JP7414149B2 - コネクション数計測装置、方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、受信したパケットに基づいてコネクション数を計測するコネクション数計測技術に関する。
一般に、キャリアネットワークやデータセンタ等のネットワークサービスにおけるサービス運用管理では、サーバの負荷状況を把握するため、サーバのコネクション数をリアルタイムに監視する必要がある。コネクション数は、例えば、非特許文献1に記載の技術を用いることにより、サーバ内で計測することができ、正確な数を得ることができる。しかし、コネクションの監視を行うためにサーバの計算リソースの一部を占有するため、サーバの処理性能を低下させる可能性がある。
一方、サーバとは別個の、ネットワークスイッチ、ルータ、ネットワーク監視装置などのネットワーク機器により、非特許文献2に記載の技術を用いて通信ネットワーク上のコネクションを監視すれば、サーバに負荷を与えることなくコネクションの数を計測することができるが、多くのトラフィックをリアルタイムに解析するための高性能なハードウェアが必要になる。
Michael Kerrisk、「Linux System Administrator’s Manual NETSTAT(8)」、The Linux Programming Interface、[online]、2020-04-30、[2020/05/07検索]、インターネット、<URL:http://man7.org/linux/man-pages/man8/netstat.8.html>
通信ネットワーク上でコネクション数を計測する場合、多数のコネクションを保持(管理)する必要がある。従来から、ハッシュ探索によってコネクションの状態を保持するためのコネクションテーブルを探索する方法が提案されており、コネクションテーブルの検索キーに入力パケットのヘッダに含まれるフィールド情報に対応したハッシュ値を用いることで、コネクションテーブルの大きさに依らず定数時間での検索を可能にしている。したがって、多数のコネクションを管理する大きなコネクションテーブルを検索するのに有用である。しかし、検索が失敗することを避けるため、長いハッシュ値を検索キーに用いる必要があり、管理するコネクションの数よりも大きなメモリを必要とする。さらに、コネクションは限られた時間しかアクティブにならないため、同時に利用される格納先は少なく、メモリの利用効率が低いという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、少ないメモリリソースでコネクション数を計測できるコネクション数計測技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるコネクション数計測装置は、通信網との間でパケットを送受信する網I/Fと、前記網I/Fを介して前記通信網から受信した受信パケットのヘッダから、予め設定されたフィールド値とコネクションの状態を制御するための状態制御情報とを取得し、前記フィールド値と前記状態制御情報とに基づいて、前記受信パケットのコネクションを示す対象コネクションに関する次状態を判別し、得られた判別結果に基づいて各コネクションに関するコネクション数を計測する制御装置と、前記コネクションの状態を示す状態値と当該コネクションを識別するための参照値とを含む状態情報を保持する状態メモリとを備え、前記制御装置は、前記受信パケットのフィールド値に関するハッシュ値を分割することにより、検索キーと比較値とを生成する検索キー生成部と、前記状態メモリから前記検索キーと対応する状態情報を複数選択して取得するメモリ選択部と、前記状態メモリから取得した前記状態情報のうちから、前記受信パケットの比較値と一致する参照値を有する状態情報を、前記対象コネクションに関する状態情報として選択する状態情報選択部と、前記受信パケットの状態制御情報と選択された前記状態情報とに基づいて、前記対象コネクションに関する次状態を判別する状態判別部と、得られた前記判別結果に基づいて、前記状態メモリで保持する前記対象コネクションに関する状態情報を更新するメモリ更新部とを備えている。
また、本発明にかかるコネクション数計測方法は、通信網との間でパケットを送受信する網I/Fと、前記網I/Fを介して前記通信網から受信した受信パケットのヘッダから、予め設定されたフィールド値とコネクションの状態を制御するための状態制御情報とを取得し、前記フィールド値と前記状態制御情報とに基づいて、前記受信パケットのコネクションを示す対象コネクションに関する次状態を判別し、得られた判別結果に基づいて各コネクションに関するコネクション数を計測する制御装置と、前記コネクションの状態を示す状態値と当該コネクションを識別するための参照値とを含む状態情報を保持する状態メモリとを備えるコネクション数計測装置で用いられるコネクション数計測方法であって、前記制御装置が、前記受信パケットのフィールド値に関するハッシュ値を分割することにより、検索キーと比較値とを生成する検索キー生成ステップと、前記制御装置が、前記状態メモリから前記検索キーと対応する状態情報を複数選択して取得するメモリ選択ステップと、前記制御装置が、前記状態メモリから取得した前記状態情報のうちから、前記受信パケットの比較値と一致する参照値を有する状態情報を、前記対象コネクションに関する状態情報として選択する状態情報選択ステップと、前記制御装置が、前記受信パケットの状態制御情報と選択された前記状態情報とに基づいて、前記対象コネクションに関する次状態を判別する状態判別ステップと、前記制御装置が、得られた前記判別結果に基づいて、前記状態メモリで保持する前記対象コネクションに関する状態情報を更新するメモリ更新ステップとを備えている。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、前述のコネクション数計測装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、少ないメモリリソースでコネクション数を計測することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の形態にかかるコネクション数計測装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるコネクション数計測装置の構成を示すブロック図である。
このコネクション数計測装置10は、監視対象となるパケットを、インターネットやLANなどの通信網NWから受信し、得られた受信パケットに基づき検出したコネクションを計測する装置である。計測されたコネクション数は、例えばキャリアネットワークやデータセンタ等のネットワークサービスで用いられているサーバの負荷状況を把握するために用いられる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の形態にかかるコネクション数計測装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるコネクション数計測装置の構成を示すブロック図である。
このコネクション数計測装置10は、監視対象となるパケットを、インターネットやLANなどの通信網NWから受信し、得られた受信パケットに基づき検出したコネクションを計測する装置である。計測されたコネクション数は、例えばキャリアネットワークやデータセンタ等のネットワークサービスで用いられているサーバの負荷状況を把握するために用いられる。
