JP7435783B2 - 中継装置、振分装置、中継装置の経路切替方法、振分装置の経路切替方法、及びプログラム - Google Patents

中継装置、振分装置、中継装置の経路切替方法、振分装置の経路切替方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、中継装置、振分装置、中継装置の経路切替方法、振分装置の経路切替方法、及びプログラムに関する。
近年、Multi-Access Edge Computing(以下、これをMECという)という概念が注目されている。MECは、従来の中央集約的なアーキテクチャと異なり、コンピューティングリソースを企業やユーザにとって物理的に近い拠点に配置することにより、ネットワーク全体のトラヒック量を改善したり、低遅延化を実現する技術である(例えば、非特許文献1参照)。
そして、5G mobile networkにおいて、MECのコンピューティングリソースは、ユーザプレーン機能(UPF:User Plane Function)に接続されたData Networkに配備されている(例えば、非特許文献2参照)。これにより、MECは、UPFの近くに配備され、UPFと共に、様々な配備パターンが可能となっている。
"Multi-access Edge Computing (MEC)",[online],ETSI,[令和2年7月2日検索],インターネット<https://www.etsi.org/technologies/multi-access-edge-computing/> Sami Kekki,他15名,"MEC in 5G networks",[online],2018年6月,ETSI,[令和2年7月2日検索],インターネット<https://www.etsi.org/images/files/ETSIWhitePapers/etsi_wp28_mec_in_5G_FINAL.pdf>
5G networkのMECにおいて、通信端末(UE:User Equipment)は、予め設定されたUPFと通信を行い、UPFの近傍に配備されたコンピューティングリソース(MEC)において計算処理等が実行される。
しかしながら、そのコンピューティングリソースの使用率が高く、コンピューティングリソースでの処理が順番待ちになって遅延を生じる状況や、通信に何らかの障害が発生し、そのコンピューティングリソースが使用不能な状態が発生しても、UEは、UPFの近傍に配備されているコンピューティングリソースに接続されてしまうので、MECが実現しようとしている低遅延性が失われてしまう。
このような点に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、コンピューティングリソースの使用率が高く、コンピューティングリソースでの処理が順番待ちになって遅延を生じる状況や、通信に何らかの障害が発生し、そのコンピューティングリソースが使用不能な状態が発生しても、最も遅延量の少ないコンピューティングリソースに通信端末を接続するように経路を動的に切り替え、低遅延なサービスを提供することを課題とする。
本発明に係る中継装置は、
無線によりモバイル通信を行う通信端末から、ユーザプレーン機能の近傍に配備されたMEC(Multi-Access Edge Computing)のコンピューティングリソースへの接続要求に対し、前記通信端末から当該通信端末と接続可能な他のコンピューティングリソースを含む各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間を算出するともに、
各前記コンピューティングリソースにおける処理遅延時間を算出し、各当該コンピューティングリソースにおける処理遅延時間と、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間とに基づいて、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとに総遅延時間を算出する総遅延時間算出部と、
算出された各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとの前記総遅延時間のうち、最も前記総遅延時間の短い前記コンピューティングリソースに前記通信端末が接続されるように、前記MECのコンピューティングリソースと前記経路、動的に切り替える経路切替部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、最も遅延量の少ないコンピューティングリソースに通信端末を接続するように経路を動的に切り替え、低遅延なサービスを提供することができる。
本実施形態に係る中継装置が配置されるネットワークシステムの通信経路の例を説明する図である。 第1の実施形態に係る中継装置が実行する経路切替処理(その1)の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る振分装置が配置されるネットワークシステムの通信経路の例を説明する図である。 第2の実施形態に係る振分装置が実行する経路切替処理(その2)の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る集約装置が配置されるネットワークシステムの通信経路の例を説明する図である。 第1の実施形態に係る中継装置の機能、及び第2の実施形態に係る振分装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。 5G mobile networkにおけるMECの概略構成を示したブロック図である。 MECの物理的な配備の4つの例を示した説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。まず、中継装置や振分装置を含むネットワークシステムの構成要素となるMEC(Multi-Access Edge Computing)について、説明する。
<MECの概要>
図7は、従来技術である、5G mobile networkにおけるMECの概略構成(ネットワーク構造)を示したブロック図である。
図7に示すように、UE(User Equipment)201、RAN(Radio Access Network)202、AMF(Access and Mobility Management Function)203、NSSF(Network Slice Selection Function)204、NRF(Network Resource Function)205、UDM(Unified Data Management)206、PCF(Policy Control Function)207、NEF(Network Exposure Function)208、AUSF(Authentication Server Function)209、SMF(Session Management Function)210、PCF(Policy Control Function)211、UPF(User Plane Function)212、及びMEC(Multi-Access Edge Computing) System300を備えて構成されている。なお、UPF212は、MEC System300に設けられている。
