JP7436440B2 - 電極板の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電極板の切断端面における集電金属箔のバリの発生状態を検査する電極板の検査方法に関する。
電池やキャパシタの電極体を構成する電極板として、集電金属箔の両主面上にそれぞれ活物質層が形成された電極板を用いることがある。このような電極板は、その製造過程において、スリッタ等により所定形状に切断されるが、この切断の際、電極板の切断端面に集電金属箔のバリが発生することがある。このため、このような集電金属箔のバリは、電極体内部で短絡を起こす恐れがあるため、所定寸法を超える大きなバリが生じていないことを検査したい場合がある。
例えば特許文献1(請求項1,図4等を参照)に、このような電極板の切断端面で生じる集電金属箔のバリを検査する手法が開示されている。具体的には、カメラを、電極板の切断端面のうち、撮像する撮像端面に正対するように配置して、当該撮像端面を正面側から撮像する。その際、一対の照明器具を、電極板の切断端面の外側で、かつ電極板の厚み方向の一方側及び他方側にそれぞれ配置して、検査光を切断端面の外側かつ厚み方向の一方側及び他方側からそれぞれ撮像端面に向けて照射する。
特開2021-099913号公報
しかしながら、特許文献1の検査方法では、切断端面における集電金属箔のバリを適切に検査できない場合があった。即ち、特許文献1の検査方法では、バリを含め、金属光沢を有する集電金属箔の各部が輝いて観察される他、活物質層の切断端面の各部も輝点となって撮像されることがある。このため、撮像画像において、集電金属箔に生じたバリと活物質層の輝点とを明確に区別にし難い場合があった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電極板の切断端面における集電金属箔のバリの発生状態を適切に検査できる電極板の検査方法を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、集電金属箔と、上記集電金属箔の両主面上にそれぞれ形成された活物質層と、を備える電極板の切断端面における、上記集電金属箔のバリの発生状態を検査する電極板の検査方法であって、上記電極板の上記切断端面のうち、撮像装置で撮像画像として撮像される部位を撮像端面とし、上記切断端面のうち、上記撮像端面を内部に含む部位を包含端面としたとき、上記電極板を上記包含端面が長手方向に直線状に延びる状態に配置して、第1検査光を上記包含端面の外側でかつ上記撮像端面よりも上記長手方向のうち一方側から上記撮像端面に向けて照射し、第2検査光を上記包含端面の外側でかつ上記撮像端面よりも上記長手方向のうち他方側から上記撮像端面に向けて照射して、上記撮像画像における上記集電金属箔と上記活物質層とのコントラストを大きくすると共に、上記撮像装置により、上記包含端面の外側のうち上記撮像端面の正面側から上記撮像端面を撮像する撮像工程を備える電極板の検査方法である。
上述の電極板の検査方法では、電極板の切断端面のうち、撮像端面を内部に含む包含端面を長手方向に直線状に延びた状態とした上で、第1検査光及び第2検査光を、それぞれ包含端面の外側でかつ撮像端面よりも長手方向の一方側及び他方側から撮像端面に向けて照射しつつ、当該撮像端面を正面側から撮像する。このようにすると、撮像端面において、集電金属箔は強く輝いて見える一方、活物質層の各部は輝点となり難く、撮像画像における集電金属箔と活物質層とのコントラストが大きくなり、集電金属箔を活物質層から容易に区別できる。このため、前述の特許文献1の手法に比して、切断端面における集電金属箔のバリの発生状態を適切に検査できる。
なお、検査対象となる「電極板」としては、例えば、集電金属箔の両主面上に正極活物質層を設けた正極板や、集電金属箔の両主面上に負極活物質層を設けた負極板のほか、集電金属箔の一方の主面上に正極活物質層を、他方の主面上に負極活物質層を設けた(バイポーラ電池用の)電極板などが挙げられる。
電極板の検査方法は、例えば、幅広長尺の電極板を幅方向に複数に切断した後、リールで巻き取る前の長尺帯状の電極板に対して行うことができる。また、上述の長尺帯状の電極板を所定長さに切断して形成した帯状や矩形状の電極板に対して行うこともできる。また、実施形態で説明するように、例えば電極板のロット毎に、電極板の一部を検査サンプルとして切り出して、この検査サンプルの電極板について上述の検査を行ってもよい。