なお、コネクション数計測装置10については、単体で構成してもよく、パケットに基づいてフロー数やコネクション数を計測することにより、ネットワークの通信状況を監視するネットワーク監視装置やネットワーク監視システムに実装してもよい。また、本発明の装置はコンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
図1に示すように、コネクション数計測装置10は、主な構成として、網I/F11、操作入力装置12、画面表示装置13、記憶装置14、制御装置15、および状態メモリ16を備えている。
[網I/F11]
網I/F11は、通信網NWとの間でパケットを送受信することにより、データ通信を行うように構成されている。
[操作入力装置]
操作入力装置12は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して制御装置15へ出力するように構成されている。
[画面表示装置]
画面表示装置13は、LCDなどの画面表示装置からなり、制御装置15から出力されたメニュー画面、設定画面、監視結果画面などの各種画面を表示するように構成されている。
網I/F11は、通信網NWとの間でパケットを送受信することにより、データ通信を行うように構成されている。
[操作入力装置]
操作入力装置12は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して制御装置15へ出力するように構成されている。
[画面表示装置]
画面表示装置13は、LCDなどの画面表示装置からなり、制御装置15から出力されたメニュー画面、設定画面、監視結果画面などの各種画面を表示するように構成されている。
[記憶装置]
記憶装置14は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、制御装置15で実行する、コネクション数計測処理に用いる処理データやプログラム14Pを記憶するように構成されている。
プログラム14Pは、制御装置15のCPUと協働することにより、コネクション数計測処理を実行する各種処理部を実現するためのプログラムである。プログラム14Pは、接続された外部装置や記録媒体から、予め読み出されて記憶装置14に格納される。
記憶装置14は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、制御装置15で実行する、コネクション数計測処理に用いる処理データやプログラム14Pを記憶するように構成されている。
プログラム14Pは、制御装置15のCPUと協働することにより、コネクション数計測処理を実行する各種処理部を実現するためのプログラムである。プログラム14Pは、接続された外部装置や記録媒体から、予め読み出されて記憶装置14に格納される。
[制御装置]
制御装置15は、一般的なサーバ装置とFPGA(Field-Programable Gate Array)アクセラレータとの組み合わせから構成されている。FPGAアクセラレータを用いることで高速パケット処理を行えるため、40Gbps(Gigabits per second)や100Gbpsといった高速ネットワークにおけるトラフィック監視にも適用できる。一方、低速ネットワークにおいては高速パケット処理を必要としないため、すべての処理をソフトウェア実装したサーバ単体で構成することもできる。
制御装置15は、一般的なサーバ装置とFPGA(Field-Programable Gate Array)アクセラレータとの組み合わせから構成されている。FPGAアクセラレータを用いることで高速パケット処理を行えるため、40Gbps(Gigabits per second)や100Gbpsといった高速ネットワークにおけるトラフィック監視にも適用できる。一方、低速ネットワークにおいては高速パケット処理を必要としないため、すべての処理をソフトウェア実装したサーバ単体で構成することもできる。
以下では、制御装置15が、CPUとその周辺回路(FPGAアクセラレータを含む)を有し、記憶装置14のプログラム14Pを読み込んでCPUと協働させることにより、コネクション数計測処理を実行する各種処理部を実現するように構成されている場合を例として説明する。
制御装置15で実現される主な処理部として、パケット受信部15A、ヘッダ解析部15B、コネクション数計数部15C、およびコネクション数計数部15Cがある。
制御装置15で実現される主な処理部として、パケット受信部15A、ヘッダ解析部15B、コネクション数計数部15C、およびコネクション数計数部15Cがある。
[パケット受信部]
パケット受信部15Aは、網I/F11を介して通信網NWから、監視対象となるパケットを受信するように構成されている。パケット受信部15Aで受信するパケットは、コネクション数計測装置10に向けて送信されたパケットでもよいが、スイッチ、ルータ、ネットワークタップなどのネットワーク機器でコピー(キャプチャ)されたパケットであってもよい。
パケット受信部15Aは、網I/F11を介して通信網NWから、監視対象となるパケットを受信するように構成されている。パケット受信部15Aで受信するパケットは、コネクション数計測装置10に向けて送信されたパケットでもよいが、スイッチ、ルータ、ネットワークタップなどのネットワーク機器でコピー(キャプチャ)されたパケットであってもよい。
[ヘッダ解析部]
ヘッダ解析部15Bは、パケット受信部15Aで受信した受信パケットのヘッダから、予め指定されている1つまたは複数のフィールド値を抽出するように構成されている。
コネクションとは、データ転送に用いるパケットを正確に受け渡しするため、プロセス間で設定する仮想的な通信路である。一般的には、コネクションを識別する際、MACアドレス、プロトコル、IPアドレス、ポート番号などのフィールド値(識別子)が用いられる。特に、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコルの組み合わせ(5-tuple)が、コネクション識別によく利用される。また、仮想化ネットワークではVLAN IDやVXLAN IDなどのフィールド値を用いることもある。
ヘッダ解析部15Bは、パケット受信部15Aで受信した受信パケットのヘッダから、予め指定されている1つまたは複数のフィールド値を抽出するように構成されている。
コネクションとは、データ転送に用いるパケットを正確に受け渡しするため、プロセス間で設定する仮想的な通信路である。一般的には、コネクションを識別する際、MACアドレス、プロトコル、IPアドレス、ポート番号などのフィールド値(識別子)が用いられる。特に、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコルの組み合わせ(5-tuple)が、コネクション識別によく利用される。また、仮想化ネットワークではVLAN IDやVXLAN IDなどのフィールド値を用いることもある。
また、ヘッダ解析部15Bは、パケットのヘッダもしくはペイロードから、コネクションの制御に用いる状態制御情報を取得する。例えば、TCP(Transmission Control Protocol)通信で利用される状態制御情報であるコントロールフラグには、それぞれ1ビット幅の情報からなる、URG(Urgent)フラグ、ACK(Acknowledgement)フラグ、PSH(Push)フラグ、RST(Reset)フラグ、SYN(Synchronize)フラグ、およびFIN(Finish)フラグの6種類がある。
[コネクション数計数部]
