JP7408109B1 - 研修仲介装置、研修仲介方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

研修仲介装置、研修仲介方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】受講希望者、講師および研修会社の利益を考慮した研修を開催する。【解決手段】研修仲介システム100において、研修仲介装置は、講師端末を介して、講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する研修可能条件取得部と、受講希望者端末を介して、受講希望者が受講を希望する研修の受講希望条件を取得する希望条件取得部と、研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、夫々の研修態様において研修を開催した場合に講師、受講希望者及び研修を管理する研修会社の利益に関する利益情報とを対応付けて記憶する記憶部と、夫々の研修態様において研修を開催した場合の講師、受講希望者および研修会社の利益を算出し、講師の利益、受講希望者の利益及び研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する利益算出部と、研修可能条件と、受講希望条件とに基づいて、総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する研修態様決定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、研修仲介装置、研修仲介方法、及びコンピュータプログラムに関する。
講師が受講者に対し研修を行うことが、通常行われている。通常、講師又は研修を管理する研修会社等はあらかじめ研修の内容、場所および開催日程等といった研修可能条件を設定し、受講者はこの研修可能条件を確認して、受講したい内容の研修が希望日時に開催される場合に、研修への申込を行っている。しかしながら、開催日程が少ない場合には、受講者は希望日時に受講できない場合があった。また、講師にとっては、どのような研修内容、場所および開催日程で受講者に求められているか不明であるので、最適な研修計画を立案するのは困難であった。その結果、適切な研修が開催できず、受講者および講師の双方にとって機会損失のおそれがあった。
特許文献1には、コンピュータネットワークを介して、講師志望者を研修したい内容別の分野別に登録し、研修要約、自己紹介、講師志望者の研修に足を運べる会場の地域、日時を登録し公開するシステムが開示されている。本システムでは、受講希望者に対して検索を促し、受講希望者は、それらの内容を検索、参照した上で、所望の講師志望者に対して、研修希望日時、場所等の必要事項を入力し、講師志望者に、その内容を転送し予約登録できるようになっている。特許文献2には、教室データベース及び講師データベースを参照して、塾生の希望する場所、時間帯及び希望学科を条件として、本部又は支局に該当する講師及び教室を検索し、結果を提示するプログラムが開示されている。
特開2002-183500号 特開2005-078602号
しかしながら、いずれの文献においても講師が一方的に研修可能条件を設定するものであった。すなわち、講師と受講者を仲介することで利益を創出する研修会社の利益を充分考慮した条件で研修を開催できるとはいえなかった。
そこで、本発明は、受講希望者、講師および研修会社の利益を考慮した研修を開催することができる研修仲介装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る研修仲介装置は、少なくとも講師端末、受講希望者端末、および研修会社端末とネットワークを通じて接続される、研修仲介装置であって、前記講師端末を介して、前記講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する研修可能条件取得部と、前記受講希望者端末を介して、前記受講希望者が受講を希望する前記研修の受講希望条件を取得する希望条件取得部と、前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記講師、前記受講希望者、および前記研修を管理する研修会社の利益に関する利益情報とが対応付けられて記憶される記憶部と、前記記憶部を参照し、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の前記講師、前記受講希望者および前記研修会社の利益をそれぞれ算出し、少なくとも前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する利益算出部と、前記記憶部を参照し、前記研修可能条件と、前記受講希望条件と、に基づいて、前記総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する研修態様決定部と、を備える。
前記総利益の算出における、前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益の重みづけの情報を受け付ける受付部をさらに備え、前記利益算出部は、前記重みづけの情報に基づいて、各利益に重みづけをした総利益を算出するものとしてもよい。
前記利益算出部は、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の売上を算出する売上算出部と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の経費を算出する経費算出部と、を備え、前記研修態様は、講師、研修内容、受講希望者の参加人数および会場の情報を含むものであり、前記記憶部は、前記講師が実施可能な研修内容と講師報酬とを対応付ける講師報酬テーブルと、前記研修内容と前記研修に用いられる教材の教材費とを対応付ける研修-教材費用テーブルと、前記会場と会場費用とを対応付ける会場費用テーブルと、を記憶し、前記経費算出部は、前記記憶部に記憶される情報を参照し、前記参加人数と前記講師に基づいて前記講師報酬を抽出し、前記参加人数と前記研修内容に基づいて前記教材費を抽出し、および前記会場の情報に基づいて前記会場費用を抽出し、前記講師報酬、前記教材費、および前記会場費用に基づいて前記経費を算出するものとしてもよい。
前記記憶部は、前記会場の情報と、前記会場の収容可能人数と、を対応付けて記憶し、前記収容可能人数の合計が参加人数を上回るように会場および会場数を選定する会場選定部をさらに備えるものとしてもよい。
前記研修会社端末から、前記研修態様に含まれる講師、研修内容および会場の優先順位の選択を受け付ける優先順位受付部をさらに備え、前記利益算出部は、前記優先順位が高い条件が合致しているほど利益が大きいものとして前記研修会社の利益を算出するものとしてもよい。
前記記憶部は、前記研修に関する評価を含む研修評価情報と、前記講師と前記講師の品質レベルとを対応付ける講師品質テーブルと、をさらに記憶し、前記評価が所定基準よりも高評価である場合には、前記講師品質テーブルに格納される当該講師の前記品質レベルを上げ、前記評価が前記所定基準よりも低評価である場合には、前記講師品質テーブルに格納される当該講師の前記品質レベルを下げる、品質決定部をさらに備えるものとしてもよい。
前記記憶部は、複数の前記講師のそれぞれに対する前記研修会社からの発注履歴と、前記研修会社により設定される、複数の前記講師のそれぞれに対する希望発注周期と、をさらに記憶し、前記利益算出部は、前記講師に発注した場合に、当該講師に対する発注周期が前記希望発注周期に近づく場合に、前記研修会社の利益が大きいものとして総利益を算出するものとしてもよい。
前記記憶部は、前記研修会社に対する、前記受講希望者が所属する所属企業それぞれからの受注履歴をさらに記憶し、前記利益算出部は、前記受注履歴を参照し、直近の受注日程が古いほど、前記所属企業に所属する前記受講希望者が前記研修を受講する場合における前記研修会社の利益が大きいものとして総利益を算出するものとしてもよい。
前記受注履歴を参照し、前記直近の前記受注日程が所定以上前である前記所属企業に対し広告を送信する広告送信部をさらに備えるものとしてもよい。
