JP7410692B2 - 電気供給方法、電気供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、電気を供給する方法及びシステムに関する。
事業活動により利益を追求することが企業の社会的使命であると一般的に言われている。
しかし、近年は環境に対する企業の社会的責任も問われている。企業の事業活動では、エネルギーの大量消費、二酸化炭素の排出、廃棄物の排出などを原因とする環境負荷が必然的に生じている。このことは、今後もより一層大きな社会的問題となると予想される。
そのため、利益を追求する事業活動とともに、環境負荷の低減に向けた積極的な社会貢献活動が、より一層強く求められるようになると考えられる。
企業の事業活動で利用する電気についても決して例外ではない。環境負荷の低減に向けて、例えば二酸化炭素の排出が少ない発電種から作られた電気を可能な限り利用することが望まれている。
そのためには、企業が利用する電気がどの電気供給者から得たものであるかを特定する必要がある。非特許文献1及び2において、どの電気供給者から得た電気がどの電気需要者に利用されるかを可視化する「電力トレーサビリティ」に関する技術が開示されている。
"「新しいカルチャーによる自由な電力取引」で保守的な業界に新たな旋風を巻き起こす"、[平成31年4月26日検索]、インターネット<URL:https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/interview/1181811.html> "世界初!ブロックチェーンによる電力トレーサビリティを商用化!"、[平成31年4月26日検索]、インターネット<URL:https://minden.co.jp/personal/wp-content/uploads/2018/12/release_20181205.pdf>
しかしながら、企業などの電気需要者が希望する発電種から作られた電気が、必ずしも電気需要者に供給されるとは限らない。
そこで本発明は、電気需要者が要求する情報に対応して発電種を適切に選定することにより、電気需要者に適した電気を供給する方法及びシステムを提供することを主目的とする。
本発明は、コンピュータを利用して、電気需要者に電気を供給する方法であって、電気供給者に対して電気供給を指示する仲介事業者が管理する前記コンピュータが、複数の発電種のうち、前記電気需要者が要求する前記発電種の電気供給割合に関する情報を少なくとも含む指定情報を、前記電気需要者から受信する段階と、前記指定情報に応じて、複数の前記発電種の中から前記電気供給割合を実現しうる前記発電種を自動的に選定する段階と、を少なくとも行う、電気供給方法を提供する。
前記指定情報には、前記電気需要者が要求する電気料金の上限に関する情報が含まれていてもよい。
前記コンピュータが、選定する前記発電種から得られる電気を供給する前記電気供給者に対して、前記電気需要者への電気供給を指示する段階をさらに行ってもよい。
前記電気需要者が、組織化されている店舗又は工場であってもよい。
複数の前記電気供給者の一つが、再生可能エネルギーを利用して得られるグリーン電力を供給してもよい。
前記再生可能エネルギーが、前記電気需要者から回収される回収商品を再利用して得られることができる。
前記回収商品が食品であってもよい。
前記コンピュータが、電気使用量、電気料金、及び前記発電種に関する情報を少なくとも含む請求明細情報を自動的に作成する段階をさらに行ってもよい。
前記請求明細情報が、廃棄物のうち再生可能エネルギーの原料として利用される回収商品の量を、廃棄物の総量で除することにより得られるリサイクル率に関する情報を含んでいてもよい。
前記請求明細情報が、通信ネットワークを介して共有されてもよい。
さらに、本発明は、コンピュータを利用して、電気需要者に電気を供給するシステムであって、電気供給者に対して電気供給を指示する仲介事業者が管理する前記コンピュータが、受信部と、情報処理部と、を備えており、前記受信部が、複数の発電種のうち前記電気需要者が要求する前記発電種の電気供給割合に関する情報を少なくとも含む指定情報を前記電気需要者から受信し、前記情報処理部が、前記指定情報に応じて、複数の前記発電種の中から前記電気供給割合を実現しうる前記発電種を自動的に選定する、電気供給システムを提供する。
本発明によれば、環境に対する企業の社会貢献活動を支援するための、新規な電気供給技術が提供できる。
本発明に係る電気供給方法を実現するための一実施形態の構成図である。 本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例である。 本発明に係る入力画面の一例である。 本発明に係る入力画面の一例である。 本発明に係るデータベースの一実施形態である。 本発明に係る電気取引内訳情報の一実施形態である。 本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例である。 本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例である。 本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例である。 本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例である。 本発明に係る請求明細情報の一例である。 本発明に係る請求明細情報の一例である。 本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例である。 本発明に係る電気供給システムの一実施形態の構成図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について、添付した図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態を示したものであり、本発明の範囲がこれらの実施形態に限定されることはない。なお、本発明の説明は以下の順序で行う。
1.本発明に係る第1の実施形態(電気供給方法)
(1)概要
(2)指定情報の受信
(3)発電種の選定
(4)電気の供給
