JP7453181B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
複数の商品が配置される店舗において商品配置の仕方によって売上が変わることが考えられる。その為、例えば特許文献1には商品配置のパターンごとに、商品属性、商品配置属性、及び販売情報を学習した学習モデルによって販売予測値を取得して、販売予測値が予め決められた条件を満たす商品配置のパターンを出力する情報処理装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の情報処理装置は、自動で商品配置のパターンを提案することができず、商品配置のパターンは予め決める必要がある。また、特許文献1に記載の情報処理装置は、商品の販売に影響を与えると考えられる店舗の利用者の感情を商品配置のパターンの提案に考慮に入れていない。
特開2019-101861号公報
本発明は上記課題を鑑み、利用者の感情を考慮に入れて自動で商品配置のパターンを検討できる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者の感情推定に使用できるセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、前記センサ情報取得部が取得したセンサ情報を解析し、利用者の感情を推定する感情推定部と、店舗における商品の配置を検討する検討部と、を備え、前記感情推定部は、利用者の商品画像を視認する前後の感情を推定し、前記検討部は、前記感情推定部が推定した利用者の商品画像を視認する前後の感情に基づいて商品の配置を検討する。
実施形態の一態様によれば、利用者の感情を考慮に入れて自動で商品配置のパターンを検討できる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。 図2は、商品配置のパターンを有向グラフにより示す図である。 図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る情報処理装置の商品データベースに記憶される情報の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る情報処理装置のセンサ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施形態)
〔1-1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100により実行される例を示す。
図1では、情報処理装置100が事業者端末300の要求に基づいて、利用者端末200A、200B、及び200Cから必要な情報を取得し、商品配置のパターンを検討する処理を示している。以下、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例についてステップごとに説明する。
事業者端末300は、配置検討の必要情報を情報処理装置100に送信する(ステップS1)。例えば、事業者端末300は、配置検討の必要情報として、商品の種類、配置制約などの情報を事業者M1から受け付けて、情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、事業者端末300から受け付けた情報に基づいて、商品画像を利用者端末200Aに送信する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100が事業者端末300から商品の種類として、「牛ひき肉」、「人参」を受け付けたとする。この場合、情報処理装置100は、利用者端末200Aに商品画像として「牛ひき肉」、「人参」の画像を送信する。
利用者端末200Aは、商品画像の視認前後のセンサ情報を情報処理装置100に送信する(ステップS3)。例えば、利用者端末200Aは、情報処理装置100から受け付けた「牛ひき肉」、「人参」の商品画像を表示して、利用者U1の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。利用者端末200Aは、利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得したら、取得したセンサ情報を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、事業者端末300から受け付けた情報に基づいて、商品画像を利用者端末200Bに送信する(ステップS4)。情報処理装置100が商品画像を利用者端末200Bに送信する処理は、ステップS2と同じであるから、具体例を用いた説明は省略する。
利用者端末200Bは、商品画像の視認前後のセンサ情報を情報処理装置100に送信する(ステップS5)。利用者端末200Bが商品画像の視認前後のセンサ情報を送信する処理はステップS3と同じであるから、具体例を用いた説明を省略する。
情報処理装置100は、事業者端末300から受け付けた情報に基づいて、商品画像を利用者端末200Cに送信する(ステップS6)。情報処理装置100が商品画像を利用者端末200Bに送信する処理は、ステップS2及びステップS4と同じであるから、具体例を用いた説明は省略する。
利用者端末200Cは、商品画像の視認前後のセンサ情報を情報処理装置100に送信する(ステップS7)。利用者端末200Cが商品画像の視認前後のセンサ情報を送信する処理はステップS3及びステップS5と同じであるから、具体例を用いた説明を省略する。
情報処理装置100は、商品画像の視認前後の利用者の視認前後の感情を推定する(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は利用者端末200A、利用者端末200B、及び利用者端末200Cから取得したセンサ情報を解析して、利用者の商品画像の視認前後の感情を推定する。センサ情報に基づく利用者の感情推定の方法については後述して説明する。
情報処理装置100は、利用者の商品画像の視認前後の感情に基づいて商品配置を検討する(ステップS9)。例えば、情報処理装置100は連続して視認すると、利用者の感情が単独で視認した場合と、比較してポジティブに推移する商品の組み合わせ同士が順番に並ぶように商品配置を検討する。また、商品配置の検討には商品を示すノードと、連続して視認すると利用者の感情がポジティブに推移する商品の順序を示す有向エッジと、を用いて表現された有向グラフを用いてもよい。商品配置の検討方法の詳細については後述して説明する。
情報処理装置100は、事業者端末300に商品配置の検討結果を送信する(ステップS10)。例えば、情報処理装置100は商品配置の検討結果を有向グラフとして表現した画像データを事業者端末300に送信する。
これにより、情報処理装置100は利用者の感情を考慮に入れて、自動で商品配置のパターンを提案することができる。
〔1-2.連続して視認すると感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを特定〕
情報処理装置100は、連続して視認すると、単独で視認した場合と比較して、利用者が商品を視認する前後において感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを特定し、特定された組み合わせに基づいて商品の配置を検討する。
