JP7426292B2 - Absシミュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の故障を模擬する装置に関する。
自動車整備士の教育等において、故障状態が再現された自動車を用いて、故障診断の訓練等が行われている。例えば、特許文献1には、自動車のインジェクタや、イグニッションコイル、フューエルポンプ、排気再循環バルブなどの作動機器や、クランク角センサや、MAFセンサ、アクセル開度センサ、車速センサなどのセンサの不調状態や故障状態を再現する装置が開示されている。
特開2018-205193号公報
しかしながら、多くの者が同時に故障診断を行う必要ある場合、例えば、多くの受験者に対して故障診断に関する試験を行うような場合には、実際の自動車を用いることは困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、実際の自動車を用いずに故障診断を行うことを可能にすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明におけるABSシミュレータは、電圧を供給する電源部と、ABS制御ユニットと、前記ABS制御ユニットに電圧を供給する第1の状態と、前記電源部から前記ABS制御ユニットに電圧を供給しない第2の状態と、の間で切り替わるABSリレーと、2つの接続対象の接続状態を、正常状態と、故障状態と、の間で切り替える故障発生部と、を有する。
前記ABSシミュレータは、ABSモータをさらに有し、前記ABSリレーの第1の状態では、前記ABSモータにも電圧を供給するようにしても良い。前記ABSシミュレータは、前記ABS制御ユニットに電圧を供給する第1の状態と、前記ABS制御ユニットに電圧を供給しない第2の状態と、の間で切り替わるアクチュエータリレーをさらに有するようにしても良い。
前記ABSシミュレータは、前記ABS制御ユニットに接続したセンサユニットをさらに有し、前記ABS制御ユニットは、車輪速度センサ入力信号を模擬した信号を生成し、前記センサユニットに出力する信号生成部を有し、前記センサユニットは、車輪速度センサ出力信号を模擬した信号を生成し、前記ABS制御ユニットに出力する信号生成部を有するようにしても良い。前記ABS制御ユニットは、車輪速度を標示するメータをさらに有し、前記メータが標示する車輪速度は、前記車輪速度センサ入力信号および前記車輪速度センサ出力信号と同期しているようにしても良い。
前記ABSシミュレータは、前記電源部110と前記ABS制御ユニットの間に接続されたスイッチであって、前記ABS制御ユニットに電圧を供給する第1の状態と、前記ABS制御ユニットに電圧を供給しない第2の状態と、の間で切り替わるスイッチをさらに有するようにしても良い。
前記ABS制御ユニットは、前記故障発生部が故障状態であるときに点灯するABS警告灯をさらに有するようにしても良い。
本発明により、実際の自動車を用いずに故障診断を行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係るABSシミュレータ100を示す図である。 自動車のABSの回路の一例である。 本発明の一実施例に係る故障発生部200を示す図である。 本発明の一実施例に係る故障発生部200を示す図である。 本発明の一実施例に係る故障発生部200を示す図である。 本発明の一実施例に係る筐体300を示す図である。
<ABSシミュレータ100>
図1は、本発明の一実施形態に係るABSシミュレータ100を示す図である。ABSシミュレータ100は、電源部110と、ABSモータリレー120と、ABSモータ130と、アクチュエータリレー140と、センサユニット150と、ストップランプスイッチユニット160と、ABS制御ユニット170と、を有する。本実施形態に係るABSシミュレータ100は、例えば、図2に示した自動車のABS(Anti-lock Braking System)の回路を模擬する。
電源部110は、電圧を供給する。電源部110は、例えば、12Vの電圧を供給する。
ABSリレー120は、第1の端子121と、第2の端子122と、第3の端子123と、第4の端子124と、を有する。ABSリレー120の第1の端子121、第3の端子123は、電源部110に接続しており、第2の端子122は、ABS制御ユニット170に接続しており、第4の端子124は、ABSモータ130およびABS制御ユニット170に接続している。
