JP7393702B2 - 二次元材料の光学非線形性の測定方法 - Google Patents

二次元材料の光学非線形性の測定方法 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 掲載年月日 令和1年10月14日 掲載アドレス(URL) https://www.osapublishing.org/oe/fulltext.cfm?uri=oe-27-21-30262&id=422005 掲載年月日 令和1年10月14日 掲載アドレス(URL) https://www.osapublishing.org/DirectPDFAccess/73CBEDD0-0B8B-497C-A12727909D3BF617_422005/oe-27-21-30262.pdf?da=1&id=422005&seq=0&mobile=no 掲載年月日 令和2年8月28日 掲載アドレス(URL) https://jps2020a.gakkai-web.net/data/html/program05.html 掲載年月日 令和2年8月28日 掲載アドレス(URL) https://jps2020a.gakkai-web.net/data/pdf/8pE1-06.pdf
本発明は、二次元材料の光学非線形性を測定する方法に関する。
物質を究極的に薄くして原子1層とした構造は、二次元物質(材料)と呼ばれている。例えばグラファイトを炭素原子の1層のシートとしたグラフェンは、グラファイトとは異なる特異な性質を持っており、光電子デバイスへの応用も期待されている。二次元材料を新しい光電子デバイスに展開してゆくためには、二次元材料の光物性を正確に知ることが必要となる。例えば、二次元材料の非線形係数(非線形屈折率)などの光学非線形性を定量的に測定することが重要である。
光学非線形性の測定方法として、Zスキャン、光学的ヘテロダイン検出、誘導四光波混合、自己位相変調、高調波発生等の種々の非線形光学効果を用いる手法が知られている。Zスキャン法は、試料に集光したレーザー光を照射し、試料を光の進行方向に沿ってスキャンしながら透過光の強度変化を測定する簡便な手法である。複数の従来技術において、グラフェンの非線形屈折率のZスキャン法を利用した測定結果が報告されている(非特許文献1~3)。
H. Zhang, et al., "Z-scan measurement of the nonlinear refractive index of graphene", Optics Letters 37, 2012年, 1856-1858 W. Chen, et al., "The nonlinear optical properties of coupling and decoupling graphene layers", AIP ADVANCES 3, 2013年, 042123 E. Dremetsika, et al., "Measuring the nonlinear refractive index of graphene using the optical Kerr effect method", Optics Letters 41, 2016年, 3281-3284
しかしながら、Zスキャン法により二次元材料の光学非線形性を測定する場合、自由キャリアに由来する非線形性の寄与を測定結果から区別することができない問題があった。非特許文献1~3では、デバイスの作製方法、実験条件、自由キャリアの寄与の有無等に起因するバラつきが存在していた。主に自由キャリアに由来する非線形性の寄与の有無に起因して、グラフェンの非線形屈折率のZスキャン法による測定値のバラつきは、3桁の範囲(10―11~10-13/W)に及ぶ。
また、二次元材料の光学非線形性を測定する場合、二次元材料を装荷した材料(ベース材料)の有する光学非線形性と、二次元材料自体の光学非線形性とを区別して測定することが難しい問題もあった。例えば光導波路上に二次元材料を形成すると、光導波路のベース材料と、二次元材料とが相互に影響し合う。二次元材料の非線形係数は、二次元材料が単体で存在していたときの材料固有の値(非線形屈折率)からずれて、光導波路構造に依存した値を示す。特定の構造の光導波路に装荷された二次元材料の非線形屈折率は、光導波路構造に依存して変化する非線形係数として観測されることになる。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は自由キャリアに由来する非線形性の寄与を抑え、二次元材料を装荷したベース材料の光学非線形性と二次元材料の光学非線形性とを区別できる光学非線形性の測定方法を提供することにある。