(5)グリーン電力
(6)請求明細情報
2.本発明に係る第2の実施形態(電気供給システム)
1.本発明に係る第1の実施形態(電気供給方法)
(1)概要
本発明に係る電気供給方法は、コンピュータを利用して、電気需要者に電気を供給する方法である。
本発明に係る電気供給方法を実現するための一実施形態の構成図を図1に示す。図1に示されるとおり、この一実施形態は、複数の電気需要者11~13と、仲介事業者20と、複数の電気供給者31~33と、から構成されている。
電気需要者とは、電気を供給される者である。複数の電気需要者11~13のそれぞれは、例えばコンビニエンスストアなどの店舗や、食品材料や調理済み食品などを出荷する工場などであってもよい。この一実施形態では、第1電気需要者11及び第2電気需要者12が店舗となっている。第3電気需要者13が工場となっている。
複数の電気需要者11~13は、組織化されていてもよいし、それぞれ独立していてもよい。あるいは、組織化された電気需要者が複数あってもよい。
複数の電気需要者11~13が組織化されている場合、この一実施形態は、組織化された複数の電気需要者11~13を管理する管理会社(図示省略)から構成されてもよい。この管理会社は複数の電気需要者11~13の一つであってもよい。例えばフランチャイズの事業形態に当てはめると、この管理会社がフランチャイザーとなり、複数の電気需要者11~13がフランチャイジーとなる。
複数の電気需要者11~13が組織化されていることにより、例えば、複数の電気需要者11~13のそれぞれの電気使用量や、複数の電気需要者11~13のそれぞれが保有する商品の在庫情報などを、例えばコンピュータ21などが一括で管理できる。
一方で、電気供給者とは、電気を前記電気需要者に供給する者である。複数の電気供給者31~33のそれぞれは、例えば電力会社や日本卸電力取引所(JEPX)などであってもよい。複数の電気供給者31~33のそれぞれは、所定の発電種から得られる電気を、複数の電気需要者11~13へ供給できる。この発電種の一例として、太陽光発電、火力発電、原子力発電、水力発電、風力発電、地熱発電などがある。
仲介事業者20は、複数の電気需要者11~13と、複数の電気供給者31~33との、情報や電気などのやり取りを仲介する。破線は情報の流れを示し、実線は電気の流れを示す。
従来、電気需要者と電気供給者との間で結ばれる電力販売契約において、電気供給者は、可能な限り安価な電気料金で電気を調達できるように、電気供給者と価格交渉をする必要がある。
しかし、契約電力が2,000kW未満の電気需要者は、契約電力が小さいため電気供給者に対する価格交渉力が弱い傾向にある。なお、契約電力とは、当月を含む過去1年間の各月の最大需要電力のうち最も大きい値をいう。ただし、電気使用開始から1年間の各月の契約電力は、電気使用開始月からその月までの最大需要電力のうち最も大きい値となる。
そこで、仲介事業者20が、組織化されている複数の電気需要者11~13を一単位として、複数の電気供給者31~33のそれぞれと価格交渉をすることができる。複数の電気需要者11~13を一単位とすることにより、最大需要電力が大きくなるため、複数の電気供給者31~33との価格交渉力を高めることができる。
本技術に係る電気供給方法は、いわゆるPC、サーバ、ワークステーション、タブレット端末などのスタンドアロンのコンピュータを利用することによって実現される。あるいは、本技術に係る電気供給方法は、ネットワークを介して協働する複数のコンピュータから成るコンピュータシステムを利用することによって実現される。
仲介事業者20は、コンピュータ21を保有しており、このコンピュータ21を管理している。仲介事業者20が保有するコンピュータ21と、複数の電気需要者11~13のそれぞれが保有するコンピュータ(図示省略)と、複数の電気供給者31~33のそれぞれが保有するコンピュータ(図示省略)との間で、通信ネットワークを介して情報が送受信されている。
仲介事業者20が保有するコンピュータ21は、情報を受信する受信部211と、受信した情報を処理する情報処理部212と、を備えている。
受信部211は、例えばルータ等を利用することによって実現できる。情報処理部212は、例えばCPU等を利用することによって実現できる。
通信ネットワークは、例えば有線又は無線のインターネット、イントラネット、WAN、LAN等を利用することによって実現できる。
なお、この一実施形態は、3つの電気需要者11~13と3つの電気供給者31~33と1つの仲介事業者20から構成されているが、それぞれの者の数は特に限定されない。
本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例を図2に示す。図2に示されるとおり、コンピュータ21は、複数の電気需要者11~13のそれぞれから指定情報を受信する段階S1と、前記指定情報に応じて発電種を選定する段階S2と、を少なくとも行う。
前記指定情報は、複数の発電種のうち、複数の電気需要者11~13のそれぞれが要求する前記発電種の電気供給割合に関する情報を少なくとも含む。電気供給割合とは、複数の電気需要者11~13のそれぞれに供給される電気における前記発電種ごとの割合である。例えば、第1電気需要者11に供給される電気のうち太陽光発電から得られる電気が50%であるとき、この50%が電気供給割合である。
発電種を選定する段階S2では、前記指定情報に応じて、コンピュータ21が、複数の前記発電種の中から前記電気供給割合を実現しうる前記発電種を自動的に選定する。前記の例を用いると、太陽光発電を自動的に選定する。
指定情報を受信する段階S1や、発電種を選定する段階S2等は、例えばプログラムによって実現されることができる。このプログラムは、コンピュータ21が内蔵するメモリやハードディスクドライブ等の記憶装置に格納されることができる。コンピュータ21が内蔵するCPU等の情報処理部が、このプログラムを動作させることができる。
あるいは、前記プログラムは、コンピュータ21ではない他のコンピュータ又は他のコンピュータシステムに格納されてもよい。この場合、コンピュータ21は、前記プログラムが有する機能を提供するクラウドサービスを利用することができる。このクラウドサービスとして、例えばSaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)等が挙げられる。