コネクション数計数部15Cは、ヘッダ解析部15Bで得られたフィールド値から検出したコネクションの次状態に基づいて、対応するコネクションのカウント数を増減し、得られた計数結果を、監視対象となるネットワークのコネクション数として、画面表示装置13あるいは網I/F11を介して接続された上位装置(図示せず)へ出力するように構成されている。また、得られた計数結果については、制御装置15で別途実行するモニタリングやトラフィック制御の処理に用いてもよい。
コネクション数計数部15Cは、ヘッダ解析部15Bで得られたフィールド値から検出したコネクションの次状態に基づいて、対応するコネクションのカウント数を増減し、得られた計数結果を、監視対象となるネットワークのコネクション数として、画面表示装置13あるいは網I/F11を介して接続された上位装置(図示せず)へ出力するように構成されている。また、得られた計数結果については、制御装置15で別途実行するモニタリングやトラフィック制御の処理に用いてもよい。
[状態メモリ]
状態メモリ16は、全体として半導体メモリからなり、互いに同一アドレス(アドレス空間)を有する複数のメモリブロックBLKから構成されている。図1では、N(Nは1以上の整数)の状態メモリ#1,…,#Nを備える場合を例が示されている。また、各状態メモリ16は、M(Mは1以上の整数)個のメモリブロックBLKから構成されている場合を例として説明する。なお、N,Mのうち少なくともいずれか一方が、2以上となる。
状態メモリ16は、これらメモリブロックBLKにより、計測対象となるコネクションごとに、当該コネクションに関する状態情報SDとして、コネクションの状態を示す状態値(例えば、TCPコネクションでは、SYN状態、ACK状態、FIN/RST状態)Stateと比較値Compとを保持する。比較値Compは、対応するコネクションを識別するための参照値Refである。状態メモリ16に関する詳細については後述する。
状態メモリ16は、全体として半導体メモリからなり、互いに同一アドレス(アドレス空間)を有する複数のメモリブロックBLKから構成されている。図1では、N(Nは1以上の整数)の状態メモリ#1,…,#Nを備える場合を例が示されている。また、各状態メモリ16は、M(Mは1以上の整数)個のメモリブロックBLKから構成されている場合を例として説明する。なお、N,Mのうち少なくともいずれか一方が、2以上となる。
状態メモリ16は、これらメモリブロックBLKにより、計測対象となるコネクションごとに、当該コネクションに関する状態情報SDとして、コネクションの状態を示す状態値(例えば、TCPコネクションでは、SYN状態、ACK状態、FIN/RST状態)Stateと比較値Compとを保持する。比較値Compは、対応するコネクションを識別するための参照値Refである。状態メモリ16に関する詳細については後述する。
[コネクション数計数部の詳細]
次に、図2を参照して、コネクション数計数部15Cの詳細について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかるコネクション数計数部の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コネクション数計数部15Cは、主な構成として、ハッシュ値計算部21、検索キー生成部22、メモリ選択部23、状態情報選択部24、状態判別部25、カウンタ26、およびメモリ更新部27を備えている。
次に、図2を参照して、コネクション数計数部15Cの詳細について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかるコネクション数計数部の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コネクション数計数部15Cは、主な構成として、ハッシュ値計算部21、検索キー生成部22、メモリ選択部23、状態情報選択部24、状態判別部25、カウンタ26、およびメモリ更新部27を備えている。
[ハッシュ値計算部]
ハッシュ値計算部21は、予め設定されているハッシュ関数に基づいて、ヘッダ解析部15Bで取得したフィールド値Fieldからハッシュ値Hashを計算するように構成されている。ハッシュ値Hashは、計測対象となるコネクションを一意に識別できる長さが必要であり、例えば、32ビットから64ビットが現実的な長さである。また、ハッシュ値Hashの計算に用いるハッシュ関数には、例えば、MurmurHash3など、公知のアルゴリズムを用いればよい。
ハッシュ値計算部21は、予め設定されているハッシュ関数に基づいて、ヘッダ解析部15Bで取得したフィールド値Fieldからハッシュ値Hashを計算するように構成されている。ハッシュ値Hashは、計測対象となるコネクションを一意に識別できる長さが必要であり、例えば、32ビットから64ビットが現実的な長さである。また、ハッシュ値Hashの計算に用いるハッシュ関数には、例えば、MurmurHash3など、公知のアルゴリズムを用いればよい。
[検索キー生成部]
検索キー生成部22は、ハッシュ値計算部21で得られたハッシュ値Hashの一部を切り出して、検索キーKeyと比較値Compとを生成するように構成されている。ハッシュ値Hashの切り出し方法としては、例えば、上位ビットと下位ビットに分割して、一方を検索キーKeyとし、他方を比較値Compとする方法がある。これにより、ハッシュ値Hashを構成するビット列のうち、異なるビット列を用いて、検索キーKeyと比較値Compとを生成できる。この分割方法は、ハードウェアに適した方法であり、極めて簡素な回路構成で実現できる。
検索キー生成部22は、ハッシュ値計算部21で得られたハッシュ値Hashの一部を切り出して、検索キーKeyと比較値Compとを生成するように構成されている。ハッシュ値Hashの切り出し方法としては、例えば、上位ビットと下位ビットに分割して、一方を検索キーKeyとし、他方を比較値Compとする方法がある。これにより、ハッシュ値Hashを構成するビット列のうち、異なるビット列を用いて、検索キーKeyと比較値Compとを生成できる。この分割方法は、ハードウェアに適した方法であり、極めて簡素な回路構成で実現できる。
[メモリ選択部]
メモリ選択部23は、検索キー生成部22で生成された検索キーKeyに基づいて、N個の状態メモリ16のうちから対象となる状態メモリ16を選択し、検索キーKeyからなるアドレス情報Addrに基づいて、選択した状態メモリ16の内部にある全てのメモリブロックBLKから、コネクションに関する状態情報SDを並列出力することを命令するように構成されている。検索キーKeyは元のハッシュ値Hashよりも短いため、異なるコネクションについて同一の検索キーKeyが生成されることがある。このため、本実施の形態では、状態メモリ16に複数のメモリブロックBLKを備えることで、コネクションを個別に管理可能としている。
メモリ選択部23は、検索キー生成部22で生成された検索キーKeyに基づいて、N個の状態メモリ16のうちから対象となる状態メモリ16を選択し、検索キーKeyからなるアドレス情報Addrに基づいて、選択した状態メモリ16の内部にある全てのメモリブロックBLKから、コネクションに関する状態情報SDを並列出力することを命令するように構成されている。検索キーKeyは元のハッシュ値Hashよりも短いため、異なるコネクションについて同一の検索キーKeyが生成されることがある。このため、本実施の形態では、状態メモリ16に複数のメモリブロックBLKを備えることで、コネクションを個別に管理可能としている。
