JP7448616B2 - 基地局装置、端末装置、及び制御方法 - Google Patents

基地局装置、端末装置、及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信ネットワークにおける接続制御技術に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において、基地局装置と遠方の端末との間の通信を可能とするための中継通信技術が議論されている(非特許文献1及び非特許文献2参照)。この中継通信技術では、基地局装置(ドナーノード)と中継装置(中継ノード)との間で確立されるバックホール回線と、端末装置が基地局装置等に接続するためのアクセス回線で利用可能な周波数帯域とが共通でありうる(非特許文献2参照)。また、基地局装置と中継装置との間の接続の確立は、従来の端末装置が基地局装置に接続する手順と同様に実行される(非特許文献1参照)。
3GPP TR 36.806、V9.0.0、2010年3月 3GPP TR 36.826、V11.0.0、2012年9月
バックホール回線とアクセス回線に共通の周波数帯域が用いられる場合、基地局装置が中継装置との間でバックホール回線を確立する際又は確立後に、意図せず、端末装置が基地局装置に接続を試行することがありうる。すなわち、基地局装置は、中継装置が起動/再起動した際にバックホール回線を確立できるように、同期信号や報知信号を一定周期で送信するが、バックホール回線とアクセス回線とで接続手順が共通のため、端末装置が、この同期信号や報知信号に基づいて基地局装置にアクセスを試行しうる。基地局装置は、端末装置との接続を確立することもできるが、このような端末装置によるアクセス試行が不必要に行われると、バックホール回線において十分な通信速度を得られなくなりうる。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、基地局装置と中継装置との間のバックホール回線に対する端末装置による不必要なアクセスの試行がなされることを防ぐ技術を提供する。
本発明の一態様による基地局装置は、中継装置とのバックホール回線のために無線リンクを設定し、前記バックホール回線のために無線リソースを用いる第1の期間と、前記バックホール回線のために無線リソースを用いない第2の期間とを設け、前記第1の期間と前記第2の期間に関する情報を含む報知信号を送信する、ように構成され、前記第2の期間は、端末装置からの前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求が受け付けられる期間である、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による端末装置は、中継装置とのバックホール回線のために無線リンクを設定した基地局装置によって設けられた前記バックホール回線のために無線リソースが用いられる第1の期間と前記バックホール回線のために無線リソースが用いられない第2の期間とに関する情報を含んだ報知信号を受信し、前記第1の期間及び前記第2の期間のうち、前記第2の期間において、前記基地局装置へのアクセス回線の接続要求を行う、ように構成される。
本発明によれば、基地局装置と中継装置との間のバックホール回線に対する端末装置による不必要なアクセスの試行がなされることを防ぐことができる。
中継伝送を伴う無線通信システムの構成例を示す図である。 装置のハードウェア構成例を示す図である。 基地局装置の機能構成例を示す図である。 端末装置の機能構成例を示す図である。 処理の流れの第1の例を示す図である。 処理の流れの第2の例を示す図である。 処理の流れの第3の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(システム構成)
図1に、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。本無線通信システムは、中継伝送を伴って構成され、一例において、基地局装置101、中継装置102、端末装置103及び104を含んで構成される。なお、図1では、1つの基地局装置101、1つの中継装置102、及び2つの端末装置103及び104が記載されているが、多数の基地局装置、中継装置、及び端末装置が存在しうる。また、図1では、1つの中継装置102によって1ホップの中継経路が形成されているが、複数の中継装置によってマルチホップの中継経路が形成されてもよい。さらに、図1では、1つの中継装置102によって1つの中継経路が形成されているが、複数の中継装置によって複数の中継経路が形成されてもよい。また、例えば、中継装置102が複数の中継装置に接続することによって、中継装置102において分岐する中継経路が形成されてもよい。すなわち、中継経路のトポロジについては特に限定されず、どのような構成が用いられてもよい。なお、本無線通信システムでは、第5世代のNR(New Radio)規格に従って通信が行われるものとするが、LTE等の第5世代以前の規格や現時点で策定されていない将来の規格に従って通信が行われる場合にも以下の議論を適用することができる。
基地局装置101は、1つ以上のビーム121及び122を形成可能であり、その内の少なくともいずれか(図1の場合ではビーム121)を用いて、中継装置102との間でバックホール回線のための無線リンク111を確立する。そして、中継装置102は、基地局装置101が実行する通信(例えば端末装置103と基地局装置101との間の通信)を中継する。中継装置102は、一例において移動しない固定局であるものとするが、場合によっては移動局であってもよい。ただし、本実施形態において、基地局装置101と中継装置102との間の無線リンクは十分に良好な無線品質を確保することができるものとし、この基地局装置101と中継装置102との間の無線リンクをバックホール回線(バックホールリンク)と呼ぶ。