ABSリレー120は、第1の端子121と第2の端子122との間を流れる電流の有無に基づいて、第1の状態と、第2の状態と、の間で切り替わるリレーである。ABSリレー120は、第1の端子121と第2の端子122の間を電流が流れているときに、第3の端子123と第4の端子124と間が接続した第1の状態となり、第1の端子121と第2の端子122の間を電流が流れていないときに、第3の端子123と第4の端子124と間が接続していない第2の状態となる。
ABSモータ130は、ABSリレー120の第4の端子124と基準電位との間に接続されており、電流が流れることで起動されるモータである。
アクチュエータリレー140は、第1の端子141と、第2の端子142と、第3の端子143と、第4の端子144と、を有する。アクチュエータリレー120の第1の端子141、第3の端子143は、電源部110に接続しており、第2の端子142、第4の端子144は、ABS制御ユニット170に接続している。
アクチュエータリレー140は、第1の端子141と第2の端子142との間を流れる電流の有無に基づいて、第1の状態と、第2の状態と、の間で切り替わるリレーである。アクチュエータリレー140は、第1の端子141と第2の端子142の間を電流が流れているときに、第3の端子143と第4の端子144との間が接続した第1の状態となり、第1の端子141と第2の端子142の間を電流が流れていないときに、第3の端子143と第4の端子144との間が接続していない第2の状態となる。
センサユニット150は、第1の端子151と、第2の端子152と、第3の端子153と、第4の端子154と、第5の端子155と、第6の端子156と、第7の端子157と、第8の端子158と、を有する。センサユニット150のすべての端子は、ABS制御ユニット170に接続している。
また、センサユニット150は、信号出力部159を有する。信号出力部159は、自動車の前輪右側の回転速度を測定するセンサからABS・ECUに出力される車輪速度センサ出力信号を模擬する第1の車輪速度センサ出力模擬信号を第5の端子155に出力し、自動車の前輪左側の回転速度を測定するセンサからABS・ECUに出力される車輪速度センサ出力信号を模擬する第2の車輪速度センサ出力模擬信号を第6の端子156に出力し、自動車の後輪右側の回転速度を測定するセンサからABS・ECUに出力される車輪速度センサ出力信号を模擬する第3の車輪速度センサ出力模擬信号を第7の端子157に出力し、自動車の後輪左側の回転速度を測定するセンサからABS・ECUに出力される車輪速度センサ出力信号を模擬する第4の車輪速度センサ出力模擬信号を第8の端子158に出力する。
第1の車輪速度センサ出力模擬信号、第2の車輪速度センサ出力模擬信号、第3の車輪速度センサ出力模擬信号、第4の車輪速度センサ出力模擬信号は、例えば、実際に自動車の車輪速度センサに入力される信号に基づいて事前に生成し、信号出力部159に記憶されるようにすると良い。
ストップランプスイッチユニット160は、第1の端子161と、第2の端子162と、第3の端子163と、スイッチ164と、ランプ165と、を有する。
ストップランプスイッチユニット160の第1の端子161は、電源部110に接続し、第2の端子162は、ABS制御ユニット170に接続し、第3の端子163は、基準電位に接続している。
ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164は、ストップランプスイッチユニット160の第1の端子161と第3の端子163の間に接続されており、スイッチ164がオンのとき、第1の端子161と第3の端子163の間が接続され、スイッチ164がオフのとき、第1の端子161と第3の端子163の間の接続が切断される。よって、スイッチ164がオンのときは、電源部110からスイッチ164を介してABS制御ユニット170に流れるが、スイッチ164がオフのときは、電源部110からスイッチ164を介してABS制御ユニット170に流れない。
ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164が切替部1641を有し、故障診断の試験や訓練を受ける者が切替部1641を操作することでスイッチ164の状態を切り替えることができるようにしても良い。
ストップランプスイッチユニット160のランプ165は、スイッチ164と第3の端子163との間に接続されており、スイッチ164から第3の端子163へ電流が流れると点灯するランプであり、例えば、LED素子を含む。スイッチ164がオンのときは、電源部110からランプ165を通って基準電位へ電流が流れるため、ランプ165は点灯し、スイッチ164がオフのときは、電源部110からランプ165を通って基準電位へ電流が流れないため、ランプ165は点灯しない。