前記記憶部はさらに、前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記受講希望者が所属する所属企業が得る利益に関する利益情報を対応付けて記憶し、前記利益算出部は、前記講師の利益、前記受講希望者の利益、前記受講希望者が所属する前記所属企業の利益および前記研修会社の利益に基づいて、前記総利益を算出するものとしてもよい。
前記受講希望条件を自動的に変更する自動入札調整部をさらに備え、前記自動入札調整部は、第1の受講希望条件を生成し、前記第1の受講希望条件で前記研修が成立しなかった場合に、前記第1の受講希望条件よりも前記所属企業の利益が小さい研修態様を規定した第2の受講希望条件を生成するものとしてもよい。
前記総利益の算出における、前記講師の利益、前記受講希望者の利益、前記所属企業の利益および前記研修会社の利益の重みづけの情報を受け付ける受付部をさらに備え、前記利益算出部は、前記重みづけの情報に基づいて、各利益に重みづけをした前記総利益を算出するものとしてもよい。
前記記憶部は、前記受講希望者と、前記受講希望者が所属する所属企業とを対応付けて記憶する所属企業テーブルをさらに記憶し、前記受講希望者の受講費用を算出する受講費用算出部をさらに備え、前記受講費用算出部は、同一の前記研修に参加する同一の前記所属企業に属する受講希望者、又は前記所属企業に紐づく第2所属企業に属する受講希望者もしくは個人の人数に応じて、前記受講希望者の1人あたりの前記受講費用を算出するものとしてもよい。
前記記憶部は、前記研修の受講者から集計した研修に関する評価を含む研修評価情報と、前記講師と前記講師が行う研修の特性とを対応付ける講師特性テーブルと、をさらに記憶し、前記利益算出部は、前記評価が高評価だった前記講師の前記特性を抽出し、前記受講者が所属する前記所属企業に対して開催される研修の前記講師の特性が、抽出された前記特性と合致している場合に前記利益が大きいものとして前記総利益を算出するものとしてもよい。
前記利益算出部は、前記所属企業における前記受講希望者の稼働率を参照し、前記研修態様に含まれる前記研修日程が、前記稼働率が低いタイミングである場合に、前記所属企業の利益が大きいものとして前記総利益を算出するものとしてもよい。
前記利益算出部は、前記所属企業により設定される前記受講希望者の人材育成計画を取得し、前記人材育成計画に適合する研修内容の前記研修に前記受講希望者が参加する場合に前記所属企業の利益が大きいものとして前記総利益を算出するものとしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る研修仲介方法は、少なくとも講師端末、受講希望者端末、および研修会社端末とネットワークを通じて接続される研修仲介装置により実行される、研修を仲介する方法であって、前記講師端末を介して、前記講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する研修可能条件取得ステップと、前記受講希望者端末を介して、前記受講希望者が受講を希望する前記研修の受講希望条件を取得する希望条件取得ステップと、前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記講師、前記受講希望者、および前記研修を管理する研修会社の利益に関する利益情報とが対応付けられて記憶される記憶ステップと、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の前記講師、前記受講希望者および前記研修会社の利益をそれぞれ算出し、少なくとも前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する利益算出ステップと、前記研修可能条件と、前記受講希望条件と、に基づいて、前記総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する研修態様決定ステップと、を実行する。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係るコンピュータプログラムは、少なくとも講師端末、受講希望者端末、および研修会社端末とネットワークを通じて接続されるコンピュータにより実行される、研修を仲介するコンピュータプログラムであって、コンピュータに対し、前記講師端末を介して、前記講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する研修可能条件取得命令と、前記受講希望者端末を介して、前記受講希望者が受講を希望する前記研修の受講希望条件を取得する希望条件取得命令と、前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記講師、前記受講希望者、および前記研修を管理する研修会社の利益に関する利益情報とが対応付けられて記憶される記憶命令と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の前記講師、前記受講希望者および前記研修会社の利益をそれぞれ算出し、少なくとも前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する利益算出命令と、前記研修可能条件と、前記受講希望条件と、に基づいて、前記総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する研修態様決定命令と、を実行する。
なお、コンピュータプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードによって提供したり、コンピュータ読み取り可能な各種の記録媒体に記録して提供したりすることができる。
本発明によれば、研修会社の利益を考慮した研修を開催することができる。
本発明の第1実施形態にかかる研修仲介装置およびネットワークを通じて接続される各構成が備える機能を示す機能ブロック図である。 上記研修仲介装置に記憶されるデータテーブルの例であって、(a)講師の情報を格納する講師テーブルT1、(b)研修態様に関する情報を格納する研修テーブルT2、(c)講師と研修可能な研修内容を対応付けて格納する研修-講師テーブルT3、(d)講師が研修可能な場所および日程を格納する日程テーブルT4、を示す図である。 上記研修仲介装置に記憶されるデータテーブルの例であって、(a)受講希望条件を格納する受講希望条件テーブルT5、(b)講師報酬テーブルT6、(c)教材テーブルT7、(d)教材費テーブルT8、(e)会場費用テーブルT9の例を示す図である。 上記研修仲介装置に記憶されるデータテーブルの例であって、(a)講師の品質に関する情報を格納する講師品質テーブルT10、(b)受注履歴テーブルT11、(c)発注履歴テーブルT12、(d)希望発注周期テーブルT13を示す図である。 上記研修仲介装置に接続される端末を介して研修態様が決定される処理の流れの第1例を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態にかかる研修仲介装置およびネットワークを通じて接続される各構成が備える機能を示す機能ブロック図である。 上記研修仲介装置に記憶されるデータテーブルの例であって、(a)稼働率テーブルT14、(b)所属企業テーブルT15、(c)受講希望者育成計画テーブルT16、(d)人材育成計画テーブルT17を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明にかかる研修仲介装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。研修仲介装置は、講師と受講希望者の情報を参照し、適切な条件で研修を行うことを可能にする装置である。研修仲介装置は、複数の受講希望者に同時に1の研修を受講させるものであり、複数の受講希望者から研修の受講希望条件を収集し、複数の受講希望者の受講希望条件と、講師の研修可能な研修可能条件と、を参照して、研修内容、場所および日時等の研修態様を決定する。