バックホール回線は、端末装置が基地局装置との間で確立するアクセス回線と同様の手順で確立される。すなわち、中継装置102は、基地局装置101によって送信された同期信号によって同期を確立し、報知信号によって様々な情報を取得した上で、基地局装置101との間で無線リソース制御(RRC)接続の確立等の処理を実行して通信を開始する。このとき、基地局装置101は、例えば中継装置102が固定されている場合などでは無線通信環境が安定するため、バックホール回線を確立するための同期信号や報知信号の送信周期を、アクセス回線の確立のための送信周期よりも長くしうる。ただし、これらの同期信号や報知信号が送信されなくなるわけではないため、例えば端末装置104が、この同期信号と報知信号に基づいてアクセス回線の確立を試行することが想定されうる。バックホール回線は、一般に、多数の端末装置と基地局装置101との間の通信を中継する際に用いられるため、通信容量を十分に大きく確保することが必要であることが多い。しかしながら、バックホール回線と共にアクセス回線が確立されてしまうと、通信容量の一部がアクセス回線に割かれてしまうため、バックホール回線の通信容量の確保が容易でなくなってしまう。また、基地局装置101は、端末装置からのアクセス回線の確立を試行する信号に対して、無線リンクの確立を拒否することもできる。しかしながら、その拒否のための無線又は演算リソース等の浪費や、端末装置からの信号がバックホール回線に干渉することなどが想定されうるため、端末装置からのこのようなアクセス回線の確立の試行が不必要に行われないようにすることが肝要となる。
本実施形態の基地局装置101は、バックホール回線を確立する際又は確立した後に、アクセス回線の確立の試行が不必要に行われないように、バックホール回線のために無線リソースを用いていることを示す情報を含んだ報知信号を送信する。例えば、報知信号の中に(例えば1ビットの)所定のフィールドが確保され、そのフィールドにおけるビット(ビット列)が、その報知信号を送信している基地局装置が無線リソースをバックホール回線のために使用しているか否かを示すように構成される。なお、ここでは、「バックホール回線のために無線リソースを用いているか否かを示す情報」を含んだ報知信号が送信されると説明するが、この情報は、端末装置による接続の確立の要求を制限するか否かを示す任意の情報でありうる。この情報は、一例において、物理報知チャネル(PBCH)におけるMaster Information Block(MIB)によって報知されうる。これによれば、同期を確立した端末装置が、基地局装置と接続することなく、その基地局装置においてバックホール回線のために無線リソースが使用されているか否かを認識することができる。なお、この情報は、物理下り共有チャネル(PDSCH)におけるSystem Information Block(SIB)によって報知されてもよい。
端末装置104は、このような報知信号を受信すると、その報知信号の送信元の基地局装置が、その報知信号が送信される無線リソースをバックホール回線のために用いているか否かを認識する。そして、端末装置104は、例えば、無線リソースがバックホール回線として使用されている場合、その無線リソースを用いるアクセス回線の確立の試行を行わないことを、すなわち、報知信号の送信元の基地局装置に接続を要求しないことを決定する。一方、端末装置104は、例えば、無線リソースがバックホール回線として使用されていない場合に、報知信号の送信元の基地局装置に接続を要求することを決定する。このように、端末装置104は、バックホール回線に使用されている無線リソースでのアクセス回線の確立を試行しなくなるため、バックホール回線の通信容量の確保が容易になる。
なお、基地局装置101は、上述の通り複数のビーム121及び122を形成して、それぞれ別個の無線リンクを提供可能である場合、その複数のビームのそれぞれについて、上述のような情報を含んだ報知信号を送信してもよい。例えば、図1の例では、ビーム121についてはバックホール回線を確立しているが、ビーム122ではバックホール回線を確立していない。この場合、基地局装置101は、ビーム121ではバックホール回線のために無線リソースを用いていることを示す情報を含めた報知信号を送信し、ビーム122ではバックホール回線のために無線リソースを用いていないことを示す情報を含めた報知信号を送信する。この場合、端末装置104は、これらのビームのうちの少なくともいずれかを介して報知信号を受信し、その報知信号に基づいて基地局装置101に接続を要求するか否かを判定する。例えば、端末装置104は、ビーム121及び122の両方の報知信号を受信できた場合、ビーム121ではバックホール回線のために無線リソースが使用されているため、ビーム121を介しての接続の確立を基地局装置101に対して要求しないと判定する。一方、端末装置104は、ビーム122ではバックホール回線のために無線リソースが使用されていないため、ビーム122を介して基地局装置101に対して接続の確立を要求することができる。
また、基地局装置101は、自装置の位置から所定の範囲内の他の基地局装置が、バックホール回線のために無線リソースを用いているか否かを示す情報をさらに送信してもよい。ここで、所定の範囲は、基地局装置101からの報知信号を受信できる端末装置が接続可能な基地局装置が分布する範囲として定められうる。一例において、基地局装置101が送信した信号の受信可能距離の2倍の長さを半径とする、基地局装置101を中心とした円の範囲を所定の範囲としうる。なお、この情報も、MIBやSIB等によって送信されうる。端末装置104は、この情報を受信すると、この情報に基づいて接続を要求する基地局装置を決定しうる。すなわち、端末装置104は、バックホール回線のために無線リソースを用いていない基地局装置(又はその基地局装置が無線リンクを提供可能なビーム)を選択して、その基地局装置に対して接続の確立を要求しうる。これにより、端末装置がバックホール回線のために使用されている無線リソースでのアクセス回線の確立を試行することを回避することができる。
