JP7423676B2 - 微小粒子で被覆された砥粒を有する研磨物品 - Google Patents

微小粒子で被覆された砥粒を有する研磨物品 Download PDF

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Description

研磨粒子を含有する研磨物品(例えば、カットオフホイールを含む結合研磨物品)を研削助剤と組み合わせて使用することができ、研削助剤は、研磨物品とは別個の構成成分として使用される。研削助剤の機能の1つは、冷却剤及び/又は潤滑剤として機能することによって研磨物品の寿命を延ばすことである。
図面は、例示的ではあるが限定的ではなく、本明細書で論じられる様々な実施形態を全般的に示す。
様々な実施形態による、平面三角形形状を有する成形研磨粒子の概略図である。 様々な実施形態による、平面三角形形状を有する成形研磨粒子の概略図である。
様々な実施形態による、四面体形状を有する成形研磨粒子の概略図である。 様々な実施形態による、四面体形状を有する成形研磨粒子の概略図である。 様々な実施形態による、四面体形状を有する成形研磨粒子の概略図である。 様々な実施形態による、四面体形状を有する成形研磨粒子の概略図である。 様々な実施形態による、四面体形状を有する成形研磨粒子の概略図である。
様々な実施形態による、微小粒子内に被覆された成形研磨粒子を示す。 様々な実施形態による、微小粒子内に被覆された成形研磨粒子を示す。 様々な実施形態による、微小粒子内に被覆された成形研磨粒子を示す。 様々な実施形態による、微小粒子内に被覆された成形研磨粒子を示す。
様々な実施形態による、結合研磨物品を示す。 様々な実施形態による、結合研磨物品を示す。
様々な実施形態による、成形微小粒子を示す。 様々な実施形態による、成形微小粒子を示す。
様々な実施形態による、被覆研磨物品の断面図である。 様々な実施形態による、被覆研磨物品の断面図である。
様々な実施形態による、結合研磨物品の斜視図及び断面図である。 様々な実施形態による、結合研磨物品の斜視図及び断面図である。
様々な実施形態による、結合研磨物品を形成する様々な段階を示す斜視図である。 様々な実施形態による、結合研磨物品を形成する様々な段階を示す斜視図である。 様々な実施形態による、結合研磨物品を形成する様々な段階を示す斜視図である。
様々な実施形態による、研磨物品の製造方法の概略図である。
様々な実施形態による、図11の方法に従って成形研磨粒子を配向させる方法を示す概略図である。
様々な実施形態による、図11の方法に従って成形研磨粒子を配向させる方法を示す概略図である。
様々な実施形態による、図11の方法に従って成形研磨粒子を配向させる方法を示す概略図である。
不織布研磨物品の斜視図である。
切断線12-12に沿って見た図15の研磨物品の断面図である。
結合研磨カットオフホイール切断ステンレス鋼(bonded abrasive cut off wheel cutting stainless steel)の切断速度/摩耗速度(mm/mm)のプロットである。
多くの他の変更形態及び例を当業者であれば考案することができ、それらは本開示の原理の趣旨及び範囲に入ることは理解されるべきである。図面は、縮尺どおりに描かれていない場合がある。
次に、開示された主題のいくつかの実施形態について細部にわたって言及する。実施形態の諸例は部分的に添付の図面に示されている。開示されている主題は、列挙された請求項に関連して記述されるが、例示されている主題は、これらの請求項を開示されている主題に限定することを意図しないことが理解される。
本開示は、とりわけ、研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に配置された微小粒子層を含む成形研磨粒子を提供し、微小粒子層は、バインダー中に分散された微小粒子を含む。
微小粒子は研磨粒子と一体であってもよく、そのため、使用前又は使用中に添加される別個の構成成分ではないが、本開示は、例えば、研削助剤と、研磨粒子との組み合わせの使用を企図し、この研磨粒子は、研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に配置された微小粒子層を含み、微小粒子層は、バインダー中に分散された微小粒子を含む。
驚くべきことに、カットオフホイール(COW)などの研磨物品に微小粒子が使用されるとき、研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に配置された微小粒子を欠く研磨粒子を含む研磨物品と比較して、50%を超える有意な性能の改善を観察し、この性能は、ホイール摩耗速度で割った切断速度として定義される。
微小粒子層の微小粒子は、約0.5μm~約100μm、約0.5μm~約50μm、約1μm~約20μm、約1μm~約5μm、約40μm~約60μm、又は約20μm、30、40、50、60、70、80、90、若しくは約100μmより小さいか、それと等しいか、又はそれより大きい範囲を含む、μmの範囲の、任意の好適な微小粒子のサイズを有することができる。「微小粒子のサイズ」は、微小粒子層中の微小粒子の最大寸法を指す。例えば、微小粒子の最大寸法は、微小粒子の直径、幅、又は高さを指すことができる。
微小粒子層は、研削助剤微小粒子及び研磨微小粒子のうちの少なくとも1つを含むことができ、研磨微小粒子は、研磨微小粒子が配置される研磨粒子と比べて、同じ材料又は異なる材料から作製することができる。
本明細書で使用するとき、用語「研削助剤」は、一般に、ワークピースと研磨物品との間の境界面を潤滑すること及びワークピースから材料を取り除く容易さを増大させることのうちの少なくとも1つを含む任意の好適な機構によって、ワークピースの切断速度を増加させ、及び/又は研磨物品の摩耗速度を減少させる物質を指す。研削助剤が動作する他の機構は既知であり、例えば、その全体が本明細書に完全に記載されているかのように参照により組み込まれる米国特許第6,251,149(B1)号に記載されている。
1つの好適な研削助剤微小粒子としては、例えば、酸化鉄、硫化鉄、及びこれらの組み合わせが挙げられる。硫化鉄の例としては、FeS及びFeSが挙げられる。酸化鉄の例としては、Feが挙げられる。例えば、本明細書に完全に記載されているかのように、参照により組み込まれる米国特許第5,552,225号を参照されたい。
別の好適な研削助剤微小粒子としては、CaSiOの分子式を有するカルシウム、ケイ素及び酸素から構成されるウォルラストナイト(wollastonite)が挙げられる。ウォラストナイトは、商品名Wollastocoat(登録商標)でImerysから調達することができる。
好適な研削助剤微小粒子の例としてはまた、塩素化ワックス(chlorinated waxes)、ハロゲン化物塩、及びこれらの組み合わせが挙げられる。塩素化ワックスの例としては、テトラクロロナフタレン、ペンタクロロナフタレン、ポリ塩化ビニル、及びこれらの組み合わせが挙げられる。ハロゲン化物塩の例としては、塩化ナトリウム、カリウム氷晶石、ナトリウム氷晶石、アンモニウム氷晶石、四フッ化アルミン酸カリウム、テトラフルオリドアルミン酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、フッ化ケイ素、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
好適な研削助剤微小粒子の他の例としては、水和充填剤及び無機非ハロゲン化充填剤が挙げられる。好適な水和充填剤は、金属ワークピースの研磨研削中に水を放出するために脱水するものである。好適な水和充填剤の例としては、U.S.Boraxから商品名FIREBRAKE(商標)ZB(2ZnO・3B・3.5HO:293℃で脱水)で、又は商品名FIREBRAKE(商標)415(4ZnO・B・HO:415℃で脱水)で入手可能なホウ酸亜鉛;アルミニウム三水和物(Alcoaから商品名HYDRAL(商標)710又はPGA-SD(商標)で入手可能なAl(OH));水酸化カルシウム(Ca(OH));水酸化マグネシウム(Mg(OH))(Ameribrom,Inc.からFR-20 MHRM(商標)23-2(アミノシラン処理済み)、FR-20 MHRM(商標)640(ポリオレフィンカップリング剤で)又はFR-20 MHRM(商標)120(脂肪表面処理済み)として入手可能);ケイ酸ナトリウム水和物(NaSiO・9HO);アルカリ金属水和物;ネスケホナイト(MgCO・Mg(OH)・3HO);炭酸マグネシウム準水和物(magnesium carbonate subhydrate)(MgO・CO(0.96)HO(0.30));などが挙げられる。
特定の水和充填剤は、特に好ましい利点を提供する。特に好ましい水和充填剤は、ホウ酸亜鉛である。ホウ酸亜鉛は、500~600℃でガラス化され(vitrifies)、有機結合の上にホウ酸塩型ガラス封止部を形成し、これにより、有機結合の熱劣化を防止すると考えられる。別の水和充填剤、アルミニウム三水和物は、加熱及び脱水の際に酸化アルミニウム(Al)を形成すると考えられる。酸化アルミニウムは、研削プロセスを補助することができる既知の研磨材料である。好ましい水和充填剤としては、アルミニウム三水和物及び水酸化マグネシウムが挙げられる。
好適な無機非ハロゲン化充填剤の例としては、酸化モリブデン(VI)(MoO、Aldrichから入手可能)、アンチモン酸ナトリウム(NaSbO、Elf Atochemから商品名THERMOGUARD(商標)FRで入手可能)、酸化アンチモン(Sb、Elf Atochemから商品名THERMOGUARD(商標)Sで入手可能)などが挙げられる。
研削助剤微小粒子は、単一の微小粒子又は研削助剤微小粒子の凝集体(agglomerate)の形態を含む任意の好適な形態とすることができる。精密成形研削助剤粒子の実施例は、本明細書に完全に記載されているかのように、参照により組み込まれる、米国特許出願公開第2002/0026752(A1)号に教示されている。
微小粒子層中の微小粒子は、満たされている他の構成物質の重量範囲要件に従って、研磨粒子の約0.1重量%~約25重量%、約0.1重量%~約10重量%、約1重量%~約5重量%、又は約10重量%~約20重量%の量を含む、任意の好適な量で存在することができる。
微小粒子層は、研磨粒子の外面の少なくとも一部(例えば、複数の研磨粒子のそれぞれの外面の少なくとも一部分)の上に、例えば、研磨粒子の外面の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は最大で約100%、配置された微小粒子を含むことができる。例えば、微小粒子層は、研磨粒子の外面の約10%~約90%、約20%~約50%、約30%~約70%、約50%~約90%、約60%~約100%、約40%~約80%、又は約70%~約99%に配置された微小粒子を含むことができる。
微小粒子層は、バインダーを用いて研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に結合した微小粒子を含むことができる。バインダーは、無機バインダー又は有機バインダーを含む、任意の好適なバインダーであり得る。無機バインダーの例としては、石灰、粘土、ケイ酸塩バインダー、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。ケイ酸塩バインダーの例としては、ケイ酸ナトリウムバインダー、ケイ酸カリウムバインダー、及びこれらの混合物が挙げられる。有機バインダーとしては、アクリル系ポリマー、ポリウレタン、ポリ(乳酸)、ポリ(ビニルピロリドン)、フェノキシ樹脂、又はこれらの組み合わせなどのポリマーバインダーが挙げられるが、これらに限定されない。
多種多様な研磨粒子(及び研磨微小粒子)を利用することができる。研磨粒子は、例えば、ランダムな形状又は粉砕した形状;四角形、星形、又は六角形などの定形の(例えば対称の)プロファイル;及び不定形の(例えば非対称の)プロファイルを含む、様々なサイズ、形状、及びプロファイルで提供され得る。例えば、研磨粒子は、異なるタイプの研磨粒子の混合物を含むことができる。例えば、研磨物品としては、板状粒子と非板状粒子との混合物、粉砕粒子と成形粒子との混合物(従来の非成形粒子と非板状研磨粒子との混合物(例えば、充填材)、及びサイズの異なる研磨粒子の混合物が挙げられる。
本明細書で使用するとき、「成形粒子」及び「成形研磨粒子」は、所定の形状又は非ランダムな形状を有する研磨粒子を意味する。成形セラミック研磨粒子などの成形研磨粒子を製造するための1つのプロセスは、前駆体セラミック研磨粒子を、所定の形状を有する金型内で成形して、セラミック成形研磨粒子を製造することを含む。金型内で形成されたセラミック成形研磨粒子は、成形セラミック研磨粒子の属内の1つの種である。他の種の成形セラミック研磨粒子を製造するための他のプロセスとしては、所定の形状を有するオリフィスから前駆体セラミック研磨粒子を押し出すこと、所定の形状を有する印刷スクリーンの開口部(opening)を通して前駆体セラミック研磨粒子を印刷すること、又は前駆体セラミック研磨粒子を所定の形状若しくはパターンにエンボス加工することが挙げられる。他の例では、成形セラミック研磨粒子は、シートから個々の粒子へと切断することができる。好適な切断方法の例としては、機械的切断、レーザー切断、又はウォータージェット切断が挙げられる。成形セラミック研磨粒子の非限定的な例としては、三角形のプレート、又は細長いセラミックロッド/フィラメントなどの成形研磨粒子が挙げられる。成形セラミック研磨粒子は、概ね均質又は実質的に均一であり、より小さい研磨粒子を結合してアグロメレーション構造(agglomerated structure)にし、ランダムなサイズ及び形状の研磨粒子を製造する粉砕又は破砕プロセスによって得られる研磨粒子を除外する有機バインダー又は無機バインダーなどのバインダーを使用することなく、その焼結形状を維持する。多くの実施形態では、成形セラミック研磨粒子は、焼結αアルミナの均質構造を有するか、又は焼結αアルミナから本質的になる。
図1A及び1Bは、切頭角錐形に一致する正三角形としての成形研磨粒子100の一例を示す。図1A及び図1Bに示されるように、成形研磨粒子100は、三角形底面102、三角形上面104、並びに三角形底面102(正三角形として示されているが、不等辺三角形、鈍角三角形、二等辺三角形、及び直角三角形も可能である)及び三角形上面104を接続する複数の傾斜した側面106A、106B、106Cによって境界される切頭正三角錐(truncated regular triangular pyramid)を含む。本明細書に記載の成形研磨粒子は、研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に(例えば、三角形頂部104及び傾斜面106A~Cのうちの少なくとも1つの上に)配置された微小粒子層(図示せず)を含み、微小粒子層は、バインダー中に分散された微小粒子を含む。