図1に示すように、研修仲介装置1は、ネットワークNWを介して複数の端末2と通信可能に構成されている。研修仲介装置1および各端末2の相互の通信は、本実施形態においては無線であるが、一部または全部の接続が有線であってもよい。なお、図1において端末2は3個であるが、端末2の個数は任意である。研修仲介装置1と1又は複数の端末2により、研修仲介システム100を構成してもよい。
●端末2
端末2は、研修を行う講師や、研修をうける受講希望者に関する情報の入力を受け付ける端末である。講師端末2a、受講希望者端末2b、および研修会社端末2cは、端末2の一例であり、講師端末2a、受講希望者端末2b、および研修会社端末2cを区別することなく説明する場合には、これらをまとめて単に端末2と呼ぶことがある。なお、以降の説明においては、一例として、講師端末2aは、研修を開催し、指導を行うことを希望する講師が操作する端末である。受講希望者端末2bは、研修の受講を希望する受講希望者が操作する端末である。講師端末2a、受講希望者端末2b、および研修会社端末2cは、便宜上機能を分けて説明しているに過ぎず、例えば講師端末2aから研修の受講希望を送信することもできるし、受講希望者端末2bから講師に関する情報を送信することもできる。
端末2は、例えばスマートホンやタブレット端末、又はコンピュータである。端末2は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、入力部201、表示部202および通信処理部203からなる機能ブロックを構成する。入力部201a~201c、表示部202a~202c、通信処理部203a~203cは、それぞれ、入力部201、表示部202および通信処理部203の一例であり、それぞれ区別することなく説明する場合には、これらをそれぞれまとめて単に入力部201、表示部202および通信処理部203と呼ぶことがある。
入力部201は、データを入力するためのタッチパネル等によって実現される他、キーボード等の物理キーを有していてもよい。また、講師端末2aにおいては、例えば講師から、講師が実行可能な研修の条件(以下、「研修可能条件」ともいう。)の入力を受け付ける。受講希望者端末2bにおいては、例えば受講を希望する研修の条件(以下、「受講希望条件」ともいう。)に関する情報を受け付ける。
表示部202は、研修に関する情報等を表示するものであり、入力部201と共にタッチパネルディスプレイにより構成されていてもよい。表示部202は例えば、開催が確定した研修情報を表示したり、講師または受講希望者に対するメッセージを表示する。
通信処理部203は、インターネット等のネットワークNWを介し、研修仲介装置1と所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行可能とする処理部であって、アプリまたは、Webブラウザ等により実現される。講師端末2aの通信処理部203aは、講師端末2aに入力された研修可能条件を研修仲介装置1に送信する。受講希望者端末2bの通信処理部203は、受講希望者端末2bに入力された受講希望条件を研修仲介装置1に送信する。また、通信処理部203a、203bは、研修仲介装置1から、開催が確定した研修情報を受信する。
●研修仲介装置1
図1に示すように、研修仲介装置1は、例えばスマートホンやタブレット端末、又はコンピュータである。端末2は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、主として、記憶部50、研修可能条件取得部11、希望条件取得部12、利益算出部13、研修態様決定部14、受付部15、会場選定部16、優先順位受付部17、品質決定部18、広告送信部19、および通信処理部40、からなる各機能ブロックを構成する。
なお、研修仲介装置1は、複数のハードウェア構成により実現していてもよいし、一部または全部がクラウドコンピューティングにより構成されていてもよい。また、研修仲介装置1が備える機能部の一部は講師端末2a又は受講希望者端末2bが備えていてもよい。
記憶部50は、研修に関する情報を格納する機能部である。
図2~図4は、記憶部50に格納されるテーブルの例である。
図2(a)は、講師の情報を格納する講師テーブルT1、図2(b)は研修態様に関する情報を格納する研修テーブルT2、図2(c)講師と研修可能な研修内容を対応付けて格納する研修-講師テーブルT3である。
講師テーブルT1は、例えば、講師の識別情報や個人情報の他、講師が行う研修の特性が対応付けられている。すなわち、講師テーブルT1は、特許請求の範囲における講師特性テーブルの例である。
図2(b)に示す研修テーブルT2には、研修の識別情報、すなわちコースIDに対応付けて、研修内容、研修レベル又は研修難易度、日数、最低開催人数、指導可能人数の上限値、売上額、および利益額等が格納されている。各研修の開催は、最低開催人数以上の受講希望者が当該研修への参加を決定した場合に確定する。売上額および利益額は、特許請求の範囲における利益情報の例である。すなわち、研修テーブルT2には、研修可能条件に含まれる複数の研修内容と、それぞれの研修内容において研修を開催した場合の利益に関する利益情報と、が対応付けられて記憶されている。
研修-講師テーブルT3では、講師の識別情報と、講師が実施可能な研修内容が紐づけられている。また、研修-講師テーブルT3では、1の研修内容に対して指導可能な研修レベルが複数格納されていてもよい。
図2(d)は、講師が研修可能な場所および日程を格納する日程テーブルT4である。研修可能な日程は、所定の範囲をもった情報であってよい。また、研修可能場所は、複数の場所の情報が含まれていてもよいし、範囲で指定される情報であってもよい。講師が研修可能な場所および日程の情報は、指導可能な研修内容とは独立して記憶されている。その結果、研修は、受講希望者が希望する研修内容、日程、場所に応じてカスタマイズされる。このような構成によれば、受講希望者が希望する研修態様で柔軟に研修を開催できる。
図3(a)は、受講希望者端末から入力される受講希望条件を格納する受講希望条件テーブルT5である。受講希望条件テーブルT5は、例えば、受講希望条件の識別情報、希望研修内容、希望研修レベル、希望日時範囲、希望場所、希望価格、希望クラスの人数条件、および希望講師に関する情報、例えば希望講師名又は講師ランク等を格納している。研修仲介装置1は、受講希望者から受講希望条件を受信すると、受講希望条件テーブルT5に当該受講希望条件を格納する。
図3(b)は、講師の識別情報、実施可能な研修内容および講師報酬を格納する講師報酬テーブルT6である。
図3(c)は、研修内容と、研修で用いられる教材の識別情報を格納する教材テーブルT7である。教材テーブルT7では、1の研修に対して複数の教材が紐づけられていてもよい。
図3(d)は、教材の識別情報と教材費とを紐づけて格納する教材費テーブルT8である。記憶部50は、教材テーブルT7と教材費テーブルT8とを参照することにより研修-教材費用テーブルを生成し、格納する。また、教材テーブルT7と教材費テーブルT8は、研修-教材費用テーブルの例である。後述する経費算出部132は、研修-教材費用テーブルを参照することで、研修内容に応じた教材費が算出できる。
図3(e)は、会場の識別情報、収容可能人数および会場費用を紐づけて格納する会場費用テーブルT9である。
図4(a)は、講師の識別情報と、講師の品質レベルとを紐づけて格納する講師品質テーブルT10である。
図4(b)は、受講希望者が所属しうる所属企業の識別情報と、研修会社が受注した所属企業からの受注履歴とを紐づけて格納する受注履歴テーブルT11である。
図4(c)は、複数の講師のそれぞれに対する研修会社からの発注履歴を格納する発注履歴テーブルT12である。
図4(d)は、研修会社により設定される、複数の前記講師のそれぞれに対する希望発注周期を格納する希望発注周期テーブルT13である。
なお、各テーブルの上述の構成は1例であり、上述に限らず適宜の態様で互いに関連付けられて格納されていてよい。例えば、講師品質テーブルT10は講師テーブルT1に含まれていてもよい。