なお、端末装置104は、上述の報知信号によって、無線リソースがバックホール回線のために用いられていることが示されている基地局装置又はビームを、一定期間、無線品質測定の対象から外しうる。これによれば、端末装置104は、一定期間にわたってバックホール回線に無線リソースを利用している基地局装置又はビームを測定しなくなるため、接続の確立を要求することもなくなる。
基地局装置101は、例えば、無線リソースをアクセス回線として用いることが許容される条件をさらに送信してもよい。この条件も、一例において、MIBやSIB等によって送信されうる。端末装置104は、通知された条件を満たす場合には、無線リソースがバックホール回線に使用されている場合であっても、接続の確立を要求しうる。ここで、条件は、一例において、送信データ量又は要求されるデータ通信の速度が所定値以下であることと、緊急呼であることとの少なくともいずれかを含みうる。これによれば、バックホール回線の通信容量が大幅に低下しない条件や、緊急呼等の至急の通信が必要な場合には、基地局装置は、バックホール回線のために無線リソースが使用されていても、端末装置との接続を確立させることができる。なお、端末装置は、受信した全ての報知信号において無線リソースがバックホール回線のために使用されていることが示されている場合、すなわち、バックホール回線に使用されていない無線リソースが周囲に存在しない場合には、無線リソースをバックホール回線に使用している基地局装置(又はビーム)に接続してもよい。この場合、端末装置は、無線リソースをバックホール回線に使用していない基地局装置(又はビーム)が周囲に存在していないことを示す情報と共に、接続の確立要求信号を送信するようにしてもよい。なお、基地局装置は、このような端末装置に対しては、バックホール回線の通信容量が大幅に低下しない程度の無線リソースを割りてもよい。
基地局装置101は、バックホール回線のために用いられている無線リソースの使用量(例えば一定期間内での累計使用量)が所定量を超える場合に、バックホール回線のために無線リソースを用いていることを示す情報を含んだ報知信号を送信してもよい。すなわち、基地局装置101は、バックホール回線のために無線リソースを用いているとしても、その使用量が所定量以下である場合には、バックホール回線のために無線リソースを用いていないことを示す情報を含んだ報知信号を送信しうる。これによれば、基地局装置は、バックホール回線のために使用されている無線リソースの量が少なく、通信容量に余裕がある場合には、端末装置による接続の確立要求を許容することができる。なお、基地局装置101は、バックホール回線による無線リソースの使用量を周期的に集計して、報知信号の情報を周期的に更新してもよい。
また、基地局装置101は、バックホール回線のために用いられている無線リソースの使用量に応じた長さの期間において、バックホール回線のために無線リソースを用いていることを示す情報を含んだ報知信号を送信してもよい。基地局装置101は、例えば、バックホール回線のために用いられている無線リソースの使用量が30%である場合、全期間中の30+α%(α≧0)の期間において、バックホール回線のために無線リソースを用いていることを示す第1の情報を含んだ報知信号を送信しうる。一方、基地局装置101は、この場合に、残りの70-α%の期間においては、バックホール回線のために無線リソースを用いていないことを示す第2の情報を含んだ報知信号を送信しうる。これによれば、端末装置104は、第2の情報を含んだ報知信号を受信した場合に、基地局装置101に対して接続を要求することができる。すなわち、この手法によっても、基地局装置は、バックホール回線のために使用されている無線リソースの量が少なく、通信容量に余裕がある場合には、端末装置による接続の確立要求を許容することができる。
以下では、上述の処理を実行する基地局装置及び端末装置の構成例と実行される処理の流れについて説明する。なお、上述の基地局装置は、中継装置と置き換えられてもよい。例えば、中継装置は、自装置が形成する無線リンクについて、上述の情報を含んだ報知信号を送信しうる。すなわち、2つ以上の中継装置を含んで通信リンクが確立される場合に、別の中継装置と接続する中継装置が、これらの中継装置間で確立されるバックホール回線に関して、上述の情報を報知信号に含めて送信するようにしうる。すなわち、本実施形態及び添付の特許請求の範囲に係る中継装置は、上述の基地局装置として取り扱うことができる。
(ハードウェア構成)
図2に、基地局装置101及び端末装置104のハードウェア構成例を示す。基地局装置101及び端末装置104は、一例において、図2に示すようなハードウェア構成を有し、例えば、CPU201、ROM202、RAM203、外部記憶装置204、及び通信回路205を有する。基地局装置101及び端末装置104では、例えばROM202、RAM203及び外部記憶装置204のいずれかに記録された、上述のような基地局装置101及び端末装置104の各機能を実現するプログラムがCPU201により実行される。
そして、基地局装置101及び端末装置104は、例えばCPU201により通信回路205を制御して、他の装置と通信を行う。なお、基地局装置101の通信回路205は、例えば、有線回線を通じて、他の基地局装置や他のネットワークノード(例えば、外部の処理装置131)と通信を行うことができる。また、基地局装置101の通信回路205は、1つ以上(複数)のビームを形成して中継装置102や端末装置104との間で無線通信することが可能でありうる。また、この場合、端末装置104の通信回路205は、基地局装置101の通信回路205によって形成されたビームのうちの少なくともいずれかや中継装置102(場合によっては中継装置102が形成したビーム)を介して、基地局装置101と接続可能に構成され、この接続を通じて基地局装置101と通信することができるように構成される。なお、図2の構成において、基地局装置101及び端末装置104は、1つの通信回路205を有するような概略図を示しているが、これに限られず、複数の通信回路を有してもよい。例えば、基地局装置101は、他の基地局装置101との有線通信のための第1の通信回路と、中継装置102や端末装置104との無線通信のための第2の通信回路とを有しうる。また、端末装置104は、例えばNR用の第1の通信回路と、LTE(ロングタームエボリューション)用の第1の通信回路とを有してもよい。また、端末装置104は、例えば無線LAN等のセルラ以外の規格に関する無線通信回路を有してもよいし、さらに、例えばUSB接続等による有線接続時に用いられる有線通信回路を有してもよい。
