JP7431057B2 - 車両用制御装置、情報処理装置及び車両用制御システム - Google Patents

車両用制御装置、情報処理装置及び車両用制御システム Download PDF

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Description

本発明は、車両用制御装置、情報処理装置及び車両用制御システムに関する。
従来、車両の運転操作を行うドライバの心拍や呼吸、体温等の生体情報を計測する技術が種々提案されている。ドライバの生体情報を計測するにあたり、ウェアラブル機器に代表されるようなドライバの人体に直接接触する接触式の検出器を用いて計測することが考えられる。しかしながら、常時ウェアラブルデバイスを用いる場合には、ウェアラブルデバイスの電力が消費されて利用時間に制限がある。また、接触式の検出器では、ドライバが装着作業の煩わしさや、装着中の煩わしさを感じるおそれがあるため、車両に設置された非接触式の検出器を用いることが望ましい。
例えば、特許文献1には、運転席のシートの背凭れ部に内蔵された非接触電波式の脈拍センサを用いてドライバの脈拍を検出する技術や車内カメラを用いてドライバの体温を検出する技術が開示されている。また、特許文献2には、電波式の無変調ドップラーセンサを用いてドライバの心拍を検出する技術が開示されている。また、特許文献3には、車内カメラを用いて脈波に対応した顔色の変化を抽出する技術が開示されている。
特開2018-019882号公報 特開2010-120493号公報 特開2018-127112号公報
しかしながら、非接触式の検出器は、振動等の車両の走行状態や車室内の光環境等の要因に起因して検出精度が低下するおそれがある。生体情報の検出精度が低下した場合、当該生体情報を用いて行われる制御の精度が低下する。健康に不安がある乗員が自身の生体情報を精度よく検出できるルートを走行したいと考えることもあり得るが、走行しながら検出精度を推定しようとすると制御装置の負荷が大きくなると考えられる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、目的地までの走行ルートの候補における生体情報の検出精度に関する情報に基づいて走行ルートを設定可能な車両用制御装置、情報処理装置及び車両用制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、車両の乗員の生体情報を検出する検出部と、事前に記憶された所定の区間ごとの生体情報の検出精度の情報に基づいて生成され、車両の目的地までの走行ルートの候補のそれぞれにおける生体情報の検出精度に関する情報を取得する取得部と、取得された生体情報の検出精度に関する情報に基づいて走行ルートを設定するルート設定部と、を備える車両用制御装置が提供される。
また、ルート設定部は、走行ルートの候補のうち、生体情報の検出精度が最も高い走行ルートを推奨ルートとして提示してもよい。
また、取得部は、走行ルートに含まれる区間を過去に走行した車両における生体情報の検出精度を蓄積したデータベースから生体情報の検出精度に関する情報を取得してもよい。
また、データベースに蓄積された生体情報の検出精度の情報は、車両の走行環境の情報に紐づけられた情報であってもよい。
また、取得部は、現在あるいは通過予定時刻における車両の走行環境の情報に合致する走行環境の情報に紐づけられた生体情報の検出精度に関連する情報を取得してもよい。
また、目的地までの走行ルートがデータベースに存在しない区間を含む場合、当該区間の生体情報の検出精度の情報は、走行路の周囲の環境、トンネルの有無、通過予定時刻、天候、推定される振動発生状況、右折又は左折の回数の少なくとも一つの情報に基づいて推定されてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、車両の乗員の生体情報を検出する機能を有する車両用制御装置から車両の位置情報に紐づけられた生体情報の検出精度の情報を含む精度情報を受信し蓄積するデータ処理部と、蓄積された精度情報に基づいて車両用制御装置から送信される目的地までの走行ルートの候補をそれぞれ走行した場合の検出精度に関する他車精度情報を車両用制御装置へ送信する出力制御部と、を備える情報処理装置が提供される。
また、精度情報は、生体情報の検出精度の情報と併せて検出精度を推定したときの車両の走行環境の情報を含み、データ処理部は、検出精度の情報を走行環境の情報で分類し蓄積してもよい。
また、出力制御部は、目的地までの走行ルートの候補それぞれに含まれる区間の検出精度の情報を抽出し、走行ルートの候補それぞれの全体の検出精度の低下率を算出してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の態様によれば、車両の乗員の生体情報を検出する機能を有する車両用制御装置と、複数の車両用制御装置と通信する情報処理装置と、を備えた車両用制御システムにおいて、車両用制御装置は、車両の乗員の生体情報を検出する検出部と、事前に記憶された所定の区間ごとの生体情報の検出精度の情報に基づいて生成され、車両の目的地までの走行ルートの候補のそれぞれにおける生体情報の検出精度に関する情報を取得する取得部と、取得された生体情報の検出精度に関する情報に基づいて走行ルートを設定するルート設定部と、を備え、情報処理装置は、車両の乗員の生体情報を検出する機能を有する車両用制御装置から車両の位置情報に紐づけられた生体情報の検出精度の情報を含む精度情報を受信し蓄積するデータ処理部と、蓄積された精度情報に基づいて車両用制御装置から送信される目的地までの走行ルートの候補をそれぞれ走行した場合の検出精度に関する他車精度情報を車両用制御装置へ送信する出力制御部と、を備える車両用制御システムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、目的地までの走行ルートの候補のそれぞれにおける生体情報の検出精度に関する情報に基づいて走行ルートを設定することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用制御システムの概略構成の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る車両用制御装置の構成例を示すブロック図である。 生体情報の検出精度の推定方法の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 現在地から目的地までの走行ルートの候補を示す説明図である。 他車精度情報に基づいて算出される走行ルートの候補ごとの生体情報の検出精度の例を示す説明図である。 車両用制御装置により実行されるデータ収集送信処理の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置により実行されるデータ蓄積処理の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置により実行されるデータ出力処理の一例を示すフローチャートである。 車両用制御装置により実行されるルート設定処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.車両用制御システムの概略構成>