さらに前記プログラムは、記憶媒体に記憶されることができる。すなわち、前記プログラムは、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体に、コンピュータが読み取り可能な形態で記憶されることができる。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることができる。
(2)指定情報の受信
複数の電気需要者11~13のそれぞれに指定情報の入力を促すための入力画面の一例を図3に示す。図3に示されるとおり、前記入力画面には、複数の電気供給者31~33と、複数の電気供給者31~33に係る発電種と、複数の電気供給者31~33のそれぞれの電気料金単価と、が示されている。
電気供給者によって発電種が不明である場合などは、発電種は示されなくてもよい。図3に示される一例では、第1電気需要者11に係る発電種は示されていない。
電気料金単価は、1kWhあたりの電気料金である。前記電気料金単価は、例えば複数の電気供給者31~33などによって柔軟に変更されうる。
前記入力画面は、複数の電気需要者11~13のそれぞれに、希望する電気供給者31~33又は発電種に係る電気供給割合の指定を促している。この一例では、複数の電気供給者31~33の一つである第2電気供給者32が得るメタン発酵で作られた電気を、供給される電気の60%とすることが指定されている。
電気供給割合の指定には「以上」や「以下」などの付加情報が含まれていてもよい。電気供給割合は、例えば「50%以上」などと指定されることができる。数値が入力可能な他の項目についても同様である。
指定情報には、複数の電気需要者11~13のそれぞれが要求する電気料金の上限に関する情報が含まれていてもよい。前記指定情報の入力を複数の電気需要者11~13のそれぞれに促すための入力画面の一例を図4に示す。
図4に示されるとおり、前記入力画面は、複数の電気需要者11~13のそれぞれが要求する電気料金の上限の指定を促している。この一例では、電気料金の上限が「あり」と指定されており、電気料金の上限を30万円とすることが指定されている。
一般的に、CO2(二酸化炭素)排出量が少ない発電種から得られる電気は、電気料金が高い傾向にある。そのため、この電気の電気供給割合が多く指定されると、電気料金が高くなってしまうおそれがある。そこで、電気料金の上限が指定されることにより、それを防ぐことができる。
また、発電種には、例えば火力発電などのCO2排出量が多い発電種と、例えば太陽光発電などのCO2排出量が少ない発電種がある。CO2排出量が少ない発電種に係る電気を希望する電気需要者には、その発電種に係る電気供給割合が高くなるように入力を促してもよいが、前記入力画面に「CO2排出量が少ない発電種を指定」という項目が設けられていてもよい。
前記入力画面は、複数の電気需要者11~13にこの項目のチェックを促すことにより、CO2排出量が少ない発電種の指定を促すことができる。
また、発電種には、複数の電気需要者11~13から回収される回収商品を再利用して得られる再生可能エネルギーを利用するバイオマス発電がある。よって、前記入力画面に「バイオマス発電を指定」という項目が設けられていてもよい。
複数の電気需要者11~13は、この項目をチェックすることにより、バイオマス発電を指定できる。さらには、バイオマス発電についての知識に乏しい電気需要者が、この項目に着目することにより、商品の再利用が促進される可能性がある。
さらに、図4に示されるとおり、指定情報にはCO2フリー率に関する情報が含まれていてもよい。CO2フリー率とは、電気供給量のうちCO2排出量が少ない発電種から得られた電気が占める割合をいう。詳しい説明は後述するが、コンピュータ21が備えることができるデータベースは、発電種ごとのCO2排出量に関する情報を保有することができる。
図4に示されている一例では、CO2フリー率を70%とすることが指定されている。
CO2フリー率が高いほど、自然環境への付加が低減される。具体的な数値によるCO2フリー率の指定を促すことが、自然環境負荷の低減に向けた動機付けとなり得る。
さらに、原子力発電の社会的影響を考慮して、原子力発電に係る電気の供給を希望するか否かの情報が指定情報に含まれていてもよい。
図4に示されている一例では、原子力発電に係る電気の供給を希望しないことが指定されている。
さらに、指定情報にはリサイクル率に関する情報が含まれていてもよい。リサイクル率についての詳しい説明は後述するが、リサイクル率に関する情報が指定情報に含まれていることにより、商品の再利用が促進され得る。
図4に示されている一例では、リサイクル率を30%とすることが指定されている。
さらに、指定情報には、優先度に関する情報が含まれていてもよい。
複数の電気需要者11~13より指定された電気供給割合は、コンピュータ21によって適切に変更される可能性がある。しかし、複数の電気需要者11~13がその変更を望まない場合がある。そこで、複数の電気需要者11~13が希望する発電種に係る優先度に関する情報が指定情報に含まれていることにより、例えば優先度が高い発電種に係る電気供給割合が変更されないようにするといったことが可能となる。
あるいは、所定の項目に係る優先度に関する情報が指定情報に含まれていてもよい。
図4に示されている一例では、所定の項目に係る優先順位が付けられている。優先順位が高い順に「電気料金の上限」「CO2フリー率」「原子力発電」「リサイクル率」が指定されている。
このようにして、複数の電気需要者11~13は、例えばCO2排出量が少ない発電種を優先させたり、電気料金を優先させたり、回収商品の再利用を優先させたりできる。あるいは、複数の電気需要者11~13は、これらを組み合わせることもできる。
入力画面は、例えば複数の電気需要者11~13のそれぞれが保有するコンピュータに表示されることができる。具体的には、入力画面は、このコンピュータを構成する画像表示装置に表示されることができる。
あるいは、入力画面は、仲介事業者20が管理するコンピュータ21に表示されてもよい。さらには、入力画面は、複数の電気供給者31~33のそれぞれが保有するコンピュータに表示されてもよい。