傾斜角108Aは、側面106Aの三角形底面102との交差によって形成される二面角である。同様に、傾斜角108B及び108C(どちらも図示されていない)は、側面106B及び106Cの三角形底面102とのそれぞれの交差によって形成される二面角に対応する。成形研磨粒子100の場合には、傾斜角の全てが等しい値を有する。いくつかの実施形態では、サイドエッジ110A、110B、及び110Cは、約0.5μm~約80μm、約10μm~約60μm、又は約0.5μm、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は約80μmより小さいか、それと等しいか、又はそれより大きい範囲の平均曲率半径を有する。
図1A及び図1Bに示される実施形態では、側面106A、106B、及び106Cは、等しい寸法を有し、(82度の傾斜角に対応する)約82度の三角形底面102との二面角をなす。しかしながら他の二面角(90度を含む)も同じく使用され得ることは認識されるであろう。例えば、底面と側面の各々との間の二面角は、単独で、45~90度(例えば、70~90度、又は75~85度)の範囲に及び得る。側面106、底面102、及び上面104を接続するエッジは、任意の好適な長さを有することができる。例えば、エッジの長さは、約0.5μm~約2000μm、約150μm~約200μm、又は約0.5μm、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500、1550、1600、1650、1700、1750、1800、1850、1900、1950、若しくは約2000μmより小さいか、それと等しいか、又はそれより大きい範囲にあり得る。
図2A~2Eは、四面体研磨粒子として成形された、成形研磨粒子200の斜視図である。図2A~2Eに示されるように、成形研磨粒子200は、正四面体として成形される。図2Aに示されるように、成形研磨粒子200Aは、4つの頂点(240A、242A、244A、及び246A)で終端する6つのエッジ(230A、232A、234A、236A、238A、及び239A)によって結合された4つの面(220A、222A、224A、及び226A)を有する。面のそれぞれは、エッジの他の3つの面に接触する。正四面体(例えば、6つの等しいエッジ及び4つの面を有する)が図2Aに描かれているが、他の形状も許容されることが認識される。例えば、四面体研磨粒子200は、不整四面体(例えば、異なる長さのエッジを有する)として成形することができる。図2A~2Eに記載の成形研磨粒子は、研磨粒子の外面の少なくとも一部分(例えば、面220A、222A、224A、及び226A)の上に配置された微小粒子層(図示せず)を含み、微小粒子層は、バインダー中に分散された微小粒子を含む。
ここで図2Bを参照すると、成形研磨粒子200Bは、4つの頂点(240B、242B、244B、及び246B)で終端する6つのエッジ(230B、232B、234B、236B、238B、及び239B)によって結合された4つの面(220B、222B、224B、及び226B)を有する。面のそれぞれは凹状であり、各々の共通のエッジで他の3つの面に接触する。四面体対称性(tetrahedral symmetry)(例えば、三重対称性(threefold symmetry)の4つの回転軸、及び対称性の6つの反射面)を有する粒子が図2Bに描かれているが、他の形状も許容されることが認識される。例えば、成形研磨粒子200Bは、残りが平面状である、1つ、2つ、又は3つの凹面を有することができる。
ここで図2Cを参照すると、成形研磨粒子200Cは、4つの頂点(240C、242C、244C、及び246C)で終端する6つのエッジ(230C、232C、234C、236C、238C、及び239C)によって結合された4つの面(220C、222C、224C、及び226C)を有する。面のそれぞれは、凸状であり、各々の共通のエッジで他の3つの面に接触する。四面体対称性を有する粒子が図2Cに描かれているが、他の形状も許容されることが認識される。例えば、成形研磨粒子200Cは、残りが平面状又は凹状である、1つ、2つ、又は3つの凸面を有することができる。
ここで図2Dを参照すると、成形研磨粒子200Dは、4つの頂点(240D、242D、244D、及び246D)で終端する6つのエッジ(230D、232D、234D、236D、238D、及び239D)によって結合された4つの面(220D、222D、224D、及び226D)を有する。四面体対称性を有する粒子が図2Dに描かれているが、他の形状も許容されることが認識される。例えば、成形研磨粒子200Dは、残りが平面状である、1つ、2つ、又は3つの凸面を有することができる。
図2A~2Dの描写からの誤差が存在し得る。このような成形研磨粒子200の一例が図2Eに描かれており、4つの頂点(240E、242E、244E、及び246E)で終端する6つのエッジ(230E、232E、234E、236E、238E、及び239E)によって結合された4つの面(220E、222E、224E、及び226E)を有する、成形研磨粒子200Eを示している。面のそれぞれは、各々の共通のエッジで、他の3つの面に接触する。面、エッジ、及び頂点のそれぞれは、不規則な形状を有する。
成形研磨粒子200A~200Eのいずれにおいても、エッジは、同じ長さでも異なる長さでもよい。エッジのいずれかの長さは、任意の好適な長さであり得る。一例として、エッジの長さは、約0.5μm~約2000μm、約150μm~約200μm、又は約0.5μm、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500、1550、1600、1650、1700、1750、1800、1850、1900、1950、若しくは約2000μmより小さいか、それと等しいか、又はそれより大きい範囲にあり得る。成形研磨粒子200A~200Eは、同じサイズでも異なるサイズでもよい。
成形研磨粒子100又は200のいずれかは、任意の数の形状特徴部を含むことができる。形状特徴部は、成形研磨粒子100又は200のいずれかの切削性能を改善するのに役立ち得る。好適な形状特徴部の例としては、開口部、凹面、凸面、溝、隆起、破損面、低丸み率、又は鋭い先端を有する1つ以上の端点を有する外辺部が挙げられる。個々の成形研磨粒子は、これらの特徴部のうちの任意の1つ以上を含むことができる。
既に記載されている材料に加えて、少なくとも1つの磁性材料が、成形研磨粒子100又は200内に含まれるか、又は被覆され得る。磁性材料の例としては、鉄;コバルト;ニッケル;様々なグレードでPermalloalloyとして市販されているニッケルと鉄の様々な合金;Fernico、Kovar、FerNiCo I、又はFerNiCo IIとして市販されている鉄、ニッケル、及びコバルトの様々な合金;様々なグレードでAlnicoとして市販されている鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルト、及び場合によっては銅及び/又はチタンの様々な合金;Sendust合金として市販されている鉄、ケイ素、及びアルミニウムの合金(重量比約85:9:6);Heusler合金(例えば、CuMnSn);ビスマス化マンガン(Bismanolとしても知られる);希土類の磁化可能材料、例えば、ガドリニウム、ジスプロシウム、ホルミウム、ユーロピウム酸化物、ネオジムと鉄とホウ素の合金(例えば、NdFe14B)、及びサマリウムとコバルトの合金(例えば、SmCo);MnSb;MnOFe;YFe12;CrO;MnAs;フェライト、例えば、フェライト、マグネタイト;亜鉛フェライト;ニッケルフェライト;コバルトフェライト、マグネシウムフェライト、バリウムフェライト、及びストロンチウムフェライト;イットリウム鉄ガーネット;及びこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、磁化可能材料は、8~12重量%のアルミニウム、15~26重量%のニッケル、5~24重量%のコバルト、最大で6重量%の銅、最大で1%のチタンを含有する合金であり、100重量%にするための残部は鉄である。いくつかの他の実施形態では、例えば、マグネトロンスパッタリングを含む物理蒸着(PVD)などの蒸着技術を用いて、磁化可能な被覆を研磨粒子100上に堆積させることができる。
これらの磁化可能材料を含むことにより、成形研磨粒子100又は200が磁場に応答することが可能になる。成形研磨粒子100又は200のいずれも、同じ材料を含んでもよく、又は異なる材料を含んでもよい。
成形研磨粒子100又は200は、多くの好適な方法で形成することができ、例えば、成形研磨粒子100又は200は、複数操作プロセスに従って製造することができる。このプロセスは、任意の材料又は前駆体分散材料を使用して実施することができる。簡潔に述べると、成形研磨粒子100又は200がモノリシックセラミック粒子である実施形態の場合、このプロセスは、対応するものに変換することができる種晶添加又は種晶非添加の前駆体分散体(例えば、αアルミナに変換することができるベーマイトゾル-ゲル)のいずれかを作製する操作と、成形研磨粒子100の所望の外形を有する1つ以上の金型キャビティを前駆体分散体で充填する操作と、前駆体分散体を乾燥させて前駆体成形研磨粒子を形成する操作と、前駆体成形研磨粒子100を金型キャビティから取り出す操作と、前駆体成形研磨粒子100をか焼して、か焼された前駆体成形研磨粒子100又は200を形成する操作と、次いで、か焼された前駆体成形研磨粒子100又は200を焼結して、成形研磨粒子100又は200を形成する操作と、を含み得る。次に、このプロセスを、αアルミナ含有成形研磨粒子100又は200に関連して、より詳細に説明する。他の実施形態では、金型キャビティをメラミンで充填して、メラミン成形研磨粒子を形成してもよい。
一部の成形研磨粒子100又は200は、ポリマー材料を含むことができ、軟質研磨粒子として特徴付けることができる。本明細書に記載の軟質成形研磨粒子は、任意の好適な材料又は材料の組み合わせを独立して含むことができる。例えば、軟質成形研磨粒子は、1つ以上の重合性樹脂を含む重合性混合物の反応生成物を含むことができる。1つ以上の重合性樹脂は、例えば、ヒドロカルビル重合性樹脂である。このような樹脂の例としては、フェノール樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、ビニルエーテル樹脂、アミノプラスト樹脂(ペンダントα、β不飽和カルボニル基を含み得る)、アクリレート樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、アルキル樹脂、ポリエステル樹脂、乾性油、又はこれらの混合物から選択されるものが挙げられる。重合性混合物は、可塑剤、酸触媒、架橋剤、界面活性剤、穏和な研磨剤、顔料、触媒、及び抗菌剤などの追加の成分を含むことができる。
複数の成分が重合性混合物中に存在する場合、これらの成分は、混合物の任意の好適な重量百分率を占めることができる。例えば、重合性樹脂は、重合性混合物の約35重量%~約99.9重量%、約40重量%~約95重量%の範囲にあってもよく、又は約35重量%、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、若しくは約99.9重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。
存在する場合、架橋剤は、重合性混合物の約2重量%~約60重量%、約5重量%~約10重量%の範囲にあってもよく、又は約2重量%、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは約15重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。好適な架橋剤の例としては、Allnex USA Inc.,Alpharetta,Georgia、USAの商品名CYMEL 303 LFで入手可能な架橋剤、又はAllnex USA Inc.,Alpharetta,Georgia、USAの商品名CYMEL 385で入手可能な架橋剤が挙げられる。
存在する場合、穏和な研磨剤は、重合性混合物の約5重量%~約65重量%、約10重量%~約20重量%の範囲にあってもよく、又は約5重量%、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、若しくは約65重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。好適な穏和な研磨剤の例としては、Imerys Talc America,Inc.,Three Forks,Montana,USAの商品名MINSTRON 353TALCで入手可能な穏和な研磨剤、USG Corporation,Chicago,Illinois,USAのUSG TERRAALBA NO.1 CALCIUMSULFATEの商品名で入手可能な穏和な研磨剤、ESCA Industries,Ltd.,Hatfield,Pennsylvania,USAから入手可能な再生ガラス(40~70グリット)、シリカ、方解石、ネフェリン、シエナイト、炭酸カルシウム、又はこれらの混合物が挙げられる。
存在する場合、可塑剤は、重合性混合物の約5重量%~約40重量%、約10重量%~約15重量%の範囲にあり得るか、又は約5重量%、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、若しくは約40重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。好適な可塑剤の例としては、アクリル樹脂又はスチレンブタジエン樹脂が挙げられる。アクリル樹脂の例としては、DOW Chemical Company,Midland,Michigan,USAの商品名RHOPLEX GL-618で入手可能なアクリル樹脂、Lubrizol Corporation,Wickliffe,Ohio,USAの商品名HYCAR2679で入手可能なアクリル樹脂、Lubrizol Corporation,Wickliffe,Ohio,USAの商品名HYCAR 26796で入手可能なアクリル樹脂、DOW Chemical Company,Midland,Michigan,USAのARCOL LG-650の商品名で入手可能なポリエーテルポリオール、又はLubrizol Corporation,Wickliffe,Ohio,USAのHYCAR 26315の商品名で入手可能なアクリル樹脂が挙げられる。スチレンブタジエン樹脂の例としては、Mallard Creek Polymers,Inc.,Charlotte,North Carolina,USAの商品名ROVENE 5900で入手可能な樹脂が挙げられる。
存在する場合、酸触媒は、重合性混合物の約1重量%~約20重量%、約5重量%~約10重量%の範囲にあってもよく、又は約1重量%、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、若しくは約20重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。好適な酸触媒の例としては、塩化アルミニウム溶液又は塩化アンモニウム溶液が挙げられる。