まず、本発明の実施の形態に係る車両用制御システムの概略構成を説明する。図1は、本実施形態に係る車両用制御システム100の概略構成の一例を示す模式図である。
車両用制御システム100は、車両用制御装置(以下、単に「制御装置」ともいう)50a,50bと、当該制御装置50a,50bと通信可能に構成された情報処理装置10とを備える。以下、特に区別を要しない場合には、「車両1」あるいは「制御装置50」等と総称する。なお、発明の理解を容易にするために2台の車両1A,1Bを図示して説明するが、情報処理装置10と接続可能な車両は2台に限られるものではなく、その台数は制限されない。
本実施形態に係る車両用制御システム100において、情報処理装置10は、各車両1に搭載された制御装置50から、適宜の区間を車両1が走行している間の生体情報の検出精度に関する精度情報を収集して蓄積する。また、情報処理装置10は、制御装置50から他車精度情報送信要求を受けたときに、走行ルートの候補に含まれる区間の精度情報を抽出して走行ルート全体の検出精度の情報を算出して制御装置50へ送信する。制御装置50は、受信した他車精度情報に基づいて、生体情報の検出精度が最も高い走行ルートを選択し、当該走行ルートを推奨ルートとして設定する。これにより、車両1は、検出精度が高い走行ルートを走行することができる。
制御装置50は、車両1に搭載され、乗員の生体情報を検出するとともに検出された生体情報を用いて所定の制御を実行するように構成されている。本実施形態においては、乗員の生体情報として乗員の心拍を検出し、検出した心拍の情報に基づいて所定の制御を実行する例を説明する。制御装置50は、通信部51及び演算処理装置53を備え、例えば移動体通信等の無線通信ネットワーク5を介して情報処理装置10と通信可能に構成されている。
情報処理装置10は、制御装置50から送信される生体情報の検出精度のデータをデータベースに蓄積し、制御装置50から他車精度情報の送信要求があったときに、それぞれの走行ルートの候補を走行した場合の生体情報の検出精度の情報を算出して制御装置50へ送信するように構成されている。情報処理装置10は、通信部11、演算処理装置13及び記憶部15を備え、無線通信ネットワーク5を介して各車両1の制御装置50と通信可能な情報処理装置である。情報処理装置10は、例えば、クラウドサーバであってもよい。
<2.車両用制御装置の構成例>
次に、本実施形態に係る制御装置50の構成例を具体的に説明する。図2は、本実施形態に係る制御装置50の構成例を示すブロック図である。
制御装置50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の演算処理装置や、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶素子を備えて構成される。制御装置50の一部又は全部は、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。
本実施形態において、制御装置50は、通信部51、演算処理装置53及び記憶部55を備えている。通信部51は、制御装置50と情報処理装置10との間で信号を送受信するためのインタフェースを含む。本実施形態において、通信部51は、無線通信ネットワーク5を介して情報処理装置10と通信できるように構成されている。
演算処理装置53は、上述のとおり少なくとも一つのCPU又はMPUにより構成され、記憶部55に記憶されたプログラムを実行することにより、種々の演算処理を実行する。記憶部55は、RAMやROM等の記憶素子の他、あるいは、記憶素子に代えて、HDD(Hard Disk Drive)やCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)フラッシュ、ストレージ装置等の記憶媒体を備えていてもよい。
制御装置50は、直接的に、又は、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Inter-Net)等の通信ラインを介して、乗員カメラ41、光センサ43、加速度センサ45及びナビゲーションシステム47と接続されている。乗員カメラ41は、車室内に設置されて乗員の生体情報を検出するために用いられる検出器である。乗員カメラ41は、乗員の人体に直接接触しない非接触式の検出器であり、少なくともドライバの顔を撮影できるように設置される。乗員カメラ41は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備え、乗員カメラ41により取得された撮像情報は制御装置50に送信される。制御装置50は、乗員カメラ41の撮像情報に基づいて検出される顔の色情報の変化に基づいて、乗員の心拍を検出する。
車両1に設けられる検出器は、乗員等の車両1の乗員に装着されるものではなく、車両1に設置されて乗員の生体情報を検出するセンサ機器であって、生体情報を検出されていることの体感性が低いセンサ機器であることが好ましい。検出器は、例えば車両1の電源から電力供給を受けて作動する。
なお、車両1に設けられる検出器は、乗員の心拍を検出するための乗員カメラ41に限られるものではない。例えば、乗員カメラ41は、乗員の体温を検出するために用いられてもよい。また、検出器は、乗員の心拍を検出するための電波式のドップラーセンサであってもよく、乗員の脈拍を検出するための非接触式の脈拍センサであってもよい。また、検出器は、乗員の心拍又は心電図を計測するためにステアリングホイールに埋設された電極組であってもよい。また、検出器は、乗員が運転席に着座している着座状態での座圧分布を計測するために運転席のシートに埋設された圧力計測器であってもよい。また、検出器は、乗員の心拍又は呼吸を計測するためにシートベルトの位置の変化を検出する変位センサであってもよい。また、検出器は、乗員の位置(生体位置)の情報を検出するためのTOF(Time of Flight)センサであってもよい。また、検出器は、乗員の皮膚の表面温度を計測するためのサーモグラフィであってもよい。