本発明の1つの態様は、二次元材料の非線形光学特性を測定する方法であって、異なる構造の二次元材料を部分的に装荷した光導波路を含む複数の試験デバイスを備えるステップであって、前記二次元材料は光導波路軸方向に沿って異なる長さを有している、ステップと、前記試験デバイスの各々について、ポンプ光パルスを入射して、前記光導波路において生成する光子対の同時計数率を測定するステップと、結合波動方程式に基づいて得られる光子対の理論値ベースの同時計数率を、前記測定で得られた、前記異なる長さに対応する実測値ベースの同時計数率にフィッティングするステップと、前記フィッティングされた前記理論値ベースの同時計数率から、前記光導波路の単体の非線形係数γ1および前記二次元材料を装荷した前記光導波路の非線形係数γ2を求めるステップとを備える方法である。
本発明により、自由キャリアに由来する非線形性の寄与を抑え、二次元材料を装荷したベース材料の光学非線形性と二次元材料の光学非線形性とを区別する測定方法を提供する。
本開示の二次元材料の非線形光学特性の測定方法の測定系の概略図である。 本開示の非線形光学特性の測定方法の概略手順のフローチャートである。 二次元材料装荷の光導波路における光子対の同時計数率を示す図である。 グラフェン装荷シリコン光導波路を用いた実施例の測定系を示す図である。
本開示の光学非線形性の測定方法は、自発四波光混合過程による光子対生成を利用して、二次元材料を装荷した光導波路を用いて光子対を観測する。Zスキャン法と比べて、自由キャリアによる非線形屈折率への影響は間接的なものに止まる。装荷する二次元材料の光導波路方向の長さをパラメータとして、結合波動方程式に基づく光子対の同時計数率の理論値を、光子対の同時計数率の実測値にフィッティング(合わせ込み)する。光子対の同時計数率について、結合波動方程式に基づく理論値を、二次元材料が装荷された光導波路の構造を反映させた状態の実測値に合わせ込み、その時の非線形係数γおよびγを求める。さらに、フィッティングで得られた実測値の非線形係数γおよびγを、非線形屈折率の仮定値による光導波路の断面方向の電場分布から計算される非線形係数γおよびγの理論値と比較する。フィッティングで得られた実測値と、電場分布に基づいて求められた理論値が一致するときの仮定値を、非線形屈折率の真値として求めることもできる。
従来技術の非特許文献1~3に示された非線形屈折率の報告値に大きなバラつきについて、発明者らは、自由キャリアによる非線形性の寄与が影響していると考えた。自由キャリアに由来する非線形性の寄与とは、物質に光を照射した際に誘起される自由キャリアによって生じる屈折率変化を意味する。一般に、非線形光学特性における非線形屈折率は、物質に照射する光の強度に応じて束縛キャリアによって生じる屈折率変化(光カー効果)に対応する。引用文献1~3におけるZスキャン法では、自由キャリア由来の屈折率変化と束縛キャリア由来の屈折率変化が重畳して観測されていたものと考えられる。
Zスキャン法は、物質に照射する光の強度に応じて生じる屈折率変化によって物質があたかもレンズのように働き光が絞られる現象(光カーレンズ効果)を観測することで、非線形光学特性を測定する手法である。Zスキャン法では束縛キャリアによって生じる屈折率変化(光カー効果)だけでなく、自由キャリアによって生じる屈折率変化も同時に直接観測されてしまう。
そこで発明者らは、自由キャリアによって生じる屈折率変化の影響を受けにくい機構として、自発四光波混合過程による光子対生成を利用することに着目した。四光波混合は、ある波長のポンプ光を物質に照射した際に位相整合条件(エネルギー保存則および運動量保存則)を満たす別の波長の光が生成される非線形光学現象として知られている。四光波混合では、自由キャリアによって生じる対象物質の屈折率変化が間接的にのみ影響する点で、Zスキャン法と異なる。具体的に間接的な影響として考えられるのは、自由キャリアによって生じる屈折率変化に起因するポンプ光の位相変調である。しかしながら、測定に用いる光導波路の形状や入力するポンプ光パワーを、位相整合条件を満たすように選択することによって、ポンプ光の位相変調の影響を十分に抑えることができる。