また、記憶部50は、研修に関する評価を含む情報、すなわち研修評価情報を記憶していてもよい。研修評価情報に含まれる評価は、例えば、研修の受講者からの評価の他、所属企業担当者、研修を聴講した監督者又は補助講師からの評価であってもよい。また、評価は、講師の自己評価であってもよい。研修評価情報には、例えば対象の研修内容、講師の識別情報、講師に対する評価、および受講者の所属企業の情報等が含まれている。研修評価情報に受講者の識別情報が含まれているかは、任意である。研修評価情報は、例えばアンケートにより収集される。研修評価情報は、アンケートの生データ自体であってもよいし、アンケートの集計結果であってもよい。
図1に戻る。研修可能条件取得部11は、講師端末2aを介して、講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する機能部である。研修可能条件情報は、例えば講師の識別情報と、講師が研修可能な研修内容に関する情報を含んでいる。また、研修可能条件情報は、講師が研修可能な日時および場所に関する情報、研修レベル、最低開催人数、売上額および利益額を含んでいてもよい。講師は、講師端末2aを介して、複数の研修可能条件を登録することができる。講師は、研修可能条件ごとに、異なる価格、すなわち売上額を設定してもよい。すなわち、講師は、研修内容ごとに異なる価格を設定することはもちろん、日時や場所に応じて異なる価格を設定してもよい。
また、同一の講師が重複する時間帯に複数の研修可能条件が登録されるようになっていてもよい。例えば、講師が複数の研修内容を実施可能である場合、同時間帯にそれぞれの研修内容が紐づけられた複数の研修可能条件が登録される。また、そのうち1個の研修が確定した場合、講師はその時間帯に他の研修を行うことはできないため、当該時間帯の他の研修可能条件は受注が不許可となる。このような構成によれば、複数の研修内容を実施可能な講師であっても、予定が重複するいわゆるダブルブッキングを避け、効率よく研修態様を決定することができる。
また、講師は、研修の条件ごとに研修可能な場所の範囲、日時の範囲または価格すなわち売上額の範囲を登録できる。さらに、講師は、後述する研修態様決定部14により受講希望者と講師をマッチングする時点に応じて、価格が変動するように研修可能条件を設定してもよい。すなわち例えば、マッチングが研修開催の直前であるほど価格が安くなるように、又は高くなるように登録することができる。研修可能条件取得部11は、研修可能条件を、記憶部50の研修-講師テーブルT3(図2(c)参照)および日程テーブルT4(図2(d)参照)に格納する。
希望条件取得部12は、受講希望者端末2bを介して、受講希望者が受講を希望する研修の受講希望条件を取得する機能部である。希望条件取得部12は、例えば、受講希望者が受講を希望する研修の研修内容、研修レベル、希望価格、受講希望場所および受講希望日時等の情報を取得する。また、希望条件取得部12は、受講希望条件とともに、受講希望条件を送信した受講希望者の識別情報を取得する。
なお、希望条件取得部12は、研修内容、研修レベル、受講希望場所および受講希望日時等の情報に応じて、希望価格案を提示する構成を有していてもよい。例えば、受講希望日時が希望条件の入力時点より先であるほど、希望価格案が安く提示されるようになっていてもよい。また、受講希望日時の範囲や希望場所の範囲が広いほど、希望価格案が安く提示され、受講希望日時の範囲や希望場所の範囲が狭いほど、希望価格案が高く提示されるようになっていてもよい。また、所定の日時は希望価格案が高くなるなど、いわゆるダイナミックプライスでの価格案提示が適宜採用できる。
また、希望条件取得部12は、複数の受講希望者端末2bから受講希望条件を取得してもよい。希望条件取得部12は、複数の受講希望条件と、受講希望条件を送信したそれぞれの受講希望者のスキルレベルを受講希望条件に対応付けて取得する。
利益算出部13は、記憶部50を参照し、総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する機能部である。
利益算出部13は、主として、売上算出部131と、経費算出部132と、を備える。
売上算出部131は、それぞれの研修態様において研修を開催した場合の売上を算出する。売上算出部131は、例えば受講希望者1人1人の研修費用を合算して、売上額を算出する。
なお、売上算出部131は、研修の実現により発生する直接的な売上価値のみなならず、その実現により将来発生する便益等、間接的な利益を金額算定して売上に加算してもよい。たとえば、「大企業が、研修会社との新規取引開始を前に、少人数のみでパイロット受講させたい」というケースでは、その成功が将来の大きな売上に繋がるため、その価値を独自に算定して加算することができる。この場合、売上算出部131は、間接的な利益に関する情報の入力を受け付けてもよい。
経費算出部132は、それぞれの研修態様において研修を開催した場合の経費を算出する。経費算出部は、記憶部50に記憶される講師報酬テーブルT6を参照し、参加人数と講師に基づいて講師報酬を抽出する。また、経費算出部132は、教材テーブルT7および教材費テーブルT8を参照し、参加人数と研修内容に基づいて教材費を抽出する。さらに、経費算出部132は、会場費用テーブルT9を参照し、会場の情報に基づいて会場費用を抽出する。そして、経費算出部132は、算出された講師報酬、教材費、および会場費用に基づいて経費を算出する。
なお、経費算出部132は、上記のほか各種の間接費用を加算できるほか、研修実現により発生する将来的・間接的な損失リスクを金額算定して加算してもよい。たとえば、「品質が低い講師による開催決定・実施により、リピートを失う」ことが強く推定される場合、その損失を独自に算定して加算することができる。この場合、経費算出部132は、将来的又は間接的な損失リスクに関する情報の入力を受け付けてもよい。損失リスクに関する情報は、講師の品質その他の研修条件に応じて損失リスクの換算金額が変動するようになっていてもよい。
利益算出部13は、受注履歴テーブルT11を参照して研修会社の利益を算出してもよい。例えば、利益算出部13は、直近の受注日程が古いほど、所属企業に所属する受講者が研修を受講する場合における研修会社の利益が大きいものとして総利益を算出してもよい。このような構成によれば、直近で取引のなかった所属企業との取引が成立するため、研修会社の取引社数が担保できる。すなわち、直近の受注のない所属企業に所属する受講者に研修を受講させることは、研修会社の利益が大きいといえる。また、利益算出部13は、受注履歴テーブルT11と受講希望条件に含まれる所属企業の情報とを参照し、受注履歴のない所属企業に所属する受講者が研修を受講する場合に、研修会社の利益が大きいものとしてもよい。このような構成によれば、初めて取引が成立する企業に対する研修を優先して開催できる。ひいては、研修会社の取引社数が増大し、経営の安定につながる。
利益算出部13は、発注履歴テーブルT12および希望発注周期テーブルT13を参照し、講師に発注した場合に、当該講師に対する発注周期が希望発注周期に近づく場合に、研修会社の利益が大きいものとして総利益を算出してもよい。利益算出部13は例えば、直近の発注時点からの経過時間、又は平均発注間隔に基づいて、発注した場合に発注周期が希望発注周期に近づく程利益が大きいものとしてもよい。研修会社としては、講師に対して定期的に発注することで、講師との関係を良好に保つことができる。
研修態様決定部14は、開催する研修態様を決定する機能部である。研修態様とは、研修開催において必要な諸条件であり、例えば研修内容、受講希望者の参加人数、研修レベル、日時、会場、価格、および講師を含む情報である。研修態様決定部14は、例えば希望条件取得部12により受講希望者端末2bを介して受講希望条件を取得したのを契機に、研修可能条件を参照し、受講希望者の条件と、講師の可能条件とを照合し、受講希望者と講師とをマッチングし、研修態様を決定する。研修態様決定部14は、それぞれの研修態様において研修を開催した場合の講師、受講希望者および研修会社の利益をそれぞれ算出し、少なくとも講師の利益、受講希望者の利益、および研修会社の利益を勘案した総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する。