光センサ43は、車室内に設置されて車内の明暗に関連する指標値を計測するために用いられる。特に、光センサ43は、運転席のドライバの顔の周囲の明暗を計測できるように設置される。明暗の指標値は、例えば明度、輝度又は照度のいずれかであってよい。光センサ43の種類は特に限定されるものではなく、公知の光センサを適宜用いることができる。光センサ43のセンサ信号は制御装置50に送信される。制御装置50は、光センサ43のセンサ信号に基づいて、乗員の心拍の検出精度を推定する。
加速度センサ45は、車両1に設けられて車両1の振動を計測するために用いられる。加速度センサ45は、車両1の駆動制御に用いるために設けられる加速度センサであってもよい。加速度センサ45のセンサ信号は制御装置50に送信される。制御装置50は、加速度センサ45のセンサ信号に基づいて、車両1の振動を検出する。なお、他の制御装置が加速度センサのセンサ信号に基づいて車両1の振動を検出する場合、制御装置50は、当該他の制御装置から車両1の振動の情報を取得してもよい。
ナビゲーションシステム47は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される車両1の位置情報に基づいて、設定された目的地まで車両1をガイドする。具体的に、ナビゲーションシステム47は、図示しないGPSアンテナを備え、GPS衛星から車両1の現在位置の情報を含む衛星信号を受信する。ナビゲーションシステム47は、入力部31を介してドライバ等の乗員により入力される目的地の情報に基づいて目的地を設定する。あるいは、ナビゲーションシステム47は、自動運転を司る他の制御装置等から送信される目的地の情報に基づいて、車両1の目的地を設定してもよい。
ナビゲーションシステム47は、車両1の現在位置から目的地への走行ルートの候補の情報を生成する。本実施形態において、ナビゲーションシステム47は、車両1の現在位置の情報及び目的地までの走行ルートの候補の情報を制御装置50へ送信する。ナビゲーションシステム47は、走行ルートの候補のうち、ドライバ等の乗員により選択された走行ルートを走行ルートとして設定し、地図データに反映させて車内に設置された表示部33に表示させる。
なお、ナビゲーションシステム47は、GPS衛星からの衛星信号を利用するものに限られず、他の衛星システムから車両1の位置情報を含む衛星信号を受信可能なシステムであってもよい。また、車両1が自動運転制御を実行可能な車両である場合、ナビゲーションシステム47は、設定された目的地までの走行ルートを、自動運転を司る制御装置へ送信してもよい。
また、制御装置50は、直接的に、又は、CANやLIN等の通信ラインを介して、入力部31、表示部33及び車両駆動制御装置37と接続されている。入力部31は、制御装置50に対するユーザ(例えば乗員)の操作入力を受け付ける。入力部31は、例えばタッチパネル式のディスプレイであってもよく、ダイヤル式の操作機器であってもよい。
表示部33は、例えば、ダッシュボードに備えられる表示パネルや、フロントウィンドウに投影するHUD(Head Up Display)であり、乗員が視認できるように情報を提示する。表示部33は、インストルメントパネル内のメータ表示機器であってもよく、ナビゲーションシステム47の表示装置であってもよく、種々の情報を提示するマルチファンクションディスプレイであってもよい。ただし、表示部33は、上記の表示パネルやHUDに限られない。また、表示部33が入力部31と一体化されていてもよい。
車両駆動制御装置37は、車両1の駆動制御を実行する制御部であり、図示しないエンジンや、一つ又は複数の駆動用モータ、ステアリングシステム、ブレーキシステム等の駆動を制御する一つ又は複数の制御装置により構成される。車両駆動制御装置37は、基本的には、乗員の運転操作に基づいて、車両1の駆動制御を実行する。また、車両駆動制御装置37は、制御装置50からの指令に基づいて、車両1を緊急停止させる制御を実行する。
演算処理装置53は、検出部61、推定部63、制御部65、データ収集部71、送信制御部73、取得部77及びルート設定部79を備えている。制御部65は、検出される生体情報に基づいて制御を実行する機能構成であって、緊急停止制御部67及び警告制御部69を含む。演算処理装置53のこれらの各部は、具体的には、演算処理装置53によるプログラムの実行により実現される機能である。
(検出部)
検出部61は、車両1の乗員の生体情報を検出する。本実施形態において、検出部61は、乗員カメラ41から送信される撮像情報に基づいて乗員の心拍を検出する。具体的に、検出部61は、乗員カメラ41から送信される撮像情報に基づいて画像処理を実行し、顔の色情報の変化に基づいて乗員の心拍を計測する。
(推定部)
推定部63は、乗員カメラ41による生体情報の検出精度を推定する。本実施形態において、推定部63は、乗員カメラ41による乗員の顔の色情報の検出精度に影響を与え得る情報に基づいて、心拍の検出精度を推定する。図3は、推定部63による心拍の検出精度の推定方法の一例を示す説明図である。本実施形態において、推定部63は、車室内の明暗、光による乗員の顔への影の発生量、及び、車両1の振動の大きさに基づいて、乗員カメラ41による心拍の検出精度を推定する。本実施形態において、推定部63は、乗員カメラ41による心拍の検出精度のレベルを、第1のレベル(レベル1)~第3のレベル(レベル3)の3段階に分けて推定する。
車室内の明暗は、光センサ43のセンサ信号に基づいて検出することができる。例えば、推定部63は、検出される明暗の指標値が適正範囲内か否かを判定する。また、車両1の振動の大きさは、加速度センサ45のセンサ信号に基づいて検出することができる。例えば、推定部63は、加速度センサ45のセンサ信号に基づいて、所定方向の車両1の振動の周期又は振幅の大きさを特定し、車両1の振動が大きいか小さいかを判定する。また、光による乗員の顔への影の発生量は、乗員カメラ41によって撮像される乗員の顔の撮像情報を画像処理することにより検出することができる。例えば、推定部63は、画像処理により認識される乗員の顔に対応する領域全体の画素あるいは画素群に対する、明暗の指標値が所定値を下回る画素あるいは画素群の比率に基づいて、光による影の発生が多いか少ないかを判定してもよい。
