JP7393725B2 - Ai回答システム - Google Patents

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Description

本発明は、AI回答システムに関し、詳しくは、複数の情報群からの情報によって構築されたAIを活用する技術に関する。
従来、企業が成長すると、機能分化のため部門が乱立してくる。すると、一般的には情報伝達に時間がかかり、意思決定が遅れるという弊害が発生する。
弊害の具体例としては、課長は部長に説明し、部長は部門間で調整し、部下は決定されるのを待たなければならないことがある。また、打合せ回数が増え、いくら会議室があっても不足するようになり、さらには、多くの会議により上司の不在時間が増え、部下は報告・連絡・相談の機会が取れないこともある。また、他部門との調整が苦手な上司の下につくと、部下が部門間の調整に追われ、本来の業務ができないこともある。
また、上司が管理職としての資質を欠く場合、部下は上司の思いつきに振り回されてしまったり、適切な業務指示をもらえなかったりすることもある。その場合、部下は、上司への報告・連絡・相談を躊躇したくなる心境になるし、上司に対して嫌悪感を持つ場合もある。このことは、上司とは逆に部下側のコミュニケーション能力等が低い場合にも、同様のことがいえる。
さらに、経営層で早急に議論するべき重要な事項を気が付いたとしても、上記の理由で遅延したり、隠蔽されたりしてしまうことがある。正しい経営者にとって、企業の中で発生する問題や失敗事例は、改善を生む貴重なチャンスとも言えるが、立場を気にするサラリーマン(上司や部下)からは、上記の理由で報告されない場合がある。企業にとっては大きな損失になる。
またさらに、創設者やリタイヤされた功労者の意思や考え方を未来へつなぐ方法として、企業理念や教育等が挙げられるが、それらだけでは足りない場合がある。
そしてまた、コミュニケーションの相手が外国人や海外にいる場合など、言語の違いや時差、遠隔地であることに起因する応答遅延など、スムーズな業務遂行が阻害されてしまう場面も想定される。
結果的に、仕事の効率が下がり、仕事や組織への魅力も低下してしまう。そして、このような企業内における上司と部下の関係の様に、他者とのコミュニケーションを必要とする場面においては、相手が人であるがゆえ、どうしても相手の空き時間や相手の機嫌を伺う必要が出てしまうと共に、相手の立場や相手の性格、言語、時差、居場所等を考慮する必要が生じるものである。
そこで、上司の資質や組織の規模に関わらず、部下への指示や部下とのコミュニケーションを適切に行ったり、部下間の関係を改善したりするシステムが求められていた。
また、プライベートにおいて、適切な相談相手がおらず、相談、質問等ができない場合もある。そこで、質問者の環境にかかわらず、適切な相談、質問ができるシステムが求められていた。
このような問題に対して、従来からも様々な技術が提案されている。例えば、社員全員が入手する各種の情報、提案、改善案を一括管理経営に活かすシステムが提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、社員と管理職のコミュニケーションについての記載はなく、本発明の課題を解決していない。
特開2006-209602号公報
本発明は、部下への指示や部下とのコミュニケーションや部下間の関係の改善を適切に行うことができないという問題点に鑑み、AIとビッグデータを活用し、既存のマネジメント層(人間)が行っていた業務を代行するものである。言い換えれば、部下からの問合せに対して、機械学習された学習部の学習結果に基づいて回答するシステムによって課題を解決するものである。
本発明に係るAI回答システムは、問合せに対して、回答を生成する回答システムであって、問合せ、一般情報、回答及び回答に関する満足度指数によって、機械学習された学習部を持ち、該学習部の学習結果に基づいて、複数の携帯端末からの問合せに対して、それぞれの携帯端末に送信する回答を生成する回答生成部を具備することを手段とする。
また、本発明は、一般情報に加えて社内情報により機械学習することを手段とする。
また、本発明の問合せとは、少なくとも報告、連絡、相談、意見、希望、質問、悩み、夢、好き嫌い及び自己紹介のうち、いずれか1つを含むことを手段とする。
また、本発明の社内情報とは、少なくとも企業理念、企業文化、社内規定、方針、沿革、契約書、仕様書、手順書、歴代の社内成功者の話、顧客情報、経営情報、出張者の出張報告書、社内社外会議の議事録及び社員力量情報(資格,経験,実績記録)のうち、いずれか1つを含むことを手段とする。
また、本発明の一般情報とは、少なくとも伝記、成功者の言葉、知恵袋、自己啓発本、専門書、お笑い学、ユーモア学、時事ネタ、国語、算数、理科、社会、英語、法令、省令、ISOやJISなどの標準規格及び知的財産情報(特許,商標,著作権等)のうち、いずれか1つを含むことを手段とする。
また、本発明の回答とは、少なくとも指示、アドバイス、ティーチング、コーチング、褒める、叱る、やる気を出させる、人間力を高める、社会人力を高める、事務連絡及び書類作成サポートのうち、いずれか1つを含むことを手段とする。
また、本発明の管理者または使用者は、一般情報のうち一部を選択することが可能であることを手段とする。
また、本発明の回答者の外観及び回答の表現は、複数のキャラクタから選択可能であることを手段とする。