ABS制御ユニット170は、第1の端子1711と、第2の端子1712と、第3の端子1713と、第4の端子1714と、第5の端子1715と、第6の端子1716と、第1のセンサ接続端子1721と、第2のセンサ接続端子1722と、第3のセンサ接続端子1723と、第4のセンサ接続端子1724と、第5のセンサ接続端子1725と、第6のセンサ接続端子1726と、第7のセンサ接続端子1727と、第8のセンサ接続端子1728と、を有する。
また、ABS制御ユニット170は、信号出力部177を有する。信号出力部177は、自動車の前輪右側の回転速度を測定するセンサにABS・ECUから入力される車輪速度センサ入力信号を模擬する第1の車輪速度センサ入力模擬信号を第1のセンサ接続端子1721に出力し、自動車の前輪左側の回転速度を測定するセンサにABS・ECUから入力される車輪速度センサ入力信号を模擬する第2の車輪速度センサ入力模擬信号を第2のセンサ接続端子1722に出力し、自動車の後輪右側の回転速度を測定するセンサにABS・ECUから入力される車輪速度センサ入力信号を模擬する第3の車輪速度センサ入力模擬信号を第3のセンサ接続端子1723に出力し、自動車の後輪左側の回転速度を測定するセンサにABS・ECUから入力される車輪速度センサ入力信号を模擬する第4の車輪速度センサ入力模擬信号を第4のセンサ接続端子1724に出力する。
第1の車輪速度センサ入力模擬信号、第2の車輪速度センサ入力模擬信号、第3の車輪速度センサ入力模擬信号、第4の車輪速度センサ入力模擬信号は、例えば、実際に自動車の車輪速度センサに入力される信号に基づいて事前に生成し、信号出力部177に記憶されるようにすると良い。
ABS制御ユニット170の第1の端子1711は、ABSモータリレー120の第2の端子122に接続し、第2の端子1712は、ABSモータリレー120の第4の端子124に接続し、第3の端子1713は、アクチュエータリレー140の第2の端子142に接続し、第4の端子1714は、アクチュエータリレー140の第4の端子144に接続し、第5の端子1715は、ストップランプスイッチユニット160の第2の端子162に接続し、第6の端子1716は、基準電位に接続している。
また、ABS制御ユニット170は、第1の車輪速度センサ出力模擬信号、第2の車輪速度センサ出力模擬信号、第3の車輪速度センサ出力模擬信号、第4の車輪速度センサ出力模擬信号に同期した自動車の車速、各車輪(前輪右側、前輪後輪左側右側、後輪左側)の回転速度を表示するメータ174を有する。メータ174が表示する車速、各車輪の回転速度のデータは、例えば、第1の車輪速度センサ出力模擬信号、第2の車輪速度センサ出力模擬信号、第3の車輪速度センサ出力模擬信号、第4の車輪速度センサ出力模擬信号を生成するのに用いた実際の自動車の速度、回転速度に基づいて生成し、記憶されるようにすると良い。
ABS制御ユニット170の第1のセンサ接続端子1721、第2のセンサ接続端子1722、第3のセンサ接続端子1723、第4のセンサ接続端子1724、第5のセンサ接続端子1725、第6のセンサ接続端子1726、第7のセンサ接続端子1727、第8のセンサ接続端子1728は、それぞれ、第1の端子151、第2の端子152、第3の端子153、第4の端子154、第5の端子155、第6の端子156、第7の端子157、第8の端子158、に接続している。
よって、第1の車輪速度センサ入力模擬信号は、ABS制御ユニット170の第1のセンサ接続端子1721から出力され、センサユニット150の第1の端子151に入力される。第2の車輪速度センサ入力模擬信号は、ABS制御ユニット170の第2のセンサ接続端子1722から出力され、センサユニット150の第2の端子152に入力される。第3の車輪速度センサ入力模擬信号は、ABS制御ユニット170の第3のセンサ接続端子1723から出力され、センサユニット150の第3の端子153に入力される。第4の車輪速度センサ入力模擬信号は、ABS制御ユニット170の第4のセンサ接続端子1724から出力され、センサユニット150の第4の端子154に入力される。