UE201は、通信端末(無線端末)を示している。RAN202は、無線基地局及び無線回線制御装置などで構成されるネットワークを示している。AMF203は、アクセス及びモビリティを管理する機能を示している。NSSF204は、ユーザに適したネットワークスライスインスタンスの選択を行う機能を示している。NRF205は、ネットワーク機能とそれらが生成するサービスを登録する機能を示している。UDM206は、ユーザとサブスクリプションに関連する多くのサービスを担当する機能を示している。PCF207は、5Gシステムのポリシーと規則を制御する機能を示している。NEF208は、サービスを公開するために集中化された地点として機能し、システムの外部から発信された全ての接続要求を承認する役割を示している。AUSF209は、認証に関連する手順を処理する機能を示している。SMF210は、セッションを管理する機能を示している。PCF211は、PCF207と同様に、5Gのポリシーと規則を制御する機能を示している。UPF212は、ユーザデータのパケットを転送する機能を示している。
MEC System300は、MEC Orchestrator311を有しており、MEC Orchestrator311は、システムレベルの機能エンティティを構成する。また、MEC System300は、分散ホストレベルにおいて、MEC Platform Manager323が管理するMEC Platform322により5Gのネットワークのアプリケーション機能として、サービスを提供する。MEC System300のData Network321は、インターネットなどのサービスを提供するサーバが接続されたネットワークの総称である。Data Network321は、アプリケーション(APP)が配備されている特定のエリアにおいて、LA/DN(Local Area/Data Network)に接続するための支援が、5G コアネットワーク(Core Network)によりサポートされている。
これにより、5G mobile networkを構成するMECでは、MEC System300のData Network321(LA/DN)にコンピューティングリソースを配備することにより、低遅延化を実現するようになっている。
ここで、UPF212とMECのコンピューティングリソースを配備する場所は、比較的自由に決定することができる。例えば、MECのコンピューティングリソースが接続されるUPF212は、基地局の近くに配備されてもよく、また、コアネットワーク内に配備されてもよい。
図8は、MEC(コンピューティングリソース)の実際の物理的な配備の4つの例EX1~EX4を示した説明図である。なお、同一の構成については、同一の符号を付し、説明を適宜、省略する。
図8の例EX1では、MEC421とローカルのUPF411が基地局に配備された例を示している。図8に示すように、MEC421は、基地局401と一緒に配備されたUPF411に接続されている。MEC422は、基地局402と一緒に配備されたUPF412に接続されている。MEC421,422は、ルータ431を介して、CN(Core Network)441に接続されている。
図8の例EX2では、MEC421がローカルのUPF411と共に、伝送ノードに配備された例を示している。なお、基地局401は、UPF411に接続され、基地局403は、MEC421に接続されている。UPF411及びMEC421は、ルータ431を介して、CN441に接続されている。
図8の例EX3では、MEC421とローカルのUPF411が一体としてネットワークに配備された例を示している。MEC421とローカルのUPF411は、一体としてルータ431を介してCN441に接続されている。基地局401,402,403は、ルータ431に接続されている。
図8の例EX4では、MEC421,422が同じデータセンタのコアネットワークに配備された例を示している。MEC421は、CN441内にあるUPF411に接続されており、MEC422は、CN441内にあるUPF412に接続されている。
このように、MEC421,422に接続されるUPF411,412は、基地局の近くに配備されてもよく、また、コアネットワーク内に配備されていてもよい。
ここで、例えば、東京、大阪の2か所で事業を行う企業があったとき、東京にある通信端末は、通常、東京のMECに接続されるように設定されている。しかしながら、東京の拠点のMECにおいて通信遅延が大きい場合、その東京にある通信端末は、大阪の拠点のMECに接続した方が通信遅延を抑えられることがある。例えば、東京と大阪のMECがパブリッククラウドや専用線などで接続されており、通信端末における処理が東京と大阪のいずれのMECでも処理が可能な場合、実現可能である。
図8の例EX1では、不図示のUEは、基地局401とUPF411を介して、MEC421に接続される。ここで、例えば、MEC421を東京の拠点に設置されたサーバとし、MEC422を大阪の拠点に設置されたサーバとする。
そして、東京の拠点に設置されたMEC421は、コンピューティングリソースの使用率が高く、処理待ちのため遅延が生じている状況であると仮定する。一方、大阪の拠点に設置されたMEC422は、コンピューティングリソースの使用率が低く、通信遅延が低い状況であると仮定する。
この場合、基地局401に接続されたUE(不図示)は、東京の拠点に設置されたMEC421に接続されるが、MEC421において通信遅延や処理遅延が大きい場合には、ルータ431及びUPF412を介して、大阪の拠点に設置されたMEC422に接続し、通信遅延や処理遅延を回避することが望まれる。
そこで、本発明の第1の実施形態に係る中継装置(図1参照)は、総遅延時間算出部と、経路切替部とを備え、各コンピューティングリソース(MEC)までの経路ごとの遅延時間のうち、最も遅延時間の短いコンピューティングリソース(MEC)にUEが接続されるように、UEがコンピューティングリソース(MEC)に接続される経路を切り替えることを特徴とする。
