JP7432805B2 - テレビ番組用広告の提供方法 - Google Patents
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Description
、より多くの人にリーチができる点において優位性を有していた。
を提供することができない点、特に、CM提供が長期的になるほど、視聴者に対する余剰
なリーチ及びフリクエンシーが発生する傾向にある点、また、広告が及ぼす 効果が容易
に把握できない点などが挙げられている。
、テレビCMの動画広告と、関連するネット広告を同時に表示する技術が開示されている
(例えば、特許文献1)。
行動を高めることができるかもしれないが、潜在的なターゲットの商品認知度を向上させ
る、というマス広告が有する強みについては触れられていない。
トに対して的確にリーチすることは実現できるとしても、同時に、広告を通じて、潜在的
なターゲットを掘り起こすことを実現することは難しい。
認知度向上効果を期待しながら、ターゲットに対して効率よく広告を提供できるような仕
組みを実現することを目的とする。
するテレビ番組用広告の提供方法であって、 複数のテレビ番組の視聴ログを基にターゲ
ティング広告の提供対象とするテレビ番組を決定し、当該テレビ番組に提供するターゲテ
ィング広告を決定し、当該決定されたターゲティング広告を特定の受信装置に対して送信
する。
知度向上効果を期待しながら、ターゲットに対して効率よく広告を提供できるような仕組
みを実現することができる。
広告の提供方法は、以下のような構成を備える。
[項目1]
ターゲティング広告を、テレビ番組を受信する受信装置に提供するテレビ番組用広告の提
供方法であって、
複数のテレビ番組の視聴ログを基にターゲティング広告の提供対象とするテレビ番組を
決定し、
当該テレビ番組に提供するターゲティング広告を決定する、
テレビ番組用広告の提供方法。
[項目2]
前記ターゲティング広告の提供対象とするテレビ番組は、当該テレビ番組を視聴する視
聴者の属性に基づいて決定される、項目1に記載のテレビ番組用広告の提供方法。
[項目3]
前記受信装置は、特定の属性に属する視聴者と関連付けられる受信装置である、項目1
に記載のテレビ番組用広告の提供方法。
[項目4]
前記ターゲティング広告は、テレビ番組の一又は複数の広告枠に対して送信される、項
目1に記載のテレビ番組用広告の提供方法。
[項目5]
前記ターゲティング広告は、テレビ番組とともに、または、テレビ番組とは別に、受信装
置に送信される、項目1に記載のテレビ番組用広告の提供方法。
[項目6]
さらに、前記決定されたターゲティング広告を特定の受信装置に対して送信し、
前記ターゲティング広告は、受信装置において、テレビ番組にオーバーレイされて表示さ
れる、項目1に記載のテレビ番組用広告の提供方法。
[項目7]
さらに、前記決定されたターゲティング広告を特定の受信装置に対して送信し、
前記ターゲティング広告は、受信装置において、テレビ番組に予め挿入された広告に差
し替えられて表示される、項目1に記載のテレビ番組用広告の提供方法。
[項目8]
さらに、前記決定されたターゲティング広告を所定のテレビ番組に挿入し、当該所定の
テレビ番組とともに特定の受信装置に対して送信する、
項目1に記載のテレビ番組用広告の提供方法。
以下、本発明の第1の実施の形態によるテレビ番組用広告の提供方法について、図面を参
照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態によるテレビ番組用広告提供シ
ステムの構成図である。
を出稿する広告会社2と、広告会社2からの広告出稿を受け付けるDSP(Demand
Side Platform)2と、放送局7から(後述するアドレッサブル広告に適
した)テレビ番組の広告枠を受け付け、DSP2から広告枠に対する入札要求を行うこと
で、広告の調達を行うSSP6(Supply Side Platform)とを有す
る。また、放送局7から地上デジタル放送等の放送信号を介して、または、サイマル放送
等によるインターネットを介して、テレビ番組を受信する受信装置8を有する。また、受
信装置8は、放送局7からテレビ番組とともに、不特定の視聴者層に対して提供されるマ
ス広告(TVコマーシャル)を受信する。
れるテレビ番組視聴ログや、受信装置8とペアリングされた携帯端末やパーソナルコンピ
ュータ(PC)等の端末を介して得られる視聴者の購買データや位置情報等を分析し、最
適化されたターゲティング広告のプラニングを実行する広告会社DMP(Data Ma
nagement Platform)4と、また、広告会社DMP4と連携しつつ、受