上述のように、複数の研修可能条件が登録可能になっていて、研修可能条件と受講希望条件とに鑑みて開催する研修を決定する構成によれば、受講希望者にとっては希望する態様で研修を受講することができるので、利便性が高い。特に、あらかじめ研修の日時、場所又は内容などが定められている研修を選択して参加する形式に比べて、研修への参加しやすさが向上する。すなわち、受講者は研修をなるべく早く受講することもできるし、柔軟な日程調整が可能である。また、受講者は、研修を受講する期限の日程を受講希望条件として設定することもできる。さらに、録画されたビデオを視聴する形式の研修と比較して、講師や他の受講者と双方向にやり取りができるので、高い学習効果を得られる。
また、講師にとっても、事前に研修内容や場所、日時といった研修態様をあらかじめ決めて集客する方法と比べて、受講希望者のニーズをとらえた研修を開催できる。すなわち例えば、あらかじめ企画した研修が、受講希望者が集まらずキャンセルになるといった損害の発生を防止できる。また、講師および複数の受講者が同時に研修を遂行する、いわゆるリアルタイムの研修が実施できるので、受講者同士を議論させる研修も実施可能である。
また、講師は、各研修可能条件に異なる売上額又は利益額の範囲を設定可能である。したがって、研修態様決定部14により売上額又は利益額が比較的大きい研修態様を決定する構成によれば、講師の利益を確保することができる。また、受講希望者は、各受講希望条件に希望価格を設定して送信する。したがって、希望価格が比較的高い受講希望条件の受講希望を成立させることで、講師の利益を大きくすることができる。
研修態様決定部14は、受講希望者の希望条件を取得した場合に、当該受講希望者が参加することで当該研修の開催が確定する場合に利益が大きいものとして、利益が最大となるように研修態様を決定する。すなわち、研修の開催が確定することは、特許請求の範囲における利益の別の例である。研修が開催できることで、講師に売上および収入が発生するためである。なお、研修が開催されることで、受講者は学習機会を得ることができるので、受講者にとっても利益となることはもちろんである。このような構成によれば、複数の受講者が同時に受講することを前提として、最低開催人数が定められている研修であっても、受講希望者の希望と講師の都合を加味しつつ開催を確定できる。
なお、研修態様決定部14は、講師の利益を、上述した売上額、利益額、研修の開催確定の他、場所や日時等適宜の条件に基づいて算出してよい。また、研修態様決定部14は、複数の条件に基づいて講師の利益を算出してよい。講師は、いずれの条件を利益の算出条件に組み入れるか選択可能であってよく、利益に含める各条件の重みづけを入力可能になっていてよい。研修態様決定部14は、例えば研修可能条件取得部11を介して取得した利益の算出条件に組み入れる条件、および重みづけの情報を参照し、講師の所望の利益が最大化するような研修態様を決定する。
受付部15は、各端末2から入力される情報を受け付ける機能部である。
受付部15は、総利益の算出における、講師の利益、受講希望者の利益、および研修会社の利益の重みづけの情報を受け付ける。利益算出部13は、受付部15により重みづけの情報を受け付けた場合に、当該重みづけの情報に基づいて、各利益に重みづけをした総利益を算出する。重みづけの情報は、例えば研修会社端末2cを介して受け付ける。このような構成によれば、研修会社により所望の利益に調整して最適な研修を設定することができる。
会場選定部16は、研修を実施する会場を選定する機能部である。会場選定部16は、収容可能人数の合計が参加人数を上回るように会場および会場数を選定する。会場選定部16は、会場費用テーブルT9を参照して、会場の収容可能人数が参加人数を下回る場合に、会場を追加し、収容可能人数の合計が参加人数を上回る場合、会場の追加を停止する。すなわち、会場の費用は、階段状に増加するようになっている。また、会場選定部16は、会場費用の合計が最小となるように、会場を選定する。このような構成によれば、受講希望者を充分収容可能な会場を合理的に設定することができる。会場選定部16により会場を合理的に選定する構成によれば、研修の経費が抑えられ、ひいては研修会社の利益を増大させることができる。
優先順位受付部17は、研修会社端末3cから、研修態様の決定において優先すべき項目の選択を受け付ける。優先順位受付部17は、例えば、研修態様に含まれる講師、研修内容および会場の優先順位の選択を受け付ける。利益算出部13は、優先順位受付部17により優先順位の選択を受け付けた場合に、優先順位が高い条件が合致しているほど利益が大きいものとして研修会社の利益を算出する。このような構成によれば、研修会社のその時々の事情や実態を反映した研修を柔軟に設定できる。
品質決定部18は、講師の品質レベルを推定し、記憶部50に格納する機能部である。講師の品質レベルは、例えば講師の指導能力を示す指標である。講師の品質レベルは、研修内容又は研修が属する分野ごとに設定されてもよい。品質決定部18は、記憶部50に収集され記憶された、研修の受講者から集計したアンケート結果を参照して、講師の品質レベルを決定する。
また、品質決定部18は、決定された品質レベルを変更してもよい。品質決定部18は例えば、講師に対するアンケート結果が所定基準よりも高評価である場合には、講師品質テーブルT10に格納される当該講師の品質レベルを上げ、アンケート結果が所定基準よりも低評価である場合には、講師品質テーブルT10に格納される当該講師の品質レベルを下げる。また、品質決定部18は、アンケート結果が紐づく研修内容又は研修が属する分野ごとに、これに紐づく品質レベルを、アンケート結果に応じて変更させてもよい。このような構成によれば、講師の品質評価を動的に変化させ、より実態に則した評価を格納することができる。
品質決定部18により決定された講師の品質レベルは、研修態様決定部14により参照され、受講希望条件に含まれる希望品質レベルと照合される。このような構成によれば、受講希望者が希望する品質レベルの講師による研修を調整することができる。
広告送信部19は、所属企業に対して広告を送信する機能部である。広告は、例えばメッセージの他、画像や音声データであってもよい。広告送信部19は、例えば、受注履歴テーブルT11を参照し、直近の受注日程が所定以上前である所属企業に対し広告を送信する。すなわち、広告送信部19によれば、取引の実績はあるものの、受注が滞っている企業に宣伝を行うことができる。
なお、広告送信部19は、受講しうる個人に対して広告を送信してもよく、例えば過去に受講実績のある受講者に広告を送信してもよい。また、この受講者の所属企業に広告を送信してもよい。また、広告送信部19は、受講申込中であるものの研修態様が決定していない、言い換えれば研修のマッチングが未成立の受講希望者や、その所属企業に広告を送信してもよい。さらに、広告送信部19は、講師に対して広告を送信してもよい。広告送信部19は、過去に研修の実施、すなわち登壇実績のある講師に広告を送信してもよいし、講師として登壇希望を登録しているものの研修態様が決定していない、すなわち研修のマッチングが未成立の講師に広告を送信してもよい。
通信処理部40は、インターネット等のネットワークNWを介し、研修仲介装置1と所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行可能とする処理部であって、たとえばWebアプリケーション、WebAPI、その他のサーバーサイドプログラム等として実現される。通信処理部40は特に、講師の研修レベルおよび研修可能条件を講師端末2aから受信する。また、通信処理部40は、受講希望者の受講希望条件を受講希望者端末2bから受信する。さらに、通信処理部40は、受講希望者端末2bに対し、決定した研修態様を講師端末2aおよび受講希望者端末2bに送信する。さらにまた、通信処理部40は、開催が決定した研修について、講師の売上額と、受講希望者数に応じて受講希望者1人当たりの費用を算出し、受講希望者端末2bに送信してもよい。
通信処理部40は、受付部15を介して、研修会社端末2cから重みづけの情報を受け付ける。
●研修仲介装置1および各端末2の処理にかかるシーケンス図
図5を用いて、研修仲介における研修仲介装置1および各端末2の情報の流れについて説明する。図5に示すように、まず、講師端末2aは、開催可能な研修の研修可能条件に関する情報、すなわち研修可能条件の入力を受け付け、研修仲介装置1に送信する(ステップS101)。研修仲介装置1は、これを受信し、格納する(ステップS102)。次いで、受講希望者端末2bは、受講希望者が受講を希望する研修の受講希望条件の入力を受け付け、研修仲介装置1に送信する(ステップS103)。