存在する場合、界面活性剤は、重合性混合物の約0.001重量%~約15重量%、約5重量%~約10重量%、の範囲にあってもよく、又は約0.001重量%、0.01、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは約15重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。好適な界面活性剤の例としては、Innospec Performance Chemicals,Salisbury,North Carolina,USAの商標名GEMTEX SC-85-Pの下で入手可能な界面活性剤、Air Products and Chemicals,Inc.,Allentown,Pennsylvania,USAの商品名DYNOL 604で入手可能な界面活性剤、DOW Chemical Company,Midland,Michigan,USAの商品名ACRYSOLRM-8Wで入手可能な界面活性剤、又はDOW Chemical Company,Midland,Michigan,USAの商品名XIAMETERAFE 1520で入手可能な界面活性剤が挙げられる。
存在する場合、抗菌剤は、重合性混合物の約0.5重量%~約20重量%、約10重量%~約15重量%の範囲にあってもよく、又は約0.5重量%、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、若しくは約20重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。好適な抗菌剤の例としては、ジンクピリチオンが挙げられる。
存在する場合、顔料は、重合性混合物の約0.1重量%~約10重量%、約3重量%~約5重量%の範囲にあってもよく、又は約0.1重量%、0.2、0.4、0.6、0.8、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、若しくは約10重量%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくてもよい。好適な顔料の例としては、Sun Chemical Corporation,Parsippany,New Jersey,USAの商品名SUNSPERSE BLUE 15で入手可能な顔料分散体;Sun Chemical Corporation,Parsippany,New Jersey,USAの商品名SUNSPERSE VIOLET 23で入手可能な色素分散体、Sun Chemical Corporation,Parsippany,New Jersey,USAの商品名SUN BLACKで入手可能な色素分散体、又はClariant Ltd.,Charlotte,North Carolina,USAのBLUE PIGMENT B2Gの商品名で入手可能な顔料分散体が挙げられる。成分の混合物は、硬化によって重合され得る。
このプロセスは、セラミックに変換することができる前駆体の種晶添加又は種晶非添加の分散体のいずれかを提供する操作を含むことができる。前駆体が種晶添加される例では、前駆体に、鉄の酸化物(例えば、FeO)を種晶添加することができる。前駆体分散体は、揮発性成分である液体を含むことができる。一例では、揮発性成分は水である。分散体は、分散体の粘度を十分に低くし、金型キャビティの充填及び金型表面の複製を可能にするために十分な量の液体を含むことができるが、後に続く液体の金型キャビティからの取り出しが非常に高価になるような大量の液体を含むことができない。一例において、前駆体分散体は、2重量%~90重量%の、酸化アルミニウム一水和物(ベーマイト)粒子等のセラミックに変換することができる粒子、及び少なくとも10重量%、又は50重量%~70重量%、又は50重量%~60重量%の、水等の揮発性成分を含む。逆に、いくつかの実施形態において、前駆体分散体は、30重量%~50重量%又は40重量%~50重量%の固形分を含む。
好適な前駆体分散体の例としては、酸化ジルコニウムゾル、酸化バナジウムゾル、酸化セリウムゾル、酸化アルミニウムゾル、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適な酸化アルミニウム分散体としては、例えば、ベーマイト分散体及び他の酸化アルミニウム水和物分散体が挙げられる。ベーマイトは、公知の技術によって調製すること、又は市販のものを入手することができる。市販のベーマイトの例としては、両方ともSasol North America,Inc.から入手可能な商標名「DISPERAL」及び「DISPAL」を有する製品、又はBASF Corporationから入手可能な商標名「HIQ-40」を有する製品が挙げられる。これらの酸化アルミニウム一水和物は、比較的純粋であり、即ち、一水和物以外の水和物相を含んでいたとしても比較的少量しかなく、かつ高表面積を有する。
得られる成形研磨粒子100又は200の物理的特性は、概ね、前駆体分散体に使用される材料の種類に依存し得る。本明細書で使用するとき、「ゲル」は、液体中に分散した固体の3次元ネットワークである。
前駆体分散体は、改質用添加剤又は改質用添加剤の前駆体を含んでいてもよい。改質用添加剤は、研磨粒子のいくつかの所望の特性を強化するため、又は後に続く焼結ステップの有効性を高めるために機能することができる。改質用添加剤又は改質用添加剤の前駆体は、水溶性塩などの可溶性塩の形態とすることができる。これらは金属含有化合物を含むことができ、マグネシウム、亜鉛、鉄、ケイ素、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、ハフニウム、クロム、イットリウム、プラセオジム、サマリウム、イッテルビウム、ネオジム、ランタン、ガドリニウム、セリウム、ジスプロシウム、エルビウム、チタンの酸化物の前駆体、及びこれらの混合物とすることができる。前駆体分散体中に存在できるこれらの添加剤の特定の濃度は、変更することができる。
改質用添加剤又は改質用添加剤の前駆体を導入することによって、前駆体分散体はゲルになり得る。前駆体分散体はまた、蒸発によって分散体中の液体含有量を低減するために、一定期間にわたって熱を加えることによりゲルに誘導することもできる。前駆体分散体はまた、核形成剤を含んでいてもよい。本開示に好適な核形成剤としては、αアルミナ、α酸化第二鉄若しくはその前駆体、酸化チタン及びチタン酸塩、酸化クロム、又は転移の核となる任意の他の材料の微粒子を挙げることができる。核形成剤を使用する場合、その量は、αアルミナの転移をもたらすのに十分な量とするべきである。
解膠剤を前駆体分散体に添加し、より安定なヒドロゾル又はコロイド状前駆体分散体を製造することができる。好適な解膠剤は、酢酸、塩酸、ギ酸及び硝酸等の、一塩基酸又は酸化合物である。多塩基酸も使用できるが、多塩基酸は前駆体分散体を急速にゲル化することがあり、取り扱い又は追加成分の導入を困難にする。ベーマイトの一部の市販供給源は、安定な前駆体分散体の形成を助ける(吸収されたギ酸又は硝酸等の)酸タイターを含む。
前駆体分散体は、任意の好適な手段によって形成することができる。例えば、ゾル-ゲルアルミナ前駆体の場合、酸化アルミニウム一水和物を、解膠剤を含有する水と混合することによって、又は酸化アルミニウム一水和物のスラリーを形成し、そこに解膠剤を添加することによって形成できる。
消泡剤又は他の好適な化学物質を添加し、気泡を形成する傾向又は混合中に空気が混入する傾向を低減することができる。湿潤剤、アルコール、又はカップリング剤等の追加の化学物質を必要に応じて添加することができる。
更なる操作は、少なくとも1つの金型キャビティを有する金型、又は金型の少なくとも1つの主表面に形成された複数のキャビティ(cavity)を有する金型を提供すること、を含み得る。いくつかの例では、金型は、製造ツールとして形成され、該製造ツールは、例えば、ベルト、シート、連続ウェブ、輪転グラビアロール等のコーティングロール、コーティングロール上に取り付けられたスリーブ、又はダイとすることができる。一例では、製造ツールはポリマー材料を含むことができる。好適なポリマー材料の例としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ(エーテルスルホン)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、若しくはこれらの組み合わせ等の熱可塑性樹脂、又は熱硬化性材料が挙げられる。一例では、ツール全体がポリマー材料又は熱可塑性材料から作製される。別の例では、前駆体分散体が乾燥している間に前駆体分散体と接触するツーリング表面、例えば複数のキャビティ表面は、ポリマー材料又は熱可塑性材料を含み、ツーリングの他の部分は、他の材料から作製することができる。好適なポリマーコーティングを金属ツーリングに適用して、例として表面張力特性を変更してもよい。
ポリマー工具又は熱可塑性製造ツールは、金属マスター工具から複製することができる。マスター工具は、製造ツールに望ましいものの逆パターンを有することができる。マスター工具は、製造ツールと同一の方法で作製することもできる。一例では、マスター工具は、金属(例えばニッケル)で作製し、ダイヤモンドターニング加工される。一例では、マスター工具は、ステレオリソグラフィを使用して少なくとも部分的に形成される。ポリマーシート材料は、マスター工具と共に、2つを一緒に加圧成形することによりポリマー材料がマスター工具パターンでエンボス加工されるように、加熱することができる。ポリマー又は熱可塑性材料をまた、マスター工具上に押し出し又はキャスティングし(cast)、次いで加圧成形することもできる。熱可塑性材料を冷却し、固化させ製造ツールを生産する。熱可塑性製造ツールを利用する場合、熱可塑性製造ツールを歪めて寿命を制限し得るような過度の熱を生じないよう注意が必要である。
キャビティへは、金型の天面又は底面にある開口部からアクセスすることができる。いくつかの例では、キャビティは、金型の全厚にわたって延びることができる。あるいは、キャビティは、金型の厚さの一部分にわたってのみ延びることができる。一例では、天面は、実質的に一様な深さを有するキャビティを備えた金型の底面と実質的に平行である。金型のうちの少なくとも1つの側、即ちキャビティが形成される側は、揮発性成分を除去するステップの間、周囲の外気に曝露したままにすることができる。
キャビティは、成形研磨粒子100を製造するための特定の3次元形状を有する。深さの寸法は、天面から底面の最下点までの垂直距離と等しい。所与のキャビティの深さは、一様とすることができ、又はその長さ及び/若しくは幅に沿って変化することができる。所与の金型のキャビティは、同一の形状又は異なる形状とすることができる。
更なる操作は、金型内のキャビティに前駆体分散体を(例えば、従来の技法によって)充填すること、を伴う。いくつかの例では、ナイフロールコーター又は真空スロットダイコーターを使用することができる。必要に応じて、金型からの粒子の取り出しを支援するために離型剤を使用することができる。離型剤の例としては、ピーナッツ油又は鉱油、魚油等の油、シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン、ステアリン酸亜鉛、及び黒鉛が挙げられる。概して、離型剤を所望の場合、金型の1単位面積当たり、約0.1mg/in(0.6mg/cm)~約3.0mg/in(20mg/cm)、又は約0.1mg/in(0.6mg/cm)~約5.0mg/in(30mg/cm)の離型剤が存在するように、水又はアルコールなどの液体中のピーナッツ油などの離型剤が、前駆体分散体が接触する製造ツーリングの表面に適用される。いくつかの実施形態において、金型の天面は、前駆体分散体で被覆される。前駆体分散体は、天面上にポンプ注入することができる。
更なる操作では、スクレーパ又はならし棒を使用し、前駆体分散体を金型のキャビティに完全に押し入れることができる。キャビティに入らない前駆体分散体の残りの部分は、金型の天面から除去し、再利用することができる。いくつかの例では、前駆体分散体のごく一部分が天面に残ることがあり、他の例において、天面には分散体が実質的にない。スクレーパ又はならし棒により適用される圧力は、100psi(0.6MPa)未満、又は50psi(0.3MPa)未満、又は更には10psi(60kPa)未満とすることができる。いくつかの例では、前駆体分散体の露出した表面は、天面を実質的に超えて延びていない。
これらの例では、キャビティの露出した表面は成形研磨粒子の平面になることが望まれ、キャビティを(例えば、マイクロノズルアレイを使用して)オーバーフィルし、前駆体分散体をゆっくりと乾燥させることが望ましい場合がある。
更なる操作では、揮発性成分を除去し、分散体を乾燥すること、を伴う。揮発性成分は、高速の蒸発速度により除去することができる。いくつかの例では、蒸発による揮発性成分の除去は、この揮発性成分の沸点を上回る温度で生じる。乾燥温度の上限は、金型を作製する材料によって決まることが多い。ポリプロピレンツーリングに関しては、温度はプラスチックの融点未満とするべきである。一例では、約40~50%の固形分の水分散体及びポリプロピレン製金型に関しては、乾燥温度は、約90℃~約165℃、又は約105℃~約150℃、又は約105℃~約120℃であることができる。温度が高くなると、生産速度を改善することができるが、ポリプロピレンツーリングが劣化し、金型としての耐用寿命が制限されることもある。
乾燥中、前駆体分散体が収縮し、多くの場合、キャビティ壁からの後退(retraction)を引き起こす。例えば、キャビティが平坦な壁を有する場合、得られる成形研磨粒子100は、少なくとも3つの凹状の主側面を有する傾向があり得る。本発明で、キャビティ壁を凹状にする(キャビティ容積が増加する)ことによって、少なくとも3つの実質的に平面の主側面を有する成形研磨粒子100を得ることが可能であることが分かった。凹部の度合いは、概ね、前駆体分散体の固形分含有量に依存する。
更なる操作は、得られた前駆体成形研磨粒子100を金型キャビティから取り出すこと、を伴う。前駆体成形研磨粒子100又は200は、重力、振動、超音波振動、真空、又は加圧空気のプロセスを、単独で又は組み合わせて金型に使用し、金型キャビティから粒子を取り出すことによって、キャビティから取り出すことができる。
前駆体成形研磨粒子100又は200は、金型の外で更に乾燥させることができる。前駆体分散体を、金型内で所望のレベルに乾燥させる場合には、この追加の乾燥ステップは不要である。しかし、場合によっては、この追加の乾燥ステップを採用し、金型内に前駆体分散体が滞留する時間を最低限にすることが経済的であり得る。前駆体成形研磨粒子100又は200は、10~480分間、又は120~400分間、50℃~160℃、又は120℃~150℃の温度で乾燥させる。