また、本発明の回答生成部は、各情報に対する重み付けに応じて、回答を生成することを手段とする。
また、本発明の回答生成部は、回答を複数人物の会話の形式で、回答を生成することを手段とする。
また、本発明の問合せの内容が、対人関係に関する内容であった際、対人間の関係、業務内容を調整する対人調整部を持ち、対人関係を調整する回答を、問合せ者及び関係者に通知することを手段とする。
また、本発明は、問合せ、社内情報、一般情報、問い合わせに対する重要度指数によって、機械学習された重要度学習部を持ち、該重要度学習部の学習結果に基づいて、複数の携帯端末からの問い合わせに対して、重要度の高い問合せを選択し、管理者に通知することを手段とする。
本発明に係るAI回答システムによれば、問合せに対して、常に適切な回答を行うことができるので、利用者の安心、満足度を向上させることができる。
また、本発明に係るAI回答システムによれば、業務上のシステムとして利用することで、業務の適正化・効率化に資すると共に、使用するだけで社員教育による使用者の人材育成を図ることが可能となる。
本発明に係るAI回答システムの実施例のシステム図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の学習過程の模式図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の回答システムのフローチャート図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の回答システムの問合せ及び回答の表示図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の対人調整システムのフローチャート図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の対人調整システムの問合せ及び回答の表示図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の重要事項通知システムのフローチャート図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の対人調整システムの問合せ及び回答の表示図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の複数のAIから選択する場合のフローチャート図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の複数のAIから選択する場合の模式図である。 本発明に係るAI回答システムの実施例の回答者が複数の場合のフローチャート図及び回答の表示図である。
本発明に係るAI回答システムは、環境や上司によらず、問合せに対して適切な回答を得ることができることを最大の特徴とする。
以下、本発明に係るAI回答システムの実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態で示されるAI回答システムの全体構成及び各部の構成は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる構成や使用態様等の範囲内で適宜変更することができるものである。
図1から図8に従って、本発明を説明する。
図1は、本発明に係るAI回答システムの実施例のシステム図である。図2は、本発明に係るAI回答システムの実施例の学習過程を示す模式図である。図3は、本発明に係るAI回答システムの実施例の回答システムのフローチャート図である。図4は、本発明に係るAI回答システムの実施例の回答システムの問合せ及び回答の表示図である。図5は、本発明に係るAI回答システムの実施例の対人調整システムのフローチャート図である。図6は、本発明に係るAI回答システムの実施例の対人調整システムの問合せ及び回答の表示図である。図7は、本発明に係るAI回答システムの実施例の重要事項通知システムのフローチャート図である。図8は、本発明に係るAI回答システムの実施例の対人調整システムの問合せ及び回答の表示図である。
AI回答システム1は、端末からの問合せに対して、AIによって、回答等の対応を行うシステムである。企業向けでは、社員からの問合せに回答するシステムとして使用できる。一般向けでは、友達感覚で、相談に対して回答するシステムとして使用することができる。
いずれのシステムも、AIを用い、問合せに対して回答する回答システムと、問合せに対して対人関係を調整する対人調整システムと、から成る。企業向けでは、問合せの重要度に応じて管理者に通知する重要事項通知システムも追加される。
3つのシステムは、問合せの内容に応じて、適宜動作するものである。
問合せは、報告、連絡、相談、意見、希望、質問、悩み、夢、好き嫌い及び自己紹介等である。会社でのシステムであれば、報告、連絡が主な内容となる。
問合せ者は、それに応じた指示、アドバイス、ティーチング、コーチング、褒める、叱る、事務連絡及び書類作成サポートのような回答を得ることで、業務を進めていく。また、相談に対して、やる気を出させる、人間力を高める、社会人力を高めるような、回答を得ることでモチベーションを高めていく。