信装置8から視聴者から得られるテレビ番組視聴ログを分析し、アドレッサブル広告(テ
レビ番組等の放送信号を受信し、インターネットに結線した受信装置における、特定の視
聴者属性に対するターゲティング広告)に適した番組を抽出するアドレッサブルDMP5
を有する。なお、アドレッサブルDMP5は、上記携帯端末やPC等の端末を介して得ら
れる視聴者の購買データや位置情報等のデータを、広告会社DMP4を介さずに取得する
場合もある。SSP6は、DSP2から調達したターゲティング広告を、放送信号または
インターネットを介して、受信装置8に送信する。また、ターゲティング広告を、受信装
置とペアリングされ、特定の個人と紐づけられる携帯端末やPC等の端末にも送信し得る
。ここで、本システムを構成する各装置は、共通またはローカルのインターネット等のネ
ットワークを経由して、接続される。説明の便宜上、各装置を1台ずつ記載しているが、
複数であってもよく、これに限定されない。また、本例において、DMP、DSP、SS
P等の名称は別名称で呼称することもでき、また、システム構成についても、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で装置を適宜変更することもできる。
装置(後述の視聴ログ収集装置93)に接続可能とすることができ、さらに、視聴ログを
収集するための装置が、個人毎の番組の視聴ログを収集する機能(後述の個人特定器95
)を有することができる。また、受信装置8は、その受信装置を利用する個人の携帯端末
(例えば、スマートフォン、タブレット端末)とネットワーク経由でペアリングする機能
を有することもできる。
ソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはスマートフォン、
タブレット、携帯端末、その他情報端末等であってもよい。
る。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
ステムの一部を構成する。DMP5は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュ
ータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングに
よって論理的に実現されてもよい。
入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。
、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。
例えば制御部10はCPU(Central Processing Unit)であり
、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理
を実施する。
y)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard
Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ
11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、DMP5の起動時に実
行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種
設定情報等を格納する。
処理に用いられるデータを格納したデータベース(図示せず)がストレージ12に構築され
ていてもよい。
etooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の
近距離通信インターフェースを備えていてもよい。
機器である。
種制御信号を伝達する。
を示した機能ブロック図であり、図4は、本発明の第1の実施の形態によるアドレッサブ
ルDMP5のストレージ12の詳細を示した機能ブロック図である。前述の通り、制御部
10において、本実施の形態に係る分析に係るアプリケーション・プログラムの実行がさ
れ、この実行されるプログラムのモジュールは、図示のとおり、いくつかの機能ブロック
に分けられる。また、サーバの本制御部で実行される機能ブロックの全部又は一部は、そ
の性質に応じてSSP6、または他のネットワーク上の装置の(図示しない)制御部によ
って実行することも可能である。
オンラインメータ96)から、送受信部13を介して、視聴ログを受信する。受信された
視聴ログは、アドレッサブルDMP5に内蔵されるストレージ12の視聴ログ格納部51
に格納される。また、視聴ログ分析部41は、受信した視聴ログを基に視聴者の視聴行動
を分析する。分析するに際し、個人特定器(例えば、ピープルメータ)から得られた個人
