではなく1という値を有するベクトルである。)換言すれば、計算デバイスは、
=(I(y<C),I(C≦y<C),・・・,I(Ck-1≦y<C),I(y≧C)) (1)
によって、x共変量ベクトル(およびそのそれぞれのy応答指標)ごとに、zベクトルを生成する。
1つまたはそれ以上の計算デバイスは、共変量ベクトルと、そのそれぞれのワンホットエンコードされたベクトルの組、すなわち、{x,z}i=1,2,・・・,qを用いてNNMを訓練し(308)、訓練されたNNMモデル
Figure 0007453988000001
を得る。
訓練されたNNMを各共変量ベクトル{x}i=1,・・・,qに適用すると、訓練されたNNMは、共変量ベクトルに関連付けられた応答クラスの確率、すなわち
Figure 0007453988000002
を与える。
計算デバイスは、訓練されたNNMをデータ{(x、y)}i=1,2,・・・,qに適用することによって、治療の処置効果を推定する(310)。それを行うために、計算デバイスは、治療を受けた患者についての共変量ベクトルの第1のサブセット、および治療を受けなかった患者についての共変量ベクトルの第2のサブセットを決定する(またはデータベースから受ける)。次いで、計算デバイスは、1つまたはそれ以上の応答クラスについて、(i)第1の確率と(ii)第2の確率を比較する。第1の確率は、第1のサブセットの共変量ベクトルの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率であり、第2の確率は、第2のサブセットの共変量ベクトルの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率である。計算デバイスは、第1の確率および第2の確率を訓練されたNNMから受ける。1つまたはそれ以上の応答クラス(それについて、第1の確率を第2の確率と比較する)は、応答クラスのすべて、または応答クラスの特定のもの(たとえば上記の例では、応答クラス、C<-50%、および-50%<C<-25%)とすることができる。
より詳細には、Cを主な応答クラス、Tを処置を示すXの成分(たとえば、T=1は処置を示し、T=0は未処置を示す)とすると、処置効果は下式によって計算され、
Figure 0007453988000003
上式において、
Figure 0007453988000004
および
Figure 0007453988000005
である。
そうした集計推定量(式(3)および(4)参照)によって、適切に大きいサンプルサイズで処置効果を推定する際の精度が改善される。共変量には相関関係があり、(ディープ)NNMには線形性の仮定がないため、共変量同士の間、または共変量とNNMの出力の間に複雑な関係があっても、実質的な内的関連性を含む観測(たとえば、共変量ベクトルの成分、応答指標)を適用して、正確な結果を得ることができる。
1つまたはそれ以上の計算デバイスは、推定された処置効果を提示用に提供する。たとえば、計算デバイスは、推定された処置効果を、たとえば図1における計算デバイス102のグラフィカルユーザインターフェースなどのグラフィカルユーザインターフェースでの表示用に提供することができる(312)。
これまでに言及したように、患者の応答指標の確率は、応答クラスごとに計算され、すなわち、P(Y<C),P(Y<C),・・・,P(Y<C)となる。応答指標の範囲に対して順序分類(またはパーティショニング)を用いると、NNMの出力に難しい制約が加えられる可能性がある。NNMの訓練を簡単にするために、パーティショニングを、順序分類ではなく公称分類として実施することができる。そうした公称分類によって、(Y<C),(C≦Y<C),・・・,(Ck-1≦Y<C),(Y≧C)など、互いに素な応答クラスが与えられる。こうした互いに素な応答クラスについてのNNMの出力は、
P(Y<C),P(C≦Y<C),・・・,P(Ck-1≦Y<C),P(Y≧C
という形になり、これにより、出力においてk+1個の成分が得られる。計算デバイスは、訓練された
Figure 0007453988000006
および特定の組の共変量を用いて、累計:
Figure 0007453988000007
により、順序分類の応答クラスについての推定確率を得ることができる。そうした手順は、(i)情報損失のない1対1対応の変形;および(ii)変形後に、ディープニューラルネットワークよって正確かつ効率的に扱うことが可能な標準的な分類問題が得られること、という利点をもたらす。
上述の第1の方法は、302で受けたデータをブーストラップすることを含むことができる。ブートストラッピングは、ニューラルネットワークを訓練するのに十分なサンプルを利用できないとき、または利用可能なサンプルよりも多くのサンプルが訓練のために望まれるときに有益となり得る。受けたデータをブーストラップすることは、共変量ベクトルとそのそれぞれの応答指標の組をブートストラップする(または、そうした組からリサンプリングする)ことを含む。元のデータおよびブートストラップされたデータを、NNMの訓練および/または検証に用いることができる。