なお、基地局装置101及び端末装置104は、各機能を実行する専用のハードウェアを備えてもよいし、一部をハードウェアで実行し、プログラムを動作させるコンピュータでその他の部分を実行してもよい。また、全機能がコンピュータとプログラムにより実行されてもよい。
(機能構成)
図3に、基地局装置101の機能構成例を示す。基地局装置101は、一例として、通信部301、BH回線使用判定部302、報知信号生成部303、他基地局情報取得部304、及び条件記憶部305を有する。なお、この機能構成例は一例であり、基地局装置101は一般的な基地局装置としての他の機能を有することができ、また、図3の機能の一部または場合によっては全部が基地局装置101に備えられていなくてもよい。
通信部301は、中継装置102や、場合によっては端末装置103~104との間で無線通信を行う。通信部301は、例えば第5世代の通信規格であるNR(New Radio)規格や、LTE等のそれ以前の世代の通信規格に従って、無線通信を行うことができる。なお、通信部301は、例えば複数のアンテナ素子を含んだアンテナアレイを用いて可変指向性の1つ以上のビームを形成することが可能でありうるが、これに限られない。例えば、通信部301は、オムニアンテナを用いてビームを形成しないでもよいし、例えばパラボラアンテナ等の固定的な指向方向のアンテナを用いて通信を行ってもよい。場合によっては、通信部301は、パラボラアンテナを用いて中継装置102と接続し、オムニアンテナやアンテナアレイを用いて周囲の端末装置と接続するようにしてもよい。このような場合であっても、パラボラアンテナから放射されたビームで送信される信号を端末装置104が受信してしまう可能性があるため、本実施形態で説明される処理が実行されうる。
BH回線使用判定部302は、基地局装置101が、無線リソースをバックホール回線のために使用しているかを判定する。BH回線使用判定部302は、一例において、通信部301が、中継装置102との間でバックホール回線を確立したことに応じて、無線リソースがバックホール回線のために使用されていると判定する。また、BH回線使用判定部302は、通信部301が、形成した複数のビームのうちの第1のビームにおいて中継装置102との間でバックホール回線を確立したことに応じて、第1のビームについて、無線リソースがバックホール回線のために使用されていると判定する。なお、この場合、BH回線使用判定部302は、上述の複数のビームのうち第1のビームと異なる第2のビームについては、他の中継装置との間でバックホール回線が確立されていない限り、無線リソースがバックホール回線のために使用されていないと判定しうる。また、BH回線使用判定部302は、確立されたバックホール回線において実際の無線リソースの使用量を監視し、その使用量が所定量を超える場合に、無線リソースがバックホール回線のために使用されていると判定しうる。この場合、BH回線使用判定部302は、その使用量が所定量以下である場合に、無線リソースがバックホール回線のために使用されていないと判定してもよいし、使用量が上述の所定量よりさらに小さい第2の所定量以下である場合に、無線リソースがバックホール回線のために使用されていないと判定してもよい。なお、第2の所定量が用いられる場合、使用量が所定量以下で第2の所定量を超える場合に、BH回線使用判定部302は、使用量に応じた長さの期間において、無線リソースがバックホール回線のために使用されていると決定するような処理を行ってもよい。なお、使用量に応じた長さとは、使用可能な無線リソースの量と実際の使用量との比と、例えば比例するなどの正の相関を有する長さでありうる。この場合、BH回線使用判定部302は、使用量に応じた長さの期間において、無線リソースがバックホール回線のために使用されているとする判定結果を出力し、それ以外の機関では、無線リソースがバックホール回線のために使用されていないとする判定結果を出力しうる。また、BH回線使用判定部302は、使用量が所定量を超える場合や第2の所定量以下である場合であっても、使用量に応じた長さの期間において、無線リソースがバックホール回線のために使用されていると決定するような処理を行ってもよい。すなわち、BH回線使用判定部302は、使用量が上述の所定量を超える場合には、全期間において無線リソースがバックホール回線のために使用されていると決定するようにしてもよいし、所定量のような上限を設けずに、使用量に応じた長さの期間において無線リソースがバックホール回線のために使用されていると決定してもよい。同様に、BH回線使用判定部302は、使用量が第2の所定量以下である場合に全期間において無線リソースがバックホール回線のために使用されていないと決定してもよいし、第2の所定量のような下限を設けなくてもよい。