また、本発明の第2の実施形態に係る振分装置(図3参照)は、遅延時間算出部と、経路切替部とを備え、自装置から第1のコンピューティングリソース(MEC)までの遅延時間と、自装置から第2のコンピューティングリソース(MEC)までの遅延時間とを比較して、遅延時間の短いコンピューティングリソース(MEC)にUEが接続されるように、自装置から第1又は第2のコンピューティングリソース(MEC)までの経路を切り替えることを特徴とする。
これにより、第1の実施形態に係る中継装置、及び第2の実施形態に係る振分装置は、最も遅延量の少ないコンピューティングリソース(MEC)にUEを接続するように経路を動的に切り替え、低遅延なサービスを提供することができる。
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る中継装置(図1参照)は、通信端末からコンピューティングリソースへの接続要求に対し、通信端末から当該通信端末と接続可能な各コンピューティングリソースまでの通信遅延時間を算出するともに、各コンピューティングリソースにおける処理遅延時間を算出し、各当該コンピューティングリソースにおける処理遅延時間と、通信端末から各コンピューティングリソースまでの通信遅延時間とに基づいて、通信端末から各コンピューティングリソースまでの経路ごとに総遅延時間を算出する総遅延時間算出部と、算出された各コンピューティングリソースまでの経路ごとの総遅延時間のうち、最も総遅延時間の短いコンピューティングリソースに通信端末が接続されるように、経路を切り替える経路切替部と、を備えている。
図1は、第1実施形態に係る中継装置40が配置されるネットワークシステム500の通信経路の例を説明する図である。
図1に示すように、ネットワークシステム500は、UE(User Equipment:通信端末)10、基地局20、中継装置30、中継装置40、UPF(User Plane Function:ユーザプレーン機能)50、MEC(Multi-Access Edge Computing)60、中継装置70、UPF80、及びMEC90を備えて構成されている。図1では、ネットワークシステム500は、UE10からMEC60までの通信経路(第1の通信経路)と、UE10からMEC90までの通信経路(第2の通信経路)とを備えて構成されている。
第1の通信経路は、UE10、基地局20、中継装置30、中継装置40、UPF50、及びMEC60の通信経路で構成されている。第2の通信経路は、UE10、基地局20、中継装置30、中継装置40、中継装置70、UPF80、及びMEC90の通信経路で構成されている。まず、第1の通信経路について、説明する。
UE10は、ユーザが使用する通信端末(無線端末)を示している。
基地局20は、UE10との無線区間を接続し、終端する装置である。なお、UE10から基地局20までの通信遅延を、Δaとする。
中継装置30,40は、基地局20からUPF50までの間のネットワークを中継する装置である。なお、基地局20から中継装置30までの通信遅延を、Δbとする。また、中継装置30から中継装置40までの通信遅延を、Δcとする。
また、中継装置30,40は、総遅延時間算出部41と、経路切替部42とを備えて構成されている。なお、以下の説明では、一例として、中継装置40を用いて説明する。
総遅延時間算出部41は、UE10からMEC60への接続要求に対し、UE10から当該UE10と接続可能な各MEC60,90までの通信遅延時間を算出するともに、各MEC60,90における処理遅延時間を算出し、各MEC60,90における処理遅延時間と、UE10から各MEC60,90までの通信遅延時間とに基づいて、UE10から各MEC60,90までの経路ごとに総遅延時間を算出する機能を有している。
経路切替部42は、算出された各MEC60,90までの経路ごとの総遅延時間のうち、最も総遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続されるように、UE10がMEC60,90に接続される経路を切り替える機能を有している。
UPF50は、基地局20からMEC60までユーザデータのパケットを転送する機能を有している。UPF50は、例えば、データパケットの転送を担うルータとして機能する。なお、中継装置40からUPF50までの通信遅延を、Δdとする。
MEC60は、低遅延を実現する技術であり、UPF50の付近に配備されるサーバ(コンピューティングリソース)である。なお、UPF50からMEC60までの通信遅延を、Δeとする。また、MEC60における処理遅延(処理遅延時間)を、Δαとする。
次に、第2の通信経路は、UE10、基地局20、中継装置30、中継装置40、中継装置70、UPF80、及びMEC90で構成されている。第1の通信経路と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を適宜、省略する。
第2の通信経路は、UE10から中継装置40まで、第1の通信経路と同一の通信経路を備えて構成されている。
中継装置70は、中継装置30,40と同一の構成を備える中継装置である。なお、中継装置40から中継装置70までの通信遅延を、Δfとする。
UPF80は、基地局20からMEC90までユーザデータのパケットを転送する機能を有している。UPF80は、UPF50と同一の構成を備える装置である。なお、中継装置70からUPF80までの通信遅延を、Δgとする。
MEC90は、MEC60と同一の構成を備えており、UPF80の付近に配備されるサーバ(コンピューティングリソース)である。なお、UPF80からMEC90までの通信遅延を、Δhとする。また、MEC90における処理遅延(処理遅延時間)を、Δβとする。
上述した通信遅延を示すΔa~Δhは、各通信区間の経路長、伝送容量、パケット長等のパラメータをもとに算出される。
また、上述した処理遅延(処理遅延時間)を示すΔα及びΔβは、各MEC60,90における遅延量を示しており、例えば、各サーバのCPU(Central Processing Unit)処理待ちキュー数やCPU切り替え時に生じるコンテキストスイッチ数、パケットの受信キュー数、遅延測定用パケットによる遅延量測定結果等をもとに算出される。なお、通信遅延及び処理遅延(処理遅延時間)は、直近の遅延の変化の傾向(例えば、遅延時間が増加傾向にある等)を加味してもよい。
第1の実施形態では、中継装置30,40,70は、UE10から送信されるパケット、又はユーザの契約情報に基づいた事前の設定により、UE10に関連するMEC60,90が、どのUPF50,80に収容されているか、事前に設定されているものとする。
また、中継装置30,40,70と、UPF50,80と、MEC60,90とは、常に互いに通信しており、中継装置30,40,70は、通信遅延のΔa~Δh、処理遅延(処理遅延時間)のΔα及びΔβの全ての値を記憶している。なお、UE10は、事前の設定により、MEC60に接続されるように設定されているものとする。