第2の方法:
第2の方法が図4A~4Bに示されており、1つまたはそれ以上の計算デバイス(たとえば、図1の計算デバイス102または108)によって実行することができる。第2の方法は、応答指標(y)のワンホットのエンコーダベクトル(z)への変換(または変形)を省く。その代わりに、NNMを用いて、共変量ベクトルXと応答指標Yの関係を直接モデル化する。利点としては、応答指標のエンコーダベクトルへの変形を省くことにより、検出力の損失を低減することができる。
第2の方法は、2水準のブートストラッピングを含むことができる。第1の水準は、ある患者(またはある患者に関連付けられた共変量ベクトル)が治療に対する応答者である確率を推定し、そうした確率に基づいて治療の有効性を計算するものである。第2の水準は、推定された確率について不確実性評価を与えるものである。
第1の水準のブートストラッピングにおいて、第2の方法は、受けたデータをn回ブートストラップして、n組のブートストラップされたデータを得る。ブートストラップされたデータの各組を用いてNNMを訓練し、それぞれの訓練されたNNM、f(X)を得る。次いで、第2の方法は、共変量ベクトルの各々(x)について、訓練されたNNM、fbi(X)によって予測された予測応答指標
Figure 0007453988000008
を集める。方法は、(各共変量ベクトルについての)予測応答指標が1つまたはそれ以上の特定の応答クラスの範囲内にある確率に基づいて、治療の有効性を推定する。以下の段落では、第2の方法について詳しく説明する。
第2の方法において、(これまでに言及した)1つまたはそれ以上の計算デバイスは、たとえば、データベース106などのデータベースから、第1のデータセット{(x、y),i=1,・・・,q}を受ける(402)。第1のデータセットは、1組の共変量ベクトルXおよび1組の応答指標Yを含む。各共変量ベクトルxは、それぞれの患者の臨床的共変量を含む。各応答指標yは、それぞれの共変量ベクトルxに関連付けられている。
応答指標は、ある範囲にわたって変化する。その範囲は、水準C<C<・・・<C∈supp(Y)に分割される。各Cは応答クラスを表す。いくつかの実装形態において、1つまたはそれ以上の計算デバイスは、たとえばデータベースから、応答クラスを示すパーティションを受ける(404)。いくつかの実装形態において、計算デバイスは、オペレータ、たとえばユーザ116から、パーティションを受ける。
1つまたはそれ以上の計算デバイスは、第1のデータセット{(x、y),i=1,・・・,q}を用いてNNMを訓練して、第1のNNMを得る(406)。NNMは、順伝搬型ニューラルネットワークを含むことができる。訓練は、複数のハイパーパラメータを用いてNNMを訓練すること、および第1のNNMについて、(複数のハイパーパラメータから)最小の検証誤差を有するハイパーパラメータの組を選択することを含むことができる。
計算デバイスは、第1のデータセットをn回ブートストラップして、n組の第2のデータセット
Figure 0007453988000009
を得る(408)。計算デバイスは、第2のデータセットの各々を用いてNNMを訓練して、n組の第2のNNMを得る(410)。1つまたはそれ以上の第2のNNMの訓練は、これまでの段落で説明した第1のNNMの訓練の過程に類似した過程で行うことができる。
1つまたはそれ以上の計算デバイスは、訓練されたNNMから(すなわち、第1のNNMおよびn個の第2のNNMから)、第1のデータセットの各共変量ベクトルについてのn+1個の予測応答を得る(412)。各予測応答は、第1のNNMおよびn個の第2のNNMのそれぞれ1つを共変量ベクトルに適用することによって得られる。ある共変量ベクトルxに対して得られた予測応答は、
Figure 0007453988000010
によって表すことができる。
ある共変量ベクトルが治療に対する応答者である確率によって、共変量ベクトルに類似した臨床的共変量を有する患者が、どの程度治療に応答するか、または応答したかを示すことができる。計算デバイスは、1つまたはそれ以上の主な応答クラスについて共変量ベクトルの関連確率を推定することにより、共変量ベクトルxが治療に対する応答者である確率を推定する。たとえば、計算デバイスは、404において特定された応答クラスごとに、共変量ベクトルxについての関連確率を推定することができる(414)。
共変量ベクトルxのある応答クラスについての関連確率は、指示関数をn+1個の予測応答の各々に適用して、応答クラスについてのn+1個の出力を得ること、および得られたn+1個の出力の集計を正規化することによって計算することができる。換言すれば、すべての応答クラスCにおける共変量ベクトルxについての関連確率は、
Figure 0007453988000011
によって計算することができる。