更に、上記の電極板の検査方法であって、前記撮像工程は、補助検査光を、前記撮像端面の前記正面側から上記撮像端面に向けて照射して、前記撮像画像における前記集電金属箔と前記活物質層とのコントラストを更に大きくする電極板の検査方法とするのが好ましい。
上述の電極板の検査方法では、撮像工程において、上述の補助検査光を更に照射して、撮像画像における集電金属箔と活物質層とのコントラストを更に大きくする。このため、切断端面における集電金属箔のバリの発生状態を更に適切に検査できる。
また、他の態様は、集電金属箔と、上記集電金属箔の両主面上にそれぞれ形成された活物質層と、を備える電極板の切断端面における、上記集電金属箔のバリの発生状態を検査する電極板検査装置であって、上記電極板の上記切断端面のうち撮像端面を、この撮像端面の正面側から撮像する撮像装置と、上記電極板を、上記切断端面のうち上記撮像端面を内部に含む包含端面が長手方向に直線状に延びる状態に配置する配置部と、第1検査光を上記包含端面の外側でかつ上記撮像端面よりも上記長手方向のうち一方側から上記撮像端面に向けて照射する第1照明器具と、第2検査光を上記包含端面の外側でかつ上記撮像端面よりも上記長手方向のうち他方側から上記撮像端面に向けて照射する第2照明器具と、を備える電極板検査装置である。
上述の電極板検査装置では、電極板の包含端面を長手方向に直線状に延びた状態とした上で、第1検査光及び第2検査光を、それぞれ包含端面の外側でかつ撮像端面よりも長手方向の一方側及び他方側から撮像端面に向けて照射しつつ、当該撮像端面を正面側から撮像できる。このようにすると、撮像端面において、集電金属箔は強く輝いて見える一方、活物質層の各部は輝点となり難く、撮像画像における集電金属箔と活物質層とのコントラストが大きくなり、集電金属箔を活物質層から容易に区別できる。このため、前述の特許文献1の手法に比して、切断端面における集電金属箔のバリの発生状態を適切に検査できる。
更に、上記の電極板検査装置であって、補助検査光を、前記撮像端面の前記正面側から上記撮像端面に向けて照射する補助照明器具を更に備える電極板製造装置とするのが好ましい。
上述の電極板検査装置は、補助照明器具により、上述の補助検査光を更に照射することができる。このため、撮像画像における集電金属箔と活物質層とのコントラストを更に大きくでき、切断端面における集電金属箔のバリの発生状態を更に適切に検査可能な電極板検査装置にできる。
実施形態に係る電極板の斜視図である。 実施形態に係る電極板の切断端面の拡大図である。 実施形態に係る電極板検査装置の上方から見た説明図である。 実施形態に係る電極板検査装置の側方から見た説明図である。 実施形態に係る電極板の検査方法のフローチャートである。 実施例に係る撮像画像の説明図である。 比較例に係る撮像画像の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1及び図2に本実施形態に係る長尺帯状の電極板1の斜視図及び切断端面1mの拡大図を示す。なお、以下では、電極板1の長手方向AH及びその一方側AH1、他方側AH2、幅方向BH及びその一方側BH1、他方側BH2、厚み方向CH及びその一方側CH1、他方側CH2を、図1及び図2に示す方向と定めて説明する。この電極板1は、正極板であり、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池(図示しない)に用いられる。
電極板1は、長手方向AHに延びる長尺帯状であり、長尺帯状のアルミニウム箔からなる集電金属箔2と、この集電金属箔2の両主面2a,2b上にそれぞれ形成された正極活物質層(活物質層)3,4とからなる。正極活物質層3,4は、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な正極活物質粒子と、導電粒子と、結着剤とから構成されている。これらの正極活物質層3,4は、概ね黒色であるため、光を反射し難い。一方、集電金属箔2は、アルミニウム箔であるため、光を反射し易い。
この電極板1は、後述するように、2条分の幅広で長尺帯状の電極板(不図示)を形成した後に、スリッタ(不図示)により幅方向BHの中央を長手方向AHに2つに切断して得たものである。このため、電極板1のうち、幅方向BHの一方側BH1に現れ長手方向AHに延びる端面は、切断により出来た切断端面1mである。一方、電極板1のうち、幅方向BHの他方側BH2に位置し長手方向AHに延びる端部は、厚み方向CHに正極活物質層3,4が存在せず、集電金属箔2が厚み方向CHに露出した金属箔露出部1rとなっている。