そして、第1の車輪速度センサ出力模擬信号は、センサユニット150の第5の端子155から出力され、BS制御ユニット170の第5のセンサ接続端子1725に入力される。第2の車輪速度センサ出力模擬信号は、センサユニット150の第6の端子156から出力され、ABS制御ユニット170の第6のセンサ接続端子1726に入力される。第3の車輪速度センサ出力模擬信号は、センサユニット150の第7の端子157から出力され、ABS制御ユニット170の第7のセンサ接続端子1727に入力される。第4の車輪速度センサ出力模擬信号は、センサユニット150の第8の端子158から出力され、ABS制御ユニット170の第8のセンサ接続端子1728に入力される。
また、図1に示すように、ABSシミュレータ100は、イグニッションスイッチ180をさらに有するようにしても良い。イグニッションスイッチ180を電源部110とABSモータリレー120の第1の端子121およびアクチュエータリレー140の第1の端子141との間に接続し、イグニッションスイッチ220がオンであるときのみに、ABSシミュレータが起動するようにしても良い。
<ストップランプスイッチユニット160のスイッチ165による制御>
ABSシミュレータが起動しているときに、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164の状態が切り替わることで、センサユニット150の信号出力部159が出力する信号、ABS制御ユニット170の出力する信号、メータ174が表示する車速、各車輪の回転速度が制御される。
ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164がオフのとき、ABSシミュレータ100は、ブレーキがかけられてないときの自動車を模擬する。ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164がオフのとき、センサユニット150の信号出力部159は、ブレーキがかけられていない実際の自動車の車輪速度センサから出力される車輪速度センサ出力信号を模擬する第1の車輪速度センサ出力信号、第2の車輪速度センサ出力信号、第3の車輪速度センサ出力信号、第4の車輪速度センサ出力信号を出力し、ABS制御ユニット170の信号出力部177は、この自動車の車輪速度センサに入力される車輪速度センサ入力信号を模擬する第1の車輪速度センサ入力信号、第2の車輪速度センサ入力信号、第3の車輪速度センサ入力信号、第4の車輪速度センサ入力信号を出力し、ABS制御ユニット170のメータ174は、この自動車の車速センサ等で取得した車速や各車輪の回転速度を表示する。
ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164がオンのとき、ABSシミュレータ100は、ブレーキがかかり、減速する自動車を模擬する。つまり、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164のオンがとき、センサユニット150の信号出力部159は、ブレーキがかけられ、減速する実際の自動車の車輪速度センサから出力される車輪速度センサ出力信号を模擬する第1の車輪速度センサ出力信号、第2の車輪速度センサ出力信号、第3の車輪速度センサ出力信号、第4の車輪速度センサ出力信号を出力し、ABS制御ユニット170の信号出力部177は、この自動車の車輪速度センサに入力される車輪速度センサ入力信号を模擬する第1の車輪速度センサ入力信号、第2の車輪速度センサ入力信号、第3の車輪速度センサ入力信号、第4の車輪速度センサ入力信号を出力し、ABS制御ユニット170のメータ174は、この自動車の車速センサ等で取得した車速や各車輪の回転速度を表示する。
このとき、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164がオンであっても、ABS制御ユニットの第2の端子172、第4の端子174に、電源部110からABSモータリレー120、アクチュエータリレー140を介して、電圧が供給されているのか否かに基づいて、上記の出力される第1の車輪速度センサ出力信号、・・・、第1の車輪速度センサ入力信号、・・・、上記の標示される車速や各車輪の回転速度を、変えると良い。
例えば、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164がオンであり、ABS制御ユニットの第2の端子172、第4の端子174に、電源部110からABSモータリレー120、アクチュエータリレー140を介して、電圧が供給されている場合は、上記の出力される第1の車輪速度センサ出力信号、・・・、第1の車輪速度センサ入力信号、・・・、上記の標示される車速や各車輪の回転速度として、ABSが起動した状態で減速する自動車から取得したデータに基づいて生成した第1の車輪速度センサ出力信号、・・・、第1の車輪速度センサ入力信号、・・・、車速や各車輪の回転速度を用いると良い。