1つまたはそれ以上の計算デバイスは、治療を受けていない患者の共変量ベクトルについての関連確率と比べた、治療を受けた患者に関連付けられた共変量ベクトルについての関連確率に基づいて、治療の処置効果を推定する。より具体的には、計算デバイスは、治療を受けた患者についての共変量ベクトルの第1のサブセット、および治療を受けなかった患者についての共変量ベクトルの第2のサブセットを決定する(またはデータベースから受ける)(416)。次いで、計算デバイスは、1つまたはそれ以上の主な応答クラスについて、(i)第1のサブセットについての関連確率の第1の正規化集計と、(ii)第2のサブセットの関連確率の第2の正規化集計を比較する(418)。換言すれば、計算デバイスは、下式によって処置効果を推定し、
Figure 0007453988000012
上式において、t=1は処置の場合を表し、t=0は未処置の場合を表す。1つまたはそれ以上の主な応答クラスは、応答クラスのすべて、または特定のものを含むことができる。
1つまたはそれ以上の計算デバイスは、推定された処置効果を提示用に提供する。たとえば、計算デバイスは、推定された処置効果を、たとえば図1における計算デバイス102のグラフィカルユーザインターフェースなどのグラフィカルユーザインターフェースでの表示用に提供することができる(420)。
上述の手順に加えて、1つまたはそれ以上の計算デバイスは、第2の水準のブートストラッピングを用いることにより、推定された処置効果の不確実性を推定することができる。第2の水準において、不確実性は、第1のデータセットをm回ブートストラップしてm個の第3のデータセットを得ること、m個の第3のデータセット内の各々の第3のデータセットについて処置効果を計算してm個の処置効果を得ること、およびm個の処置効果の分布に基づいて不確実性を計算することによって推定される。例示的な不確実性には、それだけに限らないが、m個の処置効果の信頼区間および標準偏差が含まれる。
図5は、例示的な計算システム500の概略図を示している。システム500を用いて、本開示の第1または第2の方法のいずれかによる、1つまたはそれ以上の実装形態に関連して説明した作動方法を実施することができる。たとえば、システム500は、本明細書において論じるサーバ構成要素または(1つもしくはそれ以上の)他の計算デバイスのいずれかまたはすべてに含めることができる。システム500は、1つまたはそれ以上のプロセッサ510、1つまたはそれ以上のメモリ520、1つまたはそれ以上の記憶デバイス530、および1つまたはそれ以上の入力/出力(I/O)デバイス540を含むことができる。構成要素510、520、530、540は、システムバス550を用いて相互接続することができる。
プロセッサ510は、システム500内で命令を実行するように構成することができる。プロセッサ510は、シングルスレッドプロセッサまたはマルチスレッドプロセッサを含むことができる。プロセッサ510は、メモリ520もしくは記憶デバイス530の一方もしくは両方に記憶された命令を実行すること、または他の方法で処理するように構成することができる。(1つまたはそれ以上の)命令の実行により、I/Oデバイス540上でユーザインターフェースを介してグラフィカルな情報を表示、または他の方法で提示することができる。
メモリ520は、システム500内に情報を記憶することができる。いくつかの実装形態において、メモリ520はコンピュータ可読媒体である。いくつかの実装形態において、メモリ520は、1つまたはそれ以上の揮発性メモリユニットを含むことができる。いくつかの実装形態において、メモリ520は、1つまたはそれ以上の不揮発性メモリユニットを含むことができる。
記憶デバイス530は、システム500のための大容量記憶を提供するように構成することができる。いくつかの実装形態において、記憶デバイス530はコンピュータ可読媒体である。記憶デバイス530は、フロッピーディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、テープデバイス、または他のタイプの記憶デバイスを含むことができる。I/Oデバイス540は、システム500に対するI/O作動方法を提供することができる。いくつかの実装形態において、I/Oデバイス540は、キーボード、ポインティングデバイス、またはデータ入力用の他のデバイスを含むことができる。いくつかの実装形態において、I/Oデバイス540は、表示用のグラフィカルユーザインターフェースまたは他のタイプのユーザインターフェース用の表示ユニットなど、出力デバイスを含むことができる。
