個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理され取り扱われるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
ここで、本開示を添付の図面を参照して説明するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用され、そして図示される構造及びデバイスは必ずしも縮尺通りに描かれていない。本明細書で利用される場合、「構成要素」、「システム」、「インタフェース」等の用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、(例えば、実行中の)ソフトウェア、及び/又はファームウェアを指すことが意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、又は他の処理デバイス)、プロセッサ上で実行されているプロセス、コントローラ、オブジェクト、実行可能ファイル、プログラム、記憶デバイス、コンピュータ、タブレットPC、及び/又は処理デバイスを備えたユーザ機器(例えば、携帯電話等)であり得る。実例として、サーバ上で実行されているアプリケーション及びそのサーバもまた、構成要素であり得る。1つ以上の構成要素は、プロセス内に常駐することができ、1つの構成要素は、1つのコンピュータに局在してもよい、かつ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散してもよい。本明細書では、要素のセット又は他の構成要素のセットを説明することがあり、ここで、「セット」という用語は、「1つ以上」として解釈することができる。
更に、これらの構成要素は、記憶されている様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読記憶媒体から、例えばモジュール等で実行することができる。構成要素は、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて、及び/又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、又は他のシステムを有する同様のネットワークをわたって、信号を経由して別の構成要素と対話する構成要素からのデータ)を有する信号に従って、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。
別の例として、構成要素は、電気回路又は電子回路によって動作される機械部品によって提供される特定の機能性を有する装置であり得、電気回路又は電子回路は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作され得る。1つ以上のプロセッサは、装置の内部又は外部にあることができ、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更に別の例として、構成要素は、機械部品なしの電子構成要素を通して特定の機能性を提供する装置であり得、電子部品は、少なくとも部分的に電子部品の機能性を付与するソフトウェア及び/又はファームウェアを実行するための1つ以上のプロセッサを備え得る。
「例示的」という単語の使用は、概念を具体的に表すことが意図されている。本願で使用される「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、特に明記しない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを用いる」は、全てのあり得る順列のいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAを用いる」場合、「XはBを用いる」場合、又は「XはAとBの両方を用いる」場合、前述の各場合はいずれも「XはA又はBを用いる」を満たす。加えて、本願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に明記しない限り、又は文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると一般に解釈されるべきである。更に、「including」、「includes」、「having」、「has」、「with」、又はそれらの変化形が、発明を実施するための形態と特許請求の範囲のいずれかで使用される場合、これらの用語は、「comprising」という用語と同様に包括的であることが意図される。更に、1つ以上の番号付き項目が考察される状況(例えば、「第1のX」、「第2のX」など)において、概して、1つ以上の番号付けされた項目は、別個であってもよく、又は同じであってもよいが、いくつかの状況においては、文脈は、それらが異なる又は同じであることを示してもよい。
本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、若しくはグループ)、又は1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアプログラムを実行する回路に動作可能に結合された関連付けられたメモリ(共有、専用、又はグループの)、組合せ論理回路、又は説明された機能性を提供する他の好適なハードウェア構成要素に言及する、その一部である、又は含むことができる。いくつかの実施形態では、回路が1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールに実装されてもよく、回路に関連付けられた機能が1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールによって実装されてもよい。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含み得る。
物理共有チャネル(例えば、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)又は物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH))のトランスポートブロックサイズ(TBS)に関する様々な懸念を考慮して、様々な実施形態は、特に論議中のいわゆるオーファンシンボル問題に関して、より小さい伝送に対応することができることを保証することができる。これらの実施形態は、超信頼性低待ち時間通信、並びに任意の物理共有チャネルに有利であり得る。簡潔には、セグメント化に起因して、一部の実際の伝送は、1つ又は少数のシンボルからなることがある。これらのシンボルは、有用な情報を搬送しないものとして認識され、動的シグナリングによってトリガされた可能性がある伝送に適合しない可能性がある。これらの問題に起因して、ユーザ機器(UE)によるそのような伝送をサポートするために、特別な取り扱いを容易にすることができる。したがって、オーファンシンボルは、例えば、3GPP仕様におけるサポートを欠いているが、それにもかかわらず、オーファンシンボルに関するUEの挙動を更に明確にすることができることが想定され得る。
いわゆるオーファンシンボルに関連する追加の問題も対処することができる。より具体的には、超信頼性低待ち時間通信(URLLC)においてオーファンシンボル問題と同様の条件に遭遇する可能性があり、決定されたトランスポートブロックサイズ(TBS)は、ゼロであり得る。一実施形態では、トランスポートブロックサイズがゼロである場合、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、又は他のそのような通信をドロップすることができる。他の実施形態では、その特定のPUSCHによって生じるオーバーヘッドは、RRC構成されたオーバーヘッドほど大きくなくてもよく、次いでトランスポートブロックサイズ計算式に対する調整は、取るための構成されたアクションによって考慮及び構成することができる。これにより、TBS内で構成されるリソースエレメント(Resource Elements、RE)の数について正の値をもたらすことができる。本開示の追加の態様及び詳細は、図を参照して以下で更に説明される。
本明細書に記載の実施形態は、任意の好適に構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステム又はネットワークデバイスに実装することができる。図1は、いくつかの実施形態による、ネットワークのシステム100のアーキテクチャを示す。システム100は、本明細書に記載されるような新無線(NR)デバイス(例えば、UE又はgNB)などを更に表すことができるUE101a及びUE101bを含むように示されている。
図1は、様々な実施形態による、ネットワークのシステム100の例示的なアーキテクチャを示す。以下の説明は、2GPP技術仕様によって提供される、LTEシステム規格、及び5G又はNRシステム規格と併せて動作する例示的なシステム100に関して提供される。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されず、説明される実施形態は、将来の2GPPシステム(例えば、第6世代(Sixth Generation、6G))システム、IEEE802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などの、本明細書に記載の原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用することができる。
図1に示すように、システム100は、UE101a及びUE101b(集合的に「UE(単数又は複数)101」と呼ばれる)を含む。この実施例では、UE101は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルド型タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として示されているが、民生用電子デバイス、携帯電話、スマートフォン、フィーチャフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistants、PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ビークル内インフォテインメント(in-vehicle infotainment、IVI)、車内エンターテインメント(in-car entertainment、ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(Instrument Cluster、IC)、ヘッドアップディスプレイ(head-up display、HUD)デバイス、オンボード診断(onboard diagnostic、OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(dashtop mobile equipment、DME)、モバイルデータ端末(mobile data terminals、MDT)、電子エンジン管理システム(Electronic Engine Management System、EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(electronic/engine control units、ECU)、電子/エンジン制御モジュール(electronic/engine control modules、ECM)、組み込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(engine management systems、EMS)、ネットワーク化又は「スマート」電化製品、マシンタイプコミュニケーション(Machine Type Communication、MTC)デバイス、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、及び/又は同様のものなどの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、UE101のいずれかは、IoT UEであってもよく、それは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセス層を含むことができる。IoT UEは、公衆陸上移動体通信網(public land mobile network、PLMN)、近接度サービス(Proximity Services、ProSe)若しくはデバイスツーデバイス(Device-to-Device、D2D)通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTCサーバ若しくはデバイスとデータを交換するためのM2M又はMTCなどの技術を利用することができる。M2Mデータ交換又はMTCデータ交換は、機械起動のデータの交換であってもよい。IoTネットワークは、相互に接続するIoT UEを記述し、それは、短期接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込みコンピューティングデバイスを含むことができる。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。