<第1の実施形態の処理の流れ>
次に、第1の実施形態に係る中継装置40が実行する処理の流れについて説明する。
≪経路切替処理(その1)≫
図2は、第1の実施形態に係る中継装置40が実行する経路切替処理の流れを示すフローチャートである。
まず、UE10からMEC60への接続要求が送信されると、中継装置40は、UE10からMEC60までの総遅延時間DT1(第1の通信経路の遅延時間)を算出する(ステップS001)。
具体的には、中継装置40の総遅延時間算出部41は、UE10に接続される基地局20の通信遅延のΔa、基地局20に接続される中継装置30の通信遅延のΔb、中継装置30に接続される中継装置40の通信遅延のΔc、中継装置40に接続されるUPF50の通信遅延のΔd、及びUPF50に接続されるMEC60の通信遅延のΔeの合計通信遅延時間(Δa~Δeの和)を算出する。また、総遅延時間算出部41は、MEC60における処理遅延時間のΔαを算出し、MEC60における処理遅延時間のΔαと、MEC60までの合計通信遅延時間(Δa~Δeの和)とに基づいて、UE10からMEC60までの総遅延時間DT1(Δa~Δeの和+Δα)を算出する。
次に、中継装置40は、UE10からMEC90までの総遅延時間DT2(第2の通信経路の遅延時間)を算出する(ステップS003)。
具体的には、中継装置40の総遅延時間算出部41は、UE10に接続される基地局20の通信遅延のΔa、基地局20に接続される中継装置30の通信遅延のΔb、中継装置30に接続される中継装置40の通信遅延のΔc、中継装置40に接続される中継装置70の通信遅延のΔf、中継装置70に接続されるUPF80の通信遅延のΔg、UPF80に接続されるMEC90の通信遅延のΔhの合計通信遅延時間(Δa~Δhの和)を算出する。また、総遅延時間算出部41は、MEC90における処理遅延時間のΔβを算出し、MEC90における処理遅延時間のΔβと、MEC90までの合計通信遅延時間(Δa~Δhの和)とに基づいて、UE10からMEC90までの総遅延時間DT2(Δa~Δhの和+Δβ)を算出する。
そして、中継装置40は、第1の通信経路の総遅延時間DT1が、第2の通信経路の総遅延時間DT2以下か否かを判定し(ステップS005)、総遅延時間DT1が総遅延時間DT2以下の場合(ステップS005のYes)、MEC60での処理は適切であると判定し、UE10をMEC60に接続して(ステップS007)、経路切替処理を終了する。
一方、第1の通信経路の総遅延時間DT1が、第2の通信経路の総遅延時間DT2より大きい場合(ステップS005のNo)、MEC60で処理するよりもMEC90で処理した方が、総遅延時間が短いため、中継装置40は、UE10がMEC90に接続されるように経路を切り替えて(ステップS009)、処理を終了する。
このように、中継装置40の経路切替部42は、算出された各MEC60,90の経路ごとの総遅延時間のうち、最も総遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続されるように、UE10がMEC60,90に接続される経路を切り替える。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、中継装置40は、最も遅延量(例えば、総遅延時間)の少ないMECに接続するようにMECの経路を動的に切り替えることにより、低遅延なサービスを提供することができる。
なお、第1の実施形態では、中継装置40の総遅延時間算出部41が総遅延時間を算出し、経路切替部42がUE10からMEC60,90までの経路を切り替えるようになっていたが、これに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態では、中継装置40の総遅延時間算出部41の代わりに中継装置70が総遅延時間を算出し、その総遅延時間に基づいて、中継装置40の経路切替部42が、MEC60,90への経路を動的に切り替えてもよい。
また、第1の実施形態において、中継装置40の経路切替部42が、UE10の経路を第1の通信経路から第2の通信経路に切り換えた場合、更に、中継装置70が総遅延時間を算出し、その総遅延時間に基づいて、中継装置40の経路切替部42が、UE10からMEC60,90までの経路を切り替えてもよい。
また、同様に、中継装置30が中継装置40の総遅延時間算出部41の代わりに総遅延時間を算出してもよく、その総遅延時間に基づいて、中継装置40の経路切替部42が、UE10からMEC60,90までの経路を切り替えてもよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る振分装置(図3参照)は、通信端末から第1のコンピューティングリソースへの接続要求に対し、自装置である振分装置から第1のコンピューティングリソースまでの通信遅延と、当該第1のコンピューティングリソースにおける処理遅延とに基づいて、自装置から第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出するとともに、自装置から第1のコンピューティングリソースとは異なる第2のコンピューティングリソースまでの通信遅延と、当該第2のコンピューティングリソースにおける処理遅延とを算出し、自装置から第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、自装置から第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間と、自装置から第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間とを比較して、遅延時間の短いコンピューティングリソースに通信端末が接続されるように、自装置から第1又は第2のコンピューティングリソースまでの経路を切り替える経路切替部と、を備えている。
図3は、第2の実施形態に係る振分装置100が配置されるネットワークシステム501の通信経路の例を説明する図である。ネットワークシステム501は、ネットワークシステム500と異なり、UPF50とMEC60との間に、振分装置100を備えて構成されている。また同様に、ネットワークシステム501は、UPF80とMEC90の間に、振分装置110を備えて構成されている。
図3に示すように、ネットワークシステム501は、UE10、基地局20、中継装置30、中継装置40、UPF50、振分装置100、MEC60、中継装置70、UPF80、振分装置110、及びMEC90を備えて構成されている。図3では、ネットワークシステム501は、振分装置100からMEC60までの通信経路(第3の通信経路)と、振分装置100からMEC90までの通信経路(第4の通信経路)とを備えている。なお、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を適宜、省略する。