報知信号生成部303は、無線リソースがバックホール回線のために使用されているか否かを示すフィールドの値を、BH回線使用判定部302の判定結果を用いて設定して、報知信号を生成する。報知信号生成部303は、例えば、無線リソースがバックホール回線のために使用されているとの判定結果に応じて、このフィールドの値を「1」とし、無線リソースがバックホール回線のために使用されていないとの判定結果に応じて、このフィールドの値を「0」とする。なお、この逆であってもよく、例えば、このフィールドの値が「0」の場合に、無線リソースがバックホール回線のために使用されていないことが示されてもよい。報知信号生成部303は、通信部301において複数のビームが形成される場合、そのビームごとに別個の報知信号を生成し、ビームごとに無線リソースがバックホール回線のために使用されているか否かのフィールドを設定しうる。また、報知信号生成部303は、後述の他基地局情報取得部304が取得した、他の基地局装置(及びその基地局装置によって形成されたビーム)において無線リソースがバックホール回線のために使用されているか否かの情報を報知信号に含めてもよい。この場合、報知信号生成部303は、無線リソースがバックホール回線のために使用されていない他の基地局装置/ビームの情報のみを報知信号に含めてもよいし、無線リソースがバックホール回線のために使用されている他の基地局装置/ビームの情報のみを報知信号に含めてもよい。また、報知信号生成部303は、後述の条件記憶部305が記憶している、バックホール回線のために使用されている無線リソースに端末装置が接続要求することが許容される条件を、報知信号に含めてもよい。
他基地局情報取得部304は、基地局装置101の位置から所定の範囲内の他の基地局装置において、無線リソースがバックホール回線のために用いられているか否かの情報を取得する。例えば、他基地局情報取得部304は、有線又は無線通信により、X2又はXnインタフェースを用いて、他の基地局装置から、その基地局装置(又はその基地局装置が形成するビーム)において無線リソースをバックホール回線のために用いているか否かの情報を受信する。また、他基地局情報取得部304は、例えば、無線リソースをバックホール回線のために用いている基地局装置の識別情報とビームの識別情報との少なくともいずれかを取得しうる。なお、基地局装置101自身も、他の基地局装置に対して、自装置が無線リソースをバックホール回線のために用いているか否かの情報又は自装置の識別情報を送信しうる。なお、基地局装置101は、複数のビームを形成している場合、無線リソースをバックホール回線のために用いているビームの識別情報を送信しうる。なお、所定の範囲は、例えば基地局装置101を中心とした、基地局装置101が送信した信号の受信可能距離の2倍の長さを半径とする円の範囲でありうる。また、所定の範囲は、例えば、無線リソースをバックホール回線のために使用しているビームで基地局装置101が送信した信号を受信可能な位置から、一般的な基地局装置が信号を送信する際に使用可能な電力によって定まる所定の距離だけ離れた位置までの範囲として定められてもよい。また、所定の範囲は、基地局装置101(又は形成されたビーム)と隣接関係があるセルとして登録されているセルの範囲であってもよい。この場合、他基地局情報取得部304は、隣接セルリストに登録されているセルに対応する基地局装置の一部または全部から、上述の情報を取得しうる。
他基地局情報取得部304は、所定の範囲内に存在する他の基地局装置に対して情報を要求することによって、上述の情報を取得してもよいし、要求を行わずに、他の基地局装置から定期的に送信されてくる情報を受信してもよい。この他の基地局装置に関する情報は、報知信号生成部303に入力され、報知信号生成部303は、この情報に基づいて報知信号を生成しうる。このとき、報知信号生成部303は、基地局装置101から離れた位置に存在する他の基地局装置についての情報として大まかな情報を送信し、基地局装置101に近い位置に存在する他の基地局装置についての情報として詳細な情報を送信するように報知信号を生成してもよい。例えば、基地局装置101に近い位置に存在する他の基地局装置についての情報は、それらの基地局装置が形成するビームのそれぞれについての情報が報知信号に含められうる。一方、遠方の基地局装置については、複数のビームのうちいずれか1つでもバックホール回線のために無線リソースを使用している場合、その基地局装置において無線リソースがバックホール回線のために使用されていることを示す情報が報知信号に含められうる。このように、基地局装置101からの距離に応じて、送信される情報が異なっていてもよい。なお、他の基地局装置の情報は必須ではなく、他基地局情報取得部304は省略されてもよい。
条件記憶部305は、無線リソースがバックホール回線のために使用されている場合に、その無線リソースをアクセス回線として用いることが許容される条件を記憶する。この条件は、例えば、送信データ量又は要求されるデータ通信の速度が所定値以下であることと、緊急呼であることとの少なくともいずれかを含みうる。すなわち、バックホール回線の通信容量を圧迫しない程度の通信であるか、緊急に接続が確立される必要があることが条件として含まれうる。なお、条件は、例えば基地局装置101を管理する通信事業者によって適宜設定されてもよく、データ量/通信速度や緊急呼であるか否か以外の条件が設定されてもよい。報知信号生成部303は、必要に応じて条件記憶部305に記憶された条件を参照し、その条件の情報を含めた報知信号を生成しうる。なお、例えば緊急呼などの特定の条件が、全ての通信事業者に共通で設けられる場合には、その共通の条件については報知信号に含められなくてもよい。このような条件については事前に端末装置に設定しておくことが可能だからである。なお、基地局装置101は、上述の条件を用いずに、バックホール回線のために利用されている無線リソースへの接続要求を全て拒否してもよく、この場合には条件記憶部305は省略されうる。
続いて、端末装置104の機能構成例について図4を用いて説明する。端末装置104は、一例において、通信部401、接続可否判定部402、及び接続先決定部403を有する。なお、この機能構成例は一例であり、端末装置104は一般的な端末装置としての他の機能を有することができ、また、図4の機能の一部または場合によっては全部が端末装置104に備えられていなくてもよい。なお、端末装置103も同様の機能構成を有することができる。