入力画面は、例えばプログラムによって実現されることができる。このプログラムは、例えば複数の電気需要者11~13のそれぞれが保有するコンピュータに格納されてもよいし、仲介事業者20が管理するコンピュータ21に格納されてもよい。さらには、このプログラムは、複数の電気供給者31~33のそれぞれが保有するコンピュータに格納されてもよい。
図1の説明に戻る。入力画面から入力された電気供給割合を含む指定情報は、通信ネットワークを介して、仲介事業者20が管理するコンピュータ21へ送信される。
(3)発電種の選定
前記指定情報を、仲介事業者20が管理するコンピュータ21が備えている受信部211が受信する。そして、前記指定情報に応じて、コンピュータ21が備えている情報処理部212が、複数の前記発電種の中から前記電気供給割合を実現しうる前記発電種を自動的に選定する。
コンピュータ21はデータベースを備えることができる。このデータベースの一実施形態を図5に示す。図5に示されるとおり、このデータベースは、複数の電気供給者31~33ごとに、又は複数の電気供給者31~33のそれぞれの発電種ごとに、電気購入量又は電気調達量、CO2排出量、電気料金単価に関する情報を少なくとも保有している。図5に示されている数値は、状況に応じて適宜変更されうる。
電気料金単価については、さらに、燃料費調整された電気料金単価や、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価に関する情報が保有されていてもよい。燃料費調整とは、火力燃料の価格変動を電気料金に迅速に反映させるために、火力燃料の価格変動に応じて、電気料金が調整されることをいう。再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、電気需要者が負担する、再生可能エネルギーの買取りに必要な費用をいう。
例えば第1電気供給者(A)について説明すると、電気購入量又は電気調達量は80,000[kWh]である。CO2排出量は0[g-CO2/kWh]である。電気料金単価は9.5[円/kWh]である。
図示を省略するが、前記データベースには、例えば電気供給者に関する情報などが含まれていてもよい。前記電気供給者に関する情報として、例えば主力の発電種、平均電気料金単価などがある。
前記データベースは、データベース管理システム(DBMS:database management system)を利用することにより構築されることができる。前記データベース及び前記データベース管理システムは、コンピュータ21が内蔵する又は外付けされるハードディスクドライブやソリッドステートドライブ等の記憶装置に格納されることができる。コンピュータ21が内蔵するCPU等の情報処理部が、前記データベース管理システムを動作させることができる。
情報処理部212は、前記データベースを参照しながら、指定情報に応じて、電気取引内訳情報を作成する。電気取引内訳情報の一実施形態を図6に示す。図6に示されるとおり、電気取引内訳情報は、複数の電気供給者31~33ごとに、又は複数の電気供給者31~33のそれぞれの発電種ごとに、電気供給割合、電気供給量、CO2排出量、電気料金に関する情報を保有している。
例えば第1電気供給者における太陽光発電について説明すると、電気供給割合は8[%]である。電気供給量は1,000[kWh]である。CO2排出量は0[g-CO2/kWh]である。電気料金は20,000[円]である。
なお、電気取引内訳情報に、例えば電気料金単価に関する情報などが含まれていてもよい。
情報処理部212が電気取引内訳情報を作成するためのフローチャートの一例を図7に示す。図7に示されるとおり、情報処理部212は、指定情報に含まれている電気供給割合に基づいて、電気供給量を決定する(S21)。前記電気供給量は、例えば契約電力と前記電気供給割合とを乗ずることにより算出できる。
次に、情報処理部212は、電気供給量と、データベースに含まれている電気料金単価に基づいて、電気料金を算出する(S22)。前記電気料金は、例えば前記電気供給量と前記電気料金単価とを乗ずることにより算出できる。
指定情報に、さらに電気料金の上限に関する情報が含まれている場合について説明する。この場合における、情報処理部212が電気取引内訳情報を作成するためのフローチャートの一例を図8に示す。
図8に示されるとおり、電気供給量を決定し(S21)、電気料金を算出した(S22)後、情報処理部212は、算出した電気料金と、電気料金の上限とを比較する(S23)。
次に、算出した電気料金が、電気料金の上限以上であるとき(S23:Yes)、情報処理部212は、電気料金が電気料金の上限以下になるように、電気料金割合を変更する(S24)。具体的に説明すると、情報処理部212は、例えば電気料金単価が高い発電種に係る電気供給割合を減少させることができる。
次に、情報処理部212は、変更した電気供給割合に基づいて、電気供給量を決定する(S25)。最後に、情報処理部212は、電気供給量と、データベースに含まれている電気料金単価に基づいて、電気料金を決定する(S26)。
ここで、発電種に係る優先度に関する情報が指定情報に含まれている場合、決定した電気料金が電気料金の上限以上であるとき、情報処理部212は、優先度が低い発電種に係る電気供給割合を変更してもよい。
発電種に係る優先度に関する情報は、電気購入量又は電気調達量が少ない発電種に係る電気供給割合を変更する場合においても有効である。例えば当該発電種に係る電気供給割合が高く指定されたとき、当該発電種に係る優先度が低ければ、情報処理部212は、当該電気供給割合を減少させることができる。
また、例えば「CO2フリー率を30%とする」ことについての優先度が高い場合は、情報処理部212は、CO2フリー率が30%になるように電気供給割合を変更してもよい。データベースがCO2排出量に関する情報を保有しているため、これを実現できる。
CO2排出量に関する情報が指定情報に含まれている場合について説明する。例えば、入力画面において「CO2排出量が少ない発電種を指定」という項目がチェックされたとき、情報処理部212は、CO2排出量が少ない発電種に係る電気供給割合を増加してもよい。