この情報処理装置100の処理について順を追って説明する。例えば、情報処理装置100は事業者端末300から受け付けた配置検討の必要情報に基づいて利用者端末200に商品画像を送信し、利用者端末200は利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。利用者端末200は取得したセンサ情報を情報処理装置100に送信する。なお、利用者端末200は、利用者が商品画像を商品の種類ごとに連続して視認する場合と、利用者が商品の種類ごとに商品画像を単独で視認する場合の二通りについて、利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。ここで、連続して視認する場合とは、例えば、利用者が2つ以上の異なる商品の種類の商品画像を10分以内に視認することを意味してよく、単独で視認する場合とは、例えば、利用者が商品画像を視認した後に次の商品画像を視認するまでの間に、1時間以上の間隔が空いていることを意味してよい。情報処理装置100は、利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得したら、センサ情報に基づいて利用者の感情を推定する。情報処理装置100は、感情推定結果に基づいて連続して視認すると利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを特定する。情報処理装置100は、連続して視認すると利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを特定したら、特定された組み合わせに基づいて商品の配置を検討する。例えば、連続して視認すると利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせ同士が順番に並ぶように商品配置を検討する。
これにより、情報処理装置100は利用者の感情を考慮に入れて、自動で商品配置を検討することができる。
〔1-3.有向グラフを用いた商品配置の検討〕
情報処理装置100は、利用者が視認した商品を示すノードと、利用者が各商品を視認した順序であって、利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成し、生成した有向グラフを用いて、商品の配置を検討する。
この情報処理装置100の処理について具体例を用いて説明する。例えば、情報処理装置100は事業者端末300から受け付けた配置検討の必要情報に基づいて利用者端末200に商品画像を送信し、利用者端末200は利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。なお、利用者端末200は、利用者が商品の種類ごとに商品画像を連続して視認する場合について、利用者の商品の種類ごとの商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。利用者端末200は、取得したセンサ情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、利用者の商品の種類ごとの商品画像の視認前後のセンサ情報を取得したら、センサ情報に基づいて利用者の感情を推定する。情報処理装置100は、商品の種類ごとの商品画像の視認前後の利用者の感情を推定したら、利用者が視認した商品を示すノードと、利用者が各商品を視認した順序であって、利用者の感情がポジティブに推移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成し、生成された有向グラフを用いて、商品の配置を検討する。図2に商品配置を有向グラフにより表す図を示す。図2は、商品配置のパターンを有向グラフにより示す図である。図2に示すように、ノードGD1、GD2、GD3、GD4、及びGD5が商品を示し、有向エッジEG1、EG2、EG3、及びEG4が示す向きが、有向エッジに接続された商品を利用者が視認することで、利用者の感情がポジティブに推移する順序を示す。
例えば、情報処理装置100が、事業者端末300から商品の種類として、「牛ひき肉」、「人参」の指定を受け付けて、利用者端末200に「牛ひき肉」、「人参」の順に商品画像を表示させ、利用者端末200が利用者の商品の種類ごとの視認前後のセンサ情報を取得したとする。そして、情報処理装置100が、利用者端末200からセンサ情報を取得し、センサ情報に基づいて利用者の感情を推定したところ、利用者が「牛ひき肉」、「人参」の順に商品画像を視認することで、感情がポジティブに推移したと推定されたとする。この場合、情報処理装置100は、「牛ひき肉」を示すノードと、「人参」を示すノードと、「牛ひき肉」を示すノードから「人参」を示すノードに向かう有向エッジと、を有する有向グラフを生成する。情報処理装置100は、その他の商品の種類についても、同様の処理を実行して、商品の種類を示すノードと、利用者の感情が商品画像の視認前後でポジティブに推移した順序を示す有向エッジと、を用いて有向グラフを生成する。情報処理装置100は、生成された有向グラフの一単位を組み合わせることや、並べ替えることによって、商品配置を検討する。
これにより、情報処理装置100は利用者の感情を考慮に入れて、自動で商品配置を検討することができる。
〔1-4.有向エッジの流入数と流出数に基づいた商品配置の検討〕
情報処理装置100は、有向グラフにおいて、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品程、利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する。
この情報処理装置100の処理について順を追って説明する。情報処理装置100は事業者端末300から受け付けた配置検討の必要情報に基づいて利用者端末200に商品画像を送信し、利用者端末200は受信した商品画像を連続して表示して利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。利用者端末200は取得したセンサ情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は利用者端末200から受信したセンサ情報を解析して、利用者の商品画像の視認前後の感情を推定する。情報処理装置100は利用者の商品画像の視認前後の感情を推定したら、利用者が視認した商品を示すノードと、利用者が各商品を視認した順序であって、利用者の感情がポジティブに推移した順序を示す有向エッジと、を用いて有向グラフを生成する。情報処理装置100は、生成された有向グラフにおいて、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品ほど、利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する。
例えば、情報処理装置100が商品の種類「カレールー」、「かたまり肉」、「ジャガイモ」、及び「人参」の商品画像の視認前後の利用者の感情を推定したところ、「カレールー」の後に「かたまり肉」、「カレールー」の後に「ジャガイモ」、「カレールー」の後に「人参」の商品画像を視認すると、利用者の感情がポジティブに遷移すると推定されたとする。この場合、情報処理装置100は、「カレールー」を示すノードと、「かたまり肉」を示すノードと、「ジャガイモ」を示すノードと、「人参」を示すノードと、「カレールー」を示すノードから「かたまり肉」を示すノードに向かう有向エッジと、「カレールー」を示すノードから「ジャガイモ」を示すノードに向かう有向エッジと、「カレールー」を示すノードから「人参」を示すノードに向かって伸びる有向エッジと、を有する有向グラフを生成する。そして、情報処理装置100は、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品である「カレールー」を、利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する。
