JP7402292B1 - プロシージャ実行制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】コアネットワークの輻輳を低減させ、より効率的な資源配分とより柔軟な運用管理を可能にする。【解決手段】コアネットワークを介して通信する端末からシステムプロシージャの開始が要求されると、システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理をコンピュータに実行させるプログラムのインスタンスを生成するステップと、インスタンスにコンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を割り当てるステップと、システムプロシージャが完了すると、処理結果をデータベースに書き込むステップとを含み、複数の端末のそれぞれに対応して、複数のシステムプロシージャのそれぞれに対応するインスタンスが生成される。【選択図】図8

Description

本発明は、プロシージャ実行制御方法およびプログラムに関し、コアネットワークの輻輳を低減させ、より効率的な資源配分とより柔軟な運用管理を可能にするプロシージャ実行制御方法およびプログラムに関する。
従来、移動体通信のコアネットワークを構成する装置は、Third Generation Partnership Project(3GPP)規格において、ネットワーク上における役割ごとにネットワーク機能部(NF)が定義され、ソフトウェア等が開発及び実装されている。そのため、1つの手続き(例えば、1つのシステムプロシージャ)であっても複数のNFにまたがった同期的な処理が必要である。
例えば、5Gにおけるシステムプロシージャの1つである位置登録は、Access and Mobility Management Function(AMF)、Session Management Function(SMF)、Policy Control Function(PCF)、Authentication Server Function(AUSF)、User Data Management(UDM)という5つのNFが同期的な処理を行うことでユーザに提供される。一方、NFごとに見ると、1つのNFが複数のシステムプロシージャを並列して処理する必要がある。
コアネットワークは、複数のUEからの要求に応じて都度、システムプロシージャを実行する必要がある。また、端末の特性に基づいて、接続先のコアネットワークを切り替える技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
その一方で、近年複雑化してきているコアネットワークでの障害も発生している(例えば、非特許文献1参照)。
特開2020-053993号公報
平成30年度電気通信事故に関する検証報告 電気通信事故検証会議
例えば、AMFは、位置登録に係るシステムプロシージャに加えて、セッション生成、ハンドオーバなどのシステムプロシージャも並列的に処理する。そのため、同時に多数のUEから位置登録要求を受けた場合、位置登録要求のみならず、セッション生成要求、ハンドオーバ要求などの処理にも影響がおよび得る。
これに対し、同時に多数のシステムプロシージャを、輻輳を生じさせることなく処理できるように、各NFのハードウェア資源を、余裕をもって割り当てることが考えられる。
しかし、同時に多数のUEから要求を受けることは、例えば、災害時などの極めて稀なケースであり、NFに余剰ハードウェア資源を割り当てると、運用面での非効率性が顕著になってしまう。また、通常稼動状態ではハードウェア資源の余剰が大きくなるため、エネルギー効率も低下する。
本発明の一態様は、コアネットワークの輻輳を低減させ、より効率的な資源配分とより柔軟な運用管理を可能にする技術を実現することを目的とする。
本発明の一態様に係るプロシージャ実行制御方法は、コアネットワークの複数のシステムプロシージャの実行を制御するプロシージャ実行制御方法であって、前記コアネットワークを介して通信する端末から前記システムプロシージャの開始が要求されると、前記システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理をコンピュータに実行させるプログラムのインスタンスを生成するステップと、前記インスタンスに前記コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を割り当てるステップと、前記システムプロシージャが完了すると、処理結果をデータベースに書き込むステップとを含み、複数の前記端末のそれぞれに対応して、複数の前記システムプロシージャのそれぞれに対応する前記インスタンスが生成される。
本発明の各態様は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータに上記方法の各ステップを実行させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、コアネットワークの輻輳を低減させ、より効率的な資源配分とより柔軟な運用管理を可能にする技術を実現することができる。
一般的な5G通信システムの構成を説明する図である。 3GPP TS23.501で規定される5G通信システムのネットワーク機能集合部の詳細な構成を示す図である。 各NFの計算資源を、余裕をもって割り当てる例を説明する図である。 各NFに割り当てる計算資源を減らす例を説明する図である。 代表的なシステムプロシージャと、それらのシステムプロシージャに関連するNFを説明する図である。 第1実施形態における5G通信システムの構成を説明する図である。 第1実施形態に係る5G通信システムのコアネットワークにおける計算資源の割り当ての例を説明する図である。 コアネットワーク100でのプロシージャ実行制御方法の流れを説明する図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。最初に、従来の一般的な5G通信システムの構成について説明する。図1は、一般的な5G通信システムの構成を説明する図である。