なお、複数の指定情報を取りまとめた電気取引内訳情報が作成されてもよい。
前記指定情報及び前記電気取引内訳情報は、コンピュータ21が内蔵する又は外付けされる記憶装置に、例えばデータファイルとして保存されることができる。
(4)電気の供給
情報処理部212は、前記電気取引内訳情報に基づいて、複数の電気供給者31~33のそれぞれに対して、複数の電気需要者11~13のそれぞれへの電気供給を指示する。
本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例を図9に示す。図9に示されるとおり、本発明に係る電気供給方法は、コンピュータ21が、選定する前記発電種から得られる電気を供給する複数の電気供給者31~33のそれぞれに対して、複数の電気需要者11~13のそれぞれへの電気供給を指示する段階S3をさらに行うことができる。
例えば、コンピュータ21は、太陽光発電から得られる電気を供給する電気供給者に対して、太陽光発電から得られる電気を要求する電気需要者への電気供給を指示することができる。
電気供給を指示する段階S3は、例えばプログラムによって実現されることができる。このプログラムは、コンピュータ21が内蔵するメモリやハードディスクドライブ等の記憶装置に格納されることができる。このコンピュータ21が内蔵するCPU等の情報処理部が、このプログラムを動作させることができる。
一つ又は複数の電気供給者31~33から供給される電気は、それぞれ組み合わされて複数の電気需要者11~13のそれぞれへ供給される。
図1に示されるとおり、この一実施形態では、第1電気供給者31、第2電気供給者32、第3電気供給者33から構成されている。この一実施形態では、一般的な電力会社を第1電気供給者31とする。グリーン電力を供給する事業者を第2電気供給者32とする。グリーン電力とは、再生可能エネルギーを利用して得られる電気である。そして、日本卸電力取引所を第3電気供給者とする。
第1電気供給者31は、複数の発電種から電気を得ることができる、一般的な電力会社である。この発電種の一例として、例えば火力発電、水力発電、原子力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電などがある。
第2電気供給者32は、グリーン電力を供給者する。第2電気供給者は、再利用処理設備を備えることができる。第2電気供給者は、この再利用処理設備を利用して再生可能エネルギーを得ることができる。再生可能エネルギーを得る方法の一例として、例えば店舗から回収された商品、工場から回収された弁当、家庭から排出された下水汚泥などをメタン発酵させて、メタンガスを得る方法などがある。
第2電気供給者32は、この再生可能エネルギーを利用して発電する。再生可能エネルギーがメタンガスである場合、メタンガスは燃焼しやすい気体であるため、バイオマス発電に利用できる。また、再生可能エネルギーが太陽光である場合、光エネルギーを電気に変換できる。
仲介事業者20は、第2電気供給者32からグリーン電力を購入できる。あるいは、グリーン電力証書を利用することにより、第2電気供給者32が第1電気供給者31に受け渡したグリーン電力を、仲介事業者20が第1電気供給者31から購入してもよい。
再生可能エネルギーを利用して得られる電気を積極的に利用することにより、仲介事業者20や電気需要者11~13は、環境負荷の低減に向けた積極的な社会貢献活動を行うことができる。
第3電気供給者33は、電気を売買する。第3電気供給者33の一例として、例えば日本卸電力取引所などがある。
さらに、仲介事業者20は、太陽光パネルや燃料電池などの自家発電装置22を備えることができる。仲介事業者20は、この自家発電装置22を、複数の電気需要者11~13のそれぞれに配置することができる。
自家発電装置22による発電はCO2排出量が少ないため、自然環境への負荷が低減できる。また、複数の電気供給者31~33との契約電力が少なくなるため、電気料金が削減できる。
従来、自家発電装置22を新規に設置するには莫大な費用が発生するため、複数の電気需要者11~13のそれぞれが自家発電装置22を設置することは困難であった。
そこで、仲介事業者20が、自家発電装置22を設置することにより、複数の電気需要者11~13のそれぞれの負担を軽減することができる。
また、仲介事業者20は、複数の電気需要者11~13のそれぞれに、受変電装置(図示省略)を配置できる。受変電装置とは、6,600Vもの高圧で受電した電気の電圧を100~200Vの低圧に変圧する装置である。
従来、一般家庭には、電柱の変圧器で低圧に変圧された電気が供給されている。
一方で、複数の電気需要者11~13のそれぞれに受変電装置を配置することにより、高圧のまま電気を複数の電気需要者11~13のそれぞれに供給できる。高圧のまま電気を供給することにより、電気料金の単価を安くすることができ、送電ロスを回避できる。
自家発電装置22を管理しているのは仲介事業者20である。そのため、上述したようにコンピュータ21が電気供給者に対して電気需要者への電気供給を指示するのであるが、自家発電装置22が得た電気の供給については、仲介事業者20に対して指示がされうる。
(5)グリーン電力
ここで、第2電気供給者32が供給するグリーン電力について説明する。
第2電気供給者32は、複数の電気需要者11~13のそれぞれから回収される回収商品を再利用して再生可能エネルギーを得る。ただし、回収商品は再生可能エネルギーを得る以外の用途に再利用しても良い。当該再利用の一例を挙げれば、飼料化、堆肥化、発酵等が挙げられる。
第2電気供給者32は、再生可能エネルギーを用いて発電して、グリーン電力を得る。
再生可能エネルギーの量と、回収商品の組成物情報及び数量情報との間に相関関係があることが知られている。再生可能エネルギーの量と、グリーン電力の量との間にも相関関係があることが知られている。
複数の電気需要者11~13のそれぞれから商品が回収されるとき、回収される商品のそれぞれの組成物情報及び数量情報が、通信ネットワークを介して、第2電気供給者32が保有するコンピュータに登録される。