の視聴ログを参照することもできる。
視聴ログから特定の属性に紐づいた個人の視聴ログを分離する方法を用いることもできる
。この場合、学習データを、事前に学習データ格納部52に格納しておくこともできる。
の個人特定器を有する視聴ログ収集装置から取得された、受信装置(サンプル装置S)か
ら取得される視聴ログとその装置を共有する構成員の情報とからなる第1視聴記録データ
に基づき、視聴チャンネル、視聴日時、属性(例えば、性別、年代による区分)に基づい
て、視聴チャンネル、視聴日時から属性の存在確率を算出するための数理モデルを学習す
る。この学習データに基づいて、視聴ログ分析部41は、対象装置の視聴ログに含まれる
視聴チャンネルや視聴日時といった情報から、特定の個人(または属性)による視聴を推
定することができる。
19才)、F1(女性:20~35才)、F2(女性:35~49才)、F3(女性:5
0才以上)、M1(男性:20~35才)、M2(男性:35~49才)、M3(男性:
50才以上)とし、それぞれに目的変数f1(x)~f8(x)に対応させる。ここでx
は説明変数(ベクトル)であり、例えば、f1(x)は、装置を共有する構成員の中にC
1の属性の構成員が存在する確率を示す目的変数である。なお、属性はあくまで一例であ
り、上記の例に限定されるものでない。そして、視聴ログ分析部41は、サンプル装置S
から得た視聴ログに基づいて、上記の目的変数f1(x)~f8(x)と説明変数xとの
関係を学習する。
装置(対象装置T)から得た視聴ログに基づいて、説明変数に値を入力して、目的変数f
1(x)~f8(x)の各々の値(存在確率)を算出する。そして、視聴ログ分析部41
は、算出された目的変数f1(x)~f8(x)の各々の値(存在確率)に基づいて対象
装置Tの構成員の属性を判定する。具体的には、視聴ログ分析部41は、目的変数f1(
x)~f8(x)の値のうち、第1閾値以上である目的変数を抽出し、抽出した目的変数
に対応する属性の構成員が対象装置を共有すると判定する。例えば、本実施の形態におい
ては、存在を判定された装置ID「001」の構成員が、属性C1、F2、M2に属する
個人(各々個人ID「1」、「2」、「3」)であるとする。
いて判定された構成員(属性C1、F2、M2に属する個人)の各々の視聴の有無を判定
する。すなわち、視聴ログ分析部41は、異なる時間帯(または、曜日、チャンネル)の
視聴ログの各々について、上記判定されたC1、F2、M2の属性のユーザのそれぞれが
視聴したかを判定する。
サンプル装置Sから取得した個人視聴記録データに基づいて、視聴チャンネル視聴日時、
属性(性別、年代による区分)に基づいて、対象の視聴ログが各属性のユーザにより視聴
された確率(視聴確率)を算出するための数理モデルを学習する。
性の各々に目的変数g1(x)~g8(x)に対応させる。ここでyは説明変数(ベクト
ル)であり、例えば、g1(y)は、対象ログがC1の属性の構成員により視聴されたか
を示す目的変数である。そして、視聴ログ分析部41は、サンプル装置Sから得た視聴ロ
グに基づいて、上記の目的変数g1(y)~g8(y)と説明変数yとの関係を学習する
。
を入力して、目的変数g1(y)~g8(y)のうち、対象装置Tを共有する構成員に対
応する目的変数の値(視聴確率)を算出する。また、視聴ログ分析部41は、算出した視
聴確率のうち、視聴ログについて設定した閾値以上である視聴確率に対応する属性のユー
ザが当該視聴ログを視聴していたと判定することができる。これにより、装置視聴ログに
基づいて、属性C1、F2、M2に属する個人(各々個人ID「1」、「2」、「3」)
の個人視聴ログを得ることができる。
ィング広告を挿入する対象となる番組を抽出する。抽出方法は後述する。また、ターゲテ
ィング広告対象番組抽出部42は、抽出した番組に関する情報を、ターゲティング広告対
象番組情報格納部53に格納し、管理する。ここで、「ターゲティング広告」とは、特定
の視聴者属性に属する個人にターゲティングされる広告のことをいう。「ターゲティング
広告対象番組」とは、ターゲティング広告が含まれる番組のことをいう。
他の装置、例えば、SSP6に通知する。
れたこと、または、視聴されたことを示すログを基に、視聴実績を示す視聴効果情報を生
成する。受信されたログは、視聴効果情報として視聴効果情報格納部54に格納される。
された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
構成する。SSP6は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎
用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に
実現されてもよい。
入出力部24等を備え、これらはバス25を通じて相互に電気的に接続される。個々の構
成要素の機能構成は、図2のアドレッサブルDMP5と同じ構成であるので説明を省略す
る。
を示した機能ブロック図であり、図7は、本発明の第1の実施の形態によるアドレッサブ
ルDMP5のストレージ12の詳細を示した機能ブロック図である。前述の通り、制御部
10において、本実施の形態に係る分析に係るアプリケーション・プログラムの実行がさ
れ、この実行されるプログラムのモジュールは、図示のとおり、いくつかの機能ブロック
に分けられる。また、サーバの本制御部で実行される機能ブロックの全部又は一部は、そ
の性質に応じてDSP3、放送局7、または他のネットワーク上の装置の(図示しない)
制御部によって実行することも可能である。
は放送局7から、ターゲティング広告に関するデータを受信し、ターゲティング広告格納
部54に格納する。
装置8にターゲティング広告を送信する。
図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
において、受信装置8は、制御部80、メモリ81、ストレージ82、ブラウザ83、チ
ューナ部84、復調部85、分離部86、復号部87、表示制御部88、表示部89、入
出力部90、送受信部91を有するよう構成され、各々の構成要素は、バス92によって
接続され、互いにデータの送受信が可能な状態となっている。
て受信し、復調部85によって受信した放送信号を復調する。ここで、受信されるデジタ
ル放送信号の一例として、MPEG-TS方式等で多重化されて伝送された信号が挙げら
れる。
のデータに分離し、復号部87は、分離された映像データ及び音声データを復号し、表示
制御部88により、映像の場合には、ディスプレイ等の表示部29に番組映像、広告の映
像等を表示し、音声の場合には、(図示しない)スピーカ等を経て音声出力する。また、
受信装置8は、ブラウザ83をプリインストールしており、ブラウザ83を通じて、イン
ターネット経由で受信されたコンテンツを表示部89に表示することができる。後述する
ように、受信装置8は、インターネット経由でターゲティング広告をコンテンツデータと
して受信し、ブラウザ83を通じて表示部89に表示することができる。
御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である
。例えば制御部80はCPU(Central Processing Unit)であ
り、ストレージ82に格納されメモリ21に展開されたプログラム等を実行して各情報処
理を実施する。
)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard D
isc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ8
1は、プロセッサ80のワークエリア等として使用され、また、DMP5の起動時に実行
されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設
定情報等を格納する。
た、受信装置8で受信されたテレビ番組を録画先として格納することができる。ストレー
ジ82として、ハードディスク装置を用いることができる。また、ストレージ22として
、入出力部90(例えば、USBインターフェース)を介してハードディスク装置を受信
装置8に対して外付けすることもできる。
部91は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low
Energy)の近距離通信インターフェースを備えていてもよい。
ードディスク装置や録画装置等外部装置と接続するためのインターフェースとなる。さら
に、受信装置8によっては、視聴ログ収集装置93が入出力装置90を介して接続される
。より具体的には、視聴ログ収集装置93は、チャンネルセンサ94、個人特定器95、
オンラインメータ96を有する。
音声出力端子に接続されることで、受信装置8から出力される音声を抽出し、その音声の
特徴から視聴者が現在同調しているチャンネルを認識する。また、個人特定器95(例え
ば、ピープルメータ)は、チャンネルセンサと同様、受信装置8の電源状態に連動し、装
置を共有する構成員を特定するためのボタンを有しており、装置を共有する各構成員は、
番組を視聴する際に自分に割り当てられたボタンを押す。これにより、個人特定器は、番
組を視聴している構成員を特定することができる。例えば、構成員として、C1(子供:
4~12才)、C2(子供:13~19才)、F1(女性:20~35才)、F2(女性
:35~49才)、F3(女性:50才以上)、M1(男性:20~35才)、M2(男
性:35~49才)、M3(男性:50才以上)といった属性に属する視聴者層を特定す
ることができる。なお、個人特定器は、装置単位視聴のみを特定する場合においては、視
聴ログ収集装置に含まれなくてもよい。また、オンラインメータ96は、特定されたチャ
ンネル(番組)と個人(または個人を特定しない場合は装置)に関する情報を視聴ログと
して収集し、インターネット等を介して、アドレッサブルDMP5に送信する。また、オ
ンラインメータ96は、1分間隔で資料ログを収集し、随時アドレッサブルDMP5に送
信することもできるが、視聴ログを1分刻みで蓄積しておき、バッチ処理でアドレッサブ
ルDMP5に送信することもできる。なお、受信装置8は、前述のとおり、視聴ログ収集
装置を設置しないこともできる。また、視聴ログ収集装置として、別の手段を用いること
もでき、また、受信装置8に同様の機能を内蔵させることもできる。
聴ログテーブル100は、装置ID、個人特定器95により個人を特定する方法によって
特定された個人IDと、その個人の属性、その個人が視聴したチャンネル(番組)の日時
、そしてチャンネルに関する情報を格納する。ここで、チャンネルが「0」であるとは、
その個人が視聴を行わなかったことを示す。なお、各世帯に1台のみ受信装置が備えられ
ている場合等、世帯と装置が一意に紐づけされる場合は、装置IDの代わりに世帯IDを
用いることも可能である。
組別視聴率集計テーブル200は、番組別に、視聴率情報を属性別に格納している。例え
ば、テーブル200の例において、番組Aの視聴率(%)は、C1が1.1%、C2が1
.2%、M1が2.4%等となる。
例である。図10に示すターゲティング広告対象番組格納テーブル300は、ターゲティ
ング広告対象として抽出された番組と、その番組についてターゲティングされる属性の情
報を格納する。例えば、テーブル300の例において、番組Cについて、ターゲティング
される属性がM3とF2であることを示している。また、本テーブルに、ターゲティング
広告が提供される広告枠(例えば、「7月13日の朝8時30分00秒から15秒」)に
関する情報を格納することもできる。
。図11に示すターゲティング広告管理テーブル400は、ターゲティング広告の対象と
なる番組について入稿されたターゲティング広告とその広告がターゲティングする属性に
関する情報を格納する。例えば、テーブル400の例において、番組Cに対して、広告A
A、ABが入稿され、広告AAは、属性M3の視聴者層にターゲティングされ、広告AB
は、属性F2の視聴者層にターゲティングされていることを示している。
ある。図12に示すターゲティング広告送信管理テーブル500は、番組Cと、番組C内
で提供される広告、ターゲティングされる属性、及び個人を特定するIDを格納する。例
えば、テーブル500の例において、番組Cに対して、広告ABが、属性F2の、装置I
Dが「001」、個人ID「2」で特定される個人に、所定の広告枠に送信されることを
示している。ここで、送信設定として、前述のように、時間指定による設定、配信期間に
よる設定、インプレッション数の上限やノルマを設定し、対象番組内で所定のインプレッ
ション数を満たすまで送信し続ける設定、希望する属性が実際に視聴するまで送信し続け
る設定等の情報を格納することもできる。ここで、ターゲティング広告を送信する個人と
して、個人特定器で特定される個人だけでなく、前述の、装置別の視聴ログから特定の属
性に紐づいた個人の視聴ログを分離する方法を用いて推測される個人の視聴ログ(例えば
、視聴チャンネルや視聴時刻、時間帯)に基づき、広告を提供する番組を視聴するであろ
う個人に対して広告の送信するよう設定することもできる。
のテレビ番組のコンテンツデータに挿入し、放送局7の記憶装置に格納しておくこともで
きる。その際、放送局7の記憶装置には、不特定多数の視聴者に提供されるマス広告を挿
入したテレビ番組のコンテンツデータと、ターゲティング広告を一または複数パターン挿
入したテレビ番組のコンテンツデータとが格納される。
ある。図13に示す広告視聴効果管理テーブル600は、番組別に、ターゲティング広告
に関する情報と、ターゲティング広告が配信された(装置IDと個人IDで特定される)
個人によって視聴されたか否かを示す情報を格納する。例えば、テーブル600の例にお
いて、番組Cについて、所定の広告枠に配信された広告ABを、ターゲティングした(装
置ID「001」、個人ID「2」で特定される)個人が視聴したこと(TRUE)を示
している。