図1に示されるように、5G通信システムのコアネットワーク100Cは、複数の基地局21と接続される。実際には、数万の基地局21がコアネットワーク100Cに接続される。基地局21は、図中の楕円により示されるセルであって、所定の無線通信領域であるセル内に位置する複数の端末であるUE(User Equipment)11と通信する。例えば、1つの基地局21は、同時に数百台のUE11と通信する。
また、図1に示されるように、コアネットワーク100Cは、ネットワーク機能集合部110aを有しており、ネットワーク機能集合部110aは、各種のネットワーク機能部を含んで構成される。ネットワーク機能集合部110aには、コアネットワーク100CにおけるレポジトリとしてUDR(User Data Repository)110bが含まれている。
図2は、3GPPの標準規格であるTS.23.501で規定される5G通信システムのネットワーク機能集合部110aの詳細な構成を示す図である。同図に示されるように、ネットワーク機能集合部110aには、AMF(Access and Mobility Management Function)、SMF(Session Management Function)、PCF(Policy Control Function)、AUSF(Authentication Server Function)、UDM(User Data Management)などの各種のネットワーク機能部が含まれている。
図1に示されるネットワーク機能集合部110aには、一部のみが記載されているが、実際には、図2に示されるように多くのネットワーク機能部が含まれている。このような、各種のネットワーク機能部のそれぞれは、NF(Network Function)とも称される。各NFは、TS.23.501で規定される機能をそれぞれ実行するように構成されている。例えば、各NFは、TS.23.502で規定されるシステムプロシージャのそれぞれに係る処理を実行する。システムプロシージャの例としては、PDU Session Establishment、PDU Session Releaseなどが挙げられる。
また、各NFと接続するために用いるインターフェースも標準化されており、例えば、UEとAMFとを接続するインターフェースがN1として規定され、基地局の無線ネットワーク(RAN)とAMFとを接続するインターフェースがN2として規定されている。上述したシステムプロシージャは、複数のNF間で所定のインターフェースによるメッセージの送受信が行われ、各NFがそれらのメッセージに基づく処理を実行することによって完了する。システムプロシージャは、通常、UEからの要求に基づいて開始され、システムプロシージャが完了すると、その処理結果に伴ってUEの状態が更新される。更新されたUEの状態は、各NFに分散して記憶される。
ネットワーク機能集合部110aは、各NFのそれぞれに対応するサーバによって構成されてもよいし、例えば、クラウドなど複数のサーバによりネットワーク機能集合部110a全体が構成されるようにしてもよい。さらに、各NFは、仮想マシン(VM)やコンテナなどのようにソフトウェアとして実装されることで構成されるようにしてもよい。
基地局21および基地局を介してコアネットワーク100Cに接続されるUE11は、まず、ネットワーク機能集合部110aのAMFに接続される。このため、例えば、災害発生時など、多くのUE11が一斉に通信を開始する場合に、AMFにはN1インターフェースおよびN2インターフェースによる通信が集中し、輻輳が発生することがある。また、AMFに限らず、コアネットワーク100Cに何らかの異常が発生した場合や、保守管理などに伴って一部のネットワーク経路を変更する場合なども特定のNFに処理が集中するので、やはり輻輳が発生することがある。
このように、一般的な5G通信システムのコアネットワーク100Cでは、特定のNFに処理が集中することによる輻輳が生じやすいという問題があった。このような問題を解決するために、各NFに対応する計算資源(例えば、プロセッサ、メモリに係る資源)を、余裕をもって割り当てることが考えられる。
図3は、各NFの計算資源を、余裕をもって割り当てる例を説明する図である。同図は、個々のサーバであるNFサーバ1、NFサーバ2、およびNFサーバ3によってNF1、NF2、およびNF3の3つのNFが構成される例を示している。各NFサーバは、任意に割り当て可能な3つの単位計算資源を有する構成とされている。
例えば、NFサーバ1は、1つの単位計算資源がNF1の機能の実現のために割り当てられており、もう1つの単位計算資源がNF1(idle)の機能の実現のために割り当てられている。なお、NF1(idle)は、NF1と同様の処理を実行する機能であり、NF1の処理負荷が過大になったときに処理を実行するものとする。また、NFサーバ1では、残りの1つの単位計算資源は未割当となっている。
NF2サーバ、およびNF3サーバにおいても、同様に単位計算資源が割り当てられている。
しかし、同時に多数のUEから要求を受けることは、極めて稀なケースであり、通常、NF1(idle)、NF2(idle)およびNF3(idle)が処理を実行することはない。このように、各NFに対して余剰計算資源を割り当てると、運用面での非効率性が顕著になってしまう。また、計算資源の余剰が大きくなるため、エネルギー効率も低下する。
このため、例えば、しばらくの間、図3に示されるように、各NFに計算資源を割り当てておき、その後、各NFに割り当てる計算資源を減らしていくことが想定される。