組成物情報及び数量情報は、回収される商品に付された識別情報によって取得することができる。識別情報の形態は特に限定されないが、例えばPOS(Point Of Sales)コードを利用できる。
前記POSコードはPOSシステムで利用されている識別情報である。POSシステムは、商品の販売情報の管理システムであり、全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストア等で広く利用されている。前記POSシステムの利用により、複数の電気需要者11~13のそれぞれにおける商品の在庫情報がリアルタイムに取得できる。
図1に示されている一実施形態は、POSコードを読み取る読み取り装置(図示省略)と、この読み取り装置に接続されており通信機能を有する処理装置(図示省略)と、を備えることができる。前記読み取り装置と前記処理装置は、複数の電気需要者11~13のそれぞれに配置されている。
複数の電気需要者11~13のそれぞれから回収商品が回収されるとき、複数の電気需要者11~13のそれぞれにおいて、回収商品に付されたPOSコードを読み取り装置が読み取る。処理装置は、読み取られたPOSコードに係る回収商品に関する情報を、通信ネットワークを介して、第2電気供給者32が保有するコンピュータに送信する。
このようにして、第2電気供給者32は、回収商品の組成物情報及び数量情報を把握できる。なお回収商品の回収にあたり、電気需要者に対してエネルギー原料費用を支払ったり、電気需要者から回収商品の処分費用を受け取ったりすることも可能である。エネルギー原料費用とは、回収商品を再生可能エネルギーの原料とするための費用をいう。回収商品の処分費用とは、回収商品を処分するための費用をいう。
前記回収商品は食品であってもよい。食品を発酵させることによって、第2電気供給者32は、再生可能エネルギーであるガス又は熱を取得できる。発酵とは、食品などの有機物を嫌気状態(酸素がない状態)にすることにより、再生可能エネルギーを得る過程のことをいう。
前記食品は、例えば加工食品、生鮮食品、又は添加物等を含む。加工食品は、一例として弁当、野菜缶、果実缶、茶、香辛料、パン類、冷菓、加工食肉製品、牛乳、アイスクリーム類、煮干魚介類、食用植物油脂、調理冷凍食品、飲料等を含む。また、生鮮食品は、一例として精米、大麦、とうもろこし、大豆、根菜類、かんきつ類、牛肉、鶏卵、魚類、貝類、海藻類等を含む。
前記発酵の型には、一例を挙げれば、アルコール発酵、乳酸発酵、酸化発酵、酪酸型発酵、ブタノール-アセトン型発酵、硝酸塩発酵、酢酸発酵等がある。多くの再生可能エネルギーを得るためには、メタン発酵が効果的である。
メタン発酵とは、食品などの有機物を嫌気状態にすることにより、有機物を微生物に分解させ、メタンガスを発生させる過程のことをいう。前記食品にはタンパク質や脂質、セルロース等が含まれる。前記食品が、加水分解菌によってアミノ酸、脂肪酸、糖等に分解され、それらが酢酸生成菌によって酢酸に変換され、さらにそれらがメタン生成菌によってメタンガスを発生する。メタンガスは、例えば発電源となったり、ボイラー燃料となったりすることができる。
メタン発酵法の種類として、例えばUASB(Upflow Anaerobic Sludge Blanket)法や湿式メタン発酵法等が挙げられる。UASB法は、メタン菌をグラニュー化して処理する方法である。UASB法は、主に食品排水を処理する方法であり、固形物の処理を不得意とする。湿式メタン発酵法は、約55度の高温環境又は約35度の中温環境で分解速度が高まるメタン菌を利用する方法である。湿式メタン発酵法は、主に生ごみや下水汚泥を処理する方法である。
本発明に係るメタン発酵法は、湿式メタン発酵法とすることができる。環境省が開示している「平成25年度廃棄物系バイオマス利活用導入促進事業委託業務報告書」によると、湿式メタン発酵法によるメタンガス発生量は、処理対象物1トンあたり約120Nmである。
再利用の過程で、発酵を終えた未分解の有機物は残渣物となる。残渣物は、液肥として再利用されてもよい。あるいは、残渣物は、固液分離された後に肥料や燃料として再利用されてもよい。
再利用の過程で、回収商品が、その内容物である食品と、前記回収商品の包装資材とに分別される。前記包装資材は、紙やプラスチックなどから成る。一例を挙げれば、紙は、トイレットペーパーや段ボール等の原料となることができる。プラスチックは、溶かしたり、化学的に分解したり、焼却して熱エネルギーを得たりして、再利用できる。
再生可能エネルギーの一種であるメタンガスは燃焼しやすい気体であるため、バイオマス発電に利用できる。環境省が開示している「平成25年度廃棄物系バイオマス利活用導入促進事業委託業務報告書」によると、メタンガスをエネルギー源とするときの発電量は、メタンガス1Nmあたり約1.9kWhである。このバイオマス発電はCO2排出量が少ないため、自然環境への負荷が低減できる。
また、前記熱は、主に排熱である。例えば排熱ボイラー、スターリングエンジン、又は熱電変換素子等を利用することにより、この排熱を例えば温水供給又は排熱発電等に利用することができる。この排熱発電はCO2排出量が少ないため、自然環境への負荷が低減できる。
なお、第2電気供給者32は、前記バイオマス発電のほかに、例えば太陽光発電、水力発電、風力発電、廃プラスチック発電などを行うことができる。いずれの発電種もCO2排出量が少ないため、自然環境への付加が低減できる。
(6)請求明細情報
複数の電気需要者11~13のそれぞれに供給される電気に関する情報は、請求明細情報として公開されうる。情報処理部212は、前記請求明細情報を自動的に作成する。
本発明に係る電気供給方法のフローチャートの一例を図10に示す。図10に示されるとおり、本発明に係る電気供給方法は、コンピュータ21が、電気使用量、電気料金、及び発電種に関する情報を少なくとも含む請求明細情報を自動的に作成する段階S4をさらに行うことができる。
前記請求明細情報が表示される表示画面の一例を図11に示す。図11に示されるとおり、請求明細情報は、複数の電気需要者11~13のそれぞれにおける、電気使用量、電気料金、及び発電種に関する情報を少なくとも含むことができる。
この一例では、第1電気需要者11について、電気使用量、電気料金、電気供給割合などが示されている。