これにより、情報処理装置100は利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせが多い商品を、利用者が最初に視認しやすい位置に配置する商品配置を検討することができる。
〔1-5.有向エッジの向きに基づいた商品配置の検討〕
情報処理装置100は、各ノードと対応する商品を、当該ノード同士を接続する有向エッジが示す順序で並べた配置を検討する。
この情報処理装置100の処理について順を追って説明する。情報処理装置100は事業者端末300から受け付けた配置検討の必要情報に基づいて利用者端末200に商品画像を送信し、利用者端末200は受信した商品画像を連続して表示して利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。利用者端末200は取得したセンサ情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は利用者端末200から受信したセンサ情報を解析して、利用者の商品画像の視認前後の感情を推定する。情報処理装置100は利用者の商品画像の視認前後の感情を推定したら、利用者が視認した商品を示すノードと、利用者が各商品を視認した順序であって、利用者の感情がポジティブに推移した順序を示す有向エッジと、を用いて有向グラフを生成する。情報処理装置100は、生成された有向グラフを用いて、各ノードと対応する商品を、当該ノード同士を接続する有向エッジが示す順序で並べた配置を検討する。
例えば、情報処理装置100が商品の種類「サラダ」、「ステーキ肉」、及び「赤ワイン」の商品画像の視認前後の利用者の感情を推定したところ、「サラダ」、「ステーキ肉」、「赤ワイン」の順に商品画像を視認すると利用者の感情がポジティブに推移したと推定されたとする。この場合、情報処理装置100は、「サラダ」を示すノードと、「ステーキ肉」を示すノードと、「赤ワイン」を示すノードと、「サラダ」を示すノードから「ステーキ肉」を示すノードに向かう有向エッジと、「ステーキ肉」を示すノードから「赤ワイン」を示すノードに向かう有向エッジと、を有する有向グラフを生成する。情報処理装置100は、生成された有向グラフの有向エッジが示す商品の順序で並べた配置を検討する。すなわち、「サラダ」、「ステーキ肉」、「赤ワイン」の順に商品を並べた商品配置を検討する。
これにより、情報処理装置100は商品を視認することで利用者の感情がポジティブに推移する順序にしたがって商品を並べた商品配置を検討することができる。
〔1-6.配置の制約を考慮した商品配置の検討〕
情報処理装置100は、配置の制約を考慮したうえで商品配置を検討する。
この情報処理装置100の処理について順を追って説明する。事業者端末300は、事業者から配置検討の必要情報を受け付ける。ここで、配置検討の必要情報とは、商品配置検討に必要な情報であって、商品の種類、配置の制約を含む情報である。情報処理装置100は、事業者端末300から配置検討の必要情報を受け付ける。情報処理装置100は、事業者端末300から受け付けた配置検討の必要情報に基づいて、利用者端末200に商品画像を送信し、利用者端末200は受信した商品画像を連続して表示して利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。利用者端末200は、取得したセンサ情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、利用者端末200から受信したセンサ情報を解析して、利用者の商品画像の視認前後の感情を推定する。情報処理装置100は、利用者の商品画像の視認前後の感情を推定したら、配置の制約を考慮したうえで、推定した利用者の商品画像の視認前後の感情に基づいて商品の配置を検討する。例えば、事業者が配置の制約として「連続して視認すると利用者の感情がポジティブに推移する商品を3メートル以内に置くこと」を、事業者端末300に入力していたとする。この場合、情報処理装置100は、連続して視認すると利用者の感情がポジティブに推移する商品を3メートル以内に配置するように商品配置を検討する。また、事業者が配置の制約として「連続して視認すると利用者の感情がネガティブに推移する商品を5メートル以内に配置しないこと」を、事業者端末300に入力していたとする。この場合、情報処理装置100は、連続して視認すると利用者の感情がネガティブに推移する商品を5メートル以内に配置しないように商品配置を検討する。
これにより、情報処理装置100は事業者の要求に基づく配置の制約を考慮したうえで、利用者の感情を考慮した商品配置を検討することができる。
〔1-7.商品配置後の利用者の感情の検証〕
情報処理装置100は、商品画像を視認した際の利用者の感情と、実際に商品が並べられた状態で利用者が商品を視認した際の利用者の感情と、を比較した検証結果を生成する。
この情報処理装置100の処理について順を追って説明する。情報処理装置100は、事業者M1の事業者端末300から受け付けた配置検討の必要情報に基づいて利用者端末200に商品画像を送信し、利用者端末200は受信した商品画像を連続して表示して利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する。利用者端末200は取得したセンサ情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は利用者端末200から受信したセンサ情報を解析して、利用者の商品画像の視認前後の感情を推定する。例えば、多くの利用者が商品「カレールー」の商品画像の視認後に、商品「人参」の商品画像を視認した場合に、感情がポジティブに推移したと推定されたとする。この場合、情報処理装置100は、商品「カレールー」と、商品「人参」と、を隣同士に並べる商品配置を提案する。事業者M1が提案された商品配置に基づいて、店舗で実際に商品配置を行ったとする。この状態で情報処理装置100は、商品の位置情報と、利用者の位置情報に基づいて、利用者が商品の位置から所定の距離の範囲内に位置する時のセンサ情報を利用者端末200から取得する。情報処理装置100は、利用者が商品の位置から所定の距離の範囲内に位置する時のセンサ情報に基づいて、実際に商品が並べられた状態で利用者が商品を視認した際の利用者の感情を推定する。情報処理装置100は、利用者の商品画像の視認前後の感情の推定結果と、実際に商品が並べられた状態で商品を視認した際の利用者の感情と、を比較した検証結果を生成する。例えば、商品配置の検討段階では、多くの利用者が商品「カレールー」の商品画像の視認後に、商品「人参」の商品画像を視認した場合に、感情がポジティブに推移したと推定されていたにも拘らず、実際に商品が並べられた状態では、多くの利用者が並べられた商品「カレールー」の後に、並べられた商品「人参」を視認した時に、感情がネガティブに推移していた場合は、検討段階の感情推定結果とは異なり、多くの利用者の感情が実際にはネガティブに推移した旨の検証結果を生成する。情報処理装置100は生成された検証結果を事業者M1の事業者端末300に送信する。