図4は、各NFに割り当てる計算資源を減らす例を説明する図である。図4の例では、NFサーバ1、NFサーバ2、およびNFサーバ3のそれぞれにおいて、2つの単位計算資源が未割当となっている。しかし、このようにすると、例えば、災害発生時やコアネットワーク100Cの障害発生時などに、NF1の処理負荷が過剰になり輻輳が発生してしまう。このため、再度、図3に示されるように各NFに計算資源を割り当て直さなければならない。この場合、計算資源の増加に伴い、例えば、既存のインスタンスで呼処理を行なっていたステートを、別のインスタンスにマイグレーションしたり、UEや基地局からの呼処理の信号を任意のNFに転送する処理が必要になる。
このように、一般的な5G通信システムのコアネットワーク100Cでは、各NFに計算資源を割り当ての見直しが行われることが多く、頻繁に割り当てを変更すると運用負担の増加を招く。
また、一般的な5G通信システムのコアネットワーク100Cでは、各NFがダウンした場合の影響が大きいという問題があった。すなわち、コアネットワーク100Cでは、複数のUE11からの要求に基づいて、各種のシステムプロシージャが開始され、それらのシステムプロシージャに係る処理が各NFによって実行される。この場合、NFのそれぞれが多数のUE11に係るシステムプロシージャに係る処理を実行しており、1つのNFがダウンしただけでも、多数のUEに影響が及ぶ。また、各NFがダウンした場合の影響が大きいため、例えば、各NFの機能の更新などを行うことも難しかった。
さらに、一般的な5G通信システムのコアネットワーク100Cでは、1つのシステムプロシージャの開始要求が集中することにより、他のシステムプロシージャの開始ができなくなり得るという問題があった。
図5は、代表的なシステムプロシージャと、それらのシステムプロシージャに関連するNFを説明する図である。この例では、システムプロシージャとして、Registration、PDU Session Establishment、およびPDU Session Releaseの3つのシステムプロシージャが示されている。これらのシステムプロシージャの詳細は、3GPPの標準規格であるTS.23.502によって規定されている。
図5に示されるように、Registrationには、AMF、SMF、PCF、AUSF、およびUDMの5つのNFが関連する。換言すれば、これら5つのNFにおける処理が完了しないと、Registrationが完了しないことになる。
また、PDU Session Establishmentには、AMF、SMF、PCF、およびUPFの4つのNFが関連する。PDU Session Releaseにも、AMF、SMF、PCF、およびUPFの4つのNFが関連する。
各システムプロシージャがこのように実行される場合、例えば、Registrationに係る処理が集中することで、AMFで輻輳が発生し、PDU Session Establishmentを開始できなくなることもある。例えば、AMFに割り当てられる計算資源が不十分であった場合など、このような問題が発生しやすい。
さらに、各システムプロシージャがこのように実行される場合、各NFに割り当てられた計算資源を効率よく解放できない。システムプロシージャは、複数のNF間で所定のインターフェースによるメッセージの送受信が行われ、各NFがそれらのメッセージに基づく処理を実行することによって完了する。このため、1つのシステムプロシージャが完了するまでの間、多くのNFが中間状態を保持することになり、待ち状態のNFに割り当てられた計算資源を開放することができないという問題があった。
また、仮に輻輳の発生を回避するために、システムプロシージャの優先度を設定しようとした場合、各NFで実行される処理のそれぞれに優先度を設定する必要がある。すなわち、Registrationに関して各NFが実行する処理は、それぞれのNFで異なっており、それらの処理が一貫した優先度で実行されるような設定を行うことは難しい。
<第一実施形態>
上述した一般的な5G通信システムのコアネットワークの問題を解決すべく、本実施形態においては、プロシージャ志向のコアネットワークを採用する。
(5G通信システムの構成)
図6は、本実施形態における5G通信システムの構成を説明する図である。図6に示されるように、5G通信システムのコアネットワーク100は、複数の基地局21と接続される。実際には、数万の基地局21がコアネットワーク100に接続される。基地局21は、図中の楕円により示されるセルであって、所定の無線通信領域であるセル内に位置する複数の端末であるUE(User Equipment)11と通信する。例えば、1つの基地局21は、同時に数百台のUE11と通信する。
本実施形態の5G通信システムにおいては、基地局21のそれぞれは、N1N2ゲートウェイ41を介してコアネットワーク100に接続される。N1N2ゲートウェイ41は、N1インターフェースおよびN2インターフェースによる通信を中継する装置である。すなわち、UE11は、基地局21を介してコアネットワーク100に接続され、基地局12は、N1N2ゲートウェイ41を介してコアネットワークに接続される。
コアネットワーク100は、例えば、単一のサーバによって構成されてもよいし、クラウドなど複数のサーバにより構成されるようにしてもよい。また、コアネットワーク100は、仮想マシン(VM)やコンテナなどのようにソフトウェアとして実装されることで構成されるようにしてもよい。
N1N2ゲートウェイ41は、基地局21とステートフルプロトコルによる通信を行う。ここで用いられるステートフルプロトコルは、例えば、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)である。また、N1N2ゲートウェイ41は、コアネットワーク100とステートレスプロトコルによる通信を行う。ここで用いられるステートレスプロトコルは、通信が独立した要求と応答の組から成るように、それぞれの要求をそれ以前の要求とは無関係のトランザクションとして扱う通信プロトコルである。すなわち、セッションに関する情報を保持せず、状態を管理しない任意の通信プロトコルが採用され得る。具体的には、ステートレスプロトコルは、例えば、RPC(remote procedure call)、MQ(Message queue)などである。また、ステートレスプロトコルは、Hypertext Transfer Protocol(HTTP)であってもよい。