[状態メモリの詳細]
ここで、図3を参照して、状態メモリ16の詳細について説明する。図3は、状態メモリおよびメモリブロックの具体的な構成例を示す説明図である。
図3には、2つのメモリブロックBLK#1,#2を用いた状態メモリ16であって、各メモリブロックBLK#1,#2にアドレス情報Addrが「1」~「4」の4つの格納領域が設けられている例が示されている。本実施の形態において、アドレスの数(=4)は状態メモリ16の数Nに対応している。例えば、FPGAは内部に小さなメモリを複数有しているため、このような構成に適している。なお、状態メモリ16の数(格納領域の数)やメモリブロックBLKの数については、図3の例に限定されるものではなく、監視対象となるコネクションの数やコネクションの種類など、コネクション数計測装置10を用いるアプリケーションに応じて、適宜変更すればよい。
ここで、図3を参照して、状態メモリ16の詳細について説明する。図3は、状態メモリおよびメモリブロックの具体的な構成例を示す説明図である。
図3には、2つのメモリブロックBLK#1,#2を用いた状態メモリ16であって、各メモリブロックBLK#1,#2にアドレス情報Addrが「1」~「4」の4つの格納領域が設けられている例が示されている。本実施の形態において、アドレスの数(=4)は状態メモリ16の数Nに対応している。例えば、FPGAは内部に小さなメモリを複数有しているため、このような構成に適している。なお、状態メモリ16の数(格納領域の数)やメモリブロックBLKの数については、図3の例に限定されるものではなく、監視対象となるコネクションの数やコネクションの種類など、コネクション数計測装置10を用いるアプリケーションに応じて、適宜変更すればよい。
状態メモリ16に入力するアドレス情報Addrは、メモリ選択部23から出力された検索キーKeyが用いられる。状態メモリ16は、アドレス情報Addrが入力されると、すべてのメモリブロックBLK#1,#2から、アドレス情報Addrに対応する格納領域で保持している状態情報SDを読み出して、それぞれ並列的に状態情報選択部24へ出力する。このように、状態メモリ16からは複数の状態情報SDが並列的に候補として出力されるため、本実施の形態では、後段の状態情報選択部24において、受信パケットのコネクションと対応する状態情報SDを選択するように構成されている。
[状態情報選択部]
状態情報選択部24は、メモリ選択部23により選択された状態メモリ16から出力された、各メモリブロックBLKの状態情報SDを取得し、これら状態情報SDに含まれる参照値Refを、検索キー生成部22から出力された受信パケットに関する比較値Compと比較し、比較値Compと一致する参照値Refと対応する状態情報SDに含まれる状態値Stateを1つ選択して、状態判別部25へ出力するように構成されている。また、状態情報選択部24は、いずれの参照値Refも比較値Compと一致しなければ、受信パケットのコネクションが新規であること、および、各メモリブロックBLKに保持されている状態値Stateを、メモリ更新部27に出力するように構成されている。
状態情報選択部24は、メモリ選択部23により選択された状態メモリ16から出力された、各メモリブロックBLKの状態情報SDを取得し、これら状態情報SDに含まれる参照値Refを、検索キー生成部22から出力された受信パケットに関する比較値Compと比較し、比較値Compと一致する参照値Refと対応する状態情報SDに含まれる状態値Stateを1つ選択して、状態判別部25へ出力するように構成されている。また、状態情報選択部24は、いずれの参照値Refも比較値Compと一致しなければ、受信パケットのコネクションが新規であること、および、各メモリブロックBLKに保持されている状態値Stateを、メモリ更新部27に出力するように構成されている。
図4は、状態メモリと状態情報選択部の詳細構成を示すブロック図である。図4に示すように、メモリ選択部23によっていずれか1つの状態メモリ16が選択されると、その内部にあるM個全てのメモリブロックBLKから、アドレス情報Addrと対応する格納領域で保持されている状態情報SDが、状態情報選択部24に出力される。状態情報選択部24は、メモリブロックBLKと対応してM個の比較器CMPを備えている。状態情報選択部24は、メモリブロックBLKから受け取った状態情報SDの参照値Refと、受信パケットの比較値Compとを、それぞれのメモリブロックBLKに対応する比較器CMPで比較し、得られた比較結果をセレクタSELに通知する。この処理は並列に行うことができるため、並列処理が行えるハードウェアに適している。
元のハッシュ値Hashは十分な長さであることから、この時点でコネクションを一意に特定することができ、セレクタSELは入力されたコネクションに合った状態を出力することができる。一方、いずれの候補とも一致しないことも考えられる。その場合、コネクションを管理していない空きのメモリブロックBLKがあれば、入力パケットが新規のコネクションに属していることを後段の状態判別部25に通知し、空きメモリブロックBLKがなければ管理できないため、入力パケットを無視する。
よって、本構成ではメモリブロックBLKの数を超えない範囲でコネクションを管理することができる。同時に管理することが想定されるコネクション数に対して必要なメモリブロックBLKの数は、ハッシュ関数のシミュレーションを行い、検索キーの最大重複数を評価することで簡単に見積もることができる。
よって、本構成ではメモリブロックBLKの数を超えない範囲でコネクションを管理することができる。同時に管理することが想定されるコネクション数に対して必要なメモリブロックBLKの数は、ハッシュ関数のシミュレーションを行い、検索キーの最大重複数を評価することで簡単に見積もることができる。
[状態判別部]
状態判別部25は、状態情報選択部24から出力されたコネクションの状態値Stateと受信パケットに含まれるコントロールフラグとに基づいて、状態遷移図を参照することにより、コネクションの次状態を判別するように構成されている。図5は、TCPコネクションの状態遷移図であり、この状態遷移図を用いることで、現在の状態値Stateと、新たに通知された状態制御情報Flagとに基づいて、TCPコネクションの次状態を判別することができる。
状態判別部25は、状態情報選択部24から出力されたコネクションの状態値Stateと受信パケットに含まれるコントロールフラグとに基づいて、状態遷移図を参照することにより、コネクションの次状態を判別するように構成されている。図5は、TCPコネクションの状態遷移図であり、この状態遷移図を用いることで、現在の状態値Stateと、新たに通知された状態制御情報Flagとに基づいて、TCPコネクションの次状態を判別することができる。
図5に示すように、TCPコネクションの主な状態として、SYN状態30、ACK状態31、およびFIN/RST状態32がある。SYN状態30は、一方のプロセスから他方に対してコネクションの確立要求(SYNフラグ)を通知した状態を示している。ACK状態31は、確立要求を許可する際、他方から一方に対して確立応答(ACKフラグ)を通知した状態を示している。FIN/RST状態32は、一方または他方から相手に対して、コネクションの切断要求(FINフラグ)または中断(RSTフラグ)を通知した状態を示している。
[カウンタ]
カウンタ26は、状態判別部25において、次状態としてコネクションの確立もしくは切断が検出された場合にカウント値を更新するように構成されている。