更なる操作は、前駆体成形研磨粒子100又は200をか焼すること、を伴う。か焼の間、本質的に全ての揮発性材料は除去され、前駆体分散体に存在していた様々な成分が金属酸化物に変換される。前駆体成形研磨粒子100又は200は、概ね、400℃~800℃の温度に加熱され、遊離水、及び90重量%を超える任意の結合揮発性材料が除去されるまで、この温度範囲内で維持される。任意選択のステップにおいて、含浸プロセスによって改質用添加剤を導入することが望ましい場合がある。水溶性塩は、か焼された前駆体成形研磨粒子100の孔に含浸することによって導入できる。次いで、前駆体成形研磨粒子100を再び予備焼成する。
更なる操作は、か焼された前駆体成形研磨粒子100又は200を焼結して粒子100又は200を形成すること、を伴い得る。ただし、前駆体が希土類金属を含むいくつかの例では、焼結は必須ではない場合がある。焼結前は、か焼された前駆体成形研磨粒子100又は200は完全に緻密ではなく、したがって、成形研磨粒子100又は200として使用するための所望の硬度に欠けている。焼結は、か焼された前駆体成形研磨粒子100又は200を、1000℃~1650℃の温度に加熱することによって行われる。か焼された前駆体成形研磨粒子100又は200を焼結温度に曝露して、このレベルの変換を得るための時間の長さは、様々な要因に依存するが、5秒~48時間が可能である。
他の実施形態において、焼結ステップの持続時間は1分間~90分間の範囲である。焼結後、成形研磨粒子14は、10GPa(ギガパスカル)、16GPa、18GPa、20GPa、又はこれらを超えるビッカース硬度を有することができる。
例えば、か焼温度から焼結温度まで材料を急速に加熱すること、及び前駆体分散体を遠心分離し、スラッジ及び/又は廃棄物を除去することなどの、追加の操作を使用して、記載したプロセスを変更することができる。更に、必要に応じて、2つ以上のプロセスステップを組み合わせることによってこのプロセスを変更することができる。
本明細書に記載の研磨物品のいずれも、連続的であり得るか、又は研磨セグメントを含み得る。
図3A~3Dは、様々な実施形態による、微小粒子内に被覆された成形研磨粒子を示す。図3Aは、赤色微小粒子(red microparticles)で被覆された成形研磨粒子10を示す。赤色微小粒子は、Feから作製されている。図3Bは、ウォラストナイト微小粒子22で被覆された成形研磨粒子20を示す。図3C及び3Dは、粒子20の拡大図を示す。図3Cは、65倍で撮影された画像である。図3Dは、1400倍で撮影された画像である。成形研磨粒子10と20との間の最長粒子寸法の微小粒子に対する比は、約10:1~約100:1から約1000:1~約10,000:1までの範囲であり得る。
微小粒子は、研磨粒子に先に適用されている。微小粒子は、研磨粒子の表面積を増加させ、研磨粒子と周囲の樹脂マトリックスとの間の結合強度を増加させる。これにより、研磨粒子の構造上に微小粒子を組み込む研磨物品の全体的な耐用年数を増加させることができる。微小粒子は、先に粉砕粒子又は板状粒子に適用されているが、本明細書に記載される実施形態は、微小粒子を精密成形研磨粒子に適用する。
研磨粒子に先に適用された微小粒子は、多くの場合、球形状をしている。本明細書に含まれる実施例に示されるように、驚くべきことに、ロッド又はプレート形状の成形微小粒子は、より良好な性能を示すことが見出された。驚くべきことに、微小粒子のアスペクト比を増加させると、性能が向上することが見出された。いくつかの実施形態では、アスペクト比は、約2より大きい、又は約3より大きい、又は約4より大きい、又は約5より大きい、又は約10より大きい、又は約50より大きい、又は約100より大きい、又は約500より大きい、又は約1000より大きい。
また、各成形研磨物品上の被覆中の微小粒子、及び微小粒子バインダーの量を制御することも見出された。微小粒子バインダーは、被覆成形研磨粒子の少なくとも0.1重量%であるべきである。いくつかの実施形態では、微小粒子バインダーは、被覆成形研磨粒子の少なくとも0.2重量%、又は少なくとも0.3%、又は少なくとも0.4%、又は少なくとも0.5%、又は少なくとも0.6%、又は少なくとも0.7%、又は少なくとも0.8%、又は少なくとも0.9%、又は少なくとも1重量%である。より低い範囲では、効果は達成されない。
図4A~4Bは、様々な実施形態による、結合研磨物品を示す。図4Aは、凹状中央研削ホイール30を示す。図4Bは、樹脂マトリックス36内の成形研磨粒子32の断面の拡大図を示す。成形研磨粒子32は、微小粒子被覆34を有する。
図5A~5Bは、様々な実施形態による、成形微小粒子を示す。本明細書に記載される実施形態及び実施例は、1より高いアスペクト比を有する粒子で成形研磨粒子を被覆するときに得られる改善された寿命性能を示す。改善された性能は、成形研磨粒子及び樹脂マトリックスの両方と結合するために利用可能な微小粒子のより高い表面積からもたらされると考えられる。したがって、同様の結果が、増大した表面積を有する成形微小粒子でも見られ得ることが明白に想到される。このような粒子の1つを、図5A及び5Bに示す。図5Aは、互いに実質的に平面であるいくつかのファセットアーム(faceted arms)52を有する粒子50を示す。図5Bは、平面アーム52と追加の垂直に位置付けられたアーム(perpendicularly positioned arm)54との間の配置を例示する側面図を示す。しかしながら、図5A及び5Bは、成形微小粒子の一例を示しており、他のものも可能である。例えば、ロッド、十字、四面体、2次元プレート、及びそれらの形状の結合された組み合わせである。
図6Aは、被覆研磨物品300の断面図である。被覆研磨物品300は、x-y方向に沿って表面を画定するバッキング302を含む。バッキング302は、バッキング302の第1の表面上に適用された、以下メークコート304と称される第1のバインダーの層を有する。メークコート304に取り付けられた又は部分的に埋め込まれているのは、複数の成形研磨粒子200Aである。成形研磨粒子200Aが示されているが、本明細書に記載される任意の他の成形研磨粒子を被覆研磨物品300に含めることができる。以下、任意のサイズコート306と称される第2のバインダー層は、成形研磨粒子200Aの上に分散されている。図示のように、成形研磨粒子200Aの大部分は、実質的に同じ方向に配向された3つの頂点(240、242、及び244)のうちの少なくとも1つを有する。したがって、成形研磨粒子200Aは、非ランダム分布に従って配向されるが、他の実施形態では、成形研磨粒子200Aのいずれかがバッキング302上でランダムに配向され得る。いくつかの実施形態では、粒子の配向の制御は、研磨物品の切断を増加させることができる。成形研磨粒子200Aは、研磨粒子の外面(例えば、頂点240、242、及び244によって形成された面)の少なくとも一部分の上に配置された微小粒子層(図示せず)を含み、微小粒子層は、バインダー中に分散された微小粒子を含む。
バッキング302は、可撓性(flexible)又は剛性のものであり得る。可撓性バッキングを形成するのに好適な材料の例としては、ポリマーフィルム、金属箔、織布、編布、紙、加硫繊維、短繊維、連続繊維、不織布、発泡体、スクリーン、積層体、及びこれらの組み合わせが挙げられる。バッキング302は、被覆研磨物品300をシート、ディスク、ベルト、パッド、又はロールの形態にすることを可能にするように成形することができる。いくつかの実施形態では、バッキング302は、被覆研磨物品300をループ状に形成して、好適な研削機(suitable grinding equipment)で稼働できる研磨ベルトを作製できるように十分に可撓性とすることができる。
メークコート304は、成形研磨粒子200Aをバッキング302に固定し、サイズコート306は、成形研磨粒子200Aを補強するのに役立つことができる。メークコート304及び/又はサイズコート306は、樹脂性接着剤を含み得る。樹脂性接着剤は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、アクリレート樹脂、アミノプラスト樹脂、メラミン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、染色油、及びこれらの混合物から選択される1つ以上の樹脂を含むことができる。
図6Bは、成形研磨粒子300の代わりに成形研磨粒子200を含む被覆研磨物品300Bの一例を示す。図示のように、成形研磨粒子200は、成形研磨粒子200をバッキング302に更に取り付け又は付着させるために適用されたサイズコート306を有するメークコート304によって、バッキング302に取り付けられる。図3Bに示されるように、成形研磨粒子200の過半数は、片側に傾けられるか、又は片寄らせている。これにより、バッキング302に対して90度未満の配向角度βを有する成形研磨粒子200の過半数がもたらされる。
本明細書では、結合研磨物品も想到される。結合研磨物品を調製するための方法は、一般に、砥粒上への結合の原材料を主に粉末状に被覆し、砥粒金型に充填し、充填材料(charged material)をプレス成形する工程を含むプレス成形プロセス、及び樹脂(例えば、液体樹脂)及び砥粒をミキサー内でブレンドする工程と、このブレンドを湿潤状態の金型にキャストティングする(casting)工程と、を含むキャストティングプロセス(casting process)を含む。
図7A及び7Bは、結合研磨物品400の例を示す。具体的には、図7Aは結合研磨物品400の斜視図であり、図7Bは、図7Aの線A-Aに沿って見た結合研磨物品400の断面図である。図4A及び7Bは同じ特徴のうちの多くを示しており、同時に説明される。図示のように、結合研磨物品400は、凹状中央研削ホイールである。他の例では、結合研磨物品は、軸付砥石、カットオフホイール、切削及び研削ホイール、凹状中央研削ホイール、凹状中央カットオフホイール、リール研削ホイール、軸付砥石、工具研削ホイール、ロール研削ホイール、ホットプレス研削ホイール、面研削ホイール、レール研削ホイール、研削コーン、研削プラグ、カップ研削ホイール、ギア研削ホイール、芯なし研削ホイール、円筒研削ホイール、内径研削ホイール、外径研削ホイール、又は両面研削ホイールであり得る。
ホイールの寸法は、任意の好適なサイズであってよく、例えば、直径は、2mm~約2000mm、約500mm~約1000mm、又は2mm、50、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、約2000mmより小さいか、それに等しいか、又はそれより大きく、2mm~2,000mm、5mm~1,000mm若しくは20mm~500mmの範囲であり得る。
結合研磨物品400は、第1の主面402及び第2の主面404を含む。第1の主面及び第2の主表面は、実質的に円形のプロファイルを有する。中央開口部416は、第1の主面402と第2の主面404との間に延びて、例えば、動力駆動ツールに取り付けるために使用することができる。他の研磨物品の例では、中央開口部416は、第1の主面402と第2の主面404との間に部分的にのみ延びるように設計することができる。結合研磨物品400は、いくつかの異なる構成成分から形成することができる。
成形研磨粒子100が示されているが、結合研磨物品400の他の実施形態は、成形研磨粒子200A~200Eを含むことができる。結合研磨物品400中に存在する粒子は、バインダー中に保持される。本明細書に記載されるように、バインダーは、有機樹脂、ガラス質バインダー、又は金属バインダーであり得る。いくつかの実施例では、バインダーは、その中に分布された研磨粒子を含み得る。好適な有機バインダーは、硬化させて(例えば、重合及び/又は架橋させて)、有用な有機バインダーを形成することができるものである。これらのバインダーとしては、例えば、1つ以上のフェノール樹脂(ノボラック型及び/又はレゾール型フェノール樹脂を含む)、1つ以上のエポキシ樹脂、1つ以上の尿素ホルムアルデヒドバインダー、1つ以上のポリエステル樹脂、1つ以上のポリイミド樹脂、1つ以上のゴム、1つ以上のポリベンゾイミダゾール樹脂、1つ以上のセラック、1つ以上のアクリルモノマー及び/若しくはオリゴマー、並びにこれらの任意の組み合わせが挙げられる。有機バインダー前駆体は、例えば、硬化剤、硬膜剤、触媒、開始剤、着色剤、帯電防止剤、研削助剤、及び潤滑剤などの追加成分と任意の組み合わせられてもよい。
有用なフェノール樹脂としてはノボラック型及びレゾール型フェノール樹脂が挙げられる。ノボラック型フェノール樹脂は、酸触媒され、1未満、例えば、0.5:1~0.8:1のホルムアルデヒド対フェノールの比を有するものとして特徴付けられる。レゾール型フェノール樹脂は、アルカリ触媒され、ホルムアルデヒド対フェノールの比が1以上、例えば、1:1~3:1であることを特徴とする。ノボラック型及びレゾール型フェノール樹脂は化学修飾されていてもよく(例えば、エポキシ化合物との反応によって)又は未修飾であってもよい。フェノール樹脂の硬化に好適な例示的な酸性触媒としては、硫酸、塩酸、リン酸、シュウ酸、及びp-トルエンスルホン酸が挙げられる。フェノール樹脂の硬化に好適なアルカリ触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、有機アミン、又は炭酸ナトリウムが挙げられる。
フェノール樹脂は、周知であり、商用供給源から容易に入手可能である。市販の入手可能なノボラック型樹脂の例としては、2ステップの粉末フェノール樹脂であるDUREZ 1364(商品名VARCUM(例えば、29302)でDurez Corporation,Addison,Tex.によって販売されている)、又はDURITE RESIN AD5534(Hexion,Inc.,Louisville,Ky.によって販売されている)が挙げられる。本開示の実施に有用な市販の入手可能なレゾール型フェノール樹脂の例としては、商品名VARCUM(例えば、29217、29306、29318、29338、29353)でDurez Corporationによって販売されているもの、商品名AEROFENE(例えばAEROFENE 295)でAshland Chemical Co.,Bartow,Fla.によって販売されているもの、及び商品名「PHENOLITE」(例えばPHENOLITE TD-2207)でKangnam Chemical Company Ltd.,Seoul,South Koreaによって販売されているものが挙げられる。