すなわち、コアネットワーク100とN1N2ゲートウェイ41との間で非同期型の通信が行われるようにすることができる。これにより、コアネットワーク100において割り当てられる計算資源に応じた速さで各システムプロシージャに係る処理を実行することが可能となる。
一方で、N1N2ゲートウェイ41は、基地局21との間では、SCTPによる通信を行うので、基地局21およびUE11は、あたかも一般的なコアネットワークに接続しているように通信できる。換言すれば、本実施形態における5G通信システムにおいては、一般的な5G通信システムで使われる基地局21およびUE11を変更する必要はない。
ここでは、コアネットワーク100とN1N2ゲートウェイ41との間でMQによる通信が行われるものとする。ここでは図示されていないが、コアネットワーク100には、N1N2ゲートウェイ41から送信されるメッセージを蓄積するupLinkMQ151およびN1N2ゲートウェイ41に送信するメッセージを蓄積するdownLinkMQ161が設けられる。
なお、upLinkMQ151およびdownLinkMQ161を適宜MQ151およびMQ161と称することにする。また、コアネットワーク100において、MQ151およびMQ161の機能を実装するサーバ、仮想マシンなどがAPIゲートウェイとして設けられるようにしてもよい。すなわち、コアネットワーク100は、N1N2ゲートウェイ41から送信されるメッセージを第1のメッセージキュー(MQ151)に蓄積して非同期に処理し、N1N2ゲートウェイ41に送信するメッセージを第2のメッセージキュー(MQ161)に蓄積して非同期に処理する。
また、UE11とコアネットワーク100との通信が開始される前に、基地局21とコアネットワーク100との間でN1N2ゲートウェイ41を介したNGAPトンネルが確立されているものとする。これにより、N1N2ゲートウェイ41は、例えば、基地局21の識別子とSCTPのポート番号とを対応付ける情報、PLMN(Public Land Mobile Network)-IDとupLinkMQ151およびdownLinkMQ161のIPアドレスとを対応付ける情報を生成して記憶する。従って、N1N2ゲートウェイ41を介することで、基地局21およびUE11を、一般的なコアネットワーク100Cに接続することもできるし、本実施形態のコアネットワーク100に接続することもできる。
例えば、UE11からシステムプロシージャの開始が要求されると、N1N2ゲートウェイ41は、NASメッセージを含むNGAPメッセージを生成し、生成したNGAPメッセージとともに、当該UE11と接続される基地局21の識別子をコアネットワーク100に送信する。そして、コアネットワーク100から当該NGAPメッセージに係る応答をN1N2ゲートウェイ41に送信する場合、やはり応答とともに基地局21の識別子を送信する。このようにすることで、基地局21とコアネットワーク100とをステートフルプロトコルによって接続することなく、5G通信システムを構成することができる。
(システムプロシージャの実行方式)
UE11からシステムプロシージャの開始が要求されると、コアネットワーク100は、当該システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理をコンピュータに実行させるプログラムのインスタンスを生成する。このプログラムは、関数(図6ではfnと表記されている)であってもよい。
例えば、UE11―1からRegistrationの開始が要求された場合、Registrationの関数に対応するインスタンスfn-1-Regが1つ生成される。そして、UE11―2からRegistrationの開始が要求された場合、Registrationの関数に対応する別のインスタンスfn-2-Regが1つ生成される。
また、例えば、UE11―1からPDU Session Establishmentの開始が要求された場合、インスタンスfn-1-PSEが1つ生成される。そして、UE11―2からPDU Session Establishmentの開始が要求された場合、別のインスタンスfn-2-PSEが1つ生成される。
このように、複数のUEのそれぞれに対応して、複数のシステムプロシージャのそれぞれに対応するインスタンスが生成される。
また、コアネットワーク100においては、インスタンスが生成される際に、都度、計算資源が割り当てられる。ここで、計算資源は、コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を意味する。
さらに、コアネットワーク100においては、システムプロシージャに係る処理を実行する際に、データベース191に記憶されているUE11の状態を参照する。データベース191には、各UE11の状態が予め記憶されている。ここでは、当該システムプロシージャの開始を要求したUE11が特定され、特定されたUE11の状態がデータベース191から読み出される。
そして、システムプロシージャが完了すると、UE11の状態が更新される。更新されたUE11の状態は、データベース191に記憶される。そして、完了したシステムプロシージャに対応するインスタンスは消去され、その分の計算資源が解放される。
(第1実施形態の効果)
このように、本実施形態に係る5G通信システムのコアネットワーク100では、UE11毎に各システムプロシージャのインスタンスが生成されるので、特定のNFに処理が集中することがない。また、N1N2ゲートウェイ41とコアネットワーク100との間はステートレスプロトコルでの通信が行われるので、ピーク時の処理負荷を分散させることができる。このため、例えば、計算資源を増やすことなく、輻輳の発生を低減させることができる。