UE101は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)110に接続されるように、例えば通信可能に結合されるように、構成することができる。実施形態では、RAN110は、次世代(next generation、NG)RAN若しくは5G RAN、進化型UMTS地上RAN(evolved-UMTS Terrestrial RAN、E-UTRAN)、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」などは、NR又は5Gシステム100で動作するRAN110を指すことができ、用語「E-UTRAN」などは、LTE又は4Gシステム100で動作するRAN110を指すことができる。UE101は、接続(又はチャネル)102及び104それぞれを利用し、これらはそれぞれ、物理通信インタフェース又は層(以下で更に詳細に説明する)を含む。
この実施例では、接続102及び104は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして図示されており、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communications、GSM)プロトコル、符号分割多重アクセス(Code-Division Multiple Access、CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュトゥトーク(Push-to-Talk、PTT)プロトコル、PTTオーバー・セルラー(PTT over-cellular、POC)プロトコル、ユニバーサル移動体通信サービス(Universal Mobile Telecommunications Service、UMTS)プロトコル、2GPP LTEプロトコル、5Gプロトコル、NRプロトコル、及び/又は本明細書に記載の他の通信プロトコルのいずれかなどの、セルラ通信プロトコルと合致することができる。実施形態では、UE101は、ProSeインタフェース105を介して通信データを直接交換することができる。ProSeインタフェース105は、代替的に、SLインタフェース105と呼ばれることがあり、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)、物理サイドリンク発見チャネル(physical sidelink discovery channel、PSDCH)、及び物理サイドリンクブロードキャストチャネル(physical sidelink broadcast channel、PSBCH)を含むがこれらに限定されない、1つ以上の論理チャネルを備えてもよい。
UE101bは、接続107を介してAP106(「WLANノード106」「WLAN106」「WLAN端末106」、「WT106」などとも呼ばれる)にアクセスするように構成されていることが示されている。接続107は、任意のIEEE802.11プロトコルと合致する接続などのローカルワイヤレス接続を含むことができ、AP106は、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータを備えるであろう。本例では、AP106は、図示するように、ワイヤレスシステムのコアネットワークに接続せずにインターネットに接続される(以下で更に詳細に説明する)。様々な実施形態では、UE101b、RAN110、及びAP106は、LTE-WLANアグリゲーション(LTE-WLAN aggregation、LWA)動作及び/又はIPsecトンネルを有するLTE-WLAN無線レベル統合(LTE-WLAN Radio Level Integration、LWIP)動作を利用するように構成することができる。LWA動作は、LTE及びWLANの無線リソースを利用するために、RANノード111a~111bによって構成されている無線リソース制御RRC_CONNECTEDのUE101bを伴うことができる。LWIP動作は、UE101bが接続107を介して送信されたパケット(例えば、IPパケット)を認証及び暗号化するために、IPsecプロトコルトンネリングを介してWLAN無線リソース(例えば、接続107)を使用することを伴うことができる。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加することを含んでもよく、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護することを含み得る。
RAN110は、接続102及び104を可能にする1つ以上のアクセスノード(access nodes、AN)又はRANノード111a及び111b(集合的に「RANノード(単数又は複数)111」と呼ばれる)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」等は、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器を説明することができる。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeB、RSU、送受信ポイント(Transmission Reception Points、TRxP)又はTRPなどと呼ばれる場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」などは、NR又は5Gシステム100(例えば、gNB)で動作するRANノード111を指すことができ、用語「E-UTRANノード」などは、LTE又は4Gシステム100(例えば、eNB)で動作するRANノード111を指すことができる。様々な実施形態によれば、RANノード111は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(low power、LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装することができる。
いくつかの実施形態では、RANノード111の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装することができ、このソフトウェアエンティティは、集中型RAN(centralized RAN、CRAN)及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(virtual baseband unit pool、vBBUP)と呼ばれることがある。これらの実施形態では、CRAN又はvBBUPは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)及びPDCP層がCRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティが個々のRANノード111によって動作される、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、及びMAC層がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層が個別のRANノード111によって動作される、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)/物理(Physical、PHY)層分割、又はRRC、PDCP、RLC、MAC層、及びPHY層の上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層の下部が個々のRANノード111によって動作される、「下位PHY」分割を実装することができる。この仮想化されたフレームワークは、RANノード111の解放されたプロセッサコアが他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。いくつかの実装形態では、個々のRANノード111は、個々のF1インタフェースを介してgNB制御ユニット(Control Unit、CU)に接続された個々のgNB分散ユニット(Distributed Units、DU)を表することができる。これらの実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又はRFフロントエンドモジュール(RF front end modules、RFEM)を含むことができ、gNB-CUは、RAN110に配置されたサーバ(図示せず)によって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作することができる。追加的又は代替的に、RANノード111のうちの1つ以上は、次世代eNB(next generation eNBs、ng-eNB)であってもよく、次世代eNBは、UE101に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル端末を提供し、かつNGインタフェースを介して5GCに接続される、RANノードである。
V2Xシナリオでは、RANノード111のうちの1つ以上は、RSUであってもよく、又はRSUとして機能してもよい。用語「路側機(Road Side Unit)」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の交通インフラストラクチャエンティティを指すことができる。RSUは、適切なRANノード又は静止(又は比較的静止)UEにおいて又はそれによって実装することができ、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは、「UEタイプRSU」と呼ぶことができ、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは、「eNBタイプRSU」と呼ぶことができ、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは、「gNBタイプRSU」等と呼ぶことができる。一実施例では、RSUは、通過車両UE101(vUE101)に接続性サポートを提供する路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップ形状、交通統計、媒体、並びに進行中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶するための内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、5.9GHzのDSRC帯域で動作して、衝突回避、トラフィック警告等の高速イベントに必要な非常に低待ち時間である通信を提供することができる。追加的又は代替的に、RSUは、前述の低待ち時間である通信、並びに他のセルラ通信サービスを提供するために、セルラV2X帯域で動作することができる。追加的又は代替的に、RSUは、Wi-Fiホットスポット(2.4GHz帯域)として動作することができ、かつ/又は1つ以上のセルラネットワークへの接続性を提供して、アップリンク及びダウンリンク通信を提供することができる。RSUのコンピューティングデバイス(単数又は複数)及び無線周波数回路の一部又は全ては、屋外設置に適した耐候性エンクロージャにパッケージ化することができ、交通信号コントローラ及び/又はバックホールネットワークに有線接続(例えば、イーサネット)を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
RANノード111のうちのいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終結させることができ、UE101の第1の接触点とすることができる。いくつかの実施形態では、RANノード111のいずれも、RAN110のための様々な論理機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。
実施形態では、UE101は、(例えば、ダウンリンク通信のための)OFDMA通信技術又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク通信のための)シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)通信技術などだがこれらに限定されない、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing、OFDM)通信信号を用いて、互いに又はRANノード111のいずれかと通信するように構成することができるが、実施形態の範囲は、この点に関して限定されるものではない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
いくつかの実施形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、RANノード111のいずれかからUE101へのダウンリンク送信のために使用することができ、一方、アップリンク送信は同様の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内のダウンリンクの物理的リソースである。このような時間周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な方法であり、それにより無線リソースの割り当てが直感的なものとなる。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間ドメイン内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを表す。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数ドメインにおいて、これは、現在割り当てられることができるリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。