これにより、事業者は検証結果に基づいて多くの利用者が意図通りに、感情が推移しなかった原因(例えば、商品「人参」の陳列方法や、商品「人参」の近傍に配置されたPOP(Point of purchase)広告など)を特定し、店舗の売り上げ改善に寄与する改善策の策定に役立てることができる。
〔2.情報システムの構成〕
次に、図3を用いて実施形態に係る情報システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報システムの構成例を示す図である。図3に示すように、情報システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300と、を含む。なお、図3に示した情報システム1は、複数台の情報処理装置100や、複数台の利用者端末200や、複数台の事業者端末300と、が含まれ構成されていてもよい。図3においては、情報システム1には利用者端末200として利用者端末200Aと、利用者端末200Bと、利用者端末200Cと、の3台が含まれていることを示している。情報処理装置100と、利用者端末200Aと、利用者端末200Bと、利用者端末200Cと、事業者端末300と、は所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
情報処理装置100は、利用者端末200に商品画像を送信して、利用者端末200が取得した利用者の商品の視認前後のセンサ情報を取得して、センサ情報に基づいて利用者の商品の視認前後の感情を推定し、推定した感情に基づいて商品配置案を案出するために用いられる。情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、利用者端末200Aと、利用者端末200Bと、利用者端末200Cと、事業者端末300と、からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
事業者端末300は、事業者が利用する情報処理装置である。事業者端末300は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA等の情報処理装置であってよい。なお、図1に示す例においては、事業者端末300がノート型PCである場合を示している。
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、商品データベース121と、センサ情報記憶部122と、を有する。
(商品データベース121について)
商品データベース121は、商品に関する各種の情報を記憶する。ここで、図7を用いて、商品データベース121が記憶する情報の一例を説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置の商品データベースに記憶される情報の一例を示す図である。図7の例において、商品データベース121は「商品ID」に、「商品名」と、「商品画像」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、商品の名称を示す。「商品画像」は、商品の画像を示す。
すなわち、図7においては、商品ID「GD1」によって識別される商品名称が「商品A」であり、商品画像が「商品画像#1」である例を示している。
(センサ情報記憶部122について)
センサ情報記憶部122は、後述して説明するセンサ情報取得部1321が取得した利用者の感情推定に使用できるセンサ情報を記憶する。図8を用いて、センサ情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。図8は、実施形態に係る情報処理装置のセンサ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図8の例において、センサ情報記憶部122は、「利用者ID」、「センサ種別」、「計測日時」、「取得データ」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
「利用者ID」は、センサ情報を取得する対象となる利用者を識別する為の識別情報を示す。「センサ種別」は、利用者の感情推定に使用できるセンサ情報を取得するセンサの種類に係る情報である。「計測日時」は、「利用者ID」が示す利用者の利用者端末200が備える「センサ種別」が示すセンサが利用者のセンサ情報を計測した日時を示す情報である。「取得データ」は、「利用者ID」が示す利用者の利用者端末200から取得した「センサ種別」が示すセンサが計測したデータである。
すなわち、図8においては、利用者ID「利用者U1」が示す利用者が、センサ種別「加速度センサ」が示す加速度センサによって、計測日時「20XX年1月3日21時05分」に計測されたセンサ情報が、取得データ「データU1-A」として、センサ情報記憶部122に記憶されていることを示している。
なお、センサ情報記憶部122に記憶される情報は、「利用者ID」、「センサ種別」、「計測日時」、「取得データ」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意のセンサ情報に関係する情報が記憶されてよい。
(利用者情報記憶部123について)
利用者情報記憶部123は、利用者に関する情報を記憶する。ここで、図9を用いて、利用者情報記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。図9は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図9の例において、利用者情報記憶部123は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「位置情報」、「閲覧履歴」、「スケジュール情報」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「生年月日」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の生年月日に関する情報である。「性別」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の性別に関する情報である。「位置情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の位置情報である。「閲覧履歴」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者のコンテンツの閲覧履歴に関する情報である。「スケジュール情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者のスケジュールに関する情報である。
すなわち、図9においては、利用者IDにより識別された「利用者U1」の生年月日が「生年月日#1」であり、性別が「女性」であり、位置情報が「位置情報#1」であり、閲覧履歴が「閲覧履歴#1」であり、スケジュール情報が「スケジュール#1」であることを示している。
なお、利用者情報記憶部123に記憶される情報は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「位置情報」、「閲覧履歴」、「スケジュール情報」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者に関係する情報が記憶されてよい。