図3に示した例では、車室内の明暗の指標値が適正範囲外にある場合、推定部63は、乗員カメラ41による心拍の検出精度のレベルを第1のレベル(レベル1)に設定する。例えば西日が眩しい場合等、車室内の明暗の指標値が高すぎる場合(明るすぎる場合)には、乗員カメラ41により撮影される乗員の顔画像が明るくなりすぎて乗員の顔の色情報を精度よく検出することが困難になるおそれがある。一方、車室内の明暗の指標値が低すぎる場合(暗すぎる場合)には、乗員カメラ41により撮影される乗員の顔画像が暗くなりすぎて乗員の顔の色情報を精度よく検出することが困難になるおそれがある。したがって、推定部63は、車室内の明暗の指標値が適正範囲外にある場合には、光による影の発生量及び車両1の振動の大小にかかわらず乗員カメラ41による心拍の検出精度のレベルを第1のレベル(レベル1)に設定する。
また、車室内の明暗の指標値が適正範囲内にある場合、推定部63は、光による乗員の顔への影の発生量、及び、車両1の振動の大小に基づいて、乗員カメラ41による心拍の検出精度のレベルを第1のレベル(レベル1)~第3のレベル(レベル3)のいずれかに設定する。この場合、推定部63は、光による乗員の顔への影の発生量が少ないほど乗員カメラ41による心拍の検出精度のレベルを高くし(検出精度が高い)、車両1の振動が小さいほど心拍の検出精度のレベルを高くする。なお、乗員カメラ41による心拍の検出精度のレベルの段階は3段階でなくてもよく、2段階であってもよいし、4段階以上であってもよい。心拍の検出精度のレベルの段階が多いほど、後で説明する補正処理後の心拍の精度を高めることができる。また、推定部63は、さらに乗員の顔の動きに基づいて心拍の検出精度を推定してもよい。例えば、カーブや交差点を走行する際に、乗員は進行方向へ顔を向ける場合があり、このような場合には、乗員の顔の色情報の検出精度が低下するおそれがある。したがって、推定部63は、乗員カメラ41によって撮像される乗員の顔の向きがあらかじめ決められた範囲外を向いている場合に、心拍の検出精度が低下すると判定してもよい。
なお、推定部63による心拍の検出精度の推定方法は、上述した例に限られない。例えば、推定部63は、乗員カメラ41の撮像画像の撮影対象の変化、輝度の変化又は車両1の加速度の変化の少なくとも一つに基づいて心拍の検出精度を推定してもよい。撮像画像の撮影対象の変化は、例えば、乗員カメラ41に映る乗員の顔の位置の変化度合いであってもよい。この場合、乗員の顔の位置の変化が大きいほど、撮像画像に基づく心拍の検出精度のレベルが低くなるように設定される。また、撮像画像の輝度の変化が大きいほど、撮像画像に基づく心拍の検出精度のレベルが低くなるように設定される。撮像画像中の乗員の顔の位置の変化及び撮像画像の輝度の変化は、撮像画像を画像処理することにより求めることができる。
また、車両1の加速度の変化が大きいほど、撮像画像に基づく心拍の検出精度のレベルが低くなるように設定される。車両1の加速度の変化は、加速度センサ45のセンサ信号に基づいて求められてもよく、車両1の走行制御における加速度要求の情報に基づいて求められてもよい。
(制御部)
制御部65は、生体情報に基づいて所定の制御を実行する。例えば、制御部65の緊急停止制御部67は、検出される乗員の心拍に基づいて乗員の身体の異常が検出された場合に、車両1を緊急停止させる制御を実行する。具体的に、緊急停止制御部67は、車両駆動制御装置37に対して車両1を安全かつ速やかに停止させるよう緊急停止指令を送信する。例えば、車両1は、車両1の周囲環境を検出するカメラやレーダ等の検出機器を備え、緊急停止指令を受信した車両駆動制御装置37は、エンジンや、一つ又は複数の駆動用モータ、ステアリングシステム、ブレーキシステムを制御して、車両1が人や他車両1その他の障害物に衝突しないように、スペースが確保された路側帯に車両1を停車させる。
また、制御部65の警告制御部69は、検出される乗員の心拍に基づいて乗員の身体の異常が検出された場合に、身体の異常を警告する制御を実行する。具体的に、警告制御部69は、乗員の身体の異常が検出された場合に、警告装置35に対して当該身体の異常を警告するよう警告指令を送信する。警告指令を受信した警告装置35は、警告音や音声、警告ランプの点灯、振動発生等の手段により、乗員の身体の異常の警告動作を行う。
(データ収集部)
データ収集部71は、推定部63により推定される生体情報の検出精度の情報を含む精度情報を収集する。データ収集部71は、収集した精度情報を記憶部55に記憶する。本実施形態において、精度情報は、生体情報の検出精度を推定したときの車両1の位置あるいは区間の情報に紐づけられている。データ収集部71は、推定部63によって生体情報の検出精度が推定された場合に車両1が走行している位置あるいは区間をナビゲーションシステム47から送信される情報に基づいて特定する。ナビゲーションシステム47から送信される情報と併せて車両1の位置を特定するための適宜の情報が用いられてもよい。
また、精度情報は、生体情報の検出精度を推定したときの車両1の走行環境の情報を含んでもよい。車両1の走行環境の情報は、生体情報の検出精度を推定したときの時刻、天候又は季節の情報のうちの少なくとも一つを含む。車両1が走行する時刻によって、車室内の明暗が変化するため、車両1の走行環境の情報が時刻の情報を含むことが好ましい。時刻の情報は、車両1あるいは制御装置50に備えられた時計の時刻の情報であってもよい。また、天候によって、車室内の明暗や車両1の振動が変化するため、車両1の走行環境の情報が天候の情報を含むことが好ましい。天候の情報は、例えば、図示しない通信手段を介して接続された車外のテレマティクスサービスから取得されるローカル気象データであってもよい。また、季節によって、車室内への日光の照射角度が異なるため、車両1の走行環境の情報が季節の情報を含むことが好ましい。
この他、車両1の走行環境の情報は、乗員カメラ41による心拍の検出精度に影響を及ぼす走行環境の情報を含んでもよい。例えば、車両1の走行環境の情報として、ワイパの作動状況、ヘッドライトの点灯状況、車室内の照明の点灯状況等の各種の情報を含んでもよい。ワイパの作動状況の情報は、例えば、天候の推定に用いることができ、また、心拍に起因しない顔の色の変化の影響の推定に用いることができる。また、ヘッドライトの点灯状況の情報は、車外の明るさの推定に用いることができる。また、車室内の照明の点灯状況の情報は、車外の明るさの推定に用いることができ、また、心拍に起因しない顔の色の変化の影響の推定に用いることができる。
なお、車両1の制御装置50から情報処理装置10へ、生体情報の検出精度の情報が車両1の現在位置の情報とともにリアルタイムで送信される場合、生体情報の検出精度を推定したときの時刻、天候又は季節の情報は、制御装置50から情報処理装置10へ送信されなくてもよい。この場合、情報処理装置10が、制御装置50から検出精度の情報を受信した時刻と、車両1の現在位置の情報に基づいて、時刻、季節又は天候を特定し、精度情報に付加することができる。