電気供給割合については、第1電気需要者11に供給された電気供給割合(実績値)と、第1電気需要者から指定された電気供給割合(指定値)が示されている。実績値と指定値が異なる場合は十分にあり得る。例えば、メタン発酵に係る電気供給割合(指定値)が高くても、メタン発酵に係る電気購入量又は電気調達量が少ない場合、コンピュータ21がメタン発酵に係る電気供給割合(実績値)を減少させる可能性がある。
また、実績値と指定値が異なる場合、図11に示されるとおり、実績値と指定値の差分が示されてもよい。
情報処理部212は、複数の電気需要者11~13のそれぞれの請求明細情報を作成してもよいし、複数の電気需要者11~13の電気使用量などを合計した請求明細情報を作成してもよい。
請求明細情報を表示するための表示画面の一例を図12に示す。図12に示されるとおり、請求明細情報は、さらにリサイクル率を含むことができる。
前記リサイクル率は、複数の電気需要者11~13のそれぞれからの廃棄物のうち、再生可能エネルギーの原料として回収して再利用されるものの割合をいう。具体的には、このリサイクル率は、廃棄物のうち再生可能エネルギーの原料として利用される回収商品の量を、廃棄物の総量で除することにより得られる。例えば、食品リサイクル法で定義されるリサイクル率(再生利用等実施率)が採用されてもよい。
前記リサイクル率は、前記データベースに記録されることができる。
前記リサイクル率を表示することにより、回収商品の再利用が促進され得る。また、複数の電気需要者11~13のそれぞれや仲介事業者20は、積極的な社会貢献活動を行っていることを一般市民に強く訴えかけることができる。
図12に示されるとおり、請求明細情報は、さらに目標達成に関する情報を含むことができる。複数の電気需要者11~13のそれぞれは、例えばリサイクル率やCO2フリー率などについての目標をあらかじめ設定できる。その目標が達成できたか否かに関する情報が、請求明細情報に含まれていてもよい。
なお、請求明細情報に、例えば電気料金単価に関する情報や、CO2フリー率に関する情報などが含まれていてもよい。
コンピュータ21が備えている表示部(図示省略)は、前記請求明細情報を表示することができる。前記表示部は、例えば画像表示装置を利用することによって実現できる。
請求明細情報は、例えば複数の電気需要者11~13のそれぞれが保有するコンピュータ(図示省略)に表示させることができる。あるいは、請求明細情報は、複数の電気供給者31~33のそれぞれが保有するコンピュータ(図示省略)に表示させてもよい。
前記表示画面は、例えばプログラムによって実現されることができる。このプログラムは、例えば電気需要者が保有するコンピュータに格納されてもよいし、仲介事業者20が管理するコンピュータ21に格納されてもよい。さらには、このプログラムは、複数の電気供給者11~13のそれぞれが保有するコンピュータに格納されてもよい。
請求明細情報は、通信ネットワークを介して供給されてもよい。電気需要者11~13、仲介事業者20、及び電気供給者31~33は、通信ネットワークを介してこの請求明細情報を閲覧できる。さらには、コンピュータ21は、通信ネットワークを介して一般市民にこの請求明細情報を閲覧させてもよい。
さらに、請求明細情報の内容について電気需要者11~13からの了承を得た後に、電気需要者11~13に電気が供給されてもよい。このときのフローチャートの一例を図13に示す。
図13に示されるとおり、まず、受信部211が指定情報を受信する(S1)。次に、情報処理部212が発電種を選定する(S2)。次に、情報処理部212が請求明細情報を作成する(S4)。次に、受信部211が請求明細情報に係る了承情報を受信する(S5)。次に、情報処理部212が複数の電気供給者31~33のそれぞれに対して、複数の電気需要者11~13のそれぞれへの電気供給を指示する(S3)。
請求明細情報を閲覧することにより、電気需要者11~13などは、省エネルギー施策や運営改善などを実施することができる。
従来、電気使用量及び電気料金に関する情報は、電気需要者ごとに算出されて、請求されている。そのため、組織化された複数の電気需要者11~13を管理する管理会社は、前記電気使用量及び電気料金に関する情報を、管理会社が保有する会計システムに手入力する必要があった。手入力とは、コンピュータなどで、文字や数値などをキーボードなどから直接手で入力することをいう。
また、複数の電気需要者11~13のそれぞれのオーナーや店長などの中には、電気に関する知識に乏しい者が少なくない。そのため、効率的な電気使用への対応が困難であった。
コンピュータ21が請求明細情報を作成することにより、電力トレーサビリティが可能になることはもちろん、データ集計作業や会計処理作業が簡略化される。また、電気需要者11~13が省エネルギー施策を行うことができるため、電気の効率的な利用が促進される。
2.本発明に係る第2の実施形態(電気供給システム)
本発明に係る電気供給システムは、コンピュータを利用して、電気需要者に電気を供給するシステムである。本発明に係る電気供給システムの一実施形態の構成図を図14に示す。
図14に示されるとおり、本発明に係る電気供給システム1は、一つ又は複数の電気需要者11~13と、コンピュータ21と、から少なくとも構成される。これらは通信ネットワーク40を介して接続されている。なお、電気需要者の数は3つに限定されない。
コンピュータ21は、電気供給者に対して電気供給を指示する仲介事業者が管理している。コンピュータ21は、受信部211と、情報処理部212と、を備えている。
電気供給システム1は、いわゆるPC、サーバ、ワークステーション、タブレット端末などのスタンドアロンのコンピュータを利用することによって実現される。あるいは、電気供給システム1は、ネットワークを介して協働する複数のコンピュータから成るコンピュータシステムを利用することによって実現される。
受信部211は、例えばルータ等を利用することによって実現できる。情報処理部212は、例えばCPU等を利用することによって実現できる。
通信ネットワークは、例えば有線又は無線のインターネット、イントラネット、WAN、LANなどを利用することによって実現できる。