次いで、研修仲介装置1は、研修可能条件と、受講希望条件とを参照し、重み付けたその他の情報から各条件における総利益を算出し、総利益が最大となる研修態様を特定する(ステップS104)。なお、他の受講者や講師によって新たな条件が追加されたり、受講者や講師により登録済み条件が変更されたり、条件を取り下げたりする度に、ステップS101乃至S104は適宜繰り返し実行され、総利益が最大となる研修態様とそのときの総利益が算出される。
所定の条件を契機に、研修仲介装置1は、研修態様を確定する(ステップS105)。契機は例えば、特定条件の成立や特定期日の到来等である。特定条件の成立とは、コースとしての催行可能最大人数への到達、講師の指導可能最大人数への到達や、目標総利益への到達、機械学習やその他の方法を用いて推測した総利益の今後の増加予想が一定以下となることなどでもよい。特定期日とは、研修開催までの間に講師・研修会社・受講者の間で必要となる準備期間を考慮した、開催確定期限日である。次いで、研修仲介装置1は、決定した研修態様を、講師端末2a、受講希望者端末2bおよび研修会社端末2cに送信する(ステップS106))。
上述の通り、本発明にかかる研修仲介装置によれば、受講希望者、講師および研修会社の利益を考慮した研修を開催することができる。
<第2実施形態>
ここで、本願発明に係る研修仲介装置の第2実施形態について、先に説明した第1実施形態とは異なる部分を中心に説明する。第2実施形態に係る研修仲介装置は、受講希望者が所属する所属企業の利益を勘案して研修態様を決定する点で、第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
ここで、所属企業とは、研修受講者が従業員や職員として所属する法人や団体等(権利能力なき社団や財団、法人格なきサークル等も含み、これに限定されない)のことであり、当該企業の目的や活動の一環として、その従業員等の育成を行う。特に所属企業の人事部や人財育成部といった部門は、社員の研修受講を一括して企画したり、命令したり、各従業員の代理として一括して受講を申し込んだりする。当該部署は、多くの場合、「本年度下半期中に、社員の90%以上に、DX基礎に関する研修を受講させる」等の育成計画を立案しており、その実現の責任を負っている。
図6に示すように、第2実施形態に係る研修仲介装置101は例えば、ネットワークNWを介して、講師端末2a、受講希望者端末2b、研修会社端末2cおよび所属企業端末2dと接続されている。所属企業端末2は、端末2の別の例である。また、入力部201d、表示部202d、通信処理部203dは、それぞれ、入力部201、表示部202および通信処理部2023の一例である。
研修仲介装置101は、例えばスマートホンやタブレット端末、又はコンピュータである。端末2は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、主として、記憶部150、研修可能条件取得部11、希望条件取得部12、利益算出部13、研修態様決定部114、受付部115、会場選定部16、優先順位受付部17、品質決定部18、広告送信部19、自動入札調整部120、受講費用算出部121、および通信処理部40、からなる各機能ブロックを構成する。
第2実施形態における記憶部150はさらに、研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの研修態様において研修を開催した場合に受講希望者が所属する所属企業が得る利益に関する利益情報を対応付けて記憶する。
受講希望者の業務が忙しくない時期に受講希望者に研修を受けさせることは、受講希望者の勤務時間を効率良く活用することになるため、所属企業にとって利益が大きい。すなわち、受講希望者の所属企業における稼働率は、所属企業が得る利益に関する利益情報の1例である。また、所属企業により設定される受講希望者の人材育成計画に沿った研修を受講希望者に受けさせることは、所属企業にとって利益が大きい。すなわち、受講希望者の人材育成計画は、所属企業が得る利益に関する利益情報の別の例である。さらに、受講希望者の研修に対する評価が高い場合、受講希望者がより成長したと推定されるから、当該受講希望者が属する所属企業にとって利益が大きい。したがって、受講希望者の研修に対する評価を記したアンケート結果は、所属企業が得る利益に関する利益情報のさらに別の例である。
図7(a)は、受講希望者の、所属企業における稼働率を格納する稼働率テーブルT14である。稼働率は、所属企業に関して受講希望者の忙しさを示す指標である。稼働率は例えば、例えば最も忙しい状態を100%として割合で示した値であってよい。
図7(b)は、受講希望者と、受講希望者が所属する所属企業とを対応付けて記憶する所属企業テーブルT15である。
図7(c)は、受講希望者の人材育成計画を格納する受講希望者育成計画テーブルT16である。人材育成計画は、例えば受講希望者の所属企業が、全社単位や部署単位で、または従業員、すなわち受講希望者単位で策定するものであり、研修の受講計画を含んでいる。また、人材育成計画は、あらかじめ複数のプランが用意されていて、用意されたプランを受講希望者に紐づけることで策定してもよい。
図7(d)は、人材育成計画の識別情報と、計画の具体的な態様とを紐づけて格納する人材育成計画テーブルT17である。人材育成計画には、時期と、その時期に受けることが推奨される研修の識別情報とが含まれている。なお、人材育成計画には、研修の識別情報に代えて、研修が属する分野が含まれていてもよい。「研修分野」は研修が属する分野を示す。また、コースIDは、研修を識別できる識別情報である。また、人材育成計画には、推奨される研修の難易度(レベル)が含まれていてもよい。また、人材育成計画テーブルT17には、所属企業における受講目標社員数又は受講目標社員割合が格納されていてよい。
第2実施形態における希望条件取得部112は、受講希望者から受講希望条件を取得する態様に加えて、又は代えて、所属企業端末2dから、所属企業が所望する受講希望条件を取得してもよい。このような構成によれば、所属企業は、雇用する従業員に受講させる研修の受講希望条件を入力することができる。
なお、希望条件取得部112は、所定の研修態様を除外する受講希望条件を受け付けてもよい。
また、希望条件取得部112は、所属企業端末2dからの指令に応じて、受講希望者が入力する受講希望条件の一部または全部を制限したり、強制的に変更する機能を保有してもよい。希望条件取得部112は、受講希望者入力した受講希望条件の一部又は全部が、所属企業からの希望条件に当てはまらない場合に、受講希望条件の一部又は全部を所属企業が入力する希望条件に変更してもよい。このような構成によれば、例えば、機密漏洩の観点から、「他受講者として、同業他社の社員が含まれてはならない」等のポリシー条件を、受講希望者個人の希望にかかわらず優先的に設定することができる。その結果、所属企業は、企業として厳守すべき条件の範疇で、可能な限り自由な申し込みを従業員に許すことができる。
第2実施形態における利益算出部113は、講師の利益、受講希望者の利益、受講希望者が所属する所属企業の利益および研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する。
利益算出部113は、稼働率テーブルT14を参照して、所属企業における受講希望者の稼働率を参照し、研修態様に含まれる研修日程が、稼働率が低いタイミングである場合に、所属企業の利益が大きいものとして総利益を算出する。忙しくない時期に受講希望者に研修を受けさせることは、受講希望者の勤務時間を効率良く活用することになるから、所属企業にとって利益が大きいためである。
利益算出部113は、所属企業により設定される受講希望者の人材育成計画を、受講希望者育成計画テーブルT16および人材育成計画テーブルT17を参照して取得し、人材育成計画に適合する研修内容の研修に受講希望者が参加する場合に所属企業の利益が大きいものとして総利益を算出する。所属企業により設定される受講希望者の人材育成計画に沿った研修を受講希望者に受けさせることは、所属企業にとって利益が大きいためである。