カウンタ26は、状態判別部25において、次状態としてコネクションの確立もしくは切断が検出された場合にカウント値を更新するように構成されている。
[メモリ更新部]
メモリ更新部27は、状態判別部25において、コネクション状態の変化が検出された場合、もしくは状態情報選択部24において新規のコネクションが検出された場合に、状態情報選択部24から出力された状態情報SDに基づいて、対応するメモリブロックBLKの状態値Stateと参照値Refとを更新し、新規のコネクションについては、選択された状態メモリ16のうち、コネクション管理に使用していない空きのメモリブロックBLKに、新規に状態情報SDを格納(更新)するように構成されている。
メモリ更新部27は、状態判別部25において、コネクション状態の変化が検出された場合、もしくは状態情報選択部24において新規のコネクションが検出された場合に、状態情報選択部24から出力された状態情報SDに基づいて、対応するメモリブロックBLKの状態値Stateと参照値Refとを更新し、新規のコネクションについては、選択された状態メモリ16のうち、コネクション管理に使用していない空きのメモリブロックBLKに、新規に状態情報SDを格納(更新)するように構成されている。
[第1の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるコネクション数計測装置10の動作について説明する。ここでは、制御装置15におけるコネクション数計測動作、状態検出動作、および状態メモリ16におけるコネクション管理動作について、それぞれ個別に説明する。
次に、本実施の形態にかかるコネクション数計測装置10の動作について説明する。ここでは、制御装置15におけるコネクション数計測動作、状態検出動作、および状態メモリ16におけるコネクション管理動作について、それぞれ個別に説明する。
[コネクション数計測動作]
次に、図6を参照して、制御装置15におけるコネクション数計測動作について説明する。図6は、コネクション数計測方法のフローチャートである。
制御装置15は、まず、パケット受信部15Aにより、網I/F11を介して通信網NWからパケットが受信されたか確認し(ステップS100)、新たなパケットが受信されるまで待機する(ステップS100:NO)。
次に、図6を参照して、制御装置15におけるコネクション数計測動作について説明する。図6は、コネクション数計測方法のフローチャートである。
制御装置15は、まず、パケット受信部15Aにより、網I/F11を介して通信網NWからパケットが受信されたか確認し(ステップS100)、新たなパケットが受信されるまで待機する(ステップS100:NO)。
新たなパケットが受信された場合(ステップS100:YES)、制御装置15は、ヘッダ解析部15Bにより、受信した受信パケットのヘッダから、予め設定されているフィールド値Fieldを抽出するとともに(ステップS101)、コネクションの状態を制御するための状態制御情報(コントロールフラグ)Flagを抽出する(ステップS102)。
次に、制御装置15は、コネクション数計数部15Cにより、保持中のコネクションの状態情報SDに基づいて、受信パケットのコネクションに関する次状態を確認する(ステップS103)。
次に、制御装置15は、コネクション数計数部15Cにより、保持中のコネクションの状態情報SDに基づいて、受信パケットのコネクションに関する次状態を確認する(ステップS103)。
ここで、次状態がコネクションの開始を示す場合(ステップS103:開始)、コネクション数計数部15Cにより、コネクション数を示すカウント値をインクリメント(+1)し(ステップS104)、コネクション数計数部15Cで保持しているコネクションの状態値Stateを更新し(ステップS106)、後述するステップS107へ移行する。
また、次状態がコネクションの終了(切断)を示す場合(ステップS103:終了)、コネクション数計数部15Cにより、コネクション数を示すカウント値をデクリメント(-1)し(ステップS105)、ステップS106へ移行する。
また、次状態がコネクションの終了(切断)を示す場合(ステップS103:終了)、コネクション数計数部15Cにより、コネクション数を示すカウント値をデクリメント(-1)し(ステップS105)、ステップS106へ移行する。
また、次状態が開始または終了以外である場合(ステップS103:ELSE)、後述するステップS107へ移行する。
この後、制御装置15は、操作入力装置12で検出されたオペレータ操作や、予め設定されている計数動作終了時刻などに基づいて、計数動作終了タイミングか否か確認し(ステップS107)、計数動作を継続する場合(ステップS107:NO)、前述したステップS100に戻る。また、計数動作終了タイミングである場合(ステップS107:YES)、一連のコネクション数計測処理を終了する。
この後、制御装置15は、操作入力装置12で検出されたオペレータ操作や、予め設定されている計数動作終了時刻などに基づいて、計数動作終了タイミングか否か確認し(ステップS107)、計数動作を継続する場合(ステップS107:NO)、前述したステップS100に戻る。また、計数動作終了タイミングである場合(ステップS107:YES)、一連のコネクション数計測処理を終了する。
[状態検出動作]
次に、図7を参照して、コネクション数計数部15Cにおける状態検出動作について説明する。図7は、コネクション状態検出方法のフローチャートである。
次に、図7を参照して、コネクション数計数部15Cにおける状態検出動作について説明する。図7は、コネクション状態検出方法のフローチャートである。
コネクション数計数部15Cは、ハッシュ値計算部21により、ヘッダ解析部15Bで得られたフィールド値Fieldからハッシュ値Hashを計算し(ステップS110)、検索キー生成部22により、得られたハッシュ値Hashを分割して、受信パケットのコネクションに関する検索キーKeyと比較値Compとを生成する(ステップS111)。
次に、コネクション数計数部15Cは、メモリ選択部23により、検索キーKeyに基づいてコネクションと対応する状態メモリ16を選択し(ステップS112)、検索キーKeyと対応するアドレスの格納領域に保持されている、状態情報SDを、当該状態メモリ16の全てのメモリブロックBLKから取得する(ステップS113)。
次に、コネクション数計数部15Cは、メモリ選択部23により、検索キーKeyに基づいてコネクションと対応する状態メモリ16を選択し(ステップS112)、検索キーKeyと対応するアドレスの格納領域に保持されている、状態情報SDを、当該状態メモリ16の全てのメモリブロックBLKから取得する(ステップS113)。
続いて、コネクション数計数部15Cは、状態情報選択部24により、取得した各状態情報SDの参照値Refを比較値Compと比較する(ステップS114)。
ここで、比較値Compと一致する参照値Refがある場合(ステップS115:YES)、コネクション数計数部15Cは、状態判別部25により、対応するメモリブロックBLKから取得した状態情報SDの状態値State(現状態)と、ヘッダ解析部15Bにおいて抽出した状態制御情報Flagとに基づいて、当該コネクションの次状態を判別し(ステップS116)、得られた次状態に基づいて、メモリブロックBLKの当該コネクションに関する状態情報SDを更新し(ステップS117)、一連の状態検出処理を終了する。