また、第2の実施形態では、一例として、振分装置100,110が、UPF50,80とMEC60,90の間に配置されているが、これに限定されるものではない。例えば、第2の実施形態に係る振分装置100,110の機能をUPF50,80に設け、UPF50,80が振分装置100,110と同様な処理を実行してもよく、また、振分装置100,110の機能をMEC60,90に設け、MEC60,90が振分装置100,110と同様な処理を実行してもよい。
第3の通信経路は、振分装置100及びMEC60で構成されている。第4の通信経路は、振分装置100、UPF50、中継装置40、中継装置70、UPF80、振分装置110、及びMEC90で構成されている。
なお、第2の実施形態では、UPF50から振分装置100までの通信遅延を、Δeとし、振分装置100からMEC60までの通信遅延を、Δiとする。また、UPF80から振分装置110までの通信遅延を、Δhとし、振分装置110からMEC90までの通信遅延を、Δjとする。
第2の実施形態に係る振分装置100、110が、第1の実施形態と異なる点は、振分装置100、110のみが、中継装置30,40,70、UPF50,80、及びMEC60,90と通信し、通信遅延を示すΔa~Δjと、処理遅延(処理遅延時間)を示すΔα及びΔβの値を記憶する。そのため、中継装置30,40,70と、UPF50,80と、MEC60,90は、互いに通信する必要はない。
また、振分装置100,110は、遅延時間算出部101と、経路切替部102とを備えて構成されている。なお、以下の説明では、一例として、振分装置100を用いて説明する。
遅延時間算出部101は、UE10からMEC60への接続要求に対し、振分装置100からMEC60までの通信遅延と、当該MEC60における処理遅延とに基づいて、振分装置100からMEC60までの遅延時間を算出するとともに、振分装置100からMEC60とは異なるMEC90までの通信遅延と、当該MEC90における処理遅延とを算出し、振分装置100からMEC90までの遅延時間を算出する機能を有している。
経路切替部102は、振分装置100からMEC60までの遅延時間と、振分装置100からMEC90までの遅延時間とを比較して、遅延時間の短いコンピューティングリソースにUE10が接続されるように、振分装置100からMEC60,90までの経路を切り替える機能を有している。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、MEC60に接続されるように予め設定されているUE10から接続要求が送信されると、振分装置100は、予め設定された内容に基づいて、中継装置30、中継装置40、及びUPF50を介して、接続要求を受信する。
<第2の実施形態の処理の流れ>
次に、第2の実施形態に係る振分装置100が実行する処理の流れについて説明する。
≪経路切替処理(その2)≫
図4は、第2の実施形態に係る振分装置100が実行する経路切替処理の流れを示すフローチャートである。
まず、UE10からMEC60への接続要求が送信されると、振分装置100は、振分装置100からMEC60までの遅延時間DT3(第3の通信経路の遅延時間)を算出する(ステップS101)。
具体的には、振分装置100の遅延時間算出部101は、振分装置100に接続されるMEC60(第1のコンピューティングリソース)の通信遅延のΔiと、当該MEC60(第1のコンピューティングリソース)における処理遅延のΔαとに基づいて、振分装置100からMEC60(第1のコンピューティングリソース)までの遅延時間DT3(Δi+Δα)を算出する。
次に、振分装置100は、振分装置100からMEC90までの遅延時間DT4(第4の通信経路の遅延時間)を算出する(ステップS103)。
具体的には、振分装置100の遅延時間算出部101は、振分装置100に接続されるUPF50の通信遅延のΔe、UPF50に接続される中継装置40の通信遅延のΔd、中継装置40に接続される中継装置70の通信遅延のΔf、中継装置70に接続されるUPF80の通信遅延のΔg、UPF80に接続される振分装置110の通信遅延のΔh、振分装置110に接続されるMEC90(第2のコンピューティングリソース)の通信遅延のΔj、及びMEC90(第2のコンピューティングリソース)における処理遅延のΔβに基づいて、振分装置100からMEC90(第2のコンピューティングリソース)までの遅延時間DT4(Δe+Δd+Δf+Δg+Δh+Δj+Δβ)を算出する。
そして、振分装置100は、第3の通信経路の遅延時間DT3が、第4の通信経路の遅延時間DT4以下か否かを判定し(ステップS105)、遅延時間DT3が遅延時間DT4以下の場合(ステップS105のYes)、MEC60での処理は適切であると判定し、UE10をMEC60に接続して(ステップS107)、経路切替処理を終了する。
一方、第3の通信経路の遅延時間DT3が、第4の通信経路の遅延時間DT4より大きい場合(ステップS105のNo)、MEC60で処理するよりもMEC90で処理した方が、遅延時間が短いため、振分装置100は、UE10がMEC90に接続されるように経路を切り替えて(ステップS109)、処理を終了する。
このように、振分装置100の経路切替部102は、振分装置100からMEC60までの遅延時間DT3と、振分装置100からMEC90までの遅延時間DT4とを比較して、遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続されるように、振分装置100からMEC60,90までの経路を切り替える。
なお、振分装置100は、MEC60からMEC90へ接続を変更する場合、接続要求メッセージ内に、接続先がMEC90である旨を設定する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、振分装置100は、最も遅延量(例えば、遅延時間)の少ないMEC60,90に接続するようにMEC60,90の経路を動的に切り替えることにより、低遅延なサービスを提供することができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、第1の実施形態に係る中継装置40、又は第2の実施形態に係る振分装置100の代わりに、別途、集約装置を配置し、当該集約装置に算出部と経路決定部とを設ける。
この場合、集約装置は、UE10が接続される、接続先のMEC60,90の経路を決定することができるので、UE10又は基地局20は、最初に集約装置に問合せを行うことにより、接続先のMEC60,90と、そのMEC60,90に接続される経路を取得することができる。