また、システムプロシージャが完了する都度、当該システムプロシージャに係る処理の処理結果(例えば、UE11の状態)がデータベースに書き込まれるので、ステートレスプロトコルでの通信(非同期型の通信)を採用しても、コアネットワーク100とUE11との間では、同期型の通信が行われている場合と同様に通信を行うことができる。
さらに、upLinkMQ151およびdownLinkMQ161をシステムプロシージャ毎に設けるようにしてもよい。すなわち、Registration用のupLinkMQ151―1およびdownLinkMQ161―1、PDU Session Establishment用のupLinkMQ151―2およびdownLinkMQ161―2、・・・のように各MQが設けられてもよい。このようにすることで、例えば、簡単にシステムプロシージャの優先度を設定することが可能となる。
また、本実施形態に係る5G通信システムのコアネットワーク100では、UE11毎に各システムプロシージャのインスタンスが生成されるので、コアネットワークの機能の更新などを簡単に行うことができる。例えば、インスタンスのそれぞれが、各プロシージャに対応するコンテナを起動することにより生成されるようにしてもよい。このようすれば、各システムプロシージャに対応する関数を更新してコンテナに格納することで、実行中のシステムプロシージャに影響なく関数を更新することができる。
さらに、1つのインスタンスが停止したとしても、1つのUE11に係る1つのシステムプロシージャが停止するだけであり、一般的な5G通信システムのコアネットワーク100Cに比較して、大幅に影響範囲を小さくすることが可能となる。
また、本実施形態に係る5G通信システムのコアネットワーク100では、UE11からのシステムプロシージャの開始要求の都度、当該システムプロシージャに対応するインスタンスが生成されて計算資源が割り当てられる。このため、過不足のない計算資源の割り当てが可能となる。
図7は、本実施形態に係る5G通信システムのコアネットワーク100における計算資源の割り当ての例を説明する図である。この例では、説明を簡単にするため、コアネットワーク100が1台のサーバ1で構成されているものとする。また、ここでは、サーバ1は、9つの単位計算資源を有するものとする。
図7の左側に示されるように、サーバ1には、1つのシステムプロシージャ1に対応するインスタンスと、2つのシステムプロシージャ3に対応するインスタンスとが生成されている。いま、UE11からの開始要求(リクエスト)に応じて新たに1つのシステムプロシージャ1に対応するインスタンスと、2つのシステムプロシージャ2に対応するインスタンスとが生成されたものとする。
時間が経過すると、サーバ1のインスタンスは、図中右側に示されるようになる。すなわち、システムプロシージャの完了に伴い、最初から生成されていた1つのシステムプロシージャ1に対応するインスタンスと、2つのシステムプロシージャ3に対応するインスタンスとが消去されている。そして、それらのインスタンスに割り当てられていた単位計算資源が解放されている。
このように、動的な計算資源の割り当てを行うことで、より効率的な運用が可能となる。特に、UE毎にインスタンスが生成されることで、各インスタンスが必要とする単位計算資源を小さくすることができる。従って、例えば、一般的な5G通信システムのコアネットワーク100Cのように、NFごとに計算資源を割り当てる場合と比較して、より柔軟な計算資源の割り当てが可能となる。
以上に説明したように、本実施形態に係る5G通信システムによれば、コアネットワークの輻輳を低減させ、より効率的な資源配分とより柔軟な運用管理が可能になる。
(プロシージャ実行制御方法の流れ)
次に、本実施形態に係る5G通信システムのコアネットワーク100での具体的な処理の流れについて説明する。図8は、本実施形態に係る5G通信システムのコアネットワーク100でのプロシージャ実行制御方法の流れを説明する図である。このプロシージャ実行制御方法は、3GPPの標準規格であるTS.23.502によって規定されている複数のシステムプロシージャの実行を制御する方法である。
最初に、基地局21とコアネットワーク100との間でN1N2ゲートウェイ41を介したNGAP(Next Generation Application Protocol)トンネルが確立される。図8では、「NGAP Tunnel Establishment」と表示されている。
ステップS11において、UE11は、あるシステムプロシージャの開始要求を基地局21に送信し、ステップS21で基地局21により受信される。システムプロシージャの開始要求は、NAS(Non Access Stratum)メッセージとして送信される。なお、基地局21は、gNB21とも称される。
ステップS22において、基地局21は、ステップS21で受信したNASメッセージを含むNGAPメッセージを生成し、N1N2ゲートウェイ41に送信する。ここでは、ステートフルプロトコル(SCTP)でNGAPメッセージが送信されることになる。
なお、ステップS11、ステップS21およびステップS22の処理は、従来の一般的な5G通信システムにおける処理と変わりはない。
N1N2ゲートウェイ41は、ステップS22で送信されたNGAPメッセージをステップS41で受信し、このNGAPメッセージを送信した基地局21に対応するSCTPのポート番号34850を記憶する。さらに、N1N2ゲートウェイ41は、ポート番号34850と基地局21の識別子とを対応付けた情報を生成して記憶する。なお、基地局21の識別子は、NGAPトンネルの確立の際に、基地局21から送信されるNGsetupRequestに含まれている。
ステップS42において、N1N2ゲートウェイ41は、NGAPメッセージに含まれるPLMN―IDに基づいて、当該NGAPメッセージを送信すべきMQ151のIPアドレスを特定する。なお、N1N2ゲートウェイ41は、PLMN―IDとMQのIPアドレスを対応付けるテーブルなどを予め記憶しているものとする。