自発四光波混合過程による光子対生成は、これまで量子光学や量子情報などの分野で用いられる光子対生成の実験的手法として盛んに研究されてきた。本開示の光学非線形性の測定方法では、自発四光波混合過程による光子対生成を利用して、二次元材料を装荷した光導波路を用いて光子対生成を観測し、理論的に求められる同時計数率と実測値とを対比することで非線形光学特性を求める新規な方法を提案する。以下、図面を参照しながら、本開示の非線形光学特性の測定方法の構成および手順を説明する。
図1は、本開示の二次元材料の非線形光学特性を測定する方法の測定系の概略図である。測定系100は、ポンプ光パルス生成部1、二次元材料を部分的に装荷した光導波路2、ポンプ光パルスのフィルター3、生成した光子対を分離するフィルター4および検出部5から成る。ポンプ光パルス生成部1は、波長、時間幅、繰り返し周波数、光パワーおよび偏光が制御された、ポンプ光パルス8を生成する。ポンプ光パルス生成部1から出力されたポンプ光パルス8は、二次元材料6を部分的に装荷した導波路長Lの光導波路2に入射される。光導波路2は、基板上に作製されたオーバークラッドを持たない光導波路コア7と、コア7の上に張り付けた二次元材料6からなる。
入射されたポンプ光パルス8により、二次元材料6を部分的に装荷した光導波路2において自発四光波混合過程が引き起こされ、波長の異なる光子対、すなわちシグナル光子9およびアイドラー光子10が生成される。光導波路2を伝搬したポンプ光パルスは、ポンプ光パルスのフィルター3により除去される。光導波路2において生成した光子対は、フィルター4によりシグナル光子およびアイドラー光子に分離され、検出部5に入射される。検出部5は、シグナル光子およびアイドラー光子をそれぞれ単一光子検出器で検出し、同時計数率を計測する。
二次原材料6をコア7上に装荷した光導波路では、二次元材料6までの入力導波路長さLおよび二次元材料の長さLを構造パラメータとして変えている。複数の異なるLおよびLの組み合わせについて、同時計数率が測定される。すなわち、異なる構造の二次元材料を部分的に装荷した光導波路を含む複数の試験デバイスが準備される。複数の試験デバイスの各々において、二次元材料は光導波路軸方向に沿って異なる長さを有している。複数の試験デバイスの各々に対応する二次元材料の長さLにおいて、光子対の同時計数率を求め、L-同時計数率空間のプロット点および理論値曲線から、後述するように非線形係数γを求める。ここで非線形屈折率nおよび非線形係数γの間の関係は、以下のように定義される。
非線形屈折率n:材料固有の光学非線形性を表す指標
非線形係数γ:光導波路を伝搬する光の電場分布に依存する光学非線形性を表す指標
上記の定義より、非線形屈折率nは、光導波路の構造には関係なく材料自体で決定される値であるのに対し、非線形係数γは、光導波路の構造に依存して光が感じる実効的な光学非線形性と言い換えることもできる。材料および形状が決まれば、「非線形屈折率n」および「非線形係数γ」は下の式(1)で、一対一に対応する。
Figure 0007393702000001
式(1)において、λは光の波長、E(x, y)は光導波路を伝搬する光の断面方向の電場分布、n(x, y)は光導波路の断面方向の非線形屈折率分布を表す。式(1)に従って、光導波路単体の状態のn(x, y)を用いて計算した値が非線形係数γとなり、特定の構造の光導波路に二次元材料が装荷された状態のn(x, y)を用いて計算した値が非線形係数γとなる。
図1の測定系100の検出部5で得られた光子対の同時計数率の実測値について、結合波動方程式に基づく理論式で得られる同時計数率の理論値μtheoryを、非線形係数γおよびγを変えながら実測値に合わせ込み、フィッティングを行う。具体的には、図3で後述するように、LおよびLの異なる光導波路の異なる構造に対する同時計数率の複数のプロット点に、理論値μtheoryの曲線を合わせ込むことになる。同時計数率の理論値が、実測値のプロット点と最も一致するときの非線形係数γおよびγを求めることで、二次元材料6を部分的に装荷した光導波路2の材料および構造によって決定される非線形係数が求められる。