ここで、比較値Compと一致する参照値Refがある場合(ステップS115:YES)、コネクション数計数部15Cは、状態判別部25により、対応するメモリブロックBLKから取得した状態情報SDの状態値State(現状態)と、ヘッダ解析部15Bにおいて抽出した状態制御情報Flagとに基づいて、当該コネクションの次状態を判別し(ステップS116)、得られた次状態に基づいて、メモリブロックBLKの当該コネクションに関する状態情報SDを更新し(ステップS117)、一連の状態検出処理を終了する。
一方、ステップS115において、比較値Compと一致する参照値Refがない場合(ステップS115:NO)、コネクション数計数部15Cは、対応する状態メモリ16のメモリブロックBLKのうち、当該アドレスの格納領域に状態情報SDが格納されておらず、コネクション管理に使用していない空きのメモリブロックBLKがあるか確認する(ステップS118)。ここで、空きメモリブロックBLKがない場合(ステップS118:NO)、コネクション数計数部15Cは、次状態の判別やメモリブロックの更新は行わず、当該受信パケットを破棄して、一連の状態検出処理を終了する。
一方、ステップS118において、空きメモリブロックBLKがある場合(ステップS118:YES)、コネクション数計数部15Cは、状態判別部25により、ヘッダ解析部15Bにおいて抽出した状態制御情報Flagに基づいて、当該コネクションの次状態を判別し(ステップS119)、得られた次状態に基づいて、空きメモリブロックBLKの当該コネクションに関する状態情報SDを保持(更新)し(ステップS120)、一連の状態検出処理を終了する。
[コネクション管理動作]
次に、図8を参照して、状態メモリ16におけるコネクション管理動作について説明する。図8は、コネクション管理動作を示す説明図である。
ここでは、理解を容易とするため、状態メモリ16が1つであり、メモリブロックBLKが2つ(BLK#1,#2)で、格納領域(アドレス)が1つである場合を例として説明する。このため、各コネクションの検索キーKeyは常に重複することになる。
次に、図8を参照して、状態メモリ16におけるコネクション管理動作について説明する。図8は、コネクション管理動作を示す説明図である。
ここでは、理解を容易とするため、状態メモリ16が1つであり、メモリブロックBLKが2つ(BLK#1,#2)で、格納領域(アドレス)が1つである場合を例として説明する。このため、各コネクションの検索キーKeyは常に重複することになる。
時刻T0は、初期状態であり、各メモリブロックBLKは空である。続く時刻T1において、新たなコネクションAに属するパケットを受信した場合、その受信パケットに含まれるコントロールフラグ「SYN」と比較値Comp「RefA」が、コネクションAに関する状態情報SDの状態値Stateおよび参照値Refとして、メモリブロックBLK#1に保持される。これ以降、参照値「RefA」は新たな受信パケットの比較値Compとの比較に使用される。
次に、時刻T2において、さらにコネクションAに属するパケットを受信し、そのコントロールフラグが「ACK」だった場合、メモリブロックBLK#1が選択されて、コネクションの「確立」と判別される。これにより、メモリブロックBLK#1に保持されている、コネクションAに関する状態情報SDの状態値Stateが、「SYN」から「ACK」に更新される。
この後、時刻T3において、コネクションBに属するパケットを受信した場合、その比較値Comp「RefB」は、各メモリブロックBLKに保持されたいずれの状態情報SDの参照値Refとも一致しないため、コネクションBが新規のコネクションと判定される。さらに、その受信パケットに含まれるコントロールフラグが「SYN」であることから、今後コネクションBは確立されると予想されるため、空いているメモリブロックBLK#2に、コネクションBに関する状態情報SDとして、状態値「SYN」と参照値「RefB」が保持される。
次に、時刻T4において、コネクションAに属するパケットを受信し、コントロールフラグが「FIN」でありコネクションAの切断が確認された場合、メモリブロックBLK#1で保持している、コネクションAに関する状態情報SDの状態値Stateが「FIN」に更新される。
この後、時刻T5において、新たなコネクションCに属するパケットを受信した場合、その比較値「RefC」は、メモリブロックBLK#1,#2に保持された状態情報SDの、いずれの参照値Refとも一致しない。しかし、メモリブロックBLKに保持された状態情報SDの状態値Stateが「FIN」であり、このメモリブロックBLKはコネクション管理に使用していない空きのメモリブロックBLKであるため、このメモリブロックBLKで、状態値「SYN」と参照値「RefC」を、コネクションCの状態情報SDとして保持する。
この後、時刻T5において、新たなコネクションCに属するパケットを受信した場合、その比較値「RefC」は、メモリブロックBLK#1,#2に保持された状態情報SDの、いずれの参照値Refとも一致しない。しかし、メモリブロックBLKに保持された状態情報SDの状態値Stateが「FIN」であり、このメモリブロックBLKはコネクション管理に使用していない空きのメモリブロックBLKであるため、このメモリブロックBLKで、状態値「SYN」と参照値「RefC」を、コネクションCの状態情報SDとして保持する。
以上で説明したコネクション管理は、理論的には1つの状態メモリ16と複数のメモリブロックBLKの構成が最も効率的である。しかし、FPGAなどのハードウェアではワード長を自由に設定できないことがあり、必要以上のワード長を消費することでメモリの利用効率が低下する可能性がある。また、メモリブロックBLKの数に応じて比較器CMPを設ける必要があり、リソースを消費する。よって、実装するデバイスの特徴に応じてパラメータを決めるべきであり、実施例における構成は、制約に合わせて設計が可能である。
図9は、コネクション数計測結果の構成例を示す説明図である。図9には、計測して得られたコネクション数が、当該コネクションを識別するためのルールと関連付けられて、出力されている。
各ルールは、監視対象となるコネクションを識別するための情報であり、例えば操作入力装置12および画面表示装置13を用いて、オペレータにより予め設定される。ここでは、ルールとして、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、およびプロトコル種別からなるフィールド値Fieldに関する具体的な設定値が設定されている。
各ルールは、監視対象となるコネクションを識別するための情報であり、例えば操作入力装置12および画面表示装置13を用いて、オペレータにより予め設定される。ここでは、ルールとして、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、およびプロトコル種別からなるフィールド値Fieldに関する具体的な設定値が設定されている。
例えば、受信パケットのヘッダから抽出したフィールド値Fieldが、いずれかのルールの設定値と一致した場合、そのルールに関連付けられているコネクション数が、インクリメント(+1)あるいはデクリメント(-1)される。
これにより、オペレータが、監視対象としたいコネクションに関するフィールド値Fieldを、ルールの設定値として設定するだけで、当該コネクションの数を監視することができる。