利益算出部113は、研修の受講者からの研修評価情報を参照し、評価が高評価だった講師の特性を抽出し、受講者が所属する所属企業に対して開催される研修の講師の特性が、抽出された特性と合致している場合に利益が大きいものとして総利益を算出してもよい。同等の品質・能力の講師であっても、受講企業やその従業員の文化との相性があり、当該所属企業とより親和性の高い相性を持つと推定される講師が選定されることは、より高い受講効果、ひいては所属企業の利益に寄与するためである。
研修態様決定部14は、所属企業端末2dを介して所属企業から取得した受講希望条件を参照して、受講希望条件に合致する研修態様の範囲において総利益が最大となる態様で研修を開催することを決定する。また、このような構成によれば、所属企業が得る利益を勘案して決定した研修を開催できる。
受付部115は、総利益の算出における、講師の利益、受講希望者の利益、所属企業の利益および研修会社の利益の重みづけの情報を研修会社端末2cから受け付ける。この場合、利益算出部113は、重みづけの情報に基づいて、各利益に重みづけをした総利益を算出する。また、研修態様決定部114は、重みづけの情報に応じて、研修会社の利益を最大化した研修態様を決定することもできるし、所属企業が得る利益を最大化した研修態様を決定することもできる。研修態様決定部114は、講師の利益又は受講希望者の利益を最大化した研修態様を決定することもできる。なお、重みづけの情報は、所属企業端末2dから取得してもよい。
自動入札調整部120は、受講希望条件を自動的に変更する機能部である。すなわち例えば、自動入札調整部は、第1の受講希望条件を生成し、第1の受講希望条件で研修が成立しなかった場合に、第1の受講希望条件よりも所属企業の利益が小さい研修態様を規定した第2の受講希望条件を生成する。自動入札調整部120は、人工知能技術を用いて受講希望条件を変更してもよいし、ルールベースで変更してもよい。このような構成によれば、受注希望条件を動的に変更し、前述の人材育成計画の実現が担保される範囲で所属企業の利益が最大となるような受注条件での研修を成立させることができる。
第2実施形態における受講費用算出部121は、受講希望者の受講費用を算出する機能部である。受講費用算出部121は、同一の研修に参加する同一の所属企業に属する受講希望者の人数に応じて、受講希望者の1人あたりの受講費用を算出する。このとき、受講費用は所属企業ごとに異なっていてもよいし、同一の所属企業に属する受講希望者の人数に応じて異なっていてもよい。例えば、同一の所属企業に属する多くの受講希望者が1個の研修に参加する場合には、1人あたりの受講費用を安価にしてもよい。算出された受講費用は、通信処理部40を介して所属企業端末2d又は受講希望者端末2bに通知されてよい。また、算出された受講費用は、売上算出部131における売上の算出に参照される。
受講費用算出部121は、同一の所属企業に属する受講希望者の人数に加えて、又は代えて、対象となる所属企業に紐づく他の所属企業に属する受講希望者もしくは個人の人数に応じて、受講希望者の1人あたりの受講費用を算出してもよい。対象となる所属企業に紐づく他の所属企業は、例えば所属企業の子会社やグループ会社、いわゆる関連会社であってもよいし、所属企業と協業関係になる他の企業であってもよい。例えば、他の企業は、対象となる所属企業からの紹介で、研修への参加を決定した企業であってもよい。また、対象となる所属企業に紐づく個人は、対象となる所属企業の業務委託者や、所属企業の社員の親族や知人であってもよい。このような構成によれば、紹介や関連する受講希望者に対する特別な費用体系を反映した、より実態に即した受講費用算出が可能である。
これまで第一実施形態(講師・受講者・研修会社が総利益の算出に関連する形態)、第二実施形態(講師・受講者・受講者の所属企業・研修会社が総利益の算出に関連する形態)を挙げたが、他にも当事者を追加した実施形態は多様に存在しうる。
たとえば、講師は、講師を派遣する企業に所属する場合があり、総利益算出の関連当事者として講師派遣企業を追加することも可能である。このとき、講師と講師派遣会社の関係は、第二実施形態における受講者と所属企業の関連に類似するため、第二実施形態において挙げたさまざまな機構や実施形態を、講師と講師派遣会社に対して準用することができる。
具体的には、講師派遣企業における講師の稼働率等を講師派遣企業の利益の算定に用いたり、講師派遣企業が立案する講師派遣営業計画に基づいて、自動的に入札条件を変化させる工夫などが可能である。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 研修仲介装置
11 研修可能条件取得部
12 希望条件取得部
13 利益算出部
14 研修態様決定部
15 受付部
16 会場選定部
17 優先順位受付部
18 品質決定部
19 広告送信部
40 通信処理部
50 記憶部
2 端末
2a 講師端末
2b 受講希望者端末
2c 研修会社端末
2d 所属企業端末

Claims (18)

  1. 少なくとも講師端末、受講希望者端末、および研修会社端末とネットワークを通じて接続される、研修仲介装置であって、
    前記講師端末を介して、前記講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する研修可能条件取得部と、
    前記受講希望者端末を介して、前記受講希望者が受講を希望する前記研修の受講希望条件を取得する希望条件取得部と、
    前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記講師、前記受講希望者、および前記研修を管理する研修会社の利益に関する利益情報とが対応付けられて記憶される記憶部と、
    前記記憶部を参照し、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の前記講師、前記受講希望者および前記研修会社の利益をそれぞれ算出し、少なくとも前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する利益算出部と、
    前記記憶部を参照し、前記研修可能条件と、前記受講希望条件と、に基づいて、前記総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する研修態様決定部と、
    を備える、
    研修仲介装置。
  2. 前記総利益の算出における、前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益の重みづけの情報を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記利益算出部は、前記重みづけの情報に基づいて、各利益に重みづけをした総利益を算出する、
    請求項1記載の研修仲介装置。
  3. 前記利益算出部は、
    それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の売上を算出する売上算出部と、
    それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の経費を算出する経費算出部と、
    を備え、
    前記研修態様は、講師、研修内容、受講希望者の参加人数および会場の情報を含むものであり、
    前記記憶部は、
    前記講師が実施可能な研修内容と講師報酬とを対応付ける講師報酬テーブルと、
    前記研修内容と前記研修に用いられる教材の教材費とを対応付ける研修-教材費用テーブルと、
    前記会場と会場費用とを対応付ける会場費用テーブルと、
    を記憶し、
    前記経費算出部は、前記記憶部に記憶される情報を参照し、前記参加人数と前記講師に基づいて前記講師報酬を抽出し、前記参加人数と前記研修内容に基づいて前記教材費を抽出し、および前記会場の情報に基づいて前記会場費用を抽出し、前記講師報酬、前記教材費、および前記会場費用に基づいて前記経費を算出する、
    請求項1記載の研修仲介装置。