Figure 0007393702000002
Figure 0007393702000003

Figure 0007393702000004
上の式(2)~(4)において、パラメータの定義は以下の通りである。
Figure 0007393702000005

上記のパラメータの内、光導波路単体の伝搬損失αおよび二次元材料を装荷した光導波路の伝搬損失αは、それぞれ、カットバック法等の光導波路の伝搬損失を測定する方法によって、本測定方法とは独立して求めることができる。上述の同時計数率の複数のプロット点に、理論値μtheoryの曲線を合わせ込む手法は、様々なものを選択可能であって、ここでは特定のものには限定されない。一例を挙げれば、レーベンバーグ・マーカート法等の非線形最小二乗法を用いる手法がある。
上述のように、自発四光波混合過程による光子対生成を利用して、同時計数率の理論値が実測値のプロットと最も一致するときの非線形係数γおよびγは、それぞれ、特定の構造の光導波路単体の状態および光導波路に二次元材料が装荷された状態での実測値ベースの非線形係数である。さらに、求められた実測値ベースの非線形係数を、特定の構造の光導波路の電場解析によって理論的に求めた理論値ベースの非線形係数γおよびγと比較することによって、光導波路の材料および装荷した二次元材料の非線形屈折率の値をそれぞれ求めることもできる。
具体的には、まず光導波路の材料の非線形屈折率の値を仮定値に設定する。この仮定値を使って、有限要素法や時間領域差分法等の数値計算手法により得られる光導波路の断面方向の電場分布から、光導波路単体の理論値ベースの非線形係数γを計算する。次いで、得られた理論値ベースの非線形係数γと、フィッティングから得られた実測値ベースの非線形係数γとを比較して、差分を評価する。この差分が第1の所定値以上であれば、光導波路の材料の非線形屈折率の仮定値を変更して、更新した仮定値によって理論値ベースの非線形係数γを求めて、差分の評価を繰り返す。差分が第1の所定の値よりも小さくなり、理論値ベースと実測値ベースの非線形係数γが十分に一致すれば、このときの光導波路の材料の非線形屈折率の仮定値(現在の仮定値)を、光導波路の材料の非線形屈折率の真の値として決定する。
次に、上述の光導波路の材料の非線形屈折率の真の値を求めたのと同様の手順で、二次元材料の非線形屈折率を求める。すなわち今度は、二次元材料の非線形屈折率の値を仮定値に設定する。この仮定値および上述の手順で求めた光導波路の材料の非線形屈折率の真の値を使って、光導波路の断面方向の電場分布から、二次元材料を装荷した光導波路の理論値ベースの非線形係数γを計算する。得られた理論値ベースの非線形係数γと、フィッティングから得られた実測値ベースの非線形係数γと比較して、差分を評価する。この差分が第2の所定値以上であれば、二次元材料の非線形屈折率の仮定値を変更して、更新した仮定値によって理論値ベースの非線形係数γを求め、差分の評価を繰り返す。差分が第2の所定の値よりも小さくなり、理論値ベースと実測値ベースの非線形係数γが十分に一致すれば、このときの二次元材料の非線形屈折率の仮定値(現在の仮定値)を、二次元材料の非線形屈折率の真の値として決定する。
上述の差分の定義、一致の判断閾値としての第1の所定の値および第2の所定の値の設定、および更新時の仮定値の変更量などは、収束のためのアルゴリズムとともに様々に設定できるものであって、ここでは詳細は述べない。本開示の光学非線形性の測定方法における上述の一連の手順を、次に述べるフローチャートとして説明する。
図2は、本開示の非線形光学特性の測定方法の大まかな手順を示すフローチャートである。測定方法200は、実測値ベースの非線形係数の取得プロセスとして開始する(S201)。最初に光導波路のコアの一部の領域上に二次元材料を形成して、二次元材料を装荷した異なる構造の光導波路を準備する。例えば、光導波路軸方向における、二次元材料の位置(L、入力導波路の長さに対応)および長さ(L)を変化させることができる。
次のS202において、図1に示した構成の測定系によって、光導波路の方向に異なる長さの二次元材料を備えた光導波路から、シグナル光子とアイドラー光子の同時計数率を計測する。上述のLおよびLを変えた異なる構造のデバイスに対して、光子対の生成を検出して、パルス当たりの同時計数率μの実測値を取得する。