記載した構成は、デジタル電子回路において、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアにおいて、またはこれらの組み合わせで実装することができる。装置は、プログラム可能なプロセッサによる実行のために情報キャリア内で(たとえば、機械可読な記憶デバイス内で)実体的に具体化されるコンピュータプログラム製品に実装することが可能であり;方法の各工程の実施は、プログラム可能なプロセッサが、命令からなるプログラムを実行し、入力データに対して演算して出力を生成することによって記載される実装形態の機能を果たすことによってなされる。記載した構成は、有利には、データ記憶システムからデータおよび命令を受ける、またはデータ記憶システムへデータおよび命令を送るように連結された少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含む、プログラム可能なシステム上で実行可能な1つまたはそれ以上のコンピュータプログラムに実装することができる。コンピュータプログラムは、ある特定の動作を実施する、またはある特定の結果をもたらすために、コンピュータにおいて直接的または間接的に使用することができる一連の命令である。コンピュータプログラムは、コンパイラ型またはインタープリタ型の言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、独立したプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、もしくは計算環境での使用に適した他のユニットとしてなど、任意の形で配置することができる。
命令からなるプログラムの実行に適したプロセッサには、例として、汎用および特定目的用両方のマイクロプロセッサ、ならびに任意の種類のコンピュータの単独のプロセッサまたは複数のプロセッサのうちの1つが含まれる。概して、プロセッサは、読み取り専用メモリもしくはランダムアクセスメモリ、またはその両方から、命令およびデータを受ける。コンピュータの要素は、命令を実行するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを記憶するための1つまたはそれ以上のメモリを含むことができる。概して、コンピュータは、データファイルを記憶するための1つもしくはそれ以上の大容量記憶デバイスを含むこと、またはそうしたデバイスと通信するように動作可能に連結することができ;そうしたデバイスは、内部ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク;光磁気ディスク;ならびに光ディスクを含む。コンピュータプログラム命令およびデータを実体的に具体化するのに適した記憶デバイスは、例として、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス;内部ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク;光磁気ディスク;ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含むあらゆる形の不揮発性メモリを含む。プロセッサおよびメモリは、特定用途向け集積回路(ASIC)によって補うこと、またはASICに組み込むことができる。
ユーザとの対話を提供するために、こうした構成は、ユーザに情報を表示するための陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)モニタなどの表示デバイスと、ユーザがそれによってコンピュータへの入力を行うことができるキーボード、およびマウスまたはトラックボールなどのポインティングデバイスとを有するコンピュータに実装することができる。
こうした構成は、データサーバなどのバックエンド構成要素を含むコンピュータシステム、アプリケーションサーバもしくはインターネットサーバなどのミドルウェア構成要素を含むコンピュータシステム、またはグラフィカルユーザインターフェースもしくはインターネットブラウザを有するクライアントコンピュータなどのフロントエンド構成要素を含むコンピュータシステム、またはこれらの任意の組み合わせにおいて実装することができる。システムの構成要素は、通信ネットワークなど、任意の形または媒体のデジタルデータ通信によって接続することができる。通信ネットワークの例には、たとえばローカルエリアネットワーク(LAN)、広域エリアネットワーク(WAN)、ならびにインターネットを形成するコンピュータおよびネットワークが含まれる。
コンピュータシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、概して互いに遠隔に位置し、典型的には記載したものなどのネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバの関係は、コンピュータプログラムがそれぞれのコンピュータ上で動き、互いにクライアント-サーバの関係を有することによって生じる。
加えて、図示された論理の流れは、望ましい結果を実現するために、示された特定の順序または逐次的な順序を必要とするものでない。さらに、他の工程を提供すること、または記載した流れから工程を省くことができ、また他の構成要素を記載したシステムに追加すること、または記載したシステムから除くことができる。したがって、他の実装形態も以下の特許請求の範囲の範囲内である。
本開示のいくつかの実装形態について説明してきたが、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更が可能であることが理解されるであろう。したがって、他の実装形態も、以下の特許請求の範囲の範囲内である。