(送信制御部)
送信制御部73は、収集された精度情報を情報処理装置10へ送信する。送信制御部73は、収集したすべての精度情報を情報処理装置10へ送信してもよく、同一区間において検出精度が低下した回数があらかじめ設定された所定回数以上となったときに、収集した精度情報を情報処理装置10へ送信してもよい。検出精度が低下した回数が所定回数以上となってから、精度情報を情報処理装置10へ送信することにより、誤検出したときの精度情報が情報処理装置10に蓄積されることを防ぐことができる。
また、送信制御部73は、車両1の走行中に、ナビゲーションシステム47から取得される車両1の現在位置の情報、目的地の情報及び目的地までの走行ルートの候補の情報を情報処理装置10へ送信する。情報処理装置10は、併せて走行ルートの候補それぞれの生体情報の検出精度に関する他車精度情報を送信する要求を示すメッセージを情報処理装置10へ送信する。
また、送信制御部73は、車両1の走行中に、車外のテレマティクスサービス等から取得される現在地の天候の情報を現在位置の情報とともに送信してもよい。これにより、情報処理装置10は、蓄積されている精度情報のうち、類似する天候における心拍の検出精度の情報を抽出することができる。したがって、車室内の明暗の影響を受けやすい乗員カメラ41による心拍の検出精度について、検出精度の推定結果の精度を高めることができる。
(取得部)
取得部77は、目的地までの車両1の走行ルートの候補における他車両での生体情報の検出精度に関する他車精度情報を情報処理装置10から取得する。本実施形態において、取得部77が取得する他車精度情報は、それぞれの走行ルートの候補全体の生体情報の検出精度の情報を含む。
取得部77が取得する他車精度情報は、自車両1に設けられた検出器と同様に心拍を検出するための乗員カメラを備えた他車両での生体情報の検出精度に関する情報を含む。例えば、他車精度情報は、上述した乗員カメラ41、検出部61及び推定部63を少なくとも備えた車両1において推定された心拍の情報の検出精度の情報に基づいて生成された情報であってもよい。好ましくは、自車両1に備えられた制御装置50と同一の構成の制御装置及び乗員カメラ41を備えた他車両において推定された心拍の情報の検出精度の情報に基づいて生成された情報であってもよい。
つまり、取得される他車精度情報は、過去に同様の機能を有する生体情報の検出器を備えた車両が各走行ルートを走行した際の生体情報の検出精度の情報を含み、ルート設定部79による走行ルートの設定処理に用いられる。これにより、ドライバ等の乗員は、それぞれの走行ルートを走行する場合の生体情報の検出精度に基づいて、走行ルートを選択することができる。
なお、他車精度情報の生成に用いられる精度情報を情報処理装置10に提供した他車両は、過去の自車両1を含んでいてもよい。
(ルート設定部)
ルート設定部79は、取得部77が取得した他車両での生体情報の検出精度に関する他車精度情報に基づいて走行ルートを設定する。ルート設定部79は、設定した走行ルートを表示部33へ表示させる制御部としても機能する。本実施形態において、ルート設定部79は、ナビゲーションシステム47により表示部33に表示される走行ルートの候補の情報に対して、検出精度が最も高い走行ルートを推奨ルートに設定し、表示させるように制御する。例えば、ナビゲーションシステム47は、最短距離優先、最短時間優先、一般道優先、有料道路優先、最安料金優先等の条件で複数の走行ルートの候補を生成して表示させ、ルート設定部79は、これらの走行ルートの候補のうちの検出精度が最も高い走行ルートに、推奨ルートの情報を付加して表示させる。
ルート設定部79は、生体情報の検出機能が起動状態となっている場合には、他の走行ルートの候補を表示させることなく、検出精度が最も高い走行ルートのみを推奨ルートとして表示させてもよい。また、ルート設定部79は、車両1が自動運転制御を実行可能な車両であり、生体情報の検出機能が起動状態となっている場合には、検出精度が最も高い走行ルートを走行ルートに設定して表示部33に表示させ、当該走行ルートの情報を自動運転制御を司る制御装置へ送信してもよい。これにより、検出精度が最も高い走行ルートを自動で走行ルートに設定して、自動運転制御を実行させることができる。
<3.情報処理装置の構成例>
次に、本実施形態に係る情報処理装置10の構成例を具体的に説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示すブロック図である。
情報処理装置10は、各車両1の制御装置50から送信される精度情報のデータを、各生体情報の検出精度を推定したときに車両1が走行していた位置あるいは区間の情報に紐づけて蓄積する。情報処理装置10は、通信部11、演算処理装置13及び記憶部15を備える。通信部11は、無線通信ネットワーク5との通信を行うためのインタフェースを含む。情報処理装置10は、通信部11を介して、複数の車両1の制御装置50との間で通信できるように構成されている。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)やCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)フラッシュ、ストレージ装置等の記憶媒体を備える。記憶部15は、複数の車両1の制御装置50から送信される精度低下情報を記憶する。
演算処理装置13は、CPU等のプロセッサを備えて構成される。演算処理装置13の一部又は全部は、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。演算処理装置13は、データ処理部21及び出力制御部23を備える。これらの各部は、プロセッサによるプログラムの実行により実現される機能であってもよい。
(データ処理部)
このうち、データ処理部21は、各車両1の制御装置50から送信される精度情報を受信し、記憶部15に記憶させてデータベースを作成又は更新する。本実施形態では、車両1の制御装置50から送信される精度情報に含まれる生体情報の検出精度のレベルが第1のレベル(レベル1)の場合には検出精度の値を1とし、検出精度のレベルが第2のレベル(レベル2)の場合には検出精度の値を2とし、検出精度のレベルが第3のレベル(レベル3)の場合には検出精度の値を3として記憶部15に記憶させる。