次にS203において、理論式から得られる二次元材料長さL-同時計数率μtheoryの曲線を、S202で求めた同時計数率の実測値プロットにフィッティングし、実測値ベースの非線形係数γおよびγを取得する。理論式μtheoryは、上述の式(2)~(4)である。ここで、図3を使って理論式による同時計数率μtheoryを実測値にフィッティングする具体例について説明する。
図3は、二次元材料を装荷した光導波路を用いた光子対の同時計数率を示す図である。図3では、後述する実施例におけるグラフェン装荷シリコン光導波路に対して、時間幅20ps、繰り返し周波数1GHzで変調された光パルスを入射した場合の光子対の同時計数率を示している。横軸は、装荷したグラフェンの長さL(mm:図1を参照)を、縦軸はパルス当たりの生成光子対の同時計数率μを表している。図3のプロット点は、図2のフローチャートのS202において、L、Lを変えた異なる構造のデバイスに対する同時計数率の実測値に対応する。
図3の実線は、結合波動方程式に基づく光子対の同時計数率の理論式(2)~(4)を用いて、非線形係数γ1およびγ2を変えながらフィッティングをして得られた理論曲線μtheoryである。図3は、フィッティングが完了した状態を示しており、この合わせ込み曲線を与える非線形係数γ1およびγ2をそれぞれ求めることができる。
したがって本開示の測定方法は、二次元材料の非線形光学特性を測定する方法であって、異なる構造の二次元材料を部分的に装荷した光導波路を含む複数の試験デバイスを備えるステップであって、前記二次元材料は光導波路軸方向に沿って異なる長さを有している、ステップと、前記試験デバイスの各々について、ポンプ光パルスを入射して、前記光導波路において生成する光子対の同時計数率を測定するステップと、結合波動方程式に基づいて得られる光子対の理論値ベースの同時計数率を、前記測定で得られた、前記異なる長さに対応する実測値ベースの同時計数率にフィッティングするステップと、前記フィッティングされた前記理論値ベースの同時計数率から、前記光導波路の単体の非線形係数γ1および前記二次元材料を装荷した前記光導波路の非線形係数γ2を求めるステップとを備える方法として実施できる。
再び図2のフローチャートに戻ると、S203で実測値ベースの非線形係数γおよびγをそれぞれ求めた後、S204~213において、光導波路の材料および装荷した二次元材料の非線形屈折率の値をそれぞれ求める。
S204において、光導波路の材料の非線形屈折率を仮定値に設定し、有限要素法や時間領域差分法等の数値計算手法を用いた電場解析によって、非線形係数γの理論値を取得する。
次にS205において、S203で得られた実測値ベースの非線形係数γと、S204で得られた理論値ベースの非線形係数γとの差分を評価する。
S206において、S205で求めた差分値と、第1の所定の値とを比較判断する。差分値が第1の所定の値(閾値)以上(Y)であればS207へ進んで、S204で設定した光導波路の材料の非線形屈折率の仮定値を変更する。非線形屈折率の更新された仮定値を使って、S204~206のステップが繰り返される。差分値が所定の値よりも小さければ(N)、S208へ進む。
S208において、差分値が最小となったときの非線形屈折率の仮定値を、光導波路の材料の非線形屈折率の真の値として決定し、S209へ進む。
S209において、今度は二次元材料の非線形屈折率を仮定値に設定し、光導波路の材料の非線形屈折率をS208で決定した真の値に固定し、有限要素法や時間領域差分法等の数値計算手法を用いた電場解析によって、非線形係数γの理論値を取得する。
次にS210において、S203で得られた実測値ベースの非線形係数γと、S209で得られた理論値ベースの非線形係数γとの差分を評価する。
S211において、S210で求めた差分値と、第2の所定の値とを比較判断する。差分値が第2の所定の値(閾値)以上(Y)であればS212へ進んで、S209で設定した二次元材料の非線形屈折率の仮定値を変更する。非線形屈折率の更新された仮定値を使って、S209~211のステップが繰り返される。差分値が第2の所定の値よりも小さければ(N)、S213へ進む。
S213において、差分値が最小となったときの非線形屈折率の仮定値を、二次元材料の非線形屈折率の真の値として決定し、S214で非線形光学特性の測定を終了する。