様々な実施形態によれば、UE101及びRANノード111は、認可媒体(「認可スペクトル」及び/又は「認可帯域」とも呼ばれる)及び無認可共有媒体(「無認可スペクトル」及び/又は「無認可帯域」とも呼ばれる)を介してデータ(例えば、送信及び受信)データを通信する。認可スペクトルは、約400MHz~約2.8GHzの周波数範囲で動作するチャネルを含むことができ、無認可スペクトルは、5GHz帯域を含むことができる。
無認可スペクトルで動作するために、UE101及びRANノード111は、認可支援アクセス(Licensed Assisted Access、LAA)、eLAA、及び/又はfeLAA機構を使用して動作することができる。これらの実装形態では、UE101及びRANノード111は、無認可スペクトル内の1つ以上のチャネルが無認可スペクトルで送信する前に利用不可能である又は別の方法で占有されているかどうかを判定するために、1つ以上の既知の媒体検知動作及び/又はキャリア検知動作を実行してもよい。媒体/キャリア検知動作は、リッスンビフォアトーク(listen-before-talk、LBT)プロトコルに従って実行されてもよい。
LBTは、機器(例えば、UE101、RANノード111など)が媒体(例えば、チャネル又はキャリア周波数)を検知し、かつ媒体がアイドル状態であると検知したとき(又は、媒体内の特定のチャネルが占有されていないと検知したとき)に送信する機構である。媒体検知動作は、チャネルが占有されている又はクリアされているかを判定するために、チャネル上の他の信号の有無を判定するために少なくともエネルギー検出(energy detection、ED)を利用するクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)を含むことができる。このLBT機構は、無認可スペクトルにおいて、セルラ/LAAネットワークが現在の占有しているシステムと共存し、且つ他のLAAネットワークと共存することを可能にする。EDは、ある期間にわたって意図された送信帯域にわたってRFエネルギーを検知することと、検知されたRFエネルギーを所定の閾値又は設定された閾値と比較することを含むことができる。
典型的には、5GHz帯域における現在占有しているシステムは、IEEE802.11技術に基づくWLANである。WLANは、CSMA/CAと呼ばれる、コンテンションベースのチャネルアクセス機構を採用する。ここで、WLANノード(例えば、UE101、AP106などの移動局(mobile station、MS))が送信することを意図する場合、WLANノードは、送信前にCCAを最初に実行してもよい。更に、2つ以上のWLANノードが同時にチャネルをアイドル状態として検知し送信する状況において、衝突を回避するためにバックオフ機構が使用される。バックオフ機構は、CWS内でランダムに抽出されるカウンタであってもよく、これは、衝突の発生時に指数関数的に増加され、送信が成功したときに最小値にリセットされる。LAA用に設計されたLBT機構は、WLANのCSMA/CAと幾分類似している。いくつかの実装形態では、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をそれぞれ含むダウンリンク(downlink、DL)又はアップリンク(uplink、UL)送信バーストのためのLBT手順は、X拡張CCA(extended CCA、ECCA)スロットとY拡張CCAスロットとの間の長さが可変であるLAA競合ウィンドウを有することができ、X及びYは、LAAのための競合ウィンドウサイズ(contention window sizes、CWS)の最小値及び最大値である。一実施例では、LAA送信のための最小CWSは、9マイクロ秒(μs)であってもよいが、CWS及び最大チャネル占有時間(maximum channel occupancy time、MCOT)のサイズ(例えば、送信バースト)は、政府規制上の要件に基づいてもよい。
LAA機構は、LTEアドバンストシステムのキャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)技術に基づいて構築されている。CAでは、それぞれの集約されたキャリアは、コンポーネントキャリア(component carrier、CC)と呼ばれる。CCは、1.4、2、5、10、15、又は20MHz、及び約5つのCCの最大値の帯域幅を有することができ、あるいはそうでなければ、集約することができ、したがって、最大集約帯域幅は、例えば、約100MHzであってもよい。周波数分割二重(frequency division duplex、FDD)システムでは、集約されたキャリアの数は、DLとULとで異なることがあり、UL CCの数は、DLコンポーネントキャリアの数以下である。場合によっては、個々のCCは、他のCCとは異なる帯域幅を有することができる。時間分割ニ重(time division duplex、TDD)システムでは、CCの数並びに各CCの帯域幅は、通常、DL及びULに対して同じである。
CAはまた、個々のCCを提供する個々のサービングセルを含む。例えば、異なる周波数帯域におけるCCは、異なる経路損失を経験するので、サービングセルのカバレッジは異なることがある。プライマリサービスセル又はPCellは、UL及びDLの両方にプライマリコンポーネントキャリア(primary component carrier、PCC)を提供することができ、無線リソース制御(RRC)及び非アクセス層(non-access stratum、NAS)関連のアクティビティを処理することができる。他のサービングセルは、SCellと呼ばれ、各SCellは、ULとDLの両方に個別のセカンダリコンポーネントキャリア(secondary component carrier、SCC)を提供することができる。PCCを変更することは、UE101がハンドオーバを受けることを必要とすることができる一方、SCCは、必要に応じて追加及び除去することができる。LAA、eLAA、及びfeLAAでは、SCellの一部又は全部は、無認可スペクトル(「LAA SCell」と呼ばれる)で動作することができ、LAA SCellは、認可スペクトルで動作するPCellによって支援される。UEが2つ以上のLAA SCellで構成される場合、UEは、同じサブフレーム内の異なるPUSCH開始位置を示す、構成されたLAA SCell上でULグラントを受信することができる。
PDSCHは、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE101に伝達する。物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)は、とりわけ、PDSCHチャネルに関するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送する。また、それは、アップリンク共有チャネルに関するトランスポートフォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報について、UE101に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE101bに割り当てる)は、UE101のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード111のいずれかで実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE101のそれぞれに対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
PDCCHは、制御チャネルエレメント(CCE)を使用して制御情報を伝達する。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つ組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの4位相シフトキーイング(Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、又は8)を有するLTEに定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
いくつかの実施形態は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、制御情報伝送のためにPDSCHリソースを使用する拡張(E)PDCCHを利用することができる。EPDCCHを、1つ以上のECCEを用いて送信してもよい。上記と同様に、各ECCEは、EREGとして知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
RANノード111は、インタフェース112を介して互いに通信するように構成することができる。システム100がLTEシステムである実施形態では、インタフェース112は、X2インタフェース112であってもよい。X2インタフェースは、進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)若しくはコアネットワーク120に接続する2つ以上のRANノード111(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPC120に接続する2つのeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インタフェースは、X2ユーザプレーンインタフェース(X2-U)及びX2制御プレーンインタフェース(X2-C)を含むことができる。X2-Uは、X2インタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御機構を提供することができ、eNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用することができる。例えば、X2-Uは、マスタeNB(master eNB、MeNB)からセカンダリeNB(secondary eNB、SeNB)へ転送されるユーザデータのための特定のシーケンス番号情報と、ユーザデータのためのSeNBからUE101へのPDCPパケットデータユニット(packet data units、PDU)の逐次配信の成功に関する情報と、UE101に配信されなかったPDCP PDUの情報と、UEユーザデータに送信するためのSeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報等を提供し得る。X2-Cは、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御等を含む、LTE内アクセスモビリティ機能と、負荷管理機能と、セル間干渉調整機能とを提供し得る。
システム100が5G又はNRシステムである実施形態では、インタフェース112は、Xnインタフェース112であってもよい。Xnインタフェースは、5GC120に接続する2つ以上のRANノード111(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GC120に接続するRANノード111(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GC120に接続する2つのeNB間で定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード111間の接続モードのUEモビリティを管理する機能を含む接続モード(例えば、CM-CONNECTED)におけるUE101用のモビリティサポートを提供することができる。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード111から新しい(ターゲット)サービングRANノード111へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード111と新しい(ターゲット)サービングRANノード111との間のユーザプレーントンネルの制御と、を含むことができる。Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート層上に構築されたトランスポートネットワーク層、ユーザプレーンPDUを搬送するための、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)層及び/又はIP層(単数又は複数)の上のユーザプレーン用GPRSトンネリングプロトコル(GTP-U)層を含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーション層シグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP)と呼ばれる)と、ストリーム制御送信プロトコル(SCTP)上に構築されたトランスポートネットワーク層とを含むことができる。SCTPは、IP層の上にあってもよく、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIP層では、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタック及び/又はXn-Cプロトコルスタックは、本明細書に示し説明したユーザプレーン及び/又は制御プレーンプロトコルスタック(単数又は複数)と同じ又は同様であってもよい。