ビトリファイド結合材料(vitrified binding materials)に関しては、非晶質構造を示し、硬質であるガラス質結合材料(vitreous bonding materials)は、当該技術分野において周知である。場合によっては、ガラス質結合材料は結晶相を含む。ガラス質結合材料を形成するために使用される金属酸化物の例としては、シリカ、ケイ酸塩、アルミナ、ソーダ、カルシア、カリウム、チタニア、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化リチウム、マグネシア、ボリア、ケイ酸アルミニウム、ホウケイ酸ガラス、ケイ酸アルミニウムリチウム、これらの組み合わせなどが挙げられる。ガラス質結合材料は、10~100%のガラスフリットを含む組成物から形成することができるが、より典型的には、この組成物は、20%~80%のガラスフリット、又は30%~70%のガラスフリットを含む。ガラス質結合材料の残りの部分は、非フリット材料であり得る。あるいは、ガラス質結合は、非フリット含有組成物から誘導されてもよい。ガラス質結合材料は、典型的には、約700℃~約1500℃の範囲の温度で養生が行われ(matured)、通常は約800℃~約1300℃の範囲内の温度、場合によっては約900℃~約1200℃の温度、又は更には約950℃~約1100℃の範囲内の温度で養生が行われる。結合が養生される実際の温度は、例えば、個々の結合の化学的性質(particular bond chemistry)によって変動する。好ましいビトリファイド結合材料は、シリカ、アルミナ(好ましくは、少なくとも10重量%のアルミナ)、及びボリア(望ましくは、少なくとも10重量%のボリア)を含むものを挙げることができる。ほとんどの場合、ビトリファイド結合材料は、アルカリ金属酸化物(例えば、NaO及びKO)(場合によっては、少なくとも10重量%のアルカリ金属酸化物)を更に含む。
成形研磨粒子100は、複数の層に配置することができる。例えば、図7A及7Bに示されるように、結合研磨物品400は、成形研磨粒子の第1の層412及び成形研磨粒子の第2の層414を含む。成形研磨粒子の第1の層412及び成形研磨粒子の第2の層414は、バインダーがそれらの間に配置された状態で互いに離れている。2つの層が示されているが、結合研磨物品400は、成形研磨粒子100の追加層を含むことができる。例えば、結合研磨物品400は、三角形研磨粒子の第1又は第2の層412及び414のうちの少なくとも1つに隣接する、成形研磨粒子100の第3の層を含むことができる。層412及び414のいずれかは、粉砕研磨粒子、セラミック粉砕研磨粒子、又はセラミック成形研磨粒子を含むことができる。
成形研磨粒子100はランダムに分布させることができるが、成形研磨粒子100を所定のパターンに従って分布させることも可能である。例えば、図7Aは、第1の層412の隣接する成形研磨粒子100が、中央開口416から結合研磨物品400の外周まで延びる列内で互いに直接整列されるパターンを示す。隣接する成形研磨粒子100もまた、同心円内で直接整列される。あるいは、隣接する成形研磨粒子100は、互いに対して互い違いにすることができる。成形研磨粒子100の更なる所定のパターンもまた、本開示の範囲内である。例えば、成形研磨粒子100は、単語又は画像を形成するパターンで配置することができる。成形研磨粒子100はまた、結合研磨物品400が所定の速度で回転されるときに画像を形成するパターンで配置することができる。成形研磨粒子100が所定のパターンで配置されることに加えて、又はその代わりに、充填剤粒子などの他の粒子もまた、研磨粒子に関して記載されるように所定のパターンで配置することができる。
研磨物品300又は400を含む本明細書に記載の研磨物品のいずれも、従来の(例えば、粉砕)研磨粒子を含むことができる。有用な研磨粒子の例としては、酸化アルミニウム、セラミック酸化アルミニウム(1つ以上の金属酸化物変性剤及び/又は種剤若しくは核形成剤を含み得る)、及び熱処理酸化アルミニウムなどの溶融酸化アルミニウム系材料、炭化ケイ素、共溶融アルミナ-ジルコニア、ダイヤモンド、セリア、二ホウ化チタン、立方晶窒化ホウ素、炭化ホウ素、ガーネット、フリント、エメリー、ゾル-ゲル誘導研磨粒子、並びにこれらの混合物が挙げられる。
従来の研磨粒子は、例えば、約10μm~約5000μm、約20μm~約2000μm、約50μm~約1000μmの範囲、約10μm、20、30、40、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500、1550、1650、1700、1750、1800、1850、1900、1950、又は2000μmより小さいか、それに等しいか、又はそれより大きい、平均直径を有し得る。例えば、従来の研磨粒子は、研磨材業界が仕様を定めた名目上の等級を有し得る。かかる研磨材業界に認められた等級分け規格としては、アメリカ規格協会(ANSI)規格、欧州砥粒製造協会(FEPA)規格、及び日本工業規格(HS)規格として知られているものが挙げられる。例示的なANSI等級表記(例えば、規定された名目上の等級)としては、ANSI 12(1842μm)、ANSI 16(1320μm)、ANSI 20(905μm)、ANSI 24(728μm)、ANSI 36(530μm)、ANSI 40(420μm)、ANSI 50(351μm)、ANSI 60(264μm)、ANSI 80(195μm)、ANSI 100(141μm)、ANSI 120(116μm)、ANSI 150(93μm)、ANSI 180(78μm)、ANSI 220(66μm)、ANSI 240(53μm)、ANSI 280(44μm)、ANSI 320(46μm)、ANSI 360(30μm)、ANSI 400(24μm)、及びANSI 600(16μm)が挙げられる。例示的なFEPA等級表記としては、P12(1746μm)、P16(1320μm)、P20(984μm)、P24(728μm)、P30(630μm)、P36(530μm)、P40(420μm)、P50(326μm)、P60(264μm)、P80(195μm)、P100(156μm)、P120(127μm)、P120(127μm)、P150(97μm)、P180(78μm)、P220(66μm)、P240(60μm)、P280(53μm)、P320(46μm)、P360(41μm)、P400(36μm)、P500(30μm)、P600(26μm)、及びP800(22μm)が挙げられる。各等級(reach grade)のおおよその平均粒径は、それぞれの等級表記に続いて括弧内に列挙されている。
成形研磨粒子100又は200若しくは粉砕研磨粒子は、任意の好適な材料又は材料の混合物を含むことができる。例えば、成形研磨粒子100が、αアルミナ、溶融酸化アルミニウム、熱処理酸化アルミニウム、セラミック酸化アルミニウム、焼結酸化アルミニウム、炭化ケイ素、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、ガーネット、溶融アルミナ-ジルコニア、ゾル-ゲル誘導研磨粒子、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、及びこれらの組み合わせから選択される材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、成形研磨粒子100又は200及び粉砕研磨粒子は、同じ材料を含むことができる。更なる実施形態では、成形研磨粒子100又は200及び粉砕研磨粒子は、異なる材料を含むことができる。
充填剤粒子もまた、研磨物品200又は300に含まれてもよい。有用な充填剤の例としては、金属炭酸塩(炭酸カルシウム、炭酸カルシウムマグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウムなど)、シリカ(石英、ガラスビーズ、グラスバブルズ及びガラスファイバーなど)、シリケート(タルク、粘土、モンモリロナイト、長石、雲母、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムなど)、金属硫酸塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸アルミニウムなど)、石膏、バーミキュライト、糖、木粉、水和アルミニウム化合物、カーボンブラック、金属酸化物(例えば、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化スズ、二酸化チタンなど)、金属亜硫酸塩(亜硫酸カルシウムなど)、熱可塑性粒子(ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ(塩化ビニル)、ポリスルホン、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレンブロックコポリマー、ポリプロピレン、アセタールポリマー、ポリウレタン、ナイロン粒子など)及び熱硬化性粒子(フェノールバブル、フェノールビーズ、ポリウレタンフォーム粒子など)が挙げられる。充填剤はまた、ハロゲン化物塩などの塩であってもよい。ハロゲン化物塩の例としては、塩化ナトリウム、カリウム氷晶石、ナトリウム氷晶石、アンモニウム氷晶石、テトラフルオロホウ酸カリウム、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、フッ化ケイ素、塩化カリウム、塩化マグネシウムが挙げられる。金属充填剤の例としては、スズ、鉛、ビスマス、コバルト、アンチモン、カドミウム、鉄、及びチタンが挙げられる。他の各種充填剤としては、硫黄、有機硫黄化合物、黒鉛、リチウムステアレート及び金属硫化物が挙げられる。いくつかの実施形態では、個々の成形研磨粒子100又は個々の粉砕研磨粒子は、非晶質、セラミック、又は有機被覆で少なくとも部分的に被覆され得る。被覆の好適な構成成分の例としては、シラン、ガラス、酸化鉄、酸化アルミニウム、又はこれらの組み合わせが挙げられる。これらのような被覆は、バインダーの樹脂に対する粒子の加工性及び結合を助けることができる。
研磨粒子400は、任意の好適な方法に従って形成することができる。1つの方法は、装置500の複数の孔502の第1の部分内に第1の複数の成形研磨粒子100を保持することを含む。装置500は、金型に配置することができ、第1の複数の成形研磨粒子100は、金型内に放出される。次いで、バインダー材料を堆積させて、成形研磨粒子100とバインダー材料との混合物を形成する。次いで、金型を加熱して研磨物品を形成することができる。
複数の孔502の第1の部分は、装置500の孔502の合計量の約5%~約100%、又は約30%~約60%の範囲であるか、又は約10%、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、又は95%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくすることができる。複数の孔502の第1の部分が100%,未満である実施例では、第2の複数の成形研磨粒子100を、装置の複数の孔の第2の部分内に保持することができる。複数の孔502の第2の部分は、装置の孔の合計量の約5%~約99%、又は約30%~約60%の範囲であるか、又は約10%、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、又は95%より小さいか、それに等しいか、又はそれより大きくすることができる。
図8は、第1の複数の成形研磨粒子100が装置の第1の主面に接触している装置を示す斜視図である。成形研磨粒子100は、粒子100を装置の上に注ぐことによって、又は研磨粒子内に装置を浸漬することによって、装置の第1の主面と接触させることができる。
装置の孔502の過半数(例えば、約95%)が研磨粒子100で満たされた後に、真空生成システムが係合される。これにより、ハウジング内部の圧力が低下する。図8は、真空が係合されると、装置の孔に保持された成形研磨粒子100を示す斜視図である。あるいは、粒子100は、ハウジング内の磁石の活性化によって保持され得る。
図9は、金型700内に配置された装置500を示す斜視図である。装置が金型700内に適切に配置されると、研磨粒子100が放出される。研磨粒子100の放出は、ハウジング内の圧力を増加させるか、又は磁石を係合解除することによって達成することができる。過半数の研磨粒子100は、磁石の圧力又は係合解除時に金型700に放出される。粒子は、実質的に同時に、又は最大で約10秒の範囲の期間にわたって放出され得る。図10は、離型後の金型中の研磨粒子100を示す斜視図である。離型の際に、研磨粒子100は、金型700内に予め配置された任意のバインダー材料と接触する。金型700内にバインダー材料が存在しないならば、このときはバインダー材料は、研磨粒子100又は200が金型700内に堆積された後に添加され得る。研磨粒子とバインダーとは、混合物を形成する。混合物は、任意にプレスすることができる。
装置500の少なくとも過半数の孔502は所定のパターンで配置されるので、少なくとも過半数の研磨粒子100が、所定のパターンで金型700内に堆積される。したがって、研磨粒子100の所定のパターンを形成するためには、粒子をスクリムなどの補強層に付着させる必要はなく、又は研磨物品に組み込まれる足場構造(scaffold structure)内に粒子を配置する必要はない。研磨粒子の追加層は、装置を再装填し、研磨粒子の予め堆積された層の上の金型内に研磨粒子の追加層を堆積させることによって形成することができる。
所望の量の研磨粒子100の層が金型700内に堆積された後、混合物は、例えば、約70℃~約200℃の範囲の温度で加熱することによって硬化される。混合物を十分な時間加熱して硬化性フェノール樹脂を硬化させる。例えば、好適な時間は、約2時間~約40時間の範囲に及ぶことができる。硬化は段階的な仕方で行うこともでき、例えば、ホイールを、約2時間~約40時間の範囲に及ぶ時間にわたって、約70℃~約95℃の範囲に及ぶ第1の温度で加熱することができる。次いで、混合物を、約2時間~約40時間の範囲に及ぶ時間にわたって、約100℃~約125℃の範囲に及ぶ第2の温度で加熱することができる。次いで、混合物を、約2時間~約10時間の範囲に及ぶ時間にわたって約140℃~約200℃の範囲に及ぶ第3の温度で加熱することができる。混合物は空気の存在下で硬化させることができる。代替的に、いかなる色の保持も助けるために、酸素濃度が比較的低い窒素の下で、より高い温度(例えば、140℃より高い)でホイールを硬化させることができる。
図6A及び6Bに示されるように、複数の成形研磨粒子100又は200のそれぞれは、z軸通過成形研磨粒子100又は200を中心とした特定のz方向回転配向を、バッキング302に対して90度の角度でバッキング302を通して有することができる。成形研磨粒子100又は200は、z軸の周りの特定の角度位置に回転された実質的に平坦表面粒子100又は200などの表面特徴部を用いて配向される。特定のz方向回転配向研磨物品300A又は300Bは、研磨物品300A又は300Bを形成する際の成形研磨粒子100又は200の静電コーティング又は落下コーティングによる表面特徴部のランダムなz方向回転配向によって生じるよりも高い頻度で生じる。したがって、著しく多数の成形研磨粒子100又は200のz方向回転配向を制御することにより、被覆研磨物品300A又は300Bの切断速度、仕上げ、又はその両方は、静電コーティング法を用いて製造されたものから変化させることができる。様々な実施形態では、成形研磨粒子100又は200の少なくとも50、51、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は99パーセントは、ランダムには生じず、整列された粒子の全てに対して実質的に同じであり得る特定のz方向回転配向を有することができる。他の実施形態では、成形研磨粒子100又は200の約50パーセントを第1の方向に整列させることができ、成形研磨粒子100又は200の約50パーセントを第2の方向に整列させることができる。いくつかの実施形態では、第1の方向は、第2の方向に実質的に直交している。