一方、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164がオンであるが、ABS制御ユニットの第2の端子172、第4の端子174に、電源部110からABSモータリレー120、アクチュエータリレー140を介して、電圧が供給されていない場合は、上記の出力される第1の車輪速度センサ出力信号、・・・、第1の車輪速度センサ入力信号、・・・、上記の標示される車速や各車輪の回転速度として、ABSが起動していない状態で減速する自動車から取得したデータに基づいて生成した第1の車輪速度センサ出力信号、・・・、第1の車輪速度センサ入力信号、・・・、車速や各車輪の回転速度を用いると良い。
実際の自動車の減速時の車速等の時間変化等は速い。そこで、ABSシミュレータ100は、センサユニット150の信号出力部159が出力する信号の時間変化、ABS制御ユニット170の信号出力部177が出力する信号の時間変化が、実際の自動車から取得した信号の時間変化と同じである第1の状態と、実際の自動車から取得した信号の時間変化より遅い(たとえば、実際の自動車から取得した信号の時間変化の十分の一である)第2の状態と、の間で切り替える時間変化切替スイッチを有するようにしても良い。
<故障発生部200>
本実施形態に係るABSシミュレータ100は、図1に示すように、故障発生部200を有している。故障発生部200は、2つの接続対象の間に接続され、この2つの接続対象の接続状態を、正常状態と、断線などの故障状態と、の間で切り換える。
例えば、故障発生部200は、ABSモータリレー120とABSモータ130との間に接続され、ABSモータリレー120とABSモータ130との間の接続状態を、正常状態と故障状態との間で切り換える。
このとき、故障発生部200により発生する故障状態を断線とすると、イグニッション180がオンであるにも関わらず、ABSモータ130に電圧が供給されず、ABSモータ130が起動しないという故障状態を模擬することが可能になる。
故障発生部200は、例えば、図1に示したように、各要素間に接続されるようにすると良い。図1に示したのは一例であり、故障発生部200は、他の位置に接続されるようにしても良い。
故障発生部200は、例えば、図3に記載した回路で構成すると良い。図3に記載した回路は、スイッチ210を有している。このようにすることで、スイッチ210が閉じているときは、2つの接続対象が接続した正常状態になるが、スイッチ210が開いているときは、2つ接続対象の間が断線された故障状態となる。
また、故障発生部200は、図4に記載したように、スイッチ220と抵抗230を有する回路で構成しても良い。この回路では、2つの接続対象が抵抗230を介さずに接続する経路と、2つの接続対象が抵抗230を介して接続する経路の2つの経路の間の切り換えをスイッチ220で行うことができる。このようにすることで、2つの接続対象が抵抗230を介さずに接続する経路に切り換えられているときは、2つの接続対象に直に接続された正常状態となるが、2つの接続対象が抵抗230を介して接続する経路に切り換えられているときは、2つの接続対象の間の抵抗が増大することになり、2つの接続対象の間で接触不良などが生じた故障状態となる。故障発生部200は、抵抗230の代わりに可変抵抗を有するようにしても良い。
また、故障発生部200は、図5に記載したように、スイッチ220と上流側接続端子240および下流側接続端子250の対を有する回路で構成しても良い。このようにすることで、上流側接続端子240と下流側接続端子250の間に何も接続されていないときは、図3に記載したスイッチ310のみを有している回路と同様に、2つの接続対象が接続した正常状態と2つの接続対象の間が断線された故障状態との間を切り換えることができる。そして、上流側接続端子240と下流側接続端子250の間に抵抗が接続されたときは、図4に記載したスイッチ220と抵抗230を有している回路と同様に、2つの接続対象の間の接続状態を、2つの接続対象に直に接続された正常状態と2つの接続対象の間において抵抗が増大した故障状態との間を切り換えることができる。
ABS制御ユニット170は、ABSシミュレータ100の故障発生部200のいずれかが故障状態にあるときに点灯するABS警告灯175を有するようにすると良い。このようにすることで、故障診断の試験や訓練を受ける者に、故障が発生していることを知らせることが可能になる。
<測定端子>