Claims (20)

  1. 1つまたはそれ以上のプロセッサによって実行される、コンピュータ実装方法であって:
    データベースから:
    それぞれの患者の臨床的共変量を各共変量ベクトルが含む、共変量ベクトルの組と、
    それぞれの共変量ベクトルに各応答指標が関連付けられた応答指標の組であって、該応答指標の組の応答指標がある範囲にわたって変化する、応答指標の組と
    を含むデータセットを受けること;
    データベースから、応答指標について複数の応答クラスを定める、応答指標の範囲に対する複数のパーティションを受けること;
    各応答指標を、複数のパーティションによって示される応答クラスに基づいて、それぞれのワンホットエンコードされたベクトルに変換すること;
    各共変量ベクトル、および共変量ベクトルに関連付けられたそれぞれのワンホットエンコードされたベクトルに基づいて、ニューラルネットワークモデルを訓練すること;ならびに
    治療の処置効果を:
    治療を受けた患者についての共変量ベクトルの第1のサブセット、および治療を受けなかった患者についての共変量ベクトルの第2のサブセットを決定し;
    1つまたはそれ以上の応答クラスについて、(i)共変量ベクトルの第1のサブセットの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率である第1の確率と、(ii)共変量ベクトルの第2のサブセットの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率である第2の確率を比較することによって推定することであって、
    第1の確率および第2の確率は、訓練されたニューラルネットワークモデルを用いることによって計算されること;ならびに
    推定された処置効果を、計算デバイスのグラフィカルユーザインターフェースでの表示用に提供すること
    を含む前記方法。
  2. ニューラルネットワークモデルは、非線形活性化関数および損失関数を利用する、請求項1に記載の方法。
  3. 処置効果を推定することにおいて、1つまたはそれ以上の応答クラスは、複数の応答クラスのすべてを含む、請求項1に記載の方法。
  4. ニューラルネットワークモデルを訓練することは、共変量ベクトルの組および応答指標の組をブートストラップすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 複数の応答クラスのうちの少なくとも2つの応答クラスは、互いに素である、請求項1に記載の方法。
  6. ニューラルネットワークモデルは、ソフトマックス活性化関数および交差エントロピー損失関数を利用する、請求項1に記載の方法。
  7. ニューラルネットワークは、順伝搬型ニューラルネットワークである、請求項1に記載の方法。
  8. 1つまたはそれ以上のプロセッサによって実行される、コンピュータ実装方法であって:
    データベースから:
    それぞれの患者の臨床的共変量を各共変量ベクトル含む共変量ベクトルの組と、
    それぞれの共変量ベクトルに各応答指標が関連付けられた応答指標の組であって、該応答指標の組の応答指標がある範囲にわたって変化する、応答指標の組と
    を含む第1のデータセットを受けること;
    データベースから、応答指標について複数の応答クラスを定める、応答指標の範囲に対する複数のパーティションを受けること;
    第1のデータセットを用いてニューラルネットワークモデル(NNM)を訓練して、第1のNNMを得ること;
    第1のデータセットをn回ブートストラップして、n個の第2のデータセットを得ること;
    n個の第2のデータセット内の各々の第2のデータセットを用いてNNMを訓練して、n組の第2のNNMを得ること;
    各共変量ベクトルについて:
    第1のNNMおよびn個の第2のNNMから、共変量ベクトルについてのn+1個の予測応答を得ることであって、各予測応答は、第1のNNMおよびn個の第2のNNMのそれぞれ1つを共変量ベクトルに適用することによって得られ、
    各応答クラスについて:
    共変量ベクトルが応答クラスに関連付けられていることを示す関連確率を:
    応答クラスについて、指示関数をn+1個の予測応答の各々に適用して、応答クラスについてのn+1個の出力を得ること、および
    得られた応答クラスについてのn+1個の出力の集計を正規化することによって関連確率を計算すること
    によって推定すること;
    治療の処置効果を:
    治療を受けた患者についての共変量ベクトルの第1のサブセット、および治療を受けなかった患者についての共変量ベクトルの第2のサブセットを決定すること、ならびに
    1つまたはそれ以上の応答クラスについて、(i)第1のサブセットについての関連確率の第1の正規化集計と、(ii)第2のサブセットの関連確率の第2の正規化集計を比較すること
    によって推定すること;ならびに