RAN110は、コアネットワーク、この実施形態ではコアネットワーク(CN)120、に通信可能に結合されるように示されている。CN120は、RAN110を介してCN120に接続されている顧客/加入者(例えば、UE101のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された複数のネットワーク要素122を備えることができる。CN120の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装することができる。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に記憶された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化することができる。CN120の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれてもよく、CN120の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれてもよい。ネットワーク機能仮想化(Network Function Virtualization、NFV)アーキテクチャ及びインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、あるいは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上の進化型パケットコア(EPC)構成要素/機能の仮想の又は再構成可能な実装を実行することができる。
一般に、アプリケーションサーバ130は、コアネットワーク(例えば、ユニバーサル移動体通信システムパケットサービス(Universal Mobile Telecommunications System Packet Services、UMTS PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)と共にIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供する要素であってもよい。アプリケーションサーバ130はまた、EPC120を介してUE101のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。
実施形態では、CN120は、5GC(「5GC120」などと呼ばれる)であってもよく、RAN110は、NGインタフェース112を介してCN120に接続されてもよい。実施形態では、NGインタフェース112は、RANノード111とユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)との間でトラフィックデータを搬送する次世代(NG)ユーザプレーン(Next Generation user plane、NG-U)インタフェース114と、RANノード111とアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース115との2つの部分に分割することができる。コアネットワークCN120はまた、5GC120であってもよい。
実施形態では、CN120は、5G CN(「5GC120」などと呼ばれる)であってもよく、他の実施形態では、CN120は、EPCであってもよい。CN120がEPC(「EPC120」などと呼ばれる)である場合、RAN110は、S1インタフェース112を介してCN120と接続することができる。実施形態では、S1インタフェース112は、RANノード111とS-GWとの間でトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1 user plane、S1-U)インタフェース114と、RANノード111とMMEとの間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェース115との2つの部分に分割することができる。
図2は、いくつかの実施形態に係るデバイス200の例示的な構成要素を示す。いくつかの実施形態では、デバイス200は、少なくとも図に示すように、一体に結合されたアプリケーション回路202と、ベースバンド回路204と、無線周波数(RF)回路206と、フロントエンドモジュール(front-end module、FEM)回路208と、1つ以上のアンテナ210と、電力管理回路(power management circuitry、PMC)212と、を含み得る。図示されたデバイス200の構成要素は、UE101a/101b又はeNB/gNB111a/111bなどのUE又はRANノードに含まれてもよい。いくつかの実施形態では、デバイス200は、より少ない要素を含んでもよい(例えば、RANノードは、アプリケーション回路202を利用しなくてもよく、代わりに、EPCから受信したIPデータを処理するためのプロセッサ/コントローラを含んでもよい)。いくつかの実施形態では、デバイス200は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入力/出力(input/output、I/O)インタフェース等の追加の要素を含んでもよい。他の実施形態では、以下に説明する構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい(例えば、上記の回路は、クラウド-RAN(Cloud-RAN、C-RAN)実装のための2つ以上のデバイスに別個に含まれてもよい)。
アプリケーション回路202は、1つ以上のアプリケーションプロセッサを含み得る。例えば、アプリケーション回路202は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ等の回路を含み得るが、これらに限定されない。プロセッサ(単数又は複数)は、汎用プロセッサと専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ等)の任意の組み合わせを含み得る。プロセッサは、メモリ/記憶装置に結合されてもよく、又はメモリ/記憶装置を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをデバイス200上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶されている命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路202のプロセッサは、EPCから受信したIPデータパケットを処理することができる。
ベースバンド回路204は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ等の回路を含み得るが、これらに限定されない。ベースバンド回路204は、RF回路206の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路206の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するために、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含み得る。ベースバンド処理回路204は、ベースバンド信号を生成及び処理するために、かつRF回路206の動作を制御するために、アプリケーション回路202とインタフェースすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ204A、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ204B、第5世代(5G)ベースバンドプロセッサ204C、又は他の既存世代、開発中若しくは将来開発される世代(例えば、第2世代(Second Generation、2G)、第6世代(Sixth Generation、6G)等)の他のベースバンドプロセッサ(単数又は複数)204Dを含み得る。ベースバンド回路204(例えば、ベースバンドプロセッサ204A~204Dのうちの1つ以上)は、RF回路206を経由した1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を取り扱うことができる。別の実施形態では、ベースバンドプロセッサ204A~204Dの機能の一部又は全部は、メモリ204Gに記憶されたモジュールに含まれ、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)204Eを介して実行されてもよい。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号化、無線周波数シフト等を含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(Fast-Fourier Transform、FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の符号化/復号化回路は、畳み込み、テールバイティング畳み込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティ検査(Low-Density Parity Check、LDPC)エンコーダ/デコーダ機能を含むことができる。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含み得る。
加えて、メモリ204G(並びに本明細書に記載の他のメモリ構成要素、例えば、メモリ、データストレージなど)は、本明細書のマシン又は構成要素によって実行されると、マシンに、本明細書に記載の実施形態及び実施例に従って、複数の通信技術を使用して同時通信するための方法又は装置若しくはシステムの動作を実行させる命令を含む、1つ以上の機械可読媒体(単数又は複数)を含むことができる。本明細書に記載の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実装することができることを理解されたい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つ以上の命令又はコードとしてコンピュータ可読媒体(例えば、本明細書に記載のメモリ又は他の記憶デバイス)上に記憶する、又はコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムの1つの場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体又はコンピュータ可読記憶デバイスは、汎用コンピュータ又は特殊用途向けコンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であってもよい。一例として、また限定するものではなく、そのようなコンピュータ可読媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報若しくは実行可能命令を保持若しくは記憶するために使用することができる他の有形及び/若しくは非一時的媒体を挙げることができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることもある。例えば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上のオーディオデジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)(単数又は複数)204Fを含み得る。オーディオDSP(単数又は複数)204Fは、圧縮/解凍及びエコー除去のための要素を含むことができ、他の実施形態では、他の好適な処理要素を含むことができる。ベースバンド回路の構成要素は、単一のチップ、単一のチップセット内に好適に組み合わされてもよく、又は、いくつかの実施形態では、同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204及びアプリケーション回路202の組成構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップ(system on a chip、SOC)上に一体に実装されてもよい。
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、EUTRAN)又は他のワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(wireless metropolitan area networks、WMAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)との通信をサポートすることができる。ベースバンド回路204が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成されている実施形態は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれる場合がある。