電極板1の切断端面1mには、集電金属箔2のバリ2tが生じていることがある(図2参照)。なお、本実施形態では、集電金属箔2の厚み方向CHの一方側CH1の主面2aからバリ2tの頂部までの高さを、バリ高さhとして説明する。
集電金属箔2のバリ2tが大きすぎると(バリ高さhが高すぎると)、電極板(正極板)1、セパレータ(不図示)及び負極板(不図示)を用いて電池の電極体(不図示)を形成したときに、集電金属箔2のバリ2tが、正極活物質層3を貫通し、更にはセパレータを貫通して負極板に到達するなどして、電極体内で短絡を生じる恐れがある。このため、予め定めた基準高さhsを超えるバリ高さh(h>hs)を有する過大バリ2taが切断端面1mに生じていないことを検査して確認する必要がある。
次いで、電極板1の切断端面1mにおける集電金属箔2の過大バリ2taの発生状態を検査する検査方法及びこの検査に用いる電極板検査装置100について説明する。
まず図1に示した電極板1は、以下のようにして製造する。即ち、2条分の大きさを有する幅広で長尺帯状の集電金属箔2を用意すると共に、正極活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を混合して得た正極活物質ペーストを用意する。そして、上記集電金属箔2の一方の主面2aのうち、幅方向BHの両端部を除いた中央部に、正極活物質ペーストを帯状に塗布し、加熱乾燥させて2条分の正極活物質層3を形成する。また、集電金属箔2の他方の主面2b上にも、同様にして2条分の正極活物質層4を形成する。その後、ロールプレスにより正極活物質層3,4を圧密化する。これにより、2条分の幅を有する幅広電極板(不図示)が形成される。次に、スリッタ(不図示)により、この幅広電極板の幅方向BHの中央を長手方向AHに2つに切断して、図1に示した電極板1を得る。
次に、この電極板1から、検査サンプルとして、所定長さのサンプル電極板10を切り出し、このサンプル電極板10を用いて切断端面10mにおける過大バリ2taの発生状態を検査する。このように電極板1から切り出した所定長さのサンプル電極板10について下記の検査を行うのは、以下の理由による。即ち、円板状の切断刃を用いたスリッタで幅広電極板を長手方向に切断(半割り)して電極板1を得ている。過大バリ2taは、切断刃の一部に欠損などの不具合が生じ、局所的に切断能(切れ味)が低下している部分に発生すると考えられ、切断刃の回転により切断端面1mの長手方向AHに周期的に過大バリ2taに現れることが多い。そこで、長尺の電極板1の切断端面1mの全てを検査しても良いが、本実施形態では、サンプル電極板10の切断端面10mの検査結果を利用して、電極板1の切断端面1mにおける過大バリ2taの発生状態の検査に代えているのである。サンプル電極板10の所定長さは、切断刃が1回転する間に切断が進行する距離よりも僅かに長い寸法としてある。
まずこの検査に用いる電極板検査装置100について説明する(図3及び図4参照)。この電極板検査装置100は、切断端面10mにおける過大バリ2taの発生状態を自動的に検査する装置である。
電極板検査装置100は、サンプル電極板10を配置する配置部110と、配置部110及びこれに配置されたサンプル電極板10を長手方向AHに移動させる移動部120と、サンプル電極板10の切断端面10mまでの幅方向BHの距離BDを測定する距離測定センサ130とを備える。更に電極板検査装置100は、サンプル電極板10の切断端面10mを撮像する撮像装置140と、サンプル電極板10の切断端面10mに第1検査光LT1及び第2検査光LT2を照射する一対の第1照明器具151及び第2照明器具152と、サンプル電極板10の切断端面10mに補助検査光LT3を照射する補助照明器具160と、距離測定センサ130、撮像装置140等を制御すると共に、過大バリ2taの発生状態を評価する制御評価部170とを備える。
このうち配置部110は、サンプル電極板10を、その切断端面10mの全体が長手方向AHに直線状に延びた状態に配置するものである。本実施形態では、サンプル電極板10の切断端面10mの全体が、前述の包含端面10mfに該当する。具体的には、配置部110は、一対の保持部111,112を有しており、これらの保持部111,112により、サンプル電極板10の長手方向AHの両端部10c,10dを保持して、サンプル電極板10の全体が長手方向AHに直線状に延びた状態とする。
移動部120は、配置部110及びサンプル電極板10を、長手方向AHの他方側AH2に移動(本実施形態では所定長さずつ寸動)させるように構成されている。