また、本実施形態において、データ処理部21は、生体情報の検出精度の情報を、当該検出精度を推定したときに車両1が走行していた位置あるいは区間の情報とともに、車両の走行環境の情報に含まれる時刻、天候又は季節等の情報で分類し蓄積する。時刻は、例えば30分ごとであってもよく、1時間あるいは2時間ごとであってもよく、適宜の時間間隔ごとに分類されていてもよい。また、天候は、例えば、晴れ、曇り、雨、雪等に分類される。また、季節は、四季により分類されてもよく、月ごとの分類であってもよい。
(出力制御部)
出力制御部23は、各車両1から送信される現在位置、目的地及び走行ルートの候補の情報に基づいて、それぞれの走行ルートの候補に含まれる区間の生体情報の検出精度の情報を抽出する。本実施形態において、出力制御部23は、各車両1から送信される走行環境の情報に基づいて、記憶部15に蓄積された精度情報のうち現在の時刻、季節及び各車両1の現在地の天候等に分類されたそれぞれの走行ルートの候補に含まれる区間の生体情報の検出精度の情報を抽出する。あるいは、出力制御部23は、それぞれの走行ルートの候補の各区間の通過予定時刻、季節及び天候等に分類された生体情報の検出精度の情報を抽出してもよい。通過予定時刻の走行環境の情報を用いることにより、生体情報の検出精度の推定結果の信頼性を高めることができる。
また、目的地までの走行ルートが、蓄積された精度情報のデータベースに存在しない区間を含む場合、出力制御部23は、走行路の周囲の環境、トンネルの有無、通過予定時刻、天候、推定される振動発生状況、右折又は左折の回数のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、当該区間の検出精度を推定してもよい。これにより、蓄積された精度情報に存在しない区間を含む場合であっても、それぞれの走行ルートの候補の生体情報の検出精度を推定することができる。推定の演算に用いるこれらの情報は、いずれも乗員カメラ41による心拍の検出精度に影響を及ぼす要因である。走行路の周囲の環境の情報とは、例えば、乗員に対して日陰を生み出す要因となる高層ビル等の情報であってもよい。走行路の周囲の環境、トンネルの有無、推定される振動発生状況、及び右折又は左折の回数の情報は、地図データや外部システムから提供される情報に基づいて取得することができる。
また、情報処理装置10は、目的地までの走行ルートの候補それぞれに含まれる区間の生体情報の検出精度の情報を抽出し、走行ルートの候補それぞれの全体での検出精度の低下率を算出し、算出結果の情報を含む他車精度情報を車両1の制御装置50へ送信する。他車精度情報を受信した制御装置50は、他車精度情報に基づいて、生体情報の検出精度が最も高い走行ルートを推奨ルートとして設定する。
なお、現在の時刻、季節及び各車両1の現在地の天候は、各車両1から送信されるのではなく、各車両1の現在位置の情報に基づいて情報処理装置10が特定してもよい。例えば、情報処理装置10が、図示しない通信手段を介して接続されたテレマティクスサービスから、車両1の現在位置に対応する天候の情報を取得してもよい。また、情報処理装置10が、時計及び暦の機能を有している場合、当該時計及び暦の機能を用いて時刻及び季節の情報を取得してもよい。
<4.車両用制御システムの全体の動作例>
次に、本実施形態に係る車両用制御システム100の全体の動作の一例を説明する。
図5は、車両1が現在地から目的地へ向かう走行ルートとしてルートA、ルートB及びルートCの3つの候補を示している。ルートAは、道幅の狭い1車線の一般道である区間Aa、主要都市間を結ぶ都市間高速である区間Ab、及び交通量の多い2車線の一般道である区間Acを経由して目的地へ向かうルートである。ルートBは、道幅の狭い1車線の一般道である区間Ba、大都市内の都市高速である区間Bb、主要都市間を結ぶ都市間高速である区間Bc、及び交通量の少ない2車線の一般道である区間Bdを経由して目的地へ向かうルートである。ルートCは、道幅の狭い1車線の一般道である区間Ca、主要都市間を結ぶ都市間高速である区間Cb、及び交通量の多い2車線の一般道である区間Ccを経由して目的地へ向かうルートである。区間Aaの距離は、区間Ba及び区間Caよりも長く、区間Bdの距離は、区間Ac及び区間Ccよりも短い。
図6は、情報処理装置10に蓄積された精度情報に基づいてそれぞれの区間ごとに算出される検出精度の値と、それぞれの区間ごとの検出精度、走行距離及び推定走行時間に基づいて算出される3つの走行ルートそれぞれの検出精度の平均値とを示している。例えば、ルートAでは、区間Aaの検出精度の値が1.9、区間Aaの走行距離が15km、推定走行時間が23分となっている。区間Aaの検出精度の値は、例えば、区間Aa内で推定された検出精度の値の平均値であってもよい。あるいは、区間Aa内で推定された検出精度の値の50%タイル値であってもよい。区間Aaの推定走行時間は、距離と法定速度とに基づいて算出することができる。区間Aaの推定走行時間は、さらに渋滞情報を考慮して算出されてもよい。
同様に、区間Abの検出精度の値が2.4、区間Abの走行距離が45km、推定走行時間が34分であり、区間Acの検出精度が1.8、区間Acの走行距離が35km、推定走行時間が53分となっている。ルートAにおいて、区間Aa,Ab,Acそれぞれを走行する時間の割合は、0.21,0.31,0.48であり、それぞれの区間Aa,Ab,Acの検出精度の値と時間の割合との積を加算した値が、検出精度の平均値とされている。つまり、ルートAの検出精度の平均値は、1.9×0.21=0.399と、2.4×0.31=0.744と、1.8×0.48=0.864との和である2.0(正確には2.007)となる。
同様に算出されるルートB及びルートCの検出精度の平均値は、それぞれ2.2(正確には2.206)及び2.0(正確には2.044)となる。この場合、制御装置50のルート設定部79は、検出精度の平均値が最も高いルートBを推奨ルートに設定し、乗員に提示する。
なお、本実施形態に係る車両用制御システム100においては、情報処理装置10が、それぞれの走行ルートの候補(ルートA/B/C)における各区間を過去に通過した他車両での検出精度を算出するとともに、それぞれの走行ルートの候補(ルートA/B/C)全体での検出精度の平均値を車両1の制御装置50へ送信するように構成されている。また、それぞれの走行ルートの候補(ルートA/B/C)全体での検出精度の情報を含む他車精度情報を受信した車両1の制御装置50は、検出精度が最も高い走行ルート(図6の例では走行ルートB)を推奨ルートとして提示するように構成されている。