図1には示していないが、電圧などの測定を行う者がテスターやオシロスコープなどの計測器のプローブをあてるための端子である測定端子が、行われる試験や訓練に合わせて、ABSモータ130、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164、ランプ165の上流側、下流側、ABSモータリレー120、アクチュエータリレー140、センサユニット150、ABS制御ユニット170の各端子、基準電位などと同電位になるように適宜配置される。
<筐体400>
ABSシミュレータ100は、図6に記載したような筐体300を有していても良い。筐体300の表面には、例えば、故障診断の試験や訓練を受ける者に車速や各車輪の回転速度を表示するために、メータ174が配置される。
また、筐体300の表面には、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164の切り替えを故障診断の試験や訓練を受ける者が行えるように、ストップランプスイッチユニット160のスイッチ164の切替部1641とランプ165が、筐体300の表面に配置されるようにしても良い。また、故障診断の試験や訓練を受ける者に故障が発生していることを知らせるために、ABS警告灯175が、筐体300の表面に配置されるようにしても良い。
上記測定端子は、筐体300の表面に配置するようにしても良いが、図6に示すように、筐体300とは別個のチェックボックス400の表面に配置するようにしても良い。
一方、故障発生部200は、筐体300の内部に、つまり、筐体300の外部から見えない位置に配置される。このため、故障発生部200が正常状態と故障状態のどちらに切り換えられているのかを、筐体300の外側からは確認することができない。このため、筐体300内部において、故障発生部200に断線などの故障状態に切り換え、筐体300やチェックボックス400の表面に配置された測定端子などを用いて、電圧等を測らせることで、実際の自動車を用いることなく、故障診断の試験や訓練などを行うことが可能になる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
100 ABSシミュレータ
110 電源部
120 ABSモータリレー
130 ABSモータ
140 アクチュエータリレー
150 センサユニット
160 ストップランプスイッチユニット
170 ABS制御ユニット
200 故障発生部
300 筐体
400 チェックボックス

Claims (5)

  1. 電圧を供給する電源部と、
    ABS制御ユニットと、
    前記ABS制御ユニットに電圧を供給する第1の状態と、前記電源部から前記ABS制御ユニットに電圧を供給しない第2の状態と、の間で切り替わるABSリレーと、
    2つの接続対象の接続状態を、正常状態と、故障状態と、の間で切り替える故障発生部と、
    前記ABS制御ユニットに接続したセンサユニットと、を有し、
    前記ABS制御ユニットは、
    車輪速度センサ入力信号を模擬した信号を生成し、前記センサユニットに出力する信号生成部と、
    車輪速度を標示するメータと、を有し、
    前記センサユニットは、車輪速度センサ出力信号を模擬した信号を生成し、前記ABS制御ユニットに出力する信号生成部を有し、
    前記メータが標示する車輪速度は、前記車輪速度センサ入力信号を模擬した信号および前記車輪速度センサ出力信号を模擬した信号と同期している、ABSシミュレータ。
  2. ABSモータをさらに有し、
    前記ABSリレーの第1の状態では、前記ABSモータにも電圧を供給する、請求項1に記載のABSシミュレータ。
  3. 前記ABS制御ユニットに電圧を供給する第1の状態と、前記ABS制御ユニットに電圧を供給しない第2の状態と、の間で切り替わるアクチュエータリレーをさらに有する、請求項1または2に記載のABSシミュレータ。
  4. 前記電源部110と前記ABS制御ユニットの間に接続されたスイッチであって、前記ABS制御ユニットに電圧を供給する第1の状態と、前記ABS制御ユニットに電圧を供給しない第2の状態と、の間で切り替わるスイッチをさらに有する、請求項1からのいずれか一項に記載のABSシミュレータ。
  5. 前記ABS制御ユニットは、前記故障発生部が故障状態であるときに点灯するABS警告灯をさらに有する、請求項1からのいずれか一項に記載のABSシミュレータ。
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