距離測定センサ130は、この距離測定センサ130からサンプル電極板10の切断端面10mまでの幅方向BHの距離BDを測定するセンサである。サンプル電極板10の幅寸法に製造バラツキがあったり、サンプル電極板10を配置部110に配置する際に位置バラツキが生じるからである。
撮像装置140は、サンプル電極板10の切断端面10mの一部をその正面側EHから撮像する撮像カメラ141を含む。本実施形態では、撮像カメラ141として、白黒カメラ、具体的には、株式会社キーエンスのCA-H500MXを用いた。なお、切断端面10mのうち、撮像装置140で撮像される部位を撮像端面10mpとして説明する。この撮像装置140は、サンプル電極板10の切断端面10m(包含端面10mf)の外側DHに配置されている。また、撮像装置140は、幅方向BHに移動可能に構成されている。また、撮像装置140で撮像可能な光の波長範囲は、400~820nm程度である。
第1照明器具151は、白色の第1検査光LT1を照射するLED照明であり、包含端面10mfの外側DHで、かつ撮像端面10mpよりも長手方向AHの一方側AH1に配置されている。この第1照明器具151は、第1検査光LT1を、包含端面10mfの外側DHでかつ撮像端面10mpよりも長手方向AHの一方側AH1から、撮像端面10mpに向けて角度を持って照射する(本実施形態では照射角θ1=45°)。
第2照明器具152は、第1検査光LT1と同じく、白色の第2検査光LT2を照射するLED照明である。この第2照明器具152は、包含端面10mfの外側DHで、かつ撮像端面10mpよりも長手方向AHの他方側AH2に配置されている。第2照明器具152は、第2検査光LT2を、包含端面10mfの外側DHでかつ撮像端面10mpよりも長手方向AHの他方側AH2から、撮像端面10mpに向けて角度を持って照射する(本実施形態では照射角θ2=45°)。
なお、第1検査光LT1及び第2検査光LT2の照射角θ1,θ2は、30~60°の範囲内とするのが好ましい。このようにすることで、後述する撮像画像CM(図6参照)における集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストが大きくなるため、切断端面10mにおける集電金属箔2の過大バリ2taの発生状態をより適切に検査できる。
補助照明器具160は、赤色(波長660nm)の補助検査光LT3を照射するリング状のLED照明であり、撮像装置140の撮像軸と同軸に配置されている。この補助照明器具160は、補助検査光LT3を、撮像端面10mpの正面側EHから撮像端面10mpに向けて照射する。
なお、補助照明器具160は、上述のリング状のLED照明に限られない。例えば、LED等のスポットライトを用いて、補助検査光LT3を、撮像装置140の撮像軸に対して垂直方向から照射し、反射板で反射させて撮像軸と同軸に撮像端面10mpに向けて照射する形態としてもよい。
なお、補助検査光LT3の光量が多すぎると、正極活物質層3,4の各部が輝点となるため、撮像画像CMにおける集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストが小さくなる。このため、補助検査光LT3の光量は、集電金属箔2は強く輝くが、正極活物質層3,4は輝点とはなり難い範囲内に調整して、撮像画像CMにおける集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストを大きくする。
制御評価部170は、図示しないCPU、ROM及びRAMを含み、ROM等に記憶された所定の制御プログラムによって作動するマイクロコンピュータを有する。制御評価部170には、移動部120、距離測定センサ130、撮像装置140、第1照明器具151、第2照明器具152及び補助照明器具160が接続されており、これらを制御する。また、この制御評価部170は、後述するように、撮像装置140で撮像した各撮像画像CMに基づいて、切断端面10mにおける集電金属箔2の過大バリ2taの発生状態を評価する。
次に、上述の電極板検査装置100を用いた過大バリ2taの検査方法について説明する(図5参照)。まず「配置工程S1」において、切り出した検査用のサンプル電極板10を配置部110に配置する。具体的には、サンプル電極板10の長手方向AHの両端部10c,10dを配置部110の保持部111,112で保持して、サンプル電極板10の全体が長手方向AHに直線状に延びた姿勢とする。