図5は、第3の実施形態に係る集約装置120が配置されるネットワークシステム502の通信経路の例を説明する図である。図5では、第1の実施形態に係る中継装置40が配置されたネットワークシステム500において、更に集約装置120が配置されたネットワークシステム502の構成を示している。
なお、第1の実施形態で説明した内容と同一の構成については同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図5に示すように、集約装置120は、算出部121と、経路決定部122とを備えて構成されている。
算出部121は、中継装置40の総遅延時間算出部41、又は振分装置100の遅延時間算出部101の機能を有している。即ち、算出部121は、UE10からMEC60への接続要求に対し、UE10から各MEC60,90までの経路ごとに総遅延時間を算出する機能か、又は、自装置である集約装置120から各MEC60,90までの遅延時間を算出する機能を有している。
算出部121が、中継装置40の総遅延時間算出部41の機能を有する場合、経路決定部122は、算出された各MEC60,90までの経路ごとの総遅延時間のうち、最も総遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続されるように、経路を決定する機能を有する。
また、算出部121が、振分装置100の遅延時間算出部101の機能を有する場合、経路決定部122は、自装置である集約装置120から各MEC60,90までの遅延時間を比較して、遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続されるように、経路を決定する機能を有する。
<第3の実施形態の処理の流れ>
次に、第3の実施形態に係る集約装置120が実行する処理の流れについて説明する。
図5に示すように、集約装置120は、UE10又は基地局20から問合せ要求を受け付ける。集約装置120は、算出部121において、UE10から各MEC60,90までの経路ごとに総遅延時間を算出、又は、自装置である集約装置120から、各MEC60,90までの遅延時間の算出を行う。
経路決定部122は、最も総遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続される経路の決定、又は、遅延時間を比較した結果、遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続される経路の決定をすると、その経路を、UE10又は基地局20に回答(応答)する。
このように、集約装置120は、UE10又は集約装置120に低遅延なサービスを提供することができる接続先のMEC60,90の経路を回答(応答)することができるので、UE10又は基地局20は、ネットワークシステム502において、遅延量の少ないMEC60,90にUE10を接続する経路を取得することができる。
したがって、例えば、中継装置40が遅延量の少ないMEC60,90にUE10を接続する経路を取得することにより、UE10の接続先を切り替えることができる。
<ハードウェア構成>
第1の実施形態に係る中継装置30,40,70、第2の実施形態に係る振分装置100,110、及び、第3の実施形態に係る集約装置120は、例えば、図6に示すようなコンピュータ900によって実現される。
図6は、第1の実施形態に係る中継装置30,40,70の機能、第2の実施形態に係る振分装置100,110の機能、及び、第3の実施形態に係る集約装置120の機能を実現するコンピュータ900の一例を示すハードウェア構成図である。
コンピュータ900は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903、HDD(Hard Disk Drive)904、入出力I/F(Interface)905、通信I/F906、及びメディアI/F907を有する。
CPU901は、ROM902またはHDD904に記憶されたプログラムに基づき作動し、図1に示された、中継装置40の総遅延時間算出部41、経路切替部42として機能する。また、CPU901は、ROM902またはHDD904に記憶されたプログラムに基づき作動し、図3に示された、振分装置100の遅延時間算出部101、経路切替部102として機能する。また、CPU901は、ROM902またはHDD904に記憶されたプログラムに基づき作動し、図5に示された、集約装置120の算出部121、経路決定部122として機能する。
ROM902は、コンピュータ900の起動時にCPU901により実行されるブートプログラムや、コンピュータ900のハードウェアに係るプログラム等を記憶する。
CPU901は、入出力I/F905を介して、マウスやキーボード等の入力装置910、および、ディスプレイ等の出力装置911を制御する。CPU901は、入出力I/F905を介して、入力装置910からデータを取得するともに、生成したデータを出力装置911へ出力する。なお、プロセッサとしてCPU901とともに、GPU等を用いても良い。
HDD904は、CPU901により実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信I/F906は、通信網(例えば、NW(Network)920)を介して他の装置からデータを受信してCPU901へ出力し、また、CPU901が生成したデータを、通信網を介して他の装置へ送信する。
メディアI/F907は、記録媒体912に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM903を介してCPU901へ出力する。CPU901は、目的の処理に係るプログラムを、メディアI/F907を介して記録媒体912からRAM903上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体912は、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto Optical disk)等の光磁気記録媒体、磁気記録媒体、導体メモリテープ媒体又は半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ900が第1の実施形態に係る中継装置40として機能する場合、コンピュータ900のCPU901は、RAM903上にロードされたプログラムを実行することにより、中継装置40の機能(総遅延時間算出部41、経路切替部42)を実現する。