ーチャート図である。本提供方法に係る処理は、例えば、アドレッサブルDMP5のメモ
リ11に格納されたプログラムを制御部10、または、SSP6のメモリ21に格納され
たプログラムを制御部20において実行することで実現される。または、アドレッサブル
DMP5またはSSP6と他のサーバまたは装置とが協働して、本処理を分散処理するこ
ともできるし、他のサーバまたは装置が単独で本処理を実行することもできる。
ログ収集装置93から受信した視聴ログを分析する(S101)。例えば、視聴ログ分析
部41は、個人特定器(例えば、ピープルメータ)から得られた個人の視聴ログを参照し
、番組別に各属性の視聴率を集計する。例えば、視聴ログ分析部41は、図8の視聴ログ
テーブル100に示す各個人IDと関連付けられる個人の番組視聴ログを基に、図9の番
組別視聴率集計テーブル200に示すような、番組毎の属性別視聴率情報を生成する。
装置別の視聴ログから特定の属性に紐づいた個人の視聴ログを分離する方法を用いて推測
された個人の視聴ログを基に、図9の番組別視聴率集計テーブル200に示すような、番
組毎の属性別視聴率情報を生成することもできる。本例によれば、個人特定器から得られ
た視聴ログより広い範囲の装置から得られた視聴ログを利用できるため、より確度の高い
視聴率情報を得ることができる。
ィング広告を配信する対象となる番組を抽出する(S102)。例えば、ターゲティング
広告対象番組抽出部42は、図9に示す番組別視聴率集計テーブル200を参照し、番組
A、Bが、各属性別の視聴率にばらつきが少ないのに対し、番組C、Dが、特定の属性の
視聴者層の視聴率が他の属性の視聴率に比べて突出していることを特定する。特に、番組
Cについて、M3の視聴率が5.7、F2の視聴率が4.7であり、番組Dについて、C
2の視聴率が5.7、F2の視聴率が4.7であるように、他の属性の視聴率に比べて顕
著に高いことがわかる。この傾向は、ある番組においては、特定の属性の視聴者層にター
ゲティングした広告を効率的に提供する機会があることを示しており、このような番組を
、番組抽出部42は、ターゲティング広告を提供することに適した番組として抽出する。
すなわち、図9の例においては、番組抽出部42は、番組C、Dをターゲティング広告対
象番組として抽出する。ここで、特定の属性の視聴者層の視聴率が他の属性に比べて顕著
に高いことを示す基準として、絶対的な閾値を用いたり、番組の全体の視聴率と相対的な
閾値を用いたりすることができる。
対象番組に関連する情報を共有する(S103)。例えば、番組情報共有部43は、抽出
されたターゲティング広告対象番組に関連する情報を、ネットワーク上の他の装置、例え
ば、SSP6や放送局7に通知または共有する。共有する情報としては、例えば、図10
に示すターゲティング広告対象番組格納テーブル300に示すように、「番組Cは、属性
M3とF2という視聴者層がいて、ターゲティング広告に適した広告枠がある」、といっ
た情報が挙げられる。これにより、SSP6や放送局7等の装置は、ターゲティング広告
に適した番組を把握することができ、その番組を、ターゲティング広告を配信する対象番
組とすることを決定すると、DSP3や広告会社2と連携して広告主1に対して広告の入
稿をオファーすることができる。例えば、広告会社2は、広告主1に対して、「番組Cは
、属性M3やF2といった視聴者層が〇〇人いそうなので、ターゲティング広告枠を××
円で買わないか」といったオファーを提示することができる。
格納する(S104)。例えば、広告会社が、ターゲティング広告のための広告データを
入稿すると、広告データは、DSP3を介してSSP6に送信され、SSP6のストレー
ジに格納される。ここで、広告会社のほか、放送局や広告主が、直接広告データを入稿す
ることもできる。例えば、格納されたターゲティング広告のための広告データは、インタ
ーネットを経由して、ターゲティング広告を放送する一または複数の放送局により、内容
確認することもできる。広告データは、例えば、MP4/MPEG4形式のフォーマット
で格納することができる。また、放送の解像度、超高解像度、標準解像度、低解像度とい
った異なる解像度による形式による格納、また、低速回線、高速回線といった通信状況に
応じた異なる圧縮形式やファイルサイズによる格納も可能とすることが好ましい。以上の
一連の処理により、ターゲティング広告を受信装置に対して配信する準備が完了する。
の例を示すフローチャート図である。本提供方法に係る処理は、例えば、SSP6のメモ
リ21に格納されたプログラムを制御部20において実行することにより、または、アド
レッサブルDMP5のメモリ11に格納されたプログラムを制御部10において実行する