次に、「撮像工程S2」において、撮像装置140により、サンプル電極板10の切断端面10m(撮像端面10mp)を撮像する。この撮像工程S2では、移動部120により、配置部110及びサンプル電極板10を、長手方向AHの他方側AH2に所定長さずつ寸動させながら、サンプル電極板10の切断端面10m(撮像端面10mp)を順次撮像していく。その際、予め距離測定センサ130で測定した幅方向BHの距離BDの大きさに基づいて、撮像装置140を幅方向BHに移動させ、撮像装置140からサンプル電極板10の切断端面10m(撮像端面10mp)までの幅方向BHの距離BLを、ピントが合うように調整する。
また、この撮像工程S2では、第1照明器具151により、白色の第1検査光LT1を、包含端面10mfの外側DHでかつ撮像端面10mpよりも長手方向AHの一方側AH1から、撮像端面10mpに向けて照射する。また、第2照明器具152により、白色の第2検査光LT2を、包含端面10mfの外側DHでかつ撮像端面10mpよりも長手方向AHの他方側AH2から、撮像端面10mpに向けて照射する。更に、補助照明器具160により、赤色の補助検査光LT3を、撮像端面10mpの正面側EHから撮像端面10mpに向けて照射する。そして、撮像装置140により、撮像端面10mpの正面側EHから撮像端面10mpを撮像する。
この撮像工程S2では、例えば図6に模式的に示す撮像画像CM1(CM)が得られる。なお、図6及び後述する図7では、便宜上、輝点を黒色で描いている。図6の実施例に係る撮像画像CM1では、撮像端面10mpのうち、集電金属箔2は強く輝いて見える一方、正極活物質層3,4の各部は殆ど輝点となっておらず、集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストが大きくなっている。従って、集電金属箔2の過大バリ2taの存在や形状を正極活物質層3,4から容易に区別できる。
なお、詳細なデータ等は省略するが、補助照明器具160(補助検査光LT3)を用いない場合に比べて、本実施形態のように補助照明器具160(補助検査光LT3)を用いた方が、撮像画像CMにおける集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストがより大きくなることが判っている。
一方、前述の特許文献1の手法を採用した場合に、撮像工程S2で得られる撮像画像CM2(CM)を図7に模式的に示す。この比較例に係る撮像画像CM2では、撮像端面10mpのうち、集電金属箔2が強く輝いて見えるだけでなく、正極活物質層3,4の各部も輝点となっているため、集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストが小さい。このため、集電金属箔2の過大バリ2taを正極活物質層3,4から適切に区別できない場合がある。これに対し、本実施形態(図6参照)では、前述のように、撮像画像CM1における集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストが大きく、集電金属箔2の過大バリ2taを正極活物質層3,4から容易に区別できることが判る。
撮像工程S2において、切断端面10m全体の撮像を終えたら、バリ状態評価工程S3に進む。この「バリ状態評価工程S3」では、撮像装置140で撮像した各撮像画像CMに基づいて、切断端面10mにおける過大バリ2taの発生状態を評価する。具体的には、まず各々の撮像画像CMについて、集電金属箔2の主面2aからバリ2tの頂部までのバリ高さhを算出する。そして、取得したいずれかの撮像画像CMにおいて、バリ高さhが予め定めた基準高さhsを超えている場合(h>hs)には、当該サンプル電極板10を過大バリ2taを有する不良品と判定する。一方、すべての撮像画像CMにおいて、バリ高さhが基準高さhsを超えていない場合(h≦hs)には、当該サンプル電極板10を過大バリ2taが存在しない良品と判定する。
なお、サンプル電極板10が過大バリ2taを有する不良品と判定された場合には、このサンプル電極板10を切り出した電極板1についても不良品と判定する。一方、サンプル電極板10が過大バリ2taが存在しない良品と判定された場合には、このサンプル電極板10を切り出した電極板1についても良品と判定する。
以上説明したように、サンプル電極板10の検査方法では、サンプル電極板10の切断端面10mのうち、撮像端面10mpを含む内部に包含端面10mfを長手方向AHに直線状に延びた状態とした上で、第1検査光LT1及び第2検査光LT2を、それぞれ包含端面10mfの外側DHで長手方向AHの一方側AH1及び他方側AH2から撮像端面10mpに向けて照射しつつ、当該撮像端面10mpを正面側EHから撮像する。このようにすると、撮像端面10mpにおいて、集電金属箔2は強く輝いて見える一方、正極活物質層3,4の各部は輝点となり難く、撮像画像CMにおける集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストが大きくなり、集電金属箔2を正極活物質層3,4から容易に区別できる。このため、前述の特許文献1の手法に比して、切断端面10mpにおける集電金属箔2の過大バリ2taの発生状態を適切に検査できる。