形成された研磨粒子の特定のz方向回転配向は、成形研磨粒子100又は200を特定のz方向回転配向に位置付ける精密開口スクリーン(precision apertured screen)を使用することによって達成することができ、その結果、成形研磨粒子100又は200は、4、3、2、又は1配向以下などのいくつかの特定の配向で精密開口スクリーン内にのみ嵌合することができる。例えば、成形研磨粒子100又は200の断面よりもわずかに大きい矩形開口部は、2つの可能な180度の反対のz方向回転配向のうちの1つにて、成形研磨粒子100又は200を配向する矩形プレートに備えている。精密開口スクリーンは、スクリーンの開口部内に位置付けられている間に成形研磨粒子100又は200が、約30、20、10、5、2、又は1角度以下にそのz軸(形成された研磨粒子が開口内に位置付けられたときにスクリーンの表面に対して垂直)を中心に回転することができるように設計することができる。
成形研磨粒子100及び200をパターンにz方向に配向させるように選択された複数の開口を有する精密開口スクリーンは、整合する開口パターンを有する第2の精密開口スクリーン上の接着テープなどの保持部材を有することができ、第1の精密スクリーン内の粒子を保持するために使用される静電場、又は開口部内に粒子100及び200を挟持するために、反対方向に捻られた整合する開口部パターンを有する2つの精密開口スクリーンなどの機械的ロックを有することができる。第1の精密開口スクリーンに成形研磨粒子100及び200を充填し、保持部材を使用して、成形研磨粒子100を開口内の定位置に保持する。一実施形態では、第1の精密開口スクリーンと積層体内に整列された第2の精密開口スクリーンの表面上の接着テープは、成形研磨粒子100を、第2の精密開口スクリーンの開口部内に露出したテープの表面に貼り付けられた第1の精密スクリーンの開口部内に留まる。
開口部内に配置した後、メーク層304を有する被覆バッキング302は、成形研磨粒子100又は200を含む第1の精密開口スクリーン表面と平行に位置付けられ、メーク層304は開口部内の成形研磨粒子100又は200に面している。その後、被覆バッキング302及び第1の精密開口スクリーンは、成形研磨粒子100又は200をメーク層に接着するように接触させる。保持部材は、テープ型表面を用いて第2の精密開口スクリーンを取り外すこと、2つの精密開口スクリーンをほどくか、又は静電場を除去するなど、解放される。次いで、サイズコートを適用し、メーク及びサイズコートを硬化させるなどの更なる従来の加工のために、被覆研磨物品300上に特定のz方向回転配向を有する成形研磨粒子100又は200を残して、第1の精密な開口スクリーンを除去する。
成形研磨粒子100又は200が特定のz方向回転角度を有する研磨物品300を形成する別の方法は、磁気整列を使用する。図8は、メーク層前駆体820がその上に配置されたバッキング815を含むウェブ810を示し、当該ウェブはウェブ経路812に沿ってダウンウェブ方向814(例えば、機械方向)に移動する。ウェブ810は、ダウンウェブ方向814に垂直なクロスウェブ方向(図示せず)を有する。メーク層前駆体820は、第1の硬化性バインダー前駆体(図示せず)を含む。磁化可能な粒子832(成形研磨粒子100又は200に対応する構造を有する)は、適用された磁場840の一部分を通って、メーク層前駆体820上に落下する。磁化可能な粒子832の少なくとも一部は、研磨粒子である。磁化可能な粒子832は、ホッパー875から供給され、下方傾斜分配面(dispensing surface)885を下方に移動した後、ウェブ810上に主に堆積される。下方傾斜分配面(downward sloping dispensing surface)885を下方に移動する間に、磁化可能な研磨粒子832の最も長い縁部は、適用された磁場840と整列する傾向がある。様々なウェブ取り扱い用構成要素880(例えば、ローラー、コンベヤーベルト、フィードロール、及び巻き取りロール)が、ウェブ810を取扱う。
本方法全体を通して、少なくとも磁化可能な研磨粒子832がメーク前駆体層820へ移動するまで、磁化可能な粒子832は、適用された磁場によって連続的に配向され、その最長軸は磁力線865と実質的に平行(又は逆平行)に整列される。移動後、適用された磁場は、磁化可能な研磨粒子832に配向影響を及ぼし続ける場合があるが、これは必須ではない。
概して、本開示の実施に使用される適用された磁場は、影響(例えば、吸引及び/又は配向)を受ける磁化可能な粒子の領域の磁場強度が少なくとも約10ガウス(1mT)、少なくとも約100ガウス(10mT)、又は少なくとも約1000ガウス(0.1T)であるが、これは必須ではない。
適用された磁場は、例えば、1つ以上の永久磁石及び/若しくは電磁石、又は磁石と強磁性部材との組み合わせによって提供され得る。好適な永久磁石としては、磁化可能材料を含む希土類磁石が本明細書に上述されている。適用された磁場は、静磁場又は変動(例えば、振動)磁場であり得る。上方及び/又は下方磁性部材(852、854)は、各々がN極とS極とを有し、モノリシックであってもよく、例えば、又は複数の構成要素の磁石(854A、854B)及び/若しくは磁化可能体から構成されてもよい。複数の磁石から構成される場合、所与の磁性部材内の複数の磁石は、その構成要素の磁石が互いに最も接近する磁力線に対して連続的及び/又は共整列(例えば、少なくとも実質的に平行)であり得る。ステンレス鋼製リテーナ856、858A、及び858Bは、磁石を定位置に保持する。ステンレス鋼304又は等価物は、その非磁性の特徴から好適であるが、磁化可能材料も使用できる。軟鋼製マウント862、864は、ステンレス鋼リテーナ856、858A及び858Bをそれぞれ支持する。鋼製マウントが図11に示されているが、マウントは、磁化可能であるか否かにかかわらず、任意の寸法的に安定な材料で作製されていてよい。
下方傾斜分配面は、磁化可能な粒子832が当該面を下方に移動し、ウェブ上に分配され得ることを条件として、任意の好適な角度で傾斜してもよい。好適な角度は、15~60度の範囲であってもよいが、他の角度も使用されてもよい。場合によっては、粒子の移動を促進するために、下方傾斜分配面を振動させることが望ましくなり得る。下方傾斜分配面は、任意の寸法的に安定な材料で構成されてもよく、非磁化可能であってもよい。例としては、アルミニウムなどの金属、木材、及びプラスチックが挙げられる。
図12~14は、図11の全般的プロセスを示しており、適用された磁場840内での下方傾斜分配面885の位置に応じて、下方傾斜分配面885からウェブ810上に移動する位置における磁化可能な粒子832の整列を示す。
例えば、図10に示す構成では、磁化可能な成形研磨粒子932はウェブ910上に分配され、そこで磁力線965はウェブ910との90度未満のダウンウェブ角度αを形成し、それにより、粒子は、ウェブに移動したときに、長いエッジが右から左に向かって上方に傾斜する配向を達成する。図示するように、磁化可能な成形研磨粒子932は、下方傾斜分配面985を滑り降り、それらの最長エッジが磁力線965と整列した配向を始める。磁化可能な成形研磨粒子932は、ウェブ910のメーク層前駆体920に接触すると、ダウンウェブに傾いている。重力及び/又は下方磁性部材は、磁性成形研磨粒子をメーク層前駆体920上に静置させ、硬化後、粒子はバッキング915に実質的に接着する。磁化可能な成形研磨粒子932の過半数は、名目上のすくい角(例えば、表示方向(例えば、アップウェブ又はダウンウェブ)における磁化可能な成形研磨粒子のバッキングと先端エッジとの間の角度)が、アップウェブ方向に約90度で接着される。
ここで図13に示す構成を参照すると、磁化可能な成形研磨粒子932は、ウェブ910に移動したときに、それらの最長エッジが右から左又は左から右のいずれかで上方に傾斜する配向を達成するように整列する。磁化可能な成形研磨粒子932は、下方傾斜分注面985を滑り降り、それらの最長エッジが磁力線965と整列した配向を始める。磁化可能な成形研磨粒子932はウェブ910上に分配され、ここで磁力線965はウェブ910に対してほぼ垂直である。磁化可能な成形研磨粒子932は、それらの最長エッジがバッキングに対してほぼ垂直である状態でウェブ910上に配置される。これにより、粒子は、それらの最長エッジを中心に回転できるようになる。下方磁性部材及び/又は重力は、磁化可能な成形研磨粒子932をメーク層前駆体920上に静置させ、硬化後、粒子はバッキング915に接着される。
図14に示される構成では、磁化可能な成形研磨粒子932は、ウェブに移動したときに、それらの長いエッジが左から右に上方に傾斜する配向を達成するように整列する。磁化可能な成形研磨粒子932が下方傾斜分注面985を滑り降りると、粒子はそれらの最長エッジが磁力線965と整列した配向を始める。磁化可能な成形研磨粒子932はバッキング上に分配され、ここで磁力線965のウェブ900とのダウンウェブ角βは90度を超える。粒子がウェブに接触すると、粒子はダウンウェブ方向前方に傾く。下方磁性部材及び/又は重力は、磁化可能な成形研磨粒子932をメーク層前駆体920上に静置させ、硬化後、粒子はバッキング915に接着される。磁化可能な成形研磨粒子932の過半数は、ダウンウェブ方向に約90度のすくい角でウェブ910に接着される。
磁化可能な粒子は、硬化性バインダー前駆体上に被覆されると、第1の硬化ステーション(図示せず)で少なくとも部分的に硬化されて、磁化可能な粒子を定位置にしっかりと保持する。いくつかの実施形態では、追加の磁化可能及び/又は非磁化可能な粒子(例えば、充填剤研磨粒子及び/又は研削助剤粒子)を、硬化前にメーク層前駆体に適用することができる。
被覆研磨物品の場合、硬化性バインダー前駆体はメーク層前駆体を含み、磁化可能な粒子は、磁化可能な研磨粒子を含む。サイズ層前駆体は、少なくとも部分的に硬化したメーク層前駆体及び磁化可能な研磨粒子の上に適用されてもよいが、これは必須ではない。存在する場合、サイズ層前駆体は、その後、第2の硬化ステーションで少なくとも部分的に硬化され、任意選択的に、少なくとも部分的に硬化したメーク層前駆体を更に硬化させる。いくつかの実施形態では、スーパーサイズ層は、少なくとも部分的に硬化したサイズ層前駆体上に配置される。
本開示はまた、研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に配置された微小粒子層を含む研磨粒子を含む不織布研磨物品も想到し、微小粒子層は、バインダー中に分散された微小粒子を含む。
簡単に言うと、図12は、不織布研磨物品1210の斜視図である。図16は、切断線12-12に沿って見た図12の不織布研磨物品の断面図である。図1及び図2は、実質的に同じ成分を示しており、同時に説明される。図15及び図13に示すように、不織布研磨物品は不織布ウェブ1212を含む。不織布ウェブは、第1の主面1214及び反対側の第2の主面1216を含む。第1の主面及び第2の主面の各々は、不規則又は実質的に非平面状のプロファイルを有する。不織布ウェブは、繊維成分1218を含み、繊維成分は個々の繊維1220を含む。研磨粒子1222は、不織布ウェブを通じて分散され、バインダー1224は研磨粒子を個々の繊維に接着する。
限定するものではないが、繊維成分は、不織布研磨物品の約5重量%~約30重量%、約10重量%~約25重量%、約10重量%~約20重量%、約12重量%~約15重量%、約5重量%、10、15、20、25、又は30重量%より小さいか、それと等しいか、又はそれより大きい範囲であり得る。繊維成分は、互いに対してランダムな方向を向き、交絡した複数の個々の繊維を含むことができる。個々の繊維は、相互接触点で互いに結合される。個々の繊維は、短繊維又は連続繊維であり得る。概ね理解されるように、「短繊維」は、個別の長さの繊維を指し、「連続繊維」は、合成フィラメントであり得る繊維を指す。個々の繊維は、繊維成分の約70重量%~約100重量%、約80重量%~約90重量%、繊維成分の約70重量%、75、80、85、90、95、又は100重量%未満の値について、これ未満、これと同じ、又はこれより大きい範囲であり得る。
個々の短繊維は、約35mm~155mm、50mm~約105mm、約70mm~約80mm、約35mm、40、45、50、55、60、65、70、75、76、80、85、90、95、100、102、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、又は155mm未満の値について、これ未満、これと同じ、又はこれより大きい範囲の長さを有することができる。個々の短繊維のクリンプ指数値は、約15%~約60%、約25%~約50%、約15%、20、25、30、35、40、45、50、55、又は60%より小さいか、それと同じ、又はそれより大きい範囲であり得る。クリンプ指数は、生成したクリンプの尺度であり、例えば、感知可能なクリンプが繊維内に誘発される前のものである。クリンプ指数は、伸びた繊維の長さから、弛緩(例えば、短縮)した繊維の長さを引いた長さの差を、伸びた繊維の長さで除算したものとして表される。短繊維は、約10デニール~約2000デニール、約10デニール~約200デニール、約500デニール~約600デニール、約500デニール~約700デニール、約800デニール~約1000デニール、約900デニール~約1000デニール、約200デニール、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500、1550、1600、1650、1700、1750、1800、1850、1900、1950、2000デニールより小さいか、それと同じ、又はそれより大きい範囲の繊度又は線密度を有し得る。
一部の例では、繊維成分は、短繊維のブレンドを含むことができる。例えば、繊維成分は、第1の複数の個々の繊維及び第2の複数の個々の短繊維を含み得る。ブレンドの第1及び第2の複数の短繊維は、線密度値、クリンプ指数、又は長さのうちの少なくとも1つに関して異なり得る。例えば、第1の複数の個々の繊維の個々の短繊維の線密度は、約200デニール~約700デニール、約550デニール~約650デニール、200デニール、250、300、350、400、450、500、550、600、650、又は約700デニールより小さいか、それと同じ、又はそれより大きい範囲であり得る。第2の複数の個々の繊維の個々の短繊維の線密度は、約800デニール~約2000デニール、約850デニール~約1000デニール、約800デニール、850、900、950、1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500、1550、1600、1650、1700、1750、1800、1850、1900、1950、又は2000デニールより小さいか、それと同じ、又はそれより大きい範囲であり得る。異なる線密度を有する個々の短繊維のブレンドもまた、例えば、使用時に所望の表面仕上がりをもたらす研磨物品を提供するために、有用となり得る。個々の繊維のうちのいずれかの長さ又はクリンプ指数は、本明細書に記載される値に従い得る。