社員や一般人からの問合せとして、希望、質問、悩み、夢、好き嫌い及び自己紹介などがある。誰かに聞いてほしい、誰かにアドバイスをもらいたい場合である。回答として、アドバイス、ティーチング、コーチング、褒める、叱る、やる気を出させる、人間力を高める、社会人力を高める内容を得ることで、問合せ者は満足する。
ところで、問合せに際し、内容によっては、AIから管理者82への通知時に匿名とすることも可能であり、その方が管理者82に正しい情報が集まる場合も想定し得る。但し、問合せ者の情報は、管理者82に匿名であってもAIには記録として残しておく方が望ましく、仮に匿名でも、問合せ者の発見や報告の功績等について、AIに記録することができる。尚、問合せに際し、問合せ者が自ら匿名か否かを選択し得るようにする態様も可能である。
回答システムは、連絡、相談、質問等の問合せに対して、一般情報AI等によって、回答を行うものである。AIは、あらかじめ、関連する情報によるディープラーニング等によって学習されたものである。問合せ者は、AIの学習の範囲で、適切な回答を即時に得ることができる。
対人調整システムは、問合せ者からの人間関係についての相談がされたときに動作する。問合せ者からの対人的な悩み、トラブルに対してアドバイスするとともに、対象となる人にアクセス可能である場合は、その人に対しても連絡、アドバイス等を行うことで、対人的な改善を試みる。
業務上のシステムであれば、業務担当の見直し等も含めて調整を行う。
重要事項通知システムは、問合せ者からの情報、連絡等に会社として重要と思われる内容が含まれているかをAIで判断し、重要であると判断した場合は、管理者に内容を通知するものである。
AI回答システム1は、AI応答部10と複数の携帯端末70から構成される。また、AI応答部10は、外部のインターネット80、社内情報81、管理者82と接続している。AI応答部10と携帯端末70は、無線通信で接続され、専用通信網またはインターネットを介して接続される。尚、AI回答システム1は、デスクトップ型PCとの連動も当然に可能である。
AI応答部10は、システムのメイン部分であり、端末通信部11、情報記憶部12、外部通信部13、問合せ受付部20、学習部30、回答生成部40、重要度学習部60から成る。
AI応答部10は、複数の携帯端末70からの問合せを受信し、AIを用い回答を生成し、携帯端末70に送信する。また、情報は、随時、インターネット80、社内情報81から取得する。また、適宜、管理者82に対して通知を行う。
端末通信部11は、携帯端末70との送受信を行う部分である。無線通信を用いて携帯端末70と通信を行う。無線は、システム専用の回線であってもいいし、通常のモバイル用通信であってもよい。通信は、メール形式でもいいし、チャット形式でもよい。また、問合せの内容によっては、電話等の音声、テレビ電話等の映像を含むものでもよい。
情報記憶部12は、AIのための情報を記憶する部分である。一般情報、社内情報等、AIの学習で用いられたもの、あるいは、新たに外部から取得したものが記憶されている。
一般情報とは、伝記、成功者の言葉、知恵袋、自己啓発本、専門書、お笑い学、ユーモア学、時事ネタ、国語、算数、理科、社会、英語、法令、省令、ISOやJISなどの標準規格及び知的財産情報(特許,商標,著作権等)等、回答に用いられる可能性のある一般的に知られた情報である。
伝記、成功者の言葉を用いるのは、問合せ者へのアドバイスや励ましの回答として有効性が高い内容を含むからである。知恵袋、自己啓発本、専門書を用いるのは、問合せが技術的確認や、スキルアップの方向確認である場合に、アドバイスできる内容を含むからである。お笑い学、ユーモア学を用いるのは、問合せ者をリラックスさせる要素を含ませるために有効だからである。時事ネタを用いるのは、時流の変化を加味した回答を行うために有効だからである。国語、算数、理科、社会及び英語は、基礎的な知識をもとに回答を生成するため必要であるからである。法令、省令、ISOやJISなどの標準規格及び知的財産情報は、より深い知識をもとに回答を生成すべく必要であるからである。
尚、一般情報として無作為に全ての情報を入手し得る態様であると、誤った情報や常識から外れた思想・感情から由来する情報までを入手してしまい、結果として常識的判断が為されない可能性も想定され、また、本システムの使用態様・使用場面によって必要とする情報も異なることが想定されるため、必要とする一般情報の分野や種類、範囲、情報量については、使用者や管理者等により予め若しくは後発的に適宜選択及び決定され得る態様とすることが望ましい。かかる態様を採用することで、AIにおける判断・回答生成に有害な情報の排除を担保し得ると共に、AIに対し使用者や管理者が望む色(専門性・性格)を付することも可能にする。
社内情報とは、企業理念、企業文化、社内規定、方針、沿革、契約書、仕様書、手順書、歴代の社内成功者の話、顧客情報、経営情報、出張者の出張報告書、社内社外会議の議事録及び社員力量情報(資格,経験,実績記録)等の社内で重要度の高い情報である。企業理念は、社風を作り上げる基盤となることが多い。歴代の社内成功者の話は、業務の方向性を決める際の参考となることもある。顧客情報及び経営情報は、社員の業務内容に直接かかわる情報である。出張者の出張報告書及び社内社外会議の議事録は、経時的に社内情報として蓄積されるものである。社員力量情報は、個々人の個性や特性に合わせた回答(アドバイス)を行ったり、バランスの良いチーム編成や適材適所の人事を行ったりする際の参考となる。