  4. 前記記憶部は、前記会場の情報と、前記会場の収容可能人数と、を対応付けて記憶し、
    前記収容可能人数の合計が参加人数を上回るように会場および会場数を選定する会場選定部をさらに備える、
    請求項3記載の研修仲介装置。
  5. 前記研修会社端末から、前記研修態様に含まれる講師、研修内容および会場の優先順位の選択を受け付ける優先順位受付部をさらに備え、
    前記利益算出部は、前記優先順位が高い条件が合致しているほど利益が大きいものとして前記研修会社の利益を算出する、
    請求項1記載の研修仲介装置。
  6. 前記記憶部は、
    前記研修に関する評価を含む研修評価情報と、
    前記講師と前記講師の品質レベルとを対応付ける講師品質テーブルと、
    をさらに記憶し、
    前記評価が所定基準よりも高評価である場合には、前記講師品質テーブルに格納される当該講師の前記品質レベルを上げ、前記評価が前記所定基準よりも低評価である場合には、前記講師品質テーブルに格納される当該講師の前記品質レベルを下げる、品質決定部をさらに備える、
    請求項1記載の研修仲介装置。
  7. 前記記憶部は、
    複数の前記講師のそれぞれに対する前記研修会社からの発注履歴と、
    前記研修会社により設定される、複数の前記講師のそれぞれに対する希望発注周期と、
    をさらに記憶し、
    前記利益算出部は、前記講師に発注した場合に、当該講師に対する発注周期が前記希望発注周期に近づく場合に、前記研修会社の利益が大きいものとして総利益を算出する、
    請求項1記載の研修仲介装置。
  8. 前記記憶部は、前記研修会社に対する、前記受講希望者が所属する所属企業それぞれからの受注履歴をさらに記憶し、
    前記利益算出部は、前記受注履歴を参照し、直近の受注日程が古いほど、前記所属企業に所属する前記受講希望者が前記研修を受講する場合における前記研修会社の利益が大きいものとして総利益を算出する、
    請求項1記載の研修仲介装置。
  9. 前記受注履歴を参照し、前記直近の前記受注日程が所定以上前である前記所属企業に対し広告を送信する広告送信部をさらに備える、
    請求項8記載の研修仲介装置。
  10. 前記記憶部はさらに、前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記受講希望者が所属する所属企業が得る利益に関する利益情報を対応付けて記憶し、
    前記利益算出部は、前記講師の利益、前記受講希望者の利益、前記受講希望者が所属する前記所属企業の利益および前記研修会社の利益に基づいて、前記総利益を算出する、
    請求項1記載の研修仲介装置。
  11. 前記受講希望条件を自動的に変更する自動入札調整部をさらに備え、
    前記自動入札調整部は、第1の受講希望条件を生成し、前記第1の受講希望条件で前記研修が成立しなかった場合に、前記第1の受講希望条件よりも前記所属企業の利益が小さい研修態様を規定した第2の受講希望条件を生成する、
    請求項10記載の研修仲介装置。
  12. 前記総利益の算出における、前記講師の利益、前記受講希望者の利益、前記所属企業の利益および前記研修会社の利益の重みづけの情報を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記利益算出部は、前記重みづけの情報に基づいて、各利益に重みづけをした前記総利益を算出する、
    請求項10記載の研修仲介装置。
  13. 前記記憶部は、前記受講希望者と、前記受講希望者が所属する所属企業とを対応付けて記憶する所属企業テーブルをさらに記憶し、
    前記受講希望者の受講費用を算出する受講費用算出部をさらに備え、
    前記受講費用算出部は、同一の前記研修に参加する同一の前記所属企業に属する受講希望者、又は前記所属企業に紐づく第2所属企業に属する受講希望者もしくは個人の人数に応じて、前記受講希望者の1人あたりの前記受講費用を算出する、
    請求項10記載の研修仲介装置。
  14. 前記記憶部は、
    前記研修の受講者から集計した研修に関する評価を含む研修評価情報と、
    前記講師と前記講師が行う研修の特性とを対応付ける講師特性テーブルと、
    をさらに記憶し、
    前記利益算出部は、前記評価が高評価だった前記講師の前記特性を抽出し、前記受講者が所属する前記所属企業に対して開催される研修の前記講師の特性が、抽出された前記特性と合致している場合に前記利益が大きいものとして前記総利益を算出する、
    請求項10記載の研修仲介装置。
  15. 前記利益算出部は、前記所属企業における前記受講希望者の稼働率を参照し、前記研修態様に含まれる研修日程が、前記稼働率が低いタイミングである場合に、前記所属企業の利益が大きいものとして前記総利益を算出する、
    請求項10記載の研修仲介装置。
  16. 前記利益算出部は、前記所属企業により設定される前記受講希望者の人材育成計画を取得し、前記人材育成計画に適合する研修内容の前記研修に前記受講希望者が参加する場合に前記所属企業の利益が大きいものとして前記総利益を算出する、
    請求項10記載の研修仲介装置。
  17. 少なくとも講師端末、受講希望者端末、および研修会社端末とネットワークを通じて接続される研修仲介装置により実行される、研修を仲介する方法であって、
    前記講師端末を介して、前記講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する研修可能条件取得ステップと、
    前記受講希望者端末を介して、前記受講希望者が受講を希望する前記研修の受講希望条件を取得する希望条件取得ステップと、
    前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記講師、前記受講希望者、および前記研修を管理する研修会社の利益に関する利益情報とが対応付けられて記憶される記憶ステップと、
    それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の前記講師、前記受講希望者および前記研修会社の利益をそれぞれ算出し、少なくとも前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する利益算出ステップと、
    前記研修可能条件と、前記受講希望条件と、に基づいて、前記総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する研修態様決定ステップと、
    を実行する、
    研修仲介方法。
  18. 少なくとも講師端末、受講希望者端末、および研修会社端末とネットワークを通じて接続されるコンピュータにより実行される、研修を仲介するコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに対し、
    前記講師端末を介して、前記講師が指導可能な研修に関する研修可能条件を取得する研修可能条件取得ステップと、
    前記受講希望者端末を介して、前記受講希望者が受講を希望する前記研修の受講希望条件を取得する希望条件取得ステップと、
    前記研修可能条件に含まれる複数の研修態様と、それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合に前記講師、前記受講希望者、および前記研修を管理する研修会社の利益に関する利益情報とが対応付けられて記憶される記憶ステップと、
    それぞれの前記研修態様において前記研修を開催した場合の前記講師、前記受講希望者および前記研修会社の利益をそれぞれ算出し、少なくとも前記講師の利益、前記受講希望者の利益、および前記研修会社の利益に基づいて、総利益を算出する利益算出ステップと、
    前記研修可能条件と、前記受講希望条件と、に基づいて、前記総利益が最大となるように、開催する研修態様を決定する研修態様決定ステップと、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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