個々の短繊維のブレンドを含む研磨物品の例では、第1及び第2の複数の個々の短繊維は、繊維成分のうちの異なる部分を占め得る。例えば、第1の複数の個々の繊維は、繊維成分の約20重量%~約80重量%、約30重量%~約40重量%、20重量%、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80重量%より小さいか、それと等しいか、又はそれより大きい範囲であり得る。第2の複数の個々の繊維は、繊維成分の約20重量%~約80重量%、約60重量%~約70重量%、約20重量%、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80重量%より小さいか、それと等しいか、又はそれより大きい範囲であり得る。2種の複数の個々の短繊維が本明細書で論じられるが、線密度値、クリンプ指数、及び/又は第1及び第2の複数の個々の繊維の長さのうちの少なくとも1つに関して異なる、第3の複数の個々の短繊維などの、追加の複数の個々の短繊維を含むことは、本開示の範囲内である。
不織布ウェブの繊維は、多くの好適な材料を含むことができる。材料の選択に影響する要因としては、その材料が接着バインダー及び研磨粒子と好適に適合すると同時に、研磨物品の他の成分と組み合わせて加工可能でもあるか否か、及び材料がバインダーの適用及び硬化中に用いられる加工条件(例えば、温度)に耐えられること、が挙げられる。繊維の材料は、例えば、可撓性、弾性、耐久性又は耐用寿命、磨耗性、及び仕上がり特性等の研磨物品の特性に作用するように選択することもできる。好適であり得る繊維の例としては、天然繊維、合成繊維、並びに天然繊維及び/又は合成繊維の混合物が挙げられる。合成繊維の例としては、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、ナイロン(例えば、ナイロン-6,6、ポリカプロラクタム)、ポリプロピレン、アクリロニトリル(例えば、アクリル)、レーヨン、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニリデン-塩化ビニルコポリマー、及び塩化ビニル-アクリロニトリルコポリマーから製造されるものが挙げられる。好適な天然繊維の例としては、綿、羊毛、黄麻、及び麻布が挙げられる。繊維は、未使用材料によるものであっても、又は例えば衣類裁断、カーペット製造、繊維製造若しくは繊維品加工から再生されたリサイクル材料若しくは屑材料によるものであってもよい。繊維は、均質であってもよく、又は2成分繊維(例えば、共紡糸芯鞘型繊維)等の複合体であってもよい。繊維は、伸長され、クリンプされた短繊維であり得る。
一部の例では、個々の繊維は、非円形の断面形状を有することができ、又は円形又は非円形の断面形状(例えば、三角形、デルタ、H字形、三葉形、矩形、正方形、ドッグボーン形、リボン形、又は楕円形)を有する個々の繊維のブレンドであることができる。
研磨物品は、個々の繊維に接着された研磨成分を含む。研磨粒子は、研磨物品の約5重量%~約70重量%、約40重量%~約60重量%、約5重量%、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、若しくは70重量%未満の値について、これ未満、これと同じ、又はこれより大きい範囲であり得る。研磨成分は、個々の研磨粒子を含むことができる。
本明細書に記載の実施例は、予測的なものではなく、単に例示的であることを意図するものであり、製造及び試験手順におけるバリエーションは、異なる結果をもたらすことができる。実施例セクション中の全ての定量値は、用いられた手順に含まれる公知の許容誤差を考慮した近似的なものと理解される。上記の詳細な説明及び実施例は、理解しやすいように示したものにすぎない。これによって不必要な限定がなされるものではない。
Figure 0007423676000001
3M Silver Mfrから入手可能な精密成形粒子モデル#87462)を最初に、ケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウム水溶液及び過剰な水で被覆し、次いで微小粒子で被覆した後、乾燥して水を除去した。PSGをKitchen Aidミキサーに添加し、続いて水性ケイ酸塩を添加した。
粒子及び水性ケイ酸塩を60秒間混合し、続いて手で撹拌し、Kitchen Aidミキサー内で再度60秒間混合して、粒子を均質に湿潤させた。粉末状微小粒子(酸化鉄、フッ化アルミニウムカリウム、アルミニウム三水和物など)を湿潤粒子に添加し、混合物をミキサー内で60秒間撹拌した後、手で撹拌し、その後、Kitchen Aidミキサーで更に60秒間撹拌した。各実施例及び比較例についての粒子、ケイ酸ナトリウム、及び微小粒子の量が表2にみられる。
Figure 0007423676000002
被覆PSGは、典型的には、パン上に広げ、95℃のオーブン内に45秒間配置し、粒子を混合して凝集を回避し、次いで95℃で45秒間オーブン内に戻すことによって乾燥させた。次いで、被覆された粒子を混合し、再度広げ、最終乾燥のために130℃で1.5時間オーブンに入れた。
結合研磨剤プレミックスの調製
粉末状成分の「プレミックス」を調製し、食品プロセッサを使用して混合した。成分の比率は、以下の表3に見られる。全ての実施例では、同じプレミックスを使用した。本明細書の実施例で使用するとき、ノバラック樹脂は、体積平均粒径が40μm未満の粉末状フェノール樹脂を指す。
Figure 0007423676000003
カットオフホイール(COW)の調製
PSG(被覆され、被覆されていないもの)、粉末プレミックス、及び液体レゾール樹脂を含有するCOWを作製した。本明細書の実施例で使用するとき、液体レゾール樹脂は、室温で3000センチポアズ未満の粘度を有するレゾール樹脂を指す。各実施例では、同じ比の粒子、プレミックス及びレゾールを使用した。パラフィン油もまた、粉塵含有量を低減するために添加した。
Figure 0007423676000004
標準的なCOWミックスでは、PSGをKitchen Aidミキサーボウルに添加し、続いて液体レゾールを添加した。これをミキサー内で3.5分間撹拌し、続いて手で混合し、更に3.5分間混合した。この混合物にプレミックスを添加し、続いて同じ混合サイクル(3.5分混合、手動撹拌、3.5分混合)を繰り返した。
次に、この混合物をOD=125mm、ID=22.2mm、及び厚さ約1.8mmのCOWにプレスした。鋼製成形型(steel mold)に、不織布ウェビング(non-woven webbing)を有するガラス繊維スクリムを配置し、続いて、前の段落に記載の混合物40グラムを入れた。材料を、回転スクレーパを使用して金型に分配された。次いで、第2のガラス繊維スクリム(不織布ウェビングなし)、紙ラベル、及び内径アルミニウムリングを鋼製COW成形型(steel COW mold)に入れた。1300psi(91バール)の圧力に対応する50トンの力を構造体に加え、これを次いで離型し、他のCOWと共に積層させた。
設定が完了した後、COWをオーブンに入れ、最大温度190℃で30時間の硬化サイクルで硬化させた。次いで、これらをオーブンから取り出し、少なくとも1週間保管して、周囲湿度に平衡化させた。
ステンレス鋼ワークピース上の可搬鋸(portable saw)を用いてCOWを試験し、切断速度(線状ステンレス鋼カット、mm/s)及び摩耗速度(COW、mm/sの体積損失)の観点から性能を測定した。特定の性能は、切断速度/摩耗速度として定義された。切断速度、摩耗速度、及び「COW性能」に関する結果を、微小粒子被覆PSGを含有する実施例1~7、並びにいずれの表面処理もなく、かつPSG上のケイ酸塩被覆のみを含む、それぞれ比較例(CE)CE1及びCE2について、以下に記載する。
図17は、実施例1~3及び比較例1及び2についてプロットされた切断及び摩耗挙動を示す。データは、切断速度が比較的一貫したままであることを示し、一方、非被覆PSGと比較して、全ての被覆PSGについて摩耗速度が低下したことを示す。
実施例4~7は、酸化鉄及びケイ酸カリウムの様々な濃度で、ケイ酸カリウムバインダーを用いた酸化鉄被覆PSGを含有する。全ての実施例は、粒子被覆を有さない比較例CE1と比較して、低減されたホイール摩耗速度を示す。
Figure 0007423676000005
被覆研磨構築物
比較例3、実施例8及び9で使用した材料を表6に記載する。特に記載のない限り、実施例及び本明細書のその他の箇所における全ての部、百分率、比などは、重量によるものである。
Figure 0007423676000006
メーク樹脂組成物を、470グラム(g)のPF1、410gのFIL1、及び22gの水で3リットルのプラスチック容器を充填し、続いて機械的混合することによって調製した。次いで、調製したメーク樹脂を、Paul N.Gardner Company(Pompano Beach,Florida)から入手した10センチメートル(cm)幅の被覆ナイフを使用して、75マイクロメートルの湿潤厚さでBACK上に被覆した後、被覆の最上層を、148グラム/平方メートル(gsm)の最終被覆重量までそっと擦り取ることによって、こてを使用して被覆を平滑化した。
比較例3は、非被覆PSG鉱物、MIN1を使用して構築した。次いで、MIN1をTOOL1に充填し、一般にPCT特許公開第WO2015/100018(A1)号(Cullerら)に従って樹脂被覆バッキングに移した。実施例8及び実施例9をそれぞれ作成するために、同じプロセスを、MIN2及びMIN3について繰り返した。
ベルト試料を、強制空気オーブン中で、90℃及び60分で103℃で90分間硬化させた。次いで、各ベルト試料をサイズコート組成物で被覆し、続いてスーパーサイズコート組成物で被覆した。サイズコート組成物を、3Lのプラスチック容器に、431.5gのPF1、227.5gのFIL1、227.5gのFIL2及び17gのRIOを入れ、機械的に混合した後、総重量1kgになるまで水で希釈することによって調製した。次いで、調製したサイズコート組成物を、75cmのペイントローラーを用いて、482gの被覆率(g/m)でベルト試料上に被覆し、得られた生成物を90℃で60分間及び102℃で8時間更に硬化させた。スーパーサイズコート組成物を、米国特許第5,441,549号(Helmin)の第21欄、第10行目から始まる実施例26に開示される説明に従って調製した。次いで、調製したスーパーサイズコート組成物を、75cmのペイントローラーを使用して、1平方メートル当たり424グラムの被覆率でベルト試料上に被覆した。試料を90℃で30分間、102℃で8時間、109℃で60分間硬化させた。硬化後、被覆研磨剤のストリップを従来の接着スプライシング操作を用いてベルトに変換した。
研削性能試験は、実施例8及び9及び比較例3から作製された被覆研磨剤試料から変換された10.16cm×91.44cmのベルトで実施した。ワークピースは、研磨される表面が1.9cm×1.9cmで測定された304ステンレス鋼バーであった。70デュロメータのゴム1:1ランドの対グルーブ比を有する20.3cmの直径の鋸歯状接触ホイール(serrated contact wheel)を使用した。ベルトを2750rpmで走行させた。ワークピースを4.54kg~6.8kgの法線力でベルトの中心部に適用した。ワークピースを温度計センサから15.2cm(6インチ)離して保持した。ワークピースの重量損失を、15秒の研削後に測定した。次いで、ワークピースを冷却し、再度試験した。試験は、40回のサイクル後に完結した。40サイクル後のワークピースの除去の結果を2つの試料で平均した結果を表7に報告する。
Figure 0007423676000007
不織布研磨剤構築物
実施例10及び11並びに比較例4で使用した材料を表8に記載する。特に記載のない限り、実施例及び本明細書のその他の箇所における全ての部、百分率、比などは、重量によるものである。
Figure 0007423676000008
MIN4の調製シラン処理されたPSG
名目上のグリットサイズ80を有する精密成形粒子(PSG)(3M Cubitron II Fibre Disc 982Cから入手可能)1000グラムを、Kirchen Aidミキサーボウルに添加した。別個の容器内で、40.0グラムの脱イオン水、及び0.25グラムのSilquest A1110シラン(Momentive Specialty Chemicals)を混合した。シラン及び水の液体混合物を、PSGを含有するミキサーに添加した。PSG/液体混合物を0.5分間撹拌した。次いで、シラン被覆PSGを、105℃のオーブン中に2分間定置した。このシラン被覆PSGは、MIN4として定義された。
MIN5の調製微小粒子被覆PSG
名目上のグリッドサイズ80を有する精密成形粒子(PSG)を、実施例1に記載のものと同じ配合及びプロセスを用いて酸化鉄微小粒子で被覆した。
MIN6の調製シラン+微小粒子被覆PSG
名目上の粒径80を有する2270グラムの精密成形粒子(PSG)を、Kirchen Aidミキサーボウルに添加した。別個の容器内で、11.35グラムのN-ケイ酸塩(PQ Corporation)、22.7グラムの脱イオンHO、及び0.57グラムのSilquest A1110シラン(Momentive Specialty Chemicals)を混合した。シラン及びケイ酸塩の液体混合物を、PSGを含有するミキサーに添加した。PSG/液体混合物をKirchen Aid中で2分間撹拌した後、45.4グラムの酸化鉄粒子を添加し、続いて更に2分間撹拌した。次いで、微小粒子/シラン被覆PSGを95℃のオーブンに10分間置き、続いて130℃で1時間置いた。この微小粒子被覆及びシラン被覆PSGは、MIN6として定義された。
一体化ホイールの製造
プレボンドの調製Rando Machine Corporation(Macedon,New York)から商品名「RANDO WEBBER」として入手可能なエアレイド繊維ウェブ形成機で、不織布ウェブを形成した。繊維ウェブはFIB1から形成された。ウェブの重量は、約125グラム/平方メートル(gsm)であった。ウェブを、水平の2本ロールコーターに運び、50gsmの湿潤アドオン重量(wet add-on weight)でプレボンド樹脂を適用した。プレボンド樹脂は、以下の組成を有した(成分重量に対する全ての百分率):44.4%の水、28.0%のT403S、18.7%のEP1、0.5%のAF、1%のLCD4115、2.9%nT403LiSt、4.5%のCARBEZ3S。被覆されたウェブを345°F(174℃)の対流式オーブン(convection oven)に3分間通すことにより、プレボンド樹脂を非粘着状態に硬化させ、坪量176gsmのプレボンド不織布ウェブを得た。