    推定された処置効果を、計算デバイスのグラフィカルユーザインターフェースでの表示用に提供すること
    を含む前記方法。
  9. 1つまたはそれ以上の応答クラスは、複数の応答クラスのすべてを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 処置効果の不確実性を:
    第1のデータセットをm回ブートストラップしてm個の第3のデータセットを得ること;
    m個の第3のデータセット内の各々の第3のデータセットについて処置効果を計算して、m個の処置効果を得ること;および
    m個の処置効果の分布に基づいて不確実性を計算すること
    によって推定することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  11. 処置効果の不確実性は、m個の処置効果の信頼区間および標準偏差の少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
  12. NNMは、非線形活性化関数および最小二乗誤差損失関数を利用する、請求項8に記載の方法。
  13. 非線形活性化関数は、正規化線形ユニット(ReLu)関数である、請求項12に記載の方法。
  14. 第1のデータセットを用いてNNMを訓練して第1のNNMを得ることは:
    複数のハイパーパラメータを用いてNNMを訓練すること;および
    第1のNNMについて、最小の検証誤差を有するハイパーパラメータの組を選択することであって、ハイパーパラメータの組は、複数のハイパーパラメータの組から選択されること
    を含む、請求項8に記載の方法。
  15. 作動方法を実行するために、コンピュータシステムによって実行可能な1つまたはそれ以上の命令を記憶する、非一時的なコンピュータ可読媒体であって、該作動方法は:
    データセットを受けることであって、該データセットは:
    それぞれの患者の臨床的共変量を各共変量ベクトルが含む、共変量ベクトルの組と、
    それぞれの共変量ベクトルに各応答指標が関連付けられた応答指標の組であって、該応答指標の組の応答指標がある範囲にわたって変化する、応答指標の組と
    を含むこと;
    応答指標について複数の応答クラスを定める、応答指標の範囲に対する複数のパーティションを受けること;
    各応答指標を、複数のパーティションによって示される応答クラスに基づいて、それぞれのワンホットエンコードされたベクトルに変換すること;
    各共変量ベクトル、および共変量ベクトルに関連付けられたそれぞれのワンホットエンコードされたベクトルに基づいて、非線形活性化関数および損失関数を利用するニューラルネットワークモデルを訓練すること;ならびに
    治療の処置効果を:
    治療を受けた患者についての共変量ベクトルの第1のサブセット、および治療を受けなかった患者についての共変量ベクトルの第2のサブセットを決定し
    1つまたはそれ以上の応答クラスについて、(i)共変量ベクトルの第1のサブセットの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率である第1の確率と、(ii)共変量ベクトルの第2のサブセットの共変量ベクトルが1つまたはそれ以上の応答クラスに関連付けられる確率である第2の確率を比較することによって推定することであって、
    第1の確率および第2の確率は、訓練されたニューラルネットワークモデルを用いることによって計算されること;ならびに
    推定された処置効果を、計算デバイスのグラフィカルユーザインターフェースでの表示用に提供すること
    を含む、前記非一時的なコンピュータ可読媒体。
  16. 処置効果を推定することにおいて、1つまたはそれ以上の応答クラスは、複数の応答クラスのすべてを含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  17. ニューラルネットワークモデルを訓練することは、共変量ベクトルの組および応答指標の組をブートストラップすることをさらに含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  18. 複数の応答クラスのうちの少なくとも2つの応答クラスは、互いに素である、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  19. ニューラルネットワークモデルは、ソフトマックス活性化関数および交差エントロピー損失関数を利用する、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  20. ニューラルネットワークは、順伝搬型ニューラルネットワークである、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
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