また、コンピュータ900が第2の実施形態に係る振分装置100として機能する場合、コンピュータ900のCPU901は、RAM903上にロードされたプログラムを実行することにより、振分装置100の機能(遅延時間算出部101、経路切替部102)を実現する。
また、コンピュータ900が第3の実施形態に係る集約装置120として機能する場合、コンピュータ900のCPU901は、RAM903上にロードされたプログラムを実行することにより、集約装置120の機能(算出部121、経路決定部122)を実現する。
HDD904には、RAM903内のデータが記憶される。CPU901は、目的の処理に係るプログラムを記録媒体912から読み取って実行する。この他、CPU901は、他の装置から通信網(NW920)を介して目的の処理に係るプログラムを読み込んでもよい。
<効果>
以下、第1の実施形態に係る中継装置40等の効果について説明する。
本発明に係る中継装置40は、UE10からMEC60への接続要求に対し、UE10から当該UE10と接続可能な各MEC60,90までの通信遅延時間を算出するともに、各MEC60,90における処理遅延時間を算出し、各MEC60,90における処理遅延時間と、UE10から各MEC60,90までの通信遅延時間とに基づいて、UE10から各MEC60,90までの経路ごとに総遅延時間を算出する総遅延時間算出部41と、算出された各MEC60,90までの経路ごとの総遅延時間のうち、最も総遅延時間の短いMECにUE10が接続されるように、UE10からMEC60,90に接続される経路を切り替える経路切替部42と、を備えることを特徴とする。
これにより、UE10からMEC60への接続要求が送信されると、中継装置40は、UE10からMEC60までの総遅延時間DT1(第1の通信経路の遅延時間)を算出するとともに、UE10からMEC90までの総遅延時間DT2(第2の通信経路の遅延時間)を算出する。また、中継装置40の経路切替部42は、算出された各MEC60,90の経路ごとの総遅延時間DT1,DT2のうち、最も総遅延時間の短いMEC60,90の経路にUE10が接続されるように、UE10からMEC60,90までの経路を切り替える。
第1の実施形態によれば、中継装置40は、最も遅延量の少ないMEC60,90にUE10を接続するようにMEC60,90の経路を動的に切り替えることにより、低遅延なサービスを提供することができる。
次に、第2の実施形態に係る振分装置100等の効果について説明する。
本発明に係る振分装置100は、UE10からMEC60への接続要求に対し、自装置である振分装置100からMEC60までの通信遅延と、当該MEC60における処理遅延とに基づいて、振分装置100からMEC60までの遅延時間を算出するとともに、振分装置100からMEC60とは異なるMEC90までの通信遅延と、当該MEC90における処理遅延を算出し、振分装置100からMEC90までの遅延時間を算出する遅延時間算出部101と、振分装置100からMEC60までの遅延時間と、振分装置100からMEC90までの遅延時間とを比較して、遅延時間の短いMECにUE10が接続されるように、振分装置100からMEC60,90までの経路を切り替える経路切替部102と、を備えることを特徴とする。
これにより、振分装置100は、振分装置100からMEC60までの遅延時間DT3(第3の通信経路の遅延時間)を算出するとともに、振分装置100からMEC90までの遅延時間DT4(第4の通信経路の遅延時間)を算出する。また、振分装置100の経路切替部102は、振分装置100からMEC60までの遅延時間DT3と、振分装置100からMEC90までの遅延時間DT4とを比較して、遅延時間の短いMEC60,90にUE10が接続されるように、振分装置100からMEC60,90までの経路を切り替える。
第2の実施形態によれば、振分装置100は、最も遅延量の少ないMEC60,90にUE10を接続するようにMEC60,90の経路を動的に切り替えることにより、低遅延なサービスを提供することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
500,501,502 ネットワークシステム
10 UE(通信端末)
30,40,70 中継装置
60,90 MEC(コンピューティングリソース)
41 総遅延時間算出部
42 経路切替部
100,110 振分装置
101 遅延時間算出部
102 経路切替部
120 集約装置
121 算出部
122 経路決定部

Claims (6)

  1. 無線によりモバイル通信を行う通信端末から、ユーザプレーン機能の近傍に配備されたMEC(Multi-Access Edge Computing)のコンピューティングリソースへの接続要求に対し、前記通信端末から当該通信端末と接続可能な他のコンピューティングリソースを含む各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間を算出するともに、
    各前記コンピューティングリソースにおける処理遅延時間を算出し、各当該コンピューティングリソースにおける処理遅延時間と、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間とに基づいて、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとに総遅延時間を算出する総遅延時間算出部と、
    算出された各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとの前記総遅延時間のうち、最も前記総遅延時間の短い前記コンピューティングリソースに前記通信端末が接続されるように、前記MECのコンピューティングリソースと前記経路、動的に切り替える経路切替部と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  2. 無線によりモバイル通信を行う通信端末から、ユーザプレーン機能の近傍に配備されたMECが有する第1のコンピューティングリソースへの接続要求に対し、自装置である振分装置から前記第1のコンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延と、当該第1のコンピューティングリソースにおける処理遅延とに基づいて、前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出するとともに、
    前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースとは異なる第2のコンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延と、当該第2のコンピューティングリソースにおける処理遅延とを算出し、前記自装置から前記第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、