尚、本発明は、一企業内での活用のほか、共同事業やグループ企業など複数企業間での活用も想定し得るもので、さらには、企業における活用だけでなく、学校や公官庁、サークル活動、政治環境など、人とのコミュニケーションが必要なあらゆる場面での活用を想定するものである。したがって、「社内」や「企業」といった文言は、その文言通りに限定解釈するものではなく、その活用場面によって適宜読み替えて解されるものである。
また、機械学習時に用いる例題として、問合せ、回答及び回答満足度を記憶する。例題として、問合せ、回答及び回答満足度はセットである。ある問合せを行った際に、模範解答として用意された回答と回答満足度である。
AIがディープラーニング等の機械学習を行う際、機械学習過程で出力した回答案と暫定回答満足度案と模範解答として用意された回答と回答満足度を比較し、機械学習過程にフィードバックし、学習精度を高めるものである。
外部通信部13は、外部からの情報の取得や管理者82への報告を送信する部分である。インターネット80や社内情報81に新たな情報があった場合は、その情報を取り込み、情報記憶部12に記憶する。また、問合せに重要な情報が含まれる場合は、そのレポートを管理者82に向けて送信する。
問合せ受付部20は、端末通信部11で受信した問合せについて、学習部30に渡す前に前処理を行う部分である。
問合せ受付部20は、文言解析21、文脈理解22、頻出会話判別23を備える。文言解析21は、問合せの文単位の解析を行う。主に、文節、品詞等を解析する。文言解析21により、文単位の内容を確定する。
文脈理解22は、前後する文章の関係を確認する部分である。この解析により、文ごとのニュアンスを確定する。
頻出会話判別23は、問合せの内容をAIに入力するか否かを判断する部分である。「明日の天気は?」「明日のスケジュールは?」等、単純にデータを参照すればいい問合せは、AIを通さずに回答処理を行う。それ以外の問合せは、AIへ問合せの内容を送信する。
学習部30は本発明の要部である。問合せに対する回答を出力する部分である。学習部30には、分野ごとのAIを持つ。一般情報AI31や社内情報AI32である。一般情報AI31は、一般情報から学習した回答を出力するものであり、社内情報AI32は、社内情報から学習した回答を出力するものである。回答の方法によって、すべてのAIからの回答を用いたり、一部のAIのみの回答を用いたりする場合もある。
AIにはいろいろな方式があるが、例えば、ニューラルネットワークを用いる方法がある。入力された問合せの内容を所定の方法で分解し、多くの分岐と重み付けによって構成された網の目状のルートを通すことで、例題による学習で得た、回答すべき内容に近い内容を出力するものである。機械学習の一例については別途記載する。
回答生成部40は、学習部30で出力された回答を問合せ者ごとにアレンジする部分である。問合せ者がソフトな対応を望む場合もあれば、ストレートな回答を望む場合もある。回答の全体の体裁を調整する部分である。
例えば、学習部30からの出力が、「周りを気にせず自信を持て。」であった場合、問合せ者がソフトな対応を望む場合は、「急に変えることは難しいかもしれないけど、周りを気にせず自信を持つことで、状況はよくなると思いますよ。」のように、相手への気遣いを強調した表現とする。
ストレートな回答を望む場合は、「周りを気にせず自信を持て!そうすれば、よくなる。」等、明確な表現に調整する。
また、問合せ者の設定に従って、回答にキャラクタを追加する。ここでいうキャラクタには、画像や声、性格等が含まれる。年齢を積んだ上司のような回答者を望む場合は、そのようなキャラクタを追加する。女性からの回答を望む場合は、女性のキャラクタを追加する。
対人調整部50は、問合せの内容が対人関係に関するものであった場合に使用される。対人調整AI51をもつ。対人調整AI51は、複数の人の関係を調整するための情報を学習したAIである。問合せの内容は、主に、対象者との関係を無くしたい、あるいは、少なくしたい、対象者との関係をよくしたい、あるいは、修復したい、等である。
AIは、本人と対象者及び周囲の人との関係について様々なケースを学習し、最適の回答を生成する。
重要度学習部60は、問合せ者からの内容に重要な情報が含まれる場合に、それを判別して、管理者82にレポートするものである。重要度学習部60は重要項目AI61を持つ。重要項目AI61は、問合せ者が会社の従業員であった場合に、問合せの内容が会社の経営、部門の状況等に影響を与えるような内容と判断された場合は、管理者82に対して、定期、不定期に情報をレポートする。重要度の判断は重要項目AI61が行う。重要項目AI61は、経営的、組織運営的な問合せの例題と回答によって機械学習し、重要度を判断する。
携帯端末70は、各担当者または個人が持つもので、ウエラブル端末やスマートスピーカー、IOT機器を含む概念である。尚、既述のとおり、本システムはデスクトップ型PCとの連動も可能であることから、より広義には、該デスクトップ型PCをも含む概念である。問合せの内容や、回答を表示する表示部71を持ち、システムに従って、AI応答部10と通信するアプリケーション72を内蔵している。携帯端末70の数は、AI応答部10の処理能力を増強することで、いくつでも増やすことができる。そのため、会社の社員全員が持つことも可能である。そうすると、社員全体からの情報がすべてAI応答部10に入ることになり、情報のリアルタイム性も向上する。