RF回路206は、非固体媒体を通した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実施形態では、RF回路206は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器等を含み得る。RF回路206は、FEM回路208から受信したRF信号をダウンコンバートし、かつベースバンド信号をベースバンド回路204に提供するための回路を含み得る受信信号経路を含み得る。RF回路206はまた、ベースバンド回路204によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、かつ送信のためにRF出力信号をFEM回路208に提供するための回路を含み得る送信信号経路を含み得る。
いくつかの実施形態では、RF回路206の受信信号経路は、ミキサ回路206a、増幅回路206b及びフィルタ回路206cを含み得る。いくつかの実施形態では、RF回路206の送信信号経路は、フィルタ回路206c及びミキサ回路206aを含み得る。RF回路206はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路206aによって使用される周波数を合成するための合成回路206dを含み得る。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206aは、合成回路206dによって提供される合成済み周波数に基づいて、FEM回路208から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成され得る。増幅回路206bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成され得、フィルタ回路206cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されているローパスフィルタ(Low-Pass Filter、LPF)又はバンドパスフィルタ(Band-Pass Filter、BPF)であり得る。出力ベースバンド信号は、更に処理するためにベースバンド回路204に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であり得るが、これは必要条件ではない。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206aは、受動ミキサを含み得るが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。
いくつかの実施形態では、送信信号経路のミキサ回路206aは、合成回路206dによって提供される合成済み周波数に基づいて、入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路208のためのRF出力信号を生成するように構成され得る。ベースバンド信号は、ベースバンド回路204によって提供され得、フィルタ回路206cによってフィルタリングされ得る。
いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、2つ以上のミキサを含み得、それぞれ直交ダウンコンバージョン及び直交アップコンバージョンのために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、2つ以上のミキサを含み得、イメージ除去(例えば、ハートレー方式イメージ除去)のために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及びミキサ回路206aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接アップコンバージョンのために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、スーパーヘテロダイン動作のために構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であり得るが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。いくつかの代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であり得る。これらの代替実施形態では、RF回路206は、アナログデジタル変換器(analog-to-digital converter、ADC)及びデジタルアナログ変換器(digital-to-analog converter、DAC)回路を含み得、ベースバンド回路204は、RF回路206と通信するためのデジタルベースバンドインタフェースを含み得る。
いくつかのデュアルモード実施形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路が提供され得るが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。
いくつかの実施形態では、合成回路206dは、フラクショナルN合成器又はフラクショナルN/N+1合成器であり得るが、他の種類の周波数合成器が好適である場合があるため、本実施形態の範囲はこの点に限定されない。例えば、合成回路206dは、デルタシグマ合成器、周波数乗算器、又は周波数分割器を有する位相ロックループを備えた合成器であり得る。
合成回路206dは、周波数入力及び分割器制御入力に基づいて、RF回路206のミキサ回路206aによって使用される出力周波数を合成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、合成回路206dは、フラクショナルN/N+1合成器であり得る。
いくつかの実施形態では、周波数入力は、電圧制御型発振器(voltage controlled oscillator、VCO)によって提供され得るが、これは必要条件ではない。分割器制御入力は、所望の出力周波数に応じて、ベースバンド回路204又はアプリケーションプロセッサ202のいずれかによって提供され得る。いくつかの実施形態では、分割器制御入力(例えば、N)は、アプリケーションプロセッサ202によって指示されるチャネルに基づくルックアップテーブルから決定され得る。
RF回路206の合成回路206dは、分割器、遅延ロックループ(Delay-Locked Loop、DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含み得る。いくつかの実施形態では、分割器は、デュアルモジュラス分割器(dual modulus divider、DMD)であり得、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator、DPA)であり得る。いくつかの実施形態では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかに分割して、フラクショナル分割比を提供するように構成され得る。いくつかの例示的実施形態では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含み得る。これらの実施形態では、遅延素子は、VCO周期を、Ndの等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、ここでNdは遅延線内の遅延素子の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
いくつかの実施形態では、合成回路206dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成され得、他の実施形態では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であり得、直交発生器及び分割器回路と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの実施形態では、出力周波数はLO周波数(fLO)であり得る。いくつかの実施形態では、RF回路206は、IQ/極性変換器を含み得る。
FEM回路208は、1つ以上のアンテナ210から受信したRF信号上で動作し、受信信号を増幅し、更に処理するために受信信号の増幅バージョンをRF回路206に提供するように構成されている回路を含み得る受信信号経路を含み得る。FEM回路208はまた、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上により送信されるための、RF回路206によって提供される送信のための信号を増幅するように構成されている回路を含み得る送信信号経路を含み得る。様々な実施形態では、送信信号経路又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路206のみにおいて、FEM208のみにおいて、又はRF回路206とFEM208の両方において行われることができる。
いくつかの実施形態では、FEM回路208は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含み得る。FEM回路は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。FEM回路の受信信号経路は、受信したRF信号を増幅し、増幅した受信RF信号を出力として(例えば、RF回路206に)提供するための低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)を含み得る。FEM回路208の送信信号経路は、(例えば、RF回路206によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(power amplifier、PA)と、(例えば、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上による)後続の送信のためにRF信号を生成する1つ以上のフィルタとを含み得る。
いくつかの実施形態では、PMC212は、ベースバンド回路204に供給される電力を管理することができる。具体的には、PMC212は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。デバイス200がバッテリによって給電可能であるとき、例えば、このデバイスがUEに含まれているとき、多くの場合、PMC212が含まれることができる。PMC212は、望ましい実装サイズ及び放熱特性を付与すると同時に、電力変換効率を高めることができる。
図2は、ベースバンド回路204のみと結合されたPMC212を示す。しかし、他の実施形態では、PMC212は、アプリケーション回路202、RF回路206又はFEM208等を含むが、これらに限定されない他の構成要素と追加的に、又は代替的に結合されて、同様の電力管理動作を実行することができる。
いくつかの実施形態では、PMC212は、デバイス200の様々な省電力機構を制御するか、又はさもなければその一部になることができる。例えば、デバイス200が、トラフィックを間もなく受信することが想定されるのでRANノードに依然として接続されているRRC_Connected状態である場合、一定の非アクティブ期間後、デバイスは、間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、デバイス200は、短い間隔でパワーダウンすることにより節電することができる。
長期間にわたってデータトラフィックアクティビティがない場合、デバイス200は、ネットワークとの接続を切断し、かつチャネル品質フィードバック、ハンドオーバ等の動作を実行しない、RRC_Idle状態に移行することができる。デバイス200は、非常に低い電力状態に入り、そして周期的にウェイクアップして、ネットワークをリッスンし、次いで再びパワーダウンするページングを実行する。デバイス200は、この状態でデータを受信することができず、データを受信するためには、RRC_Connected状態に遷移しなければならない。
追加の省電力モードでは、デバイスは、ページング間隔(数秒から数時間に及ぶ)より長期間、ネットワークから利用できなくなることが許容され得る。この間、デバイスは、ネットワークに全く到達できず、完全にパワーダウンすることがある。この間に送信されたデータがあれば大幅な遅延が生じるが、遅延は許容できるものと見なされる。
アプリケーション回路202のプロセッサ及びベースバンド回路204のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路204のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用して、レイヤ3、レイヤ2、又はレイヤ1の機能を実行することができ、アプリケーション回路204のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用して、レイヤ4の機能(例えば、送信通信プロトコル(transmission communication protocol、TCP)レイヤ及びユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)レイヤ)を更に実行することができる。本明細書に上述したように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載する、無線リソース制御(RRC)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載する、メディアアクセス制御(medium access control、MAC)レイヤ、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードの物理(Physical、PHY)レイヤを含み得る。