更に本実施形態では、撮像工程S2において、補助検査光LT3を撮像端面10mpに向けて更に照射して、撮像画像CMにおける集電金属箔2と正極活物質層3,4とのコントラストを更に大きくしている。このため、切断端面10mにおける集電金属箔2の過大バリ2taの発生状態を更に適切に検査できる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば実施形態では、第1検査光LT1及び第2検査光LT2として、白色光を用いたが、これに限られない。アルミニウムからなる集電金属箔2は、近紫外光、可視光及び近赤外光を良好に反射するため、どの色(波長)の検査光を用いてもよい。但し、波長約700~約900nmの範囲で光の反射率が少し下がるので、第1検査光LT1及び第2検査光LT2は、第3検査光LT3(波長660nm)のように、波長700nm以下とするのが更に好ましい。
また、実施形態では、検査対象となる電極板1として、正極板を例示したが、これに限られない。前述のように負極板やバイポーラ電池用の電極板について、バリ検査を行うこともできる。負極板の場合、集電金属箔には一般的に銅箔が用いられる。銅箔は、波長600nm以上の光の反射率が高いので、第1検査光LT1及び第2検査光LT2は、波長600nm以上とするのが好ましい。
また、実施形態では、長尺帯状の電極板1の一部を切り出した検査サンプル10について、電極板検査装置100を用いて過大バリ2taの検査を行った例を示した。しかし、長尺帯状の電極板1を切断せず、電極板1の一部について上述の実施形態と同様にして検査するのを繰り返して、電極板1全体について検査を行うこともできる。また、上述の長尺帯状の電極板1を所定長さに切断した、捲回型電極体を構成する前の帯状の電極板や、積層型電極体を構成する前の矩形状の電極板に対して、検査を行うこともできる。
1 電極板(正極板)
10 サンプル電極板(電極板)
1m,10m 切断端面
10mf 包含端面
10mp 撮像端面
2 集電金属箔
2a,2b 主面
2t バリ
2ta 過大バリ(バリ)
3,4 正極活物質層(活物質層)
100 電極板検査装置
110 配置部
140 撮像装置
151 第1照明器具
152 第2照明器具
160 補助照明器具
AH 長手方向
AH1 (長手方向の)一方側
AH2 (長手方向の)他方側
BH 幅方向
CH 厚み方向
DH (包含端面の)外側
EH (撮像端面の)正面側
LT1 第1検査光
LT2 第2検査光
LT3 補助検査光
CM 撮像画像
S1 配置工程
S2 撮像工程
S3 バリ状態評価工程

Claims (2)

  1. 集電金属箔と、上記集電金属箔の両主面上にそれぞれ形成された活物質層と、を備える電極板の切断端面における、上記集電金属箔のバリの発生状態を検査する電極板の検査方法であって、
    上記電極板の上記切断端面のうち、撮像装置で撮像画像として撮像される部位を撮像端面とし、
    上記切断端面のうち、上記撮像端面を内部に含む部位を包含端面としたとき、
    上記電極板を上記包含端面が長手方向に直線状に延びる状態に配置して、
    第1検査光を上記包含端面の外側でかつ上記撮像端面よりも上記長手方向のうち一方側から上記撮像端面に向けて照射し、
    第2検査光を上記包含端面の外側でかつ上記撮像端面よりも上記長手方向のうち他方側から上記撮像端面に向けて照射して、上記撮像画像における上記集電金属箔と上記活物質層とのコントラストを大きくすると共に、
    上記撮像装置により、上記包含端面の外側のうち上記撮像端面の正面側から上記撮像端面を撮像する
    撮像工程を備える
    電極板の検査方法。
  2. 請求項1に記載の電極板の検査方法であって、
    前記撮像工程は、
    補助検査光を、前記撮像端面の前記正面側から上記撮像端面に向けて照射して、前記撮像画像における前記集電金属箔と前記活物質層とのコントラストを更に大きくする
    電極板の検査方法。
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