精密成形研磨粒子を含むスラリーを調製し、スラリーは表9に記載の配合を有する。混合中にスラリー中に強い渦を生成するように速度を調整した高せん断ミキサーを使用して、約2.2キログラムの重量のバッチでスラリーを調製した。成分の添加の順序は、表9に列挙された順序であった。
Figure 0007423676000009
以下のように、予め結合された不織布ウェブから一体化研磨ホイールを作製した。幅12インチ(38センチメートル)×長さ12インチ(38センチメートル)の切片を、予め結合された不織布ウェブから切り取り、研磨スラリーで飽和させた。次に、飽和して予め結合されたウェブを、直径6インチ(15センチメートル)のロールからなるロールコーターのニップに通して、1373gsmの所望のスラリーアドオン重量(slurry add-on weight)が得られるまで過剰なスラリーを除去した。被覆され予め結合されたウェブを、215°F(102℃)に設定した強制空気オーブン(forced air oven)内に2分間置いて、溶媒の過半数を除去した。次に、不織布研磨材の単一の一体化スラブを形成するために、8つの区分をもう一方の上に積み重ね、275°F(135℃)に設定された加熱圧盤プレス機(heated platen press)に設定された水力加熱圧盤プレス機(hydraulic heated platen press)内に置いた。剥離ライナーを、オーブン内に置く前に、積層体の両側に置いた。圧盤の各角部に厚さ0.5インチ(1.27センチメートル)の金属スペーサを配置することにより、一体化スラブの一貫した厚さを維持した。圧力(15,000psi、103.4MPa)を圧盤に適用した。30分後、ウェブの2つの区分は、単一の一体化スラブに一緒に融合した。スラブを、275°F(135℃)に設定した強制空気オーブン内に180分間置いた。オーブンから取り出した後、スラブを室温まで冷却し、Deutsche Vereinigte Schuhmaschinen GmbH & Co.,Frankfurt,Germanyにより製造されたSAMCO SB-25スイングビームプレスを使用して、1インチ(2.54cm)の中央孔を有する6.0インチ(15.24センチメートル)直径0.5インチ(1.27センチメートル)の厚さの一体化研磨ホイールを使用して、スラブをダイカットした。
一体化ホイールの性能試験
摩耗試験は、比較試験ホイールの研磨効率を測定し、二重スピンドル自動機械(dual-spindle automated machine)を使用して実施した。直径6インチ(15.24センチ)×厚さ0.5インチ(1.27センチメートル)の試験ホイールを一方のスピンドルに取り付け、直径2.0インチ(5.08cm)×厚さ0.125インチ(3.175ミリメートル)の炭素鋼管ワークピース(carbon steel tube workpiece)を他方のスピンドルに取り付けた。ワークピースを32回転/分で回転するように設定し、研磨ホイールを3600回転/分で回転するように設定した。研磨ホイール及びワークピースを、8ポンド(3.63キログラム)の荷重で一緒に押し付けた。この試験の間、予め計量しておいたこの回転管の端部を、予め計量しておいた研磨ホイールに選択された試験荷重で15秒間隔で押し付け、続いて15秒の非接触時間を設けた。各研磨試験は、ワークピースがそのホイールに接触した合計時間15分を含んで合計30分間実行した。合計切削はワークピースの重量損失によって測定し、研磨ホイールの摩耗は研磨ホイールの重量損失によって測定した。結果は、各試験ホイールに対しグラムで切削及び摩耗をとして報告した。鋼切断のグラム、及び摩耗したホイールのグラムを表10に示す。
Figure 0007423676000010
実施例12~15
Figure 0007423676000011
Figure 0007423676000012
Figure 0007423676000013
カットオフホイール(COW)は、実施例1~7に関して上述したように、角度グラインダ及び3mm厚のステンレス鋼シート上の重力供給試験機を使用して試験した。切断速度及びホイール摩耗速度を測定し、次いで、切断速度を摩耗速度で割ったものとして定義される「総性能」値を計算するために使用された。各試料タイプについて、5つのCOW検体を試験した。
完成したカットオフホイールの性能を表14に示す。高アスペクト比の微小粒子被覆を使用する実施例である、実施例12及び実施例13は、非被覆粒子よりも著しく高い性能を示し、約1のアスペクト比を有する微小粒子(硫化鉄及びフッ化カリウムアルミニウム)と比較してより高い性能を示した。アスペクト比は、走査電子顕微鏡によって測定され、少なくとも10粒子にわたって平均化されるように、粒子の最長軸の長さを粒子の最短軸の長さで割った比として定義した。
Figure 0007423676000014
エージング及び水分媒介性能低下は、樹脂結合研磨剤の問題であることが知られている。エージング挙動に対する高アスペクト比コーティングの効果を研究するために、選択された試料を、加速エージング条件下、すなわち、90°F及び90%湿度で2週間試験した。高アスペクト比の微小粒子被覆を有する得られた試料は、非被覆粒子を有するCOWよりも140%超の改善された性能、及び球状の微小粒子被覆粒よりも高い性能を示した。
Figure 0007423676000015
実施例1~7に関して上述した手順のように、精密成形粒子を微小粒子で被覆した。これにより、典型的な研磨剤製造方法によって加工可能な乾燥粒子が得られた。バインダー及び微小粒子の量を表13に記載する。
凹状中央研削ホイールの試料を、以下に記載される標準的な研削ホイール加工方法によって作製した。原材料の割合を表14にまとめる。
外径5”の金型で、生成された研磨剤混合物150グラムを、(破裂強度の増加のために)3つのガラス繊維スクリムを油圧プレス機内で50トンの力下でプレスして、図4A~4Bに示されるような凹状中央研削ホイールを作製した。樹脂の硬化度が95%より高いように、典型的な樹脂結合研磨剤硬化サイクルを介して研削ホイールを硬化させた。
実施例16~20-凹状中央研削ホイール
材料:
Figure 0007423676000016
Figure 0007423676000017
Figure 0007423676000018
硬化
製造及びプレス後、樹脂を95%超の硬化度で架橋させるのに十分な標準的な結合研磨剤硬化サイクルを用いてホイールを硬化させた。
以下のスクエアバー試験を使用して、ホイールを試験した。5本のスチールバーバーを平行なジグ(parallel jigs)にセットした。各サイクルを新しいバー上で2分間粉砕して、角部頂点を面取りした。代替的に、バーを上下に走るとき、各パス上で12.5~22.5度の角度で接地される。合計5サイクル(10分)は、サーボモータを使用して、6500rpm及び12lbの力で完了した。バーは、3?4”×3?4”×24”の、AISI 1018冷間延伸炭素鋼であった。
試験結果:
凹状中央研削ホイール(DCGW)試験により、全ての微小粒子で被覆された粒子の摩耗速度が著しく低下した。切断速度は、典型的には影響を受けないか、わずかに低くかった(約5%以内)。総G比の差は、微小粒子被覆粒を含まない比較例と比べて、全ての被覆粒の実施例では47%~83%高かった。
Figure 0007423676000019
複数の成形研磨粒子であって、各成形研磨粒子は研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に配置された微小粒子層を含む、複数の成形研磨粒子を含む研磨物品が提示され、微小粒子層は微小粒子バインダー中に分散された微小粒子を含み、研磨粒子は成形研磨粒子であり、微小粒子の一部は2より大きいアスペクト比を有する、微小粒子を含む。研磨物品はまた、複数の成形研磨粒子が分散されたバインダーを含む。
研磨物品は、微小粒子の過半数が2~5のアスペクト比を有するように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子が、ウォラストナイトを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、研磨物品が結合研磨物品であるように構築されてもよい。
研磨物品は、研磨物品がカットオフホイールであるように構築されてもよい。
研磨物品は、研磨物品が凹状中央研削ホイールであるように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子が、成形研磨粒子のそれぞれの約0.5%~約4重量%を構成するように構築されてもよい。
研磨物品は、バインダーが、成形研磨粒子のそれぞれの0.1~1重量%であるように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子が研磨粒子と一体形成されるように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子のサイズが約0.5μm~約50μmの範囲であるように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子層が、研削助剤微小粒子及び研磨微小粒子のうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、研磨微小粒子が、研磨微小粒子が配置される研磨粒子とは異なる材料で作製されるように、研磨物品を構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子層が研削助剤微小粒子を含むように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子が酸化鉄及び硫化鉄のうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子が、FeS、FeS、及びFeのうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子が塩素化ワックス及びハロゲン化物塩のうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、塩素化ワックスが、テトラクロロナフタレン、ペンタクロロナフタレン、及びポリ塩化ビニルのうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、ハロゲン化物塩が、塩化ナトリウム、カリウム氷晶石、ナトリウム氷晶石、アンモニウム氷晶石、四フッ化アルミン酸カリウム、テトラフルオリドアルミン酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、フッ化ケイ素、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子層中の微小粒子が、研磨粒子の約0.1重量%~約10重量%の量で存在するように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子層が、研磨粒子の外面の少なくとも約10%~約90%上に配置されるように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子バインダーが、無機バインダー又は有機バインダーであるように構築されてもよい。
研磨物品は、無機バインダーが、粘土及びケイ酸塩バインダーのうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、ケイ酸塩バインダーが、ケイ酸ナトリウムバインダー及びケイ酸カリウムバインダーのうちの少なくとも1つを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、微小粒子層が、微小粒子と、バインダー中に分散されたシランとを含むように構築されてもよい。
研磨物品は、研磨物品が、被覆研磨物品、不織布研磨物品、又は結合研磨物品であるように構築されてもよい。
研磨物品は、研磨物品が結合研磨物品であるように構築されてもよい。
研磨物品は、研磨物品が、軸付砥石、カットオフホイール、切削及び研削ホイール、凹状中央研削ホイール、凹状中央カットオフホイール、リール研削ホイール、軸付砥石、工具研削ホイール、ロール研削ホイール、ホットプレス研削ホイール、面研削ホイール、レール研削ホイール、研削コーン、研削プラグ、カップ研削ホイール、ギア研削ホイール、芯なし研削ホイール、円筒研削ホイール、内径研削ホイール、外径研削ホイール、両面研削ホイール又は研磨セグメントであるように構築されてもよい。
本明細書に開示されている特定の構造、特徴、詳細、構成等が、多くの実施形態において変更され得る及び/又は組み合わされ得る単純な実施例であることが、当業者には明らかとなる。このようなバリエーション及び組み合わせは全て、本開示の境界内にあるものとして、本発明者により想到される。したがって、本開示の範囲は、本明細書に記載の特定の例示的な構造に限定されるべきではなく、少なくとも特許請求の範囲の文言によって説明される構造、及びこれらの構造の等価物にまで拡大する。記載されたとおりの本明細書と、参照によって本明細書に組み込まれるいずれかの文書の開示内容との間に矛盾又は食い違いが存在する場合、記載されたとおりの本明細書が優先するものとする。更に、この文書内で参照されている全ての出版物、特許、特許文献は、あたかもそれらの全体が本明細書に記載されるかのようにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (9)

  1. 成形研磨粒子であって、各成形研磨粒子は、研磨粒子と、それぞれの前記研磨粒子の外面の少なくとも一部分の上に配置された微小粒子層とを含み、前記微小粒子層は微小粒子バインダー中に分散された微小粒子を含み、前記微小粒子の一部は2より大きいアスペクト比を有し、前記微小粒子の過半数が、2~5のアスペクト比を有する、成形研磨粒子
  2. 前記微小粒子が、ウォラストナイトを含む、請求項1に記載の成形研磨粒子。
  3. 前記微小粒子が、前記成形研磨粒子のそれぞれの約0.5%~約4重量%を構成する、請求項1に記載の成形研磨粒子。
  4. 前記微小粒子バインダーが、前記成形研磨粒子のそれぞれの0.1~1重量%である、請求項1に記載の成形研磨粒子。
  5. 前記微小粒子のサイズが、約0.5μm~約50μmの範囲である、請求項1に記載の成形研磨粒子。
  6. 前記微小粒子が、前記微小粒子が配置される前記研磨粒子とは異なる材料で作製されている、請求項1に記載の成形研磨粒子。
  7. 前記微小粒子が、FeS、FeS、及びFeのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の成形研磨粒子。
  8. 前記微小粒子が、塩素化ワックス及びハロゲン化物塩のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の成形研磨粒子。
  9. 前記微小粒子層が、前記研磨粒子の外面の少なくとも約10%~約90%上に配置される、請求項1に記載の成形研磨粒子。
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