複数の電気需要者11~13のそれぞれは、複数の発電種のうち要求する発電種から得られる電気の供給の割合(電気供給割合)を含む指定情報をコンピュータ21に送信する。仲介事業者が有するコンピュータ21が備える受信部211は、この指定情報を受信して、前記電気供給割合を実現しうる電気供給者を自動的に選定する。
前記指定情報は、複数の発電種のうち、複数の電気需要者11~13のそれぞれが要求する前記発電種の電気供給割合に関する情報を少なくとも含む。電気供給割合とは、複数の電気需要者11~13のそれぞれに供給される電気における前記発電種ごとの割合である。
情報処理部212は、前記指定情報に応じて、複数の前記発電種の中から前記電気供給割合を実現しうる前記発電種を自動的に選定する。
情報処理部212は、例えばプログラムによって実現されることができる。このプログラムは、コンピュータ21が内蔵するメモリやハードディスクドライブ等の記憶装置に格納されることができる。このコンピュータ21が内蔵するCPU等の情報処理部212が、このプログラムを動作させることができる。
あるいは、このプログラムは、コンピュータ21ではない他のコンピュータ又は他のコンピュータシステムに格納されてもよい。この場合、コンピュータ21は、このプログラムが有する機能を提供するクラウドサービスを利用することができる。このクラウドサービスとして、例えばSaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)等が挙げられる。
さらにこのプログラムは、記憶媒体に記憶されることができる。すなわち、このプログラムは、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体に、コンピュータが読み取り可能な形態で記憶されることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。なお、この電気供給システムは、第1の実施形態において説明した技術を利用することができる。第1の実施形態において説明した技術については、再度の説明を割愛する。
なお、本明細書中に記載した効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
S1 指定情報を受信する段階
S2 発電種を選定する段階
S3 電気供給を指示する段階
S4 請求明細情報を作成する段階
1 電気供給システム
11~13 電気需要者
20 仲介事業者
21 コンピュータ
211 受信部
212 情報処理部
22 自家発電装置
31 第1電気供給者
32 第2電気供給者
33 第3電気供給者
40 通信ネットワーク

Claims (10)

  1. コンピュータを利用して、電気需要者に電気を供給する方法であって、
    電気供給者に対して電気供給を指示する仲介事業者が管理する前記コンピュータが、
    複数の発電種のうち、前記電気需要者が要求する前記発電種の電気供給割合に関する情報と、前記電気需要者が要求する電気料金の上限に関する情報と、を少なくとも含む指定情報を、前記電気需要者から受信する段階と、
    前記電気需要者の契約電力と、前記指定情報に含まれている前記電気供給割合と、に基づいて、前記発電種ごとの電気供給量を決定する段階と、
    前記発電種ごとの電気料金単価と、前記電気供給量と、に基づいて、電気料金を算出する段階と、
    前記電気料金が、前記指定情報に含まれている前記電気料金の上限以上であるとき、前記電気供給割合を変更する段階と、
    複数の前記発電種の中から前記電気供給割合を実現しうる前記発電種を自動的に選定する段階と、を少なくとも行う、
    電気供給方法。
  2. 前記コンピュータが、選定する前記発電種から得られる電気を供給する前記電気供給者に対して、前記電気需要者への電気供給を指示する段階をさらに行う、
    請求項1に記載の電気供給方法。
  3. 前記電気需要者が、組織化されている店舗又は工場である、
    請求項1又は2に記載の電気供給方法。
  4. 複数の前記電気供給者の一つが、再生可能エネルギーを利用して得られるグリーン電力を供給する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の電気供給方法。
  5. 前記再生可能エネルギーが、前記電気需要者から回収される回収商品を再利用して得られる、
    請求項に記載の電気供給方法。
  6. 前記回収商品が食品である、
    請求項に記載の電気供給方法。
  7. 前記コンピュータが、電気使用量、電気料金、及び前記発電種に関する情報を少なくとも含む請求明細情報を自動的に作成する段階をさらに行う、
    請求項1~のいずれか一項に記載の電気供給方法。
  8. 前記請求明細情報が、廃棄物のうち再生可能エネルギーの原料として利用される回収商品の量を、廃棄物の総量で除することにより得られるリサイクル率に関する情報を含む、
    請求項に記載の電気供給方法。
  9. 前記請求明細情報が、通信ネットワークを介して共有される、
    請求項又はに記載の電気供給方法。
  10. コンピュータを利用して、電気需要者に電気を供給するシステムであって、
    電気供給者に対して電気供給を指示する仲介事業者が管理する前記コンピュータが、
    受信部と、
    情報処理部と、を備えており、
    前記受信部が、複数の発電種のうち前記電気需要者が要求する前記発電種の電気供給割合に関する情報と、前記電気需要者が要求する電気料金の上限に関する情報と、を少なくとも含む指定情報を前記電気需要者から受信し、
    前記情報処理部が、前記指定情報に応じて、
    前記電気需要者の契約電力と、前記指定情報に含まれている前記電気供給割合と、に基づいて、前記発電種ごとの電気供給量を決定し、
    前記発電種ごとの電気料金単価と、前記電気供給量と、に基づいて、電気料金を算出し、
    前記電気料金が、前記指定情報に含まれている前記電気料金の上限以上であるとき、前記電気供給割合を変更し、
    複数の前記発電種の中から前記電気供給割合を実現しうる前記発電種を自動的に選定する、
    電気供給システム。
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