ただし、情報処理装置10が、それぞれの走行ルートに含まれる区間ごとの検出精度の算出までを行い、当該区間ごとの検出精度の情報を含む他車精度情報を車両1の制御装置50に送信してもよい。この場合、車両1の制御装置50は、区間ごとの検出精度の情報に基づいて、それぞれの走行ルートの全体の検出精度の平均値を算出して、推奨ルートを設定する。この他、上述した車両1の制御装置50の機能の一部が情報処理装置10により実行されてもよく、情報処理装置10の機能の一部が車両1の制御装置50により実行されてもよい。
<5.車両用制御システムの動作例のフローチャート>
次に、本実施形態に係る車両用制御システム100を構成する制御装置50及び情報処理装置10の動作の一例を具体的に説明する。
(車両用制御装置によるデータ収集送信処理)
図7は、車両1の制御装置50により実行される精度低下情報の収集送信処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御装置50の推定部63は、検出器による生体情報の検出精度の推定に用いる情報を算出する(ステップS11)。上述のとおり、本実施形態において、推定部63は、車室内の明暗、光による乗員の顔への影の発生量、及び、車両の振動の大きさに基づいて、乗員カメラ41の撮像情報に基づく心拍の検出精度を推定する。具体的に、推定部63は、光センサ43のセンサ信号に基づいて、車室内の明暗の指標値、特に、乗員の顔付近の明暗の指標値を算出する。また、推定部63は、乗員カメラ41によって撮像される乗員の顔の撮像情報を画像処理することにより、光による乗員の顔への影の発生量を算出する。また、推定部63は、加速度センサ45のセンサ信号に基づいて、車両の振動の大きさを算出する。
次いで、推定部63は、検出器による生体情報の検出精度を推定する(ステップS13)。本実施形態において、推定部63は、あらかじめ設定された検出精度の推定方法(図3を参照)にしたがって、乗員カメラ41による心拍の検出精度のレベルを、第1のレベル(レベル1)~第3のレベル(レベル3)の3段階に分けて推定する。次いで、データ収集部71は、精度情報を収集する(ステップS15)。具体的に、データ収集部71は、心拍の検出精度を推定したときに車両1が走行していた位置あるいは区間の情報と、及び車両1の走行環境の情報とを収集する。次いで、送信制御部73は、収集した精度情報を情報処理装置10へ送信する(ステップS17)。
各車両1の制御装置50は、上述したデータ収集送信処理を繰り返し実行することにより、心拍の検出精度の情報と、当該検出精度を推定したときの車両1の走行位置あるいは走行区間の情報及び車両1の走行環境の情報とを含む精度情報を情報処理装置10へと送信し、情報処理装置10に精度情報を蓄積させてデータベースを生成することができる。
(情報処理装置によるデータ蓄積処理)
図8は、情報処理装置10により実行されるデータ蓄積処理の一例を示すフローチャートである。
情報処理装置10のデータ処理部21は、車両1の制御装置50から精度情報を受信する(ステップS31)。次いで、データ処理部21は、精度情報に基づいて、心拍の検出精度の情報を、当該検出精度を推定したときの車両1の位置あるいは区間ごとに、走行環境の情報で分類して記憶部15に記憶させる(ステップS33)。上述のとおり、データ処理部21は、心拍の検出精度の情報を、車両1の位置あるいは区間ごとに、時刻、季節又は天候のうちの少なくとも一つで分類して記憶させる。データ処理部21は、その他、心拍の検出精度の情報を、ワイパの作動状況、ヘッドライトの点灯状況、車室内の照明の点灯状況等で分類して記憶させてもよい。
このようにして、情報処理装置10は、データ蓄積処理を繰り返すことにより、位置あるいは区間ごとに、車両1の走行環境で分類された生体情報の検出精度の情報を蓄積したデータベースが生成される。
(情報処理装置によるデータ出力処理)
図9は、情報処理装置10により実行されるデータ出力処理の一例を示すフローチャートである。
情報処理装置10の出力制御部23は、車両1の制御装置50から、他車精度情報の送信要求を受信する(ステップS35)。出力制御部23は、車両1の現在位置、走行ルートの候補及び想定される走行環境の情報とともに他車精度情報の送信要求を受信する。次いで、出力制御部23は、記憶された精度情報から、走行ルートの候補に含まれる区間の精度情報を抽出し、それぞれの走行ルートの候補について検出精度の平均値を算出する(ステップS37)。このとき、出力制御部23は、走行ルートの各区間を車両1が走行する際の各区間の通過予定時刻における走行環境に合致する精度情報を抽出することが好ましい。また、目的地までの走行ルートが、蓄積された精度情報のデータベースに存在しない区間を含む場合、出力制御部23は、走行路の周囲の環境、トンネルの有無、通過予定時刻、天候、推定される振動発生状況、右折又は左折の回数のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、当該区間の検出精度を推定してもよい。
次いで、出力制御部23は、それぞれの走行ルートの候補についての検出精度の平均値の情報を含む他車精度情報を、他車精度情報の送信要求を送信した車両1へと送信する(ステップS39)。情報処理装置10は、上述したデータ出力処理を繰り返し実行することにより、車両1において設定された目的地までの複数の走行ルートの候補をそれぞれ走行した場合の生体情報の検出精度の情報を車両1に提供する。これにより、車両1の制御装置50は、最も検出精度の高い走行ルートを推奨ルートとして設定することができる。
(車両用制御装置によるルート設定処理)
図10は、車両1の制御装置50により実行されるルート設定処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、ナビゲーションシステムを搭載した車両1に適用可能なルート設定処理を示すフローチャートである。図10に示す例では、制御装置50は、目的地が設定され、目的地までの走行ルートの候補が設定されたときに、走行ルートの候補それぞれの全区間における生体情報の検出精度の情報を含む他車精度情報を取得し、推奨ルートを設定する。
まず、制御装置50の送信制御部73は、ナビゲーションシステム47から目的地及び走行ルートの候補の情報を取得する(ステップS21)。次いで、送信制御部73は、他車精度情報の送信要求を情報処理装置10へ送信する(ステップS23)。送信制御部73は、車両1の現在位置、目的地及び走行ルートの候補の情報とともに、他車精度情報の送信要求を情報処理装置10へ送信する。このとき、送信制御部73は、さらにそれぞれの走行ルートを車両1が走行する場合に想定される車両1の走行環境の情報を情報処理装置10へ送信してもよい。