ステップS43において、N1N2ゲートウェイ41は、ステップS41で受信したNGAPメッセージとともに、基地局21の識別子を、MQ151に送信し、ステップS151で受信される。ここでは、ステートレスプロトコル(この場合、MQ)でNGAPメッセージが送信されることになる。
ステップS152において、MQ151は、N1N2ゲートウェイ41に応答(ret)を送信し、ステップS44で受信される。
ステップS153において、MQ151は、ステップS151で受信したNGAPメッセージと基地局21の識別子とをプロシージャ処理部171に供給し、ステップS171でプロシージャ処理部171によりこれが取得される。
プロシージャ処理部171は、ステップS171で取得したNGAPメッセージに含まれるNASメッセージを解析することにより、UE11が要求するシステムプロシージャを特定する。そして、プロシージャ処理部171は、当該システムプロシージャに対応する関数fnを呼び出すことによりインスタンスを生成する。この関数fnは、上述したように、当該システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
ステップS172において、プロシージャ処理部171は、ステップS171で生成したインスタンスに計算資源を割り当てる。
すなわち、UE11からシステムプロシージャの開始が要求されると、システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理をコンピュータに実行させるプログラムのインスタンスが生成され、インスタンスにコンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源が割り当てられる。また、上述したように、複数のUEのそれぞれに対応して、複数のシステムプロシージャのそれぞれに対応するインスタンスが生成される。
ステップS173において、プロシージャ処理部171は、ステップS171で取得したNGAPメッセージに含まれるNGAP-IDに基づいてデータベース191にUE11の加入者識別子(IMSI)を問い合わせ、ステップS191でこれが受信される。
ステップS192において、データベース191は、UE11の加入者識別子を特定し、プロシージャ処理部171に応答する。ステップS174において、プロシージャ処理部171によりこれが取得される。
ステップS175において、プロシージャ処理部171は、ステップS174で取得した加入者識別子に基づいて、UE11の状態をデータベース191に問い合わせ、ステップS193でこれが受信される。
ステップS194において、データベース191は、UE11の状態を特定し、プロシージャ処理部171に応答する。ステップS176において、プロシージャ処理部171によりこれが取得される。
ステップS177において、プロシージャ処理部171は、コアネットワークの処理を実行する。例えば、ステップS171で特定されたシステムプロシージャに係る処理を実行する。これにより、ステップS11でUE11が開始を要求したシステムプロシージャが完了し、ステップS176で取得したUE11の状態が変更される。
ステップS178において、プロシージャ処理部171は、ステップS174で取得した加入者識別子に対応するUE11の状態について変更後の状態への更新をデータベース191に指令する。
ステップS195において、データベース191は、ステップS178の指令に基づいて、変更後の状態を書き込む。すなわち、システムプロシージャが完了すると、ステップS177の処理結果がデータベース191に書き込まれる。処理結果として、例えば、当該システムプロシージャの開始を要求したUE11の状態に関する情報が、前記データベースに書き込まれる。
ステップS179において、プロシージャ処理部171は、ステップS171で生成したインスタンスを消去する。
ステップS180において、プロシージャ処理部171は、ステップS172で割り当てた計算資源を開放する。
ステップS181において、プロシージャ処理部171は、ステップS171で取得したNGAPメッセージに対する応答として、NASメッセージを含むNGAPメッセージを生成し、生成したNGAPメッセージとともに、ステップS171で取得した基地局21の識別子をMQ161に供給する。ステップS161で、MQ161により、これが取得される。
ステップS162において、MQ161は、ステップS161で取得したNGAPメッセージと、基地局21の識別子とをN1N2ゲートウェイ41に送信し、ステップS45でこれが受信される。
ステップS46において、N1N2ゲートウェイ41は、ステップS45で受信した基地局21の識別子に基づいて、NGAPメッセージを送信すべき基地局21を特定する。
ステップS47において、N1N2ゲートウェイ41は、ステップS46で特定した基地局21に、ステップS45で受信したNGAPメッセージを送信し、ステップS23でこれが受信される。
ステップS24において、基地局21は、ステップS23で受信したNGAPメッセージに含まれるNASメッセージをUE11に送信する。この際、例えば、NGAPメッセージに含まれるNGAP-IDを参照して、NASメッセージを送信すべきUE11が特定される。
このようにして、本実施形態に係る5G通信システムのコアネットワーク100での処理が実行される。
<第2実施形態>
図6を参照して上述した例では、N1N2ゲートウェイ41に1つのコアネットワーク100が接続される構成について説明した。しかし、例えば、N1N2ゲートウェイ41に複数のコアネットワークが接続されるようにしてもよい。
例えば、コアネットワーク100と、一般的な5G通信ネットワークにおけるコアネットワーク100Cが接続されるようにしてもよい。UE11がコアネットワーク100Cと通信する場合、N1N2ゲートウェイ41は、基地局21とステートフルプロトコル(SCTP)により通信し、コアネットワーク100Cともステートフルプロトコル(SCTP)により通信するようにすればよい。