(制御部130について)
次に図4に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図4に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、解析部133と、検討部134と、検証部135と、提供部136と、を有する。
(受付部131について)
受付部131は、事業者端末300から事業者が入力した配置検討の必要情報を受け付ける。例えば、受付部131は、事業者端末300から事業者が入力した配置検討の必要情報として、商品の種類、配置の制約、などの情報を受け付ける。
(取得部132について)
取得部132は、情報処理装置100の外部から各種の情報を取得する。図4に示すように、取得部132は、センサ情報取得部1321を有する。
センサ情報取得部1321は、利用者端末200から利用者の感情推定に使用できるセンサ情報を取得する。後述して説明するが利用者端末200には利用者の感情推定に使用できるセンサ情報を計測する各種のセンサ、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサなどが備えられている。すなわち、センサ情報取得部1321は利用者端末200から、これらのセンサが計測したセンサ情報を取得する。
なお、センサ情報取得部1321は、利用者端末200が商品画像を表示する所定の時間の前、及び所定の時間の後に計測されたセンサ情報を取得する。ここで、所定の時間は任意に設定して良く、例えば、1分であってよい。なお、利用者はセンサ情報を情報処理装置100に提供すること、及びセンサ情報の利用目的についての説明を受けて、情報処理装置100へのセンサ情報の提供に同意するか否かを利用者端末200に入力する。センサ情報取得部1321は、利用者のセンサ情報の提供についての同意が得られない場合は、利用者端末200からセンサ情報を取得しない。センサ情報取得部1321は、その利用者の利用者端末200からセンサ情報を取得したら、取得したセンサ情報をセンサ情報記憶部122に記憶する。
なお、センサ情報取得部1321は、実際に商品が並べられた状態で利用者が商品を視認した際に計測されたセンサ情報を利用者端末200から取得してもよい。センサ情報取得部1321は、商品の位置情報と利用者情報記憶部123に記憶された利用者の位置情報とを照合して、商品の位置から利用者が所定の距離の範囲内の位置にいる時に計測されたセンサ情報を、利用者が商品を視認した際のセンサ情報として取得してよい。センサ情報取得部1321は、利用者端末200からセンサ情報を取得したら、取得したセンサ情報をセンサ情報記憶部122に記憶する。
(解析部133について)
解析部133は、各種の情報を解析する。図4に示すように、解析部133は、感情推定部1331を有する。
感情推定部1331は、利用者の感情推定に使用できるセンサ情報を解析して利用者の感情を推定する。後述して説明するが、利用者端末200は利用者の行動情報を計測する加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、タッチパネル(抵抗膜方式、静電容量方式等)等のセンサや、利用者の生体情報を計測する脈波センサ、皮膚電気活動センサ等のセンサを備える。センサ情報取得部1321が、利用者端末200からこれらのセンサが計測したセンサ情報を取得する。感情推定部1331は、センサ情報取得部1321が取得したセンサ情報を解析することで利用者の感情を推定する。
ここで、感情は心理学の分野で広く研究されている。例えば、Russelは様々な感情を覚醒度(Arousal)と感情価(Valence)の2次元の組み合わせで説明する円環モデルを提唱した。覚醒度とは感情が引き起こす身体的及び認知的喚起の程度を示し、高覚醒(興奮)、中覚醒、低覚醒(沈静)に分類できる。感情価とは喚起される感情の質的な違いを定めるものであり、ポジティブ、中立、ネガティブに分類できる。例えば、Russelの円環モデルにおいて高覚醒かつポジティブに位置する感情としては「興奮」が挙げられる。本実施形態においては、Russelの円環モデルを用いて利用者の感情を分類し、利用者の感情の感情価を比較することで、利用者の感情がポジティブな状態にあるか、ネガティブな状態に位置する感情にあるかを把握することに役立てる。なお、感情価は感情のネガティブ、及びポジティブの程度に応じて複数のレベルに分けてレベルの区分ごとに数値を当て嵌めてもよいし、感情のネガティブ、及びポジティブの程度を直接に数値によって表現してもよい。
感情推定部1331は、利用者の一連の行動と利用者の感情との関係性を学習したモデル(例えば、MIL(Multipul Instance Learning)、RF(Randum Forest)、SVM(Support Vector Machine)、MLP(Multilayer Perceptron)の技術を用いて学習したモデル)を用いて、センサ情報取得部1321が取得したセンサ情報に基づいて、利用者の感情を推定してよい。例えば、利用者のタッチパネルの操作、すなわち、タッチ座標、タッチ面積、及びタッチ時間と利用者の感情との関係を学習した学習モデルに、センサ情報取得部1321が取得した利用者のタッチ座標、タッチ面積、及びタッチ時間を入力することで、利用者の感情を推定してよい。
また、感情推定部1331は、利用者の生体情報と利用者の感情との関係性を学習したモデルを用いて、センサ情報取得部1321が取得したセンサ情報に基づいて、利用者の感情を推定してもよい。例えば、利用者の脈波を計測する脈波センサの計測値と、利用者の感情との関係を学習した学習モデルに、センサ情報取得部1321が取得した脈波センサの計測値を入力することで、利用者の感情を推定してよい。
(検討部134について)
検討部134は、感情推定部1331が推定した利用者の商品画像を視認する前後の感情に基づいて商品の配置を検討する。例えば、検討部134は感情推定部1331が推定した利用者の商品の種類ごとの商品画像の視認前後の感情に基づいて、利用者が視認することで感情がネガティブに推移する商品の種類を除いて、商品配置を検討してもよい。また、例えば、検討部134は商品の種類と、感情推定部1331が推定した利用者の商品画像の視認前後の感情と、の関係を学習した学習モデルを用いて、利用者の感情が視認前後においてポジティブに推移する商品の種類を推定し、推定された商品の種類を含む商品配置を検討してもよい。これにより、検討部134は利用者の感情を考慮に入れて、商品配置を提案することができる。
検討部134は、連続して視認すると、単独で視認した場合と比較して、利用者が商品を視認する前後において感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを特定し、特定された組み合わせに基づいて商品の配置を検討する。例えば、商品の種類「牛ひき肉」、「人参」に係る商品画像を連続して視認した利用者の感情が、単独でこれらの商品画像を視認した場合と比較してポジティブに推移したと推定されたとする。この場合、検討部134は商品の種類「牛ひき肉」、「人参」を隣同士に並べる商品配置を検討する。