これにより、オペレータが、監視対象としたいコネクションに関するフィールド値Fieldを、ルールの設定値として設定するだけで、当該コネクションの数を監視することができる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、状態メモリ16で、コネクションの状態を示す状態値Stateと当該コネクションを識別するための参照値Refとを含む状態情報SDを保持し、制御装置15が、受信パケットのフィールド値Fieldに関するハッシュ値Hashを分割することにより、検索キーKeyと比較値Compとを生成し、状態メモリ16から検索キーKeyと対応する状態情報SDを複数選択して取得し、取得した状態情報SDのうちから、受信パケットの比較値Compと一致する参照値Refを有する状態情報SDを、対象コネクションに関する状態情報SDとして選択し、受信パケットの状態制御情報Flagと選択された状態情報SDとに基づいて、対象コネクションに関する次状態を判別し、得られた判別結果に基づいて、状態メモリ16で保持する対象コネクションに関する状態情報SDを更新するようにしたものである。
このように、本実施の形態は、状態メモリ16で、コネクションの状態を示す状態値Stateと当該コネクションを識別するための参照値Refとを含む状態情報SDを保持し、制御装置15が、受信パケットのフィールド値Fieldに関するハッシュ値Hashを分割することにより、検索キーKeyと比較値Compとを生成し、状態メモリ16から検索キーKeyと対応する状態情報SDを複数選択して取得し、取得した状態情報SDのうちから、受信パケットの比較値Compと一致する参照値Refを有する状態情報SDを、対象コネクションに関する状態情報SDとして選択し、受信パケットの状態制御情報Flagと選択された状態情報SDとに基づいて、対象コネクションに関する次状態を判別し、得られた判別結果に基づいて、状態メモリ16で保持する対象コネクションに関する状態情報SDを更新するようにしたものである。
一般に、ハッシュ探索によってコネクションの状態値を保持するためのコネクションテーブルを探索する場合、コネクションテーブルの検索キーに入力パケットのヘッダに含まれるフィールド情報に対応したハッシュ値を用いることで、コネクションテーブルの大きさに依らず定数時間での検索を可能にしている。したがって、多数のコネクションを管理する大きなコネクションテーブルを検索するのに有用である。しかし、検索が失敗することを避けるため、長いハッシュ値を検索キーに用いる必要があり、管理するコネクションの数よりも大きなメモリを必要とする。さらに、コネクションは限られた時間しかアクティブにならないため、同時に利用される格納先は少なく、メモリの利用効率が低いという問題がある。
本実施の形態は、状態メモリ16から、受信パケットの対象コネクションに対応する状態情報SDを取得する際に用いる検索キーKeyは、元のハッシュ値Hashよりも短い。これにより、コネクションテーブルのサイズを大幅に削減できるものの、異なるコネクションについて同一の検索キーKeyが生成されることがある。このため、検索キーKeyだけでは、異なるコネクションの状態情報SDが、状態メモリ16の同じ格納領域で保持される、いわゆる衝突が発生する。
これに対して、本実施の形態は、コネクションの状態情報SDとして、コネクションの状態値Stateに加えて、コネクションを識別するための参照値Refを保持しておき、受信パケットの検索キーKeyと対応する状態情報SDのうちから、受信パケットの比較値Compと一致する状態情報SDを、対象コネクションの状態情報SDとして選択するようにしたものである。
したがって、コネクションテーブルのサイズを大幅に削減できるとともに、受信パケットの対象コネクションに関する状態情報SDを、適切に取得することが可能となる。これにより、結果として、少ないメモリリソースでコネクション数を計測することが可能となる。
したがって、コネクションテーブルのサイズを大幅に削減できるとともに、受信パケットの対象コネクションに関する状態情報SDを、適切に取得することが可能となる。これにより、結果として、少ないメモリリソースでコネクション数を計測することが可能となる。
また、本実施の形態において、状態メモリ16を、同一アドレスを有する複数のメモリブロックBLKで構成し、メモリ選択部23が、状態メモリ16の複数のメモリブロックBLKから、検索キーKeyと対応するアドレスで保持している状態情報SDを複数並列的に選択して取得し、状態情報選択部24が、複数のメモリブロックBLKから並列的に取得した状態情報SDのうちから、受信パケットの比較値Compと一致する参照値Refを有する状態情報SDを、対象コネクションに関する状態情報SDとして選択するようにしてもよい。
状態メモリ16から検索キーKey(アドレス)と対応する複数の状態情報SDを取得する構成は、他にも考えられる。しかし、上記構成を採用することにより、管理するコネクション数によらず、受信パケットの対象コネクションに関する状態情報SDの取得に要する時間を一定に保つことができ、コネクション数の増大に対して柔軟に対応することができる。
また、本実施の形態において、状態メモリ16を複数備え、メモリ選択部23が、状態メモリ16のうちから、検索キーKeyと対応する状態メモリ16を選択し、当該状態メモリ16から状態情報SDを複数選択して取得するようにしてもよい。
これにより、状態メモリ16を追加するだけで、コネクション数の増大に対して極めて容易に対応することができる。
これにより、状態メモリ16を追加するだけで、コネクション数の増大に対して極めて容易に対応することができる。
また、本実施の形態において、状態情報選択部24に、状態メモリ16の複数のメモリブロックBLKのそれぞれと対応する比較器CMPを設け、これら比較器CMPのそれぞれで、対応するメモリブロックBLKから取得した状態情報SDの参照値Refを、受信パケットの比較値Compと並列的に比較するようにしてもよい。
これにより、極めて簡素な回路構成で、複数の状態情報SDのうちから、受信パケットの対象コネクションに関する状態情報SDを取得することができる。
これにより、極めて簡素な回路構成で、複数の状態情報SDのうちから、受信パケットの対象コネクションに関する状態情報SDを取得することができる。
[第2の実施の形態]
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるコネクション数計測装置10について説明する。図10は、第2の実施の形態にかかるコネクション数計測装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、受信パケットのフィールド値に基づいて、受信パケットの対象コネクションを詳細に識別し、得られた識別結果に基づき対象コネクションの数を詳細に計測する場合について説明する。
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるコネクション数計測装置10について説明する。図10は、第2の実施の形態にかかるコネクション数計測装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、受信パケットのフィールド値に基づいて、受信パケットの対象コネクションを詳細に識別し、得られた識別結果に基づき対象コネクションの数を詳細に計測する場合について説明する。
図10に示すように、本実施の形態において、制御装置15のコネクション数計数部15Cは、ルールマッチング部28を備えている。
ルールマッチング部28は、受信パケットのフィールド値に基づいて、予め設定されているコネクション識別用のルールのうちから、受信パケットの対象コネクションとマッチングするルールを示す識別値IDを生成するように構成されている。