通信部401は、基地局装置101や中継装置102と無線通信を行う。通信部301は、例えば第5世代の通信規格であるNR(New Radio)規格や、LTE等のそれ以前の世代の通信規格に従って、無線通信を行うことができる。
接続可否判定部402は、通信部401を介して受信した報知信号を解析し、その報知信号が送信された無線リソースが、バックホール回線のために使用されているかを判定する。接続可否判定部402は、例えば、報知信号内の特定のフィールドを確認し、そのフィールドに「0」と「1」とのいずれのビットが設定されているかによって、この判定を行いうる。なお、接続可否判定部402は、基地局装置101が複数のビームで報知信号を受信しており、それらの報知信号の少なくとも一部を受信した場合には、ビームごとに、無線リソースがバックホール回線のために使用されているかの判定を行う。そして、接続可否判定部402は、例えば、無線リソースがバックホール回線のために使用されている基地局装置又はビームに対してはアクセス回線の確立を要求しないようにする。
また、接続可否判定部402は、報知信号にアクセス回線の確立の要求が許容される条件が記述されている場合、その条件の情報を取得して保存する。そして、接続可否判定部402は、端末装置104がネットワークへの接続を試行する際に、その接続により実行される通信が取得した条件を満たすか否かを判定する。そして、接続可否判定部402は、無線リソースがバックホール回線のために使用されている基地局装置又はビームについて、端末装置104が実行する通信が条件を満たさない場合に、その基地局装置又はビームに対してはアクセス回線の確立を要求しないようにしうる。一方、接続可否判定部402は、無線リソースがバックホール回線のために使用されている基地局装置又はビームについて、端末装置104が実行する通信が条件を満たす場合は、その基地局装置又はビームへのアクセス回線の確立を要求が許容されると判定する。ここで、条件は、上述のように、例えばデータ量や通信速度、緊急呼であること等を含みうる。
なお、接続可否判定部402は、一例において、アクセス回線の確立を要求しないようにする基地局装置又はビームを、一定期間、無線品質の測定対象から外しうる。無線品質の測定対象から外された基地局装置又はビームについては、端末装置104が接続を要求することがなくなるからである。
接続先決定部403は、基地局装置101(又は基地局装置101が形成したビーム)から受信した報知信号に他の基地局装置において無線リソースがバックホール回線のために使用されているか否かの情報がある場合、その情報を取得して保存する。そして、接続先決定部403は、その取得した他の基地局装置の情報に基づいて、アクセス回線の確立を要求する対象(接続先)の基地局装置又はビームを決定する。接続先決定部403は、例えば、無線リソースがバックホール回線のために使用されている他の基地局装置又はその基地局装置によって形成されたビームについては、アクセス回線の確立を要求しないようにしうる。すなわち、接続先決定部403は、無線リソースをバックホール回線のために使用していない基地局装置又はビームの中から、例えば無線品質に基づいて、接続先を決定しうる。これによれば、端末装置104が、周囲の基地局装置またはそれらの基地局装置によって形成されるビームのうち、バックホール回線のために使用されていないものを選択して、その選択した対象に対してアクセス回線の確立を要求することができる。
なお、端末装置104は、周囲に接続可能な基地局装置や中継装置が他にない場合には、無線リソースがバックホール回線のために使用されている基地局装置に対して接続を要求してもよい。この場合、端末装置104は、例えば、接続要求信号内に、周囲に接続可能な装置が存在しないことを示す情報を含めて送信しうる。基地局装置101は、このような情報が含められている端末装置104については、接続を許容しうる。ただし、基地局装置101は、バックホール回線を優先してもよく、バックホール回線で使用されない無線リソースを用いて端末装置104に対して通信サービスを提供するようにしてもよい。
(処理の流れ)
続いて、本実施形態に係る無線通信システムで実行される処理の流れのいくつかの例について説明する。なお、以下の例では、報知信号において、無線リソースをバックホール回線のために使用されているか否かを示す1ビットの「BH使用」フィールドが用意されるものとし、この値が「1」であることが無線リソースをバックホール回線のために使用されていることを示すものとする。
図5は、無線通信システムで実行される処理の流れの第1の例を示している。本処理では、基地局装置101は、中継装置102との間でバックホール回線を確立している(S501)。この場合、基地局装置101は、「BH使用」フィールドが「1」に設定された報知信号を周期的に送信する(S502)。この報知信号は、基地局装置101から送信された信号を受信可能な通信装置(例えば、中継装置102及び端末装置104)の一部または全部によって受信される。なお、基地局装置101は、複数のビームを形成している場合、その複数のビームのそれぞれにおいて、別個に、無線リソースをバックホール回線のために使用しているか否かが特定される報知信号を送信しうる。また、基地局装置101は、バックホール回線の確立のための処理を開始した時点から、「BH使用」フィールドを「1」に設定してもよいし、その処理が終了してバックホール回線が確立されてから、「BH使用」フィールドを「1」に設定してもよい。端末装置104は、報知信号を受信すると、「BH使用」フィールドに設定されている値を抽出する。そして、この場合、「1」が設定されているため、端末装置104は、この報知信号の送信元(すなわち基地局装置101)において、無線リソースがバックホール回線のために使用されていることを特定することができる。そして、端末装置104は、この特定結果に基づいて、この基地局装置101には、接続要求をしないと判定する(S503)。