また、検討部134は利用者が視認した商品を示すノードと、利用者が各商品を視認した順序であって、利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成し、生成した有向グラフを用いて、商品の配置を検討する。例えば、商品の種類「牛ひき肉」の商品画像の後に、商品の種類「人参」の商品画像を視認すると、利用者の感情がポジティブに推移すると推定されたとする。この場合、検討部134は「牛ひき肉」を示すノードと、「人参」を示すノードと、「牛ひき肉」を示すノードから「人参」を示すノードに向かって伸びる有向エッジと、を有する有向グラフを生成する。なお、有向エッジの向きは利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す。検討部134は、その他の商品の種類についても商品を示すノードと、利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成する。検討部134は、生成した有向グラフを用いて商品配置を検討する。例えば、検討部134は、生成した有向グラフを組み合わせることで商品配置を検討して良い。これにより、利用者の感情がポジティブに推移する商品の順序を考慮に入れて、商品配置を検討することができる。
また、検討部134は、有向グラフにおいて、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品程、利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する。例えば、感情推定部1331が商品の種類「カレールー」、「かたまり肉」、「ジャガイモ」、及び「人参」の商品画像の視認前後の利用者の感情を推定したところ、「カレールー」の後に「かたまり肉」、「カレールー」の後に「ジャガイモ」、「カレールー」の後に「人参」の商品画像を視認すると、利用者の感情がポジティブに遷移すると推定されたとする。この場合、検討部134は、「カレールー」を示すノードと、「かたまり肉」を示すノードと、「ジャガイモ」を示すノードと、「人参」を示すノードと、「カレールー」を示すノードから「かたまり肉」を示すノードに向かう有向エッジと、「カレールー」を示すノードから「ジャガイモ」を示すノードに向かう有向エッジと、「カレールー」を示すノードから「人参」を示すノードに向かう有向エッジと、を有する有向グラフを生成する。そして、検討部134は、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品である「カレールー」を、利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する。これにより、利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせが多い商品を、利用者が最初に視認しやすい位置に配置する商品配置を検討することができる。
また、検討部134は、各ノードと対応する商品を、当該ノード同士を接続する有向エッジが示す順序で並べた配置を検討する。例えば、感情推定部1331が商品の種類「サラダ」、「ステーキ肉」、及び「赤ワイン」の商品画像の視認前後の利用者の感情を推定したところ、「サラダ」、「ステーキ肉」、「赤ワイン」の順に商品画像を視認すると利用者の感情がポジティブに推移したと推定されたとする。この場合、検討部134は、「サラダ」を示すノードと、「ステーキ肉」を示すノードと、「赤ワイン」を示すノードと、「サラダ」を示すノードから「ステーキ肉」を示すノードに向かう有向エッジと、「ステーキ肉」を示すノードから「赤ワイン」を示すノードに向かう有向エッジと、を有する有向グラフを生成する。検討部134は、生成された有向グラフが示す商品の順序で並べた配置を検討する。これにより、商品を視認することで利用者の感情がポジティブに推移する順序にしたがって商品を並べた商品配置を検討することができる。
また、検討部134は、商品を示すノードと、利用者が各商品を視認した順序であって、利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す有向エッジと、を有する有向グラフを用いて表現された商品配置をGCNs(Graph Convolutional Netwarks)を用いて学習した学習モデルを用いて、利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを予測して、その商品の組み合わせに基づいて、商品配置を検討しても良い。なお、GCNsは、グラフデータに対して畳み込みを行う手法である。グラフデータには、ノード自体の性質を表すノード特徴量(本実施形態の場合は、商品の種類、商品の価格、商品の大きさ等)と、エッジによるノード同士の隣接関係(本実施形態の場合は、利用者が商品を視認することで感情がポジティブに推移する順序)を示すデータが含まれる。グラフデータによる畳み込みは、グラフ内の一つのノードが持っている特徴量に隣接関係にあるノードの特徴量に重みを掛けたものを加えていくものである。
(検証部135について)
検証部135は、感情推定部1331が推定した商品画像を視認した際の利用者の感情と、実際に商品が並べられた状態で利用者が商品を視認した際の利用者の感情と、を比較した検証結果を生成する。検証部135は、例えば、商品配置検討の段階において、多くの利用者が商品「カレールー」の商品画像の視認後に、商品「人参」の商品画像を視認した場合に、感情がポジティブに推移していたにも拘わらず、店舗で実際に商品配置が行われた後に、多くの利用者が並べられた商品「カレールー」の後に、並べられた商品「人参」を視認した場合に、感情がネガティブに推移していた場合は、検討段階とは異なり、多くの利用者の感情がネガティブに推移した旨の検証結果を生成する。この検証結果により、事業者は多くの利用者が意図通りに、感情がポジティブに推移しなかった原因(例えば、商品「人参」の配置の仕方や、POP(Point of purchase)広告など)を特定し、店舗の売り上げ改善に寄与する改善案の策定に役立てることができる。
(提供部136について)
提供部136は、検討部134が検討した商品配置を事業者端末300に提供する。例えば、提供部136は検討部134が検討した商品配置を画像データとして事業者端末300に送信することで提供してもよいし、その他の任意の形式のデータとして事業者端末300に送信することで提供してもよい。
提供部136は、検証部135が生成した検証結果を事業者端末300に提供する。例えば、提供部136は検証部135が生成した検証結果を文書形式のデータとして事業者端末300に送信することで提供してもよいし、その他の任意の形式のデータとして事業者端末300に送信することで提供してもよい。
〔4.利用者端末の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。図5は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。図5に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240と、センサ部250と、記憶部260と、を有する。
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
図5に示すように、制御部240は、取得部241を有する。