インターネット80、社内情報81は、システム外の情報提供部分である。常時接続、あるいは、定期的に接続することによって、AI応答部10の対応内容を順次更新することができる。
管理者82は、AI応答部10の運用責任者である。会社の場合は、社員全員が携帯端末70を持ち、社長が管理者82として、管理していくこともできる。管理者82は、AI応答部10からレポートを受け取ることで、社員全体の把握を短時間で効率的に行うことができる。
(機械学習の説明)
図2に沿って、AIの動作とAIの機械学習の内容を一般情報AI31を例として説明する。
図2(a)は、AIの一例を示す模式図である。AIは、入力部33、中間部34及び出力部35からなる。入力部33は、AIへの入力であり、問合せのデータが適宜分解されて入力される。中間部34は、ディープラーニングで学習されたニューラルネットワークであり、問合せのデータに応じた処理を多段階に行う。多くのニューロンが、多層で接続されている。各ニューロン間の重み付け等を変化させることで学習を行う。学習した内容から、最適とされるデータと、データの満足度(問合せ者が感じるであろうと推定される満足度)が出力部35に出力される。正確には、出力のうち、最も満足度の高いものを出力として採用する。
図2(b)は、AIの学習の一例を示す模式図である。AIは、入力部33、中間部34及び出力部35からなる。データは、多くの例題からなる。例題は、問合せ、情報群、模範回答及び模範回答満足度から成る。模範回答及び模範回答満足度は、教師データとも言う。
学習方法は、各例題の問合せを入力部33に適宜分解して入力し、出力部35から暫定回答、暫定回答満足度を出力させる。暫定回答、暫定回答満足度と、模範回答及び模範回答満足度が異なる場合は、暫定回答、暫定回答満足度と、模範回答及び模範回答満足度の差を中間部34のニューラルネットワークにフィードバックする。この処理を繰り返すことで、学習精度を向上させる。
追加学習として、システム稼働中に問合せに対しての回答についての問い合わせ者の満足度を取得することで、追加学習を随時行うこともできる。
(回答等の対応を行うシステムの説明)
図3、図4に沿って、問合せに対して回答する回答システムの動作を説明する。図3は、問合せがされてから回答されるまでのフローチャート、図4は携帯端末70の表示部71に表示される会話を表している。
問合せ者が、携帯端末70に問合せを入力する。例えば、C101のように「打合せ完了しました。」と入力する。携帯端末70からAI応答部10に対して問合せが送信され、AI応答部10の端末通信部11は、内容を受信する(S101)。AI応答部10の問合せ受付部20は、問合せ内容を分析する。文言解析21によって文節分解する(S102)。「打合せ完了しました。」は、「打合せ」と「完了しました。」に分解される。次に文脈解析を行う(S103)。
この場合は、会話の最初なので、文脈による修正は行われない。頻出会話判別23によって、頻出する会話であるか判別する(S104)。この場合は、単なる報告であるので、頻出する会話と判断し、対応する回答を抽出する(S105)。回答は、「了解」となる。回答は、重要度学習部60に送られる(S109)。端末の設定によって、回答を修正する。例えば、問合せ者がソフトな回答を望むのか、ストレートな回答の望むのかによって、回答を修正する。ソフトな場合は、「了解です。お疲れさまです。」のようになる。ストレートな場合は、「了解。」となる。
また、回答の修正とともに、回答者のキャラクタを付加することもできる。例えば、問合せ者が、回答者として年配の上司を望む場合は、そのようなキャラクタA73の画像データを付加する。問合せ者が、回答者として女性の上司を望む場合は、そのようなキャラクタB74の画像データを付加する。尚、ここでいうキャラクタには、画像のほか、声や性格等が含まれる。
このように、問合せ者が好みのキャラクタを選択できるようにすることで、問合せ者は、回答者に親近感を持つことができる。
回答は、端末通信部11を通して、携帯端末70に送信される(S108)。携帯端末70の表示部71上には、回答内容「了解です。お疲れさまです。」(C102)とキャラクタA73が表示される。
次に、問合せ者から、「明日、店舗Aを回ったほうがいいですか?」(C103)と問合せがあった場合を説明する。問合せ内容は、端末通信部11で受信され(S101)、文節分解され(S102)、文脈解析される(S103)。頻出会話判別23での判別で、社内情報AI32に沿った回答が必要と判断され(S104)、問合せ内容は学習部30に送られる。
学習部30では、AIとして、社内情報AI32を選択し、AIに問合せ内容を入力し、AIの出力として回答を取得する(S106)。回答としては、例えば、「店舗Aの売上げ低下。確認要」となる。回答生成部40は、回答を、端末の設定に応じて、例えば、「店舗Aの売上げが下がっています。様子を見てきてください。」のように修正する(S107)。
修正された回答は、端末通信部11を通して携帯端末70に送信される(S108)。携帯端末70の表示部71には、回答(C104)と、キャラクタA73が表示される。
頻出する会話としては、単なる報告、単なる情報についての質問等がある。単なる情報とは、ネットで検索すれば出るような情報で、天気、渋滞情報等である。また、関連情報にアクセスすれば容易にわかるものも含まれる。