図3を参照すると、ユーザ機器無線通信デバイス(UE)又は他のネットワークデバイス/構成要素(例えば、gNB、eNB、又は他の関与エンティティ)のブロック図が示されている。UEデバイス300は、処理回路及び関連付けられたインタフェース(単数又は複数)を備えた1つ以上のプロセッサ310(例えば、1つ以上のベースバンドプロセッサ)と、(例えば、(例えば、1つ以上の送信チェーンに関連付けられた)送信機回路、及び/又は(例えば、1つ以上の受信チェーンに関連付けられた)共通回路要素、別個の回路要素、又はそれらの組み合わせを用いることができる受信機回路を含むことができるRF回路を備えた)トランシーバ回路320と、(様々な記憶媒体の任意のものを含むことができ、プロセッサ(単数又は複数)310又はトランシーバ回路320のうちの1つ以上に関連付けられた命令及び/又はデータを記憶することができる)メモリ330と、を含む。
本明細書に記載の様々な実施形態(態様)では、信号若しくはメッセージを生成して伝送のために出力することができ、及び/又は送信されたメッセージを受信して処理することができる。生成される信号又はメッセージのタイプに応じて、(例えば、プロセッサ(単数又は複数)310、プロセッサ(単数又は複数)310などによって)伝送のために出力することは、以下のうちの1つ以上を含むことができる:信号又はメッセージの内容を符号化する関連付けられたビットのセットの生成、符号化(例えば、巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)の追加、及び/又はターボ符号、低密度パリティ検査(LDPC)符号、テールバイティング畳み込み符号(tail-biting convolution code、TBCC)などのうちの1つ以上を介した符号化を含むことができる)、スクランブル(例えば、スクランブリングシードに基づく)、変調(例えば、バイナリ位相シフトキーイング(binary phase shift keying、BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、又は何らかの形式の直交振幅変調(quadrature amplitude modulation、QAM)などのうちの1つによる)、及び/又は、(例えば、スケジュールされたリソースのセットへの、アップリンク伝送のために許可された時間及び周波数リソースのセットへの)リソースマッピング。受信信号又はメッセージのタイプに応じて、(例えば、プロセッサ(単数又は複数)310による)処理は、以下のうちの1つ以上を含むことができる:信号/メッセージに関連付けられた物理リソースの識別、信号/メッセージの検出、リソースエレメントグループのデインターリービング、復調、デスクランブル、及び/又は復号化。
様々な実施形態によれば、様々なタイプのPUSCHは、2つの方法で実行することができる。タイプAでは、スロットベースの繰り返しとして、すなわち、同じ時間ドメインの割り当てを繰り返しスロットで使用することができ、特に、アグリゲーションの各スロット内の開始シンボル、PUSCHの持続時間、及びPUSCHマッピングタイプは、同じであり、PUSCHをスケジューリングする又はタイプ2の構成されたグラント(configured grant、CG)-PUSCHをアクティブ化するDCIの時間ドメインリソース割り当てフィールドから導出され、タイプBでは、連続的な繰り返し(又は小さい、極小の繰り返し)として、すなわち、最初の1つ以外の繰り返しの開始シンボルは、1つのスロット内でも、又は異なるスロット内の最小ギャップ/ギャップなしでも繰り返しを実行することができるように、以前の繰り返しの終了シンボルに基づいて、又は他のルール/インジケーションに基づいて導出される。
基本的に、タイプBは、スロットベースでの代わりに、連続的に(又は連続して)時間ドメインリソース割り当てを繰り返す機構であってもよく、その結果、時間ドメインリソース割り当ては、初期送信の開始シンボル及び持続時間を提供し、同じスロット内で行うことができる場合でも、次の利用可能なシンボル(例えば、繰り返しを伴うスロットn+1内、次のスロット内、又は他の実施例のスロット内のシンボル0)から開始して繰り返され、それによって、持続時間は、初期送信の持続時間によって与えられる。しかしながら、繰り返しの開始シンボルは、前の繰り返しの次の利用可能なシンボルを探すことによって与えられる。したがって、タイプBは、タイプAの繰り返しとは異なってもよい。
一実施形態では、トランスポートブロックサイズ(TBS)決定は、技術仕様(TS)38.214の付録に見出される手順を通してUE101、200、又は300によって構成することができる。利用することができる重要なパラメータは、伝送に利用可能なREの数
であってもよい。具体的には、PUSCH伝送に利用可能なREの数
の表現は、以下のようであってもよい:
式中、
は、物理リソースブロック(physical resource block、PRB)内のPUSCH伝送に利用可能なREの数であり、
は、物理リソースブロック内の周波数ドメインにおけるサブキャリアの数であり、
は、スロット内の物理共有チャネル割り当てのシンボルの数であり、
は、物理共有チャネルとしてのPUSCH伝送又はPDSCH伝送の異なる信号持続時間に対する情報要素のサービングセル構成に基づいて上位層シグナリングによって構成されたオーバーヘッドパラメータであり、
は、データなしのDM-RSコード分割多重化(code division multiplexing、CDM)グループのオーバーヘッドを含む割り当てられた持続時間における物理リソースブロック(PRB)ごとの復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)のREの数である。第1項
は、
個のシンボルのPUSCH割り当てでのPRB内のREの総数を提供する。パラメータ
は、PUSCH-ServingCellConfigにおける上位層パラメータxOverheadによって構成されたオーバーヘッドであってもよく、これは、0、6、12、18からの値をとることができる。PDSCHの場合、パラメータ
は、PDSCH-ServingCellConfigにおける上位層パラメータxOverpheadによって構成されたオーバーヘッドであってもよく、これは、0、6、12、18からの値をとることができる。
UE101、200、又は300は、最初に、単一のPRB内の利用可能なREを決定する、又はPRB伝送に利用可能なREの数を計算するように構成することができる。式
によって、例えば、
は、12であってもよく、これは、固定された12であってもよく、変化しなくてもよい。これは、NR伝送における1つのPRB内のトーンの数である。
は、例えば、2つのシンボルであってもよいが、RRC又は上位層のシグナリングによってなど、示されるように動的に変化してもよい。第3項は、DMRS又はDMRSオーバーヘッドの数としての
であり、これは、例えば、6であってもよい。DMRSは、構成タイプ1又は構成タイプ2のいずれかであってもよい。構成タイプ1の場合、例えば、連続する構造が可能になり、例えば、DMRSのこの構成例の構成タイプ1では、
は、6であってもよい。
は、固定されたRRC構成された構成として他のリソースのオーバーヘッドとして18個のREであってもよく、動的シグナリングで変更することができない。
通常の伝送は、1つのシンボルから14個のシンボルまでの任意のものであってもよい。したがって、オーバーヘッドは、特定の場合には過度に多くなるだけのことがあり、この場合、2つのシンボルのみが送信されることになるが、他の場合には、より多くのシンボルが送信されることになる。これは、オーバーヘッドがRRC構成されており、伝送持続時間の変化を受けないことに起因して、例えば、上述のいわゆるオーファンシンボル問題と同様に、小数のシンボルに対して伝送する能力が好ましいことが多い、URLLC通信に対応することが困難になるという問題であり得る。このRRC構成に起因して、変化する伝送は、非常に少数のシンボルに対して常に可能ではない。
URLLCでは、1つの公称伝送が1つのシンボルから14個のシンボルまでのいずれであってもよいため、割り当てられたオーバーヘッドは、短い伝送には過度に多くなることがある。一実施例では、
(例えば、単一のシンボル構成タイプ1のDMRSのための6個のRE)、
であり、次いで、PUSCH公称伝送のための2つのOFDMシンボルを用いて、
である。したがって、UEの実装形態の観点から、数
が技術的にゼロ、又は更に負である場合、UEは、所与の伝送にわたって何も伝送しないことになる。
公称PUSCHが小さい持続時間であることに起因して、PUSCH伝送のためのセル共通パラメータ(PUSCH-ServingCellConfig→xOverhead)を使用する同じやり方を採用することができる場合、多くの場合、
は、信号持続時間(L)が小さすぎる場合、負の数であってもよい。本明細書に記載されるように、PUSCHのための
に関する同じ修正代替形態を、PDSCHについて考慮することができる。
図4を参照すると、本明細書の実施形態によりTBSを決定することに従って、ネットワークデバイス(例えば、UE101、gNB110など)の1つ以上の構成されたアクションに従ってトランスポートブロックサイズを決定するための例示的なプロセスフローが示されている。
410で、プロセスフローは、トランスポートブロックサイズを決定するための物理共有チャネルに関連する1つ以上のパラメータを処理することで開始することができる。1つ以上のパラメータは、例えば、物理リソースブロック内の周波数ドメインにおけるサブキャリアの数
、スロット内の物理共有チャネル割り当てのシンボルの数
、物理共有チャネルとしてのPUSCH伝送又はPDSCH伝送の異なる信号持続時間に対する情報要素のサービングセル構成に基づいて上位層シグナリングによって構成されたオーバーヘッドパラメータ
、又はデータなしのDM-RSコード分割多重化(CDM)グループのオーバーヘッドを含む割り当てられた持続時間における物理リソースブロック(PRB)ごとの復調参照信号(DMRS)のREの数
のうちの少なくとも1つを含むことができる。
420で、プロセスフロー400は、物理共有チャネルの物理リソースブロック(PRB)内のリソースエレメント(RE)の数を決定するために、1つ以上のパラメータに基づいて式を構成することを更に含むことができる。430で、プロセスフローは、1つ以上のパラメータのうちのいずれか1つ以上を有する式に基づいて、REの数NREを決定することを更に含む。例えば、式は、以下の式:
であってもよく、又は他の実施形態では、異なる式であってもよい。440で、プロセスフローは、物理共有チャネルの構成されたアクション及びREの数の決定に基づいて伝送を通信することを更に含む。次いでAで、プロセスフローは、他の実施形態に続くことができる。
図5を参照すると、物理共有チャネル内のTBSを決定するためのプロセスフロー400から継続してもよく、又は図4のプロセスフロー400とは無関係であってもよい、プロセスフロー500を示す。例えば、プロセスフロー500は、510で、式が物理共有チャネルとしてのPUSCH伝送又はPDSCHの信号持続時間の閾値を満たすかどうかを判定することで開始することができる。520で、プロセスフロー500は、式が閾値を満たすかどうかに応じて、伝送をドロップする、又は異なる構成されたアクションを実行するかを判定することを含むことができる。ここで、異なる構成されたアクションは、例えば、式を再編成又は修正して、異なる閾値又は本開示に開示される他の態様を決定するためのものであってもよい。
一実施形態では、
により、
が負又はゼロである場合、UE101、200、又は300は、構成されたアクションを実行することができる。この場合、構成されたアクションは、実際の伝送がドロップされること(すなわち、PUSCH伝送なし)を含む。ここで、RRC構成されたオーバーヘッドは、全ての持続時間の伝送に適用することができる。これは、基本的にUEの継続的な努力を回避するために実装することができ、したがって、UE101、200、300は、RE数のカウント
が負又はゼロである場合、実際の伝送がドロップされ、伝送が実行されないことを伝えるように、シグナリング又は事前構成されてもよい。したがって、構成又は情報要素の任意のオプションは変更されない。
図6を参照すると、物理共有チャネル内のTBSを決定するための図4のプロセスフロー400若しくは図5のプロセスフロー500から継続してもよく、又はプロセスフロー400若しくは500とは無関係であってもよい、プロセスフロー500を示す。例えば、プロセスフロー600は、610で、例えば、式に従ってREの数がゼロ又は負の値であることなど、式が閾値を満たすかどうかを判定することで開始することができる。620で、プロセスフロー600は、PUSCH又はPDSCHの信号持続時間の閾値を満たさない結果に応じて、式を別の式に修正することを更に含むことができ、別の又は第2の式は、式とは異なる数の1つ以上のパラメータに基づく項を含むことができる。
例えば、UE101、200、又は300は、
を用いて式を計算することができ、
が負又はゼロである場合、以下の修正された式を使用して、
を再計算し、以下のように
となる。ここで、