上述のように、ベース材料の非線形屈折率(S204~208)と二次元材料の非線形屈折率(S209~213)とを、区別して決定することができる。
次に、本開示の二次元材料の非線形光学特性を測定する方法を実施できる、より具体的な測定系の構成についてさらに説明する。
図4は、グラフェン装荷シリコン光導波路を用いたグラフェンの非線形光学特性の測定系の構成例を示す図である。測定系300は、図1に示した測定系100に対応する構成を持っており、各部のより具体的な構成例を示したものである。すなわち測定系300は、ポンプ光パルス生成部1、二次元材料を部分的に装荷した光導波路2、ポンプ光パルスのフィルター3、生成した光子対の分離フィルター4および検出部5から成る。
ポンプ光パルス生成部1は、連続波(CW)レーザー11、光強度変調器12、エルビウムドープ光ファイバー増幅器(EDFA)13、バンドパスフィルター(BPF)14、ファイバー偏光コントローラ15を備える。光源である光ファイバー結合型のCWレーザー11は、波長1551.1nmのCW光31を出力する。CW光31は、光強度変調器12を用いて時間幅20ps、繰り返し周波数1GHzの光パルスに変調される。パルス変調光波は、EDFA13を用いて光パワーを適切なレベルまで増幅される。さらに、BPF14を用いて、EDFA13で増幅された自然放出光が除去される。BPF14からの出力光は、ファイバー偏光コントローラ15を用いてTE偏光に調整され、ポンプ光パルス32が光導波路2に入力される。
光導波路2は、グラフェン装荷シリコン光導波路を含む試験デバイス16であって、シリコン光導波路の入力側および出力側にはSiOによるオーバークラッド23a、23bが形成されている。試験デバイス16のシリコン光導波路の中央部は、空気をクラッドとするエアクラッド型構造となっており、二次元材料24がコア22の上に部分的に装荷されている。ポンプ光パルス32は、レンズドファイバーを用いて、コア22の入力側に形成したスポットサイズ変換器を介して入射される。
ポンプ光パルス32が、試験デバイス16のグラフェン装荷シリコン光導波路のコア22を伝搬すると、ポンプ光パルスから光子対(シグナル光子、アイドラー光子)が生成される。エアクラッド型の光導波路の場合、近接場が形成され、光はコア内部だけでなく、コアの外部に一部染み出して伝搬する。染み出した光と二次元材料が接触することにより、光導波路自体だけでなく装荷した二次元材料からも非線形光学現象生じて、自発四光波混合過程による光子対が生成される。
3つの矢印で示したポンプ光パルスおよび生成した光子対は、試験デバイス16のシリコン光導波路の出力側に形成したスポットサイズ変換器を介して、レンズドファイバーを用いて出射される。
出射されたポンプ光パルスは、ポンプ光パルスのフィルター3に対応するノッチフィルター17を用いて除去される。ノッチフィルター17を透過した光子対は、バンド幅0.12THzの波長分割多重(WDM)フィルター18(光子対分離フィルター4)によりシグナル光子(1546.1nm)およびアイドラー光子(1556.0nm)に分離され、検出部5に入射される。検出部5は、シグナル光子33およびアイドラー光子34をそれぞれ対応する単一光子検出器19a、19bで検出し、時間-デジタル変換器(TDC)20を用いて同時計数率を計測する。
以上、フローチャートおよび実施例に基づいて本開示の光学非線形性の測定方法およびその測定系の構成を具体的に説明したが、上述の手順や実施例だけに限定されず、種々の変更が可能である。例えば上述の実施例の試験デバイスでは、二次元材料としてグラフェンを用いているが、他の二次元材料(窒化ホウ素、硫化モリブデン、硫化タングステン等)を用いても、同様に非線形光学特性を測定することができる。
また上述の実施例では、光導波路の材料としてシリコンを用いているが、他の材料(シリカ、窒化シリコン、砒化ガリウム、リン化インジウム等)を用いることもできる。二次元材料の非線形光学特性の測定のみを目的とする場合は、装荷する光導波路の材料として、非線形屈折率ができる限り小さいシリカ等の材料を用いる方が望ましい。
さらに上述の実施例の測定系では、比較的入手性が高い通信波長帯の光学素子を用いているが、他の波長帯の光学素子を用いても、自発四光波混合過程を利用できる限り同様に非線形光学特性を測定することができる。