問合せ内容が、「明日のスケジュールは?」(C106)であった場合、社内にアクセスすれば確認できる情報であるので、頻出する会話と判断する。回答として、表示部71には、回答内容「午前中は、X社とテレビ会議。午後は、Y社へのプレゼンです。」(C107)とキャラクタB74を表示する。
このように、本発明によれば、問合せに対して、多くの情報と機械学習によって、的確な回答を行うことができる。
(対人調整システムの説明)
図5、図6に沿って、対人調整システムの動作を説明する。
問合せの中には、○○さんに会いたくない、とか、△△さんに会いたい、等の対人関係に関する問合せ、相談も含まれる。問合せ者1人にアドバイスすることもできるが、対象者が同じシステムの使用者であった場合は、対象者への働きかけを行うことも可能である。この場合、対象者は、問合せを行うことなくシステムに話しかけられるか、他の問合せへの回答時に付加されることになる。
対人関係を改善することは、企業としては、業務効率の向上になるし、一般人としては、より快適な生活を送ることができるので、極めて有益である。また、一般的に、対人関係はデリケートな問題であることが多く、第三者が不要に介在すると返って、問題をこじらすことも多い。AIシステムからの話しかけ等であれば、先入観無しに問題に対応できる。
問合せ者Aから、「〇〇の仕事がしたい。Bさんと話したくない。」(C201)との問合せが送信された場合の処理を説明する。問合せを受信し(S201)、文節分解を行い(S202)、文脈解析を行い(S203)、頻出会話判別23にて、対人関連を含むか否かを判断する(S204)。含まない場合は、一般AIで回答を取得する(S205)。含む場合は、対人AIで処理を行う(S206)。
対人調整部50の対人調整AI51では、対象者の特定を行う。対象者を特定し、対象者の特性を確認する。対象者への要望内容を特定する。業務であれば、同じチームに入りたくない等となる。企業であれば、業務内容の調整を行う(S206)。
業務内容の調整では、社内パラメータとして、A、Bの業務内容、能力、実績を確認する。次に社内の各グループの業務負荷を確認する。次に、それらに応じて、対人調整のプランを作成する。この問合せについては、AとBの業務グループを分けるプランを作成する(C202)。
プランに対応する回答を作成する。
プランを複数作成し、効果度を算出し、最も効果度の高いプランを選択することもできる。そうすることで、調整の精度も高くなる。
作成された回答を、端末Aの設定、対象者(B)の端末の設定に応じて、修正する。例えば、Aへの回答が、「○○業務を10日まで。Bは外す。」Bへの回答が「△△業務を行う」の場合、Aに対して「Aさんは、△△がステキですね。^^)〇〇業務を10日までに行ってください。Bさんとの業務調整はお任せください。」(C203)とする。
Bに対しては、「Bさん、今日も□□がステキ。今週は、△△業務をいっしょにやりましょう。」(C204)とする。
対象者(B)に回答を送信する(S208)。Bの端末には、「Bさん、今日も□□がステキ。今週は、△△業務をいっしょにやりましょう。」と表示され、ソフトな話しかけのスタイルになるので、違和感が少なくなる。
端末Aに回答を送信する(S209)。Aの端末には、「Aさんは、△△がステキですね。^^)〇〇業務を10日までに行ってください。Bさんとの業務調整はお任せください。」と表示され、調整が行われることを通知する。
このように、問合せに、対人関係に関する内容が含まれる場合であっても、対象者となる人にも連絡を行うことによって、人を介在することなく、調整を行うことができる。
(重要事項通知システムの説明)
図7、図8に沿って、重要事項通知システムの動作を説明する。
企業向けのシステムの場合は、システムで多くの問合せ、報告がなされる中で重要度の高い内容については、管理者82に報告できるようにすると便利である。
そこで、問合せについて、回答するシステムと並行して、重要事項を判別し、報告するシステムについて説明する。
例えば、問合せ者から、「〇〇社が△△事業に乗り出すようです。」(C301)のような情報が送信された場合、AI応答部10は、問合せを受信し(S201)、文節分解を行い(S302)、文脈解析を行う(S303)。データは、AI等へ進むルートと並行して、重要度学習部60に送信される。重要度学習部60の重要項目AI61は、判断要素として、社内パラメータから△△事業の重要度、○○社との関係を確認する。また、一般パラメータとして、△△事業のトレンド度を確認する。この内容によって、重要項目AI61は、重要事項と判断するか否かを判別する(S304、C302)。重要事項と判断された場合は、重要事項の項目と重要度を特定する。また、重要事項の緊急度として、時間軸を設定する。即時判断が必要なのか、今週中なのか、今年中なのかを特性する。
また、管理者82への報告書(C304)を作成する(S305)。そして、管理者82に報告書を送信する(S306)。
問合せ者には、重要な情報として報告する旨を連絡する(C303)。問合せ者としては、勝手に報告されることを不快に思うこともあるし、重要な情報であれば、さらに詳細の情報を調査するモチベーションになるからである。
このように、問合せ者へのスムーズな回答が行われると同時に、企業としての重要な情報を漏らさず抽出することができるので、会社として、素早い対応を行うことができ、好適である。
(複数のAIから回答を選択する実施例の説明)