さらに、N1N2ゲートウェイ41は、異なる通信事業者が運用する3以上のコアネットワークと接続されるようにすることも可能である。このようにすることで、複数の通信事業者の間で、既存の基地局を共有することが可能となる。
また、図6を参照して上述した例では、1の基地局21に対応して1つのN1N2ゲートウェイ41が設けられているが、複数の基地局21に対応して1つのN1N2ゲートウェイ41が設けられるようにしてもよい。
<その他>
上述したN1N2ゲートウェイ41およびコアネットワーク100は、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、N1N2ゲートウェイ41およびコアネットワーク100としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。この場合、N1N2ゲートウェイ41およびコアネットワーク100は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。
この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記実施形態で説明した各機能が実現される。上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して供給されてもよい。
また、上記各機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
さらに、上述した各実施形態においては、本発明を5G通信システムに適用する例について説明したが、本発明は、4G以前の通信システムにも適用できる。また、6G以降の通信システムであっても、NF単位での構成されうる通信システムであれば、同様に本発明を適用することができる。
以上説明してきた本発明の各態様によれば、上述した作用効果を奏することにより、持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に貢献できる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るプロシージャ実行制御方法は、コアネットワークの複数のシステムプロシージャの実行を制御するプロシージャ実行制御方法であって、前記コアネットワークを介して通信する端末から前記システムプロシージャの開始が要求されると、前記システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理をコンピュータに実行させるプログラムのインスタンスを生成するステップと、前記インスタンスに前記コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を割り当てるステップと、前記システムプロシージャが完了すると、処理結果をデータベースに書き込むステップとを含み、複数の前記端末のそれぞれに対応して、複数の前記システムプロシージャのそれぞれに対応する前記インスタンスが生成される。
本発明の態様2に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様1において、前記端末は、基地局を介して前記コアネットワークに接続され、前記基地局は、ゲートウェイ装置を介してコアネットワークに接続される。
本発明の態様3に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様2において、前記ゲートウェイ装置は、ステートフルプロトコルにより前記基地局と通信し、ステートレスプロトコルにより前記コアネットワークと通信する。
本発明の態様4に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様3において、前記ステートフルプロトコルは、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)であり、前記ステートレスプロトコルは、RPC(remote procedure call)、またはMQ(Message queue)である。
本発明の態様5に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様3または4において、前記基地局から前記コアネットワークに送信されるNGAP(Next Generation Application Protocol)メッセージに含まれるNAS(Non Access Stratum)メッセージを参照して、前記端末が開始を要求する前記システムプロシージャを特定するステップをさらに含む。
本発明の態様6に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様5において、前記ゲートウェイ装置は、前記NGAPメッセージとともに、前記基地局の識別子を示す情報を前記コアネットワークに送信する。
本発明の態様7に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様3乃至6のいずれかにおいて、前記コアネットワークは、前記ゲートウェイ装置から送信されるメッセージを第1のメッセージキューに蓄積して非同期に処理し、前記ゲートウェイ装置に送信するメッセージを第2のメッセージキューに蓄積して非同期に処理する。
本発明の態様8に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様1乃至7のいずれかにおいて、前記インスタンスは、前記システムプロシージャに対応するコンテナを起動することにより生成される。
本発明の態様9に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様1乃至8のいずれかにおいて、前記処理結果として、前記システムプロシージャの開始を要求した端末の状態に関する情報が、前記データベースに書き込まれる。