が元の式を用いて負又はゼロである場合、代替の式を使用して、伝送のための
を決定する。この第2の修正された/代替の式は、例えば、上位層パラメータから構成されたオーバーヘッド項をドロップすることができる。これは、サウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)のためなどの他の伝送のための伝送オーバーヘッドを低減し、RRCオーバーヘッドを低減することができる。
図7を参照すると、物理共有チャネル内のTBSを決定するための図4のプロセスフロー400、図5のプロセスフロー500、若しくは図6のプロセスフロー600から継続してもよく、又はプロセスフロー400、500、若しくは600とは無関係であってもよい、プロセスフロー700を示す。例えば、プロセスフロー700は、710で、式に従ってREの数がゼロ又は負の値であることなど、式が閾値を満たすかどうかを判定することで開始することができる。720で、プロセスフロー700は、PUSCH又はPDSCHの信号持続時間の閾値を満たさない結果に応じて、式を比例項を有する別の式に修正することを更に含むことができる。ここで、第1の式は、RRC構成されたオーバーヘッドパラメータ
と公称伝送の公称PUSCH持続時間又は公称PDSCH持続時間との比率に基づいて、REの数
を構成する比例項を有する第2の式で修正する又は置き換えることができる。
730で、プロセスフロー700は、式が閾値を満たすかどうかに応じて、伝送をドロップする、又は異なる構成されたアクションを実行するかを判定することを含むことができる。
一実施形態では、UE101、200、又は300は、全ての場合について
に以下の修正された式を使用することができる:
。
が負又はゼロである場合、実際の伝送は、ドロップされる(すなわち、PUSCH伝送なし)。この解決策では、仮定されるオーバーヘッドは、公称PUSCH持続時間に比例することができる。具体的には、比例項は、
を含むことができる。したがって、比例項は、公称PDSCH又はPUSCH伝送のスロット内の物理共有チャネル割り当てのシンボルの数を含み、構成されたアクションは、物理共有チャネルを介して伝送をドロップすることを含む。
図8を参照すると、物理共有チャネル内のTBSを決定するための図4~図7のプロセスフロー400~700から継続してもよく、又はプロセスフロー400、500、600、若しくは700とは無関係であってもよい、プロセスフロー800を示す。例えば、プロセスフロー800は、810で、式に従ってREの数がゼロ又は負の値であることなど、式が閾値を満たすかどうかを判定することで開始することができる。820で、プロセスフロー800は、伝送のシンボルの数が閾値信号持続時間(例えば、L=7、又は別の方法)未満であることに基づいて、第1の式の修正を利用する、又は第2の式を使用するかを判定することを更に含む。830で、プロセスフロー800は、修正された第1の式又は第2の式がゼロより大きいことに応じて、修正された第1の式又は第2の式を利用し、負の値又はゼロ値に応じて、構成されたアクションとして物理共有チャネルをドロップすることを含むことができる。
例えば、
が閾値未満である場合(例えば、L=7である場合)、式は、
又は
として利用するように修正することができ、そうでなければ以下のように元の式を使用し:
が負又はゼロである場合、実際の伝送は、ドロップされる(すなわち、PUSCH又はPDSCH伝送なし)。
代替的に、又は追加的に、UE101、200、又は300は、
が閾値未満である場合に
、又は
が閾値よりも大きい場合に
であってもよいと構成することができる。ここで、UE101、200、又は300は、PUSCH又はPDSCHによって割り当てられたシンボルの数に基づいて、少なくとも2つの異なる閾値を構成する。したがって、異なるレベルの値は、その後、少なくとも2つの異なる閾値に関連するPUSCH又はPDSCHによって割り当てられたシンボルの数に基づいて、構成されたオーバーヘッドパラメータについて決定することができる。
あるいは、UE101、200、又は300は、
に応じて複数のレベルの
を構成することができる。例えば、
である場合、
、
である場合、
、
である場合、
であり、式中、
である。したがって、PUSCH又はPDSCHによって割り当てられたシンボルの数に基づく少なくとも2つの異なる閾値、及び異なるレベルの値は、少なくとも2つの異なる閾値に関連するPUSCH又はPDSCHによって割り当てられたシンボルの数に基づいて、構成されたオーバーヘッドパラメータについて決定することができる。
での本明細書における公称繰り返しでの任意の実際の繰り返しは、例えば、1つのOFDMシンボルでの実際の伝送のためのオーファンシンボル伝送と見なすことができ、UEは、実際の繰り返しをドロップする。
提案された実施形態の1つの動機は、割り当てのためのゼロTBSサイズを回避することであることに留意されたい。Rel-16では、1、2、3、4、...、13個のシンボルを有するPDSCHタイプBをサポートすることができる。TBSサイズ決定について、以下の式をPUSHに使用することができる。
更に、DLについて、
は、PDSCH-ServingCellConfig内でシグナリングされたxOverheadから決定され、{6、12、18}からの値をとる。本明細書の実施形態に記載されるように、PUSCHのための
に関する同じ修正代替形態を、PDSCHについて考慮することができる。
別の実施形態では、PRB割り当ての数は、どの式(すなわち、TS 38.214仕様における元の式と本明細書の提案された修正形態のいずれかとの間の)が使用されるかを判定するための別の要因と見なされる。一実施例では、PRB割り当ての数又はPRBの割り当ての数と
との積が閾値よりも低い場合、修正形態が採用される。別の実施例では、PRB割り当ての数又はPRBの割り当ての数と
との積が閾値を上回る場合、修正形態が採用される。
図9は、PDSCHサービングセル構成のための例示的な情報要素を示す。これは、パラメータのうちの1つ以上を構成するために、例えば、gNB111、200、又は300によってUE101、200、又は300にシグナリングすることができる。例えば、IEの構成要素は、以下の通りであってもよい:PDSCH-ServingCellConfig:=SEQUENCE{codeBlockGroupTransmission SetupRelease{PDSCH-CodeBlockGroupTransmission} OPTIONAL,--Need M;xOverhead ENUMERATED{xOh6,xOh12,xOh18} OPTIONAL,--Need S;nrofHARQ-ProcessesForPDSCH ENUMERATED{n2,n4,n6,n10,n12,n16}OPTIONAL,--Need S pucch-Cell ServCellIndex OPTIONAL,--Cond SCellAddOnly...,[[maxMIMO-Layers INTEGER(1..8)OPTIONAL,--Need M processingType2Enabled BOOLEANOPTIONAL--Need M]]}
6.1.4.2でのTS 38.214の付録は、以下のように提案されている。トランスポートブロックサイズ決定は、
RAR ULグラントによってスケジュールされたPUSCH、又はC-RNTI、MCS-C-RNTI、TC-RNTI、CS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット0_0によってスケジュールされたPUSCH、又はC-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI、SP-CSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット0_1によってスケジュールされたPUSCH、又は構成されたグラントを用いたPUSCH伝送について、-
であり、かつ変換プリコーディングが無効である場合、表5.1.3.1-2が使用され、又は-
であり、かつ変換プリコーディングが無効である場合、表5.1.3.1-2以外の表が使用され、又は
であり、かつ変換プリコーディングが有効である場合、UEは、最初に以下のように指定されるようにTBSを決定するものとする。UEは、最初にスロット内のREの数(NRE)を決定するものとする。UEは、最初にPRB内のPUSCHに割り当てられたREの数
を
によって決定し、式中、サブ条項6.1.2.3で構成されたグラントを有するPUSCHについて記載されているように、又はDCIフォーマット0_1によって示されるように、又はサブ条項6.2.2でDCIフォーマット0_0について記載されているように、
は、物理リソースブロック内の周波数ドメインにおけるサブキャリアの数であり、
は、スロット内のPUSCH割り当てのシンボルの数であり、
は、データなしのDM-RS CDMグループのオーバーヘッドを含む割り当てられた持続時間におけるPRBごとのDM-RSのREの数であり、
は、PUSCH-ServingCellConfigにおける上位層パラメータxOverheadによって構成されたオーバーヘッドである。
が構成されていない場合(6、12、又は18からの値)、
は、0であると仮定される。Msg3伝送について、
は、常に0に設定される。UEは、PUSCHに割り当てられたREの総数
を
によって決定し、式中、
は、UEの割り当てられたPRBの総数である。次に、プロセスは、サブ条項5.1.3.2で定義されるように、ステップ2~4に進む。
本明細書で使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、実質的に任意のコンピューティング処理ユニット又はデバイスを指すことができ、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を備えたマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを備えた並列プラットフォーム、を含むがこれらに限定されない。更に、プロセッサは、本明細書に記載の機能及び/又はプロセスを実行するように設計された、集積回路、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理コントローラ、複合プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせを指すことができる。プロセッサは、空間使用を最適化するか、又はモバイルデバイスの性能を向上させるために、分子ドット及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートなどを含むがこれらに限定されないナノスケールアーキテクチャを利用することができる。プロセッサはまた、コンピューティング処理ユニットの組み合わせとして実装され得る。
実施例は、方法、方法の動作又はブロックを実行する手段、マシン(例えば、メモリを有するプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)など)によって実行されると、マシンに、本明細書に記載の実施形態及び実施例による複数の通信技術を使用した同時通信のための方法又は装置若しくはシステムの動作を実行させる、命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体などの主題を含むことができる。
第1の実施例は、ユーザ機器(UE)に用いられるように構成された装置であって、1つ以上のプロセッサであって、トランスポートブロックサイズを決定するための物理共有チャネルに関連する1つ以上のパラメータを処理し、1つ以上のパラメータから導出された第1の値に基づいて、物理共有チャネルの物理リソースブロック(PRB)内のリソースエレメント(RE)の数の決定を生成し、リソースエレメント(RE)の数の決定に基づいて、物理共有チャネルの構成されたアクションを生成する、ように構成された1つ以上のプロセッサと、構成されたアクションに基づいて、無線周波数(RF)回路に、伝送のためのデータを提供するように構成されたRFインタフェースと、を備える、装置である。
第2の実施例は、第1の実施例を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、第1の値が物理共有チャネルとしての物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送の信号持続時間の閾値よりも大きい整数値を示すかどうかを判定することによって、決定を生成する、ように更に構成されている。
第3の実施例は、第1又は第2の実施例を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、第1の値が負の値又はゼロ値を提供したことに応じて、構成されたアクションとして物理共有チャネルをドロップし、物理共有チャネルとしてのPUSCH伝送又はPDSCH伝送の異なる信号持続時間に対する情報要素のサービングセル構成に基づいて、無線リソース制御(RRC)構成されたオーバーヘッドパラメータを適用する、ように更に構成されている。
第4の実施例は、第1~第3の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のパラメータは、物理リソースブロック内の周波数ドメインにおけるサブキャリアの数
、スロット内の物理共有チャネル割り当てのシンボルの数