本開示の測定方法における自発四光波混合過程による光子対生成は、位相整合条件を満たす非線形光学現象であって、自由キャリア由来の光学非線形性の寄与をポンプ光の位相変調等の間接的な影響だけに止められるため、自由キャリア由来の光学非線形性の寄与を抑制して光学非線形性を測定することが可能である。
本開示の測定方法における結合波動方程式に基づく光子対の同時計数率の理論式は、光導波路軸方向のパラメータ依存性を含めているため、光導波路単体および二次元材料を装荷した光導波路の非線形係数γ1およびγ2をそれぞれ区別して測定することが可能となる。
本発明は、光デバイスに適用可能な二次元材料の光学非線形性の測定に利用できる。

Claims (5)

  1. 二次元材料の非線形光学特性を測定する方法であって、
    異なる構造の二次元材料を部分的に装荷した光導波路を含む複数の試験デバイスを備えるステップであって、前記二次元材料は光導波路軸方向に沿って異なる長さを有している、ステップと、
    前記試験デバイスの各々について、ポンプ光パルスを入射して、前記光導波路において生成する光子対の同時計数率を測定するステップと、
    結合波動方程式に基づいて得られる光子対の理論値ベースの同時計数率を、前記異なる長さに対応する実測値ベースの同時計数率にフィッティングするステップと、
    前記フィッティングされた前記理論値ベースの同時計数率から、前記光導波路の単体の非線形係数γ1および前記二次元材料を装荷した前記光導波路の非線形係数γ2を求めるステップと
    を備える方法。
  2. 前記光子対は、シグナル光子およびアイドラー光子であって、前記ポンプ光パルスとの関係で前記光子対が位相整合条件を満たす自発四光波混合過程によって生成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記フィッティングするステップは、
    前記結合波動方程式における二次元材料の長さに対する前記理論値ベースの同時計数率の曲線を、前記二次元材料の前記異なる長さに対する前記測定された同時計数率の複数のプロット点に合わせ込み、
    前記曲線および前記複数のプロット点の間の一致を判断し、
    前記一致するときの前記非線形係数γ1およびγ2を求めること
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記理論値ベースの同時計数率は、理論式
    Figure 0007393702000006
    をそれぞれ表していることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記光導波路の材料の非線形屈折率の仮定値を設定するステップと、
    前記仮定値に基づいて、数値計算により得られる前記光導波路の断面方向の電場分布から、非線形係数γ1の理論値を計算するステップと、
    フィッティングによって得られた非線形係数γ1の実測値と、前記電場分布から得られた非線形係数γ1の前記理論値との差分を評価するステップと、
    前記差分が第1の所定の値以上である場合に、前記仮定値を更新するステップと、
    前記差分が前記第1の所定の値を越えない場合に、現在の仮定値を、前記光導波路の材料の非線形屈折率の真値と決定するステップと、
    前記二次元材料の非線形屈折率の仮定値を設定するステップと、
    前記二次元材料の非線形屈折率の前記仮定値および前記光導波路の非線形屈折率の前記真値に基づいて、数値計算により得られる前記光導波路の断面方向の電場分布から、非線形係数γ2の理論値を計算するステップと、
    フィッティングによって得られた非線形係数γ2の実測値と、前記電場分布から得られた非線形係数γ2の前記理論値との差分を評価するステップと、
    前記差分が第2の所定の値以上である場合に、前記仮定値を更新するステップと、
    前記差分が前記第2の所定の値を越えない場合に、現在の仮定値を、前記二次元材料の非線形屈折率の真値と決定するステップと
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
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