本発明の態様10に係るプロシージャ実行制御方法は、上記の態様1乃至9のいずれかにおいて、前記システムプロシージャが完了すると、前記インスタンスに割り当てた前記コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を開放するステップをさらに含む。
本発明の態様11に係るプログラムは、コンピュータに、コアネットワークの複数のシステムプロシージャの実行を制御するプロシージャ実行制御方法であって、前記コアネットワークを介して通信する端末から前記システムプロシージャの開始が要求されると、前記システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理を前記コンピュータに実行させるプログラムのインスタンスを生成するステップと、前記インスタンスに前記コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を割り当てるステップと、前記システムプロシージャが完了すると、処理結果をデータベースに書き込むステップとを含むプロシージャ実行制御方法を実行させ、複数の前記端末のそれぞれに対応して、複数の前記システムプロシージャのそれぞれに対応する前記インスタンスが生成される。
11 UE
21 基地局
41 N1N2ゲートウェイ
100 コアネットワーク
151 upLinkMQ
161 downLinkMQ
171 プロシージャ処理部
191 データベース

Claims (11)

  1. コアネットワークの複数のシステムプロシージャの実行を制御するプロシージャ実行制御方法であって、
    前記コアネットワークを介して通信する端末から前記システムプロシージャの開始が要求されると、前記システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理をコンピュータに実行させるプログラムのインスタンスを生成するステップと、
    前記インスタンスに前記コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を割り当てるステップと、
    前記システムプロシージャが完了すると、処理結果をデータベースに書き込むステップとを含み、
    複数の前記端末のそれぞれに対応して、複数の前記システムプロシージャのそれぞれに対応する前記インスタンスが生成される
    プロシージャ実行制御方法。
  2. 前記端末は、基地局を介して前記コアネットワークに接続され、
    前記基地局は、ゲートウェイ装置を介してコアネットワークに接続される
    請求項1に記載のプロシージャ実行制御方法。
  3. 前記ゲートウェイ装置は、
    ステートフルプロトコルにより前記基地局と通信し、
    ステートレスプロトコルにより前記コアネットワークと通信する
    請求項2に記載のプロシージャ実行制御方法。
  4. 前記ステートフルプロトコルは、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)であり、
    前記ステートレスプロトコルは、RPC(remote procedure call)、またはMQ(Message queue)である
    請求項3に記載のプロシージャ実行制御方法。
  5. 前記基地局から前記コアネットワークに送信されるNGAP(Next Generation Application Protocol)メッセージに含まれるNAS(Non Access Stratum)メッセージを参照して、前記端末が開始を要求する前記システムプロシージャを特定するステップをさらに含む
    請求項3に記載のプロシージャ実行制御方法。
  6. 前記ゲートウェイ装置は、前記NGAPメッセージとともに、前記基地局の識別子を示す情報を前記コアネットワークに送信する
    請求項5に記載のプロシージャ実行制御方法。
  7. 前記コアネットワークは、前記ゲートウェイ装置から送信されるメッセージを第1のメッセージキューに蓄積して非同期に処理し、
    前記ゲートウェイ装置に送信するメッセージを第2のメッセージキューに蓄積して非同期に処理する
    請求項3に記載のプロシージャ実行制御方法。
  8. 前記インスタンスは、前記システムプロシージャに対応するコンテナを起動することにより生成される
    請求項1に記載のプロシージャ実行制御方法。
  9. 前記処理結果として、前記システムプロシージャの開始を要求した端末の状態に関する情報が、前記データベースに書き込まれる
    請求項1に記載のプロシージャ実行制御方法。
  10. 前記システムプロシージャが完了すると、前記インスタンスに割り当てた前記コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を開放するステップをさらに含む
    請求項1に記載のプロシージャ実行制御方法。
  11. コンピュータに、
    コアネットワークの複数のシステムプロシージャの実行を制御するプロシージャ実行制御方法であって、
    前記コアネットワークを介して通信する端末から前記システムプロシージャの開始が要求されると、前記システムプロシージャの開始から完了までに必要となる処理を前記コンピュータに実行させるプログラムのインスタンスを生成するステップと、
    前記インスタンスに前記コンピュータのプロセッサおよびメモリに係る資源を割り当てるステップと、
    前記システムプロシージャが完了すると、処理結果をデータベースに書き込むステップとを含むプロシージャ実行制御方法を実行させ、
    複数の前記端末のそれぞれに対応して、複数の前記システムプロシージャのそれぞれに対応する前記インスタンスが生成される
    プログラム。
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