ことで実現される。または、SSP6またはアドレッサブルDMP5と他のサーバまたは
装置とが協働して、本処理を分散処理することもできるし、他のサーバまたは装置が単独
で本処理を実行することもできる。例えば、SSP6で実行される処理を、アドサーバ等
の広告配信サーバにより実行することもできる。
されたターゲティング広告データを受信装置8に配信する(S201)。例えば、広告送
信部62は、図12に示すターゲティング広告送信管理テーブル500を参照し、番組放
送中または事前に、広告データをターゲティングする個人が視聴する受信装置8に送信す
る。ターゲティング広告を送信する広告枠が決まっている場合は、例えば、番組Cにおい
て、広告ABに関する広告データを、装置ID「001」、個人ID「2」で特定される
個人が視聴する受信装置8に対して、広告枠の時刻「7月13日8時30分00秒」また
は事前の時刻に、送信する。広告データが受信装置8に対して事前送信される場合は、受
信装置8のメモリに広告データが一時的に蓄積され、所定の広告枠の時刻において、ター
ゲティング広告を表示する。他の例において、ターゲティング広告を表示すべき受信装置
8が、所定のタイミングで広告の受信要求をSSP6に送信することも可能である。さら
に他の例においては、放送局7が、テレビ番組とともにターゲティング広告を、放送信号
を介して受信装置8に送信することもできる。また、放送局7が、サイマル放送や見逃し
視聴のために、テレビ番組をインターネット配信する場合においては、テレビ番組ととも
にターゲティング広告を、インターネット経由で受信装置8に送信することもできる。ま
た、前述の通り、ターゲティング広告を、受信装置とペアリングされ、特定の個人と紐づ
けられる携帯端末やPC等の端末にも送信し得る。
ザ83を介して表示される。例えば、テレビ番組はリニア放送である場合は、テレビ番組
自体は放送信号を介して受信装置8の表示部89に表示されるのに対して、ターゲティン
グ広告は、インターネットを経由して、ブラウザ83を介して表示部29に表示される。
表示形態としては、放送信号を介して表示されるテレビ番組の映像にオーバーレイするよ
うにターゲティング広告の映像を表示することができる。これにより、ターゲティング広
告の選定や送信先の選定を放送直前のタイミングまで柔軟に変更することができる。他の
例において、放送信号を介してテレビ番組とともにターゲティング広告を送信する場合は
、ターゲティング広告が含まれる放送信号は、受信装置8において、所定の処理を経たの
ちに復号部87によって復号化され、その結果、ターゲティング広告が、表示部89に表
示される。この場合、視聴者は差し替えられたターゲティング広告を違和感なく視聴する
ことができる。さらに他の例においては、所定の広告の表示タイミングにおいて、受信装
置8側でチューナ84及びブラウザ83を制御し、テレビ番組の表示からターゲティング
広告の表示に切り替えることで、ターゲティング広告をテレビ番組に差し替えて表示する
こともできる。この場合、ターゲティング広告の選定等を放送直前のタイミングまで柔軟
に変更できるとともに、オーバーレイ形式による表示方法よりも、視聴者が違和感なくタ
ーゲティング広告を視聴することができる。その他、ブラウザ83を介して、テレビ番組
をPIP(ピクチャ・イン・ピクチャ)表示し、ターゲティング広告をテレビ番組ととも
に表示することもできる。この場合においては、マス広告とターゲティング広告の双方を
視聴者に対して提供することができる。
スの認知度を高める効果を維持するために不特定多数の視聴者に対するマス広告を提供し
つつ、特定の属性の個人と紐づけられる受信装置に対しては、その属性の個人を狙ったタ
ーゲティング広告を提供することができる、といった、テレビ広告とインターネット広告
双方のメリットを享受できる。
広告枠は、複数ある広告枠の一つの枠とすることができるし、指定されたインプレッショ
ン数に応じて回数を増やすこともできる。
たターゲティング広告を視聴したか否かの視聴ログを受信する(S202)。例えば、視
聴者は、番組を視聴する際に、受信装置8に設置された視聴ログ収集装置93の個人特定
器(例えば、ピープルメータ)、において、視聴者個人が自分に割り当てられたボタンを
押すことで、これにより、個人特定器は、番組を視聴している構成員を特定することがで
きるので、アドレッサブルDMP5は、ターゲティング広告が配信された時刻にその広告
を視聴したか否かに関する情報を視聴ログとして取得することができる。または、前述の
ように、装置別の視聴ログから特定の属性に紐づいた個人の視聴ログを分離する方法を用
いて推測された個人の視聴ログを受信することもできる。なお、前述のように、受信装置