その後、基地局装置101は、中継装置102との間で確立されていたバックホール回線を切断したものとする(S504)。基地局装置101は、このバックホール回線の切断に応じて、報知信号中の「BH使用」フィールドを「0」に設定する。なお、基地局装置101は、バックホール回線の切断処理を開始した時点で、「BH使用」フィールドを「0」に設定してもよい。基地局装置101は、この「BH使用」フィールドが「0」に設定された報知信号を送信する(S505)。端末装置104は、この報知信号を受信すると、「BH使用」フィールドに設定されている値を抽出する。そして、この場合、「0」が設定されているため、端末装置104は、この報知信号の送信元(すなわち基地局装置101)において、無線リソースがバックホール回線のために使用されていないことを特定することができる。端末装置104は、この特定結果に基づいて、この基地局装置101には、アクセス回線の確立を要求することが許容されると判断する(S506)。そして、端末装置104は、必要に応じて、無線リソースがバックホール回線のために使用されていない基地局装置101に対して接続を要求することができる(S507)。
なお、基地局装置101は、中継装置102との間のバックホール回線を確立した状態を維持しながら、「BH使用」フィールドを「0」に設定した報知信号を送信してもよい。例えば、基地局装置101は、確立されているバックホール回線において実際に実行された通信量を監視し、その通信量が所定量より少ない場合には、「BH使用」フィールドを「0」に設定しうる。また、基地局装置101は、通信量に応じた時間比率で、「BH使用」フィールドを「0」に設定する期間と、「1」に設定する期間とを設けてもよい。すなわち、基地局装置101は、一定の期間のうち、端末装置からの接続要求を受け付ける期間と受け付けない期間とを、バックホール回線で実際に行われた通信の量に応じて設定しうる。この場合、端末装置104は、アクセス回線を確立すべき期間において受信した報知信号の「BH使用」フィールドの値に応じて、接続先を基地局装置101とするか他の基地局装置または中継装置とするかを決定しうる。このような手法によれば、基地局装置101におけるバックホール回線の使用率に応じて、適切な量の端末装置のアクセスが許容され、不必要に多くの端末装置からのアクセスが生じないようにすることができる。
このように、端末装置104は、基地局装置101が送信した報知信号の所定のフィールドを監視することにより、基地局装置101が無線リソースをバックホール回線のために使用しているかを認識することができる。そして、端末装置104は、基地局装置101が無線リソースをバックホール回線のために使用している間は接続を要求しないため、バックホール回線の通信容量がアクセス回線の確立によって減少することを防ぐことができる。また、端末装置104が接続要求を行わなくなるため、基地局装置101における処理負担を低減することもできる。
続いて、図6を用いて、無線通信システムで実行される処理の流れの第2の例について説明する。本例では、報知信号において、無線リソースがバックホール回線のために使用されているかの情報に加え、接続要求が許容される条件が通知される。なお、例えば、事前に複数の条件が定義され、その複数の条件のいずれを満たせば接続要求が許容されるかの情報が報知信号に含められうる。例えば、報知信号において3ビットの条件指定フィールドを用意し、1ビット目において、通信されるデータ量が所定値以下であることが条件である場合に「1」が設定され、2ビット目において、要求される通信速度が所定値以下であることが条件である場合に「1」が設定され、3ビット目において、緊急呼であることが条件である場合に「1」が設定されるようにしてもよい。この場合、「0」が設定されることによって、その「0」が設定されたビットに対応する条件が満たされたとしても、接続要求が許容されないことを示しうる。例えば、このフィールドが「011」に設定されることによって、データ量が少ない場合であっても接続要求が許容されることはないが、通信速度が所定以下である場合と緊急呼である場合に、接続要求が許容されることが示される。なお、データ量や通信速度に関する所定値は事前に定められた固定値であってもよいし、報知信号内の別のフィールドにおいて指定されていてもよい。例えば、上述の3ビットのフィールドの後に、所定数ビットのデータ量又は通信速度を示すフィールドが設けられてもよい。なお、この場合、データ量や通信速度が条件として用いられない場合に、データ量又は通信速度を示すフィールドは省略されてもよい。
図6では、図5と同様に、基地局装置101と中継装置102との間にバックホール回線が確立されている(S501)。この場合に、基地局装置101は、上述の「BH使用」フィールドを「1」に設定し、かつ、接続要求が許容される条件の情報を含んだ報知信号を送信する(S601)。端末装置104は、この報知信号を受信すると、まず、「BH使用」フィールドを確認し、このフィールドの値が「0」である場合には接続要求が許容されると判断する。一方、図6の場合は、「BH使用」フィールドの値は「1」に設定されているため、端末装置104は、続いて、接続要求が許容される条件の情報を取得する。そして、端末装置104は、アクセス回線の確立を要求する際に、この取得した条件を満たしているか否かを判定し(S602)、条件を満たす場合には基地局装置101に対して接続を要求することができる。なお、端末装置104は、条件を満たさない場合には、基地局装置101に対してこのような接続要求を行わず、例えば別の基地局装置や中継装置に対して、接続要求を行うようにする。これにより、バックホール回線の通信容量に大きく影響しない場合や緊急呼などの限定的な条件を満たす端末装置104については接続を許容することとなり、バックホール回線の品質を維持しながら、端末装置に必要な通信サービスを提供することができる。