図9、図10に沿って複数のAIから回答を選択する例を説明する。
AIとして、一般情報AI31や社内情報AI32のように大きな情報をベースとしたAIをもとにシステムを説明してきたが、比較的小さな情報をベースとしたAI群からの回答を列挙したり、回答を選択したりすることもできる。
例えば、ジョブズの語録からのアドバイスを優先したいと考える場合のように、情報に重き付けを行うことで、より、問合せ者に沿ったAIシステムを構築することができる。
本実施例では、AIとして、常識人AI、創業者AI、ジョブズAI、家康AI等を準備し、AIのウエイトを変えるようにしている。
ウエイトは、常識人AIが80%、創業者AIが10%、ジョブズAIが10%、家康AIが0%とする(C402)。
端末から問合せとして「仕事に自信がない。」という相談を送信する。AI応答部10は問合せを受信し(S401)、文節分解(S402)、文脈解析(S403)、を行い、各AIに問合せ内容を入力する(S404)。
AI群は、常識人AI、創業者AI、ジョブズAIを用いる。
各AIが回答と推薦度を出力する(S405)。常識人AIの回答は、「仕事の内容を見直そう。」であり、推薦度は、100段階中5である。推薦度は、回答への自信の割合である。推薦度5は、あまり自信が無いということになる。
創業者AIの回答は、「先輩もそういうときはあった。」であり、推薦度は、100段階中50である。推薦度50は、ある程度自信があるということになる。
ジョブズAIの回答は、「自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。」であり、推薦度は、100段階中90である。推薦度90は、大変自信があるということになる(C403)。
各回答の推薦度とウエイトをかけ、回答順位を算出する(S406)。回答順位は、常識人AIは4、創業者AIは5、ジョブズAIは9となる(C404)。したがって、回答順位の高いジョブズAIの回答を選択する(S407、C405)。
回答を送信する(S408、C406)。
このような構成とすることによって、使用者の好み、思いに沿った回答を得ることができる。
また、推薦度や回答優先度を表示して、各AIの回答を列挙してもよい。そうすることで、問合せ者自身で、回答を選択することができ、回答の幅を広めることができる。
さらに、常識人AIや創業者AI、ジョブズAI、家康AI等といった複数のAIの思考や性格を合体融合させることで、種々人格を兼ね備えた総合的な人物AIを予め生成し、その総合的な人物AIが回答する態様も可能である。かかる態様を採用することで、複数のAIの思考が融合したより的確な回答を得ることができる。このとき、管理者82や使用者は、AI群の中から合体融合させるAIについて予め選択・決定し得ると共に、選択された各AIの合体配分を適宜決定し得る態様が好ましい。
(回答者が複数いる場合の実施例の説明)
AIを用いることで、問合せ者に的確な回答を行うことができるが、問合せの内容や問合せ者の置かれた状況によっては、回答を素直に受け取りにくい場合もある。そこで、AIからの回答を、2人の回答者が協議の上、導きだしたようにし、回答までの過程を明らかにすることで、問合せ者の納得感を高めることができる。
一例として、「注文が取れない」(C501)という問合せが来た場合を説明する。AI応答部10は携帯端末70からの問合せを受信する(S501)。一般情報AI等の回答を出力する(S502)。
ここで、討論AIが問合せから回答までのプロセスを推定する(S503)。
討論AIとは、問合せの内容と一般情報AIの出した回答と一般情報から、その回答を導く討議のプロセスを構築するものである。
討議AIは、プロセスを2人の上司の会話形式に変換する(S504)。そして、携帯端末70に2人の上司の会話内容として送信する(S505)。
問合せである「注文が取れない」に対して、「期末に向けて取引先との信頼を固める。」が回答であるが、問合せ者には、なぜ、この回答なのか納得できないこともある。しかし、2人の会話として、回答までのプロセスを説明することで、問合せ者が納得できる率も高くなる。この例では、C502からC505までの会話によって、問合せ者の理解も深くなる。
このように、本実施例によれば、問合せ者は、単なる回答のみでなく、プロセスも知ることができるので、納得しやすく、AI応答部10への信頼感も高くなり、業務効率を高くすることができる。
本発明に係るAI回答システムは、問合せへのAIによる回答を行うことによる業務効率化についての産業上の利用可能性は大きいと解される。尚、本システムを利用し、会議時のファシリテーターとして機能させることも可能であり、会議の中で否定ばかりする人物や何にも発言しない人物が多く存在する中で、迅速かつ適正な会議進行に資するものである。また、本システムは、企業における活用のほか、学校や公官庁、サークル活動、政治環境など、人とのコミュニケーションが必要なあらゆる場面での活用が可能である。
また、本発明に係るAI回答システムは、同時翻訳・通訳機能などによる多言語対応とすることも可能であって、かかる機能により、時差のある海外部署や海外企業とのスムーズな業務遂行、海外にいる人とのスムーズなコミュニケーションにも大いに資することとなる。よって、本発明の産業上の利用可能性は大であると思料する。