取得部241は、利用者からセンサ情報の提供、及びセンサ情報の利用目的についての利用者の意思(同意、又は不同意)を取得する。取得部241は、情報処理装置100に提供するセンサ情報の種類、及びセンサ情報の利用目的を出力部230に表示させて、利用者からセンサ情報の提供、及びセンサ情報の利用目的についての利用者の意思(同意、又は不同意)を取得する。取得部241が、利用者からセンサ情報の提供、及びセンサ情報の利用目的について同意を取得していない場合、及び利用者からこれらについての不同意の意思を取得した場合は、情報処理装置100のセンサ情報取得部1321はこの利用者の利用者端末200からセンサ情報を取得しない。
センサ部250は、所定の情報を計測する計測器である。センサ部250は、情報処理に用いる様々な情報を計測するセンサを有していてよい。例えば、センサ部250は、加速度センサであってよい。加速度センサは、ユーザによる所定の操作の際の利用者端末200の加速度を計測する。加速度センサは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)により可動電極と固定電極を作り、可動電力が動くことによる静電容量の変化と加速度の関係を用いて加速度を計測する静電容量式の加速度センサであってよい。
センサ部250は、ジャイロセンサであってもよい。ジャイロセンサは、回転を検知するセンサである。ジャイロセンサは、可動電極に一方向に振動する一次振動を発生させておき、ここに回転が加わると振動方向と90°の方向にコリオリの力が働くことにより二次振動が発生し、静電容量の変化が生じるため、これを検出する静電容量型MEMSジャイロセンサであってよい。なお、静電容量の変化と可動電極の振動位相とにより角速度を求めることができる。
センサ部250は、気圧センサであってもよい。気圧センサは、静電容量型MEMS気圧センサであってもよい。静電容量型MEMS気圧センサは、MEMS技術によってシリコン(Si)のダイヤフラム(薄膜振動板)を中空に形成し、ダイヤフラムの表面と裏面の圧力差によってダイヤフラムがたわむことを利用して圧力を計測する。ダイヤフラムと中空部の対向面に電極が形成してあり、ダイヤフラムがたわむとダイヤフラム電極と対向面電極による静電容量が変化するため、この静電容量の変化を計測し、圧力に変換する。
センサ部250は、脈波センサであってもよい。脈波センサは、心臓が血液を送り出すことに伴い発生する血管の容積変化を波形として捉えるセンサである。脈波センサは、赤外線や赤色光、550nm付近の緑色波長の光を生体に向けて照射し、フォトダイオード又はフォトトランジスタを用いて、生体内を反射した光を計測する。動脈の血液内には酸化ヘモグロビンが存在し、入射光を吸収する性質があるため、心臓の脈動に伴って変化する血液量(血管の容量変化)を時系列に計測することで脈波信号を得る。
センサ部250は、皮膚電気活動(EDA:Electro Dermal Actibity)センサであってもよい。皮膚電気活動(EDA)センサは、皮膚の汗腺(例えば、エクリン腺)から分泌される汗による皮膚の電気活動状態を計測する。皮膚電気活動(EDA)は、皮膚電位(SPA:Skin Potential Actibity)と皮膚コンダクタンス(SCA:Skin Conductance Actibity)に大別され、皮膚電位(SPA)は、皮膚電位水準(SPL:Skin Potential Level)と皮膚電位反射(SPR:Skin Potential Reflex)に区別される。皮膚電位水準(SPL)は、皮膚電位(SPA)の直流成分であり、覚醒水準が高いときは陰性に高い値を示し、眠気を感じた場合や、リラックスした状態では陽性方向の値を示す。皮膚電位反射(SPR)は、皮膚電位(SPA)の交流成分であり、痛覚、触覚、聴覚、視覚などの刺激や深呼吸や身体の動き、暗算や考え事をしているときに皮膚電位反射(SPR)が頻発する。
記憶部260は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部260は、センサ情報記憶部261と、を有する。
センサ情報記憶部261は、センサ部250が計測したセンサ情報を記憶する。利用者端末200のセンサ情報記憶部261に記憶される情報は、情報処理装置100のセンサ情報記憶部122に記憶される情報と同じであるから説明を省略する。
〔5.事業者端末の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る事業者端末300の構成について説明する。図6は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。図6に示すように、事業者端末300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340と、を有する。
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
入力部320は、事業者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部320は、事業者端末300に接続されたキーボードやマウスから事業者の各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部330)を介して事業者から各種操作を受け付けてもよい。
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。なお、事業者端末300の入力部320が、タッチパネルを介して事業者から各種操作を受け付ける場合は、出力部330である表示画面により利用者の入力を受け付け、さらに利用者への出力も行う。
制御部340は、例えば、CPUやMPU等によって、事業者端末300に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
図6に示すように、制御部340は、受付部341を有する。
受付部341は、事業者から配置検討の必要情報を受け付ける。例えば、受付部341は、配置検討の必要情報として、商品の種類、配置の制約、などの情報を、入力部320を介して事業者から受け付ける。商品の種類とは、商品配置を検討する商品の種類を示す情報である。配置の制約とは、商品配置を検討する際の制約を示す情報である。例えば、配置の制約は、連続して視認すると利用者の感情がポジティブに推移する商品を3メートル以内に配置することなどの制約であってよい。
〔6.情報処理のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る情報処理装置100による情報処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200に商品画像を送信する(ステップS101)。そして、情報処理装置100は利用者端末200から利用者の商品画像の視認前後のセンサ情報を取得する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は取得したセンサ情報を解析して、利用者の商品画像の視認前後の感情を推定する(ステップS103)。情報処理装置100は推定された利用者の感情に基づいて商品配置を検討する(ステップS104)。
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