    前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間と、前記自装置から前記第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間とを比較して、遅延時間の短いコンピューティングリソースに前記通信端末が接続されるように、前記自装置から前記第1又は第2のコンピューティングリソースまでの経路と当該コンピューティングリソースと、動的に切り替える経路切替部と、
    を備えることを特徴とする振分装置。
  3. 中継装置の経路切替方法であって、
    前記中継装置は、
    無線によりモバイル通信を行う通信端末から、ユーザプレーン機能の近傍に配備されたMECのコンピューティングリソースへの接続要求に対し、前記通信端末から当該通信端末と接続可能な他のコンピューティングリソースを含む各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間を算出するとともに、
    各前記コンピューティングリソースにおける処理遅延時間を算出し、各当該コンピューティングリソースにおける処理遅延時間と、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間とに基づいて、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとに総遅延時間を算出するステップと、
    算出された各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとの前記総遅延時間のうち、最も前記総遅延時間の短い前記コンピューティングリソースに前記通信端末が接続されるように、前記MECのコンピューティングリソースと前記経路、動的に切り替えるステップと、
    を実行することを特徴とする経路切替方法。
  4. 振分装置の経路切替方法であって、
    前記振分装置は、
    無線によりモバイル通信を行う通信端末から、ユーザプレーン機能の近傍に配備されたMECが有する第1のコンピューティングリソースへの接続要求に対し、自装置である振分装置から前記第1のコンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延と、当該第1のコンピューティングリソースにおける処理遅延とに基づいて、前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出するとともに、
    前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースとは異なる第2のコンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延と、当該第2のコンピューティングリソースにおける処理遅延時間とを算出し、前記自装置から前記第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出するステップと、
    前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間と、前記自装置から前記第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間とを比較して、遅延時間の短いコンピューティングリソースに前記通信端末が接続されるように、前記自装置から前記第1又は第2のコンピューティングリソースまでの経路と当該コンピューティングリソースと、動的に切り替えるステップと、
    を実行することを特徴とする振分装置の経路切替方法。
  5. コンピュータに、
    無線によりモバイル通信を行う通信端末から、ユーザプレーン機能の近傍に配備されたMECのコンピューティングリソースへの接続要求に対し、前記通信端末から当該通信端末と接続可能な他のコンピューティングリソースを含む各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間を算出するともに、
    各前記コンピューティングリソースにおける処理遅延時間を算出し、各当該コンピューティングリソースにおける処理遅延時間と、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延時間とに基づいて、前記通信端末から各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとに総遅延時間を算出させる手順、
    算出された各前記コンピューティングリソースまでの経路ごとの前記総遅延時間のうち、最も前記総遅延時間の短い前記コンピューティングリソースに前記通信端末が接続されるように、前記MECのコンピューティングリソースと前記経路、動的に切り替えさせる手順、
    を実行させるためのプログラム。
  6. コンピュータに、
    無線によりモバイル通信を行う通信端末から、ユーザプレーン機能の近傍に配備されたMECが有する第1のコンピューティングリソースへの接続要求に対し、自装置である振分装置から前記第1のコンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延と、当該第1のコンピューティングリソースにおける処理遅延とに基づいて、前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出するとともに、
    前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースとは異なる第2のコンピューティングリソースまでのユーザプレーン通信による通信遅延と、当該第2のコンピューティングリソースにおける処理遅延とを算出し、前記自装置から前記第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間を算出させる手順、
    前記自装置から前記第1のコンピューティングリソースまでの遅延時間と、前記自装置から前記第2のコンピューティングリソースまでの遅延時間とを比較して、遅延時間の短いコンピューティングリソースに前記通信端末が接続されるように、前記自装置から前記第1又は第2のコンピューティングリソースまでの経路と当該コンピューティングリソースと、動的に切り替えさせる手順、
    を実行させるためのプログラム。
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