さらに、本発明に係るAI回答システムは、文字でのコミュニケーション態様により、聴覚障害者や高齢者に対し的確な指示や確実なコミュニケーションが図れると共に、文字と音声とを相互に変換し得る機能を採用することも可能であって、これにより視覚障害者にとっても大いに効果を発揮し得るものである。そして、文字や音声以外にも、使用者に応じて手話機能や点字機能といった、あらゆるコミュニケーション手段を搭載させることも可能である。このように、本発明に係るAI回答システムによれば、健常者と障害者や高齢者がバリアフリーにコミュニケーションを図ることが可能であり、また、人生100年時代いわれると超高齢化社会にあって、働き方改革が叫ばれる中、企業にとって雇用のバリアフリー化、ダイバーシティ化を促進することにも資するもので、産業上の利用可能性は極めて大であると解される。
1 AI回答システム
10 AI応答部
11 端末通信部
12 情報記憶部
13 外部通信部
20 問合せ受付部
21 文言解析
22 文脈理解
23 頻出会話判別
30 学習部
31 一般情報AI
32 社内情報AI
33 入力部
34 中間部
35 出力部
40 回答生成部
50 対人調整部
51 対人調整AI
60 重要度学習部
61 重要項目AI
70 携帯端末
71 表示部
72 アプリケーション
73 キャラクタA
74 キャラクタB
80 インターネット
81 社内情報
82 管理者

Claims (12)

  1. 問合せに対して、回答を生成する回答システムであって、
    問合せ、一般情報、回答及び回答に関する満足度指数によって、機械学習された学習部を持ち、該学習部の学習結果に基づいて、複数の携帯端末からの問合せに対して、それぞれの携帯端末に送信する回答を生成する回答生成部を具備し、
    問合せの内容が、対人関係に関する内容であった際、対人間の関係、業務内容を調整する対人調整部を持ち、対人関係を調整する回答を、問合せ者及び関係者に通知する対人調整システムを併せ持ち、
    関係者への通知は、個別で、問合せ者とは異なる内容にアレンジして行われ、システムから一方的に通知されるか、他の問合せへの回答時に付加されて通知され、
    回答生成部は、問合せ者や関係者に関する情報に応じて、回答の表現を変えることができることを特徴とするAI回答システム。
  2. 一般情報に加えて社内情報により機械学習することを特徴とする請求項1に記載のAI回答システム。
  3. 問合せとは、少なくとも報告、連絡、相談、意見、希望、質問、悩み、夢、好き嫌い及び自己紹介の1つを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のAI回答システム。
  4. 社内情報とは、少なくとも企業理念、企業文化、社内規定、方針、沿革、契約書、仕様書、手順書、歴代の社内成功者の話、顧客情報、経営情報、出張者の出張報告書、社内社外会議の議事録及び社員力量情報(資格,経験,実績記録)のうち、いずれか1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のAI回答システム。
  5. 一般情報とは、少なくとも伝記、成功者の言葉、知恵袋、自己啓発本、専門書、お笑い学、ユーモア学、時事ネタ、国語、算数、理科、社会、英語、法令、省令、ISOやJISなどの標準規格及び知的財産情報(特許,商標,著作権等)のうち、いずれか1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のAI回答システム。
  6. 前記回答とは、少なくとも指示、アドバイス、ティーチング、コーチング、褒める、叱る、やる気を出させる、人間力を高める、社会人力を高める、事務連絡及び書類作成サポートのうち、いずれか1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のAI回答システム。
  7. 管理者または使用者は、一般情報のうち一部を選択することが可能であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のAI回答システム。
  8. 回答者の外観及び回答の表現は、複数のキャラクタから選択可能であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のAI回答システム。
  9. 回答生成部は、各情報に対する重み付けに応じて、回答を生成することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載のAI回答システム。
  10. 回答生成部は、回答を複数人物の会話の形式で、回答を生成することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載のAI回答システム。
  11. (削除)
  12. 問合せに対して、重要度に応じて通知する重要事項通知システムを併せ持ち、該重要事項通知システムは、問合せ、社内情報、一般情報、問い合わせに対する重要度指数によって、機械学習された重要度学習部を持ち、該重要度学習部の学習結果に基づいて、複数の携帯端末からの問い合わせに対して、重要度の高い問合せを選択し、管理者に通知することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1つに記載のAI回答システム。
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