〔8.効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者の感情推定に使用できるセンサ情報を取得するセンサ情報取得部1321と、センサ情報取得部1321が取得したセンサ情報を解析し、利用者の感情を推定する感情推定部1331と、店舗における商品の配置を検討する検討部134と、を備え、感情推定部1331は、利用者の商品画像を視認する前後の感情を推定し、検討部134は、感情推定部1331が推定した利用者の商品画像を視認する前後の感情に基づいて商品の配置を検討する。
この構成によれば、情報処理装置100は利用者の感情を考慮に入れて、自動で商品配置の検討を行うことができる。
また、本開示に係る情報処理装置100は、検討部134は、連続して視認すると、単独で視認した場合と比較して、利用者が商品を視認する前後において感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを特定し、特定された組み合わせに基づいて商品の配置を検討する。
この構成によれば、情報処理装置100は利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせを特定し、特定された組み合わせに基づいて商品の配置を検討することができる。
また、本開示に係る情報処理装置100の検討部134は、利用者が視認した商品を示すノードと、利用者が各商品を視認した順序であって、利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成し、生成した有向グラフを用いて、商品の配置を検討する。
この構成によれば、情報処理装置100は有向グラフを用いて商品の配置を表現したうえで商品配置を検討することができる。
また、本開示に係る情報処理装置100の検討部134は、有向グラフにおいて、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品程、利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する。
この構成によれば、情報処理装置100は利用者の感情がポジティブに推移する商品の組み合わせが多い商品を、利用者が最初に視認しやすい位置に配置する商品配置を検討することができる。
また、本開示に係る情報処理装置100の検討部134は、各ノードと対応する商品を、当該ノード同士を接続する有向エッジが示す順序で並べた配置を検討する。
この構成によれば、情報処理装置100は利用者の感情がポジティブに推移する商品の順番にしたがって並べられた商品配置を検討することができる。
本開示に係る情報処理方法は、情報処理装置100が実行する情報処理方法であって、商品画像の視認前後の利用者のセンサ情報を取得するステップと、センサ情報に基づいて利用者の商品画像の視認前後の感情を推定するステップと、利用者の商品画像の視認前後の感情に基づいて商品の配置を検討するステップと、を含む。
この構成によれば、利用者の感情を考慮に入れて商品配置を検討することができる情報処理方法を提供することができる。
本開示に係る情報処理プログラムは、商品画像の視認前後の利用者のセンサ情報を取得するステップと、センサ情報に基づいて利用者の商品画像の視認前後の感情を推定するステップと、利用者の商品画像の視認前後の感情に基づいて商品の配置を検討するステップと、をコンピュータに実行させる。
この構成によれば、利用者の感情を考慮に入れて商品配置を検討することができる情報処理プログラムを提供することができる。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部132は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 商品データベース
122 センサ情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 取得部
1321 センサ情報取得部
133 解析部
1331 感情推定部
134 検討部
135 検証部
136 提供部
200 利用者端末
300 事業者端末
N ネットワーク

Claims (4)

  1. 利用者の感情推定に使用できるセンサ情報として、利用者の生体情報を取得するセンサ情報取得部と、
    利用者の生体情報と利用者の感情との関係性を学習したモデルを用いて、前記センサ情報取得部が取得した生体情報に基づいて、利用者の感情を推定する感情推定部と、
    店舗における商品の配置を検討する検討部と、を備え、
    前記感情推定部は、利用者の商品画像を視認する前後の感情を推定し、
    前記検討部は、前記利用者視認した商品を示すノードと、前記利用者が各品を視認した順序であって、記利用者の感情がポジティブ遷移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成し、前記有向グラフにおいて、他ノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品程、前記利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する、
    情報処理装置。
  2. 前記検討部は、各ノードと対応する商品を、当該ノード同士を接続する有向エッジが示す順序で並べた配置を検討する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    利用者感情推定に使用できるセンサ情報として、利用者の生体情報を取得するセンサ情報取得工程と、
    利用者の生体情報と利用者の感情との関係性を学習したモデルを用いて、取得した生体情報に基づいて利用者の感情を推定する感情推定工程と、
    店舗における品の配置を検討する検討工程と、を含み、
    前記感情推定工程において、利用者の商品画像を視認する前後の感情を推定し、
    前記検討工程において、前記利用者が視認した商品を示すノードと、前記利用者が各商品を視認した順序であって、前記利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成し、前記有向グラフにおいて、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品程、前記利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する、
    情報処理方法。
  4. 利用者感情推定に使用できるセンサ情報として、利用者の生体情報を取得するセンサ情報取得手順と、
    利用者の生体情報と利用者の感情との関係性を学習したモデルを用いて、取得した生体情報に基づいて利用者の感情を推定する感情推定手順と、
    店舗における品の配置を検討する検討手順と、
    をコンピュータに実行させ
    前記感情推定手順において、利用者の商品画像を視認す前後の感情を推定し、
    前記検討手順において、前記利用者が視認した商品を示すノードと、前記利用者が各商品を視認した順序であって、前記利用者の感情がポジティブに遷移した順序を示す有向エッジとを有する有向グラフを生成し、前記有向グラフにおいて、他のノードから有向エッジが向かう数が少なく、かつ、他のノードへ有向エッジが向かう数が多い商品程、前記利用者が最初に視認しやすい位置への配置を検討する、
    情報処理プログラム。
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