続いて、図7を用いて、無線通信システムで実行される処理の流れの第3の例について説明する。本例では、基地局装置101は、自装置のみならず、周囲の他の基地局装置(場合によっては中継装置)において、無線リソースをバックホール回線のために使用しているか否かを示す情報を、報知信号に含めて送信する(S701)。端末装置104は、この情報に基づいて、接続先の基地局装置または中継装置を決定する(S702)。例えば、端末装置104は、周囲の基地局装置または中継装置のうち、無線リソースをバックホール回線のために使用していない装置であって、かつ、無線品質が所定値以上の装置を、接続先として決定しうる。このとき、端末装置104は、例えば、無線リソースをバックホール回線のために使用している装置について無線品質の測定対象から外すことによって、接続要求が許容されないビーム等についての不必要な測定を行うことがなくなるため、消費電力や処理負荷を低減することができる。
以上のように、基地局装置101が、無線リソースをバックホール回線のために使用しているか否かを、報知信号によって送信することで、端末装置104が不必要に基地局装置101に接続要求を行うことがなくなる。したがって、バックホール回線の通信容量及び通信品質を高く保つことが可能となる。なお、「無線リソースをバックホール回線のために使用しているか否か」は、「端末装置104による接続要求を許容するか否か」と読み替えてもよく、接続要求を許容するか否かを決定する要因は必ずしもバックホール回線での使用の有無でなくてもよい。すなわち、端末装置104による不必要な接続要求を回避する必要があるあらゆる状況において、上述の構成や処理を適用することができる。

Claims (12)

  1. 基地局装置であって、
    継装置とのバックホール回線のために無線リンクを設定し、
    前記バックホール回線のために無線リソースを用いる第1の期間と、前記バックホール回線のために無線リソースを用いない第2の期間とを設け、
    前記第1の期間と前記第2の期間に関する情報を含む報知信号を送信する、
    ように構成され、
    前記第2の期間は、端末装置からの前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求が受け付けられる期間である、
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記第2の期間における端末装置からの前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求を許可する、請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記第1の期間における端末装置からの前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求を許可しない、請求項1に記載の基地局装置。
  4. 無線リソースをアクセス回線として用いることが許容される条件を送信するように構成される、請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  5. 継装置とのバックホール回線のために無線リンクを設定した基地局装置によって設けられた前記バックホール回線のために無線リソースが用いられる第1の期間と前記バックホール回線のために無線リソースが用いられない第2の期間とに関する情報を含んだ報知信号を受信し、
    前記第1の期間及び前記第2の期間のうち、前記第2の期間において、前記基地局装置へのアクセス回線の接続要求を行う、
    ように構成される端末装置。
  6. 前記第1の期間において、前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求を行わない、請求項5に記載の端末装置。
  7. アクセス回線として無線リソースを用いるための条件を受信し、
    条件を満たすか否かに基づいて前記基地局装置への接続を要求するか否かを決定する、
    請求項5又は6に記載の端末装置。
  8. 基地局装置によって実行される制御方法であって、
    継装置とのバックホール回線のために無線リンクを設定することと、
    前記バックホール回線のために無線リソースを用いる第1の期間と、前記バックホール回線のために無線リソースを用いない第2の期間とを設ることと、
    前記第1の期間と前記第2の期間に関する情報を含む報知信号を送信することと、
    を含んだ制御方法であって、
    前記第2の期間は、端末装置からの前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求が受け付けられる期間である、
    ことを特徴とする制御方法。
  9. 前記第2の期間における端末装置からの前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求を許可する、ことを含む請求項8に記載の制御方法。
  10. 前記第1の期間における端末装置からの前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求を許可しない、ことを含む請求項8に記載の制御方法。
  11. 端末装置によって実行される制御方法であって、
    継装置とのバックホール回線のために無線リンクを設定した基地局装置によって設けられた前記バックホール回線のために無線リソースが用いられる第1の期間と前記バックホール回線のために無線リソースが用いられない第2の期間とに関する情報を含んだ報知信号を受信することと、
    前記第1の期間及び前記第2の期間のうち、前記第2の期間において、前記基地局装置へのアクセス回線の接続要求を行うことと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  12. 前記第1の期間において前記基地局装置に対するアクセス回線への接続要求を行わない、請求項11に記載の制御方法。
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