8に、視聴ログ収集装置93(個人特定器の機能を含む)の機能を内蔵させることもでき
る。
る(S203)。例えば、視聴効果情報生成部44は、図13に示す広告視聴効果管理テ
ーブル600のように、番組別に、ターゲティング広告に関する情報と、ターゲティング
広告が配信された個人を特定するID(本例においては「装置ID」及び「個人ID」)
と、個人(構成員)によって視聴されたか否かを示す情報を生成し、視聴効果情報格納部
54に格納する。例えば、テーブル600の例において、番組Cについて、広告ABを(
装置ID「001」、個人ID「2」で特定される)ターゲティングされた個人が視聴し
たこと(TRUE)を示している。一方で、同テーブルは、番組Cにおいて、広告ABを
(装置ID「002」、個人ID「2」で特定される)個人は、その広告を視聴しなかっ
たこと(FALSE)を示している。ここで、視聴実績を示す視聴効果情報として、広告
毎にターゲティングされた個人が接触した回数を累計した情報を生成することもできる。
に共有する(S204)。例えば、視聴効果情報生成部44は、図13に示すような広告
視聴の実績を示す情報を、配信実績としてSSP6、放送局7等に送信する。このように
、提供された広告が、ターゲティングされた視聴者層により実際に視聴されたかを知るこ
とができる。
ティング広告を送信し、受信装置8から視聴ログを取得する態様を例示して説明したが、
これに限定されず、例えば、広告会社DMP4または放送局7が、直接受信装置から視聴
ログを取得し、また、視聴ログを基にターゲティング広告の配信先となる受信装置を決定
し、その受信装置に対してターゲティング広告を送信する、という態様にも適用可能であ
る。例えば、放送局が、データ放送を表示するBMLにタグを埋め込み、受信装置から番
組の視聴ログを収集し、視聴ログを基に、ターゲティング広告の配信先を決定し、送信す
る、といった例にも適用し得る。
して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良
することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
2 広告会社装置
3 DSP
4 広告会社DMP
5 アドレッサブルDMP
6 SSP
7 放送局
8 受信装置
Claims (8)
- ターゲティング広告を、コンテンツを受信する受信装置に提供するコンテンツ用広告の提供方法であって、
複数のコンテンツの視聴ログを基にターゲティング広告の提供対象とするコンテンツを決定し、
当該コンテンツに提供するターゲティング広告を決定し、
当該ターゲティング広告を特定の受信装置に対して送信し、
前記コンテンツを視聴する視聴者に関連する、前記特定の受信装置以外の受信装置に対して、前記ターゲティング広告と同じ広告枠において、前記ターゲティング広告とは異なるマス広告を送信し、
前記特定の受信装置から、前記送信したターゲティング広告を当該特定の受信装置に関連付けられた一人または複数の視聴者が視聴したか否かの視聴実績を受信し、前記視聴実績に基づいて前記ターゲティング広告の視聴実績を示す視聴効果情報を生成する、コンテンツ用広告の提供方法。 - 前記ターゲティング広告の提供対象とするコンテンツは、当該コンテンツを視聴する視聴者の属性に基づいて決定される、請求項1に記載のコンテンツ用広告の提供方法。
- 前記受信装置は、特定の属性に属する視聴者と関連付けられる受信装置である、請求項1に記載のコンテンツ用広告の提供方法。
- 前記ターゲティング広告は、コンテンツの一又は複数の広告枠に対して送信される、請求項1に記載のコンテンツ用広告の提供方法。
- 前記ターゲティング広告は、コンテンツとともに、または、コンテンツとは別に、受信装置に送信される、請求項1に記載のコンテンツ用広告の提供方法。
- さらに、前記決定されたターゲティング広告を特定の受信装置に対して送信し、
前記ターゲティング広告は、受信装置において、コンテンツにオーバーレイされて表示される、請求項1に記載のコンテンツ用広告の提供方法。 - さらに、前記決定されたターゲティング広告を特定の受信装置に対して送信し、
前記ターゲティング広告は、受信装置において、コンテンツに予め挿入された広告に差し替えられて表示される、請求項1に記載のコンテンツ用広告の提供方法。 - さらに、前記決定されたターゲティング広告を所定のコンテンツに挿入し、当該所定のコンテンツとともに特定の受信装置に対して送信する、
請求項1に記載のコンテンツ用広告の提供方法。
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