、PUSCH伝送又はPDSCH伝送の異なる信号持続時間に対する情報要素のサービングセル構成に基づいて上位層シグナリングによって構成されたオーバーヘッドパラメータ
、及びデータなしの復調参照信号(DM-RS)コード分割多重化(CDM)グループのオーバーヘッドを含む割り当てられた持続時間における物理共有物理リソースブロック(PRB)ごとのDM-RSの数
のうちの少なくとも1つを含む。
第5の実施例は、第1~第4の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、第1の式から第1の値が負又はゼロを提供したことに応じて、第1の式を第2の式に修正するように更に構成されており、第2の式は、第1の式とは異なる数の1つ以上のパラメータを含み、第2の式は、
又は
として表され、第1の式は、
として表される。
第6の実施例は、第1~第5の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、第1の値は、RRC構成されたオーバーヘッドパラメータ
と公称伝送の公称PUSCH持続時間又は公称PDSCH持続時間との比率に基づいて、REの数
を構成する比例項を有する第1の式から導出される。
第7の実施例は、第1~第6の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、比例項は、公称伝送のスロット内の物理共有チャネル割り当てのシンボルの数を更に含み、構成されたアクションは、第1の式が負の値又はゼロ値を示したことに応じて、物理共有チャネルを介して伝送をドロップすることと、REの数がゼロを上回り、かつ閾値信号持続時間未満であることを第1の式が示したことに応じて、伝送の信号持続時間を修正することと、を含む。
第8の実施例は、第1~第7の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、第1の式が負又はゼロを提供したことに応じて、第1の式を第2の式に修正するように更に構成されており、第2の式は、第1の式とは異なる数の1つ以上のパラメータを含む。
第9の実施例は、第1~第8の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、伝送のシンボルの数が閾値信号持続時間未満であることに基づいて、第1の値を提供する第1の式の第2の値を提供する第2の式への修正を利用するかどうかを判定するように更に構成されている。
第10の実施例は、第1~第9の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、修正された第1の式又は第2の式がゼロより大きい第2の値を提供したことに応じて、修正された第1の式又は第2の式を利用し、負の値又はゼロ値に応じて、構成されたアクションとして物理共有チャネルをドロップする、ように更に構成されている。
第11の実施例は、第1~第10の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、構成されたオーバーヘッドパラメータを含む1つ以上のパラメータを処理するように更に構成されており、構成されたオーバーヘッドパラメータは、PUSCH又はPDSCHによって割り当てられたシンボルの数が閾値数未満であることに応じて、ゼロである、又は構成されたオーバーヘッドパラメータは、PUSCH又はPDSCHからの情報要素のサービングセル構成のオーバーヘッドパラメータに等しい。
第12の実施例は、第1~第11の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、PUSCH又はPDSCHによって割り当てられたシンボルの数に基づいて、少なくとも2つの異なる閾値を構成し、少なくとも2つの異なる閾値に関連するPUSCH又はPDSCHによって割り当てられたシンボルの数に基づいて、構成されたオーバーヘッドパラメータの異なるレベルの値を決定する、ように更に構成されている。
第13の実施例は、実行可能命令を記憶する有形コンピュータ可読記憶デバイスであって、この命令は、実行に応じて、伝送のためにユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサに、動作を実行させ、この動作は、トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するための物理共有チャネルに関連する1つ以上のパラメータを処理することと、物理共有チャネルの物理リソースブロック(PRB)内のリソースエレメント(RE)の数を決定するために、1つ以上のパラメータに基づいて式を構成することと、式に基づいてREの数を決定することと、物理共有チャネルの構成されたアクション及びREの数の決定に基づいて伝送を通信することと、を含む。
第14の実施例は、第13の実施例を含み、動作は、式が物理共有チャネルとしての物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の信号持続時間の閾値を満たすかどうかを判定することと、式が閾値を満たすかどうかに応じて、伝送をドロップする、又は異なる構成されたアクションを実行するかを判定することと、を更に含む。
第15の実施例は、第13~第14の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、動作は、PUSCH又はPDSCHの信号持続時間の閾値を満たさないことに応じて、この式を別の式に修正することを更に含み、別の式は、この式とは異なる数の1つ以上のパラメータに基づく項を含む。
第16の実施例は、第13~第15の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、動作は、伝送のシンボルの数が閾値信号持続時間未満であることに基づいて、この式又は別の式であって、RRC構成されたオーバーヘッドパラメータと公称PUSCH持続時間又はPDSCH持続時間との比率に基づいて、REの数を構成する比例項を有する、この式又は別の式の修正を利用するかどうかを判定することと、利用可能なリソースエレメント(RE)の数に基づいて、TBSを決定することと、を更に含む。
第17は、ユーザ機器(UE)又は次世代NodeB(gNB)を含むネットワークデバイスに用いられるように構成された装置であって、1つ以上のプロセッサであって、1つ以上のパラメータから導出された第1の値に基づいて物理共有チャネルの物理リソースブロック(PRB)内のリソースエレメント(RE)の数を決定し、リソースエレメント(RE)の数に基づいて、物理共有チャネルの構成されたアクションを決定する、ように構成された1つ以上のプロセッサと、構成されたアクションに基づいて、無線周波数(RF)回路に、通信を伝送するためのデータを提供するように構成されたRFインタフェースと、を備える、装置である。
第18の実施例は、第17の実施例を含むことができ、1つ以上のパラメータは、物理リソースブロック内の周波数ドメインにおけるサブキャリアの数
、スロット内の物理共有チャネル割り当てのシンボルの数
、PUSCH伝送又はPDSCH伝送の異なる信号持続時間に対する情報要素のサービングセル構成に基づいて上位層シグナリングによって構成されたオーバーヘッドパラメータ
、及びデータなしの復調参照信号(DM-RS)コード分割多重化(CDM)グループのオーバーヘッドを含む割り当てられた持続時間における物理共有物理リソースブロック(PRB)ごとのDM-RSの数
のうちの少なくとも1つを含む。
第19の実施例は、第17~第18の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、第1の式が第1の値として負又はゼロを提供したことに応じて、第1の値を提供する第1の式を第2の式に修正するように更に構成されており、第2の式は、第1の式とは異なる数の1つ以上のパラメータを含む。
第20の実施例は、第17~第19の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、第2の式は、公称PUSCH持続時間に対するRRC構成されたオーバーヘッドパラメータを含む比率及びスロット内の物理共有チャネル割り当てのシンボルの数に基づいて、REの数を構成する比例項を有する。
第21の実施例は、第17~第20の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、第1の式が負の値又はゼロ値を示したことに応じて、PUSCH伝送をドロップし、そうでなければURLLC通信のREの数に基づいて、信号持続時間を修正する、ように更に構成されている。
第22の実施例は、第17~第20の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、構成されたオーバーヘッドパラメータを含む1つ以上のパラメータを処理するように更に構成されており、構成されたオーバーヘッドパラメータは、PUSCHによって割り当てられたシンボルの数が閾値数未満であることに応じて、ゼロである、又は構成されたオーバーヘッドパラメータは、PUSCHからの情報要素のサービングセル構成のオーバーヘッドパラメータに等しい。
実施例は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、電子デバイスに、上記の実施例のいずれかに記載された方法若しくはそれらに関連する方法、又は本明細書に記載されたいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。
更に、本明細書に記載の様々な態様又は特徴は、標準的なプログラミング及び/又は工学技術を使用して、方法、装置、又は製造物品として実装することができる。本明細書で使用される「製造物品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。更に、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つ以上のデバイス及び/又は他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、限定されるものではないが、無線チャネルと、命令(単数又は複数)及び/又はデータを記憶、収容、及び/又は運搬することができる様々な他の媒体を含むことができる。更に、コンピュータプログラム製品は、コンピュータに、本明細書に記載の機能を実行させるように動作可能な1つ以上の命令又はコードを有するコンピュータ可読媒体を含むことができる。
通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他の構造若しくは非構造データを、変調データ信号、例えば、搬送波又は他の輸送機構などのデータ信号に含み、任意の情報配信又は輸送媒体を含む。「変調データ信号」又は複数の信号は、1つ以上の信号内の情報を符号化するように設定又は変更された1つ以上の特性を有する信号を指す。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、並びに音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合することができる。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。更に、いくつかの態様では、プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在することができる。加えて、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。代替的に、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末内にて別個の構成要素として存在することができる。加えて、いくつかの態様では、方法又はアルゴリズムのプロセス及び/又は動作は機械可読媒体及び/又はコンピュータ可読媒体上の1つ又は任意の組み合わせ又はコード及び/又は命令として存在することができ、これは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる。
これについては、開示されている主題を、様々な実施形態及び対応する図面に関連して説明したが、開示されている主題と同じ機能、類似する機能、代替的機能、又は代用の機能を実行するためには、適用可能な場合、他の同様の実施形態を使用することができ、又は、記載されている実施形態から逸脱することなく、変更及び追加を行うことができることを理解されたい。したがって、開示されている主題は、本明細書に記載のいずれかの単一の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の特許請求の範囲の広さ及び範囲に従って解釈されるべきである。
具体的には、上述の構成要素(アセンブリ、デバイス、回路、システムなど)によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語(「手段」への参照を含む)は、本明細書に示される本開示の例示的な実装形態における機能を実行する開示された構造と構造的に同等でない場合でも、記載された構成要素の特定の機能を実行する任意の構成要素又は構造(例えば、機能的に同等である)に対応することが意図される。更に、特定の特徴がいくつかの実装のうちの1つのみに関して開示されている可能性があるが、そのような特徴は、任意の所与の又は特定の用途に望ましく有利であり得るように、他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。