次いで、取得部77は、情報処理装置10から他車精度情報を取得する(ステップS25)。取得部77は、情報処理装置10から送信される走行ルートの候補それぞれを走行した場合の生体情報の検出精度の情報を含む他車精度情報を取得する。次いで、ルート設定部79は、取得された他車精度情報に基づいて、生体情報の検出精度が最も高い走行ルートを推奨ルートに設定する(ステップS27)。次いで、ルート設定部79は、ナビゲーションシステム47の機能によって表示部33に表示される複数の走行ルートの候補に対して、推奨ルートに設定した走行ルートの情報を反映させ、ドライバ等の乗員に提示する(ステップS29)。
このように、図10に示したフローチャートの例によれば、設定された目的地までの走行ルートの候補のうち、生体情報の検出精度が最も高い走行ルートを推奨ルートに設定して、ドライバ等の乗員に提示することができる。これにより、乗員は、希望に応じて生体情報の検出精度が高い走行ルートを選択することができ、走行中の安心感を得ることができる。また、制御装置50は、走行しながら、これから走行予定のルート上での生体情報の検出精度を推定する必要がないため、制御装置50の負荷を軽減することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施の形態で説明した、情報処理装置10に蓄積された精度情報に基づいて、走行ルートの候補それぞれの検出精度を算出する方法は、上述の例に限定されるものではなく、他の適宜の方法で、走行ルートの候補それぞれの生体情報の検出精度を統計的に算出してもよい。
また、上記実施の形態においては、乗員の身体の異常があると判断された場合に、車両を安全かつ速やかに停止させる制御が行われるように構成されていたが、車両を緊急停止させる制御に代えて、近隣の適切な病院へ車両を案内する自動運転制御が行われるように構成されてもよい。
10…情報処理装置、11…通信部、13…演算処理装置、15…記憶部、21…データ処理部、23…出力制御部、41…乗員カメラ、43…光センサ、45…加速度センサ、47…ナビゲーションシステム、50…車両用制御装置、51…通信部、53…演算処理装置、55…記憶部、61…検出部、63…推定部、65…制御部、67…緊急停止制御部、69…警告制御部、71…データ収集部、73…送信制御部、77…取得部、79…ルート設定部、100…車両用制御システム

Claims (9)

  1. 車両の乗員の生体情報を検出する検出部と、
    事前に記憶された所定の区間ごとの生体情報の検出精度の情報に基づいて生成され、前記車両の目的地までの走行ルートの候補のそれぞれにおける前記生体情報の検出精度に関する情報を取得する取得部と、
    取得された前記生体情報の検出精度に関する情報に基づいて走行ルートを設定するルート設定部と、
    を備え
    前記取得部は、前記走行ルートに含まれる区間を過去に走行した車両における前記生体情報の検出精度を蓄積したデータベースから前記生体情報の検出精度に関する情報を取得する、車両用制御装置。
  2. 前記ルート設定部は、前記走行ルートの候補のうち、前記生体情報の検出精度が最も高い走行ルートを推奨ルートとして提示する、請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記データベースに蓄積された前記生体情報の検出精度の情報は、前記車両の走行環境の情報に紐づけられた情報である、請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記取得部は、現在あるいは通過予定時刻における前記車両の走行環境の情報に合致する走行環境の情報に紐づけられた前記生体情報の検出精度に関連する情報を取得する、請求項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記目的地までの走行ルートが前記データベースに存在しない区間を含む場合、当該区間の前記生体情報の検出精度の情報は、走行路の周囲の環境、トンネルの有無、通過予定時刻、天候、推定される振動発生状況、右折又は左折の回数の少なくとも一つの情報に基づいて推定される、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  6. 車両の乗員の生体情報を検出する機能を有する車両用制御装置から前記車両の位置情報に紐づけられた前記生体情報の検出精度の情報を含む精度情報を受信し蓄積するデータ処理部と、
    蓄積された前記精度情報に基づいて前記車両用制御装置から送信される目的地までの走行ルートの候補をそれぞれ走行した場合の前記検出精度に関する他車精度情報を前記車両用制御装置へ送信する出力制御部と、を備える、情報処理装置。
  7. 前記精度情報は、前記生体情報の検出精度の情報と併せて前記検出精度を推定したときの車両の走行環境の情報を含み、
    前記データ処理部は、前記検出精度の情報を前記走行環境の情報で分類し蓄積する、請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記出力制御部は、前記目的地までの走行ルートの候補それぞれに含まれる区間の前記検出精度の情報を抽出し、前記走行ルートの候補それぞれの全体の検出精度の低下率を算出する、請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  9. 車両の乗員の生体情報を検出する機能を有する車両用制御装置と、複数の前記車両用制御装置と通信する情報処理装置と、を備えた車両用制御システムにおいて、
    前記車両用制御装置は、
    前記車両の乗員の生体情報を検出する検出部と、
    事前に記憶された所定の区間ごとの生体情報の検出精度の情報に基づいて生成され、前記車両の目的地までの走行ルートの候補のそれぞれにおける前記生体情報の検出精度に関する情報を取得する取得部と、
    取得された前記生体情報の検出精度に関する情報に基づいて走行ルートを設定するルート設定部と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記車両の乗員の生体情報を検出する機能を有する車両用制御装置から前記車両の位置情報に紐づけられた前記生体情報の検出精度の情報を含む精度情報を受信し蓄積するデータ処理部と、
    蓄積された前記精度情報に基づいて前記車両用制御装置から送信される目的地までの走行ルートの候補をそれぞれ走行した場合の前記検出精度に関する他車精度情報を前記車両用制御装置へ送信する出力制御部と、を備える、車両用制御システム。
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