ルールマッチング部28は、受信パケットのフィールド値に基づいて、予め設定されているコネクション識別用のルールのうちから、受信パケットの対象コネクションとマッチングするルールを示す識別値IDを生成するように構成されている。
ルールは、コネクション数計測装置10のアプリケーションに応じて、予めルールテーブルに設定される。ルールには、コネクションを特定するためのサーバや仮想マシン(VM)を指定するための識別子グループが登録される。また、ルールテーブルの検索方法については、一般的な完全一致検索や部分一致検索を用いればよい。これらの検索は、木やハッシュテーブル、TCAM(Ternary Content Addressable Memory)などを用いることで実現できる。特に、TCAMは1ビット単位の部分一致検索が可能であり、高速かつ柔軟な検索が必要な場合に利用される。
カウンタ26は、ルールマッチング部28から出力された識別値IDに基づいて、例えばサーバや仮想マシンを単位として、コネクション数をカウントするようにしてもよい。これにより、より詳細にコネクション数をカウントできるようになるため、より詳細なコネクション数監視が可能になる。
また、メモリ更新部27は、ルールマッチング部28から出力された識別値IDが、いずれのめルールにもマッチングしなかったことを示す場合、状態メモリ16に対する当該コネクションの状態情報SDの保存を行わず、スキップするようにしてもよい。これにより、状態メモリ16に対する、非対象コネクションの状態情報SDの保存を回避でき、必要となるメモリリソースを削減できる。
また、メモリ更新部27は、ルールマッチング部28から出力された識別値IDが、いずれのめルールにもマッチングしなかったことを示す場合、状態メモリ16に対する当該コネクションの状態情報SDの保存を行わず、スキップするようにしてもよい。これにより、状態メモリ16に対する、非対象コネクションの状態情報SDの保存を回避でき、必要となるメモリリソースを削減できる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…コネクション数計測装置、11…網I/F、12…操作入力装置、13…画面表示装置、14…記憶装置、14P…プログラム、15…制御装置、15A…パケット受信部、15B…ヘッダ解析部、15C…コネクション数計数部、15C…コネクション数計数部、16…状態メモリ、BLK…メモリブロック、21…ハッシュ値計算部、22…検索キー生成部、23…メモリ選択部、24…状態情報選択部、CMP…比較器、SEL…セレクタ、25…状態判別部、26…カウンタ、27…メモリ更新部、NW…通信網、Field…フィールド値、Flag…状態制御情報、Hash…ハッシュ値、Key…検索キー、Addr…アドレス値、SD…状態情報、State…状態値、Ref…参照値、Comp…比較値、ID…識別値。
Claims (7)
- 通信網との間でパケットを送受信する網I/Fと、
前記網I/Fを介して前記通信網から受信した受信パケットのヘッダから、予め設定されたフィールド値とコネクションの状態を制御するための状態制御情報とを取得し、前記フィールド値と前記状態制御情報とに基づいて、前記受信パケットのコネクションを示す対象コネクションに関する次状態を判別し、得られた判別結果に基づいて各コネクションに関するコネクション数を計測する制御装置と、
前記コネクションの状態を示す状態値と当該コネクションを識別するための参照値とを含む状態情報を保持する状態メモリとを備え、
前記制御装置は、
前記受信パケットのフィールド値に関するハッシュ値を分割することにより、検索キーと比較値とを生成する検索キー生成部と、
前記状態メモリから前記検索キーと対応する状態情報を複数選択して取得するメモリ選択部と、
前記状態メモリから取得した前記状態情報のうちから、前記受信パケットの比較値と一致する参照値を有する状態情報を、前記対象コネクションに関する状態情報として選択する状態情報選択部と、
前記受信パケットの状態制御情報と選択された前記状態情報とに基づいて、前記対象コネクションに関する次状態を判別する状態判別部と、
得られた前記判別結果に基づいて、前記状態メモリで保持する前記対象コネクションに関する状態情報を更新するメモリ更新部とを備える
ことを特徴とするコネクション数計測装置。 - 請求項1に記載のコネクション数計測装置において、
前記状態メモリを複数備え、
前記メモリ選択部は、前記状態メモリのうちから、前記検索キーと対応する状態メモリを選択し、当該状態メモリから前記状態情報を複数選択して取得する
ことを特徴とするコネクション数計測装置。 - 請求項1または2に記載のコネクション数計測装置において、
前記状態メモリは、同一アドレスを有する複数のメモリブロックからなり、
前記メモリ選択部は、前記状態メモリの前記複数のメモリブロックから、前記検索キーと対応するアドレスで保持している状態情報を複数並列的に選択して取得する
ことを特徴とするコネクション数計測装置。 - 請求項3に記載のコネクション数計測装置において、
前記状態情報選択部は、前記複数のメモリブロックから並列的に取得した前記状態情報のうちから、前記受信パケットの比較値と一致する参照値を有する状態情報を、前記対象コネクションに関する状態情報として選択する
ことを特徴とするコネクション数計測装置。 - 請求項3または4に記載のコネクション数計測装置において、
前記状態情報選択部は、前記状態メモリの前記複数のメモリブロックのそれぞれと対応する比較器を有し、これら比較器のそれぞれで、対応するメモリブロックから取得した状態情報の参照値を、前記受信パケットの比較値と並列的に比較する
ことを特徴とするコネクション数計測装置。 - 通信網との間でパケットを送受信する網I/Fと、
前記網I/Fを介して前記通信網から受信した受信パケットのヘッダから、予め設定されたフィールド値とコネクションの状態を制御するための状態制御情報とを取得し、前記フィールド値と前記状態制御情報とに基づいて、前記受信パケットのコネクションを示す対象コネクションに関する次状態を判別し、得られた判別結果に基づいて各コネクションに関するコネクション数を計測する制御装置と、
前記コネクションの状態を示す状態値と当該コネクションを識別するための参照値とを含む状態情報を保持する状態メモリと
を備えるコネクション数計測装置で用いられるコネクション数計測方法であって、
前記制御装置が、前記受信パケットのフィールド値に関するハッシュ値を分割することにより、検索キーと比較値とを生成する検索キー生成ステップと、
前記制御装置が、前記状態メモリから前記検索キーと対応する状態情報を複数選択して取得するメモリ選択ステップと、
前記制御装置が、前記状態メモリから取得した前記状態情報のうちから、前記受信パケットの比較値と一致する参照値を有する状態情報を、前記対象コネクションに関する状態情報として選択する状態情報選択ステップと、
前記制御装置が、前記受信パケットの状態制御情報と選択された前記状態情報とに基づいて、前記対象コネクションに関する次状態を判別する状態判別ステップと、
前記制御装置が、得られた前記判別結果に基づいて、前記状態メモリで保持する前記対象コネクションに関する状態情報を更新するメモリ更新ステップと
を備えることを特徴とするコネクション数計測方法。 - コンピュータを、請求項1~請求項5のいずれかに記載のコネクション数計測装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
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